JP5831380B2 - 燃焼装置 - Google Patents

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本発明は、点火プラグで着火させるガスと、高温時に酸素を含むガスと混合されると自ら着火する自着火性のガスとを燃焼させる燃焼装置に関するものである。特に、SOFC(固体酸化物型燃料電池)を用いた燃料電池装置の排気を燃焼させるための着火バーナ機能を持った燃焼装置に関する。
SOFCを通過した排気を燃料器で燃焼させることが知られている。SOFCを通過した800℃程度の水素はSOFCを通過した空気と触れると自着火する。しかし、SOFCの運転初期においては、SOFCを通過した水素および空気は温度が低く自着火できない。そのため、都市ガス等を点火プラグで着火させ、このパイロット炎で温度の低いSOFCを通過した水素および空気を燃焼させることが考えられている。
そのうち、SOFCを通過した水素および空気の温度が上昇し、自着火すると、点火プラグおよびパイロット炎は不要になる。そして、点火プラグは、自着火した1300℃程度の水素の燃焼炎に晒される。この結果、点火プラグが酸化される。この種の装置は断熱材に包まれ、長時間のメンテナンスフリーが理想的であるが、これでは、耐久性の点で問題が生じる。
従来、特許文献1として、水素を真ん中から入れて都市ガスと一緒に燃やす燃焼装置が知られている。この装置は、燃料となる二種類のガスが一気に燃えて窒素酸化物(NOx)が発生することを抑制することにある。そのため不完全燃焼(低温燃焼)させて熱の発生を分散して温度を下げるものである。
特開2005−195214号公報
特許文献1では本来起動バーナの着火の瞬間だけ必要となる点火プラグが常に火炎に晒される配置となっている。このような構造をSOFCの燃焼装置に適用すると、SOFC特有の、装置主要部が断熱材で包まれた条件下においては、点火プラグ先端からの熱引けが期待できず、最悪点火プラグの溶損による着火不良などが懸念される。一方、点火プラグ保護のために燃焼温度を下げてしまえば、燃焼ガスのエネルギとしての質が落ち、SOFCの効率低下が懸念される。
また、特許文献1は、自着火した局所的に1300℃に近い程度の水素の燃焼炎に晒され、点火プラグが酸化されて耐久性が短くなるという問題に対処したものではない。従って、着火の順序等に関して詳しい開示がない。
一般にSOFCは、600℃を超える高温にならないと発電出来ないため、常温から起動する際にはなんらかの暖機手段が必要となる。SOFCの燃料として都市ガスが一般的に用いられるので、都市ガスをバーナ(仮に、都市ガスバーナと称する)で燃焼させ、その燃焼熱を利用してSOFCを暖機することが考えられる。その場合、常温から都市ガスに着火するために、点火プラグなどの着火源が必要になる。
SOFCが作動出来る温度まで昇温が完了したら、起動用の熱は不要となるので、バーナへの燃料供給はストップされる。SOFCに燃料投入して発電がなされると、水素や有毒ガス(CO)を含む600℃以上のオフガスが排出される。このまま大気中に排出することは出来ないため、オフガスを焼き切ると同時に、SOFCの燃料となる改質ガスを生成するのに必要な熱源とするために、オフガス焼却バーナが必要となる。
発明者は、開発当初において、上記都市ガスバーナと上記オフガス焼却バーナとを別体としていたが、都市ガスバーナは起動時のみしか使わないため、コンパクト化および低コスト化のために都市ガスバーナとオフガス焼却バーナとを統合したいという要望がある。
この場合、オフガスを燃焼させた1000℃以上の空間に、都市ガスバーナの点火プラグが晒され続けると、電極が酸化されるなどして耐久性に懸念が生じる。そのため、点火プラグを耐久温度以下に保つ工夫が必要になってくる。
本発明は、このような従来の技術に存在する問題点に着目して成されたものであり、その目的は、点火プラグで着火させる火花着火性ガスと、高温時に酸素を含むガスとの混合によって自ら着火する自着火性ガスとを燃焼させる燃焼装置において、点火プラグの耐久性を向上させることにある。
従来技術として列挙された特許文献の記載内容は、この明細書に記載された技術的要素の説明として、参照によって導入ないし援用することができる。
