JP5797322B1 - 加圧ロール及びそれを用いたロールプレス機 - Google Patents

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Abstract

【課題】加圧ロール軸受部からの発熱による加圧ロールの熱変形を抑制し、高精度な圧縮加工を可能とする加圧ロール及びそれを用いたロールプレス機を提供する。【解決手段】金属箔からなる基材11bの片面又は両面に活物質が塗工された塗工部11aを有するシート11を、圧縮加工するロールプレス機1に用いられ、転がり軸受22に支持され回転する加圧ロール軸20を有する加圧ロール2は、加圧ロール2内に、加圧ロール軸20の軸方向に平行に設置される複数のヒートパイプ12aを備える。複数のヒートパイプ12aは、加圧ロール2の横断面において、所定の間隔にて相互に離間し、円環状に配置される。【選択図】 図5

Description

本発明は、リチウムイオン二次電池用電極材料等の薄膜状シートの圧縮加工に用いられるロールプレス機に係り、特に、加圧ロールの熱変形を抑制可能な構造を有する加圧ロールとそれを用いたロールプレス機に関する。
ロールプレス機における、例えば、二次電池用電極材などの圧縮加工精度は±1.0〜2.0μmと、厳しい加工精度が要求される。
そのため、ロールプレス機では、長時間運転を実施しても、加圧ロール軸受部の機械的摩擦により生ずる熱が、加圧ロールに伝導され熱変更を起こすことを防止可能な設備が望まれている。このような、加圧ロールの熱変形を防止するロールプレス機として、特許文献1が知られている。
特許文献1では、加圧ロールのロール軸内に、中空円筒状の内部に熱媒体を通流可能な流路と、更に、このロール軸内に設けられた流路に接続され、加圧ロールの胴体部内に形成されたロール胴体内部流通路を設けると共に、水又は熱媒油等の熱媒体をロール軸内流路及びロール胴体内部流通路内を通流させるための循環ポンプを、ロール軸の一端側に設けている。そして、循環ポンプの駆動により、ロール軸内流路、ロール胴体内部流通路、ロール軸内流路、加圧ロールの外部に設けられたラジエータ等の冷却機構の順に熱媒体を循環させる構成が記載されている。
また特許文献1では、加圧ロール内部の熱媒流路をヒートパイプ化し、軸受部からの熱をロール全体に分散し均温化する構成が記載されている。
特開2011−181348号公報
特許文献1の構成では、ロール軸の一方端に円筒状管継手を介して冷却機構及び循環ポンプを設ける必要があり、ロールプレス機の複雑化を招く。
また、ヒートパイプ化したロールにおいて、ロール軸内に設けられた流路と共に循環流路を形成するロール胴体内部流通路のうち、ロール軸に平行であり且つ、加圧ロールの外周側に配される中空円筒状の流路内を流れる熱媒体は、高速で回転する加圧ロールの遠心力の作用を受ける。そのため、熱媒体は、外周側に配される流路の内壁外周側に引き寄せられ、再び内周側に配されるロール軸内の流路へ戻り、発熱部である加圧ロールの軸受部へと循環することが困難となる可能性がある。
そこで、本発明は、加圧ロール軸受部からの発熱による加圧ロールの熱変形を抑制し、高精度な圧縮加工を可能とする加圧ロール及びそれを用いたロールプレス機を提供することにある。
上記課題を解決するため本発明の加圧ロールは、薄膜状のシートを圧縮加工するロールプレス機に用いられ、転がり軸受に支持され回転する加圧ロール軸を有する加圧ロールであって、前記加圧ロール内に、前記加圧ロール軸の軸方向に平行に設置される複数のヒートパイプを備え、前記複数のヒートパイプは、前記加圧ロールの横断面において、所定の間隔にて相互に離間し配置され、前記複数のヒートパイプは、前記加圧ロール軸の外周面寄りに配され、前記加圧ロール軸の横断面において、円環状に所定の間隔にて相互に離間し配されると共に、前記加圧ロール軸の軸心に対し点対称に配される複数の内周側ヒートパイプよりなり、前記複数の内周側ヒートパイプは、前記加圧ロール軸の軸方向略中央部で分割されることを特徴とする。
また、本発明の他の加圧ロールは、薄膜状のシートを圧縮加工するロールプレス機に用いられ、転がり軸受に支持され回転する加圧ロール軸を有する加圧ロールであって、前記加圧ロール内に、前記加圧ロール軸の軸方向に平行に設置される複数のヒートパイプを備え、前記複数のヒートパイプは、前記加圧ロールの横断面において、所定の間隔にて相互に離間し配置され、前記複数のヒートパイプは、前記加圧ロール軸の外周面寄りに配され、前記加圧ロール軸の横断面において、円環状に所定の間隔にて相互に離間し配されると共に、前記加圧ロール軸の軸心に対し点対称に配される複数の内周側ヒートパイプと、前記加圧ロールの外周面寄りに、前記加圧ロール軸の軸方向に平行に設置され、且つ、前記加圧ロールの横断面において、所定の間隔にて相互に離間し配される複数の外周側ヒートパイプと、を有し、少なくとも前記複数の内周側ヒートパイプ及び前記複数の外周側ヒートパイプのうち、いずれか一方は、前記加圧ロール軸の略中央部で分割されることを特徴とする。
更に、本発明の他の加圧ロールは、薄膜状のシートを圧縮加工するロールプレス機に用いられ、転がり軸受に支持され回転する加圧ロール軸を有する加圧ロールであって、前記加圧ロール内に、前記加圧ロール軸の軸方向に平行に設置される複数のヒートパイプを備え、前記複数のヒートパイプは、前記加圧ロールの横断面において、所定の間隔にて相互に離間し配置され、前記複数のヒートパイプは、前記加圧ロール軸の外周面寄りに配され、前記加圧ロール軸の横断面において、円環状に所定の間隔にて相互に離間し配されると共に、前記加圧ロール軸の軸心に対し点対称に配される複数の内周側ヒートパイプと、前記加圧ロールの外周面寄りに、前記加圧ロール軸の軸方向に平行に設置され、且つ、前記加圧ロールの横断面において、円環状に所定の間隔にて相互に離間し配される複数の外周側ヒートパイプと、前記加圧ロールの軸方向両端側であって、前記円環状に配される複数の内周側ヒートパイプと前記円環状に配される複数の外周側ヒートパイプとの間の領域に、前記加圧ロールの径方向に、相互に所定の間隔にて放射状に設置される複数の中間領域ヒートパイプと、を有することを特徴とする。
更に、本発明の他の加圧ロールは、薄膜状のシートを圧縮加工するロールプレス機に用いられ、転がり軸受に支持され回転する加圧ロール軸を有する加圧ロールであって、前記加圧ロール内に、前記加圧ロール軸の軸方向に平行に設置される複数のヒートパイプを備え、前記複数のヒートパイプは、前記加圧ロールの横断面において、所定の間隔にて相互に離間し配置され、前記複数のヒートパイプは、前記加圧ロール軸の外周面寄りに配され、前記加圧ロール軸の横断面において、円環状に所定の間隔にて相互に離間し配されると共に、前記加圧ロール軸の軸心に対し点対称に配される複数の内周側ヒートパイプと、前記加圧ロールの外周面寄りに、前記加圧ロール軸の軸方向に平行に設置され、且つ、前記加圧ロールの横断面において、円環状に所定の間隔にて相互に離間し配される複数の外周側ヒートパイプと、前記加圧ロールの軸方向両端側であって、前記円環状に配される複数の内周側ヒートパイプと前記円環状に配される複数の外周側ヒートパイプとの間の領域に、前記加圧ロール軸に対し所定の角度で前記軸方向両端側より内側へ傾斜する複数の中間領域ヒートパイプと、を有することを特徴とする。
