JP5104738B2 - パケットロス率計測方法、パケットロス率計測装置、およびコンピュータプログラム - Google Patents

パケットロス率計測方法、パケットロス率計測装置、およびコンピュータプログラム Download PDF

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Description

本発明は、パケットのロス率を計測する方法および装置などに関する。
情報通信の技術の発展に伴い、IP(Internet Protocol)ネットワークなどのパケット交換網を介しての双方向通信が活発に行われるようになった。
特に、近年、VoIP(Voice over IP)の機能を使用したIP電話の技術が普及している。この技術によると、複数台の端末装置が、音声データをパケット化してパケット交換網を介してやり取りする。これにより、インターネットを経由した音声通話が可能となる。そして、従来のいわゆる固定電話網などに必要だった設備や運用などのコストを削減することができ、基本料金や通話料を従来よりも下げることができる。
ただし、インターネットを経由するので、IP電話のサービスを提供する事業者は、一定の通信の品質を確保するためには、通信の品質を監視し管理しなければならない。今後、IP電話による通話量がますます増大することに鑑みると、通話の品質をより正確に監視することが要求される。
従来、通話の品質を計測する方法として、次のようなものが提案されている。特許文献1に記載される方法によると、ネットワーク内の複数のポイントにそれぞれ計測装置を設置する。計測装置は、その計測装置が設けられたポイントを通過する通信のパケットに関するパケット情報に基づいてそのポイントにおけるその通信に関する状況を計測し、計測結果とその計測装置を識別する計測装置識別情報と計測した通信を識別する通信識別情報とを互いに対応付けて集計装置に送信する。集計装置は、通信の品質の分析を、各計測装置から送信されてきたその通信の通信識別情報に対応する通信状況情報および計測装置識別情報に基づいて行う。
特許文献2に記載される方法によると、ユーザ端末間で交信されるデータを伝送するための論理ネットワークのノードであるQoSルーティング装置は、受信したデータが特定データか否かを判別し該データを転送し、自装置に接続された各リンクの通信品質値を特定データのフローに基づき計測し、通信品質値の計測精度をリンクごとに求め、より低い計測精度のリンクに対しより高い比率で特定データのフロー本数を割り当てる。
通信の品質を表わす指標の1つとして、パケットのロス率が挙げられる。パケットのロス率を計測するためには、何らかの方法でパケットをキャプチャしなければならない。パケットをキャプチャする方法として、主に、パッシブ方式とアクティブ方式とが挙げられる。パッシブ方式によると、ネットワーク上に計測装置を設け、ネットワークを流れるパケットをキャプチャする。アクティブ方式によると、試験用の2台の端末装置を用意する。そして、一方の端末装置からネットワークを介してパケットを送信し、他方の端末装置においてパケットを受信する。
特開2005−286900号公報 特開2008−113186号公報
計測装置が高性能であれば、パッシブ方式であってもすべてのパケットをキャプチャすることが可能であるかもしれない。しかし、高性能な装置は、非常に高価であり、コストが嵩んでしまう。安価な計測装置を用いてコストを抑えるためには、パケットをサンプリングしてロス率を計測するなどして、計測装置の処理低減を行う必要がある。この場合、真の(実際の、本当の)ロス率を求めることができない。
しかし、上述の通り、IP電話などのIP通信の普及に伴って、通話の品質をより正確に監視することがますます要求されている。
本発明は、このような問題点に鑑み、パケットをサンプリングしてロス率を計測する場合において、従来よりも高精度にロス率を計測できるようにすることを、目的とする。
本発明の一形態に係るパケットロス率計測方法は、計測装置に次の処理を実行させる。あるセッションのパケットを間欠的にキャプチャするキャプチャ処理を実行させる。前記パケットをキャプチャすべき時間帯ごとの、キャプチャすることができた前記パケットの個数であるキャプチャ成功個数と欠損がなければ当該時間帯にキャプチャしたことが判定できたはずの前記パケットの個数であるキャプチャ可能個数とを計数する計数処理を実行させる。前記パケットが欠損する率であるロス率を前記時間帯の前記キャプチャ成功個数および前記キャプチャ可能個数に基づいて算出するロス率算出処理を実行させる。前記各時間帯の前記キャプチャ可能個数の平均値が小さいほど増加率が大きくなるように前記ロス率を補正するロス率補正処理を実行させる。
好ましくは、前記ロス率補正処理において、前記ロス率を、前記平均値が小さいほど値の大きい係数を掛けることによって補正する。
または、シミュレータに、仮想のパケットである第二のパケットが第二のロス率で欠損するように仮想のネットワークである第二のネットワークを流れることをシミュレートする処理と、連続してキャプチャする個数である連続個数および前記第二のロス率を変えながら、前記第二のパケットをキャプチャすることを複数回シミュレートする処理と、前記各連続個数と前記各第二のロス率との組合せごとに、当該連続個数でキャプチャした際に欠損がなければキャプチャすることができたはずでありかつ当該第二のロス率で欠損するようにシミュレートされた前記第二のパケットの個数である第二のキャプチャ可能個数を計数する処理と、を実行させ、前記連続個数と前記第二のロス率との組合せに対応する前記第二のキャプチャ可能個数および当該連続個数に基づいて、当該組合せにおける前記第二のパケットが欠損する率である第三のロス率を算出し、前記組合せに対応する前記第三のロス率と、当該組合せを構成する前記連続個数と、当該組合せを構成する前記第二のロス率と、を示すロス率関係データを記憶手段に記憶させておき、前記計測装置に、前記ロス率補正処理において、前記ロス率を、当該ロス率にできるだけ近い前記第三のロス率と前記平均値にできるだけ近い前記連続個数とに対応付けられている前記第二のロス率に補正する処理を実行させる。
