JP5805917B1 - 不燃木材の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ゲル状のフロッグ等の不純物を除去すると共に、不燃性を向上させることができる不燃木材の製造方法を提供する。【解決手段】 乾燥させた木材を投入した第1容器内を減圧し、不純物を除去するためのろ過層及び活性炭層を通過させ、空気中の炭酸ガスを除去した不燃剤貯蔵タンク内に貯蔵されるケイ酸ナトリウム水溶液を、前記第1容器内を減圧した状態で、前記木材に注入し、前記第1容器内を加圧した状態で、前記第1容器内のケイ酸ナトリウム水溶液を排出しながら、前記不燃剤貯蔵タンクから前記ケイ酸ナトリウム水溶液を所定量ずつ脈動で前記第1容器内へ供給し続けて前記木材に注入し、所定時間経過後に前記第1容器内の加圧状態を開放する加圧脈動注入を所定回数繰り返し行う。【選択図】図3

Description

本発明は、木材に所定の処理を施し不燃木材とする不燃木材の製造方法に関する。
現在、建築基準法では、例えば準防火地域に木造建築物を建てる場合等には、準耐火建築物とするために、主要構造部に不燃材料を使用する必要があり、これらの箇所に使用可能な材料が限定されている。そのため、屋根材としては、粘土瓦、コンクリート瓦、金属製瓦等の不燃材料が主として使用され、檜皮、萱、杉板等の可燃材料は、重要文化財に指定される等、特別な理由がない場合には使用することができないことになっている。
これらの問題を解決するため、様々な不燃木材の製造方法が提案されている。不燃木材の製造方法としては、例えば、厚さ6〜30mmの木材板を乾燥させて含水率5重量%以下となした後、この木材板を液温40〜70℃の硼酸及び水溶性硼酸塩のうちのいずれか一方または双方と水溶性リン酸塩と少量の着色剤を含む耐火剤溶液中に減圧下に6〜72時間浸漬し、次いで前記木材板を耐火材溶液から取り出して常温で1〜30日間乾燥させ、さらに30〜80℃で5時間〜9日間乾燥させて、前記木材板を含水率18重量%以下となすものである(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、このような不燃木材は、木材を不燃とする物質として水溶性ホウ酸塩や、水溶性リン酸塩等を使用しているので、結露水や雨水等によって、容易にこれらの物質が木材から溶出し、不燃効果が著しく減少するという問題や、周囲を汚染するという問題があった。そこで、本発明者は、結露水や雨水等で不燃化物質が溶出することがなく、周囲を汚染することがない不燃材料の製造方法を提案している(例えば、特許文献2参照)。この不燃材料の製造方法では、可燃材料を不燃材料とするための不燃化物質を炭酸ガスとケイ酸ナトリウム水溶液とから合成しており、この不燃化物質は、水に対して難溶又は不溶であるので、製造された不燃材料が結露水や雨水に晒されたとしても、可燃材料に含浸された不燃化物質が外部に溶出せず、周囲を汚染することがない。また、このように可燃材料から不燃化物質が溶出することがないので、不燃性が低下することを防止し、不燃効果を維持することができる。
特開2007−055271号公報 特開2009−202568号公報
しかしながら、ケイ酸ナトリウム水溶液が空気中の炭酸ガスと反応すると、ゲル状のフロック等の不純物が生じ、この状態で木材にケイ酸ナトリウム水溶液を注入させると、木の導管が塞がり、木の年輪と年輪の間にある柔らかい部分が陥没する虞がある。また、建築物等に用いられる不燃木材では、更なる不燃性の向上が求められている。
