JP5812831B2 - 定時通行判定装置及びコンピュータプログラム及び定時通行判定方法 - Google Patents
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Description
このようなシステムにおいては、車両の交通情報を取得、蓄積することにより、車両の通行履歴の検索、照会を行う。
例えば、通勤車両のように、毎日ほぼ一定の時刻に決まった地点を通過する車両を判定したいという要望がある。
しかし、車両が実際にある地点を通過する時刻は、渋滞など様々な要因により変動する。このため、ある車両が、毎日ほぼ一定の時刻に決まった地点を通過する車両であるか否かを判定することは、容易ではない。
この発明は、例えば、車両が実際にある地点を通過する時刻にバラツキがある場合でも、その車両が毎日ほぼ一定の時刻にその地点を通過する車両であるか否かを、容易に判定することを目的とする。
データを処理する処理装置と、通行日時取得部と、指標値割当部と、指標値集計部と、定時通行判定部とを有し、
上記通行日時取得部は、上記処理装置を用いて、車両が所定の地点を通行した通行日時を取得し、
上記指標値割当部は、上記処理装置を用いて、上記通行日時取得部が取得した通行日時に基づいて、一日を分割した複数の時間帯のうち、上記車両が上記所定の地点を通行した通行時刻を含む時間帯を求めて通行時間帯とし、上記通行時間帯の前後に連続した2つ以上の時間帯のそれぞれについて、0より大きい指標値を割り当て、
上記指標値集計部は、上記処理装置を用いて、上記複数の時間帯のそれぞれについて、上記指標値割当部が割り当てた指標値を集計して、集計値を算出し、
上記定時通行判定部は、上記処理装置を用いて、上記複数の時間帯のうちいずれかの時間帯について上記指標値算出部が算出した集計値が閾値以上である場合に、上記集計値が上記閾値以上である時間帯に上記車両が上記所定の地点を通行する定時通行車両であると判定することを特徴とする。
実施の形態1について、図1〜図14を用いて説明する。
なお、カメラやドップラーセンサなどの測定装置は、通常、車両の進行方向ごと、車線ごとに設置されるので、一つの地点に複数組設置されている。測定装置(カメラと車両速度測定装置との組)ごとに、車両番号認識装置1を設ける構成であってもよいし、複数の測定装置に対して、一つの車両番号認識装置1を設ける構成であってもよい。また、測定地点ごとに一つの車両番号認識装置1を設ける構成であってもよいし、異なる地点に設置された複数の測定装置に対して、一つの車両番号認識装置1を設ける構成であってもよい。
処理装置911は、記憶装置914が記憶したコンピュータプログラムを実行することにより、データを処理し、コンピュータ全体を制御する。なお、コンピュータは、処理装置911を複数有する構成であってもよい。
記憶装置914は、処理装置911が実行するコンピュータプログラムや、処理装置911が処理するデータなどを記憶する。例えば、記憶装置914は、処理途中の一時的なデータなどを記憶する揮発性の記憶装置である。あるいは、記憶装置914は、コンピュータプログラムや永続的なデータなどを記憶する不揮発性の記憶装置である。また、例えば、記憶装置914は、半導体記憶素子を集積した集積回路や大規模集積回路である。あるいは、記憶装置914は、磁気ディスクや光学ディスクなどの記憶媒体を用いる外部記憶装置である。なお、コンピュータは、記憶装置914を複数有する構成であってもよい。複数の記憶装置914は、同じ種類の記憶装置であってもよいし、異なる種類の記憶装置であってもよい。
入力装置912は、コンピュータの外部から情報を入力して、処理装置911が処理できるデータに変換する。例えば、入力装置912は、操作者による操作を入力するキーボードやマウスなどの操作入力装置である。あるいは、入力装置912は、静止画像や動画像を入力するカメラやスキャナ装置などの画像入力装置である。あるいは、入力装置912は、音声を入力するマイクなどの音声入力装置である。あるいは、入力装置912は、温度や明るさや圧力などの物理量を測定する温度センサや照度センサや圧力センサなどのセンサ装置である。あるいは、入力装置912は、アナログ信号をデジタルデータに変換するアナログデジタル変換装置である。あるいは、入力装置912は、外部の装置がコンピュータに対して送信した信号を受信して復調する受信装置である。なお、コンピュータは、入力装置912を複数有する構成であってもよい。複数の入力装置912は、同じ種類の入力装置であってもよいし、異なる種類の入力装置であってもよい。また、入力装置912が変換したデータは、処理装置911が直接処理する構成であってもよいし、記憶装置914が一時的に記憶する構成であってもよい。
出力装置913は、処理装置911が処理したデータや、記憶装置914が記憶したデータなどを変換して、コンピュータの外部に出力する。例えば、出力装置913は、テキストや画像などを表示する表示装置である。あるいは、出力装置913は、テキストや画像などを印刷する印刷装置である。あるいは、出力装置913は、音声を出力するスピーカなどの音声出力装置である。あるいは、出力装置913は、デジタルデータをアナログ信号に変換するデジタルアナログ変換装置である。あるいは、出力装置913は、変調した信号を外部の装置に対して送信する送信装置である。なお、コンピュータは、出力装置913を複数有する構成であってもよい。複数の出力装置913は、同じ種類の出力装置であってよいし、異なる種類の出力装置であってもよい。
