JP5828083B2 - 誘導加熱調理器 - Google Patents

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Description

技術分野は、誘導加熱調理器に関し、特に、ふきこぼれを検知する誘導加熱調理器に関する。
従来、この種の誘導加熱調理器は、トッププレートの下に電極を設け、当該電極の静電容量が所定値よりも増加した場合に、ふきこぼれと判定し、誘導加熱コイルに流す高周波電流を制限または停止させる(例えば、特許文献1参照)。
特開2008−159494号公報
しかしながら、前記従来の構成では、誘導加熱コイルの半径方向については、単一の電極において静電容量が所定値よりも増加した場合の全てにおいてふきこぼれ発生と判定していた。そのため、通常の調理時に起こりうる静電容量変動、例えば、トッププレートに、布巾や手などが触れた場合や、金属製のおたま等がトッププレートに接触した場合等のように、ふきこぼれを伴わない静電容量の増加においても、誘導加熱コイルに流す高周波電流を制限または停止させてしまい、通常の調理時においても利用者が調理を継続できないという課題を有していた。
上述の従来の課題を鑑み、ふきこぼれを伴わない静電容量変動を誤ってふきこぼれと検知することを低減する誘導加熱調理器を提供する。
一態様は、トッププレートと、トッププレートの下方に設けられた誘導加熱コイルと、誘導加熱コイルへ電流を供給するインバータと、インバータを制御する制御部と、トッププレートの下方に設けられ、帯状に形成され誘導加熱コイルの外周近傍に外周に沿って配置された第1の電極と、帯状に形成され誘導加熱コイルに関して第1の電極よりも外側に配置された第2の電極と、第1の電極の静電容量を検知する第1の静電容量検知部と、第2の電極の静電容量を検知する第2の静電容量検知部と、第1の静電容量検知部および第2の静電容量検知部が検知した第1および第2の電極の静電容量に基づいてふきこぼれ発生の有無を判定するふきこぼれ判定部と、を有する誘導加熱調理器である。
実施の形態による誘導加熱調理器は、ふきこぼれ誤検知を低減することができ、よって調理が中断されることのない安定した調理性能と安心機能を兼ね備え、使い勝手のよい誘導加熱調理器である。
第1の実施の形態による誘導加熱調理器の構成を示すブロック図 (a)第1の実施の形態における、ふきこぼれの発生による第1および第2の電極の静電容量の時間変化を示した図(b)第1の実施の形態において、雑巾などが誘導加熱調理器と接触した場合に生じる第1および第2の電極の静電容量の時間変化を示した図 (a)第2の実施の形態において、勢いの強いふきこぼれが発生した場合の第1および第2の電極の静電容量の時間変化を示した図(b)第2の実施の形態において、雑巾などが誘導加熱調理器と接触した場合に生じる第1および第2の電極の静電容量の時間変化を示した図 (a)第3の実施の形態において、雑巾等が第1の電極4と、第1の電極5と接触するよりも先に触れた場合に生じる第1および第2の電極の静電容量の時間変化を示した図(b)第3の実施の形態における、ふきこぼれの発生による第1および第2の電極の静電容量の時間変化を示した図
以下、実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、第1の実施の形態による誘導加熱調理器100の構成を示すブロック図である。