本発明は、上記のような種々の課題に鑑みてなされたものであって、ゲル状のフロッグ等の不純物を除去すると共に、不燃性を向上させることができる不燃木材の製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る不燃木材の製造方法は、乾燥させた木材を投入した第1容器内を減圧する減圧工程と、不純物を除去するためのろ過層及び活性炭層を通過させ、空気中の炭酸ガスを除去した不燃剤貯蔵タンク内に貯蔵されるケイ酸ナトリウム水溶液を、前記第1容器内を減圧した状態で、前記木材に注入する減圧注入工程と、前記第1容器内を加圧した状態で、前記第1容器内のケイ酸ナトリウム水溶液を排出しながら、前記不燃剤貯蔵タンクから前記ケイ酸ナトリウム水溶液を所定量ずつ脈動で前記第1容器内へ供給し続けて前記木材に注入し、所定時間経過後に前記第1容器内の加圧状態を開放する加圧脈動注入を所定回数繰り返し行う加圧脈動注入工程と、を含むことを特徴としている。
また、本発明に係る不燃木材の製造方法は、前記加圧脈動注入工程では、前記第1容器内を加圧した状態の前記所定時間は、1〜3時間に設定され、前記加圧脈動注入を繰り返し行う前記所定回数は、3〜6回に設定されることを特徴としている。
また、本発明に係る不燃木材の製造方法は、前記第1容器内の前記ケイ酸ナトリウム水溶液を回収し、前記ろ過層及び前記活性炭層を通して不純物を除去し、前記不燃剤貯蔵タンクに貯蔵して、前記減圧注入工程及び前記加圧脈動注入工程で再利用することを特徴としている。
また、本発明に係る不燃木材の製造方法は、前記加圧脈動注入工程後、前記ケイ酸ナトリウム水溶液が注入された前記木材を前記第1容器と異なる第2容器内に移し替え、水酸化カルシウムを水に糖類を添加した溶解液に溶解させることにより得られる水酸化カルシウムの水溶液に浸漬させる浸漬工程と、前記第2容器内を加圧した状態で、前記水酸化カルシウムを前記木材に注入する加圧注入工程と、前記第2容器内から前記木材を取り出して、前記第2容器内の前記水酸化カルシウムを洗浄する洗浄工程と、前記木材を前記第2容器内に投入し、炭酸ガスを前記第2容器内へ圧入する炭酸ガス圧入工程と、を含むことを特徴としている。
また、本発明に係る不燃木材の製造方法は、前記加圧脈動注入工程後、前記ケイ酸ナトリウム水溶液が注入された前記木材を前記第1容器と異なる第2容器内に移し替え、水酸化カルシウムを水に糖類を添加した溶解液に溶解させることにより得られる水酸化カルシウムの水溶液に浸漬させる浸漬工程と、炭酸ガスを前記第2容器内へ圧入する炭酸ガス圧入工程と、を含むことを特徴としている。
また、本発明に係る不燃木材の製造方法は、水に糖類を添加した前記溶解液が、溶解促進剤として次亜塩素酸カルシウム又は/及び苛性ソーダが添加されていることを特徴としている。
また、本発明に係る不燃木材の製造方法は、前記水酸化カルシウムが、貝殻の焼成品で食品添加物に準じるものであることを特徴としている。
本発明に係る不燃木材の製造方法によれば、ケイ酸ナトリウム水溶液を、不純物を除去するためのろ過層及び活性炭層を通過させて、不燃剤貯蔵タンク内に貯蔵するので、ケイ酸ナトリウム水溶液が空気中の炭酸ガスと反応して、ゲル状のフロック等が生じた場合でも、それらを除去することができる。また、不燃剤貯蔵タンク内の空気は、炭酸ガスが除去されているので、不燃剤貯蔵タンク内に貯蔵されたケイ酸ナトリウム水溶液が炭酸ガスに反応して、ゲル状のフロックが生じることを抑制することができる。これにより、不燃剤貯蔵タンク内にケイ酸ナトリウム水溶液を、第1容器内に投入した木材に注入する際に、木の導管が塞がって、木の年輪と年輪の間にある柔らかい部分が陥没することを防止することができる。
また、本発明に係る不燃木材の製造方法では、第1容器内を加圧した状態で、第1容器内のケイ酸ナトリウム水溶液を排出しながら、不燃剤貯蔵タンクからケイ酸ナトリウム水溶液を所定量ずつ脈動で第1容器内へ供給し続けて木材に注入し、所定時間経過後に第1容器内の加圧状態を開放する加圧脈動注入を所定回数繰り返し行うので、木材の全体にわたって満遍なく効率的にケイ酸ナトリウム水溶液を注入することができ、不燃性を向上させることができると共に、変形等を抑制することができる。
また、本発明に係る不燃木材の製造方法によれば、第1容器内を加圧した状態の所定時間を1〜3時間に設定し、加圧脈動注入を繰り返し行う所定回数を3〜6回に設定することにより、木材により満遍なく効率的にケイ酸ナトリウムを注入することができる。
