図1から図23を用いて、本実施の形態に係るケーブルホルダ41について説明する。
なお、下記の本実施の形態においては、ケーブルユニット30を用いて、ハイブリッド車両に搭載されたバッテリBを充電する場合についても説明するが、電気自動車や燃料電池車両等のバッテリが搭載された車両にも適用することができるのはいうまでもない。
また、以下に複数の実施の形態について説明するが、各実施の形態の構成を組み合わせることは、出願当初から予定している。なお、同一または実質的に同一の構成については、同一の符号を付してその説明を省略する場合がある。
(実施の形態1)
図1は、ケーブルユニット30と、車両10とを模式的に示す斜視図である。この図1に示すように、ケーブルユニット30によって充電される車両10は、燃料タンクFTと、バッテリBとが搭載されたハイブリッド車両である。
車両10は、車両10の外郭を形成するボディ11と、ボディ11内に収容された燃料タンクFTおよびバッテリBとを備える。
ボディ11の表面は、上面12と、下面13と、周面14とを含み、周面14は、側面15および側面16と、前面17と、背面18とを含む。
側面15には、乗降用開口部22が形成されており、ボディ11は、乗降用開口部22を開閉するドア23およびドア24を含む。
側面15には、給油部20および充電部21が設けられており、給油部20は、乗降用開口部22より後方側に配置され、充電部21は乗降用開口部22より前方側に配置されている。
給油部20は、外部に設けられた給油ノズルのノズル部が挿入されるノズル挿入部20aと、ボディ11に設けられた蓋部20bとを備える。蓋部20bが開けられることで、ノズル挿入部20aの開口部が外部に露出し、ノズル挿入部20aに給油ノズルのノズルを挿入可能となる。
ノズル挿入部は、燃料タンクFTに接続されており、ノズル挿入部20aから供給された燃料は、燃料タンクFTに供給される。なお、内燃機関を備えた車両においては、供給される燃料としては、ガソリン、LPガス(Liquefied petroleum gas)などが挙げられる。さらに、燃料電池を備えた車両においては、液体水素やエタノールなどが挙げられる。
充電部21は、外部に設けられた充電用プラグが装着される充電コネクタ21aと、ボディ11に設けられた蓋部21bとを含む。蓋部21bが開けられることで、充電コネクタ21aが外部に露出し、充電用プラグ31を充電コネクタ21aに装着可能となっている。
充電部21の充電コネクタ21aには、充電用プラグ31から電力が供給される。充電コネクタ21aは、変換器などを介してバッテリBに接続されており、充電部21に供給された電力によってバッテリBが充電される。
図2は、車両10を示すブロック図である。車両10は、エンジン1と、モータジェネレータMG1,MG2と、動力分割機構2と、前輪(車輪)3と、バッテリBと、コンデンサCと、リアクトルLと、コンバータ4と、インバータ5およびインバータ6と、車両ECU(Electronic Control Unit)7と、リレーなどのスイッチング素子8と、変換器9と、充電部21とを備える。
動力分割機構2は、エンジン1およびモータジェネレータMG1,MG2に結合されており、これらの間で動力を分配する。たとえば、動力分割機構2としては、サンギヤ、プラネタリキャリヤおよびリングギヤの3つの回転軸を有する遊星歯車機構が用いられる。この3つの回転軸は、エンジン1、モータジェネレータMG1,MG2の各回転軸に接続されている。たとえば、モータジェネレータMG1のロータを中空とし、その中心にエンジン1のクランク軸を通すことによって、動力分割機構2にエンジン1およびモータジェネレータMG1,MG2を機械的に接続されている。
なお、モータジェネレータMG2の回転軸は、図示しない減速ギヤや差動ギヤによって駆動輪である前輪3に結合されている。動力分割機構2の内部には、モータジェネレータMG2の回転軸に対する減速機がさらに組み込まれてもよい。
モータジェネレータMG1は、エンジン1によって駆動される発電機として動作し、かつ、エンジン1の始動を行ない得る電動機として動作するものとして車両10に組み込まれている。モータジェネレータMG2は、車両10の駆動輪である前輪3を駆動する電動機として車両10に組み込まれている。