また、これらの機能ブロックのうちのいくつか、あるいは、そのすべてを、コンピュータを用いて実現するのではなく、例えば、デジタル回路やアナログ回路などの電気的構成や、機械的構成など、他の構成を用いて実現してもよい。
通行車両DB10(通行日時記憶部及び通行速度記憶部の一例。)は、車両番号認識装置1が取得した車両の通行情報310を格納する。通行車両DB10は、車両番号認識装置1が車両の通行情報310を取得するたびに、車両の通行情報310を蓄積していく。
それぞれの車両の通行情報310は、例えば、通行時間311と、通過地点312と、進行方向313と、通行速度314と、車線315と、陸運支局316と、分類番号317と、用途318と、一連番号319とを含む。
なお、車両がある地点を通過するとき、どの車線を通るかは状況によって変わる可能性がある。そこで、測定識別情報のうちから、あまり重要でない車線315を除いた残りの2つ、すなわち、通過地点312と進行方向313との組を、測定地点情報と呼ぶ。ただし、左折車線・右折車線など進行方向別に車線が分かれている場合のように、車線315も重要な要素となる場合があるので、測定地点情報に、車線315を含める構成であってもよい。また、通過地点312や進行方向313によって、測定地点情報に車線315を含める場合と含めない場合とがある構成であってもよい。
設定情報DB11は、記憶装置914を用いて、管理者5によって設定された定時通行車両検出装置3の設定情報を記憶している。設定情報DB11が記憶している設定情報には、例えば、通行時間の範囲情報330や、分割情報340や、重み付け情報345や、閾値判定情報350などがある。
通行時間の分解能331は、時間単位、分単位、秒単位、ミリ秒単位等、通行時間311を各単位に分解するためのものである。例えば、通行時間の分解能331が「分単位」である場合、通行時間311のうち、秒やミリ秒の部分は無視される。
通行時間の範囲332は、通行時間の分解能331の単位で通行時間311の前後に付与する時間である。
分割する数341は、一日を通行時間の分解能331の単位で表した場合に、各単位をいくつに分割するかを表わす。すなわち、分割する数341は、一日をいくつの区間(時間帯の一例。)に分割するかを表わす。例えば、分割する数341が「144」であれば、一日を144個の区間に分割することを表わす。この場合、一つの区間の幅は、24時間÷144=10分になる。
重み付けの値346は、分割情報340に基づいて一日を分割した各区間の値(指標値の一例。)を決定するための数値である。通行時間の範囲情報330によって定まる時間範囲に対応する区間に対して、重み付けの値346に基づいて決定した数値が与えられる。
管理者5は、管理用端末4を介して、重み付け情報345を変更することができる。
計算方法351は、合計値、平均値、最頻値、中央値など、重み付けの値346に基づいて決定した数値を集計する方法である。各区間に与えられた数値は、車両識別情報によって識別される車両ごと、測定地点情報によって識別される測定地点ごとに集計される。
閾値352は、計算方法351に基づいて集計した値(集計値の一例。)を判定するための数値である。集計した値が閾値352以上である場合に、その車両が定時通行車両であると判定される。
管理者5は、管理用端末4を介して、閾値判定情報350を変更することができる。
車両通行情報取得部110は、処理装置911を用いて、取得した車両の通行情報310を、車両識別情報によって識別される車両ごとに分類する。車両通行情報取得部110は、処理装置911を用いて、車両ごとに分類した車両の通行情報310を、更に、測定地点情報によって識別される測定地点ごとに分類する。
定時通行車両検出装置3は、一つの車両・一つの測定地点に分類された車両の通行情報310に基づいて、その車両がその測定地点を定時通行する定時通行車両であるか否かを判定する。なお、定時通行車両検出装置3は、一つの車両について一つの測定地点に対する判定をし、次に、同じ車両について異なる測定地点に対する判定をし、同じ車両についてすべての測定地点に対する判定が終わったら、異なる車両についての判定をするというように、車両ごと、測定地点ごとに、一つずつ処理を進めていく構成であってもよい。あるいは、定時通行車両検出装置3は、複数の車両あるいは複数の測定地点について、同時並行的に処理を進めていく構成であってもよい。
通行時間のゆらぎ付与部120は、「8時42分」に対して30分前の「8時12分」から、「8時42分」に対して30分後の「9時12分」までの1時間の時間範囲を、その日にその車両がその測定地点を通行した時間帯410(時間範囲)とする。
通行時間の区分分割部130は、一日を144個の区間425に分割するので、一つの区間の幅は、「10分」になる。区間425は、分割した各時間を対応させるものである。通行時間の区分分割部130は、通行時間の区分分割部130が算出した通行した時間帯410に基づいて、分割した144個の区間のうちから、通行時間を含む区間426を抽出する。通行時間を含む区間426は、通行した時間帯410が含まれている区間425である。通行時間の区分分割部130は、「8時12分」から「9時12分」までの1時間の時間範囲と重なる時間が存在する49番目の区間(8時10分から8時19分まで)から55番目の区間(9時10分から9時19分まで)までの7つの区間を抽出する。
