JP5846645B2 - 実装基板への水性防湿絶縁材料の塗布製造方法と塗布装置 - Google Patents

実装基板への水性防湿絶縁材料の塗布製造方法と塗布装置 Download PDF

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Description

本発明は、実装回路基板へ防湿絶縁材料の被覆(Conformal Coatingとも呼ばれる)に関し、より詳しくは、極微細に霧化させて、薄い成膜を形成するための星形形状エアーキャップを有する低吐出量用液体材料噴射バルブを用いた実装回路基板への防湿絶縁材料の塗布製造方法と塗布装置に関する。
湿気や埃を嫌う実装回路基板には、防湿絶縁材料の被覆は必須である。また最近の実装回路基板は、ハンダ表面に発生するウィスパー防止にも防湿絶縁材料の被覆が効果的であるため、多くの実装回路基板に防湿絶縁材料による被覆が採用されている。
その被覆に用いられる防湿絶縁材料には、合成樹脂に芳香族系溶剤やケトン系溶剤を半分以上含有した溶剤系防湿絶縁材料が使用されている。それらは、従来技術である浸漬法や、刷毛塗り法及びスプレイ法によるものが一般的であったが、本発明者の1人が開発した特許文献1の「エアレススプレイによるフィルムコーティング方法」や、特許文献2の「偏平パターン・ノズルから放出された三角形またはすり鉢形の液膜を用いてプリント基板に防湿絶縁剤を施す方法」を使用して塗布したい個所への選択塗布が可能なフィルムコーティング方法がすでに広く採用されている。
しかし最近VOC(volatile organic compounds)規制による溶剤使用を削減する傾向に際し、脱溶剤系の防湿絶縁材料の使用が市場では求められ、無溶剤系材料である高粘度の防湿絶縁材料の使用や、水性型防湿絶縁材料も開発され販売もされているが、思ったように使用されていない。
その原因としては、無溶剤系防湿絶縁材料が、粘度が300センチポイズ以上という中高粘度のため、上記した従来技術やフィルムコーティング法では充分な偏平パターンが形成されないため成膜が出来ないという問題や、他の工法を用いても発泡を生じたりする問題、また100ミクロン以上といった必要以上のコーティング膜厚を形成してしまうという問題があった。
また水性防湿絶縁材料においては、材料の吐出後に、吐出時の生じる泡の巻き込みが生じそれがなかなか消滅しなく、さらに実装回路基板中にある凹部分では液たまりが生じ、なかなか乾かなく未乾燥の問題や、液粒子の飛散も発生して塗布禁止帯への飛散問題など、均一膜が得られない欠点で満足の行くコーティング膜が得られないため、なかなか広範囲に水性防湿絶縁材料も採用されていない。
このような水性防湿絶縁材料の発泡やたまりや、乾燥時間がかかりすぎる未乾燥などを抑えるには、固形分比率の高い材料を薄く均一に表面コーティングすることが必要となる。その場合、塗布工法は液の吐出量を極力少なくし、圧縮空気によって液を霧化させて微粒子を作って表面に堆積させる2流体スプレイ工法になる。但し、この場合どのような形式をとっても飛散が多く、実装回路基板の全面にコーティングするような場合にはそれで良いが、コネクター等コーティングしてはならない箇所があるような実装回路基板には、マスキングが必要となり過大な労力とコストアップになる。
特公平06−059451号公報(特許第1929888号) 特許第2690149号公報(特開平02−097090号公報)
本発明者が鋭意検討した結果、極細テーパーニードルと直径0.5ミリ以下の小径吐出ノズルを持ったエアスプレイ式の低吐出量用液体材料噴射バルブを作成し、前記小径吐出ノズルの前面先端開口部分に、圧縮空気の流路を規制するための星形形状のエアーキャップが設けられ、前記液状防湿絶縁材料が吐出される際に霧状のエアーの流れが形成されてなるようにした低吐出量用液体材料噴射バルブを用いて塗布することにより、これからのVOC削減対策で必要とされる水性防湿絶縁材料を、塗膜欠陥となる発泡やたまりの塗膜面を生ずることなしに均一にコーティングが出来、マスキングを必要とする実装回路基板へも、選択的にコーティングすることが出来ることを見出した。
