JP5839340B2 - パケット通信システム、パケット通信における品質評価方法、パケット解析装置およびその制御方法と制御プログラム - Google Patents

パケット通信システム、パケット通信における品質評価方法、パケット解析装置およびその制御方法と制御プログラム Download PDF

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Description

本発明は、GPRS(General Packet Radio Service)トンネリングプロトコルによるパケット通信の品質評価技術に関する。
上記技術分野において、特許文献1には、GPRS(General Packet Radio Service)トンネリングプロトコル(GTP)を使ったパケット通信において、通信パスを中継する装置間でGTPエコー要求メッセージにより通信パスの状況を判定する技術が示されている。
特開2005−260972号公報
しかしながら、上記文献に記載の技術では、監視点での振る舞いのみを観測する機能しかもたなかったため、多数の装置が混在する交換機設備で品質測定を行うためには、同じ網の複数のポイントでパケット監視を行う必要があり、結果として大量のパケット解析装置を導入する必要がある。また、GTPパケット区間とその前後はしばしば企業間のPOI(Point of Interface)となる箇所であり、対向する区間が管理外の区間となり、1つの企業内で判定できないという問題があった。
本発明の目的は、上述の課題を解決する技術を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明に係る装置は、
トンネリングプロトコルによるパケット通信の品質評価を行なうパケット解析装置であって、
ユーザパケットをカプセル化してトンネリングプロトコルパケットを生成し、該トンネリングプロトコルパケットをアンカプセル化して該ユーザパケットを復元するパケット交換機間の通信線から、当該トンネリングプロトコルパケットを受信するトンネリングプロトコルパケット受信手段と、
前記受信したトンネリングプロトコルパケットのロスを検出するトンネリングプロトコルパケットロス検出手段と、
前記受信したトンネリングプロトコルパケットに含まれる前記ユーザパケットのロスを検出するユーザパケットロス検出手段と、
前記トンネリングプロトコルパケットロス検出手段の検出結果と前記ユーザパケットロス検出手段の検出結果とに基づいて、パケットロスが前記パケット交換機間の通信区間で発生したか、前記パケット交換機に至る前記ユーザパケットの通信区間で発生したかを判定するパケットロス発生区間判定手段と、
を備え
前記トンネリングプロトコルパケットロス検出手段は、前記トンネリングプロトコルパケットのヘッダに記憶されたシーケンス番号の抜けからロスを検出し、
前記ユーザパケットロス検出手段は、前記ユーザパケットのヘッダに記憶されたシーケンス番号の抜けからロスを検出することを特徴とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る方法は、
トンネリングプロトコルによるパケット通信の品質評価を行なうパケット解析装置の制御方法であって、
ユーザパケットをカプセル化してトンネリングプロトコルパケットを生成し、該トンネリングプロトコルパケットをアンカプセル化して該ユーザパケットを復元するパケット交換機間の通信線から、当該トンネリングプロトコルパケットを受信するトンネリングプロトコルパケット受信ステップと、
前記受信したトンネリングプロトコルパケットのロスを検出するトンネリングプロトコルパケットロス検出ステップと、
前記受信したトンネリングプロトコルパケットに含まれる前記ユーザパケットのロスを検出するユーザパケットロス検出ステップと、
前記トンネリングプロトコルパケットロス検出ステップにおける検出結果と前記ユーザパケットロス検出ステップにおける検出結果とに基づいて、パケットロスが前記パケット交換機間の通信区間で発生したか、前記パケット交換機に至る前記ユーザパケットの通信区間で発生したかを判定するパケットロス発生区間判定ステップと、
を含み、
前記トンネリングプロトコルパケットロス検出ステップにおいては、前記トンネリングプロトコルパケットのヘッダに記憶されたシーケンス番号の抜けからロスを検出し、
前記ユーザパケットロス検出ステップにおいては、前記ユーザパケットのヘッダに記憶されたシーケンス番号の抜けからロスを検出することを特徴とする。
上記目的を達成するため、本発明に係るプログラムは、
トンネリングプロトコルによるパケット通信の品質評価を行なうパケット解析装置の制御プログラムであって、
ユーザパケットをカプセル化してトンネリングプロトコルパケットを生成し、該トンネリングプロトコルパケットをアンカプセル化して該ユーザパケットを復元するパケット交換機間の通信線から、当該トンネリングプロトコルパケットを受信するトンネリングプロトコルパケット受信ステップと、
前記受信したトンネリングプロトコルパケットのロスを検出するトンネリングプロトコルパケットロス検出ステップと、
前記受信したトンネリングプロトコルパケットに含まれる前記ユーザパケットのロスを検出するユーザパケットロス検出ステップと、
前記トンネリングプロトコルパケットロス検出ステップにおける検出結果と前記ユーザパケットロス検出ステップにおける検出結果とに基づいて、パケットロスが前記パケット交換機間の通信区間で発生したか、前記パケット交換機に至る前記ユーザパケットの通信区間で発生したかを判定するパケットロス発生区間判定ステップと、
をコンピュータに実行させ
前記トンネリングプロトコルパケットロス検出ステップにおいては、前記トンネリングプロトコルパケットのヘッダに記憶されたシーケンス番号の抜けからロスを検出し、
前記ユーザパケットロス検出ステップにおいては、前記ユーザパケットのヘッダに記憶されたシーケンス番号の抜けからロスを検出することを特徴とする。
上記目的を達成するため、本発明に係るシステムは、
トンネリングプロトコルによるパケット通信の品質評価が可能なパケット通信システムであって、
ユーザパケットをカプセル化してトンネリングプロトコルパケットを生成し、該トンネリングプロトコルパケットをアンカプセル化して該ユーザパケットを復元する一対のパケット交換機と、
前記一対のパケット交換機間の通信線から通信情報を分岐するネットワークパケット分岐装置と、
前記ネットワークパケット分岐装置により分岐された通信情報に基づいて、トンネリングプロトコルによるパケット通信の品質評価を行なうパケット解析装置と、を備え、
前記パケット解析装置は、
前記ネットワークパケット分岐装置から、前記トンネリングプロトコルパケットを受信するトンネリングプロトコルパケット受信手段と、
前記受信したトンネリングプロトコルパケットのロスを検出するトンネリングプロトコルパケットロス検出手段と、
前記受信したトンネリングプロトコルパケットに含まれる前記ユーザパケットのロスを検出するユーザパケットロス検出手段と、
前記トンネリングプロトコルパケットロス検出手段の検出結果と前記ユーザパケットロス検出手段の検出結果とに基づいて、パケットロスが前記パケット交換機間の通信区間で発生したか、前記パケット交換機に至る前記ユーザパケットの通信区間で発生したかを判定するパケットロス発生区間判定手段と、
を備え
前記トンネリングプロトコルパケットロス検出手段は、前記トンネリングプロトコルパケットのヘッダに記憶されたシーケンス番号の抜けからロスを検出し、
前記ユーザパケットロス検出手段は、前記ユーザパケットのヘッダに記憶されたシーケンス番号の抜けからロスを検出することを特徴とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る方法は、
トンネリングプロトコルによるパケット通信における品質評価方法であって、
ユーザパケットをカプセル化してトンネリングプロトコルパケットを生成し、該トンネリングプロトコルパケットをアンカプセル化して該ユーザパケットを復元するパケット交換機間の通信線から、当該トンネリングプロトコルパケットを受信するトンネリングプロトコルパケット受信ステップと、