また、本発明のロールプレス機は、薄膜状のシートを捲回し当該シートを巻き出す巻出機と、転がり軸受に支持され回転する加圧ロール軸を有し、前記シートを連続して圧縮加工する一対の加圧ロールと、圧縮加工されたシートを巻き取り、巻取コイルを生成する巻取機と、前記巻出機と前記一対の加圧ロールとの間、及び前記一対の加圧ロールと前記巻取機との間に設けられ、前記シートを搬送する複数のガイドロールと、を備え、前記加圧ロールは、前記加圧ロール軸の軸方向に平行に設置される複数のヒートパイプを内部に有し、前記複数のヒートパイプは、前記加圧ロールの横断面において所定の間隔にて相互に離間し配され、前記転がり軸受で発生する熱を前記加圧ロール内に分散させるものであって、前記複数のヒートパイプは、前記加圧ロール軸の外周面寄りに配され、前記加圧ロール軸の横断面において、円環状に所定の間隔にて相互に離間し配されると共に、前記加圧ロール軸の軸心に対し点対称に配される複数の内周側ヒートパイプを有し、前記複数の内周側ヒートパイプは、前記加圧ロール軸の前記転がり軸受にて支持される領域よりも端部側まで延伸し、前記加圧ロールの外周面寄りに、前記加圧ロール軸の軸方向に平行に設置され、且つ、前記加圧ロールの横断面において、所定の間隔にて相互に離間し配される複数の外周側ヒートパイプを有し、前記複数の外周側ヒートパイプは、前記加圧ロールの横断面において、円環状に所定の間隔にて相互に離間し配されると共に、前記加圧ロール軸の軸心に対し点対称に配され、前記加圧ロールの軸方向両端側であって、前記円環状に配される複数の内周側ヒートパイプと前記円環状に配される複数の外周側ヒートパイプとの間の領域に、前記加圧ロールの径方向に、相互に所定の間隔にて放射状に設置される複数の中間領域ヒートパイプを有し、前記複数の中間領域ヒートパイプは、前記加圧ロールの横断面において、前記加圧ロール軸の軸心に対し点対称に配されると共に、前記内周側ヒートパイプ及び前記外周側ヒートパイプと所定の間隔にて離間することを特徴とする。
また、本発明の他のロールプレス機は、薄膜状のシートを捲回し当該シートを巻き出す巻出機と、転がり軸受に支持され回転する加圧ロール軸を有し、前記シートを連続して圧縮加工する一対の加圧ロールと、圧縮加工されたシートを巻き取り、巻取コイルを生成する巻取機と、前記巻出機と前記一対の加圧ロールとの間、及び前記一対の加圧ロールと前記巻取機との間に設けられ、前記シートを搬送する複数のガイドロールと、を備え、前記加圧ロールは、前記加圧ロール軸の軸方向に平行に設置される複数のヒートパイプを内部に有し、前記複数のヒートパイプは、前記加圧ロールの横断面において所定の間隔にて相互に離間し配され、前記転がり軸受で発生する熱を前記加圧ロール内に分散させるものであって、前記複数のヒートパイプは、前記加圧ロール軸の外周面寄りに配され、前記加圧ロール軸の横断面において、円環状に所定の間隔にて相互に離間し配されると共に、前記加圧ロール軸の軸心に対し点対称に配される複数の内周側ヒートパイプを有し、前記複数の内周側ヒートパイプは、前記加圧ロール軸の前記転がり軸受にて支持される領域よりも端部側まで延伸し、前記加圧ロールの外周面寄りに、前記加圧ロール軸の軸方向に平行に設置され、且つ、前記加圧ロールの横断面において、所定の間隔にて相互に離間し配される複数の外周側ヒートパイプを有し、前記複数の外周側ヒートパイプは、前記加圧ロールの横断面において、円環状に所定の間隔にて相互に離間し配されると共に、前記加圧ロール軸の軸心に対し点対称に配され、前記加圧ロールの軸方向両端側であって、前記円環状に配される複数の内周側ヒートパイプと前記円環状に配される複数の外周側ヒートパイプとの間の領域に、前記加圧ロール軸に対し所定の角度で前記軸方向両端側より内側へ傾斜する複数の中間領域ヒートパイプを有し、前記所定の角度で傾斜する複数の中間領域ヒートパイプは、前記加圧ロールの軸方向端部であって、外周面寄りから内周面寄りへと斜行するよう配されることを特徴とする。
本発明によれば、加圧ロール軸受部の機械的摩擦により生ずる熱による加圧ロールの熱変形を抑制し、高精度な圧縮加工を可能とする加圧ロール及びそれを用いたロールプレス機を実現することができる。
加圧ロール軸受部からの発熱を、加圧ロール内に配されたヒートパイプにより加圧ロール全体に均等に拡散することで、加圧ロール内における温度分布の均一化が図られ、加圧ロールの熱変形を防止することが可能となる。
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
本発明の一実施形態に係る加圧ロールが用いられるロールプレス機の全体概略構成図である。 図1に示す一対の加圧ロールの正面図である。 一対の加圧ロールにより連続圧縮加工されるシートの横断面図である。 二次電池用電極材のロールプレス機における加圧ロールに生ずるサーマルクラウンのメカニズムを示す説明図である。 本発明の一実施例に係る実施例1の加圧ロールの縦断面図及び正面図である。 図5に示す加圧ロールの製造工程の説明図であり、図6(A)は加圧ロール軸にヒートパイプ収納孔を形成する工程、図6(B)はヒートパイプ収納孔に内周側ヒートパイプを挿入する工程、図6(C)は挿入後の内周側ヒートパイプを固定する工程、図6(D)は固定工程完了後の状態を示す図である。 本発明の他の実施例に係る実施例2の加圧ロールの縦断面図及び正面図である。 本発明の他の実施例に係る実施例3の加圧ロールの縦断面図及び正面図である。 図8に示す加圧ロールの製造工程の説明図であって部分縦断面図であり、図9(A)は加圧ロールにヒートパイプ収納孔を形成する工程、図9(B)はヒートパイプ収納孔に中間領域ヒートパイプを挿入する工程、図9(C)は中間領域ヒートパイプ挿入後のヒートパイプ収納孔に外周側ヒートパイプを挿入する工程、図9(D)は挿入後の中間領域ヒートパイプ及び外周側ヒートパイプを固定する工程、図9(E)は固定工程完了後の状態を示す図である。 本発明の他の実施例に係る実施例4の加圧ロールの縦断面図及び正面図である。 図10に示す加圧ロールの製造工程の説明図であって部分縦断面図であり、図11(A)は加圧ロールにヒートパイプ収納孔を形成する工程、図11(B)はヒートパイプ収納孔に中間領域ヒートパイプを挿入する工程、図11(C)は中間領域ヒートパイプ挿入後のヒートパイプ収納孔に外周側ヒートパイプを挿入する工程、図11(D)は挿入後の中間領域ヒートパイプ及び外周側ヒートパイプを固定する工程、図11(E)は固定工程完了後の状態を示す図である。
図1は、本発明の一実施形態に係る加圧ロールが用いられるロールプレス機の全体概略構成図である。ロールプレス機1は、例えば、リチウムイオン二次電池用電極材料として、図3に示すように、アルミ箔あるいは銅箔等の導電性の金属箔からなる基材11bの両面に活物質が塗工された塗工部11aを有するシート11を、活物質の密度を上げ、且つ均一の厚みとなるよう連続して圧縮加工する設備である。なお、ロールプレス機1は、アルミ箔あるいは銅箔等の導電性の金属箔からなる基材11bの両面に活物質が塗工された塗工部11aを有するシート11を圧縮加工する設備に限られない。例えば、ポリエステルフィルムの両面に無接着剤アラミド紙を積層する薄膜状のシート等を圧縮加工する設備としても用いられる。すなわち、本発明の一実施形態に係るロールプレス機1は、薄膜状のシートであれば、その圧縮加工に好適に用いられるものである。
図1に示すように、ロールプレス機1は、上流側より、例えば、500m程の長さのシート11の巻出しコイルを捲回する巻出機4、巻出機4より送り出されるシート11を搬送する上流側搬送機構6、シート11を予熱するための予熱ロール10、シート11を圧縮加工する一対の加圧ロール2(上加圧ロール、下加圧ロール)、圧縮加工されたシート11を搬送する下流側搬送機構7、及び圧縮加工されたシート11を巻き取り、巻取コイルを生成する巻取機5を備える。
上流側搬送機構6は、複数のガイドロール8及びダンサーロール9を備え、ダンサーロール9は、その回転軸は支持点を中心に円弧状の軌道を上下に変位可能に構成される。ダンサーロール9が円弧状の軌道を上下に変位することで、シート11に所定の張力(適度な張力)を付与すると共に、ガイドロール8と協働し、シート11を予熱ロール10へ搬送する。
また、下流側搬送機構7は、同様に、複数のガイドロール8、ダンサーロール9及び厚み計3を備える。ダンサーロール9が円弧状の軌道を上下に変位することで、シート11に所定の張力を付与する。2つのガイドロール間に設置された厚み計3は、ダンサーロール9により所定の張力が付与され、厚み計3を通過する際のシート11の厚みを測定する。
なお、図1では、ガイドロール8の本数を説明の便宜上少なく記載しているが、例えば、本図に示す本数に限らず、上流側搬送機構6及び下流側搬送機構7内、それぞれに、10本から30本のガイドロール8を設ける構成としても良い。また、図1では、ダンサーロール9及び予熱ロール10を、ガイドロール8と区別して示しているが、これらダンサーロール9及び予熱ロール10を含めガイドロール8と呼ぶ場合もある。