本発明は上記目的を達成するために、下記の技術的手段を採用する。すなわち、請求項1に記載の発明では、火花着火性ガスを導入する火花着火性ガス導入手段(12)と、自着火性ガスを導入する自着火性ガス導入手段(25)と、空気を導入する空気導入手段(27)と、点火プラグ(18)を有するガス着火装置(18、19)と、火花着火性ガスと自着火性ガスと空気とを混合し、燃焼させる燃焼空間(15)とを備え、空気導入手段(27)は、燃焼空間(15)内に空気を噴出させる空気噴出口(28)を有し、自着火性ガス導入手段(25)は、燃焼空間(15)内に自着火性ガスを噴出させる自着火性ガス噴出口(29)を有し、自着火性ガス噴出口(29)は、空気噴出口(28)から噴出される空気の下流側に設けられ、火花着火性ガス導入手段(12)は、メインガス噴出口(31)とパイロットガス噴出口(32)の二系統に分かれて燃焼空間(15)内に火花着火性ガスを噴出するとともに、メインガス噴出口(31)は、自着火性ガス噴出口(29)と隣接して配置され、パイロットガス噴出口(32)は、点火プラグ(18)と共に、燃焼空間(15)内にメインガス噴出口(31)よりも空気流れの上流側に設けられていることを特徴としている。
この発明によれば、メインガス噴出口は、自着火性ガス噴出口と隣接して配置されているから、自着火性ガス噴出口から噴出される自着火性ガスの温度が低い段階においても、自着火性ガスを、メインガス噴出口から噴出されて燃焼している火花着火性ガスの主火炎によって着火させることができる。
また、パイロットガス噴出口は、点火プラグと共に、燃焼空間内に、メインガス噴出口よりも空気流れの上流側に設けられているから、高温の火花着火性ガスの主火炎および自着火性ガスの自着火炎に晒されることがないため、点火プラグの耐久性を向上させることができる。
なお、特許請求の範囲および上記各手段に記載の括弧内の符号ないし説明は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を分かり易く示す一例であり、発明の内容を限定するものではない。
本発明の燃焼装置の第1実施形態を使用した燃料電池装置の全体構成図である。 上記第1実施形態における燃焼装置の模式縦断面図である。 図2の火花着火性ガスの主火炎部分の拡大説明図である。 上記第1実施形態を成す燃焼装置の制御の一部分を示すフローチャートである。 上記第1実施形態を成す燃焼装置の制御の他の部分を示すフローチャートである。 本発明の燃焼装置の第2実施形態における模式縦断面図である。
以下に、図面を参照しながら本発明を実施するための複数の形態を説明する。各形態において先行する形態で説明した事項に対応する部分には同一の参照符号を付して重複する説明を省略する場合がある。各形態において構成の一部のみを説明している場合は、構成の他の部分については先行して説明した他の形態を適用することができる。
各実施形態で具体的に組合せが可能であることを明示している部分同士の組合せばかりではなく、特に組合せに支障が生じなければ、明示していなくても実施形態同士を部分的に組合せることも可能である。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態について図1ないし図5を用いて詳細に説明する。図1において、燃料電池装置1内の発電要素となり、SOFC(固体酸化物形燃料電池)から成る燃料電池本体2は、イオン導電性酸化物をなすセラミックスを電解質としている。
この燃料電池本体2は、内部に電極として、正極(アノードまたは燃料極)と負極(カソードまたは空気極)を有している。これらの電極は、導電性セラミックスで形成されている。また、アノードとカソードに挟まれて固体電解質が設けられている。カソードには空気が供給される。アノードには、水素もしくは一酸化炭素COが供給され電力を発生する。これらの水素やCOは、炭化水素系の材料(都市ガスのメタン等)から作られる。
燃料は、図示しないポンプによって供給される。炭化水素系の材料だけでは水素とCOに改質できない。そのため、炭化水素系の材料は、水蒸気と混合されて燃料予熱器3で予熱され改質前燃料(単に燃料とも言う)として改質器4に送り込まれる。改質後の燃料を改質後燃料と呼ぶことがある。改質器4における改質反応(吸熱反応)でもって改質前燃料を改質して、水素およびCO(改質後燃料または単に燃料とも言う)に分解している。勿論、ほかにも生成物が形成される。改質時の吸熱反応のために、熱を供給する必要がある。