前記受信したトンネリングプロトコルパケットのロスを検出するトンネリングプロトコルパケットロス検出ステップと、
前記受信したトンネリングプロトコルパケットに含まれる前記ユーザパケットのロスを検出するユーザパケットロス検出ステップと、
前記トンネリングプロトコルパケットロス検出ステップにおいける検出結果と前記ユーザパケットロス検出ステップにおける検出結果とに基づいて、パケットロスが前記パケット交換機間の通信区間で発生したか、前記パケット交換機に至る前記ユーザパケットの通信区間で発生したかを判定するパケットロス発生区間判定ステップと、
を含み、
前記トンネリングプロトコルパケットロス検出ステップにおいては、前記トンネリングプロトコルパケットのヘッダに記憶されたシーケンス番号の抜けからロスを検出し、
前記ユーザパケットロス検出ステップにおいては、前記ユーザパケットのヘッダに記憶されたシーケンス番号の抜けからロスを検出することを特徴とする。
本発明によれば、1点での監視によってパケットの複数の区間の品質を評価するとともに、その劣化箇所の判定を行うことができる。
本発明の第1実施形態に係るパケット解析装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第2実施形態に係るパケット通信システムの構成を示すブロック図である。 本発明の第2実施形態に係るパケット解析装置の処理を説明する図である。 本発明の第2実施形態に係るGTPパケットヘッダ(GTP packet header)の構成を示す図である。 本発明の第2実施形態に係るRTPパケットヘッダ(RTP packet header)の構成を示す図である。 本発明の第2実施形態に係るUDPパケットヘッダ(UDP packet header)の構成を示す図である。 本発明の第2実施形態に係るパケット解析装置の機能構成を示すブロック図である。 本発明の第2実施形態に係るパケット解析装置のハードウェア構成を示すブロック図である。 本発明の第2実施形態に係るパケットロス蓄積データの構成を示す図である。 本発明の第2実施形態に係るパケットロス区間を判定するアルゴリズムを示す図である。 本発明の第2実施形態に係るパケット通信の品質を評価するアルゴリズムを示す図である。 本発明の第2実施形態に係るパケット解析装置の処理手順を示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態に係るパケットロス区間判定処理の処理手順を示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態に係る品質評価処理の処理手順を示すフローチャートである。 本発明の第3実施形態に係るパケット解析装置の処理を説明する図である。 本発明の第3実施形態に係るTCPパケットヘッダ(TCP packet header)の構成を示す図である。 本発明の第3実施形態に係るGTPパケットロス数およびTCP再送パケット数の蓄積データの構成を示す図である。 本発明の第3実施形態に係るパケット解析装置の処理手順を示すフローチャートである。 本発明の第3実施形態に係るパケットロス区間判定処理の処理手順を示すフローチャートである。 本発明の第4実施形態に係るパケット通信の品質を評価するアルゴリズムを示す図である。 本発明の第4実施形態に係るパケット解析装置の処理手順を示すフローチャートである。
以下に、図面を参照して、本発明の実施の形態について例示的に詳しく説明する。ただし、以下の実施の形態に記載されている構成要素は単なる例示であり、本発明の技術範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
本発明の第1実施形態としてのパケット解析装置100について、図1を用いて説明する。パケット解析装置100は、トンネリングプロトコルによるパケット通信の品質評価を行なう装置である。
図1に示すように、パケット解析装置100は、トンネリングプロトコルパケット受信部101と、トンネリングプロトコルパケットロス検出部102と、ユーザパケットロス検出部103と、パケットロス発生区間判定部104と、を含む。トンネリングプロトコルパケット受信部101は、ユーザパケットをカプセル化してトンネリングプロトコルパケットを生成し、トンネリングプロトコルパケットをアンカプセル化してユーザパケットを復元するパケット交換機110,120間の通信線から、当該トンネリングプロトコルパケットを受信する。トンネリングプロトコルパケットロス検出部102は、受信したトンネリングプロトコルパケットのロスを検出する。ユーザパケットロス検出部103は、受信したトンネリングプロトコルパケットに含まれるユーザパケットのロスを検出する。パケットロス発生区間判定部104は、トンネリングプロトコルパケットロス検出部102の検出結果とユーザパケットロス検出ぶ103の検出結果とに基づいて、パケットロスがパケット交換機110,120間の通信区間で発生したか、パケット交換機110,130に至るユーザパケットの通信区間で発生したかを判定する。
本実施形態によれば、1点での監視によってパケットの複数の区間の品質を評価するとともに、その劣化箇所の判定を行うことができる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態に係るパケット解析装置について説明する。本実施形態によれば、パケットロスが発生した区間を、パケットの測定によって即座にGPRS(General Packet Radio Service)トンネリングプロトコル(以下、GTP)パケット区間、GTPパケット区間外(送信元側)、GTPパケット区間外(送信先側)の3区間に切りわけを行い、3区間におけるそれぞれの品質劣化指標を算出することが可能となる。この結果から、品質に問題が発生している区間を瞬時に判別することが可能となる。
本実施形態によれば、1点のみでの監視が可能な本方式を採用することで、パケット解析装置の台数削減が可能となる。
《パケット通信システムの構成》
図2は、本実施形態に係るパケット通信システム200の構成を示すブロック図である。図2のパケット通信システム200は、電話設備240から電話設備270の間の通話をIP(Internet Protocol)で行なう、いわゆるIP電話を想定しているが、これに限定される訳ではない。また、図2では、かかるパケット通信システム200における通信品質の評価を表わすために、電話設備240から電話設備270への音声伝送を例に説明するが、逆も同様である。
パケット通信システム200は、音声送信側の電話設備240およびVoIP(Voice over Internet Protocol)ゲートウェイ230と、IPネットワーク280と、音声受信側のVoIP(Voice over Internet Protocol)ゲートウェイ260および電話設備270と、を有する。VoIPゲートウェイ230において、音声情報はパケット化されてIPネットワーク280に送出される。
本実施形態においては、IPネットワーク280において、VoIPゲートウェイ230においてパケット化されたユーザパケットは、GTPパケット交換機220においてGTPパケットに交換される。一方、GTPパケットは、GTPパケット交換機250においてアンパケット化されて、ユーザパケットに交換される。したがって、一対のGTPパケット交換機220とGTPパケット交換機250間において、ユーザパケットは外部からは見えないようにトンネリングされることととなる。
VoIPゲートウェイ260においては、ユーザパケットがアンパケット化されて、音声情報が電話設備270に送出される。
