JP5812831B2 - 定時通行判定装置及びコンピュータプログラム及び定時通行判定方法 - Google Patents

定時通行判定装置及びコンピュータプログラム及び定時通行判定方法 Download PDF

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Description

この発明は、車両がある地点を定時に通行する定時通行車両であるか否かを判定する定時通行車両判定装置に関する。
車両の通行情報を蓄積し、車両の検索が可能なシステムがある。例えば、交差点の信号機に設けた車両番号認識装置で取得したデータ(車両情報、通過日時など)をセンターのデータベースに蓄積し、交通状況を分析するシステムがある。
このようなシステムにおいては、車両の交通情報を取得、蓄積することにより、車両の通行履歴の検索、照会を行う。
特開2002−312886号公報
内田敬「通勤ドライバーの出発時刻決定行動の実証分析」、土木計画学研究・論文集、No.10、1992年11月
このようなシステムに蓄積されたデータを解析すれば、有用な情報を導出することができる可能性がある。例えば、一定の交通特性を持つ車両の割合などを導出できれば、それに合った交通規制をすることが可能になり、渋滞を緩和するなど、社会的交通コストの削減に貢献することができる。
例えば、通勤車両のように、毎日ほぼ一定の時刻に決まった地点を通過する車両を判定したいという要望がある。
しかし、車両が実際にある地点を通過する時刻は、渋滞など様々な要因により変動する。このため、ある車両が、毎日ほぼ一定の時刻に決まった地点を通過する車両であるか否かを判定することは、容易ではない。
この発明は、例えば、車両が実際にある地点を通過する時刻にバラツキがある場合でも、その車両が毎日ほぼ一定の時刻にその地点を通過する車両であるか否かを、容易に判定することを目的とする。
この発明にかかる定時通行判定装置は、
データを処理する処理装置と、通行日時取得部と、指標値割当部と、指標値集計部と、定時通行判定部とを有し、
上記通行日時取得部は、上記処理装置を用いて、車両が所定の地点を通行した通行日時を取得し、
上記指標値割当部は、上記処理装置を用いて、上記通行日時取得部が取得した通行日時に基づいて、一日を分割した複数の時間帯のうち、上記車両が上記所定の地点を通行した通行時刻を含む時間帯を求めて通行時間帯とし、上記通行時間帯の前後に連続した2つ以上の時間帯のそれぞれについて、0より大きい指標値を割り当て、
上記指標値集計部は、上記処理装置を用いて、上記複数の時間帯のそれぞれについて、上記指標値割当部が割り当てた指標値を集計して、集計値を算出し、
上記定時通行判定部は、上記処理装置を用いて、上記複数の時間帯のうちいずれかの時間帯について上記指標値算出部が算出した集計値が閾値以上である場合に、上記集計値が上記閾値以上である時間帯に上記車両が上記所定の地点を通行する定時通行車両であると判定することを特徴とする。
この発明にかかる定時通行判定装置によれば、車両が実際にある地点を通過する時刻にバラツキがある場合でも、その車両が毎日ほぼ一定の時刻にその地点を通過する車両であるか否かを、容易に判定することができる。
実施の形態1における定時通行車両検出システム800の全体構成の一例を示すシステム構成図。 実施の形態1における定時通行車両検出装置3などのハードウェア資源の一例を示すハードウェア構成図。 実施の形態1におけるデータ蓄積装置2及び定時通行車両検出装置3の機能ブロックの一例を示すブロック構成図。 実施の形態1における通行車両DB10が記憶する車両の通行情報310の一例を示す図。 実施の形態1における設定情報DB11が記憶している通行時間の範囲情報330の一例を示す図。 実施の形態1における設定情報DB11が記憶している分割情報340の一例を示す図。 実施の形態1における設定情報DB11が記憶している重み付け情報345の一例を示す図。 実施の形態1における設定情報DB11が記憶している閾値判定情報350の一例を示す図。 実施の形態1における通行時間のゆらぎ付与部120及び通行時間の区分分割部130及び区間の重み付け部140が算出する値の一例を示す図。 実施の形態1における定時通行車両検出部150が処理するデータの一例を示す図。 実施の形態1における定時通行車両登録部160が生成する定時通行車両情報390の一例を示す図。 実施の形態1における定時通行車両検出処理S100の流れの一例を示すフロー図。 実施の形態1における設定情報DB11が記憶している通行時間の範囲情報330の別の例を示す図。 実施の形態1における定時通行車両検出部150が処理するデータの例を示す図。 実施の形態2における設定情報DB11が記憶している重み付け情報345の一例を示す図。 実施の形態2における定時通行車両検出部150が処理するデータの例を示す図。 実施の形態3における通行車両DB10が記憶した車両の通行情報310の一例を示す図。 実施の形態3における定時通行車両検出部150が処理するデータの一例を示す図。 実施の形態4におけるデータ蓄積装置2及び定時通行車両検出装置3の機能ブロックの一例を示すブロック構成図。 実施の形態4における設定情報DB11が記憶している集計除外日の情報320の一例を示す図。 実施の形態4における定時通行車両検出処理S100の流れの一例を示すフロー図。 実施の形態5におけるデータ蓄積装置2及び定時通行車両検出装置3の機能ブロックの一例を示すブロック構成図。 実施の形態5における地点情報DB12が記憶している地点の情報360の一例を示す図。 実施の形態5における設定情報DB11が記憶している通行時間の範囲情報330の一例を示す図。 実施の形態5における通行時間のゆらぎ付与部120が算出する値の一例を示す図。 実施の形態5における定時通行車両検出処理S100の流れの一例を示すフロー図。 実施の形態6におけるデータ蓄積装置2及び定時通行車両検出装置3の機能ブロックの一例を示すブロック構成図。 実施の形態6における地点情報DB12が記憶している道路工事の情報370の一例を示す図。 実施の形態6における定時通行車両検出処理S100の流れの一例を示すフロー図。 実施の形態7におけるデータ蓄積装置2及び定時通行車両検出装置3の機能ブロックの一例を示すブロック構成図。 実施の形態7における地点情報DB12が記憶している事故の情報380の一例を示す図。 実施の形態7における定時通行車両検出処理S100の流れの一例を示すフロー図。
実施の形態1.
実施の形態1について、図1〜図14を用いて説明する。
図1は、この実施の形態における定時通行車両検出システム800の全体構成の一例を示すシステム構成図である。
定時通行車両検出システム800は、例えば、車両番号認識装置1と、データ蓄積装置2と、定時通行車両検出装置3と、管理用端末4とを有する。
車両番号認識装置1は、道路を通行する車両の認識を行い、車両の通行情報を取得する。例えば、車両番号認識装置1は、道路に設置されたカメラを用いて、通行する車両のナンバープレートを撮影し、撮影した画像を画像認識してナンバープレートなどの車両識別情報を取得する。また、車両番号認識装置1は、カメラに併設されたドップラーセンサなどを用いて、通行する車両の通行速度を測定する。なお、車両識別情報や車両の通行速度などを得るための測定装置は、カメラやドップラーセンサなどに限らず、他の測定装置であってもよい。
なお、カメラやドップラーセンサなどの測定装置は、通常、車両の進行方向ごと、車線ごとに設置されるので、一つの地点に複数組設置されている。測定装置(カメラと車両速度測定装置との組)ごとに、車両番号認識装置1を設ける構成であってもよいし、複数の測定装置に対して、一つの車両番号認識装置1を設ける構成であってもよい。また、測定地点ごとに一つの車両番号認識装置1を設ける構成であってもよいし、異なる地点に設置された複数の測定装置に対して、一つの車両番号認識装置1を設ける構成であってもよい。
データ蓄積装置2は、車両番号認識装置1が取得した車両の通行情報を格納する。
定時通行車両検出装置3(定時通行判定装置の一例。)は、データ蓄積装置2が格納した車両の通行情報を解析して、定時通行車両を検出する。定時通行車両とは、例えば通勤車両など、毎日ほぼ一定の時刻に決まった地点を通行するなど一定のパターンの交通特性を持つ車両である。
管理用端末4は、定時通行車両検出装置3が検出した定時通行車両の情報や、定時通行車両検出装置3の状態などの情報を表示する。管理者5は、管理用端末4を操作することにより、定時通行車両検出装置3を管理し、あるいは、定時通行車両検出装置3の設定をする。
図2は、この実施の形態における定時通行車両検出装置3などのハードウェア資源の一例を示すハードウェア構成図である。
車両番号認識装置1、データ蓄積装置2、定時通行車両検出装置3及び管理用端末4は、例えば、処理装置911と、入力装置912と、出力装置913と、記憶装置914とを有するコンピュータである。
処理装置911は、記憶装置914が記憶したコンピュータプログラムを実行することにより、データを処理し、コンピュータ全体を制御する。なお、コンピュータは、処理装置911を複数有する構成であってもよい。
記憶装置914は、処理装置911が実行するコンピュータプログラムや、処理装置911が処理するデータなどを記憶する。例えば、記憶装置914は、処理途中の一時的なデータなどを記憶する揮発性の記憶装置である。あるいは、記憶装置914は、コンピュータプログラムや永続的なデータなどを記憶する不揮発性の記憶装置である。また、例えば、記憶装置914は、半導体記憶素子を集積した集積回路や大規模集積回路である。あるいは、記憶装置914は、磁気ディスクや光学ディスクなどの記憶媒体を用いる外部記憶装置である。なお、コンピュータは、記憶装置914を複数有する構成であってもよい。複数の記憶装置914は、同じ種類の記憶装置であってもよいし、異なる種類の記憶装置であってもよい。
入力装置912は、コンピュータの外部から情報を入力して、処理装置911が処理できるデータに変換する。例えば、入力装置912は、操作者による操作を入力するキーボードやマウスなどの操作入力装置である。あるいは、入力装置912は、静止画像や動画像を入力するカメラやスキャナ装置などの画像入力装置である。あるいは、入力装置912は、音声を入力するマイクなどの音声入力装置である。あるいは、入力装置912は、温度や明るさや圧力などの物理量を測定する温度センサや照度センサや圧力センサなどのセンサ装置である。あるいは、入力装置912は、アナログ信号をデジタルデータに変換するアナログデジタル変換装置である。あるいは、入力装置912は、外部の装置がコンピュータに対して送信した信号を受信して復調する受信装置である。なお、コンピュータは、入力装置912を複数有する構成であってもよい。複数の入力装置912は、同じ種類の入力装置であってもよいし、異なる種類の入力装置であってもよい。また、入力装置912が変換したデータは、処理装置911が直接処理する構成であってもよいし、記憶装置914が一時的に記憶する構成であってもよい。