また、本発明に係る不燃木材の製造方法によれば、第1容器内のケイ酸ナトリウム水溶液を回収し、ろ過層及び活性炭層を通して不純物を除去し、不燃剤貯蔵タンクに貯蔵して再利用することにより、廃液の量を軽減することができるので、環境に良い。また、このようにケイ酸ナトリウム水溶液を再利用することにより、ケイ酸ナトリウム水溶液の使用量を軽減することができるので、製造コストを削減することができる。
また、本発明に係る不燃木材の製造方法によれば、加圧脈動注入工程後、ケイ酸ナトリウム水溶液が含浸された木材を第1容器から第2容器内に移し替え、水酸化カルシウムを水に糖類を添加した溶解液に溶解させることにより得られる水酸化カルシウムの水溶液に浸漬させ、第2容器内を加圧した状態で、水酸化カルシウムを木材に注入することにより、ケイ酸と水酸化カルシウムを反応させてケイ酸カルシウムを生成することができる。また、溶解液として水に糖類を添加したものを用いているので、水酸化カルシウムを溶解させ易くすることができ、効率良く水酸化カルシウムを木材に注入することができる。そして、第2容器内から木材を取り出して、第2容器内の水酸化カルシウムを洗浄した後、木材を第2容器内に再び投入し、炭酸ガスを第2容器内へ圧入することにより、ケイ酸ナトリウム水溶液と炭酸ガスとを木材の表面及び内部で反応させて不燃化物質を生成することができるので、高い不燃性を有する不燃木材を製造することができる。
また、第2容器内へ炭酸ガスを圧入する前に、第2容器内から木材を取り出して、第2容器内の水酸化カルシウムを洗浄するので、第2容器内の水酸化カルシウムと空気中の炭酸ガスとが反応して生成される炭酸カルシウム等の沈殿物を洗い流すことができ、その後、木材が再び投入された第2容器内に炭酸ガスを圧入することにより、木材に含浸されているケイ酸ナトリウム水溶液と炭酸ガスとを適切に反応させて不燃化物質を生成することができる。また、このようにケイ酸ナトリウム水溶液と炭酸ガスを反応させて生成される不燃化物質は、水に対して難溶又は不溶であるので、製造された不燃木材が、結露水や雨水に晒されたとしても、不燃化物質が外部に溶出することを抑制し、不燃性が低下することを軽減することができる。また、このケイ酸ナトリウム水溶液と炭酸ガスを反応させて生成される不燃化物質は、水の中では弱アルカリ性を示すので、シロアリ等の害虫や菌類の侵入を防止することができ、耐腐食性を向上させることができる。また、本発明では、ケイ酸ナトリウム水溶液と反応させるガスとして、炭酸ガスを用いているので、そのまま大気中に放出したとしても無害であるため、作業者の健康や環境に悪影響を及ぼすことを防止することができる。
また、本発明に係る不燃木材の製造方法によれば、水に糖類を添加した溶解液は、溶解促進剤として次亜塩素酸カルシウム又は/及び苛性ソーダが添加されているので、より水酸化カルシウムの溶解を促進させることができる。
また、本発明に係る不燃木材の製造方法によれば、水酸化カルシウムは、貝殻の焼成品で食品添加物に準じるものを使用するので、製造した不燃木材を内装材として使用するような場合でも、居住者の健康に悪影響を及ぼすことを抑制することができる。
本発明に係る不燃木材の製造方法に用いる容器の一例を示す概略模式図であって、(a)は注入釜を有する第1容器を示しており、(b)は反応釜を有する第2容器を示している。 本発明に係る不燃木材の製造方法に用いる不燃剤貯蔵タンク及び不燃剤回収タンクの一例を示す概略模式図である。 本発明の実施形態に係る不燃木材の製造方法の工程の一例を示す製造工程図である。 加圧脈動注入工程における第1容器内の圧力変化の一例について説明するためのグラフである。 本発明の他の実施形態に係る不燃木材の製造方法の工程の一例を示す製造工程図である。
以下、本発明の実施形態に係る不燃木材の製造方法について図面を参照しつつ説明する。本実施形態に係る不燃木材1の製造方法は、不燃剤としてケイ酸ナトリウム水溶液(珪酸ソーダ)を使用するものであって、図1に示すように、例えば、耐圧の第1容器2及び第2容器3を用いる。