モータジェネレータMG1,MG2は、たとえば、三相交流同期電動機である。モータジェネレータMG1,MG2は、U相コイル、V相コイル、W相コイルからなる三相コイルをステータコイルとして含む。
モータジェネレータMG1は、エンジン出力を用いて三相交流電圧を発生し、その発生した三相交流電圧をインバータ5へ出力する。モータジェネレータMG1は、インバータ5から受ける三相交流電圧によって駆動力を発生し、エンジン1の始動を行なう。
モータジェネレータMG2は、インバータ6から受ける三相交流電圧によって車両の駆動トルクを発生する。モータジェネレータMG2は、車両の回生制動時、三相交流電圧を発生してインバータ6へ出力する。
スイッチング素子8は、変換器9と充電部21との間に設けられており、スイッチング素子8は、ケーブルユニット30と変換器9とを接続したり、ケーブルユニット30と変換器9との接続を切断したりする。スイッチング素子8は、車両ECU7のコントロール信号CNTL1によってON/OFFが切り替えられる。変換器9は、車両ECU7によって駆動が制御されている。
ケーブルユニット30の充電用プラグ31を用いてバッテリBを充電するときには、車両ECU7は、スイッチング素子8をONにして、変換器9とケーブルユニット30とを接続する。そして、車両ECU7は、電源から供給された交流電力を直流電力に変換するように、変換器9を駆動する。
図3は、ケーブルユニット30と、ホルダユニット40とを示す斜視図である。この図3において、ケーブルユニット30は、ホルダユニット40に装着されている。ホルダユニット40は、建物の外壁部25に固定された固定壁42と、この固定壁42に着脱可能に設けられたケーブルホルダ41とを含む。
図4は、ケーブルユニット30と、ホルダユニット40とを示す分解斜視図である。この図4に示すように、ケーブルユニット30は、嵌合部32が設けられた充電用プラグ31と、コントロールボックス33と、電源用プラグ34と、充電用プラグ31とコントロールボックス33とを接続する充電ケーブル35と、コントロールボックス33および電源用プラグ34を接続する電源用ケーブル36とを含む。
嵌合部32は、充電時には充電部21にはめ込まれる。コントロールボックス33内には、充電回路遮断装置(Charging Circuit Interrupt Device:CCID)37が収容されている。充電回路遮断装置37は、漏洩電流が生じたときには、ケーブルユニット30内を流れる電流を遮断するものである。このように、充電回路遮断装置37は、ケーブルユニット30内を流れる電流量を制御する制御部として機能する。
電源用プラグ34は、図3に示すアウトレット26のコンセント28に挿入される端子38を含む。なお、アウトレット26は電源27に接続されている。
ホルダユニット40は、ケーブルホルダ41と、固定壁42とを含む。固定壁42は、図3に示す外壁部25に固定される固定板45と、固定板45に形成された片部46とを含む。片部46の先端部には、穴部47が形成されている。固定板45には、凹部48が形成されている。
ケーブルホルダ41は、板状に形成されたベース部50と、このベース部50の一方の側辺部に形成された側壁部51と、ベース部50の他方の側辺部に形成された側壁部52と、側壁部52の端辺部に設けられたヒンジ54と、このヒンジ54によって側壁部52に回転可能に設けられた蓋部53とを含む。
ベース部50の背面側の主表面には、凹部48にはまり込む凸部55が形成されている。ベース部50の正面側の主表面には、コントロールボックス33を保持する保持部材60が設けられている。
保持部材60は、ベース部50の主表面から突出する複数の支持部61,62,63,64と、各支持部61,62,63,64に設けられた緩衝部材65,66,67,68とを含む。
支持部62は、支持部61からケーブルホルダ41の幅方向に間隔をあけて設けられている。支持部63は、支持部61の下方に設けられている。支持部64は、支持部62の下方に設けられている。緩衝部材65,66は、支持部61,62の下面に設けられている。緩衝部材67,68は、支持部63,64の上面に設けられている。