さらに前記低吐出量用液体材料噴射バルブに、高速にて断続吐出するステッチ塗布方式も利用して前記水性防湿絶縁材料を塗布することで、塗膜の乾燥時間も溶剤系防湿絶縁材料の塗布と同等の時間にすることも可能となることを見出し、本提案に及ぶものである。
本発明は、上記した従来技術の問題点に鑑みてなされたもので、実装回路基板の防湿を必要とする部位又は表面に、液状防湿絶縁材料を、塗布ムラなく、液飛散なく、かつマスキングすることなしで選択的にコーティングが出来、塗布付着効率を低下させることなく、溶剤系防湿絶縁材料を塗布すると同様の乾燥時間を得られ、均一に薄膜形成できる防湿絶縁実装回路基板の製造方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の防湿絶縁を施す実装回路基板の製造方法は、水性防湿絶縁材料であって、粘度が20〜200センチポイズ固形分含有量が25〜60%である水性防湿絶縁材料を、星形形状エアーキャップを有する低吐出量用液体材料噴射バルブで、実装回路基板に塗布してなることを特徴とする。
前記水性防湿絶縁材料を塗布するにあたっては、圧縮空気の流路を規制するための前記星形形状のエアーキャップを有した前記低吐出量用液体材料噴射バルブで塗布する。前記低吐出量用液体材料噴射バルブは、前記星形エアーキャップと前記吐出ノズル部のエアーエゼクタ現象を起させるための狭い間隙部を設けた、前記低吐出量用液体材料噴射バルブとしたことを特徴とする。
前記低吐出量用液体材料噴射バルブを動作させるに当たっては、断続吐出する前記ステッチ塗布方式も採用することが塗布された水性防湿絶縁材料の乾燥時間短縮に好ましい。
前記ステッチ塗布方式及び装置は、ドラム缶やロッカーなどの金属製品の塗装のために塗料を吹付ける装置としてすでに開発され、使用されている方法および装置である( 特公平3−1807号公報、特公平5−86269号公報、特公平6−59451号公報など)。本発明では、この装置を用いて塗料の代わりに水性防湿絶縁材料を供給し、金属製品の代わりに実装基板を対象として水性液状防湿絶縁材料を噴射するものである。この装置の利用により、実装回路基板の防湿を必要とする部位又は表面に、水性防湿絶縁材料を局所的にコーティングすることができる。
本明細書において、前記低吐出量とは、毎分0.1cc〜20cc程度の吐出量をいう。
塗布厚としては、実装回路基板の防湿を必要とする部位又は表面に、水性防湿絶縁材料を塗布厚が少なくとも5ミクロン厚以上、好ましくは5〜40ミクロンとなるように、前記星形形状エアーキャップを有した前記低吐出量用液体材料噴射バルブで塗布するのが好適である。
液体粘度として粘度が20〜200センチポイズの液体又は溶融体であれば、液体圧力が0.001Mpaから0.2Mpaの範囲内で、噴霧流体の圧縮圧力が0.2Mpaから0.45Mpaの範囲内にて、液体が70ミクロン以下の微粒子になり、指定した被塗物表面に液体の均一な成膜を形成させるのに充分適することが出来た。
本発明は、塗布対象物に凹凸部品が混在し、塗布してはならないコネクター等の部品も存在する実装回路基板に、水性防湿絶縁材料を少なくとも5ミクロン厚以上、好ましくは5〜40ミクロンという薄い膜を、コーティングしたい個所にだけ選択的にコーティング膜を形成させることができる。
さらに、実装回路基板を、40℃〜60℃に予め加温しておいて水性防湿絶縁材料を前記低吐出量用液体材料噴射バルブと、前記ステッチ塗布方式をも利用して実装回路基板に塗布するのが、塗布された水性防湿絶縁材料の乾燥短縮に貢献できるため好ましい。
また、前記液体吐出ノズル口径は直径0.1〜0.5mmのノズルを有し、前記液体吐出ノズルを覆う圧縮空気の流路を規制するための前記星形形状エアーキャップは、内壁面に形成された5つ以上の内壁溝を有し、前記内壁溝が圧縮空気の流路となるのが、好適である。
前記内壁ノズルの中心軸と前記星形形状エアーキャップの出口開口部に向かう間の角度とが15°〜25°の角度を有していることと、さらに前記内壁溝に対応する星形穴の溝と、前記星形穴の中心と前記星形穴の頂点とを結んだ基準線に対して5°〜15°の角度で傾斜する前記内壁溝が形成されてなるのが、液粒子の微粒化と液粒子の飛散を抑え、またノズル先端に付着して水性防湿絶縁材料の固化によるノズルつまり防止にも好適である。
