JP5848439B2 - シール部材、タービン、及びガスタービン - Google Patents
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Description
本発明は、タービン静翼におけるシール部材の配置に関する。
本願は、2012年3月28日に出願された特願2012−073707号について優先権を主張し、その内容をここに援用する。
本願は、2012年3月28日に出願された特願2012−073707号について優先権を主張し、その内容をここに援用する。
従来より、圧縮機に空気を取り込んで圧縮空気を生成し、この圧縮空気を燃焼器に供給して燃料を燃焼させることで燃焼ガスを生成し、この燃焼ガスをタービン静翼列及びタービン動翼列が複数列交互に配列された主流路内を通過させ、回転軸の軸線に沿って上流から下流へ流通させることにより回転軸を回転駆動させるガスタービンが周知となっている。
ここで、図8に、このようなガスタービン100の一例を示す(特許文献1参照)。図8に示すように、このガスタービン100は、タービン静翼列21と、タービン動翼列22と、タービン動翼列22が取り付けられたタービンディスク23と、中間軸カバー24と、中間軸カバー24にボルト26を介して固定されたサポートリング25等を備えている。
なお、以下の説明においては、タービン静翼列21は、燃焼器の尾筒27が接続される最上流側の一段目のタービン静翼列21(以下、第一静翼列21と称する。)とし、タービン動翼列22は、この第一静翼列21の下流側に隣接する一段目のタービン動翼列22(以下、第一動翼列22と称する。)として説明する。
第一静翼列21は、複数の静翼をタービン周方向に沿って配列することで円環状をなしている。各静翼は、回転軸の径方向に延びる静翼本体21cと、静翼本体21cの径方向外側端部に設けられた外側シュラウド21a及び径方向内側端部に設けられた内側シュラウド21bと、内側シュラウド21bの径方向内側の面となる裏面(図示下方)から径方向内側に突出したリテーナ21dとを有している。また、この第一静翼列21は、リテーナ21dの下流側の面がサポートリング25に突き当たるように、中間軸カバー24にボルト締結されたサポートリング25にピン28を介して固定されている。
また、図9に示すように、第一静翼列21の各静翼の内側シュラウド21bは、正面視略平行四辺形(菱形)に形成されて、回転軸の軸線の周方向に一辺同士を突き合わせるように接続され、分割面には若干の間隙Kが形成されている。また、静翼本体21cは、弧状をなして、下流側(図8の紙面右側)に向かうに従って周方向の幅寸法が小さくなる先細り形状となっている。さらに、リテーナ21dは、その下流側の面をサポートリング25に突き当てることにより、静翼本体21cにかかる燃焼ガスGの差圧によるスラスト方向、即ち、軸線方向の荷重を受け止め、第一静翼列21が第一動翼列22に接近する方向に変位することを抑制している。
第一動翼列22は、複数の動翼をタービン周方向に沿って配列することで円環状をなしている。各動翼は、回転軸の径方向に延びる動翼本体22bと、動翼本体22bの径方向内側端部に設けられたプラットフォーム22aとを備えている。第一動翼列22の径方向外側には、動翼本体22bの先端に対向するように、不図示のタービンケーシングの内周に位置する分割環29が配置されている。
これにより、外側シュラウド21a及び分割環29と、内側シュラウド21b及びプラットフォーム22aとに囲まれた空間には、静翼本体21c、動翼本体22bが配置されており、この空間は燃焼ガスGが通過する主流路FC1となっている。
一方、第一静翼列21の内側シュラウド21bの径方向内側には、圧縮機を出た冷却空気を貯める車室S1が存在する。内側シュラウド21bには、燃焼ガスGが流れる主流路FC1と車室S1を遮断するため、隣接する内側シュラウド21b間の分割面に沿って回転軸の軸線方向にシール板31が配置され、隣接するリテーナ21d間では、径方向にはシール板32が配置され、間隙Kを閉塞している。通常、車室S1側の空気圧は主流路FC1の燃焼ガス圧より高く、燃焼ガスGが車室S1内へ漏れ出すことはない。
しかしながら、図8に示すように、内側シュラウド21bのリテーナ21dの位置から下流側端部までの間の内側シュラウド21bの裏面(径方向の内側を向く面)とサポートリング25との間には、わずかな間隙である環状の空間N1が存在する。この空間N1は、リテーナ21dとサポートリング25とで車室S1側との間が仕切られているため、第一静翼列21と第一動翼列22との間の段間圧力とほぼ同じ圧力となる。即ち、空間N1の位置に対応する主流路FC1を流れる燃焼ガスGの圧力は、空間N1より圧力が高いため、燃焼ガスGが間隙Kからシール板31に沿って空間N1に流入し易い状況になる。つまり、燃焼ガスGの一部のリークガスLGが、間隙Kから空間N1に流入し、内側シュラウド21bの裏面及びサポートリング25の上面を焼損させてしまう可能性がある。
