JP5832393B2 - 二圧式ラジアルタービン - Google Patents

二圧式ラジアルタービン Download PDF

Info

Publication number
JP5832393B2
JP5832393B2 JP2012183424A JP2012183424A JP5832393B2 JP 5832393 B2 JP5832393 B2 JP 5832393B2 JP 2012183424 A JP2012183424 A JP 2012183424A JP 2012183424 A JP2012183424 A JP 2012183424A JP 5832393 B2 JP5832393 B2 JP 5832393B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
radial
blade
passage
turbine
pressure
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012183424A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014040798A (ja
Inventor
東森 弘高
弘高 東森
雅幸 川見
雅幸 川見
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP2012183424A priority Critical patent/JP5832393B2/ja
Publication of JP2014040798A publication Critical patent/JP2014040798A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5832393B2 publication Critical patent/JP5832393B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Turbine Rotor Nozzle Sealing (AREA)

Description

本発明は、異なる温度および/または異なる圧力を有する二つの流体を取り扱う二圧式ラジアルタービンに関するものである。
半径方向の流速成分を主要な成分として持ってタービンホイールに流入し、旋回する中低温・高温、高圧の流体から旋回エネルギーを回収して回転動力に変換するとともに、その旋回エネルギーが回収された流れを軸方向に吐出する単一のタービンホイールを備えた単一圧力のラジアルタービンは、各種産業用プラントから高温、高圧の流体で排出される排出エネルギーの動力回収、船舶や車両用の動力源、等の熱サイクルを経由して動力を得るシステムの排熱回収、地熱・OTEC等の中低温熱源を利用するバイナリーサイクル発電の動力回収、等において広く用いられている。
特許第4885302号公報
図14に示す、シュラウド側に主通路25が形成され、ハブ側に従通路26が形成された二圧式ラジアルタービン4を含む、いわゆるラジアルタービンと呼ばれるものでは、ラジアル翼15が流体の作用によりエネルギーを回転動力に変換する総エネルギーのうち、主通路25においても従通路26においても、ラジアル翼15の入口から半径方向内側に向かって流れる流れが軸方向に転向され、主通路25と従通路26とが合流するまでに、それぞれの通路において約3/4のエネルギーが回転動力に変換され、流れが軸方向に転向された後、タービン出口24から軸方向に吐出されるまでの間に残りの約1/4のエネルギーが回転動力に変換されるという特性を有している。
また、「入口から転向されるまでの領域」と「転向されてから吐出されるまでの領域」は、翼間の流れを制御する翼の曲がり形状や、製造上の作りやすさのために、結果として略同等の面積を有している。
その結果、二圧式ラジアルタービン4を含む、いわゆるラジアルタービンと呼ばれるものでは、ラジアル翼15の入口から半径方向内側への流れ領域において、ラジアルタービンホイール13のラジアル翼15の翼面に作用する翼面負荷(翼面圧力差)が大きくなり、流れが軸方向に転向されタービン出口24から軸方向に吐出されるまでの間の翼面負荷が小さくなって、前者の領域においてラジアル翼15の圧力面負圧面ともに流れの増減速が大きくなり、流れの増減速による損失が増加し、タービン効率が低下してしまうという課題がある。
特に、主通路25は従通路26に比べ翼間の流路幅が広く、従通路26の幅が実用上製作可能な翼枚数で設計されるため、主通路25を形成するラジアル翼15の翼間は、従通路26を形成するラジアル翼15を製作する際の制約によって広くなり、その結果、主通路25を形成するラジアル翼15の翼面に作用する翼面負荷が大きくなってしまうという課題がある。
