以下、例示的な方法および機器が、その他数ある構成部分の中でも特にハードウェア上で実行されるソフトウェア及び/又はファームウェアを含んだ状態で説明されているが、これらの実施例は単なる例示に過ぎずに本発明を制限するものと見なされるべきでないことをここに述べておく。例えば、当該ハードウェア、ソフトウェアおよびファームウェア構成素子のいずれか又は全ては、ハードウェアにおいてのみ、またはソフトウェアにおいてのみ、或いはハードウェアとソフトウェアのいかなる組合せにおいて具体化できるものとして考慮されるべきである。よって、例示的な方法と機器が以下に説明されているが、通常の技術を有する当業者であれば、ここに提供される実施例がこれらの方法と機器を実施する唯一の手段ではないことを容易に理解できるはずである。
一般に、ここに記載される例示的な機器、方法および製造品は、プロセス制御システムの構成又は操作に関連する種々様々な担当要員による使用に向けてプロセスグラフィックユーザーインタフェース環境を提供するべく、プロセス制御システム内で使用されうるものである。より具体的に言うと、ここに記載される例示的なプロセス・グラフィックユーザインタフェースは、例えば、プロセス監視アプリケーション、アラーム管理アプリケーション、プロセス動向集計及び/又は履歴アプリケーション、バッチ処理及び/又はキャンペーン管理アプリケーション、ストリーミング・ビデオ・アプリケーション(高度制御アプリケーション)など、一つ又は複数のプロセス制御アプリケーションをホストするために使用しうる。概して言えば、ここに記載される例示的なプロセスグラフィックユーザーインタフェースは、プロセス制御システムの開発、配備、構成、設計、カスタム化、運用、保守保全及び/又はサポートに関連するアプリケーションをホストするために使用しうる。例えば情報技術担当要員、構成エンジニア、システムオペレータ、技術サポートエンジニア、ソフトウェア開発エンジニア、テスト担当エンジニアなどの担当要員は、各自の職務を行うために、ここに記載される例示的なプロセスグラフィックユーザーインタフェースの様々な態様を利用しうる。
プロセスグラフィックは、プロセス制御アルゴリズム情報に関連するパラメータ又は関数に関する表示用描写表現(display representation)である。プロセスグラフィックは、タンク内液面レベル、ポンプ速度、液体の薬品濃度などの状態表及び/又は視覚的な描写表現、数値フィールド、棒グラフを含みうる。一般に、プロセスグラフィックは、システムオペレータにより制御システムを監視するためにグラフィカルインターフェースにおいて使用される。インターフェース内のグラフィック要素は、それなくしてはオペレータが利用できないような履歴及び/又は更新済みプロセス情報を提供しうる。加えて、システムオペレータによりプロセス制御アルゴリズムにより使用される設定点値及び/又はその他のパラメータを変更することが該グラフィックによって可能になる。プロセスグラフィックは単一の形状を有するグラフィックまたは、様々な形状が複合された形状を有するグラフィックを使用して実施しうる。例えば、プロセスグラフィックのいくつかについては、対応するプロセス用設備の描写表現となる形状をユーザが異なる形状から選択して配置することを可能にすることにより、ユーザによって作成しうる。その他のプロセスグラフィックは、ユーザが事前に定義されたグラフィックから選択できるようにプロセス制御ソフトウェアで事前に定義され実装されているものでありうる。プロセスグラフィックは、ユーザ(例えば、エンジニア、オペレータ、など)がワークステーションにより実行されるGUI基板の設計ソフトウェアアプリケーションを使用して相互接続するようにしてもよい。
プロセスグラフィックは性状(プロパティ)(property)を包含しており、一方、該性状は、グラフィック要素内にまたはそれと関連して情報の表示を可能にするためにプロセス制御アルゴリズム情報及び/又はプロセス制御ハードウェア情報に関連するキャッシュへのリンクを伴うデータソース・フィールドを包含しうる。システムオペレータに更新情報を提供するために、関連するパラメータまたは関数へのパスがグラフィック要素内にまたはそれと関連して作成される。単にデータ値をプロセスグラフィック内の値フィールドに入力するだけでは、静的システム情報でスナップショットが提供されるが動的システム情報は提供されない。例えば、プロセスグラフィックがタンク内の液量を表示する場合、グラフィックは、タンクの充満を表わす数値に関する性状及び/又はデータソース・フィールドを包含しうる。例示的なシステムおよび方法に関連して更に詳しく後述される如く、プロセスグラフィックが動的データを提供できるようにするために、性状及び/又はデータフィールドは、タンクを含むシステムを制御するプロセス制御アルゴリズム内においてタンク充満度に関連するプロセス制御パラメータへのリンクを含んでいる、または包含している。結果として、タンク内の液面レベルが、プロセス制御アルゴリズム情報のキャッシュに格納されるとともにタンク内の液面レベル内の変化がグラフィックに表示される。
ここに記載される例示的な方法および機器は、プロセスグラフィックの性状内のデータソース・フィールドを、プロセス制御アルゴリズム情報及び/又はプロセス制御ハードウェア情報のパラメータ及び/又は、プロセス制御アルゴリズム情報及び/又はプロセス制御ハードウェア情報の関数のうち少なくとも一つの中に含まれるパラメータへと自動的にリンクするために使用することができる。従来から、プロセス制御グラフィックは、プロセス制御アルゴリズムとは別に作成される。例えば、開発グループは、制御システム(例えばエマソン・プロセスマネジメント社の子会社であるフィッシャー−ローズマウント・システムズ株式会社により販売されているDeltaV(登録商標)制御システム)を使用してプロセス制御アルゴリズムを作成しうる。異なる開発グループが別にプロセスグラフィックを作成してもよい。ある段階において、プロセスグラフィック設計者がプロセスグラフィックのためのデータソースに関する情報を入力する必要がありうる。一般に、既知のシステムでは、設計者がマニュアル操作でパラメータ・パスをタイプ入力することによりこの情報を入力する。それに加えて、又はその代わりとして、これら既知のシステムでは、設計者が所望のデータソースの位置を突き止めるためにブラウジング(照合検索)ツールを使用するオプションを備えうる。これら既知のシステムとは対照的に、ここに記載される例示的な方法および機器は、設計者が(例えばドラッグ・アンド・ドロップ手順を使用して)プロセスグラフィックをプロセス制御アルゴリズム情報に自動的にリンクすることを可能にする。
ここに記載される一実施例においては、設計者が第1のプロセス制御画像イメージ内にプロセス制御グラフィックを作成しうる。第1のプロセス制御画像イメージは、DeltaV(登録商標)制御システムの一部であるプロセス制御グラフィックススタジオ(グラフィック制作機構)のウィンドウ画面でありうる。また、設計者は、第2のプロセス制御画像イメージ内にプロセス制御アルゴリズムへのアクセスを有する。第2のプロセス制御画像イメージは、DeltaV(登録商標)制御システムの一部であるプロセス制御コントロールスタジオ(制御制作機構)のウィンドウ画面でありうる。設計者は、第2のプロセス制御画像イメージから第1のプロセス制御画像イメージ内のグラフィックにパラメータをドラッグしうる。グラフィックの上にパラメータをドロップする(マウスで移動する)ことで、例示的な方法は、自動的にグラフィック内のまたはそれに関連するデータソース・フィールドからパラメータへのリンクを作成する。その後、グラフィックは、パラメータ内のデータ値にアクセスし、グラフィックにより定義されるようなグラフィック内の値を表示する。
別の実施例では、設計者が、第2のプロセス制御画像イメージから、グラフィックを包含していない第1のプロセス制御画像イメージまでパラメータをドラッグしうる。プロセスグラフィックとして指定されているがかかるグラフィックを包含していない第1のプロセス制御画像イメージ上にパラメータをドロップすることで、例示的な方法は、第1のプロセス制御画像イメージ上にドロップされたパラメータのタイプを判定する。その後、例示的な方法は、グラフィックデータ描写表現のリストにアクセスし、第1のプロセス制御画像イメージ上にドロップされたパラメータのタイプに基づいてリストをフィルタ処理する。その後、グラフィックのフィルタ処理済みリストがプロンプト画面として設計者に表示される。設計者が所望のグラフィック(複数可)を選択すると、例示的な方法は、選択されたグラフィック(複数可)内のデータソース・フィールドからプロセス制御アルゴリズム情報へのリンクを自動的に作成する。その後、グラフィック(複数可)は、プロセス制御アルゴリズム情報内のデータ値にアクセスし、選択されたグラフィック(複数可)内に値を表示する。
また別の実施例において、設計者は、第1のプロセス制御画像イメージからグラフィックをハイライト表示または選択して、該選択されたグラフィックを第2のプロセス制御画像イメージ上にドラッグ・アンド・ドロップしうる。この実施例において、第2のプロセス制御画像イメージは、まだプロセス制御アルゴリズム情報を包含していない。この実施例において、方法は、第2のプロセス制御画像イメージにドラッグされたグラフィックのタイプを判定する。当該判定から、可能なプロセス制御アルゴリズム関数で関数リストがフィルタ処理される。設計者が、作成されるリストから関数(複数可)を選択すると、例示的な方法は、関数リスト内の定義に基づいて関数(複数可)を作成する。
図1において、ここに記載される例示的な方法および機器を実施するために使用しうる例示的なプロセス制御システム100には、ワークステーション102(例えば、アプリケーションステーション、オペレータステーションなど)およびコントローラ106が含まれており、これらは両者とも一般にアプリケーション制御ネットワーク(ACN)と呼ばれるローカル・エリア・ネットワーク(LAN)108またはバスを介して通信可能に連結されうる。LAN 108は所望のあらゆる通信媒体およびプロトコルを使用して実施されうる。例えば、LAN 108は、ハードワイヤードまたはワイヤレス・イーサネット(登録商標)通信方式に基づいたものでもよい。これについては周知の方式であるため、ここにおいて更に詳しく説明しない。但し、通常の技術を有する当業者には一目瞭然の如く、その他のあらゆる適切な通信媒体およびプロトコルを使用することができる。更に、図中ではLANが一つだけ備えられた状態で示されているが、ワークステーション102内に二つ以上のLANおよび適切な通信系ハードウェアを備えて、ワークステーション102と、めいめいの類似したワークステーション(図示せず)間に冗長通信路を提供するために使用しても良い。
ワークステーション102は、一つ又は複数の情報技術(IT)アプリケーション、ユーザ対話型アプリケーション、及び/又は通信アプリケーションに関連した操作を行うように構成しうる。例えば、ワークステーション102は、所望のあらゆる通信媒体(例えば、ワイヤレス、ハードワイヤードなど)およびプロトコル(例えば、HTTP、SOAPなど)を用いて、その他の装置またはシステムとワークステーション102およびコントローラ106が通信することを可能にする通信アプリケーションおよびプロセス制御関連アプリケーションに関連した操作を行うように構成しうる。また、ワークステーション102は、プロセス制御アルゴリズム・ルーチンのパラメータ及び/又は関数からグラフィカルインターフェース内にプロセス制御グラフィックを作成するように構成しても良い。ワークステーション102は、あらゆる適切なコンピュータシステムまたは処理システム(例えば、図26のプロセッサシステム2600)を使用して実施されうる。例えば、シングルプロセッサのパソコン、シングルまたはマルチプロセッサのワークステーションなどを使用して、ワークステーション102を実施することが可能である。
コントローラ106は、ワークステーション102またはその他いかなるワークステーションを使用してシステム・エンジニアまたはその他のシステム担当要員により生成され且つコントローラ106にダウンロードされてインスタンス化された一つ又は複数のプロセス制御アルゴリズム・ルーチンを実行しうる。コントローラ106は、例えば、エマソン・プロセスマネジメント社の子会社であるフィッシャー−ローズマウント・システムズ株式会社、により販売されるDeltaV(登録商標)コントローラでありうる。但し、その他のコントローラを代りに使用することも可能である。更に、図1においてはコントローラが一つだけ備えられている状態で図示されているが、所望のあらゆるタイプの又はいくつかのタイプを組み合わせて別のコントローラを更に追加してLAN108に連結できる。
コントローラ106は、デジタルデータバス114および入・出力(I/O)装置116を介してフィールド装置110a〜bおよびポンプ112を含む複数のプロセス制御装置に連結されうる。プロセス制御アルゴリズム・ルーチンの実行中に、コントローラ106は、フィールド装置110a〜bおよびポンプ112と情報(例えば、命令、構成情報、測定情報、状態情報、など)を取り交わしうる。この情報は、プロセス制御アルゴリズム・ルーチン機能内におけるパラメータを含みうる。例えば、コントローラ106には、プロセス制御ルーチンを備えても良く、このプロセス制御ルーチンがコントローラ106により実行されるとコントローラ106にフィールド装置110a〜bおよびポンプ112へと命令を送らせるようにし、その命令によって、フィールド装置110a〜bおよびポンプ112に、指定された動作を行わせる(例えば、測定、バルブ開/閉、有効/無効設定などを行うわせる)、及び/又は、ワークステーション102によりアクセスできるコントローラ106へとデジタルデータバス114を介して情報(例えば、測定データ)を通信させるようにしても良い。
図1に示される実施例では、ポンプ・プロセス制御アルゴリズム120が、ポンプ112を制御及び/又はポンプ112とインターフェース接続するために性状および構成情報を定義するべくワークステーション102にて構成され、それによってポンプ112をプロセス制御アルゴリズム120を介して制御してコントローラ106により実行できるようになる。プロセス制御アルゴリズム120を同定するために、それには、CTRL LP01の名称または識別値が備えられている。グラフィック130は、プロセス制御アルゴリズム120内のパラメータの値を表示する。プロセス制御アルゴリズム120は、プロセス制御アルゴリズム120内のパラメータを指し示すグラフィック130のデータソース・フィールド内のパスを通じてグラフィック130にリンクされる。この実施例において、グラフィック130は、ポンプ112の速度を表示しても良く、また、ワークステーション102に表示されても良い。別の実施例では、ワークステーション102、コントローラ106、ポンプ112、入・出力(I/O)装置116及び/又はフィールド装置110a〜bを含むプロセス制御装置及び/又はハードウェア内のパラメータにグラフィック130がリンクされるようにしても良い。図示される実施例ではフィールド装置110a〜bが圧力伝送器として示されているが、その他のタイプのセンサまたは計測装置、若しくはアクチュエータなどを含むその他いかなるタイプの装置でも良い。それに加えて、ここに示される実施例ではポンプ112は設備として参照しうる。また、例えば、タンク、大樽、混合機、ボイラ、ヒータなども設備の例として挙げられる。但し、議論の目的上、本稿では、「装置」および「設備」という用語は置き換えても同じ意味で使用される。