本発明は、隣接する内側シュラウド同士の間からの燃焼ガスによるリークガスの流入を抑制し、構成部材の焼損を防止可能なシール部材、タービン、及びガスタービンを提供する。
本発明の第一態様に係るシール部材は、タービンの軸線の周方向に並んで配置された複数の静翼で構成される静翼列に設けられるシール部材であって、複数の前記静翼は、前記軸線の径方向に延びる静翼本体と、該静翼本体の前記径方向の外側端部に設けられた外側シュラウドと、該静翼本体の前記径方向の内側端部に設けられて該外側シュラウドとの間に燃焼ガスの主流路を形成する内側シュラウドと、該内側シュラウドの前記径方向の内側面から該径方向の内側に突出するリテーナと、を有し、前記周方向で隣接する前記静翼における前記内側シュラウドの相互は、該周方向で第一間隙を介して隣接しており、前記周方向で隣接する前記静翼における前記静翼本体の相互は、該周方向で第二間隙を介して隣接しており、前記周方向で隣接する前記静翼における前記リテーナの相互は、該周方向で第三間隙を介して隣接しており、一端に対して、前記タービン中の燃焼ガスの流れる方向における前記軸線に沿う方向の下流側に他端が位置して、前記第三間隙を閉塞し、前記一端は、前記第二間隙において、隣接する前記静翼本体同士に接する最小内接円の接点間を結ぶスロートラインと前記第一間隙との交点よりも、前記燃焼ガスが流れる方向における前記軸線に沿う方向の上流側に位置し、前記他端は、前記交点よりも下流側に位置する。
リテーナの上流側であって、内側シュラウドの径方向内側の空間(以下、第一空間とする)は、主流路内に比べて相対的に高圧となっている。また、翼本体の設けられた位置において、主流路の上流側の空間(以下、第二空間とする)に比べて下流側の空間(以下、第三空間とする)は相対的に低圧となっている。さらに、主流路における上記第三空間はリテーナの下流側であって内側シュラウドの径方向内側の空間(以下、第四空間とする)は上記第三空間に連通しているため第三空間と同等の圧力となっている。従って、圧力の状態は、第一空間>第二空間>第三空間=第四空間となる。
本発明では、シール部材の他端が一端に比べて下流側に位置するように設けたことで、上記第一空間を、より下流側まで拡張できる。即ち、第二空間に比べて高圧な第一空間を、より下流側まで拡張できることになり、差圧によって上記第二空間から上記第四空間に向って第一間隙を介してリークする燃焼ガスの抑制が可能となる。
また、主流路における上記交点よりも上流側の空間(第二空間)よりも下流側の空間(第四空間)が相対的に低圧となっている。よって、シール部材の他端が、この交点よりも下流側に位置するようにシール部材を設けたことで、上記交点の下流側まで上記第一空間を拡張して第二空間よりも高圧とすることができるため、より効果的に第二空間から第四空間への燃焼ガスのリークを抑制できる。
本発明では、シール部材の他端が一端に比べて下流側に位置するように設けたことで、上記第一空間を、より下流側まで拡張できる。即ち、第二空間に比べて高圧な第一空間を、より下流側まで拡張できることになり、差圧によって上記第二空間から上記第四空間に向って第一間隙を介してリークする燃焼ガスの抑制が可能となる。
また、主流路における上記交点よりも上流側の空間(第二空間)よりも下流側の空間(第四空間)が相対的に低圧となっている。よって、シール部材の他端が、この交点よりも下流側に位置するようにシール部材を設けたことで、上記交点の下流側まで上記第一空間を拡張して第二空間よりも高圧とすることができるため、より効果的に第二空間から第四空間への燃焼ガスのリークを抑制できる。
また、本発明の第二態様に係るシール部材は、タービンの軸線の周方向に並んで配置された複数の静翼で構成される静翼列に設けられるシール部材であって、複数の前記静翼は、前記軸線の径方向に延びる静翼本体と、該静翼本体の前記径方向の外側端部に設けられた外側シュラウドと、該静翼本体の前記径方向の内側端部に設けられて該外側シュラウドとの間に燃焼ガスの主流路を形成する内側シュラウドと、該内側シュラウドの前記径方向の内側面から該径方向の内側に突出するリテーナと、を有し、前記周方向で隣接する前記静翼における前記内側シュラウドの相互は、該周方向で第一間隙を介して隣接しており、前記周方向で隣接する前記静翼における前記静翼本体の相互は、該周方向で第二間隙を介して隣接しており、前記周方向で隣接する前記静翼における前記リテーナの相互は、該周方向で第三間隙を介して隣接しており、一端に対して、前記タービン中の燃焼ガスの流れる方向における前記軸線に沿う方向の下流側に他端が位置して、前記第三間隙を閉塞し、前記リテーナより下流側でかつ前記内側シュラウドの前記径方向の内側における圧力と同じ圧力となる前記主流路内の位置である同圧位置よりも、前記一端は、前記燃焼ガスの流れる方向における前記軸線に沿う方向の上流側に位置し、前記他端は、前記同圧位置よりも下流側に位置している。
