JP5817606B2 - 負荷分散ポリシング機能を含むポリサ - Google Patents

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Description

本発明は、負荷分散ポリシング機能を含むポリサに関する。
伝送対象データをパケット形態で送受信するパケット処理装置は、近年の高速インタフェースのサポートに伴い、内部処理速度がほぼ限界に達している。このパケット処理装置に設けることが可能なポリシング機能を含むポリサは、トークンの単純な加減算処理だけではなく、より複雑な処理を必要とされている。ポリサにおける処理の複雑化傾向は高速処理に対する阻害要因となる。
このような現状においては、ポリシングの根幹である正確なレート制限が担保できなくなるので、対処する必要がある。
特開2004−336549号公報
図1は、ポリシング機能を含むパケット処理装置1の構成例を示す。このパケット処理装置1は、例えば、通信ネットワークに存在するルータ、スイッチ、及び交換機などのパケット処理機能を有するネットワーク構成装置である。パケット処理装置1は、複数(n個;n≧2)の入出力インタフェース部IF#1〜IF#n、入出力スイッチ部SW、及び制御部CONTを備える。
パケット処理装置1において、入出力インタフェース部(単に、インタフェース部と記載することもある)IF#1〜IF#n及び入出力スイッチ部(単に、スイッチ部と記載することもある)SWは、相互接続され、点線で示す制御線を通して制御部CONTに接続されている。各入出力インタフェース部IF#1〜IF#nは光ファイバなどの伝送路(物理リンク)TLに接続される。
また、制御部CONTは、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、及びROM(Read Only Memory)を含むプロセッサPR1と、不揮発性の
フラッシュメモリであり、OS(Operating System)、各種アプリケーションプログラム、及び各種情報(データを含む)を書換え可能に保存する情報保持メモリMM1とを備えている。
インタフェース部IF#1〜IF#nはユーザデータなどの入出力を行うインタフェースを有する。スイッチ部SWは、クロスコネクト機能を有するスイッチファブリックのスイッチを介して、インタフェース部IF#1〜IF#nを選択的に接続し、ユーザデータなどを転送する。また、制御部CONTは、インタフェース部IF#1〜IF#n及びスイッチ部SWに対して制御情報を送信したり、装置全体の状態を管理するなどの機能を含む。
図1に示すパケット処理装置1において、各入出力インタフェース部IF#1〜IF#nは、図2に示す詳細構成を採る。
インタフェース部IF(IF#1〜IF#n)においては、光ファイバの伝送路TLを通して入力されたパケット形態の光信号は、光モジュールMDにより電気信号に変換され、PHY/MAC(Physical/Media Access Control)処理機能を有するデバイスPHY
/MACへ入力される。なお、伝送路TLを通して出力されるパケット形態の光信号は、光モジュールMDにより電気−光変換される。ここで、光モジュールMDは、例えばファイバチャネル及びギガビットイーサネット(イーサネット:登録商標)などを通信機器に接続する光トランシーバの一規格であるSFP(Small Form Factor Pluggable)を採用
している。
デバイスPHY/MACにおいては、パケットが抽出され、後段のFPGA(Field Programmable Gate Array)またはASIC(Application Specific Integrated Circuit)などのトラヒック処理部へ出力される。トラヒック処理部としてのFPGAまたはASICでは、ポリシング及びシェーピングなどのトラヒック管理処理が行われる。
また、インタフェース部IFは、FPGAまたはASICがトラヒック管理処理を行う際にそれぞれ利用するパケットデータ用バッファ及び設定テーブル用メモリなどのメモリMM2を備えている。インタフェース部IFは、統計情報収集などのソフトウェア処理及びユーザ設定インタフェースのために、CPU、RAM、及びROMを含むプロセッサPR2を更に備えている。
ここで、トラヒック処理部としてのFPGAまたはASICにおいて実施されるトラヒック管理処理の一つであるポリシング機能に着目すると、図2に示すFPGAまたはASICは、図3に示す詳細構成を採る。
図3に例示するように、FPGAまたはASICに入力されたパケットについては、フロー識別部FLが識別子(ID)変換テーブルTBを参照することにより、VLAN(Virtual Local Area Network)識別子VID(例えば、VID=2)基づいてフロー識別子FID(例えば、FID=8)、更に必要に応じてグループ識別子GID(例えば、GID=3)が導かれ、これらの識別子情報をパケット内(ペイロード)情報として含むパケットがポリサ(policer)PLへ入力される。
更に詳述すると、ポリシング機能とは、通信ネットワークへの入力トラヒックを契約帯域内に制限する機能であり、通常、フローと呼ばれる契約単位で実施されることが多い。また、複数のフローを束ねたグループ単位で実施されることもある。
このようなフロー及びグループは、ポリサPLにおいては、フロー識別子FID及びグループ識別子GIDにより認識される。また、これらのフロー識別子FID及びグループ識別子GIDは、契約者(ユーザ)を識別するためのパケット内情報であるVLAN識別子VIDと関連付けられる。
