以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。なお、各図において互いに同一又は相当する部材には同一あるいは類似の符号を付し、重複した説明は省略する。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る視聴覚端末10の構成を示すブロック図である。本実施の形態に示す視聴覚端末10は遠隔教育の受講者が遠隔教育番組を視聴するための視聴覚端末として設けられているが、視聴覚端末10は、より一般的に、視聴者が任意の視聴覚番組を視聴するために用いることができる。本実施の形態の視聴覚端末10は小型軽量のスマートフォン10(図3参照)として設けられているが、視聴覚端末10はデスクトップコンピュータ等の固定端末として設けられてもよいし、携帯電話、ノートパソコン、TV等の任意の実施の形態の視聴覚端末としても設けることができる。
図1に示す本実施の形態の再生表示部11は、遠隔教育の受講者がおこなう再生操作に従って遠隔教育番組を表示して受講者に提示する表示装置(ディスプレイ)である。具体的には、再生表示部11は、液晶表示画面11a(図3参照)を有することにより軽量に設けられているとともに、視認性の高い映像の表示をおこなうことができる。しかしながら一の実施の形態では、再生表示部11は有機エレクトロルミネッセンス表示画面(不図示)を有するものとして液晶表示画面11aでは必要なバックライトを廃止してさらなる軽量化をおこなうものとしてもよい。あるいは他の実施の形態では、再生表示部11はプラズマ表示画面(不図示)を有するものとしてさらに視認性を高めるものとしてもよい。また、本実施の形態の再生表示部11は、遠隔教育番組の音声を受講者に提示するために空気伝導スピーカ(不図示)を有する。このため、遠隔教育の受講者は、例えばイヤフォンに内蔵された空気伝導スピーカにより遠隔教育番組の音声を聴くことができる。しかしながらさらに他の実施の形態では、再生表示部11は、骨伝導スピーカを有するものとして受講者が遠隔教育番組を視聴する際にも周囲の音を聞くことができるように設けるものとしてもよい。
また、図1に示す本実施の形態の再生表示部11は、液晶表示画面11a(図3参照)に透明電極により設けられたマトリクス・スイッチが重ねられた投影型静電容量方式のタッチスクリーン(タッチパネル)装置として設けるものとするとよい。このように設けることにより、遠隔教育の受講者は液晶表示画面11aの一部に表示される再生操作パネル400(図3参照)にタッチすることで、再生表示部11による遠隔教育番組の再生を随意に操作することができる。また、このように設けることにより、視聴覚端末10をさらに軽量に設けることができる。
図1に示す本実施の形態の再生表示部11を投影型静電容量方式のタッチスクリーン装置として設けることにより、多数の導通点を同時に検出することができるマルチ・タッチ検出をおこなうことができる。このため、遠隔教育の受講者は複数本の指で同時に再生操作パネル400(図3参照)にタッチして再生操作の入力をおこなうことができる。具体的には、遠隔教育の受講者は、再生操作パネル400に表示される「再生」マークと「早送り」マークとを同時にタッチすることにより再生表示部11に「早送り再生」を指示することができる。しかしながら一の実施の形態では、再生表示部11は、より簡易に表面型静電容量方式によるタッチスクリーンとして設けるものとしてもよい。また他の実施の形態では、さらに簡易に抵抗膜方式によるタッチスクリーンとして設けるものとしてもよい。これらのタッチスクリーン装置が簡易に設けられた実施の形態では、マルチ・タッチ検出をおこなうことができないために、遠隔教育の受講者は、再生操作パネル400に表示される「再生」マークにタッチした後に、続けて「早送り」マークをタッチすることにより再生表示部11に「早送り再生」を指示することができる。
図1に示す本実施の形態の再生表示部11は、情報通信をおこなうことによりインターネット等の情報通信回線網(不図示)を通じて送信可能化された遠隔教育番組を再生表示部11で再生するための情報通信装置(不図示)を有する。再生表示部11が有する情報通信装置は典型的にはブロードバンド・ルータにより構成することができる。本実施の形態の再生表示部11が有する情報通信装置は無線により情報通信をおこなうように設けられている。このため、遠隔教育の受講者は視聴覚端末10に情報通信をおこなうための情報通信コードを接続する必要がなく、より容易に遠隔教育番組を視聴することができる。しかしながら一の実施の形態では、再生表示部11が有する情報通信装置は有線により情報通信をおこなうように設けることができる。このように設けることにより、遠隔教育の受講者は無線通信をおこなう電波環境に影響されることなく、安定して遠隔教育番組を視聴することができる。
図1に示す本実施の形態の再生表示部11は、放送される遠隔教育番組を受信して表示するために、チューナ(不図示)をさらに有するものとしてもよい。チューナを有することにより、再生表示部11は、地上波放送または衛星放送によるTVまたはラジオ放送を受信して表示することができる。さらに本実施の形態の再生表示部11は、チューナにより有線放送を受信することができるように設けることもできる。このように設けることにより、再生表示部11が有するチューナに有線放送ケーブルを接続することで、有線放送を受信して再生表示部11で表示することができる。このように、再生表示部11がチューナを有することにより、遠隔教育の受講者は放送される遠隔教育番組を受信して視聴することができる。
図1に示す本実施の形態の再生表示部11は、情報記録媒体に記録された遠隔教育番組を再生して表示するために、情報記録媒体用の再生装置(プレーヤ)(不図示)をさらに有するものとしてもよい。情報記録媒体用の再生装置を有することにより、再生表示部11は、例えば、DVD(Digital‐Versatile‐Disc)等の情報記録媒体に記録された遠隔教育番組を再生して表示することができる。情報記録媒体用の再生装置はあらゆる規格の情報記録媒体を再生可能に設けることができるから、遠隔教育の受講者はあらゆる規格の情報記録媒体を再生して遠隔教育番組を視聴することができる。
図1に示す本実施の形態の再生開始位置指定部12は、遠隔教育の受講者が遠隔教育番組の再生を開始すべき位置(再生開始位置203(図2参照))を遠隔教育番組の再生の時間軸200(図2、図3参照)に沿って指定することができるように設けられている。典型的には、再生開始位置指定部12は、再生表示部11が有する液晶表示画面11a(図3参照)にシークバー12a(図2、図3参照)を表示するように設けられる。シークバー12aには、遠隔教育番組の現在の再生位置を示すスライダ204(図2、図3参照)が表示される。遠隔教育の受講者はシークバー12aのスライダ204の位置を遠隔教育番組の再生の時間軸200に沿って随意に移動することにより、再生表示部11が遠隔教育番組の再生を開始すべき再生開始位置203を随意に指定することができる。液晶表示画面11aを有する再生表示部11は遠隔教育の受講者が再生開始位置指定部12としてのシークバー12aにより指定した遠隔教育番組の再生開始位置203より遠隔教育番組の再生を典型的には標準の再生速度113(図2(b)参照)で開始するように設けられる。
図1に示す本実施の形態の再生速度指定部13は、再生表示部11による遠隔教育番組の再生の再生速度113(図2(b)参照)を遠隔教育の受講者が指定する任意の再生速度113に指定することができるように設けられている。例えば、再生速度指定部13は液晶表示画面11a(図3参照)の一部に再生操作パネル400(図3参照)の「早送り」マークを表示するように設けられている。遠隔教育の受講者は「早送り」マークに、例えば1回タッチすることにより再生表示部11に「2倍速再生」を指示することができる。あるいは遠隔教育の受講者は「早送り」マークに、例えば2回タッチすることにより再生表示部11に「4倍速再生」を指示することができる。このように、再生速度指定部13は再生操作パネル400の「早送り」マークにタッチされた回数を検出して再生表示部11による遠隔教育番組の再生の再生速度113を指定することができる。
図1に示す本実施の形態の再生履歴表示部14は、再生表示部11により遠隔教育番組を再生した再生履歴100(図2参照)を、後に詳述するように、実際に再生された再生部分101(図2参照)と、遠隔教育番組を再生している途中でスキップされた非再生部分102(図2参照)と、遠隔教育番組を早送り再生した非再生部分102a(図2参照)と、再生部分101と遠隔教育番組の終端220(図2参照)との間で未だ再生されていない未再生部分103(図2参照)とに区別して、シークバー12a(図2参照)に重ねて表示するように設けられる。
図1に示す本実施の形態の再生回数加算部15は、後に詳述するように、再生表示部11により遠隔教育番組を再生した再生回数111(図2参照)の算出において、遠隔教育番組の再生部分101(図2参照)、非再生部分102、102a(図2参照)および未再生部分103(図2参照)の各部分毎に異なる再生回数111の加算値を加算して、遠隔教育番組の再生の時間軸200(図2参照)に沿った番組進行時間の各時刻(各番組部分)における再生回数111を算出するように設けられる。
図1に示す本実施の形態の指標表示部16は、後に詳述するように、遠隔教育番組の内容(例えば、レジュメ500(図3参照))をシークバー12a(図3参照)の時間軸200(図3参照)に沿って示す指標112(図3参照)を表示するように設けられる。
図1に示す本実施の形態の再生履歴保存部21は、再生表示部11により再生した遠隔教育番組の再生履歴100(図2参照)を、再生部分101(図2参照)と非再生部分102、102a(図2参照)と未再生部分103(図2参照)とに区別して記録して保存することができる。再生履歴保存部21は、例えば、強誘電体メモリ等の不揮発性のRAMまたは小型軽量のハードディスク等により設けるものとするとよい。遠隔教育の受講者は、随時、再生履歴100を再生履歴保存部21に保存することができると共に、保存した再生履歴100を再生履歴保存部21から読み出して再生履歴表示部14によりシークバー12a(図2参照)に重ねて表示することができる。