また、主通路25については、翼先端にシュラウドを設置していない場合、ケーシング11と翼先端との間のクリアランスは、回転軸12とケーシング11内面の相対位置関係が同じ構造精度で作られるため、構造的な制約からラジアル翼15の入口からタービン出口24まで略一定のクリアランスで製作されるが、ラジアル翼15の入口から半径方向内側への流れ領域では、タービン出口24近傍に比べて翼高さが低く、翼高さに対するクリアランスの比率が大きいので、漏れ損失が大きくなるという課題がある。
なお、図15は、図14のI−I断面における流速分布を示しており、この流速分布は、翼間とハブシュラウド間に生じる速度勾配に依存して発生する。
すなわち、主通路25は翼面負荷が大きく、翼間の速度勾配が大きい。一方、従通路26は合流部上流において流れの半径変化も転向も小さいので、翼面負荷が小さく、翼間の速度勾配が小さい。そのため、合流部の圧力面側と負圧面側において、主通路25を流れる流体と従通路26を流れる流体との間に流速差が生じ、これらの流れが混合することにより損失が発生し、タービン効率が低下してしまうといった問題点があった。
また、図14中の符号14はハブ、符号16は主入口、符号17は主流入路、符号18は入口流路、符号19はノズル、符号20は従入口、符号21は従流入路、符号22は入口流路、符号23はノズルを示している。
一方、図16または図17に示す、ハブ側に主通路25が形成され、シュラウド側に従通路26が形成された二圧式ラジアルタービン5,6では、以下のような課題を有している。図18は、図16のII−II断面における流速分布を示している。
なお、図16および図17中の符号11はケーシング、符号12は回転軸、符号13はラジアルタービンホイール、符号14はハブ、符号15はラジアル翼、符号16は主入口、符号17は主流入路、符号18は入口流路、符号19はノズル、符号20は従入口、符号21は従流入路、符号22は入口流路、符号23はノズル、符号24はタービン出口を示しており、図17中の符号27,28はシュラウドを示している。
まず、従入口20では、ノズル23からの流れが流入するため流れが非定常的になるが、時間的に平均すると以下のような流速分布を有している。すなわち、負荷は、ラジアル翼15の前縁周辺にのみ作用し、その結果、ラジアル翼15間の流速分布は勾配が小さく、圧力面は逆流し、負圧面は剥離する傾向がある。
また、従入口20と並列の関係にある(従入口20の近傍に位置する)主通路25の合流部では、半径方向内側に向かう流れによるラジアル翼15への負荷により圧力面で流速が遅く、負圧面で流速が速いという流速分布を有している。
ところが、これら2つの流れがラジアル翼15に流入してくると、図18に示すように、これら2つの流れの間に大きな歪みが生じ、合流部の下流側で混合による損失が発生し、タービン効率が低下してしまうといった問題点があった。
なお、図18中の「高圧タービン」とは、高圧の流体が主として流れる主通路を形成するラジアルタービンホイール13と同義であり、図18中の「低圧タービン」とは、低圧の流体が主として流れる従通路を形成するラジアルタービンホイール13と同義である。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、タービン効率の低下を抑制することができる二圧式ラジアルタービンを提供することを目的とする。
本発明は、上記の課題を解決するため、下記の手段を採用した。
本発明に係る二圧式ラジアルタービンは、タービン回転半径方向からタービン回転軸方向に湾曲しつつ順次翼高さが高くなる主通路と、前記主通路の背面側に設けられ、前記主通路を流れる流体の圧力よりも低い圧力の流体が流れる従通路と、外周側に位置する主入口から前記主通路に流入する流体、および外周側に位置する従入口から前記従通路に流入する流体によって駆動するラジアルタービンホイールと、前記ラジアルタービンホイールを収容するケーシングと、を備えた二圧式ラジアルタービンであって、前記主通路を通過する流体と、前記従通路を通過する流体とが合流する合流部よりも上流側に下流端が位置し、上流端が前記主入口まで延びて前記主通路を形成する前記ラジアルタービンホイールのラジアル翼とラジアル翼との周方向における中間部にはそれぞれ、少なくとも一枚の中間羽根が設けられていることを特徴とする。
本発明に係る二圧式ラジアルタービンによれば、例えば、図6に示すように、主通路を形成するラジアル翼の翼面に作用する翼面負荷が低減し、それに伴う流れの増減速が低減することになる。
これにより、混合によって生じる損失を低減させることができ、タービン効率の低下を抑制することができる。
また、主通路を形成するラジアル翼の翼面に作用する翼面負荷が低減し、それに伴う翼面圧力差が半減することになる。
これにより、ケーシングとラジアル翼との間(クリアランス)からの漏れ損失を低減させることができ、タービン効率の低下を抑制することができる。
上記二圧式ラジアルタービンにおいて、前記主入口と前記ラジアルタービンホイールのタービン出口との間に位置する前記ラジアル翼の翼先端に、シュラウドが設けられているとさらに好適である。