本発明によると、パケットをサンプリングしてロス率を計測する場合において、従来よりも高精度にロス率を計測することができる。
〔第一の実施形態〕
図1はVoIP電話システムSYSの全体的な構成の例を示す図、図2は計測装置1のハードウェア構成の例を示す図、図3は計測装置1の機能的構成の例を示す図、図4は演算結果画面HG1の例を示す図である。
VoIP電話システムSYSは、VoIP(Voice over IP)による音声通話を実現するシステムであって、図1に示すように、計測装置1、複数台の端末装置2(2A、2B、…)、およびネットワーク3などによって構成される。
ネットワーク3は、端末装置2同士を繋ぐためのネットワークであって、IP(Internet Protocol)ネットワークが含まれる。IPネットワークとして、インターネット、LAN(Local Area Network)、または電話事業者のVoIPネットワークなどが用いられる。
端末装置2は、ネットワーク3を介して通話する話者(ユーザ)が使用する、VoIPに対応した端末装置である。端末装置2として、ビジネスホンなどの電話機、ヘッドセット付のパーソナルコンピュータ、または携帯電話端末などが用いられる。
計測装置1は、ネットワーク3の状況を計測するための装置であって、特にRTP(Real-time Transport Protocol)パケットのロス率を計測するために用いられる。
計測装置1は、図2に示すように、制御装置10a、RAM(Random Access Memory)10b、ROM(Read Only Memory)10c、ハードディスク10d、通信装置10e、液晶ディスプレイ10f、キーボード10g、およびポインティングデバイス10hなどを有する。
ROM10cおよびハードディスク10dには、ロス率の計測を行うための計測プログラムが記憶されている。
RAM10bには、必要に応じて計測プログラムなどのプログラムがロードされる。また、プログラムの実行によって生成されたデータもRAM10bに記憶される。
制御装置10aは、CPU(Central Processing Unit)またはMPU(Micro Processing Unit)などであって、RAM10bに読み出されたプログラムを実行する。なお、制御装置10aがMPUである場合は、RAM10bおよびROM10cが制御装置10aに一体的に組み込まれていることがある。
通信装置10eは、ネットワーク3を介して他の装置と通信を行うための、NIC(Network Interface Card)などの装置である。本実施形態では、通信装置10eは、特に、ネットワーク3を流れるパケットをキャプチャするために用いられる。
液晶ディスプレイ10fは、RTPパケットのロス率などを示す画面のほか、計測装置1の動作の状況を示す画面、コマンドまたはデータの入力用の画面、および計測装置1の操作者(以下、「計測担当者」と記載する。)に対するメッセージを記載した画面などのいわゆるGUI(Graphical User Interface)画面が表示される。
キーボード10gおよびポインティングデバイス10hは、計測担当者が計測装置1にコマンドおよびデータなどを入力するための入力装置である。
計測プログラムを実行することによって、計測装置1には、図3に示すキャプチャ部101、ロス率演算部102、および演算結果表示部103などの機能が実現される。
次に、ある2台の端末装置2A、2Bが音声通話のための通信を行っている際のロス率を演算する場合を例に、図3に示す計測装置1の各部の処理について詳細に説明する。
計測担当者は、計測の対象である通信を行う2台の端末装置つまり端末装置2A、2Bを予め指定しておく。また、計測装置1を、端末装置2A、2B間でやり取りされるすべてのパケットをキャプチャできる位置に設けておく。例えば、端末装置2A、2Bいずれかが繋がっているVoIPルータに繋げておく。または、ネットワーク3の中の、インターネットと電話事業者の電話網(固定電話網または携帯電話網など)との間のVoIPゲートウェイに繋げておく。
図3において、計測装置1のキャプチャ部101は、自らが繋がれている装置(VoIPルータまたはVoIPゲートウェイなど)を流れるパケットのうちの、計測担当者が指定した通信のRTPパケット(以下、「RTPパケット7」と記載する。)をキャプチャする。
ただし、すべてのRTPパケット7をキャプチャするのではなく、一部のRTPパケット7のみをキャプチャする。
例えば、一定期間Tに流れるRTPパケット7をキャプチャする。さらに、一定期間Tを、キャプチャ時間Taおよび非キャプチャ時間Tbからなる複数の区間に分割し、キャプチャ時間Taに流れるRTPパケット7のみをキャプチャし、非キャプチャ時間Tbに流れるRTPパケット7をキャプチャしないようにしてもよい。つまり、例えば、一定期間Tが「5.0秒」であり、キャプチャ時間Taが「0.1秒」であり、かつ非キャプチャ時間Tbが「0.1秒」である場合は、0.1秒ごとにキャプチャを開始し停止する。これを5.0秒間繰り返す。
または、すべてのキャプチャ時間Taが同じ長さでなくてもよい。例えば、キャプチャを開始しまたは再開してから所定の個数のRTPパケット7をキャプチャ(受信)できた時点までを、キャプチャ時間Taとしてもよい。非キャプチャ時間Tbも同様に、すべてが同じ長さでなくてもよい。