このようなIP電話のパケット通信においては、図2のように、それぞれの場所でその品質を劣化させる現象が発生し得る。図2では、送信側において、たとえば、VoIPゲートウェイ230における受信音声レベルの問題や、2線/4線変換におけるエコー、コーデックによる圧縮遅延、パケット化での遅延が起こり得る。一方、受信側において、たとえば、VoIPゲートウェイ260におけるアンパケット時の揺らぎ吸収遅延や、2線/4線変換におけるエコー、コーデックによる伸張遅延、出力音声レベルの問題、が起こり得る。そして、IPネットワーク280では、ネットワーク伝送遅延と、パケットロスとが起こり得る。
パケット通信システム200において、本実施形態の主なる特徴部分は、IPネットワーク280の含まれる部分であり、その品質劣化の原因としてパケットロスを対象とする。そのために、本実施形態においては、GTPパケット交換機220とGTPパケット交換機250間のパス上に1つのパケット解析装置210を配置して、IPネットワーク280内におけるパケットロス発生区間を判別する。
(パケット解析装置の処理)
図3は、本実施形態に係るパケット解析装置210の処理を説明する図である。図3は、図2のIPネットワーク280に相当する本実施形態の構成280−1である。図3においては、特に、GTPパケットによるトンネリング区間は光通信であることを想定しているが、これに限定されない。
図3は、ユーザパケットからGTPパケットへのカプセリング(パケット化)と、パケットの送信と、パケットの受信と、GTPパケットのアンカプセリング(アンパケット化)を行うGTPパケット交換機220および250と、GTPパケット交換機間のインタフェースを分岐してパケットのミラーリングを行うTAP装置310と、パケットの解析を行うパケット解析装置210とによって構成される。
GTPパケット交換機220,250は、GTPプロトコルを利用したパケット通信の両端点に位置し、ユーザの使用するモバイル端末ユーザのパケットを受信し、ユーザパケットをGTPパケットへカプセリングし、送信先のGTPパケット交換機とのパケット通信機能を持つ。
ユーザパケット転送区間である区間AおよびCのプロトコルスタック330は、本実施形態においては、リアルタイムデータ転送プロトコル(以下、RTP:Real-time Transport Protocol)によるユーザパケットである。GTPパケット転送区間である区間Bのプロトコルスタック320は、プロトコルスタック330をさらにGTPカプセリングした構造である。GTPパケット転送区間である区間Bにおいては、GTPスタックしかパケット通信に使用されないので、RTPユーザパケットはトンネリングされることになる。なお、GTPのプロトコルスタック320の詳細は、3GPP(Third Generation Partnership Project) TS 29.060などで標準化されている。また、RTPのプロトコルスタック330の詳細は、リアルタイムストリームを運ぶためのプロトコルとしてIETF(Internet Engineering Task Force)、ITU(International Telecommunication Union)などで標準化されている。したがって、ここでの詳細な説明は省略する。
光通信線から光通信情報を分岐するネットワークパケット分岐装置であるTAP装置310は、GTPパケット交換機220,250間を流れるデータからGTPパケットをミラーリングし、パケット解析装置210へ転送を行う。なお、TAP装置310の構成については、本実施形態の主要な特徴部分ではないので詳細な説明は省略する。パケット解析装置210は、TAP装置310から転送されたGTPパケットにより、パケットロスの発生した区間を判別することによって、品質のより高いパケット通信を可能とする。
(GTPパケットヘッダ)
図4Aは、本実施形態に係るGTPパケットヘッダ(GTP packet header)410の構成を示す図である。このGTPパケットヘッダ410は、図3のGTPスタックの最先頭に配置される。なお、上述のように、かかるGTPパケットヘッダ410は標準化されたものであるので、全体の詳細な説明は省略する。
図4Aのシーケンス番号(Seguence Number)411が、本実施形態による、GTPパケットロスを判定するために使用される情報である。
(RTPパケットヘッダ)
図4Bは、本実施形態に係るRTPパケットヘッダ(RTP packet header)420の構成を示す図である。このRTPパケットヘッダ420は、図3のRTPスタックの最先頭に配置される。なお、上述のように、かかるRTPパケットヘッダ420は標準化されたものであるので、全体の詳細な説明は省略する。
図4Bのシーケンス番号(Seguence Number)421が、本実施形態による、RTPパケットロスを判定するために使用される情報である。
(UDPパケットヘッダ)
図4Cは、本実施形態に係るUDPパケットヘッダ(UDP packet header)430の構成を示す図である。このUDPパケットヘッダ430は、図3のUDPスタックの最先頭に配置される。なお、上述のように、かかるUDPパケットヘッダ430は標準化されたものであるので、全体の詳細な説明は省略する。
GTPパケットのUDPパケットヘッダにおける、図4Cの送信元ポート番号(Source Port)431と、宛先ポート番号(Destination Port)432とから、GTPパケットの転送方向(UPLINK:A→C/DOWNLINK:C→A)が判別可能である。
《パケット解析装置の機能構成》
図5は、本実施形態に係るパケット解析装置210の機能構成を示すブロック図である。
パケット解析装置210は、TAP装置310からのGTPパケットを受信し、GTPパケットを蓄積するパケット収集部501を有する。また、蓄積したGTPパケットからGTPパケットヘッダ410を抽出して、パケットロスをカウントするGTPパケットロス数算出部502を有する。また、蓄積したGTPパケットから、GTPパケットによりカプセリングされているユーザパケットヘッダであるRTPパケットヘッダ420を抽出して、パケットロスをカウントするユーザパケットロス数算出部503を有する。また、GTPパケットロス数算出部502からのパケットロス情報と、ユーザパケットロス数算出部503からのパケットロス情報とに基づいて、パケットロスの発生箇所を判定するパケットロス発生区間判定部504を有する。また、パケットロス数や発生箇所の情報に、さらに音声品質を評価する指標を組み合わせて、総合的にユーザパケットの品質を判定する品質評価測定部505を有する。
パケット解析装置210のパケット収集部501ではGTPパケットをアップリンク(UPLINK:本実施形態では区間Aから区間Cに向かうパケット転送)とダウンリンク(DOWNLINK:本実施形態では区間Cから区間Aに向かうパケット転送)に分けて収集する。GTPパケットロス数算出部502は、UPLINKとDOWNLINKとのそれぞれのGTPパケットヘッダのシーケンス番号をカウントし、ロスがあればGTPパケットロス数をカウントアップする。ユーザパケットロス数算出部503は、GTPパケット内部のユーザパケット(本実施形態ではRTPパケットである)を抽出する。UPLINKとDOWNLINKとのそれぞれについてRTPパケットヘッダのシーケンス番号をカウントし、ロスがあればユーザパケットロス数をカウントアップする。
パケットロス発生区間判定部は、、UPLINKとDOWNLINKとのそれぞれのGTPパケットについて、GTPパケットロス数とユーザパケットロス数とから、どの区間(区間A、区間B=区間B1と区間B2とを含む、区間C)で発生したパケットロスかを判定する(図7A参照)。品質評価測定部505は、一定時間での各区間のパケットロス数から品質評価を実施する。本実施形態では音声パケットであるので、本方式で測定したパケットロス数や区間に加え、パケットの遅延およびジッタを計測して、R値やMOS値など(ITU-T(International Telecommunication Union Telecommunication Standardization Sector) G.107標準)を各区間において算出して、音声品質を評価する(図7B参照)。
《パケット解析装置のハードウェア構成》
図6は、本実施形態に係るパケット解析装置210のハードウェア構成を示すブロック図である。
