JP5840814B1 - アンカーボルトの防錆構造、及びアンカーボルトの防錆方法 - Google Patents
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Description
また、ナット107にナットキャップ108を冠着し、ナット107の劣化を防止している。
その結果、アンカーボルトの付根部周縁に充填材が充填され、アンカーボルトの付根部周縁への外気や雨水の浸入が遮断されるため、アンカーボルトの錆の発生を充分に防止することができる。
更に、アンカーボルトの付根部周縁に充填材が集中して充填されるため、アンカーボルトの付根部周縁に隙間が発生せず、アンカーボルトの付根部周縁への外気や雨水の浸入が遮断されるため、アンカーボルトの錆の発生を充分に防止することができる。
また、スポンジ材の吸液性により、充填した充填材をスポンジに容易に浸透させることができるとともに、通気性がよく、充填した充填材の内部まで短時間で硬化させることができる。
このベースプレート3には、基礎部1に埋設されたアンカーボルト4のボルト部分5が挿通可能な空洞部6が形成されている。
更に、ナット9が外気や雨水に晒されて劣化することを防止するため、内部に充填材(例えばシリコーン材等)が注入されたナットキャップ10がナット9を覆うように冠着されている。
また、スプリングワッシャー8を介することで、ベースプレート3をナット9で締めつける際の面圧を低くし、ナット9の緩みを防止することができる。
まず、ベースプレート3に形成された空洞部6は、その一側にアンカーボルト4が挿通可能な丸形の挿通孔部12が穿設され、他側に充填材を注入するための、いわゆる鍵孔状の注入部11が挿通孔部12に連設して穿設されている。
具体的には、基礎部1の長手方向に沿った位置に配置された空洞部6と、長手方向に沿ってハの字に配置された空洞部6が二個それぞれに形成されている。
また、図5(c)から図5(e)に示すように、注入部11の各長孔形状が曲線的に湾曲していてもよい。
但し、基礎部1の凹凸面の形状吸収性、充填材の吸液性、及び加工性という観点からも、スポンジ材を使用することが好ましい。
このようなスポンジ材13をベースプレート3に取り付ける際には、取り付け面14に接着材を塗り、スポンジ材13の一部をくり貫いて形成した長孔15と、空洞部6が対応するようにベースプレート3に取り付ける。
この場合、スポンジ材13のベースプレート3への設置面積が大きいため、スポンジ材13を取り付けた状態で、ベースプレート3を基礎部1へ設置する際にも、スポンジ材13が外れる虞もない。
なお、スポンジ材13のベースプレート3への取り付け作業を容易にするため、図6(c)の矢印で示す方向にスポンジ材13を半分に切り、切り取ったスポンジ材13をベースプレート3にそれぞれ取り付けることもできる。
更に、スポンジ材13の通気性により、アンカーボルト4の付根部周縁に充填された充填材も、内部まで早期に硬化することができる。
先ず、図7(a)に示すように、アンカーボルト4のボルト部分5が地上に突設するように、アンカーボルト4を基礎部1に対して打設する。
ベースプレート3を基礎部1に設置した段階で、座金7、スプリングワッシャー8を介してナット9でベースプレート3を基礎部1の方向に締め付ける。このナット9の締め付けにより、ベースプレート3に配置したスポンジ材13は、基礎部1に対して押圧され圧潰される。この時、基礎部1の表面が凹凸形状であっても、その凹凸形状をスポンジ材13で吸収することができる。
また同様に、ナット9に冠着するナットキャップ10の内部に充填材を充填させる。空洞部6に充填された充填材は、挿通孔部12に浸入し、アンカーボルト4の付根部周縁に充填されるとともに、空洞部6の外周に配置したスポンジ材13に浸透していく。
更に、スポンジ材13の通気性により、アンカーボルト4の付根部周縁に充填された充填材も、内部まで早期に硬化することができる。
なお、以下の説明において、前述の第一の実施形態に係るアンカーボルトの防錆構造と実質的に同一の部材等については、図中に同一の符号を付すことで説明を省略する。
第二の実施形態における空洞部6aは、アンカーボルト4が挿通可能な挿通孔部12aがベースプレート3に穿設されるとともに、この挿通孔部12に連設して注入部11aが形成されている。
この場合、ベースプレート3の基礎部1への設置面に取り付けるスポンジ材13は、挿通孔部12aの外周にのみ配置すればよいため、第一の実施形態に比べて、スポンジ材13の使用量を減らすことができる。
更に、充填材の使用量が減るため、充填材の硬化を早めることができる。
