JP5794183B2 - 入力装置 - Google Patents

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Description

本発明は、使用者の指操作によって所定の機器への作動条件の入力を行う入力装置に関するものである。
従来、例えば特許文献1に示されるような操作装置が知られている。特許文献1の操作装置は、例えば車両用エアコンに対して入力操作を行うものであり、車内の運転席周辺のインストルメントパネルに配設されている。操作装置には、同軸上にモード切替スイッチとダイヤルスイッチとが設けられている。モード切替スイッチは、エアコンのモード(運転モード、温度設定モード、風量設定モード等)を切替えるスイッチとなっており、また、ダイヤルスイッチは、モード切替スイッチによって切替えられた各モードにおける設定値(温度、風量)を設定するスイッチとなっている。
そして、軸上に設けられた第1、第2クリック面、およびそれぞれのクリック面に対応する被係合部材によって、モード切替スイッチの操作に応じて第1、第2クリック面と被係合部材との係合関係が変更され、ダイヤルスイッチの回動操作に伴うクリック感が変更されるようになっている。
特開2009−289677号公報
しかしながら、車両の乗員が上記の操作装置を操作する場合には、例えばインストルメントパネルの中央に配置される操作装置であると、操作装置に近い側の腕で操作することが多い。つまり、右ハンドル車の運転者であると、左手による操作となる。ここで、人の手首は、その関節構造からしてスイッチの左右の回転方向に対して回転させることのできる可動回転角が異なる。つまり、左手で操作するとき、右回転より左回転の方が可動回転角は大きく得られる。そのため、操作時の回転方向にかかわらず操作装置における分解能が同じ場合では、乗員の操作可動域と分解能との間に乖離が発生し、扱いづらいものとなる。
本発明の目的は、上記問題に鑑み、使用者の操作する手が右手か左手かに関わらず、操作性に優れる入力装置を提供することにある。
本発明は上記目的を達成するために、以下の技術的手段を採用する。
本発明では、入力部(101)に対して使用者が行う回転方向の指操作に応じて、所定の機器(10)に対する入力制御値を制御する入力装置であって、
使用者の指操作する手が右手か左手かを判定する判定手段(140、141、160)と、
判定手段(140、141、160)によって得られた判定結果に基づいて、指操作される際の右回転方向および左回転方向における入力部(101)の分解能を調整する制御部(160)と、を備えることを特徴としている。
この発明によれば、制御部(160)は、使用者の指操作する手が右手か左手かという判定結果に基づいて、回転方向に指操作される際の右回転方向および左回転方向における入力部(101)の分解能を調整する。人の手の動きにおいては、使用される手が右手か左手か、および指操作時の回転方向が左右のどちらであるかによって、回転させることのできる可動回転角が異なる。よって、可動回転角に応じた入力部(101)の分解能に調整することが可能となり、可動回転角に応じた入力制御値の変更量を調整することで、使用される手の可動回転角に応じた制御値を入力することが可能となる。したがって、使用者の指操作する手が右手か左手かに関わらず、操作性に優れる操作装置とすることができる。
尚、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
空調装置と入力装置とを示すブロック図である。 第1実施形態における入力装置を示す分解斜視図である。 センサ、および配線部が設けられたフィルム部材の加工前状態を示す平面図である。 センサ、および配線部が設けられたフィルム部材の加工後状態を示す斜視図である。 張出し部における断面を示す断面図である。 位置センサに対する手の動きを示す説明図である。 第1実施形態における分解能調整の制御要領を示すフローチャートである。 張出し部に対する指操作の要領を示す説明図である。 各センサにおいて生成された指の位置信号と、指の移動量の信号とを示す説明図である。 第2実施形態における分解能調整の制御要領を示すフローチャートである。 指操作が左手である場合に生成されるセンサの位置信号を示す説明図である。 指操作が右手である場合に生成されるセンサの位置信号を示す説明図である。
以下に、図面を参照しながら本発明を実施するための複数の形態を説明する。各形態において先行する形態で説明した事項に対応する部分には同一の参照符号を付して重複する説明を省略する場合がある。各形態において構成の一部のみを説明している場合は、構成の他の部分については先行して説明した他の形態を適用することができる。各実施形態で具体的に組み合わせが可能であることを明示している部分同士の組み合わせばかりではなく、特に組み合わせに支障が生じなければ、明示していなくても実施形態同士を部分的に組み合せることも可能である。
