JP5799389B2 - 固体酸化物型燃料電池のセパレータ - Google Patents

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Description

本発明は、固体酸化物型燃料電池のセパレータに係り、特に、電解質と、一対の電極である空気極及び燃料極とからなるMEAセルの空気極側及び燃料極側それぞれに設けられる固体酸化物型燃料電池のセパレータのガス流路の構成に関する。
燃料電池の一種である固体酸化物型燃料電池(SOFC;Solid Oxide Fuel Cell)は、600℃〜900℃という高温で動作する燃料電池である。また、構成部品が全て完全な固体であるという特徴を有し、高い発電効率が得られる燃料電池システムである。
図6に、固体酸化物型燃料電池(SOFC)10の発電原理を示す。図6(a)は、燃料が水素燃料である場合の発電原理を示し、図6(b)は、燃料が一酸化炭素燃料である場合の発電原理を示す。固体酸化物型燃料電池(SOFC)10は、燃料として水素、一酸化炭素などを使用し、空気極(カソード)12、及び燃料極(アノード)13において、下記に示す電極反応が進行する型式の燃料電池である。
(水素燃料の場合の燃料極13) H+O2−→HO+2e
(一酸化炭素燃料の場合の燃料極13) CO+O2−→CO+2e
(空気極12) 1/2O+2e→O2−
この反応式に示されるように、空気極12で発生した酸素イオン(O2−)が電解質20を通過して燃料極13へと移動する。一方、燃料極13では、燃料である水素或いは一酸化炭素が酸素イオン(O2−)と反応して電子(2e)を放出し、その電子(2e)が外部回路を経由して空気極12へと移動する。以下、本明細書においては、固体酸化物型燃料電池(SOFC)の燃料については水素として説明する。
図7に、固体酸化物型燃料電池10の単セルスタック17の構成を斜視図で示す。固体酸化物型燃料電池10の単セルスタック17は、電解質20と一対の電極である空気極(カソード)12及び燃料極(アノード)13とから構成されるMEAセル11、空気極側セパレータ14、及び燃料極側セパレータ15から構成される。そして、一個の単セルスタック17自体は0.3V〜1.0V程度なので、必要な電圧とするために単セルスタック17が数十枚〜数百枚重ねられ、積層されたセルスタック(図示せず)が形成される。そして、図7に示すように、空気極12には酸化ガスである空気が供給され、燃料極13には燃料ガスである水素が供給される。
固体酸化物型燃料電池10のセパレータ14,15は、セルスタック中の個々の単セルスタック17間を仕切る。すなわち、図7に示す単セルスタック17は、積層されてセルスタックを形成することから、固体酸化物型燃料電池のセパレータ1は、表面及び裏面の両面がそれぞれ空気極12側に面した空気極セパレータ14及び燃料極13側に面した燃料極側セパレータ15となり、セルスタック中の個々の単セルスタック17間を仕切っている。このセパレータ14,15の役割は、燃料ガスと酸化ガスを分離し、燃料ガスと酸化ガスを空気極12及び燃料極13にそれぞれ供給して収容することである。そのため、セパレータ14,15のそれぞれの表面には、溝加工により燃料ガス及び酸化ガスの流路が設けられている。
図8に、従来の固体酸化物型燃料電池のセパレータの流路の構成例を示す。固体酸化物型燃料電池10は、単セルスタック17が積層されるため、1つのセパレータ100は、原則として空気極(カソード)12及び燃料極(アノード)13にそれぞれ面している。図8(a)は、燃料極(アノード)13に面している側のセパレータ100の流路の構成を示す。一方、図8(b)は、空気極(カソード)12に面している側のセパレータ100の流路の構成を示す。そして、セパレータ100には、燃料ガス供給口102a、燃料ガス収容口103a、酸化ガス供給口102b、及び酸化ガス収容口103bがそれぞれ開口部として設けられる。