図示される実施例において、周知のファウンデーション(Foundation)(登録商標)フィールドバス・プロトコルを使用してデジタルデータバス114を介して通信するように構成された装置110a〜bおよび112は、フィールドバス適合装置である。ファウンデーション(登録商標)フィールドバス標準によると、デジタルデータバス114は、測定および制御装置(例えば、装置110a〜bおよび112)に通信可能に連結されるように構成されたデジタル双方向マルチドロップ通信バスである。装置110a〜bおよび112は、マルチドロップ構成のデジタルデータバス114に通信可能に連結された状態で図示されている。デジタルデータバス114またはそれに類似したデータバスはその代わりに、一つのフィールド装置がI/O装置116と通信するデジタルデータバス専用に設けられている二地点間構成を使用してフィールド装置をI/O装置116に通信可能に連結するのにも使用されうる。代替の実施例として挙げられる実施形態における方法および機器は、フィールドバス適合装置を含んでいるかもしれない又は含んでいないかもしれないその他のタイプのフィールド装置(例えば、周知のプロフィバス およびHART通信プロトコルを使用して、データバス114を介して通信するプロフィバス またはHARTプロトコル適合装置)に関連しても使用されうる。
ここに示される実施例において、フィールドバス・プロトコルまたはその他のタイプの通信プロトコル(例えば、プロフィバス・プロトコル、HARTプロトコルなど)を使用しうるところの、コントローラ106および装置110a〜bと112をその他のフィールド装置に接続することを可能にする入出力サブシステムインターフェースを使用してI/O装置116が実施されている。例えば、I/O装置116は、フィールドバス・プロトコルとその他の通信プロトコルの間で翻訳を行う一つ又は複数のゲートウェイを含みうる。フィールド装置の更に別のグループがコントローラ106と通信できるようにするために、更に(I/O装置116に類似するか同一の)I/O装置を追加してコントローラ106に連結してもよい。
例示的なプロセス制御システム100は、より詳細にわたり後述される例示的な方法および機器を有利に採用しうる一つのタイプのシステムを例示するために提示されている。但し、ここに実施例として記載される方法および機器は、望ましい場合は、図1に示される実施例として挙げられるプロセス制御システム100よりも複雑な又はより簡易的なその他のシステム、及び/又はプロセス制御活動、企業管理動作、通信活動などに関連して使用されるシステムにおいてでも有効に採用しうる。
図2は、名前フィールド202、データ型フィールド204、データソースフィールド206およびデータ値フィールド208を含む例示的なパラメータ定義ユーザーインタフェース200を示す。システム設計者はパラメータ定義ユーザーインタフェース200によってパラメータに関連する情報を構成することができる。プロセス制御アルゴリズムは、プロセス制御アルゴリズム内のパラメータによりフィールド装置及び/又はプロセス制御装置から伝送されたデータにアクセスすることができる。ここに示される実施例において、名前フィールド202、データソースフィールド206およびデータ値フィールド208はテキストボックス制御を使用して実施される。パラメータは一つ又は複数のデータソースフィールド206及び/又はデータ値フィールド208を含みうる。データ型フィールド204はドロップダウンリスト制御を使用して実施される。名前フィールド202は、例えば図1のポンプ112など、パラメータの名称を提供するために使用することができる。ここに示される実施例において提供されるパラメータ名は「PR01」であり、ポンプ112からのポンプ速度データへのリンクとして定義されるパラメータを指す。また、名前フィールド202も、パラメータに関連する情報にアクセスするためにプロセス制御アルゴリズム内のパラメータの位置を突き止めるべくその他のパラメータおよび関数及び/又はグラフィックに対して使用されうる。例えば、PR01の名前フィールド202を伴うパラメータがPID1という名前の関数の一部であり且つ、その関数がCTRL LP01という名前のプロセス制御アルゴリズムの一部である場合、パラメータのパスアドレスは〈CTRL LP01/PID1/PR01〉となりうる。よって、パスアドレス〈CTRL LP01/F01/PR01〉を含んでいるデータソース・フィールドを伴ういかなるグラフィック、関数及び/又はパラメータは、PR01パラメータに関連するデータにアクセスしうる。
データ型フィールド204はポンプ112からのデータを格納するために使用されるべきデータ型を指定するために使用できる。データソースフィールド206は、パラメータを、例えばポンプ112に関連するポンプ速度データなどのデータソースにリンクするように構成されうる。データソースフィールド206内のパスは、ポンプ112に関連するグラフィックをパラメータにドラッグ・アンド・ドロップしたり、プロセス制御パスを照合検索したり、及び/又はパスをタイプ入力したりすることにより作成しうる。パラメータは、そのパスによってプロセス制御装置またはフィールドの装置からソースデータにアクセスすることができる。例えば、データソース・フィールド206には、〈データソース/p321/速度〉に位置するポンプ速度データへのパスが含まれているため、パラメータがこのパスに関連するデータ値を読み込むことが可能になる。データ値フィールド208には対応するデータ値「23.4」が表示される。或いは、システム設計者により、またはプロセス制御アルゴリズム内の関数によりデータ値が入力されうる。
図3は、グラフィック301、グラフィック性状ユーザーインタフェース304および例示的な性状定義ユーザーインタフェース307を含む例示的なグラフィックによる描写表現300を示す。グラフィック301は、プロセス制御アルゴリズム情報の視覚的な表示を可能にする。例示的なグラフィック301は、棒の塗潰し度に関連する数値を示すテキストを伴う棒グラフを描いたものである。第1のグラフィックフィールド302と第2のグラフィックフィールド303がグラフィック301に含まれている。第1のグラフィックフィールド302および第2のグラフィックフィールド303は、プロセス制御アルゴリズム情報をドラッグ・アンド・ドロップしうるグラフィック301上の領域として構成されうる。例えば、第1のグラフィックフィールド302上にドラッグ・アンド・ドロップされたパラメータは、グラフィック301の棒内のパラメータに関連する情報を表示するべくパラメータへのパスを作成しうる。第2のグラフィックフィールド303上にドラッグ・アンド・ドロップされた第2のパラメータは、グラフィック301のテキストにおける第2のパラメータに関連する情報を表示するべく第2のパラメータへのパスを作成しうる。グラフィックは一つ又は複数のグラフィックフィールドを含みうる。グラフィック301は、プロセス制御アルゴリズム情報にリンクされる前の状態で示されている。
例示的な実施形態において、グラフィック性状ユーザーインタフェース304は、グラフィック301に対応する一組の性状305を表示する。システム設計者は、一組の性状305によって画面表示情報、データソース、及び/又はプロセス制御グラフィックに関連するその他いかなる特徴を構成することができる。一組の性状305内の各性状は、プロセス制御アルゴリズム情報、及び/又はプロセス制御ハードウェア情報をリンクするためのデータソース・フィールドを含む一つ又は複数のフィールドを含みうる。例えば、一組の性状305内の高さ性状は、グラフィック301を特定の高さで表示されるように構成するデータソース・フィールド及び/又は価値フィールドを含みうる。一組の性状305内の性状の数およびタイプはグラフィックによって及び/又はグラフィックのタイプによって異なりうる。性状内のフィールドは、事前に定義されてプロセス制御ソフトウェアに実装されうるし、システム設計者により入力されうるし、及び/又は、プロセス制御情報にリンクされうる。
プロセス制御アルゴリズム情報またはプロセス制御ハードウェア情報は、プロセス制御情報がグラフィック301内のフィールド上にドラッグ・アンド・ドロップされうるのと同じ方法でグラフィック性状ユーザーインタフェース304内の性状の上にドラッグ・アンド・ドロップされうる。例えば、パラメータはBACKColor(背景色)性状の上にドラッグ・アンド・ドロップされうる。BACKColor(背景色)性状は、棒グラフの塗潰領域内の色を表示するように構成されうる。その際BACKColor(背景色)性状内のデータソース・フィールドは、ドラッグ・アンド・ドロップされたパラメータへのパスを含んでいる。実行時環境において、BACKColor(背景色)性状は、リンクしたパラメータに関連するデータ値にアクセスしてグラフィック301の塗潰領域内の対応色を表示しうる。これによってグラフィックは、対応するパラメータ内のデータが変化するとともにBACKColor(背景色)性状に関連する色を変更することが可能になり、グラフィック内の動的表示性状が有効になる。図3の実施例において、一組の性状305内の性状定義タブ306は、グラフィック301に関連するデータソース・フィールド、数値フィールド、記述フィールドなどを含む性状定義ユーザーインタフェース307を開く。性状定義タブ306は、性状定義ユーザーインタフェース307データソース・フィールドおよびグラフィック301の一次データフィールドに関係する対応フィールドを表示するように構成されうる。
例示的な実施形態において、性状定義ユーザーインタフェース307によって、システム設計者は、グラフィック301をプロセス制御アルゴリズム情報にリンクすることを含む、グラフィック301に関連する情報を構成することができる。性状定義ユーザーインタフェース307は、システム設計者がグラフィックのデータソース・フィールドを閲覧または修正変更するために開きうる画像イメージの数を減らすべく、グラフィックに関連する一つ又は複数の性状に対してデータソース・フィールドを表示する。一つのグラフィックには、一つ又は複数のグラフィック性状ユーザーインタフェースが含まれうる。この場合、それぞれのグラフィック性状ユーザーインタフェースはグラフィックに対応する情報を含みうる。例えば、グラフィック性状ユーザーインタフェースは、グラフィック表示寸法、陰影付け処理、パレット特性などを特徴付けるためのグラフィック性状を含みうる。
性状定義ユーザーインタフェース307は、名前フィールド308、データ型フィールド309、FillPercent Valueフィールド(塗潰し率(%)データ値フ
ィールド)310、OUTデータ値フィールド311、グラフィック記述フィールド312、カテゴリ・フィールド313、塗潰し率(%)データソース・フィールド314およびOUTデータソース・フィールド315を含んでいる。データ型フィールド309およびカテゴリ・フィールド313はドロップダウン・リスト制御を使用して実施される間、名前フィールド308、塗潰し率(%)データ値フィールド310、OUTデータ値フィールド311、グラフィック記述フィールド312、塗潰し率(%)データソース・フィールド314およびOUTデータソース・フィールド315はテキストボックス制御を使用して実施される。名前フィールド308はグラフィックの名称を提供するために使用できる。図示される実施例において、提供されているパラメータ名は「PUMP SPEED BAR CHART」(ポンプ速度棒グラフ)であり、ポンプ112のポンプ速度の視覚表示として定義されるグラフィック301に関係する。データ型フィールド309は、ポンプ112からのデータを表示するために使用されるべきデータ型を指定するために使用することができる。性状定義ユーザーインタフェース307内のフィールドは、システム設計者により構成されうる及び/又は、事前に定義されてプロセス制御ソフトウェアに実装されうる。
塗潰し率(%)データ値フィールド310およびOUTデータ値フィールド311は、視覚的にデータを表わすためにグラフィック301によって利用されたデータ値を含みうる。グラフィックのタイプによっては一つ又は複数のデータ値フィールドを備えうる。例えば、バルブグラフィックには、数値の状態に関する一つのフィールドおよびバルブを通る液体流量に関する第2のフィールドといった二つのデータ値フィールドを含みうる。グラフィック記述フィールド312は、システム設計者により注釈として入力されるテキストを含むように構成されうる。カテゴリ・フィールド313は、グラフィック301のタイプを表示する。この実施例において、カテゴリ・フィールド313は、グラフィック301が単一棒グラフであることを示して「Single Bar Chart Graphic」(単一棒グラフグラフィック)を表示する。システム設計者は、グラフィック301のタイプ及び/又は性状定義ユーザーインタフェース307に含まれる情報を変更するためにドロップダウン・リストから異なるグラフィックを選択しうる。
性状定義ユーザーインタフェース307内の塗潰し率(%)データソース・フィールド314およびOUTデータソース・フィールド315は、一組の性状305内の塗潰し率(%)およびOUT性状を参照しうる。例えば、一組の性状305内の塗潰し率(%)性状は、第1のグラフィックフィールド302をプロセス制御アルゴリズム情報にリンクするためのデータソース・フィールドを含みうる。加えて、このデータソース・フィールドは性状定義ユーザーインタフェース307内に塗潰し率(%)データソース・フィールド314として表示されうる。
塗潰し率(%)データソース・フィールド314およびOUTデータソース・フィールド315は、プロセス制御アルゴリズム情報へのパスを含んでいる。グラフィック301は、第1のデータソース・フィールド314およびOUTデータソース・フィールド315においてパスに関連するデータを視覚的に表わしても良い。該パスは、図2に記載されるパラメータなどのパラメータまたはソースアドレスキャッシュ内で参照されたプロセス制御アルゴリズム情報を指し示しうる。また、これによってグラフィック301がパラメータまたはソースアドレスキャッシュ内のパス内のデータにアクセスできるようになる。ソースアドレスキャッシュは、フィールド装置及び/又はプロセス制御装置により伝送されたプロセス制御情報へのアドレスの一覧リストを含みうる。塗潰し率(%)データソース・フィールド314におけるパスは、グラフィック301の第1のグラフィックフィールド302上にパラメータをドラッグしドロップすることによっても、パラメータに関するプロセス制御パスを照合検索することによっても、パスをタイプ入力することによっても、及び/又は、一組の性状305内の塗潰し率(%)性状の上にパラメータをドラッグしドロップすることによっても作成されうる。この実施例において、塗潰し率(%)データソース・フィールド314は、図2のパラメータPR01が含まれる関数PID01を含むプロセス制御アルゴリズムCTRL LP01を指し示す〈CTRL LP01/PID01/PR01〉のパスを含んでいる。よって、塗潰し率(%)データソース・フィールド314はPR01パラメータに関連するデータ(例えば、23.4)にアクセスしそれを読み込むために使用される。
