JP5799404B2 - 静電容量式接触スイッチを使用した電子機器 - Google Patents

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Description

本発明は、静電容量式接触センサを用いたスイッチに関するもので、特に、水等の導電性の高い物質(以下、「導電物質」という)がスイッチに付着した場合にそれをユーザの指先による接触であると誤って判定してしまうことを防止する機能を備えた静電容量式接触スイッチ、及びそれを使用した電子機器に関する。
従来、静電容量式接触スイッチが広く使用されている。静電容量式接触スイッチは、誘電体と、誘電体の裏面に貼り付けた電極パッドとを含んでおり、誘電体の表面に指先を近づけると、誘電体を間に挟んだ状態で指先と電極パッドの間に生じる静電容量の変化を検出回路によって検出し、スイッチに指が接触したかそれとも離れているかを判定するものである。
しかしながら、静電容量式接触スイッチは、水等の導電物質がスイッチ部分、つまり誘電体表面のスイッチ領域に付着しただけでも静電容量が変化してしまうため、水等の付着をスイッチに対する手指の接触であると誤って判定してしまう可能性がある。
こうした誤検出を防止するための各種方法がこれまで開発されてきた。例えば、下記特許文献1(特開2009−250857号公報)は、センサ表面に撥水(撥油)加工を施すことによって、センサ表面に水分や油分を付着しにくくし、仮に付着したとしても撥水(撥油)加工されているために水分や油分を分散させて流れ落ちやすくした「静電容量センサ」を開示している。この構造によって水滴による誤検出を防止することが可能となる。
さらに、下記特許文献2(特開2008−141329号公報)は、オン、オフのスイッチ動作に必要なスイッチ電極と、その周辺に水等の導通性のある物質が付いた場合にこれを感知するための電極と、を配置したパターンを印刷した電極フィルムを誘電体に貼り付けて構成され、静電容量の変化を予め定められた閾値と比較することによって、指による操作なのかそれとも水等の導電物質が付着したことによるものなのかを判定する「静電容量型タッチスイッチ装置」を開示している。
さらに下記特許文献3(特開2009−111996号公報)は、人差し指の大きさより一回り大きな直径の円形パターンとして形成されたスイッチ電極と、スイッチ電極の周囲を囲むように近接配置された略環状のダミー電極とを備えた、「接触センサ」を開示している。
特開2009−250857号公報 特開2008−141329号公報 特開2009−111996号公報
上記特許文献1〜3に開示された静電容量式接触スイッチはいずれも水等の導電物質による接触を手指による接触であると誤って検出することを防止する機能を備えているが、浴室のように水滴を直接に浴びる可能性がある環境下では、特許文献1のようにセンサ表
面を撥水加工するだけでは水滴等による誤検出を防止することは難しい。
また、上記特許文献2、3に開示された静電容量式接触スイッチにおいては、本来の電極の周囲に水検出用の電極を設けたり、ダミー電極を設けたりしなければならず、スイッチを構成する要素(部品)の増加や製造工数の増加につながるという問題点もあった。
従って、本発明の目的は、スイッチを構成する要素(部品)数を多くしたりせず簡単な構成であって、水等の導電物質が付着したとしてもそれを手指による接触であると誤検出することのない静電容量式接触スイッチを提供することである。
発明の電子機器は、静電容量式接触スイッチを使用した電子機器であって、 前記静電容量式接触スイッチは、第1の面と第2の面を有する板或いはフィルム状の誘電体と、前記誘電体の第1の面に設けられる所定面積のスイッチ領域と、前記誘電体の第2の面に前記スイッチ領域に対応した位置及び形状に密接される電極パッドと、前記スイッチ領域に手指が接触したか否かを静電容量の変化に基づいて検出する検出回路と、を備え、前記電極パッドが前記一つのスイッチ領域に対して少なくとも2つに分割されており、前記検出回路は、前記少なくとも2つに分割された電極パッドに対応する前記スイッチ領域のそれぞれに対して導電物質が接触したか否かを判定し、すべての電極パッドに対応する前記スイッチ領域に所定の判定時間内において導電物質が接触したと判定した場合に前記スイッチ領域に手指が接触したと判定する。また、前記静電容量式接触スイッチは、前記誘電体の前記第1及び第2の面が水平面に対して所定角度を成すように前記電子機器に組込まれ、前記電極パッドが、前記第2の面内にあって、前記第2の面と水平面との接線に対して垂直な線に沿って少なくとも2分割される。