前記星形形状エアーキャップから出るエアーが上記角度を有した切り込み溝により、旋回しながらノズル出口開口部からの液体材料と混ざり合って噴出せしめられるのがさらに好適である。
従来技術である選択塗工が可能なエアレススプレイノズルによるフィルムコーティングでは、水性防湿絶縁材料をコーティングした場合、水性の特徴である表面張力により泡が生じやすく、フィルム状パターン形成も難しいため液の飛散も生じ、さらに溶剤系防湿絶縁剤を塗布する場合より乾燥が遅いため液タレや液たまりも生じて、コーティング層が一様でなくなり、選択的にコーティングすることは不可能であった。
これに対して本発明の前記星形形状エアーキャップを有した前記低吐出量用液体材料噴射バルブによる塗布方式による水性防湿絶縁材料のコーティングは、星形形状エアーキャップによって、液滴を旋回運動させながら直径10〜70ミクロンの均一な微粒子に形成させ、塗膜に要する必要な液滴量だけを、6mm幅〜12mm幅の塗布パターンを形成させる前記低吐出量用液体材料噴射バルブを、実装回路基板面から10mm〜50mm高さより連続的にコーティングするものである。
本発明の防湿絶縁を施す実装回路基板の製造方法は、実装回路基板の防湿を必要とする部位又は表面に、水性防湿絶縁材料を、塗布ムラなく、液飛散なく、かつマスキングすることなしで選択的にコーティングが出来、塗布付着効率を低下させることなく、溶剤系防湿絶縁材料を塗布すると同様の乾燥時間を得られ、均一に薄膜形成できる防湿絶縁を施す実装回路基板の製造方法を提供することができるという著大な効果を奏する。
この方法の利用により、所望のコーティングを有する被塗物に対し液体成膜をすることができる。
図1は、本発明に用いられる前記星形形状エアーキャップを有した前記低吐出量用液体材料噴射バルブと塗布自動供給制御装置の一部断面模式図である。 図2は、前記星形形状エアーキャップを有した前記低吐出量用液体材料噴射バルブでスプレイする一つの実施形態を示す断面図である。 図3は、本発明の前記低吐出量用液体材料噴射バルブを搭載した自動塗布装置で、実装回路基板表面に対して水性防湿絶縁材料を吐出塗布している状態を示す模式図である。 図4は、本発明の前記低吐出量用液体材料噴射バルブを搭載した自動塗布装置で、実装回路基板上の部品に対して水性防湿絶縁材料を吐出塗布している状態を示す模式図である。 図5は、本発明の前記低吐出量用液体材料噴射バルブに用いられる前記星形形状エアーキャップの先端部の形態を正面側からみた斜視図である。 図6は、前記星形形状エアーキャップの内側の状態を示す斜視図である。 図7は、前記低吐出量用液体材料噴射バルブで透明な水性防湿絶縁材料に蛍光染料を含有させ、1ストローク動作にて実装回路基板の代わりに透明なOHPシートの面上から前記低吐出量用液体材料噴射バルブ先端部を20mm、30mm、40mm、50mmにそれぞれ離して、ステッチ動作で1本線塗りした場合の塗布幅の状態をブラックライトを照射させて示した実施例4−1から4−4の写真である。 図8は、前記低吐出量用液体材料噴射バルブで被塗物である前記OHPシート面に、図7のステッチ動作の塗布条件で1本線塗りしているスプレイ塗布の途中状態を示す写真である。 図9は、前記低吐出量用液体材料噴射バルブで被塗物である前記OHPシート面から20mm離して、蛍光染料入り水性防湿絶縁材料をピッチ9mmで、連続動作にて1度塗りした塗布膜状態を示す写真である。
以下に本発明の実施の形態を説明するが、これら実施の形態は例示的に示されるもので、本発明の技術思想から逸脱しない限り種々の変形が可能なことはいうまでもない。
本発明で使用する被塗物には形状面での特別の制限はないが、特にチップ部品やLSI実装された凹凸部を有する実装基板面に対し、水性防湿絶縁材料を、極微細に霧化させて、薄い成膜を形成する際に、液体噴霧流の狭い塗布パターン幅を形成して、塗り分け作業ができる。
発明の特徴は、特に凹凸形状を伴う被塗物表面に対しても発揮されることは明らかである。