OUTデータソース・フィールド315におけるパスは、グラフィック301の第2のグラフィックフィールド303の上にパラメータをドラッグしドロップすることによっても、パラメータに関するプロセス制御パスを照合検索することによっても、パスをタイプ入力することによっても、及び/又は、一組の性状305内のOUT性状の上にパラメータをドラッグしドロップすることによっても作成されうる。この実施例において、OUTデータソース・フィールド315は、パラメータPR02が含まれる関数PID01を含んでいるプロセス制御アルゴリズムCTRL LP01を指し示す〈CTRL LP01/PID01/PR02〉のパスを含んでいる。
この実施例において、塗潰し率(%)データソース・フィールド314およびOUTデータソース・フィールド315は、パラメータPR01およびPR02へのパスを含んでいる。但し、塗潰し率(%)データ値フィールド310およびOUTデータ値フィールド311は、データ値0.00を含んでいる。これは設計環境においてグラフィック301を作成した結果である。グラフィック301が実行時環境において処理される実施例において、塗潰し率(%)データ値フィールド310およびOUTデータ値フィールド311は、例えば図1のポンプ112などのプロセス制御装置からのデータ値を指し示すOUTデータソース・フィールド315および塗潰し率(%)データソース・フィールド314内のパスに関連するデータ値を含みうる。
別の実施例では、二つ以上のリンクされていないデータソース・フィールドを伴うグラフィック内のグラフィックフィールドに一つのパラメータがドラッグ・アンド・ドロップされた場合に、グラフィック内のリンクされていないデータソース・フィールドの全てがドラッグ・アンド・ドロップされたパラメータにリンクしうる。それから、第2のパラメータがグラフィック内のグラフィックフィールドの上にドロップされた場合には、グラフィックフィールドに関連するデータソース・フィールドだけが第2のパラメータへのリンクを含みうる。
図4は、例示的なプロセス制御アルゴリズム400のブロック図を示す。例示的なプロセス制御アルゴリズム400は、制御システム内の装置を制御および監視するべく事前に定義された関数群を実行するために図1のコントローラ106により利用される。例示的なプロセス制御アルゴリズム400は、入力関数402、処理関数404および出力関数406を含んでいる。その他の実施例において、アルゴリズム・ブロックは一つ又は複数の関数を含みうる。関数は、ネスト化された(入れ子)関数を含みうる。一方、該ネスト化された(入れ子)関数はさらに一つ又は複数のネスト化された(入れ子)関数を含みうる。各関数はプロセス制御システムに関連する事前に定義されたルーチンを行う。プロセス制御アルゴリズム内の関数は、それらの関連するパラメータ間のデータを共有してもよいし、共有しなくてもよい。一般に関数は特定の種類の作業を実行するように構成される。例えば、第1の関数はアナログ入力データを収集してフィルタ処理しうるし、第2の関数は一組の規則に従って収集されフィルタ処理されたデータを処理しうるし、第3の関数は物理的装置に対してフィードバック制御を提供しうる。
例示的なプロセス制御アルゴリズム400において、関数402〜406は入力パラメータ、出力パラメータおよび仲介パラメータを含んでいる。その他の例示的な実施形態において、関数402〜406は、その他のパラメータの種類に加えて各タイプのパラメータをゼロ個または一つ以上含みうる。関数内のパラメータは、その関数内に含まれていないデータソースにその関数がリンクできるようにする。パラメータは、例えばフィールド装置(例えば、図1の装置110aおよび110b)及び/又はプロセス制御装置(例えば、ポンプ112)から伝送されたデータなどのプロセス制御アルゴリズム情報を伝送しうるフィールド装置へのアドレスを含むソースアドレスキャッシュへのリンクを含みうる。それに加えて、パラメータは異なる関数内の別のパラメータにリンクしうる。図4の実施例において、プロセス制御アルゴリズム400は識別子(CTRL LP01)を含んでいる。プロセス制御アルゴリズム400を構成する関数402〜406は、入力関数402についてはAI1、処理関数404についてはPID1、そして出力関数406についてはAO1というようにそれぞれ独自の識別子を含んでいる。それに加えて、関数402〜406は、入力関数402についてはAI、処理関数404についてはPID、そして出力関数406についてはAOというように関数型を含んでいる。関数型はある分類を関数に関連付ける。関数型は、グラフィックリストフィルタにより、ある関数がプロセス制御グラフィックイメージにドラッグ・アンド・ドロップされた場合に対応するグラフィックを判定するべく使用されうる。例えば、PIDの関数型は、ある関数を比例・積分・微分フィードバック制御アルゴリズムとして分類しうる。この関数がプロセス制御グラフィックイメージにドラッグ・アンド・ドロップされた場合、グラフィックリストフィルタは、PID関数に対応するグラフィックのリストをプロンプト画面としてユーザに表示する。
各関数内でパラメータは、図2の名前フィールド202に格納されたそれぞれ独自の識別子を含んでいる。例えば、入力関数402はパラメータIN01、PR01、PR02およびOUT01を含んでいる。IN01パラメータは、〈CTRL LP01/AI01/PR01〉の階層的パス位置にありうる。処理関数404のIN06パラメータが入力関数402内のPR01パラメータにおけるデータにアクセスするように構成されている場合、IN06パラメータはデータソース・フィールド206に〈CTRL LP01/PID01/PR01〉を含んでいる。また、関数に含まれたパラメータは、対応する関数型とも関連しうる。例えば、入力関数402に含まれたパラメータIN01は、AI関数型に関連しうる。グラフィックフィルタは、対応するグラフィックのリストを作成するためにドラッグ・アンド・ドロップされたパラメータに関連する関数型を使用しうる。別の実施例では、第1および第2の関数内でリンクされることになっているパラメータ間に配線を作成することにより、第1の関数におけるパラメータが第2の関数におけるパラメータに接続されうる、またはリンクされうる。
一実施例において、入力関数402は、ポンプ112のポンプ速度に関連する生データを、精密に処理された数値へと変換するように構成されうる。入力関数402は、ソースアドレスキャッシュ内で参照されたポンプ速度アナログデータへのパスを含んでいる入力パラメータPARAM IN01からの生データ値を読み込む。その後、入力関数402は、数値によるポンプ速度値を生成するためにポンプ速度アナログデータを処理して、その数値によるポンプ速度値を出力パラメータPARAM OUT01のデータ値フィールド208に格納する。仲介パラメータPARAM PR01およびPARAM PR02は、数学的オーバーフロー・フラグまたは割り算からの端数の残りなど、ポンプ速度生データの処理に関連するデータを含みうる。処理関数404は、入力関数402の出力パラメータPARAM OUT01にリンクするべく入力パラメータPARAM IN04のデータソース・フィールド206内のパスを介して数値によるポンプ速度値にアクセスしうる。例えば、入力パラメータPARAM IN04のデータソース・フィールド206は、入力関数402の出力パラメータPARAM OUT01にリンクするべく〈/CTRL LP01/AI1/PARAM PR01〉のパスを含みうる。
図5は、プロセス制御アルゴリズム情報をプロセス制御グラフィックに自動的にリンクするために使用されうる例示的な機器500のブロック図である。例示的な機器500は、プロセス制御アルゴリズム・コンパイラ502、プロセスグラフィックエディタ504、プロセス制御ソースアドレス・キャッシュ506、表示インターフェース507、メモリ508、グラフィックリストフィルタ510、グラフィックキャッシュ512、自動パス生成機構514およびプロセスグラフィックキャッシュ516を含んでおり、これらは全て図示される如く、またはその他いかなる適切な方法において通信可能に連結されうる。システム設計者は、設計環境内のプロセス制御アルゴリズム情報からプロセスグラフィックを作成し編集するために例示的な機器500を利用しうる。設計環境は、実行時環境とは別のオフライン・ワークステーション、または図1に描かれるワークステーション102などのオンライン・ワークステーションでありうる。別の設計環境を備えることにより、システム設計者は、実行時環境にのみへのアクセス権を有するシステムオペレータにより修正変更され得ないユーザーインタフェースを構成しうる。
例示的な機器500は、ハードウェア、ファームウェア及び/又はソフトウェアのいかなる組み合わせを使用して実施されうる。例えば、一つ又は複数の集積回路(複数可)、プログラム可能プロセッサ(複数可)、特定用途向け集積回路(ASIC)(複数可)、プログラム可能論理回路(PLD)(複数可)、フィールド・プログラム可能論理回路(FPLD)(複数可)、離散半導体素子(複数可)、または受動電子素子(複数可)などを使用しうる。それに加えて、又はその代わりとして、例示的な機器500のブロックのいくつかまたは全て、またはそれの諸部分は、例えばプロセッサシステム(例えば、図26のプロセッサシステム2600)により実行されると図24A〜24Dおよび25のフローダイアグラムに表わされる動作を行う機械アクセス可能な媒体に格納された指示、コード、及び/又は、ソフトウェア及び/又はファームウェアのその他の組み合わせなどにより実施されうる。例示的な機器500は以下説明される各ブロックの一つを備えた状態で説明されているが、例示的な機器500には、後述されるブロックのいかなるものを二つ以上備えうる。加えて、いくつかのブロックを、無効にしたり、省略したり、複製したり、或いはその他のブロックと組み合わせたりしても良い。
図示される実施例において、プロセス制御アルゴリズムコンパイラ502は、プロセス制御ソースアドレス・キャッシュ506、メモリ508、プロセスグラフィックエディタ504、表示インターフェース507および自動パス生成機構514に通信可能に連結されている。この例示的な実施形態において、プロセス制御アルゴリズム・コンパイラ502は、メモリ508からプロセス制御アプリケーションを、そして、実行時環境においてシステム及び/又はプロセスを監視及び/又は制御するために使用されうるプロセス制御アルゴリズムを作成するためにプロセス制御ソースアドレス・キャッシュ506内で参照されたプロセス制御アルゴリズム情報及び/又はソースデータを読み込むように構成されている。プロセス制御アルゴリズム(図4のプロセス制御アルゴリズム400に類似しうる)は、少なくとも一つのプロセス制御パラメータが入っている少なくとも一つのプロセス制御関数を含んでいる。プロセス制御関数及び/又はパラメータは、プロセス制御ソースアドレス・キャッシュ506内で参照されたプロセス制御アルゴリズム情報を参照するように構成されうる。
プロセス制御ソースアドレス・キャッシュ506は、例えば図1のフィールド装置110aおよび110bまたはポンプ112など複数の通信可能に連結されたフィールド装置からプロセス制御アルゴリズム情報へのアドレスを格納するように構成されうる記憶装置及び/又はメモリである。プロセス制御情報はフィールド装置の状態、測定データ、センサ・データなどを含みうる。プロセス制御ソースアドレス・キャッシュ506はプロセス制御アルゴリズムのための参照記憶装置である。これによって、二つ以上のプロセス制御アルゴリズムが、プロセス制御アルゴリズム情報を複製する必要なく同じプロセス制御アルゴリズム情報にアクセスできるようになる。
表示インターフェース507がプロセス制御アルゴリズム・コンパイラ502のプロセス制御画像イメージを表示するようにして、システム設計者が、関数の制御を修正変更したりパラメータ・データソース・フィールド206内のパスを追加したり、異なる関数におけるパラメータ間にリンクを作成したりするなど、プロセス制御アルゴリズム関数及び/又はパラメータを作成及び/又は修正変更できるようにしても良い。プロセス制御画像イメージには、アプリケーションウィンドウやグラフィカルインターフェース・ウィンドウなどが含まれうる。プロセス制御アルゴリズムは、エマソン・プロセスマネジメント社の子会社であるフィッシャー−ローズマウント・システムズ株式会社により販売される例えばDeltaV(登録商標)コントロールスタジオ(登録商標)などの設計環境内でシステム設計者により作成されうる。
例示的な実施形態では、少なくとも一つのプロセス制御アルゴリズム関数及び/又はパラメータがプロセス制御アルゴリズム・コンパイラ502内のプロセス制御アルゴリズムから選択されて(例えば、ドラッグされて)プロセスグラフィックエディタ504内のプロセス制御画像イメージに含まれるグラフィックの上にドロップされた時に、プロセス制御アルゴリズム・コンパイラ502がプロセスグラフィックエディタ504に連結されうる。また、選択された関数及び/又はパラメータもグラフィックを伴わずプロセス制御画像イメージの上にドロップされうる。このドラッグ・アンド・ドロップ作業によりシステム設計者は、プロセス制御アルゴリズム・コンパイラ502に含まれる選択されたプロセス制御関数及び/又はパラメータ内のデータソースを、プロセスグラフィックエディタ504内の一つ又は複数のグラフィックに自動的にリンクすることができる。加えて、このドラッグ・アンド・ドロップ作業には、選択/貼り付け、コピー/貼り付け、ハイライト/貼り付け、ボックス(箱型領域選択)/移動、ラッソ(ラッソツールによる囲み選択)/挿入など、その他の例示的な実施形態を含みうる。ここでは議論の目的上、当該のドラッグ・アンド・ドロップ作業を示す用語は置き換え可能に使用される。
別の例示的な実施形態は二つ以上のプロセス制御アルゴリズム・コンパイラ502を含みうる。かかる実施形態において、システム設計者は、少なくとも一つのプロセス制御アルゴリズム関数及び/又はパラメータを第1のプロセス制御アルゴリズム・コンパイラ502からプロセスグラフィックエディタ504へとドラッグ・アンド・ドロップし、且つ、少なくとも一つのプロセス制御アルゴリズム関数及び/又はパラメータを第2のプロセス制御アルゴリズム・コンパイラ502から同じプロセスグラフィックエディタ504へとドラッグ・アンド・ドロップしうる。この例示的な実施形態において、プロセスグラフィックエディタ504は、第1および第2のプロセス制御アルゴリズム・コンパイラへのリンクを伴うグラフィックを含んでいる。