さらに、本発明の電子機器の一態様においは、前記電子機器が浴室用テレビ装置であることを特徴とする。
本発明の静電容量式接触スイッチによれば、以下の優れた効果を発揮する。すなわち、誘電体の第1の面にスイッチ領域を設け、第2の面には一つのスイッチ領域に対応した位置に少なくとも2つに分割された電極パッドを密接させる。そしてスイッチ領域に導電物質が接触した際に、電極パッドのそれぞれにおいて導電物質の接触を検出したか否かを判定し、所定の判定時間内において、全ての電極パッドにおいて導電物質の接触を検出した場合にスイッチ領域に対する手指の接触であると判定する。これにより、スイッチ領域以外の部分に誤検出防止用の電極を設けたりすることによってスイッチの構成要素(部品)数が増え、製造工数が増加するといったことなく簡単な構成によって誤検出を防止することができるようになる。
また、本発明の電子機器によれば、上述の静電容量スイッチが、誘電体の第1の面と第2の面が水平面に対して所定角度を成すようにした状態で電子機器に組込まれ、電極パッドが、第2の面内にあって、第2の面と水平面との接線に対して垂直な線に沿って少なくとも2分割される。このような構造によって、誘電体の第1の面に付着した水等の導電物質は重力によって下方に移動するが、このとき、水等は水平面との接線に対する垂線に沿って移動する。従って、水等の導電物質は水平方向には移動しないから、電極パッドをこの垂線に沿って2つ以上に分割しておき、所定の判定時間内において、全ての電極パッドにおいて導電物質の接触を検出した場合に手指による接触であると判定するようにすれば
、水等の導電物質による接触と手指による接触とを区別して判定できるようになり、誤検出の防止が可能となる。
さらに、本発明の電子機器の一態様によれば、上述の電子機器は浴室用テレビ装置である。この発明によれば、浴室等の水滴等を頻繁に浴びるような環境下で使用されるテレビ装置において、静電容量式接触スイッチに水等の導電性物質が付着しても、手指による接触であると誤って検出されてしまうことを防止できる。
実施例の浴室用テレビ装置を斜め前方から見た外観斜視図である。 図1の浴室用テレビ装置を、前面パネルを外した状態で斜め前方から見た分解斜視図である。 図1の浴室用テレビ装置を、第2のハウジングを取外すとともに静電容量式接触スイッチの部分を分解した状態を示す分解斜視図である。 実施例の浴室用テレビ装置において静電容量式接触スイッチの部分のみを抜き出した拡大図である。 実施例の浴室用テレビ装置の静電容量式接触スイッチを示す図であって、図5(a)は水等の導電物質が前面パネルに付着した際の部分拡大図、図5(b)は指が前面パネルに接触した際の部分拡大図を示す。
以下、本願発明を実施するための最良の形態を実施例とともに図面を参照して詳細に説明する。ただし、以下に示す実施形態は、本発明の技術思想を具体化するための静電容量式接触スイッチ及びこれを使用した電子機器として浴室用テレビ装置を例示して説明するものであって、本発明をこの浴室用テレビ装置に特定することを意図するものではなく特許請求の範囲に示した技術思想を逸脱することなくその他の静電容量式接触スイッチ及びこれを使用した電子機器にも等しく適用し得るものである。
図1〜図5を参照して本実施例の浴室用テレビ装置について説明する。なお、図1は、実施例の浴室用テレビ装置を斜め前方から見た外観斜視図であり、図2は、図1の浴室用テレビ装置を、前面パネルを外した状態で斜め前方から見た分解斜視図であり、図3は、図1の浴室用テレビ装置を、第2のハウジングを取外すとともに静電容量式接触スイッチの部分を分解した状態を示す分解斜視図であり、図4は、実施例の浴室用テレビ装置において静電容量式接触スイッチの部分のみを抜き出した拡大図であり、実施例の浴室用テレビ装置の静電容量式接触スイッチを示す図であって、図5(a)は水等の導電物質が前面パネルに付着した際の部分拡大図、図5(b)は指が前面パネルに接触した際の部分拡大図である。