出力装置913は、処理装置911が処理したデータや、記憶装置914が記憶したデータなどを変換して、コンピュータの外部に出力する。例えば、出力装置913は、テキストや画像などを表示する表示装置である。あるいは、出力装置913は、テキストや画像などを印刷する印刷装置である。あるいは、出力装置913は、音声を出力するスピーカなどの音声出力装置である。あるいは、出力装置913は、デジタルデータをアナログ信号に変換するデジタルアナログ変換装置である。あるいは、出力装置913は、変調した信号を外部の装置に対して送信する送信装置である。なお、コンピュータは、出力装置913を複数有する構成であってもよい。複数の出力装置913は、同じ種類の出力装置であってよいし、異なる種類の出力装置であってもよい。
以下に説明する機能ブロックは、記憶装置914が記憶したコンピュータプログラムを処理装置911が実行することによって実現することができる。なお、一つのコンピュータを用いて一つの装置を実現する構成であってもよいし、複数のコンピュータを用いて一つの装置を実現する構成であってもよい。逆に、一つのコンピュータを用いて複数の装置を実現する構成であってもよい。
また、これらの機能ブロックのうちのいくつか、あるいは、そのすべてを、コンピュータを用いて実現するのではなく、例えば、デジタル回路やアナログ回路などの電気的構成や、機械的構成など、他の構成を用いて実現してもよい。
図3は、この実施の形態におけるデータ蓄積装置2及び定時通行車両検出装置3の機能ブロックの一例を示すブロック構成図である。
データ蓄積装置2は、例えば、通行車両データベース記憶部(以下「通行車両DB10」と呼ぶ。)を有する。
通行車両DB10(通行日時記憶部及び通行速度記憶部の一例。)は、車両番号認識装置1が取得した車両の通行情報310を格納する。通行車両DB10は、車両番号認識装置1が車両の通行情報310を取得するたびに、車両の通行情報310を蓄積していく。
図4は、この実施の形態における通行車両DB10が記憶する車両の通行情報310の一例を示す図である。
通行車両DB10は、記憶装置914を用いて、複数の車両の通行情報310を記憶する。
それぞれの車両の通行情報310は、例えば、通行時間311と、通過地点312と、進行方向313と、通行速度314と、車線315と、陸運支局316と、分類番号317と、用途318と、一連番号319とを含む。
通行時間311(通行日時の一例。)は、車両番号認識装置1が通行した車両を認識した時刻を表わす。すなわち、通行時間311は、測定地点を車両が通行した日付及び時刻を表わす。
通過地点312、進行方向313及び車線315は、測定装置を一意に識別する測定識別情報の一例である。通過地点312は、車両番号認識装置1が設置されている場所(測定装置が設置されている地点)を表わす。進行方向313は、車両番号認識装置1が通行する車両を認識する道路の方向(測定装置が車両識別情報や通行速度を測定する車両の進行方向)を表わす。車線315は、車両番号認識装置1が設置されている車線の場所(測定装置が車両識別情報や通行速度を測定する車両が通行する車線)を表わす。上述したように、通常、一つの通過地点312には、進行方向313ごと、車線315ごとに、一つの測定装置が設置されている。したがって、通過地点312と、進行方向313と、車線315との組み合わせにより、測定装置を一意に識別することができる。
なお、車両がある地点を通過するとき、どの車線を通るかは状況によって変わる可能性がある。そこで、測定識別情報のうちから、あまり重要でない車線315を除いた残りの2つ、すなわち、通過地点312と進行方向313との組を、測定地点情報と呼ぶ。ただし、左折車線・右折車線など進行方向別に車線が分かれている場合のように、車線315も重要な要素となる場合があるので、測定地点情報に、車線315を含める構成であってもよい。また、通過地点312や進行方向313によって、測定地点情報に車線315を含める場合と含めない場合とがある構成であってもよい。
通行速度314は、車両番号認識装置1が通行する車両を認識したときの車両の速度(車両速度測定装置が測定した通行速度)を表わす。
陸運支局316、分類番号317、用途318及び一連番号319は、車両番号認識装置1が取得した車両識別情報の一例である。陸運支局316は、通行した車両が登録された運輸支局や自動車検査登録事務所の地名の名称(例えば「札幌」「品川」など)を表わす。分類番号317は、車両の車種を表わす番号(例えば、「1」から始まる番号は普通貨物車、「3」から始まる番号は普通乗用車など)を表わす。用途318は、車両の用途を表わす1文字の平仮名もしくはアルファベット(例えば、「さ」は自家用、「あ」は事業用など)である。一連番号319は、陸運支局から払い出される4桁の数値(4桁に満たない数値は・の記号で空白桁が埋められる)を表わす。陸運支局316、分類番号317、用途318及び一連番号319の組み合わせにより、車両を一意に識別することができる。
図3に戻り、定時通行車両検出装置3の機能ブロックについて説明する。
定時通行車両検出装置3は、例えば、設定情報データベース記憶部(以下「設定情報DB11」と呼ぶ。)と、車両通行情報取得部110と、通行時間のゆらぎ付与部120と、通行時間の区分分割部130と、区間の重み付け部140と、定時通行車両検出部150と、定時通行車両登録部160と、定時通行車両データベース記憶部(以下「定時通行車両DB13」と呼ぶ。)とを有する。
設定情報DB11は、記憶装置914を用いて、管理者5によって設定された定時通行車両検出装置3の設定情報を記憶している。設定情報DB11が記憶している設定情報には、例えば、通行時間の範囲情報330や、分割情報340や、重み付け情報345や、閾値判定情報350などがある。
図5は、この実施の形態における設定情報DB11が記憶している通行時間の範囲情報330の一例を示す図である。
通行時間の範囲情報330は、例えば、通行時間の分解能331と、通行時間の範囲332とを含む。
通行時間の分解能331は、時間単位、分単位、秒単位、ミリ秒単位等、通行時間311を各単位に分解するためのものである。例えば、通行時間の分解能331が「分単位」である場合、通行時間311のうち、秒やミリ秒の部分は無視される。
通行時間の範囲332は、通行時間の分解能331の単位で通行時間311の前後に付与する時間である。
定時通行車両が所定の地点を通過する時刻は、道路の混雑状況やその他の事情により変動する場合がある。そこで、車両がその地点を実際に通過した時刻に対して、前後にある程度の幅を持たせた時間範囲のなかに、その車両がその地点を本来通過するはずだった時刻があるとみなす。これにより、実際に通過した時刻に多少の変動があったとしても、定時通行車両を判定することができる。
管理者5は、管理用端末4を介して、通行時間の範囲情報330を変更することができる。通行時間の範囲情報330によって表わされる時間範囲を広くすれば、その地点を実際に通過する時刻の変動が大きい定時通行車両を見つけることができる。逆に、通行時間の範囲情報330によって表わされる時間範囲を狭くすれば、比較的正確に毎日ほぼ同じ時刻にその地点を通過する定時通行車両を見つけることができる。管理者5は、これらの点を考慮して、通行時間の範囲情報330を適切な値に設定する。
図6は、この実施の形態における設定情報DB11が記憶している分割情報340の一例を示す図である。
分割情報340は、例えば、分割する数341を含む。
分割する数341は、一日を通行時間の分解能331の単位で表した場合に、各単位をいくつに分割するかを表わす。すなわち、分割する数341は、一日をいくつの区間(時間帯の一例。)に分割するかを表わす。例えば、分割する数341が「144」であれば、一日を144個の区間に分割することを表わす。この場合、一つの区間の幅は、24時間÷144=10分になる。
管理者5は、管理用端末4を介して、分割情報340を変更することができる。分割情報340によって表わされる区間の数を多くすれば、一つの区間の幅が狭くなるので、定時通行車両がその地点を通過する時刻を正確に割り出すことができる可能性がある。しかし、定時通行車両検出装置3が処理する車両の通行情報310の数が膨大な場合、区間の数を増やすと、定時通行車両検出装置3の処理負荷が大きくなるので、定時通行車両検出装置3の処理能力に見合った値に設定する必要がある。また、定時通行車両がその地点を通過する時刻の変動が大きい場合、区間の数をあまり多くしてもあまり意味がない。管理者5は、これらの点を考慮して、分割情報340を適切な値に設定する。
図7は、この実施の形態における設定情報DB11が記憶している重み付け情報345の一例を示す図である。
重み付け情報345は、例えば、重み付けの値346を有する。
重み付けの値346は、分割情報340に基づいて一日を分割した各区間の値(指標値の一例。)を決定するための数値である。通行時間の範囲情報330によって定まる時間範囲に対応する区間に対して、重み付けの値346に基づいて決定した数値が与えられる。
管理者5は、管理用端末4を介して、重み付け情報345を変更することができる。
図8は、この実施の形態における設定情報DB11が記憶している閾値判定情報350の一例を示す図である。
閾値判定情報350は、例えば、計算方法351と、閾値352とを含む。
計算方法351は、合計値、平均値、最頻値、中央値など、重み付けの値346に基づいて決定した数値を集計する方法である。各区間に与えられた数値は、車両識別情報によって識別される車両ごと、測定地点情報によって識別される測定地点ごとに集計される。
閾値352は、計算方法351に基づいて集計した値(集計値の一例。)を判定するための数値である。集計した値が閾値352以上である場合に、その車両が定時通行車両であると判定される。
管理者5は、管理用端末4を介して、閾値判定情報350を変更することができる。
図3に戻り、定時通行車両検出装置3の機能ブロックの説明を続ける。
車両通行情報取得部110(通行日時取得部及び通行速度取得部の一例。)は、処理装置911を用いて、データ蓄積装置2の通行車両DB10が記憶した複数の車両の通行情報310を取得する。
車両通行情報取得部110は、処理装置911を用いて、取得した車両の通行情報310を、車両識別情報によって識別される車両ごとに分類する。車両通行情報取得部110は、処理装置911を用いて、車両ごとに分類した車両の通行情報310を、更に、測定地点情報によって識別される測定地点ごとに分類する。
定時通行車両検出装置3は、一つの車両・一つの測定地点に分類された車両の通行情報310に基づいて、その車両がその測定地点を定時通行する定時通行車両であるか否かを判定する。なお、定時通行車両検出装置3は、一つの車両について一つの測定地点に対する判定をし、次に、同じ車両について異なる測定地点に対する判定をし、同じ車両についてすべての測定地点に対する判定が終わったら、異なる車両についての判定をするというように、車両ごと、測定地点ごとに、一つずつ処理を進めていく構成であってもよい。あるいは、定時通行車両検出装置3は、複数の車両あるいは複数の測定地点について、同時並行的に処理を進めていく構成であってもよい。
通行時間のゆらぎ付与部120は、処理装置911を用いて、車両通行情報取得部110が分類した車両の通行情報310に基づいて、その車両がその測定地点を通過した時刻を取得する。通行時間のゆらぎ付与部120は、設定情報DB11が記憶した通行時間の範囲情報330に基づいて、取得した時刻の前後に幅を持たせた時間範囲を算出する。