このような二圧式ラジアルタービンによれば、主入口とタービン出口との間における翼先端のクリアランスを小さくすることができ、ケーシングとラジアル翼との間(クリアランス)からの漏れ損失を低減させることができ、タービン効率の低下を抑制することができる。
本発明に係る二圧式ラジアルタービンは、タービン回転半径方向からタービン回転軸方向に湾曲しつつ順次翼高さが高くなる主通路と、前記主通路の正面側に設けられ、前記主通路を流れる流体の圧力よりも低い圧力の流体が流れる従通路と、外周側に位置する主入口から前記主通路に流入する流体、および外周側に位置する従入口から前記従通路に流入する流体によって駆動するラジアルタービンホイールと、前記ラジアルタービンホイールを収容するケーシングと、を備えた二圧式ラジアルタービンであって、前記主通路を通過する流体と、前記従通路を通過する流体とが合流する合流部よりも上流側に下流端が位置し、上流端が前記主入口まで延びて前記主通路を形成する前記ラジアルタービンホイールのラジアル翼とラジアル翼との周方向における中間部にはそれぞれ、少なくとも一枚の中間羽根が設けられていることを特徴とする。
本発明に係る二圧式ラジアルタービンによれば、例えば、図9に示すように、合流部よりも上流側に位置して主通路を形成するラジアル翼の圧力面を流れる流体の流速と、負圧面を流れる流体の流速との差が小さくなり、これら流体の流速と、合流部と並列の関係にある従入口から流入する流体との流速との差、すなわち、従入口における流速の歪みが小さくなる。
これにより、合流部の下流側における混合による損失を低減させることができ、タービン効率の低下を抑制することができる。
本発明に係る二圧式ラジアルタービンは、タービン回転半径方向からタービン回転軸方向に湾曲しつつ順次翼高さが高くなる主通路と、前記主通路の正面側に設けられ、前記主通路を流れる流体の圧力よりも低い圧力の流体が流れる従通路と、外周側に位置する主入口から前記主通路に流入する流体、および外周側に位置する従入口から前記従通路に流入する流体によって駆動するラジアルタービンホイールと、前記ラジアルタービンホイールを収容するケーシングと、を備えた二圧式ラジアルタービンであって、前記主通路を通過する流体と、前記従通路を通過する流体とが合流する合流部よりも下流側に下流端が位置し、上流端が前記主入口および前記従入口まで延びて前記主通路および前記従通路を形成する前記ラジアルタービンホイールのラジアル翼とラジアル翼との周方向における中間部にはそれぞれ、少なくとも一枚の中間羽根が設けられていることを特徴とする。
本発明に係る二圧式ラジアルタービンによれば、例えば、図12に示すように、ラジアル翼の翼面に作用する翼面負荷が低減し、その結果、剥離域および逆流域が減少して、それに伴う流れの増減速が低減することになる。また、合流部よりも上流側に位置して主通路を形成するラジアル翼の圧力面を流れる流体の流速と、負圧面を流れる流体の流速との差が小さくなり、これら流体の流速と、合流部と並列の関係にある従入口から流入する流体との流速との差、すなわち、従入口における流速の歪みが小さくなる。
これにより、合流部の下流側における混合による損失を低減させることができ、タービン効率の低下を抑制することができる。
上記二圧式ラジアルタービンにおいて、前記主入口と前記従入口との間に位置する前記ラジアル翼の翼先端、および前記従入口と前記ラジアルタービンホイールのタービン出口との間に位置する前記ラジアル翼の翼先端にはそれぞれ、シュラウドが設けられているとさらに好適である。
このような二圧式ラジアルタービンによれば、主入口と従入口との間、および従入口とタービン出口との間における翼先端の圧力差が半減することになり、ケーシングとラジアル翼との間(クリアランス)からの漏れ損失を低減させることができ、タービン効率の低下を抑制することができる。
本発明に係る二圧式ラジアルタービンよれば、タービン効率の低下を抑制することができるという効果を奏する。
本発明の一実施形態に係る二圧式ラジアルタービンを具備した二圧式ラジアルタービンシステムの一例として挙げる二圧式バイナリーサイクル発電システムの構成例を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係る二圧式ラジアルタービンを具備した二圧式ラジアルタービンシステムの一例として挙げる二圧式バイナリーサイクル発電システムの構成例を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係る二圧式ラジアルタービンを具備した二圧式ラジアルタービンシステムの一例として挙げる二圧式バイナリーサイクル発電システムの構成例を示すブロック図である。 本発明の第1実施形態に係る二圧式ラジアルタービンの部分断面図である。 図4に示すラジアルタービンホイールの一部分を正面(下流側)から見た図である。 