表示インターフェース507は、プロセスグラフィックエディタ504のプロセス制御画像イメージを表示して、システム設計者がプロセス制御グラフィカルインターフェース内で使用するためにプロセス制御グラフィックを作成し管理することを可能にしうる。プロセス制御グラフィカルインターフェースは、システムを監視及び/又は制御するためにシステムオペレータにより使用されうるプロセス制御アルゴリズム情報の視覚的な表示を提供する。プロセスグラフィックエディタ504は、グラフィックリストフィルタ510、自動パス生成機構514、プロセスグラフィックキャッシュ516およびプロセス制御アルゴリズム・コンパイラ502に通信可能に連結される。例示的な実施形態において、表示インターフェース507は、グラフィックを用いてプロセスグラフィックエディタ504の画像イメージを表示する。プロセス制御画像イメージはアプリケーションウィンドウ、グラフィカルインターフェース・ウィンドウなどを含みうる。システム設計者は、例えばエマソン・プロセスマネジメント社の子会社であるフィッシャー−ローズマウント・システムズ株式会社により販売されるDeltaV(登録商標)グラフィックススタジオ(登録商標)を使用して、グラフィックをグラフィックキャッシュ512から選択しうる、またはマニュアル操作で作成しうる。グラフィックキャッシュ512は、例えば棒グラフ、ポンプ・パラメータ、円グラフなどの保存済みの一般的な(ジェネリックな)グラフィックを含んでいる。一般的な(ジェネリックな)グラフィックは、システム設計者により作成されるものでも良いし、及び/又は事前に定義されてプロセス制御ソフトウェアに実装されているものでも良い。
例示的な実施形態において、プロセスグラフィックエディタ504は、プロセス制御アルゴリズム情報がプロセスグラフィックエディタ504内のプロセス制御画像イメージにドラッグ・アンド・ドロップされた時にグラフィックリストフィルタ510にアクセスする。一実施例において、プロセスグラフィックエディタ504は、ドラッグ・アンド・ドロップされたプロセス制御アルゴリズム情報と関連するグラフィックを含んでいなかもしれない。この実施例において、プロセスグラフィックエディタ504は、図2のデータ型フィールド204に含まれる情報、名前フィールド202内のデータ、パラメータに関連する関数型、及び/又は関数内のパラメータ及び/又は複数のパラメータに関連しうるその他いかなるプロセス制御アルゴリズム情報など、ドラッグ・アンド・ドロップされたプロセス制御アルゴリズム情報のタイプをグラフィックリストフィルタ510に対して通信する。グラフィックリストフィルタ510はパラメータ情報をコンパイルして、フィルタ・ルックアップ表(テーブル)にアクセスする。ルックアップ表は、グラフィックタイプ情報の組み合わせへの相互参照を伴うパラメータ情報の組み合わせのリストでありうる。グラフィックタイプ情報は、図3のデータ型フィールド309、及び/又はカテゴリ・フィールド313内のデータを含みうる。グラフィックタイプ情報は一つ又は複数のグラフィックに対応しうる。二つ以上のデータソース・フィールド206がパラメータに含まれている場合、及び/又は、二つ以上のパラメータがプロセス制御グラフィックイメージ及び/又はグラフィックの上にドラッグ・アンド・ドロップされる場合、プロセスグラフィックエディタ504は、パラメータ及び/又はデータソース・フィールド206のリストを表示しうる。システム設計者は、グラフィックにリンクされるべきデータソース・フィールド206及び/又はパラメータを選択しうる。
例示的な実施形態において、浮動小数点(FLOATING POINT)のデータ型フィールドを伴うパラメータおよび関連するPID関数型がプロセス制御グラフィックイメージにドラッグ・アンド・ドロップされている。グラフィックリストフィルタ510は浮動小数点(FLOATING POINT)およびPID情報をコンパイルして、フィルタ・ルックアップ表にアクセスしうる。この実施例において、浮動小数点(FLOATING POINT)とPIDの組み合わせは、浮動小数点(FLOATING POINT)及び/又は倍精度浮動小数点(DOUBLE FLOATING POINT)のデータ型、そしてポンプ、バルブ、モニター、チューニング パラメータ(PUMP、VALVE、MOTOR、TUNING PARAMS)及び/又は概要(OVERVIE
W)を含むカテゴリ・フィールドを伴うグラフィックに相互参照する。グラフィックリストフィルタ510は、グラフィックキャッシュ512にアクセスして、浮動小数点(FLOATING POINT)及び/又は倍精度浮動小数点(DOUBLE FLOATING POINT)のデータ型フィールドおよびポンプ、バルブ、モニター、チューニング パラメータ(PUMP、VALVE、MOTOR、TUNING PARAMS)及
び/又は概要(OVERVIEW)を伴うカテゴリ・フィールドを含むグラフィックを判定する。その後、一致する及び/又は類似するグラフィックは、プロンプト・リスト内に表示されるべくグラフィックリストフィルタ510によりプロセス・グラフィックスエディター504へと伝送される。その後、プロセスグラフィックエディタ504は、ユーザ選択のグラフィック(複数可)を読み込み、自動パス生成機構514に通知する。
グラフィックリストフィルタ510は、パラメータ情報とグラフィックタイプ情報との間で一致できない場合、グラフィックキャッシュ512内の全グラフィックを含むプロンプト・リストを伝送しうる。別の実施形態において、グラフィックリストフィルタ510は、パラメータ情報とグラフィックタイプ情報との間で一致できない場合、空白のプロンプト・リスト及び/又はエラーメッセージを送り返すようにしても良い。パラメータ情報とグラフィックタイプ情報がフィルタ・ルックアップ表内で相互参照されない場合、ユーザはフィルタ・ルックアップ表を編集することにより相互参照を作成しうる。それに加えて、ユーザがグラフィックの上にパラメータをドラッグ・アンド・ドロップした場合、グラフィックリストフィルタ510は、パラメータ情報とグラフィックタイプ情報間の相互参照を作成しうる。フィルタ・ルックアップ表内に含まれる相互参照及び/又はパラメータ情報、グラフィックタイプ情報は、システム設計者により作成されうるし、または事前に定義されプロセス制御ソフトウェアに実装されうる。別の例示的な実施形態において、フィルタ・ルックアップ表はグラフィックとパラメータの直接の関連を含みうる。例えば、パラメータPR01は、SINGLE BAR CHART GRAPHIC(単一棒グラフグラフィック)のカテゴリ・フィールドを伴うグラフィックに相互参照されうる。
例示的な機器500において、プロセスグラフィックエディタ504およびプロセス制御アルゴリズム・コンパイラ502は、自動パス生成機構514に通信可能に連結される。自動パス生成機構514は、プロセスグラフィックエディタ504内のグラフィックからプロセス制御アルゴリズム・コンパイラ502内のプロセス制御アルゴリズム情報へのリンクを自動的に作成するように構成される。特に、自動パス生成機構514は、少なくともいくつかのプロセス制御アルゴリズム情報がグラフィックにドラッグ・アンド・ドロップされたというプロセスグラフィックエディタ504からの通知を受け取る。通知には、グラフィック識別子を含んでいてもよい、パラメータ識別子及び/又は関数識別子、ドラッグ・アンド・ドロップ・プロセス制御アルゴリズム情報を含みうる。その後、自動パス生成機構514は、プロセス制御アルゴリズム・コンパイラ502にアクセスして、プロセス制御アルゴリズム情報パラメータ及び/又は関数のパス情報をコピーする。自動パス生成機構514は、パスの位置またはパスを、グラフィックの図3の塗潰し率(%)データソース・フィールド314に格納する。これによってグラフィックは、プロセス制御アルゴリズム・パラメータ及び/又は関数に含まれるプロセス制御アルゴリズム情報にアクセスできるようになる。
一実施例において、システム設計者は、プロセス制御アルゴリズムCTRL LP01内の関数PID1に含まれるポンプ速度プロセス制御パラメータ PS25を選択して、
表示インターフェース507に表示されたプロセスグラフィックエディタ504の画像イメージの中にある「BC01」という名前の付いた棒グラフグラフィックの上にPS25パラメータをドロップしうる。棒グラフグラフィックBC01は、棒グラフBC01中の棒の高さを表示するための数値に関して構成されたデータソース・フィールド314を含んでいる。プロセスグラフィックエディタ504は、PS25パラメータ、CTRL LP0プロセス制御アルゴリズムおよびPID1関数を、グラフィックBC01の自動パス生成機構514に通知する。自動パス生成機構514はCTRL LP01プロセス制御アルゴリズムにアクセスし、PID1関数を検索する。PID1関数内では、自動パス生成機構514がPS25パラメータを検索する。その後、自動パス生成機構514は、PS25パラメータに関連するパス(例えば、〈CTRL LP01/PID01/PR01〉)をコピーする。その後、自動パス生成機構514はBC01グラフィックにアクセスし、データソース・フィールド314にパスを貼り付ける。実行時環境において、BC01グラフィックは、ポンプ速度に関連する棒の高さを表示するべくPS25パラメータ・データ値フィールド208にアクセスするために塗潰し率(%)データソース・フィールド314におけるパスを使用する。
別の例示的な実施形態において、プロセス制御アルゴリズム・パラメータがプロセス制御ソースアドレス・キャッシュ506内のパス・データを含んでいる場合、自動パス生成機構514は、プロセス制御ソースアドレス・キャッシュ506内の参照パス及び/又はパラメータ・パスをコピーしうる。この実施例において、グラフィック性状パスがプロセス制御アルゴリズム内のパラメータまたはプロセス制御ソースアドレス・キャッシュ506内の参照基準にリンクされているかどうかに関係なく、グラフィック内のデータ値は同じ値になる。
プロセスグラフィックエディタ504は、プロセスグラフィックキャッシュ516からのグラフィックを読み込むように構成されうる。プロセスグラフィックキャッシュ516は、プロセスグラフィックエディタ504を使用して作成されたプロセス制御グラフィックを保存するように構成された記憶装置及び/又はメモリである。プロセスグラフィックキャッシュ516に保存されたプロセス制御グラフィックは、プロセス制御アルゴリズム情報にリンクされた保存済みグラフィックを含みうる。図1の例示的なプロセス制御システム100において、ワークステーション102を使用しているオペレータは、プロセスグラフィックキャッシュ516に保存されたプロセス制御グラフィックを含むプロセス制御システムのグラフィカルインターフェース画面表示を閲覧しうる。
図6は、プロセス制御アルゴリズムの画像イメージ604およびプロセス制御グラフィックイメージ606を含んでいる画面表示602を含む例示的なプロセス制御環境600を示す。プロセス制御アルゴリズム情報画像イメージ604及び/又はプロセス制御グラフィックイメージ606は、グラフィカルユーザーインターフェースやアプリケーションウィンドウなどでありうる。画面表示602は一つ又は複数のコンピュータ・ワークステーション画面表示を含みうる。また、プロセス制御アルゴリズム情報画像イメージ604プロセス制御グラフィックイメージ606とは異なる画面表示に含まれうる。プロセス制御アルゴリズムの画像イメージ604は図5のプロセス制御アルゴリズム・コンパイラ502からの情報を含み、そしてプロセス制御グラフィックイメージ606は図5のプロセスグラフィックエディタ504からの情報を含んでいる。画面表示602がプロセス制御アルゴリズムの画像イメージ604を一つおよびプロセス制御グラフィックイメージ606を一つ備えた状態で説明されているが、画面表示602には二つ以上のプロセス制御アルゴリズムの画像イメージ及び/又はプロセス制御グラフィックイメージを含みうる。
CTRL LP01という名前のプロセス制御アルゴリズムの画像イメージ604は、比例・積分・微分(PID)フィードバック制御アルゴリズムを作成するべく連結されている関数608、612および614を含むプロセス制御アルゴリズムを含んでいる。関数608、612および614は、アナログ入力関数612、処理またはPID制御関数608、およびアナログ出力関数614を含んでいる。プロセス制御アルゴリズム情報画像イメージ604は、後述される各ブロックを一つを備えた状態で説明されているが、プロセス制御アルゴリズム情報画像イメージ604は、後述されるブロックを二つ以上を含みうる。
例示的な実施形態において、入力関数612は処理関数608に入力値を提供する。処理関数608は、その他の関数及び/又はパラメータからの入力および様々なその他の関数及び/又はパラメータへの出力を備えるように構成される。処理関数608は、出力パラメータ610のデータ値フィールドにおいて指定されつ値を作成するべく入力関数612および出力関数614からのデータを処理する。加えて、出力関数614は処理関数608からの出力を入力として利用する。例えば、処理関数608は、プロセス制御システム100内の図1のポンプ112に対して出力流れ制御を提供するように構成されたPIDフィードバック制御アルゴリズムである。その場合、入力関数612は、ポンプ112からの液体流量の値を読み込むためにプロセス制御ソースアドレス・キャッシュ506にアクセスしうる。その値とは、ポンプ112の出力に関連付けられているセンサにより収集された生の数または値でありうる。入力関数612は処理関数608に液体の流量値を送る。処理関数608は、センサからの生データから有意義な速度値を計算し、出力関数614に液体流量の計算値を送る。また、処理関数608は、指定されたまたは所望の流量値と測定された流量値との間の相違に基づいてポンプ112内の液体の流れに対して制御調節を提供するべく出力関数614からのフィードバックも使用しうる。出力関数614は、ポンプ112の液体流量をオペレータにより指定された目標値と比較して、その相違を処理関数608へと送り返す。出力パラメータ610は、液体流量を、プロセス制御アルゴリズム内のパラメータとして報告するように構成される。
