JP5788870B2 - 生体リズム信号出力装置 - Google Patents

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Description

本発明は、個人の行動特性を解析し、個人の行動特性を反映した生体リズム信号を出力する生体リズム信号出力装置に関する。
従来、人の生体リズムは、社会生活を送っている場合には概日リズムが日光や生活時間の周期に同調すると考えられてきた(非特許文献1、非特許文献2参照)。このような生体リズムに同調させて情報を提示することにより、ユーザの情報に対するアクセス行動が活発になる日時に情報を提示する情報提示装置が知られている。
この種の情報提示装置としては、ユーザの個人情報に基づき、生体リズムを予測し、予測した生体リズムに基づいて情報の配信日時を設定し、設定した配信日時にユーザの端末装置等に情報を提示するものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2009−211690号公報
富岡憲治・沼田英治・井上愼一共著「時間生物学の基礎」裳華房 太陽・地球・生態系と時間治療研究会「http://chrono.umin.jp/」
しかしながら、特許文献1に記載された情報提示装置は、情報を提示する時刻を特定することはできるものの、個人の行動の違いを反映した情報を提示することができなかった。
本発明は、このような従来の問題を解決するためになされたもので、ユーザごとに異なる個人の行動特性を反映した情報として生体リズム信号を出力することができる生体リズム信号出力装置を提供することを目的とする。
本発明の生体リズム信号出力装置は、ユーザの誕生地、誕生日時および所在地を表すデータを含む個人情報を表すデータを取得する個人情報取得部と、前記 ユーザによって使用される特定の機器の機器使用態様を表す履歴情報を取得する履歴情報取得部と、前記所在地を中心とする天球図における一要素の任意の日時での 位相をnrとし、前記誕生地を中心とする前記天球図における前記一要素の起点日時での位相をbrとして、位相差ΘをΘ=nr−brによって算出し、生体リズムの周波数成分としての調波の周波数をiとし、計算を打ち切る前記周波数の上限をNとし、前記個人情報に基づいた前記履歴情報の周波数解析によって得られる前記調波の重み付けを表す係数をaiとし、前記周波数解析によって得られる前記調波の位相を表す係数をbiとして、前記ユーザの生体リズムを表す生体リズム予測値を
Figure 0005788870
を用いて算出する生体リズム予測値算出部と、前記生体リズム予測値が表す生体リズムに同調させた生体リズム信号を生成する生体リズム信号生成部と、前記生体リズム信号生成部によって生成された生体リズム信号を出力する生体リズム信号出力部とを備えた生体リズム信号出力装置において、前記生体リズム信号生成部は、前記生体リズムに対する寄与率が大きい調波から前記寄与率の累積値が予め定められた閾値以上になる調波までを抽出し、抽出した調波の中から前記生体リズムに対する寄与率が最も大きい調波の周波数の整数倍の周波数を有する調波を抽出し、抽出した調波によって前記生体リズム信号を生成する構成を有している。
この構成により、本発明の生体リズム信号出力装置は、個人情報に基づいた履歴情報の周波数解析によって得られる生体リズム予測値に基づいて、生体リズム信号を生成するため、個人の行動特性を反映した生体リズム信号を出力することができる。
なお、前記履歴情報は、前記機器が作動した日時、位置および使用態様を表す情報を含み、前記生体リズム予測値算出部は、前記使用態様に基づいて前記履歴情報をカテゴリーに分類し、分類したカテゴリー毎に前記生体リズム予測値を算出し、前記生体リズム信号生成部は、前記カテゴリー毎の生体リズム予測値が表す生体リズムに同調させた生体リズム信号を生成するようにしてもよい。
この構成により、本発明の生体リズム信号出力装置は、個人の行動特性を反映した生体リズム信号をカテゴリー別に出力することができる。
本発明は、個人の行動特性を反映した生体リズム信号を出力することができる生体リズム信号出力装置を提供することができる。
本発明の実施形態に係る生体リズム信号出力装置の全体構成図である。 本発明の実施形態に係る生体リズム信号出力装置を構成するサーバ装置の概略構成図である。 本発明の実施形態に係る生体リズム信号出力装置の動作を説明するフローチャートである。 図3に続くフローチャートである。 図4に続くフローチャートである。 本発明の実施形態に係る生体リズム信号出力装置による予定表に生体リズム信号の出力日時を設定するための出力日時設定動作を説明するフローチャートである。 本発明の実施形態に係る生体リズム信号出力装置によって生成された生体リズムを調波毎に示すグラフである。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。なお、本実施の形態においては、本発明の生体リズム信号出力装置を、ネットワークを介して情報を提示するサーバ装置およびクライアント装置によって構成した例について説明する。
図1において、本実施の形態に係る生体リズム信号出力装置1は、サーバ装置2およびクライアント装置3によって構成され、サーバ装置2はインターネット等のネットワークを介してクライアント装置3に接続されている。
