JP5836134B2 - オージェ電子分光法用試料作製方法 - Google Patents

オージェ電子分光法用試料作製方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5836134B2
JP5836134B2 JP2012003347A JP2012003347A JP5836134B2 JP 5836134 B2 JP5836134 B2 JP 5836134B2 JP 2012003347 A JP2012003347 A JP 2012003347A JP 2012003347 A JP2012003347 A JP 2012003347A JP 5836134 B2 JP5836134 B2 JP 5836134B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sample
substrate
sample preparation
electron spectroscopy
auger electron
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012003347A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013142624A (ja
Inventor
建一 堤
建一 堤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Jeol Ltd
Original Assignee
Jeol Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Jeol Ltd filed Critical Jeol Ltd
Priority to JP2012003347A priority Critical patent/JP5836134B2/ja
Publication of JP2013142624A publication Critical patent/JP2013142624A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5836134B2 publication Critical patent/JP5836134B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Analysing Materials By The Use Of Radiation (AREA)
  • Sampling And Sample Adjustment (AREA)

Description

本発明は、試料作製方法に関する。
近年、環境問題、エネルギー問題等の理由で、電気自動車が注目されている。この電気自動車のバッテリーとしてリチウムイオン電池の開発が進められている。リチウム(Li)、マンガン(Mn)、コバルト(Co)、ニッケル(Ni)等を含むリチウムイオン電池粉体材料の断面の観察や元素分析は、リチウムイオン電池の開発を進めるうえで、重要である。リチウムイオン電池粉体材料の分析手法として、オージェ電子分光法(Auger Electron Spectroscopy)は、リチウムのような軽い元素も分析できるため有効である。また、SEM(Scanning Electron Microscope)観察は、粉体の形状の観察に有効である。
粉体試料の断面の観察や元素分析を行うための試料作製方法として、粉体を樹脂に包埋して固定し、断面加工する方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。具体的には、まず、攪拌容器内で、粉体を熱硬化性樹脂や光硬化性樹脂などの粉体固定用の樹脂と混合して、粉体を樹脂に分散させる。次に、粉体が分散した樹脂を、ホットプレート等で硬化させる。次に、クロスセクションポリッシャー装置等を用いて、硬化した樹脂にイオンビームを照射して、粉体の断面を作製する。
特開平11−140131号公報
しかしながら、上述した粉体を樹脂等に固定して断面加工を行う方法を用いて、リチウム粉体を含む試料の試料作製を行った場合、固定用の樹脂にリチウムが吸収されたり、拡散してしまったりする場合があった。そのため、この方法を用いて断面加工された試料の観察や元素分析を行っても、存在するはずのリチウムが観察されなかったり、検出されなかったりする場合があった。さらに、試料が樹脂に固定されているため、分析や観察を行う際に照射される電子線等によって、試料が帯電(チャージアップ)してしまう場合があった。
このように、リチウム粉体を含む試料では、観察や元素分析に適した断面を作製することが困難であった。
本発明は、以上のような問題点に鑑みてなされたものであり、本発明のいくつかの態様によれば、リチウム粉体を含む試料に対して、観察や元素分析に適した断面を作製することができる試料作製方法を提供することができる。
(1)本発明に係るオージェ電子分光法用試料作製方法は、
