JP5801511B1 - 犬の糞尿処理具 - Google Patents
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Abstract
Description
その一つとして、尿の受け皿にその上縁から伸びる柄を設けた糞尿処理具がある。この糞尿処理具は、犬が糞又は尿をする際、その受け皿を糞又は尿の排泄位置に導いて受け取る(特許文献1、図7参照)。このとき、受け皿には吸水シートを設けることもできる(同文献2、図6参照)。
また、上記受け皿の下部に糞を溜める上面開口のポケットを設けたものもある(特許文献2図1、図4参照)。この糞尿処理具は、糞のみならず、ポケット内に尿を溜めて自宅内の便器等に排出することもできる。
さらに、受け皿に起伏可能なカバーを設け、その受け皿とカバーの内面にそれぞれ尿吸収体を設け、排尿後、カバーを受け皿に被せるものもある(特許文献3、図1)。この糞尿処理具は、受け皿とカバーの両内面の尿吸収体で排尿を受け取るため、その捕捉範囲が広くその捕捉が確実としている。
このため、特許文献1記載の糞尿処理具は、受け皿の尿収容量が少ないため、大量の排尿がなされると、溢れ出る恐れがある。
特許文献2記載の糞尿処理具は、ポケット内に溜尿することができるが、歩行時、ポケットの開口からその溜尿が飛び出す恐れがある。
特許文献3記載の糞尿処理具は、尿吸収体の溜尿量を超えると、その溜尿が漏れ出て周りを汚す恐れがある。
また、何れの糞尿処理具においても、吸水シート(尿吸収体)で溜尿した場合、その廃棄処理が煩わしい。
受け皿を薄くすれば(扁平にすれば)、その受け皿を排泄位置に導きやすく(図3(a),同(b)参照)、ポケット蓋に透孔があれば、その透孔から下部のポケットに尿は垂れ落ち、そのポケットで貯留されるため、一回の散歩におけるマーキング時の排尿量を十分に貯留できる。一方、ポケットは受け皿面から突出するが、そのポケットは、尿又は糞の排泄時には、犬の腹部に臨むため、排泄の邪魔にならない(図3(a)、同(b)参照)。さらに、ポケットは蓋を有するため、歩行に伴うポケット内の溜尿の飛散はない。このため、尿吸収材を受け皿に設ける必要はない。
受け皿への排尿は、受け皿を動かすことによって透孔に導くことができるが、ポケット蓋の上面を透孔に向かって下り傾斜させれば、その排尿が透孔に至り易くなる。
また、透孔の位置は何れでも良いが、蓋の中央が好ましい。
また、ポケット内の溜尿は、上記透孔から排出しても良いが、ポケットの側壁、底壁又はポケット蓋の隅に栓付の尿排出孔を形成することができる。ポケットの側壁、底壁又はポケット蓋の隅の尿排出孔は、受け皿を傾ける等によってポケット内の溜尿が容易に流れ出るため、ポケット内の排尿を円滑に行うことができる。通常は、その尿排出孔に栓をしておくことにより、溜尿が漏れ出る恐れはない。
また、ポケットを蓋付としたので、歩行時、ポケットから溜尿が飛散することもない。
受け皿10は、四角状平板11の下部にポケット(尿溜まり)12を有する。ポケット12は、平板11の下縁を前方に折り曲げ、その後、上方に延ばし、さらに、その上縁を後方に延ばして平板11に接続した有蓋13の形状であり、ポケット12の背内面は受け皿の受け面(平板11の表面)と連続している(面一となっている)。そのポケット12の前方への突出長さs、上方への延長長さhは、一回の散歩でのマーキングで排尿される量に応じて適宜に設定すれば良いが、小、中型犬であれば、例えば、幅L:150〜180mm、奥行き(突出長さ)s:10〜25mm、高さ(延長長さ)h:25〜40mm程度とする。
平板11の周囲には側壁14が設けられて、この側壁14により平板11上に排泄された尿の飛散を防止する。このため、側壁14の高さは、その飛散を防止しつつ犬の排泄に邪魔にならない程度を考慮して適宜に設定する。
この実施形態では、ポケット蓋13の隅には尿排出孔16が設けられており、この尿排出孔16には棒状の栓17が抜き差し可能となっている。
透孔15、尿排出孔16は、少なくとも1つあれば有効であり、尿排出孔16は隅に一つのみが好ましい。透孔15のみを蓋13の隅に形成することができる(尿排出孔16で透孔15を代用しても良い)。
上記両杆21a、21bは、一方の杆21aが他方の杆21bに出没自在となっており、特許文献4〜6等で示される周知の接続・固定機構23でもって、その調節自在である。その柄20の最大長、最小長は、使用者に応じて適宜に設定する。柄20(杆21b)の上端には、適宜形状の握り部24を設けている。
