JP5803161B2 - 画像処理装置、画像処理システム、及び画像処理プログラム - Google Patents

画像処理装置、画像処理システム、及び画像処理プログラム Download PDF

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Description

本発明は、機器連携による画像処理技術に関するものである。
従来、機器連携により利用者からの要求ジョブを処理する画像処理システムが知られている。例えば、特許文献1には、出力先指定された画像処理装置(連携先機器)において、要求ジョブが出力できない場合に、他の画像処理装置の中から、要求ジョブを出力可能な機器(代替機器)を検索し、画像処理装置から代替機器に画像データを送信することで、要求ジョブの実行を行い、画像処理を継続することができるシステムが開示されている。
しかしながら、従来の画像処理方法では、連携先機器でエラーとなった場合の画像処理を継続するためのリカバリ処理について考慮されていない。
例えば、検索時には、用紙サイズ一致により出力可能と判断された連携先機器であっても、他の利用者のジョブ実行によって、一致した用紙が使用されたり、用紙サイズが変更されたりする。これにより、連携先機器では、受信した画像データのジョブ実行時に、用紙エンドや用紙サイズ不一致によるエラーが発生することが考えられる。このような場合、発生したエラーを解消し、要求ジョブを実行するには、ジョブを要求した利用者が、連携先機器に赴き、用紙を補充したり、用紙サイズを再設定したりしなければならない。
このように、従来の画像処理方法では、利用者が連携先機器に赴き、発生したエラーに対してリカバリ作業を行わなければならず、その作業は、利用者によって煩雑なものであった。
本来、リカバリ処理では、利用者の利便性を考慮すると、まず、ジョブ要求元の機器から連携先機器で発生したエラーの解決を試み、適切な方法で解決できない場合に、代替機器である他の画像処理装置を新たな連携先機器とし、処理を継続実行することが望まれる。
本発明は上記従来技術の問題点を鑑み提案されたものであり、連携先機器で発生したエラーに対して利便性の高いリカバリ処理が行える画像処理装置、画像処理システム、及び画像処理プログラムを提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明に係る画像処理装置は、所定のデータ伝送路を介して、複数の連携先機器と接続され、機器連携により要求ジョブに対して画像処理を行う画像処理装置であって、前記要求ジョブに対して行う画像処理の動作設定を前記連携先機器に行う動作設定手段と、要求ジョブデータを前記連携先機器に転送するデータ転送手段と、前記連携先機器で前記要求ジョブの画像処理中に発生したエラーを検知するエラー検知手段と、前記連携先機器で発生したエラーに対して行うリカバリ処理を制御するリカバリ制御手段と、を有し、前記動作設定手段が、前記連携先機器に動作設定を行い、前記データ転送手段が、前記連携先機器に前記要求ジョブデータを転送することで、前記連携先機器に対して、前記要求ジョブへの画像処理の実行を要求し、前記エラー検知手段が、前記連携先機器で発生した用紙又は画像サイズに関するエラーを検知すると、前記リカバリ制御手段が、前記エラー検知手段により検知された前記エラーに対して自機又は前記連携先機器でリカバリ処理が行えるか否かを判定し、前記リカバリ制御手段によりリカバリ処理が行えると判定された場合に、前記動作設定手段は、利用者により変更された動作設定に基づき、前記連携先機器の動作設定を変更し、画像処理の再実行を要求し、前記リカバリ制御手段により自機又は前記連携先機器でリカバリ処理が行えないと判定された場合に、前記リカバリ制御手段は、前記要求ジョブを出力可能な連携先機器を代替機器として決定し、利用者により変更された動作設定に基づき、前記動作設定手段は、前記代替機器の動作設定を変更し、前記データ転送手段が、前記代替機器に前記要求ジョブデータを転送することで、画像処理の再実行を要求し、前記リカバリ制御手段は、前記代替機器の用紙及び再編機能に関する情報から、前記代替機器を決定することを特徴とする。
このような構成によって、本発明に係る画像処理装置は、連携先機器に対して、ジョブの動作設定を行った上で、ジョブデータを送信し、画像処理の実行を要求する。その後、画像処理装置は、連携先機器で発生したエラーを検知すると、連携先機器から受信したエラー情報や機器情報など(受信情報)に基づき、利用者に対してエラー通知とともに動作設定の変更(リカバリ処理)を促す画面を表示する。画像処理装置は、画面を介して、利用者から動作設定変更による画像処理の継続指示を受け付けると、変更された動作設定値に基づき、検知されたエラーに対して、当該装置(実行要求元機器)又は連携先機器で適切なリカバリ処理が行えるか否かを判定する。画像処理装置は、適切なリカバリ処理が行えると判定した場合、変更された動作設定値に基づき、実行要求元機器又は連携先機器の設定を変更し、画像処理を再開する。一方、画像処理装置は、適切なリカバリ処理が行えないと判定した場合、他の画像処理装置の中から、要求ジョブを出力可能な代替機器を決定し、変更された動作設定値に基づき、代替機器の設定を変更し、ジョブデータを送信し、画像処理を再開する。
これによって、本発明に係る画像処理システムでは、連携先機器でエラーが発生した場合、連携先機器、実行要求元機器、代替機器と段階的にリカバリ処理を行い、利用者から要求された画像処理の実行を継続できる。
本発明によれば、ジョブ要求元の機器又は連携先機器で適切なリカバリ処理が行えるか否かを判定し、判定結果に基づき、連携先機器、実行要求元機器、代替機器と段階的にリカバリ処理を行うことで、連携先機器で発生したエラーに対して利便性の高いリカバリ処理が行える画像処理装置、画像処理システム、及び画像処理プログラムを提供することができる。
本発明の第1の実施形態に係る画像処理システムの構成例を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る画像処理装置のハードウェア構成例を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る画像処理の機能構成例を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る機器情報のデータ例を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係るリカバリ時の操作画面例を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る再編機能情報のデータ例を示す図である。 本発明の第1の実施形形態に係る代替機器決定規則の設定画面例を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る画像処理時のリカバリ処理手順例を示すシーケンス図である。 本発明の第1の実施形形態に係るリカバリ選択時の処理手順例を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施形形態に係るリカバリ選択時の操作画面例を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る選択後のリカバリ処理手順例を示すシーケンス図である。 本発明の第1の実施形態に係る代替機器検索・決定時の処理手順例を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施形形態に係る代替機器検索・決定時の操作画面例を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る代替機器自動決定時の処理手順例を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施形態に係る決定後のリカバリ処理手順例を示すシーケンス図である。
以下、本発明の好適な実施の形態(以下「実施形態」という)について、図面を用いて詳細に説明する。
[第1の実施形態]
<システム構成>
図1は、本実施形態に係る画像処理システム1の構成例を示す図である。
図1には、複数の画像処理装置100〜100(以降総称する場合「画像処理装置100」という)が、例えば、LAN(Local Area Network)などのデータ伝送路Nで接続されるシステム構成例が示されている。
画像処理装置100は、画像処理機能を有する機器である。画像処理機能には、例えば、コピー機能、スキャン機能、及びプリント機能などがある。
