JP5822285B2 - 熱間三次元曲げ加工装置 - Google Patents

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Description

本発明は、直線状の金属管を長手方向に移動自在に案内する金属管案内手段と、前記金属管案内手段の下流側に配置されて前記金属管を加熱する加熱装置と、前記加熱装置の下流側に配置されて前記金属管を冷却する冷却装置と、前記冷却装置の下流側で前記金属管の把持点を把持して三次元空間内で移動する曲げ装置とを備える熱間三次元曲げ加工装置に関する。
閉断面の長尺金属材をその長手方向に送出する送り装置と、金属材を送り方向に移動自在に支持する支持装置と、支持装置を通過した金属材を加熱する高周波加熱装置と、高周波加熱装置を通過した金属材を冷却する冷却装置と、金属材の送り方向先端を把持して高周波加熱装置で加熱された部分に曲げモーメントを加える把持手段とを備える曲げ加工製品の製造装置が、下記特許文献1により公知である。
国際出願公開WO2010/050460号
ところで、上記特許文献1に記載された発明は、送り装置で長尺金属材を長手方向に押し出しながら、把持装置で金属材に曲げモーメントを加えて曲げ加工を行うものであり、送り装置による金属材の送り速度と、曲げモーメントを加えるための把持装置の移動軌跡とを協調制御する必要があるため、その協調制御が極めて複雑なものになって製品の加工精度を高めるのが難しいという問題があった。また送り装置による金属材の送り量に制約があるため、把持手段側の能力に余裕があっても、送り装置の送り量によって製品の長さが制約されてしまうという問題があった。
本発明は前述の事情に鑑みてなされたもので、熱間三次元曲げ加工装置による製品の加工精度を高めるともに、長尺の製品の加工を可能にすることを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明によれば、直線状の金属管を長手方向に移動自在に案内する金属管案内手段と、前記金属管案内手段の下流側に配置されて前記金属管を加熱する加熱装置と、前記加熱装置の下流側に配置されて前記金属管を冷却する冷却装置と、前記冷却装置の下流側で前記金属管の把持点を把持して引き出しながら三次元の移動軌跡で移動する曲げ装置とを備え、前記曲げ装置は前記金属管の前記把持点を該曲げ装置に対して相対移動不能に把持した状態で、前記金属管を前記金属管案内手段から引き出し速度が略一定になるように引き出す引き出し荷重と、前記金属管を前記加熱装置の近傍の加工点で曲げる曲げ荷重とを加え、三次元の湾曲形状の金属管の製品を製造する熱間三次元曲げ加工装置であって、
前記曲げ装置の移動軌跡は、所定形状の製品を得るための基本移動軌跡を、前記加工点および前記把持点間の直線部の移動軌跡で補正した第1の移動軌跡を、加工中の前記加工点から前記把持点の間において前記金属管に生じる弾性撓みが解放されることにより発生する戻り分を補償するための補正量で更に補正した第2の移動軌跡であることを特徴とする熱間三次元曲げ加工装置が提案される。
また本発明によれば、前記第1の特徴に加えて、前記補正量は、前記金属管の材料、前記金属管の加熱温度、前記金属管の曲げ方向および前記加工点から前記把持点までの距離の少なくとも一つに応じて設定されることを第2の特徴とする熱間三次元曲げ加工装置が提案される。また、前記補正量は、加工点および把持点間における金属管の弾性撓み量、金属管の断面形状および加工点からの距離に応じて設定することを特徴とする、熱間三次元曲げ加工装置が提案される。更に、前記三次元の湾曲形状の金属管の製品は、自動車のフロントサイドフレームであることを特徴とする、熱間三次元曲げ加工装置が提案される。
尚、実施の形態のガイドローラ12は本発明の金属管案内手段に対応する。