画面表示602内の例示的なプロセス制御グラフィックイメージ606は、テキストデータの描写表現618および視覚的なグラフィカルデータの描写表現620を含んでいるグラフィック617を含むグラフィック画像域616を含んでいる。グラフィック617は、図3の性状定義ユーザーインタフェース307に類似するところの対応するグラフィック性状ユーザーインタフェースを有しうる、また、図5のグラフィックキャッシュ512から読み込まれたものでありうるし、またはマニュアル操作で作成されたものでありうる。テキストデータの描写表現618は、グラフィック617に関連付けられている性状フィールド内の値を表示するように構成される。視覚的なグラフィカルデータ描写表現620は、グラフィック617に関連する性状フィールド内の値に関連する棒の面積塗潰し(エリアフィル)を表示するように構成される。例示的な実施形態では、グラフィック617がまだデータソースにリンクされていないので、テキストデータ描写表現618およびグラフィカルデータ描写表現620のデータ値がヌル(ゼロ)の状態で示されている。より詳細にわたり後述されるように、出力パラメータ610を選択し、プロセス制御グラフィックイメージ606のグラフィック画像域616に出力パラメータ610をドラッグしてその出力パラメータ610をグラフィック617にドロップすることによってグラフィック617がデータ値とリンクされる。
図7は、図6のプロセス制御グラフィックイメージ606にリンクされた図6のプロセス制御アルゴリズムの画像イメージ604を示す。図7におけるプロセス制御グラフィックイメージ606では、グラフィック617に関連付けられているデータソース・フィールドに自動的にリンクされた状態で出力パラメータ610を伴う図6のプロセス制御グラフィックイメージ606が描かれている。出力パラメータ610を選択してグラフィック617までドラッグすることにより始動された自動リンク付けが、図5の自動パス生成機構514により行われる。自動リンク付けの結果として、グラフィック617内のデータソース・フィールドは出力パラメータ610に関連するパスを含んでいる。よって、実行時中にグラフィック617は、出力パラメータ610パスに関連するデータ値をグラフィック617に関連するデータ値フィールド310に格納する。加えて、テキストデータ描写表現618はこの時点で、グラフィック617に関連するデータ値フィールド内の値に関連するテキスト値を表示する。同様にグラフィカルデータ描写表現620はこの時点で、グラフィック617に関連するデータ値フィールド内の値に関連する値を視覚的に描写するべく塗り潰された棒の一部分を表示する。このように、図7のグラフィック617は、例えば、ポンプ112の液体流量を示す。
図8は、図6のプロセス制御アルゴリズムの画像イメージ604に類似する間四つの出力パラメータCONC_01−CONC_04を含む濃度関数816および四つの入力パラメータ815を含んでいるプロセス制御アルゴリズムの画像イメージ804を示す。また、画面表示602は、プロセス制御グラフィックイメージ606に類似する間二つのグラフィックを含んでいるプロセス制御グラフィックイメージ806も含んでいる。特に、プロセス制御グラフィックイメージ806はグラフィック617および第2のグラフィック821を含んでいる。加えて、プロセス制御アルゴリズム情報画像イメージ804は、フィードバック制御アルゴリズムを作成するべく連結されている関数608、612および614を含むプロセス制御アルゴリズムを含んでいる。濃度関数816は、機能ブロックは計算を行うように構成されていることを示すCALCの関数型を含んでいる。制御アルゴリズム情報画像イメージ804は、後述される各関数の一つを備えた状態で示されているが、プロセス制御アルゴリズム情報画像イメージ804は、後述されるいかなる関数の二つ以上を含みうる。
例示的な実施形態において、入力関数612、処理関数608および出力関数616は図6を参照して上述されるように構成されている。この例示的な実施形態において、プロセス制御アルゴリズムの画像イメージ804において描写されるフィードバック制御アルゴリズムは、プロセス制御システム(例えば、プロセス制御システム100)内でポンプ(例えば、ポンプ112)に対して流れ制御を提供するように構成される。プロセス制御アルゴリズムは、ポンプに関連する液体流量へのパスを含み且つ図5のプロセス制御ソースアドレス・キャッシュ506において参照されるところの出力パラメータ610と、ポンプ内の液体の薬品濃度へのパスを含んでいる四つの入力パラメータ815を含むところの濃度関数816とを含んでいる。濃度関数816に関連する四つのパラメータは、ポンプ内の液体の薬品濃度を伝送しているセンサのアドレスを参照するべくプロセス制御ソースアドレス・キャッシュ506にアクセスしうる。薬品濃度データソースは、ポンプのすぐ近くにある一つ又は複数のセンサにより四つの入力パラメータ815に伝送されうる。濃度関数816は、ポンプ中の液体の化学成分の一つ又は複数の濃度(%)を判定するべく四つの入力パラメータ815からの濃度データソースを処理しうる。
画面表示602内の例示的なプロセス制御グラフィックイメージ806は、第2のグラフィック821と図6のグラフィック617(テキストデータ描写表現618およびグラフィカルデータ描写表現620を含む)が含まれるグラフィック画像域820を含んでいる。グラフィック617および第2のグラフィック821は、図5のグラフィックキャッシュ512から読み込まれるか、またはマニュアル操作で作成されうる。第2のグラフィック821には、第2のテキストデータ描写表現824と第2のグラフィカルデータ描写表現822が含まれる。第2のテキストデータ描写表現824は、第2のグラフィック821に関連する性状フィールド内の値を表示するように構成される。視覚的グラフィカルデータ描写表現822は、第2のグラフィック821に関連する性状フィールド内の値(複数可)に関連する円グラフの面積塗潰しを表示するように構成される。図8の実施例において、グラフィック617および第2のグラフィック821はまだデータソースにリンクされていない。結果として、テキストデータ描写表現618、グラフィカルデータ描写表現620、第2のテキストデータ描写表現824および第2のグラフィカルデータ描写表現822のデータ値がヌル(ゼロ)の状態で表示されている。
実施例では、出力パラメータ610を選択し、その出力パラメータ610をドラッグしてグラフィック617にドロップすることによってグラフィック617がデータ値にリンクされる。第2のグラフィック821も同様に、濃度関数816を選択し、それをドラッグして第2のグラフィック821にドロップすることによって濃度関数816内の四つのパラメータ(例えば、CONC_01 〜CONC_04)にリンクされる。出力パラメータ610および濃度関数816内の四つのパラメータを個々に選択して、対応するグラフィックの上にドラッグしてからドロップしうる。別の実施例において、出力パラメータ610および濃度関数816内の四つのパラメータをともに選択してグラフィック画像域820にドラッグしてからドロップしうる。この場合、図2のプロセスグラフィックエディタ504は、どのパラメータをどのグラフィックにリンクするべきであるかを指定するよう、システム設計者に促しうる。
図9は、図8のプロセス制御アルゴリズムの画像イメージ804および図8のプロセス制御グラフィックイメージ806を示す。図9において、プロセス制御グラフィックイメージ806は、グラフィック617に関連するデータソース・フィールドに自動的にリンクされた状態で出力パラメータ610を、そして第2のグラフィック821に関連するデータソース・フィールドに自動的にリンクされた状態で濃度関数816内の四つのパラメータを伴う図8のプロセス制御グラフィックイメージ806を描写する。出力パラメータ610をグラフィック617へと選択/ドラッグし濃度関数816を第2のグラフィック821へと選択/ドラッグすることによって始動される自動リンク付けは、図5の自動パス生成機構514により行われる。自動リンク付けの結果として、グラフィック617内のデータソース・フィールドは出力パラメータ610に関連するパスを含んでいる。同様に、第2のグラフィック821内の四つのデータソース・フィールドは、濃度関数816内の四つのパラメータに関連するパスを含んでいる。よって、実行時中にグラフィック617は、グラフィック617に関連するデータ値フィールドにおけるパラメータ610に関連するデータ値を読み込む。同じ方法で、第2のグラフィック821は、濃度関数816内の四つのパラメータに関連するデータ値を第2のグラフィック821に関連するデータ値フィールドに格納する。加えて、テキストデータ描写表現618はこの時点で、グラフィック617に関連するデータ値フィールド内の値に関連するテキスト値を表示する。同様に、グラフィカルデータ描写表現620はこの時点で、グラフィックに関連するデータ値フィールド内の値に関連する値を視覚的に描写するべく塗り潰された棒の一部分を表示する。第2のグラフィカルデータ描写表現822はこの時点で、第2のグラフィック821に関連するデータ値フィールド内の値に関連する値を視覚的に描写する円グラフを表示する。加えて、第2のテキストデータ描写表現824はこの時点で液体中の数値による百分率での割合値および薬品タイプを含んでいる。このように、図9のグラフィック617は例えばポンプからの液体流量を示し、図9のグラフィック821は例えばポンプ内の液体の成分を示す。
図10は、図6のプロセス制御アルゴリズムの画像イメージ604、図6のプロセス制御グラフィックイメージ606およびグラフィック性状ユーザーインタフェース1030を示す。プロセス制御アルゴリズム情報画像イメージ604は、フィードバック制御アルゴリズムを作成するべく連結された関数608、612および614を含むプロセス制御アルゴリズムを含んでいる。制御アルゴリズム情報画像イメージ604が、後述される各ブロックの一つを備えた状態で説明されているが、プロセス制御アルゴリズム情報画像イメージ604は後述されるいかなるブロックを二つ以上含みうる。
例示的な実施形態において、入力関数612、処理関数608および出力関数614は、図6を参照して上述されたように構成されている。この例示的な実施形態において、プロセス制御アルゴリズムの画像イメージ604において描写されるフィードバック制御アルゴリズムは、プロセス制御システム内のポンプに対して流れ制御を提供するように構成される。プロセス制御アルゴリズムは、図5のプロセス制御ソースアドレス・キャッシュ506において参照されたポンプからの液体流量へのパスを含んでいる出力パラメータ610を含んでいる。画面表示602内の例示的なプロセス制御グラフィックイメージ606は、グラフィックが含まれていないグラフィック画像域616を含んでいる。出力パラメータ610はまだプロセス制御グラフィックイメージ606にドラッグ・アンド・ドロップされていない。
画面表示602内の例示的なプロセス制御グラフィックイメージ606は、図6のグラフィック617(テキストデータ描写表現618およびグラフィカルデータ描写表現620を含む)が含まれるグラフィック画像域616を含んでおり、グラフィック617は、図5のグラフィックキャッシュ512から読み込まれるか、またはマニュアル操作で作成されうる。グラフィック617は、グラフィック617の選択を示してグラフィック617のすぐ近くにある四つの正方形を含むハイライト1019を含んでいる。グラフィック617はグラフィック617をクリックすることにより選択されうる。この実施例において、システム設計者は、グラフィック617を選択することによりグラフィック617に関連するグラフィック性状ユーザーインタフェース1030を開く。グラフィック性状ユーザーインタフェース1030は、図3のグラフィック性状ユーザーインタフェース304に類似しうる。
例示的な実施形態において、出力パラメータ610及び/又は関数608、612、614の一つ又は複数を、グラフィック性状ユーザーインタフェース1030内の性状の一つ又は複数の上にドラッグ・アンド・ドロップしうる。プロセス制御アルゴリズム情報をグラフィック性状ユーザーインタフェース1030内の性状の上にドラッグ・アンド・ドロップすることによって、性状内の一つ又は複数のデータソース・フィールドが、ドラッグ・アンド・ドロップされたプロセス制御アルゴリズム情報にリンクされうる。加えて、システム設計者は、グラフィック性状ユーザーインタフェース1030内の性状を開いてから、プロセス制御アルゴリズム情報を性状定義ユーザーインタフェース(例えば図3の性状定義ユーザーインタフェース307など)内のデータソース・フィールドの上にドラッグ・アンド・ドロップしうる。図10の実施例では、出力パラメータ610を選択してから、その出力パラメータ610をドラッグしてグラフィック性状ユーザーインタフェース1030内のOUT性状の上にそれをドロップすることによってグラフィック617がデータ値にリンクされる。加えて、OUT性状の上にパラメータ610をドロップすることにより、塗潰し率(%)性状は、ドラッグ・アンド・ドロップされたパラメータ610へのリンクと同じリンクを自動的に含みうる。OUT性状はテキストデータ描写表現618に対応し、塗潰し率(%)性状はグラフィカルデータ描写表現620に対応する。
図11は、図6のプロセス制御グラフィックイメージ606にリンクされた図6のプロセス制御アルゴリズムの画像イメージ604を示す。図11におけるプロセス制御グラフィックイメージ606では、グラフィック617に関連するデータソース・フィールドに自動的にリンクされた状態で出力パラメータ610を伴う図6のプロセス制御グラフィックイメージ606が描かれている。出力パラメータ610をグラフィック性状ユーザーインタフェース1030内のOUT性状へと選択/ドラッグすることにより始動される自動リンク付けは、図5の自動パス生成機構514により行われる。自動リンク付けの結果として、グラフィック617内のデータソース・フィールドは出力パラメータ610に関連するパスを含んでいる。よって、実行中にグラフィック617は、このパラメータ610パスに関連するデータ値をグラフィック617に関連するデータ値フィールド310の中に格納する。加えて、テキストデータ描写表現618はこの時点で、グラフィック617に関連するデータ値フィールド内の値に関連するテキスト値を表示する。同様に、グラフィカルデータ描写表現620はこの時点で、グラフィック617に関連するデータ値フィールド内の値に関連する値を視覚的に描写するために塗り潰された棒の一部分を表示する。このように、図11のグラフィック617は、例えばポンプ112の液体流量を示す。
図12は、図6のプロセス制御アルゴリズムの画像イメージ604と、グラフィック画像域616内のグラフィックが含まれていない図6のプロセス制御グラフィックイメージ606を示す。プロセス制御アルゴリズム情報画像イメージ604は、フィードバック制御アルゴリズムを作成するべく連結された関数608、612および614を含むプロセス制御アルゴリズムを含んでいる。制御アルゴリズム情報画像イメージ604が、後述される各ブロックの一つを備えた状態で説明されているが、プロセス制御アルゴリズム情報画像イメージ604は後述されるいかなるブロックの二つ以上を含みうる。