図2に、一対の加圧ロール2の正面図(図1における領域Aの正面図)を示す。上下に対向配置された一対の加圧ロール2(上加圧ロール、下加圧ロール)は、それぞれの加圧ロール軸20をその両端部で支持する転がり軸受22、転がり軸受22を保持する軸受箱23及び軸受箱23を保持するハウジング21により回転可能とされている。また、下加圧ロールの加圧ロール軸20の両端部を支持する転がり軸受22を保持する軸受箱23と、ハウジング21の下部との間に、例えば、油圧シリンダー等で構成される加圧機構24が配されている。加圧機構24は、上述の厚み計3により計測されるシート11の厚みに基づき、一対の加圧ロール2間の間隙及び加圧ロール2に付加する荷重を調整するよう上下動する。
また、本実施形態における加圧ロール2は、例えば、金属製の中実ロールであり、ロール径が300〜800mmφ、代表的な例として、ロール径500mmφのものが用いられる。この中実の加圧ロール2及び/又は加圧ロール軸20内に、加圧ロール軸20と平行に設置される円柱状の複数のヒートパイプを内蔵する。これら複数のヒートパイプは相互に接触することなく、所定の間隔にて離間し内蔵される。なお、詳細は、実施例にて後述するが、中実の加圧ロール軸20及び/又は加圧ロール2に、ドリル加工により加圧ロール軸20と平行に延伸する円筒状の開孔を形成し、熱伝導性を有するグリースを開孔に流し込み、その後、円柱状のヒートパイプを挿入し隙間なく固定することで、相互に離間し配される複数のヒートパイプを内蔵する加圧ロール2が得られる。
なお、円柱状のヒートパイプが配される方向は、加圧ロール軸20に対し平行に配されるものに限らず、加圧ロール軸20に対し略直交、あるいは、加圧ロール軸20に対し所定の角度を有する方向に配されるもの、あるいはこれらの組み合わせも含む。いずれの場合においても、本実施形態による加圧ロール2に内蔵される複数のヒートパイプは、相互に接触することなく、それぞれ独立に配される。
図1及び図2において、シート11は、例えば、約100m/minの搬送速度で搬送されつつ、一対の加圧ロール2により連続して圧縮加工される。図3に示す基材11bの厚みTbは、例えば、約15μm程度であり、この基材11bの両面に活物質が塗工された塗工部11aを含む厚み、すなわちシート11の厚みTaは、圧縮加工前で約150μmである。約150μmの厚みを有するシート11は、一対の加圧ロール2による圧縮加工により、約100μm程度まで圧縮される。これにより、両面の塗工部11aすなわち、活物質の密度が向上する。一方、上述のとおり、圧縮加工精度は、±1.0〜2.0μmが要求される。
ここで図4を用いて、ロールプレス機における加圧ロールに生ずるサーマルクラウンのメカニズムについて説明する。図4に示す加圧ロール2は、本実施形態と異なり、ヒートパイプを内蔵しない金属製の中実ロールである。高速で回転する加圧ロール2の加圧ロール軸20の両端部と転がり軸受22間で、上述の機械的摩擦により発熱する。転がり軸受22に生ずる熱は、加圧ロール軸20を介し加圧ロール2へ、その両側より伝導される。従って、加圧ロール2(加圧ロール本体)内の温度分布は、加圧ロール軸20方向に沿って、両端部が最も高く、中央部に向かうにしたがい低下する。このように加圧ロール2の内部温度に斑が生じ、加圧ロール2のロール軸方向に熱膨張により変形が生じ、その変形量又は変形量の分布は、温度分布に依存する(サーマルクラウン)。その結果、図4において二点鎖線で示すように、加圧ロール熱変形後の外周面25の形状となる。このように加圧ロール2の外周面が変形すると、一対の加圧ロール2により圧縮加工されるシート11の巾方向における厚みの均一化が阻害され、更には、±1.0〜2.0μmの圧縮加工精度を実現することは困難となる。
本実施形態によれば、上述のように、相互に所定の間隔にて離間配置される複数のヒートパイプを、加圧ロール2及び/又は加圧ロール軸20に内蔵することにより、転がり軸受22による発熱を、加圧ロール2及び/又は加圧ロール軸20内に分散できる。これにより、加圧ロール2内の温度分布の均一化が図られ、サーマルクラウンを抑制することが可能となる。
以下、図面を用いて、加圧ロール2及び/又は加圧ロール軸20に内蔵するヒートパイプの各種の配置態様を示す本発明の実施例について説明する。
図5に、本発明の一実施例に係る実施例1の加圧ロール2の縦断面図及び正面図を示す。図5の縦断面図(正面図におけるB−B断面図)に示すように、本実施例の加圧ロール2は、加圧ロール軸20内に、加圧ロール軸20に平行に延伸する内周側ヒートパイプ12aを備える。内周側ヒートパイプ12aは、加圧ロール軸20の両端部を支持する転がり軸受22が配される領域よりも、少なくともその外方まで延伸し、加圧ロール軸20の両端部付近まで位置する長さを有する。また、正面図に示すように、内周側ヒートパイプ12aは、加圧ロール軸20の軸心を中心とした同一円周上に、所定の間隔(ピッチ)にて離間し、8本配されている。換言すれば、内周側ヒートパイプ12aは、円環状に相互に所定の間隔にて離間配置されている。図5に示すように、内周側ヒートパイプ12aは、加圧ロール軸20の外周面寄りに配置され、加圧ロール軸20の軸心に対し点対称に配置されている。このように内周側ヒートパイプ12aが、加圧ロール軸20内で、発熱部である転がり軸受22との接触面の近傍に配されることにより、転がり軸受22からの熱をより効果的に吸収することが可能となる。また、軸心に対し点対称に内周側ヒートパイプ12aを配置することで、高速で回転する加圧ロール2の回転斑の発生を防止できる。
なお、図5においては、加圧ロール軸20内に8本の内周側ヒートパイプ12aを配する例を示すが、加圧ロール軸20の強度(剛性)が所望の強度を維持できる範囲内であれば、適宜、その本数を変えても良く、この場合においても、軸心に対し点対称に配することが望ましい。
ここで、内周側ヒートパイプ12aは、既知のヒートパイプが用いられる。ヒートパイプは、一般的に熱伝導性の高い材料(例えば、銅など)にて形成される円柱状のパイプ中に揮発性の液体(作動液:例えば、水等)を封入し構成される。ヒートパイプは、高温部側の内壁にて、作動液(例えば、水等)が熱を吸収し蒸発する(潜熱の吸収)。気相状態となった作動液、すなわち、作動液蒸気がヒートパイプ内の空洞を流れ低温部側へと移動する。低温部に到達した作動液蒸気は、熱を奪われ(冷却され)凝集し再び液相へと戻る(潜熱の放出)。液相状態に戻された作動液は、ヒートパイプ内壁に設けられたウィックに吸収される。ここで、ウィックは、例えば、複数本撚られた金属細線、又は、網目状に組まれた金属細線にて、毛細管構造として形成される。ヒートパイプ内の上記空洞内は、例えば、大気圧の1/10程度に保たれることから、作動液の沸点は低くなる。液相状態に戻された作動液は、ヒートパイプ内壁のウィックを伝い再び高温側へと戻る。このように、ヒートパイプは、その両端部に温度差が生じると、ヒートパイプ内で作動液の循環が生じ、熱移動する。
図6は、図5に示す加圧ロール2の製造工程を示す説明図である。図6(A)に示すように、先ず、ドリル加工などにより、加圧ロール軸20の一端より他端側へ、加圧ロール軸20に平行に複数の開孔、すなわち、円筒状の空洞であるヒートパイプ収納孔13を形成する。ここで、ヒートパイプ収納孔13は、加圧ロール軸20の端部(図6(A)において、左側端部)を貫通することなく、且つ、転がり軸受22が配される領域よりも端部側まで形成される。ここで、ヒートパイプ収納孔13は、図5の正面図に示すように、例えば、加圧ロール軸20の軸心に対し点対称に8か所形成される。
次に、図6(B)に示すように、ヒートパイプ収納孔13内に、例えば、熱伝導性を有するグリースを充填する。その後、ヒートパイプ収納孔13内に、内周側ヒートパイプ12aを挿入する。これにより、ヒートパイプ収納孔13の内壁と内周側ヒートパイプ12aの外周面とで形成される間隙は、熱伝導性を有するグリースにて満たされる。ヒートパイプ収納孔13の底部まで内周側ヒートパイプ12aを挿入した後、図6(C)に示すように、ヒートパイプ収納孔13の右側端部に残る開孔部をボルト14により締結することで、当該開孔部を閉塞すると共に、ヒートパイプ収納孔13内に内周側ヒートパイプ12aを固定する。なお、図6(C)の工程において、図6(B)の工程にて、内周側ヒートパイプ12aの挿入により、上記間隙を満たした後の余剰の熱伝導性を有するグリースが上記右側端部に残る開孔部へ漏れ出し、当該開孔部を埋めるのに十分な量の熱伝導性を有するグリースが存在する場合は、直ちにボルト14にて当該開孔部を締結する。仮に、グリース量が不足する場合には、更に熱伝導性を有するグリースを充填した後、ボルト14にて締結する。以上の工程により、図6(D)に示す加圧ロール軸20内に、内周側ヒートパイプ12aを有する図5に示す加圧ロール2が得られる。