なお、緩衝部材65,66,67,68は、保持されるコントロールボックス33と対向するように、各支持部61,62,63,64に設けられている。ベース部50の正面側の主表面には、上壁部70および下壁部72が形成されている。上壁部70は保持部材60の上方に形成されている。上壁部70は側壁部51の内壁面と、側壁部52の内壁面とに連結されている。上壁部70の前辺部には、ベース部50に向けて延びるスリット71が形成されている。下壁部72は、保持部材60より下方に位置している。下壁部72にも、下壁部72の前辺部からベース部50に向けて延びるスリット73が形成されている。
ベース部50の上辺部の近傍には、使用者の指を挿入可能な挿入孔74が形成されると共に、使用者が把持可能な把持部75が形成されている。
側壁部51の上辺部には、ガイド溝56が形成され、側壁部51の下辺部には、ガイド溝57が形成されている。側壁部52の上辺部には、ガイド溝58が形成され、側壁部52の下辺部には、ガイド溝59が形成されている。
蓋部53には、充電用プラグ31を保持する保持部80と、穴部81が形成された片部82と、爪部が形成された係合部83と、窓部84とが形成されている。
図3および図4において、蓋部53が閉じた状態において、片部46の穴部47と片部82の穴部81とが連通する。そして、穴部47と穴部81とに、鍵86の挿入軸88を挿入することができる。なお、鍵86は、本体87と、挿入軸88とを含む。
また、蓋部53が閉じることで、係合部83の爪部が側壁部51の外面に形成された係合穴85に係合する。側壁部52には、窓部84が形成されているため、使用者は、蓋部53が閉じた状態においても、ケーブルホルダ41の内部を観察することができる。
上記のように構成されたケーブルホルダ41にケーブルユニット30を装着して、さらに、ケーブルユニット30が装着されたケーブルホルダ41を固定壁42に組み付ける作業工程について説明する。
図5に示すように、蓋部53を開けた状態で、使用者はコントロールボックス33を保持部材60内に挿入する。
コントロールボックス33を保持部材60内に挿入することで、コントロールボックス33の上面は、支持部61,62によって支持される。コントロールボックス33の下面は、支持部63,64によって支持される。
緩衝部材65,66は、支持部61,62の下面とコントロールボックス33の上面との間に挟まれると共に、コントロールボックス33の上面と接触する。緩衝部材67,68は、支持部63,64の上面とコントロールボックス33の下面との間に挟まれると共に、コントロールボックス33の下面と接触する。このようにして、コントロールボックス33は、保持部材60によって保持される。
充電ケーブル35は、支持部63と支持部64との間と、スリット73とからケーブルホルダ41の外部に引き出される。電源用ケーブル36は、支持部61と支持部62との間と、スリット71とからケーブルホルダ41の外部に引き出される。
次に、図6に示すように、蓋部53を閉じる。蓋部53を閉じることで、係合部83が側壁部51に形成された係合穴85と係合する。
次に、図7に示すように、充電ケーブル35をケーブルホルダ41に巻きつけ、充電用プラグ31を保持部80に装着する。
充電ケーブル35をケーブルホルダ41に巻きつけるときには、ケーブルホルダ41の下方から垂れ下がった充電ケーブル35を、図4に示すガイド溝59、ガイド溝58、ガイド溝56、ガイド溝57を順次通るようにケーブルホルダ41に巻回する。そして、充電用プラグ31を保持部80に装着する。
このように、ケーブルユニット30が巻回されたケーブルホルダ41を図3に示すケーブルホルダ41に装着する。この際、図4に示す凸部55が凹部48内にはまり込む。
次に、図3に示すように、ホルダユニット40に装着されたケーブルユニット30を用いて車両10を充電する作業工程の一例について説明する。
まず、鍵86を解錠して、固定壁42からケーブルホルダ41を取外す。次に、充電用プラグ31を保持部80から抜き取り、ケーブルホルダ41に巻き回された充電ケーブル35を解く。次に、蓋部53を開けて、コントロールボックス33を取り出すと共にケーブルユニット30をケーブルホルダ41から取り出す。