区間の重み付け部140は、通行時間の区分分割部130が抽出した通行時間を含む区間426に対して、重み付けを行った値430(指標値)を割り当てる。重み付けを行った値430は、通行した時間帯410に対応するそれぞれの区間425に対して、重み付けの値346で決定した値である。区間の重み付け部140は、49番目から55番目までの7つの区間に対して、それぞれ、「1」を割り当てる。区間の重み付け部140は、それ以外の137個の区間(1番目から48番目の区間及び56番目から144番目の区間)に対して、それぞれ、「0」を割り当てる。
定時通行車両検出部150は、設定情報DB11が記憶した閾値判定情報350に基づいて、算出した集計値を閾値と比較する。
いずれの区間についても、算出した集計値が閾値未満である場合、定時通行車両検出部150は、その車両が定時通行車両でないと判定する。
いずれかの区間について、算出した集計値が閾値以上である場合、定時通行車両検出部150は、その車両が定時通行車両であると判定する。定時通行車両検出部150は、集計値が閾値以上である区間に対応する時間帯を、その車両がその測定地点を定時通行する時間帯であると判定する。
定時通行車両登録部160は、処理装置911を用いて、生成した定時通行車両情報を、定時通行車両DB13に登録する。
区間の重み付け部140は、複数の日の各区間に重み付けを行った値440(指標値)を割り当てる。複数の日の各区間に重み付けを行った値440は、複数の日の通行時間311から日ごとに重み付けを行った値430を決定したものである。「8時42分」に通行した日については、49番目の区間(8時10分から8時19分まで)から55番目の区間までの7つの区間に対して「1」を割り当てる。「8時33分」に通行した日及び「8時37分」に通行した日については、48番目の区間(8時から8時9分まで)から54番目の区間(9時から9時9分まで)の7つの区間に対して「1」を割り当てる。「9時5分」に通行した日及び「9時7分」に通行した日については、51番目の区間(8時30分から8時39分まで)から57番目の区間(9時30分から9時39分まで)の7つの区間に対して「1」を割り当てる。それ以外の区間に対しては、「0」を割り当てる。区間の重み付け部140は、その車両がその測定地点を通過した5日間について、それぞれの区間に指標値を割り当てるので、それぞれの区間に対して、5つの指標値が割り当てられる。
定時通行車両検出部150は、それぞれの区間について、区間の重み付け部140が割り当てた指標値を合計して、計算した各区間の値460(集計値)を算出する。計算した各区間の値460は、複数の日の各区間に重み付けを行った値440のそれぞれの区間425を計算方法351で計算した値である。
定時通行車両検出部150は、それぞれの区間について算出した集計値を閾値と比較して、定時通行時間帯470を抽出する。定時通行時間帯470は、計算した各区間の値460が閾値352の値以上となっている区間425が連続している区間を検出したものである。定時通行車両検出部150は、一日を分割した144個の区間のなかから、集計値が「5」以上である区間を抽出する。定時通行車両検出部150は、51番目の区間(8時30分から8時39分まで)から54番目の区間(9時から9時9分まで)までの4つの区間を抽出する。定時通行時間帯470が連続した区間からなる場合、定時通行車両検出部150は、その最初の区間を通行開始区間471、最後の区間を通行終了区間472として検出する。なお、定時通行時間帯470が連続していない区間からなる場合、定時通行車両検出部150は、定時通行時間帯470のうち連続した区間からなる各部分について通行開始区間471及び通行終了区間472を検出する構成であってもよいし、定時通行時間帯470のうち最も多くの数の区間が連続している部分について、通行開始区間471及び通行終了区間472を検出する構成であってもよい。
定時通行車両登録部160は、車両通行情報取得部110が測定地点ごとに分類した車両の通行情報310に共通する通過地点312及び進行方向313を、定時通行車両情報390の通過地点391及び進行方向392とする。
定時通行車両登録部160は、車両通行情報取得部110が車両ごとに分類した車両の通行情報310に共通する陸運支局316及び分類番号317及び用途318及び一連番号319を、定時通行車両情報390の陸運支局393及び分類番号394及び用途395及び一連番号396とする。
定時通行車両登録部160は、車両の通行情報310が車両ごと、かつ、測定地点ごとに分類した車両の通行情報310に基づいて定時通行車両検出部150が判定した通行開始区間471及び通行終了区間472を、通行開始区間397及び通行終了区間398とする。
通行時間帯算出工程S102において、通行時間のゆらぎ付与部120は、通行時間311、通行時間の分解能331、通行時間の範囲332を元に、通行した時間帯410を決定する。
区間抽出工程S103において、通行時間の区分分割部130は、通行した時間帯410、分割する数341を元に、区間425に分割する。
指標値算出工程S104において、区間の重み付け部140は、区間425、重み付けの値346を元に、重み付けを行い、各区間の重み付けを行った値430を決定する。なお、この実施の形態における定時通行車両検出装置3は、重み付けの値346を、重み付けを行った値430の固定値として用いる。
指標値集計工程S105において、定時通行車両検出部150は、車両の通行情報310を取得した複数の日の各区間に重み付けを行った値440を計算方法351で計算する。