図1に示す本実施の形態の番組一覧表示部22は、後に詳述するように、再生履歴保存部21に記録して保存された複数の遠隔教育番組の再生履歴100(図4参照)をシークバー12a(図2、図3参照)の時間軸200(図4参照)を揃えて一覧表示することができるように設けられる。このため、遠隔教育の受講者は複数の遠隔教育番組の再生履歴100を一覧表示して相互に比較することができる。遠隔教育の受講者は再生履歴100を相互に比較することにより、例えば、受講者が優先して視聴すべき遠隔教育番組の番組部分を的確に把握して遠隔教育を受講することができる。
図1に示す本実施の形態の自動再生部23は、再生履歴100(図2参照)の情報または後に詳述する遠隔教育番組の再生履歴100を記録および統計する再生履歴集積システム30(図6参照)より受信した遠隔教育番組に関する統計情報115(図2参照)に沿って遠隔教育番組を自動的に再生することができるように設けられる。このため、再生表示部11は、遠隔教育の受講者の再生操作に従って再生表示部11により再生した遠隔教育番組の再生履歴100、さらに再生履歴保存部21に記録して保存された再生履歴100、または再生履歴集積システム30から受信した受講者自身の、あるいは他の受講者の再生履歴100若しくは遠隔教育番組に関する統計情報115に沿って遠隔教育番組を自動的に再生して効率良く遠隔教育番組を視聴することができる。
図1に示す本実施の形態の送信部24は、再生履歴100(図2参照)を再生履歴集積システム30(図6参照)に送信することができるように設けられる。また、受信部25は、再生履歴集積システム30(図6参照)から再生履歴100および/または遠隔教育番組に関する統計情報115(図2参照)を受信することができるように設けられる。送信部24および受信部25は情報通信をおこなうことができる情報通信装置として設けることができる。典型的には送信部24および受信部25は無線により情報通信をおこなうことができるブロードバンド・ルータにより構成することができる。しかしながら一の実施の形態では、送信部24および受信部25は無線通信環境の影響を受け難い有線通信により情報通信をおこなうことができる有線接続ルータにより構成するものとしてもよい。
この他に、図1に示す本実施の形態の視聴覚端末10は、視聴覚端末10における制御および情報処理を統括する中央演算装置である小型のマイクロプロセッサ(MPU)20と、各機能部に接続される各機能部の処理を補助するランダムアクセスメモリ(RAM)26とを備える。これらの構成により、視聴覚端末10は小型軽量に設けられているために、遠隔教育の受講者は視聴覚端末10を容易に携帯することができると共に、典型的には受講者は片手で視聴覚端末10を把持して好適に遠隔教育番組を視聴することができる。
続いて図2を参照して、本実施の形態の視聴覚端末10(図3参照)のシークバー12aに重ねて表示される再生履歴100について詳述する。本実施の形態の視聴覚端末10において、再生履歴100は、実際に再生された再生部分101と、遠隔教育番組を再生している途中でスキップされた非再生部分102、あるいは早送り再生された非再生部分102aと、再生部分101と遠隔教育番組の終端220との間で未だ再生されていない未再生部分103とに区別して、シークバー12aに重ねて表示される。再生履歴100には遠隔教育番組の再生の再生回数111が含まれる。非再生部分102、102aは、遠隔教育の受講者が関心を持たなかったり、理解し易いので見る必要が無いと考えたりして視聴をスキップまたは早送りした番組部分である。
図2に示す本実施の形態の再生履歴100の表示に対して、従来の再生履歴の表示では、標準の再生速度で再生された番組部分(本実施の形態において再生部分101に相当する)と早送り再生された番組部分(本実施の形態において早送り再生された非再生部分102aに相当する)とは区別されて表示されていなかった。このため、遠隔教育番組の番組部分について遠隔教育の受講者が内容に関心を持って視聴したのか、あるいは関心を持たなかったために早送り再生して視聴したのかについて、従来の再生履歴の情報によっては判断することができなかった。
また、図2に示す本実施の形態の再生履歴100の表示に対して、従来の再生履歴の表示では、スキップ再生された番組部分(本実施の形態においてスキップ再生された非再生部分102に相当する)と再生されていない番組部分(本実施の形態において未再生部分103に相当する)とは区別されて表示されていなかった。このため、遠隔教育番組の番組部分について遠隔教育の受講者が内容に関心を持たなかったために意図的にスキップ再生したものか、あるいは全く手付かずのままの番組部分であるのかについて、従来の再生履歴の情報によっては判断することができなかった。
図2に示す本実施の形態の再生履歴100の表示によれば、再生部分101と、スキップ再生された非再生部分102と、早送り再生された非再生部分102aと、未再生部分103とが区別してシークバー12に重ねて表示されるために、遠隔教育の受講者は再生履歴100を的確に把握して遠隔教育番組の視聴をおこなうことができる。
また、図2に示す本実施の形態の再生履歴100の表示においては、再生回数加算部15(図1参照)により遠隔教育番組を再生表示部11(図1参照)で再生した再生回数111を、再生部分101と、非再生部分102、102aと、未再生部分103とに区別して加算することができるため、例えば、各部分毎に再生履歴100に加算する再生回数111の加算値をそれぞれ異なるように定めることで、遠隔教育番組の再生の時間軸200に沿った番組再生時間の各時刻の番組部分における再生回数111を的確に統計して把握することができる。
具体的には、例えば、図2に示す本実施の形態の再生部分101に対しては1回の再生回数111の加算値を加算することができる。このとき、非再生部分102、102a、未再生部分103には加算しない。なお、一の実施の形態では、2倍の再生速度113で早送り再生された非再生部分102aに対しては再生速度113の逆数を取って0.5回の再生回数111の加算値を加算してもよい。また、スキップ再生された非再生部分102に対しては−1回の再生回数111の加算値を加算してもよい。また、未再生部分103に対しては0回の再生回数111の加算値を、それぞれ加算することができる。このように再生回数111の加算を再生履歴100の各部分毎に加算値を異なる値に定めて加算するように設けることにより遠隔教育の受講者による遠隔教育番組の視聴状況を的確に反映した再生回数111を算出することができる。
一の実施の形態では、図2に示す本実施の形態の早送り再生された非再生部分102aに対する再生回数111の加算値は、前述のように再生速度113の逆数を取ることにより、例えば、2倍速再生では0.5回、4倍速再生では0.25回、8倍速再生では0.125回、16倍速再生では約0.063回と早送り再生の再生速度113が増すに従って小さな値に設けられる。このため、早送り再生された非再生部分102aに対する再生回数111の加算値は、遠隔教育の受講者による早送り再生された非再生部分102aの理解可能性を早送り再生された再生速度113に応じて的確に反映することができる。
なお、一の実施の形態では、図2に示す早送り再生された非再生部分102aの再生速度113に例えば所定の閾値を設けることにより、遠隔教育の受講者が番組内容を理解することが可能な早送り再生の再生速度113と遠隔教育の受講者が番組内容を理解することが不可能な早送り再生の再生速度113とをさらに区別するものとしてもよい。この場合には、例えば、2倍速再生以下の再生速度113で早送り再生された非再生部分102aのみを早送り再生された非再生部分102aとして区別して再生速度113の逆数の再生回数111の加算値を加算するものとしてもよい。
一方で、図2に示す非再生部分102aにおいて、2倍速再生を超える再生速度113で早送り再生された非再生部分102aについては遠隔教育の受講者が番組内容を理解することが不可能な再生速度113で早送り再生された番組部分であるものとして該番組部分をスキップされた非再生部分102として区別してもよい。このように、番組内容を理解することが不可能な再生速度113で早送り再生された非再生部分102aと番組内容を理解することが可能な再生速度113で早送り再生されたために一定の番組内容の理解があると考えられる早送り再生された非再生部分102aとを閾値を設けて区別するものとするとよい。また、番組内容を理解することが不可能な再生速度113で早送り再生された非再生部分102a(−1を加算)と後で視聴する意思があると考えられる未再生部分103(0を加算)とを区別するものとするとよい。番組内容を理解することが不可能な再生速度113で早送り再生された番組部分をスキップされた非再生部分102と等価として区別するときは、この番組部分の視聴は単なる早送りサーチであり、実際の視聴の意思が薄いものとしてマイナス(負)の値を加算するとよい。
さらに他の実施の形態では、図2に示す早送り再生された非再生部分102aが例えば所定の閾値として定められた2倍速再生以下の再生速度113で早送り再生された場合には遠隔教育の受講者が番組内容を理解することが可能な早送り再生の再生速度113で再生された番組部分であるものとして該番組部分を再生部分101として区分して1回の再生回数111の加算値を加算するものとしてもよい。一方で、2倍速再生を超える再生速度113で早送り再生された場合には該番組部分を早送り再生された非再生部分102aとして区分して再生速度113の逆数の再生回数111の加算値を加算するものとしてもよい。以上、早送り再生された場合の再生回数111の加算値を再生速度113の逆数としたが、早送り再生された場合の再生回数111の加算値は、遠隔教育の受講者の早送り再生による理解度の低下を反映した、標準再生の場合の加算値よりも小さい値とすればよく、例えば、再生速度113の2乗、3乗の値の逆数としてもよい。べき数を2や3あるいはそれ以上に大きくすれば、再生速度113が大きくなるにつれて加算値が急速に小さくなるので、再生速度113に理解可能性に応じて閾値を設けなくても、事実上加算値が0に近づく。例えばべき数を2とすると2倍速の場合、べき数の累乗の逆数である加算値は0.25、3倍速の場合は約0.11となる。また、べき数を3とすると2倍速の場合、べき数の累乗の逆数である加算値は0.125、3倍速の場合は約0.04となる。