本発明の第1実施形態に係る二圧式ラジアルタービンの作用効果を説明するための図である。 本発明の第2実施形態に係る二圧式ラジアルタービンの部分断面図である。 図7に示すラジアルタービンホイールの一部分を正面(下流側)から見た図である。 本発明の第2実施形態に係る二圧式ラジアルタービンの作用効果を説明するための図である。 本発明の第3実施形態に係る二圧式ラジアルタービンの部分断面図である。 本発明の第4実施形態に係る二圧式ラジアルタービンの部分断面図である。 本発明の第4実施形態に係る二圧式ラジアルタービンの作用効果を説明するための図である。 本発明の第5実施形態に係る二圧式ラジアルタービンの部分断面図である。 従来の二圧式ラジアルタービンの部分断面図である。 従来の課題(問題点)を説明するための図である。 従来の二圧式ラジアルタービンの部分断面図である。 従来の二圧式ラジアルタービンの部分断面図である。 従来の課題(問題点)を説明するための図である。
〔第1実施形態〕
以下、本発明の第1実施形態に係る二圧式ラジアルタービンについて、図1から図6を用いて説明する。
本発明に係る二圧式ラジアルタービンは、例えば、図1から図3に示す二圧式バイナリーサイクル発電システム(以下、「二圧式バイナリー発電」という。)1,2,3に適用され得るものであり、本実施形態では、本発明に係る二圧式ラジアルタービンを、図4に示すエキスパンジョンタービン31に適用した例を説明する。
なお、図1から図3中の符号7は、本発明に係る二圧式ラジアルタービンを示し、符号8は、二圧式ラジアルタービン7により回転駆動される発電機を示している。
図1から図3に示すように、二圧式バイナリー発電1,2,3は、例えば、各種の産業用プラント、船舶や車両用の動力源、等から排出される排ガス、温排水等あるいは地熱・OTEC等から回収した熱エネルギーを用いて発電するバイナリーサイクル発電システムであり、低沸点媒体が異なる二種類の圧力(および温度)で循環し、液体および気体の状態変化を繰り返すように構成されたランキンサイクルのサイクル回路Cを備えている。
なお、図1から図3中の符号P1,P2は、低沸点媒体の圧力(P1>P2)を、
符号T1,T2は、低沸点媒体の温度(多くの場合、T1>T2)を示している。
図4中の符号11はケーシング、符号12は回転軸、符号13はラジアルタービンホイール、符号14はハブ、符号15はラジアル翼、符号16は主入口、符号17は主流入路、符号18は入口流路、符号19はノズル、符号20は従入口、符号21は従流入路、符号22は入口流路、符号23はノズル、符号24はタービン出口、符号25は主通路、符号26は従通路、符号32は中間羽根を示している。
なお、エキスパンジョンタービン31内で膨張して仕事をした高圧気相媒体および低圧気相媒体は、いずれも温度および圧力が低下した気相媒体となり、タービン出口24よりも下流側において合流した後、凝縮器(図示せず)へ導かれる。
凝縮器に導入された気相媒体は、低温熱源との熱交換により吸熱されるので、凝縮して液相媒体となる。この液相媒体は、高圧ポンプ(図示せず)および低圧ポンプ(図示せず)に導入されて各々異なる圧力まで昇圧され、以下同様の状態変化を繰り返しながらサイクル回路Cを循環する。
このような二圧式バイナリー発電1,2,3では、サイクル回路Cを循環する熱媒体として、例えば、イソペンタン、ブタン、プロパン等の低分子炭化水素や、冷媒として用いられるR134a、R245fa等の熱媒体を使用することができる。
一方、熱源流体を加熱する側の高温熱源(第1の高温熱源)には、例えば、100〜200℃以上のプラント等の高温の排熱、往復動エンジンの排熱、余剰熱および地熱等から供給され、温度レベルT1で略一定の比熱を有する熱源流体が使用される。
また、70〜90℃程度のプラントの排熱や往復動エンジンのジャケット水等の温度レベルT2の中温の熱源(第2の高温熱源)は、例えば、20〜40℃の低温熱源として用いられる大気の温度や水の温度に比べれば高い温度ではあるが、これらの中温の熱源を高温熱源としてサイクルを構成す場合にはサイクル効率が低く発電用サイクルの高温熱源としては一般には使用されていなかった。
しかし、本システムでは、これらの中温の熱源を第2の熱源として使用することにより、第1の高温熱源だけを利用する場合に比べ、発電出力を大きくすることができるという特徴を有する。
なお、海洋温度差発電においては、高温熱源として海洋表層の温水を使用し、低温熱源として深海の冷水を使用する。
また、サイクルの低温熱源については図示していない。
さて、本実施形態では、図4および図5に示すように、主流入路17→入口流路18→ノズル19→主入口16→主通路25を通過する流体と、従流入路21→入口流路22→ノズル23→従入口20→従通路26を通過する流体とが合流する合流部よりも上流側に下流端が位置し、上流端が主入口16まで延びて主通路25を形成するラジアル翼15とラジアル翼15との間、より詳しくは、ラジアル翼15とラジアル翼15との周方向における中間には、中間羽根32がそれぞれ一枚ずつ設けられている。