以下、一定期間Tにk個のキャプチャ時間Taが含まれる場合の各キャプチャ時間Taを「キャプチャ時間Ta1」、「キャプチャ時間Ta2」、…、「キャプチャ時間Tak」と区別して記載することがある。
ロス率演算部102は、連続受信可能個数計数部121、ロス個数算出部122、ロス率算出部123、およびロス率補正部124などを有し、端末装置2A、2B間でやり取りされるRTPパケット7のロス率を演算するための処理を行う。
上述の通り、キャプチャ部101は、RTPパケット7を間引いてキャプチャするので、従来と同様、真の(実の、本当の)ロス率を正確に求められない。そこで、ロス率演算部102は、間引いてキャプチャして求めたロス率を補正する処理をも行う。
連続受信可能個数計数部121は、キャプチャ時間Ta(Ta1、Ta2、…、Tak)ごとの連続受信可能個数CA(CA1、CA2、…、CAk)を計数する。「連続受信可能個数CA」とは、特定のセッションに属する一連のパケット(本例では、RTPパケット7)のうちの、キャプチャの開始の時点から終了の時点までの間(本例では、キャプチャ時間Ta)にパケットのロスが一切生じなかった場合に受信できたであろうパケットの個数を、意味する。
連続受信可能個数計数部121は、各キャプチャ時間Taの連続受信可能個数CAを、次の(1)式によって求めることができる。
CAi=SQEi−SQSi+1 … (1)
ただし、「i」はキャプチャ時間Taの番号を表しており、i=1、2、…、kである。以下、同様である。「SQSi」はキャプチャ時間Taiの最初にキャプチャしたRTPパケット7のシーケンス番号である。「SQEi」は、キャプチャ時間Taiの最後にキャプチャしたRTPパケット7のシーケンス番号である。
ロス個数算出部122は、キャプチャ時間Ta(Ta1、Ta2、…Tak)ごとのロス個数CL(CL1、CL2、…、CLk)を算出する。「ロス個数CL」とは、キャプチャ時間Taにキャプチャすべきであるにも関わらずロストによってキャプチャできなかったRTPパケット7の個数を意味する。
ロス個数算出部122は、各キャプチャ時間Taのロス個数CLを、次の(2)式によって求めることができる。
CLi=CAi−CRi … (2)
ただし、「CRi」は、キャプチャ時間Taiにキャプチャ(受信)できたRTPパケット7の個数(キャプチャ成功個数)である。
ロス率算出部123は、次の(3)式に基づいて、すべてのキャプチャ時間Ta(Ta1、Ta2、…、Tak)におけるRTPパケット7のロス率Roを算出する。
Figure 0005104738
つまり、すべての連続受信可能個数CAに対するすべてのロス個数CLの割合を、ロス率Roとして算出する。この算出方法から分かるように、ロス率Roは、RTPパケット7を実際にサンプリングした結果にのみ基づいて算出されたものであって、何ら補正がなされていない。よって、ロス率Roは見かけ上のロス率であると、言える。そこで、以下、ロス率Roを「見かけロス率Ro」と記載する。
ロス率補正部124は、ロス率算出部123によって算出された見かけロス率Roを、次の(4)式を用いて補正することによって、ネットワーク3における真のロス率(以下、「真のロス率R」と記載する。)を求める。
R=Ro・n/(n−α) … (4)
ただし、
Figure 0005104738
である。「α」は、正の定数であって、例えば「2」である。
以上の通り、ロス率演算部102の各部の処理によると、見かけロス率Ro、真のロス率R、および1つのキャプチャ時間Ta当たりの連続受信可能個数CAの平均値(以下、「連続受信可能個数平均値n」と記載する。)が算出される。
上述の例では、端末装置2A、2B間のセッションにおけるRTPパケット7の見かけロス率Ro、真のロス率Rなどの値を算出したが、同様の方法で、キャプチャ部101およびロス率演算部102によって他の端末装置同士の間のセッションにおける値も算出される。
演算結果表示部103は、図4のような、ロス率演算部102によって算出(演算)された各セッションの各項目の値を示す演算結果画面HG1を生成し、液晶ディスプレイ10fに表示する。
図5は計測装置1の全体的な処理の流れの例を説明するフローチャートである。次に、計測装置1におけるロス率の計測処理の全体的な流れを、図5のフローチャートを参照しながら説明する。
計測装置1は、例えば端末装置2A、2Bの間のセッションが確立されると、このセッションにおけるRTPパケット7のロス率を次のような手順で計測する。
計測装置1は、セッションの確立後、一定期間Tが経過するまで、端末装置2A、2Bの間でやり取りされるRTPパケット7のキャプチャの開始および停止を繰り返す(図5の#11でYes、#12〜#14)。つまり、キャプチャ時間TaだけRTPパケット7をキャプチャし(#12)非キャプチャ時間TbだけRTPパケット7をキャプチャしない(#14)というパターンを、一定期間Tが経過するまで繰り返す。また、その間、上記の(1)式および(2)式を用いて、キャプチャしたRTPパケット7のシーケンス番号および個数に基づいて、連続受信可能個数CAの合計およびロス個数CLの合計を計数しておく(#13)。
計測装置1は、(3)式を用いて見かけロス率Roを算出し(#15)、(4)式を用いて見かけロス率Roを補正することによって真のロス率Rを算出する(#16)。
そして、計測装置1は、見かけロス率Roおよび真のロス率Rなどを示す演算結果画面HG1を表示する(#17)。