主流路内の同圧位置よりも上流側の空間(第二空間)よりも、下流側の空間(第四空間)が相対的に低圧となっている。シール部材の他端が、この同圧位置よりも下流側に位置するようにシール部材を設けたことで、この同圧位置の下流側まで上記第一空間を拡張して第二空間よりも高圧とすることができるため、より効果的に第二空間から第四空間への燃焼ガスのリークを抑制できる。
また、本発明の第三態様に係るシール部材は、タービンの軸線の周方向に並んで配置された複数の静翼で構成される静翼列に設けられるシール部材であって、複数の前記静翼は、前記軸線の径方向に延びる静翼本体と、該静翼本体の前記径方向の外側端部に設けられた外側シュラウドと、該静翼本体の前記径方向の内側端部に設けられて該外側シュラウドとの間に燃焼ガスの主流路を形成する内側シュラウドと、該内側シュラウドの前記径方向の内側面から該径方向の内側に突出するリテーナと、を有し、前記周方向で隣接する前記静翼における前記内側シュラウドの相互は、該周方向で第一間隙を介して隣接しており、前記周方向で隣接する前記静翼における前記静翼本体の相互は、該周方向で第二間隙を介して隣接しており、前記周方向で隣接する前記静翼における前記リテーナの相互は、該周方向で第三間隙を介して隣接しており、一端に対して、前記タービン中の燃焼ガスの流れる方向における前記軸線に沿う方向の下流側に他端が位置して、前記第三間隙を閉塞し、前記リテーナの前記径方向の内側の端部から前記径方向の外側の中途位置まで延在する板状をなす縦シール板と、該縦シール板の前記径方向の外側の端部に一端が接するとともに、前記下流側に向かうに従って、前記径方向の内側から外側に向かって傾斜して延在する板状をなす斜めシール板とを有している。
また、本発明の第四の態様に係るシール部材では、第一態様又は第二態様における前記リテーナの前記径方向の内側の端部から前記径方向の外側の中途位置まで延在する板状をなす縦シール板と、該縦シール板の前記径方向の外側の端部に一端が接するとともに、前記下流側に向かうに従って、前記径方向の内側から外側に向かって傾斜して延在する板状をなす斜めシール板とを有していてもよい。
また、本発明の第四の態様に係るシール部材では、第一態様又は第二態様における前記リテーナの前記径方向の内側の端部から前記径方向の外側の中途位置まで延在する板状をなす縦シール板と、該縦シール板の前記径方向の外側の端部に一端が接するとともに、前記下流側に向かうに従って、前記径方向の内側から外側に向かって傾斜して延在する板状をなす斜めシール板とを有していてもよい。
このように、シール部材が縦シール板と斜めシール板とを有しており、第一空間を下流側まで拡張して、より下流側まで第二空間よりも高圧とすることができるため、確実に第二空間から第四空間へ燃焼ガスが流入してしまうことを抑制でき、また、圧縮空気のリーク量の増大による温度上昇の緩和によって、構成部材の焼損を防止することが可能となる。
さらに、本発明の第五態様に係るタービンは、上記第一態様から第四態様のいずれかのシール部材を備える。
このようなタービンによると、シール部材によって、確実に、上記第二空間から第四空間への燃焼ガスのリークを抑制して、構成部材の焼損を防止することが可能となる。
また、本発明の第六態様に係るガスタービンは、上記第五態様のタービンを備えることを特徴とする。
このようなガスタービンによると、シール部材を備えたタービンによって、タービンにおいて、上記第二空間から第四空間への燃焼ガスのリークを抑制して、構成部材の焼損を防止することが可能となる。
本発明の上記各態様に係るシール部材、タービン、及びガスタービンによると、内側シュラウド同士の間の第一間隙からの燃焼ガスの流入をシール部材によって抑制でき、構成部材の焼損を防止できる。
〔第一実施形態〕
以下、本発明の実施形態に係るガスタービン1について説明する。
図1に示すように、ガスタービン1は、圧縮空気Wを生成する圧縮機2と、圧縮機2から供給される圧縮空気Wを一旦車室Sに貯めた後、この圧縮空気Wと燃料とを混合して燃焼ガスGを生成する複数の燃焼器3と、燃焼器3から供給される燃焼ガスGにより回転動力を発生させ、回転軸6を軸線Oを回転中心として回転させるタービン4とを備えている。さらに、ガスタービン1は、タービン4を通過した燃焼ガスGを排気する排気室5を備え、これらの構成要素を、圧縮空気W及び燃焼ガスGの供給方向となる上流側から排気方向となる下流側に向けてこの順に備えている。