このとき、付き人(飼い主)は、立ったままで(座ることなく)その尿aの受け取り動作を行うことができるため、素早く対応できる。また、尿を受ける面は、受け皿10の表面であり、その裏面には排尿が至らないため、受け皿10の裏面を電柱やブロック塀等に接触させてもそれらを尿で汚すことはない。このため、円滑かつ安心して排尿処理を行うことができる。
散歩が終われば、図4に示すように、栓17を抜いた後、自宅等の便器A内に、尿排出孔16を下方にしてポケット12内の溜尿を流し出して処置する。このとき、ポケット12内も含めて受け皿10全体の尿を水洗いすることもできる。
尿排出孔16は、蓋13に限らず、図5(c)に示すように、ポケット12の側壁14や底壁等と任意の位置が考えられ、その尿排出孔16には栓17’を抜き差し可能に設ける。
また、平板11の形状も、図1、図5(a)、同(c)に示す四角状に限らず、糞尿を受け得る形状であれば任意であり、例えば、図5(b)に示す上縁が円弧状の物などとし得る。
この鍔19を有する糞尿処理具P2〜P4も、上記と同様にして、排尿、排糞を受けるが、鍔19によって、飛散する尿を受け止めるともに糞を受け取ることができる。このため、犬が多少動いても排泄の尿aや糞bを確実に受け取ることができ、また、勢いの無い尿aであっても、その鍔19で受け得るため、道路等を汚すことも少なくなる。
なお、鍔19の傾斜角度θは(図5(c)参照)、この犬の糞尿処理具P2〜P4を斜めにして尿等を受ける際、鍔19が水平より少し上向きとなって受け取った尿aが垂れ落ちないように適宜に設定する。この実施形態では、鍔19はポケット12の前壁に対し垂直より少し上向きとしている(図5(c)参照)。
このように、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。この発明の範囲は、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
10 受け皿
11 受け皿の平板
12 受け皿のポケット
13 ポケットの蓋
14 側壁
15 透孔(尿流入孔)
16 尿排出孔
17、17’ 栓
18 筒
19 鍔
20 柄
21a,21b 柄の杆
24 柄の握り部
Claims (3)
- 尿の受け皿(10)と、その受け皿(10)から上方に伸びる柄(20)とを有し、前記受け皿(10)はその下部に尿を溜めるポケット(12)を有し、そのポケット(12)はその上面を塞ぐポケット蓋(13)が設けられて、そのポケット蓋(13)は、その上面が前記受け皿(10)の受け面に至ってその受け皿(10)に排出された尿がその受け皿(10)を伝って至る透孔(15)が形成されていることを特徴とする犬の糞尿処理具。
- 上記ポケット(12)の前壁上縁全長に亘り上記ポケット蓋(13)に連続して前方に延びる鍔(19)を設けたことを特徴とする請求項1に記載の犬の糞尿処理具。
- 上記ポケット蓋(13)の隅、上記ポケット(12)の側壁又は底壁に栓(17、17’)付の尿排出孔(16)を設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載の犬の糞尿処理具。
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JP2015135894A JP5801511B1 (ja) | 2015-07-07 | 2015-07-07 | 犬の糞尿処理具 |
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Citations (3)
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US7214199B1 (en) * | 2006-03-29 | 2007-05-08 | B. Well Veterinary Products, Inc. | Urine analysis collection kit for veterinary use |
JP2007244302A (ja) * | 2006-03-16 | 2007-09-27 | Shinji Watanabe | 糞処理具 |
US7762596B1 (en) * | 2008-02-25 | 2010-07-27 | Gaydos Kelly M | Urine sample retrieval device |
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