図1において、誘導加熱調理器100は、鍋1を設置可能なトッププレート2と、トッププレート2の下に設けられ、鍋1を加熱する誘導加熱コイル3と、トッププレート2の下方に設けられ、帯状に形成されて誘導加熱コイル3外周近傍に前記外周に沿って配置される導電体から成る第1の電極4と、帯状に形成され誘導加熱コイル3に関して第1の電極よりも外側に配置された第2の電極5と、第1の電極4の静電容量の変化を検知する第1の静電容量検知部6と、第2の電極5の静電容量の変化を検知する第2の静電容量検知部7と、ふきこぼれを検知するふきこぼれ検知部8と、インバータ10の制御を行なう制御部9と、誘導加熱コイル3に電流を供給するインバータ10と、を有する。また、第1の静電容量検知部6は、第1の電極4に高周波電流を供給し第1の電極4に加わる電圧を直流に変換して第1の電極4の静電容量の変化を測定する。第2の静電容量検知部7は、第2の電極5に高周波電流を供給し第2の電極5に加わる電圧を直流に変換して第2の電極5の静電容量の変化を測定する。
以上のように構成された誘導加熱調理器100について、その動作、作用を説明する。
この構成においてインバータ10は、誘導加熱コイル3に電流を供給する。これにより鍋1が加熱される。鍋1を加熱中に、鍋1から水分がトッププレート2上に落ちた場合の動作を説明する。
第1の電極4は、誘導加熱コイル3近傍に配置している。そのため、鍋1から水分がふきこぼれると、その水分により第1の電極4の静電容量は増加する。第2の電極は、第1の電極4よりも外側に配置される。そのため、鍋1からふきこぼれた水分による静電容量の増加は、第1の電極4の静電容量の増加と比べて時間的に後になる。
これについて、図2を参照しさらに説明する。図2(a)は、ふきこぼれの発生による第1および第2の電極の静電容量の時間変化を示した図である。図2(b)は、雑巾などが誘導加熱調理器100と接触した場合に生じる第1および第2の電極の静電容量の時間変化を示した図である。
図2(a)において、鍋1からのふきこぼれが始まった時間をTaとする。このとき、ふきこぼれた水分は、まだトッププレート2に到達していない。よって、第1の電極4の静電容量21a、および、第2の電極5の静電容量22aに変化はない。
その後、ふきこぼれた水分が鍋1の側面を伝うなどしてトッププレート2に到達し、その一部は、誘導加熱コイル3の上部近傍に配置してある第1の電極4の上部に到達する。第1の電極4の上部に水分が達すると、第1の電極4と鍋1、または、第1の電極4と誘導加熱コイル3は、水分を介してコンデンサ結合する。
これにより第1の電極4の静電容量21aは増加する。第1の静電容量検知部6は、第1の電極4の静電容量21aを監視し、静電容量をふきこぼれ検知部8へ出力する。ふきこぼれ検知部8は、第1の電極4の静電容量21aが変化を開始する前の静電容量を基準値として、そこから一定量(ΔC1)以上静電容量が増加すると、ふきこぼれ判定を開始する。
このときの時刻を、図2(a)においてはTbとしている。この時点においては、水分は、第2の電極5の上部にまで達していない。そのため、第2の電極5の静電容量22aには大きな変化がない。第2の静電容量検知部7は、第2の電極5の静電容量22aを監視し、静電容量値をふきこぼれ検知部8へ出力する。ふきこぼれ検知部8は、第1の電極4の静電容量21aが増加したこと、および、第2の電極5の静電容量22aに変化が見られないこと(一定量以上の増加がみられないこと)から、誘導加熱コイル3近傍から外側に向ってトッププレート2の上端面に変化が生じていること、すなわち、鍋1からのふきこぼれが発生したことを検知する。
ふきこぼれを検知したふきこぼれ検知部8は、制御部9に対し、ふきこぼれ検知を示す情報を送る。制御部9は、インバータ10を制御することにより、加熱動作を停止するかまたは誘導加熱コイル3に流れる電流を制限し、ふきこぼれを沈静化させる。
次に、鍋1を加熱している時にトッププレート2に布巾などが触れた場合の、誘導加熱調理器100の動作について説明する。人が布巾などを用いてトッププレート2の上端面を拭く場合、その動作は、誘導加熱コイル3の内側から外側へ向かってトッププレート2の上端面を布巾で拭く動作にはならず、通常は、外側から内側へ向かってトッププレート2の上端面を布巾で拭く動作になる。