改質器4には、燃焼器5によって熱が供給される。燃焼器5は、燃料電池本体2で使いきれなかった空気と燃料を燃やす。改質器4内における熱交換によって、燃焼器5からの燃焼ガスから熱が取出される。燃料電池本体2で全ての燃料を消費するのでなく、一部未反応の水素とCOとを燃料電池本体2から放出している。放出された水素とCOとを、残った空気とともに燃焼器5で燃焼させる。こうして燃焼器5内で熱を生成し、改質器4に供給して改質反応をおこなわせている。
更に、改質器4を通過した高温のガスは、熱交換器からなる第2空気予熱器6を通過して空気を予熱し、更に、燃料予熱器3を通って、改質前燃料を予熱する。そして、燃料予熱器3を通った高温ガスは、熱交換器からなる第1空気予熱器7を通過し、大気中に排気ガスとして排出される。
このように、第2空気予熱器6と第1空気予熱器7とで段階的に空気の温度を低下させることで、高温の排気ガスが大気に排出されるのを防止し、かつ熱ロスを少なくしている。第2空気予熱器6は、燃料電池本体2を作動させるために600℃〜700℃とかなり高温であるが、第1空気予熱器7は、それよりも低温である。
燃焼器5は、燃料電池本体2で使いきれなかった空気と燃料(自着火性ガス)を燃やすが、運転開始当初は温度が低いため、起動バーナ8で都市ガス等の火花着火性ガスから成る燃料を空気と混ぜて燃焼させて燃焼器5の温度を上昇させる必要がある。なお、本発明において、火花着火性ガスとは、火花(スパーク)のエネルギをトリガとして点火するガスである(火花点火性ガスとも言う)。また、自着火性ガスとは、燃料電池本体2の始動時等を除き、通常の運転状態における温度で空気と混合されて自然に火が付くガスを言う(着火性ガスともいう)。
温度が上昇した後は、自着火性ガスは、自ら着火するため、起動バーナ8は不要となる。この実施形態においては、燃焼器5と起動バーナ8とが一体化され燃焼装置10として構成されている。
図2において、燃焼装置10は、耐熱性を有する外郭部11(断面部のハッティングは省略されている)に、都市ガスから成る火花着火性ガスを導入する火花着火性ガス導入手段(火花着火性ガス導入配管)12が接続されている。なお、導入手段は配管に限らず、ダクトや通路であっても良い。火花着火性ガス導入配管12は、2系統に分岐し、夫々メイン弁13とパイロット弁14とを介して、燃焼空間15内に火花着火性ガスを導入している。この実施形態においては、都市ガスと空気とを予め混合した予混合ガスから成る火花着火性ガスとして、燃料が燃焼装置10に供給されている。
パイロット弁14を通過した都市ガスは、パイロット配管16を通って燃焼空間15内に噴き出す。このパイロット配管16を通過して噴き出した都市ガスを点火プラグ18の火花発生箇所で着火する。また、点火プラグ18には、イグナイタ19からの高圧電気が供給され、点火プラグ18にて火花が発生する。点火プラグ18とイグナイタ19とでガス着火装置(点火と着火とを区別する場合はガス点火装置とも言う)18、19を構成している。
メイン弁13を通過した都市ガスは、燃焼空間15内のキセル状の小径配管21を介して、燃焼空間15内の中央部分に導かれる。図1の燃料電池本体2を通過した自着火性ガス(水素主体の改質ガス)は、自着火性ガス導入手段を成す自着火性ガス導入配管25と燃焼空間15内のキセル状の大径配管26とを介して燃焼空間15内の中央部分に導かれる。
キセル状の大径配管26内にキセル状の小径配管21が中心軸を重ねて同心状に配置されている。また、空気(エア)を導入する空気導入手段を成す空気導入配管27が設けられ、この空気導入配管27は、燃焼空間15内の下部に燃料電池本体2からの空気を導入している。
火花着火性ガスと自着火性ガスと空気とが混合され燃焼される燃焼空間15は、外郭部11内の円筒形の空間として形成されている。空気導入配管27は、燃焼空間15内に空気を噴出させる空気噴出口28を有している。
また、大径配管26は、燃焼空間15内に自着火性ガスを噴出させる自着火性ガス噴出口29を有し、この自着火性ガス噴出口29は、空気噴出口28から噴出される空気の下流側(図2上)に設けられている。また、小径配管21のメインガス噴出口31の先端が自着火性ガス噴出口29の先端よりも空気流れの上流側(図2下)に位置している。