次に、電源用プラグ34をコンセント28に接続して、充電用プラグ31の嵌合部32を充電部21にはめ込む。そして、充電が開始される。
ここで、使用者によっては、図3に示す状態で、先に電源用プラグ34をアウトレット26のコンセント28に接続した後、ケーブルホルダ41をホルダユニット40から取り外し、ケーブルユニット30をホルダユニット40から取り外す作業に取り掛かる場合がある。この際、使用者が、ケーブルユニット30をホルダユニット40から取り外した後、ケーブルユニット30を誤って手放す場合が想定される。
この際、たとえば、図8に示すように、ケーブルホルダ41を少し上に持ち上げた状態で、使用者が手放したとする。この場合、図9に示すようにケーブルホルダ41が落下して、弛んでいた電源用ケーブル36が延び切ったときには、コントロールボックス33の落下が止まる一方で、ケーブルホルダ41は下方に落下しようとする。
この際、コントロールボックス33の上面と、支持部61,62との間には、緩衝部材65,66が設けられている。このため、ケーブルホルダ41がコントロールボックス33に加える衝撃力を低減することができる。このため、端子38に加えられる衝撃力を低減することができる。
図10は、使用者がケーブルホルダ41を手放した状態の別態様を示す側断面図である。この図10に示す状態は、使用者が固定壁42からケーブルホルダ41を取り外して、壁から離れた位置でケーブルホルダ41を手放したときの状態である。
この場合、固定壁42は、端子38を支点として、固定壁42に向けて振り子運動をする。その後、ケーブルホルダ41が固定壁42に衝突する。このような場合においても、コントロールボックス33の上面と支持部61,62との間には、緩衝部材65,66が設けられると共に、支持部63,64とコントロールボックス33の下面との間には、緩衝部材67,68が設けられているため、ケーブルホルダ41からコントロールボックス33に加えられる衝撃力を低減することができる。その結果、端子38に大きな衝撃力が加えられることを抑制することができる。
(実施の形態2)
図11から図15を用いて、本実施の形態2に係るケーブルホルダ41などについて説明する。
図11は、ケーブルホルダ41を示す断面図である。この図11に示す例においても、ケーブルホルダ41は、コントロールボックス33を保持する保持部材60を備える。この図11に示す例においては、緩衝部材65,66,67,68の厚さは、支持部61,62,63,64の先端部からベース部50に向かうにつれて厚くなるように形成されている。
図12は、各緩衝部材と各支持部とベース部50とを模式的に示す斜視図である。この図12に示すように、緩衝部材65は、支持部61の下面と接触する上面91と、緩衝部材67と対向する下面90とを含む。
上面91は、ベース部50の主表面50aに垂直となるように延びる一方で、下面90は、緩衝部材65の先端部から主表面50aに向かうにつれて、下方に向かうように傾斜している。このため、緩衝部材65の厚さT1は、緩衝部材65の先端部から主表面50aに向かうにつれて厚くなる。なお、緩衝部材65の厚さとは、鉛直方向の厚さである。
同様に、緩衝部材66の上面93は、主表面50aに垂直な方向に延びる一方で、下面92は、緩衝部材66の先端部から主表面50aに向かうにつれて、下方に向かうように傾斜する。これにより、緩衝部材66の厚さT2は、緩衝部材66の先端部から主表面50aに向かうにつれて厚くなる。
緩衝部材67は、支持部63の上面と接触する下面94と、緩衝部材65と対向する上面95とを含む。下面94は、主表面50aに垂直な方向に延びる。その一方で、上面95は、主表面50aに近接するにつれて、上方に向かうように傾斜している。このため、緩衝部材67の厚さT3は、緩衝部材67の先端部から主表面50aに向かうにつれて厚くなる。
同様に、緩衝部材68の下面96は主表面50aに垂直な方向に延び、上面97は主表面50aに近接するにつれて、上方に向かうように傾斜している。そして、緩衝部材68の厚さT4は、緩衝部材68の先端部から主表面50aに近づくにつれて、厚くなる。