リチウム粉体を含む試料を、基体の側面に設けられた窪みに充填する工程と、
充填された前記試料の表面と前記窪みの周辺の前記基体の表面とをまたがって覆うように、揮発性を有する溶媒にコロイド粒子を分散させて成る固定剤を塗布する工程と、
前記溶媒を蒸発させて、充填された前記試料を覆う蓋を形成する工程と、
前記基体の前記蓋が形成された側面側が遮蔽板の端縁部から突出するように前記遮蔽板を配置する工程と、
前記遮蔽板の端縁部を含めて前記遮蔽板側から前記基体にイオンビームを照射して、前記遮蔽板に遮蔽されていない前記基体と前記蓋と前記窪みの開口付近の前記試料とを削り、前記リチウム粉体の断面を形成する工程と、
を含み、
前記基体の材質は、ベリリウム、ホウ素、炭素の少なくとも1つである。
このような試料作製方法によれば、コロイド粒子を含む固定剤を用いることにより、当該固定剤が、試料が充填された窪み内に、浸透することを抑制することができる。そして、イオンビームによって、固定剤に触れた試料を除去して、固定剤の影響の少ない試料(例えば、固定剤に触れていない試料)の断面を得ることができる。したがって、試料に対する固定剤の影響を低減することができ、観察や元素分析に適したリチウム粉体の断面を得ることができる。さらに、このような試料作製方法によれば、基体が高い電気伝導度を有するため、測定や観察時に、試料の帯電(チャージアップ)を抑制することができる。
(2)本発明に係るオージェ電子分光法用試料作製方法において、
前記固定剤は、コロイダルグラファイトであってもよい。
このような試料作製方法によれば、グラファイト(炭素)のオージェピークはリチウムのオージェピークと重ならないため、例えば、オージェ電子分光法において、固定剤の成分が検出されたとしても、その影響が少ない。したがって、オージェ電子分光法において、精度が高く、解釈の容易な測定が可能となる。
(3)本発明に係るオージェ電子分光法用試料作製方法において、
前記イオンビームは、不活性ガスのイオンビームであってもよい。
このような試料作製方法によれば、リチウムがイオンビームと反応して変質することを防ぐことができる。
(4)本発明に係るオージェ電子分光法用試料作製方法において、
前記基体の材質は、炭素であってもよい。
このような試料作製方法によれば、炭素は、人体への影響が少なく、酸素等と反応しにくいため、容易に試料の作製を行うことができる。
(5)本発明に係るオージェ電子分光法用試料作製方法において、
前記基体の形状は、直方体であり、
前記窪みは、前記基体の面に設けられた溝であってもよい。
本実施形態に係る試料作製方法を用いた試料作製工程を説明するための図。 本実施形態に係る試料作製方法を用いた試料作製工程を説明するための図。 本実施形態に係る試料作製方法を用いた試料作製工程を説明するための図。 本実施形態に係る試料作製方法を用いた試料作製工程を説明するための図。 本実施形態に係る試料作製方法を用いた試料作製工程を説明するための図。 本実施形態に係る試料作製方法を用いた試料作製工程を説明するための図。 本実施形態に係る試料作製方法を用いた試料作製工程を説明するための図。 本実施形態に係る試料作製方法を用いて作製したリチウム粉体を含む試料のSEM写真。
以下、本発明の好適な実施形態について図面を用いて詳細に説明する。なお、以下に説明する実施形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また以下で説明される構成の全てが本発明の必須構成要件であるとは限らない。
1. 試料作製方法
まず、本実施形態に係る試料作製方法について説明する。図1〜図7は、本実施形態に係る試料作製方法を用いた試料作製工程を説明するための図である。本実施形態では、リチウム(Li)粉体を含む試料の断面を作製する方法について説明する。
本実施形態に係る試料作製方法では、例えば、オージェ電子分光法(Auger Electron Spectroscopy)用およびSEM(走査型電子顕微鏡、Scanning Electron Microscope)観察用の断面試料を作製することができる。なお、本実施形態に係る試料作製方法は、オージェ電子分光法用およびSEM観察用の試料の作製に限定されない。
まず、図1に示すように、基体10に窪み12を形成する。基体10の材質は、ベリリウム(Be)、ホウ素(B)、炭素(C)の少なくとも1つである。ベリリウム、ホウ素、および炭素は、高い熱伝導度および高い電気伝導度を有している。また、ベリリウム、ホウ素、および炭素は、リチウムのオージェピークが検出されるエネルギー帯(30〜55eV)付近にオージェピークを有していない。なお、基体10の材質としては、特に、炭素が望ましい。炭素は、人体への影響が少なく、酸素等と反応しにくいためである。基体10は、例えば、カーボンブラック(炭素)のブロックである。基体10の形状は、図示の例では、直方体である。具体的には、基体10の形状は、例えば、横(X方向の大きさ)10mm、縦(Y方向の大きさ)5mm、高さ(Z方向の大きさ)5mmの直方体である。