サーバ装置2は、図2に示すように、プログラムに従って装置各部を制御して各種処理を実行するCPU(Central Processing Unit)21、起動時の制御プログラムを格納するROM(Read-Only Memory)22、各種処理を実行中に必要なデータ等を記憶するRAM(Random Access Memory)23、各種プログラムおよび各種情報を格納するハードディスク24、インターネット等のネットワークに接続されネットワークを介して通信を制御するネットワークインターフェース25等を備えたパーソナルコンピュータによって構成されている。
ハードディスク24には、クライアント装置3に対して情報を提示するとともにクライアント装置3における入力情報を取得するウェブサーバ等のプログラム、任意の日時における生体リズムを表す生体リズム予測値の周波数成分と位相を算出するプログラム、生体リズム信号を生成するプログラム、ユーザの予定を管理するプログラムが格納されている。
また、ハードディスク24には、複数のページから成るウェブサイト、および、ユーザの個人情報、クライアント装置から収集されるユーザの行動状態を表す履歴情報を保存するデータベース、使用態様とカテゴリーとの対応を表したカテゴリー対応表、一般的な楽器の音声を鋸波、矩形波、三角波に分類して上述の数式で保存したデータ、およびユーザの予定表が格納されている。
なお、CPU21は、本発明における個人情報取得部、履歴情報取得部、生体リズム予測値算出部、生体リズム信号生成部、生体リズム信号出力部、予定表取得部、予定表作成部、予定表保存部、ピーク日時取得部、ピーク調波算出部、を構成している。
なお、本発明の「ピーク」という言葉は、微分可能な数式を微分した場合に微分係数がゼロとなる局所的な頂点を意味する。
ここで、ハードディスク24に格納されるウェブサイトは、例えば、ソーシャルネットワークサービス・サイトとして、ログインページ、興味テーマごとに分類した掲示板、掲示板の各テーマページへのリンクを含むメニューページ、ユーザ登録ページ、各ユーザの概略プロフィール情報ページ、ユーザの生体リズム予測値および周波数成分と位相に基づく各種の診断予想ページ、ユーザ同士の生体リズム予測値の周波数成分と位相による適合度表示ページや生体リズムの詳細説明ページ、予定入力ページ、および、行動履歴や個人情報などに対するプライバシーポリシー承認ページ等ソーシャルネットワークサービス・サイトとして必要な各種ページから構成されている。
また、ハードディスク24に格納されるウェブサイトには、優先情報がさらに含まれている。優先情報とは、例えば、一部のユーザに優先的に提示する情報で、メニューページの上部等に表示される、アクセス日時の生体リズム予測値および周波数と位相に対して適合度の高い他のユーザのプロフィール表示ページへのリンク等、ユーザ自身によって登録されたコンテンツ等である。また、ハードディスク24に格納されるウェブサイトは、ユーザによって選択できる形で、壁紙やBGMとして流される音楽などの信号を含んでいる。
また、ハードディスク24に格納されるデータベースは、ユーザを特定する情報としてユーザIDを主キーとし、誕生日時、誕生地を表す緯度と経度、および、所在地を表す緯度と経度、および履歴情報を含むレコードによって構成されている。
また、CPU21は、データベースまたはクライアント装置3からユーザの誕生地、誕生日時および所在地を表すデータを含む個人情報を表すデータを取得する。このようにCPU21は、個人情報取得部を構成している。
また、CPU21は、クライアント装置が作動するたびに履歴情報を取得する。履歴情報は、クライアント装置が作動した日時、位置および使用態様(以下、「機器使用態様」という)を表す情報を含む。以上のように、CPU21は、履歴情報取得部を構成する。
また、CPU21は、使用態様からカテゴリーを得る場合、ハードディスク24に保存されたカテゴリー対応表から、使用態様をキーとして取得する。またCPU21は、カテゴリーから使用態様を得る場合、カテゴリーをキーとして当該対応表から使用態様を取得する。また、カテゴリー対応表の初期値は、使用態様とカテゴリーとを1対1で対応させている。この場合、使用態様とは、クライアント装置により取得可能な、ユーザによる機器の使用の仕方で、例えば、クライアント装置が携帯電話の場合、アドレス帳の相手に対するメールや通話の発信・受信、楽曲の再生、Webページの閲覧、歩数計としての利用などを指す。
また、カテゴリー対応表は、ユーザ自身の知見により作成しても良いし、履歴情報を因子分析して作成しても良いし、実施後に得られた知見を基に実施者によって更新しても良い。
CPU21は、ユーザの予定表を作成するようになっている。このように、CPU21は、予定表作成部を構成する。
また、CPU21は、作成した予定表の中の個別の予定に、クライアント装置の使用が含まれる場合は、機器使用態様を表す情報を予定表に含めるようになっている。
また、CPU21は、作成した予定表の個別の予定を表す情報に、機器使用態様を表す情報が含まれている場合には、生体リズム信号の出力の可否を決めるユーザの指定を含めるようになっている。
