JP7022921B2 - 認知機能評価装置、認知機能評価システム、認知機能評価方法及びプログラム - Google Patents

認知機能評価装置、認知機能評価システム、認知機能評価方法及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、被評価者の認知機能を評価することができる、認知機能評価装置、認知機能評価システム、認知機能評価方法及びプログラムに関する。
従来から、認知機能を評価するテストとして、認知機能が評価される患者である被評価者がテスト用紙に解答を記載する方法である改訂長谷川式簡易知能評価スケール(HDS-R)、MMSE(Mini-Mental State Examination:ミニメンタルステート検査)、CDR(Clinical Dementia Rating)等がある。これらは、一定のトレーニングの受けた医師、臨床心理士等が、被評価者に対して医療機関で行うものである。
ここで、テスト用紙を用いた評価方法においては、長いテスト時間を要して被評価者の負担を強いることが問題となる。また、繰り返し被評価者に対してテストを実行する場合、同じテストであるために、被評価者が答えを記憶してしまう問題がある。この問題を解決するために、医者等が被評価者に実施するテストにおける質疑応答を音声収録し、被評価者の音声を分析する技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
国際公開第2012/165602号
認知機能の評価には、より簡便に評価者の認知機能の評価をすることが要求されている。
そこで、本発明は、簡便に被評価者の認知機能の評価が可能な認知機能評価装置等の提供を目的とする。
本発明の一態様に係る認知機能評価装置は、被評価者が前記被評価者に与えられた課題に対する応答として発する音声を示す音声データを取得する取得部と、前記取得部によって取得された前記音声データ内の所定期間に占める前記被評価者が音声を発している時間の割合に基づく第一評価、及び、前記取得部によって取得された前記音声データの基本周波数に基づく第二評価を行うことにより、前記被評価者の認知機能を評価する評価部と、前記評価部が評価した評価結果を出力する出力部とを備える。
本発明の一態様に係る認知機能評価システムは、前記認知機能評価装置と、前記被評価者の音声を検出する集音装置と、前記出力部が出力した評価結果を表示する表示装置とを備える。
本発明の一態様に係る認知機能評価方法は、コンピュータが実行する認知機能評価方法であって、被評価者が前記被評価者に与えられた課題に対する応答として発する音声を示す音声データを取得する取得ステップと、前記取得ステップにおいて取得された前記音声データ内の所定期間に占める前記被評価者が音声を発している時間の割合に基づく第一評価、及び、前記取得ステップにおいて取得された前記音声データの基本周波数に基づく第二評価を行うことにより、前記被評価者の認知機能を評価する評価ステップと、前記評価ステップにおいて評価された評価結果を出力する出力ステップとを含む。
本発明の一態様に係るプログラムは、前記認知機能評価方法をコンピュータに実行させるプログラムである。
本発明の認知機能評価装置等によれば、簡便に被評価者の認知機能の評価が可能となる。
図1は、実施の形態に係る認知機能評価システムの構成を示す図である。 図2は、実施の形態に係る認知機能評価装置の特徴的な機能構成を示すブロック図である。 図3は、実施の形態に係る認知機能評価装置が被評価者の認知機能を評価する処理手順を示すフローチャートである。 図4は、評価結果に対応する画像の一例を示す図である。 図5は、音声データの取得方法の第一の例を示す図である。 図6は、音声データの取得方法の第二の例を示す図である。 図7は、音声データの取得方法の第三の例を示す図である。 図8は、音声データの取得方法の第四の例を示す図である。 図9は、音声データの取得方法の第五の例を示す図である。 図10は、発声時間の割合を説明するための図である。 図11は、基本周波数の時間変化を示す図である。 図12は、実施の形態の変形例1に係る認知機能評価システムの構成を示す図である。 図13は、実施の形態の変形例2に係る認知機能評価システムの構成を示す図である。