窪み12は、例えば、ナイフ等を用いて基体10の側面11に溝をつくることにより形成される。窪み12は、図示の例では、直方体の1つの側面11に2つ形成されているが、その数は特に限定されない。窪み12は、例えば、長さ(X方向の大きさ)5mm、幅(Z方向の大きさ)1mm、深さ(Y方向の大きさ)1mmの溝である。なお、窪み12の形状は、試料Sを充填することができれば特に限定されない。
次に、図2に示すように、リチウム粉体を含む試料Sを基体10に設けられた窪み12に充填する。試料Sは、リチウム粉体を含む。なお、ここでは、リチウム粉体という文言を、リチウム単体の粉体のみではなく、リチウム化合物の粉体を含む意味で用いている。試料Sに含まれるリチウム粉体の粒径は、例えば、0.1〜200μm程度である。試料Sは、リチウム以外の物資を含んでいてもよい。試料Sは、例えば、リチウムの他に、マンガン(Mn)、鉄(Fe)、コバルト(Co)、ニッケル(Ni)等を含むリチウムイオン電池材料の粉体であってもよい。試料Sの充填は、基体10の側面11に置かれた試料Sを、薬包紙等で、窪み12に埋めることにより行うことができる。試料Sは、窪み12が完全に埋まるように充填される。
次に、図3に示すように、窪み12に充填された試料Sを覆うように、コロイド粒子を含む固定剤を塗布する。これにより、充填された試料S上に蓋20を形成することができる。固定剤としては、例えば、コロイダルグラファイトを用いることができる。コロイダルグラファイトは、グラファイト粉末(例えば、直径1μm以下)を水やアルコール等の溶媒中に分散したものである。すなわち、コロイダルグラファイトは、グラファイト(炭素)粉末と、水またはアルコールと、で構成されている。
図4は、固定剤20aを塗布する工程を説明するための図である。なお、図4は、基体10の窪み12を模式的に示す断面図である。ここでは、固定剤20aとしてコロイダルグラファイトを用いた場合について説明する。本工程は、具体的には、まず、固定剤20a(コロイダルグラファイト)を、窪み12に充填された試料Sを覆うように塗布する。図示の例では、固定剤20aは、充填された試料S上および基体10の側面11上に塗布されている。次に、固定剤20aの溶媒(水またはアルコール)を蒸発させる。これにより、図3に示すように、窪み12に充填された試料Sを覆う蓋20を形成することができる。固定剤20aがコロイダルグラファイトの場合、蓋20の材質は、グラファイト(炭素)である。
ここで、固定剤20aはコロイド粒子(グラファイト)を含む。そのため、図4に示すように、固定剤20aを試料S上に塗布すると、コロイド粒子が繋がって、窪み12の開口付近に層(グラファイトの層)が形成される。そのため、固定剤20a(水またはアルコール等の溶媒を含む)が試料Sの粒子間を浸透しづらくなる。したがって、試料Sが充填された窪み12内に、固定剤20aが浸透することを抑制できる。これにより、窪み12に充填された試料Sのうち、窪み12の開口付近の試料Sに固定剤20aが触れたとしても、その他の領域にある試料Sに固定剤20aが触れることを抑制することができる。図示の例では、固定剤20aは、充填された試料Sの表面から1〜2層程度、浸透している。また、試料Sの粒子と窪み12の内面13,14とが接触している領域は、試料Sの粒子同士が接触している領域と比べて隙間ができやすい。そのため、窪み12の内面13,14近傍では、固定剤20aは、より窪み12の奥(試料Sの表面から5〜10層)まで浸透する。
次に、図5に示すように、窪み12に充填された試料SにイオンビームBを照射して、リチウム粉体の断面を形成する。本工程は、例えば、クロスセクションポリッシャー装置(以下「CP装置」ともいう)100を用いて行われる。
CP装置100は、イオン源110で発生したイオンビームBを試料に照射して、試料の断面を作製することができる装置である。CP装置100は、イオンビームBが照射される領域を制限するための遮蔽板120を備えている。遮蔽板120は、試料上に置かれ、試料の遮蔽板120から突出した部分にイオンビームBが照射される。本工程では、基体10の側面11側が遮蔽板120から突出するように遮蔽板120を配置し、基体10の上面からイオンビームBを照射する。イオンビームBは、例えば、アルゴン(Ar)等の不活性ガスのイオンビームである。
本工程では、窪み12の開口付近の試料Sが削れてなくなるように、イオンビームBで基体10、蓋20、および試料Sを削る。また、本工程では、蓋20の一部が窪み12上に残るようにイオンビームBを照射する。
図6および図7は、イオンビームBを照射した後の基体10および試料Sの状態を示す図である。なお、図7は、図2に対応している。
