JP5848930B2 - 情報処理システムおよびプログラム - Google Patents
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このため、特許文献1の技術によれば、それぞれの利用者が、自己の情報処理装置における処理状況、さらには相手の情報処理装置における処理状況を、音声により把握するのは難しいという問題点があった。
このため、本実施の形態によれば、情報処理装置間におけるデータ転送処理の処理状況、さらには、データ転送の方向や、他の情報処理装置に対する情報処理装置間の連携状況を、これら情報処理装置の利用者が、それぞれ音声により容易に把握することが可能となる。
[第1の実施の形態]
まず、図1を参照して、本発明の第1の実施の形態にかかる情報処理システム1および情報処理装置10について説明する。図1は、第1の実施の形態にかかる情報処理システムおよび情報処理装置の構成を示すブロック図である。
次に、図1を参照して、本実施の形態にかかる情報処理装置10,20の構成について詳細に説明する。
情報処理装置10には、主な機能部として、通信I/F部11、操作入力部12、表示部13、音声処理部14、記憶部15、および制御部16が設けられている。
表示部13は、LCDやLEDなどの表示装置からなり、制御部16からの指示に応じて、データ転送状況の動作状況など、各種の情報を表示する機能を有している。
音声処理部14は、制御部16からの発音指示に基づいて、情報処理装置20とのデータ転送処理に関する処理状況に応じた第1の音声を生成して、スピーカ(図示せず)から出力する機能を有している。
プログラム15Pは、制御部16を構成するCPUに読み込まれて実行されることにより、制御部16の各種処理部を実現する機能を有しており、予め外部装置や記録媒体(ともに図示せず)から記憶部15へ格納される。
第1の発音データ15Aは、データ転送処理の処理状況に応じて変化する第1の音声を、当該処理状況から特定するためのデータである。この第1の音声は、情報処理装置10から出力される音声である。
第2の発音データ15Bは、データ転送処理の処理状況に応じて変化する、第1の音声とは異なる第2の音声を、当該処理状況から特定するためのデータである。この第2の音声は、情報処理装置20から出力される音声である。
また、第1および第2の発音データ15A,15Bとして、電子楽器で用いられている、MIDI(Musical Instrument Digital Interface:登録商標)などの規格に基づくデータフォーマットで記述された演奏データを用いてもよい。
図3は、発音データの他の構成例(テーブル)である。ここでは、第1の発音データ15Aの例として、各処理状況に対応する周波数や音量がテーブル形式で登録されている。具体的には、処理状況が0%から25%未満の場合、周波数が500Hzであり、処理状況が25%以上から50%未満の場合には1000Hzであり、処理状況が50%以上から75%未満の場合には1500Hzであり、処理状況が75%以上から100%以下の場合2500Hzであることが登録されている。
制御部16で実現される主な処理部としては、データ転送処理部16A、処理状況検出部16B、および発音制御部16Cがある。
表示部23は、LCDやLEDなどの表示装置からなり、制御部26からの指示に応じて、データ転送状況の動作状況など、各種の情報を表示する機能を有している。
音声処理部24は、制御部26からの発音指示に基づいて、情報処理装置20とのデータ転送処理に関する処理状況に応じた第2の音声を生成して、スピーカ(図示せず)から出力する機能を有している。
プログラム25Pは、制御部26を構成するCPUに読み込まれて実行されることにより、制御部26の各種処理部を実現する機能を有しており、予め外部装置や記録媒体(ともに図示せず)から読み込まれて記憶部25に格納される。
第2の発音データ25Bは、データ転送処理の処理状況に応じて情報処理装置20で出力する第2の音声を特定するためのデータである。
転送データ25Cは、データ転送処理により情報処理装置10から受信したデータである。
制御部26で実現される主な処理部としては、データ転送処理部26A、処理状況検出部26B、および発音制御部26Cがある。
次に、図5および図6を参照して、本実施の形態にかかる情報処理システム1の動作について説明する。図5は、第1の実施の形態にかかる情報処理システムの動作を示すフローチャートである。図6は、第1の実施の形態にかかる情報処理システムの動作を示すシーケンス図である。