例示的な実施形態において、入力関数612、処理関数608および出力関数614は、図6を参照して上述されるように構成される。この例示的な実施形態において、プロセス制御アルゴリズムの画像イメージ604中に描写されるフィードバック制御アルゴリズムは、プロセス制御システム内のポンプに対して流れ制御を提供するように構成される。プロセス制御アルゴリズムは、図5のプロセス制御ソースアドレス・キャッシュ506において参照されたポンプからの液体流量へのパスを含んでいる出力パラメータ610を含んでいる。画面表示602内の例示的なプロセス制御グラフィックイメージ606は、グラフィックが含まれていないグラフィック画像域616を含んでいる。出力パラメータ610はまだプロセス制御グラフィックイメージ606にドラッグ・アンド・ドロップされていない。
図13は、図6のプロセス制御アルゴリズムの画像イメージ604と、グラフィカルユーザーインターフェース・プロンプト・リスト1320を含む図6のプロセス制御グラフィックイメージ606を示す。例示的なグラフィカルユーザーインターフェース・プロンプト・リスト1320は、OKボタン1322、CANCEL(キャンセル)ボタン1324、グラフィックリストボックス1326およびグラフィック1328〜1332を含んでいる。グラフィックリストボックス1326に表示されたグラフィック1328〜1332は、グラフィック画像域616内にドラッグ・アンド・ドロップされた関数及び/又はパラメータに基づいて図5のグラフィックリストフィルタ510から伝送される。
図13の実施例では、図12の入力関数612、処理関数608、出力関数614および出力パラメータ610を含むプロセス制御アルゴリズムが選択されて、図12のグラフィック画像域616にドロップされた状態が示されている。グラフィックリストフィルタ510は、出力パラメータ610および入力関数612、処理関数608、出力関数614内に含まれる情報を判定して、ドラッグ・アンド・ドロップされたプロセス制御アルゴリズム情報に一致するかまたは対応するグラフィックキャッシュ512に含まれるグラフィックをフィルタ処理する。一致または対応するグラフィック1328〜1332は、グラフィカルユーザーインターフェース・プロンプト・リスト1320に表示される。グラフィック1328〜1332は、テキストとして、または視覚的なグラフィック描写表現として、若しくはその他いかなる実施可能なグラフィック描写表現として表示されうる。この実施例において、「TUNING PARAMS(同調パラメータ)」グラフィック1331が選択されている。その他の例示的な実施形態では複数のグラフィックを選択しうる。選択されたグラフィック1331はまだプロセス制御アルゴリズム情報にリンクされていない。
図14は、図6のプロセス制御アルゴリズムの画像イメージ604と、図13のグラフィック1331の視覚的な描写表現を含んでいるプロセス制御グラフィックイメージ606を含む図6の画面表示602を示す。グラフィック1331は、プロセス制御アルゴリズムの画像イメージ604に含まれるプロセス制御アルゴリズム内の一つ又は複数の関数(複数可)内の一つ又は複数のパラメータ及び/又は複数のパラメータに自動的にリンクされる。グラフィック1331は、プロセス制御ソースアドレス・キャッシュ506から読み込まれうる及び/又は、プロセス制御アルゴリズム内の関数内で計算されうる及び/又は処理されうるGAIN(ゲイン)、RATE(レート)およびRESET(リセット)に関連するプロセス制御データ値を含んでいる。この実施例において、グラフィック1331内のテキストデータは、RATEに関する第1のデータソース・フィールドと、GAINに関する第2のデータソース・フィールド、そしてRESETに関する第3のデータソース・フィールドを含んでいる。図5の自動パス生成機構514は、入力関数612、処理関数608および出力関数612内のパラメータからのパスを、グラフィック1331内の対応するデータソース・フィールドにリンクする。この実施例において、グラフィック1331に関連するデータソース・フィールドは、自動パス生成機構514によって自動的にプロセス制御アルゴリズムの画像イメージ604内のプロセス制御アルゴリズム情報に照合される。但し、別の例示的な実施形態では、グラフィック内のデータソース・フィールドにリンクすることが可能なパラメータ及び/又は関数がプロセス制御アルゴリズム内に二つ以上存在しうる。この場合、プロセスグラフィックエディタ504は、グラフィック内のデータソース・フィールドと一致する一つ又は複数の関数(複数可)内における可能なパラメータ及び/又は複数のパラメータのリストを提供しうる。
図15は、図12のプロセス制御アルゴリズムの画像イメージ604と、図13のグラフィカルユーザーインターフェース・プロンプト・リスト1320を含む図12のプロセス制御グラフィックイメージ606を示す。例示的なグラフィカルユーザーインターフェース・プロンプト・リスト1320はグラフィック1328−1332を含んでいる。グラフィカルユーザーインターフェース・プロンプト・リスト1320に表示されているグラフィック1328−1332は、グラフィック画像域616にドラッグ・アンド・ドロップされた関数及び/又はパラメータに基づいて図5のグラフィックリストフィルタ510から伝送される。
該実施例では、図12の、入力関数612、処理関数608、出力関数614および出力パラメータ610を含むプロセス制御アルゴリズムが選択され、図12のグラフィック画像域616にドロップされている。グラフィックリストフィルタ510は、入力関数612、処理関数608、出力関数614および出力パラメータ610に含まれる情報を判定して、図12に関して上述されたように、ドラッグ・アンド・ドロップされたプロセス制御アルゴリズム情報と一致する性状フィールドでグラフィックキャッシュ512に含まれたグラフィックをフィルタ処理する。一致するグラフィック1328〜1332は、グラフィカルユーザーインターフェース・プロンプト・リスト1320に表示される。図15の実施例ではポンプグラフィック1328と概要グラフィック1332が選択されている。ポンプグラフィック1328は、プロセス制御アルゴリズムの画像イメージ604内のプロセス制御アルゴリズムにより制御されるプロセス制御システム内のポンプを通る液体流量を表示しうる。概要グラフィック1332は、同じプロセス制御システム内の液体の流量および状態を、プロセス制御アルゴリズムの画像イメージ604内のポンプとして表示しうる。選択されたグラフィック1328および1332はまだプロセス制御アルゴリズム情報にリンクされていない。
図16は、図12のプロセス制御アルゴリズムの画像イメージ604および視覚的なグラフィック描写表現であるポンプグラフィック1328および概要グラフィック1332を含むプロセス制御グラフィックイメージ604が含まれる画面表示602を示す。ポンプグラフィック1328および概要グラフィック1332は、プロセス制御アルゴリズムの画像イメージ604に含まれるプロセス制御アルゴリズム内の一つ又は複数のパラメータ及び/又は関数に自動的にリンクされる。この実施例において、ポンプグラフィック1328には、処理関数608内のデータソース・パラメータに関連しうるポンプを通る液体の流量が2.5g/秒として表示されており、概要グラフィック1332には、作動状態が緑色、実行時間が98.75分、液体の流量が2.5g/秒、そして故障表示が無し(処理関数608内の二つ以上のデータソース・パラメータに関連しうる)として表示されている。
この実施例において、概要グラフィック1332内のテキストデータは二つ以上のデータソース・フィールドを含んでいる。図5の自動パス生成機構514は、入力関数612、処理関数608および出力関数614内のパラメータからのパスを概要グラフィック1332内の対応するデータソース・フィールドにリンクする。また、この実施例において、概要グラフィック1332およびポンプグラフィック1328に関連するデータソース・フィールドは、自動パス生成機構514によって、プロセス制御アルゴリズムの画像イメージ604内のプロセス制御アルゴリズム情報に自動的に照合される。概要グラフィック1332またはポンプグラフィック1328に一致するプロセス制御アルゴリズム情報が二つ以上存在する場合、プロセスグラフィックエディタ504は、どのパラメータをどのグラフィックにリンクするべきであるかを指定するようシステム設計者に促しうる。
図17は、図12のプロセス制御アルゴリズムの画像イメージ604と、図13のグラフィカルユーザーインターフェース・プロンプト・リスト1320に類似するグラフィカルユーザーインターフェース・プロンプト・リスト1720を含むプロセス制御グラフィックイメージ606を示す。例示的なグラフィカルユーザーインターフェース・プロンプト・リスト1720はグラフィック1724〜1729を含んでいる。グラフィカルユーザーインターフェース・プロンプト・リスト1720に表示されたグラフィック1724〜1729は、図12のグラフィック画像域616にドラッグ・アンド・ドロップされた関数及び/又はパラメータに基づいて図5のグラフィックリストフィルタ510から伝送される。
図17の実施例では、入力関数612、処理関数608、出力関数614および図12の出力パラメータ610を含むプロセス制御アルゴリズムが選択され、図12のグラフィック画像域616にドロップされている。図5のグラフィックリストフィルタ510は、入力関数612、処理関数608、出力関数614および出力パラメータ610内に含まれる情報を判定して、ドラッグ・アンド・ドロップされたプロセス制御アルゴリズム情報と一致または対応するグラフィックキャッシュ512に含まれるグラフィックをフィルタ処理する。一致または対応するグラフィック1724−1729グラフィックは、グラフィカルユーザーインターフェース・プロンプト・リスト1720に表示される。この実施例では「RATE HIST(流量履歴)」のグラフィック1729が選択されている。RATE HIST(流量履歴)グラフィック1729は、指定時間を通じてのポンプ流体流量値を表示しうる。選択されたグラフィック1729はまだプロセス制御アルゴリズム情報にリンクされていない。
図18は、図12のプロセス制御アルゴリズムの画像イメージ604と、選択されたグラフィック1729の視覚的なグラフィック描写表現を含むプロセス制御グラフィックイメージ606を含んでいる画面表示602を示す。グラフィック1729は、指定時間を通じての(例えばポンプを通る)液体の流量を表示しうる。組織図グラフィック1729に関連するデータソース・フィールドは、自動パス生成機構514によって自動的に、プロセス制御アルゴリズムの画像イメージ604に含まれていたプロセス制御アルゴリズム内で一つ又は複数の関数(複数可)内の一つ又は複数のパラメータ及び/又は複数のパラメータにリンクされる。プロセス制御アルゴリズムは、一定の時間を通じての液体流量を追跡する処理関数608内の一関数及び/又はパラメータを含みうる。液体流量データは、図5のプロセス制御ソースアドレス・キャッシュ506に格納されうる。
図19は、プロセス制御エクスプローラの画像イメージ1904および図6のプロセス制御グラフィックイメージ606が含まれる画面表示602を含む例示的なプロセス制御環境1900を示す。OBJECT EXPLORER(オブジェクト・エクスプローラ)という名前のプロセス制御エクスプローラの画像イメージ1904は、グラフィカルユーザーインターフェースやアプリケーションウィンドウなどでありうる。プロセス制御エクスプローラ画像イメージ1904は、階層構造に整理されたプロセス制御ハードウェア1910を表示する。システム設計者は、プロセス制御エクスプローラの画像イメージ1904によってプロセス制御システム内のハードウェアを整理及び/又は照合検索することができる。プロセス制御ハードウェア1910は、一つ又は複数のプロセス制御システム、ワークステーション、コントローラ、データ・カード、設備、フィールド装置などを含みうる。プロセス制御ハードウェア1910は、プロセス制御アルゴリズム情報と同じ方法でグラフィック617の上にドラッグ・アンド・ドロップされうる。この実施例において、プロセス制御システム 「SYSTEM 01」は、ワークステーション 「WORKSTATION 01」と「WORKSTATION 02」、コントローラ・フォルダー「 CONTROLLERS」および装置フォルダー 「DEVICES」を含んでいる。コントローラ・フォルダー「CONTROLLERS」には「CONTROLLER 03」と「CONTROLLER 07」およびデータ・カード「CARD SIP01」が含まれている。装置フォルダー「DEVICES」には、バルブ「VALVE V102」、タンク「TANK T455」およびポンプ「PUMP P321」(1912)を含むプロセス制御装置が含まれている。加えて、装置フォルダー「DEVICES」には圧力伝送器「PRESSURE TRANSMITTER PT101」が含まれている。PUMP P321(1912)は、図1のポンプ112に対応しうる。「CONTROLLER 03」はコントローラ106に対応しうる。「WORKSTATION 01」はワークステーション102に対応しうる。そして、「PRESSURE TRANSMITTER PT101」はフィールド装置110aに対応しうる。システム設計者は、ハードウェアのいかなるものをクリックするか、及び/又は開いて、構成情報、データソース情報、アドレス情報、セットアップ情報などを閲覧及び/又は編集しうる。
画面表示602内の例示的なプロセス制御グラフィックイメージ606は、テキストデータ描写表現618とグラフィカルデータ描写表現620を含んでいる図6のグラフィック617が含まれるグラフィック画像域616を含んでいる。グラフィック617は、図5のグラフィックキャッシュ512から読み込まれるか、またはマニュアル操作で作成されうる。実施例において、グラフィック617はまだデータソースにリンクされていない。結果として、テキストデータ描写表現618およびグラフィカルデータ描写表現620のデータ値がヌル(ゼロ)の状態で表示される。
図19の実施例ではポンプP321(1912)が選択されている。ポンプP321(1912)を選択し、ポンプP321(1912)をドラッグしてグラフィック617にそれをドロップすることによりグラフィック617がデータ値にリンクされる。別の実施例では、例えばコントローラ03のような複数のパラメータを伴うハードウェアをグラフィック617の上にドラッグ・アンド・ドロップしうる。この場合、図5のプロセスグラフィックエディタ504は、コントローラ03内のどのパラメータをグラフィック617にリンクするべきかを指定するようシステム設計者に促しうる。
別の実施形態において、グラフィック画像域616はグラフィックを含んでいないかもしれない。プロセス制御ハードウェア1910は、図8の実施例に類似するグラフィック画像域616にドラッグ・アンド・ドロップされうる。プロセスグラフィックエディタ504は、ドラッグ・アンド・ドロップされたプロセス制御ハードウェア1910に対応するグラフィックのリストをプロンプト画面としてシステム設計者に表示しうる。グラフィックリストフィルタ510はプロセス制御ハードウェア1910内のパラメータ及び/又はプロセス制御ハードウェア1910に関連する識別情報を使用してそのリストをフィルタ処理しうる。