火花着火性ガス導入配管12は、メインガス噴出口31とパイロットガス噴出口32とに至る二系統に分かれて燃焼空間15内に火花着火性ガスを噴出させる。そして、メインガス噴出口31は、自着火性ガス噴出口29と隣接して配置されている。それにより、パイロットガス噴出口32は、点火プラグ18と共に、燃焼空間15内に、メインガス噴出口31よりも空気流れの上流側(図2下)に設けられている。
メインガス噴出口31と、自着火性ガス噴出口29とは共に円筒形であり、メインガス噴出口31の外側に自着火性ガス噴出口29が同心状に隣接して配置されている。イグナイタ19および点火プラグ18は、パイロットガス噴出口32から噴出した火花着火性ガスに点火してパイロット火炎33を発生させる。
パイロット火炎33発生後、火花着火性ガスの主火炎34が発生するが、この主火炎34発生後においても、パイロット火炎33を例えば1分以上(所定遅延時間)持続するようにしている。上記構成によれば、点火プラグ18でパイロット火炎33を着火し、パイロット火炎33によって自着火性ガスの主火炎34に点火する。
主火炎34点火後は、時間遅れを設定して、パイロット火炎33を消火するとともに、空気噴出口28からの燃焼用の空気で点火プラグ18を冷却するため、点火プラグ18が過度に温度上昇することは無い。ちなみに、主火炎34は1000℃以上、燃焼用の空気は800℃程度である。
図3は、図2の主火炎34部分を拡大して示す。図2および図3において、パイロット火炎33によってメイン弁13を通過したメインガス(矢印Yg1で示す)に着火して主火炎34を発生させる。自着火性ガス(矢印Yg2で示す)の温度が低いときは、この主火炎34の輻射熱にてあぶられて加熱された後、まだ自着火できない自着火性ガスが燃焼する。
上述したように、図3のメインガス噴出口31と、自着火性ガス噴出口29とは共に円筒形であり、メインガス噴出口31の外側に自着火性ガス噴出口29が同心状に隣接して配置されている。また、自着火性ガス噴出口29よりも寸法H3だけ低い位置にメインガス噴出口31が設けられている。寸法H3の大きさは、自着火性ガス加熱空間を設け、確実に着火させ、保炎するために重要である。
主火炎34の上方(天方向)には、図2のように、熱電対36aを有する着火センサ36が配置されている。この着火センサ36は、主火炎34が正常に生成されると、熱電対36aが発生する電圧で主火炎34が正常に生成されたことを図示しない制御装置に報知する。なお、イグナイタ19は、着火センサ36が着火(主火炎34が正常に生成)を検出するまで何度も点火プラグ18に火花を発生させる。
次に、上記構成になる燃焼装置10の制御をフローチャートに基づいて説明する。図4および図5において、ステップS101においてバーナ起動信号がONすると、ステップS102で空気(エア)を燃焼装置10内に投入する。次に、ステップS103で点火スイッチ(SW)がONになり、イグナイタ19が高電圧を発生する。ステップS104でパイロット燃料となる都市ガスが燃焼装置10内に投入される。
ステップS105において、着火センサ36の計測値Tが温度閾値T0(例えば100℃)より大きいか否かが判定される。計測値Tが温度閾値T0より大きく、YESと判定された場合、ステップS106において、点火スイッチをOFFしイグナイタ19の高電圧の発生を停止させると共に、火花着火性ガスを燃焼装置10内に投入する。
次に、ステップS107において、所定遅延時間(2分程度)後にパイロット燃料の供給が停止される。この遅延時間の間、パイロット火炎33によって点火プラグ18の先端が加熱され点火プラグの堆積汚れ(デポジット)を焼き切る。
次に、ステップS108において、着火センサ36の計測値Tが温度閾値T1(例えば200℃)より大きいか否かが判定される。計測値Tが温度閾値T1より大きく、YESと判定された場合、メインガスのみで自立燃焼していると判断する。一方、NOと判定された場合は主にメインガスの失火が想定されるため、ステップS109を経由してステップS103に戻り、メインガスの再点火を試みる。
メインガスの着火後(ステップS108でYES)、あるタイミングで燃焼装置10に自着火性ガスの投入が開始され(ステップS110)、時間経過とともに自着火性ガスの温度が徐々に上昇してくる。そこで、ステップS111において、自着火性ガスが自着火可能温度か否かを着火センサ36によって判定する。
