JP5843688B2 - 水素除去システム - Google Patents

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本発明の実施形態は、原子炉建屋内に蓄積した水素ガスを除去する水素除去システムに関する。
原子力プラントにおいては、水の放射性分解によって微量の水素が発生する他、事故時に金属と反応して水素が発生する可能性がある。水素と酸素が存在する雰囲気下で可燃濃度に達した場合は水素が燃焼する恐れがあり、濃度によっては衝撃波をともなう爆轟のリスクが存在する。そのため、原子炉格納容器内の水素を除去するために水素除去システムが設けられている。
なお、水素除去システムを備えた原子力プラントにおいて、ヒータを用いずに触媒によって水素を反応させて、格納容器内の水素を除去することによって水素爆発を防止できる技術等が開示されている。
特開平10−20084号公報
上述したような水素除去システムにおいては、原子炉格納容器内で発生した少量の水素は除去することができるが、原子炉建屋に蓄積した水素を除去するためのシステムではなかった。また、原子炉格納容器と同様のシステムを原子炉建屋に設置した場合でも、大量の水素を除去することが困難であり、例えば外部電源喪失などの緊急事態により電気エネルギーの供給がなくなると水素除去の動作がさらに困難になるという問題があった。そして、原子炉建屋内には酸素(空気)があるため、このような事態などに原子炉建屋内に可燃下限界を超える水素ガスが蓄積されると、水素爆発を起こす可能性がある。
本発明の実施形態が解決しようとする課題は、原子炉建屋内に蓄積した水素ガスを除去することができる水素除去システムを提供することである。
上記課題を解決するために、一つの実施形態の水素除去システムは、原子炉格納容器を収容する原子炉建屋に蓄積した水素ガスを除去する水素除去システムである。当該水素除去システムは、開口を有した容器と、前記容器内に前記原子炉建屋内の天井に蓄積した水素ガスを取り込む集風配管部と、前記容器内に雰囲気中の空気を取り込む空気取込部と、前記集風配管部を介して取り込まれた水素ガスおよび前記空気取込部を介して取り込まれた酸素ガスの反応を促進させる触媒と、前記容器に前記集風配管部の延端が接続されて前記集風配管部を介して水素ガスを取り込み可能で、前記容器に前記空気取込部の延端が接続されて前記空気取込部を介して空気を取り込み可能に形成され、前記触媒を前記容器に収容する再結合器と、を備え、前記集風配管部は、前記原子炉建屋内の天井に蓄積した水素ガスを取り込み可能に前記天井に沿って、一端に集風入口が設けられ、他端に集風出口が設けられて配置された配管であり、前記空気取込部は、雰囲気中の空気を取り込み可能に空気取込口が設けられ、前記取り込んだ空気を排気可能な空気排気口が設けられた配管であり、前記再結合器は、前記容器に前記集風出口の延端が接続されて前記集風出口を介して前記再結合器が水素ガスを取り込み可能で、前記容器に前記空気排気口の延端が接続されて前記空気排気口を介して前記再結合器が空気を取り込み可能に形成され、前記集風配管部に取り込まれる水素ガスの流路方向に対して垂直な断面が、前記集風配管部の途中または前記集風出口から前記集風入口に近くなるに従って大きくなるように形成されたことを特徴とする。
また、他の一つの実施形態の水素除去システムは、原子炉格納容器を収容する原子炉建屋に蓄積した水素ガスを除去する水素除去システムであって、開口を有した容器と、前記容器内に前記原子炉建屋内の天井に蓄積した水素ガスを取り込む集風配管部と、前記容器内に雰囲気中の空気を取り込む空気取込部と、前記集風配管部を介して取り込まれた水素ガスおよび前記空気取込部を介して取り込まれた酸素ガスの反応を促進させる触媒と、前記容器に前記集風配管部の延端が接続されて前記集風配管部を介して水素ガスを取り込み可能で、前記容器に前記空気取込部の延端が接続されて前記空気取込部を介して空気を取り込み可能に形成され、前記触媒を前記容器に収容する再結合器と、を備え、前記集風配管部は、前記原子炉建屋内の天井に蓄積した水素ガスを取り込み可能に前記天井に沿って、一端に集風入口が設けられ、他端に集風出口が設けられて配置された配管であり、前記空気取込部は、雰囲気中の空気を取り込み可能に空気取込口が設けられ、前記取り込んだ空気を排気可能な空気排気口が設けられた配管であり、前記再結合器は、前記容器に前記集風出口の延端が接続されて前記集風出口を介して前記再結合器が水素ガスを取り込み可能で、前記容器に前記空気排気口の延端が接続されて前記空気排気口を介して前記再結合器が空気を取り込み可能に形成され、かつ、前記集風入口の近傍の水素ガスを検知する水素ガスセンサと、一端が前記再結合器に接続され、他端が前記原子炉建屋の側壁を貫通して前記原子炉建屋外に突出して、放射線を除去する放射線除去フィルタと、前記水素ガスセンサの検知信号に応じて開閉可能な弁とを有する排気配管部と、をさらに備え、前記水素ガスセンサにより前記水素ガスが検知されると、前記排気配管部を介して前記弁の開閉によって前記排気配管部から前記再結合器に取り込まれたガスの一部または全部を前記原子炉建屋外に排出することを特徴とする。