ところで、近年の高速インタフェース(100Gbps(以下、b/sと記載することもある)以上の速度など)のサポートにより、パケット処理装置の内部処理速度はほぼ限界に達している。例えば、イーサネットにおいて、100Gbpsのスループットをサポートする場合、最大で次に示すパケット処理性能が必要になる。
100Gbps/((64byte+20byte)×8)=148.8 Mpps
ここで、64byteはイーサネットの最短パケット長であり、20byteはプリアンブル(8byte)と最短フレーム間ギャップ(12byte)とを加算した固定値である。この約150Mpps(pps:packet per second)という値は、FPGAまた
はASICの動作周波数を300MHzとした場合でも、1つの処理に対して2クロック(clock)しか処理時間が与えられないことを意味する。すなわち、300MHz/
2clock=150Mppsから求まる。300MHzというクロック速度は現在のデバイスのほぼ限界値であり、また2clockという処理時間についてもメモリのリード/ライトにそれぞれ1clockずつ必要であることを考えると、アーキテクチャのほぼ限界値と云える。すなわち、パケット処理に必要とされている性能は現在のテクノロジのほぼ限界に達してしまっている。
この限界に関しては、FPGAまたはASICにおけるポリシング機能にも当然当てはまる。また、近年のポリサは、認定情報レート(CIR:Committed Information Rate)及び超過情報レート(EIR:Excess Information Rate)という2つのレートによるカ
ラーリング判定(2−rate 3−color policer(詳細は、例えばRFC2698,MEF10参照))、クラス(CoS:Class of Service)間で溢れたトークンのやり取りを行うハイアラーキ型、さらにはフローを束ねたグループ単位でもポリシングを行うグループ型などと、むしろ複雑化傾向にある。すなわち、パケット送信権に相当するトークンの単純な加減算処理だけではなく、より複雑な処理が必要となっていることも、高速処理に対する阻害要因となっている。
図4は、このような複雑化したポリサPL1の構成例を示す。ポリサPL1は、ポリシング部2、トークンバケットメモリ3、及びトークン加算部4を備えている。ポリシング部2は、フロー毎のパケットの通過及び廃棄判定、グループ毎のパケットの通過及び廃棄判定、フローまたはグループ間の結果調整、フロー毎のトークン減算、グループ毎のトークン減算、及びカラーリング判定などの機能を有する。
ポリサPL1におけるトークンバケットメモリ3は、フロー及びクラス単位のトークンバケットカウンタ、及びグループ単位のトークンバケットカウンタを含む。トークンバケットカウンタには、CIR用のトークンバケットカウンタTc及びEIR用のトークンバケットカウンタTeがある。
また、トークン加算部4は、フロー毎のトークン加算、グループ毎のトークン加算、トークンバケットカウンタTcまたはTe間で溢れたトークンの供給(カップリング処理)、及びクラス間で溢れたトークンの供給(ハイアラーキ処理)などの機能を有する。ポリシング部2及びトークン加算部4は、トークンバケットメモリ3におけるトークンバケットカウンタTc,Teのカウンタ値によって表されるトークン残量の読出及び更新に基づいて各機能を遂行する。
図4を参照して上述した複雑化ポリサPL1の問題を解消するために、ポリシング機能の単純負荷分散手法を採ることが考えられる。図5は、単純負荷分散手法を採用したポリサPL2の構成例を示す。
このポリサPL2は、図4に示すポリサPL1におけるポリシング部2、トークンバケットメモリ3、及びトークン加算部4と同一の機能を有する2系統のポリシング部2A,2B、トークンバケットメモリ3A,3B、及びトークン加算部4A,4Bを備え、更にポリシング部2A,2Bの前段にパケット振分部5を設けている。このパケット振分部5は、到着したパケットのフロー(つまり、フロー識別子FID)を識別することなく、第1系統のポリシング部2A及び第2系統のポリシング部2Bに順番に振り分けるトグル機能を有する。
これにより、148.8Mppsのパケット到着速度が、最大でも半分の値74.4Mppsになるので、各ポリシング部2A,2Bは、100Gb/s時の半分の処理性能により処理可能となる。ただし、この場合、各フローのパケットが第1系統のポリシング部2A及び第2系統のポリシング部2Bのいずれに振り分けられるか分からない。このため
、第1系統のポリシング部2Aに付属するトークンバケットメモリ3A及び第2系統のポリシング部2Bに付属するトークンバケットメモリ3Bが必要である。また、トータルの通過レートを設定値どおりに抑制するためには、トークン加算部4A,4Bによるトークン供給レートと、トークンバケットメモリ3A,3Bのバケットサイズとをそれぞれ半分にすることが必要となる。
しかし、このような単純負荷分散手法を採るポリサPL2においては、パケット振分部5がフローを識別することなくパケットを振り分けるので、第1系統のポリシング部2A及び第2系統のポリシング部2Bのいずれかに特定のフローのパケットが偏ることを免れない。図5においては、第1系統のポリシング部2Aに同一フロー(フロー#2のパケット)が集中している例を示している。
これにより、例えば、トークンバケットメモリ3Bのトークンバケット(token bucket)には、十分なトークン(フロー#2対応のトークン)が存在するにも関わらず、トークンバケットメモリ3Aのトークンバケットのトークン(フロー#2対応のトークン)ばかりが消費されて枯渇する。
