JP5811776B2 - 車両ドライバの特定装置及び車両ドライバの特定方法 - Google Patents
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Description
本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、車両ドライバの特定にかかる利便性が維持される運転操作の学習を通じての車両ドライバの特定をより高精度に行うことのできる車両ドライバの特定装置及び車両ドライバの特定方法を提供することにある。
請求項1に記載の発明は、車両を運転操作するドライバの運転操作態様に基づいてドライバの特定を行う車両ドライバの特定装置であって、ドライバによる運転操作の特徴量を示すデータが当該運転操作の行われた地点の別に記録されるデータベースと、特定対象とするドライバの該当する地点における運転操作の特徴量と前記データベースにデータとして記録された地点別の運転操作の特徴量との比較を通じてドライバを特定する処理を行うドライバ特定処理部と、を備え、前記データベースに記録された前記特徴量を示すデータに、特定の交差点に侵入してから該交差点を通過するまでの区間において、アクセルペダル、ターンランプ、およびブレーキペダルのそれぞれが操作された地点に関するデータが含まれることを要旨とする。
ところで、例えば、交差点では、交差点に進入してから同交差点を通過するまでの間に、車両の減速、加速、方向転換等をさせるための複数種の運転操作要素の一連の運転操作が交差点を含む所定の走行区間の各地点で行われる。そして、こうした運転操作要素の運転操作が行われる地点、換言すれば、各種運転操作が行われるタイミングとは、ドライバ毎に相違し、ドライバ固有の癖が反映されやすい。すなわち、こうした運転操作要素の一連の運転操作の組み合わせ態様は、同一のドライバにおいては共通もしくは類似する一方、異なるドライバ間では共通もしくは類似する蓋然性が極めて低い。
そこで、上記構成あるいは方法によるように、運転操作の特徴量として、一連の運転操作が行われる連続した地点のもとで行われる複数種の運転操作要素の操作態様を示すデータを、データベースに記録する。そして、この記録したデータに基づいてドライバを特定することとすれば、特定の交差点のもとで行われる一連の運転操作のパターンに基づいてドライバを特定することが可能となり、ドライバの特定精度の一層の向上が図られるようになる。
以下、本発明にかかる車両ドライバの特定装置及び車両ドライバの特定方法を具体化した第1の実施の形態について図1〜図5を参照して説明する。なお、本実施の形態の車両ドライバの特定装置及び車両ドライバの特定方法は、例えば複数のユーザに共有される車両に適用されるものである。
図3に示すように、道路上を走行する車両100が交差点SCに向かって走行しており、この車両100が交差点SCを左折しようとしていたとする。
図5にステップS100として示すように、特定対象とするドライバの運転操作する車両100が定期的に通過する或る交差点の手前に到達すると、この交差点における地点毎の運転操作要素の操作態様のデータベース化が完了しているか否かが判断される(ステップS101)。なお、例えば、車両100を運転する各ドライバによる運転操作要素の操作態様を示すデータがデータベース140に所定数以上記録されているとき、データベース化が完了している旨判断される。
(1)ドライバによる運転操作の特徴量を示すデータを、当該運転操作の行われた地点の別にデータベース140に記録した。そして、特定対象とするドライバの該当する地点における運転操作の特徴量とデータベース140にデータとして記録された地点別の運転操作の特徴量との比較を通じてドライバを特定した。これにより、ドライバを特定するための認証コードの入力やIDカードやIDキーによる認証をドライバに要求せずとも、ドライバが車両の運転操作を行う過程で、同ドライバの運転操作の特徴量に基づいて同ドライバを特定することが可能となる。また、これにより、地点毎に行われる運転操作の特徴量といったドライバ毎に固有の要素に基づき、ドライバを特定することが可能となり、ドライバの特定にかかる利便性が向上されるようになる。さらに、これにより、道路上を走行する際に継続的に行われる一連の車両操作を混合させることなく各地点毎に記録することが可能となり、地点毎に行われる運転操作の特徴量といったドライバ毎に固有の要素に基づいてドライバを特定することが可能となる。よって、ドライバの特定をより高精度に行うことができるようになる。
次に、本発明にかかる車両ドライバの特定装置及び車両ドライバの特定方法の第2の実施の形態を、第1の実施の形態との相違点を中心に、図6〜図10を参照して説明する。なお、本実施の形態にかかる車両ドライバの特定装置及び車両ドライバも、その基本的な構成は第1の実施の形態と同等であり、本実施の形態においても第1の実施の形態と実質的に同一の要素にはそれぞれ同一の符号を付して示し、重複する説明は割愛する。