あるいはより単純に、図2に示す本実施の形態の再生履歴100の表示における再生回数111の加算において、再生部分101に対しては1回の再生回数111の加算値を、非再生部分102、102aに対しては−1回の再生回数111の加算値を、未再生部分103に対しては0回の再生回数111の加算値をそれぞれ加算するものとしてもよい。あるいはさらに単純に、再生部分101に対しては1回の再生回数111の加算値を、非再生部分102、102aに対しては0回の再生回数111の加算値を、未再生部分103に対しても0回の再生回数111の加算値をそれぞれ加算するものとしてもよい。この場合にも、本実施の形態の再生履歴100の表示によれば、遠隔教育の受講者は、非再生部分102、102aと未再生部分103とを区別して認識することができるため、シークバー12aに重ねて表示される再生履歴100を的確に把握して遠隔教育番組を好適に視聴することができる。
図2に示す本実施の形態の再生履歴100の表示では、シークバー12aの時間軸200と交差する方向に設けられる表示軸300に沿って、遠隔教育番組の各番組部分の再生の回数が再生回数加算部15(図1参照)で累積して加算された再生回数111により表示されるように設けられている。再生回数111は視覚的に把握し易いように、例えば、図示するような棒グラフにより時間軸200と直交する表示軸300の方向に再生回数111の量を定量的に示して設けるものとすると効果的である。あるいは一の実施の形態では、再生回数111は時間軸200と直交することなく角度を有して斜めに交差する表示軸300に沿って表示するものとしてもよい。このように、時間軸200に対して表示軸300を斜めに交差する方向に設けることにより、シークバー12aの時間軸200と直交する方向における幅を小さく設けることができることから、携帯端末である視聴覚端末10(図3参照)の面積が限られた液晶表示画面11a(図3参照)におけるシークバー12aの表示面積を小さくすることができる。
図2に示す本実施の形態の再生履歴100の表示によれば、再生履歴100を全体的にシークバー12aに重ねて表示することにより、表示面積の限られた携帯型の視聴覚端末10(図3参照)を用いる場合にも、液晶表示画面11a(図3参照)の表示領域を有効に利用することができると共に、再生履歴100の情報を把握し易くシークバー12aの上に集積して表示することができる。
図2に示す本実施の形態の再生履歴100の表示によれば、典型的には、遠隔教育の受講者が遠隔教育番組の再生中に停止操作をしてから非再生部分102をスキップして再生を開始したか、あるいは停止操作をせずに非再生部分102をスキップしたかについては特に区別をおこなわなくてもよいが、一の実施の形態ではさらに両者を区別するものとしてもよい。
例えば、図2に示す本実施の形態の再生履歴100の表示を用いて示せば、一の実施の形態では、遠隔教育の受講者が遠隔教育番組の再生中に停止操作をしてから、再度、再生開始位置203を指定してスキップ再生をした場合には、停止操作が指示された直前の再生位置202と、遠隔教育の受講者により再度指定された再生開始位置203との間の番組部分を未再生部分103として区別するように設けるものとしてもよい。このような場合は、遠隔教育の受講者が、一旦、遠隔教育番組の視聴を終了して暫く後に、引き続き前回の遠隔教育番組の視聴終了位置202の後方の番組部分(再生開始指定位置203)から遠隔教育番組の視聴を再開した場合に生じ得る。このような場合には、前回の遠隔教育番組の再生終了位置202と後の再生開始指定位置203との間の番組部分はスキップ再生された非再生部分102ではなく、未再生部分103であるものとしてさらに区別するものとしてもよい。この場合には、本実施の形態におけるように未再生部分103が再生部分101と遠隔教育番組の終端220との間に存在するのみでなく、停止操作により停止した再生部分101と後に再生を再開した再生部分101との間にも、未再生部分103をさらに区別して再生履歴100に記録するように設けることができる。区別は、色分けでもよく、矢印符合等で表示してもよい。
さらに、図2示す本実施の形態の再生履歴100の表示を用いて示せば、他の実施の形態では、遠隔教育番組の再生中に停止操作をせずに、再度、再生開始位置203が指定された場合に、再生開始位置203が再度続けて指定される直前の再生位置202と、遠隔教育の受講者により再度続けて指定された再生開始位置203との間の部分を非再生部分102として区別するように設けるものとしてもよい。このように設けた場合には、遠隔教育番組の冒頭210から遠隔教育番組が再生されずに遠隔教育の受講者により遠隔教育番組の途中の再生開始位置201から遠隔教育番組の再生を開始するように指示がおこなわれた場合に、遠隔教育番組の冒頭210から再生開始位置201までの間の番組部分は未再生部分103として区別される。このようにスキップ再生された未再生部分102と非再生部分103とをさらに区別して再生履歴100を表示および記録するように設けることにより、さらに的確に再生履歴100を表示および記録することができる。
なお、図2に示す本実施の形態の再生履歴100の表示において、遠隔教育番組の冒頭210と再生部分101と遠隔教育番組の終端220との位置関係並びに番組進行時間の進行方向から遠隔教育の受講者が再生部分101と非再生部分102、102aと未再生部分103とを区別するものとしてもよい。例えば、遠隔教育番組の冒頭210と再生部分101との間には非再生部分102、102aが存在し、再生部分101と再生部分101との間には非再生部分102、102aが存在し、再生部分101と遠隔教育番組の終端220との間には未再生部分103が存在する。
そのような区別は、図2に示す遠隔教育番組の冒頭210、再生部分101、遠隔教育番組の終端220の位置関係で明らかとなる。通常は、遠隔教育番組は冒頭210から見始め、連続して再生するものである。非再生部分102、102aは興味が無い等の理由で、あえてスキップ等をした番組部分である。未再生部分103は、スキップ等をしたわけではなく番組が進行していないので視聴していないだけの部分である。この場合の各番組部分は位置関係でいずれの部分かが分かるので、色分け等することなく、区別して表示されているということができる。このような一の実施の形態における再生履歴100の表示は、再生部分101のみを表示するだけで再生部分101と非再生部分102、102aと未再生部分103とを区別して表示することができる再生履歴100の簡易な表示であると言うことができる。
特に、全ての図2に示す再生部分101が1回だけ再生されたような場合は、以上のような単なる位置関係での区別で十分である。このように、再生履歴100が比較的単純である場合には、遠隔教育の受講者は再生部分101のみが表示される簡易な表示を参照して遠隔教育番組の各番組部分の区別について妥当な認識をおこなうことができる。また、比較的単純な再生履歴100を表示する場合には、再生履歴100の情報の複雑さ(単純さ)に応じて可能な限り再生履歴100の表示を簡易化して判り易く表示することにより、再生履歴100の情報を認識する遠隔教育の受講者の認識の負担を軽減するものとするとよい。以上の場合も、色分け等をすればさらに区別の表示が明瞭となる。
一方、図2に示す本実施の形態の再生履歴100のように、遠隔教育の受講者が繰り返し、および複数の機会に分けて遠隔教育番組の視聴をおこなった複雑な再生履歴100を表示する場合には、再生部分101のみを表示する一の実施の形態における簡易な表示をより詳細な再生履歴100の表示に切り替えるものとするとよい。一の実施の形態では、再生履歴表示部14(図1参照)が再生履歴100の情報の複雑さ(単純さ)の判断をおこなうことにより再生履歴100の情報の複雑さに応じて再生履歴100の表示を切り替えて適切な再生履歴100の表示をおこなうように設けるものとするとよい。例えば、再生履歴表示部14は、同時に表示すべき再生部分101、非再生部分102、102a、未再生部分103の混在のパターンと一致する遠隔教育の受講者が各番組部分を区別することができるように予め定められた再生履歴100の表示のパターンに従って再生履歴100の表示を自動的に切り替えて表示するものとするとよい。あるいは他の実施の形態では、これらの表示のパターンの切り替えは、遠隔教育の受講者が手動操作によりおこなうものとしてもよい。
図2に示す本実施の形態の再生履歴100の表示では、一度再生した番組部分(再生部分101)を後の再生でスキップ再生または早送り再生した場合には、再生履歴100の該番組部分は再生部分101として区別されて、スキップ再生された非再生部分102または早送り再生された非再生部分102aとして区別されることはない。しかしながら、一の実施の形態においては、一度再生された再生部分101の再生履歴100の上にスキップ再生された非再生部分102または早送り再生された非再生部分102aとしての再生履歴100が上書きされるものとして、該番組部分の再生履歴100をスキップ再生された非再生部分102または早送り再生された非再生部分102aとして表示または記録するものとしてもよい。また、他の実施の形態では、それらいずれかの再生履歴100の表示を遠隔教育の受講者が選択することができるように設けるものとしてもよい。
図2に示す本実施の形態の再生履歴100の表示では、遠隔教育の受講者が再生(視聴)している最新の再生履歴(再生の回数)111aのみが色彩を変えてハイライト表示されるように設けられている。このように設けることにより、遠隔教育の受講者が再生(視聴)している最新の再生履歴(再生の回数)111aを以前の視聴に係る再生履歴100(再生履歴111)から区別して表示することができる。また、本実施の形態では、最新の再生履歴111aの情報を遠隔教育の受講者による再生(視聴)の機会の情報(例えば、「10回目の再生(視聴)機会」等の情報)と関連付けて記録するように設けられている。具体的には、最新の再生履歴(再生の回数)111aの情報は遠隔教育の受講者による最新の再生(視聴)の機会に係る一連の関連付けられた再生履歴100を構成する情報として再生履歴保存部21(図1参照)に記録して保存されるように設けられる。このため、遠隔教育の受講者は記録された個別の再生(視聴)の機会の情報を任意に指定することで、再生履歴保存部21に保存された個別の再生(視聴)の機会に係る一連の再生履歴(再生の回数)111aの情報を自在に呼び出して利用することができる。なお、最新の再生履歴(再生の回数)111aの情報と同様に、再生部分101と非再生部分102、102aと未再生部分103とを区別して記録する再生履歴100についても、個別の再生(視聴)の機会の情報と関連付けられた一連の情報として記録すると共に随時呼び出して利用することができるように設けるものとするとよい。