第1容器2及び第2容器3は、ケイ酸ナトリウム水溶液との反応において、酸等の金属を腐食するような物質が生成することも考えられるので、第1容器2及び第2容器3の全体、及びケイ酸ナトリウム水溶液が通る第1容器2及の配管4等は、耐腐食性のステンレス等で形成されていることが好ましい。
第1容器2は、ケイ酸ナトリウム水溶液を木材10に注入するために用いられるものであって、図1に示すように、縦長の略円筒状に形成されており、側面が架台6に支持され、木材10等が投入される注入釜21と、該注入釜21の上部の開口を閉鎖する蓋部材22等を備えている。第1容器2は、密閉可能な容器であって、気密性を確保するために、注入釜21の縁部21aと蓋部材22の縁部22aとの間には、例えば、ゴム製のパッキン23が設けられている。この第1容器2としては、例えば、9.9kg/cmの注入釜22を備える二種容器等を好適に用いることができる。また、詳しくは図示しないが、注入釜21と蓋部材22とは、注入釜21の縁部21aに形成されている連結孔と、蓋部材22の縁部21aに形成されている連結孔とがボルト・ナットによって連結自在となっており、第1容器2内を加圧した際にも蓋部材22が開いたり、これらの隙間から空気が出入りしたりすることがないように構成されている。また、蓋部材22は、例えば、その一部が注入釜21と軸部を介して連結されており、周知の動力源等によって軸部を中心に水平方向に回転させられることによって注入釜21の上部の開口を開閉できるように構成されている。尚、第1容器2は、本実施形態に限定されるものではなく、従来公知のものを適宜用いることができ、例えば、蓋部材22をクラッチドアとして構成しても良い。
そして、注入釜21の下方には、注入口24が形成されており、この注入口24には、図2に示すケイ酸ナトリウム水溶液を貯蔵する不燃剤貯蔵タンク7から第1容器2内へケイ酸ナトリウム水溶液を搬送するための配管4が連結されている。配管4における注入釜21の近傍にはバルブ25が設けられており、注入釜21へ流入させるケイ酸ナトリウム水溶液の量の調節等を行うことができるようになっている。また、蓋部材22には、第1容器2内の圧力を調整するための圧力調整弁26、第1容器2内の圧力を開放するための開放バルブ27等が設けられている。また、詳しくは図示しないが、蓋部材22には、第1容器2内の圧力を検知するための圧力計や、注入釜21内の水溶液量を確認するためのレベルゲージ等が適宜設けられている。尚、圧力調整弁26は不図示の圧力調整装置等と連結されており、第1容器2内を加圧又は減圧することができる。
ケイ酸ナトリウム水溶液を貯蔵する不燃剤貯蔵タンク7は、図2に示すように、不純物を除去するためのろ過層8及び活性炭層9を通過させて不純物を除去したケイ酸ナトリウム水溶液を貯蔵している。ろ過層8は、例えば、1μm程度のろ過フィルタを有するものであって、ケイ酸ナトリウム水溶液を、このろ過フィルタを通過させてろ過することによって、ケイ酸ナトリウム水溶液が空気中の炭酸ガスと反応して生成されるゲル状のフロック等の不純物を除去する。また、活性炭層9は、例えば、アルカリ溶液用の活性炭フィルタを有するものであって、ろ過層8を通過してきたケイ酸ナトリウム水溶液中の不純物を更に吸着させて除去する。これにより、不燃剤貯蔵タンク7には、不純物のないケイ酸ナトリウム水溶液を貯蔵することができる。
尚、本実施形態において用いるケイ酸ナトリウム水溶液(珪酸ソーダ)は、比重が1.1〜1.3程度のものであり、例えば、水溶液を生成しうる程度に水への溶解性が高い市販のケイ酸化物を水に溶解させたものを用いることができ、特にナトリウムの含有量を極端に少ないもの、又は化粧品添加物としての規格品等を用いることが好ましい。このようなケイ酸ナトリウム水溶液は、炭酸ガスと反応して水に対して難溶又は不溶な不燃化物質を生成し得るものである。