2 柱脚
3 ベースプレート
4 アンカーボルト
5 アンカーボルトのボルト部分
6、6a 空洞部
7 座金
8 スプリングワッシャー
9 ナット
10 ナットキャップ
11、11a 注入部
12、12a 挿通孔部
13 スポンジ材
14 ベースプレートへの取り付け面
15 長孔
16 注入口
17 カートリッジ
18 ノズル部分
h 隙間
Claims (5)
- ボルト部分が基礎部から突出した状態で埋設されたアンカーボルトと、
該アンカーボルトに螺嵌されたナットと、
一側に前記アンカーボルトが挿通されるとともに他側に充填材が注入され、前記ナットの外径よりも大きい空洞部が穿設されたベースプレートと、
該ベースプレートの前記基礎部への設置面であって、前記空洞部の外周に配置された多孔質の変形可能部材と、
前記ベースプレートと前記ナットとの間に介装され、前記空洞部に前記充填材を注入する注入口が形成された座金とを備える
アンカーボルトの防錆構造。 - ボルト部分が基礎部から突出した状態で埋設されたアンカーボルトと、
該アンカーボルトに螺嵌されたナットと、
一側に前記アンカーボルトが挿通可能な挿通孔部が穿設され、他側に該挿通孔部に連接され充填材が注入される注入部が凹設された空洞部を有するベースプレートと、
該ベースプレートの前記基礎部への設置面であって、前記挿通孔部の外周に配置された多孔質の変形可能部材と、
前記ベースプレートと前記ナットとの間に介装され、前記空洞部に前記充填材を注入する注入口が形成された座金とを備える
アンカーボルトの防錆構造。 - 前記多孔質の変形可能部材は、
スポンジ材である
請求項1又は請求項2に記載のアンカーボルトの防錆構造。 - ナットが螺嵌されるボルト部分が基礎部から突出した状態で埋設されるまでアンカーボルトを打設する打設工程と、
前記ナットの外径よりも大きい空洞部が穿設されたベースプレートの前記空洞部の外周に多孔質の変形可能部材を配置する配置工程と、
前記空洞部の一側に前記アンカーボルトを通して、前記ベースプレートの前記多孔質の変形可能部材を設置した面を前記基礎部に対して設置する設置工程と、
注入口が形成された座金を前記ナットと前記ベースプレートとの間に介装する介装工程と、
前記アンカーボルトのボルト部分に前記ナットを螺嵌して、該ナットを前記基礎部に向けて締め付け、前記多孔質の変形可能部材を圧潰する圧潰工程と、
前記注入口から前記空洞部の他側に充填材を注入する注入工程とを備える
アンカーボルトの防錆方法。 - ナットが螺嵌されるボルト部分が基礎部から突出した状態で埋設されるまでアンカーボルトを打設する打設工程と、
一側に挿通孔部が穿設され、他側に挿通孔部に連接し注入部が凹設された空洞部を有するベースプレートの前記挿通孔部の外周に多孔質の変形可能部材を配置する配置工程と、
前記挿通孔部を前記アンカーボルトに通して、前記ベースプレートの前記多孔質の変形可能部材を設置した面を前記基礎部に対して設置する設置工程と、
注入口が形成された座金を前記ナットと前記ベースプレートとの間に介装する介装工程と、
前記アンカーボルトのボルト部分に前記ナットを螺嵌して、該ナットを前記基礎部に向けて締め付け、前記多孔質の変形可能部材を圧潰する圧潰工程と、
前記注入口から前記注入部に充填材を注入する注入工程とを備える
アンカーボルトの防錆方法。
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JP2015126251A JP5840814B1 (ja) | 2015-06-24 | 2015-06-24 | アンカーボルトの防錆構造、及びアンカーボルトの防錆方法 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPH09221911A (ja) * | 1996-02-20 | 1997-08-26 | Toomoku:Kk | グラウト材充填用型枠 |
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JP2002097646A (ja) * | 2000-09-26 | 2002-04-02 | Fm Railing Kk | アンカーボルトを使用した柱状構造物の取り付け工法 |
JP2004183293A (ja) * | 2002-12-02 | 2004-07-02 | Nasu Denki Tekko Co Ltd | 構造物用基礎の補修方法及びその方法に使用する装置 |
-
2015
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