図2(b)に示すまた他の実施の形態の再生履歴100の表示では、前述の再生履歴100の表示について、さらに色彩を用いて再生履歴100の表示をおこなうことで、より理解し易く、且つ、情報を集積して表示をおこなうことができる。例えば、再生回数111に応じて色相を変化させることにより再生履歴111をさらに重ねて表示することができる。この場合には、例えば、繰り返しの再生回数111が上がるにつれて徐々に再生履歴100の表示色が色相環における赤色から紫色の方向へと(プラスの方向に)変化して表示されるように設けるものとしてもよい。さらに、スキップ再生された非再生部分102または早送り再生された非再生部分102aの再生履歴100が以前に視聴された再生部分101の再生履歴100に重ねて表示される場合には、スキップ再生された非再生部分102または早送り再生された非再生部分102aのスキップまたは早送りの回数が上がるにつれて徐々に再生履歴100の表示色が色相環における赤色から黄色の方向へと(マイナスの方向に)変化して表示されるように設けるものとしてもよい。
図2(b)に示す他の実施の形態の再生履歴100の表示では、シークバー12aの時間軸200に沿って表示される再生履歴100は、色相、彩度、明度、透明度のいずれかを再生部分100および/または非再生部分102、102a(未再生部分103)の重なり方の程度によって変化させて表示するものとするとよい。このように設けることにより、シークバー12aを大きな表示領域に表示することなく、詳細な再生履歴100を判り易くコンパクトに表示することができる。
さらに図2(b)に示す他の実施の形態の再生履歴100の表示では、シークバー12aの時間軸200と交差する方向において、下向きに設けられた表示軸300bに沿って、遠隔教育の受講者によって指定された再生速度113を表示するものとしてもよい。この場合には、シークバー12aの時間軸200と交差する方向において、上向きに設けられた表示軸300aに沿って表示される再生回数111と下向きに設けられた表示軸300bに沿って表示される再生速度113とを同時に表示することができる。再生速度113は、下方に向かうにつれて、例えば、標準再生速度から、2倍速再生、4倍再生へと量的に再生速度113の度合い(速度)を増すように、例えば、図示するように棒グラフにより表示するものとするとよい。
図2(b)に示す他の実施の形態の再生履歴100の表示では、再生回数111と再生速度113との情報がシークバー12aから上方および下方へと延出して表示されるように図示されているが、さらに他の実施の形態では、異なる情報の表示毎に色彩的に差異を設けることで、シークバー12aに全ての情報を重ねて表示するように設けることができる。遠隔教育の受講者は、シークバー12aの上に情報が集積されて重ねて表示される再生履歴100により、受講者自身が再生した再生部分101、スキップ再生した非再生部分102、早送り再生した非再生部分102a、未再生部分103、再生回数111および再生速度113を容易に把握することができる。このため、遠隔教育の受講者には、以前にスキップ再生または早送り再生をしたが後に受講(視聴)したい遠隔教育番組の番組部分、これから見ようとする番組部分が明確となり、さらにはそれまでに興味を持って繰り返し受講(視聴)した番組部分が明確となって、次回の遠隔教育番組の受講(視聴)の参考とすることができる。
さらに、図2に示す本実施の形態の再生履歴100の表示では、遠隔教育の受講者が再生表示部11(図1参照)により再生した遠隔教育番組の再生履歴100(さらに再生履歴保存部12(図1参照)に保存された再生履歴100)のみでなく、後にさらに詳述する再生履歴集積システム30(図6参照)から受信した再生履歴100または統計情報115をシークバー12aに重ねて表示することができる。ここで、再生履歴集積システム30から受信した再生履歴100には遠隔教育の受講者自身の再生履歴100および他の遠隔教育の受講者により公開された他の遠隔教育の受講者の再生履歴100が含まれる。遠隔教育の受講者は以前に受講者自身が再生履歴集積システム30にアップロードした再生履歴100または他の遠隔教育の受講者により公開された他の遠隔教育の受講者が再生履歴集積システム30にアップロードした再生履歴100を参照して遠隔教育番組を視聴することができる。
なお、この場合にも、図2に示す本実施の形態の再生履歴100の表示では、遠隔教育の受講者自身の再生履歴100を参考とする他の遠隔教育の受講者の再生履歴100および遠隔教育番組に関する統計情報115から区別して認識することができるようにシークバー12aに重ねて表示されるように設けられている。具体的には、例えば、遠隔教育の受講者自身の再生履歴100のみを不透明な棒グラフにより表示する一方で、参考のために表示する他の遠隔教育の受講者の再生履歴100および遠隔教育番組に関する統計情報115を半透明の棒グラフによりそれぞれ異なる色彩で表示することができる。このように表示することにより、複数の遠隔教育の受講者の再生履歴100および遠隔教育番組に関する統計情報115をシークバー12aに重ねて表示する場合にも、遠隔教育の受講者自身の再生履歴100を他の参考とする情報から区別して遠隔教育の受講者が認識することができるように設けられている。
あるいは、図2に示す本実施の形態の再生履歴100の表示は、遠隔教育の受講者自身の再生履歴100を参考とする他のシークバー12aに重ねて表示される情報と区別して認識することができるように表示するものであればよいから、例えば、遠隔教育の受講者自身の再生履歴100を棒グラフにより表示する一方で、他の参考とする情報を異なる色彩によって描画される折れ線グラフ(不図示)により表示するように設けるものとしてもよい。このように、本発明に係る再生履歴表示部14(図1参照)は複数の遠隔教育の受講者の再生履歴100および遠隔教育番組に関する統計情報115がシークバー12aに重ねて表示される場合にも、再生表示部11(図1参照)により遠隔教育番組を再生する遠隔教育の受講者自身の再生中の再生履歴100を他の参考とする情報から区別して認識することができるように設けられている。
また、図2に示す本実施の形態の再生履歴100の表示は、遠隔教育の受講者が、遠隔教育の受講者自身の再生履歴100のみを選択してシークバー12aに重ねて表示することができるように設けるものとするとよい。このように設けることにより、遠隔教育の受講者は受講者自身の再生履歴100のみを参照して、例えば、受講者自身の最新の再生履歴(再生の回数)111aと受講者自身の累積されたまたは個別の以前の再生(視聴)の機会に係る再生履歴100とを比較して、受講者自身の再生履歴100を詳細に分析して把握することができる。また、再生履歴100の表示は、前述の通り、遠隔教育の受講者自身の再生履歴100と遠隔教育の受講者が選択した他の参考情報(他の遠隔教育の受講者の再生履歴100および/または遠隔教育番組に関する統計情報115)とをシークバー12aに重ねて表示することができるように設けるものとするとよい。あるいは、遠隔教育の受講者が選択したこれらの複数の異なる再生履歴100の表示を時間の経過に伴って順次切り替えて表示するものとするとよい。遠隔教育の受講者はこれらの再生履歴100の表示を参照することにより、的確に受講者自身の再生履歴100を把握することができる。
図2に示す本実施の形態の再生履歴100の表示において、公開された他の特定の遠隔教育の受講者が再生履歴集積システム30(図6参照)にアップロードした再生履歴100あるいは再生履歴集積システム30により作成された統計情報115を参照して遠隔教育番組を視聴することで、遠隔教育の受講者は、例えば、他の遠隔教育の受講者が重要な番組部分であるものと考えて繰り返し視聴した番組部分に注目して遠隔教育番組を視聴することができる。あるいは遠隔教育の受講者は、他の受講者が判り易いまたは重要でない番組部分であるものと考えてスキップ再生または早送り再生した番組部分を同じくスキップ再生または早送り再生するものとして効率良く遠隔教育番組を視聴することができる。
また、図2に示す本実施の形態の遠隔教育番組の再生履歴100あるいは遠隔教育番組に関する統計情報115の情報を利用して、自動再生部23(図1参照)により遠隔教育番組を自動的に再生することができる。前述の説明の通り、本実施の形態による遠隔教育番組の再生履歴100および再生履歴100に基づいて統計された遠隔教育番組に関する統計情報115の情報には、再生部分101とスキップ再生された非再生部分102と早送り再生された非再生部分102aと未再生部分103とが区別して累積して記録されている。また、個別の以前の再生(視聴)の機会の情報と関連付けて一連の再生履歴(再生の回数)111aの情報が記録されている。このため、遠隔教育の受講者は受講者自身の遠隔教育番組の再生履歴100を利用することにより、累積されて記録された、あるいは個別の以前の再生(視聴)の機会に関連する遠隔教育番組の再生履歴100の情報に含まれる未再生部分103のみを自動的に再生して遠隔教育番組を視聴することができる。この場合には、遠隔教育の受講者自身が以前に意図的にスキップ再生した遠隔教育番組の非再生部分102および受講者自身が意図的に早送り再生した遠隔教育番組の非再生部分102aは自動的に再生されることがない。このため、遠隔教育の受講者は効率良く遠隔教育番組の未再生部分103のみを自動再生して視聴することができる。