以下、実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも包括的又は具体的な例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、ステップ、ステップの順序等は、一例であり、本発明を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
なお、各図は模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。また、各図において、実質的に同一の構成に対しては同一の符号を付しており、重複する説明は省略又は簡略化される場合がある。
また、以下の実施の形態において、方向を示す表現を用いている。例えば、平行とは、完全に平行であることを意味するだけでなく、実質的に平行とする、すなわち、例えば数%程度のずれを含むことも意味する。
(実施の形態)
[認知機能評価装置の構成]
実施の形態に係る認知機能評価システムの構成に関して説明する。図1は、実施の形態に係る認知機能評価システムの構成を示す図である。
認知機能評価システム200は、被評価者Uが発した音声から、被評価者Uの認知機能を評価するための装置である。認知機能とは、認識したり、記憶したり、判断したりする能力を示す。一具体例として、認知機能評価装置100は、認知症である人(認知症患者)かどうかを評価する。
認知症とは、上述した認知機能の低下が見られる症状を示す。認知症の一具体例としては、アルツハイマー型認知症(AD:Alzheimer’s disease)が挙げられる。認知症は自覚症状がないため、認知症患者の家族又は第三者等が認知症患者に病院での診察を促すことで、認知症患者は医師からの診察を受けることとなる。また、MoCA(Montreal Cognitive Assessment)テスト等の認知症の診断のためのバッチテストを被評価者Uが受けることにより、被評価者Uが認知症であるかどうかを確認することができる。
しかしながら、MoCAテストは、15分程度の時間を要する。また、MoCAテストは、被評価者Uの経時的な変化を診断するために、日をおいて複数回実行することで、被評価者Uが認知症であるかどうかの判定を行う必要がある。つまり、MoCAテストは、被評価者Uが認知症であるかどうかを診断するために、長い期間を要する。
ところで、認知症患者と、認知症ではない人(健常者)とでは、発話した単語が同じ単語であっても音声に違いがあることが知られている。
認知機能評価システム200は、被評価者Uの音声を解析することで、被評価者Uの認知機能を精度良く評価する装置である。
図1に示されるように、認知機能評価システム200は、認知機能評価装置100と、集音装置300と、表示装置400とを備える。
認知機能評価装置100は、集音装置300によって、被評価者Uが発した音声を示す音声データを取得し、取得した音声データから被評価者Uの認知機能を評価するコンピュータである。
集音装置300は、被評価者Uが発した音声を検出して、検出した音声を示す音声データを認知機能評価装置100へ出力するマイクである。被評価者Uが発した音声を精度良く検出するために、集音装置300の周囲には、遮音壁310、及び/又は、ポップガード320が配置されていてもよい。
表示装置400は、認知機能評価装置100から出力される画像データに基づいた画像を表示する。表示装置400は、具体的には、液晶パネル、又は、有機ELパネルなどによって構成されるモニタ装置である。表示装置400として、テレビ、スマートフォン、又は、タブレット端末などの情報端末が用いられてもよい。
認知機能評価装置100と、集音装置300及び表示装置400とは、音声データ又は画像データを送受信可能であればよく、有線で接続されていてもよいし、無線通信可能に接続されていてもよい。
認知機能評価装置100は、集音装置300によって検出された音声データに基づいて被評価者Uの音声を分析し、分析した結果から被評価者Uの認知機能を評価し、評価した結果を示す画像を表示するための画像データを表示装置400へ出力する。こうすることで、認知機能評価装置100は、自覚症状がない認知症患者へ認知機能の程度を通知できるため、例えば、認知症患者に医師に診察を受けるように促すことができる。言い換えると、認知機能評価装置100は、自覚症状がない認知症患者へ認知機能の程度を通知することで、認知症患者が医師に診察を受ける支援をすることができる。
なお、認知機能評価装置100は、例えば、パーソナルコンピュータであるが、サーバ装置であってもよい。
図2は、認知機能評価装置100の機能構成を示すブロック図である。認知機能評価装置100は、取得部110と、算出部120と、評価部130と、出力部140と、記憶部150とを備える。