図5では、一対の加圧ロール2(上加圧ロール、下加圧ロール)のうち、一方のみを示したが、他方の加圧ロール2も同様である。
図5に示す一対の加圧ロール2により、シート11を連続して圧縮加工すると、上述のとおり、高速で回転する加圧ロール軸20と接触する転がり軸受22は、機械的摩擦により発熱する。転がり軸受22からの熱は、加圧ロール軸20の外周面より内部へ伝わる。そして、更に、内周側ヒートパイプ12aへと伝熱され、転がり軸受22の領域に対応する内周側ヒートパイプ12a内の作動液(図示せず)は、その熱を吸収し蒸発する。その後、上述のとおり、ヒートパイプ12a内で気相状態となった作動液蒸気は、低温側であるヒートパイプ12aの軸方向中央部へ移動する。内周側ヒートパイプ12aの軸方向両端部より中央部へ移動する作動液蒸気は、熱を奪われ(冷却され)凝集し再び液相へ戻る(潜熱の放出)。液相状態に戻された作動液は、内周側ヒートパイプ内壁に設けられたウィックに吸収され、再び、内周側ヒートパイプ12aの軸方向両端部の高温部側へと移動する。このように、内周側ヒートパイプ12a内で、作動液が高温側である両端部から低温側の中央部、そして中央部から高温側の両端部へと循環する。これにより転がり軸受22から生ずる熱は、加圧ロール2の軸方向に移動しつつ分散され、加圧ロール2の温度分布の均一化が図られる。その結果、加圧ロールの熱変形が防止される。
以上のとおり、本実施例によれば、加圧ロール軸受部の機械的摩擦により生ずる熱による加圧ロールの熱変形が抑制され、高精度な圧縮加工を可能とする加圧ロール及びそれを用いたロールプレス機を実現することができる。
なお、本実施例では、加圧ロール軸20内に、その一方端より他端へと延伸する内周側ヒートパイプ12aを有する構成を説明したが、これに替えて、加圧ロール軸20に平行に延伸するヒートパイプ12aを、略中央部付近で分割する構成としても良い。換言すれば、加圧ロール軸20の軸方向両端側より、加圧ロール軸20に平行に延伸する2本のヒートパイプ12aが、加圧ロール軸20の軸方向略中央部付近にて、相互に離間し配置される構成としても良い。この場合、図6にて説明した加圧ロール2の製造工程において、ヒートパイプ収納孔13を、加圧ロール軸20の両端部側より、ドリル加工などにより加圧ロール軸20の略中央部付近まで、円筒状の空洞であるヒートパイプ収納孔13を形成する。その後の工程は、図6に示す工程と同様に行う。このような構成とすることで、一度に形成されるヒートパイプ収納孔13の軸方向長さが半減以下となり、ドリル加工の作業が容易化される。また、ヒートパイプ12aが、加圧ロール軸20の軸方向略中央部で分割されるため、分割された各ヒートパイプ12a内での作動液の循環も促進される。
図7に、本発明の他の実施例に係る実施例2の加圧ロールの縦断面図及び正面図を示す。図5に示す構成要素と同一の構成要素に同一の符号を付している。本実施例では、加圧ロール軸20内に配される複数の内周側ヒートパイプ12aに加え、更に加圧ロール2内であって、その外周面寄りに複数の外周側ヒートパイプ12bを有する点が、実施例1と異なる。
図7の縦断面図(正面図におけるB−B断面図)に示すように、本実施例の加圧ロール2は、加圧ロール軸20内に、加圧ロール軸20に平行に設置される内周側ヒートパイプ12aを備えると共に、更に、加圧ロール2内であって、その外周面寄りに、加圧ロール軸20に平行に設置される外周側ヒートパイプ12bを備える。内周側ヒートパイプ12aは、実施例1と同様に、加圧ロール軸20の両端部を支持する転がり軸受22が配される領域よりも、少なくともその外方まで延伸し、加圧ロール軸20の両端部付近まで位置する長さを有する。また、外周側ヒートパイプ12bは、加圧ロール2の両端部付近まで位置する長さを有する。
図7の正面図に示すように、内周側ヒートパイプ12aは、加圧ロール軸20の軸心を中心とした同一円周上に、所定の間隔(ピッチ)にて離間し、8本配されている。また、外周側ヒートパイプ12bは、加圧ロール軸20の軸心を中心とした同一円周上に、所定の間隔(ピッチ)にて離間し、16本配されている。換言すれば、内周側ヒートパイプ12a、外周側ヒートパイプ12b共にそれぞれ円環状に相互に所定の間隔にて離間配置されている。図7に示すように、内周側ヒートパイプ12aは、加圧ロール軸20の外周面寄りに配置され、加圧ロール軸20の軸心に対し点対称に配置されている。また、外周側ヒートパイプ12bは、加圧ロール2内であって、その外周面寄りに配置され、加圧ロール軸20の軸心に対し点対称に配置されている。このように内周側ヒートパイプ12aが、加圧ロール軸20内で、発熱部である転がり軸受22との接触面の近傍に配されることにより、転がり軸受22からの熱をより効果的に吸収することが可能となる。また、外周側ヒートパイプ12bが、シート11と直接接触する加圧ロール2の外周面寄りに配されることにより、仮に、転がり軸受22からの熱の一部が加圧ロール軸20を介して、加圧ロール2の両端部側より伝導された場合であっても、当該伝導された熱をより効果的に吸収することができる。また、外周側ヒートパイプ12bは、シート11と直接接触する加圧ロール2の外周面に、仮に、軸方向に温度分布が生じる場合においても、上述の通り、高温部より低温部へ熱移動、すなわち、熱拡散される。従って、加圧ロール2の外周面は均温化される。
また、内周側ヒートパイプ12a及び外周側ヒートパイプ12bを、加圧ロール軸20の軸心に対し点対称に配置することで、高速で回転する加圧ロール2の回転斑の発生を防止できる。
なお、図7においては、加圧ロール2内に16本の外周側ヒートパイプ12bを配する例を示すが、加圧ロール2の強度(剛性)が所望の強度を維持できる範囲内であれば、適宜、その本数を変えても良く、この場合においても、加圧ロール軸20の軸心に対し点対称に配することが望ましい。なお、本実施例の加圧ロール2の製造工程は、図6に示す実施例1の製造工程に加え、内周側ヒートパイプ12aと同様の工程にて、外周側ヒートパイプ12bを挿入しボルト14にて固定すれば良いため、以下では説明を省略する。図7では、一対の加圧ロール2(上加圧ロール、下加圧ロール)のうち、一方のみを示したが、他方の加圧ロール2も同様である。
図7に示す一対の加圧ロール2により、シート11を連続して圧縮加工すると、上述のとおり、高速で回転する加圧ロール軸20と接触する転がり軸受22は、機械的摩擦により発熱する。内周側ヒートパイプ12aによる動作については、実施例1と同様であるため、以下では、外周側ヒートパイプ12bについてのみ述べる。仮に、転がり軸受22からの熱の一部が加圧ロール軸20を介して、加圧ロール2の両端側より伝導された場合、当該熱は、外周側ヒートパイプ12bの軸方向両端部へ伝わる。外周側ヒートパイプ12b内の作動液(図示せず)は、その熱を吸収し蒸発する。その後、上述のとおり、外周側ヒートパイプ12b内で気相状態となった作動液蒸気は、低温側である外周側ヒートパイプ12bの軸方向中央部へ移動する。外周側ヒートパイプ12bの軸方向両端部より中央部へ移動する作動液蒸気は、熱を奪われ(冷却され)凝集し再び液相へ戻る(潜熱の放出)。液相状態に戻された作動液は、ヒートパイプ内壁に設けられたウィックに吸収され、再び、外周側ヒートパイプ12bの軸方向両端部の高温部側へと移動する。このように、外周側ヒートパイプ12b内で、作動液が高温側である両端部から低温側の中央部、そして中央部から高温側の両端部へと循環する。これにより、加圧ロール軸20を介し転がり軸受22より伝導された熱は、加圧ロール2の軸方向に移動しつつ分散され、加圧ロール2の温度分布の均一化が図られる。その結果、加圧ロールの熱変形が防止される。
以上のとおり、本実施例によれば、実施例1の効果に加え、更に、シート11と直接接触する加圧ローラ2の外周面付近における温度分布が均一化されることから、加圧ロール軸受部の機械的摩擦により生ずる熱による加圧ロール2の熱変形を、実施例1に比してより効果的に抑制することができる。