あるいは、図2に示す本実施の形態の再生履歴100を利用して、遠隔教育の受講者は累積されて記録された、あるいは個別の以前の再生(視聴)の機会に関連する受講者自身の遠隔教育番組の再生履歴100に含まれる以前に早送り再生した非再生部分102aのみを指定して自動再生をおこなうことにより、以前に早送り再生した非再生部分102aのみを標準の再生速度113により自動再生して改めて視聴することができる。あるいは遠隔教育の受講者は、遠隔教育番組の再生履歴100または遠隔教育番組に関する統計情報115を利用することで、遠隔教育の受講者が指定する条件に適合する番組部分のみを自動再生して視聴することができる。例えば、遠隔教育の受講者は、遠隔教育の受講者自身または多くの他の遠隔教育の受講者が遠隔教育番組の内容が特に重要であるものと考えて、あるいは判り難い番組部分と考えて、何度も繰り返して視聴した番組部分のみを遠隔教育の受講者が閾値とすべき再生回数111を指定することで抽出して自動再生することができる。
なお、図2に示す本実施の形態の再生履歴100または遠隔教育番組に関する統計情報115を好適に利用するために、遠隔教育の受講者はこれらの情報をシークバー12a並びに再生開始位置指定部12(図1参照)および再生履歴表示部14(図1参照)により情報処理をおこないながら利用することができるように設けるものとするとよい。例えば、遠隔教育の受講者が以前に受講者自身が指定した再生開始位置203を再度指定して同一の再生開始位置203から遠隔教育番組の再生を開始しようとする場合には、多くの場合において、再生開始位置203の指定の誤差(ばらつき)が生じることとなる。また、このような再生開始位置203の指定の誤差(ばらつき)を是正するために、遠隔教育の受講者はさらに繰り返して何度も再生開始位置203を指定し直す場合も生じ得る。このような場合には、遠隔教育の受講者が遠隔教育番組の再生を開始しようと意図する再生開始位置203の前後(付近)に再生時間の短い再生部分101の再生履歴100が多数記録されることとなる。このような再生履歴100におけるノイズともいうべき情報(再生部分101)は、例えば、「再生部分101の再生時間が所定の時間以下(例えば、30秒間以下)である」という抽出条件を指定して再生履歴表示部14を用いて除外することによりシークバー12aへの再生履歴100の表示から除外するものとするとよい。
あるいは、図2に示す本実施の形態のシークバー12a並びに再生開始位置指定部12(図1参照)を用いた再生開始位置203の再指定において指定の誤差(ばらつき)が生じることがないように、遠隔教育の受講者が記録された再生開始位置203を再度正確に指定することを補助するための機能を設けるものとするとよい。例えば、再生開始位置203の再指定をおこなう遠隔教育の受講者は、再指定をしようと意図する記録された以前の再生開始位置203の前後(付近)における所定の番組進行時間の範囲内(例えば、前後2分間の範囲内)の位置をシークバー12aを用いて再指定することが多いものと考えられる。このため、以前に記録された再生開始位置203の前後(付近)における所定の番組進行時間の範囲内(例えば、前後2分間の範囲内)の位置が再生開始位置203として再度指定された場合には、記録された以前の再生開始位置203から遠隔教育番組の再生を開始するようにシークバー12a並びに再生開始位置指定部12を設けるものとするとよい。
あるいは、図2に示す本実施の形態のシークバー12a並びに再生開始位置指定部12(図1参照)による再生開始位置203の指定において指定の誤差(ばらつき)に起因する番組再生の不足が生じないように、遠隔教育の受講者による再生開始位置203の指定を補助するための機能を設けるものとするとよい。例えば、遠隔教育の受講者が指定した再生開始位置203から遠隔教育番組の番組再生時間を時間軸200に逆行して遠隔教育番組の冒頭210に向けて所定の時間(例えば、2分間)だけ遡った再生開始位置203から遠隔教育番組の再生を開始するようにシークバー12a並びに再生開始位置指定部12を設けるものとするとよい。このように、遠隔教育の受講者がシークバー12aにより指定する再生開始位置203を遠隔教育番組の番組再生時間を所定の時間だけ遡るように修正することにより、再生開始位置203の指定の誤差(ばらつき)を吸収して遠隔教育番組の番組再生の不足を防止することができる。このため、遠隔教育の受講者による再生開始位置203の指定の失敗を防止して遠隔教育の受講者による再生開始位置203の是正のための再指定を防止することができる。なぜならば、遠隔教育の受講者は遠隔教育番組の再生が開始された位置に所望の番組部分が含まれていない場合には再生開始位置203の是正のための再指定をおこなうものと考えられる一方で、所望の番組部分の僅かに前の再生開始位置203から再生が開始された場合には所望の番組部分までそのまま視聴をおこなうものと考えられるからである。
また、図2に示す本実施の形態のシークバー12a並びに再生開始位置指定部12(図1参照)による再生開始位置203の指定は遠隔教育の受講者が遠隔教育番組の番組内容において区切りの良い再生開始位置203を指定することができるように、遠隔教育の受講者による再生開始位置203の指定を補助するための機能を設けるものとするとよい。例えば、遠隔教育の受講者が指定した再生開始位置203の直近の遠隔教育番組の内容において区切りの良い再生開始位置203から遠隔教育番組の再生を開始するようにシークバー12a並びに再生開始位置指定部12を設けるものとするとよい。再生開始位置指定部12は、例えば、遠隔教育番組のチャプタの冒頭位置、あるいはチャプタ内の講義内容または説明が切り替わる位置等の遠隔教育の受講者が指定した再生開始位置203の直近の区切りの良い再生開始位置203を自動的にサーチして遠隔教育番組の再生を開始するものとするとよい。
また、好ましくは、図2に示す再生履歴100を用いた本実施の形態の再生開始位置指定部12(図1参照)による区切りの良い再生開始位置203の自動的なサーチは、遠隔教育の受講者が指定した再生開始位置203から遠隔教育番組の番組進行時間(時間軸200)を遡る方向に向けてサーチをおこなうものとするとよい。このように設けることにより、遠隔教育の受講者は指定した再生開始位置203の遠隔教育番組の番組部分を含む遠隔教育番組の番組内容の区切りの良い再生開始位置203から遠隔教育番組を再生して視聴することができる。この場合、チャプタの冒頭位置、チャプタ内の講義内容または説明が切り替わる位置等には、番組に予めマーキングを施しておくとよい。このようにすれば、サーチを容易に行うことができる。また、以上のようにして遡った部分については、再生回数111の加算をしないものとしてもよい。マーキングの位置まで遡った再生開始位置203は、本来ならば再生履歴100に記録された非再生部分102、102a等の冒頭の位置から再生を開始すべきところを受講者が遠隔教育番組の内容を把握し易くするためにマーキングの位置まで遡るように設けたものである。このため、再生履歴100に記録された本来の再生開始位置203とそこから遡ったマーキングの位置との間の番組部分は、以前の視聴でスキップ等した再生位置202の直前の番組部分であり、受講者が熱心に視聴していた番組部分とは言えないからである。
また、図2に示す本実施の形態のシークバー12a並びに再生開始位置指定部12(図1参照)による遠隔教育番組の番組内容の区切りの良い再生開始位置203の自動的なサーチを本実施の形態の自動再生においても用いるものとするとよい。例えば、再生開始位置指定部12は、自動再生に用いる再生履歴100(または統計情報115)に記録された再生開始位置203から番組進行時間(時間軸200)を遡る方向に向けてサーチをおこなうことにより、記録された再生開始位置203を含む直近の区切りの良い再生開始位置203から遠隔教育番組を再生するものとするとよい。あるいは、非再生部分102、102a、未再生部分103の自動再生をおこなう場合には、記録された直前の再生位置202を含む直近の区切りの良い再生開始位置203から遠隔教育番組を再生するものとするとよい。このように設けることにより、再生履歴100に記録されたままの再生開始位置203(直前の再生位置202)から遠隔教育番組を自動再生する場合と比べて、遠隔教育の受講者が番組内容をより把握し易いように遠隔教育番組の自動再生をおこなうことができる。
さらに、図2に示す本実施の形態の再生履歴100を利用して、遠隔教育の受講者は受講者自身の以前の特定の再生(視聴)の機会の遠隔教育番組の再生履歴100の情報の全体に沿って、以前に視聴した再生部分101と非再生部分102、102aとを以前に視聴した特定の再生(視聴)の機会の再生速度113により完全に再現して遠隔教育番組を自動再生して視聴することができる。この自動再生は、以前に遠隔教育の受講者が一度は内容を理解したものの、その内容を忘れてしまった遠隔教育番組を遠隔教育の受講者が再度視聴して復習する際に利用することができる。遠隔教育の受講者は、以前に受講者自身が内容を理解した時におこなった受講者自身による遠隔教育番組の再生の再生操作をこの自動再生によって完全に再現することで、当時の受講者自身による遠隔教育の内容の理解を受講者が思い出すための補助として利用することができる。
続いて図3を参照して、本実施の形態における指標112の表示について説明する。遠隔教育番組の内容(例えば、レジュメ500)とその遠隔教育番組における再生位置とを示す指標112はシークバー12aの時間軸200に沿って表示されるように設けられる。図示のように、本実施の形態においては、液晶表示画面11aの遠隔教育の受講者から見て右側の部分に上から下の方向に向けてシークバー12aの時間軸200に対応する時間軸(対応時間軸)200aが設けられている。また、対応時間軸200aに沿って遠隔教育番組の内容を示すレジュメ500が遠隔教育番組の再生位置に対応して液晶表示画面11aに表示されるように対応時間軸200aとは逆方向の下から上の方向に向けてスクロールして表示されるように設けられる。また、図示のように、レジュメ500の冒頭位置には対応時間軸200aに沿って指標112に対応する位置に指標(対応位置)112aが表示されている。