画像処理システム1では、次のような画像処理を行うことができる。例えば、実行要求元機器の画像処理装置100では、コピージョブの要求を受け付けると、要求時の部数設定値を連携先機器の画像処理装置100に設定する。その後、画像処理装置100は、原稿を読み取り、連携先機器の画像処理装置100に読み取り画像を送信する。その結果、画像処理装置100では、画像処理装置100により設定された部数設定値に従って、受信した読み取り画像が出力される。
以上のように、本実施形態に係る画像処理システム1は、上記システム構成により、機器連携による画像処理サービスを提供することができる。
<ハードウェア構成>
図2は、本実施形態に係る画像処理装置100のハードウェア構成例を示す図である。
図2に示すように、画像処理装置100は、コントローラ110、操作パネル120、プロッタ130、及びスキャナ140などを備え、それぞれが相互にバスBで接続されている。
操作パネル120は、表示部及び入力部を備えており、機器情報などの各種情報を利用者に提供したり、動作設定や動作指示などの各種入力操作を受け付けたりする。プロッタ130は、画像形成部を備えており、用紙に出力画像を形成する。出力画像を形成する方式には、例えば、電子写真プロセスやインクジェット方式などがある。スキャナ140は、原稿を光学的に読み取り、読み取り画像を生成する。
コントローラ110は、CPU(Central Processing Unit)111、記憶装置112、ネットワークI/F113、及び外部記憶I/F114などを備えており、それぞれが相互にバスBで接続されている。
CPU111は、プログラムを実行することで装置全体を制御する。また、記憶装置112は、上記プログラムや各種データ(例えば「画像データ」)を格納し保持する。記憶装置112には、例えば、揮発性のメモリであるRAM(Random Access Memory)、不揮発性のメモリであるROM(Read Only Memory)、及び大容量の記憶領域を備えたHDD(Hard Disk Drive)などがある。RAMは、CPU111のワークエリア(プログラムやデータが一時的に読み出される記憶エリア)として機能する。ROMやHDDは、プログラムや各種データの格納先として用いられる。これにより、画像処理装置100では、CPU111がROMに格納されたプログラムをRAM上に読み出し、プログラムを実行する。
ネットワークI/F113は、画像処理装置100をネットワークなどの所定のデータ伝送路Nに接続するためのインタフェースである。外部記憶I/F114は、外部記憶装置にあたる記録媒体114aを接続するためのインタフェースである。これにより、画像処理装置100は、ネットワークI/F113を介して、他の機器(例えば「認証管理装置」)とデータ通信を行うことができる。
記録媒体114aには、例えば、SDメモリカード(SD memory card)やUSBメモリ(Universal Serial Bus memory)などがある。これにより、画像処理装置100は、外部記憶I/F114を介して、記録媒体114aの読み取り及び/又は書き込みを行うことができる。
以上のように、本実施形態に係る画像処理装置100では、上記ハードウェア構成により、画像処理サービスを提供することができる。
<画像処理機能>
本実施形態に係る画像処理機能について説明する。
本実施形態に係る画像処理装置100では、連携先機器に対して、ジョブの動作設定を行った上で、ジョブデータを送信し、画像処理の実行を要求する。その後、画像処理装置100は、連携先機器で発生したエラーを検知すると、連携先機器から受信したエラー情報や機器情報など(受信情報)に基づき、利用者に対してエラー通知とともに動作設定の変更(リカバリ処理)を促す画面を表示する。画像処理装置100は、画面を介して、利用者から動作設定変更による画像処理の継続指示を受け付けると、変更された動作設定値に基づき、検知されたエラーに対して、当該装置(実行要求機器)又は連携先機器で適切なリカバリ処理が行えるか否かを判定する。画像処理装置100は、適切なリカバリ処理が行えると判定した場合、変更された動作設定値に基づき、実行要求元機器又は連携先機器の設定を変更し、画像処理を再開する。一方、画像処理装置100は、適切なリカバリ処理が行えないと判定した場合、他の画像処理装置の中から、要求ジョブを出力可能な代替機器を決定し、変更された動作設定値に基づき、代替機器の設定を変更し、ジョブデータを送信し、画像処理を再開する。本実施形態に係る画像処理装置100は、このような画像処理機能を有している。
従来の画像処理方法では、連携先機器でエラーとなった場合の画像処理を継続するためのリカバリ処理について考慮されていなかったため、利用者が連携先機器に赴き、発生したエラーに対してリカバリ作業を行わなければならず、その作業は、利用者によって煩雑なものであった。
本来、リカバリ処理では、利用者の利便性を考慮すると、まず、実行要求元機器から連携先機器で発生したエラーの解決を試み、適切な方法で解決できない場合に、代替機器である他の画像処理装置を新たな連携先機器とし、処理を継続実行することが望まれる。
そこで、本実施形態に係る画像処理装置100では、実行要求元機器又は連携先機器で適切なリカバリ処理が行えるか否かを判定し、判定結果に基づき、連携先機器、実行要求元機器、代替機器と段階的にリカバリ処理を行う仕組みとした。
これにより、本実施形態に係る画像処理システム1では、連携先機器でエラーが発生した場合、連携先機器、実行要求元機器、代替機器と段階的にリカバリ処理を行い、利用者から要求された画像処理の実行を継続できる。
以下に、本実施形態に係る画像処理機能の構成とその動作について説明する。
図3は、本実施形態に係る画像処理の機能構成例を示す図である。
図3には、連携する2台の画像処理装置100a,100bの機能構成例が示されている。また、代替機器である新たな連携先機器の画像処理装置100cが示されている。
図3に示すように、本実施形態に係る画像処理機能は、操作受付部11a,11b、動作設定部12a,12b、画像転送部13a,13b、エラー検知部14a,14b、及びリカバリ制御部15a,15bなどを有している。
このように、画像処理装置100a,100bは、同一の機能部を有しており、本実施形態に係る画像処理機能は、画像処理の実行要求元と連携先(実行要求先)との間で各機能部が連携動作することで実現される。よって、以降では、便宜上、画像処理装置100aを実行要求元機器100aと称し、画像処理装置100bを連携先機器100bと称する。また、'a'を付した参照符号の機能部を実行要求元機器100aが有する機能部とし、'b'を付した参照符号の機能部を連携先機器100bが有する機能部とする。
操作受付部11a,11b(以降総称する場合「操作受付部11」という)は、画面を介して、利用者からの各種操作を受け付ける機能部である。操作受付部11は、例えば、GUI(Graphical User Interface)を備えた画面を操作パネル120に表示し、GUIのイベント情報に基づき、利用者からの各種操作を受け付ける。利用者による各種操作には、例えば、画像処理の実行要求(ジョブ要求)、画像処理の動作設定又は設定変更(要求ジョブの動作設定又は設定変更)、画像処理の継続指示(要求ジョブの継続指示)などがある。これらの操作は、主に、実行要求元の操作受付部11a(実行要求元機器が有する機能部)で受け付ける。
動作設定部12a,12b(以降総称する場合「動作設定部12」という)は、要求ジョブの動作設定を行う機能部である。実行要求元の動作設定部12aは、操作受付部11aにより受け付けた動作設定値を連携先機器100bに送信し、動作設定部12bに要求ジョブの動作設定を要求し、機器連携処理の開始を要求する。その結果、連携先の動作設定部12bは、受信した動作設定値に基づき、要求ジョブの処理を行うプロッタ130やスキャナ140などのデバイスDVbに動作設定を行い、機器連携処理の開始準備を行う。機器連携処理の開始準備は、要求ジョブデータの受信準備を意味する。
画像転送部13a,13b(以降総称する場合「画像転送部13」という)は、要求ジョブデータ(画像データ)を転送する機能部である。実行要求元の画像転送部13aは、デバイスDVaから受け取った要求ジョブデータを連携先機器100bに送信し、画像転送部13bに転送する。その結果、連携先の画像転送部13bは、受信した要求ジョブデータをデバイスDVbに渡す。つまり、画像転送部13は、要求ジョブデータの送受信を行う機能部である。これにより、デバイスDVbでは、要求ジョブデータに対して動作設定に従った画像処理が実行される。なお、上述した機器連携処理の開始準備は、連携先の動作設定部12bが、画像転送部13bに連携開始を指示し、要求ジョブデータの受信を準備させることにあたる。
エラー検知部14a,14b(以降総称する場合「エラー検知部14」という)は、画像処理において発生したエラーを検知する機能部である。連携先のエラー検知部14bは、画像処理中のデバイスDVbからエラーイベントを受け付けると、エラー情報及び機器情報などを実行要求元機器100aに送信し、連携先機器100bでエラーが発生した旨を通知する。