取得部110は、集音装置300によって検出された音声データを取得する。取得部110は、例えば、有線通信又は無線通信を行う通信インターフェースである。
算出部120は、取得部110で取得した被評価者Uの音声データを解析する処理部である。算出部120は、具体的には、プロセッサ、マイクロコンピュータ、又は、専用回路によって実現される。
評価部130は、算出部120による音声データの解析結果と、記憶部150に記憶されている参照データ151とを照合し、被評価者Uの認知機能を評価する。評価部130は、具体的には、プロセッサ、マイクロコンピュータ、又は、専用回路によって実現される。
出力部140は、評価部130が評価した被評価者Uの認知機能の評価結果を表示装置400へ出力する。出力部140は、例えば、有線通信又は無線通信を行う通信インターフェースである。
記憶部150は、人の認知機能の評価基準となる参照データ151が記憶されている記憶装置である。参照データ151は、被評価者Uの認知機能の程度の評価が行われるときに評価部130によって参照される。記憶部150は、例えば、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、半導体メモリ、HDD(Hard Disk Drive)等によって実現される。
また、記憶部150には、算出部120及び評価部130が実行するプログラム、及び、被評価者Uの認知機能の評価結果を出力する際に用いられる当該評価結果を示す画像データも記憶されている。
[認知機能評価方法の処理手順]
続いて、認知機能評価装置100が実行する認知機能評価方法における具体的な処理手順について説明する。図3は、認知機能評価装置100が被評価者Uの認知機能を評価する処理手順を示すフローチャートである。
まず、取得部110は、被評価者Uの音声データを集音装置300を介して取得する(ステップS101)。
次に、算出部120は、取得部110によって取得された音声データから特徴量を算出する(ステップS102)。ステップS102において、例えば、算出部120は、音声データ内の所定期間に占める、被評価者Uが音声を発している時間の割合を特徴量として算出する。また、算出部120は、音声データの基本周波数を特徴量として算出する。
次に、評価部130は、ステップS102において算出部120が算出した特徴量から被評価者Uの認知機能を評価する(ステップS103)。ステップS103においては、記憶部150に記憶された参照データ151が評価基準として用いられる。
次に、出力部140は、評価部130が評価した被評価者Uの認知機能の評価結果を出力する(ステップS104)。ステップS104において、出力部140は、例えば、ステップS103で評価部130が評価した評価結果に対応する画像の画像データを記憶部150から取得して、表示装置400へ取得した画像データを送信する。
表示装置400は、出力部140が出力した画像データを取得して、当該画像データに基づいて画像を表示する。図4は、評価結果に対応する画像の一例を示す図である。図4に示される画像は、被評価者Uの認知機能が低下傾向にあることを示す。
このように、評価結果が画像として表示されることで、被評価者Uは、簡便に、認知機能の評価結果を確認することができる。また、被評価者Uが自宅等で認知機能評価装置100を用いて認知機能を評価している場合には、認知機能評価装置100は、画像の表示により被評価者Uに対して医者等の診察を促すことも可能である。
[音声データの取得方法]
次に、ステップS101おける音声データの取得方法について説明する。ステップS101においては、被評価者Uの認知症の程度を音声データに顕著に出現させるために、被評価者Uの脳にある程度の負荷がかかるようなシチュエーションで音声データが取得される。具体的には、被評価者Uには課題が与えられ、取得部110は、被評価者Uが被評価者Uに与えられた課題に対する応答として発する音声を示す音声データを取得する。
ここで、課題の与え方には様々な方法が考えられる。以下、音声データの取得方法の例について説明する。図5は、音声データの取得方法の第一の例を示す図である。
図5の例では、被評価者Uには、教示者Tが発話した文章を復唱するという課題が与えられる。教示者Tは、まず、被評価者Uに文章の復唱を指示し(図5の(a))、文章を発話する(図5の(b))。そうすると、被評価者Uは、課題に対する応答として音声を発する(図5の(c))。取得部110は、このような音声の音声データを取得する。