一方で、図3に示す本実施の形態の視聴覚端末10で再生される遠隔教育番組の内容においてレジュメ500に関連する遠隔教育番組の再生位置には指標112がシークバー12aの時間軸200に沿って表示されている。このため、遠隔教育番組の再生が開始されると、遠隔教育の受講者はシークバー12aのスライダ204の時間軸200に沿った移動と、レジュメ500の対応時間軸200aに沿ったスクロールとが同期していることを了解することができる。また同時に、レジュメ500の冒頭に表示される指標(対応位置)112aとシークバー12aの時間軸200に沿って表示される指標112とが遠隔教育番組の再生位置において対応していることを了解することができる。このように設けることにより、視聴覚端末10は遠隔教育の受講者にシークバー12aの時間軸200に沿って遠隔教育番組の内容とその再生位置とを表示する指標112を示すことができる。
なお、図3に示す本実施の形態のシークバー12aの時間軸200の長さは典型的には遠隔教育番組の総再生時間の長さと一致して再生履歴100を表示するように設けられている。このため、遠隔教育の受講者は指標112が示す遠隔教育番組の番組部分を遠隔教育番組の総再生時間に照らして容易に把握することができる。また、遠隔教育の受講者はシークバー12aの時間軸200の長さにおいて表示される遠隔教育番組の番組部分の表示範囲を自在に変更することができるように設けられている。このため、遠隔教育の受講者はシークバー12aに重ねて表示される遠隔教育番組の再生履歴100の表示を随意に拡大して再生履歴100を詳細に把握することができる。
また、図3に示す対応時間軸200aは、レジュメ500を十分に拡大して遠隔教育の受講者に示すために、時間軸200の現在の再生位置204に対応する範囲を図示のように拡大して表示するように設けられている。レジュメ500は、遠隔教育の受講者が視聴する遠隔教育番組の現在の再生位置204に対応する番組部分における遠隔教育番組の内容を判り易く要約して示すことができる。対応時間軸200aの遠隔教育の受講者から見て右側のレジュメ500を表示するスクロール部分は、遠隔教育の受講者が所望の再生開始位置203を探すために、タッチスクリーン装置である液晶表示画面11a上を受講者がフリックする操作に従って自在にスクロールすることができるように設けられている。遠隔教育の受講者は遠隔教育番組の冒頭210から終端220までの遠隔教育番組の内容を要約して示す全てのレジュメ500を随意に参照して再生開始位置203を決定することができる。しかしながら、受講者によるレジュメ500の参照は遠隔教育番組の視聴には当たらないために、遠隔教育番組における全てのレジュメ500を受講者が参照したとしても、遠隔教育番組の再生履歴100における再生回数111が加算されることはない。
図3に示す本実施の形態の指標112に対応して遠隔教育番組の内容を示す情報としては、図示されたレジュメ500である他に、例えば、遠隔教育番組の目次、区切り(チャプタ)、サブタイトル、要約、抽出画像等の情報であってもよい。しかしながら、図示するように、遠隔教育番組の内容を示す情報としてレジュメ500を用いる場合には、遠隔教育の講義をおこなう講師の映像(映像表示領域11b)とレジュメ500とを大きく横方向に並べて液晶表示画面11aに表示することができるために、特別好適に遠隔教育をおこなうことができる。すなわち、遠隔教育の受講者はレジュメ500に端的に要約された講義の要点を的確に把握することができると共に、講義をおこなう講師の表情、身振り、手振り等の広範な情報からより総合的に学習をおこなうことができる。また、遠隔教育の受講者はシークバー12aに重ねて表示される再生履歴100とシークバー12aの時間軸200に沿って表示される指標112とを参照することにより、遠隔教育番組の内容と再生履歴100とを比較してさらに的確に遠隔教育番組を視聴することができる。例えば、図示の再生履歴100の例からは、第一のレジュメ501に関する番組部分については以前に早送り再生されている一方で、第二のレジュメ502に関する番組部分については、何度も繰り返して再生されていることを把握することができる。
図3に示す本実施の形態の指標112に対応して遠隔教育番組の内容を示す情報として図示されたレジュメ500または目次を用いる場合には、遠隔教育番組の番組内容を階層構造化された情報を用いて示すことができることから、番組内容の重要度に重み付けをして遠隔教育の受講者に指標を示すことができる。このため、遠隔教育の受講者は遠隔教育番組の特に重要な番組部分のみを好適に抽出して遠隔教育番組を視聴することができる。例えば、レジュメ500または目次により遠隔教育番組の内容を表示する場合には、遠隔教育の受講者が指定する任意の階層のレジュメ500のタイトルまたは目次の情報(例えば、大見出しおよび中見出し)のみを文字により表示することができるから、液晶表示画面11aの限られた表示面積内に受講者にとって有用な遠隔教育番組の内容を示す情報を適切に抽出して表示することができる。
また、図3に示す本実施の形態の指標112に対応して遠隔教育番組の内容を示す情報として目次のみを表示する場合には、レジュメ500のように大きな表示面積を必要とすることがないために、液晶表示画面11aの横幅の全体に渡って映像表示領域11bとシークバー12aとを表示することができる。なおこの場合には、遠隔教育の受講者が指定する階層の目次の情報をシークバー12aの時間軸200に沿って直接的に表示するものとするとよい。このように設けることにより、遠隔教育の受講者が参照する情報をさらにシークバー12aに集積して表示することができる。このため、遠隔教育の受講者は一目の内に遠隔教育番組の視聴に必要な情報を把握することができる。この他に、遠隔教育番組の内容を示す情報として、例えば所定の時間間隔により遠隔教育番組から抽出して取得(キャプチャ)した遠隔教育番組の抽出画像(一場面)を用いることもできる。この場合には、レジュメ500または目次のように階層化された情報ではなく、階層により制限されることのない並列化された情報により、遠隔教育番組の内容をより全体的に把握することができる。
なお、一の実施の形態では、図3に示す本実施の形態の指標112をシークバー12aに完全に重ねて表示することによりシークバー12aの表示領域をさらに小さくすることができると共に、さらに情報を集積して遠隔教育の受講者にさらに利用し易く提示することができる。この場合には、指標112の表示を他の情報と区別して認識することができるように、例えば、指標112を半透明に表示する、あるいは指標112を描画する色彩を他の情報を描画する色彩とは異なる色彩により表示する等の表示上の区別をおこなうものとするとよい。
なお、図3に示す本実施の形態の視聴覚端末10における遠隔教育の受講者による再生開始位置203(図2参照)の指定は遠隔教育番組に複数設けられた指標112の中から遠隔教育の受講者が任意の一の指標112を選択して指定することによりおこなうものとしてもよい。例えば、遠隔教育の受講者はタッチパネル装置として設けられた液晶表示画面11aに表示されるいずれか一の指標112の上をタッチすることにより再生開始位置203を指定するものとしてもよい。あるいは指標112に関連付けられている指標(対応位置)112aまたはレジュメ500のいずれか一を遠隔教育の受講者がタッチすることにより指標112を指定するものとしてもよい。指標112は、シークバー12aと関連付けられているから、“シークバーで再生開始位置を指定する”とは、指標112を指定して再生開始位置203を指定する場合を含む。遠隔教育の受講者は遠隔教育番組の講義内容を要約して判り易く示すレジュメ500を指定してレジュメ500に関連する遠隔教育番組の番組部分を再生することができるから好適に遠隔教育を受講することができる。
続いて図4を参照して、本実施の形態の視聴覚端末10(図1参照)における再生履歴100の一覧表示114について説明する。視聴覚端末10が備える番組一覧表示部22(図1参照)は、複数の再生履歴100をシークバー12a(図3参照)の時間軸200を揃えて一覧表示することができるように設けられている。図示の実施の形態の一覧表示114においては、異なる番組総再生時間(番組の冒頭210から終端220までの標準再生時間)を有する複数の遠隔教育番組の再生履歴100を時間軸200の長さを揃えて一覧表示するように設けられる。この場合には、基準として定めた一の遠隔教育番組の時間軸200の長さに合わせて他の遠隔教育番組の時間軸200の長さを延長または短縮するように変更するものとするとよい。このように表示する場合には、等しく揃えられた遠隔教育番組の総再生時間に対する再生部分101(図2参照)、非再生部分102、102a、未再生部分103の比率を把握して、全ての遠隔教育番組の再生履歴100の視聴状況を総括して把握することができる。
あるいは図4に示す一覧表示114は、一の実施の形態においては、個々の遠隔教育番組の時間軸200の長さを基準とする遠隔教育番組の時間軸200の長さに揃えて変更することなく、言い換えれば、番組の冒頭位置210に対する番組の終端位置220を統一するように変更することなく、複数の遠隔教育番組の冒頭位置210のみを揃えるものとして時間軸200を揃えて遠隔教育番組の再生履歴100を一覧表示するものとしてもよい。このように表示する場合には、時間軸200の単位時間当たりの表示長さを統一して表示することにより、再生履歴100の再生部分101(図2参照)、非再生部分102、102a、未再生部分103を再生するために必要な標準再生時間をさらに把握してさらに具体的に比較することができる。なお、これらの一覧表示114の表示形式は遠隔教育の受講者が任意に選択して切り替えて表示することができるものとするとよい。
図4に示すように、本実施の形態の遠隔教育番組の再生履歴100の一覧表示114をおこなうことにより、遠隔教育の受講者は、複数の遠隔教育番組の再生履歴100における再生部分101(図2参照)の再生回数111(図2参照)を的確に把握することができる。(図4では、再生回数111が多いほど上方に高く再生回数111が表示されている。)また、遠隔教育の受講者は、スキップ再生された非再生部分102(図2参照)のスキップ回数を的確に把握することができる。(図4では、スキップ回数に応じた複数の線により「×」印が表示されている。)また、早送り再生された非再生部分102aの再生速度113または早送り再生された回数を的確に把握することができる。(図4では、早送りの速度(倍速)に応じて多くの数の「>」印が表示されている。)また、遠隔教育番組の未再生部分103(図2参照)を的確に把握することができる。(図4では、未記入の番組部分として表示されている。)このため、遠隔教育の受講者は複数の再生履歴100を比較して優先して視聴すべき遠隔教育番組の番組部分を抽出することができるから、的確に遠隔教育番組を視聴することができる。