(第1実施形態)
第1実施形態の入力装置100について図1〜図9を用いて説明する。本実施形態の入力装置100は、所定の機器に対する作動条件を入力するものであり、例えば、所定の機器として右ハンドル車両用の空調装置10における吹出し空気温度(以下、設定温度)を入力設定するものとなっている。車両の乗員(本発明の使用者)は、自身の好みに応じた車室内温度となるように、入力装置100を操作することで、設定温度を所定の温度範囲(例えば18℃〜32℃)の中で任意の値に設定できるようになっている。乗員は、運転者の場合、あるいは助手席者の場合を含んでいる。
図1に示すように、入力装置100は、入力部101と制御部160とを備えており、両者101、160は配線部150によって接続されている。また、制御部160は、例えば通信部170等によって空調装置10のエアコン制御部11に接続されている。入力装置100は、例えば、車両のインストルメントパネルの中央位置の前面等、乗員の操作し易い位置に配置されている。
図2〜図5に示すように、入力部101は、パネル110、張出し部120、フィルム部材130、センサ140、近接センサ141、および配線部150等を備えている。
パネル110は、入力部101における外側の意匠面を形成する板部材であり、樹脂材から形成されている。パネル110は、インストルメントパネルの前面に沿うように配設されている。尚、図1に示すように、パネル110には、入力部101の他に、空調装置10における内外気モードを切替える内外気スイッチ12a、吹出しモードを切替える吹出しモードスイッチ12b、および風量を切替える風量スイッチ12c等が設けられている。さらに、パネル110には、上記各スイッチ12a〜12cによって設定された各モード状態、および入力部101によって設定された温度値を表示する表示部13が設けられている。
張出し部120は、パネル110の内側から外側に向けて(図2中では右側から左側に向けて)一体的に張出すように形成されている。張出し部120は、例えば、扁平円筒状に張出すように形成されている。よって、張出し部120の内側は、中空となっている。張出し部120において、パネル110から立設された部位が扁平円筒状の周面を成す壁部121となっている。また、張出し部120の張出された先端側の面は、パネル110と平行となる天井部122となっている。このように形成された張出し部120の外観は、従来から一般的に使用されている回転式のスイッチのようになっている。
フィルム部材130は、可撓性を有する薄膜部材であり、例えば、ポリエチレンテレフタレートやポリイミド等の樹脂材から形成されている。図3に示すように、フィルム部材130は、L字状に形成されたものが、L字状の一方の先端部130aと曲がり部130bとが接合されて、図4に示すように、リング状部と131と、帯状部132とを有するように形成されている。リング状部131の外側の面には、後述する複数のセンサ140が接合されており、また、帯状部132には、後述する複数の配線部150が接合されている。そして、センサ140が接合されたリング状部131は、図5に示すように、張出し部120の内部に挿入されて、壁部121の内周面に両面テープあるいは接着剤等によって接合されている。
センサ140は、入力部101(張出し部120)に対して乗員が指操作を行ったときに、指がどの位置にあるのかを示す位置信号を生成するものであり、ここでは、静電容量式のセンサ140が使用されている。この静電容量式のセンサ140は、壁部121を介して乗員の指操作時の指との間でコンデンサを形成するようになっており、例えば、金属薄膜や導電性物質を含む印刷部材等から形成されており、リング状部131の外側の面に複数(例えば、14個)配置されて、接合されている。センサ140は、リング状部131の周方向に沿って等間隔で並ぶように配置されている。そして、センサ140は、乗員の指操作による指先とセンサ140との間の静電容量の変化を、壁部121上における指の移動した軌跡、および移動停止したときの指の位置等示す位置信号として生成することが可能となっている。
配線部150は、センサ140から出力される信号(静電容量の変化に基づく位置信号)を制御部160に伝送する配線であり、一端がセンサ140に接続され、他端が後述する制御部160に接続されている。配線部150は、各センサ140と同数だけ用意されて、各センサ140と対を成すように設けられている。そして、配線部150は、センサ140と同様に、例えば、金属薄膜や導電性物質を含む印刷部材等から形成されており、リング状部131から帯状部132に配置されて、接合されている。