なお、図5中の符号33は、ラジアルタービンホイール13を構成する主板を貫通して、合流部よりも上流側に位置する従通路26を流れる流体を合流部に導く貫通穴である。
本実施形態に係るエキスパンジョンタービン(二圧式ラジアルタービン)31によれば、図6に示すように、主通路25を形成するラジアル翼15の翼面に作用する翼面負荷が低減し、それに伴う流れの増減速が低減することになる。
これにより、混合によって生じる損失を低減させることができ、タービン効率の低下を抑制することができる。
また、主通路25を形成するラジアル翼15の翼面に作用する翼面負荷が低減し、それに伴う翼面圧力差が半減することになる。
これにより、ケーシング11とラジアル翼15との間(クリアランス)からの漏れ損失を低減させることができ、タービン効率の低下を抑制することができる。
〔第2実施形態〕
本発明の第2実施形態に係る二圧式ラジアルタービンについて、図7から図9を参照しながら説明する。
なお、本実施形態では、本発明に係る二圧式ラジアルタービンを、図7に示すエキスパンジョンタービン41に適用した例を説明する。
本実施形態に係るエキスパンジョンタービン41は、ハブ側に主通路25が形成され、シュラウド側に従通路26が形成されているとともに、中間羽根32を備えたラジアルタービンホイール13の代わりに、中間羽根42を備えたラジアルタービンホイール13を具備しているという点で上述した第1実施形態のものと異なる。その他の構成要素については上述した第1実施形態のものと同じであるので、ここではそれら構成要素についての説明は省略する。
なお、上述した第1実施形態と同一の部材には同一の符号を付している。
図7および図8に示すように、中間羽根42は、主流入路17→入口流路18→ノズル19→主入口16→主通路25を通過する流体と、従流入路21→入口流路22→ノズル23→従入口20→従通路26を通過する流体とが合流する合流部よりも上流側に下流端が位置し、上流端が主入口16まで延びて主通路25を形成するラジアル翼15とラジアル翼15との間、より詳しくは、ラジアル翼15とラジアル翼15との周方向における中間にそれぞれ一枚ずつ設けられている。
本実施形態に係るエキスパンジョンタービン(二圧式ラジアルタービン)41によれば、図9に示すように、合流部よりも上流側に位置して主通路25を形成するラジアル翼15の圧力面を流れる流体の流速と、負圧面を流れる流体の流速との差が小さくなり、これら流体の流速と、合流部と並列の関係にある従入口20から流入する流体との流速との差、すなわち、従入口20における流速の歪みが小さくなる。
これにより、合流部の下流側における混合による損失を低減させることができ、タービン効率の低下を抑制することができる。
〔第3実施形態〕
本発明の第3実施形態に係る二圧式ラジアルタービンについて、図10を参照しながら説明する。
なお、本実施形態では、本発明に係る二圧式ラジアルタービンを、図10に示すエキスパンジョンタービン51に適用した例を説明する。
本実施形態に係るエキスパンジョンタービン51は、中間羽根42を備えたラジアルタービンホイール13の代わりに、中間羽根42およびシュラウド27,28を備えたラジアルタービンホイール13を具備しているという点で上述した第2実施形態のものと異なる。その他の構成要素については上述した第2実施形態のものと同じであるので、ここではそれら構成要素についての説明は省略する。
なお、上述した第2実施形態と同一の部材には同一の符号を付している。
図10に示すように、シュラウド27は、主流入路17→入口流路18→ノズル19→主入口16→主通路25を通過する流体と、従流入路21→入口流路22→ノズル23→従入口20→従通路26を通過する流体とが合流する合流部よりも上流側に下流端が位置し、上流端が主入口16まで延びて主通路25を形成するラジアル翼15の翼先端、すなわち、主入口16と従入口20との間に位置するラジアル翼15の翼先端に設けられている。
また、シュラウド28は、合流部よりも下流側に位置して従通路26を形成するラジアル翼15の翼先端、すなわち、従入口20とタービン出口24との間に位置するラジアル翼15の翼先端に設けられている。
本実施形態に係るエキスパンジョンタービン(二圧式ラジアルタービン)51によれば、主入口16と従入口20との間、および従入口20とタービン出口24との間における翼先端のクリアランスを小さくすることができ、ケーシング11とラジアル翼15との間(クリアランス)からの漏れ損失を低減させることができ、タービン効率の低下を抑制することができる。
その他の作用効果は、上述した第2実施形態のものと同じであるので、ここではその説明を省略する。
〔第4実施形態〕
本発明の第4実施形態に係る二圧式ラジアルタービンについて、図11および図12を参照しながら説明する。