図8(a)には、燃料ガス供給口102aから燃料ガス収容口103aへと水素ガスを流通させる燃料ガス供給路104が示されている。また、図8(b)には、酸化ガス供給口102bから酸化ガス収容口103bへと酸素を流通させる酸化ガス供給路105が示されている。このように、燃料ガス供給路104及び酸化ガス供給路105は、それぞれガス供給口102とガス収容口103とを直線的に接続するのが一般的である。また、燃料ガス供給路104と酸化ガス供給路105とは、個々のセパレータ1の裏表で互いに略直交する方向に設けられるのが一般的である。
特許文献1には、固体高分子電解質型燃料電池が開示されている。ここでは、セパレータの上部に備えられたガス入口より反応ガスを導入し、入口マニホールドより発電領域に配された複数のガス通流溝へと分散して通流させ、出口マニホールドに集めてガス出口より外部へと排出する一般的なガス流路の実施例が示されている。
特許文献2には、流体流路を構成する複数の分岐流路溝に流体を均一且つ確実に供給し、流量分配の均一性を向上させて発電性能を確保する燃料電池のセパレータの分岐流路溝の構成が開示されている。ここでは、酸化剤ガス流路は、1つの酸化剤ガス入口連通孔に連通する入口流路溝と、1つの酸化剤ガス出口連通孔に連通する出口流路溝と、各入口流路溝からそれぞれ複数本に分岐されてセパレータの面内を延在し、且つ各出口流路溝に合流される複数組の分岐流路溝とを有することが記載されている。このように複数組の分岐流路溝をセパレータに設けることで、セパレータの面内に酸化剤ガスを均一且つ確実に供給し、流量分配の均一性を向上させて発電性能を確保することができる。
特開平10−284096号公報 特開2009−81061号公報
従来、平面型の固体酸化物型燃料電池で採用されているセパレータの流路の構成は、図8、及び特許文献1,2に示されるように、ガス供給口からガス収容口に向かって複数の流路が直接的に接続されて構成されるものが一般的である。流路を流れる反応ガスは、ガス供給口の近傍からガス反応が開始され、燃焼しながら次第に下流に向かう。従って、ガス供給口からガス収容口に向かって流路が直接的に接続される流路の場合には、ガス供給口からガス収容口に向かうにつれて反応によりガスが消費されてガス反応の偏りが生じ、セパレータの面内の温度は均一にはならない。このように、温度分布の偏りの程度が大きくなって熱機械的な強度を越えてしまうとMEAセルが破損する虞がある。
また、ガス供給口からガス収容口に向かうにつれて反応によりガスが消費されてしまうことにより、ガスの供給が不十分な場所が発生し、ガスの供給効率や反応効率が低下するという問題が生じる。すなわち、アノードではガス収容口の近傍では水素が少なく水蒸気が多くなるという現象が起きる。これに対して、ガス収容口の近傍にも十分に水素を供給するため燃料利用率を下げて燃料供給量を増加させると、最終的にガス収容口に達する未反応のガスが多くなりガスの供給効率や反応効率が低下してしまう。
さらに、ガス反応を向上させるために流路の面積を拡大するとMEAセルとセパレータとの電気的な接触効率が低下してしまうという問題があり、ガス反応効率を向上させる流路の構成が求められる。
本願の目的は、かかる課題を解決し、セパレータのガス供給口からガス収容口までの温度分布及びガス濃度を均一化し、ガス反応効率を向上させた固体酸化物型燃料電池のセパレータを提供することである。
上記目的を達成するために、本発明に係る固体酸化物型燃料電池のセパレータは、電解質と、一対の電極である空気極及び燃料極と、からなるMEAセルの空気極側及び燃料極側それぞれに設けられる固体酸化物型燃料電池のセパレータにおいて、セパレータの対向する縁部に沿ってそれぞれ設けられるガス供給口及びガス収容口と、一端がガス供給口に流通し、他端がガス収容口に向かって延びるガス供給横流路と、一端がガス収容口に流通し、他端がガス供給口に向かって延びるガス収容横流路と、ガス供給横流路とガス収容横流路とのそれぞれに交差する方向に接続し、ガス供給横流路からガス収容横流路へとガスを流通させる複数のガス流通縦流路と、から構成さるガス流路を備え、ガス供給横流路は、他端がガス収容口に流通せずに閉鎖口を有して、ガス収容横流路は、他端がガス供給口に流通せずに閉鎖口を有し、更に、隣接されるガス流通縦流路同士を接続するガス流通横流路30が設けられることを特徴とする
