JP5824845B2 - 記録装置、及び、記録装置の制御方法 - Google Patents
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Description
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、記録装置の制御に伴って実行する処理が増大した場合であっても、処理の遅延等を生じにくい記録装置、及び、記録装置の制御方法を提供することを目的とする。
また、前記駆動制御手段は、前記制御ジョブを複数実行し、前記駆動制御手段で実行される前記制御ジョブは実行の優先度が設定され、前記駆動制御手段は、設定された前記優先度に従って、前記制御ジョブを実行してもよい。
また、前記動作シーケンス制御手段は、入力される記録対象のデータ及び制御コマンドに基づいて前記動作シーケンスを生成してもよい。
また、前記デバイスは、前記記録ヘッドまたはアクチュエーターであってもよい。
また、本発明の記録装置の制御方法は、複数のデバイスの動作に対応する動作シーケンスを生成し、一つの前記デバイスに対して一つの制御ジョブを保持し、前記動作シーケンスを生成した時に、生成した前記動作シーケンスで使用する制御ジョブを保持していない場合に新たな制御ジョブを生成し、保持した制御ジョブを生成した前記動作シーケンスで使用しない場合に保持した前記制御ジョブから使用しない前記制御ジョブを消去し、保持する前記制御ジョブを実行して前記デバイスの動作を制御し、しきい値を超えない範囲の数の制御ジョブを生成し、使用しない前記制御ジョブを全て削除する第1の動作と、前記制御ジョブの総数が前記しきい値を超えないように、使用しない前記制御ジョブのうち少なくとも一部または全部を削除する第2の動作とのいずれかを実行することを特徴とする。
また、本発明は、複数のデバイスを備えた記録装置であって、実行する所定の動作に対応する動作シーケンスを生成する動作シーケンス制御手段と、前記動作シーケンスに基づき、前記デバイスに対応する制御ジョブを生成するジョブ制御手段と、前記制御ジョブを実行することにより、前記デバイスを駆動する駆動制御手段と、を備え、前記ジョブ制御手段には、前記動作シーケンス制御手段が生成する動作シーケンスの種類毎に、使用される前記制御ジョブが予め登録されており、前記動作シーケンス制御手段が前記動作シーケンスを生成した場合に、この動作シーケンスの種類に対応して登録されている前記制御ジョブを参照し、前記動作シーケンスで使用する前記制御ジョブが生成されていない場合には新たに当該制御ジョブを生成し、前記動作シーケンスで使用しない前記制御ジョブがある場合には当該制御ジョブの少なくとも一つを消去することを特徴とする。
本発明によれば、記録装置の動作シーケンスにおいて使用する制御ジョブが生成されていない場合には新たに当該制御ジョブを生成し、使用しない制御ジョブがある場合は当該制御ジョブの少なくとも一つを消去することにより、不要な制御ジョブのために占有されるリソースを解放して、実行する制御ジョブのためにリソースを有効に利用できる。このため、処理すべきデータの容量が大きい場合や記録装置が多数のデバイスを有し制御が複雑な場合等、処理負荷が高い場合であっても処理の遅延等を生じることなく、効率よく制御を行うことができる。ここで、デバイスとは、記録ヘッド、アクチュエーター、モーター等の動作を行う動作部(駆動部)や、これら動作部を制御するために演算処理を行うCPU等の演算処理手段、及び、CPUとともに制御に使用されるROMやRAM等のメモリー等を含む。
本発明によれば、制御ジョブの数が所定のしきい値を超えないように、使用しない制御ジョブを消去することにより、実行対象の制御ジョブに確実に多くのリソースを割り当てることができ、リソースの不足による処理の遅延を防止し、処理を高速に実行できる。