通行時間の区分分割部130は、処理装置911を用いて、設定情報DB11が記憶した分割情報340に基づいて、一日を複数の区間に分割する。通行時間の区分分割部130は、処理装置911を用いて、分割した複数の区間のうちから、通行時間のゆらぎ付与部120が算出した時間範囲と重なる部分がある区間を抽出する。
区間の重み付け部140(指標値割当部の一例。)は、処理装置911を用いて、設定情報DB11が記憶した重み付け情報345に基づいて、通行時間の区分分割部130が抽出したそれぞれの区間に割り当てる値を算出する。また、区間の重み付け部140は、一日を分割した複数の区間のうち、通行時間の区分分割部130が抽出しなかった区間については、「0」を割り当てる。
図9は、この実施の形態における通行時間のゆらぎ付与部120及び通行時間の区分分割部130及び区間の重み付け部140が算出する値の一例を示す図である。
例えば、ある車両の通行情報310において、ある車両がある測定地点を通過した通行時間311が「8時42分」であるとする。また、通行時間の範囲情報330によって表わされる通行時間311の前後に付与する時間が「30分」であるとする。
通行時間のゆらぎ付与部120は、「8時42分」に対して30分前の「8時12分」から、「8時42分」に対して30分後の「9時12分」までの1時間の時間範囲を、その日にその車両がその測定地点を通行した時間帯410(時間範囲)とする。
また、分割情報340によって表わされる分割数が「144」であるとする。
通行時間の区分分割部130は、一日を144個の区間425に分割するので、一つの区間の幅は、「10分」になる。区間425は、分割した各時間を対応させるものである。通行時間の区分分割部130は、通行時間の区分分割部130が算出した通行した時間帯410に基づいて、分割した144個の区間のうちから、通行時間を含む区間426を抽出する。通行時間を含む区間426は、通行した時間帯410が含まれている区間425である。通行時間の区分分割部130は、「8時12分」から「9時12分」までの1時間の時間範囲と重なる時間が存在する49番目の区間(8時10分から8時19分まで)から55番目の区間(9時10分から9時19分まで)までの7つの区間を抽出する。
また、重み付け情報345によって表わされる値が「1」であるとする。
区間の重み付け部140は、通行時間の区分分割部130が抽出した通行時間を含む区間426に対して、重み付けを行った値430(指標値)を割り当てる。重み付けを行った値430は、通行した時間帯410に対応するそれぞれの区間425に対して、重み付けの値346で決定した値である。区間の重み付け部140は、49番目から55番目までの7つの区間に対して、それぞれ、「1」を割り当てる。区間の重み付け部140は、それ以外の137個の区間(1番目から48番目の区間及び56番目から144番目の区間)に対して、それぞれ、「0」を割り当てる。
図3に戻り、定時通行車両検出装置3の機能ブロックの説明を続ける。
定時通行車両検出部150(指標値集計部及び定時通行判定部の一例。)は、処理装置911を用いて、設定情報DB11が記憶した閾値判定情報350に基づいて、区間の重み付け部140が区間に割り当てた指標値を集計する。複数の日に同じ車両が同じ測定地点を通過した場合、区間の重み付け部140は、それぞれの日について、分割した区間に値を割り当てるので、一つの区間に対して割り当てられた指標値が複数存在する。定時通行車両検出部150は、それぞれの区間について、割り当てられた複数の指標値を集計して、集計値を算出する。
定時通行車両検出部150は、設定情報DB11が記憶した閾値判定情報350に基づいて、算出した集計値を閾値と比較する。
いずれの区間についても、算出した集計値が閾値未満である場合、定時通行車両検出部150は、その車両が定時通行車両でないと判定する。
いずれかの区間について、算出した集計値が閾値以上である場合、定時通行車両検出部150は、その車両が定時通行車両であると判定する。定時通行車両検出部150は、集計値が閾値以上である区間に対応する時間帯を、その車両がその測定地点を定時通行する時間帯であると判定する。
定時通行車両登録部160は、処理装置911を用いて、その車両がその測定地点を定時通行する定時通行車両であると定時通行車両検出部150が判定した場合に、定時通行車両検出部150が判定した判定結果に基づいて、定時通行車両情報を生成する。定時通行車両情報は、定時通行車両であると判定された車両の車両識別情報、その車両が定時通行する測定地点の測定地点情報、その車両がその測定地点を定時通行する時間帯を表わす定時通行時間帯情報などを含む。
定時通行車両登録部160は、処理装置911を用いて、生成した定時通行車両情報を、定時通行車両DB13に登録する。
定時通行車両DB13は、記憶装置914を用いて、定時通行車両登録部160が登録した定時通行車両情報を記憶する。
図10は、この実施の形態における定時通行車両検出部150が処理するデータの一例を示す図である。
例えば、通行車両DB10が記憶した車両の通行情報310に、ある車両がある測定地点を5回通過したことが記録されているとする。5回の通過は、すべて異なる日であり、通行時間311は、それぞれ「8時42分」「8時33分」「8時37分」「9時5分」「9時9分」であるとする。
区間の重み付け部140は、複数の日の各区間に重み付けを行った値440(指標値)を割り当てる。複数の日の各区間に重み付けを行った値440は、複数の日の通行時間311から日ごとに重み付けを行った値430を決定したものである。「8時42分」に通行した日については、49番目の区間(8時10分から8時19分まで)から55番目の区間までの7つの区間に対して「1」を割り当てる。「8時33分」に通行した日及び「8時37分」に通行した日については、48番目の区間(8時から8時9分まで)から54番目の区間(9時から9時9分まで)の7つの区間に対して「1」を割り当てる。「9時5分」に通行した日及び「9時7分」に通行した日については、51番目の区間(8時30分から8時39分まで)から57番目の区間(9時30分から9時39分まで)の7つの区間に対して「1」を割り当てる。それ以外の区間に対しては、「0」を割り当てる。区間の重み付け部140は、その車両がその測定地点を通過した5日間について、それぞれの区間に指標値を割り当てるので、それぞれの区間に対して、5つの指標値が割り当てられる。
また、閾値判定情報350によって表わされる集計方式が「合計」であるとする。
定時通行車両検出部150は、それぞれの区間について、区間の重み付け部140が割り当てた指標値を合計して、計算した各区間の値460(集計値)を算出する。計算した各区間の値460は、複数の日の各区間に重み付けを行った値440のそれぞれの区間425を計算方法351で計算した値である。
定時通行車両検出部150は、144個の区間それぞれに割り当てられた5つの指標値を合計して、48番目の区間(8時から8時9分まで)及び57番目の区間(9時30分から9時39分まで)について「2」、49番目の区間(8時10分から8時19分まで)及び50番目の区間(8時20分から8時29分まで)及び55番目の区間(9時20分から9時29分まで)について「3」、51番目の区間(8時30分から8時39分まで)から54番目の区間(9時10分から9時19分まで)までの4つの区間について「5」を算出する。
また、閾値判定情報350によって表わされる閾値が「5」であるとする。
定時通行車両検出部150は、それぞれの区間について算出した集計値を閾値と比較して、定時通行時間帯470を抽出する。定時通行時間帯470は、計算した各区間の値460が閾値352の値以上となっている区間425が連続している区間を検出したものである。定時通行車両検出部150は、一日を分割した144個の区間のなかから、集計値が「5」以上である区間を抽出する。定時通行車両検出部150は、51番目の区間(8時30分から8時39分まで)から54番目の区間(9時から9時9分まで)までの4つの区間を抽出する。定時通行時間帯470が連続した区間からなる場合、定時通行車両検出部150は、その最初の区間を通行開始区間471、最後の区間を通行終了区間472として検出する。なお、定時通行時間帯470が連続していない区間からなる場合、定時通行車両検出部150は、定時通行時間帯470のうち連続した区間からなる各部分について通行開始区間471及び通行終了区間472を検出する構成であってもよいし、定時通行時間帯470のうち最も多くの数の区間が連続している部分について、通行開始区間471及び通行終了区間472を検出する構成であってもよい。
図11は、この実施の形態における定時通行車両登録部160が生成する定時通行車両情報390の一例を示す図である。
定時通行車両情報390は、例えば、通過地点391と、進行方向392と、陸運支局393と、分類番号394と、用途395と、一連番号396と、通行開始区間397と、通行終了区間398とを含む。
通過地点391は、車両番号認識装置1により車両が認識された通過地点312である。進行方向392は、車両番号認識装置1により車両が認識された道路の進行方向313である。通過地点391及び進行方向392は、測定地点情報の一例である。
定時通行車両登録部160は、車両通行情報取得部110が測定地点ごとに分類した車両の通行情報310に共通する通過地点312及び進行方向313を、定時通行車両情報390の通過地点391及び進行方向392とする。
陸運支局393は、車両番号認識装置1により認識された陸運支局316である。分類番号394は、車両番号認識装置1により認識された分類番号317である。用途395は、車両番号認識装置1により認識された用途318である。一連番号396は、車両番号認識装置1により認識された一連番号319である。陸運支局393及び分類番号394及び用途395及び一連番号396は、車両識別情報の一例である。
定時通行車両登録部160は、車両通行情報取得部110が車両ごとに分類した車両の通行情報310に共通する陸運支局316及び分類番号317及び用途318及び一連番号319を、定時通行車両情報390の陸運支局393及び分類番号394及び用途395及び一連番号396とする。
通行開始区間397は、定時通行時間帯470の通行開始区間471である。通行終了区間398は、定時通行時間帯470の通行終了区間472である。通行開始区間397及び進行方向392は、定時通行時間帯情報の一例である。
定時通行車両登録部160は、車両の通行情報310が車両ごと、かつ、測定地点ごとに分類した車両の通行情報310に基づいて定時通行車両検出部150が判定した通行開始区間471及び通行終了区間472を、通行開始区間397及び通行終了区間398とする。
なお、定時通行車両情報390は、このほか、例えば、分割する数341などの設定情報や、対象とした期間の情報(例えば、1週間、1ヶ月、何月何日から何月何日までなど)などを含む構成であってもよい。
図12は、この実施の形態における定時通行車両検出処理S100の流れの一例を示すフロー図である。
定時通行車両検出処理S100は、例えば、車両通行情報取得工程S101と、通行時間帯算出工程S102と、区間抽出工程S103と、指標値算出工程S104と、指標値集計工程S105と、定時通行車両判定工程S106と、定時通行時間帯抽出工程S107と、定時通行車両情報登録工程S108と、終了判定工程S109とを有する。
車両通行情報取得工程S101において、車両通行情報取得部110は、車両の通行情報310を、通過地点312と進行方向313ごとに取得する。
