JP5821742B2 - 波長合分波素子、多波長光源及び多波長光送信器 - Google Patents
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Description
通常、Siチップ内でWDM光信号を送信するためには、光源及び光変調器をアレー状に並べ、それぞれの光信号を波長合分波素子によって合波させることが求められ、送信器の構成は多少複雑になる。
このような多波長光源としては、例えばアレー導波路格子(AWG:arrayed waveguide grating)を用いた多波長光源がある。この多波長光源では、光利得媒質及びAWGを含んだものがレーザキャビティとなり、AWGによって合分波される波長成分を一括にレーザ発振させることができる。これを第1の技術という。
そこで、透過帯域幅を狭帯域化した波長合分波素子を実現し、安定した単一モード発振が得られる多波長光源及び多波長光送信器を実現したい。
本多波長光送信器は、上記多波長光源と、多波長光源に接続された光変調器とを備えることを要件とする。
本実施形態にかかる波長合分波素子は、例えば光通信や光インターコネクトで用いられる多波長光源に用いるのに適した波長合分波素子である。つまり、本波長合分波素子に利得媒質を組み合わせることで、多波長光源として用いることができる。また、波長合分波素子を、波長合分波器ともいう。
ここでは、例えば7つの遅延干渉計1、2A、2B、3A〜3Dが3段カスケード接続された構造になっている。つまり、1段目の1つの遅延干渉計1に2段目の2つの遅延干渉計2A、2Bが接続されており、2段目の2つの遅延干渉計2A、2Bのそれぞれに2つずつ合計4つの3段目の遅延干渉計3A〜3Dが接続されている。
ここで、各段の遅延干渉計の数は、何段目かをS(Sは自然数)で示すこととして、2S−1とすれば良い。つまり、S段目(Sは自然数)の遅延干渉計の数は2S−1とすれば良い。このように、複数の遅延干渉計は、一段後段になると2倍の数になるように設けられる。つまり、段数が増えるたびに、遅延干渉計の数は2倍に増加するように設けられる。例えば、2段目では、遅延干渉計の数は2つとなり、3段目では、遅延干渉計の数は4つとなる。この場合、遅延干渉計の総数は、最終段を示すSの値を、2S−1に代入することで求めることができる。ここでは、最終段は3段目であるため、遅延干渉計の総数は7つとなる。
複数のリング共振器11、12A、12B、13A〜13Dは、それぞれ、複数の遅延干渉計1、2A、2B、3A〜3Dのそれぞれの光導波路6に光結合されている。このため、複数の遅延干渉計1、2A、2B、3A〜3Dが、それぞれ、その内部にリング共振器11、12A、12B、13A〜13Dを備えることになる。
また、ここでは、リング共振器11、12A、12B、13A〜13Dと遅延干渉計1、2A、2B、3A〜3Dを構成する光導波路6とは方向性結合器によって光結合されている。つまり、リング共振器11、12A、12B、13A〜13Dが光導波路6に光結合されている領域、即ち、リング導波路とバス導波路としての光導波路6との結合領域は、方向性結合器を構成している。なお、リング共振器11、12A、12B、13A〜13Dと遅延干渉計1、2A、2B、3A〜3Dを構成する光導波路6との光結合は、方向性結合器によるものでなくても良いが、光結合率の設計自由度の高い方向性結合器が適している。
つまり、複数の遅延干渉計1、2A、2B、3A〜3Dのそれぞれにおいて、遅延干渉計1、2A、2B、3A〜3Dの透過ピーク波長とリング共振器11、12A、12B、13A〜13Dの共振波長とが一致するように、遅延干渉計1、2A、2B、3A〜3Dに光結合されたリング共振器11、12A、12B、13A〜13Dの周回長を、遅延干渉計1、2A、2B、3A〜3Dの光導波路6と遅延導波路7との光路長差の2倍にしている。このように、複数の遅延干渉計1、2A、2B、3A〜3Dのそれぞれにおいて、リング共振器11、12A、12B、13A〜13Dの周回長が、光導波路6と遅延導波路7との光路長差の2倍になるようにしている。
このように、各段の遅延干渉計における光導波路6と遅延導波路7との光路長差は、1段目の遅延干渉計1における光導波路6と遅延導波路7との光路長差LD1に応じて設定されることになる。また、各段の遅延干渉計に光結合されたリング共振器11、12A、12B、13A〜13Dの周回長も、1段目の遅延干渉計1における光導波路6と遅延導波路7との光路長差LD1に応じて設定されることになる。