なお、使用される文章については特に限定されないが、上述のように被評価者Uの脳にある程度の負荷をかける目的でやや複雑な文章であるとよい。図5の(b)では、例えば、主語及び述語が複数組含まれる文章が採用されている。また、ある程度の長さの音声データを取得するために、例えば、5文節以上の文章が採用される。また、文章の復唱に代えて、複数の数字の復唱が課題とされてもよい。
図6は、音声データの取得方法の第二の例を示す図である。図5の例と同様に、図6の例では、被評価者Uには、教示者Tが発話した文章を復唱するという課題が与えられる。教示者Tは、まず、被評価者Uに文章の復唱を指示し(図6の(a))、文章を発話する(図6の(b))。このとき、所定時間の経過後(例えば、3秒後)に音声の発話を開始することが合わせて指示される。つまり、図6の例では、被評価者Uには、教示者Tが発話した文章を所定時間の経過後に復唱するという課題が与えられる。そうすると、被評価者Uは、課題に対する応答として所定時間待機した後に音声を発する(図6の(c))。取得部110は、このような音声の音声データを取得する。このような音声の発話までの待機時間は、被評価者Uの脳にある程度の負荷をかける目的で用いられる。
図7は、音声データの取得方法の第三の例を示す図である。図7の例では、被評価者Uには、教示者Tが提示した絵または写真に描かれている事柄を言葉で説明するという課題が与えられる。教示者Tは、まず、被評価者Uに絵または写真の内容を説明することを指示し(図7の(a))、絵または写真を提示する(図7の(b))。被評価者Uは、提示された絵または写真に描かれている事柄を思いつく限り列挙する(図7の(c))。取得部110は、このような音声の音声データを取得する。
図8は、音声データの取得方法の第四の例を示す図である。図8の例では、被評価者Uには、教示者Tから指定された条件で数字を読み上げるという課題が与えられる。教示者Tは、まず、条件を指定し(図8の(a))、被評価者Uは、与えられた条件の下、数字を読み上げる(図8の(b))。取得部110は、このような音声の音声データを取得する。
図9は、音声データの取得方法の第五の例を示す図である。図9の例では、被評価者Uには、教示者Tから指定された条件を満たす単語を列挙するという課題が与えられる。教示者Tは、まず、条件を指定し(図9の(a))、被評価者Uは、与えられた条件に該当する単語を列挙する(図9の(b))。取得部110は、このような音声の音声データを取得する。なお、指定される条件は、例えば、カテゴリ(魚の名前など)であるが、「い」から始まる名詞、などであってもよい。
[特徴量:発声時間の割合]
次に、ステップS102において算出される特徴量について説明する。算出部120は、例えば、被評価者Uの発声時間の割合を特徴量として算出する。図10は、発声時間の割合を説明するための図である。
図10は、被評価者Uが発した音声を示す音声データのパワーの時間変化を示している。音声データには、被評価者Uが発声している期間と、被評価者Uが沈黙している期間とが含まれる。算出部120は、例えば、パワーが所定の閾値(例えば、-50dB)以上の期間を被評価者Uが発声している期間であると判定する。また、算出部120は、パワーが所定の閾値未満の期間を被評価者Uが沈黙している期間であると判定する。
発声時間は、被評価者Uが発声している期間の合計である。算出部120は、取得部110によって取得された音声データ内の所定期間に占める発声時間の割合を算出する。ここで、所定期間は、例えば、教示者Tが課題を与え終わったタイミングt1から被評価者Uが課題に対する応答を完了するタイミングt2までの期間(つまり、試験終了までの全期間T0)である。なお、タイミングt1及びタイミングt2は、音声認識などによって特定されてもよいし、認知機能評価装置100が備えるユーザインターフェース(図示せず)を通じて教示者Tなどの評価者が指定してもよい。タイミングt2は、例えば、タイミングt1から30秒など、あらかじめ定められていてもよい。
発声が途切れたりする被評価者Uは、認知機能が低下していると考えられる。また、図7及び図9のような列挙型の課題が与えられた場合には、認知機能が低下している被評価者Uは、列挙数が少なくなり、発声時間は短くなると考えられる。このため、評価部130は、発声時間の割合が少ないほど、認知機能が低いと評価する。