また、上述したとおり、トークン加算部4A,4Bによるトークン供給レートは半分であるので、設定レートの半分のパケットしか通過できない。すなわち、ワーストケースにおいては、1/2のレートでしかパケットが通過できない。この分割損は分散系統数の増加に比例して大きくなる。この結果、上述したような単純負荷分散手法では、ポリシングの根幹である正確なレート制限が担保できなくなる。
課題は、ポリシングの正確性を維持しつつ、負荷分散ポリシングを可能にする技術を提供することにある。
上記課題を解決するために、ポリサは、到着パケットを公平に振り分けるパケット振分部と;個別対応の第1トークンバケット内のトークン残量に応じて、振り分けられたパケットの通過及び廃棄を判定するポリシング処理部と、前記個別対応の第1トークンバケット内のトークン残量が閾値を下回ったとき、予め定めた量を単位としたトークンの追加を要求するトークン要求部とをそれぞれ含む複数の分散ポリシング部と;前記トークンの追加を要求した前記トークン要求部対応の前記第1トークンバケットに対して、第2トークンバケット内のトークン残量に応じて、予め定めた量を単位としたトークンを供給するトークン払出部を含み、包括的なトークン管理を行う集中トークン管理部とを備える。
開示したポリサによれば、公平に振り分けられたパケットを複数の分散ポリシング部で分散処理し、かつトークンを包括的に集中管理することにより、トータルのポリシング性能を向上させ、複数の分散ポリシング部間のトークン不均衡を抑制することができる。
他の課題、特徴及び利点は、図面及び特許請求の範囲とともに取り上げられる際に、以下に記載される発明を実施するための形態を読むことにより明らかになるであろう。
図1はポリシング機能を含むパケット処理装置の構成例を示す。 図2は図1に示すパケット処理装置における各入出力インタフェース部の詳細構成例を示す。 図3は図2に示すFPGAまたはASICの詳細構成例を示す。 図4は複雑化したポリサの構成例を示す。 図5は単純負荷分散手法を採用したポリサの構成例を示す。 図6は一実施の形態のポリサの構成例を示す。 図7は一実施の形態のポリサの構成例を示す。 図8は一実施の形態のポリサの構成例を示す。 図9は一実施の形態のポリサの構成例を示す。 図10は一実施の形態のポリサにおける負荷分散ポリシング動作例を説明するための図。 図11は負荷分散ポリシング動作例におけるポリシング処理部の処理手順を説明するためのフローチャート。 図12は負荷分散ポリシング動作例におけるトークン要求部の処理手順を説明するためのフローチャート。 図13は負荷分散ポリシング動作例におけるトークン要求パケットのフォーマットを示す。 図14は負荷分散ポリシング動作例におけるトークン払出部の処理手順を説明するためのフローチャート。 図15は負荷分散ポリシング動作例における要求状態管理テーブルを示す。 図16は負荷分散ポリシング動作例におけるトークン加算部の処理手順を説明するためのフローチャート。 図17は負荷分散ポリシング動作例におけるトークン払出部の他の処理手順を説明するためのフローチャート。
以下、添付図面を参照して、さらに詳細に説明する。図面には好ましい実施形態が示されている。しかし、多くの異なる形態で実施されることが可能であり、本明細書に記載される実施形態に限定されない。
[ポリサの構成及び機能]
一実施の形態におけるポリサPL10の構成例を示す図6を参照すると、負荷分散ポリシング機能を含むポリサPL10は、到着したパケットを後述の複数の分散ポリシング部に均等なパケット数となるように公平に振り分けるパケット振分部15と、パケットの通過廃棄判定を行う複数(n個;n≧2)の分散ポリシング部20と、包括的なトークン管理を行う集中トークン管理部30とを備える。
このポリサPL10は、例えば、図1に示すパケット処理装置におけるインタフェース部のFPGAまたはASICに配置可能である。
ポリサPL10において、各分散ポリシング部(#1〜#n)20は、パケット振分部15により公平に振り分けられたパケットの通過廃棄判定、トークン減算、及びカラーリング判定を行うポリシング処理部21と、ポリシング処理部21に個別に付随し、フロー及びクラス単位のトークン残量を保持するトークンバケットメモリ(以下、ミニバケツと記載することもある)22と、ミニバケツ22のトークン残量に基づいて、パケット送信権に相当するトークンの要求(追加要求)を行うトークン要求部23とを備える。
また、集中トークン管理部30は、フロー及びクラス単位のトークン残量、及び必要に応じてグループ単位のトークン残量を保持するトークンバケットメモリ(以下、メインバケツと記載することもある)31と、トークン要求部23からの要求に基づいて、ミニバケツ22へのトークンの供給及びメインバケツ31へのトークン減算を行うトークン払出部32と、分散ポリシング部20からのトークン要求状態を保持する要求状態管理テーブル33と、メインバケツ31へのトークン加算、及び必要に応じてトークン溢れ処理(カ
ップリング処理、ハイアラーキ処理)などを行うトークン加算部34とを備える。
なお、ミニバケツ22及びメインバケツ31における各トークン残量は、各メモリ上の認定情報レートCIR用のトークンバケットカウンタTc及び超過情報レートEIR用のトークンバケットカウンタTeが示すカウンタ値によって表される。ここでは、カウンタTc,Te対応の各トークン残量についても同一符号Tc,Teを用いて説明する。