図示した浴室用テレビ装置10は、前側ハウジング100と後側ハウジング200、これらハウジング内部に設置される液晶ユニット500、及び、この浴室用テレビ装置10の動作を制御する制御回路(図示せず)、スイッチ用基板300、静電容量式接触スイッチの制御を行うための制御基板400を備えて構成される。
前側ハウジング100は、上板110、下板120、左側板130、右側板140、及び矩形状の前面パネル150、を備えて構成され、これら5つの面によって形成される内部空間にはフレーム170が嵌め込まれている。フレーム170は上板110、下板120、左側板130、右側板140と一体に形成され、前面パネル150のみが取外し可能にフレーム170の前面に固定されるようにしてもよい。
フレーム170は、所定幅と高さと奥行きを有する直方体形状の部材であり、その上部には液晶ユニット用開口部171が形成され、ここに液晶ユニット500が組込まれる。また、フレーム170の下部には、左右にスピーカ用開口部172A、172Bが形成され、図示しないスピーカが取付けられる。また、スピーカ用開口部172A、172Bの間には、基板載置部173が形成され、ここにスイッチ用基板300が載置される。基板載置部173の右端部には、フレキシブルプリント基板用貫通孔(以下、FPC用貫通孔という)174が設けられる。さらに、フレーム170の基板載置部173の裏側には、図示しない支持部が設けられ、制御基板400が取付けられる。また、基板載置部173には、後述するLED用貫通孔175が、やはり後述するスイッチ領域161〜165、スイッチ用基板300のLED用開口331〜336に対応する位置に設けられる。さらに、フレーム170の基板載置部173の左側方には、センサ用貫通孔176が形成される。
なお、本明細書においては、この浴室テレビ装置10は前面パネル150の表面150Aが水平面に対して所定角度の体勢に立てて使用される。好適には、前面パネル150が水平面に対して鉛直な体勢に立てて使用されるものとする。そこで、本明細書において、「幅方向」とは、第1のハウジング100に当てはめて言えば左側板130を起点として右側板140に向かう方向(左右側板の法線方向)のことであり、「高さ方向」とは下板120を基点として上板110に向かう方向(水平面に対する垂直方向)のことであり、「奥行き方向」とは前面パネル150の法線方向のことをいうものとする。
第2のハウジング200は、上板210、下板220、左側板(図示せず)、右側板240、背板250を備えて構成され、内部に液晶ユニット500や図示しない制御回路等を受入れる所定空間を構成する。組立て時に、第1のハウジング100と第2のハウジング200が相互に組合されるが、第1のハウジング100の上板110、下板120、左側板130、右側板140のそれぞれ内側に第2のハウジング200の上板210、下板220、左側板、右側板240がシールリング等のパッキンを介在させて挿入され、内部を密閉する。
前面パネル150は、フレーム170の前面に固定される。前面パネル150はガラスやアクリル樹脂等の誘電体材料で形成された板状の部材である。前面パネル150の上部には、フレーム170の液晶ユニット用開口部171の位置に対応した位置に表示領域151が設けられる。この表示領域151は、前面パネル150の裏面150Bに、全体にわたって黒色フィルム等の不透明なフィルムを貼付けしておき、表示領域151の部分だけこの黒色フィルムを貼付けない透明領域とすることによって形成される。それで、表示領域151の後方に位置する液晶ユニット500の映像は、透明な表示領域151を透過して視認できる。
前面パネル150の下部の左右両側には、小さな開口が複数設けられ、スピーカ領域152A、152Bを構成している。このスピーカ領域152は、フレーム170に設けられたスピーカ用開口部172A、172Bの位置に対応した位置に形成されており、スピーカ用開口部172A、172Bに取付けられたスピーカ(図示せず)の音を外部に発音させる。