この場合、第2の電極5の静電容量の増加は、第1の電極4の静電容量の増加よりも早く発生する。また、布巾などがトッププレート2の上端面に置かれた場合には、第1の電極4の静電容量の増加と第2の電極5の静電容量の増加は、ほぼ同じタイミングで発生する。
これについて、図2(b)を参照して説明する。布巾などがトッププレート2に触れると、第1の電極4の静電容量21b、第2の電極5の静電容量22bは共に増加する。ふきこぼれ検知部8は、第1の電極4の静電容量21aが変化を開始する前の静電容量を基準値として、そこから一定量(ΔC1)だけ静電容量が変化すると、ふきこぼれ判定を開始する。
このときの時刻を、図2(b)においてはTcとしている。この時点において、第1の電極4の静電容量21bおよび第2の電極5の静電容量22bは、ほぼ同時に増加している。そのため、ふきこぼれ検知部8は、誘導加熱コイル3近傍から外側に向っての変化ではない、すなわち鍋1からのふきこぼれは発生していないと判断し、ふきこぼれ検知部8は、制御部9に対しふきこぼれ検知を示す情報を送らない。制御部9は、インバータ10が誘導加熱コイル3に流れる電流を制限せず、誘導加熱調理器100は、加熱調理を続ける。
これらの動作により、第1の電極4のみによりふきこぼれを検知する場合に比べ、ふきこぼれの誤検知が低減され、ふきこぼれ検知精度が向上される。これにより、誘導加熱調理器100は、安定した調理性能と安心機能を兼ね備えた使い勝手のよい調理機器となっている。
第1の誘導加熱調理器100は、トッププレート2と、トッププレート2の下方に設けられた誘導加熱コイル3と、誘導加熱コイル3へ電流を供給するインバータ10と、インバータ10を制御する制御部9と、トッププレート2の下方部に設けられ、帯状に形成され誘導加熱コイル3の外周近傍に外周に沿って配置された第1の電極4と、帯状に形成され誘導加熱コイル3に関して第1の電極4よりも外側に配置された第2の電極5と、第1の電極4の静電容量を検知する第1の静電容量検知部6と、第2の電極5の静電容量を検知する第2の静電容量検知部7と、第1の静電容量検知部6および第2の静電容量検知部7が検知した第1および第2の電極の静電容量に基づいてふきこぼれ発生の有無を判定するふきこぼれ判定部8と、を有する。ふきこぼれ判定部8は、第1の静電容量検知部6で検知される第1の電極4の静電容量の変化量が第1所定量以上である場合に、第2の静電容量検知部7で検知される第2の電極5の静電容量の変化量の大きさに基づいてふきこぼれ発生の有無を判定し、制御部9は、ふきこぼれ判定部8によるふきこぼれ判定結果に従って、インバータ10を制御する。
この構成においては第1の電極4は、誘導加熱コイル3近傍に配置していることから、鍋からふきこぼれた水分により静電容量が増加する。第2の電極5は第1の電極4よりも外側に配置してあることから、鍋1からふきこぼれた水分による静電容量の増加は第1の電極5に比べて後になる。
よって第2の電極5の静電容量が先に増加、または第2の電極5と第1の電極4の静電容量が同時に増加するのは鍋1からふきこぼれた水分ではなく、布巾などがトッププレート2に触れた場合や、手が触れた場合が想定される。
これを判断するために、第1の静電容量検知部6で検知される第1の電極4の静電容量の変化が起きた時に、第2の静電容量検知部7で検知される第2の電極5の静電容量の変化があるか否かを検知することで実際に鍋1からふきこぼれが生じたのか、それ以外の要因であるかを判断する。仮にこの時に鍋1からのふきこぼれであると判断した場合には制御部9は誘導加熱コイル3に電流を供給するインバータ10を制御し、加熱動作を停止するかまたは誘導加熱コイル3に供給する電流を制限または停止させる。