通行時間帯算出工程S102において、通行時間のゆらぎ付与部120は、通行時間311、通行時間の分解能331、通行時間の範囲332を元に、通行した時間帯410を決定する。
区間抽出工程S103において、通行時間の区分分割部130は、通行した時間帯410、分割する数341を元に、区間425に分割する。
指標値算出工程S104において、区間の重み付け部140は、区間425、重み付けの値346を元に、重み付けを行い、各区間の重み付けを行った値430を決定する。なお、この実施の形態における定時通行車両検出装置3は、重み付けの値346を、重み付けを行った値430の固定値として用いる。
指標値集計工程S105において、定時通行車両検出部150は、車両の通行情報310を取得した複数の日の各区間に重み付けを行った値440を計算方法351で計算する。
定時通行車両判定工程S106において、定時通行車両検出部150は、計算した各区間の値460が閾値352以上であるか否かを判断する。
集計値が閾値以上である区間がある場合、定時通行車両検出部150は、定時通行時間帯抽出工程S107へ処理を進める。
すべての区間の集計値が閾値より小さい場合、定時通行車両検出部150は、終了判定工程S109へ処理を進める。
定時通行時間帯抽出工程S107において、定時通行車両検出部150は、その車両を定時通行車両として抽出する。定時通行車両検出部150は、集計値が閾値以上の区間を定時通行時間帯470として抽出する。
定時通行車両情報登録工程S108において、定時通行車両登録部160は、定時通行車両情報390を生成する。定時通行車両登録部160は、定時通行車両情報390を定時通行車両DB13に登録する。
終了判定工程S109において、車両通行情報取得部110は、すべての車両の通行情報310を処理したか否かを判断する。
未処理の車両がある場合、車両通行情報取得部110は、車両通行情報取得工程S101に処理を戻し、次の車両の通行情報310を取得する。
すべての車両が処理済の場合、車両通行情報取得部110は、定時通行車両検出処理S100を終了する。
なお、計算方法351が「平均値」である場合、分母の値は、判定の対象となる期間の全日数であってもよいし、その車両がその測定地点を通行した日数であってもよい。その車両がその測定地点を通行した日数を分母にすれば、その測定地点を通行する日数こそ少ないものの、通行するときにはほぼ同じ時刻に通行する車両を、定時通行車両として判定することができる。ただし、その車両がその測定地点を通行した日数を分母にする場合、その測定地点を通行した日数が極端に少ない車両(例えば、その測定地点を1回しか通行していない車両)を、定時通行車両であると誤って判定するのを防ぐ必要がある。例えば、閾値判定情報350は、分母の最小値を含み、定時通行車両検出部150は、その車両がその測定地点を通行した日数が分母の最小値より少ない場合は、指標値の合計値を、分母の最小値で割った値を算出して、集計値とする。あるいは、閾値判定情報350は、通行日数の最小値を含み、定時通行車両検出部150は、その車両がその測定地点を通行した日数が通行日数の最小値より少ない場合は、集計値を算出することなく、その車両が定時通行車両ではないと判定する。
次に、設定情報DB11が記憶した設定情報を変えると、定時通行車両検出装置3の判定結果がどのように変化するかについて、説明する。
図13は、この実施の形態における設定情報DB11が記憶している通行時間の範囲情報330の別の例を示す図である。
この例は、通行した時間帯410の前後に付与する時間を、図8に示した例よりも短く、「20分」にした例である。
通行時間のゆらぎ付与部120は、通行時間の範囲情報330に基づいて、通行時間311の20分前から20分後までの40分間を、通行した時間帯410とする。
図14は、この実施の形態における定時通行車両検出部150が処理するデータの例を示す図である。
通行時間311の前後に付与する時間を短くした分、通行時間のゆらぎ付与部120が算出する時間範囲の幅が短くなるので、通行時間の区分分割部130が抽出する区間の数が少なくなる。
通行車両DB10が記憶した車両の通行情報310は、図10に示した例と同じだとすると、通行時間の区分分割部130が抽出する区間の数が少なくなった分、図10の例よりも、定時通行車両検出部150が算出した合計値が0でない区間の数が少なくなり、また、それぞれの区間についての合計値が小さくなる。
このため、集計値が閾値以上である区間の数が減り、定時通行車両検出部150が判定する定時通行時間帯470の幅が短くなる。
このように、通行した時間帯410の前後に付与する時間を短くすると、定時通行時間帯470を限定することができる。
しかし、あまり短くしすぎると、通行時間311のばらつきが大きい車両を定時通行車両であると判定できなくなる。例えば、通行した時間帯410の前後に付与する時間を「10分」にすると、定時通行車両検出部150が算出する集計値が「5」以上になる区間がなくなるので、定時通行車両検出部150は、その車両が定時通行車両ではないと判定する。逆に言えば、通行時間311のばらつきが小さく、ほぼ正確に同じ時刻に通行する車両だけを判定したい場合は、通行した時間帯410の前後に付与する時間をもっと短くすればよい。
以上のように、この実施の形態における定時通行車両検出装置3は、車両の通行時間を中心とした通行時間の範囲により、通勤車両など一定のパターンの交通特性を持つ車両検出を行う。
これに対し、一日をもっと少ない数の区間(例えば、8時台、9時台など)に分割し、車両の通行時間が含まれる区間に指標値を割り当てて集計する方式を取ると、例えば8時10分から8時50分までの間に通行する車両を、8時台に通行する定時通行車両であると判定できる。しかし、例えば8時40分から9時20分までの間に通行する車両は、指標値が8時台と9時台とにバラけてしまうので、定時通行車両であると判定できない。
この実施の形態における定時通行車両検出装置3(定時通行判定装置)によれば、区間の境目となる時刻をまたぐ時間帯に通行する車両であっても、定時通行車両であると判定することができる。
この実施の形態における定時通行車両検出装置3(定時通行判定装置)は、車両の通行情報310を取得して、定時通行車両を検出する。
定時通行車両検出装置3は、車両通行情報取得部110と、通行時間のゆらぎ付与部120と、通行時間の区分分割部130と、定時通行車両検出部150とを備える。
車両通行情報取得部110(通行日時取得部)は、通行車両DB10から、車両の通行情報310を取得する。
通行時間のゆらぎ付与部120は、通行時間311に通行時間とする範囲を付与する。
通行時間の区分分割部130は、通行した時間帯を分割する。
定時通行車両検出部150(定時通行判定部)は、定時通行車両を判定する。
定時通行車両検出装置3は、更に、区間の重み付け部140を備える。
区間の重み付け部140(指標値割当部)は、通行した時間帯に対応する区間に値(指標値)を設定する。
車両通行情報取得部110は、通行車両DB10から、複数の日の特定の地点における車両の通行情報310を取得する。
車両通行情報取得部110は、各地点において進行方向が複数ある場合、進行方向ごとに地点の通行情報(310)を取得する。
車両通行情報取得部110は、各地点において進行方向が同じ車線が複数ある場合、同一の地点の情報として、通行情報(310)を取得する。
通行時間のゆらぎ付与部120は、更に、あらかじめ設定された通行時間の分解能331と通行時間の範囲332の値とに基づき、通行した時間帯410を決定する。
通行時間の区分分割部130は、あらかじめ設定された分割する数341と分割する単位(331)で1日を一定時間単位(1秒毎、10分毎等)の区間425に分割し、通行した時間帯410をそれぞれの区間に対応付ける。
区間の重み付け部140は、通行した時間帯の対象となる区間それぞれに、あらかじめ設定された重み付けの値346から、重み付けを行った値430を決定する。
定時通行車両検出部150(指標値集計部)は、車両ごとに複数の日付で同一の地点の各区間の値(集計値)を計算する。
定時通行車両検出部150(定時通行判定部)は、それぞれの区間の値が閾値以上の値の場合には、定時通行車両として検出し、一定の閾値以上の区間を定時通行時間帯として検出する。
なお、通行時間の範囲332を管理者5が手動で設定するのではなく、定時通行車両検出装置3が適切な通行時間の範囲332の値を判定して、自動的に設定する構成であってもよい。
例えば、定時通行車両検出装置3は、更に、設定情報初期化部と、設定情報更新部と、最適設定情報判定部とを有する。
最初に、設定情報初期化部は、設定情報DB11が記憶した通行時間の範囲332を十分に大きな値に初期化する。設定情報DB11は、初期化された通行時間の範囲332を記憶する。定時通行車両検出装置3は、一回目の定時通行車両検出処理S100を実行する。通行時間の範囲332に十分大きな値が設定されているので、多くの車両が定時通行車両であると判定される。定時通行車両DB13は、設定情報初期化部が初期化した通行時間の範囲332を設定情報として含む定時通行車両情報390を記憶する。
次に、設定情報更新部は、設定情報DB11が記憶した通行時間の範囲332を少し小さな値に更新する。設定情報DB11は、更新された通行時間の範囲332を記憶する。定時通行車両検出装置3は、二回目の定時通行車両検出処理S100を実行する。通行時間の範囲332を少し小さくしたので、定時通行車両であると判定される車両の数は、変わらないか、あるいは、少し少なくなる。定時通行車両DB13は、設定情報更新部が更新した通行時間の範囲332を設定情報として含む定時通行車両情報390を記憶する。
次に、設定情報更新部は、設定情報DB11が記憶した通行時間の範囲332を更に少し小さな値に更新し、定時通行車両検出装置3は、定時通行車両検出処理S100を実行する。定時通行車両検出装置3は、例えば定時通行車両であると判定される車両がなくなるまで、これを繰り返す。
繰り返し処理が終了した後、最適設定情報判定部は、定時通行車両DB13が記憶した定時通行車両情報390に基づいて、試してみた通行時間の範囲332のうち、通行時間の範囲332として最も適切な値を判定する。例えば、最適設定情報判定部は、その測定地点を通行した車両のうち定時通行車両であると判定された車両の割合が、あらかじめ設定された所定の割合に最も近い割合になる通行時間の範囲332を、最も適切な通行時間の範囲332の値であると判定する。あるいは、最適設定情報判定部は、通行時間の範囲332の減少量に対する、定時通行車両であると判定された車両の数の減少数の割合(定時通行車両であると判定された車両の数を通行時間の範囲332の関数とみなし、定時通行車両であると判定された車両の数を通行時間の範囲332で微分した値)が、最も大きくなる通行時間の範囲332を、最も適切な通行時間の範囲332の値であると判定する。
定時通行車両DB13は、記憶した定時通行車両情報390のうち、最も適切であると最適設定情報判定部が判定した通行時間の範囲332についての定時通行車両情報390だけを残し、それ以外の定時通行車両情報390を削除する。
また、通行時間の範囲332だけでなく、他の設定情報についても同様に、管理者5が手動で設定するのではなく、定時通行車両検出装置3が適切な設定値を判定して、自動的に設定する構成であってもよい。
実施の形態2.