また、さらに他の一つの実施形態の水素除去システムは、原子炉格納容器を収容する原子炉建屋に蓄積した水素ガスを除去する水素除去システムであって、開口を有した容器と、前記容器内に前記原子炉建屋内の天井に蓄積した水素ガスを取り込む集風配管部と、前記容器内に雰囲気中の空気を取り込む空気取込部と、前記集風配管部を介して取り込まれた水素ガスおよび前記空気取込部を介して取り込まれた酸素ガスの反応を促進させる触媒と、前記容器に前記集風配管部の延端が接続されて前記集風配管部を介して水素ガスを取り込み可能で、前記容器に前記空気取込部の延端が接続されて前記空気取込部を介して空気を取り込み可能に形成され、前記触媒を前記容器に収容する再結合器と、を備え、前記集風配管部は、前記原子炉建屋内の天井に蓄積した水素ガスを取り込み可能に前記天井に沿って、一端に集風入口が設けられ、他端に集風出口が設けられて配置された配管であり、前記空気取込部は、雰囲気中の空気を取り込み可能に空気取込口が設けられ、前記取り込んだ空気を排気可能な空気排気口が設けられた配管であり、前記再結合器は、前記容器に前記集風出口の延端が接続されて前記集風出口を介して前記再結合器が水素ガスを取り込み可能で、前記容器に前記空気排気口の延端が接続されて前記空気排気口を介して前記再結合器が空気を取り込み可能に形成され、前記集風配管部と連結し、前記集風入口に前記原子炉建屋内の雰囲気中のガスを吸い込むファンと、少なくとも前記ファンを駆動する補助電源としての燃料電池と、をさらに備え、前記集風入口から取り入れたガスを前記燃料電池に送る燃料電池配管が設けられたことを特徴とする。
また、さらに他の一つの実施形態の水素除去システムは、原子炉格納容器を収容する原子炉建屋に蓄積した水素ガスを除去する水素除去システムであって、開口を有した容器と、前記容器内に前記原子炉建屋内の天井に蓄積した水素ガスを取り込む集風配管部と、前記容器内に雰囲気中の空気を取り込む空気取込部と、前記集風配管部を介して取り込まれた水素ガスおよび前記空気取込部を介して取り込まれた酸素ガスの反応を促進させる触媒と、前記容器に前記集風配管部の延端が接続されて前記集風配管部を介して水素ガスを取り込み可能で、前記容器に前記空気取込部の延端が接続されて前記空気取込部を介して空気を取り込み可能に形成され、前記触媒を前記容器に収容する再結合器と、を備え、前記原子炉建屋が複数の階に区分された複数の天井を有する構造であり、前記空気取込部と前記集風配管部とが前記複数の天井のいずれかの天井で隔てられ、前記空気取込部は前記天井の上の階の床面近くに設置され、前記集風配管部は前記天井付近に設置されたことを特徴とする。
本発明に係る実施形態の水素除去システムによれば、原子炉建屋内に蓄積した水素ガスを除去することができる。
本発明に係る水素除去システムを原子炉建屋に適用する第1の実施形態の全体構成を示す立断面図。 図1に示す水素除去システムの構造の一例を示す斜視図。 本発明に係る水素除去システムを原子炉建屋に適用する第2の実施形態の全体構成を示す立断面図。 本発明に係る水素除去システムを原子炉建屋に適用する第3の実施形態の全体構成を示す立断面図。 本発明に係る水素除去システムを原子炉建屋に適用する第4の実施形態の全体構成を示す立断面図。 本発明に係る水素除去システムを原子炉建屋に適用する第5の実施形態の全体構成を示す立断面図。 本発明に係る水素除去システムを原子炉建屋に適用する第6の実施形態の全体構成を示す立断面図。 本発明に係る水素除去システムを原子炉建屋に適用する第7の実施形態の全体構成を示す立断面図。
以下、本発明に係る実施形態の水素除去システムについて、図面を参照して具体的に説明する。ここで、互いに同一または類似の部分には共通の符号を付して、重複説明は省略する。ここで説明する下記の実施形態はいずれも、水素除去システムを、原子炉格納容器を収容する原子炉建屋に適用する場合の例について説明する。
[第1の実施形態]
以下、本発明に係る水素除去システムを原子炉建屋に適用する第1の実施形態について、図1ないし図2を参照して説明する。図1は第1の実施形態の水素除去システムの全体構成を示す立断面図であり、図2は図1に示す水素除去システムの構造の一例を示す斜視図である。
第1の実施形態の水素除去システムにおいて、図1に示すように、例えば当該システムが対象とする原子炉建屋1には圧力容器3を格納する原子炉格納容器2が設置され、原子炉格納容器2には圧力抑制室5が設けられている。本実施形態の水素除去システムは、例えばこのような原子炉建屋1に蓄積した水素ガス20を除去する水素除去システムである。なお、原子炉建屋1は、図1に示すように、例えば6階建ての建屋であり、最上階の天井101、次の階の天井102〜最も低い階の天井106を有している。