各分散ポリシング部20におけるポリシング処理部21は、ミニバケツ22を参照し、振り分けられたパケットの通過及び廃棄を判定する。ポリシング処理部21は、この通過廃棄判定によりパケットの通過を許可した場合、ミニバケツ22の該当するフロー及びクラスのトークン残量からのみ通過したパケットのバイト長分のトークンを減算する。一方、ポリシング処理部21は、トークン残量が十分でない場合、到着したパケットを廃棄するので、ミニバケツ22におけるトークン残量は変化しない。すなわち、このポリサPL10においては、ポリシング処理部21によるパケット単位での通過廃棄判定は、メインバケツ31は関与せず、ミニバケツ22のトークン残量のみに基づいて実施される。
ミニバケツ22において、トークン残量が閾値(トークン追加要求通常閾値)を下回ると、トークン要求部23は集中トークン管理部30に対してトークンの追加要求を行う。このとき、トークン要求量は一定量単位とする。トークン要求部23は、例えば、一定量が1000byteとすると、閾値を100byte下回った場合でも、1000byteのトークンを要求し、閾値を4500byte下回った場合は、5000byteのトークンを要求する。
トークン要求部23からトークン追加要求を受けた集中トークン管理部30のトークン払出部32は、メインバケツ31から当該フロー及びクラスのトークン残量を読み出す。トークン払出部32が、グループポリシングを併せて行っている場合は、グループのトークン残量も読み出す。
また、トークン払出部32は、これらの情報(トークン残量)に基づいて、メインバケツ31に要求値以上のトークン残量があると判断した場合、トークン要求部23からのトークン追加要求に応じて、ミニバケツ22に対してトークンの供給(払い出し)を行うと共に、メインバケツ31から当該供給量相当のトークンを減算する。
さらに、トークン払出部32は、メインバケツ31に十分な残量がないと判断した場合、要求状態管理テーブル33にトークン追加要求状態を一旦書込んでおき、メインバケツ31に十分なトークンが溜まった際に、要求された分散ポリシング部20に対してトークンの供給を行う。
トークン加算部34は、一定時間毎に、設定レートに基づいたトークン供給を行う。また、トークン加算部34は、RFC2698,MEF10.2規定のカップリングモードなどのトークン溢れ処理も実施する。すなわち、このポリサPL10においては、包括的なトークン管理は、メインバケツ31においてのみ実施される。
図7に示すように、上述した一実施の形態のポリサPL10においては、集中トークン管理部30は、トークン払出部32の前段に、各分散ポリシング部20のトークン要求部23からの要求を一時的に保持する要求待ち合わせバッファ35を更に備えてもよい。
この要求待ち合わせバッファ35をトークン払出部32の前段に設ける場合、トークン要求部23によって参照される閾値テーブル24は、トークン追加要求通常閾値(閾値1)を設定可能な構成とする。
このような要求待ち合わせバッファ35及び閾値テーブル24を備えることにより、トークン要求部23からのトークン要求がバースト状態で到着した場合、要求を一時的に保持し、トークン払出部32において順番に処理するトークン要求制御を行うことができる。
例えば、パケット振分部15がある特定フローの連続するパケット(パケット1、パケット2)を分散ポリシング部(#1)20及び分散ポリシング部(#2)20へ振り分けた際、両方のパケットが通過判定を受け、トークン減算した結果が閾値1を下回った場合、分散ポリシング部(#1)20及び分散ポリシング部(#2)20の両方からトークン要求が到着することになる。
このような場合、分散ポリシング部(#1)20及び分散ポリシング部(#2)20のトークンの要求間隔はパケットの到着差異分しかないため、トークン払出部32は高速な処理を要求されることになる。そこで、要求を一時的に保持する要求待ち合わせバッファ35を設け、処理性能を超える要求は待ち合わせをさせることにより、低い処理性能での動作を可能とする。これにより、例えば、平均的には16clock間隔であるが、最短では2clock間隔で要求がバースト到着するようなケースにおいて、トークン払出部32の処理速度を4clock単位に落としたりすることが可能となる。
また、図8に示すように、上述した一実施の形態のポリサPL10においては、集中トークン管理部30は、トークン払出部32の前段に、各分散ポリシング部20のトークン要求部23からの要求を一時的に保持し、緊急用キュー及び通常用キューを有する要求待ち合わせバッファ35を更に備えてもよい。
この形態の要求待ち合わせバッファ35をトークン払出部32の前段に設ける場合、トークン要求部23によって参照される閾値テーブル24は、トークン追加要求通常閾値(閾値1)とは別に、緊急度の高いトークン追加要求緊急閾値(閾値2)を設定可能な構成とする。
この形態の要求待ち合わせバッファ35及び閾値テーブル24を備えることにより、ミニバケツ22のトークン残量が閾値2を下回った場合、トークン要求部23は緊急トークン要求を送出し、トークン払出部32の前段の要求待ち合わせバッファ35は緊急トークン要求を優先して読み出すトークン要求優先制御を行うことができる。