なお、上記所定期間は、試験終了までの全期間T0に限定されない。例えば、所定期間は、音声データの後半部分(言い換えれば、全期間T0の後半部分)に属する期間であってもよい。例えば、図9のような列挙型の課題が被評価者Uに与えられた場合には、被評価者Uの認知機能の程度によらず、徐々に思いつく単語が減っていき発声時間が短くなっていく。しかしながら、認知機能の低下した被評価者Uほど思いつく単語数が少ないため、早い段階で発声時間が短くなると考えられる。したがって、音声データの後半部分に属する所定期間における発声時間の割合は、認知機能の程度によって大きく差がつく場合があり、認知機能の評価に適している。
また、算出部120は、発声時間の割合の変化を算出してもよい。例えば、図10に示されるように試験終了までの全期間を第一期間T1及び第二期間T2の2つに分けた場合に、算出部120は、第一期間T1に占める発声時間の割合と、第二期間T2に占める発声時間の割合との差(つまり、変化量)を算出してもよい。算出部120は、第一期間T1に占める発声時間の割合と、第二期間T2に占める発声時間の割合との比(つまり、変化率)を算出してもよい。いずれの場合も、評価部130は、第一期間T1に占める発声時間の割合と、第二期間T2に占める発声時間の割合との比較に基づいて認知機能を評価することになる。
上述のように、認知機能が低下している被評価者Uほど、全期間T0の後半において発声時間が短くなると考えられる。したがって、認知機能が低下している被評価者Uほど、(第一期間T1における発声時間の割合を基準とした)発声時間の割合の変化は大きくなると考えられる。そこで、評価部130は、発声時間の割合の変化が大きいほど、認知機能が低いと評価する。なお、全期間T0は、3つ以上の期間に分割されてもよい。
[特徴量:全期間、発声開始までの時間]
算出部120は、図10に示される全期間T0を特徴量として算出してもよい。つまり、算出部120は、課題が与えられた後、課題に対する応答が完了するまでの時間を特徴量として算出してもよい。
例えば、図5及び図6のような復唱型の課題が被評価者Uに与えられた場合、認知機能が低下している被評価者Uは、記憶力の低下によって復唱が困難であるため復唱を完了するまでに時間がかかると考えられる。そこで、評価部130は、全期間T0が長いほど、認知機能が低いと評価する。
また、例えば、図7及び図9のような列挙型の課題が与えられた場合には、認知機能が低下している被評価者Uは、列挙数が少ないため早期に発声が完了してしまうと考えられる。そこで、このような場合、評価部130は、全期間T0が短いほど、認知機能が低いと評価する。
また、算出部120は、課題が与えられた後、被評価者Uが音声を発し始めるまでの時間T3(図10に図示)を特徴量として算出してもよい。認知機能が低下している被評価者Uは、反応速度が低下しているため、課題が与えられた後、発声を開始するまでに時間がかかると考えられる。そこで、評価部130は、時間T3が長いほど、認知機能が低いと評価する。
[特徴量:基本周波数]
算出部120は、音声データの基本周波数の単位時間あたりの変動を特徴量として算出してもよい。図11は、基本周波数の時間変化を示す図である。
基本周波数は、音源の振動数を意味する。つまり、被評価者Uが発した音声の音程を意味する。基本周波数の単位時間あたりの変動とは、基本周波数の微分値を意味する。基本周波数は、例えば、自己相関関数の最初のピークから算出されるが、その他の方法で算出されてもよい。
認知機能の低下している被評価者Uは、感情の起伏が小さく声の抑揚が小さくなる。そうすると、基本周波数の変動が小さくなると考えられる。また、認知機能が低下している被評価者Uは、身体機能の低下により発声時の呼吸(肺の使い方)が十分でない傾向があり、基本周波数の変動が小さくなると考えられる。そこで、評価部130は、例えば、音声データの基本周波数の単位時間あたりの変動が小さいほど、認知機能が低いと評価する。
また、算出部120は、音声データの基本周波数の単位時間あたりの変動幅を特徴量として算出してもよい。基本周波数の単位時間あたりの変動幅とは、当該単位時間における基本周波数の最大値と最小値との差を意味する。この場合、評価部130は、上記基本周波数の変動と同様の理由により、音声データの基本周波数の単位時間あたりの変動幅が小さいほど、認知機能が低いと評価する。