また、1段目の遅延干渉計1に光結合されたリング共振器11の周回長LM1は、2(2−S)×LD1にS=1を代入して2×LD1となる。同様に、2段目の遅延干渉計2A、2Bに光結合されたリング共振器12A、12Bの周回長LM2は、LD1となり、3段目の遅延干渉計3A〜3Dに光結合されたリング共振器13A〜13Dの周回長LM3は、1/2×LD1となる。
ここでは、まず、1段目の遅延干渉計1の透過スペクトル特性の透過ピーク波長間隔がチャネル間波長間隔Δνに合うように、1段目の遅延干渉計1における光導波路6と遅延導波路7との光路長差を設定している。ここで、遅延干渉計1における光導波路6と遅延導波路7との光路長差を短くすると、遅延干渉計1の透過スペクトル特性の透過ピーク波長間隔は広くなる。なお、1段目の遅延干渉計1の一方のポート[図1(A)中、下側]から出力される光の透過スペクトル特性の透過ピーク波長間隔は、図1(B)に示すように、チャネル間波長間隔Δνの2倍になる。同様に、1段目の遅延干渉計1の他方のポート[図1(A)中、上側]から出力される光の透過スペクトル特性の透過ピーク波長間隔は、チャネル間波長間隔Δνの2倍になる。そして、1段目の遅延干渉計1の各ポートから出力される光の透過スペクトル特性の透過ピーク波長は、互いにチャネル間波長間隔Δν分ずれている[図2(B)参照]。
なお、ここでは、図1(B)中、Δλ=0の波長を、1段目の遅延干渉計1の透過ピーク波長の中の中心波長とし、λ0とする。また、2段目以降の各遅延干渉計2A、2B、3A〜3Dの透過ピーク波長の中の中心波長も同じであり、λ0とする。また、ここでは、1段目のリング共振器11の中心波長をλC−1stとする。また、2段目の各リング共振器12A、12Bの中心波長を、それぞれ、λC−2nd−A、λC−2nd−Bとする。また、3段目の各リング共振器13A〜13Dの中心波長を、それぞれ、λC−3rd−A、λC−3rd−B、λC−3rd−C、λC−3rd−Dとする。
λC=(NWG*LMRR)/m・・・(1)
ここで、NWG、LMRR及びmは、それぞれ、リング共振器11、12A、12B、13A〜13Dを構成するリング導波路の実効屈折率、リング共振器11、12A、12B、13A〜13Dの周回長及びリング共振器11、12A、12B、13A〜13Dの回折次数である。
なお、各リング共振器11、12A、12B、13A〜13Dの中心波長の具体的な設定については後述する。
このようにして各遅延干渉計1、2A、2B、3A〜3Dに位相シフタ8を設けて位相変化量を調整することで、各段の遅延干渉計の各ポートから出力される光の透過スペクトル特性の透過ピーク波長は、互いにチャネル間波長間隔Δν分ずれたものとなる。また、1つの遅延干渉計の2つのポートから出力される光の透過スペクトル特性の透過ピーク波長は、2(S−1)×Δν分ずれたものとなる。このような調整を行なった場合、1段目の遅延干渉計として1つの遅延干渉計を備える場合、2段目以降の遅延干渉計における光導波路と遅延導波路との光路長差は、1段前段の遅延干渉計における光導波路と遅延導波路との光路長差の1/2又はその近傍となる。
上述のようにして、1段目の遅延干渉計1における光導波路6と遅延導波路7との光路長差及びリング共振器11の周回長をチャネル間波長間隔Δνに応じて適正化し、リング共振器11の共振波長を遅延干渉計1の透過ピーク波長に合わせると、図2(A)に示すように、1段目の遅延干渉計1を構成する光導波路6と遅延導波路7の2つの経路のそれぞれにおける位相変化の差分(以下、差分位相変化と称する)は、遅延干渉計1の透過ピーク波長近傍、即ち、合分波する波長領域で大きく変動し、相対的に大きくなる。このような急峻な相対差分位相変化が生じている状態で1段目の遅延干渉計1を構成する第2光カプラ5において光干渉することによって、図2(B)に示すように、狭帯域、かつ、急峻なスペクトル応答、即ち、透過スペクトル特性を示すこととなる。ここでは、透過スペクトル特性は、Lorentz関数状の尖った形状を示すことになる。
ここで、図4は、リング共振器への光結合率を約50%にした場合と約85%にした場合の本波長合分波素子の透過スペクトル特性を示している。