例えば、閾値1=1000byte及び閾値2=0byteを閾値テーブル24に予め設定しておく。トークン要求部23は閾値1を下回った場合に通常のトークン要求を行うが、要求待ち合わせバッファ35がたまたま輻輳している場合、比較的大きなパケットの到着により、一気にトークン残量が不足状態になったミニバケツ22に対してトークン供給が間に合わない可能性がある。そこで、閾値2を下回った場合に、トークン要求部23から緊急用のトークン追加要求を送出し、要求待ち合わせバッファ35の緊急用キューを経由して優先的にトークン払出処理を行う。
図6及び図9を併せ参照すると、上述した一実施の形態のポリサPL10においては、集中トークン管理部30のトークン払出部32は、メインバケツ31内のトークンが枯渇状態にあるフロー及びクラスに対して複数の分散ポリシング部(#1〜#n)20からトークン要求が到着した場合、要求状態管理テーブル33を参照し、事前に定められた順序(例えば、若番順など)に基づいてトークンを払い出すトークン供給候補決定制御を行う。
つまり、集中トークン管理部30のトークン払出部32は、入力(トークン要求)がポリシングレートよりも定常的に高い場合、メインバケツ31のトークンが枯渇状態になり、複数の分散ポリシング部20からトークン要求が到着したような状態になりうる。このような場合、トークン加算部34からトークンが加算され、一定量を超えると、トークンの供給が可能となるが、1つの分散ポリシング部20に対してしか供給できない。
そこで、複数の分散ポリシング部(#1〜#n)20について若番順に供給することが考えられ、例えば、先ず第1番目の分散ポリシング部(#1)20に対してトークンが供給されることになる。
また、要求値の最も大きな分散ポリシング部20から順にトークンを払い出すことが考えられる。図9における要求状態管理テーブル33の例示では、要求バイト(byte)数の最も大きい第2番目の分散ポリシング部(#2)20に供給されることになる。
[ポリサの動作例]
次に、図6から図9に示す一実施の形態のポリサPL10における負荷分散ポリシング動作例について、図10から図17を併せ参照して説明する。
この負荷分散ポリシング動作例においては、図10に示すように、ポリサPL10が3個の分散ポリシング部(#1〜#3)20を備える場合について説明する。
また、ポリサPL10においては、フロー及びクラス単位での2−rate 3−colorポリシング処理(カラーリング判定)を行うものとする。さらに、一定量単位=1000byte(1kbyte)、閾値1(トークン追加要求通常閾値)=1000byte、及び閾値2(トークン追加要求緊急閾値)=0byteを前提条件とする。
100ギガビットイーサネットインタフェース(100GE−IF)を採るポリサPL10にパケットが到着すると、このパケットはパケット振分部15により3個の分散ポリシング部(#1〜#3)20へ順次に振り分けられる。ここでは、パケット振分部15は、ラウンドロビン(Round Robin)により、パケットを分散ポリシング部(#1〜#3)
20に均等になるように振り分ける。
分散ポリシング部(#1〜#3)20における各ポリシング処理部21は、パケット振分部15によって振り分けられたパケットが到着したときを契機に、処理を開始する。図11はポリシング処理部21における処理手順を示す。
図11に示すように、例えば、分散ポリシング部(#1)20におけるポリシング処理部21は、パケットが到着した場合(図10中のS1)、到着パケットからフロー識別子FID=4、クラス=B、及びパケット長=700byteを取得する(図11中の1101)。
ポリシング処理部21は、フロー識別子FID=4及びクラス=Bに対応するミニバケツ情報、つまり認定情報レートCIR用トークンバケットのトークン残量Tc及び超過情報レートEIR用トークンバケットのトークン残量Teをミニバケツ22から読み出す(取得する)(S2,1102)。
続いて、ポリシング処理部21は、読み出したトークン残量Tc,Teの値、更には到着パケットのパケット長に基づいて、パケットの通過廃棄判定、カラーリング判定及びトークン減算の処理を行う。
例えば、Tc=500及びTe=1000(Tc>0)の場合、パケットはグリーン(Green)にカラーリングされて通過し、Tc(500)からパケット長(700)が減算
される(1103,1104)。トークン減算により、Tc=−200及びTe=1000となる。
また、Tc=−100及びTe=1000(Tc≦0,Te>0)の場合、パケットはイエロー(Yellow)にカラーリングされて通過し、Te(1000)からパケット長(700)が減算される(1103,1105,1106)。トークン減算により、Tc=−100及びTe=300となる。
さらに、Tc=−200及びTe=−100(Tc≦0,Te≦0)の場合、パケットはレッド(Red)にカラーリング判定されるので廃棄され、Tc及びTeの値はそのまま
となる(1103,1105,1107)。このような処理によって更新されたTc及びTeの値はミニバケツ22に書き戻される(S3,1108)。
トークン要求部23は、トークン残量Tc,Teが更新されたことをポリシング処理部21から通知されたときを契機に、処理を開始する。図12はトークン要求部23における処理手順を示す。
図12に示すように、トークン要求部23においては、ミニバケツ22から当該フロー及びクラスのTc及びTe情報を読み出した(取得した)後に(図10中のS4、図12中の1201)、閾値テーブル24から閾値1及び閾値2を読み出す(1202)。
Tc及びTeは個別に閾値2及び閾値1とそれぞれ比較され、TcまたはTeが閾値2を下回っている場合は、Tc緊急トークン追加要求またはTe緊急トークン追加要求が送出される(1203,1205,1208,1210)。