第1の実施形態の水素除去システムは、図1に示すように、再結合器8、集風配管部10、冷却ジャケット18、および空気取込配管部19を備えている。
図2に、図1に示す再結合器8、集風配管部10、冷却ジャケット18、および空気取込配管部19の構造の一例を示す。
集風配管部10は、図1に示すように、原子炉建屋1内の天井に滞留(蓄積)した水素ガス20を取り込み可能に天井に沿って配管されている。すなわち、集風配管部10は、天井を沿う方向(水平方向)に長くされている。集風配管部10は、例えば原子炉建屋1内の最上階の天井101に隣接して配置されている。
さらに、集風配管部10には、図2に示すように、この集風配管部10の一端に集風入口110が設けられている。また、集風配管部10の他端に集風出口111が設けられている。
図2では、集風配管部10において、取り込まれる水素ガスの流路方向に対する断面が例えば水平方向に長い長方形状とされている。集風配管部10の断面において、集風入口110よりの断面積が集風出口111よりの断面積に比べて大きくされている。例えば、集風配管部10の断面積が集風入口110側から集風出口111側付近もしくはその途中までの集風配管部10を移動するに従って、小さくなるように形成される。
このような構造により、水素ガス(H)が集風入口110から取り込まれてその勢いを増して集風出口111から排出される。これにより、集風配管部10において、原子炉建屋1内の天井に滞留した水素ガス20の取り込みを効率よく行うことができる。
空気取込配管部19は、図1に示すように、原子炉建屋1内の雰囲気中の酸素ガス(O)を含む空気を取り込み可能に、例えば最上階の天井101に配置された集風配管部10よりも下方の位置に配管される。
さらに、空気取込配管部19には、図2に示すように、空気取込配管部19の一端に原子炉建屋1内の雰囲気中の空気(酸素ガスを含む)を取り込み可能な空気取込口190、および、空気取込配管部19の他端に取り込んだ空気を排気可能な空気排気口191が設けられている。
再結合器8は、開口を有した容器に形成されている。例えば、再結合器8は、図1に示すように、原子炉建屋1内の側壁または側壁付近に取り付けられる。図2に示すように、この再結合器8の一端側で冷却ジャケット18の開口部181と連結され、再結合器8の他端側で天井101に配置された集風配管部10および空気取込配管部19と連結される。
第1の実施形態の水素除去システムでは、図2に示すように、例えば再結合器8には集風配管部10の集風出口111の延端、および、空気取込配管部19の空気排気口191の延端の各々に連結されている。
再結合器8は、図2に示すように、連結された集風配管部10の集風出口111を介して主に取り込まれた水素ガスYAおよび連結された空気取込配管部19の空気排気口191を介して主に取り込まれた酸素ガスYBの反応を促進させる触媒81を、収容する。
前述した図2で示す構造の例が、図1に示すように、原子炉建屋1の最上階の天井101には集風配管部10が取り付けられ(配置され)、再結合器8に接続(連結)されている。同様に、再結合器8には、酸素ガスを取り込むために空気取込配管部19が接続されている。また、再結合器8の下方に冷却ジャケット18が設置されている。
冷却ジャケット18は、再結合器8の開口された一端を覆うように開口部181を有した保水性のある容器から形成されている。冷却ジャケット18は、図2に示すように、その開口部181から再結合器8において水素ガスYAおよび酸素ガスYBの結合により生成された水YCを取り入れて、保水する。
冷却ジャケット18には、水などの冷却媒体182が予め収容されている。この冷却ジャケット18の開口部181は、再結合器8で生成された水を取り込むために、再結合器8の一端側の開口された部分を覆うか、または連結等されている。
このように構成された第1の実施形態において、密度の小さい水素ガス20は原子炉建屋1の最上階の天井101付近に蓄積しやすいため、図1に示すように、天井101に設置された集風配管部10を通って再結合器8の上方から流入する。
そして、集風配管部10よりも下方に位置する空気取込配管部19から主に取り入れられた空気中の酸素ガスと、集風配管部10から主に取り入れられた水素ガスとが、再結合器8において界面を形成する。
再結合器8内には、前述したように、水素と酸素との反応を活性化させるための触媒81が充填されており、この触媒81の反応を促進させる効果によって、この界面での結合反応により水または水蒸気が生成される。水蒸気は冷却ジャケット18によって凝縮されて水となって、これらの水は冷却ジャケット18内で保水される。
触媒81は、例えば白金や、パラジウムなどである。この触媒81において、表面積をできるだけ大きくとれるように、再結合器8は例えばビー玉のような球状に形成された触媒を多数充填して収容している。
以上説明したように、第1の実施形態の水素除去システムによれば、原子炉建屋1内の天井101に沿って集風配管部10を配置し、再結合器8で集風配管部10から主に取り入れた水素ガス20と空気取込配管部19から主に取り入れた雰囲気中の酸素ガスを触媒81によって反応させ、水(または水蒸気)を生成する。