なお、既に演算結果画面HG1を表示している場合は、今回新たに求めた、端末装置2A、2Bのセッションの見かけロス率Roおよび真のロス率Rなどの計測値を演算結果画面HG1に追記する。また、計測装置1は、このセッションが切断されるまで、定期的に、このセッションの見かけロス率Roおよび真のロス率Rなどを計測し直す(#11〜#16)。そして、計測し直すごとに、新たな計測値が示されるように演算結果画面HG1を表示し直す(#17)。
計測装置1は、端末装置2A、2B以外の端末装置同士のセッションについても同様に、確立されてから切断されるまでの間、定期的に見かけロス率Roおよび真のロス率Rなどを計測する(#11〜#16)。そして、計測値が得られるごとに、それを記した演算結果画面HG1を表示し直す(#17)。
図6はキャプチャ時間と非キャプチャ時間との境目またはその付近にパケットロスが発生した例を示す図である。
第一の実施形態によると、RTPパケット7をサンプリングして求めたロス率(見かけロス率Ro)に1より大きい係数を掛けることによって、真のロス率Rを求めた。これにより、パケットをサンプリングしてロス率を計測する場合において、従来よりも高精度に真のロス率を計測することができる。
つまり、RTPパケット7をサンプリングする場合は、図6に示すようにキャプチャする時間帯(キャプチャ時間Ta)とキャプチャしない時間帯(キャプチャ時間Ta)との境目またはその付近にパケットロスが発生すると、それを検知することができない。よって、サンプリングしてロス率を計測する場合は、実際のロス率よりも低い結果が得られてしまう。
しかし、計測装置1によると、上述の通り、サンプリングして求めたロス率を、1より大きい係数を掛けて補正するので、従来よりも高精度に真のロス率を計測することができる。
しかも、連続受信可能個数平均値nが大きいほど小さな(1に近い)係数を用いて補正するので、より一層高精度に真のロス率を計測することができる。
〔第二の実施形態〕
図7は第二の実施形態における計測装置1の機能的構成の例を示す図、図8は対応データ8を生成するための処理の流れの例を説明するフローチャート、図9はロス率関係テーブル542の例を示す図である。
第一の実施形態では、サンプリングして実測したロス率つまり見かけロス率Roを(4)式で補正することによって、より精度の高い真のロス率Rを測定(推測)した。第二の実施形態では、シミュレータによって予め得たデータを用いて見かけロス率Roを補正し、真のロス率Rを算出する。
第二の実施形態におけるVoIP電話システムSYSの全体的な構成は、第一の実施形態の場合と同様であり、図1に示した通りである。計測装置1のハードウェア構成も第一の実施形態の場合と同様であり、図2に示した通りである。ただし、ROM10cおよびハードディスク10dには、図7に示すキャプチャ部501、ロス率演算部502、演算結果表示部503、およびシミュレーション部504を実現するためのプログラムが記憶されている。
以下、キャプチャ部501ないしシミュレーション部504の機能を説明する。第一の実施形態と重複する点については、説明を省略する。
シミュレーション部504は、サンプリングロス率算出部541およびロス率関係テーブル542などを有し、RTPパケット7がネットワーク3を流れるのをシミュレートするとともに、それらのRTPパケット7のロス率をサンプリングして見かけロス率Ro’を求める。そして、真のロス率R’とサンプリング計測したロス率Ro’との対応関係を求め、それを示すデータを記憶する。以下、シミュレーション部504の各部の内容を詳細に説明する。
サンプリングロス率算出部541は、図8に示すような手順で、ある1つのセッションのRTPパケット7がネットワーク3を流れることをシミュレートし、ロス率のサンプリング計測を行う。以下、シミュレートしたRTPパケット7を「RTPパケット7B」と記載する。
計測担当者は、サンプリングレートを計測装置1に対して指定する。本例では、連続して幾つのRTPパケット7Bをキャプチャ(受信)し連続して幾つのRTPパケット7Bを間引くのかを指定する。さらに、真のロス率R’を指定する。以下、連続してキャプチャする個数を「連続キャプチャ個数PN」と記載し、連続して間引く個数を「連続間引き個数PM」と記載する。
サンプリングロス率算出部541は、これらの指定を受け付けると(図8の#21)、真のロス率R’だけ欠損が表れるように、RTPパケット7Bを次々に生成する(#23〜#26)。すなわち、まず、真のロス率R’の確率で特定の値が表れるように次々に乱数を発生させる(#23)。
乱数が特定の値でなければ(#24でNo)、欠損が表れなかったものとみなし、RTPパケット7Bが計測装置1に届いたことをシミュレートする(#25)。一方、乱数が特定の値である場合は(#24でYes)、RTPパケット7Bが欠損(ロスト)し計測装置1に届かなかったものとみなす(#26)。
このようにして、あるセッションのRTPパケット7Bがネットワーク3を流れるのがシミュレートされる。
サンプリングロス率算出部541は、ステップ#21で受け付けたサンプリングレートで、上述のようにシミュレートしたRTPパケット7Bをサンプリングする(#27)。具体的には、連続キャプチャ個数PNだけRTPパケット7Bをキャプチャし連続間引き個数PMだけRTPパケット7Bを間引く(キャプチャしない)ことを、所定の期間、繰り返す。
その間、サンプリングロス率算出部541は、第一の実施形態における計測の処理の場合と同様に、キャプチャを行う時間ごとに、連続受信可能個数CAおよびキャプチャ成功個数CRを計数し、ロス個数CLを算出する。以下、計数しまたは算出した連続受信可能個数CA、キャプチャ成功個数CR、およびロス個数CLを、ロス率演算部102、502が算出するそれらと区別するために、それぞれ、「連続受信可能個数CA’」、「キャプチャ成功個数CR’」、および「ロス個数CL’」と記載する。