近接センサ141は、張出し部120に対する右側あるいは左側からの乗員の手の近接状態を近接信号として生成するセンサであり、張出し部120の左右位置にそれぞれ隣接するように配設されている。上記のように入力装置100がインストルメントパネルの中央位置の前面に設けられていることから、図6に示すように、乗員が入力部101を指操作する際に、運転者は、主に左手を張出し部120に向けて右下側から延ばすようにして指操作する。また、助手席者は、主に右手を張出し部120に向けて左下側から延ばすようにして指操作する。よって、近接センサ141は、ここでは、張出し部120の右下側近傍、および左下側近傍にそれぞれ配置されている。近接センサ141によって生成された近接信号は、後述する制御部160に出力されるようになっている。
制御部160は、位置センサ141から得られる近接信号に応じて、乗員の指操作時の手が右手か左手かを判定し、この判定結果に基づいて壁部121の外側で回転方向に指操作される際の右回転方向および左回転方向における複数のセンサ140の分解能を調整する制御手段となっている。更に、制御部160は、センサ140から得られる位置信号に応じて、空調装置10に対する入力制御値を制御する、つまり設定温度の入力の切替えを行うようになっている。制御部160は、例えば、制御回路がプリント基板上に設けられた制御回路基板として形成されている。制御部160は、インストルメントパネルの内部に配設される。制御部160と上記近接センサ141は、本発明の判定手段を形成する。
次に、上記構成に基づく入力装置100の作動、および作用効果について説明する。
乗員が空調装置10を作動させ、温度設定を実施する際に、制御部160は、まず、張出し部120への指操作が乗員の右手で行われるのか、左手で行われるのかを判定して、センサ140の分解能を調整する。以下、その制御内容について図7のフローチャートを用いて説明する。
まず、ステップS100で、制御部160は、乗員の手が張出し部120に近接したかを検出するための近接検知を開始する。近接検知は、図6で説明したように、乗員が指操作をする際に、張出し部120に手を延ばしてきたかを検知するものである。手の近接状態は、2つの近接センサ141によって生成される近接信号によって把握される。
ステップS110で、制御部160は、近接信号から、近接された乗員の手が運転者(図7中のD表記)の手なのか、助手席者(図7中のP表記)の手なのかを判定する。つまり、制御部160は、2つの近接センサ141のうち、右側の近接センサ141による近接信号が先に得られる場合は、近接された乗員の手は運転者の手であり(図7中のD席判定)、その手は左手であると判定する。また、同様に、制御部160は、2つの近接センサ141のうち、左側の近接センサ141による近接信号が先に得られる場合は、近接された乗員の手は助手席者の手であり(図7中のP席判定)、その手は右手であると判定する。ステップS110は、判定手段である制御部160および近接センサ141による判定ステップに対応する。
そして、制御部160は、ステップS110でD席判定すると、ステップS120に移行する。ステップS120では、制御部160は、壁部121において回転方向に指操作される際の右回転方向におけるセンサ140の分解能を、左回転方向におけるセンサ140の分解能よりも高くなるように設定する。分解能の設定の仕方としては、例えば、予め定めた基準の分解能に対して、右回転方向の分解能を基準分解能よりも高く、左回転方向の分解能を基準分解能よりも低く設定すると言った対応が可能である。更に具体的には、基準分解能を30段階としたとき、右回転方向の分解能を60とし、左回転方向の分解能を15とするような設定が可能である。
ステップS120で、右回転方向の分解能を左回転方向の分解能よりも高くするということは、運転席側(D席側)からの左手による指操作において、右回転方向の操作をする場合に、少しの指の移動量でも相当の設定温度の変更量を入力できることを意味する。
一方、制御部160は、ステップS110でP席判定すると、ステップS130に移行する。ステップS130では、制御部160は、壁部121において回転方向に指操作される際の左回転方向におけるセンサ140の分解能を、右回転方向におけるセンサ140の分解能よりも高くなるように設定する。分解能の設定の仕方としては、上記ステップS120と同様である。
ステップS130で、左回転方向の分解能を右回転方向の分解能よりも高くするということは、助手席側(P席側)からの右手による指操作において、左回転方向の操作をする場合に、少しの指の移動量でも相当の設定温度の変更量を入力できることを意味する。