なお、図4では、比較のために、リング共振器が設けられていない比較例の波長合分波素子の透過スペクトル特性も示している。また、図4中、実線Aは、リング共振器への光結合率を約50%にした場合の透過スペクトル特性を示しており、実線Bは、リング共振器への光結合率を約85%にした場合の透過スペクトル特性を示しており、実線Cは、比較例の場合の透過スペクトル特性を示している。また、ここでは、Fabry-Perot型キャビティを想定し、波長合分波素子を2回透過した場合の透過スペクトル特性を示している。
このように、リング共振器への光結合率によって、本波長合分波素子の透過スペクトル特性の透過帯域幅を制御できることが分かる。これにより、リング共振器への光結合率を調整することで、安定した単一モード発振を得るのに必要な透過スペクトル特性の透過帯域幅、即ち、フィルタ帯域幅を、レーザキャビティ長に応じて、即ち、レーザキャビティ長に応じて変化するレーザの縦モード間隔に応じて、適正化することが可能となる。
図5に示すように、まず、Si基板20上のSiO2(BOX)層21及びSiコア層22(例えば、膜厚Hが約0.25μm)を有するSOIウェハを用い、光露光プロセスによって本波長合分波素子を構成する導波路ストライプ構造をパターニングする。この導波路ストライプパターンは、光露光装置のフォトマスクによって規定される。なお、光露光の代わりに、電子ビーム露光を用いても良い。
その後、導波路ストライプパターンの上部を、例えば蒸着装置などを用いてSiO2膜24で被覆する。
なお、ここでは、リブ導波路構造23を例に挙げて説明しているが、導波路構造はこれに限られるものではなく、例えば図6に示すように、Siコア層22を加工して、チャネル導波路構造25としても良い。この場合、上記リブ導波路構造の製造工程においてスラブ厚を残さずにエッチングを行なうことで、チャネル導波路構造25を形成することができる。
ここでは、例えば波長1.55μm近傍で、かつ、チャネル間隔400GHzで、1×8チャネルの波長合分波素子で合分波する場合を想定する。
この場合、1段目の遅延干渉計1における光導波路6と遅延導波路7との光路長差LD1は約90μmとなる。なお、この光路長差LD1は、図5や図6に示したSi細線導波路の分散特性を考慮して得られた結果である。また、1段目の遅延干渉計1に設けられるリング共振器11の周回長LM1は約180μmとなる。
図7に示すように、遅延干渉計1、2A、2B、3A〜3Dを構成する光導波路6とリング共振器11、12A、12B、13A〜13Dとの結合領域における方向性結合器を構成する導波路の間隔GapDCが減少するほど、短い距離、即ち、短い結合長で高い光結合率が得られることが分かる。この例では、GapDCを約0.1μmに設定すれば、約8μm程度の結合長で約50%の光結合率が得られ、約13μm程度の結合長で約85%の光結合率が得られることになる。
λC−1st=λ0
λC−2nd−A=λ0
λC−2nd−B=λ0+Δν
λC−3rd−A=λ0+2Δν
λC−3rd−B=λ0
λC−3rd−C=λ0+Δν
λC−3rd−D=λ0−Δν
また、各遅延干渉計1、2A、2B、3A〜3Dに設けられる位相シフタ8による位相変化量(radian)は、以下のように設定すれば良い。
1段目の遅延干渉計1の位相シフタによる位相変化量φ1st=−π
2段目の一方の遅延干渉計2Aの位相シフタによる位相変化量φ2nd−A=+π
2段目の他方の遅延干渉計2Bの位相シフタによる位相変化量φ2nd−B=+0.5×π
3段目の第1遅延干渉計3Aの位相シフタによる位相変化量φ3rd−A=+π
3段目の第2遅延干渉計3Bの位相シフタによる位相変化量φ3rd−B=+1.5×π
3段目の第3遅延干渉計3Cの位相シフタによる位相変化量φ3rd−C=+0.25×π
3段目の第4遅延干渉計3Dの位相シフタによる位相変化量φ3rd−D=+0.75×π
これにより、各遅延干渉計2A、2B、3A〜3Dにおける光導波路6と遅延導波路7との光路長差及びリング共振器12A、12B、13A〜13Dの周回長が、上述のように、本波長合分波素子において合分波するチャネル間波長間隔Δνに応じて調整されたものとなる。
図8(A)、図8(B)に示すように、いずれの場合も、一定波長間隔毎、即ち、400GHzのチャネル間隔毎に、良好な合分波スペクトル特性を示している。また、図4に示す結果と同様に、リング共振器への光結合率が減少するにつれて、透過スペクトル特性の透過帯域幅(合分波帯域幅)が狭帯域化する傾向がある。