逆にふきこぼれではないと判断した場合には、制御部9は誘導加熱コイル3に流れる電流を制限せず、安定した電流を供給するようインバータ10を制御する。
これによって、第1の電極4のみによりふきこぼれを検知する場合に比べ、ふきこぼれ誤検知をなくし、ふきこぼれ検知精度の向上を図ることができ、安定した調理性能と安心機能を備え、使い勝手をよくすることができる。
(実施の形態2)
図3(a)は、勢いの強いふきこぼれが発生した場合の第1および第2の電極の静電容量の時間変化を示した図である。図3(b)は、雑巾などが誘導加熱調理器100と接触した場合に生じる第1および第2の電極の静電容量の時間変化を示した図である。
本実施の形態による誘導加熱調理器の構成は図1に示した誘導加熱調理器100の構成と同じでよい。そのため、その構成および共通の動作については説明を省略する。本実施の形態による誘導加熱調理器100は、第1の電極4の静電容量の変化量が第2の所定量以上である場合に第2の電極5の静電容量の増加のタイミングや変化量に関わらずふきこぼれ判定を有効とする点において、第1の実施の形態による誘導加熱調理器100と異なる。
本実施の形態において、鍋1から勢いの強いふきこぼれが発生した場合の誘導加熱調理器100の動作を説明する。勢いのあるふきこぼれの場合、ふきこぼれ開始時からトッププレート2へ到達するまでの時間が短くなる。
これは、水分が鍋1の側面を伝って落ちるのではなく、勢い良く飛び出した水分がトッププレート2の上端面に落下するようにして、水分がトッププレート2の上端面に到達する。ふきこぼれに一定以上の勢いがある場合、第1の電極4の上方に到達した水分は、勢い良く第2の電極5の上方にも到達する。そのため、第1の電極4の静電容量31aの増加と第2の電極5の静電容量32aの増加の時間差は、通常のふきこぼれ発生時における時間差と比べ短い。
このような状況において、第1の実施の形態のように第1の電極4の静電容量21aの増加が第1の所定量(ΔC1)以上になった時に第2の電極5の静電容量22aの増加を見て、ほぼ同時に増加していることを理由にふきこぼれではないと判断すると、勢いのあるふきこぼれの場合には、誘導加熱調理器100の加熱が停止されない可能性がある。
そのため、本実施の形態では、勢いのあるふきこぼれの発生時には電極の静電容量の増加量も大きくなることを利用して、ふきこぼれ発生の判定を行なうか否かの判断を行なう。図3(a)においては、ふきこぼれが始まる時間をTaとしている。勢いのあるふきこぼれが発生すると、図2(a)に比べ短時間で、水分が第1の電極4の上方に到達し、第1の電極4の静電容量31aは増加を開始する。
ふきこぼれ検知部8は、第1の電極4の静電容量31aの増加量が第1所定量(ΔC1)に達すると、第2の電極5の静電容量32aの増加量を見て、ふきこぼれ検知を有効にするか無効にするかを判断する。図3(a)に示すように、第2の電極5の静電容量32aが第1の電極4の静電容量31aとほぼ同時的に変化していることから、ふきこぼれ検知部8は、一旦、ふきこぼれ発生の判定を行なわないと判断する。
その後、勢いの強いあるふきこぼれが発生している場合には、トッププレート2上の水の量が多いため、誘導加熱調理器100の筐体との結合部分の面積が大きい。、そのため、第1の電極4の静電容量31aは、第2の所定値(閾値(ΔC2))を超える。この時点(Tc)において、ふきこぼれ検知部8は、第1の電極4の静電容量31aの増加と第2の電極5の静電容量32aの増加の時間差がなくとも、ふきこぼれ発生と判定する。
その後、ふきこぼれ検知部8は、第1の実施の形態と同様に、制御部9に対し、ふきこぼれ発生を示す情報を送る。制御部9は、インバータ10の制御を変えることにより、誘導加熱コイル3に供給される電流を制限し、勢いの強いあるふきこぼれ時においてもふきこぼれを沈静化させることができる。