また、不燃剤貯蔵タンク7及び製造工程で利用された第1容器2内のケイ酸ナトリウム水溶液を回収するための不燃剤回収タンク11には、それぞれのタンク内の空気中の炭酸ガスを除去するための炭酸ガス除去器12が接続されている。これにより、不燃剤貯蔵タンク7及び不燃剤回収タンク11内のケイ酸ナトリウム水溶液が空気中の炭酸ガスに反応して、ゲル状の不純物が生じることを抑制することができる。尚、これらの不燃剤貯蔵タンク7及び不燃剤回収タンク11は、ケイ酸ナトリウム水溶液との反応において、酸等の金属を腐食するような物質が生成することも考えられるので、耐腐食性のステンレス等で形成されていることが好ましい。
第2容器3は、第1容器2から移し替えられた木材10に水酸化カルシウムを注入、及び、炭酸ガスを圧入するためのものであって、図1に示すように、第1容器2と同様に縦長の略円筒状に形成されており、側面が架台6に支持され、木材10等が投入される反応釜31と、該反応釜31の上部の開口を閉鎖する蓋部材32等を備えている。この第2容器3も第1容器2と同様に密閉可能な容器であって、気密性を確保するために、反応釜31の縁部31aと蓋部材32の縁部32aとの間には、例えば、ゴム製のパッキン33が設けられている。この第2容器3としては、例えば、2kg/cm以下の反応釜31を備える無許可容器等を好適に用いることができる。また、詳しくは図示しないが、反応釜31と蓋部材32とは、反応釜31の縁部31aに形成されている連結孔と、蓋部材32の縁部32aに形成されている連結孔とがボルト・ナットによって連結自在となっており、第2容器3内を加圧した際にも蓋部材32が開いたり、これらの隙間から空気が出入りしたりすることがないように構成されている。また、蓋部材32は、例えば、その一部が反応釜31と軸部を介して連結されており、周知の動力源等によって軸部を中心に水平方向に回転させられることによって反応釜31の上部の開口を開閉できるように構成されている。
そして、反応釜31の下方には、注入口34が形成されており、この注入口34には、水酸化カルシウム水溶液を貯蔵する不図示の水酸化カルシウム水溶液貯蔵タンクや炭酸ガスが圧縮された状態で収容される不図示の炭酸ガスボンベから第2容器3内へそれぞれ水酸化カルシウム水溶液や炭酸ガスを搬送するための配管5a、5bが連結されている。配管5aにおける反応釜31の近傍には、バルブ35が設けられており、反応釜31へ流入させる水酸化カルシウム水溶液の量の調節等を行うことができるようになっている。また、配管5bにおける反応釜31の近傍には、ガス注入弁36が設けられており、反応釜31へ流入させる炭酸ガスの量の調節等を行うことができるようになっている。また、蓋部材32には、第2容器3内の排気を行うための排気弁37や、詳しくは図示しないが、第2容器3内の圧力を検知するための圧力計、反応釜31内の水溶液量を確認するためのレベルゲージ等が適宜設けられている。尚、本実施形態では、縦長の第1容器2及び第2容器3を使用する例を示しているが、第1容器2及び第2容器3として横長の容器を使用することも可能である。
また、本実施形態において用いる水酸化カルシウム水溶液は、水酸化カルシウムを水に砂糖やブドウ糖等の糖類を添加した溶解液に溶解させている。水酸化カルシウムは、単に水に溶解させた場合には、100ml当たり約0.14g程度しか溶解しないが、このように水に砂糖やブドウ糖等の糖類を添加した溶解液を用いることにより、溶解性を10倍以上高めることができる。また、更にこの溶解液に溶解促進剤として次亜塩素酸カルシウム又は/及び苛性ソーダが添加するようにしても良い。これにより、更に酸化カルシウムの溶解を促進させることができる。尚、本実施形態に用いる水酸化カルシウムとしては、例えば、貝殻の焼成品で食品添加物に準じるものを使用することが好ましい。これにより、人体への安全性を高めることができ、不燃木材1を内装材として使用するような場合でも、居住者の健康に悪影響を及ぼすことを抑制することができる。