本発明によれば、使用しない制御ジョブを消去することによって、不要であるが優先度の高い制御ジョブについて優先度を変更する等の処理が必要なくなる。これにより、制御ジョブの管理に要する処理を減らして、より効率よく記録装置の制御を行える。
本発明によれば、記録装置に入力されるデータ及び制御コマンドに対応して記録装置を効率よく制御できる。
本発明によれば、一つのデバイスに対し一つの制御ジョブを生成することで確実な制御を可能とするとともに、多くのデバイスを有する記録装置であっても、不要なジョブを消去することで効率よく制御できる。
本発明の制御方法を実行することにより、記録装置の動作シーケンスにおいて使用する制御ジョブが生成されていない場合には新たに当該制御ジョブを生成し、使用しない制御ジョブがある場合は当該制御ジョブの少なくとも一つを消去することにより、不要な制御ジョブのために占有されるリソースを解放して、実行する制御ジョブのためにリソースを有効に利用できる。このため、処理すべきデータの容量が大きい場合や記録装置が多数のデバイスを有し制御が複雑な場合等、処理負荷が高い場合であっても処理の遅延等を生じることなく、効率よく制御を行うことができる。
本発明のプログラムを制御部によって実行することにより、記録装置の動作シーケンスにおいて使用する制御ジョブが生成されていない場合には新たに当該制御ジョブを生成し、使用しない制御ジョブがある場合は当該制御ジョブの少なくとも一つを消去することにより、不要な制御ジョブのために占有されるリソースを解放して、実行する制御ジョブのためにリソースを有効に利用できる。このため、処理すべきデータの容量が大きい場合や記録装置が多数のデバイスを有し制御が複雑な場合等、処理負荷が高い場合であっても処理の遅延等を生じることなく、効率よく制御を行うことができる。
図1は、本実施形態に係るラインインクジェットプリンター1の構成を平面視で模式的に示す図である。
記録装置としてのラインインクジェットプリンター1は、搬送ローラー10によって記録媒体11を搬送方向(図1中、矢印YJ1で示す方向)に搬送しつつ、記録ヘッド12から記録媒体11に対してインクを吐出して、記録媒体11に文字、記号、画像等を記録(印刷)するライン型のインクジェットプリンターである。
記録媒体11としては、所定長さに切断されたカットシートやロール紙等の連続シートを用いることができ、ロール状に巻かれた剥離シートにラベルが並べて配置されたラベルシートを用いることもできる。本実施形態では記録媒体11としてロール紙を用いる場合を例に挙げて説明する。
ブラックノズル列20は、インクを微細なインク粒として吐出するノズル孔(図示略)が、搬送方向と直交する方向であるノズル列方向(図1中、矢印YJ2で示す方向)に延在して形成されたノズル列である。ブラックノズル列20は、ブラック(K)のインクカートリッジ(図示略)からインクを供給するインク供給機構(図示略)に接続されている。上流側トップ記録ヘッド17Tは、例えばピエゾ素子を用いて構成されるアクチュエーターによって、ブラック(K)のインクカートリッジから供給されるインクを記録媒体11へ向かって押し出して、所定のノズル孔から微細なインク粒を吐出する。
同様に、シアンノズル列21は、ブラックノズル列20と同様、ノズル孔がノズル列方向に延在して形成されたノズル列であり、シアン(C)のインクカートリッジ(図示略)からインクが供給される構成となっている。
上流側右記録ヘッド17R、及び、上流側左記録ヘッド17Lは、上流側トップ記録ヘッド17Tと同様に構成され、それぞれ、ブラックノズル列20、及び、このブラックノズル列20の下流に配置されたシアンノズル列21を備えている。
マゼンタノズル列22は、ブラックノズル列20と同様、ノズル孔がノズル列方向に延在して形成されたノズル列であり、マゼンタ(M)のインクカートリッジ(図示略)からインクが供給される構成となっている。
イエローノズル列23は、ブラックノズル列20と同様、ノズル孔がノズル列方向に延在して形成されたノズル列であり、イエロー(Y)のインクカートリッジ(図示略)からインクが供給される構成となっている。