図20は、プロセス制御グラフィックイメージ606にリンクされた図19のプロセス制御エクスプローラ画像イメージ1904にポンプP321(1912)を示す。プロセス制御グラフィックイメージ606は、グラフィック617に関連するデータソース・フィールドに自動的にリンクされた状態でポンプP321(1912)を伴う図6のプロセス制御グラフィックイメージ606を描写する。ポンプP321(1912)をグラフィック617へと選択/ドラッグすることにより始動される自動リンク付けは、図5の自動パス生成機構514により行われる。自動リンク付けの結果として、グラフィック617内のデータソース・フィールドはポンプP321(1912)に関連するパスを含んでいる。よって、実行時中にグラフィック617は、このポンプP321(1912)パスに関連するデータ値を、グラフィック617に関連するデータ値フィールド310の中に格納する。加えて、テキストデータ描写表現618はこの時点で、グラフィック617に関連するデータ値フィールド内の値に関連するテキスト値を表示する。同様に、グラフィカルデータ描写表現620はこの時点で、グラフィック617に関連するデータ値フィールド内の値に関連する値を視覚的に描写するべく塗り潰された棒の一部分を表示する。このように、図20のグラフィック617は、例えば図19のポンプP321(1912)に関連するポンプ112の液体流量を示す。
図21は、プロセス制御アルゴリズムを含まないプロセス制御アルゴリズムの画像イメージ2106およびグラフィック2110〜2120を含んでいるプロセス制御グラフィックイメージ2104を示す。プロセス制御グラフィックイメージ2104内のグラフィック2110〜2120は、図5のプロセス制御ソースアドレス・キャッシュ506内のプロセス制御アルゴリズム情報に既にリンクされている。また、プロセス制御アルゴリズムの画像イメージ2106はプロセス制御アルゴリズムを含んでいない。この実施例においてシステム設計者は、プロセス制御グラフィックイメージ2104内にプロセス制御グラフィック2110〜2120を作成し、プロセス制御ソースアドレス・キャッシュ506内のプロセス制御アルゴリズム情報をプロセス制御グラフィック2110〜2120内のデータソース・フィールドにリンクすることもできた。システム設計者は、プロセス制御アルゴリズムを作成して自動的にプロセス制御アルゴリズムとプロセス制御グラフィックをリンクするために、プロセス制御グラフィック2110〜2120をプロセス制御アルゴリズムの画像イメージ2106の中にドラッグ・アンド・ドロップしうる。
プロセス制御グラフィックイメージ2104は、タンク2110、タンク−ポンプ間パイプ2112、ポンプ2114、ポンプ−混合機間パイプ2116、混合機2128および流出パイプ2120が含まれるプロセス制御グラフィックを含んでいる。プロセス制御グラフィック2110〜2120は、システムオペレータのためにグラフィカルインターフェースに含まれ、タンク〜ポンプ〜混合機システムに関するプロセス情報を提供するようにしてもよい。該情報には、タンク2110、タンク−ポンプ間パイプ2112、ポンプ2114、ポンプ−混合機間パイプ2116、混合機2118、及び/又は流出パイプ2120に関連する液体流量、パイプ状態、混合機速度などを表示するグラフィック及び/又はテキストが含まれうる。制御アルゴリズム情報画像イメージ2104が、後述される各グラフィックの一つを備えた状態で説明されているが、プロセス制御アルゴリズム情報画像イメージ2104は、いかなるグラフィックまたはさらなる別のグラフィックを二つ以上含みうる。
画面表示602内の例示的なプロセス制御アルゴリズムの画像イメージ2106は、関数画像域2130を含んでいる。但し、関数画像域2130はまだ関数及び/又はパラメータを含んでいない。プロセス制御グラフィックイメージ2104中のプロセス制御アルゴリズム内でグラフィック2110、2112、2114、2116、2118及び/又は2120を選択してから、選択されたグラフィックをプロセス制御グラフィックイメージ2106の関数画像域2130の上にドラッグ・アンド・ドロップすることによって、関数及び/又はパラメータが関数画像域2130内に自動的に作成されうる。選択されたものはそれぞれ個々にまたは集団としてドラッグ・アンド・ドロップされうる。図5の自動パス生成機構514がプロセス制御アルゴリズム情報にグラフィックを自動的にリンクするのと同じ方法で、自動パス生成機構514は、一つ又は複数の関数内のパラメータ及び/又はパラメータを、グラフィックのデータソース・フィールド内のプロセス制御アルゴリズム情報へと自動的にリンクしうる。
図22は、図21のプロセス制御グラフィックイメージ2104と、この時点でグラフィカルユーザーインターフェース・リスト2220を含んでいるプロセス制御アルゴリズムの画像イメージ2106を示す。例示的なグラフィカルユーザーインターフェース・リスト2220は、図13の例示的なグラフィカルユーザーインターフェース・プロンプト・リスト1320に類似する。グラフィカルユーザーインターフェース・リスト2220は、関数リストボックス2222および関数2224〜2228を含んでいる。関数リストボックス2222に表示された関数2224−2228は、図5のグラフィックリストフィルタ510に類似し且つ関数画像域2130上にドラッグ・アンド・ドロップされたグラフィックに対応する関数リストフィルタから伝送されうる。
図22の実施例では、図21のタンク2110、タンク−ポンプ間パイプ2112、ポンプ2114、ポンプ−混合機間パイプ2116、混合機2128および流出パイプ2120を含むプロセス制御アルゴリズムが選択されてグラフィック画像域2130にドロップされる。関数リストフィルタは、タンク2110、タンク−ポンプ間パイプ2112、ポンプ2114、ポンプ−混合機間パイプ2116、混合機2128、及び/又は流出パイプ2120内に含まれる情報のタイプを判定して、ドラッグ・アンド・ドロップされたグラフィック2110〜2120の性状中のフィールド及び/又は情報に一致または対応するフィールドを伴う関数キャッシュに格納された関数をフィルタ処理する。一致または対応するアルゴリズム及び/又は関数2224−2228は、グラフィカルユーザーインターフェース・リスト2220に表示される。アルゴリズム及び/又は関数2224〜2228は、テキスト、視覚的なグラフィック描写表現、またはアルゴリズム及び/又は関数2224〜2228のその他いかなる実施可能な描写表現として表示されうる。この実施例ではCTRL LOOPアルゴリズム2227が選択されている。その他の例示的な実施形態では複数の及び/又は異なる関数が選択されうる。
図23は、図21のプロセス制御グラフィックイメージ2104と、この時点でプロセス制御アルゴリズムを含んでいるプロセス制御アルゴリズムの画像イメージ2106を含んでいる画面表示602を示す。プロセス制御アルゴリズムの画像イメージ2106は、関数リスト2220から選択されたCTRL LOOPアルゴリズム2227に対応する。CTRL LOOP 2227アルゴリズムは、入力関数2322、処理関数2320、出力関数2324および、処理関数2320の出力に関連するパラメータ2328を含んでいる。プロセス制御CTRL LOOP 2227アルゴリズムは、プロセス制御グラフィックイメージ2104のグラフィック2110〜2120によりプロセス制御アルゴリズム情報に自動的にリンクされている。この実施例において、入力関数2322、処理関数2320、出力関数2324およびパラメータ2328は、関数キャッシュから読み込まれる。入力関数2322、処理関数2320、出力関数2325およびパラメータ2328に関連するパラメータ内のデータソース・フィールドは、図5の自動パス生成機構514により、プロセス制御ソースアドレス・キャッシュ506に自動的にリンクされる。
図24A〜24Dおよび25は、プロセス制御グラフィックを作成し自動的にプロセス制御アルゴリズム情報へとリンクするために行われうる工程の例示的な方法のフローチャート描写表現である。例示的な方法は、例えば図26のシステム2600などのプロセッサシステムを使用して実行される機械可読指示、コード、ソフトウェアなどを使用して実施されうる。但し、フローチャートに描かれるブロックの一つ又は複数は、専用回路構成やマニュアル操作などを含むその他いかなる方法においても実施されうる。加えて、図24A〜24Dおよび25のフローチャートを参照して例示的な方法が説明されているが、その他の方法をそれに加えて、又はその代わりとして使用してプロセス制御アルゴリズム情報に基づいたプロセス制御グラフィックの作成を行うこともできる。例えば、図24A〜24Dおよび25のフローチャートにおいて描かれるブロックの実行順序を変更することも可能であるし、及び/又は、記載のブロックのいくつかを再度並び替えることも、削除することも、または組み合わせることも可能である。
特に、図24A〜24Dの例示的な方法2400、2431、2450及び/又は2479は、図5の例示的なプロセスグラフィックエディタ504、プロセス制御アルゴリズム・コンパイラ502及び/又は自動パス生成機構514を実施するために行われうる。例示的な方法2400、2431、2450及び/又は2479は、あらかじめ定められたイベントの発生など、またはそれのいかなる組み合わせに基づいてあらかじめ定められた間隔で実行されうる。例えば、方法2400、2431、2450及び/又は2479は、例えば一時間毎、または日毎など、あらかじめ定められた間隔で、プロセスグラフィックエディタ504、プロセス制御アルゴリズム・コンパイラ502及び/又は自動パス生成機構514の起動に際し、設計環境において実行されうる。それに加えて、又はその代わりとして、例示的な方法2400、2431、2450及び/又は2479は、例えば、プロセス制御アルゴリズム情報がプロセス制御アルゴリズム・コンパイラ502からドラッグ・アンド・ドロップされた時にプロセスグラフィックエディタ504でなど、遠隔で生成されたトリガの発生に際して実行されうる。
方法2400は、プロセス制御アルゴリズム情報がプロセス制御アルゴリズムの画像イメージ内で選択されるブロック2402で開始する。その後、ブロック2404において、該選択されたプロセス制御アルゴリズム情報はドラッグされてプロセス制御グラフィックイメージの上にドロップされる。ドラッグ・アンド・ドロップ作業に加えて、選択/貼付け、コピー/貼付け、ラッソ(ラッソツールによる囲み選択)/ドロップ、ハイライト/挿入などもその他の例示的な作業として含まれうる。
その後、図5のプロセスグラフィックエディタ504がプロセス制御グラフィックイメージにドロップされたプロセス制御アルゴリズム情報をコンパイルするところのブロック2406に制御が移る。ブロック2408において、プロセスグラフィックエディタ504は、プロセスグラフィックエディタ504にドロップされたプロセス制御アルゴリズム情報が具体的にプロセスグラフィックエディタ504内のグラフィック上にドロップされたかを判定する。プロセス制御アルゴリズム情報がグラフィック上にドロップされた場合には制御がブロック2412に移り、そうでない場合は、制御がブロック2452に移り、図24Cによるとそこで方法2450がグラフィックのフィルタ処理済みリストを表示するために遂行される。
図24Aのブロック2412において、図5のプロセスグラフィックエディタ504は、ドラッグ・アンド・ドロップされたプロセス制御アルゴリズム情報が一つ又は複数のパラメータを含むかどうかを判断する。プロセス制御アルゴリズム情報が一つ又は複数のパラメータを含んでいる場合、ブロック2416が実行される。プロセス制御アルゴリズム情報が少なくとも一つの関数を含んでいる場合、図24Bのブロック2432に制御が移る。ブロック2416において、プロセスグラフィックエディタ504は、グラフィック(複数可)に伴うドラッグ・アンド・ドロップされたパラメータ(複数可)の組み合わせが二つ以上あるかを判断する。多くても一つ組み合わせしかない場合、ブロック2422が実行される。パラメータとグラフィックの組み合わせが二つ以上ある場合はブロック2418が実行され、この時点で、プロセスグラフィックエディタ504はパラメータをキュー(待ち行列)に入れて、パラメータにリンクできるプロセスグラフィックエディタ504内にグラフィックのリストを表示する。この例示的な実施形態において、プロセスグラフィックエディタ504は、一つ又は複数のパラメータにリンクされうるデータソース・フィールドを備えるプロセスグラフィックエディタ504内に残り全てのグラフィックのリストを表示する。別の可能な実施形態において、プロセスグラフィックエディタ504は、パラメータのタイプに基づいてプロセスグラフィックエディタ504内のグラフィックのリストをフィルタ処理する。パラメータが二つ以上のデータソース・フィールドを含んでいる場合、プロセスグラフィックエディタ504は、システム設計者がどのフィールド(複数可)をリンクするかを選択できるようにパラメータ内のデータソース・フィールドのリストを表示しうる。
次にブロック2420で、リストからグラフィックが選択されて制御がブロック2422に移り、ここで、プロセスグラフィックエディタ504は、パラメータに関連するデータソースが、グラフィックに関連するデータソース・フィールドのデータソース・タイプと一致するかまたは対応するかを判断する。例えば、パラメータがOFFとONまたはパーセントONのポンプ状態を含んでいる場合、プロセスグラフィックエディタ504は、このデータ型における不一致を検出し、エラーメッセージを送信しうる(ブロック2424)。データソース・タイプのパラメータがグラフィックに関連するデータ型フィールドおよびその他いかなる情報と一致する場合、制御はブロック2426に移る。ブロック2426において、自動パス生成機構514は、パラメータ内のデータを伴うグラフィックに関連するデータソース・フィールドを自動的にリンクする。その後、ブロック2428において、データソース・フィールドに含まれるリンク済みアルゴリズム情報がグラフィックに表示される。グラフィック表示は、例えばテキスト、数値、グラフィック情報などでありえる。次にブロック2430で、プロセスグラフィックエディタ504は、プロセス制御グラフィックイメージにドラッグ・アンド・ドロップされてあるがまだグラフィックにリンクされていないところの、残りのパラメータの全てをチェックする。パラメータがブロック2422を通じて処理され、データソース不一致があるとプロセスグラフィックエディタ504が判断すると、パラメータは処理済みとして見なされ、ブロック2430におけて未リンクのパラメータと見なされないかもしれない。未処理のパラメータが残っている場合には制御が一巡してブロック2418へと戻り、そこで残りのグラフィックのリストが次のパラメータに対して表示される。少なくとも一つのパラメータが待ち行列に残っていない場合、方法2400が終了する。