なお、本実施例では、加圧ロール軸20内に、その一方端より他端へと延伸する内周側ヒートパイプ12aを有するともに、加圧ロール2の外周面寄りに、その一方端より他端へと延伸する外周側ヒートパイプ12bを有する構成を説明したが、これに替えて、加圧ロール軸20に平行に延伸する内周側ヒートパイプ12a及び/又は外周側ヒートパイプ12bを、略中央部付近で分割する構成としても良い。
図8に、本発明の他の実施例に係る実施例3の加圧ロールの縦断面図及び正面図を示す。図5及び図7に示す構成要素と同一の構成要素に同一の符号を付している。本実施例では、実施例2の構成に加え、更に、加圧ローラ2の軸方向両端部寄りに、加圧ローラ軸20の軸方向に対し直交する方向に、設置する中間領域ヒートパイプ12cを有する点が、実施例2と異なる。
図8の縦断面図(正面図におけるB−B断面図)に示すように、本実施例の加圧ロール2は、加圧ロール軸20内に、加圧ロール軸20に平行に設置される内周側ヒートパイプ12aと、加圧ロール2内であって、その外周面寄りに、加圧ロール軸20に平行に設置される外周側ヒートパイプ12bを備える。更に、加圧ロール2は、軸方向の両端部付近であって、内周側ヒートパイプ12aと外周側ヒートパイプ12bとの間の領域に、加圧ロール軸20に略直交する方向に設置される中間領域ヒートパイプ12cを備える。内周側ヒートパイプ12aは、実施例1及び実施例2と同様に、加圧ロール軸20の両端部を支持する転がり軸受22が配される領域よりも、少なくともその外方まで延伸し、加圧ロール軸20の両端部付近まで位置する長さを有する。また、外周側ヒートパイプ12bは、実施例2と同様に加圧ロール2の両端部付近まで位置する長さを有する。中間領域ヒートパイプ12cは、内周側ヒートパイプ12a及び外周側ヒートパイプ12bと所定の間隔にて離間配置される長さを有する。
図8の正面図に示すように、内周側ヒートパイプ12aは、加圧ロール軸20の軸心を中心とした同一円周上に、所定の間隔(ピッチ)にて離間し、8本配されている。また、外周側ヒートパイプ12bは、加圧ロール軸20の軸心を中心とした同一円周上に、所定の間隔(ピッチ)にて離間し、16本配されている。換言すれば、内周側ヒートパイプ12a、外周側ヒートパイプ12b共にそれぞれ円環状に相互に所定の間隔にて離間配置されている。また、中間領域ヒートパイプ12cは、加圧ロール2の軸心より外周面に向かい相互に所定の間隔にて離間し放射状に延伸し、外周側ヒートパイプ12b及び内周側ヒートパイプ12aと離間するよう、16本配されている。
図8に示すように、内周側ヒートパイプ12aは、加圧ロール軸20の外周面寄りに配置され、加圧ロール軸20の軸心に対し点対称に配置されている。また、外周側ヒートパイプ12bは、加圧ロール2内であって、その外周面寄りに配置され、加圧ロール軸20の軸心に対し点対称に配置されている。また、中間領域ヒートパイプ12cは、加圧ロール2内であって、加圧ロール2の軸方向両端部寄りに、加圧ロール軸20の軸心に対し点対称に配置されている。なお、図8の正面図では、加圧ロール軸20の軸心より放射状に加圧ロール2の外周面側へ向かい延伸する中間領域ヒートパイプ12cの延長線が、外周側ヒートパイプ12bと交差するよう配置する例を示すがこれに限られない。中間領域ヒートパイプ12cは、相互に離間し、且つ、内周側ヒートパイプ12a及び外周側ヒートパイプ12bと離間配置されるものであれば、1本の中間領域ヒートパイプ12cの延長線が、相互に離間配置され、隣接する2本の外周側ヒートパイプ12bの間に位置するよう配置しても良い。この場合においても、中間領域ヒートパイプ12cは、加圧ロール軸20の軸心に対し点対称に配置されることが望ましい。
なお、図8では、加圧ロール軸20内に8本の内周側ヒートパイプ12a、加圧ロール2内に16本の外周側ヒートパイプ12b及び中間領域ヒートパイプ12cを配する例を示すが、加圧ロール2の強度(剛性)が所望の強度を維持できる範囲内であれば、適宜、その本数を変えても良く、この場合においても、加圧ロール軸20の軸心に対し点対称に配することが望ましい。このように点対称に配することで、高速で回転する加圧ロール2の回転斑の発生を防止できる。また、図8では、一対の加圧ロール2(上加圧ロール、下加圧ロール)のうち、一方のみを示したが、他方の加圧ロール2も同様である。
図9は、図8に示す加圧ロールの製造工程の説明図であって、図8に示す一点鎖線で囲まれた領域Cの縦断面拡大図である。内周側ヒートパイプ12aの挿入及び固定工程については、上述の実施例1における図6と同様であるため、以下では、省略する。
図9(A)に示すように、先ず、ドリル加工などにより、加圧ロール2の一端より他端側へ、加圧ロール2及び加圧ロール軸20に平行に複数の開孔、すなわち、円筒状の空洞であるヒートパイプ収納孔13aを形成する。ここで、ヒートパイプ収納孔13aは、加圧ロール2の他端(図8において、右側端部)を貫通することなく、軸方向端部側まで形成される。ここで、ヒートパイプ収納孔13aは、図8の正面図に示すように、例えば、加圧ロール軸20の軸心に対し点対称に16か所形成される。また、加圧ロール2の外周面から加圧ロール2の軸心へと向かい、ヒートパイプ収納孔13aに対し略直交する複数の開孔、すなわち、円筒状の空洞であるヒートパイプ収納孔13bを形成する。ここで、図示しないが、ヒートパイプ収納孔13bの加圧ロール2の軸心側の端部は、内周側ヒートパイプ12aが収納されるヒートパイプ収納孔13に接続することなく、所定の間隔にて離間する位置にある。なお、加圧ロール2の外周面、すなわち、圧縮加工時にシート11と接触する面は、予め焼き入れにて高強度に硬化されている。但し、通常、加圧ロール2は、その軸方向に圧縮加工の対象物と直接接触する領域、すなわち、有効面を加圧ロール2の外周面の両端部を含まず備えている。この有効面の長さは、加圧ロール2の全長に対し、例えば、約70%から90%とされる。従って、加圧ロール2の軸方向両端側には、それぞれ、加圧ロールの全長に対し約5%から15%の有効面外の領域(非有効面領域)が存在する。よって、有効面の領域のみを焼き入れし高硬度化すれば、加圧ロール2の両端部に存在する非有効面領域は、有効面に比して硬度は低くドリル加工などによりヒートパイプ収納孔13bを形成できる。
次に、図9(B)に示すように、ヒートパイプ収納孔13b内に、例えば、熱伝導性を有するグリースを充填する。その後、ヒートパイプ収納孔13b内に、中間領域ヒートパイプ12cを挿入する。これにより、ヒートパイプ収納孔13bの内壁と中間領域ヒートパイプ12cの外周面とで形成される間隙は、熱伝導性を有するグリースにて満たされる。ヒートパイプ収納孔13bの底部まで中間領域ヒートパイプ12cを挿入した後、図9(C)に示すように、ヒートパイプ収納孔13a内に、熱伝導性を有するグリースを充填する。その後、ヒートパイプ収納孔13a内に、外周側ヒートパイプ12bを挿入する。これにより、ヒートパイプ収納孔13aの内壁と外周側ヒートパイプ12bの外周面とで形成される間隙は、熱伝導性を有するグリースにて満たされる。また、このとき、挿入される外周側ヒートパイプ12bと、既に挿入された中間領域ヒートパイプ12cの加圧ロール2の外周面側端部との間に空隙(ヒートパイプ収納孔13b内の空隙)が形成されるが、当該空隙は先に充填された熱伝導性グリースにて満たされているため、何ら問題ない。
続いて、図9(D)に示すように、ヒートパイプ収納孔13aの端部に残る開孔部をボルト14aにより締結すると共に、ヒートパイプ収納孔13bの端部に残る開孔部をボルト14bにより締結する。これによりこれら開孔部は閉塞されると共に、ヒートパイプ収納孔13a内に外周側ヒートパイプ12bが固定され、ヒートパイプ収納孔13b内に中間領域ヒートパイプ12cが固定される。なお、図9(B)及び図9(C)の工程において、仮に、グリース量が不足する場合には、更に熱伝導性を有するグリースを上記開孔部へ充填した後、ボルト14a、ボルト14bにて締結する。