上記構成により、固体酸化物型燃料電池のセパレータは、ガス供給横流路及びガス収容横流路と、ガス供給横流路からガス収容横流路ガスへとガスを流通させる複数のガス流通縦流路とから構成される。すなわち、ガスが流通する流路は、ガス供給横流路及びガス収容横流路が互いに略並行して設けられ、これらの流路と交差して複数のガス流通縦流路が設けられる。このように、異なる構成の流路が交差する方向に分岐し、より太い流路からより細い流路へと太さの異なる流路が組み合わされて接続する。つまり、ガスが流通する流路がガス供給口からガス収容口へと直接的に接続されないため、流路全体にガスが十分に充満され、セパレータのガス供給口からガス収容口までの温度分布やガス分布が均等化されてガスの供給効率や反応効率が向上する。
また、固体酸化物型燃料電池のセパレータは、ガス供給横流路が、他端がガス収容口に流通せずに閉鎖口を有し、ガス収容横流路が、他端がガス供給口と流通せずに閉鎖口を有することが好ましい。これにより、ガスが流通するガス供給横流路及びガス収容横流路の端部に閉鎖口が設けられ、この閉鎖口によってガス供給横流路及びガス収容横流路の端部に至るまでガスが十分に充満され、セパレータのガス供給口からガス収容口までの温度分布やガス分布が均等化されてガスの供給効率や反応効率が向上する。
また、固体酸化物型燃料電池のセパレータは、一組のガス供給横流路及びガス収容横流路を接続するガス流通縦流路が、前記ガス供給横流路又は前記ガス収容横流路に対して略直交する流路であることが好ましい。これにより、ガス供給横流路とガス流通縦流路との交差部、及びガス収容横流路とガス流通縦流路との交差部では流路が略直交するため、セパレータ面に太さの異なる流路を容易に網の目状に網羅することができる。
また、固体酸化物型燃料電池のセパレータは、一組のガス供給横流路及びガス収容横流路を接続するガス流通縦流路は、前記ガス供給口と前記ガス供給横流路との交差部から前記ガス収容口と前記ガス収容横流路との交差部へと傾斜する流路であることが好ましい。これにより、ガス供給横流路とガス流通縦流路との交差部、及びガス収容横流路とガス流通縦流路との交差部では、流路がガスの流れ方向に角度を持って交差する。このためガスがガス流通縦流路に沿ってスムーズに流れ込み、流路全体にガスが十分に行き渡る。
また、固体酸化物型燃料電池のセパレータは、ガス流通縦流路が、流路の幅をガス供給横流路又はガス収容横流路のいずれかよりも細くするか、又は、流路の深さをガス供給横流路又はガス収容横流路のいずれかよりも浅くすることで、分岐するガスの流量が調節されることが好ましい。これにより、ガス流量のより多い流路から少ない流路へとガス流量の異なる流路を組み合わせて接続され、流路全体にガスを十分に充満させることができる。
さらに、固体酸化物型燃料電池のセパレータは,各ガス供給横流路が、複数のガス収容横流路に対してそれぞれガス流通縦流路で接続し、各ガス収容横流路が、複数のガス供給横流路に対してそれぞれガス流通縦流路で接続することが好ましい。これにより、ガス流通縦流路が、ガス収容横流路及びガス供給横流路に対してより緻密な網の目状に接続し、セパレータのガス供給口からガス収容口までの温度分布及びガス濃度をより均一化することができる。
以上のように、本発明に係る固体酸化物型燃料電池のセパレータによれば、セパレータのガス供給口からガス収容口までの温度分布及びガス濃度を均一化し、ガス反応効率を向上させた固体酸化物型燃料電池のセパレータを提供することができる。
本発明に係る固体酸化物型燃料電池のセパレータの燃料極側のガス流路に関する1つの実施形態の概略構成を示す平面図である。 本発明に係る固体酸化物型燃料電池のセパレータの空気極側のガス流路に関する1つの実施形態の概略構成を示す平面図である。 図1及び図2に示す固体酸化物型燃料電池のセパレータのA−A断面図、及びB−B断面図である。 セパレータに設けられたガス流路についての詳細を示す斜視図である。 固体酸化物型燃料電池のセパレータの流路パターンについての他の実施形態を示す平面図である。 固体酸化物型燃料電池の発電原理を示す説明図である。 固体酸化物型燃料電池の単セルスタックの構成を示す部分的に拡大された斜視図である。 従来の固体酸化物型燃料電池のセパレータの流路の構成例を示す平面図である。