下流側右記録ヘッド18R、及び、下流側左記録ヘッド18Lは、下流側トップ記録ヘッド18Tと同様の構成であり、それぞれ、マゼンタノズル列22、及び、このマゼンタノズル列22の下流に配置されたイエローノズル列23を備えている。
なお、図1では、説明の便宜のため、各記録ヘッド、及び、記録ヘッドが備えるノズル列を平面視した様子を直線で示しているが、実際は、ノズル列を構成するノズル孔から鉛直下方へ向かってインクが吐出される構成となっており、当該構成を実現するように各部材が配置されている。
記録媒体11が図1に示す位置に存在しており、この記録媒体11上の位置P1に所定の色のドットを形成する場合を例にして説明する。所定の色は、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、及び、イエロー(Y)のインクがそれぞれ所定量ずつ吐出されることによって表現される色であるものとする。また、図1中、位置P2は、上流側トップ記録ヘッド17Tに形成されたブラックノズル列20において、搬送される記録媒体11の位置P1が通過する位置である。位置P3、位置P4、及び、位置P5についてもそれぞれ同様である。
図1に示すホームポジションHP1は上流ヘッドユニット17用に設けられ、ホームポジションHP2は下流ヘッドユニット18用に設けられたものである。上流ヘッドユニット17及び下流ヘッドユニット18は、キャリッジ(図示略)とともに、図中の曲線矢印で示すようにホームポジションHP1、HP2と記録位置との間を移動し、記録媒体11への記録中以外、すなわち待機中にはホームポジションHP1、HP2に位置している。
ワイピングは、ホームポジションHP1、HP2において、ヘッドキャップに設けられたワイパーによりノズル面を払拭する動作である。このワイピングによってノズル面に付着した異物やインクが掻きとられ、ノズル孔のメニスカスが整えられる。
インク吸引は、ノズルの目詰まり等によりヘッドクリーニングが必要になった場合に実行される。この動作ではノズル面がヘッドキャップにより封止された状態で、ヘッドキャップ内に開口するインク吸引口から、ポンプモーター68(図2)の吸引力によって負圧が発生する。これにより記録ヘッド12の全ノズルを強制的にインクが流れ、ノズルの目詰まりを解消できる。
ノズルチェックは、ノズルのうち目詰まり等により吐出不良となった不良ノズルを検出する動作である。ノズルチェックでは、ホームポジションHP1、HP2において、記録ヘッド12が備える各ノズルから順にインクを吐出させる。ここで、記録ヘッド12においてインクを帯電させ、ヘッドキャップ内に設けた検出器によってインクの着弾による電流変化を検出することで、不良ノズルが検出される。
プリンター側制御部27は、ラインインクジェットプリンター1の各部を中枢的に制御するものであり、演算実行部としてのCPU26、CPU26に実行されるプログラムやこのプログラムに係るデータ等を一時的に記憶するRAM28、CPU26によって実行可能な基本制御プログラムや当該基本制御プログラムに係るデータ等を不揮発的に記憶する不揮発性メモリー29、及び、その他の周辺回路等を備えている。RAM28や不揮発性メモリー29も、デバイスに相当する。
プリンター側制御部27には、各記録ヘッドを駆動する記録ヘッドドライバー31、キャリッジ駆動モーター37を駆動するモータードライバー32、搬送モーター36を駆動するモータードライバー33、ポンプモーター68を駆動するモータードライバー34、及び、カッター駆動モーター69を駆動するモータードライバー35の各ドライバー回路が接続されている。
モータードライバー32は、キャリッジ駆動モーター37に接続され、プリンター側制御部27の制御の下、上流ヘッドユニット17、及び/又は、下流ヘッドユニット18を、記録に係る動作を実行可能な位置からホームポジションHP1、HP2に移動させ、また、ホームポジションHP1、HP2から記録に係る動作を実行可能な位置に移動させる。