図6で、CPU610は演算制御用のプロセッサであり、プログラムを実行することで図5のパケット解析装置210の各機能構成部を実現する。ROM620は、初期データおよびプログラムなどの固定データおよびプログラムを記憶する。また、通信制御部630は、TAP装置310との通信を制御し、図5のパケット収集部501の一部である。
RAM640は、CPU610が一時記憶のワークエリアとして使用するランダムアクセスメモリである。RAM640には、本実施形態の実現に必要なデータを記憶する領域が確保されている。641は、TAP装置310から受信したトンネリングプロトコルパケット(GTPパケット)である。642は、GTPパケット641から抽出された、GTPパケットヘッダおよびGTPシーケンス番号である(図4A参照)。643は、GTPシーケンス番号を監視することによって検出されるGTPパケットロス数である。644は、GTPパケット641内のRTPパケット(ユーザパケット)から抽出されたRTPパケットヘッダおよびRTPシーケンス番号である(図4B参照)。645は、RTPシーケンス番号を監視することによって検出されるFTPパケットロス数である。646は、GTPパケットロス数643とRTPパケットロス数645とに基づいて、パケットロスの発生区間を判別した結果のパケットロス区間フラグである。パケットロス区間フラグは、デジタル2ビットで、たとえば、“00”が区間A、“01”が区間B1、“10”が区間B2、“11”が区間C、と表わすとする。その場合は、“0X”(Xは1でも0でもよいことを表わす)が区間A+B1、“1X”が区間C+B2を表わすことになる。647は、パケットロス数や区間と組み合わせて、品質評価に使用される指標のR値/MOS値である。648は、品質評価の結果である。
ストレージ650は、データベースや各種のパラメータ、あるいは本実施形態の実現に必要な以下のデータまたはプログラムが記憶されている。410は、図4Aに示したGTPパケットヘッダのフォーマットである。420は、図4Bに示したRTPパケットヘッダのフォーマットである。651は、R値/MOS値647を算出するためのR値/MOS値算出アルゴリズムである(図7C参照)。652は、検出されたパケットロスをその転送方向(UPLINK:A→C/DOWNLINK:C→A)に分けて、GTPパケットロス数とRTPパケットロス数とが蓄積されるパケットロス蓄積データ652である(図7A参照)。
ストレージ650には、以下のプログラムが格納される。653には、パケット解析装置210の全体を制御するパケット解析プログラムが格納される。654には、パケット解析プログラム653において、GTPパケットからパケットロスの発生区間を判定するパケットロス区間判定モジュールが格納される。655には、パケット解析プログラム653において、R値/MOS値算出アルゴリズム651にしたがってR値/MOS値を算出するR値/MOS値算出モジュールが格納される。656には、パケット解析プログラム653において、パケットロス数や区間、R値/MOS値などからパケット品質を評価する品質評価モジュールが格納される。
なお、図6には、本実施形態に必須なデータやプログラムのみが示されており、本実施形態に関連しないデータやプログラムは図示されていない。
(パケットロス蓄積データ)
図7Aは、本実施形態に係るパケットロス蓄積データ652の構成を示す図である。
GTPパケットロスあるいはRTPパケットロスが検出されるごとに、パケットのリンク方向711に分離されて、GTPパケットロス数712とRTPパケットロス数713とがカウントアップすることによって、蓄積される。
(パケットロス区間を判定するアルゴリズム)
図7Bは、本実施形態に係るパケットロス区間を判定するアルゴリズム720を示す図である。なお、このアルゴリズム720はテーブルとしてストレージ650に格納されて使用されてもよいし、それをソフトウェアで実現するフローチャートとして実現してもよい(図9A参照)。なお、図7Bにおいて、GTPシーケンス番号ロス721とRTPシーケンス番号ロス722との欄の○はロス無し、Xはロス有りを表わしている。
パケットロス区間を判定するアルゴリズム720は、GTPシーケンス番号ロス721とRTPシーケンス番号ロス722とに対応付けて、まず、第1パケットロス区間723が判定される。さらに、パケットのリンク方向(UPLINKかDOWNKLINKか)を条件に含めて、第2パケットロス区間が判定される。
(パケット通信の品質を評価するアルゴリズム)
図7Cは、本実施形態に係るパケット通信の品質を評価するアルゴリズム720を示す図である。なお、図7Cには、図2に対応する評価指標の一部のみを示すが、他の既知の評価指標が組み合わされることが可能である。
パケット通信の品質を評価するアルゴリズム730は、本実施形態で検出および判定されたパケットロス区間(数)732やR値733などを含む通信状態から客観的に数値化可能な客観的品質評価パラメータ731と、MOS値735のようなリスナーの主観に関係する主観的品質評価パラメータ734とを含む。この客観的品質評価パラメータ731と、主観的品質評価パラメータ734とをさらに組み合わせて、音声パケットの総合評価736がされるように設定されている。
《パケット解析装置の処理手順》
図8は、本実施形態に係るパケット解析装置210の処理手順を示すフローチャートである。このフローチャートは、図6のCPU610により、RAM640を使用して実行されて、図5のパケット解析装置210の各機能構成部を実現する。
まず、ステップS801において、TAP装置310からのGTPパケットの受信かを判定する。GTPパケットの受信であればステップS803に進んで、UDPパケットヘッダからGTPパケットの転送方向判定(UPLINK:A→C/DOWNLINK:C→A)をする(図4C参照)。次に、ステップS805において、GTPパケットヘッダからGTPシーケンス番号を取得して記憶する(図4A参照)。
ステップS807においては、GTPパケットからRTPパケットヘッダを取得する。次に、ステップS809において、RTPパケットヘッダからRTPシーケンス番号を取得する(図4B参照)。ステップS811においては、GTPパケットに含まれる全RTPパケットを処理したかを判定する。全RTPパケットを処理していなければステップS807に戻って、RTPパケットヘッダからのRTPシーケンス番号の取得を繰り返す。なお、1つのGTPパケットに1つのRTPパケットであれば、この繰り返しは行なわれない。全RTPパケットを処理しておれば、ステップS813に進んで、GTPパケットのパケットロスを検出可能な所定数のGTPパケットを処理したか、あるいは所定時間にわたる処理をしたかを判定する。所定数あるいは所定時間でなければステップS801に戻って次のGTPパケットの受信を待機する。なお、GTPパケットロス数あるいはRTPパケットロス数が所定数に達した場合を、ステップS813の分岐条件にしてもよい。かかる条件は、パケットロス区間の判定に必要な条件を満たすものでよく、随時選択される。
パケットロス区間の判定に必要な条件を満たせばステップS815に進んで、パケットロス区間判定処理を実施する(図9A参照)。次に、ステップS817において、パケットロス数や区間、あるいはR値やMOS値、あるいはさらに他のパケット品質の評価指標を組み合わせて、通話品質評価処理を実施する(図9B参照)。
(パケットロス区間判定処理)
図9Aは、本実施形態に係るパケットロス区間判定処理S815の処理手順を示すフローチャートである。なお、図9Aにおいては、図7Bに示した区間判定アルゴリズムの第2パケットロス区間715の場合を示す。
まず、ステップS901においては、GTPパケットが区間Aから区間Cに向かうパケットなのか、区間Cから区間Aに向かうパケットなのかを判定する。