次に、制御部160が行う温度設定の制御要領について説明する。上記のように分解能調整の制御が成された後に、乗員は、空調装置10の温度設定を行うにあたって、図8に示すように、壁部121を指で摘むようにして、右回転方向、あるいは左回転方向に摘んだ指を壁部121の周方向に沿ってスライドさせる。張出し部120は、パネル110から一体的に張出されて形成されたものであるので、張出し部120自身は、回転しないものであるが、摘んだ指を右回転方向、あるいは左回転方向にスライドさせる操作は、あたかも一般的な回転式のスイッチを操作するような感覚に似ている。
乗員によって壁部121に沿って指がスライドされると、張出し部120の内部に収容された複数のセンサ140においては、スライドされた指と、この指に近接するセンサ140との間に発生される静電容量が増加し、この静電容量の増加によって指がどのセンサ140の位置近傍にあるかという位置信号が得られることになる。制御部160は、予め定められた所定時間毎(例えば数10mS毎)に、配線部150を介してセンサ140によって得られた位置信号の取り込みを行う。
ここで、図9に示すように、複数のセンサ140のそれぞれを仮にセンサ1〜nとする。各センサ1〜nは、壁部121において例えば、右回転方向にセンサ番号が大きくなっていくように並んでいる。制御部160は、所定時間前(前回)に静電容量が増大したセンサ140の位置を把握する(例えばセンサ2、3)。そして、前回から所定時間経過した今回において、制御部160は、再び静電容量が増大したセンサ140の位置を把握する(例えばセンサ2、3、4)。制御部160は、前回と今回との差(ここではセンサ4による位置信号が増えた分)をもって、移動量(図9中の1)として捉える。
更に、制御部160は、上記移動量がセンサ1〜nのうち、センサ番号の小さい側から大きい側に発生した場合(右回転方向の場合)は、設定温度変更の要求が大きい側に変更するものとし、逆に、移動量がセンサ1〜nのうち、センサ番号の大きい側から小さい側に発生した場合(左回転方向の場合)は、設定温度変更の要求が小さい側に変更するものとする。尚、センサnとセンサ1との間においては、センサn側からセンサ1側に移動量が発生した場合は、設定温度変更の要求が大きい側に変更するものとし、逆に、センサ1側からセンサn側に移動量が発生した場合は、設定温度変更の要求が小さい側に変更するものとする。そして、制御部160は、図7のステップS120、S130で設定した分解能と、上記の移動量の大きさとに応じて設定温度の変更量を調節する。つまり、分解能が大きく、移動量が大きいほど設定温度の変更量を大きくし、分解能が小さく、移動量が小さいほど設定温度の変更量を小さくする。移動量と変更量との関係は、例えば、基準分解能において移動量1に対して変更量を0.5℃と定めるといった対応が可能である。
このように、制御部160は、乗員の指のスライドが壁部121において右回転方向に移動されれば、その時に設定した分解能と移動量とに応じて設定温度を増加させ、逆に乗員の指のスライドが壁部121において左回転方向に移動されれば、その時に設定した分解能と移動量とに応じて設定温度を減少させるのである。そして、制御部160は、所定時間毎に上記制御を繰り返していく。
そして、制御部160は、運転者の指のスライドが停止(移動量が検出されないとき)、あるいは指が壁部121から離れたとき(位置信号が検出されないとき)には、設定温度増減のための制御を停止する。
以上のように本実施形態によれば、制御部160は、まず、乗員の指操作する手が右手か左手かという判定結果に基づいて、回転方向に指操作される際の右回転方向および左回転方向における複数のセンサ140の分解能を調整する。人の手の動きにおいては、使用される手が右手か左手か、および指操作時の回転方向が左右のどちらであるかによって、回転させることのできる可動回転角が異なる。よって、可動回転角に応じたセンサ140の分解能に調整することが可能となり、可動回転角に応じた設定温度の変更量を調整することで、使用される手の可動回転角に応じた設定温度を入力することが可能となる。したがって、乗員の指操作する手が右手か左手かに関わらず、操作性に優れる操作装置とすることができる。
具体的には、制御部160は、乗員の指操作する手がいずれであるかという判定結果が、左手である場合に、右回転方向の分解能を左回転方向の分解能よりも高くし、逆に、判定結果が右手である場合に、左回転方向の分解能を右回転方向の分解能よりも高くするようにしている。
左手による指操作の場合は、左回転方向よりも右回転方向の可動回転角が小さい。よって右回転方向の分解能を高くすることで、少しの可動回転角でも相当の設定温度の変更量を入力することができる。また逆に、右手による指操作の場合は、右回転方向よりも左回転方向の可動回転角が小さい。よって左回転方向の分解能を高くすることで、少しの可動回転角でも相当の設定温度の変更量を入力することができる。