サンプリングロス率算出部541は、所定の期間が経過したらサンプリングを終了し(#22でYes)、サンプリングによって得られた連続受信可能個数CA’およびロス個数CL’に基づいて次の(5)式を用いて、見かけロス率Ro’を算出する(#28)。
Figure 0005104738
そして、サンプリングロス率算出部541は、算出した見かけロス率Ro’、指定された真のロス率R’、連続キャプチャ個数PN、および連続間引き個数PMを示す対応データ8を生成し、ロス率関係テーブル542に登録する(#29)。
サンプリングロス率算出部541は、さらに、他の様々な値の真のロス率R’、連続キャプチャ個数PN、および連続間引き個数PMの指定を受け付け(#21)、同様に見かけロス率Ro’を算出し(#22〜#28)、対応データ8をロス率関係テーブル542に登録する(#29)。
このようにして、ロス率関係テーブル542には、図9に示すように、多数の対応データ8が登録される。
図7に戻って、キャプチャ部501は、第一の実施形態のキャプチャ部101(図3参照)と同様に、計測の対象のセッションのRTPパケット7をキャプチャする。
ロス率演算部502は、連続受信可能個数計数部521、ロス個数算出部522、ロス率算出部523、およびロス率補正部524を有し、第一の実施形態のロス率演算部102と同様に、端末装置同士間でやり取りされるRTPパケット7のロス率を演算するための処理を行う。
連続受信可能個数計数部521、ロス個数算出部522、およびロス率算出部523の処理内容は、それぞれ、第一の実施形態の連続受信可能個数計数部121、ロス個数算出部122、およびロス率算出部123と同様である。したがって、連続受信可能個数計数部521ないしロス率算出部523の処理によると、連続受信可能個数CAの平均値(連続受信可能個数平均値n)および見かけロス率Roが求められる。
ロス率補正部524の役割は、第一の実施形態のロス率補正部124と同様であって、ロス率算出部523によって算出された見かけロス率Roを補正することによって、真のロス率Rを算出する。ただし、第二の実施形態では、(3)式の代わりに、ロス率関係テーブル542に記憶されている対応データ8が次のように用いられる。
ロス率補正部524は、今回の連続受信可能個数平均値nと同じ値である連続キャプチャ個数PNを示す対応データ8を検索する。そのような対応データ8がなければ、今回の連続受信可能個数平均値nに最も近い連続キャプチャ個数PNを示す対応データ8を検索する。
さらに、検索した対応データ8の中から、今回の見かけロス率Roと同じ値である見かけロス率Ro’を示す対応データ8を選出する。そのような対応データ8がなければ、今回の見かけロス率Roに最も近い見かけロス率Ro’を示す対応データ8を選出する。
そして、ロス率補正部524は、選出した対応データ8に示される真のロス率R’を、今回の見かけロス率Roの補正値(真のロス率R)として選択する。
例えば、今回の連続受信可能個数平均値nが「10.1」でありかつ見かけロス率Roが「0.7991(%)」である場合は、対応データ8b、8f、8jが検索され、さらにそれらの中から対応データ8fが選出される。よって、「1.0000(%)」が真のロス率Rとなる。
なお、今回の見かけのロス率Roと同じ値である見かけのロス率Ro‘を示す対応データ8が無い場合は、上記のように、もっとも今回の見かけロス率Roに最も近い見かけロス率Ro’を示す対応データ8を選出する方法の他に、Roを挟む前後のRo’に対応するR’の値から加重平均を出してRを推測するような方法も考えられる。
演算結果表示部503は、第一の実施形態の演算結果表示部103と同様に、ロス率演算部502によって算出(演算)された各セッションの各項目の値を示す演算結果画面HG1(図4参照)を生成し、液晶ディスプレイ10fに表示する。
第二の実施形態における計測装置1の全体的な処理の流れは、第一の実施形態の場合と同様であり、前に図5で説明した通りである。ただし、ステップ#16における見かけロス率Roの補正の方法が、上述の通り、第一の実施形態とは異なる。
第二の実施形態によると、RTPパケット7をサンプリングして計測したロス率Roを、事前にシミュレートして得た見かけロス率Ro’ と連続受信可能個数平均値nおよび真のロス率R’との関係に基づいて補正することによって、真のロス率Rを求める。よって、従来よりも高精度に真のロス率Rを計測することができる。
〔第三の実施形態〕
図10は第三の実施形態における計測装置1の機能的構成の例を示す図、図11はロス率関係テーブル604の例を示す図、図12はロス率関係テーブル604を得るためのネットワークNTの例を示す図である。
第二の実施形態では、真のロス率R’および連続キャプチャ個数PNとサンプリング計測した見かけロス率Ro’との関係をシミュレータによって予め求め、それに基づいて、運用時に新たに計測した見かけロス率Roを補正し真のロス率Rを求めた。第三の実施形態では、過去の運用時に計測した見かけロス率Roおよびそれを計測した際の連続受信可能個数とそれを補正した値である真のロス率Rとの関係を求め、それに基づいて、新たに計測した見かけロス率Roを補正し真のロス率Rを求めてもよい。
例えば、過去の運用時の見かけロス率Roおよび連続受信可能個数と真のロス率Rとを示すデータを多数記録しておき、見かけロス率Roおよび連続受信可能個数平均値nと真のロス率Rとの関係を求めておく。そして、その関係に基づいて、新たに計測した見かけロス率Roを補正し真のロス率Rを求めてもよい。
または、第二の実施形態におけるロス率関係テーブル542に相当するテーブルを作成し、このテーブルに基づいて、新たに計測した見かけロス率Roを補正し真のロス率Rを求めてもよい。以下、このテーブルを用いた場合を例に、第三の実施形態について説明する。