実施の形態2について、図15〜図16を用いて説明する。
なお、実施の形態1と共通する部分については、同一の符号を付し、説明を省略する。
この実施の形態における定時通行車両検出システム800の全体構成、定時通行車両検出装置3などのハードウェア構成、データ蓄積装置2及び3の機能ブロック構成は、実施の形態1と同様である。
図15は、この実施の形態における設定情報DB11が記憶している重み付け情報345の一例を示す図である。
重み付け情報345は、実施の形態1で説明した重み付けの値346に加えて、さらに、変化量347を含む。
変化量347は、重み付けを行う区間425と通行時間を含む区間426との位置を元に、重み付けの値346を変化させる値である。変化量347には、0以上で、かつ、重み付けの値346より小さい値を設定する。
実施の形態1における区間の重み付け部140は、車両が実際にその測定地点を通過した時刻にかかわらず、通行時間の区分分割部130が抽出した区間に対して、同じ値を割り当てる。
この実施の形態における区間の重み付け部140は、通行時間の区分分割部130が抽出した区間のうち、車両が実際にその測定地点を通過した時刻に近い区間には大きい値を割り当て、車両が実際にその測定地点を通過した時刻から遠い区間には小さい値を割り当てる。
例えば、区間の重み付け部140は、通行時間の区分分割部130が抽出した区間のうち、車両が実際にその測定地点を通過した時刻を含む区間に対しては、重み付けの値346(指標値の最大値)をそのまま割り当てる。区間の重み付け部140は、その前後の区間に対して、重み付けの値346から変化量347を差し引いた値(逓減させた指標値)を割り当てる。区間の重み付け部140は、更にその前後の区間に対して、更に変化量347を差し引いた値を割り当てる。ただし、通行時間の区分分割部130が抽出した区間に対して割り当てる値は、「0」より小さくなることはない。変化量347を差し引いた値が0より小さくなった場合、区間の重み付け部140は、その区間に対して「0」を割り当てる。このようにして、区間の重み付け部140は、通行時間の区分分割部130が抽出したすべての区間に対して割り当てる値を算出する。
なお、変化量347を「0」に設定すれば、車両が実際にその測定地点を通過した時刻にかかわらず、通行時間の区分分割部130が抽出した区間に対して区間の重み付け部140が割り当てる値を同じ値にすることができる。すなわち、変化量347を「0」に設定することにより、この実施の形態における定時通行車両検出装置3に、実施の形態1における定時通行車両検出装置3と同じ処理を実行させることができる。
図16は、この実施の形態における定時通行車両検出部150が処理するデータの例を示す図である。
例えば、通行時間の範囲情報330によって表わされる通行時間311の前後に付与する時間が「30分」であるとする。また、分割情報340によって表わされる分割数が「144」であるとする。また、重み付け情報345によって表わされる重み付けの値346が「1」、変化量347が「0.2」であるとする。また、閾値判定情報350によって表わされる集計方式が「合計」、閾値が「3.6」であるとする。
例えば、ある車両の通行情報310において、ある車両がある測定地点を通過した通行時間311が「8時42分」であるとする。
区間の重み付け部140は、通行時間の区分分割部130が抽出した49番目から55番目までの7つの区間のうち、「8時42分」を含む52番目の区間(8時40分から8時49分まで)に対して、「1」を割り当てる。区間の重み付け部140は、その前後の区間である51番目の区間(8時30分から8時39分まで)と53番目の区間(8時50分から8時59分まで)とに対して、「1」から「0.2」を差し引いた「0.8」を割り当てる。区間の重み付け部140は、更にその前後の区間である50番目の区間(8時20分から8時29分まで)と54番目の区間(9時から9時9分まで)とに対して、「0.8」から更に「0.2」を差し引いた「0.6」を割り当てる。区間の重み付け部140は、また更にその前後の区間である49番目の区間(8時10分から8時19分まで)と55番目の区間(9時10分から9時19分まで)とに対して、「0.6」から更に「0.2」を差し引いた「0.4」を割り当てる。更にその前後の区間である48番目の区間(8時から8時9分まで)や56番目の区間(9時20分から9時29分まで)は、通行時間の区分分割部130が抽出した区間ではないので、区間の重み付け部140は、「0」を割り当てる。同様に、区間の重み付け部140は、それ以外の区間(1番目から47番目の区間及び57番目から144番目の区間)に対して、「0」を割り当てる。
定時通行車両検出部150は、実施の形態1と同様、その車両がその測定地点を通行したそれぞれの日について区間の重み付け部140が各区間に割り当てた指標値を、区間ごとに集計して、計算した各区間の値460(集計値)を算出する。定時通行車両検出部150は、それぞれの区間について、区間の重み付け部140が算出した指標値を合計した値を算出する。
定時通行車両検出部150は、それぞれの区間について、算出した集計値を、閾値と比較する。定時通行車両検出部150は、集計値が閾値より大きい51番目から53番目までの3つの区間を抽出して、定時通行時間帯470とする。
このように、通行時間311に近い区間425ほど重み付けを行った値430を大きくすることにより、通行時間311により近い区間の検出精度を高くすることができる。また、定時通行時間帯470を限定することができる。
この実施の形態における定時通行車両検出装置3(定時通行判定装置)において、
区間の重み付け部140(指標値割当部)は、更に、通行した時間の区間と対応付けられた各区間と変化量とに応じて、値(指標値)の重み付けを行う。
なお、実際の通行時間から離れた区間ほど小さい指標値を割り当てる割当方式は、区間が1つ離れるごとに所定の差分だけ指標値を減らす方式に限らず、他の方式であってもよい。
例えば、変化量347には、0より大きく、かつ、1以下の値を設定することとし、区間の重み付け部140は、通行時間311に近い側の隣の区間に割り当てた指標値に、変化量347を乗じた値を、その区間に割り当てる。すなわち、区間の重み付け部140は、区間が1つ離れるごとに所定の比率で指標値を小さくする。この場合、変化量347を「1」に設定すれば、通行時間の区分分割部130が抽出した区間に割り当てられる指標値は、一定の値になる。
また、区間の重み付け部140は、指標値を算出する区間と、車両が実際に通行した通行時間311を含む区間との間の距離(区間数)に応じて指標値を逓減させるのではなく、指標値を算出する区間に対応する時間帯の中央の時刻と、車両が実際に通行した通行時間311との間の時間間隔に応じて指標値を逓減させる構成であってもよい。この場合、例えば、車両が実際に通行した通行時間311を含む区間より1つ前の区間と車両が実際に通行した通行時間311との間の時間間隔は、車両が実際に通行した通行時間311を含む区間より1つ後の区間と車両が実際に通行した通行時間311との間の時間間隔と異なる場合が多い。このため、区間の重み付け部140が各区間に割り当てる指標値は、車両が実際に通行した通行時間311を含む区間を中心とする左右対称にはならない。
あるいは、重み付け情報345が変化量347の代わりに標準偏差(あるいは分散)を含む構成とし、区間の重み付け部140は、車両が実際に通行した通行時間311を標本の平均とする正規分布確率に基づいて、母集団の平均が各区間に含まれる確率を算出する構成であってもよい。区間の重み付け部140は、算出した確率に比例する値をその区間の指標値として割り当てる。確率分布モデルは、正規分布モデルに限らず、他の確率分布モデルを使う構成であってもよい。あるいは、定時通行車両検出装置3は、定時通行車両であると過去に判定した車両が実際に通行した通行時間311を解析して確率分布モデルを構築する確率分布モデル構築部を有する構成であってもよい。区間の重み付け部140は、確率分布構築部が構築した確率分布モデルを使って指標値を算出する。
実施の形態3.
実施の形態3について、図17〜図18を用いて説明する。
なお、実施の形態1または実施の形態2と共通する部分については、同一の符号を付し、説明を省略する。
この実施の形態における定時通行車両検出システム800の全体構成、定時通行車両検出装置3などのハードウェア構成、データ蓄積装置2及び定時通行車両検出装置3の機能ブロック構成は、実施の形態1と同様である。
図17は、この実施の形態における通行車両DB10が記憶した車両の通行情報310の一例を示す図である。
ここまでの説明では、同一の車両が同一の測定地点を(同じ進行方向へ向かって)通過するのは、一日一回であるということを暗黙の前提としていた。また、同日中に同一の車両が同一の測定地点を(同じ進行方向へ向かって)複数回通過した場合であっても、通行時間311が離れていれば、そのような前提で処理をしてもかまわない。
しかし、この例に示したように、同日中に同一の車両が同一の測定地点を(同じ進行方向へ向かって)複数回通過した通行時間311が近接している場合、定時通行車両検出部150が算出する集計値が大きくなり、定時通行車両でない車両を定時通行車両であると誤って判定する可能性がある。誤判定をする可能性があるのは、複数回の通行時間311について通行時間のゆらぎ付与部120が算出する通行した時間帯410が重なる場合である。
そこで、この実施の形態における定時通行車両検出部150は、ある車両がある測定地点を通過した日が同じ車両の通行情報310が複数存在する場合、それぞれの区間について、区間の重み付け部140がその複数の車両の通行情報310に基づいて算出した指標値を統合する。
例えば、区間の重み付け部140は、同じ日の同じ区間について区間の重み付け部140が算出した指標値の最大値あるいは平均値を算出して、統合した指標値とする。あるいは、区間の重み付け部140は、同じ日の同じ区間について区間の重み付け部140が算出した指標値の合計値を算出し、算出した合計値と重み付けの値346とのうちの小さいほうを、統合した指標値とする。
定時通行車両検出部150は、統合した指標値を集計して集計値を算出する。
例えば、通行車両DB10が記憶した車両の通行情報310に、ある車両がある測定地点を5回通過したことが記録されているとする。しかし、そのうちの2回は同日であり、その車両がその測定地点を通行した日数は4日であるとする。
区間の重み付け部140は、5つの車両の通行情報310に基づいて、一日を分割したそれぞれの区間について、5つずつの指標値を算出する。
定時通行車両検出部150は、それぞれの区間について、区間の重み付け部140が算出した5つの指標値のうち、同日についての2つの指標値を統合する。定時通行車両検出部150は、それぞれの区間について、区間の重み付け部140が算出したそれ以外の3つの指標値と、統合した1つの指標値との合計4つの指標値を集計して、集計値を算出する。
図18は、この実施の形態における定時通行車両検出部150が処理するデータの一例を示す図である。
同じ日に通行した時間帯410が複数ある場合、定時通行車両検出部150は、例えば、同じ日の各区間の値441を合計し、合計後の各区間の値442とする。重なっている時間帯(51番目の区間から55番目の区間までの5つの区間)がある場合、定時通行車両検出部150は、重み付けを行った値430が重み付けの値346を超えないようにする。
定時通行車両検出部150は、合計後の各区間の値442を元に、複数の日の各区間に重み付けを行った値440の計算をする。
この実施の形態における定時通行車両検出装置3(定時通行判定装置)において、
定時通行車両検出部150は、更に、同じ日において通行した時間帯410が複数ある場合、各区間の値を集計(統合)する。
なお、定時通行車両検出部150が指標値を統合する統合方式は、上述した例に限らず、定時通行車両検出部150が統合した指標値が重み付けの値346によって表わされる指標値の最大値を超えない方式であれば、他の方式であってもよい。
また、設定情報DB11が記憶している閾値判定情報350は、定時通行車両検出部150が指標値を統合する統合方式を含む構成であってもよい。定時通行車両検出部150は、閾値判定情報350によって表わされる統合方式に基づいて、同日についての指標値を統合する。
実施の形態4.
実施の形態4について、図19〜図21を用いて説明する。
なお、実施の形態1〜実施の形態3と共通する部分については、同一の符号を付し、説明を省略する。
この実施の形態における定時通行車両検出システム800の全体構成、定時通行車両検出装置3などのハードウェア構成は、実施の形態1と同様である。
図19は、この実施の形態におけるデータ蓄積装置2及び定時通行車両検出装置3の機能ブロックの一例を示すブロック構成図である。
設定情報DB11は、実施の形態で説明した通行時間の範囲情報330及び分割情報340及び重み付け情報345及び閾値判定情報350に加えて、更に、集計除外日の情報320を、設定情報として記憶している。
図20は、この実施の形態における設定情報DB11が記憶している集計除外日の情報320の一例を示す図である。
集計除外日の情報320は、例えば、1つ以上の集計除外日326を含む。
集計除外日326は、集計から除外する日を表わす。祝日やゴールデンウィーク、あるいは、祭りなど地域に特化したイベントがある日など、普段とは通行特性が異なる可能性が高い日を集計から除外することにより、定時通行車両の判定精度を高めることができる。
管理者5は、管理用端末4を介して、集計除外日の情報320を変更することができる。
車両通行情報取得部110は、通行車両DB10が記憶した車両の通行情報310を取得する。車両通行情報取得部110は、設定情報DB11が記憶した集計除外日の情報320に基づいて、取得した車両の通行情報310のなかから、車両が通行した通行時間311が、集計除外日に含まれる車両の通行情報310を抽出する。車両通行情報取得部110は、抽出した車両の通行情報310を破棄し、残った車両の通行情報310だけを処理の対象とする。
また、車両通行情報取得部110は、残った車両の通行情報310を、車両ごと、測定地点ごとに分類するだけでなく、通行時間311に基づいて、週日(月曜日から金曜日まで)と土曜日と日曜日との3つの曜日区分に分類する。
定時通行車両検出部150は、それぞれの区間について、区間の重み付け部140が算出した指標値を、車両通行情報取得部110による分類に基づいて、車両ごと、かつ、測定地点ごと、かつ、曜日区分ごとに集計して、集計値を算出する。定時通行車両検出部150は、算出した集計値に基づいて、その車両が、その曜日区分において、その測定地点を定時通行する定時通行車両であるか否かを判定する。
したがって、定時通行車両検出部150は、同一の車両・同一の測定地点に対して曜日区分により異なる判定をする場合がある。例えば、定時通行車両検出部150は、ある車両がある測定地点を土曜日に定時通行するが、週日や日曜日には定時通行しないというような判定をする場合がある。あるいは、定時通行車両検出部150は、ある車両が土曜日と日曜日に定時通行するが、土曜日と日曜日とでは、定時通行する時間帯が異なるというような判定をする場合がある。
車両の通行特性は、曜日区分によって異なる可能性が高いので、定時通行車両の判定精度を高めることができる。
定時通行車両登録部160は、曜日区分を表わす情報を含む定時通行車両情報390を生成する。
図21は、この実施の形態における定時通行車両検出処理S100の流れの一例を示すフロー図である。
定時通行車両検出処理S100の工程は、実施の形態1で説明したものとほぼ同様なので、異なる点のみを説明する。
車両通行情報取得工程S101において、車両通行情報取得部110は、設定情報DB11から集計除外日の情報320を取得する。車両通行情報取得部110は、通行車両DB10から、集計除外日以外の車両の通行情報310を、通過地点312と進行方向313と曜日区分ごとに取得する。
指標値集計工程S105において、定時通行車両検出部150は、それぞれの区間について、区間の重み付け部140が複数の日について算出した指標値を、車両ごと、かつ、測定地点ごと、かつ、曜日区分ごとに別々に集計して、集計値を算出する。
定時通行車両情報登録工程S108において、定時通行車両登録部160は、曜日区分を表わす情報を含む定時通行車両情報390を生成し、定時通行車両DB13に登録する。
この実施の形態における定時通行車両検出装置3は、祝日や、祭りなど地域に特化したイベントがある日など、車両の通行特性が異なる可能性の高い日を区別して、集計から除外し、更に、週日(月曜日〜金曜日)と土曜日と日曜日とを区別して、曜日区分ごとに別々に集計する。このように、車両の通行特性が異なる可能性の高い日を区別して別々に判定することにより、定時通行車両の判定精度を高くすることができる。また、土曜日のみ運転される車両や、日曜日のみ運転される車両などについても、検出することができる。
この実施の形態における定時通行車両検出装置3(定時通行判定装置)において、
車両通行情報取得部110は、更に、設定情報DB11より、集計から除外する日(326)を取得する。車両通行情報取得部110は、週日(月曜日〜金曜日)、土曜日、日曜日ごとに、集計から除外する日以外の通行情報のみを取得する。
なお、定時通行車両検出部150は、曜日区分ごとではなく、曜日ごとに指標値を集計する構成であってもよい。
実施の形態5.