コーティングに使用する液体については、液体粘度として20センチポイズから200センチポイズの、無機質のフィラーなどを含有しない水性エマルジョン系も含む水性防湿絶縁材料であれば、本発明で利用可能である。
以下本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1によく示されるように、塗布自動供給制御装置50は、操作パネル52、塗布自水性防湿絶縁材料を入れた材料タンク56水性防湿絶縁材料を断続吐出するためのパルス塗布制御装置54も備え、水性防湿絶縁材料を供給することができるようにした材料供給ポンプ58も備えており、低吐出量用液体材料噴射バルブ10には、水性防湿絶縁材料及び圧縮霧化エアー、低吐出量用液体材料噴射バルブ10の動作圧縮エアーの配管部材60が接続されている。前記配管部材60は、液配管を備えたチューブユニットであり、水性防湿絶縁材料供給ホースと、圧縮霧化用エアーホース、吐出ON,OFF用圧縮エアーホースを備えた塗布液供給ホース兼エアーホースである。実装回路基板66に水性防湿絶縁材料を塗布するにあたっては、低吐出量用液体材料噴射バルブ10を用い、例えばラック機構などで水平方向に往復移動可能とされ、実装回路基板66の表面に対して低吐出量用液体材料噴射バルブ10は平行移動させて、水性防湿絶縁材料の吐出霧化パターン62を形成される。その際形成される塗布パターン幅64は、実装回路基板66に対しストライプ状の塗布を形成して、一定の送りピッチに従って塗り重ね塗布膜68を形成して行く。
図2によく示される如く、低吐出量用液体材料噴射バルブ10は、中央部に長くて細長い液体吐出ニードル28を設けてあり、該液体吐出ニードル28の上部には、液体吐出ニードル28を上下動可能に内装してなるシリンダ部32と、前記シリンダ部32の基端側に嵌着せしめられ、前記液体吐出ニードル28を上下動せしめるための、マイクロアジャストメント機構を有するアジャスタ部34と、前記シリンダ部32の先端側に嵌着せしめられ、液体材料源からの液体材料を流入せしめる液体材料流入部18と、圧縮空気源からの圧縮空気を流入せしめる霧化エアー流入部20を有するフルイドボディ部22と、前記フルイドボディ部22の先端に連通して取り付けられる、液体吐出ノズル30と星形形状エアーキャップ24及びニードルカバー26を有している。
前記アジャスタ部14は、アジャストリング36によって液体吐出ニードル28の上下動作量を調整するマイクロアジャスト機構がなされ、液体の吐出量調整を可能とする。低吐出量用液体材料噴射バルブ10は、エゼクター効果式のエアースプレイの遠隔動作することを可能にする自動噴射バルブである。
前記低吐出量用液体材料噴射バルブ10は、針形状を有した液体吐出ニードル28に沿って、塗液(液体材料)が流れ出すエゼクター効果と、傾斜角度有した切り込み集束溝である内壁溝82を有する星形形状エアーキャップ24の先端部にある星形穴80から吹出す圧縮エアーの霧化により、塗布した霧化パターンの幅である液体粒子の噴出流スプレイパターン62を形成する。
図6に示すように前記内壁溝82が、エアーキャップの出口開口部の星形穴80に向かってノズル軸方向で15°から25°の角度を有し、さらに星形穴80の中心と前記星形穴80の頂点とを結んだ基準線に対して、°から15°の角度で傾斜する前記内壁溝82を形成することが液体粒子の噴出流スプレイパターン62の集束につながり飛散防止に効果を得た。
前記噴出流スプレイパターン62は、ニードルカバー26先端と基板66間との距離により幅寸法が変わるが、前記ニードルカバー26先端と基板66間の距離は10ミリから40ミリの範囲が霧化粒子の飛散が抑えられ、さらに選択塗布又は非塗布禁止領域の有無などの条件によってその範囲内で決定する。
本発明では、エゼクター効果利用のエアースプレイ方式を自動塗布ノズル機構に利用した、低吐出量用液体材料噴射バルブ10の先端部に設けた星形形状エアーキャップ24を取り付けることによって、水性防湿絶縁材料を霧化した塗布パターン62は、最少幅で5ミリから最大12ミリとなる、基板への衝突エネルギーの少ない均一なスプレイ塗布をすることに成功した。