定時通行車両判定工程S106において、定時通行車両検出部150は、計算した各区間の値460が閾値352以上であるか否かを判断する。
集計値が閾値以上である区間がある場合、定時通行車両検出部150は、定時通行時間帯抽出工程S107へ処理を進める。
すべての区間の集計値が閾値より小さい場合、定時通行車両検出部150は、終了判定工程S109へ処理を進める。
定時通行車両情報登録工程S108において、定時通行車両登録部160は、定時通行車両情報390を生成する。定時通行車両登録部160は、定時通行車両情報390を定時通行車両DB13に登録する。
未処理の車両がある場合、車両通行情報取得部110は、車両通行情報取得工程S101に処理を戻し、次の車両の通行情報310を取得する。
すべての車両が処理済の場合、車両通行情報取得部110は、定時通行車両検出処理S100を終了する。
通行時間のゆらぎ付与部120は、通行時間の範囲情報330に基づいて、通行時間311の20分前から20分後までの40分間を、通行した時間帯410とする。
通行車両DB10が記憶した車両の通行情報310は、図10に示した例と同じだとすると、通行時間の区分分割部130が抽出する区間の数が少なくなった分、図10の例よりも、定時通行車両検出部150が算出した合計値が0でない区間の数が少なくなり、また、それぞれの区間についての合計値が小さくなる。
このため、集計値が閾値以上である区間の数が減り、定時通行車両検出部150が判定する定時通行時間帯470の幅が短くなる。
定時通行車両検出装置3は、車両通行情報取得部110と、通行時間のゆらぎ付与部120と、通行時間の区分分割部130と、定時通行車両検出部150とを備える。
車両通行情報取得部110(通行日時取得部)は、通行車両DB10から、車両の通行情報310を取得する。
通行時間のゆらぎ付与部120は、通行時間311に通行時間とする範囲を付与する。
通行時間の区分分割部130は、通行した時間帯を分割する。
定時通行車両検出部150(定時通行判定部)は、定時通行車両を判定する。
区間の重み付け部140(指標値割当部)は、通行した時間帯に対応する区間に値(指標値)を設定する。
車両通行情報取得部110は、各地点において進行方向が複数ある場合、進行方向ごとに地点の通行情報(310)を取得する。
車両通行情報取得部110は、各地点において進行方向が同じ車線が複数ある場合、同一の地点の情報として、通行情報(310)を取得する。
定時通行車両検出部150(定時通行判定部)は、それぞれの区間の値が閾値以上の値の場合には、定時通行車両として検出し、一定の閾値以上の区間を定時通行時間帯として検出する。
最初に、設定情報初期化部は、設定情報DB11が記憶した通行時間の範囲332を十分に大きな値に初期化する。設定情報DB11は、初期化された通行時間の範囲332を記憶する。定時通行車両検出装置3は、一回目の定時通行車両検出処理S100を実行する。通行時間の範囲332に十分大きな値が設定されているので、多くの車両が定時通行車両であると判定される。定時通行車両DB13は、設定情報初期化部が初期化した通行時間の範囲332を設定情報として含む定時通行車両情報390を記憶する。
次に、設定情報更新部は、設定情報DB11が記憶した通行時間の範囲332を少し小さな値に更新する。設定情報DB11は、更新された通行時間の範囲332を記憶する。定時通行車両検出装置3は、二回目の定時通行車両検出処理S100を実行する。通行時間の範囲332を少し小さくしたので、定時通行車両であると判定される車両の数は、変わらないか、あるいは、少し少なくなる。定時通行車両DB13は、設定情報更新部が更新した通行時間の範囲332を設定情報として含む定時通行車両情報390を記憶する。
次に、設定情報更新部は、設定情報DB11が記憶した通行時間の範囲332を更に少し小さな値に更新し、定時通行車両検出装置3は、定時通行車両検出処理S100を実行する。定時通行車両検出装置3は、例えば定時通行車両であると判定される車両がなくなるまで、これを繰り返す。
定時通行車両DB13は、記憶した定時通行車両情報390のうち、最も適切であると最適設定情報判定部が判定した通行時間の範囲332についての定時通行車両情報390だけを残し、それ以外の定時通行車両情報390を削除する。
実施の形態2について、図15〜図16を用いて説明する。
なお、実施の形態1と共通する部分については、同一の符号を付し、説明を省略する。
変化量347は、重み付けを行う区間425と通行時間を含む区間426との位置を元に、重み付けの値346を変化させる値である。変化量347には、0以上で、かつ、重み付けの値346より小さい値を設定する。
この実施の形態における区間の重み付け部140は、通行時間の区分分割部130が抽出した区間のうち、車両が実際にその測定地点を通過した時刻に近い区間には大きい値を割り当て、車両が実際にその測定地点を通過した時刻から遠い区間には小さい値を割り当てる。
例えば、区間の重み付け部140は、通行時間の区分分割部130が抽出した区間のうち、車両が実際にその測定地点を通過した時刻を含む区間に対しては、重み付けの値346(指標値の最大値)をそのまま割り当てる。区間の重み付け部140は、その前後の区間に対して、重み付けの値346から変化量347を差し引いた値(逓減させた指標値)を割り当てる。区間の重み付け部140は、更にその前後の区間に対して、更に変化量347を差し引いた値を割り当てる。ただし、通行時間の区分分割部130が抽出した区間に対して割り当てる値は、「0」より小さくなることはない。変化量347を差し引いた値が0より小さくなった場合、区間の重み付け部140は、その区間に対して「0」を割り当てる。このようにして、区間の重み付け部140は、通行時間の区分分割部130が抽出したすべての区間に対して割り当てる値を算出する。