したがって、第1の実施形態によれば、原子炉建屋1の天井101付近に蓄積した水素ガス20を除去することができるため、原子炉建屋1内での水素爆発を抑制する効果を有する。
また、第1の実施形態によれば、ファン等の電源を必要とする強制循環機器を備えなくとも、水素ガスを除去することができる。
なお、第1の実施形態では、図1に示すような原子炉建屋1内において、原子炉建屋1の天井101付近に蓄積した水素ガス20を除去する例で示したが、天井102〜天井106付近に蓄積した水素ガスを除去するために、同様にそれらの付近に一又は複数の箇所に設置してもよい。
[第2の実施形態]
次に、本発明に係る水素除去システムを原子炉建屋に適用する第2の実施形態について、図3を用いて説明する。図3は第2の実施形態の水素除去システムの全体構成を示す立断面図である。なお、図3では第1の実施形態と同一の構成には同一の符号を付し、また、以下では重複する説明は省略する。
第2の実施形態の水素除去システムは、第1の実施形態と比べて、原子炉建屋1の天井101付近に蓄積した水素ガス20を再結合器8内に、さらに効率よく吸い込む手段としてファン6が接続されている。ファン6の駆動には電気エネルギーが必要であるが、例えば外部電源が喪失するような事態でもファン6が動作するように、原子炉建屋1の屋上に設置された再生可能エネルギーなどを供給源とする補助電源12で動作する構成とする。
補助電源12は、例えば太陽光発電および蓄電池などからなる電源であり、発電した直流電力を交流電力に変換するためにインバータ17に接続される。また、集風配管部10近傍には水素ガスセンサ11を設置し、ファン6への電気供給のスイッチに信号を送れるように接続されている。
ファン6と再結合器8との間には、配管61が接続されている。この配管61を介して、ファン6により再結合器8内のガスが強制的に吐き出されるため、天井101付近に蓄積した水素ガス20を集風配管部10に強制的に取り込む流れを作ることができる。
第2の実施形態の水素除去システムでは、原子炉建屋1内で水素ガス20が天井101付近に蓄積してくると、所定の濃度で水素ガスセンサ11が水素ガス20を感知し、ファン6に電気を供給するように信号を送ることによってファン6が駆動される。この所定の濃度は、水素ガスが爆発に至らない濃度で十分感知される。
所定の濃度は、例えば、可燃下限界の濃度を4vol%濃度とした場合に、検出濃度としてそれよりも十分低い値である1〜2vol%濃度等である。なお、所定の濃度は、水素ガスの可燃下限界の濃度、水素ガスセンサ11の検出精度等の条件を考慮して定めてもよい。
補助電源12によって駆動されたファン6により、集風配管部10からさらに水素ガス20が吸い込まれ、再結合器8内で空気取込配管部19から取り込まれた酸素ガスと反応するので、再結合器8内に充填された触媒81によって水素と酸素が反応して水蒸気または水が生成される。この水蒸気または水は、ファン6と冷却ジャケット18との間に接続された配管62を通り、冷却ジャケット18に流入する。なお、水蒸気は冷却ジャケット18の水によって凝縮されて水になり、これらを含めた水は冷却ジャケット18に保水される。
以上説明したように、水素ガス20が急激に発生した場合でも、再生可能エネルギーなどの補助電源12によってファン6を駆動させて、強制的に水素ガス20を集風配管部10に吸い込むことができる。これにより、効率的に水素ガス20を除去することができ、原子炉建屋1内での水素爆発を抑制する効果を有する。
なお、第2の実施形態では、図3に示すような原子炉建屋1内において、原子炉建屋1の天井101付近に蓄積した水素ガス20を除去する例で示したが、天井102〜天井106付近に蓄積した水素ガスを除去するために、補助電源12など以外を同様にそれらの付近に一又は複数の箇所に設置してもよい。
また、仮にファン6が駆動されなくとも、水素ガス20を除去できなくなるわけではない。
[第3の実施形態]
次に、本発明に係る水素除去システムを原子炉建屋に適用する第3の実施形態について、図4を用いて説明する。図4は第3の実施形態の水素除去システムの全体構成を示す立断面図であり、図4の例では原子炉建屋1の最上階より2階下のフロアの下面に相当する天井103付近に水素ガス20が蓄積しているものとする。
原子炉建屋1内において密度の小さい水素ガスは浮力で上昇するので、原子炉建屋1の最上階への移動経路があれば最上階に向かうが、例えば原子炉建屋1内のフロアにそのフロアより下の天井段差などによる滞留部があると最上階以外のフロアにも水素ガス蓄積の可能性がある。
第3の実施形態では、図4に示すように、この原子炉建屋1内の最上階以外の天井103に集風配管部10を設置し、この天井103を挟んだ1つ上の階に再結合器8、同じく空気取込配管部19および冷却ジャケット18を設置している。天井103の付近に蓄積した水素ガス20を取り込み可能なように、再結合器8の下部には、集風配管部10が連結されている。