例えば、粘度200センチポイズ、体積比で約59%前後の水性防湿絶縁材料でも、塗着効率を下げずに成膜することが可能となる。
本発明で、液体吐出ノズル30から液体が吐出される際の、液体材料流入部18の内部液圧は、吐出流量を毎分0.1cc〜20cc出すのに0.001Mpaから0.2Mpaの範囲内の0.2Mpa以下と低くてよく、ニードルカバー17の内部に噴出される圧縮霧化エアー圧力は0.2Mpaから0.45Mpaの範囲内で、圧縮霧化エアー圧力は液吐出量によって決定される。
図3によく示される如く、実装回路基板66に水性防湿絶縁材料を塗布するにあたっては、低吐出量用液体材料噴射バルブ10と塗布自動供給制御装置50を用いて、例えばラック機構などで水平方向に往復移動可能とされ、実装回路基板66の表面に対して平行設置されたフレーム部材70に、低吐出量用液体材料噴射バルブ10の吐出角度を可変とするためのチルト用アクチュエーター82が備え付けられた動作ロボット80に、低吐出量用液体材料噴射バルブ10を取り付け、実装回路基板66の表面に対して低吐出量用液体材料噴射バルブ10を平行移動させて水性防湿絶縁材料を吐出塗布することで、塗り重ね塗布膜68が形成される。なお、符号72は、実装回路基板66を瞬時に加温するための遠赤外線ヒーター72である。
実装回路基板66を塗布中に50℃前後に加温維持することにより塗り重ね塗布膜68を常温状態での乾燥より約40%の時間短縮の早期乾燥に大きく貢献することが出来た。
以下、本発明を更に非限定的な実施例によって詳細に説明する。
上記のように構成された星形形状エアーキャップ24を有した低吐出量用液体材料噴射バルブ10と、組み合わせによる液体のスプレイによる得た霧化パターンの1ストローク連続動作の塗布結果を下記に説明する。
(実施例1―1〜実施例3−4)
室温:21℃〜23℃、湿度36%〜50%
<使用した絶縁剤>
水性防湿絶縁剤材料(日東シンコー(株)製)
粘度:20センチポイズにて固形分36重量%と26センチポイズにて固形分45重量%、及び54センチポイズにて固形分48重量%の3種類の粘度の違う材料を試した。
比重:1
エマルジョン粒子サイズ:0.2〜6ミクロン
<使用したFS式マイクロスプレーガン>
Shimada Appli合同会社製「FS式マイクロスプレーガン」式の低吐出量用液体材料噴射バルブ:星形形状ノズル付
<吐出ヘッドと被塗物間の仕様>
図3に示されるように、実装回路基板の代わりにフラット基板面上に塗膜状態確認、膜厚測定のためにOHPシート84を乗せ前記OHPシート84の面対し、
X方向ストローク:160mm
X方向相対速度:80mm/秒
塗布ヘッド角度:90°(垂直)
塗布ヘッドと被塗物間距離:20mm、30mm、40mm、50mm
<低吐出量用液体材料噴射バルブのスプレイ条件仕様>
霧化エアー圧力0.35Mpa
マイクロアジャスト量2mmのストローク開度
スプレイ動作中の霧化エアON時間15ms液吐出開始より先に動作させ、ストローク終了時手前で液吐出OFFを15ms早く終了させる動作。
以上の条件で連続スプレイ塗布を行った。基板面上に乗せたOHPシート84には、常温状態のままと予め加温して、シート表面温度を50℃〜55℃として測定した。結果を表1に示す。
<塗布中の加温ヒーター使用時の条件仕様>
遠赤外線ヒーターの代わりに、接触式のホットプレートを用意してホットプレート面にOHP透明シートを置き50℃〜55℃に保持しながらの塗布も実施した。
下記に実施例1−1〜実施例3−4の測定結果を示す。
Figure 0005846645
上記条件のように構成された塗布条件で、液体のスプレイによる霧化パターンの1ストローク動作を断続塗布動作に置き換えた塗布結果を下記に説明する。
(実施例4―1〜実施例6−4)
室温:21℃〜23℃、湿度36%〜50%
<使用した絶縁剤>
水性防湿絶縁剤材料(日東シンコー(株)製)
粘度:20センチポイズにて固形分36wt%と26センチポイズにて固形分45wt%、及び54センチポイズにて固形分48wt%の3種類の粘度の違う材料を試した。
エマルジョン粒子サイズ:0.2〜6μm
<使用したFS式マイクロスプレーガン>