また、CPU21は、作成した予定表の個別の予定を表す情報において、生体リズム信号の出力を可と指定された場合、優先情報に壁紙やBGMなどの背景情報、またはユーザ自身で登録したデータを選ぶことができるにようになっている。
CPU21は、作成した予定表を保存・更新をするようになっている。
また、CPU21は、予定入力ページから入力されたユーザの予定をハードディスク24に保存するようになっている。このように、CPU21は、予定表保存部を構成する。
また、CPU21は、ハードディスク24に保存されたユーザの最新の予定表を取得するようになっている。
また、CPU21は、予定表から個別の予定のカテゴリー・場所・時刻を取得するようになっている。
また、CPU21は、ユーザの予定表から、個別の予定の入っていない空白時間帯を取得するようになっている。
また、CPU21は、ユーザの予定表から、機器使用態様を表す情報が含まれている個別の予定の生体リズム信号の出力の可否の指定を、取得するようになっている。以上のように、CPU21は、予定表取得部を構成する。
また、CPU21は、取得した予定表の空白時間帯と、生体リズム信号の出力が可となっている個別の予定のカテゴリーと日時と場所を表す情報から、当該カテゴリーの生体リズムの調波ごとに、生体リズムのピークの日時を求め、その日時が予定表の空白時間帯に含まれる場合、生体リズムのピークをピーク予測値PVとし、ピーク予測値PVが成立するピーク日時をPTとし、空白時間帯にPTが成立するピーク回数をPCとして、ピーク予測値PV、ピーク回数PC、ピーク日時PTを算出するようになっている。
また、CPU21は、ピーク日時PTが予定空白時間帯に含まれない場合、不成立を示す値を返信する。以上のように、CPU21は、ピーク日時取得部を構成する。
また、CPU21は、任意の生体リズムについて、生体リズムの調波ごとに、ピーク予測値PV、ピーク回数PC、ピーク日時PTを取得し、ピーク予測値PVとピーク回数PCとの積を最大累積値MXとし、MXが最大となる生体リズムの調波をMHとして抽出する。次に、CPU21は、MXが最大となる場合のPT、MH,MX、PC とを出力するようになっている。以上のように、CPU21は、ピーク調波算出部を構成する。
また、ピーク調波算出部は、任意の生体リズムについて、生体リズムの調波から、ピーク日時取得部により、ピーク予測値PV、ピーク回数PC、ピーク日時PTを算出し、ピーク予測値PVが閾値以上の場合に、ピーク回数PCとピーク予測値PVとの積を最大累積値MXとし、MXが最大となる生体リズムの調波をMHとして抽出し、次に、MXの最大時のPT、MH、MXを出力するようになっていてもよい。
また、ピーク調波算出部は、任意の生体リズムについて、生体リズムの調波から、ピーク日時取得部により、ピーク予測値PV、ピーク回数PC、ピーク日時PTを算出し、ピーク予測値PVが閾値以上になる時間を累積した値を最大累積値MXとし、MXが最大となる生体リズムの調波をMHとして抽出し、次に、MXの最大時のPT、MH,MXとを出力するようになっていてもよい。
また、ピーク調波算出部は、任意の生体リズムについて、生体リズムの調波から、ピーク日時取得部により、ピーク予測値PV、ピーク回数PC、ピーク日時PTを算出し、ピーク予測値PVが閾値以上になる区間を定積分した値を最大累積値MXとし、MXが最大となる生体リズムの調波をMHとして抽出し、次に、MXが成立した際のPT、MH,MXとを出力するようになっていてもよい。
また、CPU21は、予定表取得部によって取得した予定表の中で生体リズム信号の出力が可となっている個別の予定ごとに、ピーク調波算出部を用いて、予定の場所において予定表の空白時間帯にピーク日時PTの含まれる個別の予定に指定されたカテゴリーの生体リズムから、ピーク日時PT、ピーク調波MH、最大累積値MXを取得するようになっている。
また、CPU21は、予定表取得部によって取得した予定表の中で生体リズム信号の出力が可となっている個別の予定ごとに、ピーク調波算出部を用いて、すべてのカテゴリーの生体リズムの中から、予定の場所において予定表の空白時間帯にピーク日時PTの含まれる生体リズムの最大累積値MXが最大になる生体リズムを抽出し、その生体リズムの調波MHを取得するようになっていてもよい。
また、CPU21は、予定表取得部によって取得した予定表の中で生体リズム信号の出力が可となっている個別の予定の情報に基づいて取得した、ピーク調波取得部で算出した調波MHと、ピーク日時算出部によって算出したピーク日時PTと、生体リズムとを、基になった個別の予定に対応させて予定表の中に保存するようになっている。以上のように、CPU21は、ピーク日時保存部を構成する。
また、CPU21は、予定表に保存された場所において、予定表に保存されている個別の予定の情報に基づいて算出されたピーク日時PTに、生体リズム信号を出力装置に出力するようになっている。以上のように、CPU21は、生体リズム信号出力部を構成する。
また、CPU21は、ROM22およびハードディスク24に格納されたプログラムをRAM23に読み込んで実行することによりウェブサーバ等のプログラムを起動した状態で待機し、予定表に基づいて生体リズム信号が出力される状態になったら、ネットワークインターフェース25を介したクライアント装置3に、ハードディスク24に格納されたウェブサイトを構成するいずれかのページを、生体リズム信号出力部から出力装置に出力される信号と同時に提示するようになっている。