また、TcまたはTeが閾値2以上であり、かつ閾値1以下である場合は、Tc通常トークン追加要求またはTe通常トークン追加要求が送出される(1203,1204,1206,1208,1209,1211)。なお、TcまたはTeが閾値2以上であり、かつ閾値1以上である場合は、特にアクションは行わず、つまり追加要求は無く処理が完了する(1203,1204,1207,1208,1209,1212)。
トークン追加要求を送出する場合、トークン要求部23からトークン払出部32に対して要求情報が通知される(S5)。この場合、ポリサ内パケットによる通知などが採り得るが、トークン要求パケットのフォーマットの一例を図13に示す。
このトークン要求パケットにおいては、分散ポリシング部(#1〜#3)20の番号(分散pol#)、フロー識別子FID、クラス、及びTc/Teの各情報によりトークンの要求元を通知し、緊急bit(例えば、1/0)により緊急要求または通常要求を通知し、要求トークン量により追加してほしいトークン量(例えば、一定量1kbyte単位)を通知する。
トークン要求部23からトークン払出部32に対して通知されるトークン要求パケットは一時的に要求待ち合わせバッファ35に格納される。この場合、緊急bit=1のトークン要求パケットは緊急用キューに格納され、緊急bit=0のトークン要求パケットは通常用キューに格納される。
要求待ち合わせバッファ35からの読出しはトークン払出部32の処理に応じた速度で実施される。例えば、トークン払出部32において、1つの要求に対する処理に4clo
ck相当の時間が必要な場合は、4clock毎にトークン要求パケットが読み出される。なお、緊急用キューからのトークン要求パケットが完全優先で読み出される。
図14は、トークン要求パケットを受け取ったトークン払出部32における処理手順を示す。なお、図14においては、トークン残量Tcについての要求例について記載しているが、トークン残量Teについての要求の場合も同様な処理であり、TcをTeに置き換えれば、同様に実施できる。
まず、トークン払出部32においては、到着したトークン要求パケットから、要求元情報、つまり分散ポリシング部(#1)20、フロー識別子FID、クラス、及びTc/Teと、要求トークン量とが取得される(図14中の1401)。また、取得したフロー識別子FID及びクラスに基づいて、メインバケツ31から該当するTc情報が読み出される(取得される)(図10中のS6、図14中の1402)。
次に、要求トークン量とTcとが比較される。このとき、Tcが要求トークン量以上であれば、要求元のミニバケツ22に対して要求されたトークン量相当のトークンが供給され、Tcから要求トークン量が減算され、減算結果のTc値がメインバケツ31に書き戻される(図10中のS7,S8、図14中の1403,1404)。
一方、Tcが要求トークン量未満であった場合は、Tcから1kbyte未満を切り捨てた値、つまり1kbyte単位の上限量のトークンが要求元ミニバケツ22に供給される(1405)。
また、供給したトークン量がTcから減算され、供給できなかったトークン量が要求byteとして図15に示す要求状態管理テーブル33に記載されると共に、トークン要求中であることを示すフラグ(要求フラグ)を立てる(1405)。
具体的には、例えば、要求トークン量=5000byte及びTc=3200byteである場合、Tcは要求トークン量を下回っているため、要求どおりのトークン供給はできない。よって、Tcの1kbyte単位である3000byteを供給することになる。
また、Tc=3200−3000=200byteがメインバケツ31に書き戻され、供給できなかったトークン量、つまり5000−3000=2000byteが要求状態管理テーブル33に書かれる。
上述したように、ポリサPL10においては、パケット到着を契機に、当該パケットのポリシング処理からトークン供給までの一連の処理が実施される。
一方、パケット到着を契機にしたパケットのポリシング処理からトークン供給までの一連の処理とは独立して、トークン加算部34はフロー及びクラス毎のトークン加算を周期的に行う。図16はトークン加算部34におけるトークン加算契機の処理手順を示す。なお、図16は、トークン残量Tcへのトークン供給例について記載しているが、トークン残量Teへのトークン供給の場合は、図16中のTcをTeに置き換えれば、同様に実施できる。
まず、トークン加算部34においては、メインバケツ31から当該フロー識別子FID及びクラスのTc情報が取得される(図10中のS9、図16中の1601)。また、要求状態管理テーブル33から当該フロー識別子FID、クラス、及び全てのTcの分散ポリシング部20の番号についての要求フラグが取得される(S10、1602)。図15
に示す要求状態管理テーブル33の場合、3個の要求フラグ(0)が取得される。
次に、Tcに周期加算トークン量が加算される。この周期加算トークン量は設定されたCIR値に基づいて一意に決まる値である。更新されたTc値は、メインバケツ31へ書き戻される(S11、1603)。続いて、この更新処理により、Tc値が1kbyte以上であり、かつ要求フラグが立っているものがあるか(1つ以上の要求フラグ=1)を確認する(1604,1605)。この条件が満たされた場合、メインバケツ31のトークンが枯渇していたが、払い出せる量が蓄積されたことを意味しているため、ミニバケツ22へのトークン払出処理が開始される。