このように形成された保持部材60においては、緩衝部材65の下面90と、緩衝部材67の上面95との間の間隔は、緩衝部材65,67の先端部からベース部50に向かうにつれて小さくなる。同様に、緩衝部材66の下面92と緩衝部材68の上面97との間の間隔は、緩衝部材66,68の先端部からベース部50に向かうにつれて小さくなる。
図13は、ケーブルホルダ41にコントロールボックス33を装着した状態を示す断面図である。この図13に示すように、コントロールボックス33を保持部材60に取り付けると、コントロールボックス33が緩衝部材65,66の下面90,92を押圧して、緩衝部材65,66が弾性変形する。これにより、緩衝部材65,66の一部がコントロールボックス33の背面を支持する。
同様に、コントロールボックス33が緩衝部材67,68の上面95,97を押圧して、緩衝部材67,68が弾性変形する。これにより、緩衝部材67,68の一部がコントロールボックス33の背面を支持する。
このようにコントロールボックス33がケーブルホルダ41内に収容された状態において、使用者が電源用プラグ34をアウトレット26に接続する。そして、ケーブルホルダ41を持ち上げて、固定壁42からケーブルホルダ41を取り外す。その後、ケーブルホルダ41を固定壁42から水平方向に移動させると共に、上方に移動させる。
この際、使用者がケーブルホルダ41を手放した場合には、ケーブルホルダ41は、図10に示すときと同様に、電源用プラグ34を中心として、振り子運動をする。その後、ケーブルホルダ41が固定壁42と衝突する。この際、コントロールボックス33とベース部50との間には、緩衝部材65,66の一部が入り込むと共に、緩衝部材67,68の一部がコントロールボックス33とベース部50との間に入り込んでいる。
このため、ケーブルホルダ41が固定壁42に衝突したときに、ベース部50からコントロールボックス33に大きな衝撃力が加えられることを抑制することができ、端子38に大きな衝撃力が加えられることを抑制することができる。
なお、本実施の形態においても、コントロールボックス33の上面は、緩衝部材65,66によって支持されている。このため、使用者がケーブルホルダ41を手放して、電源用ケーブル36が延びきることで、ケーブルホルダ41からコントロールボックス33の上面に下方に向けて衝撃力が加えられたとしても、当該衝撃力を低減することができる。これにより、端子38に大きな衝撃力が加えられることを抑制することができる。
図14および図15を用いて、本実施の形態2に係るケーブルホルダ41の変形例について説明する。図14に示すように、緩衝部材65は、支持部61の下面に設けられた平坦部100と、平坦部100の端部から主表面50a上を延びるように形成された屈曲部101とを含む。平坦部100の下面は、主表面50aに対して垂直な方向に延びる。屈曲部101は、平坦部100の端部から緩衝部材67(下方)に向けて延びる。
緩衝部材66は、緩衝部材65と同様に形成されている。緩衝部材66は、支持部62の下面に設けられた平坦部102と、平坦部102の端部に接続され、主表面50a上を延びるように形成された屈曲部103とを含む。屈曲部103は、平坦部102の端部から緩衝部材68(下方)に向けて延びる。
緩衝部材67は、支持部63の上面に設けられた平坦部104と、平坦部104の端部に接続され、主表面50a上を延びるように形成された屈曲部105とを含む。屈曲部105は、平坦部104の端部から緩衝部材65(上方)に向けて延びる。
緩衝部材68は、支持部64の上面に設けられた平坦部106と、平坦部106の端部に接続され、主表面50a上を延びるように形成された屈曲部107とを含む。屈曲部107は、緩衝部材66(上方)に向けて延びる。
上記のような保持部材60を備えたケーブルホルダ41にコントロールボックス33を装着すると、図15および図14において、緩衝部材65の平坦部100と、緩衝部材66の平坦部102とがコントロールボックス33の上面と支持部61,62との間に位置する。緩衝部材67,68の平坦部104,106は、コントロールボックス33の下面と、支持部63,64との間に位置する。
緩衝部材65,66の屈曲部101,103は、コントロールボックス33の背面とベース部50との間に位置する。また、緩衝部材67,68の屈曲部105,107がコントロールボックス33の背面とベース部50との間に位置する。