モータードライバー33は、搬送モーター36に接続され、搬送モーター36に駆動信号を出力して、搬送モーター36をプリンター側制御部27により指示された量だけ動作させる。搬送モーター36の動作に応じて、搬送ローラー10が回転し、記録媒体11が搬送方向、又は、搬送方向と逆方向に所定量だけ搬送される。
モータードライバー34は、記録ヘッド12のクリーニング動作が行われる場合、及び、上記ヘッドキャップ内に溜まっている廃インクを廃インクタンクへ移送する場合に、ポンプモーター68を駆動する。
モータードライバー35は、記録ヘッド12よりも下流側に設けられたカッターユニット(図示略)が有する可動刃を動作させて、記録媒体11を切断するカッター駆動モーター69を駆動する。カッター駆動モーター69は、モーターに限らずソレノイドを用いて構成することも可能であり、ここでは一例としてモーターを用いる場合を説明する。
記録ヘッド12と、搬送モーター36、キャリッジ駆動モーター37、ポンプモーター68、及びカッター駆動モーター69の各部はデバイス(動作部)に相当する。
検出回路43は、記録ヘッド温度センサー38に接続されている。記録ヘッド温度センサー38は、いずれかの記録ヘッドの近傍に設けられ、記録ヘッドの温度を検出して、プリンター側制御部27に出力する。プリンター側制御部27は、記録ヘッド温度センサー38の検出値に基づいて、記録ヘッドの温度を検出する。
また、検出回路43は、ヘッドクリーニング機構(図示略)に設けられた導電材に接続され、この導電材に流れる電流に基づき、帯電したインクの着弾を検出する。
通信インターフェイス41(I/F)は、ホストコンピューター25に接続されるコネクターと、このコネクターを介して所定の通信プロトコルを実行するインターフェイス回路等を備えている。通信インターフェイス41とホストコンピューター25との間は、例えば、IEEE1284、USB(Universal Serial Bus)、IEEE1394等の規格に準じた形式で接続される。なお、通信インターフェイス41は、有線または無線通信回線により構成されるLAN(Local Area Network)を介してホストコンピューター25に接続される構成としてもよい。この場合、ラインインクジェットプリンター1に対して複数のホストコンピューター25が接続されていてもよい。通信インターフェイス41も、デバイスに相当する。
ホスト側制御部45は、ホストコンピューター25の各部を中枢的に制御するものであり、CPUや、ROM、RAM、周辺回路等を備えている。
表示部46は、液晶ディスプレイパネルや、有機ELパネル等の表示パネルを備え、ホスト側制御部45の制御の下、表示パネルに各種情報を表示する。
入力部47は、各種入力デバイスに接続され、入力デバイスの出力信号をホスト側制御部45に出力する。
記憶部48は、ハードディスクや、EEPROM等を備え、各種データを書き換え可能に記憶する。
通信インターフェイス49(I/F)は、上述した通信インターフェイス41と同様、ホスト側制御部45の制御の下、ラインインクジェットプリンター1との間で各種信号を送受信する。
プリンター側制御部27(記録制御装置)は、ホストコンピューター25から入力された一群の制御コマンドを取得し、これらのコマンドからなる一連の動作を動作シーケンスとして生成し、この動作シーケンスに従って、プリンター側制御部27によってラインインクジェットプリンター1の各部、具体的には記録ヘッドドライバー31、モータードライバー33、34の各部を制御し、記録媒体11に画像を記録する動作を実行する。