なお、本実施形態では、本発明に係る二圧式ラジアルタービンを、図11に示すエキスパンジョンタービン61に適用した例を説明する。
本実施形態に係るエキスパンジョンタービン61は、中間羽根42を備えたラジアルタービンホイール13の代わりに、中間羽根62を備えたラジアルタービンホイール13を具備しているという点で上述した第2実施形態のものと異なる。その他の構成要素については上述した第2実施形態のものと同じであるので、ここではそれら構成要素についての説明は省略する。
なお、上述した第2実施形態と同一の部材には同一の符号を付している。
図11に示すように、中間羽根62は、主流入路17→入口流路18→ノズル19→主入口16→主通路25を通過する流体と、従流入路21→入口流路22→ノズル23→従入口20→従通路26を通過する流体とが合流する合流部よりも下流側に下流端が位置し、上流端が主入口16および従入口20まで延びて主通路25および従通路26を形成するラジアル翼15とラジアル翼15との間、より詳しくは、ラジアル翼15とラジアル翼15との周方向における中間にそれぞれ一枚ずつ設けられている。
本実施形態に係るエキスパンジョンタービン(二圧式ラジアルタービン)61によれば、図12に示すように、ラジアル翼15の翼面に作用する翼面負荷が低減し、その結果、剥離域および逆流域が減少して、それに伴う流れの増減速が低減することになる。また、合流部よりも上流側に位置して主通路25を形成するラジアル翼15の圧力面を流れる流体の流速と、負圧面を流れる流体の流速との差が小さくなり、これら流体の流速と、合流部と並列の関係にある従入口20から流入する流体との流速との差、すなわち、従入口20における流速の歪みが小さくなる。
これにより、合流部の下流側における混合による損失を低減させることができ、タービン効率の低下を抑制することができる。
〔第5実施形態〕
本発明の第5実施形態に係る二圧式ラジアルタービンについて、図13を参照しながら説明する。
なお、本実施形態では、本発明に係る二圧式ラジアルタービンを、図13に示すエキスパンジョンタービン71に適用した例を説明する。
本実施形態に係るエキスパンジョンタービン71は、中間羽根62を備えたラジアルタービンホイール13の代わりに、中間羽根62およびシュラウド27,28を備えたラジアルタービンホイール13を具備しているという点で上述した第4実施形態のものと異なる。その他の構成要素については上述した第4実施形態のものと同じであるので、ここではそれら構成要素についての説明は省略する。
なお、上述した第4実施形態と同一の部材には同一の符号を付している。
図13に示すように、シュラウド27は、主流入路17→入口流路18→ノズル19→主入口16→主通路25を通過する流体と、従流入路21→入口流路22→ノズル23→従入口20→従通路26を通過する流体とが合流する合流部よりも上流側に下流端が位置し、上流端が主入口16まで延びて主通路25を形成するラジアル翼15の翼先端、すなわち、主入口16と従入口20との間に位置するラジアル翼15の翼先端に設けられている。
また、シュラウド28は、合流部よりも下流側に位置して従通路26を形成するラジアル翼15の翼先端、すなわち、従入口20とタービン出口24との間に位置するラジアル翼15の翼先端に設けられている。
本実施形態に係るエキスパンジョンタービン(二圧式ラジアルタービン)71によれば、主入口16と従入口20との間、および従入口20とタービン出口24との間における翼先端の圧力差が半減することになり、ケーシング11とラジアル翼15との間(クリアランス)からの漏れ損失を低減させることができ、タービン効率の低下を抑制することができる。
その他の作用効果は、上述した第4実施形態のものと同じであるので、ここではその説明を省略する。
なお、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜必要に応じて変形・変更して実施することもできる。
例えば、第1実施形態において、主入口16とタービン出口24との間に位置するラジアル翼15の翼先端に、シュラウドを設けるようにしてもよい。
また、上述した実施形態では、ラジアル翼15とラジアル翼15との周方向における中間に、中間羽根32,42,62をそれぞれ一枚ずつ設けるようにしたものを一具体例として挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、ラジアル翼15とラジアル翼15との周方向における中間部に、中間羽根32,42,62をそれぞれ二枚以上ずつ設けるようにしてもよい。
11 ケーシング
13 ラジアルタービンホイール
15 ラジアル翼
16 主入口
20 従入口
24 タービン出口
25 主通路
26 従通路
27 シュラウド
28 シュラウド
31 二圧式ラジアルタービン
32 中間羽根
41 二圧式ラジアルタービン
42 中間羽根
51 二圧式ラジアルタービン
61 二圧式ラジアルタービン
62 中間羽根