区間の重み付け部140は、通行時間の区分分割部130が抽出した49番目から55番目までの7つの区間のうち、「8時42分」を含む52番目の区間(8時40分から8時49分まで)に対して、「1」を割り当てる。区間の重み付け部140は、その前後の区間である51番目の区間(8時30分から8時39分まで)と53番目の区間(8時50分から8時59分まで)とに対して、「1」から「0.2」を差し引いた「0.8」を割り当てる。区間の重み付け部140は、更にその前後の区間である50番目の区間(8時20分から8時29分まで)と54番目の区間(9時から9時9分まで)とに対して、「0.8」から更に「0.2」を差し引いた「0.6」を割り当てる。区間の重み付け部140は、また更にその前後の区間である49番目の区間(8時10分から8時19分まで)と55番目の区間(9時10分から9時19分まで)とに対して、「0.6」から更に「0.2」を差し引いた「0.4」を割り当てる。更にその前後の区間である48番目の区間(8時から8時9分まで)や56番目の区間(9時20分から9時29分まで)は、通行時間の区分分割部130が抽出した区間ではないので、区間の重み付け部140は、「0」を割り当てる。同様に、区間の重み付け部140は、それ以外の区間(1番目から47番目の区間及び57番目から144番目の区間)に対して、「0」を割り当てる。
定時通行車両検出部150は、それぞれの区間について、算出した集計値を、閾値と比較する。定時通行車両検出部150は、集計値が閾値より大きい51番目から53番目までの3つの区間を抽出して、定時通行時間帯470とする。
区間の重み付け部140(指標値割当部)は、更に、通行した時間の区間と対応付けられた各区間と変化量とに応じて、値(指標値)の重み付けを行う。
実施の形態3について、図17〜図18を用いて説明する。
なお、実施の形態1または実施の形態2と共通する部分については、同一の符号を付し、説明を省略する。
例えば、区間の重み付け部140は、同じ日の同じ区間について区間の重み付け部140が算出した指標値の最大値あるいは平均値を算出して、統合した指標値とする。あるいは、区間の重み付け部140は、同じ日の同じ区間について区間の重み付け部140が算出した指標値の合計値を算出し、算出した合計値と重み付けの値346とのうちの小さいほうを、統合した指標値とする。
定時通行車両検出部150は、統合した指標値を集計して集計値を算出する。
区間の重み付け部140は、5つの車両の通行情報310に基づいて、一日を分割したそれぞれの区間について、5つずつの指標値を算出する。
定時通行車両検出部150は、それぞれの区間について、区間の重み付け部140が算出した5つの指標値のうち、同日についての2つの指標値を統合する。定時通行車両検出部150は、それぞれの区間について、区間の重み付け部140が算出したそれ以外の3つの指標値と、統合した1つの指標値との合計4つの指標値を集計して、集計値を算出する。
定時通行車両検出部150は、合計後の各区間の値442を元に、複数の日の各区間に重み付けを行った値440の計算をする。
定時通行車両検出部150は、更に、同じ日において通行した時間帯410が複数ある場合、各区間の値を集計(統合)する。
実施の形態4について、図19〜図21を用いて説明する。
なお、実施の形態1〜実施の形態3と共通する部分については、同一の符号を付し、説明を省略する。
集計除外日326は、集計から除外する日を表わす。祝日やゴールデンウィーク、あるいは、祭りなど地域に特化したイベントがある日など、普段とは通行特性が異なる可能性が高い日を集計から除外することにより、定時通行車両の判定精度を高めることができる。
管理者5は、管理用端末4を介して、集計除外日の情報320を変更することができる。
車両の通行特性は、曜日区分によって異なる可能性が高いので、定時通行車両の判定精度を高めることができる。
定時通行車両検出処理S100の工程は、実施の形態1で説明したものとほぼ同様なので、異なる点のみを説明する。
車両通行情報取得部110は、更に、設定情報DB11より、集計から除外する日(326)を取得する。車両通行情報取得部110は、週日(月曜日〜金曜日)、土曜日、日曜日ごとに、集計から除外する日以外の通行情報のみを取得する。
実施の形態5について、図22〜図26を用いて説明する。
なお、実施の形態1〜実施の形態4と共通する部分については、同一の符号を付し、説明を省略する。
地点情報DB12(地点情報記憶部の一例。)は、記憶装置914を用いて、それぞれの測定地点について、地点の情報360を記憶している。
通過地点361は、車両番号認識装置1が設置されている通過地点312である。進行方向362は、車両番号認識装置1が通行する車両を認識する道路の進行方向313である。通過地点361及び進行方向362は、測定地点情報の一例である。
渋滞検出速度363は、通行速度314と比較することで渋滞か否かを判定するための値(閾値)を表わす。その測定地点を通過した車両の通行速度314が渋滞検出速度363以下である場合に、その時刻にその測定地点で渋滞が発生したと判定される。
管理者5は、管理用端末4を介して、地点情報DB12が記憶した地点の情報360の変更することができる。