図7(a)に示すように、道路上を走行する車両100が交差点SC1に向かって走行しており、この車両100が交差点SC1を左折しようとしていたとする。
図10にステップS200として示すように、ドライバを特定するために必要なデータが取得されていない経路を車両100が走行しており、この経路における運転履歴がデータベース140に未登録であったとする。
なお、上記各実施の形態は、以下のような形態をもって実施することもできる。
・上記第2の実施の形態では、走行環境の類似する地点として、道路線形、道路勾配、及び交差点形状の少なくとも1つが類似する地点を選択した。これに限らず、道路線形、道路勾配、及び交差点形状の全てが類似する地点を走行環境が類似する地点として選択するようにしてもよい。また併せて、道路線形、道路勾配、及び交差点形状の少なくとも1つが類似し、かつ、運転操作の特徴量を示すデータが取得されたときの路面状態、時間帯や車両100周辺の天候が車両100の走行時における路面状態、時間帯や天候と類似しているとき、それら各要素が類似する地点を走行環境の類似する地点として選択するようにしてもよい。また、走行環境の類似する地点として、車両100の走行時における路面状態、時間帯、及び天候の少なくとも1つが類似する地点を選択するようにしてもよい。この他、走行環境の類似する地点とは、同地点におけるドライバに固有の運転操作のパターンが反映されるものであればよく、適宜選択することが可能である。
Claims (6)
- 車両を運転操作するドライバの運転操作態様に基づいてドライバの特定を行う車両ドライバの特定装置であって、
ドライバによる運転操作の特徴量を示すデータが当該運転操作の行われた地点の別に記録されるデータベースと、特定対象とするドライバの該当する地点における運転操作の特徴量と前記データベースにデータとして記録された地点別の運転操作の特徴量との比較を通じてドライバを特定する処理を行うドライバ特定処理部と、を備え、
前記データベースに記録された前記特徴量を示すデータに、特定の交差点に侵入してから該交差点を通過するまでの区間において、アクセルペダル、ターンランプ、およびブレーキペダルのそれぞれが操作された地点に関するデータが含まれる
ことを特徴とする車両ドライバの特定装置。 - 前記ドライバ特定処理部は、ドライバの特定に際し、該当する地点におけるドライバの運転操作の特徴量を示すデータが前記データベースに存在しないとき、当該地点と走行環境の類似する地点における運転操作の特徴量を示すデータを用いて前記特定対象とするドライバを特定する
請求項1に記載の車両ドライバの特定装置。 - 前記ドライバ特定処理部は、該当する地点におけるドライバの運転操作の特徴量を示すデータが前記データベースに存在しないとき、前記特定対象とするドライバの特定に併せて、当該ドライバによる運転操作の特徴量を示すデータを前記データベースに新規登録する
請求項2に記載の車両ドライバの特定装置。 - 車両を運転操作するドライバの運転操作態様に基づいてドライバの特定を行う車両ドライバの特定方法であって、
データベース化処理部が、ドライバによる運転操作の特徴量を示すデータを当該運転操作の行われた地点の別にデータベースに記録するステップと、
ドライバ特定処理部が、特定対象とするドライバの該当する地点における運転操作の特徴量と前記データベースにデータとして記録された地点別の運転操作の特徴量との比較を通じてドライバを特定するステップと、を含み、
前記データベースに記録された前記特徴量を示すデータに、特定の交差点に侵入してから該交差点を通過するまでの区間において、アクセルペダル、ターンランプ、およびブレーキペダルのそれぞれが操作された地点に関するデータが含まれる
ことを特徴とする車両ドライバの特定方法。 - 前記ドライバ特定処理部は、前記特定するステップにおいて、該当する地点におけるドライバの運転操作態様を示すデータが前記データベースに存在しないとき、当該地点と走行環境の類似する地点における運転操作の特徴量を示すデータを用いて前記特定対象とするドライバを特定する
請求項4に記載の車両ドライバの特定方法。 - 前記ドライバ特定処理部は、前記特定するステップにおいて、該当する地点におけるドライバの運転操作の特徴量を示すデータが前記データベースに存在しないとき、前記特定対象とするドライバの特定に併せて、当該ドライバによる運転操作の特徴量を示すデータを前記データベースに新規登録する
請求項5に記載の車両ドライバの特定方法。
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