図6および図7に示すように、イオンビームBにより基体10の一部、蓋20の一部、および試料Sの一部が削れて、窪み12に充填された試料Sが露出している。そして、図7に示すように、試料Sを構成するリチウム粉体の一部には、断面が形成される。本工程において、窪み12の開口付近の試料SをイオンビームBで削って除去することにより、固定剤20aに触れた試料Sを除去して、固定剤20aの影響の少ない試料S(例えば、固定剤に触れていない試料)の断面を得ることができる。また、本工程において、図6に示すように、蓋20の一部を窪み12上に残すことにより、試料Sを窪み12から落ちにくくすることができる。また、図7に示すように、窪み12の内面13,14には、蓋20の一部が残る。この内面13,14に残った蓋20の一部は、窪み12に充填された試料Sの粒子を押圧し、試料Sの粒子が窪み12の外に落ちないように保持する。そのため、試料Sを窪み12から落ちにくくすることができる。
以上の工程により、試料S(リチウム粉体)の断面を作製することができる。
本実施形態によれば、充填された試料Sを覆うように、コロイド粒子を含む固定剤を塗布し、充填された試料SにイオンビームBを照射して、リチウム粉体の断面を作製している。上述のように、コロイド粒子を含む固定剤20aを用いることにより、固定剤20aが、試料Sが充填された窪み12内に、浸透することを抑制することができる。そして、イオンビームBによって、固定剤20aに触れた試料Sを除去して、固定剤20aの影響の少ない、例えば、固定剤20aに触れていない試料S(リチウム粉体)の断面を得ることができる。したがって、試料に対する固定剤の影響を低減することができ、観察や元素分析に適したリチウム粉体の断面を得ることができる。
図8は、本実施形態に係る試料作製方法を用いて断面を作製したリチウム粉体を含む試料のSEM写真である。図8の例では、固定剤として、コロイダルグラファイトを用い、基体として、カーボンブラック(炭素)の直方体のブロックを用いた。本実施形態に係る試料作製方法により試料の断面を作製した結果、図8に示すように、リチウム粉体の断面を良好に観察することができた。また、一度にたくさんのリチウム粉体の断面を作製することができた。なお、図8に示すように、粉体間には、空隙が存在している。このことから、固定剤(コロイダルグラファイト)が、基体の窪み内に浸透していないことがわかる。
本実施形態によれば、基体10の材質は、ベリリウム、ホウ素、炭素の少なくとも1つである。ベリリウム、ホウ素、炭素は、リチウムのオージェピークが検出されるエネルギー帯(30〜55eV)付近にオージェピークを有さない。したがって、本実施形態に係る試料作製方法で作製したリチウム粉体の断面をオージェ電子分光法で分析した場合に、基体10の成分が検出されたとしてもリチウムのオージェピークと重ならず、その影響が少ない。そのため、オージェ電子分光法において、精度が高く、解釈の容易な測定が可能となる。
さらに、ベリリウム、ホウ素、炭素は、高い電気伝導度を有するため、オージェ電子分光法での測定時やSEM観察時に、試料Sのチャージアップを抑制することができる。また、ベリリウム、ホウ素、炭素は、高い熱伝導度を有するため、オージェ電子分光法での測定時やSEM観察時に、試料Sに発生する熱を、逃がすことができる。
本実施形態によれば、固定剤として、コロイダルグラファイトを用いることができる。グラファイト(炭素)のオージェピークはリチウムのオージェピークと重ならないため、例えば、オージェ電子分光法において、固定剤の成分が検出されたとしても、その影響が少ない。したがって、オージェ電子分光法において、精度が高く、解釈の容易な測定が可能となる。
本実施形態によれば、不活性ガスのイオンビームBを照射して、リチウム粉体の断面を作製することができる。これにより、リチウムがイオンビームBと反応して変質することを防ぐことができる。
なお、本発明は上述した実施形態に限定されず、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。
例えば、上述した実施形態では、CP装置100を用いて、試料Sの断面を形成したが、これに限定されず、例えば、集束イオンビーム(Focused Ion Beam)装置を用いて、試料Sの断面を形成してもよい。集束イオンビーム装置では、例えば、ガリウム(Ga)イオンビームを試料Sに照射して、加工を行うことができる。
本発明は、実施の形態で説明した構成と実質的に同一の構成(例えば、機能、方法及び結果が同一の構成、あるいは目的及び効果が同一の構成)を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成の本質的でない部分を置き換えた構成を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成と同一の作用効果を奏する構成又は同一の目的を達成することができる構成を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成に公知技術を付加した構成を含む。
S 試料、10 基体、11 側面、12 窪み、13,14 内面、20 蓋、20a 固定剤、100 クロスセクションポリッシャー装置、110 イオン源、120 遮蔽板