再結合器8は、例えば両端部が緩やかに湾曲した形状で、その両端部以外の部分が円筒状に形成された容器である。再結合器8の上方から酸素ガスを取り込み可能なように、その再結合器8の上部には、空気取込配管部19が連結されている。これにより、空気取込配管部19から取り込まれた酸素ガスは再結合器8に流入する。
また、この原子炉建屋1内の天井103に設置された集風配管部10とその上階にある再結合器8とは、天井103を貫通して上方に延びる配管82を介して再結合器8の下部で連結されている。これにより、集風配管部10から取り込まれた水素ガス20は、この配管82を介して再結合器8に流入する。
再結合器8には、前述したような、酸素ガスと水素ガスの反応を活性化させる触媒81が充填されている。また、再結合器8の一端の開口部から延びる配管83が冷却ジャケット18に連結されている。例えば、この配管83を介して、酸素ガスと水素ガスの反応によって生成された水が再結合器8から冷却ジャケット18に流入可能なように、配管83の勾配や向きなどが決められる。
第3の実施形態によれば、最上階から2階下のフロア下面に相当する天井103の付近に蓄積された水素ガス20は、集風配管部10に流入すると浮力によって再結合器8の下方から流入してくる。再結合器8には原子炉建屋1内の雰囲気中の酸素が空気取込配管部19から流入してくるので、再結合器8内において酸素と水素の界面で反応が起こり、水または水蒸気が発生する。なお、発生した水蒸気は冷却ジャケット18によって凝縮して水になる。これらの水は、冷却ジャケット18内に保水される。
図4に示すような原子炉建屋1内において、各階の水素濃度は天井に近いほど高く、床に近いほど低くなると考えられる。第3の実施形態では、例えば図4に示すように、空気取込配管部19と集風配管部10とが天井103で隔てられていて、空気取込配管部19は天井103の上の階の水素濃度の低い床面近くに設置され、集風配管部10は天井103の付近に設置される。なお、図4の例では、前述したように、天井103を隔てて設置されている場合を示したが、天井102、天井104〜天井106を隔てて設置されてもよく、これらの中の複数の天井を隔てて設置されてもよい。
以上説明したように、原子炉建屋1の最上階以外の天井(例えば図4に示す天井102〜106)で水素ガス20が蓄積した場合には、上階のフロアなどに設置された再結合器8にその天井から水素ガス20が浮力により流入してくるため、外部電源なしに水素ガス20を除去することができ、原子炉建屋1内での水素爆発を抑制することができる。
さらに、第3の実施形態では、集風配管部10を取り付けた天井103の1つ上の階に再結合器8を設置したが、その他の実施形態として、さらにその上の階がある場合には再結合器8をそこに(例えば天井102の上の階)設置し、その設置箇所まで上昇配管のみで集風配管部10と再結合器8とを接続すれば同様の効果が得られる。
[第4の実施形態]
次に、本発明に係る水素除去システムを原子炉建屋に適用する第4の実施形態について、図5を用いて説明する。図5は第4の実施形態の水素除去システムの全体構成を示す立断面図である。なお、図5では第3の実施形態と同一の構成には同一の符号を付し、また、以下では重複する説明は省略する。
第4の実施形態の水素除去システムは、第3の実施形態と比べて、再結合器8の上部に原子炉建屋1の側壁を貫通する排気配管14を連結している。また、集風配管部10近傍に水素ガスセンサ11を設置している。
排気配管14は、水素ガス20が所定の濃度より小さい通常時において、弁13によって閉じられている。また、排気配管14は、水素ガスセンサ11によって水素ガス20が所定の濃度以上になると感知されて弁13が開くようになっている。弁13が開いた場合に、再結合器8内のガスが、排気配管14を介して原子炉建屋1外に排出される。
以上により、第4の実施形態の水素除去システムでは、原子炉建屋1内の天井103付近で水素ガス20が急激に発生または増加し、再結合器8内に多量に水素ガス20が流入することを水素ガスセンサ11が感知した場合に、弁13を開き、再結合器8内から排気配管14を介して、原子炉建屋1内の蓄積した水素ガス20を建屋外に排出させることができる。なお、原子炉建屋1外への排気配管14には、放射線除去などガス浄化のための放射線除去フィルタが取り付けられる。
以上説明したように、第4の実施形態の水素除去システムは、前述した実施形態の除去手段とともにさらに原子炉建屋1外への排出手段を備える。これにより、再結合器8内が水素ガスで満たされて、蓄積した水素ガス20が原子炉建屋1内の天井103付近に停滞し、酸素ガスとの反応が鈍くなるような場合にも、前述した実施形態の除去手段とともにさらに原子炉建屋1外への排出手段を備えているため、原子炉建屋1内に水素ガスが蓄積するのをさらに抑制することができる。よって、さらに原子炉建屋1内での水素爆発を抑制する効果を有する。