また、指操作される手が左手か右手かを判定するために、判定手段として、張出し部120の右側および左側に配設されて、張出し部120に対する右側あるいは左側からの手の近接状態を近接信号として生成する近接センサ141を用いて、近接センサ141による近接信号に基づいて、乗員の指操作する手が右手か左手かを判定するようにしている。よって、簡単なセンサ構造で、確実な判定が可能となる。
また、乗員は指を壁部121において回転方向にスライドさせることで、センサ140によって指の位置が位置信号として生成され、そのときの位置信号に基づいて、制御部160は空調装置10に対する設定温度の制御を実行することができる。よって、乗員は、壁部121に指をスライドさせるにあたって、壁部121を指で摘み、摘んだ指をスライドさせることで、あたかも一般的な回転式のスイッチを操作するような感覚で入力操作が可能となり、安定した入力操作が可能となる。
また、パネル110から張出すように張出し部120を一体的に形成するようにしているので、パネル110と張出し部120との間に隙間が形成されることが無く、例えば、入力操作時に運転者が誤って飲み物等をこぼしてしまっても、制御部160側に飲み物が流入してしまうことがない。
(第2実施形態)
第2実施形態について、図10〜図12を用いて説明する。第2実施形態の入力装置は、上記第1実施形態に対して、近接センサ141を廃止して、複数のセンサ140を流用して、指操作時の手が右手か左手かを判定するようにしたものである。制御部160とセンサ140は、本発明の判定手段を形成する。
第2実施形態における手の左右判定、および分解能調整を実施するためのフローチャート(図10)は、上記第1実施形態(図7)に対して、ステップS100、S110をそれぞれステップS100A、S110Aに変更し、ステップS105を追加したものである。
図10のフローチャートのステップS100Aで、まず、制御部160は、乗員の手が張出し部120に接触したかを検出するための接触検知を開始し、ステップS105に移行する。
ステップS105で、制御部160は、乗員の手が張出し部120に触っているか否かを判定する。触っているか否かの判定は、各センサ140から得られる位置信号によって判定できる。つまり、以下で説明するように、複数(例えば3つ以上)のセンサ140において位置信号が生成されていると、乗員は張出し部120に触っていると判定できる。制御部160は、乗員の手が張出し部120に触っていると判定すると、ステップS110Aに移行する。
ステップS110Aで、制御部160は、位置信号から、張出し部120に接触された乗員の手が運転者(図10中のD表記)の手なのか、助手席者(図10中のP表記)の手なのかを判定する。ここで、図11に示すように、指操作のために運転者が左手で張出し部120を摘むように接触すると、一般的に、張出し部120の右下側に親指が位置し、左上側に人差し指、中指、薬指等の複数の指が位置する。よって、これら指の位置に応じた位置信号が得られることになる。また、図12に示すように、指操作のために助手席者が右手で張出し部120を摘むように接触すると、張出し部120の左下側に親指が位置し、右上側に人差し指、中指、薬指等の複数の指が位置する。よって、これら指の位置に応じた位置信号が得られることになる。
このように、乗員が張出し部120を摘むように手を接触させる場合には、制御部160は、複数の指の接触位置と単数の指の接触位置とを検出することができ、右手と左手との差からして、単数の指の接触位置が張出し部120の右下側に位置する場合は、接触された乗員の手は運転者の手であり(図10中のD席判定)、その手は左手であると判定する。また、同様に、制御部160は、単数の指の接触位置が張出し部120の左下側に位置する場合は、接触された乗員の手は助手席者の手であり(図10中のP席判定)、その手は右手であると判定する。ステップS110Aは、判定手段である制御部160およびセンサ140による判定ステップに対応する。
そして、制御部160は、ステップS110AでD席判定すると、ステップS120に移行し、ステップS110AでP席判定すると、ステップS130に移行し、それぞれ、第1実施形態と同様の分解能調整を実施する。
これにより、第1実施形態と同様の効果を奏することができる。第2実施形態では、第1実施形態の近接センサ141を廃止して、張出し部120のセンサ140を流用して乗員の手が右手か左手かを判定するようにしているので、部品点数を低減して、安価にすることができる。
(その他の実施形態)
上記第1、第2実施形態では、入力部101は、張出し部120およびセンサ140を備える非回転式の入力部としたが、これに限らず、入力部として一般的な回転式スイッチを用いたものとしても良い。
また、上記第1実施形態では、2つの近接センサ141の設定位置を張出し部120の右下側、および左下側としたが、入力装置101の設定される位置に応じて、乗員が手を延ばす際の動線上に位置するようにすれば良い。