第三の実施形態におけるVoIP電話システムSYSの全体的な構成は、第一および第二の実施形態の場合と同様であり、図1に示した通りである。計測装置1のハードウェア構成も第一および第二の実施形態の場合と同様であり、図2に示した通りである。ただし、ROM10cおよびハードディスク10dには、図10に示すキャプチャ部601、ロス率演算部602、演算結果表示部603、およびロス率関係テーブル604を実現するためのプログラムが記憶されている。
以下、キャプチャ部601ないしロス率関係テーブル604について説明する。第一または第二の実施形態と重複する点については、説明を省略する。
ロス率関係テーブル604は、第二の実施形態のロス率関係テーブル542に相当するテーブルであって、図11のように、真のロス率R’および連続キャプチャ個数PNと見かけロス率Ro’との関係を示している。ロス率関係テーブル604の内容は、次のようにして求められる。
図12に示すように、実験用の端末装置である端末装置2A’、2B’と計測装置1とを、ネットワークNTに繋いでおく。ネットワークNTは、ネットワーク3よりも通信の品質が高いネットワークである。できるだけパケットの損失が生じにくいことが望ましく、パケットの欠損がまったく生じないことが最も望ましい。または、パケットの損失が生じにくい条件下のネットワーク3をネットワークNTとして用いてもよい。
計測担当者は、第二の実施形態の場合と同様に、サンプリングレート(連続キャプチャ個数PNおよび連続間引き個数PM)と真のロス率R’とを指定する。
端末装置2A’は、端末装置2B’とのセッションを確立し、端末装置2B’へ向けてRTPパケット7Cを発信する。ただし、端末装置2A’は、計測担当者が指定した真のロス率R’で意図的にRTPパケット7Cを欠損させるために、ロス率R’の確率でRTPパケット7Cを発信しないようにする。
計測装置1は、第一の実施形態の図5のステップ#11〜#15などで説明した方法で、見かけロス率Ro’をサンプリング計測する。ただし、この際のサンプリングレートは計測担当者が指定したものが適用される。また、見かけロス率Ro’をサンプリング計測した際に、連続受信可能個数CAの平均値として、連続受信可能個数平均値n’が求められる。
同一の値の真のロス率R’およびサンプリングレートで見かけロス率Roを何度か計測する。さらに、これらの値を様々に変えながら見かけロス率Roを計測する。これにより、真のロス率R’および連続キャプチャ個数PNがそれぞれどのような値であるときに、見かけロス率Roがどれくらいの範囲の値を取り得るかが、求められる。そして、図11のように、それぞれの真のロス率Rおよび連続キャプチャ個数PNと見かけロス率Ro’の範囲とを示すデータを、ロス率関係テーブル604に格納する。
計測装置1の代わりに試験用の計測装置を用いて上記の処理を実行するようにしてもよい。
図10に戻って、キャプチャ部601は、第一の実施形態のキャプチャ部101(図3参照)および第二の実施形態のキャプチャ部501(図7参照)と同様に、計測の対象のセッションのRTPパケット7をキャプチャする。
ロス率演算部602は、連続受信可能個数計数部621、ロス個数算出部622、ロス率算出部623、およびロス率補正部624を有し、第一の実施形態のロス率演算部102および第二の実施形態のロス率演算部502と同様に、端末装置同士間でやり取りされるRTPパケット7のロス率を演算するための処理を行う。
連続受信可能個数計数部621、ロス個数算出部622、およびロス率算出部623の処理内容は、それぞれ、第一または第二の実施形態の連続受信可能個数計数部121、521、ロス個数算出部122、522、およびロス率算出部123、523と同様である。したがって、連続受信可能個数計数部621ないしロス率算出部623の処理によると、連続受信可能個数CAの平均値(連続受信可能個数平均値n)および見かけロス率Roが求められる。
ロス率補正部624の役割は、第一の実施形態のロス率補正部124および第二の実施形態のロス率補正部524と同様であって、ロス率算出部623によって算出された見かけロス率Roを補正することによって、真のロス率Rを求める。ただし、第三の実施形態では、ロス率関係テーブル604が使用される。
ロス率関係テーブル604の使用方法は、第二の実施形態におけるロス率関係テーブル542の使用方法と同じである。
例えば、今回の補正の対象の見かけロス率Roが「0.5055(%)」であり連続受信可能個数平均値nが「42」である場合は、「0.63(%)」が真のロス率Rとなる。
演算結果表示部603は、第一の実施形態の演算結果表示部103および第二の実施形態の演算結果表示部503と同様に、ロス率演算部602によって算出(演算)された各セッションの各項目の値を示す演算結果画面HG1(図4参照)を生成し、液晶ディスプレイ10fに表示する。
第二の実施形態における計測装置1の全体的な処理の流れは、第一の実施形態の場合と同様であり、前に図5で説明した通りである。ただし、ステップ#16における見かけロス率Roの計測方法が第一の実施形態の場合とは異なる。また、使用するテーブルが第二の実施形態の場合とは異なる。
第三の実施形態によると、RTPパケット7をサンプリングして計測したロス率Roを、事前に実測して得た見かけロス率Ro’および真のロス率R’との関係に基づいて補正することによって、真のロス率Rを求める。よって、従来よりも高精度に真のロス率Rを計測することができる。しかも、連続受信可能個数平均値nをも考慮して補正するので、より一層高精度に真のロス率Rを計測することができる。