ここで、上流側、下流側とは、燃焼ガスGにおける回転軸6の軸線Oに沿った流通方向の上流側、下流側を示す。
以下、本発明の実施形態に係るガスタービン1について説明する。
図1に示すように、ガスタービン1は、圧縮空気Wを生成する圧縮機2と、圧縮機2から供給される圧縮空気Wを一旦車室Sに貯めた後、この圧縮空気Wと燃料とを混合して燃焼ガスGを生成する複数の燃焼器3と、燃焼器3から供給される燃焼ガスGにより回転動力を発生させ、回転軸6を軸線Oを回転中心として回転させるタービン4とを備えている。さらに、ガスタービン1は、タービン4を通過した燃焼ガスGを排気する排気室5を備え、これらの構成要素を、圧縮空気W及び燃焼ガスGの供給方向となる上流側から排気方向となる下流側に向けてこの順に備えている。
ここで、上流側、下流側とは、燃焼ガスGにおける回転軸6の軸線Oに沿った流通方向の上流側、下流側を示す。
そして、このようにして燃焼ガスGの熱エネルギーが回転エネルギーに変換され、回転軸6を介して、例えば不図示の発電装置が接続されることで電力を得る。
タービン4は、回転軸6の軸線O方向に沿って交互に配設された複数のタービン静翼列8及びタービン動翼列9を内部に備えている。
ここで、本実施形態においては、タービン静翼列8は、燃焼器3の尾筒3aが接続される最上流側の一段目のタービン静翼列8(以下、第一静翼列8と称する。)とし、タービン動翼列9は、この第一静翼列8の下流側に隣接する一段目のタービン動翼列9(以下、第一動翼列9と称する。)とする。
図2に示すように、第一動翼列9は、複数の動翼が軸線Oの周方向(以下、単に周方向とする)に所定の間隔をあけて、複数のタービンディスク7を軸線O方向に接続してなる回転軸6において、最も上流側のタービンディスク7の外周面に嵌め込まれることで環状をなしている。
そして、各々の動翼は、タービン4の内壁を構成するプラットフォーム9aと、プラットフォーム9aの表面から軸線Oの径方向(以下、単に径方向とする)の外側に突出された動翼本体9bとを備えている。
また、第一動翼列9の径方向外側の先端には、この先端に対向するように、不図示のタービンケーシングの径方向内側に、第一動翼列9を径方向外側から覆う分割環15が周方向にわたって配置されている。
そして、各々の動翼は、タービン4の内壁を構成するプラットフォーム9aと、プラットフォーム9aの表面から軸線Oの径方向(以下、単に径方向とする)の外側に突出された動翼本体9bとを備えている。
また、第一動翼列9の径方向外側の先端には、この先端に対向するように、不図示のタービンケーシングの径方向内側に、第一動翼列9を径方向外側から覆う分割環15が周方向にわたって配置されている。
次に、第一静翼列8について説明する。
第一静翼列8は、複数の静翼が周方向に隣り合って配列され、環状をなしている。
また、各々の静翼は、回転軸6の径方向に延びる静翼本体8cと、静翼本体8cの径方向外側端部に設けられた外側シュラウド8a及び径方向内側端部に設けられた内側シュラウド8bと、内側シュラウド8bの径方向内側の面となる裏面から径方向内側に突出したリテーナ8dとを有している。
第一静翼列8は、複数の静翼が周方向に隣り合って配列され、環状をなしている。
また、各々の静翼は、回転軸6の径方向に延びる静翼本体8cと、静翼本体8cの径方向外側端部に設けられた外側シュラウド8a及び径方向内側端部に設けられた内側シュラウド8bと、内側シュラウド8bの径方向内側の面となる裏面から径方向内側に突出したリテーナ8dとを有している。
また、外側シュラウド8aは、分割環15の上流側の端面に接するように、周方向にわたって環状に配置されている。
図3に示すように、内側シュラウド8bは、各々が正面視略平行四辺形(菱形)に形成されており、また、各々が第一間隙K1を介して周方向を向く面同士を突き合わせるように隣接して、周方向にわたって環状に配置されている。そして、内側シュラウド8bと外側シュラウド8aとの間には環状空間が画成され(図2参照)、この空間が燃焼ガスGの流通する主流路FCとなっている。
また、図4に示すように、内側シュラウド8b各々の周方向を向く面には、周方向に凹む第一凹部16が形成されている。互いに対向する第一凹部16同士の間には、軸線O方向に延在する板状をなす横シール板14が架設され、これにより第一間隙K1を閉塞している。