拡張する範囲333は、渋滞を検知した場合に通行時間の範囲332に追加して付与する時間である。
通行時間のゆらぎ付与部120は、処理装置911を用いて、車両の通行情報310に含まれる通行速度314と、取得した地点の情報360に含まれる渋滞検出速度363とに基づいて、その車両の通行速度と渋滞検出速度とを比較する。
通行速度314が渋滞検出速度363以上である場合、通行時間のゆらぎ付与部120は、処理装置911を用いて、通行時間の範囲332によって表わされる時間と、拡張する範囲333によって表わされる時間とを合計し、合計した時間を通行時間311の前後に付与することにより、通行した時間帯410を算出する。
通行速度314が渋滞検出速度363未満である場合、通行時間のゆらぎ付与部120は、処理装置911を用いて、通行時間の範囲332によって表わされる時間を、通行時間311の前後に付与することにより、通行した時間帯410を算出する。
そこで、その時刻にその測定地点で渋滞が発生したと判定した場合、通行時間のゆらぎ付与部120は、通行した時間帯410を早い時間帯の方へ拡張する。
そこで、その時刻にその測定地点で渋滞が発生したと判定した場合、通行時間のゆらぎ付与部120は、通行した時間帯410を遅い時間帯の方へも拡張する。
その時刻にその測定地点で渋滞が発生したと判定した場合、通行時間のゆらぎ付与部120は、通行した時間帯410の前後に10分を付加して拡張し、「8時2分」から「9時22分」までの1時間20分の時間範囲を、拡張後の通行した時間帯415とする。拡張後の通行した時間帯415は、渋滞を検知した場合に通行した時間帯410の前後に拡張する範囲333の時間を付与したものである。
渋滞判定工程S302において、通行時間のゆらぎ付与部120は、地点の情報360から、通過地点361、進行方向362、渋滞検出速度363を取得する。通行時間のゆらぎ付与部120は、通行速度314が渋滞検出速度363以下であるか否かを判断する。
通行速度314が渋滞検出速度363以下である場合、通行時間のゆらぎ付与部120は、通行時間帯拡張工程S303へ処理を進める。
通行速度314が渋滞検出速度363より大きい場合、通行時間のゆらぎ付与部120は、区間抽出工程S103へ処理を進める。
通行時間のゆらぎ付与部120は、地点情報DB12より各地点の情報360を取得する。通行時間のゆらぎ付与部120は、地点における車両の通行情報310と地点の情報360とに基づいて、通行した時間帯410(415)を決定する。
例えば、通行時間のゆらぎ付与部120は、その車両の通行速度314だけを使って渋滞を検出するのではなく、その車両の通行時間311とほぼ同時刻に、その測定地点を通過したすべての車両の通行速度314の平均値を算出し、算出した平均速度を渋滞検出速度363と比較することにより、渋滞が発生しているか否かを判定する構成であってもよい。
例えば、設定情報DB11は、拡張する範囲333として、2つの数値を記憶する構成であってもよい。2つの数値のうちの1つは、早い時間の方向へ拡張する時間幅を表わし、他の1つは、遅い方向へ拡張する時間幅を表わす。
例えば、設定情報DB11が通行時間の範囲情報330の一部として拡張する範囲333を記憶するのではなく、地点情報DB12が地点の情報360の一部として、それぞれの測定地点における拡張する範囲333を記憶する構成であってもよい。
例えば、設定情報DB11が通行時間の範囲情報330を記憶するのではなく、地点情報DB12が地点の情報360の一部として、それぞれの測定地点における通行時間の範囲情報330を記憶する構成であってもよい。
実施の形態6について、図27〜図29を用いて説明する。
なお、実施の形態1〜実施の形態5と共通する部分については、同一の符号を付し、説明を省略する。
地点情報DB12(特殊事情記憶部の一例。)は、記憶装置914を用いて、いくつかの道路工事の情報370を記憶している。
通過地点371は、車両番号認識装置1が設置されている通過地点312である。進行方向372は、車両番号認識装置1が通行する車両を認識する道路の進行方向313である。通過地点371及び進行方向372は、測定地点情報の一例である。通過地点371及び進行方向372は、道路工事の影響を受けた測定地点を表わす。すなわち、通過地点371及び進行方向372によって識別される測定地点は、必ずしも道路工事が行われた地点である必要はなく、前方にある工事箇所の影響で渋滞が発生した地点や、迂回路になった地点であってもよい。
工事開始時刻373は、道路工事が開始された時刻を表わす。工事終了時刻374は、道路工事が終了した時刻を表わす。工事開始時刻373及び工事終了時刻374は、特殊事情発生時間帯情報の一例である。なお、工事終了時刻374は、道路工事が終了した時刻ではなく、道路工事終了後、工事による影響が解消した時刻を表わす構成であってもよい。
工事により拡張する範囲375は、道路工事期間に、通行時間の範囲332に追加して付与する時間を表わす。
管理者5は、管理用端末4を介して、道路工事の情報370を登録・変更・削除することができる。
該当する道路工事の情報370が存在する場合、通行時間のゆらぎ付与部120は、処理装置911を用いて、通行時間の範囲332によって表わされる時間と、抽出した道路工事の情報370に含まれる工事により拡張する範囲375によって表わされる時間とを合計し、合計した時間を通行時間311の前後に付与することにより、通行した時間帯410を算出する。