ここでは、分散ポリシング部(#1)20からの要求と同じルートでのトークン供給を考える。すなわち、上記条件を満たした場合、トークン要求部23から送出されるトークン要求パケットと同じフォーマットのパケットが、トークン加算部34から要求待ち合わせバッファ35経由でトークン払出部32へトークン供給指示として送出される(S12)。このとき、トークン要求パケットには、フロー識別子FID、クラス、及びTcはトークン加算を行ったものと同じ値を記述し、分散ポリシング部20の番号は存在しない値(例えば、0)を記述する(1606)。これにより、トークン払出部32に対して払出契機が与えられる。なお、上記条件を満たさない場合、トークン加算部34からトークン払出部32に対するトークン要求パケットは送出されない、つまり追加要求は無い。(1607)。
図17は、トークン払出部32がトークン加算部34から送出されたトークン供給指示(追加要求)を受けたときの処理手順を示す。すなわち、トークン払出部32は、トークン要求パケットにおける分散ポリシング部20の番号(識別子)を確認し、分散pol#=0であった場合には、図17に示す処理手順を選択して実施する。
まず、トークン払出部32においては、トークン要求パケットの到着を契機に、分散ポリシング部(#1〜#3)20からの通常の要求と同様に、トークン要求パケットから分散ポリシング部20の番号(ここでは、分散pol#=0)、フロー識別子FID、クラス、Tc/Te、及び要求トークン量が取得される(図17中の1701)。
次に、メインバケツ31から当該フロー識別子FID及びクラスのTcが取得される(1702)。また、要求状態管理テーブル33から当該フロー識別子FID、クラス、及びTc/Teの全ての分散ポリシング部20の番号と、全ての分散ポリシング部20の番号対応の要求フラグ及び要求byteとが取得される(図10中のS13、1703)。そして、全ての分散ポリシング部20の番号の中から要求byteが最も大きな分散ポリシング部(pol_n)20を選択する(1704)。
次に、Tcの値と分散ポリシング部(pol_n)20の要求byteとが比較され、Tcの値が要求byte未満である場合、Tcが払い出せる上限量(1kbyte単位)のトークンを分散ポリシング部(pol_n)20に供給する(1705,1706)。また、Tc及び分散ポリシング部(pol_n)20の要求byteからそれぞれ供給トークン量が減算されて処理完了となる(1706)。
一方、Tcの値が要求byte以上である場合、分散ポリシング部(pol_n)20に対して要求byte分のトークンが供給され、Tcから要求byte分のトークン量が減算される(1705,1707)。また、要求状態管理テーブル33における分散ポリシング部(pol_n)20の要求フラグ及び要求byteがゼロ(0)にそれぞれ設定されて、状態更新が行われる(S14、1707)。
その後、要求フラグ=1の分散ポリシング部20が他にも存在するかが確認され、存在する場合は、分散ポリシング部20の選択処理(1704)に戻り、存在しない場合は、供給処理を終了する(1709)。このように、メインバケツ31へのトークン供給を契機として、ミニバケツ22へのトークン供給を実施してもよい。
[一実施の形態の効果]
上述した一実施の形態のポリサPL10においては、パケット振分部15により複数の分散ポリシング部20に負荷を分散し、かつ包括的なトークン加減算処理を集中トークン管理部30が実施するため、パケット単位での処理が必要な分散ポリシング部20の処理負荷を低減することが可能となる。
具体的には、100ギガビットイーサネットインタフェース(100GE−IF)を採るポリサPL10において、3個の分散ポリシング部(#1〜#3)20を備える場合、単純な2−rate 3−colorポリシング処理は、最大で、148.8Mpps/3=49.6Mppsから求められる処理速度で行えばよい。
一方、包括的なトークン処理の必要な集中トークン管理部30は、パケット単位の処理から切り離され、比較的大きな一定量単位のトークン追加要求に基づいた処理でよいため、平均的な処理負荷を低減させることができる。具体的には、一定量=1000byteとすると、100Gbps/(1000byte×8)=12.5Mppsから求められる処理速度で行えばよい。
また、フロー単位の包括的なトークン管理は集中トークン管理部30により行われるため、単純負荷分散におけるパケット振り分けの偏りによりポリシングの正確性が損なわれることもない。このように、ポリシング動作を機能的に分割し、高速化が必要なポイントをずらすことにより、個々の必要処理性能を落としつつ、全体では高速な処理を実現することが可能となる。
上述した他の構成を採るポリサPL10においては、瞬時的なバースト要求を均等化し、集中トークン管理部30の処理負荷を低減させることが可能となる。
また、トークン供給優先制御により、トークンが直ぐに必要な緊急度の高いミニバケツ22に対して優先的なトークン供給が可能となるので、メインバケツ31にトークンがあるにもかかわらず、パケットロスが発生する確率を下げることができる。
トークン供給候補決定制御を採った場合、仕組みが単純なため回路規模を低減することができる。さらに、特定の分散ポリシング部20への不均衡性を減らし、ポリシングの精度を高めることが可能となる。
[変形例]
上述した一実施の形態における処理はコンピュータで実行可能なプログラムとして提供され、CD−ROMやフレキシブルディスクなどの非一時的コンピュータ可読記憶媒体、さらには通信回線を経て提供可能である。
また、上述した一実施の形態における各処理はその任意の複数または全てを選択し組合せて実施することもできる。