静翼本体8cは、各々が周方向一方側を向く面が凹状とされ、他方側を向く面が凸状とされ、下流側に向う程に先細りとなるように弧状をなす翼形状となっており、各々が第二間隙K2を介して周方向を向く面同士を突き合わせるようにして、周方向にわたって環状に配置されている。そして、これら静翼本体8cは、径方向外側の端部で外側シュラウド8aに結合されている。即ち、静翼本体8cは、主流路FC内で、内側シュラウド8bと外側シュラウド8aとの間に架設されている。
ここで、本実施形態においては、一つの内側シュラウド8bに対して一つの静翼本体8cが設けられているが、一つの内側シュラウド8bに対して複数の静翼本体8cが設けられていてもよい。
ここで、本実施形態においては、一つの内側シュラウド8bに対して一つの静翼本体8cが設けられているが、一つの内側シュラウド8bに対して複数の静翼本体8cが設けられていてもよい。
リテーナ8dは、内側シュラウド8b各々の裏面から径方向内側に突出する部材である。リテーナ8dは、内側シュラウド8b各々の径方向内側を向く裏面から、周方向全域にわたって突出する板状をなす凸部18aを有している。さらに、この凸部18aの下流側を向く面における径方向の中途位置からは、下流側に向かうに従って径方向の内側から外側に向かって傾斜する傾斜面19が、凸部18aの周方向全域にわたって形成されている。そして、この傾斜面19は、下流側の端縁で内側シュラウド8bの裏面に接続されている。リテーナ8dは、これら凸部18aの下流側を向く面、内側シュラウド8bの裏面、傾斜面19によって囲まれる領域が中実とされることで周方向視で直角三角形状をなす、凸部18aに一体に設けられた傾斜部18bを有している。
さらに、このリテーナ8dは、ピン11によって固定されている。傾斜部18bよりも径方向内側における凸部18aの下流側を向く面が、回転軸6周りに設けられた環状の中間軸カバー12に、ボルト13によって固定された環状のサポートリング10に突き当てられている。このサポートリング10によって、第一静翼列8が第一動翼列9に接近する方向に変位することを抑制している。
ここで、サポートリング10とリテーナ8dとは、サポートリング10の径方向外側を向く端面と、傾斜部18b及び内側シュラウド8bの裏面との間にわずかな間隙が形成された状態で固定されている。即ち、この間隙は環状の空間Nとなっており、この空間Nは、第一静翼列8と第一動翼列9との間の間隙を介して、主流路FCに連通している。
また、リテーナ8dは、各々が周方向を向く面同士を突き合わせるように第三間隙K3を介して設けられている。図5に示すように、リテーナ8d各々の周方向を向く面には、周方向に凹む第二凹部17が形成されている。そして、この第二凹部17は、リテーナ8dにおける凸部18aに径方向に形成された縦凹部17aと、傾斜部18bに傾斜面19に沿って形成された斜め凹部17bとを有している。
縦凹部17aは、第一凹部16に接続されるとともに、凸部18aの径方向内側の端部の手前まで形成されている。
斜め凹部17bは、縦凹部17aと第一凹部16とを連通して形成されている。そして、斜め凹部17bと第一凹部16との接続部分は、軸線O方向における所定の位置よりも下流側に配置されている。
ここで、上記所定の位置とは、第二間隙K2において隣接する上記静翼の静翼本体8c同士に接する最小内接円CIの接点間を結ぶスロートラインPと、第一間隙K1との交点Qとなっている。
そして、互いに対向する第二凹部17同士の間には、シール部材20が架設され、これにより第三間隙K3を閉塞している。より具体的には、上記シール部材20は、縦シール板20a及び斜めシール板20bを有している。縦シール板20aは対向する縦凹部17a同士の間に架設され、斜めシール板20bは対向する斜め凹部17b同士の間に架設されている。
ここで、縦シール板20aは、第一凹部16における横シール板14と非接触となるように径方向寸法が縦凹部17aの径方向寸法よりも短くなっている。即ち、横シール板14と縦シール板20aとの間で、第三間隙K3は開放されている状態となっている。
また、斜めシール板20bの一端は、縦シール板20aの径方向外側の端部に接するように、また他端は、横シール板14に接するように設けられている。即ち、斜めシール板20bの一端は交点Qより上流側に位置し、他端は交点Qより下流側に位置している。このようにして、第三間隙K3は完全に閉塞され、リテーナ8dを境に上流側と下流側とが仕切られている。
このようなガスタービン1においては、主流路FCにおいて交点Qよりも下流側の空間は、上流側に比べ圧力が低い状態となっている。また、リテーナ8dよりも下流側であって内側シュラウド8bの径方向内側の空間Nは、主流路FCにおける交点Qよりも下流側の空間に連通している。このため、空間Nにおける圧力は、主流路FCにおける交点Qよりも下流側の空間の圧力と同等となっており、即ち、主流路FCにおける交点Qよりも上流側の空間に比べ低圧となっている。