図3(b)は、図2(b)と同じく、布巾などが誘導加熱調理器100と接触した場合に生じる第1および第2の電極の静電容量の時間変化を示す図である。図3(b)に示されるように、勢いのあるふきこぼれが発生していないため、第1の電極4の静電容量31bが第2の所定量(ΔC2)を超えない。
第1の電極4の静電容量31bと第2の電極5の静電容量32bの増加は、ほぼ同じタイミングで起きている。よって、ふきこぼれ検知部8は、ふきこぼれ発生判定をしない。したがって、制御部9がインバータ10の制御を変えて誘導加熱コイル3に供給される電流を制限することはない。
この動作により、激しいふきこぼれが発生した場合においてにふきこぼれ非発生と判断される事が防止され、ふきこぼれ検知の精度が向上されるこれにより、本実施の形態による誘導加熱調理器100は、安定した調理性能と安心機能を兼ね備えた使い勝手のよい調理機器となっている。
第2の実施の形態においては、ふきこぼれ判定部8は、第1の電極4の静電容量の変化量が、第1所定量(ΔC1)よりも大きい第2所定量(ΔC2)以上である場合は、第2の電極5の静電容量の変化量の大きさに関わらず、ふきこぼれ発生と判定する。
第1の電極4の静電容量の変化が第2所定量(ΔC2)以上である場合には、鍋から勢いよくふきこぼれが発生した場合が含まれる。勢いよくふきこぼれが発生した場合には第1の電極4の静電容量の変化と第2の電極5の静電容量の変化がほぼ同時に起こるため、ふきこぼれではないと判断される可能性がある。
この時に、第1の電極4の静電容量の変化が、布巾などがトッププレートに触れた場合や、手がトッププレートに触れた場合では発生しないような大きな変化量であった場合には、ふきこぼれであると判断し、制御部9は誘導加熱コイル3に電流を供給するインバータ10を制御し、電流を制限または停止させる。
これによって、激しいふきこぼれ時にふきこぼれではないと判断する事を防ぎ、ふきこぼれ検知精度の向上を図ることができ、安定した調理性能と安心機能を備え、使い勝手をよくすることができる。
(実施の形態3)
図4(a)は、雑巾等が第1の電極4と、第2の電極5と接触するよりも先に触れた場合に生じる第1および第2の電極の静電容量の時間変化を示した図である。図3(b)は、ふきこぼれの発生による第1および第2の電極の静電容量の時間変化を示した図である。
本実施の形態による誘導加熱調理器の構成は図1に示した誘導加熱調理器100の構成と同じでよい。そのため、その構成および共通の動作については説明を省略する。本実施の形態による誘導加熱調理器100は、第1の電極4の静電容量の変化を検知した時点から一定期間の間、ふきこぼれ発生判定を行わず、一定期間経過の後の第2の電極5の静電容量の変化量に基づいて、ふきこぼれ発生の有無を判断する点において、第1の実施の形態による誘導加熱調理器100と異なる。
本実施の形態において、トッププレート2上端面を布巾等で拭く動作に際し偶発的に布巾等が第2の電極5と接触するよりも先に第1の電極4と接触した場合の誘導加熱調理器100の動作を説明する。つまり、本実施の形態で説明する誘導加熱調理器100の動作は、布巾などがトッププレート2に接触する場合において、第2の電極5よりも先に第1の電極4近傍と接触した場合のふきこぼれ発生誤検知対策である。
このような状況においては、第1の電極4の静電容量の変化が生じた時点で第2の電極5の静電容量に変化は見られない。そのため、ふきこぼれ発生と判断され、ふきこぼれ検知部8が制御部9に対しふきこぼれ発生を示す情報を送り、制御部9が誘導加熱コイル3に電流を供給するインバータ10を制御し、電流を制限または停止させてしまう可能性がある。