なお、算出部120は、基本周波数の変動または変動幅を算出する場合、音声データのうち被評価者Uが発声している期間のみを処理対象にするとよい。図11に示されるように、算出部120は、パワーが閾値以上の期間を被評価者Uが発声している期間であると判定することができる。被評価者Uが発声中の期間が選択的に処理対象とされれば、評価部130による評価精度が向上される。
また、算出部120は、被評価者Uが発声している期間の最初の所定期間(例えば、5秒間)における基本周波数の変動(または変動幅)と、被評価者Uが発声している期間の最後の所定期間(例えば、5秒間)における基本周波数の変動(または変動幅)との差または比を特徴量として算出してもよい。例えば、算出部120は、最後の所定期間における基本周波数の変動(または変動幅)を最初の所定期間(例えば、5秒間)における基本周波数で正規化した物理量を特徴量としてもよい。
[評価方法]
評価部130は、上記の特徴量の少なくとも1つを用いて被評価者Uの認知機能を評価する。しかしながら、複数の特徴量を用いて総合的に評価が行われれば、評価の精度が高められる。例えば、評価部130は、音声データ内の所定期間に占める被評価者Uが音声を発している時間の割合に基づく第一評価、及び、音声データの基本周波数に基づく第二評価を行うことにより、被評価者Uの認知機能を評価する。評価部130は、例えば、参照データ151によって定まる第一評価におけるスコアと、参照データ151によって定まる第二評価のスコアとを合計することにより複数の特徴量を用いた評価を行うことができる。なお、スコアが加算される際には、特徴量に応じてスコアに重み付けがされてもよい。
なお、参照データ151は、例えば、MoCAテストのスコアと特徴量との対応関係を示すデータである。参照データ151は、特徴量と照合することで認知機能の程度の評価をすることができるデータであればよく、MMSE(Mini-Mental State Examination:ミニメンタルステート検査)等のスコアと特徴量との関係を示すデータでもよい。
また、各特徴量に基づいて認知症の傾向の有無が評価されるような場合、評価部130は、例えば、評価に用いられる複数の特徴量の全てが認知症の傾向があることを示す場合に、被評価者Uに認知症の傾向があると評価する。言い換えれば、評価部130は、評価に用いられる複数の特徴量の少なくとも1つが認知症の傾向がないことを示す場合に、被評価者Uに認知症の傾向がないと評価する。しかしながら、評価部130は、評価に用いられる複数の特徴量の少なくとも1つが認知症の傾向があることを示す場合に、被評価者Uに認知症の傾向があると評価してもよい。言い換えれば、評価部130は、評価に用いられる複数の特徴量の全てが認知症の傾向がないことを示す場合に、被評価者Uに認知症の傾向がないと評価してもよい。
[効果等]
以上説明したように、認知機能評価装置100は、被評価者Uが被評価者Uに与えられた課題に対する応答として発する音声を示す音声データを取得する取得部110と、取得部110によって取得された音声データ内の所定期間に占める被評価者Uが音声を発している時間の割合に基づく第一評価、及び、取得部110によって取得された音声データの基本周波数に基づく第二評価を行うことにより、被評価者Uの認知機能を評価する評価部130と、評価部130が評価した評価結果を出力する出力部140とを備える。
このような認知機能評価装置100は、音声データを取得することで、簡便に被評価者Uの認知機能を評価することができる。また、発声時間及び基本周波数の2つの特徴量が用いられるため、評価精度が向上される。
また、例えば、評価部130は、音声データの後半部分に属する所定期間に占める被評価者Uが音声を発している時間の割合に基づいて第一評価を行う。
音声データの後半部分においては、認知機能によって発声時間に差が付きやすいと考えられる。したがって、このような認知機能評価装置100は、被評価者Uの認知機能の評価精度を向上することができる。
また、例えば、評価部130は、音声データ内の第一期間に占める被評価者Uが音声を発している時間の割合と、音声データ内の第一期間よりも後の第二期間に占める被評価者Uが音声を発している時間の割合との比較に基づいて第一評価を行う。
このような認知機能評価装置100は、発声時間の割合の経時変化に基づいて被評価者Uの認知機能を評価することができる。
また、例えば、評価部130は、基本周波数の単位時間あたりの変動に基づいて第二評価を行う。
このような認知機能評価装置100は、音声データの基本周波数の単位時間あたりの変動に基づいて被評価者Uの認知機能を評価することができる。