ここで、エラー情報及び機器情報について説明する。
エラー情報とは、要求ジョブデータの画像処理中に発生したエラー内容を示す情報であり、デバイスDVから取得できる。具体的な情報には、例えば、用紙エンドや用紙サイズ不一致などがある。また、機器情報とは、画像処理装置100に関する情報であり、デバイスDVや搭載ソフトウェアから取得できる。具体的な情報には、例えば、図4に示すような情報項目がある。
図4は、本実施形態に係る機器情報GDのデータ例を示す図である。
図4に示すように、機器情報GDは、機器識別、用紙、再編機能などの情報項目を含む。[機器識別]項目は、画像処理装置100の識別子(以下「機器識別情報」という)が項目値となる情報項目である。項目値には、例えば、機器名、機番(シリアルナンバー)、IP(Internet Protocol)アドレス値(ネットワーク設定値)などがある。[用紙]項目は、デバイスDVに含まれる給紙トレイのステータス情報から使用可能と判断された用紙に関する情報(以下「用紙情報」という)が項目値となる情報項目である。項目値には、例えば、用紙サイズ値及び用紙方向値(給紙トレイ内における用紙設置方向値)などがある。[再編機能]項目は、搭載ソフトウェア情報から所定の画像加工処理が可能/不可能と判断された画像再編機能に関する情報(以下「再編機能情報」という)が項目値となる情報項目である。項目値には、例えば、画像回転や画像変倍の可否値(可能/不可能を表す値)などがある。
図3の説明に戻る。連携先のエラー検知部14bは、デバイスDVbからエラーイベントを受け付けると、デバイスDVbから上記エラー情報を取得し、デバイスDVbや搭載ソフトウェアから上記機器情報GDを取得し、実行要求元機器100aに送信する。その結果、実行要求元のエラー検知部14aは、受信したエラー情報及び機器情報GDに基づき、連携先機器100bで発生したエラーを検知する。
リカバリ制御部15a,15b(以降総称する場合「リカバリ制御部15」という)は、連携先機器100bで発生したエラーのリカバリ処理を制御する機能部である。本実施形態では、リカバリ処理を実行要求元で行うため、リカバリ制御部15は、実行要求元機器100aで機能する。実行要求元のリカバリ制御部15aは、エラー検知部14aが連携先機器100bで発生したエラーを検知すると、エラー検知部14aが保持する連携先機器100bからの受信情報(エラー情報及び機器情報)に基づき、操作受付部11aにリカバリ時の操作画面の表示を指示する。
図5は、本実施形態に係るリカバリ時の操作画面例を示す図である。
図5には、連携先機器100bで発生したエラー内容(用紙エンド)が表示され、連携先機器100bの動作設定(用紙サイズ)が変更可能な操作画面W1が示されている。つまり、本実施形態では、リカバリ制御部15aが、リカバリ処理を行うと判定した場合、操作受付部11aにより、利用者に対して、連携先機器100bのエラー通知とともに動作設定変更を促す画面が表示される。これにより、利用者は、連携先機器100bに対して、変更した動作設定に従った画像処理の継続を要求できる。
図3の説明に戻る。実行要求元のリカバリ制御部15aは、操作受付部11aにより操作画面W1を介して受け付けた動作設定値(変更値)に基づき、検知されたエラーに対して、実行要求元機器100a又は連携先機器100bで適切なリカバリ処理が行えるか否かを判定する。リカバリ制御部15aは、判定結果に基づき、連携先機器100b、実行要求元機器100a、これらの機器100a,100b以外の画像処理装置100c(以下便宜上「代替機器100c」という)と段階的にリカバリ処理が行われるように制御する。
そこで、リカバリ制御部15は、画像再編部151a,151b(以降総称する場合「画像再編部151」という)、機器検索部152a,152b(以降総称する場合「機器検索部152」という)、代替機器決定部153a,153b(以降総称する場合「代替機器決定部153」という)などを有している。
画像再編部151は、要求ジョブデータである画像に対して、所定の画像加工処理を行い、画像を再編する機能部である。機器検索部152は、実行要求元機器100a及び連携先機器100b以外の画像処理装置100の中から、要求ジョブを出力可能な画像処理装置100を検索する機能部である。代替機器決定部153は、検索結果の画像処理装置100の中から、要求ジョブを実行させる代替機器100cを決定する(連携先を切り替える)機能部である。
実行要求元のリカバリ制御部15aは、まず、要求ジョブデータである画像サイズ(以下「元画像サイズ」という)と操作画面W1を介して変更された用紙サイズ(以下「変更用紙サイズ」という)との大きさを比較する。
実行要求元のリカバリ制御部15aは、変更用紙サイズが元画像サイズにより大きい又は等しい場合、連携先機器100bで適切なリカバリ処理が行えると判定する。その結果、リカバリ制御部15aは、動作設定部12aに変更用紙サイズ(変更動作設定)を渡し、連携先機器100bへの動作設定変更要求及び機器連携処理の継続要求を指示する。その結果、連携先機器100bでは、受け付けた要求に従って、動作設定部12bが用紙サイズ設定を変更し、デバイスDVb(プロッタ)に出力処理の再開を指示する。これにより、連携先機器100bでは、読み取り画像がサイズ変更された用紙に出力される。
一方、実行要求元のリカバリ制御部15aは、変更用紙サイズが元画像サイズにより小さい場合、連携先機器100bで適切なリカバリ処理が行えないと判定する。このとき、リカバリ制御部15aは、操作受付部11aに対して、出力画像が欠ける旨を示す情報とともに、要求ジョブへの処理継続を促す操作画面の表示を指示する。その結果、リカバリ制御部15aは、操作画面を介して、操作受付部11aが利用者からの継続指示を受け付けると、上述したように、動作設定部12aに変更用紙サイズ(変更動作設定)を渡し、連携先機器100bへの動作設定変更要求及び機器連携処理の継続要求を指示する。
また、実行要求元のリカバリ制御部15aは、操作画面を介して、操作受付部11aが利用者からのリカバリ処理による継続指示を受け付けると、同機能部15aが動作する実行要求元機器100aで適切なリカバリ処理が行えるか否かを判定する。このとき、リカバリ制御部15aは、実行要求元機器100aが有する再編機能情報に基づき、要求ジョブを継続処理するために画像再編部151aで行える画像加工処理を特定し、適切なリカバリ処理が行えるか否かを判定する。
ここで、実行要求元機器100aが有する再編機能情報について説明する。
図6は、本実施形態に係る再編機能情報21Dのデータ例を示す図である。
図6には、実行要求元機器100aが有する画像回転機能及び画像変倍機能が設定された再編機能情報21Dのデータ例が示されている。
このように、実行要求元機器100aでは、各装置において、画像回転や画像変倍などの画像加工処理が可能な画像再編機能が設定された再編機能情報21Dを、再編機能情報保持部21aに保持している。再編機能情報保持部21aは、実行要求元機器100aが備える記憶装置の所定の記憶領域にあたり、再編機能情報21Dには、搭載ソフトウェア情報から画像加工処理が可能と判断された機能が設定される。なお、ここでは、実行要求元機器100aが有する再編機能情報21Dについて説明したが、この情報は、各画像処理装置100が自機情報として保持しているものとする。よって、連携先機器100bも再編機能情報保持部21bを有し、自機に対応する再編機能情報21Dを保持している。以降、再編機能情報保持部21a,21bを総称する場合には、再編機能情報保持部21という。
実行要求元のリカバリ制御部15aでは、例えば、図6に示す再編機能情報21Dに基づき、要求ジョブを継続処理するための画像加工処理を特定した場合、画像変倍処理及び/又は画像回転処理が候補となる。
図3の説明に戻る。実行要求元のリカバリ制御部15aは、要求ジョブを継続処理するために画像再編部151aで行える画像加工処理が特定された場合、実行要求元機器100aで適切なリカバリ処理が行えると判定する。その結果、リカバリ制御部15aは、例えば、要求ジョブを継続処理するための画像加工処理として画像変倍処理が特定された場合、動作設定部12aに変倍率に応じた用紙サイズ(変更動作設定)を渡し、連携先機器100bへの動作設定変更要求及び機器連携処理の継続要求を指示する。また、リカバリ制御部15aは、画像再編部151aにより、画像転送部13aから読み取り画像を取得し、取得した読み取り画像を連携先で出力可能な用紙サイズに画像変倍する。その後、リカバリ制御部15aは、画像転送部13aに変倍画像を渡し、連携先機器100bへの画像転送要求を指示する。その結果、連携先機器100bでは、受け付けた要求に従って、動作設定部12bが用紙サイズ設定を変更し、デバイスDVb(プロッタ)に出力処理の再開を指示し、画像転送部13bがデバイスDVb(プロッタ)に再編画像を渡す。これにより、連携先機器100bでは、実行要求元で変倍された再編画像が用紙に出力される。