本発明の第1の特徴によれば、曲げ装置が金属管の把持点を把持して金属管案内手段から引き出しながら三次元空間内で所定の移動軌跡に沿って移動すると、加熱装置により加熱された金属管が加工点において曲げモーメントを受けて曲げられた後に冷却装置により冷却されることで、所定形状の製品を得ることができる。金属管案内手段は金属管を押し出す必要がなく、曲げ装置が金属管を引き出す機能を有するので、金属管送り出し手段および曲げ装置を協調制御する必要がなくなって製品の加工精度が高められるだけでなく、製品の長さが金属管送り出し手段の能力によって制限されることがなくなり、曲げ装置による金属管の引き出し量に応じた長尺の製品を加工することができる。また曲げ装置が金属管の把持点を相対移動可能に支持する従来のものでは、金属管の加工点に該加工点と把持点間の距離に応じたモーメントしか加えられないが、曲げ装置が金属管を該曲げ装置に対して相対移動不能に把持することで、曲げ装置で金属管の把持点を捻ることで更なる曲げモーメントを加えることが可能になり、加工点に加える曲げモーメントの自由度を増加させることができる。
また、曲げ装置の移動軌跡を、所定形状の製品を得るための基本移動軌跡を、加工点および把持点間の直線部の移動軌跡で補正した第1の移動軌跡とすることで、製品の先端部に不要な直線部が繋がっていても、その直線部によって製品の加工精度が低下するのを防止することができる。
また、曲げ装置の移動軌跡を、加工点から把持点の間において金属管に生じる弾性撓みの解放に伴う戻り分を補償するための補正量で補正した第2の移動軌跡とすることで、戻り分による製品の加工精度の低下を防止することができる。
また本発明の第2の特徴によれば、戻り分の補正量を、金属管の材料、金属管の加熱温度、金属管の曲げ方向および加工点から把持点までの距離の少なくとも一つに応じて設定するので、戻り分の補正量を適切に設定して製品の加工精度を更に高めることができる。
図1は金属管の熱間三次元曲げ加工装置の全体構成を示す図である。(第1の実施の形態) 図2は図1の2方向拡大矢視図である。(第1の実施の形態) 図3は図2の3−3線矢視図である。(第1の実施の形態) 図4は図3の4方向矢視図である。(第1の実施の形態) 図5は曲げ装置のチャックの第1の移動軌跡を求める手法の説明図である。(第1の実施の形態) 図6は金属管の送り出し経過時間の時点ごとの戻り量を説明する図である。(第2の実施の形態) 図7は第1の移動軌跡と弾性撓みの戻り量との関係を説明する図である。(第2の実施の形態) 図8は第1の移動軌跡とそれに弾性撓みの戻り量を加えた第2の移動軌跡との関係を説明する図である。(第2の実施の形態) 図9は種々の断面形状を有する金属管を所定の方向に曲げ加工する際の加工点から把持点までの距離に対する金属管の弾性撓み量の関係を示すグラフである。(第2の実施の形態)
12 ガイドローラ(金属管案内手段)
13 加熱装置
14 冷却装置
15 曲げ装置
24 把持点
25 加工点
26 直線部
W 金属管
W′ 製品
T 基本移動軌跡
T1 第1の移動軌跡
T2 第2の移動軌跡
本発明の実施の形態を添付図面に基づいて以下に説明する。
第1の実施の形態
先ず、図1〜図5に基づいて本発明の第1の実施の形態を説明する。
図1に示すように、本実施の形態のワークである金属管Wは、例えば自動車のフロントサイドフレームを構成する中空部材である。金属管Wを加熱して所定形状に曲げ加工すると同時に熱処理する熱間加工装置11は、ロールフォーミング加工等により閉断面に形成された金属管Wをその長手方向に移動自在に案内する複数のガイドローラ12…と、ガイドローラ12…の下流側に設けられた高周波加熱コイルよりなる加熱装置13と、加熱装置13の下流側に設けられた冷却装置14と、冷却装置14の下流側に設けられたロボットよりなる曲げ装置15とを備える。金属管Wは長手方向に一定の断面を有する直線状の部材であるが、それを加熱装置13で加熱した状態で曲げ装置15で曲げモーメントを加えることで所定形状に湾曲させた後に、冷却装置14から噴出する冷却水で急冷して焼き入れ処理を行うようになっている。
図2〜図4に示すように、加熱装置13は、ガイドローラ12…から金属管Wの送出方向の下流側に所定距離離間した位置に配置されるもので、中央に開口16aが形成された板状の架台16に支持される。加熱装置13に近い架台16は、加熱装置13からの磁束で加熱されて損傷しないように、耐熱性を有するベークライト、ガラスエポキシ、硬質プラスチック等で構成される。