情報処理装置20の制御部26は、情報処理装置10からのデータ転送開始要求メッセージに応じて、データ転送処理部26Aにより、データ転送開始を許諾するための応答メッセージを、情報処理装置10へ返送する(ステップ110)。
これにより、情報処理装置10,20間で、データ転送のためのリンクが確立される。
発音制御部26Cは、情報処理装置10からの第2の発音データ15Bを受信し、第2の発音データ25Bとして記憶部25へ保存し、応答メッセージを返送する(ステップ111)。
データ転送処理部26Aは、情報処理装置10からの個別データを順次受信して、これら個別データを連結し、転送データ25Cとして記憶部25へ保存する(ステップ112)。
データ転送処理部26Aは、すべての個別データの受信が終了した後(ステップ114:YES)、情報処理装置10からのデータ転送終了メッセージに応じて、データ転送終了を許諾するための応答メッセージを、情報処理装置10へ返送する(ステップ115)。
これにより、情報処理装置10,20間で、データ転送のためのリンクが切断される。
この後、データ転送処理が進んで処理状況が増大するにつれて、第1の音声の周波数が高くなるとともに、音量が小さくなる。
そして、時刻T2において、処理状況が100%となった時点で、周波数2500Hzまで上昇し、音量が0となる。
この後、データ転送処理が進んで処理状況が増大するにつれて、第2の音声の周波数が低くなるとともに、音量が大きくなる。
そして、時刻T2において、処理状況が100%となった時点で、周波数500Hzまで低下し、音量が最大(max)となる。
このように、本実施の形態は、情報処理装置10において、データ転送処理の処理状況に応じて変化する第1の音声を、当該処理状況から特定するための第1の発音データ15Aと、データ転送処理の処理状況に応じて変化する、第1の音声とは異なる第2の音声を、当該処理状況から特定するための第2の発音データ15Bとを予め記憶しておき、発音制御部16Cで、データ転送処理を開始する前に、情報処理装置20へ第2の発音データ15Bを送信し、処理状況検出部16Bで、データ転送処理により情報処理装置10から送信した送信済データ量の、転送データの全データ量に対する割合を、第1の処理状況として検出し、発音制御部16Cで、データ転送処理と並行して、第1の処理状況に応じた第1の音声を、第1の発音データ15Aにより特定して順次出力するようにしたものである。
したがって、情報処理装置10の利用者が当該情報処理装置10の傍に存在するとともに、情報処理装置20の利用者が当該情報処理装置20の傍に存在する場合でも、それぞれの利用者が、情報処理装置10,20から出力される第1の音声と第2の音声とを容易に識別できる。
次に、図8を参照して、本発明の第2の実施の形態にかかる情報処理システム1について説明する。図8は、第2の実施の形態にかかる情報処理システムの構成を示すブロック図である。
本実施の形態では、情報処理装置10において、データ転送処理の処理状況に応じた第2の音声を特定し、当該第2の音声の発音を示す発音指示データを、データ転送処理と並行して、順次、情報処理装置20へ送信し、情報処理装置20において、この発音指示データに基づき第2の音声を出力する場合について説明する。
また、情報処理装置20の発音制御部26Cは、データ転送処理と並行して、情報処理装置10から発音指示データを順次受信する機能と、当該発音指示データに基づいて第2の音声を出力する機能とを有している。
次に、図9および図10を参照して、本実施の形態にかかる情報処理システム1の動作について説明する。図9は、第2の実施の形態にかかる情報処理システムの動作を示すフローチャートである。図10は、第2の実施の形態にかかる情報処理システムの動作を示すシーケンス図である。
情報処理装置20の制御部26は、情報処理装置10からのデータ転送開始要求メッセージに応じて、データ転送処理部26Aにより、データ転送開始を許諾するための応答メッセージを、情報処理装置10へ返送する(ステップ210)。
これにより、情報処理装置10,20間で、データ転送のためのリンクが確立される。
また、発音制御部16Cは、処理状況検出部16Bで検出した第1の処理状況に応じた第2の音声を第2の発音データ15Bにより特定し、当該第2の音声の出力を指示する発音指示データを順次送信する(ステップ202)。この際、発音指示データを個別データに付加して送信してもよい。