また、プリンター側制御部27は、ホストコンピューター25から入力された制御コマンドに従って記録を行う間、所定時間毎に、或いは所定の条件に従って、フラッシング、ワイピング、インク吸引、及びノズルチェックの少なくともいずれかを含むクリーニング動作を実行する。この場合も、プリンター側制御部27は、クリーニングに係る動作シーケンスを生成し、この動作シーケンスに従ってモータードライバー32、34を制御する。さらに、プリンター側制御部27は、ホストコンピューター25から入力された制御コマンドに従って記録を実行した後で何も実行しない状態、或いは、ホストコンピューター25から何もコマンドが入力されない状態が所定時間継続した場合に、待機状態に移行する。待機状態も一つの動作シーケンスに相当する。プリンター側制御部27は、待機状態への移行に先立って動作シーケンスを生成し、この動作シーケンスに従ってラインインクジェットプリンター1を制御する。
プリンター側制御部27は、通信インターフェイス41を介してホストコンピューター25から入力される制御コマンドやデータ等を取得する受信制御部101と、受信制御部101により取得された制御コマンドやデータ等に基づいて動作シーケンスを生成する動作シーケンス制御部103(動作シーケンス制御手段)と、ラインインクジェットプリンター1の各動作部を制御する制御ジョブを生成および消去するジョブ制御部105(ジョブ制御手段)と、ジョブ制御部105が生成した制御ジョブを実行して動作部を動作させる駆動制御部107(駆動制御手段)と、プリンター側制御部27のステータスを管理するステータス制御部109とを備えている。
このように、動作シーケンス制御部103は、受信制御部101が取得したコマンドにより外部のホストコンピューター25から指示される場合だけでなく、事前の設定に基づいてラインインクジェットプリンター1が自律的に実行する動作についても、動作シーケンスを生成する。
ジョブ制御部105は、生成した制御ジョブを保持しておくことが可能である。例えば記録ヘッド12を動作させる動作シーケンスの実行時には、ヘッド制御ジョブを生成する。次の動作シーケンス(例えば、クリーニング)の実行時に、記録ヘッド12を動かす場合には、すでに生成されたヘッド制御ジョブが保持されていれば、このヘッド制御ジョブが駆動制御部107により実行される。
動作シーケンス制御部103が生成した動作シーケンスで使用される制御ジョブは、動作シーケンスの種類によって異なっている。ジョブ制御部105には、各動作シーケンスで使用される制御ジョブの情報が登録されている。
また、ステータス制御部109は、ジョブ制御部105が生成して保持している各制御ジョブの実行状態を監視し、各々の制御ジョブについて、「READY(待機)」か「BUSY(実行中)」かを確認する。この確認の処理は、駆動制御部107が実行する制御ジョブが切り替わる毎に行われる。
図4の例では記録動作、クリーニング、待機の3つの動作シーケンスにおいて、各制御ジョブが使用されるか否かが設定されている。対象となる制御ジョブは、本来はラインインクジェットプリンター1が備える全ての動作部について一つずつ生成可能であるから、図4に示した以外にもジョブ制御部105が生成し、駆動制御部107が実行する制御ジョブがある。例えば、ラインインクジェットプリンター1がヘッドキャップを駆動するアクチュエーターを有する場合には、このアクチュエーターを制御する制御ジョブが生成され、実行される。制御ジョブ対応テーブル121には、ジョブ制御部105が生成する全ての制御ジョブについて、各動作シーケンスで使用するか否かを定めている。この中には、ソフトウェア処理に属する制御ジョブも含まれている。図4の例では、不揮発性メモリー29に対する読み出し/書き込みを制御するためのメモリーR/W制御、CPU26(図2)のタイマー機能による計時を行うためのRTC(Real Time Clock)制御等の制御ジョブが該当する。