Claims (5)

  1. リチウム粉体を含む試料を、基体の側面に設けられた窪みに充填する工程と、
    充填された前記試料の表面と前記窪みの周辺の前記基体の表面とをまたがって覆うように、揮発性を有する溶媒にコロイド粒子を分散させて成る固定剤を塗布する工程と、
    前記溶媒を蒸発させて、充填された前記試料を覆う蓋を形成する工程と、
    前記基体の前記蓋が形成された側面側が遮蔽板の端縁部から突出するように前記遮蔽板を配置する工程と、
    前記遮蔽板の端縁部を含めて前記遮蔽板側から前記基体にイオンビームを照射して、前記遮蔽板に遮蔽されていない前記基体と前記蓋と前記窪みの開口付近の前記試料とを削り、前記リチウム粉体の断面を形成する工程と、
    を含み、
    前記基体の材質は、ベリリウム、ホウ素、炭素の少なくとも1つである、オージェ電子分光法用試料作製方法。
  2. 請求項1において、
    前記固定剤は、コロイダルグラファイトである、オージェ電子分光法用試料作製方法。
  3. 請求項1または2において、
    前記イオンビームは、不活性ガスのイオンビームである、オージェ電子分光法用試料作製方法。
  4. 請求項1ないし3のいずれか1項において、
    前記基体の材質は、炭素である、オージェ電子分光法用試料作製方法。
  5. 請求項1ないし4のいずれか1項において、
    前記基体の形状は、直方体であり、
    前記窪みは、前記基体の面に設けられた溝である、オージェ電子分光法用試料作製方法。
JP2012003347A 2012-01-11 2012-01-11 オージェ電子分光法用試料作製方法 Active JP5836134B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012003347A JP5836134B2 (ja) 2012-01-11 2012-01-11 オージェ電子分光法用試料作製方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012003347A JP5836134B2 (ja) 2012-01-11 2012-01-11 オージェ電子分光法用試料作製方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013142624A JP2013142624A (ja) 2013-07-22
JP5836134B2 true JP5836134B2 (ja) 2015-12-24

Family

ID=49039253

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012003347A Active JP5836134B2 (ja) 2012-01-11 2012-01-11 オージェ電子分光法用試料作製方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5836134B2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5661901B1 (ja) * 2013-11-20 2015-01-28 株式会社住化分析センター 測定セルおよび当該測定セルを用いた電極の評価方法
JP6778491B2 (ja) * 2016-03-02 2020-11-04 住友金属鉱山株式会社 粉末試料の観察方法およびその作製方法
JP6504097B2 (ja) * 2016-04-01 2019-04-24 住友金属鉱山株式会社 オージェ電子分光分析の分析試料作製方法およびオージェ電子分光分析方法
CN107490498B (zh) * 2017-07-31 2024-03-19 浙江中元磁业股份有限公司 一种微细烧结钕铁硼磁粉低氧取样装置及其取样方法
US20200373121A1 (en) * 2018-01-10 2020-11-26 University Of Kansas Conductive fixation for electron microscopy
CN111855716A (zh) * 2019-04-25 2020-10-30 中国科学院物理研究所 Tem样品的制备方法