一方、実行要求元のリカバリ制御部15aは、要求ジョブを継続処理するために画像再編部151aで行える画像加工処理が特定されなかった場合、実行要求元機器100aで適切なリカバリ処理が行えないと判定する。このとき、リカバリ制御部15aは、操作受付部11aに対して、要求ジョブを継続処理可能(要求ジョブを出力可能)な画像処理装置100の検索を促す操作画面の表示を指示する。その結果、リカバリ制御部15aは、操作画面を介して、操作受付部11aが利用者からの検索指示を受け付けると、機器検索部152a及び代替機器決定部153aにより、要求ジョブを実行させる代替機器100cの検索・決定処理を行う。
実行要求元の機器検索部152aは、ネットワーク設定値で表される検索範囲の画像処理装置100を対象に、要求ジョブを継続処理可能(要求ジョブを出力可能)な画像処理装置100を検索する。このとき、機器検索部152aは、検索範囲の画像処理装置100から受信した機器情報GDの用紙情報や再編機能情報21Dに基づき、リカバリ処理が可能な機器か否かを判定し、リカバリ処理可能と判定された該当機器を示す情報を検索結果として得る。つまり、該当機器を示す情報には、要求ジョブを実行させる代替機器100cの候補情報(代替機器候補情報)が含まれる。なお、検索範囲は、画像処理システム1に接続される画像処理装置100に割り当てられたネットワーク設定値を、予め登録しておくことで設定できる。また、画像処理システム1に接続される画像処理装置100に対して、ブロードキャストを実施し、取得したネットワーク設定値を、登録する方法であってもよい。
実行要求元の代替機器決定部153aは、代替機器候補の画像処理装置100の中から、要求ジョブを実行させる代替機器100cを決定し、連携先を切り替える。このとき、リカバリ制御部15aは、機器検索部152aによる機器検索後、操作受付部11aに対して、該当機器情報GDとともに、要求ジョブを実行させる代替機器100cの決定(自動決定/手動決定)を促す操作画面の表示を指示する。
実行要求元の代替機器決定部153aは、リカバリ制御部15aが、操作画面を介して、操作受付部11aが利用者からの機器指定による手動決定指示を受け付けると、指定機器を、要求ジョブを実行させる代替機器100cに決定する。
一方、実行要求元の代替機器決定部153aは、リカバリ制御部15aが、操作画面を介して、操作受付部11aが利用者からの自動決定指示を受け付けると、予め設定された代替機器決定規則に従って、要求ジョブを実行させる代替機器100cを決定する。
ここで、代替機器決定規則の設定について説明する。
図7は、本実施形形態に係る代替機器決定規則の設定画面例を示す図である。
図7には、3つの決定規則が設定可能な設定画面W2が示されている。具体的には、設定画面W2では、「CPU使用率の最も低い機器」、「処理速度の最も速い機器」、「利用頻度の最も少ない機器」のいずれかに該当する画像処理装置100を、代替機器に決定する規則が設定できる。これにより、利用者は、要求ジョブが効率よく処理される機器が新たな連携先となる決定規則を、予め設定しておける。
図3の説明に戻る。実行要求元の代替機器決定部153aは、「CPU使用率の最も低い機器」が代替機器決定規則として設定されていた場合、代替機器候補の画像処理装置100から受信した機器情報GDに基づき、機器同士でCPU使用率値(CPU負荷値)を比較し、CPU使用率が最も低い機器を、要求ジョブを実行させる代替機器100cに決定する。
また、実行要求元の代替機器決定部153aは、「処理速度の最も速い機器」が代替機器決定規則として設定されていた場合、代替機器候補の画像処理装置100から受信した機器情報GDに基づき、機器同士で処理速度値(CPU性能値)を比較し、処理速度の最も速い機器を、要求ジョブを実行させる代替機器100cに決定する。
また、実行要求元の代替機器決定部153aは、「利用頻度の最も少ない機器」が代替機器決定規則として設定されていた場合、代替機器候補の画像処理装置100から受信した機器情報GDに基づき、機器同士で利用頻度値(利用履歴値:カウンタ値)を比較し、利用頻度の最も少ない機器を、要求ジョブを実行させる代替機器100cに決定する。
これにより、実行要求元のリカバリ制御部15aは、代替機器決定部153aによる代替機器の決定に従って、連携先を現在の連携先機器100bから代替機器100cに切り替える。その結果、リカバリ制御部15aは、例えば、要求ジョブを継続処理するために画像変倍処理が必要な場合、動作設定部12aに変倍画像(再編画像)を出力する用紙サイズ(変更動作設定)を渡し、代替機器100cへの動作設定変更要求、画像変倍処理の実行要求、及び機器連携処理の継続要求を指示する。また、リカバリ制御部15aは、画像転送部13aに、代替機器100cへの画像転送要求を指示する。その結果、代替機器100cでは、受け付けた要求に従って、動作設定部12が用紙サイズ設定を変更し、リカバリ制御部15に画像変倍処理の実行を指示する。その後、リカバリ制御部15は、画像再編部151により、画像転送部13から読み取り画像を取得し、取得した読み取り画像を変更された用紙サイズに応じた倍率に画像変倍し(読み取り画像を再編集し)、デバイスDV(プロッタ)に変倍画像(再編画像)を渡し、出力処理の再開を指示する。これにより、代替機器100cでは、自機で変倍された再編画像が用紙に出力される。
このように、本実施形態に係る画像処理機能では、連携先機器100bでエラーが発生した場合、連携先機器100b、実行要求元機器100a、代替機器100cと段階的にリカバリ処理が行われる。
以上のように、本実施形態に係る画像処理機能は、上記各機能部が連携動作することにより実現される。なお、上記各機能部は、画像処理装置100に搭載(インストール)されるプログラム(画像処理機能を実現するソフトウェア)が、演算装置(CPU)により、記憶装置(ROM)からメモリ(RAM)上に読み出され、以下の処理が実行されることで実現される。
本実施形態に係る画像処理機能の詳細な動作(機能部群の連携動作)について、処理手順を示すシーケンス図を用いて説明する。
《画像処理時のリカバリ処理》
図8は、本実施形態に係る画像処理時のリカバリ処理手順例を示すシーケンス図である。
図8には、コピー要求の機器連携時に、連携先機器100bで用紙エンドエラーが発生した場合のリカバリ処理例が示されている。
図8に示すように、実行要求元機器100aは、操作受付部11aにより、利用者により動作設定[A3,10部]が指定されたコピー要求を受け付ける(ステップS101)。操作受付部11aは、コピー要求を受け付けると、指定されたコピー出力の動作設定値を動作設定部12aに渡し、連携先機器100bへの動作設定要求を指示する(ステップS102)。これを受けて、動作設定部12aは、動作設定値を連携先機器100bに送信し、動作設定部12bにコピー出力の動作設定を要求する(ステップS103)。これにより、連携先機器100bでは、動作設定部12bにより、コピー出力処理を行うデバイスDVb(プロッタ)に用紙サイズ[A3]及び部数[10]が設定される(ステップS104)。
また、操作受付部11aは、コピー要求を受け付けると、動作設定部12aに連携先機器100bへの機器連携処理の開始要求を指示する(ステップS105)。これを受けて、動作設定部12aは、操作受付部11aに開始要求受付を通知し(ステップS106)、連携先機器100bが有する動作設定部12bに機器連携処理の開始を要求する(ステップS107)。これにより、連携先機器100bでは、動作設定部12bにより、画像転送部13bに機器連携処理の開始が指示され(ステップS108)、画像転送部13bからは、開始指示受付が通知される(ステップS109)。
実行要求元機器100aは、操作受付部11aにより、動作設定部12aから開始要求受付の通知を受け付けると、原稿読み取り処理を行うデバイスDVa(スキャナ)に原稿読み取り処理の開始を指示する(ステップS201)。これを受けて、デバイスDVa(スキャナ)は、原稿を読み取り(ステップS202)、画像転送部13aに処理完了を通知する(ステップS203)。画像転送部13aは、デバイスDVa(スキャナ)から処理完了の通知を受け取ると、読み取り画像を取得する(ステップS204及びS205)。これにより、実行要求元機器100aでは、画像転送部13aにより、読み取り画像(要求ジョブデータ)が連携先機器100bに送信され、画像転送部13bに転送される(ステップS206)。