以上の工程により、図9(E)に示す加圧ロール2内に、外周側ヒートパイプ12b及び中間領域ヒートパイプ12cを有する図8に示す加圧ロール2が得られる。なお、図9では、中間領域ヒートパイプ12cが、図8の正面図に示すように配される場合を例に説明した。上述のように、一本の中間領域ヒートパイプ12cの延長線が、相互に離間配置され、隣接する2本の外周側ヒートパイプ12bの間に位置するよう、複数の中間領域ヒートパイプ12cを配置する場合には、図9(A)の工程において、ヒートパイプ収納孔13a及びヒートパイプ収納孔13bは、加圧ロール2内で交差することなく、ドリル加工などにより形成される。また、図9(B)及び図9(C)の工程において、中間領域ヒートパイプ12c及び外周側ヒートパイプ12bを、上述と逆の順番にて、それぞれヒートパイプ収納孔13b及びヒートパイプ収納孔13aに挿入しても良い。
図8に示す一対の加圧ロール2により、シート11を連続して圧縮加工すると、上述のとおり、高速で回転する加圧ロール軸20と接触する転がり軸受22は、機械的摩擦により発熱する。内周側ヒートパイプ12aによる動作については、実施例1と同様であり、また、外周側ヒートパイプ12bについては実施例2と同様であるため、以下では中間領域ヒートパイプ12cについてのみ述べる。仮に、転がり軸受22からの熱の一部が加圧ロール軸20を介して、加圧ロール2の両端側より伝導された場合、当該熱は、中間領域ヒートパイプ12cの加圧ロール軸20側の端部へ伝わる。中間領域ヒートパイプ12c内の作動液(図示せず)は、その熱を吸収し蒸発する。その後、上述のとおり、中間領域ヒートパイプ12c内で気相状態となった作動液蒸気は、低温側である中間領域ヒートパイプ12cの外周側ヒートパイプ12b側の端部へ移動する。このように中間領域ヒートパイプ12c内を作動液蒸気が移動する際、熱は奪われ(冷却され)凝集し再び液相へ戻る(潜熱の放出)。液相状態に戻された作動液は、ヒートパイプ内壁に設けられたウィックに吸収され、再び、中間領域ヒートパイプ12cの高温部側へと移動する。このように、中間領域ヒートパイプ12c内で、作動液が高温側である内周側ヒートパイプ12a側の端部から低温側の外周側ヒートパイプ12b側の端部、そして再び高温側である内周側ヒートパイプ12a側の端部へと循環する。これにより、加圧ロール軸20を介し転がり軸受22より伝導された熱は、加圧ロール2の両端部付近において、加圧ロール軸20対し略直交する方向(加圧ロール2の径方向)に移動しつつ分散され、加圧ロール2の両端部付近の温度分布の均一化も図られる。その結果、加圧ロール2の熱変形が防止される。
以上のとおり、本実施例によれば、実施例2の効果に加え、更に、加圧ローラ2内であって、その両端部付近の径方向における温度分布が均一化されることから、実施例2に比して、加圧ロール2の均温化が更に図られる。そして、加圧ロール軸受部の機械的摩擦により生ずる熱による加圧ロールの熱変形を、実施例2に比して、より効果的に抑制することができる。
なお、本実施例においても、加圧ロール軸20に平行に設置される内周側ヒートパイプ12a及び/又は外周側ヒートパイプ12bを、略中央部付近で分割する構成としても良い。
図10に、本発明の他の実施例に係る実施例4の加圧ロールの縦断面図及び正面図を示す。図5、図7及び図8に示す構成要素と同一の構成要素に同一の符号を付している。本実施例では、中間領域ヒートパイプ12cを、加圧ロール軸20の軸方向に対し所定の角度で傾斜し、加圧ロール2の外周側から内周側へと向かうよう配した点が実施例3と異なる。
図10の縦断面図(正面図におけるB−B断面図)に示すように、本実施例の加圧ロール2は、加圧ロール軸20内に、加圧ロール軸20に平行に設置される内周側ヒートパイプ12aと、加圧ロール2内であって、その外周面寄りに、加圧ロール軸20に平行に設置される外周側ヒートパイプ12bを備える。更に、加圧ロール2は、軸方向の両端部付近であって、内周側ヒートパイプ12aと外周側ヒートパイプ12bとの間の領域に、加圧ロール軸20の軸方向に対し所定の角度で設置される中間領域ヒートパイプ12cを備える。中間領域ヒートパイプ12cは、加圧ロール2の端部であって、外周面寄りから内周面(加圧ロール軸20)寄りへと斜行するよう、加圧ロール2内に配される。内周側ヒートパイプ12aは、実施例1乃至実施例3と同様に、加圧ロール軸20の両端部を支持する転がり軸受22が配される領域よりも、少なくともその外方まで延伸し、加圧ロール軸20の両端部付近まで位置する長さを有する。また、外周側ヒートパイプ12bは、実施例2と同様に加圧ロール2の両端部付近まで位置する長さを有する。中間領域ヒートパイプ12cは、内周側ヒートパイプ12a及び外周側ヒートパイプ12bと所定の間隔にて離間配置される長さを有する。
図10の正面図に示すように、内周側ヒートパイプ12aは、加圧ロール軸20の軸心を中心とした同一円周上に、所定の間隔(ピッチ)にて離間し、8本配されている。また、外周側ヒートパイプ12bは、加圧ロール軸20の軸心を中心とした同一円周上に、所定の間隔(ピッチ)にて離間し、16本配されている。換言すれば、内周側ヒートパイプ12a、外周側ヒートパイプ12b共にそれぞれ円環状に相互に所定の間隔にて離間配置されている。また、中間領域ヒートパイプ12cは、点線で示すように、加圧ロール2の軸心より外周面に向かい相互に所定の間隔にて離間し放射状に延伸し、外周側ヒートパイプ12b及び内周側ヒートパイプ12aと離間するよう、16本配されている。
図10に示すように、内周側ヒートパイプ12aは、加圧ロール軸20の外周面寄りに配置され、加圧ロール軸20の軸心に対し点対称に配置されている。また、外周側ヒートパイプ12bは、加圧ロール2内であって、その外周面寄りに配置され、加圧ロール軸20の軸心に対し点対称に配置されている。また、中間領域ヒートパイプ12cは、加圧ロール2内であって、加圧ロール2の軸方向両端部寄りに、加圧ロール軸20の軸心に対し点対称に配置されている。なお、図10の正面図では、加圧ロール軸20の軸心より放射状に延伸する中間領域ヒートパイプ12cの延長線が、外周側ヒートパイプ12bと交差するよう配置する例を示すがこれに限られない。中間領域ヒートパイプ12cは、相互に離間し、且つ、内周側ヒートパイプ12a及び外周側ヒートパイプ12bと離間配置されるものであれば、1本の中間領域ヒートパイプ12cの延長線が、相互に離間配置され、隣接する2本の外周側ヒートパイプ12bの間に位置するよう配置しても良い。この場合においても、中間領域ヒートパイプ12cは、加圧ロール軸20の軸心に対し点対称に配置されることが望ましい。
なお、図10では、加圧ロール軸20内に8本の内周側ヒートパイプ12a、加圧ロール2内に16本の外周側ヒートパイプ12b及び中間領域ヒートパイプ12cを配する例を示すが、加圧ロール2の強度(剛性)が所望の強度を維持できる範囲内であれば、適宜、その本数を変えても良く、この場合においても、加圧ロール軸20の軸心に対し点対称に配することが望ましい。このように点対称に配することで、高速で回転する加圧ロール2の回転斑の発生を防止できる。また、図10では、一対の加圧ロール2(上加圧ロール、下加圧ロール)のうち、一方のみを示したが、他方の加圧ロール2も同様である。
図11は、図10に示す加圧ロールの製造工程の説明図であって、図10に示す一点鎖線で囲まれた領域Cの縦断面拡大図である。内周側ヒートパイプ12aの挿入及び固定工程については、上述の実施例1における図6と同様であるため、以下では、省略する。
図11(A)に示すように、先ず、ドリル加工などにより、加圧ロール2の一端より他端側へ、加圧ロール2及び加圧ロール軸20に平行に複数の開孔、すなわち、円筒状の空洞であるヒートパイプ収納孔13aを形成する。ここで、ヒートパイプ収納孔13aは、加圧ロール20の他端(図10において、右側端部)を貫通することなく、軸方向端部側まで形成される。ここで、ヒートパイプ収納孔13aは、図10の正面図に示すように、例えば、加圧ロール軸20の軸心に対し点対称に16か所形成される。また、加圧ロール2の上記一端から、加圧ロール軸20又はヒートパイプ収納孔13aに対し所定の角度で傾斜し、加圧ロール2の外周面寄りから内周面寄りへと向かう複数の開孔、すなわち、円筒状の空洞であるヒートパイプ収納孔13bを形成する。ここで、図示しないが、ヒートパイプ収納孔13bの加圧ロール2の軸心側の端部は、内周側ヒートパイプ12aが収納されるヒートパイプ収納孔13に接続することなく、所定の間隔にて離間する位置にある。なお、図11(A)に示すように、ヒートパイプ収納孔13a及びヒートパイプ収納孔13bの接続部(開孔部)であるプラグ挿入口15aは、断面略台形状となっている。すなち、プラグ挿入口15aは、加圧ロール2の端部において、内側から端部の端面へと向かい口径が拡大する形状とされている。