左右のスピーカ領域152A、152Bの間には、操作部160が設けられる。操作部160は、音量調整スイッチ領域161、162、チャンネル選択スイッチ領域163、164、ソース選択スイッチ領域165、電源スイッチ領域166から構成される。これら各領域は、円形、或いは矩形状の領域であり、その領域の中央部分には、前面パネル150の裏面150Bに貼り付けられた黒色フィルムを所定文字や記号の形状にカッティングすることによって、黒地を背景として文字や記号部分が透明なシンボルマーク部分が設
けられる。
これらの各領域は、指先の大きさ程度に形成される。また、各領域に形成される所定文字や記号でなるシンボルマーク部分は各スイッチ領域よりも若干小さく形成される。これにより、各シンボルマーク部分を指で接触した際に、シンボルマーク部分だけでなく、スイッチ領域のほとんどの部分が指先と接触されるようにする。
本実施例では、音量調整スイッチ領域161、チャンネル選択スイッチ領域163には、「V」字形状のシンボルマークが形成され、音量調整スイッチ領域162、チャンネル選択スイッチ領域164には「V」を上下逆さまにした形状のシンボルマークが形成され、ソース選択スイッチ領域165には四角形を2つ重ねたシンボルマークが形成され、電源スイッチ領域166には円に棒を重ね合わせ、電源のオンオフをイメージしたシンボルマークが形成されている。
フレーム170の基板載置部173には、スイッチ用基板300が載置される。スイッチ用基板300の表面には、電極パッド321〜326が形成される。それぞれの電極パッド321〜326は、前面パネル150の表面150Aに形成された各スイッチ領域161〜166に対応した位置に形成され、その形状、及び大きさも、各スイッチ領域の形状に対応しており、円形、或いは矩形状に形成される。それぞれの電極パッド321〜326は、銀ペースト、或いは導電性プラスティックフィルム等の導電物質で形成される。
組立て時に、スイッチ用基板300はフレーム170の基板載置部173に載置された状態で前面パネル150の裏面150Bに貼り付けられ、それによって各電極パッド321〜326は前面パネル150の各スイッチ領域161〜166の裏面に密着させられる。
それぞれの電極パッド321〜326は、図4に示すように、第1電極パッド321A〜326Aと第2電極パッド321B〜326Bによって構成される。すなわち、一つのスイッチ領域に対応する電極パッドは2つに分割されている。つまり、音量調整スイッチ領域161について説明すると、音量調整スイッチ領域161に対応する電極パッド321は、第1電極パッド321Aと第2電極パッド321Bに分割される。特に、本実施例では、浴室テレビ装置10の前面パネル150は水平面に対して鉛直な体勢に立てて使用されるが、各電極パッド321〜326は、その体勢のときにスイッチ用基板300の面内にあり、且つ前面パネル150と水平面との接線に対して垂直な線に沿って左右に2つに分割される。
各電極パッド321〜326の中央には、それぞれ電極パッドとスイッチ用基板300とを貫通するLED用開口331〜336が形成される。スイッチ用基板300の端部にはフレキシブルプリント基板310が接続される。フレキシブルプリント基板310は、折り曲げられて基板載置部173の端部に形成されたFPC用貫通孔174を貫通してフレーム170の裏側に取付けられた制御基板400に接続される。
制御基板400は、本実施例において使用される静電容量式接触スイッチへの接触検出制御を行うためのものであり、基板上には、接触を検出するための電子回路(図示せず)が設けられている。さらに、制御基板400上には、前面パネル150の各スイッチ領域161〜166及びスイッチ用基板300に形成されたLED用開口331〜336、及びフレーム170の基板載置部173に形成されたLED用貫通孔175の位置と対応する位置にLED411〜416が配置される。
LED411〜416は、例えば白色LEDである。LEDが点灯すると、その光はフ
レーム170の基板載置部173の各LED用貫通孔175、スイッチ用基板300のLED用開口331〜336を介して前面パネル150の裏面150Bに照射され、裏面150Bに貼り付けられた黒色フィルムのない部分だけ表面150Aに光を透過させることによって、各スイッチ領域161〜166の文字や記号が光って見えるようにされる。