また、発音制御部26Cは、情報処理装置10から発音指示データを順次受信し(ステップ212)、当該発音指示データに基づいて第2の音声を出力する(ステップ213)。これにより、情報処理端末20での処理状況が、情報処理端末20から利用者に対して第2の音声により通知される。
データ転送処理部26Aは、すべての個別データの受信が終了した後(ステップ214:YES)、情報処理装置10からのデータ転送終了メッセージに応じて、データ転送終了を許諾するための応答メッセージを、情報処理装置10へ返送する(ステップ215)。
これにより、情報処理装置10,20間で、データ転送のためのリンクが切断される。
このように、本実施の形態では、情報処理装置10の発音制御部16Cで、データ転送処理と並行して、処理状況検出部16Bで検出した第1の処理状況に応じた第2の音声を第2の発音データ15Bにより特定して、当該第2の音声の出力を指示する発音指示データを情報処理装置20へ順次送信し、情報処理装置20の発音制御部26Cで、データ転送処理と並行して、情報処理装置10から発音指示データを順次受信し、当該発音指示データに基づいて第2の音声を出力するようにしたものである。
以上、実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明のスコープ内で当業者が理解しうる様々な変更をすることができる。また、各実施形態については、矛盾しない範囲で任意に組み合わせて実施することができる。
また、プログラム15P,25Pについても、これらプログラム15P,25Pの両方を含む共用プログラムを作成して、記憶部15,25に予め格納しておけばよい。これにより、転送データの送信方向に応じた処理を、制御部15,25で選択的に実行することができる。したがって、プログラムを情報処理装置10,20で共用することができる。
Claims (5)
- 通信回線を介して互いに接続された第1および第2の情報処理装置から構成されて、これら情報処理装置間で連携することにより、当該通信回線を介して当該第1の情報処理装置から当該第2の情報処理装置へ転送データを転送するデータ転送処理を実行する情報処理システムであって、
前記第1の情報処理装置は、
前記データ転送処理の処理状況に応じて変化する第1の音声を、当該処理状況から特定するための第1の発音データと、前記データ転送処理の処理状況に応じて変化する、前記第1の音声とは異なる第2の音声を、当該処理状況から特定するための第2の発音データとを予め記憶する記憶部と、
前記データ転送処理により当該第1の情報処理装置から送信した送信済データ量の、前記転送データの全データ量に対する割合を、第1の処理状況として検出する処理状況検出部と、
前記データ転送処理を開始する前に、前記通信回線を介して前記第2の情報処理装置へ前記第2の発音データを送信し、前記データ転送処理と並行して、前記第1の処理状況に応じた前記第1の音声を、前記第1の発音データにより特定して順次出力する発音制御部とを備え、
前記第2の情報処理装置は、
前記データ転送処理により前記第1の情報処理装置から受信した受信済データ量の、前記転送データの全データ量に対する割合を、第2の処理状況として検出する処理状況検出部と、
前記データ転送処理を開始する前に、前記通信回線を介して前記第1の情報処理装置から前記第2の発音データを受信し、前記データ転送処理と並行して、前記第2の処理状況に応じた前記第2の音声を、前記第2の発音データにより特定して順次出力する発音制御部とを備える
ことを特徴とする情報処理システム。 - 通信回線を介して互いに接続された第1および第2の情報処理装置から構成されて、これら情報処理装置間で連携することにより、当該通信回線を介して当該第1の情報処理装置から当該第2の情報処理装置へ転送データを転送するデータ転送処理を実行する情報処理システムであって、
前記第1の情報処理装置は、
前記データ転送処理の処理状況に応じて変化する第1の音声を、当該処理状況から特定するための第1の発音データと、前記データ転送処理の処理状況に応じて変化する、前記第1の音声とは異なる第2の音声を、当該処理状況から特定するための第2の発音データとを予め記憶する記憶部と、
前記データ転送処理により当該第1の情報処理装置から送信した送信済データ量の、前記転送データの全データ量に対する割合を、第1の処理状況として検出する処理状況検出部と、