GTPパケットが区間Aから区間Cに向かうパケットの場合はステップS911に進んで、GTP番号にロスが有ったか否かを判定する。GTP番号にロスが有った場合にはステップS913に進んで、さらにRTP番号にロスが有ったかを判定する。RTP番号においてもロスがある場合はステップS915に進んで、区間A+B1のパケットロスと判定する。一方、ステップS913の判定においてRTP番号にはロスが無い場合には、ステップS917において区間B1のパケットロスと限定される。
ステップS911の判定においてGTP番号にロスが無い場合にはステップS919に進んで、RTP番号にロスが有るかを判定する。RTP番号にロスが有る場合はステップS921に進んで、区間Aのパケットロスと判定する。一方、ステップS919の判定においてRTP番号にもロスが無い場合は、ステップS923においていずれにもパケットロスが無い(正常である)と判定する。
GTPパケットが区間Cから区間Aに向かうパケットの場合はステップS931に進んで、GTP番号にロスが有ったか否かを判定する。GTP番号にロスが有った場合にはステップS933に進んで、さらにRTP番号にロスが有ったかを判定する。RTP番号においてもロスがある場合はステップS935に進んで、区間B2+Cのパケットロスと判定する。一方、ステップS933の判定においてRTP番号にはロスが無い場合には、ステップS937において区間B2のパケットロスと限定される。
ステップS931の判定においてGTP番号にロスが無い場合にはステップS939に進んで、RTP番号にロスが有るかを判定する。RTP番号にロスが有る場合はステップS941に進んで、区間Cのパケットロスと判定する。一方、ステップS939の判定においてRTP番号にもロスが無い場合は、ステップS943においていずれにもパケットロスが無い(正常である)と判定する。
このように、本実施形態のパケットロス区間判定処理によれば、GTPパケットを受信したTAP交換機間の通信線の地点より上流の通信区間でパケットロスが発生したと判定する。
(品質評価処理)
図9Bは、本実施形態に係る品質評価処理S817の処理手順を示すフローチャートである。
まず、ステップS951において、パケットロス数および判定したパケットロス区間を取得する。次に、ステップS953においてR値やMOS値を算出する。さらに、ステップS955において、他の評価関連値(図7C参照)を取得する。ステップS957においては、上記各ステップで取得した指標により品質評価テーブル(図7C)を参照して、会話におけるパケット通信の総合評価を実行する。
かかる品質評価の結果は、GTPパケット通信の保守のために使用することが可能であるし、通話パスの選択に役立てることも可能である。
[第3実施形態]
次に、本発明の第3実施形態に係るパケット解析装置について説明する。本実施形態に係るパケット解析装置は、上記第2実施形態と比べると、通話などのリアルタイム通信に用いられるRTPパケットではなく、データ通信などに用いられる伝送制御プロトコル(以下、TCP)パケットをGTPパケットにカプセリングするパケット通信システムにおいて、パケットロス区間を判定する点で異なる。パケット通信システムの概略は第2実施形態の図2と同様である。その他の構成および動作において、第2実施形態と同様の部分は、その詳しい説明を省略する。
本実施形態によれば、電話などの会話に最適なRTPパケットではなく、データ通信などに用いられるTCPパケットにおいても、1点のみでの監視が可能な本方式を採用することで、パケット解析装置の台数削減が可能となる。
(パケット解析装置の処理)
図10は、本実施形態に係るパケット解析装置1000の処理を説明する図である。図10においては、GTPパケットにカプセリングされる対象がRTPパケットからTCPパケットに変更されるのみで、他の構成および処理は第2実施形態の図3と同様であるので、同じ構成要素には同じ参照番号を付して説明は省略する。図3は、図2のIPネットワーク280に相当する本実施形態の構成280−2である。図10においては、特に、GTPパケットによるトンネリング区間は光通信であることを想定しているが、これに限定されない。
ユーザパケット転送区間である区間AおよびCのプロトコルスタック1030は、本実施形態においては、TCP(Transmission Control Protocol)によるユーザパケットである。GTPパケット転送区間である区間Bのプロトコルスタック1020は、プロトコルスタック1030をさらにGTPカプセリングした構造である。GTPパケット転送区間である区間Bにおいては、GTPスタックしかパケット通信に使用されないので、TCPユーザパケットはトンネリングされることになる。なお、TCPのプロトコルスタック1030の詳細は、IETFが発行したRFC(Request For Comment) 793 などで標準化されている。したがって、ここでの詳細な説明は省略する。
パケット解析装置1000は、TAP装置310から転送されたGTPパケットにより、パケットロスの発生した区間を判別することによって、品質のより高いパケット通信を可能とする。
本実施形態においては、ユーザパケットがTCPベースのアプリケーションであっても、第2実施形態と類似の方法によって品質評価と区間ごとのでの品質切り分けが可能である。TCPパケットをリアルタイム監視することで、TCP再送パケット数を検出することができる。したがって、GTPパケットロスとTCP再送パケット数とをカウントすることで、TCPパケットについても区間毎の品質評価を算出することが可能となる。
なお、図10において、“Any”はTCPパケットにカプセリングされるデータには制限が無いことを示しているに過ぎない。
(TCPパケットヘッダ)
図11Aは、本実施形態に係るTCPパケットヘッダ(TCP packet header)1110の構成を示す図である。なお、TCPパケットヘッダ1110は標準化されたフォーマットであり、本実施形態と関連にない部分については説明を省略する。
図11Aのシーケンス番号(Sequence Number)1111と確認応答番号(Acknowledge Number)1112とから、TCP再送パケットが判別可能である。
(GTPパケットロス数およびTCP再送パケット数の蓄積データ)
図11Bは、本実施形態に係るGTPパケットロス数およびTCP再送パケット数の蓄積データ1120の構成を示す図である。
GTPパケットロスあるいはTCP再送パケットが検出されるごとに、パケットのリンク方向1121に分離されて、GTPパケットロス数1122とTCP再送パケット数1123とがカウントアップすることによって、蓄積される。
《パケット解析装置の処理手順》
図12は、本実施形態に係るパケット解析装置1000の処理手順を示すフローチャートである。このフローチャートは、図6のCPU610により、RAM640を使用して実行され、図10におけるパケット解析装置1000の処理を実現する。なお、第2実施形態と同様の処理を行なうステップには同じステップ番号を付して、説明は省略する。
ステップS1207においては、GTPパケットからTCPパケットヘッダを取得する。次に、ステップS1209において、TCPパケットヘッダからTCPシーケンス番号および確認応答番号を取得する(図11A参照)。ステップS1211においては、GTPパケットに含まれる全TCPパケットを処理したかを判定する。全TCPパケットを処理していなければステップS1207に戻って、TCPパケットヘッダからのTCPシーケンス番号および確認応答番号の取得を繰り返す。なお、1つのGTPパケットに1つのTCPパケットであれば、この繰り返しは行なわれない。全TCPパケットを処理しておれば、ステップS1213に進んで、GTPパケットのパケットロスを検出可能な所定数のGTPパケットを処理したか、あるいは所定時間にわたる処理をしたかを判定する。所定数あるいは所定時間でなければステップS801に戻って次のGTPパケットの受信を待機する。なお、GTPパケットロス数あるいはTCP再送パケット数が所定数に達した場合を、ステップS1213の分岐条件にしてもよい。かかる条件は、パケットロス区間の判定に必要な条件を満たすものでよく、随時選択される。