第一の実施形態では、(4)式に示した通り「n/(n−α)」という係数を用いて見かけロス率Roを補正したが、連続受信可能個数平均値nが大きいほど小さな(1に近い)係数を用いて補正するのであれば、これ以外の係数を用いて補正してもよい。
第一ないし第三の本実施形態では、RTPパケット7のロス率を計測する場合を例に説明したが、他のプロトコルのパケットのロス率を計測する場合にも、本発明を適用することができる。
その他、VoIP電話システムSYS、計測装置1の全体または各部の構成、処理内容、処理順序、テーブルの構成などは、本発明の趣旨に沿って適宜変更することができる。
上に述べた実施例には、以下に述べるような付記も開示されている。
(付記1)
計測装置に、
あるセッションのパケットを間欠的にキャプチャするキャプチャ処理を実行させ、
前記パケットをキャプチャすべき時間帯ごとの、キャプチャすることができた前記パケットの個数であるキャプチャ成功個数と、欠損がなければ当該時間帯にキャプチャすることができたはずの前記パケットの個数であるキャプチャ可能個数とを、計数する、計数処理を、実行させ、
前記パケットが欠損する率であるロス率を前記時間帯ごとの前記キャプチャ成功個数および前記キャプチャ可能個数に基づいて算出するロス率算出処理を実行させ、
前記各時間帯の前記キャプチャ可能個数の平均値が小さいほど増加率が大きくなるように前記ロス率を補正するロス率補正処理を実行させる、
パケットロス率計測方法。
(付記2)
前記ロス率補正処理において、前記ロス率を、前記平均値が小さいほど値の大きい係数を掛けることによって補正する、
付記1記載のパケットロス率計測方法。
(付記3)
シミュレータに、
仮想のパケットである第二のパケットが第二のロス率で欠損するように仮想のネットワークである第二のネットワークを流れることをシミュレートする処理と、
連続してキャプチャする個数である連続個数および前記第二のロス率を変えながら、前記第二のパケットをキャプチャすることを複数回シミュレートする処理と、
前記各連続個数と前記各第二のロス率との組合せごとに、当該連続個数でキャプチャした際に欠損がなければキャプチャすることができたはずでありかつ当該第二のロス率で欠損するようにシミュレートされた前記第二のパケットの個数である第二のキャプチャ可能個数を計数する処理と、
を実行させ、
前記連続個数と前記第二のロス率との組合せに対応する前記第二のキャプチャ可能個数および当該連続個数に基づいて、当該組合せにおける前記第二のパケットが欠損する率である第三のロス率を算出し、
前記組合せに対応する前記第三のロス率と、当該組合せを構成する前記連続個数と、当該組合せを構成する前記第二のロス率と、を示すロス率関係データを記憶手段に記憶させておき、
前記計測装置に、
前記ロス率補正処理において、前記ロス率を、当該ロス率にできるだけ近い前記第三のロス率と前記平均値にできるだけ近い前記連続個数とに対応付けられている前記第二のロス率に補正する処理を実行させる、
付記1記載のパケットロス率計測方法。
(付記4)
一方の通信装置から他方の通信装置へ第三のパケットを、前記ネットワークよりも通信の品質が高い第三のネットワークに、第三のロス率で欠損するように発信させ、
前記計測装置または試験用の計測装置に、
連続してキャプチャする個数である連続個数および前記第三のロス率を変えながら、前記第三のパケットをキャプチャする処理を複数回実行させ、
前記各連続個数と前記各第三のロス率との組合せごとに、当該連続個数でキャプチャした際に欠損がなければキャプチャすることができたはずでありかつ当該第三のロス率で欠損するようにシミュレートされた前記第三のパケットの個数である第三のキャプチャ可能個数を計数する処理を実行させ、
前記連続個数と前記第三のロス率との組合せに対応する前記第三のキャプチャ可能個数および当該連続個数に基づいて、当該組合せにおける前記第三のパケットが欠損する率である第四のロス率を算出し、
前記組合せに対応する前記第四のロス率と、当該組合せを構成する前記連続個数と、当該組合せを構成する前記第三のロス率と、を示すロス率関係データを記憶手段に記憶させておき、
前記計測装置に、
前記ロス率補正処理において、前記ロス率を、当該ロス率にできるだけ近い前記第四のロス率と前記平均値にできるだけ近い前記連続個数とに対応付けられている前記第三のロス率に補正する処理を実行させる、
付記1記載のパケットロス率計測方法。
(付記5)
前記通信装置に、
前記セッションごとの補正した前記ロス率を表示する、ロス率表示処理を実行させる、
付記1ないし付記4のいずれかに記載のパケットロス率計測方法。
(付記6)
あるセッションのパケットを間欠的にキャプチャするキャプチャ手段と、
前記パケットをキャプチャすべき時間帯ごとの、キャプチャすることができた前記パケットの個数であるキャプチャ成功個数と、欠損がなければ当該時間帯にキャプチャすることができたはずの前記パケットの個数であるキャプチャ可能個数とを、計数する、計数手段と、
前記パケットが欠損する率であるロス率を前記時間帯ごとの前記キャプチャ成功個数および前記キャプチャ可能個数に基づいて算出するロス率算出手段と、
前記各時間帯の前記キャプチャ可能個数の平均値が小さいほど増加率が大きくなるように前記ロス率を補正するロス率補正手段と、
を有するパケットロス計測装置。
(付記7)
計測装置を制御するために用いられるコンピュータプログラムであって、
前記計測装置に、
あるセッションのパケットを間欠的にキャプチャするキャプチャ処理を実行させ、
前記パケットをキャプチャすべき時間帯ごとの、キャプチャすることができた前記パケットの個数であるキャプチャ成功個数と、欠損がなければ当該時間帯にキャプチャすることができたはずの前記パケットの個数であるキャプチャ可能個数とを、計数する、計数処理を、実行させ、