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5714746A (en) * 1980-06-30 1982-01-26 Shimadzu Corp Method for preparing powdered sample for linear scanning type analytical apparatus of electrically charged particle
JPH1130575A (ja) * 1997-07-10 1999-02-02 Kawasaki Steel Corp 電子顕微鏡用粉末試料保持材
JP2002365248A (ja) * 2001-06-06 2002-12-18 Jeol Ltd 試料分析方法
WO2004008108A1 (en) * 2002-07-15 2004-01-22 Avantium International B.V. A system for the preparation of multiple solid state samples, in particular for spectroscopic and microscopic analysis
JP4557130B2 (ja) * 2003-09-16 2010-10-06 日本電子株式会社 試料作製装置
JP2007113952A (ja) * 2005-10-18 2007-05-10 Canon Inc 電子顕微鏡観察用試料作製方法、電子顕微鏡観察用微小容器及び電子顕微鏡観察方法。
JP4922632B2 (ja) * 2006-03-17 2012-04-25 日本電子株式会社 イオンビームを用いる断面試料作製方法
JP5098812B2 (ja) * 2008-05-27 2012-12-12 新日鐵住金株式会社 無機多孔体の観察試料および当該観察試料の作製方法
JP2011117826A (ja) * 2009-12-03 2011-06-16 Pola Chemical Industries Inc 化粧料の膜の断面観察用試料の調製方法
WO2011125722A1 (ja) * 2010-04-01 2011-10-13 三菱化学株式会社 リチウム二次電池用正極材料及びその製造方法、並びにリチウム二次電池用正極及びリチウム二次電池

Also Published As

Publication number Publication date
JP2013142624A (ja) 2013-07-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5836134B2 (ja) オージェ電子分光法用試料作製方法
He et al. Progressive growth of the solid–electrolyte interphase towards the Si anode interior causes capacity fading
Tan et al. Additive engineering for robust interphases to stabilize high-Ni layered structures at ultra-high voltage of 4.8 V
Xu et al. In situ synthesis of graphene‐coated silicon monoxide anodes from coal‐derived humic acid for high‐performance lithium‐ion batteries
Lin et al. Synchrotron X-ray analytical techniques for studying materials electrochemistry in rechargeable batteries
Ebner et al. X-Ray Tomography of Porous, Transition Metal Oxide Based Lithium Ion Battery Electrodes.
Wang In situ transmission electron microscopy and spectroscopy studies of rechargeable batteries under dynamic operating conditions: A retrospective and perspective view
Wolfman et al. Visualization of electrochemical reactions in battery materials with X-ray microscopy and mapping
Brunner et al. Self‐Assembled Magnetite Mesocrystalline Films: Toward Structural Evolution from 2D to 3D Superlattices
Levin et al. Nanomaterial datasets to advance tomography in scanning transmission electron microscopy
Zhao et al. Electroanalytical methods and their hyphenated techniques for novel ion battery anode research
Black et al. Synchrotron radiation based operando characterization of battery materials
Wu et al. Electron microscopy and its role in advanced lithium-ion battery research
JP5687299B2 (ja) 観察試料、観察試料の作製方法、及び観察方法
Migunov et al. Model-independent measurement of the charge density distribution along an Fe atom probe needle using off-axis electron holography without mean inner potential effects
Gilbert et al. Composition and Impedance Heterogeneity in Oxide Electrode Cross‐Sections Detected by Raman Spectroscopy
Blondeau et al. Are operando measurements of rechargeable batteries always reliable? An example of beam effect with a mg battery
Li et al. Integrated differential phase contrast (IDPC)-STEM utilizing a multi-sector detector for imaging thick samples
Golla-Schindler et al. Characterization of degeneration phenomena in lithium-ion batteries by combined microscopic techniques
González et al. The effect of structural disorder on the secondary electron emission of graphite
Lodico et al. Operando spectral imaging of the lithium ion battery’s solid-electrolyte interphase
JP2014066586A (ja) 分析試料調製方法及びその分析方法
Popov et al. Identification of non‐agglomerated nanodiamonds inside metal matrix composites by synchrotron radiation
Karen et al. TOF‐SIMS analysis of lithium air battery discharge products utilizing gas cluster ion beam sputtering for surface stabilization
Begum et al. Characterisation of hollow Russian doll microspheres

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20140722

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150310

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150318

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150514

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20151028

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20151102

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5836134

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150