実施の形態5について、図22〜図26を用いて説明する。
なお、実施の形態1〜実施の形態4と共通する部分については、同一の符号を付し、説明を省略する。
この実施の形態における定時通行車両検出システム800の全体構成、定時通行車両検出装置3などのハードウェア構成は、実施の形態1と同様である。
図22は、この実施の形態におけるデータ蓄積装置2及び定時通行車両検出装置3の機能ブロックの一例を示すブロック構成図である。
定時通行車両検出装置3は、実施の形態1で説明した構成に加えて、更に、地点情報データベース記憶部(以下「地点情報DB12」と呼ぶ。)を有する。
地点情報DB12(地点情報記憶部の一例。)は、記憶装置914を用いて、それぞれの測定地点について、地点の情報360を記憶している。
図23は、この実施の形態における地点情報DB12が記憶している地点の情報360の一例を示す図である。
地点の情報360は、例えば、通過地点361と、進行方向362と、渋滞検出速度363とを含む。
通過地点361は、車両番号認識装置1が設置されている通過地点312である。進行方向362は、車両番号認識装置1が通行する車両を認識する道路の進行方向313である。通過地点361及び進行方向362は、測定地点情報の一例である。
渋滞検出速度363は、通行速度314と比較することで渋滞か否かを判定するための値(閾値)を表わす。その測定地点を通過した車両の通行速度314が渋滞検出速度363以下である場合に、その時刻にその測定地点で渋滞が発生したと判定される。
管理者5は、管理用端末4を介して、地点情報DB12が記憶した地点の情報360の変更することができる。
図24は、この実施の形態における設定情報DB11が記憶している通行時間の範囲情報330の一例を示す図である。
通行時間の範囲情報330は、実施の形態1で説明した通行時間の分解能331と通行時間の範囲332とに加えて、更に、拡張する範囲333を含む。
拡張する範囲333は、渋滞を検知した場合に通行時間の範囲332に追加して付与する時間である。
通行時間のゆらぎ付与部120は、処理装置911を用いて、車両の通行情報310に含まれる測定地点情報(通過地点312及び進行方向313)に基づいて、その測定地点情報によって識別される測定地点についての地点の情報360を、地点情報DB12が記憶した地点の情報360のなかから取得する。通行時間のゆらぎ付与部120は、通過地点361が通過地点312と一致し、かつ、進行方向362が進行方向313と一致する地点の情報360を取得する。
通行時間のゆらぎ付与部120は、処理装置911を用いて、車両の通行情報310に含まれる通行速度314と、取得した地点の情報360に含まれる渋滞検出速度363とに基づいて、その車両の通行速度と渋滞検出速度とを比較する。
通行速度314が渋滞検出速度363以上である場合、通行時間のゆらぎ付与部120は、処理装置911を用いて、通行時間の範囲332によって表わされる時間と、拡張する範囲333によって表わされる時間とを合計し、合計した時間を通行時間311の前後に付与することにより、通行した時間帯410を算出する。
通行速度314が渋滞検出速度363未満である場合、通行時間のゆらぎ付与部120は、処理装置911を用いて、通行時間の範囲332によって表わされる時間を、通行時間311の前後に付与することにより、通行した時間帯410を算出する。
ある測定地点において道路が渋滞している場合、定時通行車両がその測定地点を通過する時刻が、通常時よりも遅くなることが予想される。
そこで、その時刻にその測定地点で渋滞が発生したと判定した場合、通行時間のゆらぎ付与部120は、通行した時間帯410を早い時間帯の方へ拡張する。
また、あらかじめ渋滞などの発生が予想される場合、通勤車両など目的地に到着する時刻が所定の時刻より前である必要のある車両は、遅刻の確率を小さくするために余裕時間(セーフティマージン)をとって早めに出発する場合が多いことが知られている。したがって、逆に、定時通行車両がその測定地点を通過する時刻が、通常時よりも早くなる可能性もある。
そこで、その時刻にその測定地点で渋滞が発生したと判定した場合、通行時間のゆらぎ付与部120は、通行した時間帯410を遅い時間帯の方へも拡張する。
図25は、この実施の形態における通行時間のゆらぎ付与部120が算出する値の一例を示す図である。
例えば、ある車両の通行情報310において、ある車両がある測定地点を通過した通行時間311が「8時42分」であるとする。また、通行時間の範囲情報330によって表わされる通行時間311の前後に付与する時間が「30分」、拡張する時間が「10分」であるとする。
その時刻にその測定地点で渋滞が発生していないと判定した場合、通行時間のゆらぎ付与部120は、「8時42分」に対して30分前の「8時12分」から、「8時42分」に対して30分後の「9時12分」までの1時間の時間範囲を、通行した時間帯410とする。
その時刻にその測定地点で渋滞が発生したと判定した場合、通行時間のゆらぎ付与部120は、通行した時間帯410の前後に10分を付加して拡張し、「8時2分」から「9時22分」までの1時間20分の時間範囲を、拡張後の通行した時間帯415とする。拡張後の通行した時間帯415は、渋滞を検知した場合に通行した時間帯410の前後に拡張する範囲333の時間を付与したものである。
図26は、この実施の形態における定時通行車両検出処理S100の流れの一例を示すフロー図である。
定時通行車両検出処理S100は、実施の形態1で説明した工程に加えて、更に、渋滞判定工程S302と、通行時間帯拡張工程S303とを有する。
通行時間帯算出工程S102の終了後、通行時間のゆらぎ付与部120は、渋滞判定工程S302へ処理を進める。
渋滞判定工程S302において、通行時間のゆらぎ付与部120は、地点の情報360から、通過地点361、進行方向362、渋滞検出速度363を取得する。通行時間のゆらぎ付与部120は、通行速度314が渋滞検出速度363以下であるか否かを判断する。
通行速度314が渋滞検出速度363以下である場合、通行時間のゆらぎ付与部120は、通行時間帯拡張工程S303へ処理を進める。
通行速度314が渋滞検出速度363より大きい場合、通行時間のゆらぎ付与部120は、区間抽出工程S103へ処理を進める。
通行時間帯拡張工程S303において、通行時間のゆらぎ付与部120は、拡張する範囲333を元に、拡張後の通行した時間帯415を決定する。通行時間のゆらぎ付与部120は、通行した時間帯410を拡張後の通行した時間帯415に置き換えて、区間抽出工程S103へ処理を進める。
以上のように、渋滞を検知した場合に、通常のゆらぎの範囲よりも通行時間の範囲332を拡張することにより、定時通行車両を判定する時間帯を広げ、定時通行車両の検出率を高めることができる。
この実施の形態における定時通行車両検出装置3(定時通行判定装置)において、
通行時間のゆらぎ付与部120は、地点情報DB12より各地点の情報360を取得する。通行時間のゆらぎ付与部120は、地点における車両の通行情報310と地点の情報360とに基づいて、通行した時間帯410(415)を決定する。
通行時間のゆらぎ付与部120は、更に、特定の地点のあらかじめ設定された渋滞検出速度363と車両の通行速度314との比較により、通行した時間帯を決定する。
なお、渋滞の検出方式は、上記した方式に限らず、他の方式であってもよい。
例えば、通行時間のゆらぎ付与部120は、その車両の通行速度314だけを使って渋滞を検出するのではなく、その車両の通行時間311とほぼ同時刻に、その測定地点を通過したすべての車両の通行速度314の平均値を算出し、算出した平均速度を渋滞検出速度363と比較することにより、渋滞が発生しているか否かを判定する構成であってもよい。
また、地点の情報360は、車線を含む構成であってもよい。車線によって通常時の平均速度が異なり、異なる渋滞検出速度363を使う場合があるからである。
また、渋滞を検出した場合に、通行時間のゆらぎ付与部120が通行した時間帯410を早い時間の方向へ拡張する時間幅と、遅い方向へ拡張する時間幅とは、異なる構成であってもよい。
例えば、設定情報DB11は、拡張する範囲333として、2つの数値を記憶する構成であってもよい。2つの数値のうちの1つは、早い時間の方向へ拡張する時間幅を表わし、他の1つは、遅い方向へ拡張する時間幅を表わす。
また、渋滞を検出した場合に通行時間のゆらぎ付与部120が通行した時間帯410を拡張する時間幅が、測定地点によって異なる構成であってもよい。
例えば、設定情報DB11が通行時間の範囲情報330の一部として拡張する範囲333を記憶するのではなく、地点情報DB12が地点の情報360の一部として、それぞれの測定地点における拡張する範囲333を記憶する構成であってもよい。
更に、渋滞を検出しない場合に通行時間のゆらぎ付与部120が算出する通行した時間帯410の時間幅が、測定地点によって異なる構成であってもよい。
例えば、設定情報DB11が通行時間の範囲情報330を記憶するのではなく、地点情報DB12が地点の情報360の一部として、それぞれの測定地点における通行時間の範囲情報330を記憶する構成であってもよい。
実施の形態6.