以下に、図面を用いて本発明に係る固体酸化物型燃料電池のセパレータ1の実施形態につき、詳細に説明する。図1に、本発明に係る固体酸化物型燃料電池のセパレータ1の燃料極側のガス流路に関する1つの実施形態の概略構成を示す。図2に、本発明に係る固体酸化物型燃料電池のセパレータ1の空気極側のガス流路に関する1つの実施形態の概略構成を示す。図1のガス流路と図2のガス流路とはセパレータ1の表裏にそれぞれ設けられる。
固体酸化物型燃料電池10は、図7に示すように、電解質20と、一対の電極である空気極(カソード)12及び燃料極(アノード)13とからなるMEAセル11、空気極側セパレータ14及び燃料極側セパレータ15から構成されるのが一般的である。そして、空気極12には酸化ガスである空気が供給及び収容され、燃料極13には燃料ガスである水素ガスが供給及び収容される。そして、空気極側セパレータ14及び燃料極側セパレータ15には、これらのガスを供給する流路がそれぞれ設けられる。本実施形態では、図1及び図2に示すように、セパレータ1の空気極側の流路及び燃料極側の流路は、それぞれガス供給口2、ガス収容口3、ガス供給横流路4、ガス収容横流路5、及びガス流通縦流路6から構成される。
図1に、本発明に係る固体酸化物型燃料電池のセパレータ1の燃料極13に面した側の流路を示す。燃料ガス供給口2aはガスである水素が供給される開口部であり、燃料ガス収容口3aはガスである水素が収容される開口部である。本実施形態では、燃料ガス供給口2a及び燃料ガス収容口3aは、セパレータ1の対向する縁部19aに沿ってそれぞれ設けられ、セパレータ1の燃料極13に面した側のより広い面に水素を供給する。従って、燃料ガス供給口2a及び燃料ガス収容口3aは、縁部19aのほぼ全体に亘って設けられる長方形の開口部であることが好ましい。このように、燃料ガス供給口2a及び燃料ガス収容口3aが配置されることで、セパレータ1の燃料極13に面した側の全面に燃料ガスである水素が行き渡る。なお、燃料ガス供給口2a及び燃料ガス収容口3aが、セパレータ1の対角する位置に設けられる長方形、或いは正方形の開口部であっても良く、その場合には、ガス供給横流路4、ガス収容横流路5、及びガス流通縦流路6は、燃料ガス供給口2aから燃料ガス収容口3aへと向かって構成される。
図2に、本発明に係る固体酸化物型燃料電池のセパレータ1の空気極12に面した側の流路を示す。酸化ガス供給口2bはガスである空気が供給される開口部であり、酸化ガス収容口3bはガスである空気が収容される開口部である。本実施形態では、酸化ガス供給口2b及び酸化ガス収容口3bは、セパレータ1の対向する縁部19bに沿ってそれぞれ設けられ、セパレータ1のより広い面に空気を供給する。従って、酸化ガス供給口2b及び酸化ガス収容口3bは、縁部19bのほぼ全体に亘って設けられる長方形の開口部であることが好ましい。このように、酸化ガス供給口2b及び酸化ガス収容口3bが配置されることで、セパレータ1の空気極12に面した側の全面に酸化ガスである空気が行き渡る。なお、酸化ガス供給口2b及び酸化ガス収容口3bが、セパレータ1の対角する位置に設けられる長方形、或いは正方形の開口部であっても良く、その場合には、ガス供給横流路4、ガス収容横流路5、及びガス流通縦流路6は、酸化ガス供給口2bから酸化ガス収容口3bへと向かって構成される。
図1(a)の燃料極13に面した側の流路に関し、ガス供給横流路4は、一端が燃料ガス供給口2aに流通し、他端が燃料ガス収容口3aに向かって延び、燃料ガス収容口3aには流通しない。一方、ガス収容横流路5は、一端が燃料ガス収容口3aに流通し、他端が燃料ガス供給口2aに向かって延び、燃料ガス供給口2aには流通しない。そして、ガス流通縦流路6は、ガス供給横流路4とガス収容横流路5とのそれぞれに略直交する方向に接続し、ガス供給横流路4からガス収容横流路5へとガスを流通させる。そして、図1(a)では、ガス流通縦流路6は、ガス供給横流路4及びガス収容横流路5に対して直線状に揃った位置で接続される。一方、図1(b)に示すように、ガス流通縦流路6が、ガス供給横流路4及びガス収容横流路5に対して交互にずれた位置で接続しても良い。なお、図2(a),(b)の空気極12に面した側の流路についても同様であるので説明を省略する。図2のガス流路おいても同様であるため説明を省略する。