該当する道路工事の情報370が存在しない場合、通行時間のゆらぎ付与部120は、処理装置911を用いて、通行時間の範囲332によって表わされる時間を、通行時間311の前後に付与することにより、通行した時間帯410を算出する。
含まれている場合、通行時間のゆらぎ付与部120は、通行時間帯拡張工程S403へ処理を進める。
含まれていない場合、通行時間のゆらぎ付与部120は、区間抽出工程S103へ処理を進める。
通行時間のゆらぎ付与部120は、更に、特定の地点を車両が通行した時間の付近で道路工事が実施されているか否かにより通行した時間帯を決定する。
実施の形態7について、図30〜図32を用いて説明する。
なお、実施の形態1〜実施の形態6と共通する部分については、同一の符号を付し、説明を省略する。
地点情報DB12(特殊事情記憶部の一例。)は、記憶装置914を用いて、いくつかの事故の情報380を記憶している。
通過地点381は、車両番号認識装置1が設置されている通過地点312である。進行方向382は、車両番号認識装置1が通行する車両を認識する道路の進行方向313である。通過地点381及び進行方向382は、測定地点情報の一例である。通過地点381及び進行方向382は、事故の影響を受けた測定地点を表わす。すなわち、通過地点381及び進行方向382によって識別される測定地点は、必ずしも事故が発生した地点である必要はなく、前方にある事故発生現場の影響で渋滞が発生した地点や、迂回路になった地点であってもよい。
事故発生時刻383は、事故が発生した時刻を表わす。事故解決時刻384は、事故が解決した時刻を表わす。事故発生時刻383及び事故解決時刻384は、特殊事情発生時間帯情報の一例である。なお、事故解決時刻384は、事故が解決した時刻ではなく、事故解決後、事故による影響が解消した時刻を表わす構成であってもよい。
事故により拡張する範囲385は、事故発生時に、通行時間の範囲332に追加して付与する時間を表わす。
管理者5は、管理用端末4を介して、事故の情報380を登録・変更・削除することができる。
該当する事故の情報380が存在する場合、通行時間のゆらぎ付与部120は、処理装置911を用いて、通行時間の範囲332によって表わされる時間と、抽出した事故の情報380に含まれる事故により拡張する範囲385によって表わされる時間とを合計し、合計した時間を通行時間311の前後に付与することにより、通行した時間帯410を算出する。
該当する事故の情報380が存在しない場合、通行時間のゆらぎ付与部120は、処理装置911を用いて、通行時間の範囲332によって表わされる時間を、通行時間311の前後に付与することにより、通行した時間帯410を算出する。
含まれている場合、通行時間のゆらぎ付与部120は、通行時間帯拡張工程S413へ処理を進める。
含まれていない場合、通行時間のゆらぎ付与部120は、区間抽出工程S103へ処理を進める。
通行時間のゆらぎ付与部120は、更に、特定の地点を車両が通行した時間の付近で事故が発生したか否かにより通行した時間帯を決定する。
以上、各実施の形態で説明した構成は、一例であり、他の構成であってもよい。例えば、異なる実施の形態で説明した構成を組み合わせた構成であってもよいし、本質的でない部分の構成を、他の構成で置き換えた構成であってもよい。
上記通行日時取得部は、上記処理装置を用いて、車両が所定の地点を通行した通行日時(通行時間311)を取得する。
上記指標値割当部は、上記処理装置を用いて、上記通行日時取得部が取得した通行日時に基づいて、一日を分割した複数の時間帯(区間425)のうち、上記車両が上記所定の地点を通行した通行時刻を含む時間帯を求めて通行時間帯とし、上記通行時間帯の前後に連続した2つ以上の時間帯(通行時間を含む区間426)のそれぞれについて、0より大きい指標値(重み付けを行った値430)を割り当てる。
上記指標値集計部は、上記処理装置を用いて、上記複数の時間帯のそれぞれについて、上記指標値割当部が割り当てた指標値を集計して、集計値(計算した各区間の値460)を算出する。
上記定時通行判定部は、上記処理装置を用いて、上記複数の時間帯のうちいずれかの時間帯について上記指標値算出部が算出した集計値が閾値(352)以上である場合に、上記集計値が上記閾値以上である時間帯に上記車両が上記所定の地点を通行する定時通行車両であると判定する。
上記特殊事情取得部は、上記処理装置(911)を用いて、上記車両が上記所定の地点を通行する時刻に影響を与える事情が発生した特殊事情発生時間帯を取得する。
上記指標値割当部(120・130・140)は、上記特殊事情取得部が取得した特殊事情発生時間帯に上記通行日時が含まれる場合、上記特殊事情発生時間帯に上記通行日時が含まれない場合よりも多くの数の時間帯について、上記指標値を割り当てる。
上記通行速度取得部は、上記処理装置(911)を用いて、上記通行日時取得部が取得した通行日時に上記車両が上記所定の地点を通行した通行速度(314)を取得する。
上記指標値割当部(120・130・140)は、上記通行速度取得部が取得した通行速度が閾値(渋滞検出速度363)より遅い場合に、上記通行速度が上記閾値より速い場合よりも多くの数の時間帯について、上記指標値を割り当てる。
8時台、9時台など、時間帯を区切って全ての日付の各時間帯に車両の通行情報が存在しているどうか判定するような方式と異なり、8時59分、9時1分などのような区切りの時間を頻繁に通行している車両であっても、検出することができる。