次に、図11(B)に示すように、ヒートパイプ収納孔13b内に、プラグ挿入口15aを介して、例えば、熱伝導性を有するグリースを充填する。その後、ヒートパイプ収納孔13b内に、中間領域ヒートパイプ12cを挿入する。これにより、ヒートパイプ収納孔13bの内壁と中間領域ヒートパイプ12cの外周面とで形成される間隙は、熱伝導性を有するグリースにて満たされる。ヒートパイプ収納孔13bの底部まで中間領域ヒートパイプ12cを挿入した後、図11(C)に示すように、ヒートパイプ収納孔13a内に、プラグ挿入口15aを介して、熱伝導性を有するグリースを充填する。その後、ヒートパイプ収納孔13a内に、外周側ヒートパイプ12bを挿入する。これにより、ヒートパイプ収納孔13aの内壁と外周側ヒートパイプ12bの外周面とで形成される間隙は、熱伝導性を有するグリースにて満たされる。
続いて、図11(D)に示すように、プラグ挿入口15aに熱伝導性グリースを充填した後、縦断面が略台形状であって、円錐状のプラグ15を嵌合し固定する。これによりプラグ挿入口15aは閉塞されると共に、ヒートパイプ収納孔13a内に外周側ヒートパイプ12aが固定され、ヒートパイプ収納孔13b内に中間領域ヒートパイプ12cが固定される。
以上の工程により、図11(E)に示す加圧ロール2内に、外周側ヒートパイプ12b及び中間領域ヒートパイプ12cを有する図10に示す加圧ロール2が得られる。なお、図11(B)及び図11(C)の工程において、中間領域ヒートパイプ12c及び外周側ヒートパイプ12bを、上述と逆の順番にて、それぞれヒートパイプ収納孔13b及びヒートパイプ収納孔13aに挿入しても良い。
図10に示す一対の加圧ロール2により、シート11を連続して圧縮加工すると、上述のとおり、高速で回転する加圧ロール軸20と接触する転がり軸受22は、機械的摩擦により発熱する。内周側ヒートパイプ12aによる動作については、実施例1と同様であり、また、外周側ヒートパイプ12bについては実施例2と同様であるため、以下では中間領域ヒートパイプ12cについてのみ述べる。仮に、転がり軸受22からの熱の一部が加圧ロール軸20を介して、加圧ロール2の両端側より伝導された場合、当該熱は、中間領域ヒートパイプ12cへ伝わる。中間領域ヒートパイプ12c内の作動液(図示せず)は、その熱を吸収し蒸発する。その後、上述のとおり、中間領域ヒートパイプ12c内で気相状態となった作動液蒸気は、低温側である中間領域ヒートパイプ12cの端部へ移動する。このように中間領域ヒートパイプ12c内を作動液蒸気が移動する際、熱は奪われ(冷却され)凝集し再び液相へ戻る(潜熱の放出)。液相状態に戻された作動液は、ヒートパイプ内壁に設けられたウィックに吸収され、再び、中間領域ヒートパイプ12cの高温部側へと移動する。このように、中間領域ヒートパイプ12c内で、作動液が循環することにより、加圧ロール軸20を介し転がり軸受22より伝導された熱は、加圧ロール2の内部において移動しつつ分散され、加圧ロール2の内部における温度分布の均一化も図られる。その結果、加圧ロール2の熱変形が防止される。
以上のとおり、本実施例によれば、実施例3の効果に加え、更に、加圧ローラ2内における温度分布が均一化されることから、実施例3に比して、加圧ロール2の均温化が更に図られる。そして、加圧ロール軸受部の機械的摩擦により生ずる熱による加圧ロールの熱変形を、実施例3に比して、より効果的に抑制することができる。
なお、本実施例においても、加圧ロール軸20に平行に設置される内周側ヒートパイプ12a及び/又は外周側ヒートパイプ12bを、略中央部付近で分割する構成としても良い。
以上、実施例1乃至実施例4では、ヒートパイプを加圧ロール2内に挿入し内蔵させる例を説明したが、これに替え、熱伝導率の高い銅あるいはアルミニウムの円柱を挿入するようにしても良い。
なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の実施例の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
1・・・ロールプレス機
2・・・加圧ロール
3・・・厚み計
4・・・巻出機
5・・・巻取機
6・・・上流側搬送機構
7・・・下流側搬送機構
8・・・ガイドロール
9・・・ダンサーロール
10・・・予熱ロール
11・・・シート
11a・・・塗工部
11b・・・基材
12a・・・内周側ヒートパイプ
12b・・・外周側ヒートパイプ
12c・・・中間領域ヒートパイプ
13,13a,13b・・・ヒートパイプ収納孔
14,14a,14b・・・ボルト
15・・・プラグ
15a・・・プラグ挿入口
20・・・加圧ロール軸
21・・・ハウジング
22・・・転がり軸受
23・・・軸受箱
24・・・加圧機構
25・・・加圧ロール熱変形後の外周面

Claims (16)

  1. 薄膜状のシートを圧縮加工するロールプレス機に用いられ、転がり軸受に支持され回転する加圧ロール軸を有する加圧ロールであって、
    前記加圧ロール内に、前記加圧ロール軸の軸方向に平行に設置される複数のヒートパイプを備え、
    前記複数のヒートパイプは、前記加圧ロールの横断面において、所定の間隔にて相互に離間し配置され
    前記複数のヒートパイプは、前記加圧ロール軸の外周面寄りに配され、前記加圧ロール軸の横断面において、円環状に所定の間隔にて相互に離間し配されると共に、前記加圧ロール軸の軸心に対し点対称に配される複数の内周側ヒートパイプよりなり、
    前記複数の内周側ヒートパイプは、前記加圧ロール軸の軸方向略中央部で分割されることを特徴とする加圧ロール。
  2. 請求項1に記載の加圧ロールにおいて、
    前記複数の内周側ヒートパイプは、前記加圧ロール軸の前記転がり軸受にて支持される領域よりも端部側まで延伸する長さを有することを特徴とする加圧ロール。
  3. 請求項に記載の加圧ロールにおいて、
    前記加圧ロールの外周面寄りに、前記加圧ロール軸の軸方向に平行に設置され、且つ、前記加圧ロールの横断面において、所定の間隔にて相互に離間し配される複数の外周側ヒートパイプを更に備えることを特徴とする加圧ロール。
  4. 請求項3に記載の加圧ロールにおいて、
    前記複数の外周側ヒートパイプは、前記加圧ロールの横断面において、円環状に所定の間隔にて相互に離間し配されると共に、前記加圧ロール軸の軸心に対し点対称に配されることを特徴とする加圧ロール。
  5. 薄膜状のシートを圧縮加工するロールプレス機に用いられ、転がり軸受に支持され回転する加圧ロール軸を有する加圧ロールであって、
    前記加圧ロール内に、前記加圧ロール軸の軸方向に平行に設置される複数のヒートパイプを備え、
    前記複数のヒートパイプは、前記加圧ロールの横断面において、所定の間隔にて相互に離間し配置され、
    前記複数のヒートパイプは、
    前記加圧ロール軸の外周面寄りに配され、前記加圧ロール軸の横断面において、円環状に所定の間隔にて相互に離間し配されると共に、前記加圧ロール軸の軸心に対し点対称に配される複数の内周側ヒートパイプと、
    前記加圧ロールの外周面寄りに、前記加圧ロール軸の軸方向に平行に設置され、且つ、前記加圧ロールの横断面において、所定の間隔にて相互に離間し配される複数の外周側ヒートパイプと、を有し、
    少なくとも前記複数の内周側ヒートパイプ及び前記複数の外周側ヒートパイプのうち、いずれか一方は、前記加圧ロール軸の略中央部で分割されることを特徴とする加圧ロール。
  6. 請求項5に記載の加圧ロールにおいて、
    前記複数の内周側ヒートパイプは、前記加圧ロール軸の前記転がり軸受にて支持される領域よりも端部側まで延伸する長さを有し、
    前記複数の外周側ヒートパイプは、前記加圧ロールの横断面において、円環状に所定の間隔にて相互に離間し配されると共に、前記加圧ロール軸の軸心に対し点対称に配されることを特徴とする加圧ロール。
  7. 薄膜状のシートを圧縮加工するロールプレス機に用いられ、転がり軸受に支持され回転する加圧ロール軸を有する加圧ロールであって、