加熱装置13は2ターンのコイルで構成され、その内周と金属管Wの外周との間に略一定の隙間が形成されるように、2個の取付ステー17,17を介して架台16に固定される。加熱装置13の両端には、それに電力を供給するための2本のケーブル18,18が接続される。加熱装置13は内部にウオータジャケットが形成されており、そのウオータジャケットの両端には、冷却水を供給するための2本のホース19,19が接続される。通電により加熱装置13自体も発熱して高温になるが、その内部にホース19,19を介して冷却水を供給することで、加熱装置13の過熱を防止することができる。
冷却装置14は金属管Wの外周を囲む円環状の冷却水タンク20と、冷却水タンク20の外周面に接続された4本の冷却水供給パイプ21…と、冷却水タンク20の内周面に形成された多数の冷却水噴出孔20a…とを備える。加熱装置13を通過して高温に加熱された金属管Wは、その直後に冷却装置14を通過する際に冷却水噴出孔20a…から噴出する冷却水によって冷却される。
ロボットよりなる曲げ装置15は、関節により屈曲可能に連結された複数のアーム22…の先端に金属管Wを把持するチャック23を備えるもので、チャック23は金属管Wの把持点24の外表面に密着する把持面を有しており、チャック23で把持点24を把持した状態ではチャック23および把持点24は相対移動不能に一体化される。従って、チャック23の位置を金属管Wの長手方向に移動させることで、金属管Wをガイドローラ12…に沿って長手方向に引き出すことができる。またチャック23の位置を金属管Wの長手方向に対して直交する方向に移動させたり、チャック23の位置で捻りを加えることで、金属管Wに曲げモーメントを発生させることができる。
次に、上記構成を備えた本発明の実施の形態の作用について説明する。
ガイドローラ12…から引き出された金属管Wは、加熱装置13および冷却装置14を通過した位置で曲げ装置15のチャック23により把持される。この状態が加工開始時の状態となる。高周波コイルよりなる加熱装置13にケーブル18,18を介して高周波電流を供給すると、加熱装置13の周囲に形成される磁界によって金属管Wの内部に渦電流が発生し、金属管Wがジュール熱によりA3変態点以上の温度に加熱される。
加熱装置13を通過した直後の加工点25(図1参照)で金属管Wの温度は最も高温になり、その加工点25で曲げモーメントを受けた金属管Wは所望の形状に曲げ加工される。加工点25において曲げ加工された金属管Wは直ちに冷却装置14に供給され、冷却水タンク20の冷却水噴出孔20a…から噴出する冷却水で急冷されて焼き入れ処理されるため、それ以後は曲げモーメントを受けても永久変形することはない。
加工点25の位置は金属管Wの引き出し速度に応じて変化するが、引き出し速度が略一定になるように曲げ装置15のチャック23の移動軌跡を設定することにより、加工点25の位置は実質的に一定であると見做すことができる。また加工点25と冷却装置14との間の金属管Wも高温の状態にあるが、曲げ装置15のチャック23により金属管Wに加えられる曲げモーメントはチャック23から遠いほど大きくなるため、加工点25において一旦曲げられた金属管Wが、加工点25を通過した後に再び曲げられることはない。
このようにして曲げ装置15のチャック23を所定の移動軌跡に沿って移動させることで、金属管Wの曲げ加工および焼き入れ処理を連続的に行い、所定形状に曲げ加工された所定長さの製品W′(図5参照)を得ることができる。得られた製品W′は、その上流側の未加工の金属管Wから切り離された後、両端の不要部分が切除される。
以上のように、従来の金属管Wの送り装置を廃止して金属管Wを移動自在に案内するガイドローラ12…だけを設け、曲げ装置15に金属管Wを引き出す機能を持たせたので、送り装置および曲げ装置を協調制御する必要がなくなって製品W′の加工精度が高められるだけでなく、製品W′の長さが送り装置の能力によって制限されることがなくなり、曲げ装置15による金属管Wの引き出し量に応じた長尺の製品W′を加工することができる。仮に、曲げ装置15が金属管Wの把持点24を相対回転可能に支持する場合には、金属管Wに把持点24からの距離に応じたモーメントしか加えられないが、チャック23が金属管Wを該チャック23に対して相対移動不能に把持することで、チャック23で金属管の把持点24を捻ることで更なる曲げモーメントを加えることが可能になり、加工点25に加える曲げモーメントの自由度を増加させることができる。