実施の形態6について、図27〜図29を用いて説明する。
なお、実施の形態1〜実施の形態5と共通する部分については、同一の符号を付し、説明を省略する。
この実施の形態における定時通行車両検出システム800の全体構成、定時通行車両検出装置3などのハードウェア構成は、実施の形態1で説明したものと同様である。
図27は、この実施の形態におけるデータ蓄積装置2及び定時通行車両検出装置3の機能ブロックの一例を示すブロック構成図である。
定時通行車両検出装置3は、実施の形態1で説明した機能ブロックに加えて、更に、地点情報DB12を有する。
地点情報DB12(特殊事情記憶部の一例。)は、記憶装置914を用いて、いくつかの道路工事の情報370を記憶している。
図28は、この実施の形態における地点情報DB12が記憶している道路工事の情報370の一例を示す図である。
道路工事の情報370(特殊事情情報の一例。)は、例えば、通過地点371と、進行方向372と、工事開始時刻373と、工事終了時刻374と、工事により拡張する範囲375とを含む。
通過地点371は、車両番号認識装置1が設置されている通過地点312である。進行方向372は、車両番号認識装置1が通行する車両を認識する道路の進行方向313である。通過地点371及び進行方向372は、測定地点情報の一例である。通過地点371及び進行方向372は、道路工事の影響を受けた測定地点を表わす。すなわち、通過地点371及び進行方向372によって識別される測定地点は、必ずしも道路工事が行われた地点である必要はなく、前方にある工事箇所の影響で渋滞が発生した地点や、迂回路になった地点であってもよい。
工事開始時刻373は、道路工事が開始された時刻を表わす。工事終了時刻374は、道路工事が終了した時刻を表わす。工事開始時刻373及び工事終了時刻374は、特殊事情発生時間帯情報の一例である。なお、工事終了時刻374は、道路工事が終了した時刻ではなく、道路工事終了後、工事による影響が解消した時刻を表わす構成であってもよい。
工事により拡張する範囲375は、道路工事期間に、通行時間の範囲332に追加して付与する時間を表わす。
管理者5は、管理用端末4を介して、道路工事の情報370を登録・変更・削除することができる。
通行時間のゆらぎ付与部120(特殊事情取得部の一例。)は、処理装置911を用いて、車両の通行情報310に含まれる測定地点情報(通過地点312及び進行方向313)と、通行時間311とに基づいて、その測定地点情報によって識別される測定地点をその車両が通過した時刻に、その測定地点に対して影響を与える道路工事についての道路工事の情報370を、地点情報DB12が記憶した道路工事の情報370のなかから抽出する。通行時間のゆらぎ付与部120は、通過地点371が通過地点312と一致し、かつ、進行方向372が進行方向313と一致し、かつ、工事開始時刻373が通行時間311より前の時刻であり、かつ、工事終了時刻374が通行時間311より後の時刻である道路工事の情報370を抽出する。
該当する道路工事の情報370が存在する場合、通行時間のゆらぎ付与部120は、処理装置911を用いて、通行時間の範囲332によって表わされる時間と、抽出した道路工事の情報370に含まれる工事により拡張する範囲375によって表わされる時間とを合計し、合計した時間を通行時間311の前後に付与することにより、通行した時間帯410を算出する。
該当する道路工事の情報370が存在しない場合、通行時間のゆらぎ付与部120は、処理装置911を用いて、通行時間の範囲332によって表わされる時間を、通行時間311の前後に付与することにより、通行した時間帯410を算出する。
図29は、この実施の形態における定時通行車両検出処理S100の流れの一例を示すフロー図である。
定時通行車両検出処理S100は、実施の形態1で説明した工程に加えて、更に、特殊事情判定工程S402と、通行時間帯拡張工程S403とを有する。
通行時間帯算出工程S102の終了後、通行時間のゆらぎ付与部120は、特殊事情判定工程S402へ処理を進める。
特殊事情判定工程S402において、通行時間のゆらぎ付与部120は、通過地点312と進行方向313とが、道路工事の情報370の通過地点371、進行方向372と一致し、通行時間311が、工事開始時刻373と工事終了時刻374との間に含まれているか否かを判断する。
含まれている場合、通行時間のゆらぎ付与部120は、通行時間帯拡張工程S403へ処理を進める。
含まれていない場合、通行時間のゆらぎ付与部120は、区間抽出工程S103へ処理を進める。
通行時間帯拡張工程S403において、通行時間のゆらぎ付与部120は、工事により拡張する範囲375を元に、拡張後の通行した時間帯415を決定する。通行時間のゆらぎ付与部120は、通行した時間帯410を拡張後の通行した時間帯415に置き換えて、区間抽出工程S103へ処理を進める。
特定の地点の通行時間に通常時よりも大きな誤差が発生する要因として、特定の地点付近で実施される道路工事がある。そこで、地点に影響を及ぼす可能性の高い道路工事の情報を地点情報DB12に登録して比較し、条件に含まれる車両の通行時間の範囲332を通常のゆらぎの範囲よりも拡張する。
以上のように、特定の地点付近で道路工事が実施された場合、通常のゆらぎの範囲よりも通行時間の範囲332を拡張することにより、定時通行車両を判定する時間帯を広げ、定時通行車両の検出率を高めることができる。
この実施の形態における定時通行車両検出装置3(定時通行判定装置)において、
通行時間のゆらぎ付与部120は、更に、特定の地点を車両が通行した時間の付近で道路工事が実施されているか否かにより通行した時間帯を決定する。
なお、工事により拡張する範囲375は、工事の種類(路肩作業、車線規制、片側交互通行など)や、工事箇所と測定地点との間の位置関係などにより変化する可能性があるので、個別に指定できるよう、道路工事の情報370に含める構成としている。しかし、道路工事の情報370に工事により拡張する範囲375を含めず、その代わりとして、実施の形態5で説明したように、通行時間の範囲情報330に拡張する範囲333を含める構成としてもよい。通行時間のゆらぎ付与部120は、その測定地点をその車両が通過した時刻に、その測定地点に影響を与える道路工事が行われていたと判定した場合、通行時間の範囲332によって表わされる時間と、拡張する範囲333によって表わされる時間とを合計し、合計した時間を通行時間311の前後に付与することにより、通行した時間帯410を算出する。
実施の形態7.
実施の形態7について、図30〜図32を用いて説明する。
なお、実施の形態1〜実施の形態6と共通する部分については、同一の符号を付し、説明を省略する。
この実施の形態における定時通行車両検出システム800の全体構成、定時通行車両検出装置3などのハードウェア構成は、実施の形態1で説明したものと同様である。
図30は、この実施の形態におけるデータ蓄積装置2及び定時通行車両検出装置3の機能ブロックの一例を示すブロック構成図である。
定時通行車両検出装置3は、実施の形態1で説明した機能ブロックに加えて、更に、地点情報DB12を有する。
地点情報DB12(特殊事情記憶部の一例。)は、記憶装置914を用いて、いくつかの事故の情報380を記憶している。
図31は、この実施の形態における地点情報DB12が記憶している事故の情報380の一例を示す図である。
事故の情報380(特殊事情情報の一例。)は、例えば、通過地点381と、進行方向382と、事故発生時刻383と、事故解決時刻384と、事故により拡張する範囲385とを含む。
通過地点381は、車両番号認識装置1が設置されている通過地点312である。進行方向382は、車両番号認識装置1が通行する車両を認識する道路の進行方向313である。通過地点381及び進行方向382は、測定地点情報の一例である。通過地点381及び進行方向382は、事故の影響を受けた測定地点を表わす。すなわち、通過地点381及び進行方向382によって識別される測定地点は、必ずしも事故が発生した地点である必要はなく、前方にある事故発生現場の影響で渋滞が発生した地点や、迂回路になった地点であってもよい。
事故発生時刻383は、事故が発生した時刻を表わす。事故解決時刻384は、事故が解決した時刻を表わす。事故発生時刻383及び事故解決時刻384は、特殊事情発生時間帯情報の一例である。なお、事故解決時刻384は、事故が解決した時刻ではなく、事故解決後、事故による影響が解消した時刻を表わす構成であってもよい。
事故により拡張する範囲385は、事故発生時に、通行時間の範囲332に追加して付与する時間を表わす。
管理者5は、管理用端末4を介して、事故の情報380を登録・変更・削除することができる。
通行時間のゆらぎ付与部120(特殊事情取得部の一例。)は、処理装置911を用いて、車両の通行情報310に含まれる測定地点情報(通過地点312及び進行方向313)と、通行時間311とに基づいて、その測定地点情報によって識別される測定地点をその車両が通過した時刻に、その測定地点に対して影響を与える事故についての事故の情報380を、地点情報DB12が記憶した事故の情報380のなかから抽出する。通行時間のゆらぎ付与部120は、通過地点381が通過地点312と一致し、かつ、進行方向382が進行方向313と一致し、かつ、事故発生時刻383が通行時間311より前の時刻であり、かつ、事故解決時刻384が通行時間311より後の時刻である事故の情報380を抽出する。
該当する事故の情報380が存在する場合、通行時間のゆらぎ付与部120は、処理装置911を用いて、通行時間の範囲332によって表わされる時間と、抽出した事故の情報380に含まれる事故により拡張する範囲385によって表わされる時間とを合計し、合計した時間を通行時間311の前後に付与することにより、通行した時間帯410を算出する。
該当する事故の情報380が存在しない場合、通行時間のゆらぎ付与部120は、処理装置911を用いて、通行時間の範囲332によって表わされる時間を、通行時間311の前後に付与することにより、通行した時間帯410を算出する。
図32は、この実施の形態における定時通行車両検出処理S100の流れの一例を示すフロー図である。
定時通行車両検出処理S100は、実施の形態1で説明した工程に加えて、更に、特殊事情判定工程S412と、通行時間帯拡張工程S413とを有する。
通行時間帯算出工程S102の終了後、通行時間のゆらぎ付与部120は、特殊事情判定工程S412へ処理を進める。
特殊事情判定工程S412において、通行時間のゆらぎ付与部120は、通過地点312と進行方向313とが、事故の情報380の通過地点381、進行方向382と一致し、通行時間311が、事故発生時刻383と事故解決時刻384との間に含まれているか否かを判断する。
含まれている場合、通行時間のゆらぎ付与部120は、通行時間帯拡張工程S413へ処理を進める。
含まれていない場合、通行時間のゆらぎ付与部120は、区間抽出工程S103へ処理を進める。
通行時間帯拡張工程S413において、通行時間のゆらぎ付与部120は、事故により拡張する範囲385を元に、拡張後の通行した時間帯415を決定する。通行時間のゆらぎ付与部120は、通行した時間帯410を拡張後の通行した時間帯415に置き換えて、区間抽出工程S103へ処理を進める。
特定の地点の通行時間に通常時よりも大きな誤差が発生する要因として、特定の地点付近で発生した突発的な事故がある。そこで、地点に影響を及ぼす可能性の高い事故の情報を地点情報DB12に登録して比較し、条件に含まれる車両の通行時間の範囲332を通常のゆらぎの範囲よりも拡張する。
この実施の形態における定時通行車両検出装置3(定時通行判定装置)において、
通行時間のゆらぎ付与部120は、更に、特定の地点を車両が通行した時間の付近で事故が発生したか否かにより通行した時間帯を決定する。
なお、事故により拡張する範囲385は、事故の規模や、事故現場と測定地点との間の位置関係などにより変化する可能性があるので、個別に指定できるよう、事故の情報380に含める構成としている。しかし、事故の情報380に事故により拡張する範囲385を含めず、その代わりとして、実施の形態5で説明したように、通行時間の範囲情報330に拡張する範囲333を含める構成としてもよい。通行時間のゆらぎ付与部120は、その測定地点をその車両が通過した時刻に、その測定地点に影響を与える事故が発生していたと判定した場合、通行時間の範囲332によって表わされる時間と、拡張する範囲333によって表わされる時間とを合計し、合計した時間を通行時間311の前後に付与することにより、通行した時間帯410を算出する。
まとめ.