また、CPU21は、クライアント装置3に提示したページに対して入力された情報をネットワークインターフェース25を介して取得するようになっている。例えば、CPU21は、ログインページに対して入力された情報をユーザIDとして取得し、登録ページに対して入力された情報を誕生日時および誕生地として取得するようになっている。
また、CPU21は、生体リズム予測値を算出するプログラムを実行することにより、ユーザの生体リズムの起点となる起点日時を特定し、アクセス日時におけるユーザの生体リズム予測値の周波数成分と位相を算出するようになっている。例えば、CPU21は、ユーザの誕生日時を起点日時としてもよいし、ユーザの誕生日時以降、誕生地における最初の日の出の日時を起点日時としてもよい。CPU21が算出する生体リズム予測値の調波と位相および個人の特性との相関については詳細を後述する。
クライアント装置3は、CPU、ROM、RAM、ハードディスク、ネットワークインターフェース、ディスプレイ型の表示装置、スピーカーなどの音声発生装置、ヘッドゴーグル型などの磁気発生装置、匂い発生用のインターフェイス装置、血圧計等の身体測定装置、ランニングマシン等の健康器具装置、身体マッサージ装置、骨伝道等の身体接触による刺激装置、エアコン、照明などの室内環境制御装置およびキーボード等の入力装置を備えたパーソナルコンピュータによって構成されている。
クライアント装置3のCPUは、ハードディスクに格納されたウェブクライアント等のプログラムを実行してサーバ装置2に対してウェブサイトの閲覧要求を送信し、サーバ装置2からウェブサイトを構成するいずれかのページを取得して表示装置に表示するようになっている。
また、クライアント装置3のCPUは、入力装置から入力された個人情報等を表す情報を、サーバ装置2に対して送信するようになっている。
次に、前述した生体リズム予測値の周波数成分と位相および個人の特性との相関について詳細を説明する。
生体リズムの周波数成分と位相は体内時計とその影響下にあるメラトニンやアドレナリンなどの神経伝達物質によって個人の特性と関係している。個人の特性は、行動履歴から生体リズムの周波数成分および位相と相関する行動を抽出し、周波数解析する事で得られる。
また、本発明における生体リズム予測値の周波数成分と位相は、所在地を中心とする天球図における一要素の任意の日時での位相をnrとし、誕生地を中心とする天球図における一要素の起点日時での位相をbrとして、位相差ΘをΘ=nr−brによって算出し、生体リズムの周波数成分としての整数倍の調波の周波数をiとし、計算を打ち切る周波数の上限をNとし、個人情報に基づいた履歴情報の周波数解析によって得られる調波の重み付けを表す係数をaiとし、周波数解析によって得られる調波の位相を表す係数をbiとした以下の数式において、Nまでの各周波数の振幅aiおよびbiの値の並びとして与えられる。
Figure 0005788870
ここで、振幅aは各周波数の高調波成分を含めたものでもよい。
また、生体リズム予測値の周波数成分と位相は、ライフログに記録された行動日時と誕生日の概年リズムまたは概月リズムにおける位相差および概日リズムにおける行動日時と誕生日の日の出時刻との位相差の和を数式のΘとして統計データに対して周波数解析を行い算出したものでもよい。以上のように、CPU21は、生体リズム予測値算出部を構成する。
次に、生体リズムの周波数成分と個人の特性とが相関する仕組みについて述べる。
人間を始めとした哺乳類などの動物には、外界から感覚器官に入ってくる信号によって危険と安全を瞬時に判断する機能が備わっている。この判断のより所となる信号として、例えば外界からもたらされ聴覚で得られる音声がある。
このような環境からの信号は周波数成分により安全と危険が判断されている。そのため信号に含まれる周波数成分は脳を活性化する。このような周波数成分に対する知覚作用は、他の感覚系にも共通して存在している。
この周波数成分の知覚には時間感覚が必要である。それゆえ、体内時計により制御される生体リズムにおける時間感覚についても他の感覚系での知覚作用と共通する仕組みが推測されている。これは共感覚の働きの一部として存在が示唆されている。
このような神経回路の働きにより、生体リズム予測値の周波数成分と位相に同調して生体リズム信号の出力装置から発信される信号は、言語的な情報としてだけでなく大脳辺縁系で処理される感覚的な情報の一つとして受信される。
また、生体リズムを生み出す神経回路は少なくとも生後数ヶ月はかかって形成されていく。この期間を神経発達の臨界期と呼び、この期間に獲得する生体リズムは神経伝達物質の働きを左右し、時には、その後の個人の特性に影響を与える場合があることが分かっている。
以上のように構成された生体リズム信号出力装置1の動作について、図3乃至図5を用いて説明する。なお、事前にクライアント装置またはサーバには、一般的な楽器の音声を鋸波、矩形波、三角波に分類して、上述した数式の形で保存しておく。
また、生体リズム信号出力装置1は、クライアント装置3からのサーバ装置2に対するアクセスに応じてログインページを提示した状態で以下の動作を開始する。