なお、本発明は、上述した実施形態に記載した構成に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形することが可能である。
なお、図10では、リング共振器が設けられていない比較例の波長合分波素子の透過スペクトル特性も示している。また、図10中、実線Aは、光結合率κM1、κM2、κM3を、それぞれ、約65%、約45%、約5%とした場合の透過スペクトル特性を示しており、実線Bは、光結合率κM1、κM2、κM3を、それぞれ、約85%、約75%、約65%とした場合の透過スペクトル特性を示しており、実線Cは、比較例の場合の透過スペクトル特性を示している。また、ここでは、Fabry-Perot型キャビティを想定し、波長合分波素子を2回透過した場合の透過スペクトル特性を示している。
本実施形態の多波長光源は、図12に示すように、上述の実施形態及び変形例の波長合分波素子30と、レーザ共振器を構成する第1及び第2反射鏡31、32と、利得媒質33と、光カプラ34とを備え、波長合分波素子30及び利得媒質33は、レーザ共振器の中に設けられている。つまり、上述の実施形態及び変形例の波長合分波素子30、及び、利得媒質33は、第1反射鏡31と第2反射鏡31との間に挟まれて設けられている。
本実施形態の多波長光送信器は、図14に示すように、上述の実施形態の多波長光源40と、この多波長光源40の出力側に接続された光変調器41とを備える。
ここでは、光変調器41は、リング共振器型光変調器である。このリング共振器型光変調器41は、多波長光源40の各発振波長に対応する複数(ここでは8つ)のリング共振器を備える光変調器であって、多波長光源40からの各発振波長の光を変調して、それぞれの波長成分に情報を載せて、WDM変調信号として出力しうるものである。ここでは、上述の実施形態の多波長光源40から、異なる発振波長(λ1〜λ8)の8つのレーザ光が合波されたWDM光が、光カプラ34を介して、このリング共振器型光変調器41へ出力され、このリング共振器型光変調器41でそれぞれの発振波長の光が変調されて、WDM変調信号として出力されるようになっている。このように、上述の実施形態の多波長光源40に、このようなリング共振器型光変調器41を組み合わせることで、高効率な多波長光送信器を構成することができる。なお、リング共振器型光変調器を、光変調器アレーともいう。
(付記1)
多段にカスケード接続され、第1光カプラと、第2光カプラと、前記第1光カプラと前記第2光カプラとの間に設けられた光導波路及び遅延導波路とを備える複数の遅延干渉計と、
前記複数の遅延干渉計のそれぞれの前記光導波路に光結合された複数のリング共振器とを備え、
前記複数の遅延干渉計のそれぞれに備えられる前記光導波路と前記遅延導波路との光路長差は、各段で異なり、
前記複数の遅延干渉計のそれぞれに光結合された前記リング共振器の周回長は、各段で異なり、
前記複数の遅延干渉計のそれぞれにおいて、前記遅延干渉計の透過ピーク波長と前記リング共振器の共振波長とが一致するように構成されていることを特徴とする波長合分波素子。
前記複数の遅延干渉計のそれぞれにおいて、前記遅延干渉計に光結合された前記リング共振器の周回長が、前記遅延干渉計の前記光導波路と前記遅延導波路との光路長差の2倍又はその近傍になっていることを特徴とする、付記1に記載の波長合分波素子。
(付記3)
1段目の遅延干渉計として1つの遅延干渉計を備える場合、2段目以降の前記遅延干渉計における前記光導波路と前記遅延導波路との光路長差は、1段前段の前記遅延干渉計における前記光導波路と前記遅延導波路との光路長差の1/2又はその近傍になっていることを特徴とする、付記1又は2に記載の波長合分波素子。
S段目(Sは自然数)の前記遅延干渉計の数は2S−1となっており、
1段目の前記遅延干渉計における前記光導波路と前記遅延導波路との光路長差をLD1として、S段目の前記遅延干渉計における前記光導波路と前記遅延導波路との光路長差は2(1−S)×LD1又はその近傍となっており、S段目の遅延干渉計に光結合された前記リング共振器の周回長は2(2−S)×LD1又はその近傍となっていることを特徴とする、付記1〜3のいずれか1項に記載の波長合分波素子。