さらに、制御基板400には赤外線センサ420が配置される。赤外線センサ420はフレーム170のセンサ用貫通孔176の位置と対応する位置に形成され、リモートコントローラ(図示せず)から発信された赤外線制御信号を検出し、図示しない制御回路に出力する。
上記に説明した浴室テレビ装置10における操作部160の動作について以下に説明する。なお、以下の説明においては、操作部160を構成する各スイッチ領域161〜166に対する接触を検出する動作は、検出後における制御が異なるだけで、検出そのものの動作はいずれも同じであるので、音量調整スイッチ領域161に対する接触の検出のみについて説明し、他のスイッチ領域162〜166に対する接触の検出についての説明は省略する。
図5(a)に示すように、前面パネル150の表面150Aに設けられた音量調整スイッチ領域161に水滴Wが付着したとする。ここで水滴Wは、音量調整スイッチ領域161の左側の一部に付着したとする。水は導電物質であるから、水滴Wと前面パネル150を介して第1電極パッド321Aによってコンデンサが形成され、静電容量が変化する。この変化を制御基板400の電子回路によって検出することによって、音量調整スイッチ領域161の第1電極パッド321A側に導電物質が接触したと判定することができる。
しかしながら、水滴Wは音量調整スイッチ領域161の右側には付着していないから、第2電極パッド321B側では静電容量が変化せず、音量調整スイッチ領域161の第2電極パッド321B側には導電物質が接触していないと判定される。
音量調整スイッチ領域161の第1電極パッド321A側には導電物質が接触したと判定される一方で、第2電極パッド321B側には導電物質が接触していないから、この接触はユーザの指による接触ではないと判定する。
また、前面パネル150の表面150Aに水滴Wが付着したとしても、重力によって下方に流れ落ちる。このとき、電極パッド321は鉛直方向の線に沿って第1電極パッド321Aと第2電極パッド321Bに分割されているため、これら両方の電極パッドにまたがって水滴Wが移動することがない。従って、水滴Wが移動しても、ユーザの指による接触であると誤って判定されることがない。
一方、図5(b)に示すように、前面パネル150の表面150Aに設けられた音量調整スイッチ領域161にユーザの指先Fが接触したとする。スイッチ領域はユーザの指先と略同じ大きさであるので、ユーザの指先Fはスイッチ領域の略全体にわたって接触する。すると、指先Fと前面パネル150を介して第1電極パッド321Aとの間にコンデンサが形成され、静電容量が変化する。この変化を制御基板400の電子回路によって検出することによって、音量調整スイッチ領域161の第1電極パッド321A側に導電物質が接触したと判定できる。
さらに、指先Fと前面パネル150を介して第2電極パッド321Bとの間にコンデンサが形成され、静電容量が変化する。この変化を制御基板400の電子回路によって検出することによって、音量調整スイッチ領域161の第2電極パッド321B側にも導電物質が接触したと判定できる。
音量調整スイッチ領域161の第1電極パッド321Aにおいても第2電極パッド321Bにおいても導電物質が接触したと判定されるので、制御基板400の電子回路は、これをユーザの指先による接触であると判定する。この判定は厳密に同一時刻で行われる必要はなく、所定の判定時間の中で第1電極パッド321Aにおいても第2電極パッド321Bにおいても導電物質が接触したと判定されればよい。
以上、説明したとおり、本実施例では、一つのスイッチ領域に対応する電極パッドを2つに分割し、その両方側に対応するスイッチ領域に対して導電物質が接触したと判定された場合に、指先による接触であると判定し、一方の電極パッドのみに対応するスイッチ領域に対して導電物質が接触したと判定されただけでは指先による接触ではないと判定し、何らの動作も行わない。
そうすることにより、前面パネル150の表面150Aに水滴等の導電物質が付着しても、この付着を指先による接触であると誤って判定してしまうことを防止することができる。