なお、第4の実施形態においても、第3の実施形態と同様に、他の天井102、天井104〜天井106付近に蓄積した水素ガスを除去する構成とできることは言うまでもない。
[第5の実施形態]
次に、本発明に係る水素除去システムを原子炉建屋に適用する第5の実施形態について、図6を用いて説明する。図6は第5の実施形態の水素除去システムの全体構成を示す立断面図である。なお、図6では第1の実施形態と同一の構成には同一の符号を付し、また、以下では重複する説明は省略する。
第5の実施形態の水素除去システムは、第1の実施形態と比べて、再結合器8の上部に原子炉建屋1の屋上を貫通する排気配管14を連結して、集風配管部10近傍に水素ガスセンサ11を設置している。
排気配管14は、水素ガス20が所定の濃度より小さい通常時において、弁13によって閉じられている。また、排気配管14は、水素ガスセンサ11によって水素ガス20が所定の濃度以上になると感知されて弁13が開くようになっている。弁13が開いた場合に、再結合器8内のガスが、排気配管14を介して原子炉建屋1外に排出される。
原子炉建屋1外への排気配管14には、例えば放射線除去などガス浄化のための放射線除去フィルタが取り付けられる。
第5の実施形態によれば、例えば天井101付近に水素ガス20が急激に発生または増加し、再結合器8内に水素ガス20が多量に流入することを水素ガスセンサ11が感知した場合に、この検出信号を受けた弁13が開き、再結合器8内から排気配管14を介して、原子炉建屋1内の水素ガス20が建屋外に排出される。
以上のように、第4の実施形態と同様に、蓄積した水素ガス20が原子炉建屋1内に停滞し、酸素ガスとの反応が鈍くなるような場合にも、前述した実施形態の除去手段とともにさらに原子炉建屋1外への排出手段を備えているため、原子炉建屋1内に水素ガス20が蓄積するのをさらに抑制することができる。よって、さらに原子炉建屋1内での水素爆発を抑制する効果を有する。
[第6の実施形態]
次に、本発明に係る水素除去システムを原子炉建屋に適用する第6の実施形態について、図7を用いて説明する。図7は第6の実施形態の水素除去システムの全体構成を示す立断面図である。なお、図7では第4の実施形態と同一の構成には同一の符号を付し、また、以下では重複する説明は省略する。
第6の実施形態の水素除去システムは、図7に示すように、再結合器8、集風配管部10、水素ガスセンサ11、弁13、排気配管14、煙突15、冷却ジャケット18、および空気取込配管部19を備えている。
第6の実施形態の水素除去システムでは、第4の実施形態と比べて、原子炉建屋1の側面または側面付近に設けられた排気配管14が側壁を貫通して、原子炉建屋1外の上方に延びる煙突15と繋がっている。
第6の実施形態によれば、排気配管14から放出された水素ガスは密度が小さいので、煙突15の高さに相当する自然通風ヘッドによって、原子炉建屋1外へ水素ガスの排出が促進される。
また、空気取込配管部19から酸素(空気)も再結合器8内に取り込みやすくなるため、再結合器8内での触媒81による水素と酸素の反応も促進される。再結合器8内の酸素が増加してくると煙突15による自然通風ヘッドは小さくなり、原子炉建屋1外への放出が再び少なくなる。
以上のように、第4および第5の実施形態と同様に、再結合器8内の過剰な水素ガスを原子炉建屋1外への排出手段と水素反応による除去手段を多重化してもつことで、さらに水素爆発を抑制する効果を有する。
[第7の実施形態]
次に、本発明に係る水素除去システムを原子炉建屋に適用する第7の実施形態について、図8を用いて説明する。図8は第7の実施形態の水素除去システムの全体構成を示す立断面図である。
第7の実施形態の水素除去システムでは、原子炉建屋1の最上階の天井101に集風配管部10が設けられ、燃料電池16が例えば原子炉建屋1の屋上に設置されている。この燃料電池16には、大気中の酸素(空気)を吸い込むための屋外に設けられた空気取込配管部19が接続されている。また、燃料電池16には、原子炉建屋1の最上階の天井101に配置された集風配管部10に連結されている配管161が接続されている。
配管161は、例えば天井101を貫通して原子炉建屋1の屋上に設置されている燃料電池16に接続される。また、ファン6の吸込側には配管162が接続されて、その配管162は天井101を貫通して燃料電池16に接続される。
燃料電池16とインバータ17とが電気的に接続され、インバータ17とファン6とが電気的に接続されている。
すなわち、以上の構成によって、天井101付近に水素ガス20が蓄積してきた場合に、この水素ガス20の浮力によって配管161を介して燃料電池16に水素が供給され、屋外に設けられた空気取込配管部19から酸素ガスが取り込まれて、水素と酸素との化学反応から電気エネルギーが発生する。この発生した電気エネルギーが、燃料電池16からインバータ17に供給される。