前記複数の遅延干渉計のそれぞれに備えられる前記光導波路と前記リング共振器との間の光結合率は、各段で同一であることを特徴とする、付記1〜4のいずれか1項に記載の波長合分波素子。
(付記6)
前記複数の遅延干渉計のそれぞれに備えられる前記光導波路と前記リング共振器との間の光結合率は、各段で異なることを特徴とする、付記1〜4のいずれか1項に記載の波長合分波素子。
前記複数の遅延干渉計のそれぞれに設けられた複数の位相シフタを備えることを特徴とする、付記1〜6のいずれか1項に記載の波長合分波素子。
(付記8)
前記リング共振器が前記光導波路に光結合されている領域は、方向性結合器を構成することを特徴とする、付記1〜7のいずれか1項に記載の波長合分波素子。
前記第1光カプラ及び前記第2光カプラは、方向性結合器又は多モード干渉カプラであることを特徴とする、付記1〜8のいずれか1項に記載の波長合分波素子。
(付記10)
付記1〜9のいずれか1項に記載の波長合分波素子と、
レーザ共振器を構成する第1及び第2反射鏡と、
利得媒質とを備え、
前記波長合分波素子及び前記利得媒質は、前記レーザ共振器の中に設けられていることを特徴とする多波長光源。
前記利得媒質は、前記波長合分波素子の1つの入出力チャネルに接続された1つの利得媒質であることを特徴とする、付記10に記載の多波長光源。
(付記12)
前記利得媒質は、前記波長合分波素子の複数の入出力チャネルのそれぞれに接続された複数の利得媒質であることを特徴とする、付記10に記載の多波長光源。
付記10〜12のいずれか1項に記載の多波長光源と、
前記多波長光源に接続された光変調器とを備えることを特徴とする多波長光送信器。
(付記14)
前記光変調器は、リング共振器型光変調器であることを特徴とする、付記13に記載の多波長光送信器。
11、12A、12B、13A〜13D リング共振器
4 第1光カプラ
5 第2光カプラ
6 光導波路
7 遅延導波路
8 位相シフタ
20 Si基板
21 SiO2(BOX)層
22 Siコア層
23 リブ導波路構造
24 SiO2膜
25 チャネル導波路構造
30 波長合分波素子
31、32 第1及び第2反射鏡
33 利得媒質(SOA)
34 光カプラ
40 多波長光源
41 光変調器(リング共振器型光変調器)
Claims (6)
- 多段にカスケード接続され、第1光カプラと、第2光カプラと、前記第1光カプラと前記第2光カプラとの間に設けられた光導波路及び遅延導波路とを備える複数の遅延干渉計と、
前記複数の遅延干渉計のそれぞれの前記光導波路に光結合された複数のリング共振器とを備え、
前記複数の遅延干渉計のそれぞれにおいて、前記遅延干渉計の透過ピーク波長と前記リング共振器の共振波長とが一致するように構成されており、
S段目(Sは自然数)の前記遅延干渉計の数は2 S−1 となっており、
1段目の前記遅延干渉計における前記光導波路と前記遅延導波路との光路長差をL D1 として、S段目の前記遅延干渉計における前記光導波路と前記遅延導波路との光路長差は2 (1−S) ×L D1 又はその近傍となっており、S段目の遅延干渉計に光結合された前記リング共振器の周回長は2 (2−S) ×L D1 又はその近傍となっていることを特徴とする波長合分波素子。 - 前記複数の遅延干渉計のそれぞれに備えられる前記光導波路と前記リング共振器との間の光結合率は、各段で同一であることを特徴とする、請求項1に記載の波長合分波素子。
- 前記複数の遅延干渉計のそれぞれに備えられる前記光導波路と前記リング共振器との間の光結合率は、各段で異なることを特徴とする、請求項1に記載の波長合分波素子。
- 前記複数の遅延干渉計のそれぞれに設けられた複数の位相シフタを備えることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の波長合分波素子。
- 請求項1〜4のいずれか1項に記載の波長合分波素子と、
レーザ共振器を構成する第1及び第2反射鏡と、
利得媒質とを備え、
前記波長合分波素子及び前記利得媒質は、前記レーザ共振器の中に設けられていることを特徴とする多波長光源。 - 請求項5に記載の多波長光源と、
前記多波長光源に接続された光変調器とを備えることを特徴とする多波長光送信器。
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