JP5823199B2 - 止水部材、止水体の設置方法、および止水体 - Google Patents
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そして、前記ケーソン立坑を所定の深さまで沈設した後、該ケーソン立坑内部の水をドライアップし、最下部にあるケーソン躯体の前記ケーソン刃口部に、底コンクリートを打設する。
前記捨コンクリートは前記ケーソンの刃口の内側面に設けられるが、沈設過程を経た前記ケーソン刃口には、通常、土砂等の泥状物が付着しており、そのまま捨コンクリートを打設すると、ケーソンの刃口の内側面と捨コンクリートとの間に流入する地下水の止水が充分にできない。このため、従来は前記ケーソン刃口の付着物を潜水士がウォータージェットを噴射したり、直接ブラシによって掻き落とすなどして清掃を行っていたが、これらの洗浄だけでは地下水の浸入は防止できなかった。
このような止水部材31をケーソン刃口の内側面に、その内周方向に沿って連続的に、且つ、二段に配置して止水体30が形成される。その際、上段の止水部材の縦目地33と下段の止水部材の縦目地34とは縦に重ならない位置に配置される。ケーソン刃口の内側面と止水部材31は、前記磁着部材32によって磁着される。
2段に重ねられた止水部材が「芋継ぎ」の状態になると、その縦目地の隙間から漏水が起こり易く、地下水の浸入を防止が充分に抑えられない虞がある。
また、「芋継ぎ」の状態ではなくとも、図14に示すように縦目地のラップ長Lの長さが少ない場合にも、地下水の浸入を防止が充分に抑えられない虞がある。
通常、前記ケーソン躯体の先端のケーソン刃口には鋼製の刃口金物が取り付けられている。本態様の止水部材を用いて形成する止水体は、磁着部材によって、鋼製のケーソン刃口の内側面に対して磁着可能に構成されている。
このことによって、泥水中における捨コンクリートとケーソンの刃口の内側面との間への止水部材の確実な設置を容易に行うことができ、地下水の浸入防止の信頼性の高いケーソンを構築することができる。
したがって、ケーソン刃口の下方から侵入しようとする地下水に対して、確実に止水部材の止水効果を作用させることができる。以って、前記捨コンクリートと前記ケーソン刃口の内側面との間からの水の漏れ込みを効果的に防止することができる。
また、同じ形状の当該止水部材同士を組み合わせて、前記帯状体を形成することができる。以って、止水部材の経済的および合理的設計を実現することができる。
図1は、本発明に係る止水部材が用いられるケーソンの斜視断面図である。
本実施例に係る止水部材1は、図1に示されるような、先端に内刃状をしたケーソン刃口2が形成されたケーソン躯体3を地中に沈降させて形成した環形状のケーソン6の、底コンクリートの施工に先立って打設される捨コンクリート4と、前記ケーソン刃口2の内側面5と、の間に介設される止水体10を形成するものである。
図3は、図2の止水部材を用いて形成した止水体の一例を示す平面図であり、図3(A)は止水体の表側面の平面図であり、図3(B)は前記止水体の裏側面の平面図である。
図2(A)に示すように、前記止水部材1は、前記所定の幅を有する本体部分11と、該本体部分11から前記内周方向(図4における符号16)の両側に設けられ、当該本体部分11よりも幅狭の条部分12と、を備え、前記条部分12は、同じ形状を有する他の止水部材1の条部分12と組み合わせることによって、前記所定の幅13の帯状体14を形成可能に構成されている。
前記磁着部材15が、前記条部分12が接合する位置に設けられていることによって、2つの止水部材1のそれぞれの条部分12に設けられた磁着部材15同士が磁着する。すなわち、隣り合う止水部材1の条部分の縦目地および横目地同士が磁着される。以って、より止水性の高い止水体を設置することができる。
ここで、同じ形状の止水部材1を順番に配置して、始点の止水部材1aと終点側の止水部材1nを繋げることによって環形状とするとき、止水部材1aと止水部材1nの接続部分の隙間に前記同じ形状の止水部材1が入らない場合がある。その場合には、前記接続部分の隙間に適した形の止水部材を用意する。例えば、図5(B)に示すように、止水部材1の条部分と同じ幅の短冊状の止水部材17を組み合わせて、前記最後の接続部分の隙間に合わせて嵌め込むことができる。
加えて、前記磁着部材15が、止水部材1の本体部分11における幅方向の中央部に全長に亘って設けられているので、図16のように、設置した止水体の幅方向の端部に磁着部材が配設される構成にはならない。したがって、ケーソン刃口2の下方から侵入しようとする地下水に対して、確実に止水部材の止水効果を作用させることができる。以って、前記捨コンクリート4と前記ケーソン刃口2の内側面5との間からの水の漏れ込みを効果的に防止することができる。
次に、本発明に係る止水部材1を用いて行う止水体の設置方法の他の例について説明する。図6は、実施例2に係る止水体の一例を示す斜視図である。
本実施例の止水体20は、少なくとも始めに、本発明に係る止水部材21をケーソン刃口2の内側面5に設置した後に、後続の止水部材22a、22b、22c、22d、…22nを配設し、始点の前記止水部材21と後続の止水部材22の終点側(止水部材22n)を繋げることによって環形状とする。すなわち、止水体の設置開始部材23として、本発明に係る止水部材21を用いる。
尚、本発明に係る止水部材21と同形状のものを後続の止水部材として用いてもよいし、止水部材21と同形状の止水部材と従来のような短冊状の止水部材の両方を後続の止水部材として用いてもよい。
本発明に係る止水部材の他の例について説明する。図7は、実施例3に係る止水部材を用いて形成した止水体を示す平面図である。