[その他]
上述した一実施の形態及び変形例に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1)
到着パケットを公平に振り分けるパケット振分部と;
個別対応の第1トークンバケット内のトークン残量に応じて、振り分けられたパケットの通過及び廃棄を判定するポリシング処理部と、前記個別対応の第1トークンバケット内のトークン残量が閾値を下回ったとき、予め定めた量を単位としたトークンの追加を要求するトークン要求部とをそれぞれ含む複数の分散ポリシング部と;
前記トークンの追加を要求した前記トークン要求部対応の前記第1トークンバケットに対して、第2トークンバケット内のトークン残量に応じて、予め定めた量を単位としたトークンを供給するトークン払出部を含み、包括的なトークン管理を行う集中トークン管理部と;
を備えるポリサ。
(付記2)
前記集中トークン管理部は、前記トークン要求部からのトークン追加要求を一時的に保持する要求待ち合わせバッファを前記トークン払出部の前段に更に含み、前記要求待ち合わせバッファは、通常用キュー及び優先読出し可能な緊急用キューを有する
付記1記載のポリサ。
(付記3)
前記トークン要求部によって参照されるトークン追加要求のための前記閾値としての通常閾値とは別に、緊急度の高い緊急閾値を設定し、前記第1トークンバケット内のトークン残量が前記緊急閾値を下回ったとき、前記トークン要求部からのトークン追加要求は、前記要求待ち合わせバッファの前記緊急用キューに保持される
付記2記載のポリサ。
(付記4)
前記トークン払出部は、複数の候補が存在するとき、予め定めた順序に基づいて決定した前記第1トークンバケットに対してトークンを供給する
付記1記載のポリサ。
(付記5)
前記トークン払出部は、複数の候補が存在するとき、要求量が最も大きい前記第1トークンバケットに対してトークンを供給する
付記1記載のポリサ。
(付記6)
前記各第1トークンバケット及び前記第2トークンバケットは、少なくともフロー及びクラス単位のトークンを残量として保持する第1メモリ及び第2メモリ上にそれぞれ形成される
付記1記載のポリサ。
(付記7)
前記ポリシング処理部は、前記振り分けられたパケットの通過を許可したとき、前記第1トークンバケットのトークン残量から通過パケットのバイト長分のトークンを減算する処理を行う
付記1記載のポリサ。
(付記8)
前記トークン払出部は、前記トークン要求部からのトークン追加要求値以上のトークン残量が前記第2トークンバケットにあると判断したとき、前記第1トークンバケットに対
してトークンの供給を行うと共に、前記第2トークンバケットから供給量相当のトークンを減算する処理を行う
付記1記載のポリサ。
(付記9)
前記トークン払出部は、前記トークン要求部からのトークン追加要求値以上のトークン残量が前記第2トークンバケットにないと判断したとき、要求状態管理テーブルにトークン追加要求状態を保存する
付記1記載のポリサ。
(付記10)
前記集中トークン管理部は、前記第2トークンバケットへの周期的なトークン加算を行うトークン加算部を更に含む
付記1記載のポリサ。
PL10 ポリサ
15 パケット振分部
20 分散ポリシング部
21 ポリシング処理部
22 トークンバケットメモリ(ミニバケツ)
23 トークン要求部
24 閾値テーブル
30 集中トークン管理部
31 トークンバケットメモリ(メインバケツ)
32 トークン払出部
33 要求状態管理テーブル
34 トークン加算部
35 要求待ち合わせバッファ

Claims (5)

  1. 到着パケットを公平に振り分けるパケット振分部と;
    個別対応の第1トークンバケット内のトークン残量に応じて、振り分けられたパケットの通過及び廃棄を判定するポリシング処理部と、前記個別対応の第1トークンバケット内のトークン残量が閾値を下回ったとき、予め定めた量を単位としたトークンの追加を要求するトークン要求部とをそれぞれ含む複数の分散ポリシング部と;
    前記トークンの追加を要求した前記トークン要求部対応の前記第1トークンバケットに対して、第2トークンバケット内のトークン残量に応じて、予め定めた量を単位としたトークンを供給するトークン払出部を含み、包括的なトークン管理を行う集中トークン管理部と;
    を備えるポリサ。
  2. 前記集中トークン管理部は、前記トークン要求部からのトークン追加要求を一時的に保持する要求待ち合わせバッファを前記トークン払出部の前段に更に含み、前記要求待ち合わせバッファは、通常用キュー及び優先読出し可能な緊急用キューを有する
    請求項1記載のポリサ。
  3. 前記トークン要求部によって参照されるトークン追加要求のための前記閾値としての通常閾値とは別に、緊急度の高い緊急閾値を設定し、前記第1トークンバケット内のトークン残量が前記緊急閾値を下回ったとき、前記トークン要求部からのトークン追加要求は、前記要求待ち合わせバッファの前記緊急用キューに保持される
    請求項2記載のポリサ。
  4. 前記トークン払出部は、複数の候補が存在するとき、予め定めた順序に基づいて決定した前記第1トークンバケットに対してトークンを供給する
    請求項1記載のポリサ。
  5. 前記トークン払出部は、複数の候補が存在するとき、要求量が最も大きい前記第1トークンバケットに対してトークンを供給する
    請求項1記載のポリサ。
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