一方で、リテーナ8dよりも上流側であって内側シュラウド8bの径方向内側の空間は圧縮空気Wが貯留された車室Sとなっており、主流路FCにおける交点Qよりも上流側の空間の圧力に比べ、高圧となっている。
このように、圧力は、車室S>主流路FCの交点Qよりも上流側>空間Nとなる。
このように、圧力は、車室S>主流路FCの交点Qよりも上流側>空間Nとなる。
そして、第三間隙K3を閉塞しているシール部材20は、他端が交点Qよりも下流側に位置するように設けられているため、車室Sと同等圧力を有する空間を交点Qの下流側まで拡張することができる。
ここで、仮に、斜めシール板20bが設けられず、縦シール板20aのみによって第三間隙K3を閉塞した場合には、空間Nと、主流路FCにおける交点Qよりも上流側の空間とが、内側シュラウド8bを挟んで接することとなる。
この場合には、差圧によって、主流路FCの燃焼ガスGの一部が、第一間隙K1と横シール板14との隙間から漏れ出し、リークガスとなって空間Nに流入してしまう。
この点、本実施形態では、斜めシール板20bを設けたことで、車室Sと同等の圧力空間と、主流路FCにおける交点Qよりも上流側の空間とが、内側シュラウド8bを挟んで接することとなる。従って、主流路FCにおける交点Qよりも上流側の空間よりも車室Sの方が高圧となっていることにより、燃焼ガスGの一部が、空間Nに流入することを抑制できる。
さらに、シール部材20に斜めシール板20bを用いたことで、シールの長さ寸法を大きくすることが可能となり、即ち第二凹部17の長さ寸法を大きくすることができる。このため、車室Sから空間Nへの圧縮空気Wのリーク量を増大させることが可能となり、空間Nの温度上昇を緩和できる。
本実施形態のガスタービン1によると、斜めシール板20bによって、空間Nへの燃焼ガスGの流入を抑制でき、また、圧縮空気Wのリーク量を増大できるため、内側シュラウド8bの裏面やサポートリング10の上面を、高温酸化減肉等して、焼損してしまうことを防止可能となる。
なお、本実施形態では、斜めシール板20bは、傾斜面19に沿って配置されていなくともよく、即ち斜め凹部17bは、傾斜面19に沿って形成されている必要はない。
また例えば、図6に示すように、シール部材40は、縦シール板20aと、一端が縦シール板20aに接するとともに軸線O方向に延在する板状をなす第二横シール板40aと、一端が第二横シール板40aに接するとともに径方向に延在する板状をなす第二縦シール板40bとを有していてもよい。
この場合、リテーナ8dの傾斜部48bにおいては、第二凹部47は、上述した縦凹部17aと、縦凹部17aと傾斜面19の外側の空間Nとを連通し、軸線O方向に形成された横凹部47aと、この横凹部47aと第一凹部16とを連通するとともに、スロートラインPと第一間隙K1との交点Qよりも下流側に、径方向に形成された第二縦凹部47bとを有している。
この他にも、図示はしないが、シール部材20、40は、縦シール板20aを有しておらず、斜めに配置されたシール板のみから構成されていてもよい。また、その他の形状であってもよく、少なくともシール部材20、40の他端が、上記交点Qよりも下流側に配置され、また一端が交点Qよりも上流側に配置されてリテーナ8d同士の間の第三間隙K3に位置し、この第三間隙K3を閉塞可能であればよい。なおこの場合、シール部材20、40がリテーナ8dの内部に位置するように、凸部18a及び傾斜部18b、48bの形状を決定する必要がある。
さらに、リテーナ8dは、凸部18aと傾斜部18b、48bとによって構成されている場合に限定されず、シール部材20、40の他端が、上記交点Qよりも下流側に位置するように、また一端が交点Qより上流側に位置するように配置され、第三間隙K3を形成可能であれば、どのような形状であってもよい。
〔第二実施形態〕
次に本発明の第二実施形態に係るガスタービン100Aについて説明する。
第一実施形態と共通の構成要素には同一の符号を付して詳細説明を省略する。
本実施形態では、第一静翼列58における静翼のリテーナ58d、及び、第三間隙K3を閉塞するシール部材60が第一実施形態と異なっている。
次に本発明の第二実施形態に係るガスタービン100Aについて説明する。
第一実施形態と共通の構成要素には同一の符号を付して詳細説明を省略する。
本実施形態では、第一静翼列58における静翼のリテーナ58d、及び、第三間隙K3を閉塞するシール部材60が第一実施形態と異なっている。
図7に示すように、シール部材60は、縦シール板60a及び斜めシール板60bを有している。
縦シール板60aは、対向するリテーナ58dの縦凹部67a同士の間に架設されている。
そして、斜めシール板60bは、対向するリテーナ58dの斜め凹部67b同士の間に架設されている。