次に、図5に基づいて曲げ装置15のチャック23の移動軌跡について説明する。
図5(A)は加工を開始するときの状態を示すもので、直線状の金属管Wの先端部27が加熱装置13および冷却装置14を通過した位置で、その先端部27の手前の把持点24が曲げ装置15のチャック23によって把持されている。このとき、加熱装置13の近傍の加工点25から先端部27までの間の部分は、加熱装置13によって加熱されることがないために曲がらない部分であり、このうち加工点25から把持点24までの部分を直線部26(黒く塗り潰した部分参照)と定義する。金属管Wの曲げ加工されていない部分は白抜きで示され、曲げ加工された部分は灰色で示される。
仮に、加工開始時にチャック23が金属管Wの把持点24を把持するのでなく、金属管Wの加工点25を把持し円弧状に湾曲した場合、曲げ加工中のチャック23の移動軌跡は、図5(B)に示す製品W′のような形状となり、曲げ加工を終えた製品W′の形状に一致する。例えば、製品W′が円弧状に湾曲する部材であれば、チャック23の移動軌跡も同一半径の円弧状となる。しかしながら、実際には加工開始時にチャック23は金属管Wの加工点25ではなく把持点24を把持するため、直線部26の分だけチャック23の移動軌跡が製品W′の形状からずれることになる。
即ち、図5(B)は加工を終了するときの状態を示すもので、灰色の部分が円弧状の製品W′の形状を示している。金属管Wの下流側に連なる直線部26の先端(つまり把持点24)は、製品W′の形状のラインから常に円弧の接線方向に突出しているため、把持点24の移動軌跡(つまりチャック23の第1の移動軌跡T1)は製品W′の形状には一致しない。製品W′がOを中心とする曲率半径Rの円弧形状であれば、チャック23の第1の移動軌跡は製品W′の曲率半径RよりもΔRだけ大きい曲率半径R+ΔRを有してOを中心とする円弧形状となる。
つまり、曲げ装置15のチャック23の第1の移動軌跡T1は、製品W′の形状に等しい基本移動軌跡Tを、それに直線部26の移動軌跡を加えて補正したものとなる。このように、加工開始時に加熱装置13や冷却装置14と干渉するためにチャック23で加工点25を把持できず、やむを得ず把持点24を把持することで製品W′の先端部に直線部26が形成されても、チャック23の移動軌跡を前記第1の移動軌跡T1のように補正することで、製品W′の加工精度を高めることができる。
尚、図5(B)の状態で製品W′の加工は一応終了するが、更に金属管Wを所定長さだけ引き出した後に、図5(A)に示す把持点24の位置で製品W′を切断する。そして製品W′の先端の直線部26と、製品W′の後端の余分に引き出した部分を切断することで、製品W′の加工が全て終了する。
第2の実施の形態
次に、図6〜図9に基づいて第2の実施の形態を説明する。
第1の実施の形態は、製品W′が高剛性かつ全長が比較的に短い場合に好適であるが、金属管Wの断面形状、板厚、長さ等によっては、曲げ加工が終了してチャック23を開放した瞬間にチャック23の開放前に製品W′と直線部26とに生じていた弾性撓みが解放されることになり、曲率が減少する方向に製品W′が変形する場合があり、この場合には更なる対策を施して製品W′の加工精度を高める必要がある。
図9は種々の断面の製品W′の弾性撓み量を示すグラフであって、横軸が加工点25から加工途中の把持点24までの距離であり、縦軸が弾性撓み量である。加工点25からの距離が増加するのに伴い、弾性撓み量が次第に増加することが分かる。加工を完了した製品W′から弾性撓みによる誤差を取り除くには、予め弾性撓み量を見越して金属管Wを目標とする曲率よりも強く曲げておき、弾性撓みが解放されて曲率が減少した時点での製品W′の形状が目標の形状に一致するようにすれば良い。
図6は、金属管Wの送り出し経過時間[t=1、2、3…n(加工終了)]の時点ごとの戻り量を説明する図である。また図7は、加工終了時の第1の移動軌跡T1と弾性撓みの戻り量との関係を説明する図である。更に、図8は、第1の移動軌跡T1とそれに弾性撓みの戻り量を加えた第2の移動軌跡T2との関係を説明する図である。