本実施例3の止水部材61は、前記本体部分62の幅方向に交差する方向の両側に延設される2つの条部分63の幅寸法は同じであり、前記本体部分62の幅の二分の一であり、且つ、前記本体部分62の幅64方向に延びる中心線に対して線対称に配置されている。
本実施例によれば、組み合わせた止水部材61(例えば、止水部材61aと止水部材1b)の間の縦目地が前述した「芋継ぎ」の状態になることがない。したがって、前記縦目地の隙間からの漏水の虞を低減することができる。
本発明に係る止水部材の製造方法について図8〜図11を用いて説明する。
本発明に係る止水部材40は、前記ケーソン刃口の内側面および捨コンクリートに対して密着することによって水の漏れ込みを防止する止水性材料によって形成されている。前記止水性材料としては、高吸水性樹脂およびウレタン樹脂、天然ゴム、無機系フィーラー等を主基材として形成された水膨張性を有するシール材が挙げられ、例えば、高吸水性樹脂としてのアクリル酸塩:10〜20%、ウレタン樹脂:20〜40%、天然ゴム:30〜40%、無機系フィーラー:10〜20%を主基材とする水膨張性シール材が挙げられる。
尚、磁着部材44は前記凹部と同じ形に成形されている必要はなく、例えば、2つの薄板状の磁着部材45aと磁着部材45bを凹部に嵌め込んでもよい。
4 捨コンクリート、 5 内側面、 6 ケーソン、 7 刃口金物、
10 止水体、 11 本体部分、 12 条部分、
13 所定の幅、 14 帯状体、 15 磁着部材、
16 止水性部材、 17 止水部材、
21 止水部材、
22a、22b、22c、22d、…22n 後続の止水部材、
23 止水体の設置開始部材、
31 止水部材、 32 磁着部材、 33 縦目地、 34 縦目地、
40 止水部材、 41 止水部材の原型、 42 止水性材料、
43 凹部、 44 磁着部材、 45a、45b 磁着部材、
46 止水部材、 47 止水性材料、 48 磁着部材、
50 止水部材、 51 条部分
60 止水体、 61 止水部材、 62 本体部分、
63 条部分、 64 幅
Claims (9)
- 環形状のケーソンの底コンクリートの施工に先立って打設される捨コンクリートと、鋼製のケーソン刃口の内側面と、の間に介設され、所定の幅の連続的な帯状体が前記鋼製のケーソン刃口の内側面に磁着されて、前記ケーソン刃口の内周方向に沿って環形状に配設される止水体を、複数の止水部材を隙間なく組み合わせて形成するための止水部材であって、
前記止水部材は、前記所定の幅を有する本体部分と、該本体部分の幅方向に交差する方向の両側に延設され、当該本体部分よりも幅狭の条部分と、を備えていることを特徴とする、止水部材。 - 請求項1に記載された止水部材において、前記鋼製のケーソン刃口の内側面に対して磁着可能な磁着部材が、前記本体部分における幅方向の中央部に前記止水部材の全長に亘って設けられていることを特徴とする、止水部材。
- 請求項2に記載された止水部材において、前記磁着部材が、他の止水部材の条部分と接合する位置に設けられていることを特徴とする、止水部材。
- 請求項1から3のいずれか一項に記載された止水部材において、前記本体部分の幅方向に交差する方向の両側に延設される2つの条部分の幅寸法は同じであり、前記本体部分の幅の二分の一であり、且つ、前記本体部分の中心に対して点対称に配置されていることを特徴とする、止水部材。
- 請求項1から4のいずれか一項に記載された止水部材は、前記磁着部材を除いて、水膨張性を有する材料で構成されていることを特徴とする、止水部材。
- 環形状のケーソンの底コンクリートの施工に先立って打設される捨コンクリートと、鋼製のケーソン刃口の内側面と、の間に介設され、所定の幅の連続的な帯状体が前記鋼製のケーソン刃口の内側面に磁着されて、前記ケーソン刃口の内周方向に沿って環形状に配設される止水体の設置方法であって、
請求項4または5に記載の止水部材を複数組み合わせて前記所定の幅の連続的な帯状体を形成することを特徴とする、止水体の設置方法。 - 環形状のケーソンの底コンクリートの施工に先立って打設される捨コンクリートと、鋼製のケーソン刃口の内側面と、の間に介設され、所定の幅の連続的な帯状体が前記鋼製のケーソン刃口の内側面に磁着されて、前記ケーソン刃口の内周方向に沿って環形状に配設される止水体の設置方法であって、
少なくとも始めに、請求項1〜5のいずれか一項に記載の止水部材を前記ケーソン刃口の内側面に磁着させて、後続の止水部材を配設し、前記所定の幅の連続的な帯状体を形成することを特徴とする、止水体の設置方法。 - 環形状のケーソンの底コンクリートの施工に先立って打設される捨コンクリートと、鋼製のケーソン刃口の内側面と、の間に介設され、所定の幅の連続的な帯状体が前記鋼製のケーソン刃口の内側面に磁着されて、前記ケーソン刃口の内周方向に沿って環形状に配設される止水体であって、
請求項1〜5のいずれか一項に記載の止水部材により形成された、止水体。 - 環形状のケーソンの底コンクリートの施工に先立って打設される捨コンクリートと、鋼製のケーソン刃口の内側面と、の間に介設され、所定の幅の連続的な帯状体が前記鋼製のケーソン刃口の内側面に磁着されて、前記ケーソン刃口の内周方向に沿って環形状に配設される止水体であって、
請求項1〜5のいずれか一項に記載された止水部材と、他の種類の止水部材とを組み合わせて形成され、前記他の種類の止水部材同士は、縦目地が重ならないように組み合わせて止水可能に形成されていることを特徴とする止水体。
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