縦凹部67aは、一端が第一凹部16に接続されるとともに、他端が凸部18aの径方向内側の端部の手前まで形成されている。斜め凹部67bは、一端が縦凹部67aに接続され、他端が第一凹部16と接続され、縦凹部67a及び第一凹部16と連通して形成されている。そして、斜め凹部17bと第一凹部16との接続部分は、軸線O方向における位置Q1よりも下流側に配置されている。
縦シール板60aは、対向するリテーナ58dの縦凹部67a同士の間に架設されている。
そして、斜めシール板60bは、対向するリテーナ58dの斜め凹部67b同士の間に架設されている。
縦凹部67aは、一端が第一凹部16に接続されるとともに、他端が凸部18aの径方向内側の端部の手前まで形成されている。斜め凹部67bは、一端が縦凹部67aに接続され、他端が第一凹部16と接続され、縦凹部67a及び第一凹部16と連通して形成されている。そして、斜め凹部17bと第一凹部16との接続部分は、軸線O方向における位置Q1よりも下流側に配置されている。
また、斜めシール板60bの他端は、空間Nと同じ圧力となる主流路FC内の軸線O方向の位置である同圧位置(図7の点Q1)よりも下流側に位置している。即ち、斜め凹部67bの傾斜角度は、第一実施形態の場合と比べると、周方向視で軸線Oに対する径方向外側へ向かう傾斜角度がより大きくなっている。
ここで本実施形態では、このような点Q1の位置は、第一実施形態の交点Qよりも上流側となっているが、実際には、ガスタービン100Aの運転条件等によって交点Qの下流側に位置することもあり、この点Q1の位置は変動する。
ここで本実施形態では、このような点Q1の位置は、第一実施形態の交点Qよりも上流側となっているが、実際には、ガスタービン100Aの運転条件等によって交点Qの下流側に位置することもあり、この点Q1の位置は変動する。
本実施形態のガスタービン100Aによると、運転条件によらず、斜めシール板60bによって、空間Nへの燃焼ガスGの流入を抑制でき、また、圧縮空気Wのリーク量を増大できるため、内側シュラウド8bの裏面やサポートリング10の上面を、高温酸化減肉等して、焼損してしまうことを防止可能となる。
以上、本発明の好ましい実施形態を説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されることはない。本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、構成の付加、省略、置換、およびその他の変更が可能である。本発明は前述した説明によって限定されることはなく、添付のクレームの範囲によってのみ限定される。
例えば、上述の実施形態では、シール部材20(40、60)の他端は、交点Q若しくは点Q1よりも下流側に位置しているが、少なくとも他端が一端に比べて下流側となるように、シール部材20(40、60)が設けられていれば、主流路FC1から空間Nへの燃焼ガスGのリークを抑制する効果を得ることができる。
本発明は、タービン静翼におけるシール部材の配置に関する。本発明のシール部材、タービン、及びガスタービンによれば、内側シュラウド同士の間の第一間隙からの燃焼ガスの流入をシール部材によって抑制でき、構成部材の焼損を防止できる。
1…ガスタービン、2…圧縮機、3…燃焼器、3a…尾筒、4…タービン、5…排気室、6…回転軸、7…タービンディスク、8…タービン静翼列(第一静翼列)、8a…外側シュラウド、8b…内側シュラウド、8c…静翼本体、8d…リテーナ、9…タービン動翼列(第一動翼列)、9a…プラットフォーム、9b…動翼本体、10…サポートリング、11…ピン、12…中間軸カバー、13…ボルト、14…横シール板、15…分割環、16…第一凹部、17…第二凹部、17a…縦凹部、17b…斜め凹部、18a…凸部、18b…傾斜部、19…傾斜面、20…シール部材、20a…縦シール板、20b…斜めシール板、W…圧縮空気、G…燃焼ガス、O…軸線、S…車室、FC…主流路、N…空間、P…スロートライン、Q…交点、CI…内接円、K1…第一間隙、K2…第二間隙、K3…第三間隙、K…間隙、N1…空間、FC1…主流路、S1…車室、LG…リークガス、21…タービン静翼列(第一静翼列)、21a…外側シュラウド、21b…内側シュラウド、21c…静翼本体、21d…リテーナ、22…タービン動翼列(第一動翼列)、22a…プラットフォーム、22b…動翼本体、23…タービンディスク、24…中間軸カバー、25…サポートリング、26…ボルト、27…尾筒、28…ピン、29…分割環、31、32…シール板、40…シール部材、40a…第二横シール板、40b…第二縦シール板、48b…傾斜部、47…第二凹部、47a…横凹部、47b…第二縦凹部、100…ガスタービン、58…第一静翼列、58d…リテーナ、60…シール部材、60a…縦シール板、60b…斜めシール板、67b…斜め凹部、Q1…点、100A…ガスタービン