不燃木材1として処理される木材10は、特に限定されるものではなく、一般的に建築物を始めとする工業材料に汎用される材料を好適に使用することができ、例えば、椰子ガラ、しろ、麻等の繊維、藁、麦藁、葦、薄等の茅葺屋根に使用される植物、竹、さらには、杉、桐、松、楢、ブナ、檜及び桜等の木材、及びこれらの合板や、これらを縄状にした成型品等、不燃化物質を含浸させることができるものである限り、その種類や形状を問わず用いることができる。そして、このような木材10に不燃化物質を含浸させる際には、木材10を予め乾燥させておくことで、木材10により多くの不燃化物質を含浸させることができる。そのため、木材10を減圧下で加熱乾燥を行い、その含水率が例えば15%以下程度としておくことが好ましい。
以下、本発明に係る不燃木材1の製造方法の実施形態の一例について図1〜図4を参照しつつ説明する。図3に示すように、本実施形態に係る不燃木材1の製造方法では、例えば、設定された所定の大きさにカットした薄板状の木材10を不図示の乾燥器等を用いて予め乾燥させておく(S101)。木材10は、不燃剤であるケイ酸ナトリウム水溶液の注入を効率良く行うために、含水率が15%以下、より好ましくは10%以下になるように乾燥させる。尚、ここで用いる乾燥器等は、特に限定されるものではなく、使用する木材10の種類や形状等に応じて、従来公知の乾燥器を用いれば良い。そして、このように乾燥させた木材10を、例えば、不図示の籠等に入れた状態で、図1に示すように、木材10が縦向きになるように、注入釜21の上部の開口から第1容器2内に投入し、蓋部材22を閉鎖して密閉する。このように木材10を縦向きに投入することにより、木の年輪と年輪の間にある柔らかい部分が陥没し難くなる。
次に、木材10を投入した第1容器2内の圧力を不図示の真空ポンプ等を用いて、数時間かけて、例えば0.01Mpa以下まで減圧する(S102)。そして、このように第1容器2内を減圧した状態で、バルブ25を開けて、不純物がろ過層8及び活性炭層9で不純物が除去されたケイ酸ナトリウム水溶液が貯蔵されている不燃剤貯蔵タンク7からケイ酸ナトリウム水溶液を注入釜21内へ木材10の全体が漬かる程度まで流入させ、木材10へケイ酸ナトリウム水溶液を注入する(S103)。このように予め、S102の工程にて第1容器2内の圧力を減圧させておくことにより、第1容器2内へケイ酸ナトリウム水溶液を容易に流入させることができ、木材10の内部へケイ酸ナトリウム水溶液を効率的に含浸させることができる。尚、木材10へのケイ酸ナトリウム水溶液の注入は、常温で行っても良いが、温度が40〜60度程度のケイ酸ナトリウム水溶液を使用しても良い。また、S103のケイ酸ナトリウム水溶液を減圧注入する時間は、使用する注入釜21の大きさや、木材10の大きさや厚み等によって適宜変更しても良い。
そして、その後、第1容器2内を0.3〜1.0(例えば0.97)MPa程度に加圧した状態で、第1容器2内のケイ酸ナトリウム水溶液を圧力調整弁26を用いて第1容器2の上部から排出しながら、例えば、不図示のエアー駆動ピストンポンプを用いて、不燃剤貯蔵タンク7に貯蔵されているケイ酸ナトリウム水溶液を注入釜21の下部の注入口24から所定量ずつ脈動で前記第1容器内へ供給し続けて木材に注入し、図4に示すように、所定時間T1経過後に第1容器2内の加圧状態を開放バルブ25を用いて開放する加圧脈動注入を所定回数繰り返し行う(S104)。このようにエアー駆動ピストンポンプを用いて、ケイ酸ナトリウム水溶液を所定量ずつ第1容器2内へ供給しながら、脈動で加圧することによって、絶えず新しいケイ酸ナトリウム水溶液が第1容器2の下部から入って、上部で排出されるので、木材10の全体にわたって満遍なく効率的にケイ酸ナトリウム水溶液を注入することができる。また、このようにケイ酸ナトリウム水溶液を所定量ずつ第1容器2内へ供給することで、液圧によって加圧しているので、エアーによって加圧するような場合とは異なり、圧力によって注入釜21内が膨張したとしてもその分の量のケイ酸ナトリウム水溶液しか供給されないため、パッキン等が破裂するような虞を軽減し、ケイ酸ナトリウム水溶液が第1容器2内から漏れることを抑制することができる。