図24Bのブロック2432において、プロセスグラフィックエディタ504に関連する方法2431は、一つ又は複数の関数内のパラメータ(複数可)と一致または対応するプロセス制御グラフィックイメージ内のグラフィックのリストを表示する。その後ブロック2434で、一つ又は複数の関数内のドラッグ・アンド・ドロップされたプロセス制御アルゴリズム・パラメータ(複数可)にリンクされることになるグラフィック(複数可)が選択される。一実施例において、関数およびパラメータは、プロセス制御グラフィックイメージ内の複数のグラフィックの上にドラッグ・アンド・ドロップされうる。プロセス制御アルゴリズム情報が少なくとも一つの関数を含んでいると、決定ブロック2414が実行される。この場合、プロセスグラフィックエディタ504は、対応する方法2431にて関数およびパラメータを処理する。プロセスグラフィックエディタ504は、一つ又は複数の関数内のパラメータ(複数可)で処理されるいかなるパラメータを待ち行列に入れる。
制御はブロック2436に移り、その時点で、プロセスグラフィックエディタ504は、関数(複数可)に関連するデータソースが該選択されたグラフィック(複数可)に関連するデータ型フィールドまたはいかなる付加的な情報と一致するかを判断する。プロセスグラフィックエディタ504がデータタイプの不一致を検出するとエラーメッセージが送信される(ブロック2438)。一つ又は複数の関数内のデータソース・タイプのパラメータ(複数可)が、グラフィック(複数可)に関連するデータソース性状と一致する場合、制御がブロック2440に移る。ブロック2440において、自動パス生成機構514はグラフィック(複数可)に関連するデータソース性状を関数(複数可)内のデータソースに自動的にリンクする。
その後ブロック2442で、選択されたグラフィック(複数可)は、データソース性状フィールドに含まれるリンク済みのアルゴリズム情報を表示する。グラフィック表示は例えばテキスト、数値、グラフィック情報などでありえる。次にブロック2444で、プロセスグラフィックエディタ504は、プロセス制御グラフィックイメージにドラッグ・アンド・ドロップされたがまだグラフィックにリンクされていない残りの関数及び/又はパラメータのいかなるものをチェックする。一つ又は複数の関数内の関数及び/又はパラメータがブロック2436を通じて処理され、データソース不一致があるとプロセスグラフィックエディタ504が判断した場合には、関数は処理済みと見なされるかもしれず、ブロック2446において未リンクのパラメータと見なされないかもしれない。未処理の関数及び/又はパラメータが残っている場合、制御は一巡してブロック2432に戻り、そこで残りのグラフィックのリストが次の関数及び/又はパラメータに対して表示される。プロセス制御グラフィックイメージにドラッグされたパラメータの全てが処理されると、方法2431は終了する。
図24Cのブロック2452において、プロセスグラフィックエディタ504に関連する方法2450は、プロセスグラフィックエディタ504にドラッグ・アンド・ドロップされたプロセス制御アルゴリズム情報が少なくとも一つの関数を含むかどうか判断する。プロセス制御アルゴリズム情報が少なくとも一つの関数を含んでいる場合、少なくとも一つのグラフィックを作成して一つ又は複数の関数内のパラメータ(複数可)を含むプロセス制御アルゴリズム情報にリンクするべく、制御が図24Dのブロック2480に移る。プロセス制御アルゴリズム情報が関数を少なくとも一つ含んでいない場合、制御はブロック2456に移る。ブロック2456において、プロセスグラフィックエディタ504はドラッグ・アンド・ドロップされたパラメータを待ち行列に入れて、列における順番が次のものを処理する。その後ブロック2458で、プロセスグラフィックエディタ504は、パラメータ情報をグラフィックリストフィルタ510の中へと中継し、そこでグラフィックリストフィルタ510はグラフィックキャッシュ512にアクセスして、パラメータのデータソース性状と一致するグラフィックを選択する。その後、制御は、ブロック2462に移り、そこでプロセスグラフィックエディタ504は、グラフィックリストフィルタ510から送り返されたグラフィックのリストを処理する。少なくとも一つのグラフィックがリストに含まれていない場合、ブロック2464が実行され、そこでエラーメッセージが送信される。
フィルタ処理されたリストの中に一致するグラフィックが少なくとも一つある場合には制御がブロック2466に移り、そこでプロセスグラフィックエディタ504がグラフィックのフィルタ処理済みリストを表示する。その後、ブロック2468において、一つ又は複数のグラフィックが選択される。次にブロック2470で、選択されたグラフィックが待ち行列に入れられ、列における順番が次のグラフィックに関連するデータソース・フィールドが自動パス生成機構514により自動的にパラメータにリンクされる。その後ブロック2472において、グラフィックは、それの関連するデータソース・フィールドに含まれるデータを表示する。次にブロック2474で、自動パス生成機構514は、待ち行列に残っているグラフィックがあるかどうか確認する。グラフィックが少なくとも一つある場合、制御は一巡してブロック2470に戻り、列における順番が次のグラフィックが自動的にパラメータにリンクされる。待ち行列に少なくとも一つのグラフィックがない場合には制御がブロック2476に移り、そこでプロセスグラフィックエディタ504が、待ち行列に少なくとも一つのパラメータがあるかどうか確認する。パラメータがブロック2462を通じて処理されて、パラメータに対して構成されている少なくとも一つのグラフィックが存在しないとプロセスグラフィックエディタ504が判断した場合、パラメータは処理済みと見なされるかもしれず、ブロック2476において未リンクのパラメータと見なされないかもしれない。少なくとも一つのパラメータが存在する場合、制御は一巡してブロック2456に戻り、次のパラメータが処理される。待ち行列に一つのパラメータも残っていない場合、方法2450は終了する。
図24Dのブロック2480において、プロセスグラフィックエディタ504に関連する方法2479は、ドラッグ・アンド・ドロップされたプロセス制御アルゴリズム情報を待ち行列に入れて、列における順番が次の関数を処理する(ブロック2480)。その後ブロック2482において、プロセスグラフィックエディタ504は、関数内の関数及び/又はパラメータをグラフィックリストフィルタ510上に中継し、グラフィックリストフィルタ510はそこでグラフィックキャッシュ512にアクセスして、データ型フィールドおよび関数内のパラメータを伴ういかなる付加情報と一致するグラフィックを選択する。その後、制御はブロック2484に移り、そこでプロセスグラフィックエディタ504は、グラフィックリストフィルタ510から送り返されたグラフィックのリストを処理する。リストに少なくとも一つのグラフィックがない場合は、ブロック2464が実行され、その場合エラーメッセージが送信される。
リストに少なくとも一つのグラフィックがある場合には、制御がブロック2486に移り、そこでプロセスグラフィックエディタ504がグラフィックのフィルタ処理済みリストを表示する。その後ブロック2488において、一つ又は複数のグラフィックが選択される。次にブロック2490で、選択されたグラフィックは待ち行列に入れられ、列における順番が次のグラフィックに関連するデータソース・フィールドが、自動パス生成機構514により関数内のパラメータに自動的にリンクされる。その後ブロック2492において、グラフィックは、それの関連するデータソース・フィールドに含まれるデータを表示する。次にブロック2494で、自動パス生成機構514が、待ち行列の中にグラフィックが残っているかどうか確認する。グラフィックが少なくとも一つある場合には、制御が一巡してブロック2490に戻り、列における順番が次のグラフィックが関数内のパラメータに自動的にリンクされる。待ち行列の中に少なくとも一つのグラフィックがない場合には、制御がブロック2496に移り、そこでプロセスグラフィックエディタ504は、待ち行列の中に関数が少なくとも一つあるかどうか確認する。関数はブロック2484を通じて処理され、関数に対して構成された少なくとも一つのグラフィックが存在しないとプロセスグラフィックエディタ504が判断した場合には、関数は処理済みと見なされるかもしれず、ブロック2496において未リンクの関数と見なされないかもしれない。少なくとも一つの関数がある場合は、制御が一巡してブロック2480に戻り、次の関数が処理される。少なくとも一つの関数が待ち行列に残ってない場合、方法2479は終了する。二つ以上の関数内のパラメータが一つのグラフィックにリンクされることになっている場合、例示的な方法2479は、プロセス制御グラフィックイメージにドラッグ・アンド・ドロップされている二つ以上の関数内の少なくともいくつかのパラメータのリストをプロンプト画面としてシステム設計者に表示して、システム設計者がグラフィックにリンクするべきパラメータを選択することを可能にしうる。
図5の例示的な自動パス生成機構514を実施するために行われうる例示的な方法2500が図25に示されている。例示的な方法2500は、あらかじめ定められたイベントなどの発生またはそれのいかなる組み合わせに基づいて、あらかじめ定められた間隔で実行されうる。例えば、方法2500は、例えば一時間毎または日毎など、あらかじめ定められた間隔で、自動パス生成機構514の起動に際して設計環境にて実行されうる。それに加えて、又はその代わりとして、例示的な方法2500は、例えば、プロセス制御アルゴリズム情報がプロセス制御アルゴリズム・コンパイラ502からドラッグ・アンド・ドロップされた時にプロセスグラフィックエディタ504で、遠隔で生成されたトリガの発生に際して実行されうる。
方法2500はブロック2502で開始され、ブロック2502では自動パス生成機構514がプロセス制御アルゴリズム情報にリンクされることになるグラフィックのプロセスグラフィックエディタ504から通知を受け取る。その通知は識別子及び/又はグラフィックのデータソース・フィールドを含みうる。加えて、該通知は、グラフィックにリンクされることになるプロセス制御アルゴリズム情報を含みうる。これは関数識別子、パラメータ識別子、及び/又は一つ又は複数の関数識別子内のパラメータ(複数可)を含みうる。その後ブロック2504において、自動パス生成機構514は、関数及び/又はパラメータ識別子に関連するプロセス制御アルゴリズム情報を検索する。いったんプロセス制御アルゴリズム情報は見つかると、自動パス生成機構514は、プロセス制御アルゴリズム情報内のデータソースに関連するパスをコピーする(ブロック2506)。その後、ブロック2508において、コピーされたパスが、グラフィックに関連するデータソース・フィールドに挿入される。その後、制御がブロック2510に移り、そこでグラフィックは、対応する関数及び/又はパラメータ内のプロセス制御アルゴリズム情報に戻ってデータソース・パスにアクセスする。その後ブロック2512において、グラフィックは、一つ又は複数の関数内のパラメータ及び/又はパラメータ(複数可)内のデータソースを読み込み、自動リンク方法2500が終了される。
図26は、ここに記載される機器および方法を実施するために使用されうる例示的なプロセッサシステム2600のブロック図である。図26に示されるように、プロセッサシステム2600は相互接続バス2614に連結されるプロセッサ2612を含んでいる。プロセッサ2612にはレジスタセットまたはレジスタ領域2616が含まれており、このレジスタセットまたはレジスタ領域2616は、図26において完全にチップ上に備えられた状態で示されているが、その代わりとして、完全に又は部分的にチップ外に備えられた状態で、及び/又は専用の電気接続を介して、及び/又は相互接続バス2614を介して、プロセッサ2612に直接連結することも可能である。プロセッサ2612には、適切なプロセッサ、処理装置またはマイクロプロセッサであればいかなるものでも使用しえる。図26には図示されていないが、システム2600は、マルチプロセッサシステムでありえ、よってプロセッサ2612と同一であるまたは類似する且つ相互接続バス2614に通信可能に連結される一つ又は複数の更に追加された別のプロセッサを含みうる。
図26のプロセッサ2612は、メモリーコントローラー2620および周辺入出力(I/O)コントローラ2622を含むチップセット2618に連結される。周知の如く、チップセットは一般に、チップセット2618に連結される一つ又は複数のプロセッサによりアクセス可能または使用される複数の汎用及び/又は専用レジスタやタイマーなどに加え、入出力および記憶管理機能を備える。メモリ制御器2620は、プロセッサ2612(または、複数のプロセッサが備えられている場合は「複数のプロセッサ」)がシステムメモリ2624および大容量記憶メモリ2625にアクセスできるようにする機能を果たす。
システムメモリ2624は、例えば静的ランダムアクセスメモリ(SRAM)、動的ランダムアクセスメモリ(DRAM)、フラッシュメモリ、読み取り専用メモリなど(ROM)など所望のあらゆるタイプの持久及び/又は揮発性記憶装置を含みうる。大容量記憶メモリ2625は、ハードディスクドライブ、オプティカルドライブ、テープ記憶装置などを含む所望のあらゆるタイプの大容量記憶装置を含みうる。
周辺I/Oコントローラ2622は、周辺I/Oバス2632を介して、周辺入出力(I/O)装置2626および2628、ならびにネットワーク・インターフェース2630とプロセッサ2612が通信することを可能にする機能を果たす。I/O装置2626および2628には、例えば、キーボード、ビデオディスプレイまたはモニター、マウスなど、所望するいかなるタイプのI/O装置を使用しえる。ネットワーク・インターフェース2630は、例えば、プロセッサシステム2600が別のプロセッサシステムと通信することを可能にするような、イーサネット(登録商標)装置、非同期転送モード(ATM)装置、802.11装置、DSLモデム、ケーブル・モデム、セルラーモデムなどでありうる。
メモリ制御器2620とI/Oコントローラ2622は、図26においてチップセット2618内の別々の機能ブロックとして表されているが、これらのブロックにより実行される機能は、単一の半導体回路内に統合しても、個別の集積回路を二つ以上用いても実施しえるものである。
実施例として挙げられる特定の方法、機器および製造品がここにおいて記載されているが、この特許の適用領域の範囲はそれに限定されるものではない。それとは反対に、この特許は、字義的に若しくは均等論に基づいて添付の特許請求の範囲内に公正に含まれる方法、機器および製造品の全てを網羅するものである。