Claims (6)
- タービンの軸線の周方向に並んで配置された複数の静翼で構成される静翼列に設けられるシール部材であって、
複数の前記静翼は、前記軸線の径方向に延びる静翼本体と、
該静翼本体の前記径方向の外側端部に設けられた外側シュラウドと、
該静翼本体の前記径方向の内側端部に設けられて該外側シュラウドとの間に燃焼ガスの主流路を形成する内側シュラウドと、
該内側シュラウドの前記径方向の内側面から該径方向の内側に突出するリテーナと、
を有し、
前記周方向で隣接する前記静翼における前記内側シュラウドの相互は、該周方向で第一間隙を介して隣接しており、
前記周方向で隣接する前記静翼における前記静翼本体の相互は、該周方向で第二間隙を介して隣接しており、
前記周方向で隣接する前記静翼における前記リテーナの相互は、該周方向で第三間隙を介して隣接しており、
一端に対して、前記タービン中の燃焼ガスが流れる方向における前記軸線に沿う方向の下流側に他端が位置して、前記第三間隙を閉塞し、
前記一端は、前記第二間隙において、隣接する前記静翼本体同士に接する最小内接円の接点間を結ぶスロートラインと前記第一間隙との交点よりも、前記燃焼ガスが流れる方向における前記軸線に沿う方向の上流側に位置し、
前記他端は、前記交点よりも下流側に位置するシール部材。 - タービンの軸線の周方向に並んで配置された複数の静翼で構成される静翼列に設けられるシール部材であって、
複数の前記静翼は、前記軸線の径方向に延びる静翼本体と、
該静翼本体の前記径方向の外側端部に設けられた外側シュラウドと、
該静翼本体の前記径方向の内側端部に設けられて該外側シュラウドとの間に燃焼ガスの主流路を形成する内側シュラウドと、
該内側シュラウドの前記径方向の内側面から該径方向の内側に突出するリテーナと、
を有し、
前記周方向で隣接する前記静翼における前記内側シュラウドの相互は、該周方向で第一間隙を介して隣接しており、
前記周方向で隣接する前記静翼における前記静翼本体の相互は、該周方向で第二間隙を介して隣接しており、
前記周方向で隣接する前記静翼における前記リテーナの相互は、該周方向で第三間隙を介して隣接しており、
一端に対して、前記タービン中の燃焼ガスが流れる方向における前記軸線に沿う方向の下流側に他端が位置して、前記第三間隙を閉塞し、
前記リテーナより下流側でかつ前記内側シュラウドの前記径方向の内側における圧力と同じ圧力となる前記主流路内の位置である同圧位置よりも、前記一端は、前記燃焼ガスが流れる方向における前記軸線に沿う方向の上流側に位置し、
前記他端は、前記同圧位置よりも下流側に位置するシール部材。 - タービンの軸線の周方向に並んで配置された複数の静翼で構成される静翼列に設けられるシール部材であって、
複数の前記静翼は、前記軸線の径方向に延びる静翼本体と、
該静翼本体の前記径方向の外側端部に設けられた外側シュラウドと、
該静翼本体の前記径方向の内側端部に設けられて該外側シュラウドとの間に燃焼ガスの主流路を形成する内側シュラウドと、
該内側シュラウドの前記径方向の内側面から該径方向の内側に突出するリテーナと、
を有し、
前記周方向で隣接する前記静翼における前記内側シュラウドの相互は、該周方向で第一間隙を介して隣接しており、
前記周方向で隣接する前記静翼における前記静翼本体の相互は、該周方向で第二間隙を介して隣接しており、
前記周方向で隣接する前記静翼における前記リテーナの相互は、該周方向で第三間隙を介して隣接しており、
一端に対して、前記タービン中の燃焼ガスが流れる方向における前記軸線に沿う方向の下流側に他端が位置して、前記第三間隙を閉塞し、
前記リテーナの前記径方向の内側の端部から前記径方向の外側の中途位置まで延在する板状をなす縦シール板と、
該縦シール板の前記径方向の外側の端部に一端が接するとともに、前記下流側に向かうに従って、前記径方向の内側から外側に向かって傾斜して延在する板状をなす斜めシール板とを有するシール部材。 - 前記リテーナの前記径方向の内側の端部から前記径方向の外側の中途位置まで延在する板状をなす縦シール板と、
該縦シール板の前記径方向の外側の端部に一端が接するとともに、前記下流側に向かうに従って、前記径方向の内側から外側に向かって傾斜して延在する板状をなす斜めシール板とを有する請求項1又は2に記載のシール部材。 - 請求項1から4のいずれか一項に記載のシール部材を備えるタービン。
- 請求項5に記載のタービンを備えるガスタービン。
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