以上、各実施の形態で説明した構成は、一例であり、他の構成であってもよい。例えば、異なる実施の形態で説明した構成を組み合わせた構成であってもよいし、本質的でない部分の構成を、他の構成で置き換えた構成であってもよい。
以上説明した定時通行判定装置(定時通行車両検出装置3)は、データを処理する処理装置(911)と、通行日時取得部(車両通行情報取得部110)と、指標値割当部(通行時間のゆらぎ付与部120・通行時間の区分分割部130・区間の重み付け部140)と、指標値集計部(定時通行車両検出部150)と、定時通行判定部(定時通行車両検出部150)とを有する。
上記通行日時取得部は、上記処理装置を用いて、車両が所定の地点を通行した通行日時(通行時間311)を取得する。
上記指標値割当部は、上記処理装置を用いて、上記通行日時取得部が取得した通行日時に基づいて、一日を分割した複数の時間帯(区間425)のうち、上記車両が上記所定の地点を通行した通行時刻を含む時間帯を求めて通行時間帯とし、上記通行時間帯の前後に連続した2つ以上の時間帯(通行時間を含む区間426)のそれぞれについて、0より大きい指標値(重み付けを行った値430)を割り当てる。
上記指標値集計部は、上記処理装置を用いて、上記複数の時間帯のそれぞれについて、上記指標値割当部が割り当てた指標値を集計して、集計値(計算した各区間の値460)を算出する。
上記定時通行判定部は、上記処理装置を用いて、上記複数の時間帯のうちいずれかの時間帯について上記指標値算出部が算出した集計値が閾値(352)以上である場合に、上記集計値が上記閾値以上である時間帯に上記車両が上記所定の地点を通行する定時通行車両であると判定する。
これにより、車両が所定の地点を通行する時刻のバラツキが大きい場合でも、定時通行車両であると容易に判定することができる。
上記指標値割当部(120・130・140)は、上記通行時刻より所定の時間(通行時間の範囲332)前の通行前時刻と、上記通行時刻より所定の時間後の通行後時刻とを算出し、算出した通行前時刻と通行後時刻との間の時刻を含む時間帯について、上記指標値を割り当てる。
上記指標値割当部(120・130・140)は、所定の定数、または、上記通行時刻と上記時間帯との間の時間間隔が大きくなるほど小さくなる数値を、上記指標値とする。
上記指標値集計部(150)は、上記指標値の合計値、平均値、最頻値及び中央値のうちのいずれかを、上記集計値とする。
上記指標値割当部(120・130・140)は、上記車両が通行した曜日が所定の曜日である場合に、上記指標値を割り当てる。
上記定時通行判定装置(3)は、更に、特殊事情取得部(通行時間のゆらぎ付与部120)を有する。
上記特殊事情取得部は、上記処理装置(911)を用いて、上記車両が上記所定の地点を通行する時刻に影響を与える事情が発生した特殊事情発生時間帯を取得する。
上記指標値割当部(120・130・140)は、上記特殊事情取得部が取得した特殊事情発生時間帯に上記通行日時が含まれる場合、上記特殊事情発生時間帯に上記通行日時が含まれない場合よりも多くの数の時間帯について、上記指標値を割り当てる。
上記特殊事情取得部(120)が取得する特殊事情発生時間帯における上記車両が上記所定の地点を通行する時刻に影響を与える事情は、渋滞、道路工事及び事故のうち少なくともいずれかである。
上記定時通行判定装置(3)は、更に、通行速度取得部(車両通行情報取得部110)を有する。
上記通行速度取得部は、上記処理装置(911)を用いて、上記通行日時取得部が取得した通行日時に上記車両が上記所定の地点を通行した通行速度(314)を取得する。
上記指標値割当部(120・130・140)は、上記通行速度取得部が取得した通行速度が閾値(渋滞検出速度363)より遅い場合に、上記通行速度が上記閾値より速い場合よりも多くの数の時間帯について、上記指標値を割り当てる。
以上説明した定時通行判定装置(3)は、複数の日の通行情報の比較や特定の地点を同じ時間帯に通過する車両の検出などを行う。これにより、通勤車両など一定パターンの交通特性を持つ車両の検出を行うことができる。
8時台、9時台など、時間帯を区切って全ての日付の各時間帯に車両の通行情報が存在しているどうか判定するような方式と異なり、8時59分、9時1分などのような区切りの時間を頻繁に通行している車両であっても、検出することができる。
また、8時台、9時台などの時間帯を、8時台及び9時台のように時間帯を2時間ごとにすることで8時台と9時台とにまたがって通行した車両を検出できるようにする方式と異なり、8時台及び9時台と10時台及び11時台との区切りである、9時台と、10時台とにまたがって通行した車両であっても、検出することができる。
また、1日単位の判定を行うことで時間帯の区切りをなくす方式と異なり、車両の検出だけでなく、通行した時間帯を判定することができる。
また、定時通行判定装置(3)は、1週間ごと、1ヶ月ごとなどの単位で特定の地点を同じ時間帯に通過する車両を検出するにあたり、週日(月曜日から金曜日)、土曜日、日曜日、祝日や祭りなど地域に特化したイベントがある日など、通行特性が異なる可能性が高い日を区別して判定対象とすることができる。
土曜日、日曜日、祝日を考慮し、全ての日付ではなく、通過日数が5割以上などの割合で特定の地点を同じ時間帯に通過しているどうかを判定する方式と異なり、車両の検出精度を高めることができる。
以上のように、定時通行判定装置(3)は、通行時間帯を区切って車両を検出するのではなく、車両の通行時間を中心とした通行時間の範囲により車両の検出を行い、週日(月曜日から金曜日)と土曜日、日曜日については、区別して判定し、祝日や祭りなどの地域に特化したイベントがある日については、集計の対象外とすることで、通勤車両など一定のパターンの交通特性を持つ車両の検出を行うことができる。
1 車両番号認識装置、2 データ蓄積装置、3 定時通行車両検出装置、4 管理用端末、5 管理者、10 通行車両DB、11 設定情報DB、12 地点情報DB、13 定時通行車両DB、110 車両通行情報取得部、120 通行時間のゆらぎ付与部、130 通行時間の区分分割部、140 区間の重み付け部、150 定時通行車両検出部、160 定時通行車両登録部、310 車両の通行情報、311 通行時間、312,361,371,381,391 通過地点、313,362,372,382,392 進行方向、314 通行速度、315 車線、316,393 陸運支局、317,394 分類番号、318,395 用途、319,396 一連番号、320 集計除外日の情報、326 集計除外日、330 通行時間の範囲情報、331 通行時間の分解能、332 通行時間の範囲、333 拡張する範囲、340 分割情報、341 分割する数、345 重み付け情報、346 重み付けの値、347 変化量、350 閾値判定情報、351 計算方法、352 閾値、360 地点の情報、363 渋滞検出速度、370 道路工事の情報、373 工事開始時刻、374 工事終了時刻、375 工事により拡張する範囲、380 事故の情報、383 事故発生時刻、384 事故解決時刻、385 事故により拡張する範囲、390 定時通行車両情報、397,471 通行開始区間、398,472 通行終了区間、410 通行した時間帯、415 拡張後の通行した時間帯、425 区間、426 通行時間を含む区間、430 重み付けを行った値、440 複数の日の各区間に重み付けを行った値、441 同じ日の各区間の値、442 合計後の各区間の値、460 計算した各区間の値、470 定時通行時間帯、800 定時通行車両検出システム、911 処理装置、912 入力装置、913 出力装置、914 記憶装置、S100 定時通行車両検出処理、S101 車両通行情報取得工程、S102 通行時間帯算出工程、S103 区間抽出工程、S104 指標値算出工程、S105 指標値集計工程、S106 定時通行車両判定工程、S107 定時通行時間帯抽出工程、S108 定時通行車両情報登録工程、S109 終了判定工程、S302 渋滞判定工程、S303,S403,S413 通行時間帯拡張工程、S402,S412 特殊事情判定工程。

Claims (10)

  1. データを処理する処理装置と、通行日時取得部と、指標値割当部と、指標値集計部と、定時通行判定部とを有し、
    上記通行日時取得部は、上記処理装置を用いて、車両が所定の地点を通行した通行日時を取得し、
    上記指標値割当部は、上記処理装置を用いて、上記通行日時取得部が取得した通行日時に基づいて、一日を分割した複数の時間帯のうち、上記車両が上記所定の地点を通行した通行時刻を含む時間帯を求めて通行時間帯とし、上記通行時間帯の前後に連続した2つ以上の時間帯のそれぞれについて、0より大きい指標値を割り当て、
    上記指標値集計部は、上記処理装置を用いて、上記複数の時間帯のそれぞれについて、上記指標値割当部が割り当てた指標値を集計して、集計値を算出し、
    上記定時通行判定部は、上記処理装置を用いて、上記複数の時間帯のうちいずれかの時間帯について上記指標値集計部が算出した集計値が閾値以上である場合に、上記集計値が上記閾値以上である時間帯に上記車両が上記所定の地点を通行する定時通行車両であると判定する
    ことを特徴とする定時通行判定装置。
  2. 上記指標値割当部は、上記通行時刻より所定の時間前の通行前時刻と、上記通行時刻より所定の時間後の通行後時刻とを算出し、算出した通行前時刻と通行後時刻との間の時刻を含む時間帯について、上記指標値を割り当てることを特徴とする請求項1に記載の定時通行判定装置。
  3. 上記指標値割当部は、所定の定数、または、上記通行時刻と上記時間帯との間の時間間隔が大きくなるほど小さくなる数値を、上記指標値とすることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の定時通行判定装置。
  4. 上記指標値集計部は、上記指標値の合計値、平均値、最頻値及び中央値のうちのいずれかを、上記集計値とすることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の定時通行判定装置。
  5. 上記指標値割当部は、上記車両が通行した曜日が所定の曜日である場合に、上記指標値を割り当てることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の定時通行判定装置。
  6. 上記定時通行判定装置は、更に、特殊事情取得部を有し、
    上記特殊事情取得部は、上記処理装置を用いて、上記車両が上記所定の地点を通行する時刻に影響を与える事情が発生した特殊事情発生時間帯を取得し、
    上記指標値割当部は、上記特殊事情取得部が取得した特殊事情発生時間帯に上記通行日時が含まれる場合、上記特殊事情発生時間帯に上記通行日時が含まれない場合よりも多くの数の時間帯について、上記指標値を割り当てる
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の定時通行判定装置。
  7. 上記特殊事情取得部が取得する特殊事情発生時間帯における上記車両が上記所定の地点を通行する時刻に影響を与える事情は、渋滞、道路工事及び事故のうち少なくともいずれかであることを特徴とする請求項6に記載の定時通行判定装置。
  8. 上記定時通行判定装置は、更に、通行速度取得部を有し、
    上記通行速度取得部は、上記処理装置を用いて、上記通行日時取得部が取得した通行日時に上記車両が上記所定の地点を通行した通行速度を取得し、
    上記指標値割当部は、上記通行速度取得部が取得した通行速度が閾値より遅い場合に、上記通行速度が上記閾値より速い場合よりも多くの数の時間帯について、上記指標値を割り当てる
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の定時通行判定装置。
  9. データを処理する処理装置を有するコンピュータが実行することにより、上記コンピュータを、請求項1乃至請求項8のいずれかに記載の定時通行判定装置として機能させることを特徴とするコンピュータプログラム。
  10. データを処理する処理装置を有する定時通行判定装置が、車両が所定の地点を定時通行する定時通行車両であるか否かを判定する定時通行判定方法において、
    上記処理装置が、車両が所定の地点を通行した通行日時を取得し、
    上記処理装置が、取得した通行日時に基づいて、一日を分割した複数の時間帯のうち、上記車両が上記所定の地点を通行した通行時刻を含む時間帯を求めて通行時間帯とし、
    上記処理装置が、上記通行時間帯の前後に連続した2つ以上の時間帯のそれぞれについて、0より大きい指標値を割り当て、
    上記処理装置が、上記複数の時間帯のそれぞれについて、割り当てた指標値を集計して、集計値を算出し、
    上記処理装置が、上記複数の時間帯のうちいずれかの時間帯について算出した集計値が閾値以上である場合に、上記集計値が上記閾値以上である時間帯に上記車両が上記所定の地点を通行する定時通行車両であると判定する
    ことを特徴とする定時通行判定方法。
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