Claims (5)

  1. タービン回転半径方向からタービン回転軸方向に湾曲しつつ順次翼高さが高くなる主通路と、
    前記主通路の背面側に設けられ、前記主通路を流れる流体の圧力よりも低い圧力の流体が流れる従通路と、
    外周側に位置する主入口から前記主通路に流入する流体、および外周側に位置する従入口から前記従通路に流入する流体によって駆動するラジアルタービンホイールと、
    前記ラジアルタービンホイールを収容するケーシングと、を備えた二圧式ラジアルタービンであって、
    前記主通路を通過する流体と、前記従通路を通過する流体とが合流する合流部よりも上流側に下流端が位置し、上流端が前記主入口まで延びて前記主通路を形成する前記ラジアルタービンホイールのラジアル翼とラジアル翼との周方向における中間部にはそれぞれ、少なくとも一枚の中間羽根が設けられていることを特徴とする二圧式ラジアルタービン。
  2. 前記主入口と前記ラジアルタービンホイールのタービン出口との間に位置する前記ラジアル翼の翼先端に、シュラウドが設けられていることを特徴とする請求項1に記載の二圧式ラジアルタービン。
  3. タービン回転半径方向からタービン回転軸方向に湾曲しつつ順次翼高さが高くなる主通路と、
    前記主通路の正面側に設けられ、前記主通路を流れる流体の圧力よりも低い圧力の流体が流れる従通路と、
    外周側に位置する主入口から前記主通路に流入する流体、および外周側に位置する従入口から前記従通路に流入する流体によって駆動するラジアルタービンホイールと、
    前記ラジアルタービンホイールを収容するケーシングと、を備えた二圧式ラジアルタービンであって、
    前記主通路を通過する流体と、前記従通路を通過する流体とが合流する合流部よりも上流側に下流端が位置し、上流端が前記主入口まで延びて前記主通路を形成する前記ラジアルタービンホイールのラジアル翼とラジアル翼との周方向における中間部にはそれぞれ、少なくとも一枚の中間羽根が設けられていることを特徴とする二圧式ラジアルタービン。
  4. タービン回転半径方向からタービン回転軸方向に湾曲しつつ順次翼高さが高くなる主通路と、
    前記主通路の正面側に設けられ、前記主通路を流れる流体の圧力よりも低い圧力の流体が流れる従通路と、
    外周側に位置する主入口から前記主通路に流入する流体、および外周側に位置する従入口から前記従通路に流入する流体によって駆動するラジアルタービンホイールと、
    前記ラジアルタービンホイールを収容するケーシングと、を備えた二圧式ラジアルタービンであって、
    前記主通路を通過する流体と、前記従通路を通過する流体とが合流する合流部よりも下流側に下流端が位置し、上流端が前記主入口および前記従入口まで延びて前記主通路および前記従通路を形成する前記ラジアルタービンホイールのラジアル翼とラジアル翼との周方向における中間部にはそれぞれ、少なくとも一枚の中間羽根が設けられていることを特徴とする二圧式ラジアルタービン。
  5. 前記主入口と前記従入口との間に位置する前記ラジアル翼の翼先端、および前記従入口と前記ラジアルタービンホイールのタービン出口との間に位置する前記ラジアル翼の翼先端にはそれぞれ、シュラウドが設けられていることを特徴とする請求項3または4に記載の二圧式ラジアルタービン。
JP2012183424A 2012-08-22 2012-08-22 二圧式ラジアルタービン Active JP5832393B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012183424A JP5832393B2 (ja) 2012-08-22 2012-08-22 二圧式ラジアルタービン