図7中の太い実線は目標とする製品W′の形状であり、太い破線は第1の実施の形態で説明した把持点24の第1の移動軌跡T1である。把持点24を第1の移動軌跡T1で引き出して移動させると、弾性撓みの解放によって細い実線のように変形した製品W′の形状が目標とする形状からずれてしまい、その各位置または時間毎のずれ量r1,r2,r3…rnが図6および図7に示す弾性撓みの解放に伴う戻り分になる。よって、図8に示すように第1の移動軌跡を製品W′の各位置毎に前記ずれ量r1,r2,r3…rnで補正したものを第2の移動軌跡T2(細い破線参照)とすることで、加工完了後の製品W′の形状の精度を確保することができる。
図9に示すように、加工点25および把持点24間における金属管Wの弾性撓み量、金属管Wの断面形状および加工点25からの距離に応じて設定するだけでなく、金属管Wの板厚、金属管Wの材料、加熱装置13による加熱温度、金属管Wの曲げ方向等に応じて設定することで、製品W′の加工精度を更に高めることができる。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行うことが可能である。
例えば、実施の形態では曲げ装置15のチャック23の基本移動軌跡Tを製品W′の形状に一致させているが、チャック23の基本移動軌跡Tは任意の手法で算出することができる。
また実施の形態では製品W′の湾曲形状を円弧形状としたが、製品W′の湾曲形状は任意の三次元とすることができる。
また本発明の金属管案内手段は実施の形態のガイドローラ12…に限定されず、金属管Wを長手方向に移動自在に案内する任意の手段を採用することができる。
また実施の形態の金属管Wは自動車のフロントサイドフレームに限定されず、任意の用途の部材であっても良い。

Claims (4)

  1. 直線状の金属管(W)を長手方向に移動自在に案内する金属管案内手段(12)と、前記金属管案内手段(12)の下流側に配置されて前記金属管(W)を加熱する加熱装置(13)と、前記加熱装置(13)の下流側に配置されて前記金属管(W)を冷却する冷却装置(14)と、前記冷却装置(14)の下流側で前記金属管(W)の把持点(24)を把持して引き出しながら三次元の移動軌跡で移動する曲げ装置(15)とを備え、前記曲げ装置(15)は前記金属管(W)の前記把持点(24)を該曲げ装置(15)に対して相対移動不能に把持した状態で、前記金属管(W)を前記金属管案内手段(12)から引き出し速度が略一定になるように引き出す引き出し荷重と、前記金属管(W)を前記加熱装置(13)の近傍の加工点(25)で曲げる曲げ荷重とを加え、三次元の湾曲形状の金属管の製品を製造する熱間三次元曲げ加工装置であって、
    前記曲げ装置(15)の移動軌跡は、所定形状の製品(W′)を得るための基本移動軌跡(T)を、前記加工点(25)および前記把持点(24)間の直線部(26)の移動軌跡で補正した第1の移動軌跡(T1)を、加工中の前記加工点(25)から前記把持点(24)の間において前記金属管(W)に生じる弾性撓みが解放されることにより発生する戻り分を補償するための補正量で更に補正した第2の移動軌跡(T2)であることを特徴とする熱間三次元曲げ加工装置。
  2. 前記補正量は、前記金属管(W)の材料、前記金属管(W)の加熱温度、前記金属管(W)の曲げ方向および前記加工点(25)から前記把持点(24)までの距離の少なくとも一つに応じて設定されることを特徴とする、請求項1に記載の熱間三次元曲げ加工装置。
  3. 前記補正量は、加工点(25)および把持点(24)間における金属管(W)の弾性撓み量、金属管(W)の断面形状および加工点(25)からの距離に応じて設定することを特徴とする、請求項1または4に記載の熱間三次元曲げ加工装置。
  4. 前記三次元の湾曲形状の金属管(W)の製品は、自動車のフロントサイドフレームであることを特徴とする、請求項1,4,5のいずれかに記載の熱間三次元曲げ加工装置。
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