なお、上記実施例では、分割されたそれぞれの電極パッドに対応する領域に対して導電物質が接触したか否かの判定を制御基板400において行い、さらに、一つのスイッチ領域に対応する電極パッドの全ての部分に対応する部分への接触が検出されているか否かの判定も制御基板400において行う点について説明した。しかし、本発明はこれに限られない。例えば、この静電容量式スイッチが、浴室テレビ装置10のような電子装置に組み込まれている場合には、通常、マイコン等の制御回路が組込まれている。そこで、上記制御基板400で行っていた判定を、その制御回路によって行なわれるようにしてもよい。その場合、電子装置に組込まれる制御回路は検出手段を備えており、検出手段は、分割されたそれぞれの電極パッドに対応する領域に対して導電物質が接触したか否か判定を行うとともに、一つのスイッチ領域に対応する電極パッドの全てに対応する部分への導電物質の接触を同時に検出したか否かを判定する。
なお、上記実施例では、一つのスイッチ領域に対応する電極パッドを2つに分割した場合を例示として説明したが、本発明はこれに限定されず、電極パッドを3つ以上に分割してもよい。その場合、分割された電極パッドに対応する全てのスイッチ領域に対して導電物質が接触したと判定された場合にのみ指先による接触であると判定する。或いは、予め設定された数の電極パッドに対応するスイッチ領域に対して導電物質が接触したと判定される場合にのみ指先による接触であると判定するようにしてもよい。
なお、上記実施例においては、静電容量式接触スイッチを浴室テレビ装置に適用した場合を説明したが、本発明はこれに限られず、他の電子機器に応用することが可能である。
10 浴室テレビ装置10
100 第1のハウジング
110 上板
120 下板
130 左側板
140 右側板
150 前面パネル
150A 表面
150B 裏面
160 操作部
161、162 音量調整スイッチ領域
163、164 チャンネル選択スイッチ領域
165 ソース選択スイッチ領域
166 電源スイッチ領域
170 フレーム
171 液晶ユニット用開口部
172A、172B スピーカ用開口部
173 基板載置部
174 FPC用貫通孔
175 LED用貫通孔
176 センサ用貫通孔
200 第2のハウジング
210 上板
220 下板
240 右側板
250 背板
300 スイッチ用基板
310 フレキシブルプリント基板
321〜326 電極パッド
321A〜326A 第1電極パッド
321B〜321B 第2電極パッド
331〜336 LED用開口
400 制御基板
411〜416 LED
420 赤外線センサ
500 液晶ユニット

Claims (2)

  1. 静電容量式接触スイッチを使用した電子機器であって、
    前記静電容量式接触スイッチは、
    第1の面と第2の面を有する板或いはフィルム状の誘電体と、
    前記誘電体の第1の面に設けられる所定面積のスイッチ領域と、
    前記誘電体の第2の面に前記スイッチ領域に対応した位置及び形状に密接される電極パッドと、
    前記スイッチ領域に手指が接触したか否かを静電容量の変化に基づいて検出する検出回路と、を備え
    前記電極パッドが前記一つのスイッチ領域に対して少なくとも2つに分割されており、
    前記検出回路は
    前記少なくとも2つに分割された電極パッドに対応する前記スイッチ領域のそれぞれに対して導電物質が接触したか否かを判定し、
    すべての電極パッドに対応する前記スイッチ領域に所定の判定時間内において導電物質が接触したと判定した場合に前記スイッチ領域に手指が接触したと判定し、
    前記静電容量式接触スイッチは、前記誘電体の前記第1及び第2の面が水平面に対して所定角度を成すように前記電子機器に組込まれ、
    前記電極パッドが、前記第2の面内にあって、前記第2の面と水平面との接線に対して垂直な線に沿って少なくとも2分割される
    ことを特徴とする静電容量式接触スイッチを使用した電子機器。
  2. 前記電子機器が浴室用テレビ装置であることを特徴とする請求項に記載の電子機器。
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