パケットロス区間の判定に必要な条件を満たせばステップS1215に進んで、パケットロス区間判定処理を実施する(図13参照)。次に、ステップS1317において、パケット品質の評価指標を組み合わせて、データ品質評価処理を実施する。
(パケットロス区間判定処理)
図13は、本実施形態に係るパケットロス区間判定処理S1215の処理手順を示すフローチャートである。なお、図13においては、図7Bに示した区間判定アルゴリズムの第2パケットロス区間715の場合を示す。
まず、ステップS1301においては、GTPパケットが区間Aから区間Cに向かうパケットなのか、区間Cから区間Aに向かうパケットなのかを判定する。
GTPパケットが区間Aから区間Cに向かうパケットの場合はステップS1311に進んで、GTP番号にロスが有ったか否かを判定する。GTP番号にロスが有った場合にはステップS1313に進んで、さらにTCP再送パケットが有ったかを判定する。TCP再送パケットがある場合はステップS1315に進んで、区間A+B1のパケットロスと判定する。一方、ステップS1313の判定においてTCP再送パケットが無い場合には、ステップS1317において区間B1のパケットロスと限定される。
ステップS1311の判定においてGTP番号にロスが無い場合にはステップS1319に進んで、TCP再送パケットが有るかを判定する。TCP再送パケットが有る場合はステップS1321に進んで、区間Aのパケットロスと判定する。一方、ステップS1319の判定においてTCP再送パケットが無い場合は、ステップS1323においていずれにもパケットロスが無い(正常である)と判定する。
GTPパケットが区間Cから区間Aに向かうパケットの場合はステップS1331に進んで、GTP番号にロスが有ったか否かを判定する。GTP番号にロスが有った場合にはステップS1333に進んで、さらにTCP再送パケットが有ったかを判定する。TCP再送パケットがある場合はステップS1335に進んで、区間B2+Cのパケットロスと判定する。一方、ステップS1333の判定においてTCP再送パケットが無い場合には、ステップS1337において区間B2のパケットロスと限定される。
ステップS1331の判定においてGTP番号にロスが無い場合にはステップS1339に進んで、TCP再送パケットが有るかを判定する。TCP再送パケットが有る場合はステップS1341に進んで、区間Cのパケットロスと判定する。一方、ステップS1339の判定においてTCP再送パケットが無い場合は、ステップS1443においていずれにもパケットロスが無い(正常である)と判定する。
[第4実施形態]
次に、本発明の第4実施形態に係るパケット解析装置について説明する。本実施形態に係るパケット解析装置は、上記第2実施形態と比べると、会話の音声ではなく映像の画像をパケット通信するパケット通信システムにおいてパケットロス区間を判定する点で異なる。その他の構成および動作は、第2実施形態と同様であるため、その詳しい説明を省略する。
本実施形態によれば、RTPパケットによって映像を伝送する場合においても、1点のみでの監視が可能な本方式を採用することで、パケット解析装置の台数削減が可能となる。
(パケット通信の品質を評価するアルゴリズム)
図14は、本発明の第4実施形態に係るパケット通信の品質を評価するアルゴリズムを示す図である。なお、図14には、評価指標の一部のみを示すが、他の既知の評価指標が組み合わされることが可能である。
パケット通信の品質を評価するアルゴリズム1400は、本実施形態で検出および判定されたパケットロス区間(数)1412などを含むパケットレイヤモデル1411やメディアレイヤモデルなどを含む通信状態から客観的に数値化可能な客観的品質評価パラメータ1410と、MOS値のようなリスナーの主観に関係する主観的品質評価パラメータ1420とを含む。この客観的品質評価パラメータ1410と、主観的品質評価パラメータ1420とをさらに組み合わせて、映像パケットの総合評価1430がされるように設定されている。
《パケット解析装置の処理手順》
図15は、本実施形態に係るパケット解析装置の処理手順を示すフローチャートである。このフローチャートは、図6のCPU610により、RAM640を使用して実行され、本実施形態のパケット解析装置による映像パケットの処理を実現する。なお、第2実施形態と同様の処理を行なうステップには同じステップ番号を付して、説明は省略する。
ステップS801か〜S815までは、第2実施形態の図8と同様である。最後に、ステップS1317において、パケットロス数や区間、あるいはMOS値、あるいはさらに他のパケット品質の評価指標を組み合わせて、映像品質評価処理を実施する。
[他の実施形態]
なお、上記実施形態は、モバイルパケット通信網(3G通信技術およびLTE通信技術)におけるユーザ品質管理の分野においても有用である。
以上、実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されものではない。本発明の構成や詳細には、本発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。また、それぞれの実施形態に含まれる別々の特徴を如何様に組み合わせたシステムまたは装置も、本発明の範疇に含まれる。
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用されてもよいし、単体の装置に適用されてもよい。さらに、本発明は、実施形態の機能を実現する情報処理プログラムが、システムあるいは装置に直接あるいは遠隔から供給される場合にも適用可能である。したがって、本発明の機能をコンピュータで実現するために、コンピュータにインストールされる制御プログラム、あるいはその制御プログラムを格納した媒体、その制御プログラムをダウンロードさせるWWW(World Wide Web)サーバも、本発明の範疇に含まれる。
[実施形態の他の表現]
上記の実施形態の一部または全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)
トンネリングプロトコルによるパケット通信の品質評価を行なうパケット解析装置であって、
ユーザパケットをカプセル化してトンネリングプロトコルパケットを生成し、該トンネリングプロトコルパケットをアンカプセル化して該ユーザパケットを復元するパケット交換機間の通信線から、当該トンネリングプロトコルパケットを受信するトンネリングプロトコルパケット受信手段と、
前記受信したトンネリングプロトコルパケットのロスを検出するトンネリングプロトコルパケットロス検出手段と、
前記受信したトンネリングプロトコルパケットに含まれる前記ユーザパケットのロスを検出するユーザパケットロス検出手段と、
前記トンネリングプロトコルパケットロス検出手段の検出結果と前記ユーザパケットロス検出手段の検出結果とに基づいて、パケットロスが前記パケット交換機間の通信区間で発生したか、前記パケット交換機に至る前記ユーザパケットの通信区間で発生したかを判定するパケットロス発生区間判定手段と、
を備えることを特徴とするパケット解析装置。
(付記2)
前記トンネリングプロトコルパケットロス検出手段は、前記トンネリングプロトコルパケットのヘッダに記憶されたシーケンス番号の抜けからロスを検出し、
前記ユーザパケットロス検出手段は、前記ユーザパケットのヘッダに記憶されたシーケンス番号の抜けからロスを検出することを特徴とする付記1に記載のパケット解析装置。
(付記3)
前記パケットロス発生区間判定手段は、
前記トンネリングプロトコルパケットロス検出手段が前記トンネリングプロトコルパケットのロスを検出した場合には、前記パケット交換機間の通信区間でロスが発生したと判定し、
前記ユーザパケットロス検出手段が前記ユーザパケットのロスを検出した場合には、前記パケット交換機に至る前記ユーザパケットの通信区間でロスが発生したと判定することを特徴とする付記1または2に記載のパケット解析装置。
(付記4)
前記パケットロス発生区間判定手段は、前記トンネリングプロトコルパケットが前記パケット交換機間を転送される転送方向を判定する転送方向判定手段を有し、