連携先機器100bは、実行要求元機器100aから読み取り画像が転送されると、画像転送部13bにより、コピー出力処理を行うデバイスDVb(プロッタ)に画像受信を通知する(ステップS207)。これを受けて、デバイスDVb(プロッタ)は、画像転送部13bから読み取り画像を取得し(ステップS208及びS209)、取得した読み取り画像に対して、設定された用紙サイズ[A3]及び部数[10]に従った出力を行う(ステップS210)。
このとき、連携先機器100bは、エラー検知部14bが、デバイスDVb(プロッタ)からエラーイベント[用紙エンド]を受け付けると(ステップS301)、エラー情報及び機器情報GDなどを実行要求元機器100aに送信し、エラー検知部14aに連携先機器100bでエラーが発生した旨を通知する(ステップS302)。
これにより、実行要求元機器100aでは、エラー検知部14aにより、連携先機器100bからの受信情報(エラー情報及び機器情報)がリカバリ制御部15aに渡され、連携先機器100bのエラーが通知される(ステップS303)。
実行要求元機器100aは、リカバリ制御部15aにより、エラー検知部14aからエラー通知を受け取ると、エラー情報[用紙エンド]及び機器情報GDを操作受付部11aに渡し、リカバリ処理の操作画面W1の表示を指示する(ステップS304)。これを受けて、操作受付部11aは、エラー情報[用紙エンド]及び機器情報GDに基づき、例えば図5に示すような操作画面W1を生成・表示する(ステップS305)。
実行要求元機器100aは、操作受付部11aにより、利用者から連携先機器100bに対する変更動作設定[A4ヨコ]に従ったコピー出力の継続要求を受け付けると、動作設定値(変更値)をリカバリ制御部15aに渡し、機器連携処理の継続要求を指示する(ステップS401)。これにより、リカバリ制御部15aでは、連携先機器100b、実行要求元機器100a、代替機器100cと段階的にリカバリ処理を行う(ステップS402)。
《リカバリ選択の処理》
図9は、本実施形形態に係るリカバリ選択時の処理手順例を示すフローチャートである。
まず、リカバリ制御部15aでは、操作受付部11aから変更動作設定(変更用紙サイズ)に従ったコピー出力の継続要求を受け付けると、次のような処理を行う。
図9に示すように、リカバリ制御部15aは、元画像サイズと変更用紙サイズとの大きさを比較する(ステップS4021)。
リカバリ制御部15aは、変更用紙サイズが元画像サイズにより大きい又は等しい場合(ステップS4021:元画像サイズ≦変更用紙サイズ)、連携先機器100bで適切なリカバリ処理が行えると判定する。その結果、リカバリ制御部15aは、連携先機器100bへの用紙サイズ変更処理(動作設定変更処理)を行い、連携先機器100bでのコピー出力処理を継続する(ステップS403)。
一方、リカバリ制御部15aは、変更用紙サイズが元画像サイズにより小さい場合(ステップS4021:元画像サイズ>変更用紙サイズ)、連携先機器100bで適切なリカバリ処理が行えないと判定する。その結果、リカバリ制御部15aは、操作受付部11aに対して、例えば図10(A)に示すようなコピー出力画像が欠ける旨を示す情報とともに、要求ジョブへの処理継続を促す操作画面W3の表示を指示する(ステップS4022)。
図10は、本実施形形態に係るリカバリ選択時の操作画面例を示す図である。
図10(A)には、用紙サイズ変更処理後にコピー出力画像が欠けてしまう旨が表示され、欠けたままでコピー出力処理を継続(用紙サイズ変更処理の継続)や欠けないコピー出力処理(リカバリ処理)が指示可能な操作画面W3が示されている。つまり、本実施形態では、リカバリ制御部15aが、連携先機器100bで適切なリカバリ処理が行えないと判定した場合、操作受付部11aにより、利用者に対して、処理継続後に発生する問題の通知とともに機器連携処理変更を促す画面が表示される。これにより、利用者は、処理継続後に発生する問題を確認した上で、コピー出力処理の継続を要求できる。
図9の説明に戻る。リカバリ制御部15aは、操作受付部11aが、操作画面W3を介して受け付けた操作イベントに基づき、利用者による操作種別を判定する(ステップS4023)。
リカバリ制御部15aは、操作画面W3上の[継続]ボタンが押下されたと判定した場合(ステップS4023:[継続])、用紙サイズ変更処理の継続(欠けたままでコピー出力処理継続)が指示されたとし、ステップS403の処理(用紙サイズ変更処理)に移行する。
また、リカバリ制御部15aは、操作画面W3上の[リカバリ]ボタンが押下されたと判定した場合(ステップS4023:[リカバリ])、リカバリ処理(欠けないコピー出力処理)が指示されたとし、実行要求元機器100aで、要求ジョブを継続処理するために行う読み取り画像の変倍が可能か否かを判定する(ステップS4024)。このとき、リカバリ制御部15aは、実行要求元機器100aが有する再編機能情報21Dに基づき、画像再編部151aで画像変倍処理が可能か否かを判定する。
リカバリ制御部15aは、画像再編部151aで画像変倍処理が可能な場合(ステップS4024:YES)、実行要求元機器100aで適切なリカバリ処理が行えると判定する。その結果、リカバリ制御部15aは、画像処理装置100aで画像変倍・転送処理を行い、連携先機器100bでのコピー出力処理を継続する(ステップS404)。
一方、リカバリ制御部15aは、画像再編部151aで画像変倍処理が不可能な場合(ステップS4024:NO)、実行要求元機器100aで適切なリカバリ処理が行えないと判定する。その結果、リカバリ制御部15aは、操作受付部11aに対して、例えば図10(B)に示すような要求ジョブを継続処理するために行う画像加工内容を示す情報とともに、継続処理可能(要求ジョブをコピー出力可能)な画像処理装置100の検索を促す操作画面W4の表示を指示する(ステップS4025)。
図10(B)には、要求ジョブを継続処理するために行う画像変倍処理を示す情報が表示され、画像変倍処理が可能な画像処理装置100の検索し、処理継続が指示可能な操作画面W4が示されている。つまり、本実施形態では、リカバリ制御部15aが、実行要求元で適切なリカバリ処理が行えないと判定した場合、操作受付部11aにより、利用者に対して、継続処理するために行う画像加工処理の通知とともに連携先切替を促す画面が表示される。これにより、利用者は、継続処理するために行う画像加工処理を確認した上で、コピー出力処理の継続を要求できる。
図9の説明に戻る。リカバリ制御部15aは、操作受付部11aが、操作画面W4を介して受け付けた操作イベントに基づき、利用者による操作種別を判定する(ステップS4026)。
リカバリ制御部15aは、操作画面W4上の[はい]ボタンが押下されたと判定した場合(ステップS4026:[はい])、機器検索部152a及び代替機器決定部153aにより、要求ジョブを実行させる代替機器100cの検索・決定処理を行う(ステップS405)。これにより、連携先が切り替えられる。
また、リカバリ制御部15aは、操作画面W4上の[いいえ]ボタンが押下されたと判定した場合(ステップS4026:[いいえ])、例えば図5に示した操作画面W1の表示を指示し、図8に示したステップS306の処理に戻る。
このように、本実施形態に係る実行要求元機器100aでは、自機又は連携先機器100bで適切なリカバリ処理が行えるか否かが判定され、判定結果に基づき、連携先機器100b、自機、代替機器100cと段階的にリカバリ処理が行われる。
《選択後のリカバリ処理》
図11は、本実施形態に係る選択後のリカバリ処理手順例を示すシーケンス図である。
図11には、上記リカバリ選択後の詳細処理手順例が示されており、具体的には、上記ステップS403(用紙サイズ変更処理),S404(画像変倍・転送処理)の処理手順例である。これらの処理は、実行要求元機器100aと連携先機器100bとの間で行われる処理である。
(用紙サイズ変更処理)
実行要求元機器100aは、リカバリ制御部15aが、利用者から連携先機器100bに対する変更動作設定[A4ヨコ]に従ったコピー出力の継続要求を受け付けると、動作設定値(変更値)を動作設定部12aに渡し、連携先機器100bへの機器連携処理の継続要求を指示する(ステップS4031)。これを受けて、動作設定部12aは、動作設定値(変更値)を連携先機器100bに送信し、動作設定部12bにコピー出力の動作設定の変更を要求する(ステップS501)。これにより、連携先機器100bでは、動作設定部12bにより、コピー出力処理を行うデバイスDVb(プロッタ)に用紙サイズ[A4ヨコ]が設定される(ステップS502)。
また、動作設定部12aは、コピー要求の継続要求を受け付けると、連携先機器100bが有する動作設定部12bに機器連携処理の再開を要求する(ステップS503)。これにより、連携先機器100bでは、動作設定部12bにより、デバイスDVb(プロッタ)に機器連携処理の再開が指示される(ステップS504)。これを受けて、デバイスDVb(プロッタ)は、読み取り画像に対して、設定変更された用紙サイズ[A4ヨコ]及び部数[10]に従った出力を再開する(ステップS505)。これにより、連携先機器100bでは、読み取り画像がサイズ変更された用紙にコピー出力される。