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012183424A JP5832393B2 (ja) 2012-08-22 2012-08-22 二圧式ラジアルタービン

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014040798A JP2014040798A (ja) 2014-03-06
JP5832393B2 true JP5832393B2 (ja) 2015-12-16

Family

ID=50393233

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012183424A Active JP5832393B2 (ja) 2012-08-22 2012-08-22 二圧式ラジアルタービン

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5832393B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014040798A (ja) 2014-03-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5909163B2 (ja) 二圧式ラジアルタービンの運用方法
JP5449219B2 (ja) ラジアルタービン
Utamura et al. Demonstration of supercritical CO2 closed regenerative Brayton cycle in a bench scale experiment
JP5911677B2 (ja) 端壁輪郭形成の翼形部及び選択的クロッキングを有するタービン組立体
EP2743463B1 (en) Apparatus and process for generation of energy by organic Rankine cycle
US20150110617A1 (en) Turbine airfoil including tip fillet
US20130239541A1 (en) Turbine nozzle segment and corresponding gas turbine engine
KR20140116121A (ko) 랭킨 사이클에서 유기 작동 유체를 팽창시키는 방법 및 터빈
US10774667B2 (en) Steam turbine and methods of assembling the same
JP2012041924A (ja) ハブ流路輪郭
JP2012041925A (ja) 先端流路輪郭
JP4885302B1 (ja) ラジアルタービン
JP2014234714A (ja) 軸流タービン
JP6791777B2 (ja) 地熱タービン
US9810195B2 (en) Turbine with radial inlet and outlet and multi-element guide vanes for oscillating flows
KR20130023368A (ko) 레이디얼 터빈
JP5832393B2 (ja) 二圧式ラジアルタービン
US10837290B2 (en) Structure for cooling rotor of turbomachine, rotor and turbomachine having the same
US11519426B2 (en) Pressurizing device, carbon dioxide cycle plant, and combined cycle plant
Klonowicz et al. 2D unsteady RANS simulations of an organic vapor partial admission turbine
de Weert Ortiz Trabajo fin de Máster Máster en Ingeniería Industrial
Chen et al. Aerodynamic Design of Radial Inflow Turbine for Medium Scale Organic Rankine Cycle System
Sanz Design of Thermal Turbomachinery
Nakamura et al. Recent technologies for steam turbines
JP2013249746A (ja) 二圧式ラジアルタービン

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150109

TRDD Decision of grant or rejection written
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150916

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150929

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20151027

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5832393

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151