前記データ転送処理と並行して、前記第1の処理状況に応じた前記第2の音声を前記第2の発音データにより特定し、当該第2の音声の出力を指示する発音指示データを前記第2の情報処理装置へ順次送信し、前記データ転送処理と並行して、前記第1の処理状況に応じた前記第1の音声を、前記第1の発音データにより特定して順次出力する発音制御部とを備え、
前記第2の情報処理装置は、
前記データ転送処理と並行して、前記通信回線を介して前記第1の情報処理装置から前記発音指示データを順次受信し、当該発音指示データに基づいて前記第2の音声を出力する発音制御部を備える
ことを特徴とする情報処理システム。 - 請求項1または請求項2に記載の情報処理システムにおいて、
前記第1または第2の発音データは、前記処理状況に応じた、周波数、音量、または音色を示す制御データ、および/または前記処理状況に応じた音声データを含むことを特徴とする情報処理システム。 - 通信回線を介して互いに接続された第1および第2の情報処理装置から構成されて、これら情報処理装置間で連携することにより、当該通信回線を介して当該第1の情報処理装置から当該第2の情報処理装置へ転送データを転送するデータ転送処理を実行する情報処理システムのうち、前記第1および第2の情報処理装置で共用されるプログラムであって、
前記第1の情報処理装置において、
記憶部で、前記データ転送処理の処理状況に応じて変化する第1の音声を、当該処理状況から特定するための第1の発音データと、前記データ転送処理の処理状況に応じて変化する、前記第1の音声とは異なる第2の音声を、当該処理状況から特定するための第2の発音データとを予め記憶する記憶ステップと、
処理状況検出部で、前記データ転送処理により当該第1の情報処理装置から送信した送信済データ量の、前記転送データの全データ量に対する割合を、第1の処理状況として検出する処理状況検出ステップと、
発音制御部で、前記データ転送処理を開始する前に、前記通信回線を介して前記第2の情報処理装置へ前記第2の発音データを送信し、前記データ転送処理と並行して、前記第1の処理状況に応じた前記第1の音声を、前記第1の発音データにより特定して順次出力する発音制御ステップとを実行し、
前記第2の情報処理装置において、
処理状況検出部で、前記データ転送処理により前記第1の情報処理装置から受信した受信済データ量の、前記転送データの全データ量に対する割合を、第2の処理状況として検出する処理状況検出ステップと、
発音制御部で、前記データ転送処理を開始する前に、前記通信回線を介して前記第1の情報処理装置から前記第2の発音データを受信し、前記データ転送処理と並行して、前記第2の処理状況に応じた前記第2の音声を、前記第2の発音データにより特定して順次出力する発音制御ステップとを実行する
ことを特徴とするプログラム。 - 通信回線を介して互いに接続された第1および第2の情報処理装置から構成されて、これら情報処理装置間で連携することにより、当該通信回線を介して当該第1の情報処理装置から当該第2の情報処理装置へ転送データを転送するデータ転送処理を実行する情報処理システムのうち、前記第1および第2の情報処理装置で共用されるプログラムであって、
前記第1の情報処理装置において、
記憶部で、前記データ転送処理の処理状況に応じて変化する第1の音声を、当該処理状況から特定するための第1の発音データと、前記データ転送処理の処理状況に応じて変化する、前記第1の音声とは異なる第2の音声を、当該処理状況から特定するための第2の発音データとを予め記憶する記憶ステップと、
処理状況検出部で、前記データ転送処理により当該第1の情報処理装置から送信した送信済データ量の、前記転送データの全データ量に対する割合を、第1の処理状況として検出する処理状況検出ステップと、
発音制御部で、前記データ転送処理と並行して、前記第1の処理状況に応じた前記第2の音声を前記第2の発音データにより特定し、当該第2の音声の出力を指示する発音指示データを前記第2の情報処理装置へ順次送信し、前記データ転送処理と並行して、前記第1の処理状況に応じた前記第1の音声を、前記第1の発音データにより特定して順次出力する発音制御ステップとを実行し、
前記第2の情報処理装置において、
発音制御部で、前記データ転送処理と並行して、前記通信回線を介して前記第1の情報処理装置から前記発音指示データを順次受信し、当該発音指示データに基づいて前記第2の音声を出力する発音制御ステップを実行する
ことを特徴とするプログラム。
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