続いて図5に示すフローチャートを参照して、本実施の形態の視聴覚端末10(図1参照)にインストールして、視聴覚端末10に遠隔教育番組を再生させるためのプログラムがおこなう制御および情報処理とその実行手順について説明する。図示のプログラムは、遠隔教育の受講者が視聴覚端末10のシークバー12a(図2参照)により指定する再生開始位置203から遠隔教育番組を再生するステップ(P01)を備える。このため、プログラムはシークバー12a並びに再生開始位置指定部12(図1参照)により遠隔教育の受講者が指定する再生開始位置203から再生表示部11(図1参照)により遠隔教育番組を再生して表示することができる。
また、図5に示すプログラムが備える遠隔教育番組を再生するステップ(P01)は、遠隔教育の受講者が指定した再生速度113により遠隔教育番組を再生するように構成される。このため、図示のプログラムは遠隔教育の受講者が再生速度指定部13(図1参照)により指定する再生速度113で再生表示部11(図1参照)により遠隔教育番組を再生することができる。
また、図5に示す再生履歴100は遠隔教育の受講者が指定した再生速度113を含むように構成される。このため、図示のプログラムは遠隔教育の受講者が再生速度指定部13(図1参照)により指定した再生速度113を再生履歴100の情報の一部を構成する情報として情報処理をおこなうことができる。
また、図5に示すプログラムは、視聴覚端末10(図1参照)で遠隔教育番組を再生した再生履歴100を、実際に再生された再生部分101と、視聴覚番組を再生している途中でスキップされた非再生部分102と、再生部分101と遠隔教育番組の終端220(図2参照)との間で未だ再生されていない未再生部分103とに区別して、シークバー12a(図2参照)に重ねて表示するステップ(P02)を備える。このため、図示のプログラムは再生部分101と非再生部分102と未再生部分103とを区別して再生履歴表示部14(図1参照)により再生履歴100をシークバー12aに重ねて表示することができる。
また、図5に示す非再生部分102は早送り再生された非再生部分102a(図2参照)を含むものとすることができる。このため、図示のプログラムは再生部分101と非再生部分102、102a(図2参照)と未再生部分103とを区別して再生履歴表示部14(図1参照)により再生履歴100をシークバー12aに重ねて表示することができる。
また、図5に示すプログラムは、視聴覚端末10(図1参照)で再生した遠隔教育番組の再生の回数111を遠隔教育番組の再生部分101、非再生部分102、102a(図2参照)および未再生部分103の各部分毎に区別して加算するステップ(P03)を備える。このため、図示のプログラムは再生回数加算部15(図1参照)により遠隔教育番組の再生部分101、非再生部分102、102aおよび未再生部分103の各部分毎に異なる再生回数111の加算値を定めて再生回数111を累積して加算することができる。
また、図5に示すプログラムにおいて、再生履歴100をシークバー12a(図2参照)に重ねて表示するステップ(P02)は、視聴覚端末10(図1参照)で再生した遠隔教育番組の再生の回数111(再生履歴100)が認識できるように、遠隔教育番組の各部分毎に再生の回数111を加算するステップ(P03)において加算された遠隔教育番組の再生の回数111(再生履歴100)をシークバー12aに重ねて表示するように構成される。このため、図示のプログラムは、再生履歴集積システム30(図6参照)から受信部25(図1参照)により受信した他の遠隔教育の受講者の再生履歴100または遠隔教育番組に関する統計情報115と共に視聴覚端末10で再生した遠隔教育番組の再生の回数111(再生履歴100)を再生履歴表示部14(図1参照)によりシークバー12aに重ねて表示する場合にも、遠隔教育の受講者自身が再生して視聴した遠隔教育番組の再生の回数111(再生履歴100)を他の参考とする情報から区別して認識することができるように表示することができる。
また、図5に示すプログラムにおいて、再生履歴100をシークバー12a(図2参照)に重ねて表示するステップ(P02)は、再生の回数111をシークバー12aの時間軸200(図2参照)と交差する方向に設けられた表示軸300(図2参照)に沿って表示するように構成される。このため、図示のプログラムは再生履歴表示部14(図1参照)により再生の回数111をシークバー12aの時間軸200と交差する方向に設けられた表示軸300に沿って把握し易く表示することができる。
また、図5に示すプログラムにおいて、再生履歴100をシークバー12a(図2参照)に重ねて表示するステップ(P02)は、シークバー12aの時間軸200(図2参照)に沿って再生履歴100の再生部分101と非再生部分102、102a(図2参照)と未再生部分103とが重ねて表示される度合いに応じて再生履歴100を着色に差異を設けて表示するように構成される。このため、図示のプログラムは再生履歴表示部14(図1参照)により再生履歴100の各部分が重ねて表示される度合いに応じて再生履歴100に着色に差異を設けてシークバー12aに重ねて表示することができる。
また、図5に示すプログラムにおいて、再生履歴100をシークバー12a(図2参照)に重ねて表示するステップ(P02)は、再生速度113をシークバー12aの時間軸200(図2参照)と交差する方向に設けられた表示軸300b(図2(b)参照)に沿って表示するように構成される。このため、図示のプログラムは、遠隔教育の受講者が再生速度指定部13(図1参照)により指定した再生速度113を再生履歴表示部14(図1参照)によりシークバー12aの時間軸200と交差する方向に設けられた表示軸300bに沿って表示することができる。
また、図5に示すプログラムは、遠隔教育番組の内容を時間軸200(図3参照)に沿って示す指標112を表示するステップ(P04)を備える。このため、図示のプログラムは指標表示部16(図1参照)により遠隔教育番組の内容を時間軸200に沿って示す指標112を表示することができる。
また、図5に示すプログラムは、再生履歴100を再生部分101と非再生部分102、102(図2参照)と未再生部分103とに区別して記録して保存するステップ(P05)を備える。また、再生履歴100をシークバー12a(図2参照)に重ねて表示するステップ(P02)は、再生履歴100を記録して保存するステップ(P05)で保存された再生履歴100をシークバー12a(図2参照)に重ねて表示するように構成される。このため、図示のプログラムは再生履歴100を再生履歴保存部21(図1参照)に保存することができる。また、図示のプログラムは再生履歴保存部21に保存された再生履歴100を再生履歴表示部14(図1参照)によりシークバー12aに重ねて表示することができる。
また、図5に示すプログラムは、再生履歴100を遠隔教育番組の再生履歴100を記録および統計する再生履歴集積システム30(図6参照)に送信するステップ(P06)と、再生履歴集積システム30から再生履歴100および/または遠隔教育番組に関する統計情報115を受信するステップ(P07)とを備え、再生履歴100をシークバー12a(図2参照)に重ねて表示するステップ(P02)は、再生履歴集積システム30から受信した再生履歴100および/または遠隔教育番組に関する統計情報115に基づいて再生の回数111(再生履歴100)および/または遠隔教育番組に関する統計情報115を時間軸200(図2参照)と交差する方向に設けられた表示軸300(図2参照)に沿って表示するように構成される。このため、図示のプログラムは送信部24(図1参照)により再生履歴100を再生履歴集積システム30に送信することができる。また、図示のプログラムは受信部25(図1参照)により再生履歴集積システム30から再生履歴100および/または遠隔教育番組に関する統計情報115を受信することができる。また、図示のプログラムは、再生履歴表示部14(図1参照)により再生履歴集積システム30から受信した再生履歴100および/または遠隔教育番組に関する統計情報115をシークバー12aの時間軸200と交差する表示軸300に沿ってシークバー12aに重ねて表示することができる。
また、図5に示すプログラムは、複数の遠隔教育番組の再生履歴100および/または遠隔教育番組に関する統計情報115を時間軸200(図4参照)を揃えて一覧表示114(図4参照)するステップ(P08)を備える。このため、図示のプログラムは番組一覧表示部22(図1参照)により複数の遠隔教育番組の再生履歴100および/または遠隔教育番組に関する統計情報115を時間軸200を揃えて一覧表示することができる。
さらに、図5に示すプログラムは、再生履歴100および/または遠隔教育番組に関する統計情報115に基づき、自動再生をおこなうステップ(不図示)を備えることにより、自動再生部23(図1参照)により遠隔教育番組を自動的に再生することができる等、さらなる制御および情報処理をおこなうものとしてもよい。
続いて図6を参照して、本実施の形態の再生履歴集積システム30について説明する。再生履歴集積システム30は視聴覚端末10(図1参照)と情報通信をおこなうことにより遠隔教育番組の再生履歴100(図2参照)を視聴覚端末10から受信すると共に、複数の視聴覚端末10から受信した複数の再生履歴100を集積して統計処理をおこなうサーバである。また、前述の通り、視聴覚端末10は再生履歴集積システム30で統計処理された遠隔教育番組に関する統計情報115(図2参照)をダウンロードして視聴覚端末10のシークバー12a(図2参照)に重ねて表示して遠隔教育番組の視聴をおこなうことができる。
図6に示す本実施の形態の受信部42は、視聴覚端末10(図1参照)から送信される再生履歴100(図2参照)を情報通信をおこなうことにより受信することができる情報通信装置である。受信部42は典型的にはインターネット通信回線に接続されるブロードバンド・ルータにより構成することができる。受信部42により視聴覚端末10より受信された再生履歴100は再生履歴保存部41に記録して保存されるように設けられる。