前記転送方向に対応して、前記トンネリングプロトコルパケット受信手段が前記トンネリングプロトコルパケットを受信した前記パケット交換機間の通信線の地点より上流の通信区間でパケットロスが発生したと判定することを特徴とする付記1乃至3のいずれか1項に記載のパケット解析装置。
(付記5)
パケット通信される情報が音声である場合に、前記パケットロスに加えてR値およびMOS値(ITU-T G.107標準)を参照して、パケット通信の品質評価をする品質評価手段を備えることを特徴とする付記1乃至4のいずれか1項に記載のパケット解析装置。
(付記6)
前記トンネリングプロトコルは、GPRS(General Packet Radio Service)トンネリングプロトコル(GTP)を含むことを特徴とする付記1乃至5のいずれか1項に記載のパケット解析装置。
(付記7)
前記トンネリングプロトコルパケット受信手段は、前記パケット交換機間の光通信線から光通信情報を分岐するネットワークパケット分岐装置から前記トンネリングプロトコルパケットを受信することを特徴とする付記1乃至6のいずれか1項に記載のパケット解析装置。
(付記8)
前記ユーザパケットは、リアルタイムデータ転送プロトコル(RTP:Real-time Transport Protocol)パケットを含むことを特徴とする付記1乃至7のいずれか1項に記載のパケット解析装置。
(付記9)
前記ユーザパケットは、伝送制御プロトコル(TCP:Transmission Control Protocol)パケットを含むことを特徴とする付記1乃至7のいずれか1項に記載のパケット解析装置。
(付記10)
トンネリングプロトコルによるパケット通信の品質評価を行なうパケット解析装置の制御方法であって、
ユーザパケットをカプセル化してトンネリングプロトコルパケットを生成し、該トンネリングプロトコルパケットをアンカプセル化して該ユーザパケットを復元するパケット交換機間の通信線から、当該トンネリングプロトコルパケットを受信するトンネリングプロトコルパケット受信ステップと、
前記受信したトンネリングプロトコルパケットのロスを検出するトンネリングプロトコルパケットロス検出ステップと、
前記受信したトンネリングプロトコルパケットに含まれる前記ユーザパケットのロスを検出するユーザパケットロス検出ステップと、
前記トンネリングプロトコルパケットロス検出ステップにおける検出結果と前記ユーザパケットロス検出ステップにおける検出結果とに基づいて、パケットロスが前記パケット交換機間の通信区間で発生したか、前記パケット交換機に至る前記ユーザパケットの通信区間で発生したかを判定するパケットロス発生区間判定ステップと、
を含むことを特徴とするパケット解析装置の制御方法。
(付記11)
トンネリングプロトコルによるパケット通信の品質評価を行なうパケット解析装置の制御プログラムであって、
ユーザパケットをカプセル化してトンネリングプロトコルパケットを生成し、該トンネリングプロトコルパケットをアンカプセル化して該ユーザパケットを復元するパケット交換機間の通信線から、当該トンネリングプロトコルパケットを受信するトンネリングプロトコルパケット受信ステップと、
前記受信したトンネリングプロトコルパケットのロスを検出するトンネリングプロトコルパケットロス検出ステップと、
前記受信したトンネリングプロトコルパケットに含まれる前記ユーザパケットのロスを検出するユーザパケットロス検出ステップと、
前記トンネリングプロトコルパケットロス検出ステップにおける検出結果と前記ユーザパケットロス検出ステップにおける検出結果とに基づいて、パケットロスが前記パケット交換機間の通信区間で発生したか、前記パケット交換機に至る前記ユーザパケットの通信区間で発生したかを判定するパケットロス発生区間判定ステップと、
をコンピュータに実行させることを特徴とする制御プログラム。
(付記12)
トンネリングプロトコルによるパケット通信の品質評価が可能なパケット通信システムであって、
ユーザパケットをカプセル化してトンネリングプロトコルパケットを生成し、該トンネリングプロトコルパケットをアンカプセル化して該ユーザパケットを復元する一対のパケット交換機と、
前記一対のパケット交換機間の通信線から通信情報を分岐するネットワークパケット分岐装置と、
前記ネットワークパケット分岐装置により分岐された通信情報に基づいて、トンネリングプロトコルによるパケット通信の品質評価を行なうパケット解析装置と、を備え、
前記パケット解析装置は、
前記ネットワークパケット分岐装置から、前記トンネリングプロトコルパケットを受信するトンネリングプロトコルパケット受信手段と、
前記受信したトンネリングプロトコルパケットのロスを検出するトンネリングプロトコルパケットロス検出手段と、
前記受信したトンネリングプロトコルパケットに含まれる前記ユーザパケットのロスを検出するユーザパケットロス検出手段と、
前記トンネリングプロトコルパケットロス検出手段の検出結果と前記ユーザパケットロス検出手段の検出結果とに基づいて、パケットロスが前記パケット交換機間の通信区間で発生したか、前記パケット交換機に至る前記ユーザパケットの通信区間で発生したかを判定するパケットロス発生区間判定手段と、
を備えることを特徴とするパケット通信システム。
(付記13)
トンネリングプロトコルによるパケット通信における品質評価方法であって、
ユーザパケットをカプセル化してトンネリングプロトコルパケットを生成し、該トンネリングプロトコルパケットをアンカプセル化して該ユーザパケットを復元するパケット交換機間の通信線から、当該トンネリングプロトコルパケットを受信するトンネリングプロトコルパケット受信ステップと、
前記受信したトンネリングプロトコルパケットのロスを検出するトンネリングプロトコルパケットロス検出ステップと、
前記受信したトンネリングプロトコルパケットに含まれる前記ユーザパケットのロスを検出するユーザパケットロス検出ステップと、
前記トンネリングプロトコルパケットロス検出ステップにおいける検出結果と前記ユーザパケットロス検出ステップにおける検出結果とに基づいて、パケットロスが前記パケット交換機間の通信区間で発生したか、前記パケット交換機に至る前記ユーザパケットの通信区間で発生したかを判定するパケットロス発生区間判定ステップと、
を含むことを特徴とするパケット通信における品質評価方法。

Claims (10)

  1. トンネリングプロトコルによるパケット通信の品質評価を行なうパケット解析装置であって、
    ユーザパケットをカプセル化してトンネリングプロトコルパケットを生成し、該トンネリングプロトコルパケットをアンカプセル化して該ユーザパケットを復元するパケット交換機間の通信線から、当該トンネリングプロトコルパケットを受信するトンネリングプロトコルパケット受信手段と、
    前記受信したトンネリングプロトコルパケットのロスを検出するトンネリングプロトコルパケットロス検出手段と、
    前記受信したトンネリングプロトコルパケットに含まれる前記ユーザパケットのロスを検出するユーザパケットロス検出手段と、
    前記トンネリングプロトコルパケットロス検出手段の検出結果と前記ユーザパケットロス検出手段の検出結果とに基づいて、パケットロスが前記パケット交換機間の通信区間で発生したか、前記パケット交換機に至る前記ユーザパケットの通信区間で発生したかを判定するパケットロス発生区間判定手段と、
    を備え
    前記トンネリングプロトコルパケットロス検出手段は、前記トンネリングプロトコルパケットのヘッダに記憶されたシーケンス番号の抜けからロスを検出し、
    前記ユーザパケットロス検出手段は、前記ユーザパケットのヘッダに記憶されたシーケンス番号の抜けからロスを検出することを特徴とするパケット解析装置。
  2. 前記パケットロス発生区間判定手段は、
    前記トンネリングプロトコルパケットロス検出手段が前記トンネリングプロトコルパケットのロスを検出した場合には、前記パケット交換機間の通信区間でロスが発生したと判定し、