そこで、本実施の形態においては、第1の電極4と第2の電極5とが近接して配置されていることを利用し、第1の電極4の静電容量の変化と第2の電極の静電容量の変化との時間差に基づいて、ふきこぼれの有無を判断する。近傍に配置された第1および第2の電極では、布巾などがトッププレート2と接触した場合に生じる静電容量の変化の時間差は、極めて小さくなると考えられる。そこで、本実施の形態においては、第1の電極4の静電容量が所定量(ΔC1)になった時点と、第2の電極5の静電容量が所定量(ΔC1)になった時点との時間差を所定の時間幅と比較することにより、当該時間差が所定の時間幅よりも小さければ(または、以下であれば)、ふきこぼれの発生は無いと判断され、逆に当該時間差が所定値以上であれば(または、よりも大きければ)、ふきこぼれが発生したと判断される。ふきこぼれの発生は無いと判断された場合には、加熱動作は継続され、ふきこぼれが発生したと判断された場合には、加熱動作は停止される。
図4(a)は、布巾等が、トッププレート2上の第1の電極4と、第1の電極5と接触するよりも先に接触した場合に生じる第1および第2の電極の静電容量の時間変化を示したものである。第1の実施の形態による誘導加熱調理器100では、第1の電極4の静電容量41aの増加量が所定量(ΔC1)を上回った場合、ふきこぼれの発生と判断されるため、本図の時刻Taのタイミングでふきこぼれの発生と判断されてしまう。
この場合、第1の実施の形態による誘導加熱調理器100においては、第2の電極5の静電容量42aはまだ増加していないので、ふきこぼれ検知部8がふきこぼれの発生を検知し、制御部9にふきこぼれ発生を示す情報を送り、その結果、インバータ10が誘導加熱コイル3に供給する電流が制限されてしまう。
そこで、本実施の形態においては、上述したように布巾等がトッププレート2と接触する際に偶然に、第2の電極5よりも先に第1の電極4と接触する可能性も考慮しら、第1の電極4の静電容量41aの増加量が一定値(ΔC1)を超えてから一定期間(ΔT1)が経過した後、第2の電極5の静電容量42aの増加量をみてふきこぼれの発生の有無が判断される。
図4(a)に示されるように、第1の電極4の静電容量41aの変化量が所定量(ΔC1)を超えた時点Taから一定時間(ΔT1)後の時点Tbのタイミングにおいては、第2の電極5の静電容量42aの変化量は、所定量(ΔC1)を上回っているため、ふきこぼれ検知部8は、ふきこぼれではないと判断し、誘導加熱コイル3に供給される電流は制限されない。
図4(b)は、ふきこぼれ発生時の第1および第2の電極の静電容量の時間変化を示す図である。本実施の形態においては、ふきこぼれ検知部8は、第1の電極4の静電容量41bの増加量が一定値(ΔC1)を超えた時点(Tc)から一定時間(ΔT1)後の時点(Td)において、第2の電極5の静電容量42bの変化量を見てふきこぼれの発生の有無を判断する。図4(b)では、時点Tdのタイミングにおいて、第2の電極5の静電容量42bの変化量は、一定値(ΔC1)以下であるため、ふきこぼれ検知部8は、ふきこぼれが発生したと判断し、制御部9に対しふきこぼれ発生を示すふきこぼれ検知情報を送り、その結果、誘導加熱コイル3に流れる電流が制限され、ふきこぼれを沈静化させることができる。
これにより、本実施の形態においては、第1の電極4の静電容量に一定量の変化があった時点で即座にふきこぼれ発生の有無を判定する場合に比べ、ふきこぼれ発生の誤検知を低減させることができ、ふきこぼれ検知精度が向上される。これにより、本実施の形態による誘導加熱調理器100は、安定した調理性能と安心機能を兼ね備えた使い勝手のよい調理機器となっている。