前記パケットが欠損する率であるロス率を前記時間帯ごとの前記キャプチャ成功個数および前記キャプチャ可能個数に基づいて算出するロス率算出処理を実行させ、
前記各時間帯の前記キャプチャ可能個数の平均値が小さいほど増加率が大きくなるように前記ロス率を補正するロス率補正処理を実行させる、
コンピュータプログラム。
VoIP電話システムの全体的な構成の例を示す図である。 計測装置のハードウェア構成の例を示す図である。 計測装置の機能的構成の例を示す図である。 演算結果画面の例を示す図である。 計測装置の全体的な処理の流れの例を説明するフローチャートである。 キャプチャ時間と非キャプチャ時間との境目またはその付近にパケットロスが発生した例を示す図である。 第二の実施形態における計測装置の機能的構成の例を示す図である。 対応データを生成するための処理の流れの例を説明するフローチャートである。 ロス率関係テーブルの例を示す図である。 第三の実施形態における計測装置の機能的構成の例を示す図である。 ロス率関係テーブルの例を示す図である。 ロス率関係テーブルを得るためのネットワークの例を示す図である。
符号の説明
1 計測装置(パケットロス計測装置)
101、501、601 キャプチャ部(キャプチャ手段)
102、502、602 ロス率演算部(計数手段、ロス率算出手段、ロス率補正手段)
542 ロス率関係テーブル
7 RTPパケット
7B、7C RTPパケット(第二のパケット)

Claims (5)

  1. 計測装置に、
    あるセッションのパケットを間欠的にキャプチャするキャプチャ処理を実行させ、
    前記パケットをキャプチャすべき時間帯ごとの、キャプチャすることができた前記パケットの個数であるキャプチャ成功個数と、欠損がなければ当該時間帯にキャプチャしたことが判定できたはずの前記パケットの個数であるキャプチャ可能個数とを、計数する、計数処理を、実行させ、
    前記パケットが欠損する率であるロス率を前記時間帯の前記キャプチャ成功個数および前記キャプチャ可能個数に基づいて算出するロス率算出処理を実行させ、
    前記各時間帯の前記キャプチャ可能個数の平均値が小さいほど増加率が大きくなるように前記ロス率を補正するロス率補正処理を実行させる、
    パケットロス率計測方法。
  2. 前記ロス率補正処理において、前記ロス率を、前記平均値が小さいほど値の大きい係数を掛けることによって補正する、
    請求項1記載のパケットロス率計測方法。
  3. シミュレータに、
    仮想のパケットである第二のパケットが第二のロス率で欠損するように仮想のネットワークである第二のネットワークを流れることをシミュレートする処理と、
    連続してキャプチャする個数である連続個数および前記第二のロス率を変えながら、前記第二のパケットをキャプチャすることを複数回シミュレートする処理と、
    前記各連続個数と前記各第二のロス率との組合せごとに、キャプチャすることがシミュレートされた前記第二のパケットの個数である第二のキャプチャ成功個数と、当該連続個数でキャプチャした際に欠損がなければキャプチャしたことが判定できたはずとシミュレートされた前記第二のパケットの個数である第二のキャプチャ可能個数を計数する処理と、
    を実行させ、
    前記連続個数と前記第二のロス率との組合せに対応する前記第二のキャプチャ成功個数および前記第二のキャプチャ可能個数に基づいて、当該組合せにおける前記第二のパケットが欠損する率である第三のロス率を算出し、
    前記組合せに対応する前記第三のロス率と、当該組合せを構成する前記連続個数と、当該組合せを構成する前記第二のロス率と、を示すロス率関係データを記憶手段に記憶させておき、
    前記計測装置に、
    前記ロス率補正処理において、前記ロス率を、当該ロス率にできるだけ近い前記第三のロス率と前記平均値にできるだけ近い前記連続個数とに対応付けられている前記第二のロス率に補正する処理を実行させる、
    請求項1記載のパケットロス率計測方法。
  4. あるセッションのパケットを間欠的にキャプチャするキャプチャ手段と、
    前記パケットをキャプチャすべき時間帯ごとの、キャプチャすることができた前記パケットの個数であるキャプチャ成功個数と、欠損がなければ当該時間帯にキャプチャしたことが判定できたはずの前記パケットの個数であるキャプチャ可能個数とを、計数する、計数手段と、
    前記パケットが欠損する率であるロス率を前記時間帯の前記キャプチャ成功個数および前記キャプチャ可能個数に基づいて算出するロス率算出手段と、
    前記各時間帯の前記キャプチャ可能個数の平均値が小さいほど増加率が大きくなるように前記ロス率を補正するロス率補正手段と、
    を有するパケットロス計測装置。
  5. 計測装置を制御するために用いられるコンピュータプログラムであって、
    前記計測装置に、
    あるセッションのパケットを間欠的にキャプチャするキャプチャ処理を実行させ、
    前記パケットをキャプチャすべき時間帯ごとの、キャプチャすることができた前記パケットの個数であるキャプチャ成功個数と、欠損がなければ当該時間帯にキャプチャしたことが判定できたはずの前記パケットの個数であるキャプチャ可能個数とを、計数する、計数処理を、実行させ、
    前記パケットが欠損する率であるロス率を前記時間帯の前記キャプチャ成功個数および前記キャプチャ可能個数に基づいて算出するロス率算出処理を実行させ、
    前記各時間帯の前記キャプチャ可能個数の平均値が小さいほど増加率が大きくなるように前記ロス率を補正するロス率補正処理を実行させる、
    コンピュータプログラム。
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