また、図4に示すように、このS104の加圧脈動注入工程における第1容器2内を加圧している状態の所定時間T1は、例えば、1〜3時間に設定され、加圧状態を開放している間の時間T2は、15分程度に設定される。そして、加圧脈動注入を繰り返し行う所定回数は、例えば、3〜6回に設定され、全体としてS104の加圧脈動注入工程が8〜12時間になるように設定されることが好ましい。また、エアー駆動ピストンポンプによって供給されるケイ酸ナトリウム水溶液の1度の量は、特に限定されるものではなく、第1容器2の容量等に応じて適宜設定されるものであり、例えば、200リットルの容量の場合には、0.1リットル程度ずつ脈動で供給されることが好ましい。尚、エアー駆動ピストンポンプを用いて脈動させる代わりに、第1容器2にバイブレータ等を取り付けて、振動を発生させるようにしても良い。
また、図3に示すように、S104の工程で用いられた第1容器2内のケイ酸ナトリウム水溶液は、図2に示す不燃剤回収タンク11で回収され、ろ過層8及び活性炭層9を通して不純物が除去された後、再び不燃剤貯蔵タンク7へと貯蔵され、S103の減圧注入工程及びS104の加圧脈動注入工程で再利用される。これにより廃液の量を軽減することができるので、環境に良く、且つ、ケイ酸ナトリウム水溶液の使用量を軽減することができるので、製造コストを削減することができる。
また、S104の工程で木材10にケイ酸ナトリウム水溶液を含浸させた後、この木材10が入れられている籠ごと、図2に示す第2容器3内へと移し替えを行う。つまり、木材10が入れられている籠を第1容器2内から取り出し、反応釜31の上部の開口から第2容器3内に投入し、蓋部材32を閉鎖して密閉する。このようにS104の工程の後、容器を移し替えることで、第1容器2内に残っているケイ酸ナトリウム水溶液が空気中の炭酸ガスと反応することによる影響を受けることがないため、時間をロスすることなく、製造時間を短縮することができる。
そして、第2容器3内に木材10が移し替えられた後、第2容器3の反応釜31内へ水酸化カルシウム水溶液を流入させ、木材10を水酸化カルシウム水溶液に浸漬させる(S105)。尚、水酸化カルシウム水溶液は、予め水酸化カルシウムを水に糖類を添加した溶解液に溶解させることにより得られたものである。この水酸化カルシウム水溶液は、不図示の水酸化カルシウム貯蔵タンクに貯蔵されており、バルブ35を開けることによって、不図示のフィルタを介して水酸化カルシウム貯蔵タンク内の沈殿物が除去され、注入口34から第2容器3内へ供給される。また、木材10を水酸化カルシウム水溶液に浸漬させる時間は、特に限定されるものではないが、木材10に注入されているケイ酸ナトリウムと水酸化カルシウムが反応するように約30分程度浸漬させることが好ましい。
そして、その後、第2容器3内を0.2MPa程度に加圧した状態で、水酸化カルシウム貯蔵タンクから不図示のポンプを介して水酸化カルシウム水溶液を約30分程度かけて木材10に加圧注入する(S106)。これにより、更にケイ酸ナトリウムと水酸化カルシウムとの反応が促進される。
次に、第2容器3内から籠ごと木材10を取り出して、第2容器3内の水酸化カルシウム水溶液を水で洗浄する(S107)。これにより、第2容器3内の水酸化カルシウムと空気中の炭酸ガスとが反応して生成される炭酸カルシウム等の沈殿物を洗い流すことができる。また、洗浄された水酸化カルシウム水溶液は、再び不図示の水酸化カルシウム水溶液貯蔵タンクに貯蔵され、S105及びS106の工程で再利用することができる。
その後、再び木材10が入れられている籠を反応釜31の上部の開口から第2容器3内に投入し、蓋部材32を閉鎖して密閉し、ガス注入弁36を開けて、不図示の炭酸ガスボンベから第2容器3内へ炭酸ガスを圧入する(S108)。これにより、炭酸ガスが木材10に含浸されているケイ酸ナトリウム水溶液と反応し、不燃化物質が生成される。そして、第2容器3内の圧力を常圧に戻してから蓋部材32を開放し、製造された不燃木材1を取り出し、不図示の乾燥機等を用いて不燃木材1を乾燥させる(S109)。尚、乾燥の仕方は、木材10の種類等に応じて適宜決定すれば良い。また、S108の工程によって、不燃木材1とは別に生成される副産物は、樹脂の発泡剤の代わりや、ケイ酸肥料として利用することができる。