まず、図3において、CPU21は、ログインページに対して入力された情報をユーザIDとして取得する(ステップS1)。
次に、CPU21は、ユーザIDに対応する個人情報が既にデータベースに登録済みか否かを判断する(ステップS2)。
ここで、ステップS2において登録済みであると判断した場合、CPU21はデータベースからユーザIDに対応する誕生日時、誕生地の緯度と経度を取得する(ステップS3)。
一方、ステップS2において登録済みでないと判断した場合、CPU21は登録ページからユーザIDに対応する誕生日時、誕生地の緯度と経度を取得してデータベースに格納する(ステップS4)。具体的には、CPU21は、登録ページを提示し、入力された情報を誕生日時および誕生地として取得し、取得した誕生地から緯度と経度を算出し、誕生日時および緯度と経度をユーザIDに対応付けてデータベースに格納する。
次に、CPU21は、クライアント装置3の所在地を取得する(ステップS5)。例えば、CPU21はステップS3と同様にしてユーザに入力を要求し、入力された情報に基づいて所在地の緯度と経度を算出する。
なお、ステップS3〜ステップS5において誕生日時のみを入力必須項目として誕生地または所在地の情報が取得できない場合、CPU21は、クライアント装置3のIPアドレスを用いて緯度と経度を算出してもよい。例えば、CPU21は、クライアント装置3のIPアドレスの登録情報を一般に公開されているデータベースから検索し、登録情報に含まれる登録地を誕生地または所在地の代用として緯度と経度を算出してもよい。
次に、CPU21は、初めて登録するユーザの場合(ステップS10)、初期値を機器使用履歴に設定する(ステップS11)。初期値は、各カテゴリーに、ユーザの誕生日時を基準として、上述の数式おいて天球図上の各要素と他の各要素との位相差θが0となる時刻に、誕生日時からの経過時間に応じて重み付けをし、時間の経過とともに重みを小さくした使用履歴を設定する。
続いて、CPU21は、登録行為を含めて、機器の作動する日々のユーザの行動の度に、作動日時と作動場所と機器使用態様を機器使用履歴に追加して履歴情報に保存しておく(ステップS12)。機器使用態様は、クライアント装置から取得可能な属性により構成されている。
次に、CPU21は、予定表取得部で予定表を取得する(ステップS13)。
次に、CPU21は、予定が未設定の場合(ステップS14)、予定入力ページを表示し、ユーザの入力した予定を保存する(ステップS15)。
次に、CPU21は、予定表取得部により、保存されたピーク日時PTを取得する(ステップS16)。
次に、図4において、CPU21は、ユーザの所在地とアクセス時刻が、予め定めた閾値の範囲内で予定表に保存されたピーク日時PTに該当するか判断する。CPU21は、閾値を、例えば±15分とする。あるいは、またはCPU21は、閾値をθで表した場合に、例えば±3度とする(ステップS17)。
一方、CPU21は、ピーク日時PTに閾値の範囲内で該当しない場合、通常のページを表示する(ステップS30、図5)。
また、ピーク日時PTに閾値の範囲内で該当する場合、CPU21は、予定表の個別の予定に保存されている情報に基づいて生体リズム信号を作成し、出力装置に出力する。具体的には、CPU21は、次のように動作する。
CPU21は、生体リズム信号を出力するために、機器使用履歴に保存された属性ごとのデータを周波数解析し、上述の数式の係数a、bを解析の上限の調波をNとしてi=1〜Nまで求める。Nの値は予め設定した閾値以下としておく(ステップS18)。例えばCPU21は、N=100とする。またCPU21は、例えばN=データ数÷100としてもよい。
次に、CPU21は、生体リズムを表す上述の数式の変数として算出したNとa、bを基に生体リズム予測値を算出する(ステップS19)。
ここで、生体リズム予測値が算出されなかった場合(ステップS20:NO)、CPU21は、機器使用情報件数が予め設定した閾値以上に増えても生体リズムが算出されない属性は無効とし、生体リズム信号を生成せず、通常のページを表示する(ステップS30、図5)。例えばCPU21は、閾値を10000とする。またCPU21は、閾値を例えば1000×カテゴリー数としてもよい。
一方、生体リズム予測値が算出された場合(ステップS20:YES)、CPU21は、生体リズムを構成する基本波を含む調波の中で、出力時点で振幅が正の値となる各調波の合計を100%とした場合の、各々の調波の正の振幅の割合を寄与率とし、寄与率の大きい順に寄与率を累積した値(累積値)が予め設定した閾値になるまで調波を抽出し、その中から最大寄与率の調波の周波数以上で、尚且つ最大寄与率の調波の周波数に対し整数倍の周波数を有する調波を抽出する(ステップS21)。本実施の形態において、閾値は、生体リズム予測値の90%とする。なお、Nが10を越える場合に、閾値は、(1−1÷N)×100%としてもよい。
次に、CPU21は、予定表に保存された場所におけるピーク日時PTの示す日時に、生体リズム信号を出力装置に出力する。
CPU21は、生体リズムを表す上述の数式から、出力用の生体リズム信号を生成するには次のように行う。
CPU21は、出力装置が音楽の再生装置かその他の装置か判断する(ステップS22)。