図3に、図1及び図2に示す固体酸化物型燃料電池のセパレータ1のA−A断面図、及びB−B断面図を示す。図3の断面図では、図1に示すセパレータ1の燃料極13に面した側の流路が上部になり、図2に示すセパレータ1の空気極12に面した側の流路が下部になる。そして、燃料ガス供給口2a、燃料ガス収容口3a、酸化ガス供給口2b、酸化ガス収容口3bの位置は、セパレータ1の空気極12に面した側、及びセパレータ1の燃料極13に面した側の双方に共通の位置となる。この構成により、個々の単セルスタック17には、燃料ガス供給口2a及び燃料ガス収容口3aを通じて燃料ガスが供給されて収容され、酸化ガス供給口2b及び酸化ガス収容口3bを通じて酸化ガスが供給されて収容される。
図4に、セパレータ1に設けられたガス流路についての詳細を示す。セパレータ1内でガスが流通する流路は、ガス供給横流路4及びガス収容横流路5が互いに略並行して設けられる。そして、これらの流路と略直交して複数のガス流通縦流路6が設けられ、水素が流通する流路が燃料ガス供給口2aから燃料ガス収容口3aへと、或いは空気が流通する流路が酸化ガス供給口2bから酸化ガス収容口3bへと流通する。このように、異なる構成の流路が交差する方向に分岐し、より太いガス供給横流路4及びガス収容横流路5からより細いガス流通縦流路6へと太さの異なる流路が組み合わされて接続する。つまり、ガスが流通する流路が燃料ガス供給口2aから燃料ガス収容口3aへと直接的に接続されないため、流路全体に水素が十分に充満され、セパレータ1の燃料ガス供給口2aから燃料ガス収容口3aまでの温度分布やガス分布が均等化されて水素の供給効率や反応効率が向上する。また、酸化ガス供給口2bから酸化ガス収容口3bへとも直接的に接続されないため、流路全体に空気が十分に充満され、セパレータ1の酸化ガス供給口2bから酸化ガス収容口3bまでの温度分布やガス分布が均等化されて空気の供給効率や反応効率が向上する。
図4に示すように、ガス供給横流路4は、一端が燃料ガス供給口2aに流通するが、他端は燃料ガス収容口3aに流通せずに閉鎖口7aを有する。また、ガス収容横流路5は、一端が酸化ガス供給口2bに流通するが、他端は酸化ガス収容口3bと流通せずに閉鎖口7bを有する。このように、ガスが流通するガス供給横流路4及びガス収容横流路5の端部に閉鎖口7a,7bが設けられる。この閉鎖口7a,7bによりガス供給横流路4及びガス収容横流路5の端部に至るまでガスが十分に充満され、セパレータ1の燃料ガス供給口2aから燃料ガス収容口3aまで、或いはセパレータ1の酸化ガス供給口2bから酸化ガス収容口3bまでの温度分布やガス分布が均等化されてガスの供給効率や反応効率が向上する。
図4(b)に、ガス流路の幅(W)及び深さ(B)を斜視図で示す。本実施形態でのガス流路は、ガス供給横流路4又はガス収容横流路5、及びガス流通縦流路6というように、流路を分岐させてガスの流量を調節することが好ましい。その調節はガス流路の幅(W)又は深さ(B)を設定することにより行うことができる。すなわち、ガス流通縦流路6は、流路の幅(W)をガス供給横流路4又はガス収容横流路5のいずれかよりも細くする、流路の深さ(D)をガス供給横流路4又はガス収容横流路5のいずれかよりも浅くする、又は流路の幅(W)を細くして流路の深さ(D)を浅くすることで、分岐するガスの流量が調節される。
図5に、固体酸化物型燃料電池のセパレータ1a,1bの流路パターンについて他の実施形態を示す。図5の流路パターンは、一組のガス供給横流路4及びガス収容横流路5を接続するガス流通縦流路6は、ガス供給口2とガス供給横流路4との交差部からガス収容口3とガス収容横流路5との交差部へと傾斜する流路である流路パターンである。このように、ガス流通縦流路6a,6bを傾斜させることにより、ガス供給横流路4とガス流通縦流路6a,bとの交差部21、及びガス収容横流路5とガス流通縦流路6a,bとの交差部21では、ガスが流路に沿ってスムーズに流れ込み、流路全体にガスが十分に行き渡る。そして、図5(a)のセパレータ1aは、ガス流通縦流路6aが、ガス供給横流路4及びガス収容横流路5に対して揃った位置で接続するパターンである。また、図5(b)のセパレータ1bは、ガス流通縦流路6bが、ガス供給横流路4及びガス収容横流路5に対して交互にずれた位置で接続するパターンである。