    前記ユーザパケットロス検出手段が前記ユーザパケットのロスを検出した場合には、前記パケット交換機に至る前記ユーザパケットの通信区間でロスが発生したと判定することを特徴とする請求項1に記載のパケット解析装置。
  3. 前記パケットロス発生区間判定手段は、前記トンネリングプロトコルパケットが前記パケット交換機間を転送される転送方向を判定する転送方向判定手段を有し、
    前記転送方向に対応して、前記トンネリングプロトコルパケット受信手段が前記トンネリングプロトコルパケットを受信した前記パケット交換機間の通信線の地点より上流の通信区間でパケットロスが発生したと判定することを特徴とする請求項1または2に記載のパケット解析装置。
  4. パケット通信される情報が音声である場合に、前記パケットロスに加えてR値およびMOS値(ITU-T G.107標準)を参照して、パケット通信の品質評価をする品質評価手段を備えることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載のパケット解析装置。
  5. 前記トンネリングプロトコルは、GPRS(General Packet Radio Service)トンネリングプロトコル(GTP)を含むことを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載のパケット解析装置。
  6. 前記ユーザパケットは、リアルタイムデータ転送プロトコル(RTP:Real-time Transport Protocol)パケット、または、伝送制御プロトコル(TCP:Transmission Control Protocol)パケットを含むことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のパケット解析装置。
  7. トンネリングプロトコルによるパケット通信の品質評価を行なうパケット解析装置の制御方法であって、
    ユーザパケットをカプセル化してトンネリングプロトコルパケットを生成し、該トンネリングプロトコルパケットをアンカプセル化して該ユーザパケットを復元するパケット交換機間の通信線から、当該トンネリングプロトコルパケットを受信するトンネリングプロトコルパケット受信ステップと、
    前記受信したトンネリングプロトコルパケットのロスを検出するトンネリングプロトコルパケットロス検出ステップと、
    前記受信したトンネリングプロトコルパケットに含まれる前記ユーザパケットのロスを検出するユーザパケットロス検出ステップと、
    前記トンネリングプロトコルパケットロス検出ステップにおける検出結果と前記ユーザパケットロス検出ステップにおける検出結果とに基づいて、パケットロスが前記パケット交換機間の通信区間で発生したか、前記パケット交換機に至る前記ユーザパケットの通信区間で発生したかを判定するパケットロス発生区間判定ステップと、
    を含み、
    前記トンネリングプロトコルパケットロス検出ステップにおいては、前記トンネリングプロトコルパケットのヘッダに記憶されたシーケンス番号の抜けからロスを検出し、
    前記ユーザパケットロス検出ステップにおいては、前記ユーザパケットのヘッダに記憶されたシーケンス番号の抜けからロスを検出することを特徴とするパケット解析装置の制御方法。
  8. トンネリングプロトコルによるパケット通信の品質評価を行なうパケット解析装置の制御プログラムであって、
    ユーザパケットをカプセル化してトンネリングプロトコルパケットを生成し、該トンネリングプロトコルパケットをアンカプセル化して該ユーザパケットを復元するパケット交換機間の通信線から、当該トンネリングプロトコルパケットを受信するトンネリングプロトコルパケット受信ステップと、
    前記受信したトンネリングプロトコルパケットのロスを検出するトンネリングプロトコルパケットロス検出ステップと、
    前記受信したトンネリングプロトコルパケットに含まれる前記ユーザパケットのロスを検出するユーザパケットロス検出ステップと、
    前記トンネリングプロトコルパケットロス検出ステップにおける検出結果と前記ユーザパケットロス検出ステップにおける検出結果とに基づいて、パケットロスが前記パケット交換機間の通信区間で発生したか、前記パケット交換機に至る前記ユーザパケットの通信区間で発生したかを判定するパケットロス発生区間判定ステップと、
    をコンピュータに実行させ
    前記トンネリングプロトコルパケットロス検出ステップにおいては、前記トンネリングプロトコルパケットのヘッダに記憶されたシーケンス番号の抜けからロスを検出し、
    前記ユーザパケットロス検出ステップにおいては、前記ユーザパケットのヘッダに記憶されたシーケンス番号の抜けからロスを検出することを特徴とする制御プログラム。
  9. トンネリングプロトコルによるパケット通信の品質評価が可能なパケット通信システムであって、
    ユーザパケットをカプセル化してトンネリングプロトコルパケットを生成し、該トンネリングプロトコルパケットをアンカプセル化して該ユーザパケットを復元する一対のパケット交換機と、
    前記一対のパケット交換機間の通信線から通信情報を分岐するネットワークパケット分岐装置と、
    前記ネットワークパケット分岐装置により分岐された通信情報に基づいて、トンネリングプロトコルによるパケット通信の品質評価を行なうパケット解析装置と、を備え、
    前記パケット解析装置は、
    前記ネットワークパケット分岐装置から、前記トンネリングプロトコルパケットを受信するトンネリングプロトコルパケット受信手段と、
    前記受信したトンネリングプロトコルパケットのロスを検出するトンネリングプロトコルパケットロス検出手段と、
    前記受信したトンネリングプロトコルパケットに含まれる前記ユーザパケットのロスを検出するユーザパケットロス検出手段と、
    前記トンネリングプロトコルパケットロス検出手段の検出結果と前記ユーザパケットロス検出手段の検出結果とに基づいて、パケットロスが前記パケット交換機間の通信区間で発生したか、前記パケット交換機に至る前記ユーザパケットの通信区間で発生したかを判定するパケットロス発生区間判定手段と、
    を備え
    前記トンネリングプロトコルパケットロス検出手段は、前記トンネリングプロトコルパケットのヘッダに記憶されたシーケンス番号の抜けからロスを検出し、
    前記ユーザパケットロス検出手段は、前記ユーザパケットのヘッダに記憶されたシーケンス番号の抜けからロスを検出することを特徴とするパケット通信システム。
  10. トンネリングプロトコルによるパケット通信における品質評価方法であって、
    ユーザパケットをカプセル化してトンネリングプロトコルパケットを生成し、該トンネリングプロトコルパケットをアンカプセル化して該ユーザパケットを復元するパケット交換機間の通信線から、当該トンネリングプロトコルパケットを受信するトンネリングプロトコルパケット受信ステップと、
    前記受信したトンネリングプロトコルパケットのロスを検出するトンネリングプロトコルパケットロス検出ステップと、
    前記受信したトンネリングプロトコルパケットに含まれる前記ユーザパケットのロスを検出するユーザパケットロス検出ステップと、
    前記トンネリングプロトコルパケットロス検出ステップにおいける検出結果と前記ユーザパケットロス検出ステップにおける検出結果とに基づいて、パケットロスが前記パケット交換機間の通信区間で発生したか、前記パケット交換機に至る前記ユーザパケットの通信区間で発生したかを判定するパケットロス発生区間判定ステップと、
    を含み、
    前記トンネリングプロトコルパケットロス検出ステップにおいては、前記トンネリングプロトコルパケットのヘッダに記憶されたシーケンス番号の抜けからロスを検出し、
    前記ユーザパケットロス検出ステップにおいては、前記ユーザパケットのヘッダに記憶されたシーケンス番号の抜けからロスを検出することを特徴とするパケット通信における品質評価方法。
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