この発生した電気エネルギーによる直流電力は、インバータ17によって交流電力に変換されて、ファン6などの駆動に用いられる。水素が燃料電池16に流入しないと電力を生じないが、水素ガス20が蓄積した場合に、水素ガス20が燃料電池16に流入することによりファン6が駆動される。なお、直流電力で駆動可能なファン6が用いられる構成であってよい。
以上のように、第7の実施形態によれば、水素ガス20が蓄積された場合のみ、補助電源(燃料電池16)からファン6に電力が供給できるため、さらに効率よく水素ガス20を除去することができる。これにより、さらに水素爆発を抑制する効果を有する。
なお、第7の実施形態では、図8に示すような原子炉建屋1内において、原子炉建屋1の天井101付近に蓄積した水素ガス20を除去する例で示したが、天井102〜天井106付近に蓄積した水素ガスを除去するために、燃料電池16など以外を同様にそれらの付近に一又は複数の箇所に設置してもよい。
[他の実施形態]
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。例えば、発電所などのプラント以外でも同様の原子炉建屋を有するプラントに適用できる。また、各実施形態の特徴を組み合わせてもよい。さらに、これらの実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形には、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1…原子炉建屋、2…原子炉格納容器、3…圧力容器、5…圧力抑制室、6…ファン、8…再結合器、10…集風配管部、11…水素ガスセンサ、12…補助電源、13…弁、14…排気配管、15…煙突、16…燃料電池、17…インバータ、18…冷却ジャケット、19…空気取込配管部、20…水素ガス、61、62、82、83、161、162…配管、81…触媒、110…集風入口、111…集風出口、181…開口部、182…冷却媒体、190…空気取込口、191…空気排気口、101、102、103、104、105、106…天井

Claims (9)

  1. 原子炉格納容器を収容する原子炉建屋に蓄積した水素ガスを除去する水素除去システムであって、
    開口を有した容器と、
    前記容器内に前記原子炉建屋内の天井に蓄積した水素ガスを取り込む集風配管部と、
    前記容器内に雰囲気中の空気を取り込む空気取込部と、
    前記集風配管部を介して取り込まれた水素ガスおよび前記空気取込部を介して取り込まれた酸素ガスの反応を促進させる触媒と、
    前記容器に前記集風配管部の延端が接続されて前記集風配管部を介して水素ガスを取り込み可能で、前記容器に前記空気取込部の延端が接続されて前記空気取込部を介して空気を取り込み可能に形成され、前記触媒を前記容器に収容する再結合器と、
    を備え
    前記集風配管部は、前記原子炉建屋内の天井に蓄積した水素ガスを取り込み可能に前記天井に沿って、一端に集風入口が設けられ、他端に集風出口が設けられて配置された配管であり、
    前記空気取込部は、雰囲気中の空気を取り込み可能に空気取込口が設けられ、前記取り込んだ空気を排気可能な空気排気口が設けられた配管であり、
    前記再結合器は、前記容器に前記集風出口の延端が接続されて前記集風出口を介して前記再結合器が水素ガスを取り込み可能で、前記容器に前記空気排気口の延端が接続されて前記空気排気口を介して前記再結合器が空気を取り込み可能に形成され、
    前記集風配管部に取り込まれる水素ガスの流路方向に対して垂直な断面が、前記集風配管部の途中または前記集風出口から前記集風入口に近くなるに従って大きくなるように形成された
    ことを特徴とする水素除去システム。
  2. 原子炉格納容器を収容する原子炉建屋に蓄積した水素ガスを除去する水素除去システムであって、
    開口を有した容器と、
    前記容器内に前記原子炉建屋内の天井に蓄積した水素ガスを取り込む集風配管部と、
    前記容器内に雰囲気中の空気を取り込む空気取込部と、
    前記集風配管部を介して取り込まれた水素ガスおよび前記空気取込部を介して取り込まれた酸素ガスの反応を促進させる触媒と、
    前記容器に前記集風配管部の延端が接続されて前記集風配管部を介して水素ガスを取り込み可能で、前記容器に前記空気取込部の延端が接続されて前記空気取込部を介して空気を取り込み可能に形成され、前記触媒を前記容器に収容する再結合器と、
    を備え、
    前記集風配管部は、前記原子炉建屋内の天井に蓄積した水素ガスを取り込み可能に前記天井に沿って、一端に集風入口が設けられ、他端に集風出口が設けられて配置された配管であり、
    前記空気取込部は、雰囲気中の空気を取り込み可能に空気取込口が設けられ、前記取り込んだ空気を排気可能な空気排気口が設けられた配管であり、
    前記再結合器は、前記容器に前記集風出口の延端が接続されて前記集風出口を介して前記再結合器が水素ガスを取り込み可能で、前記容器に前記空気排気口の延端が接続されて前記空気排気口を介して前記再結合器が空気を取り込み可能に形成され、かつ、