このため、使用者が電源用プラグ34をアウトレット26に装着した状態で、ホルダユニット40を持ち上げて、ホルダユニット40を手放したとしても、平坦部100,102によって衝撃力が緩和され、端子38に大きな衝撃力が加えられることを抑制することができる。
また、使用者がケーブルホルダ41を手放すことで、ケーブルホルダ41が固定壁42に衝突したとしても、屈曲部101,103および屈曲部105,107がコントロールボックス33に加えられる衝撃力を緩和する。
このように、図14および図15に示す例においても、電源用プラグ34をアウトレット26に接続した状態で使用者が誤ってケーブルホルダ41を手放したとしても、端子38に大きな荷重が加えられることを抑制することができる。
(実施の形態3)
図16および図17を用いて、本実施の形態3に係るケーブルホルダ41などについて説明する。
図16は、本実施の形態3に係るホルダユニット40を示す斜視図である。この図16に示すように、ホルダユニット40は、ケーブルホルダ41と、固定壁42とを含む。図17は、ケーブルホルダ41を模式的に示す斜視図である。この図17に示すように、ケーブルホルダ41は、ベース部50と、ベース部50の主表面50aに設けられた保持部材60と、固定帯110とを含む。
固定帯110は、ヒンジ112によってベース部50に回転可能に設けられており、この固定帯110の先端部には、穴部111が形成されている。
本実施の形態においても、保持部材60は、支持部61,62,63,64と、緩衝部材65,66,67,68とを含む。
そして、図16に示すように、保持部材60にコントロールボックス33を保持させると、コントロールボックス33の上面と支持部61,62との間に、緩衝部材65,66が位置する。同様に、コントロールボックス33の下面と支持部63,64との間に緩衝部材67,68が位置する。
このため、本実施の形態3に係るケーブルホルダ41においても、電源用プラグ34をアウトレット26に接続した状態でケーブルホルダ41を手放したとしても、端子38に大きな衝撃力が加えられることを抑制することができる。
コントロールボックス33を保持部材60に保持させた後、固定帯110を閉じることで、固定帯110の穴部111と片部46の穴部47とが連通する。そして、穴部111と穴部47とに鍵86の挿入軸88を通して、固定帯110と片部46とを連結することで、ケーブルホルダ41が固定壁42に連結される。
そして、充電ケーブル35を支持部63、支持部61、支持部62および支持部64を順次通るように巻きつける。このようにして、ケーブルユニット30をケーブルホルダ41に装着することができる。
本実施の形態3に係るケーブルホルダ41によれば備品点数の低減を図ることができると共に、ケーブルホルダ41自体の軽量化を図ることができる。
このため、アウトレット26に電源用プラグ34を接続した状態で使用者が誤ってケーブルホルダ41を手放したとしても、端子38に大きな衝撃力が加えられることを抑制することができる。
(実施の形態4)
図18から図23を用いて、本実施の形態4に係るケーブルホルダ41について説明する。図18は、ホルダユニット40を示す斜視図である。本実施の形態4に係るホルダユニット40も、ケーブルユニット30が着脱可能に装着されたケーブルホルダ41と、外壁部25に固定され、ケーブルホルダ41が着脱可能に装着される固定壁42とを含む。
図19は、ケーブルホルダ41を示す斜視図である。ケーブルホルダ41は、ベース部50と、ベース部50の前面に形成された側壁部51および側壁部52と、側壁部51の前辺部に形成された前壁部120と、側壁部52の前辺部に形成された前壁部121とを含む。
ベース部50の前面には、コントロールボックス33の下面を支持する支持部が設けられている。
側壁部51の上辺部には、ガイド溝56が形成され、このガイド溝56には、弾性変形可能な板状の緩衝部材130がはめ込まれている。側壁部51の下辺部には、ガイド溝59が形成され、このガイド溝59には、弾性変形可能な緩衝部材131がはめ込まれている。