音楽の場合、CPU21は、事前に準備した楽器の音声信号の中から、生体リズムの調波に一番近い調波が含まれている音声信号を用いて、生体リズムを表す上述の数式の基本波であるaに音楽のメロディを対応させ、寄与率に応じて合成された周波数の構成を持つ高調波として生体リズム信号を生成し、出力信号とする(ステップS23)。
一方、再生する信号が音楽以外の場合、CPU21は、生体リズムの最大寄与率の調波が2のn乗の場合には40Hz×満年齢、それ以外の場合には60Hz×満年齢として算出した周波数を、生体リズムを表す上述の数式の基本波であるaに対応させ、寄与率に応じて合成された周波数の構成を持つ高調波として生体リズム信号を生成し、出力信号とする(ステップS24)。
また、再生する信号が音楽以外の場合、CPU21は、生体リズムの基本波の周波数をシューマン共鳴の周波数の7.8Hzとして、上述の数式の基本波であるaに対応させ、寄与率に応じて合成された周波数の構成を持つ高調波として生体リズム信号を生成し、出力信号としてもよい。
次に、CPU21は、再生信号の最大値と再生信号の種類に基づいて、加工後の信号の最大振幅MVを、予め定めた閾値以下とする(ステップS25)。例えば、CPU21は、音楽用の音声信号であれば、閾値を基の音量の最大50%までとする。また、例えば、CPU21は、画像の明暗による出力信号であれば閾値を基の信号の10%までとする。
次に、図5において、CPU21は、生体リズムの最大寄与率の調波が2のn乗の場合はS=40、それ以外はS=60とし、信号再生時間をLとした場合、L÷Sごとに直前の信号を1÷Sの割合でS回増加させた場合に最終的にMVになるように、加工後の信号のスタート時の振幅S0を決定する(ステップS27)。
次に、CPU21は、出力信号のスタート時の振幅をS0として、時間とともに出力信号の振幅が大きくなるように生体リズム信号を加工する(ステップS28)。
また、CPU21は、出力信号が映像信号であれば画面の縦または横サイズを基本波長として、生体リズムの基本波と調波を合成した周期で上下または言語表記の方向に合わせて左右どちらかに向かってMV以下の、明暗または彩度または色相、あるいはそれらの合成したものを、周期的に繰り返し、出力信号を生成し、優先情報を含むページに出力信号を重ねて表示する(ステップS29)。
また、例えば、CPU21は、優先情報が音声信号として出力される場合は、優先情報を表す音声信号に最大振幅MV以下で出力信号を重ねて出力してもよい。
また、例えば、CPU21は、優先情報が音楽以外の振動による信号の場合は、優先情報を表す再生信号に最大振幅MV以下で出力信号を重ねて出力してもよい。
また、例えば、CPU21は、優先情報が化学物質による匂い信号として出力される場合は、出力する物質の分子量に出力信号の調波の調波番号を対応させ、出力物質の人間の嗅覚に対する作用の強さに出力信号の調波の振幅を対応させ、優先情報を表す匂い信号に最大振幅MV以下で出力信号を重ねて出力してもよい。
また、CPU21は、BGMデータを基になる音声信号として生体リズム信号を生成し、音楽を含まない優先情報を提示する際に同時に出力してもよい。また、CPU21は、壁紙データを基になる画像信号として生体リズム信号を生成し、壁紙データを含まない優先情報を提示する際に同時に出力してもよい。
また、CPU21は、生体リズム信号を出力する際に、生体リズム予測値が最大となるカテゴリーの生体リズムを出力装置に出力してもよい。
また、CPU21は、生体リズム信号の周波数と振幅に揺らぎを加えて、出力装置に出力してもよい。以上のように、CPU21は、生体リズム信号生成部を構成する。
ステップS29またはステップS30でメニューページを表示した後、生体リズム信号出力装置1は動作を終了する。
以上のように本実施の形態の生体リズム信号出力装置1は、生体リズム予測値の周波数成分と位相に応じて個人の特性を反映した情報として生体リズム信号を出力することにより、生体リズムに同調させて情報を提示することができる。
なお、予定表に生体リズム信号の出力日時を設定するための出力日時設定動作を図6に示すフローチャートを参照して説明する。
CPU21は、予定表を取得する(ステップS51)。
次に、CPU21は、予定表から、個別の予定のカテゴリー・場所・時刻を取得する(ステップS52)。
次に、CPU21は、個別の予定から、生体リズム信号の出力の可否を取得する(ブロックS53)。
生体リズム信号の出力が許可されていなければ、CPU21は、出力日時設定動作を終了する。
一方、生体リズム信号の出力が許可されていれば、CPU21は、予定表から、予定の無い空白時間帯を取得する(ステップS54)。
次に、CPU21は、個別の予定のカテゴリー・日時・場所と、予定表の空白時間帯を基にして、ピーク日時PT、ピーク調波MH、最大累積値MXを算出する(ステップS55)。
次に、CPU21は、ピーク日時PTが算出できない場合は(ステップS56:NO)、出力日時設定動作を終了する。
一方、CPU21は、ピーク日時PTが算出できた場合は(ステップS56:YES)、個別の予定に、ピーク日時PTとピーク調波MHを追加する(ステップS57)。
以上で、出力日時設定動作は、終了する。