また、本発明に係る不燃木材1の製造方法の他の実施形態としては、図5に示すように、図3に示すS106及びS107の工程を省略し、第2容器3の反応釜31内へ水酸化カルシウム水溶液を流入させ、木材10を水酸化カルシウム水溶液に浸漬させ(S205)、ケイ酸ナトリウムと水酸化カルシウムを反応させた後、ガス注入弁36を開けて、不図示の炭酸ガスボンベから第2容器3内へ炭酸ガスを圧入するようにしても良い(S206)。また、不燃木材1を内装材として使用するような場合には、図3に示すS105〜S108の工程を省略するようにしても良い。
尚、本発明の実施の形態は上述の形態に限るものではなく、本発明の思想の範囲を逸脱しない範囲で適宜変更することができる。
1 不燃木材
2 第1容器
3 第2容器
7 不燃剤貯蔵タンク
8 ろ過層
9 活性炭層
10 木材

Claims (7)

  1. 乾燥させた木材を投入した第1容器内を減圧する減圧工程と、
    不純物を除去するためのろ過層及び活性炭層を通過させ、空気中の炭酸ガスを除去した不燃剤貯蔵タンク内に貯蔵されるケイ酸ナトリウム水溶液を、前記第1容器内を減圧した状態で、前記木材に注入する減圧注入工程と、
    前記第1容器内を加圧した状態で、前記第1容器内のケイ酸ナトリウム水溶液を排出しながら、前記不燃剤貯蔵タンクから前記ケイ酸ナトリウム水溶液を所定量ずつ脈動で前記第1容器内へ供給し続けて前記木材に注入し、所定時間経過後に前記第1容器内の加圧状態を開放する加圧脈動注入を所定回数繰り返し行う加圧脈動注入工程と、を含むことを特徴とする不燃木材の製造方法。
  2. 前記加圧脈動注入工程では、前記第1容器内を加圧した状態の前記所定時間は、1〜3時間に設定され、前記加圧脈動注入を繰り返し行う前記所定回数は、3〜6回に設定されることを特徴とする請求項1に記載の不燃木材の製造方法。
  3. 前記第1容器内の前記ケイ酸ナトリウム水溶液を回収し、前記ろ過層及び前記活性炭層を通して不純物を除去し、前記不燃剤貯蔵タンクに貯蔵して、前記減圧注入工程及び前記加圧脈動注入工程で再利用することを特徴とする請求項1又は2に記載の不燃木材の製造方法。
  4. 前記加圧脈動注入工程後、前記ケイ酸ナトリウム水溶液が注入された前記木材を前記第1容器と異なる第2容器内に移し替え、水酸化カルシウムを水に糖類を添加した溶解液に溶解させることにより得られる水酸化カルシウムの水溶液に浸漬させる浸漬工程と、
    前記第2容器内を加圧した状態で、前記水酸化カルシウムを前記木材に注入する加圧注入工程と、
    前記第2容器内から前記木材を取り出して、前記第2容器内の前記水酸化カルシウムを洗浄する洗浄工程と、
    前記木材を前記第2容器内に投入し、炭酸ガスを前記第2容器内へ圧入する炭酸ガス圧入工程と、を含むことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の不燃木材の製造方法。
  5. 前記加圧脈動注入工程後、前記ケイ酸ナトリウム水溶液が注入された前記木材を前記第1容器と異なる第2容器内に移し替え、水酸化カルシウムを水に糖類を添加した溶解液に溶解させることにより得られる水酸化カルシウムの水溶液に浸漬させる浸漬工程と、
    炭酸ガスを前記第2容器内へ圧入する炭酸ガス圧入工程と、を含むことを特徴とする請求項1乃至3のいずれに記載の不燃木材の製造方法。
  6. 水に糖類を添加した前記溶解液は、溶解促進剤として次亜塩素酸カルシウム又は/及び苛性ソーダが添加されていることを特徴とする請求項4又は5に記載の不燃木材の製造方法。
  7. 前記水酸化カルシウムは、貝殻の焼成品で食品添加物に準じるものであることを特徴とする請求項4乃至6のいずれかに記載の不燃木材の製造方法。
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