    前記加圧ロール内に、前記加圧ロール軸の軸方向に平行に設置される複数のヒートパイプを備え、
    前記複数のヒートパイプは、前記加圧ロールの横断面において、所定の間隔にて相互に離間し配置され、
    前記複数のヒートパイプは、
    前記加圧ロール軸の外周面寄りに配され、前記加圧ロール軸の横断面において、円環状に所定の間隔にて相互に離間し配されると共に、前記加圧ロール軸の軸心に対し点対称に配される複数の内周側ヒートパイプと、
    前記加圧ロールの外周面寄りに、前記加圧ロール軸の軸方向に平行に設置され、且つ、前記加圧ロールの横断面において、円環状に所定の間隔にて相互に離間し配される複数の外周側ヒートパイプと、
    前記加圧ロールの軸方向両端側であって、前記円環状に配される複数の内周側ヒートパイプと前記円環状に配される複数の外周側ヒートパイプとの間の領域に、前記加圧ロールの径方向に、相互に所定の間隔にて放射状に設置される複数の中間領域ヒートパイプと、を有することを特徴とする加圧ロール。
  8. 請求項に記載の加圧ロールにおいて、
    前記複数の中間領域ヒートパイプは、前記加圧ロールの横断面において、前記加圧ロール軸の軸心に対し点対称に配される共に、前記内周側ヒートパイプ及び前記外周側ヒートパイプと所定の間隔にて離間することを特徴とする加圧ロール。
  9. 請求項7又は請求項8に記載の加圧ロールにおいて、
    少なくとも前記複数の内周側ヒートパイプ及び前記複数の外周側ヒートパイプのうち、いずれか一方は、前記加圧ロール軸の軸方向略中央部で分割されることを特徴とする加圧ロール。
  10. 薄膜状のシートを圧縮加工するロールプレス機に用いられ、転がり軸受に支持され回転する加圧ロール軸を有する加圧ロールであって、
    前記加圧ロール内に、前記加圧ロール軸の軸方向に平行に設置される複数のヒートパイプを備え、
    前記複数のヒートパイプは、前記加圧ロールの横断面において、所定の間隔にて相互に離間し配置され、
    前記複数のヒートパイプは、
    前記加圧ロール軸の外周面寄りに配され、前記加圧ロール軸の横断面において、円環状に所定の間隔にて相互に離間し配されると共に、前記加圧ロール軸の軸心に対し点対称に配される複数の内周側ヒートパイプと、
    前記加圧ロールの外周面寄りに、前記加圧ロール軸の軸方向に平行に設置され、且つ、前記加圧ロールの横断面において、円環状に所定の間隔にて相互に離間し配される複数の外周側ヒートパイプと、
    前記加圧ロールの軸方向両端側であって、前記円環状に配される複数の内周側ヒートパイプと前記円環状に配される複数の外周側ヒートパイプとの間の領域に、前記加圧ロール軸に対し所定の角度で前記軸方向両端側より内側へ傾斜する複数の中間領域ヒートパイプと、を有することを特徴とする加圧ロール。
  11. 請求項10に記載の加圧ロールにおいて、
    前記所定の角度で傾斜する複数の中間領域ヒートパイプは、前記加圧ロールの軸方向端部であって、外周面寄りから内周面寄りへと斜行するよう配されることを特徴とする加圧ロール。
  12. 請求項10に記載の加圧ロールにおいて、
    前記複数の中間領域ヒートパイプは、前記加圧ロールの横断面において、前記加圧ロール軸の軸心に対し点対称に配されると共に、前記内周側ヒートパイプ及び前記外周側ヒートパイプと所定の間隔にて離間することを特徴とする加圧ロール。
  13. 請求項10乃至請求項12のうち、いずれか1項に記載の加圧ロールにおいて、
    少なくとも前記複数の内周側ヒートパイプ及び前記複数の外周側ヒートパイプのうち、いずれか一方は、前記加圧ロール軸の軸方向略中央部で分割されることを特徴とする加圧ロール。
  14. 薄膜状のシートを捲回し当該シートを巻き出す巻出機と、
    転がり軸受に支持され回転する加圧ロール軸を有し、前記シートを連続して圧縮加工する一対の加圧ロールと
    圧縮加工されたシートを巻き取り、巻取コイルを生成する巻取機と、
    前記巻出機と前記一対の加圧ロールとの間、及び前記一対の加圧ロールと前記巻取機との間に設けられ、前記シートを搬送する複数のガイドロールと、を備え、
    前記加圧ロールは、前記加圧ロール軸の軸方向に平行に設置される複数のヒートパイプを内部に有し、
    前記複数のヒートパイプは、前記加圧ロールの横断面において所定の間隔にて相互に離間し配され、前記転がり軸受で発生する熱を前記加圧ロール内に分散させるものであって、
    前記複数のヒートパイプは、
    前記加圧ロール軸の外周面寄りに配され、前記加圧ロール軸の横断面において、円環状に所定の間隔にて相互に離間し配されると共に、前記加圧ロール軸の軸心に対し点対称に配される複数の内周側ヒートパイプを有し、前記複数の内周側ヒートパイプは、前記加圧ロール軸の前記転がり軸受にて支持される領域よりも端部側まで延伸し、
    前記加圧ロールの外周面寄りに、前記加圧ロール軸の軸方向に平行に設置され、且つ、前記加圧ロールの横断面において、所定の間隔にて相互に離間し配される複数の外周側ヒートパイプを有し、前記複数の外周側ヒートパイプは、前記加圧ロールの横断面において、円環状に所定の間隔にて相互に離間し配されると共に、前記加圧ロール軸の軸心に対し点対称に配され、
    前記加圧ロールの軸方向両端側であって、前記円環状に配される複数の内周側ヒートパイプと前記円環状に配される複数の外周側ヒートパイプとの間の領域に、前記加圧ロールの径方向に、相互に所定の間隔にて放射状に設置される複数の中間領域ヒートパイプを有し、前記複数の中間領域ヒートパイプは、前記加圧ロールの横断面において、前記加圧ロール軸の軸心に対し点対称に配されると共に、前記内周側ヒートパイプ及び前記外周側ヒートパイプと所定の間隔にて離間することを特徴とするロールプレス機。
  15. 薄膜状のシートを捲回し当該シートを巻き出す巻出機と、
    転がり軸受に支持され回転する加圧ロール軸を有し、前記シートを連続して圧縮加工する一対の加圧ロールと、
    圧縮加工されたシートを巻き取り、巻取コイルを生成する巻取機と、
    前記巻出機と前記一対の加圧ロールとの間、及び前記一対の加圧ロールと前記巻取機との間に設けられ、前記シートを搬送する複数のガイドロールと、を備え、
    前記加圧ロールは、前記加圧ロール軸の軸方向に平行に設置される複数のヒートパイプを内部に有し、
    前記複数のヒートパイプは、前記加圧ロールの横断面において所定の間隔にて相互に離間し配され、前記転がり軸受で発生する熱を前記加圧ロール内に分散させるものであって、
    前記複数のヒートパイプは、
    前記加圧ロール軸の外周面寄りに配され、前記加圧ロール軸の横断面において、円環状に所定の間隔にて相互に離間し配されると共に、前記加圧ロール軸の軸心に対し点対称に配される複数の内周側ヒートパイプを有し、前記複数の内周側ヒートパイプは、前記加圧ロール軸の前記転がり軸受にて支持される領域よりも端部側まで延伸し、
    前記加圧ロールの外周面寄りに、前記加圧ロール軸の軸方向に平行に設置され、且つ、前記加圧ロールの横断面において、所定の間隔にて相互に離間し配される複数の外周側ヒートパイプを有し、前記複数の外周側ヒートパイプは、前記加圧ロールの横断面において、円環状に所定の間隔にて相互に離間し配されると共に、前記加圧ロール軸の軸心に対し点対称に配され、
    前記加圧ロールの軸方向両端側であって、前記円環状に配される複数の内周側ヒートパイプと前記円環状に配される複数の外周側ヒートパイプとの間の領域に、前記加圧ロール軸に対し所定の角度で前記軸方向両端側より内側へ傾斜する複数の中間領域ヒートパイプを有し、前記所定の角度で傾斜する複数の中間領域ヒートパイプは、前記加圧ロールの軸方向端部であって、外周面寄りから内周面寄りへと斜行するよう配されることを特徴とするロールプレス機。
  16. 請求項14又は請求項15に記載のロールプレス機において、
    少なくとも前記複数の内周側ヒートパイプ及び前記複数の外周側ヒートパイプのうち、いずれか一方は、前記加圧ロール軸の軸方向略中央部で分割されることを特徴とするロールプレス機。
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