ここで、ステップS55におけるピーク日時PT、ピーク調波MH、最大累積値MXの算出について、図7のグラフを用いて詳しく説明する。X軸は時刻、Y軸は生体リズム予測値である。グラフの実線は生体リズムを表している。破線のHN=1、HN=2、HN=4は生体リズムに含まれている調波を表している。このグラフを上述の数式に当てはめると、a1=0.24、a2=0.24、a3=0、a4=0.52、a5以上およびb1以上は0である。
仮に、ピーク予測値の閾値を0.5とし、ピーク日時の閾値を±15分とし、予定表の空白時間帯が19〜20時とした場合、生体リズムのピークは予定表の空白時間帯には含まれていないが、生体リズムの調波のHN=4のピーク日時PTは19時30分で、±15分の閾値の範囲が空白時間帯に含まれている。この場合のピーク日時PT=19時30分以外の値は、ピーク回数PC=1、ピーク予測値PV=0.52、最大累積値MXはPV×PCで求めるとMX=0.52、ピーク調波MH=4、となる。
なお、上述した本発明の実施の形態の生体リズム信号出力装置1は、クライアント装置3からのアクセス日時における生体リズム予測値および周波数成分と位相に応じて優先情報を提示する例について説明したが、あらかじめ設定された日時におけるカテゴリーごとの生体リズム予測値および周波数成分と位相を登録済みユーザについて一括して算出し、生体リズム予測値が閾値以上になるユーザに対してメール配信プログラム等により優先情報を提示してもよい。
また、本発明の実施の形態の生体リズム信号出力装置1は、登録済みユーザ毎にカテゴリーと生体リズム予測値および周波数成分と位相の時系列を算出して保存しておき、生体リズム予測値が閾値以上となる日時にメール配信プログラム等により優先情報を提示してもよい。
また、本発明の実施の形態の生体リズム信号出力装置1は、算出した生体リズム予測値が閾値以上の場合に優先情報を提示するとして説明したが、生体リズム予測値および周波数成分と位相の範囲をさらに細かく設定し、それぞれの範囲に対応づけた優先情報を提示してもよい。
また、本発明の実施の形態の生体リズム信号出力装置1は、あらかじめ蓄積したサイトにアクセスしたユーザ全体の行動履歴を周波数解析した結果を生体リズム予測値に合成したものを用いてもよい。例えば、生体リズム信号出力装置1は、行動履歴としてウェブサイトのアクセスログから単位時間毎のアクセス数を集計しておき、適切な重み付け係数を掛けたアクセス数を生体リズム予測値に加算した値に基づいて優先情報を提示してもよい。
また、本発明の実施の形態の生体リズム信号出力装置1は、ユーザにより入力された行動履歴の情報に基づいて生体リズム予測値および周波数成分と位相に重み付けをしてもよい。例えば、生体リズム信号出力装置1は、ユーザの行動履歴として起床時刻や食事時刻等の生活のリズムを表す情報をクライアント装置3の入力装置から取得し、取得した生活のリズムを表す情報に基づいて生体リズム予測値および周波数成分と位相に重み付けをしてもよい。
同様にして、例えば、生体リズム信号出力装置1は、ユーザの行動履歴として心拍数等の生体情報の周期変動をクライアント装置3に接続された心拍計等の生体情報測定器から取得し、取得した生体情報の周期に基づいて生体リズム予測値および周波数成分と位相に重み付けをしてもよい。
また、本発明の実施の形態の生体リズム信号出力装置1は、地磁気や大気上層のイオン濃度等の地球環境の周期的変動を表す情報を公開されたサーバからネットワークを介して取得し、取得した地球環境の周期的変動を表す情報に基づいて生体リズム予測値および周波数成分と位相に重み付けをしてもよい。
また、本発明の実施の形態において、サーバ装置2が生体リズム予測値および周波数成分と位相を算出する例について説明したが、クライアント装置3が生体リズム予測値および周波数成分と位相を算出してもよい。
この場合、サーバ装置2からクライアント装置3に対して生体リズム予測値および周波数成分と位相を算出するプログラムを送信してもよいし、あらかじめクライアント装置3がCD(コンパクトディスク)やDVD(ディーブイディー)等の外部記録媒体から生体リズム予測値および周波数成分と位相を算出するプログラムを取得しておいてもよい。
また、クライアント装置3が生体リズム予測値および周波数成分と位相を算出する場合、サーバ装置2は個人情報を保持せず、クライアント装置3が個人情報を保持してもよい。また、サーバ装置2およびクライアント装置3は個人情報を保持せず、クライアント装置3が生体リズム予測値および周波数成分と位相の時系列を算出して保存しておいてもよい。
また、本発明の実施の形態のサーバ装置2は、あるクライアント装置からのユーザのアクセスに応じてこのユーザが使用する他のクライアント装置に対して生体リズム信号の出力に同調させて情報を提示してもよい。
例えば、サーバ装置2は、ユーザの自宅のコンピュータからのユーザ登録を受け付け、当該ユーザのネット接続型の健康器具に優先情報と共に生体リズム信号を出力してもよい。
また、サーバ装置2は、ユーザの携帯電話から日々のアクセスを受け付け、当該ユーザがフィットネスクラブで使用中の健康器具に生体リズム信号を振動で出力し、携帯電話には音楽による生体リズム信号を出力し、ネット接続プロジェクターの映像に生体リズム信号を重ねて出力してもよい。