自着火可能温度に成っていないNOと判定された場合は、ステップS112において所定時間待機後に再びステップ111に戻る。自着火可能温度に成っている場合は、ステップS113にてメイン弁13を介した火花着火ガスの投入をゼロまで減少させていく。
また、ステップS105やステップS108においてNOと判定され、計測値Tが各温度閾値T0、T1より大きくない場合には、ステップS109を経由してステップS103に戻る。
この戻りループが閾回数N1(例えば3回)に達すると、ステップS114に進み、エラー信号が発生して予混合ガス(火花着火性ガス)着火不良を図示しないディスプレイに表示して図5のステップS115で制御を完了する。
ステップS113の後、図5のステップS121に進み、着火センサ36の計測値Tが温度閾値T2(例えば600℃)より大きいか否かが判定される。計測値Tが温度閾値T2より大きく、自着火していると判定された場合、ステップS115で制御を完了する。
ステップS121で、着火センサ36の計測値Tが温度閾値T2より大きくなく、自着火していないと判定された場合は、ステップS122で点火スイッチがONされイグナイタ19が高電圧を発生する。ついで、ステップS123にて、パイロット燃料が燃焼装置10に投入される。
次に、ステップS124で、着火センサ36の計測値Tが、温度閾値T0(例えば100℃)より大きいか否かが判定される。計測値Tが温度閾値T0より大きい場合、ステップS125において、点火スイッチがOFFされ、イグナイタ19の高電圧発生が停止される。次に、ステップS126において、所定遅延時間後にパイロット燃料の供給が停止される。この所定遅延時間の間、パイロット火炎33によって点火プラグ18の先端が加熱され、点火プラグ18の堆積汚れ(デポジット)を焼き切る。
なお、この所定遅延時間は、燃料装置本体や外気といった関連箇所の温度や、燃料の種類などの組み合わせに応じてそのつど決定されるものであり、燃料がメタンの場合、所定遅延時間は例えば数分程度となる。
次に、ステップS127で、着火センサ36の計測値Tが温度閾値T2(例えば600℃)より大きいか否かが判定される。計測値Tが温度閾値T2より大きい場合、ステップS115で制御を完了する。
なお、ステップS124でNOと判定された場合は、ステップS128を経由してステップS122に戻る。この戻り回数が閾回数N2(例えば3回)に達すると、ステップS114(図4)でエラー信号が発生して、図示しないディスプレイにエラー表示(予混合ガス着火不良)を行って、図5のステップS115で制御を完了する。
更に、ステップS127(図5)でNOと判定された場合は、ステップS129を経由してステップS122に戻る。この戻り回数が閾回数N3(例えば3回)に達すると、ステップS130でエラー信号が発生して、図示しないディスプレイにエラー表示(自着火性ガス着火不良)を行って、ステップS115で制御を完了する。
(第1実施形態の作用効果)
上記第1実施形態においては、火花着火性ガスを矢印Yg1のように導入する火花着火性ガス導入手段12を成す配管と、自着火性ガスを導入する自着火性ガス導入手段25を成す配管と、空気を導入する空気導入手段を成す配管27とを有する。
また、点火プラグ18を有するガス着火装置19と、火花着火性ガスと自着火性ガスと空気とを混合し、燃焼させる燃焼空間15とを備え、空気導入手段27は、燃焼空間15内に空気を噴出させる空気噴出口28を有し、自着火性ガス導入手段25は、燃焼空間15内に自着火性ガスを噴出させる自着火性ガス噴出口29を有し、自着火性ガス噴出口29は、空気噴出口27から噴出される空気の下流側(図2上方)に設けられている。
火花着火性ガス導入手段12は、メインガス噴出口31とパイロットガス噴出口32の二系統に分かれて、燃焼空間15内に火花着火性ガスを噴出させるとともに、メインガス噴出口31は、自着火性ガス噴出口29と隣接して配置され、パイロットガス噴出口32は、点火プラグ18と共に、燃焼空間15内に、メインガス噴出口31よりも空気流れの上流側(図2下)に設けられている。