    前記集風入口の近傍の水素ガスを検知する水素ガスセンサと、
    一端が前記再結合器に接続され、他端が前記原子炉建屋の側壁を貫通して前記原子炉建屋外に突出して、放射線を除去する放射線除去フィルタと、前記水素ガスセンサの検知信号に応じて開閉可能な弁とを有する排気配管部と、をさらに備え、
    前記水素ガスセンサにより前記水素ガスが検知されると、前記排気配管部を介して前記弁の開閉によって前記排気配管部から前記再結合器に取り込まれたガスの一部または全部を前記原子炉建屋外に排出する
    ことを特徴とする水素除去システム。
  3. 前記原子炉建屋の側面に設けられた前記排気配管部と連結され、前記原子炉建屋外に上方に延びる煙突が設けられた
    ことを特徴とする請求項2に記載の水素除去システム。
  4. 前記集風配管部と連結し、前記集風入口に前記原子炉建屋内の雰囲気中のガスを吸い込むファンと、
    少なくとも前記ファンを駆動する補助電源と、
    をさらに備えることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の水素除去システム。
  5. 前記再結合器で前記水素ガスと酸素ガスの結合により生成された水を前記再結合器から取り入れ可能に開口されて、前記取り入れた水を保水する冷却ジャケットをさらに備えることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載の水素除去システム。
  6. 原子炉格納容器を収容する原子炉建屋に蓄積した水素ガスを除去する水素除去システムであって、
    開口を有した容器と、
    前記容器内に前記原子炉建屋内の天井に蓄積した水素ガスを取り込む集風配管部と、
    前記容器内に雰囲気中の空気を取り込む空気取込部と、
    前記集風配管部を介して取り込まれた水素ガスおよび前記空気取込部を介して取り込まれた酸素ガスの反応を促進させる触媒と、
    前記容器に前記集風配管部の延端が接続されて前記集風配管部を介して水素ガスを取り込み可能で、前記容器に前記空気取込部の延端が接続されて前記空気取込部を介して空気を取り込み可能に形成され、前記触媒を前記容器に収容する再結合器と、
    を備え、
    前記集風配管部は、前記原子炉建屋内の天井に蓄積した水素ガスを取り込み可能に前記天井に沿って、一端に集風入口が設けられ、他端に集風出口が設けられて配置された配管であり、
    前記空気取込部は、雰囲気中の空気を取り込み可能に空気取込口が設けられ、前記取り込んだ空気を排気可能な空気排気口が設けられた配管であり、
    前記再結合器は、前記容器に前記集風出口の延端が接続されて前記集風出口を介して前記再結合器が水素ガスを取り込み可能で、前記容器に前記空気排気口の延端が接続されて前記空気排気口を介して前記再結合器が空気を取り込み可能に形成され、
    前記集風配管部と連結し、前記集風入口に前記原子炉建屋内の雰囲気中のガスを吸い込むファンと、少なくとも前記ファンを駆動する補助電源としての燃料電池と、をさらに備え、
    前記集風入口から取り入れたガスを前記燃料電池に送る燃料電池配管が設けられた
    ことを特徴とする水素除去システム。
  7. 前記再結合器で前記水素ガスと酸素ガスの結合により生成された水を前記再結合器から取り入れ可能に開口されて、前記取り入れた水を保水する冷却ジャケットをさらに備えることを特徴とする請求項6に記載の水素除去システム。
  8. 原子炉格納容器を収容する原子炉建屋に蓄積した水素ガスを除去する水素除去システムであって、
    開口を有した容器と、
    前記容器内に前記原子炉建屋内の天井に蓄積した水素ガスを取り込む集風配管部と、
    前記容器内に雰囲気中の空気を取り込む空気取込部と、
    前記集風配管部を介して取り込まれた水素ガスおよび前記空気取込部を介して取り込まれた酸素ガスの反応を促進させる触媒と、
    前記容器に前記集風配管部の延端が接続されて前記集風配管部を介して水素ガスを取り込み可能で、前記容器に前記空気取込部の延端が接続されて前記空気取込部を介して空気を取り込み可能に形成され、前記触媒を前記容器に収容する再結合器と、
    を備え、
    前記原子炉建屋が複数の階に区分された複数の天井を有する構造であり、
    前記空気取込部と前記集風配管部とが前記複数の天井のいずれかの天井で隔てられ、前記空気取込部は前記天井の上の階の床面近くに設置され、前記集風配管部は前記天井付近に設置された
    ことを特徴とする水素除去システム。
  9. 前記集風配管部は、前記原子炉建屋内の最上階の天井に設置された
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項8のいずれか一項に記載の水素除去システム。
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