(変倍画像・転送処理)
実行要求元機器100aは、リカバリ制御部15aが、実行要求元で適切なリカバリ処理が行えると判定した場合、同機能部15aが有する画像再編部151aにより、画像転送部13aから読み取り画像を取得し(ステップS4041及びS4042)、取得した読み取り画像に対して画像変倍処理を実行し、自機で画像再編集を行う(ステップS4043)。このとき、画像再編部151aは、機器情報GDに含まれる連携先の用紙情報に基づき、取得した読み取り画像を連携先機器100bで出力可能な用紙サイズ[A4]に画像変倍する。
実行要求元機器100aは、画像変倍処理が完了すると、リカバリ制御部15aにより、動作設定部12aに変倍率に応じた用紙サイズ[A4]を渡し、連携先機器100bへの動作設定変更要求及び機器連携処理の継続要求を指示する(ステップS4044)。これを受けて、動作設定部12aは、動作設定値(変更値)を連携先機器100bに送信し、動作設定部12bにコピー出力の動作設定の変更を要求する(ステップS601)。これにより、連携先機器100bでは、動作設定部12bにより、コピー出力処理を行うデバイスDVb(プロッタ)に用紙サイズ[A4]が設定される(ステップS602)。
また、動作設定部12aは、コピー要求の継続要求を受け付けると、連携先機器100bが有する動作設定部12bに機器連携処理の再開を要求する(ステップS603)。これにより、連携先機器100bでは、動作設定部12bにより、デバイスDVb(プロッタ)に機器連携処理の再開が指示される(ステップS604)。
その後、実行要求元機器100aは、リカバリ制御部15aにより、画像転送部13aに画像変倍完了を通知する(ステップS4045)。これを受けて、画像転送部13aは、リカバリ制御部15aから変倍画像を取得する(ステップS4046及びS4047)。これにより、実行要求元機器100aでは、画像転送部13aにより、変倍画像が連携先機器100bに送信され、画像転送部13bに転送される(ステップS605)。
連携先機器100bは、実行要求元機器100aから変倍画像が転送されると、画像転送部13bにより、コピー出力処理を行うデバイスDVb(プロッタ)に画像受信を通知する(ステップS606)。これを受けて、デバイスDVb(プロッタ)は、画像転送部13bから変倍画像を取得し(ステップS607及びS608)、取得した変倍画像に対して、設定された用紙サイズ[A4]及び部数[10]に従った出力を行う(ステップS609)。これにより、連携先機器100bでは、実行要求元で変倍された再編画像が用紙にコピー出力される。
このように、本実施形態に係る画像処理システム1では、利用者が連携先機器100bに赴くことなく、発生したエラーをリカバリし、画像処理の実行を継続できる。
《代替機器検索・決定の処理》
図12は、本実施形態に係る代替機器検索・決定時の処理手順例を示すフローチャートである。
図12には、上記リカバリ選択後の詳細処理手順例が示されており、具体的には、上記ステップS405(代替機器検索・決定処理)の処理手順例である。この処理は、実行要求元のリカバリ制御部15aで行われる処理である。
図12に示すように、リカバリ制御部15aは、操作受付部11aに対して、例えば図13(A)に示すような要求ジョブを継続処理可能(要求ジョブを出力可能)な画像処理装置100の検索を促す操作画面W5の表示を指示する(ステップS5031)。
図13は、本実施形形態に係る代替機器検索・決定時の操作画面例を示す図である。
図13(A)には、機器名やIPアドレスで示された検索範囲が表示され、検索対象機器が指示可能な操作画面W5が示されている。つまり、本実施形態では、リカバリ制御部15aが、操作受付部11aにより、利用者に対して、代替機器検索を促す画面が表示される。これにより、利用者は、検索範囲を機器選択により指定し、代替機器100cの検索を要求できる。
図12の説明に戻る。リカバリ制御部15aは、操作画面W5上の[検索]ボタンが押下された場合、代替機器検索が指示されたとし、同機能部15aが有する機器検索部152aにより、検索範囲として指定された画像処理装置100を対象に、要求ジョブを継続処理可能(要求ジョブを出力可能)な画像処理装置100を検索する(ステップS4052)。このとき、機器検索部152aは、検索範囲の画像処理装置100から受信した機器情報GDの用紙情報や再編機能情報21Dに基づき、リカバリ処理が可能な機器(代替機器候補の画像処理装置)か否かを判定し、リカバリ可能機器を示す情報(代替機器候補情報)を検索結果として得る。
リカバリ制御部15aは、検索結果として、リカバリ可能機器を示す情報(代替機器候補情報)を取得できたか否かを判定する(ステップS4053)。
リカバリ制御部15aは、情報取得できたと判定した場合(ステップS4053:YES)、操作受付部11aに対して、例えば図13(B)に示すような代替機器100cの決定を促す操作画面W6の表示を指示する(ステップS4054)。
図13(B)には、機器名やIPアドレスで示された代替機器候補(検索結果)が表示され、代替機器100cの決定方法が指示可能な操作画面W6が示されている。つまり、本実施形態では、リカバリ制御部15aが、リカバリ可能機器を示す情報(代替機器候補情報)を取得できたと判定した場合、操作受付部11aにより、利用者に対して、代替機器100cの決定を促す画面が表示される。これにより、利用者は、連携先の切り替えを要求できる。
図12の説明に戻る。リカバリ制御部15aは、操作受付部11aが、操作画面W6を介して受け付けた操作イベントに基づき、利用者による操作種別を判定する(ステップS4055)。
リカバリ制御部15aは、操作画面W6上の[自動]ボタンが押下されたと判定した場合(ステップS4055:[自動])、同機能部15aが有する代替機器決定部153aにより、要求ジョブを実行させる代替機器100cの決定処理を行う(ステップS406)。これにより、新たな連携先が自動で決定される。
また、リカバリ制御部15aは、操作画面W6上の[手動]ボタンが押下されたと判定した場合(ステップS4055:[手動])、操作受付部11aに対して、例えば図13(C)に示すような機器指定による代替機器100cの決定を促す操作画面W7の表示を指示する(ステップS4056)。
図13(C)には、機器名やIPアドレスで示された代替機器候補(検索結果)が表示され、代替機器100cが指示可能な操作画面W7が示されている。つまり、本実施形態では、リカバリ制御部15aが、操作受付部11aにより、利用者に対して、代替機器100cの選択を促す画面が表示される。これにより、利用者は、連携先を指定でき、新たな連携先が手動で決定される。
図12の説明に戻る。リカバリ制御部15aは、決定された代替機器100cへの用紙サイズ変更・転送処理(動作設定変更・転送処理)を行い、代替機器100cとの機器連携処理(代替機器連携処理)を要求する(ステップS407)。これにより、連携先機器100bでエラーとなったコピー要求が、新たな連携先である代替機器100cで継続される。
なお、リカバリ制御部15aは、リカバリ可能機器を示す情報(代替機器候補情報)が取得できなかったと判定した場合(ステップS4053:NO)、例えば図13(A)に示した操作画面W5の表示を指示するステップS4051の処理に戻る。
《代替機器の自動決定処理》
図14は、本実施形態に係る代替機器自動決定時の処理手順例を示すフローチャートである。
図14には、上記ステップS406(代替機器決定処理)の処理手順例である。この処理は、実行要求元のリカバリ制御部15aが有する代替機器決定部153aで行われる処理である。
図14に示すように、代替機器決定部153aは、例えば図7に示した設定画面W2を介して設定された代替機器決定規則の設定種別を判定する(ステップS4061)。なお、代替機器決定規則の設定は、同機能部153aが動作する実行要求元機器100aが備える記憶装置の所定の記憶領域に設定情報として保持されている。よって、代替機器決定部153aは、この設定情報に基づき、設定種別を判定する。
代替機器決定部153aは、代替機器決定規則に「CPU使用率の最も低い機器」が設定されていた場合(ステップS4061:[CPU使用率])、代替機器候補の画像処理装置100から受信した機器情報GDに基づき、機器同士でCPU使用率値(負荷値)を比較する(ステップS4062)。その結果、代替機器決定部153aは、CPU使用率が最も低い機器を、要求ジョブを実行させる代替機器100cに決定する(ステップS4063)。