Shimada Appli合同会社製「FS式マイクロスプレーガン」式低吐出量用液体材料噴射バルブ:星形エアーキャップ付
<吐出ヘッドと被塗物間の仕様>
図3に示されるように、基板面上に塗膜状態確認、膜厚測定のためにOHPシート84を乗せ前記OHPシート84面対し、
X方向ストローク:160mm
X方向相対速度:80mm/秒
塗布ヘッド角度:90°(垂直)
塗布ヘッドと被塗物間距離:20mm、30mm、40mm、50mm
<低吐出量用液体材料噴射バルブのスプレイ条件仕様>
霧化エアー圧力0.35Mpa
マイクロアジャスト量2mmのストローク開度
<断続塗布のステッチコントロールの仕様>
霧化エアーON時間45ms、霧化開始と液吐出間時間10ms、液吐出ON時間20ms、液停止から霧化停止時間15ms、霧化停止時間20ms
基板面上のOHP透明シートに塗布された塗布膜厚、飛散状況を測定した結果を表2に示す。
<塗布中の加温ヒーター使用時の条件仕様>
遠赤外線ヒーターの代わりに、接触式のホットプレートを用意してホットプレート面にOHP透明シート84を置き50℃〜55℃に保持しながらの塗布も実施した。
下記に実施例4−1〜実施例6−4の測定結果を示す。
Figure 0005846645
10 低吐出量用液体材料噴射バルブ
12 シリンダー部
14 アジャスト部
16 ニードルリテーナー
18 液体材料流入部
20 霧化エアー流入部
22 フルィドボディ部
24 星形形状エアーキャップ
26 ニードルカバー
28 液体吐出ニードル
30 液体吐出ノズル
32 ピストン
34 アジャストスクリュー
36 アジャストリング
50 塗布自動供給制御装置
52 操作パネル
54 パルス塗布制御装置
56 材料タンク
58 材料供給ポンプ
60 配管部材
62 吐出霧化パターン
64 塗布パターン幅
66 実装回路基板
68 塗り重ね塗布膜
70 フレーム部材
72 遠赤外線ヒーター
80 星形穴
82 内壁溝
84 OHPシート
86 塗り重ね代

Claims (3)

  1. 低吐出量用液体材料噴射バルブに有するフルイドボディ部と連通して取り付けられている、星形形状の星形穴を先端部に有したエアーキャップの内壁面が、圧縮空気の流路を規制するための5つ以上の内壁溝を設けていて、且つ前記5つ以上の内壁溝が、前記内壁溝と液体吐出ノズルの中心軸との間にて、15°〜25°の傾斜角度を有し、
    さらに前記5つ以上の内壁溝は、前記星形形状の星形穴を先端部に有したエアーキャップの星形穴の中心と、前記星形穴の切り込み部の頂点とを結んだ基準線に対して5°〜15°の傾斜角度を有して、前記星形穴の切り込み部と連通され、
    且つ前記低吐出量用液体材料噴射バルブに有する液体吐出ニードルの先端角度が5°〜20°を有した前記低吐出量用液体材料噴射バルブで、液温20℃における粘度が20〜300センチポイズである水性防湿絶縁材料を、実装回路基板に塗布してなることを特徴とする防湿絶縁実装回路基板の塗布製造方法。
  2. 前記低吐出量用液体材料噴射バルブが、前記実装回路基板と5〜50mm離れた高さで前記実装回路基板に対して平行に移動させるように前記低吐出量用液体材料噴射バルブを動かす動作用ロボットをさらに備え、前記実装回路基板に前記水性防湿絶縁材料を塗布してなることを特徴とする請求項1記載の防湿絶縁実装回路基板の塗布製造方法。
  3. 前記実装回路基板へ前記水性防湿絶縁材を塗布するための塗布装置であり、前記水性防湿絶縁材料を吹き付けるための吹き付け手段が
    前記低吐出量用液体材料噴射バルブに、
    水性防湿絶縁材料を入れた材料タンクと、前記水性防湿絶縁材料を断続吐出するためのパルス塗布制御装置及び、前記水性防湿絶縁材料を供給する材料供給ポンプを有する塗布自動供給制御装置とを加え、
    前記低吐出量用液体材料噴射バルブへ、水性防湿絶縁材料及び圧縮霧化エアーと動作圧縮エアーを供給するための配管部材とを備えていることを特徴とする請求項1又は2記載の塗布製造方法に用いる塗布装置。
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