図6に示す本実施の形態の再生履歴保存部41は、複数の視聴覚端末10から送信された再生履歴100(図2参照)を再生部分101(図2参照)と非再生部分102、102a(図2参照)と未再生部分103(図2参照)とを区別して記録して保存するように設けられている。再生履歴保存部41は典型的には大容量のハードディスク装置により構成することができる。また、再生履歴保存部41は再生履歴100を再生部分101と非再生部分102、102aと未再生部分103とを区別して記録するために、データベース装置として構成されるものとするとよい。再生履歴保存部41を再生履歴100を再生部分101と非再生部分102、102aと未再生部分103とを区別して記録するデータベース装置として構成することにより、再生履歴集積システム30は、再生部分101、非再生部分102、102a、未再生部分103の各情報を個別に、または相互に関連付けて、自在に情報処理することができる。
図6に示す本実施の形態の再生履歴統計部31は、再生履歴保存部41に保存されて集積された複数の、典型的には多数の遠隔教育の受講者の再生履歴100(図2参照)の情報を多面的に統計することができる情報処理装置である。再生履歴統計部31は、例えば、特定の遠隔教育番組を視聴した多数の遠隔教育の受講者の再生履歴100を統計処理することにより遠隔教育番組に関する統計情報115(図2参照)を作成することができる。再生履歴統計部31は、該遠隔教育番組の番組進行時間(時間軸)に沿った番組部分の各々について、例えば、累積受講者数、累積視聴回数、平均再生回数、累積スキップ再生回数、累積早送り回数、平均早送り速度、平均再生速度、累積未再生回数、あるいはそれらの値と基準値との比較値(割合等)等を算出することができる。
図6に示す本実施の形態の統計表示情報作成部32は、再生履歴統計部31で作成された遠隔教育番組に関する統計情報115(図2参照)を再生部分101(図2参照)と非再生部分102、102aと未再生部分103とに区別して視聴覚端末10(図1参照)のシークバー12aに重ねて表示するために用いる情報である統計表示情報115a(不図示)として作成するように設けられる。統計表示情報115aは再生履歴集積システム30から統計情報115を受信した視聴覚端末10が備える再生履歴表示部14(図1参照)によっても作成することができるが、典型的には再生履歴表示部14よりも情報処理能力の高い統計表示情報作成部32により再生履歴表示部14に代わって同様の情報処理をおこない、統計表示情報115aを視聴覚端末10に送信することが望ましい。
図6に示す本実施の形態の送信部43は、再生履歴統計部31で作成した統計情報115(図2参照)、統計表示情報作成部32で作成した統計表示情報115a(不図示)、遠隔教育の受講者により再生履歴100(図2参照)を公開する意図が示された再生履歴100の情報を視聴覚端末10(図1参照)に情報通信をおこなうことにより送信する情報通信装置である。送信部43は、典型的にはインターネット通信回線に接続されるブロードバンド・ルータにより構成することができる。
この他に、図6に示す本実施の形態の再生履歴集積システム30は、再生履歴集積システム30における制御および情報処理を統括する中央演算装置(CPU)40と、各機能部に接続される各機能部の処理を補助するランダムアクセスメモリ(RAM)44とを備える。これらの構成により、再生履歴集積システム30は遠隔教育の受講者が操作する視聴覚端末10(図1参照)から送信される再生履歴100(図2参照)を受信して集積すると共に、複数の再生履歴100の情報に基づいて遠隔教育番組に関する統計処理をおこない、遠隔教育の受講者の意図により公開された再生履歴100、遠隔教育番組に関する統計情報115(図2参照)および統計表示情報115a(不図示)を遠隔教育の受講者が操作する視聴覚端末10に返信することができる。
さらに、図6に示す本実施の形態の再生履歴集積システム30は遠隔教育の受講者から送信される再生履歴100(図2参照)を分析して遠隔教育の受講者による遠隔教育番組の視聴を認証する視聴認証部(不図示)を有するものとしてもよい。遠隔教育の受講者から送信される再生履歴100には、再生部分101(図2参照)、非再生部分102、102a(図2参照)、未再生部分103(図2参照)とが区別されて記録されている。このため、再生履歴集積システム30が備える視聴認証部は遠隔教育の受講者から送信される再生履歴100を分析することにより、遠隔教育の受講者による遠隔教育番組の視聴の状況を詳細に把握することができる。再生履歴集積システム30が視聴認証部を備えることにより遠隔教育の教育主体は遠隔教育の受講者の遠隔教育番組の視聴を好適に認証することができる。あるいは、一般の視聴覚番組の番組提供主体は、再生履歴集積システム30が備える視聴認証部を用いることにより、例えば、視聴者の視聴覚番組の視聴状況に応じて課金される有料放送をおこなうための視聴の認証をおこなうものとしてもよい。
続いて図7に示すフローチャートを参照して、本発明の第2の実施の形態に係る視聴覚番組を遠隔配信する方法について説明する。図示の方法は、遠隔教育の教育主体が有するサーバ60と遠隔教育の受講者が有する再生プレーヤ50とにより遠隔教育の受講者に遠隔教育番組を遠隔配信する方法を示す。サーバ60は、典型的には遠隔教育番組をストリーミングサーバであり、再生プレーヤ50は、典型的には遠隔教育の受講者が有する視聴覚端末10(図1参照)にインストールされたソフトウェアプレーヤであるがこれらに限られず、公知のあらゆる双方向の情報通信をおこなう情報通信手段により構成可能である。なお、本発明の視聴覚番組を遠隔配信する方法は、遠隔教育番組を遠隔教育の受講者に遠隔配信する方法に限られず、広く一般の視聴者を対象として一般の視聴覚番組を遠隔配信する方法を含む。また、遠隔配信はストリーミング配信に限られず、プログレッシブダウンロード配信、その他のダウンロード配信等を含むあらゆる双方向情報通信方式の電気通信回線を通じた視聴覚番組の配信を含むと共に、地上波放送、衛星中継放送等の放送を利用するあらゆる双方向の通信を利用した視聴覚番組の配信を含む概念である。
図7に示す方法は、遠隔教育の受講者が再生操作する再生プレーヤ50に遠隔教育番組を送信するステップ(S01)を備える。このため、遠隔教育の教育主体はサーバ60により遠隔教育の受講者が再生操作する視聴覚端末10(図1参照)の再生プレーヤ50に遠隔教育番組を送信することができる。
また、図7に示す方法は、遠隔教育の受講者が再生プレーヤ50のシークバー12a(図2参照)により指定する再生開始位置203から遠隔教育番組を再生プレーヤ50に再生して表示するステップ(S02)を備える。このため、遠隔教育の教育主体は再生プレーヤ50により遠隔教育の受講者が再生プレーヤ50のシークバー12aにより指定する再生開始位置203から遠隔教育番組を再生して表示することができる。なおこの際、前述の図5に示すプログラムがおこなう処理と同様に、遠隔教育の教育主体は再生プレーヤ50により遠隔教育の受講者が指定する再生速度113(図2参照)により遠隔教育番組を再生して表示するものとしてもよい。
また、図7に示す方法は、再生プレーヤ50による遠隔教育番組の再生履歴100を実際に再生された再生部分101と、遠隔教育番組を再生している途中でスキップされた非再生部分102と、遠隔教育番組を早送り再生した非再生部分102a(図2参照)と、再生部分101と遠隔教育番組の終端220(図2参照)との間で未だ再生されていない未再生部分103とに区別して、シークバー12a(図2参照)に重ねて表示するステップ(S03)を備える。このため、遠隔教育の教育主体は再生プレーヤ50により再生プレーヤ50が再生した遠隔教育番組の再生履歴100を再生部分101と非再生部分102、102aと未再生部分103とに区別してシークバー12aに重ねて表示することができる。
また、図7に示す方法は、再生プレーヤ50で遠隔教育番組を再生した回数111を遠隔教育番組の各部分毎に加算するステップ(S04)を備える。また、再生履歴100をシークバー12a(図2参照)に重ねて表示するステップ(S03)は、遠隔教育番組を再生した回数111を遠隔教育番組の各部分毎に加算するステップ(S04)で加算した再生の回数111を再生プレーヤ50で再生した遠隔教育番組の再生の回数111が認識できるように再生履歴100をシークバー12aに重ねて表示するように構成される。このため、遠隔教育の教育主体は再生プレーヤ50により再生プレーヤ50で遠隔教育番組を再生した回数111を遠隔教育番組の再生部分101と非再生部分102、102a(図2参照)、未再生部分103とに区別して各部分毎に再生回数111の異なる加算値をそれぞれ加算することができる。また、遠隔教育の教育主体は再生プレーヤ50により遠隔教育番組の再生プレーヤ50で再生した遠隔教育番組の再生の回数111が認識できるように再生履歴100を再生部分100と非再生部分102、102aと未再生部分103とに区別してシークバー12aに重ねて表示することができる。
また、図7に示す方法は、再生プレーヤ50のシークバー12a(図2参照)に重ねて表示される複数の遠隔教育の受講者の再生履歴100から再生履歴100における再生部分101と非再生部分102、102a(図2参照)と未再生部分103とを区別して遠隔教育番組に関する統計情報115を得るステップ(S05)を備える。このため、遠隔教育の受講者は再生プレーヤ50により再生プレーヤ50のシークバー12aに重ねて表示される複数の遠隔教育の受講者の再生履歴100から再生履歴100の再生部分101と非再生部分102、102aと未再生部分103とを区別して遠隔教育番組に関する統計情報を得ることができる。
また、図7に示す方法は、統計情報115をシークバー12a(図2参照)の時間軸200(図2参照)と交差する方向に設けられた表示軸300(図2参照)に沿ってシークバー12aに重ねて表示するステップ(S06)を備える。このため、遠隔教育の教育主体は再生プレーヤ50により統計情報115をシークバー12aの時間軸200と交差する方向に設けられた表示軸300に沿ってシークバー12aに重ねて表示することができる。なお、図7に示す方法は、以上に記載したステップの他に、図5に示すプログラムがおこなうステップに対応するステップを各々備えることができる。