また、代替機器決定部153aは、代替機器決定規則に「処理速度の最も速い機器」が設定されていた場合(ステップS4061:[処理速度])、代替機器候補の画像処理装置100から受信した機器情報GDに基づき、機器同士で処理速度(CPU性能値)を比較する(ステップS4064)。その結果、代替機器決定部153aは、処理速度の最も速い機器を、要求ジョブを実行させる代替機器100cに決定する(ステップS4065)。
また、代替機器決定部153aは、代替機器決定規則に「利用頻度の最も少ない機器」が設定されていた場合(ステップS4061:[利用頻度])、代替機器候補の画像処理装置100から受信した機器情報GDに基づき、機器同士で利用頻度(利用履歴値)を比較する(ステップS4066)。その結果、代替機器決定部153aは、利用頻度の最も少ない機器を、要求ジョブを実行させる代替機器100cに決定する(ステップS4067)。
このように、本実施形態に係る実行要求元機器100aでは、代替機器候補の画像処理装置100の中から、要求ジョブが効率よく処理される機器が代替機器100cとして決定される。
《決定後のリカバリ処理》
図15は、本実施形態に係る決定後のリカバリ処理手順例を示すシーケンス図である。
図15には、上記代替機器決定後の詳細処理手順例が示されており、具体的には、上記ステップS407(代替機器連携処理)の処理手順例である。これらの処理は、実行要求元機器100aと連携先機器100bとの間で行われる処理である。なお、以下の説明では、実行要求元のリカバリ制御部15aが、利用者から変更動作設定[A4変倍,10部]に従ったコピー出力の継続要求を受け付けている状態を想定している。
(代替機器連携処理)
実行要求元機器100aは、リカバリ制御部15aが、代替機器100cを決定すると、変更動作設定[A4変倍,10部]が指定されたコピー出力の動作設定値を動作設定部12aに渡し、代替機器100cへの動作設定要求を指示する(ステップS4071)。これを受けて、動作設定部12aは、動作設定値を代替機器100cに送信し、動作設定部12cにコピー出力の動作設定を要求する(ステップS701)。これにより、代替機器100cでは、動作設定部12cにより、画像再編処理を行うリカバリ制御部15cに画像加工[変倍]が設定され、コピー出力処理を行うデバイスDVc(プロッタ)に用紙サイズ[A4]及び部数[10]が設定される(ステップS702)。
また、リカバリ制御部15aは、動作設定部12aに代替機器100cへの機器連携処理の開始要求を指示する(ステップS4072)。これを受けて、動作設定部12aは、リカバリ制御部15aに開始要求受付を通知し(ステップS4073)、代替機器100cが有する動作設定部12cに機器連携処理の開始を要求する(ステップS703)。これにより、代替機器100cでは、動作設定部12cにより、画像転送部13cに機器連携処理の開始が指示され(ステップS704)、画像転送部13cからは、開始指示受付が通知される(ステップS705)。
実行要求元機器100aは、リカバリ制御部15aが、動作設定部12aから開始要求受付の通知を受け付けると、画像転送部13aに読み取り画像(要求ジョブデータ)の転送の開始を指示する(ステップS4074)。これを受けて、画像転送部13aは、デバイスDVa(スキャナ)から読み取り画像を取得する(ステップS706及びS707)。これにより、実行要求元機器100aでは、画像転送部13aにより、読み取り画像(要求ジョブデータ)が代替機器100cに送信され、画像転送部13cに転送される(ステップS708)。
代替機器100cは、画像転送部13cにより、実行要求元機器100aから読み取り画像が転送されると、画像再編処理を行うリカバリ制御部15cに画像受信を通知する(ステップS709)。これを受けて、リカバリ制御部15cは、画像転送部13cから読み取り画像を取得し(ステップS710及びS711)、取得した読み取り画像に対して画像変倍処理を実行し、自機で画像再編集を行う(ステップS712)。このとき、画像再編部151cは、機器情報GDに含まれる連携先の用紙情報に基づき、取得した読み取り画像を代替機器100cで出力可能な用紙サイズ[A4]に画像変倍する。
代替機器100cは、画像変倍処理が完了すると、リカバリ制御部15cにより、コピー出力処理を行うデバイスDVc(プロッタ)に画像変倍完了を通知する(ステップS713)。これを受けて、デバイスDVc(プロッタ)は、リカバリ制御部15aから変倍画像を取得し(ステップS714及びS715)、取得した変倍画像に対して、設定された用紙サイズ[A4]及び部数[10]に従った出力を行う(ステップS716)。これにより、代替機器100cでは、自機で変倍した再編画像が用紙にコピー出力される。
<まとめ>
以上のように、本実施形態に係る実行要求元機器100aによれば、動作設定部12aが、連携先機器100bに対して、ジョブの動作設定を行った上で、ジョブデータを送信し、画像処理の実行を要求する。その後、実行要求元機器100aは、エラー検知部14aが、連携先機器100bで発生したエラーを検知すると、操作受付部11aが、連携先機器100bから受信したエラー情報や機器情報GDなど(受信情報)に基づき、利用者に対してエラー通知とともに動作設定の変更(リカバリ処理)を促す操作画面W1を表示する。
実行要求元機器100aは、操作受付部11aが、操作画面W1を介して、利用者から動作設定変更による画像処理の継続指示を受け付けると、リカバリ制御部15aが、変更された動作設定値に基づき、検知されたエラーに対して、当該装置(実行要求機器)又は連携先機器100bで適切なリカバリ処理が行えるか否かを判定する。
実行要求元機器100aは、リカバリ制御部15aが、適切なリカバリ処理が行えると判定した場合、動作設定部12aが、変更された動作設定値に基づき、実行要求元機器又は連携先機器の設定を変更し、画像処理を再開する。
一方、実行要求元機器100aは、リカバリ制御部15aが、適切なリカバリ処理が行えないと判定した場合、他の画像処理装置100の中から、要求ジョブを出力可能な代替機器100cを決定し、動作設定部12aが、変更された動作設定値に基づき、代替機器100cの設定を変更し、ジョブデータを送信し、画像処理を再開する。
これによって、本実施形態に係る画像処理システム1では、連携先機器100bで発生したエラーに対して利便性の高いリカバリ処理が行える。
ここまで、上記実施形態の説明を行ってきたが、上記実施形態に係る「画像処理機能」は、図を用いて説明を行った各処理手順を、動作環境(プラットフォーム)にあったプログラミング言語でコード化したプログラムが、画像処理装置100が備える演算装置(CPU)により実行されることで実現される。
上記プログラムは、コンピュータが読み取り可能な記録媒体114aに格納することができる。これにより、例えば、上記プログラムは、外部記憶I/F114を介して、画像処理装置100にインストールすることができる。また、画像処理装置100は、ネットワークI/F113を備えていることから、電気通信回線を用いて上記プログラムをダウンロードし、インストールすることもできる。
最後に、上記実施形態に挙げた形状や構成に、その他の要素との組み合わせなど、ここで示した要件に、本発明が限定されるものではない。これらの点に関しては、本発明の主旨をそこなわない範囲で変更することが可能であり、その応用形態に応じて適切に定めることができる。
1 画像処理システム
11 操作受付部
12 動作設定部
13 画像転送部
14 エラー検知部
15 リカバリ制御部
151 画像再編部
152 機器検索部
153 代替機器決定部
21 再編機能情報保持部(D:再編機能情報)
100 画像処理装置(a:実行要求元機器,b連携先機器,c代替機器)
110 コントローラ(制御基板)
111 CPU(演算装置)
112 記憶装置(ROM,RAM,HDD)
113 ネットワークI/F
114 外部記憶I/F(a:記録媒体)
120 操作パネル
130 プロッタ
140 スキャナ
B バス
N データ伝送路(ネットワーク)
GD 機器情報
DV デバイス
特開2001−339561号公報

Claims (10)

  1. 所定のデータ伝送路を介して、複数の連携先機器と接続され、機器連携により要求ジョブに対して画像処理を行う画像処理装置であって、
    前記要求ジョブに対して行う画像処理の動作設定を前記連携先機器に行う動作設定手段と、
    要求ジョブデータを前記連携先機器に転送するデータ転送手段と、
    前記連携先機器で前記要求ジョブの画像処理中に発生したエラーを検知するエラー検知手段と、
    前記連携先機器で発生したエラーに対して行うリカバリ処理を制御するリカバリ制御手段と、を有し、
    前記動作設定手段が、前記連携先機器に動作設定を行い、前記データ転送手段が、前記連携先機器に前記要求ジョブデータを転送することで、前記連携先機器に対して、前記要求ジョブへの画像処理の実行を要求し、