ジョブ制御部105が生成し、駆動制御部107が実行する各制御ジョブには優先度が定められている。例えばCPU26の処理が間に合わない場合には、優先度の高い制御ジョブが優先して実行され、優先度の低い制御ジョブは実行待ちとなる。換言すれば、優先度が高い制御ジョブに対して優先的にリソースが割り当てられる。図5の例では、記録ヘッド12の制御に係る制御ジョブの優先度が最も高い。これは、記録ヘッド12の動作が中断されると記録品質に関わるためである。続いて、キャリッジ駆動モーター37の制御に係る制御ジョブの優先度が高いが、これは、記録ヘッド12のノズル面をヘッドキャップで封止する動作が遅れるとノズルの目詰まりなどを招くおそれがあるためである。また、記録を開始するため記録ヘッド12をホームポジションHP1、HP2から記録媒体11の真上の記録位置に移動させる動作を、他の動作より優先するためでもある。
図5に例示した各制御ジョブの優先度は駆動制御部107の動作を拘束する。すなわち、駆動制御部107は優先度を無視して制御ジョブを実行することはなく、優先度を変更する場合には、ジョブ制御部105により設定を変更する必要がある。
図6は、プリンター側制御部27が実行する動作シーケンスにおいて、制御ジョブを生成および消去する様子を示す説明図であり、(A)は記録動作の実行時の例を示し、(B)はクリーニング時の例を示し、(C)は待機時の例を示す。この図6には、図3〜図5で例示した各制御ジョブの状態を示しているが、実際には、ラインインクジェットプリンター1が備える全ての動作部及びソフトウェア処理に対応する数の制御ジョブが生成可能であり、この図6に図示した制御ジョブに限定されない。これは図3〜図5においても同様である。
図6(A)に示すように、記録媒体11への記録を行う場合には、記録ヘッド12の制御、搬送モーター36の制御、及び表示部42における表示制御が行われる。ジョブ制御部105は、制御ジョブ対応テーブル121(図4)に従って、少なくともヘッド制御(記録ヘッド12に対応)、搬送制御(搬送モーター36に対応)、及び表示制御(表示部42に対応)の3つの制御ジョブを生成する。これらの制御ジョブがすでに生成され、ジョブ制御部105が保持している場合は、新たに生成する必要はない。これ以外の制御ジョブ、例えばキャリッジ制御(キャリッジ駆動モーター37に対応)やカッター制御(カッター駆動モーター69に対応)は、使用されないので、ジョブ制御部105は、これら使用しない制御ジョブを消去する。
同様に、図6(B)に示すようにクリーニングを行う場合には、制御ジョブ対応テーブル121の設定に従えば、ヘッド制御、キャリッジ制御、ポンプ制御(ポンプモーター68に対応)、及び表示制御の各制御ジョブが使用される。ジョブ制御部105は、少なくともこれらの制御ジョブが存在するように、不足の制御ジョブを新たに生成する。
図6(C)に示す待機状態の例では、待機状態に移行するまでの時間を計時するので、RTC制御の制御ジョブが使用される。
第2の動作は、ジョブ制御部105が、制御ジョブの総数がしきい値を超えない要に、使用しない制御ジョブのうち一部または全部を消去する動作である。この場合、制御ジョブを消去しないことによる利点が得られる上に、不要な制御ジョブに係る処理の負荷とリソースの占有が所定のレベル以下に抑えられるので、処理の効率化を図ることができる。この第2の方法によれば、上述したように相反する利点の両方を得ることができる。この第2の方法では、例えば優先度の高い制御ジョブから順に、制御ジョブを消去することも考えられる。この場合、不要な制御ジョブを「BUSY」にしてからディスパッチする動作を省略できる可能性が高いため、より有利である。
プリンター側制御部27の受信制御部101は、ホストコンピューター25から送信されるコマンドとデータを取得する(ステップS11)。続いて、動作シーケンス制御部103は、受信制御部101が取得したコマンドやデータに基づいて動作シーケンスを生成する(ステップS12)。
ここで、動作シーケンス制御部103が生成した動作シーケンスをジョブ制御部105が取得し、この動作シーケンスで使用される制御ジョブを、例えば制御ジョブ対応テーブル121を参照して特定する(ステップS13)。