また、上記第1、第2実施形態において、張出し部120は、扁平円筒状に形成されるものとして説明したが、これに限定されることなく、張出し部120は、天井部122が楕円、あるいは多角形となるものとしても良い。一般的な回転式のスイッチでは、文字通り回転させる必要があったことから、ほぼ円筒状とすることが常識であったが、本発明においては、張出し部120自体は実質的に回転しないことから、特に上記のように楕円とすることで従来に無い斬新なデザインを持つ入力装置100とすることができる。
更に、張出し部120において、指操作時のガイド用として、壁部121に周方向に延びる溝を設けるようにしても良い。また、天井部122は、パネル110と平行となる面とするということに限らず、ドーム型のような曲面としたり、単数あるいは複数の凹部、凸部等が形成された面としても良い。
また、センサ140は、静電容量式のセンサを用いるものとしたが、これに限らず、指操作時の押圧力をもって位置信号を発生する感圧式のセンサを用いても良い。
また、センサ140は、フィルム部材130のリング状部131の外側の面に接合されるようにしたが、内側の面に接合されるものとしても良い。更に、フィルム部材130を廃止して、センサ140を直接、張出し部120の壁部121の内周面に接合するようにしても良い。
また、本実施形態の入力装置100においては、車両用空調装置10の設定温度を入力するものとしたが、他にも、空調空気の車室内への吹出し量(送風量)を入力するもの、吹出しモード(フェイスモード、フットモード等)を入力するもの等としても良い。また、車両用オーディオにおけるボリューム、あるいはラジオ選局等を入力するものとしても良い。更に、車両用に限らず、家庭用の各種機器の入力部に適用することができる。
10 空調装置(所定の機器)
100 入力装置
101 入力部
110 パネル
120 張出し部
121 壁部
140 センサ(判定手段)
141 近接センサ(判定手段)
150 配線部
160 制御部(判定手段)

Claims (5)

  1. 入力部(101)に対して使用者が行う回転方向の指操作に応じて、所定の機器(10)に対する入力制御値を制御する入力装置であって、
    前記使用者の指操作する手が右手か左手かを判定する判定手段(140、141、160)と、
    前記判定手段(140、141、160)によって得られた判定結果に基づいて、前記指操作される際の右回転方向および左回転方向における前記入力部(101)の分解能を調整する制御部(160)と、を備えることを特徴とする入力装置。
  2. 前記入力部(101)は、
    パネル(110)の裏側から表側に向けて張出されて、前記パネル(110)に対して立設された壁部(121)を有する張出し部(120)と、
    前記壁部(121)の内側で周方向に複数配置されて、前記壁部(121)の外側で回転方向に指操作される際の指の位置を示す位置信号を生成するセンサ(140)と、を備え、
    前記制御部(160)は、前記センサ(140)から得られる前記位置信号に応じて、前記所定の機器(10)に対する入力制御値を制御するようになっており、
    前記入力部(101)の分解能は、前記右回転方向および左回転方向における複数の前記センサ(140)の分解能としたことを特徴とする請求項1に記載の入力装置。
  3. 前記制御部(160)は、前記判定結果が左手である場合に、前記右回転方向の分解能を左回転方向の分解能よりも高くし、逆に、前記判定結果が右手である場合に、前記左回転方向の分解能を前記右回転方向の分解能よりも高くすることを特徴とする請求項2に記載の入力装置。
  4. 前記判定手段(141、160)は、前記入力部(101)の右側および左側に配設されて、前記入力部(101)に対する右側あるいは左側からの前記手の近接状態を近接信号として生成する近接センサ(141)を備えており、
    前記近接センサ(141)による前記近接信号に基づいて、前記使用者の指操作する手が右手か左手かを判定することを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1つに記載の入力装置。
  5. 前記判定手段(140、160)は、前記センサ(140)による前記位置信号に基づいて、互いに近接する複数の指の接触位置と、前記複数の指の接触位置から離れた単数の指の接触位置とを特定して、前記複数の指の接触位置、および前記単数の指の接触位置から前記使用者の指操作する手が右手か左手かを判定することを特徴とする請求項2または請求項3に記載の入力装置。
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