    前記エラー検知手段が、前記連携先機器で発生した用紙又は画像サイズに関するエラーを検知すると、前記リカバリ制御手段が、前記エラー検知手段により検知された前記エラーに対して自機又は前記連携先機器でリカバリ処理が行えるか否かを判定し、
    前記リカバリ制御手段によりリカバリ処理が行えると判定された場合に、前記動作設定手段は、利用者により変更された動作設定に基づき、前記連携先機器の動作設定を変更し、画像処理の再実行を要求し、
    前記リカバリ制御手段により自機又は前記連携先機器でリカバリ処理が行えないと判定された場合に、前記リカバリ制御手段は、前記要求ジョブを出力可能な連携先機器を代替機器として決定し、利用者により変更された動作設定に基づき、前記動作設定手段は、前記代替機器の動作設定を変更し、前記データ転送手段が、前記代替機器に前記要求ジョブデータを転送することで、画像処理の再実行を要求し、
    前記リカバリ制御手段は、前記代替機器の用紙及び再編機能に関する情報から、前記代替機器を決定することを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記リカバリ制御手段は、前記連携先機器の機器情報及び/又は自機で実行可能な画像加工処理を示す機能情報に基づき、検知された前記エラーに対して自機又は前記連携先機器でリカバリ処理が行えるか否かを判定することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記要求ジョブデータである画像に対して、所定の画像加工処理を行い、画像を再編する画像再編手段を有し、
    前記リカバリ制御手段は、自機で実行可能な画像加工処理を示す機能情報に基づき、自機で前記要求ジョブデータの画像が変倍可能か否かを判定し、変倍可能な場合に、自機でリカバリ処理が行えると判定し、
    前記画像再編手段は、前記リカバリ制御手段によりリカバリ処理が行えると判定された場合に、前記要求ジョブデータである画像を変倍し、前記動作設定手段は、前記連携先機器の動作設定を変倍率に応じた用紙サイズに変更し、前記データ転送手段は、前記連携先機器に変倍画像を転送することで出力処理の再実行を要求することを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 前記リカバリ制御手段は、前記連携先機器の機器情報に含まれる用紙情報に基づき、前記要求ジョブの画像サイズと利用者から変更動作設定として受け付けた用紙サイズとの大きさを比較し、前記用紙サイズが前記画像サイズより大きい又は等しい場合に、前記連携先機器でリカバリ処理が行えると判定し、
    前記動作設定手段は、前記リカバリ制御手段によりリカバリ処理が行えると判定された場合に、前記連携先機器の動作設定を前記用紙サイズに変更し、前記連携先機器に出力処理の再実行を要求することを特徴とする請求項2又は3に記載の画像処理装置。
  5. 前記リカバリ制御手段は、自機でリカバリ処理が行えないと判定した場合に、所定の検索範囲に従って、自機と接続される画像処理装置の中から、前記要求ジョブを出力可能な画像処理装置を検索し、予め設定された決定規則に従って、該当した画像処理装置の中から、前記代替機器を決定し、
    前記動作設定手段は、前記リカバリ制御手段により前記代替機器が決定された場合に、前記代替機器の動作設定を前記用紙サイズに変更し、前記データ転送手段は、前記代替機器に前記要求ジョブデータを転送することで出力処理の再実行を要求することを特徴とする請求項3又は4に記載の画像処理装置。
  6. 前記リカバリ制御手段は、画像処理装置が備える演算装置の使用率に基づく決定規則が設定されている場合に、該当した画像処理装置から受信した機器情報に含まれる演算装置の使用率値を機器同士で比較し、演算装置の使用率が最も低い画像処理装置を前記代替機器に決定することを特徴とする請求項5に記載の画像処理装置。
  7. 前記リカバリ制御手段は、画像処理装置の処理速度に基づく決定規則が設定されている場合に、該当した画像処理装置から受信した機器情報に含まれる処理速度値を機器同士で比較し、処理速度の最も速い画像処理装置を前記代替機器に決定することを特徴とする請求項5又は6に記載の画像処理装置。
  8. 前記リカバリ制御手段は、画像処理装置の利用頻度に基づく決定規則が設定されている場合に、該当した画像処理装置から受信した機器情報に含まれる利用頻度値を機器同士で比較し、利用頻度の最も少ない画像処理装置を前記代替機器に決定することを特徴とする請求項5ないし7のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  9. 所定のデータ伝送路を介して、ジョブ要求を行う画像処理装置と要求ジョブに対して画像処理を行う複数の連携先機器が接続され、機器連携により要求ジョブに対して画像処理を行う画像処理システムであって、
    前記画像処理装置が、
    前記要求ジョブに対して行う画像処理の動作設定を前記連携先機器に行う動作設定手段と、
    要求ジョブデータを前記連携先機器に転送するデータ転送手段と、
    前記連携先機器で前記要求ジョブの画像処理中に発生したエラーを検知するエラー検知手段と、
    前記連携先機器で発生したエラーに対して行うリカバリ処理を制御するリカバリ制御手段と、を有し、
    前記ジョブ要求を行う画像処理装置において、
    前記動作設定手段が、前記連携先機器に動作設定を行い、前記データ転送手段が、前記連携先機器に前記要求ジョブデータを転送することで、前記連携先機器に対して、前記要求ジョブへの画像処理の実行を要求し、
    前記エラー検知手段が、前記連携先機器で発生した用紙又は画像サイズに関するエラーを検知すると、前記リカバリ制御手段が、前記エラー検知手段により検知された前記エラーに対して自機又は前記連携先機器でリカバリ処理が行えるか否かを判定し、

    前記リカバリ制御手段によりリカバリ処理が行えると判定された場合に、前記動作設定手段は、利用者により変更された動作設定に基づき、前記連携先機器の動作設定を変更し、画像処理の再実行を要求し、
    前記リカバリ制御手段により自機又は前記連携先機器でリカバリ処理が行えないと判定された場合に、前記リカバリ制御手段は、前記要求ジョブを出力可能な連携先機器を代替機器として決定し、利用者により変更された動作設定に基づき、前記動作設定手段は、前記代替機器の動作設定を変更し、前記データ転送手段、前記代替機器に前記要求ジョブデータを転送することで、画像処理の再実行を要求し、
    前記リカバリ制御手段は、前記代替機器の用紙及び再編機能に関する情報から、前記代替機器を決定することを特徴とする画像処理システム。
  10. 所定のデータ伝送路を介して、複数の連携先機器と接続され、機器連携により要求ジョブに対して画像処理を行う画像処理装置における画像処理プログラムであって、
    コンピュータを、
    前記要求ジョブに対して行う画像処理の動作設定を前記連携先機器に行う動作設定手段と、
    要求ジョブデータを前記連携先機器に転送するデータ転送手段と、
    前記連携先機器で前記要求ジョブの画像処理中に発生したエラーを検知するエラー検知手段と、
    前記連携先機器で発生したエラーに対して行うリカバリ処理を制御するリカバリ制御手段として機能させ、
    前記動作設定手段が、前記連携先機器に動作設定を行い、前記データ転送手段が、前記連携先機器に前記要求ジョブデータを転送することで、前記連携先機器に対して、前記要求ジョブへの画像処理の実行を要求し、
    前記エラー検知手段が、前記連携先機器で発生した用紙又は画像サイズに関するエラーを検知すると、前記リカバリ制御手段が、前記エラー検知手段により検知された前記エラーに対して自機又は前記連携先機器でリカバリ処理が行えるか否かを判定し、
    前記動作設定手段が、
    前記リカバリ制御手段によりリカバリ処理が行えると判定された場合に、前記動作設定手段は、利用者により変更された動作設定に基づき、前記連携先機器の動作設定を変更し、画像処理の再実行を要求し、
    前記リカバリ制御手段により自機又は前記連携先機器でリカバリ処理が行えないと判定された場合に、前記リカバリ制御手段は、前記要求ジョブを出力可能な連携先機器を代替機器として決定し、利用者により変更された動作設定に基づき、前記動作設定手段は、前記代替機器の動作設定を変更し、前記データ転送手段、前記代替機器に前記要求ジョブデータを転送することで、画像処理の再実行を要求し、
    前記リカバリ制御手段は、前記代替機器の用紙及び再編機能に関する情報から、前記代替機器を決定するように動作させる画像処理プログラム。
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