その後、駆動制御部107が、動作シーケンスにおいて使用される制御ジョブを順次、或いは並列的に実行して(ステップS17)、本処理が終了される。
また、ジョブ制御部105が、ステップS14で必要な制御ジョブを生成しても、制御ジョブの数がしきい値を超えないと判別した場合には(ステップS15;No)、そのままステップS17に移行する。
また、生成する制御ジョブの間には実行の優先度が、例えば優先度テーブル123のように設定されており、駆動制御部107は、制御ジョブに設定された優先度に従って、複数の制御ジョブを順次あるいは並列的に実行するので、使用しない制御ジョブを消去することにより、不要であるが優先度の高い制御ジョブについてジョブ制御部105が優先度を変更する処理や、ステータスを「BUSY」にしてから実行するか否かを判定し、実行しないと判定した後でディスパッチする等の処理を省略できる。これにより、制御ジョブの管理に要する処理を減らして、より効率よくラインインクジェットプリンター1の制御を行える。
また、ラインインクジェットプリンター1が備えるデバイスは、記録ヘッドまたはアクチュエーターであり、ジョブ制御部105は一つのデバイスに対して一つの制御ジョブを生成するので、一つの動作部に対し一つの制御ジョブを生成することで確実な制御を可能とするとともに、多くの動作部を有するラインインクジェットプリンター1であっても、不要なジョブを消去することで効率よく制御できる。
Claims (5)
- 複数のデバイスと、
前記複数のデバイスの所定の動作に対応する動作シーケンスを生成する動作シーケンス制御手段と、
一つの前記デバイスに対して一つの制御ジョブを保持し、前記動作シーケンス制御手段で前記動作シーケンスを生成した時に、生成した前記動作シーケンスで使用する制御ジョブを保持していない場合に新たな制御ジョブを生成し、保持した前記制御ジョブを生成した前記動作シーケンスで使用しない場合に保持した前記制御ジョブから使用しない前記制御ジョブを消去するジョブ制御手段と、
保持する前記制御ジョブを実行し、前記デバイスの動作を制御する駆動制御手段と、を備え、
前記ジョブ制御手段はしきい値を超えない範囲の数の前記制御ジョブを生成可能であり、
前記ジョブ制御手段は使用しない前記制御ジョブを全て削除する第1の動作と、前記制御ジョブの総数が前記しきい値を超えないように、使用しない前記制御ジョブのうち少なくとも一部または全部を削除する第2の動作とのいずれかを実行することを特徴とする記録装置。 - 前記駆動制御手段は、前記制御ジョブを複数実行し、
前記駆動制御手段で実行される前記制御ジョブは実行の優先度が設定され、
前記駆動制御手段は、設定された前記優先度に従って、前記制御ジョブを実行する請求項1記載の記録装置。 - 前記動作シーケンス制御手段は、入力される記録対象のデータ及び制御コマンドに基づいて前記動作シーケンスを生成する請求項1または2記載の記録装置。
- 前記デバイスは、前記記録ヘッドまたはアクチュエーターである請求項1から3のいずれか1項に記載の記録装置。
- 複数のデバイスの動作に対応する動作シーケンスを生成し、
一つの前記デバイスに対して一つの制御ジョブを保持し、前記動作シーケンスを生成した時に、生成した前記動作シーケンスで使用する制御ジョブを保持していない場合に新たな制御ジョブを生成し、保持した制御ジョブを生成した前記動作シーケンスで使用しない場合に保持した前記制御ジョブから使用しない前記制御ジョブを消去し、
保持する前記制御ジョブを実行して前記デバイスの動作を制御し、
しきい値を超えない範囲の数の制御ジョブを生成し、使用しない前記制御ジョブを全て削除する第1の動作と、前記制御ジョブの総数が前記しきい値を超えないように、使用しない前記制御ジョブのうち少なくとも一部または全部を削除する第2の動作とのいずれかを実行することを特徴とする記録装置の制御方法。
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