また、8時台、9時台などの時間帯を、8時台及び9時台のように時間帯を2時間ごとにすることで8時台と9時台とにまたがって通行した車両を検出できるようにする方式と異なり、8時台及び9時台と10時台及び11時台との区切りである、9時台と、10時台とにまたがって通行した車両であっても、検出することができる。
また、1日単位の判定を行うことで時間帯の区切りをなくす方式と異なり、車両の検出だけでなく、通行した時間帯を判定することができる。
土曜日、日曜日、祝日を考慮し、全ての日付ではなく、通過日数が5割以上などの割合で特定の地点を同じ時間帯に通過しているどうかを判定する方式と異なり、車両の検出精度を高めることができる。
Claims (10)
- データを処理する処理装置と、通行日時取得部と、指標値割当部と、指標値集計部と、定時通行判定部とを有し、
上記通行日時取得部は、上記処理装置を用いて、車両が所定の地点を通行した通行日時を取得し、
上記指標値割当部は、上記処理装置を用いて、上記通行日時取得部が取得した通行日時に基づいて、一日を分割した複数の時間帯のうち、上記車両が上記所定の地点を通行した通行時刻を含む時間帯を求めて通行時間帯とし、上記通行時間帯の前後に連続した2つ以上の時間帯のそれぞれについて、0より大きい指標値を割り当て、
上記指標値集計部は、上記処理装置を用いて、上記複数の時間帯のそれぞれについて、上記指標値割当部が割り当てた指標値を集計して、集計値を算出し、
上記定時通行判定部は、上記処理装置を用いて、上記複数の時間帯のうちいずれかの時間帯について上記指標値集計部が算出した集計値が閾値以上である場合に、上記集計値が上記閾値以上である時間帯に上記車両が上記所定の地点を通行する定時通行車両であると判定する
ことを特徴とする定時通行判定装置。 - 上記指標値割当部は、上記通行時刻より所定の時間前の通行前時刻と、上記通行時刻より所定の時間後の通行後時刻とを算出し、算出した通行前時刻と通行後時刻との間の時刻を含む時間帯について、上記指標値を割り当てることを特徴とする請求項1に記載の定時通行判定装置。
- 上記指標値割当部は、所定の定数、または、上記通行時刻と上記時間帯との間の時間間隔が大きくなるほど小さくなる数値を、上記指標値とすることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の定時通行判定装置。
- 上記指標値集計部は、上記指標値の合計値、平均値、最頻値及び中央値のうちのいずれかを、上記集計値とすることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の定時通行判定装置。
- 上記指標値割当部は、上記車両が通行した曜日が所定の曜日である場合に、上記指標値を割り当てることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の定時通行判定装置。
- 上記定時通行判定装置は、更に、特殊事情取得部を有し、
上記特殊事情取得部は、上記処理装置を用いて、上記車両が上記所定の地点を通行する時刻に影響を与える事情が発生した特殊事情発生時間帯を取得し、
上記指標値割当部は、上記特殊事情取得部が取得した特殊事情発生時間帯に上記通行日時が含まれる場合、上記特殊事情発生時間帯に上記通行日時が含まれない場合よりも多くの数の時間帯について、上記指標値を割り当てる
ことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の定時通行判定装置。 - 上記特殊事情取得部が取得する特殊事情発生時間帯における上記車両が上記所定の地点を通行する時刻に影響を与える事情は、渋滞、道路工事及び事故のうち少なくともいずれかであることを特徴とする請求項6に記載の定時通行判定装置。
- 上記定時通行判定装置は、更に、通行速度取得部を有し、
上記通行速度取得部は、上記処理装置を用いて、上記通行日時取得部が取得した通行日時に上記車両が上記所定の地点を通行した通行速度を取得し、
上記指標値割当部は、上記通行速度取得部が取得した通行速度が閾値より遅い場合に、上記通行速度が上記閾値より速い場合よりも多くの数の時間帯について、上記指標値を割り当てる
ことを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の定時通行判定装置。 - データを処理する処理装置を有するコンピュータが実行することにより、上記コンピュータを、請求項1乃至請求項8のいずれかに記載の定時通行判定装置として機能させることを特徴とするコンピュータプログラム。
- データを処理する処理装置を有する定時通行判定装置が、車両が所定の地点を定時通行する定時通行車両であるか否かを判定する定時通行判定方法において、
上記処理装置が、車両が所定の地点を通行した通行日時を取得し、
上記処理装置が、取得した通行日時に基づいて、一日を分割した複数の時間帯のうち、上記車両が上記所定の地点を通行した通行時刻を含む時間帯を求めて通行時間帯とし、
上記処理装置が、上記通行時間帯の前後に連続した2つ以上の時間帯のそれぞれについて、0より大きい指標値を割り当て、
上記処理装置が、上記複数の時間帯のそれぞれについて、割り当てた指標値を集計して、集計値を算出し、
上記処理装置が、上記複数の時間帯のうちいずれかの時間帯について算出した集計値が閾値以上である場合に、上記集計値が上記閾値以上である時間帯に上記車両が上記所定の地点を通行する定時通行車両であると判定する
ことを特徴とする定時通行判定方法。
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