側壁部52の上辺部には、ガイド溝58が形成され、このガイド溝58には、弾性変形可能な板状の緩衝部材133がはめ込まれている。側壁部52の下辺部には、ガイド溝57が形成され、このガイド溝57には、弾性変形可能な板状の緩衝部材132がはめ込まれている。
前壁部120と前壁部121との間には、スリット134が形成されている。保持部80は、前壁部120に形成された爪部80aと、前壁部121に形成された爪部80bとを含む。なお、スリット134は、爪部80aと、爪部80bとの間も通る。
本実施の形態4に係るケーブルホルダ41においては、ベース部50と、側壁部51と側壁部52と前壁部120と前壁部121とによって、コントロールボックス33を収容する収容空間135が形成される。また、ベース部50と、緩衝部材130の上辺部と、前壁部120の上辺部と、前壁部121の上辺部と、緩衝部材133の上辺部とによって、上記の収容空間135に連通する開口部136が形成される。
このケーブルホルダ41にケーブルユニット30を装着する際には、図18および図19において、充電ケーブル35をスリット134からケーブルホルダ41内に通す。そして、コントロールボックス33を開口部136から収容空間135内に収容する。
図20は、緩衝部材132およびガイド溝57を示す斜視図である。この図20に示すように、側壁部52の下辺部の中央部にガイド溝57が形成され、ガイド溝57の両側には、脚部140および脚部141が形成されている。
緩衝部材132の下辺部は、脚部140の下端部および脚部141の下端部よりも上方に位置している。
このため、ケーブルユニット30が装着されたケーブルホルダ41を地面に置いたとしても、緩衝部材132の下端部と地面との間に隙間が形成され、この隙間から充電ケーブル35が引き出される。このため、ケーブルユニット30は、地面に自立することができる。
図21は、緩衝部材132をガイド溝57から取り外した状態を示す分解斜視図である。この図21に示すように、ガイド溝57は台形形状となるように形成されており、ガイド溝57の内表面は、上面144と、上面144の一端に接続された内側面145と、上面144の他端に接続された内側面146とを含む。
内側面145と内側面146との水平方向の距離は、上面144から下方に向かうにつれて長くなるように形成されている。
内側面145には、ガイド溝147が形成されており、内側面146にも、ガイド溝148が形成されている。上面144には、嵌合溝149が形成されている。緩衝部材132も略台形形状の板状に形成されている。
緩衝部材132は、下面150と、上面150と、側面152,153とを含む。なお、側面152と側面153との間の距離は、下面150側から上面150側に向かうにつれて短くなるように形成されている。
側面152には、ガイド突起部155が形成され、側面153には、ガイド突起部156が形成されている。上面150には、嵌合突起154が形成されている。
そして、緩衝部材132をガイド溝57にはめ込む際には、ガイド突起部156がガイド溝147内に入り込み、ガイド突起部155がガイド溝148内に入り込む。そして、嵌合突起154が嵌合溝149内に入り込み、緩衝部材132がガイド溝57にはまり込む。
なお、図20および図21を用いて、緩衝部材132およびガイド溝57について説明したが、ガイド溝59および緩衝部材131も同様に形成されている。
図22は、緩衝部材133およびガイド溝58を示す斜視図である。この図22に示すように、ガイド溝58も台形形状となるように形成されている。
ガイド溝58は、下面160と、下面160の一端に接続された内側面161と、下面160の他端に接続された内側面162とを含む。水平方向における内側面161および内側面162の間の距離は、下面160から上方に向かうにつれて長くなる。
下面160には、嵌合溝163が形成されており、内側面161には、ガイド溝164が形成されている。内側面162には、ガイド溝165が形成されている。
緩衝部材133は、略台形形状であって板状に形成されている。緩衝部材133は、上面170と、下面171と、側面172と側面173とを含む。
側面172と側面173との水平方向の距離は、上面170から下面171に向かうにつれて短くなる。下面171には、嵌合突起部174が形成され、側面172にはガイド突起部175が形成されている。側面173には、ガイド突起部176が形成されている。