また、本発明の実施の形態の生体リズム信号出力装置1は、行動履歴が蓄積された登録済みユーザに対しては行動履歴に基づいた情報を提示し、行動履歴が蓄積されていない新規ユーザに対してのみ初期値に基づく生体リズムに同調させて情報を提示してもよい。
また、本発明の実施の形態において、サーバ装置2をウェブサーバの機能を持つパーソナルコンピュータによって構成した例について説明したが、動画コンテンツ配信装置等、各種の情報を提示する装置によって構成してもよい。
また、本発明の実施の形態において、クライアント装置3をパーソナルコンピュータによって構成した例について説明したが、携帯電話等の携帯端末、ユーザインタフェース装置、または、ロボット等の通信機能を備えた装置によって構成してもよい。
また、本発明の実施の形態の生体リズム信号出力装置1は、サーバ装置2およびクライアント装置3を備えるものとして説明したが、本発明の生体リズム信号出力装置は、スタンドアロンのコンピュータによって構成してもよい。
本発明に係る生体リズム信号出力装置は、健康器具、介護用器具、カーナビゲーション、スポーツマネジメントシステム、または、脳のトレーニング等の学習システムの使用スケジュール管理装置として利用可能である。
また、本発明に係る生体リズム信号出力装置は、医療における効果的な治療スケジュール管理を行う装置として利用可能である。
また、本発明に係る生体リズム信号出力装置は、労働管理システム、および、自動車、船舶または飛行機等の運転者管理システム等として利用可能である。
また、本発明に係る生体リズム信号出力装置は、その他人間の行動全般について、スケジュール管理装置として利用可能である。
また、本発明に係る生体リズム信号出力装置は、レコメンドシステム、スポーツや医療の健康管理システムにおけるスケジュール調整装置として利用可能である。
また、本発明に係る生体リズム信号出力装置は、ライフログの活用を行うサイトの情報入出力装置として利用可能である。
1 生体リズム信号出力装置
2 サーバ装置
3 クライアント装置
21 CPU
22 ROM
23 RAM
24 ハードディスク
25 ネットワークインターフェース

Claims (6)

  1. ユーザの誕生地、誕生日時および所在地を表すデータを含む個人情報を表すデータを取得する個人情報取得部と、
    前記ユーザによって使用される特定の機器の機器使用態様を表す履歴情報を取得する履歴情報取得部と、
    前記所在地を中心とする天球図における一要素の任意の日時での位相をnrとし、前記誕生地を中心とする前記天球図における前記一要素の起点日時での位相をbrとして、位相差ΘをΘ=nr−brによって算出し、生体リズムの周波数成分としての調波の周波数をiとし、計算を打ち切る前記周波数の上限をNとし、前記個人情報に基づいた前記履歴情報の周波数解析によって得られる前記調波の重み付けを表す係数をaiとし、前記周波数解析によって得られる前記調波の位相を表す係数をbiとして、前記ユーザの生体リズムを表す生体リズム予測値を
    Figure 0005788870
    を用いて算出する生体リズム予測値算出部と、
    前記生体リズム予測値が表す生体リズムに同調させた生体リズム信号を生成する生体リズム信号生成部と、
    前記生体リズム信号生成部によって生成された生体リズム信号を出力する生体リズム信号出力部とを備えた生体リズム信号出力装置において、
    前記生体リズム信号生成部は、前記生体リズムに対する寄与率が大きい調波から前記寄与率の累積値が予め定められた閾値以上になる調波までを抽出し、抽出した調波の中から前記生体リズムに対する寄与率が最も大きい調波の周波数の整数倍の周波数を有する調波を抽出し、抽出した調波によって前記生体リズム信号を生成することを特徴とする生体リズム信号出力装置。
  2. 前記履歴情報は、前記機器が使用された日時、位置および使用態様を表す情報を含み、
    前記生体リズム予測値算出部は、前記使用態様に基づいて前記履歴情報をカテゴリーに分類し、分類したカテゴリー毎に前記生体リズム予測値を算出し、
    前記生体リズム信号生成部は、前記カテゴリー毎の生体リズム予測値が表す生体リズムに同調させた生体リズム信号を生成することを特徴とする請求項1に記載の生体リズム信号出力装置。
  3. 前記生体リズム予測値算出部は、前記誕生日時を基準として、前記天球図上の各要素と他の各要素との位相差が0となる時刻に、前記誕生日時からの経過時間に応じて重み付けをし、時間の経過とともに前記重みを小さくした前記履歴情報を、各カテゴリーに初期値として設定することを特徴とする請求項2に記載の生体リズム信号出力装置。
  4. 前記生体リズム信号出力部は、前記生体リズム信号を出力するときに前記生体リズム予測値が最大となるカテゴリーの生体リズム信号を出力することを特徴とする請求項2に記載の生体リズム信号出力装置。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の生体リズム信号出力装置としてコンピュータを機能させるための生体リズム信号出力プログラム。
  6. 請求項5に記載の生体リズム信号出力プログラムを記録したコンピュータで読み取り可能な記録媒体。
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