各ガス供給横流路4は、複数のガス収容横流路5に対してそれぞれガス流通縦流路6で接続し、各ガス収容横流路4は、複数のガス供給横流路5に対してそれぞれガス流通縦流路6で接続する。これにより、ガス流通縦流路6が、ガス収容横流路4及びガス供給横流路5に対してより緻密な網の目状に接続し、セパレータ1の酸化ガス供給口2aから酸化ガス収容口3aまで、或いはセパレータ1の燃料ガス供給口2bから燃料ガス収容口3bまでの温度分布及びガス濃度をより均一化することができる。さらに、図1のセパレータ1の一部に破線で示すように、隣接されるガス流通縦流路6同士を接続するガス流通横流路30を設けても良い。このガス流通横流路30により、セパレータ1の酸化ガス供給口2aから酸化ガス収容口3aまで、或いはセパレータ1の燃料ガス供給口2bから燃料ガス収容口3bまでの流路をさらに緻密な網の目状とし、温度分布及びガス濃度をさらに均一化することができる。
1,1a,1b,100 (固体酸化物型燃料電池の)セパレータ、2,102 ガス供給口、2a,102a 燃料ガス供給口、2b,102b 酸化ガス供給口、3,103 ガス収容口、3a,103a 燃料ガス収容口、3b,103b 酸化ガス収容口、4 ガス供給横流路、5 ガス収容横流路、6 ガス流通縦流路、6a,6b 傾斜ガス流通縦流路、7 閉鎖口、7a ガス供給横流路の閉鎖口、7b ガス収容横流路の閉鎖口、8 流路の幅、9 流路の深さ、10 固体酸化物型燃料電池、11 MEAセル、12 空気極(カソード)、13 燃料極(アノード)、14 空気極側セパレータ、15 燃料極側セパレータ、17 単セルスタック、19a,19b 縁部、20 電解質、21 交差部、30 ガス流通横流路、104 燃料ガス供給路、105 酸化ガス供給路。

Claims (4)

  1. 電解質と、一対の電極である空気極及び燃料極と、からなるMEAセルの空気極側及び燃料極側それぞれに設けられる固体酸化物型燃料電池のセパレータにおいて、
    セパレータの対向する縁部に沿ってそれぞれ設けられるガス供給口及びガス収容口と、
    一端がガス供給口に流通し、他端がガス収容口に向かって延びるガス供給横流路と、
    一端がガス収容口に流通し、他端がガス供給口に向かって延びるガス収容横流路と、
    ガス供給横流路とガス収容横流路とのそれぞれに交差する方向に接続し、ガス供給横流路からガス収容横流路へとガスを流通させる複数のガス流通縦流路と、
    から構成さるガス流路を備え
    ガス供給横流路は、他端がガス収容口に流通せずに閉鎖口を有して、ガス収容横流路は、他端がガス供給口に流通せずに閉鎖口を有し、
    更に、隣接されるガス流通縦流路同士を接続するガス流通横流路30が設けられることを特徴とする固体酸化物型燃料電池のセパレータ。
  2. 請求項1に記載の固体酸化物型燃料電池のセパレータであって、一組のガス供給横流路及びガス収容横流路を接続するガス流通縦流路は、前記ガス供給横流路又は前記ガス収容横流路に対して略直交する流路であることを特徴とする固体酸化物型燃料電池のセパレータ。
  3. 請求項1又は2に記載の固体酸化物型燃料電池のセパレータであって、一組のガス供給横流路及びガス収容横流路を接続するガス流通縦流路は、前記ガス供給口と前記ガス供給横流路との交差部から前記ガス収容口と前記ガス収容横流路との交差部へと傾斜する流路であることを特徴とする固体酸化物型燃料電池のセパレータ。
  4. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の固体酸化物型燃料電池のセパレータであって、ガス流通縦流路は、流路の幅をガス供給横流路又はガス収容横流路のいずれかよりも細くするか、又は、流路の深さをガス供給横流路又はガス収容横流路のいずれかよりも浅くすることで、分岐するガスの流量が調節されることを特徴とする固体酸化物型燃料電池のセパレータ。
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