これによれば、メインガス噴出口31は、自着火性ガス噴出口29と隣接して配置されているから、自着火性ガス噴出口29から噴出される自着火性ガスの温度が低い段階においても、自着火性ガスがメインガス噴出口31から噴出されて燃焼している火花着火性ガスの主火炎34によってあぶられてから着火させることができる。
また、パイロットガス噴出口32は、点火プラグ18と共に、燃焼空間15内において、メインガス噴出口31よりも空気流れの上流側に設けられているから、高温の火花着火性ガスの主火炎34および自着火性ガスの自着火炎に晒されることがないため、点火プラグ18の耐久性を向上させることができる。
また、ガス着火装置18、19および火花着火性ガス導入手段12は、パイロットガス噴出口32から噴出した火花着火性ガスに点火してパイロット火炎33を発生させる。その後、火花着火性ガスがメインガス噴出口31から噴出されて火花着火性ガスの主火炎34が発生した後においても、所定遅延時間(例えば1分)以上、パイロット火炎33を持続させている。なお、この所定遅延時間とは、点火源に堆積しうるデポジットが充分に焼却される予め定めた時間を言う。また、パイロット火炎33の温度は、デポジットが充分に焼却される温度であることは勿論である。
これによれば、パイロット火炎33を発生させた後、火花着火性ガスの主火炎34発生後においても、例えば1分の所定時間以上、パイロット火炎33を持続させることにより、点火プラグ18に付着した汚れ等の堆積物を焼き取ることができる。
更に、メインガス噴出口31の先端が、自着火性ガス噴出口29の先端よりも空気流れの上流側に位置しているから、自着火性ガス噴出口29の先端から噴き出された自着火性ガスが、メインガス噴出口31からの火花着火性ガスの主火炎34に輻射熱であぶられて予熱されてから、火花着火性ガスの主火炎34の周りを自着火性ガスが包むため、自着火性ガスの着火が容易である。
次に、メインガス噴出口31と、自着火性ガス噴出口29とは共に円筒形であり、メインガス噴出口31の外側に自着火性ガス噴出口29が同心状に隣接して配置されている。これによれば、先に燃焼しているメインガス噴出口31からの火花着火性ガスの主火炎34の周りに噴き出す自着火性ガスが、自着火できない低温であっても、容易に着火させることができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について説明する。なお、以降の各実施形態においては、上述した第1実施形態と同一の構成要素には同一の符号を付して説明を省略し、異なる構成および特徴について説明する。第1実施形態においては主火炎が発生する部位に隣接した1箇所においてパイロット火炎を発生させたが、この第2実施形態は、主火炎が発生する部位の周りの複数箇所においてパイロット二次火炎を発生させるものである。換言すれば、メイン弁を通過したガスを漏らして、主火炎が発生する部位の周囲にパイロット二次火炎を形成するものである。
図6において、燃焼空間15内の小径配管21を介して、燃焼空間15内中央部分に火花着火性ガスが導かれる。図1の燃料電池本体2を通過した自着火性ガス(水素主体の改質ガス)は、自着火性ガス導入手段を成す自着火性ガス導入配管25と燃焼空間15内のキセル状の大径配管26とを介して燃焼空間15内中央部分に導かれる。
キセル状の大径配管26内に小径配管21が中心軸を重ねて同心状に配置されている。また、空気(エア)を導入する空気導入手段を成す空気導入配管27が設けられ、この空気導入配管27は、燃焼空間15内の下部に空気を導入している。
パイロット一次火炎は、イグナイタ19が発生する火花で着火するが、その後、メイン弁13を通過した火花着火性ガスが、二次パイロットガス噴出口321、322において環状に着火され、この環状に着火された火花着火性ガスのパイロット二次火炎331、332に加熱されて、環状のパイロット二次火炎331、332の中心部において、温度の低い自着火性ガスが燃焼する。
このように、イグナイタ19で着火されたパイロット一次火炎33で直接的に温度の低い自着火性ガスを加熱し着火させる必要は無い。これによれば、パイロッ火炎33、331、332から主火炎34および自着火炎への火移りが確実になる。
(第2実施形態の作用効果)
第2実施形態においては、火花着火性ガス導入配管12が、メインガス噴出口31のガス流れ上流側において、パイロットガス噴出口32に発生したパイロット一次火炎33によって着火されるパイロット二次火炎331、332を生成する二次パイロットガス噴出口321、322を有する。そして、二次パイロットガス噴出口321、322は、自着火性ガス噴出口29の周囲を環状に取り囲んでいる。