第3の実施の形態においては、ふきこぼれ判定部8は、第1の電極4の静電容量の変化量が第1所定量(ΔC1)以上になってから所定の時間(ΔT1)が経過した時点における第2の電極5の静電容量の変化量の大きさに基づいてふきこぼれ発生の有無を判定する。
このふきこぼれ判定部8の動作は、布巾などがトッププレート2に触れた場合において、第2の電極5よりも第1の電極4に先に触れた場合の対策を想定している。この場合、第1の電極4の静電容量が変化した時に第2の電極5の静電容量の変化はまだないため、ふきこぼれ判定部8は、ふきこぼれ発生と判断し、制御部9は誘導加熱コイル3に電流を供給するインバータ10を制御し、電流を制限または停止させてしまう可能性がある。
だが、第1の電極4と第2の電極5とは近接して配置されているため、トッププレート2に布巾等が触れた場合には、短い時間差で両方の電極の静電容量に変化が起きる。時間差が、ふきこぼれ発生時の両方の電極の静電容量の変化の時間差との比較において十分に短ければ、ふきこぼれではないと判断し、加熱動作を継続する。
これによって、第1の電極4の静電容量に変化があった時に即座にふきこぼれを判定する場合に比べ、ふきこぼれ誤検知をなくし、ふきこぼれ検知精度の向上を図ることができ、安定した調理性能と安心機能を備え、使い勝手をよくすることができる。
以上のように、本実施の形態による誘導加熱調理器100は、ふきこぼれ誤検知が低減され、調理の不要な中断が減少され、安定した調理性能と安心機能を兼ね備え、使い勝手のよい誘導加熱調理器となっているので、調理機器として有用である。
1 鍋
2 トッププレート
3 加熱コイル
4 第1の電極
5 第2の電極
6 第1の静電容量検知部
7 第2の静電容量検知部
8 ふきこぼれ検知部(ふきこぼれ判定部)
9 制御部
10 インバータ
100 誘導加熱調理器

Claims (4)

  1. トッププレートと、
    前記トッププレートの下方に設けられた誘導加熱コイルと、
    前記誘導加熱コイルへ電流を供給するインバータと、
    前記インバータを制御する制御部と、
    前記トッププレートの下方に設けられ、帯状に形成され前記誘導加熱コイルの外周近傍に前記外周に沿って配置された第1の電極と、
    帯状に形成され前記誘導加熱コイルに関して前記第1の電極よりも外側に配置された第2の電極と、
    前記第1の電極の静電容量を検知する第1の静電容量検知部と、
    前記第2の電極の静電容量を検知する第2の静電容量検知部と、
    前記第1の静電容量検知部、および、前記第2の静電容量検知部が検知した前記第1および第2の電極の静電容量に基づいてふきこぼれ発生の有無を判定するふきこぼれ判定部と、を有する誘導加熱調理器。
  2. 前記ふきこぼれ判定部は、前記第1の静電容量検知部で検知される前記第1の電極の静電容量の変化量が第1所定量以上である場合に、前記第2の静電容量検知部で検知される前記第2の電極の静電容量の変化量の大きさに基づいてふきこぼれ発生の有無を判定し、
    前記制御部は、前記ふきこぼれ判定部によるふきこぼれ判定結果に従って、前記インバータを制御する、請求項1に記載の誘導加熱調理器。
  3. 前記ふきこぼれ判定部は、前記第1の電極の静電容量の変化量が、前記第1所定量よりも大きい第2所定量以上である場合は、前記第2の電極の静電容量の変化量の大きさに関わらず、ふきこぼれ発生と判定する、請求項2に記載の誘導加熱調理器。
  4. 前記ふきこぼれ判定部は、前記第1の電極の静電容量の変化量が前記第1所定量以上になってから所定の時間が経過した時点における前記第2の電極の静電容量の変化量の大きさに基づいてふきこぼれ発生の有無を判定する、請求項2または3に記載の誘導加熱調理器。
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