緩衝部材133をガイド溝58内に挿入する際には、ガイド突起部175がガイド溝165内に入り込み、ガイド突起部176がガイド溝164内に入り込む。そして、嵌合突起部174が嵌合溝163内に入り込み、緩衝部材133がガイド溝58内にはまり込む。
なお、図22を用いて、ガイド溝58および緩衝部材133について説明したが、ガイド溝56および緩衝部材130もガイド溝58および緩衝部材133と同様に形成されている。
次に、図18において、端子38をアウトレット26に接続した状態において、使用者がケーブルホルダ41を固定壁42から取り外し、上方に持ち上げた後、ホルダユニット40を手放したときについて説明する。
使用者がケーブルホルダ41を手放すことで、ケーブルユニット30が装着されたケーブルホルダ41が下方に落下する。そして、電源用ケーブル36が延びきることでケーブルユニット30の落下が停止する一方で、ケーブルホルダ41がケーブルユニット30に衝撃力を加える。
具体的には、図23に示すように、ケーブルホルダ41に巻きつけられた充電ケーブル35は、図18に示す端子38が延びきることで、落下が停止する。その一方で、ケーブルホルダ41は下方に向けて落下しているので、ケーブルホルダ41は、充電ケーブル35に荷重を加える。
ここで、充電ケーブル35は、緩衝部材132の下面150から荷重が加えられる。その一方で、緩衝部材132は、弾性変形可能な材料によって形成されているため、充電ケーブル35に加えられる衝撃力を緩和することができる。
同様に、図19に示す緩衝部材131が充電ケーブル35に衝撃力を加える一方で、緩衝部材131も弾性変形可能な材料によって形成されているため、緩衝部材131から充電ケーブル35に加える衝撃力が緩和されている。
この結果、ケーブルホルダ41が充電ケーブル35に加える衝撃力が緩和され、図18に示す端子38に加えられる衝撃力が緩和される。
また、ケーブルホルダ41からケーブルユニット30に加えられる衝撃力は、主に、緩衝部材131,132から充電ケーブル35に加えられるため、充電ケーブル35の劣化も抑制することができる。
ここで、図23において、緩衝部材132が衝撃力を緩和する際には、緩衝部材132は、充電ケーブル35から反力を受けて変形する。
この際、緩衝部材132に加えられる反力は、緩衝部材132の上面150とガイド溝57の上面144との間で支持されるのみならず、緩衝部材132の側面153,152とガイド溝57のガイド溝147,146との間においても支持される。
すなわち、ガイド溝57の内側面146,147が傾斜面状に形成され、緩衝部材132の側面152,153も傾斜面状に形成されているため、充電ケーブル35から加えられた反力は、ガイド溝146,147においても支持される。この結果、緩衝部材132に大きな集中応力が生じることを抑制することができ、緩衝部材132が劣化することを抑制することができる。同様に、図19に示す緩衝部材131においても、緩衝部材131が劣化することを抑制することができる。
また、本実施の形態4においては、側壁部52の上端部に設けられた緩衝部材133と、側壁部51の上端部に設けられた緩衝部材130を備えており、充電ケーブル35は、主に、緩衝部材130,131,132,133によって支持されている。
このため、上記のように使用者がケーブルホルダ41を手放したような場合においても、充電ケーブル35が損傷することを抑制することができる。なお、本実施の形態に緩衝部材130,131,132,133を図4に示すガイド溝56,57,58,59に装着するようにしてもよい。なお、緩衝部材130,131,132,133は、複数の種類を有する。具体的には、ケーブルホルダ41に巻きつけられる充電ケーブル35の長さに合わせて、高さの異なる緩衝部材130,131,132,133が準備されている。たとえば、長さの長い充電ケーブル35が装着されるときには、高さの低い緩衝部材130,131,132,133がケーブルホルダ41に取り付けられる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。