これによれば、パイロット一次火炎33によって着火されるパイロット二次火炎331、332が、自着火性ガス噴出口29の周囲を環状に取り巻くことになるため、パイロット火炎33、331、332から主火炎34、更には自着火性ガスの自着火炎への火移りが良好になる。
(その他の実施形態)
本発明は上述した実施形態にのみ限定されるものではなく、次のように変形または拡張することができる。例えば、上述の第1実施形態では、燃焼装置へ燃料を供給する前に、空気ラインを燃料ラインに結合して予混合ガス状態(燃料ガスと空気が予め十分混ぜられている状態)にして、燃焼装置10に燃料を供給したが、燃料と空気とを分けて燃焼装置10に燃料を供給しても良い。予混合ガスは通常、都市ガスのようなメタンが選ばれるが、燃料の種類に特に制約はない。
12 火花着火性ガス導入手段
15 燃焼空間
18、19 ガス着火装置
25 自着火性ガス導入手段
28 空気噴出口
29 自着火性ガス噴出口
31 メインガス噴出口
32 パイロットガス噴出口
33 パイロット火炎(パイロット一次火炎)
34 火花着火性ガスの主火炎

Claims (5)

  1. 火花着火性ガスを導入する火花着火性ガス導入手段(12)と、
    自着火性ガスを導入する自着火性ガス導入手段(25)と、
    空気を導入する空気導入手段(27)と、
    点火プラグ(18)を有するガス着火装置(18、19)と、
    前記火花着火性ガスと前記自着火性ガスと前記空気とを混合し、燃焼させる燃焼空間(15)と、を備え、
    前記空気導入手段(27)は、前記燃焼空間(15)内に前記空気を噴出させる空気噴出口(28)を有し、
    前記自着火性ガス導入手段(25)は、前記燃焼空間(15)内に前記自着火性ガスを噴出させる自着火性ガス噴出口(29)を有し、前記自着火性ガス噴出口(29)は、前記空気噴出口(28)から噴出される前記空気の下流側に設けられ、
    前記火花着火性ガス導入手段(12)は、メインガス噴出口(31)とパイロットガス噴出口(32)の二系統に分かれて前記燃焼空間(15)内に前記火花着火性ガスを噴出するとともに、
    前記メインガス噴出口(31)は、前記自着火性ガス噴出口(29)と隣接して配置され、前記パイロットガス噴出口(32)は、前記点火プラグ(18)と共に、前記燃焼空間(15)内に、前記メインガス噴出口(31)よりも前記空気流れの上流側に設けられていることを特徴とする燃焼装置。
  2. 前記ガス着火装置(18、19)および前記火花着火性ガス導入手段(12)は、前記パイロットガス噴出口(32)から噴出した前記火花着火性ガスに点火してパイロット火炎(33)を発生させた後、前記火花着火性ガスが前記メインガス噴出口(31)から噴出されて前記火花着火性ガスの主火炎(34)発生後においても、所定遅延時間以上前記パイロット火炎(33)を持続させることを特徴とする請求項1に記載の燃焼装置。
  3. 前記メインガス噴出口(31)と、前記自着火性ガス噴出口(29)とは共に円筒形であり、前記メインガス噴出口(31)の外側に前記自着火性ガス噴出口(29)が同心状に隣接して配置されていることを特徴とする請求項1または2に記載の燃焼装置。
  4. 前記メインガス噴出口(31)の先端が前記自着火性ガス噴出口(29)の先端よりも前記空気流れの上流側に配置されていることを特徴とする請求項3に記載の燃焼装置。
  5. 前記火花着火性ガス導入手段(12)は、前記メインガス噴出口(31)のガス流れ上流側に前記パイロットガス噴出口(32)に発生したパイロット一次火炎(33)によって着火されるパイロット二次火炎(331、332)を生成する二次パイロットガス噴出口(321、322)を有し、
    前記二次パイロットガス噴出口(321、322)は、前記自着火性ガス噴出口(29)の周囲を環状に取り巻くことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか一項に記載の燃焼装置。
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