また、例えば、評価部130は、基本周波数の単位時間あたりの変動幅に基づいて第二評価を行う。
このような認知機能評価装置100は、音声データの基本周波数の単位時間あたりの変動幅に基づいて被評価者Uの認知機能を評価することができる。
また、例えば、評価部130は、さらに、課題が与えられた後、被評価者Uが音声を発し始めるまでの時間に基づく第三評価を行うことにより、被評価者Uの認知機能を評価する。
このような認知機能評価装置100は、課題が与えられた後、被評価者Uが音声を発し始めるまでの時間に基づいて被評価者Uの認知機能を評価することができる。
また、例えば、評価部130は、さらに、課題が与えられた後、課題に対する応答が完了するまでの時間に基づく第三評価を行うことにより、被評価者Uの認知機能を評価する。
このような認知機能評価装置100は、課題が与えられた後、課題に対する応答が完了するまでの時間に基づいて被評価者Uの認知機能を評価することができる。
また、例えば、音声データは、教示者Tが発話した文章を復唱するという課題に対する応答として被評価者Uが発する音声を示す。
このような認知機能評価装置100は、教示者Tが発話した文章を復唱するという課題に対する応答として被評価者Uが発する音声を示す音声データを処理対象とすることができる。
また、例えば、上記文章は、主語及び述語が複数組含まれる5文節以上の文章である。
これにより、被評価者Uの認知症の程度を音声データに顕著に出現させることができる。また、取得部110は、比較的長い時間音声データを取得することができる。
また、例えば、音声データは、教示者Tが発話した文章を所定時間の経過後に復唱するという課題に対する応答として被評価者Uが発する音声を示す。
このような認知機能評価装置100は、教示者Tが発話した文章を所定時間の経過後に復唱するという課題に対する応答として被評価者Uが発する音声を示す音声データを処理対象とすることができる。
また、例えば、音声データは、教示者Tが提示した絵または写真に描かれている事柄を言葉で説明するという課題に対する応答として被評価者Uが発する音声を示す。
このような認知機能評価装置100は、教示者Tが提示した絵または写真に描かれている事柄を言葉で説明するという課題に対する応答として被評価者Uが発する音声を示す音声データを処理対象とすることができる。
また、例えば、音声データは、教示者Tから指定された条件で数字を読み上げるという課題に対する応答として被評価者Uが発する音声を示す。
このような認知機能評価装置100は、教示者Tから指定された条件で数字を読み上げるという課題に対する応答として被評価者Uが発する音声を示す音声データを処理対象とすることができる。
また、例えば、音声データは、教示者Tから指定された条件を満たす単語を列挙するという課題に対する応答として被評価者Uが発する音声を示す。
このような認知機能評価装置100は、教示者Tから指定された条件を満たす単語を列挙するという課題に対する応答として被評価者Uが発する音声を示す音声データを処理対象とすることができる。
また、認知機能評価システム200は、認知機能評価装置100と、被評価者Uの音声を検出する集音装置300と、出力部140が出力した評価結果を表示する表示装置400とを備える。
このような認知機能評価システム200は、音声データを取得することで、簡便に被評価者Uの認知機能を評価することができる。また、発声時間及び基本周波数の2つの特徴量が用いられるため、評価精度が向上される。
また、実施の形態に係る認知機能評価方法は、コンピュータが実行する認知機能評価方法である。認知機能評価方法は、被評価者Uが被評価者Uに与えられた課題に対する応答として発する音声を示す音声データを取得する取得ステップと、取得ステップにおいて取得された音声データ内の所定期間に占める被評価者Uが音声を発している時間の割合に基づく第一評価、及び、取得ステップにおいて取得された音声データの基本周波数に基づく第二評価を行うことにより、被評価者Uの認知機能を評価する評価ステップと、評価ステップにおいて評価された評価結果を出力する出力ステップとを含む。
このような認知機能評価方法は、音声データを取得することで、簡便に被評価者Uの認知機能を評価することができる。また、発声時間及び基本周波数の2つの特徴量が用いられるため、評価精度が向上される。
また、本発明は、上記認知機能評価方法をコンピュータに実行させるためのプログラムとして実現されてもよい。
このようなプログラムは、簡便に被評価者Uの認知機能を評価することができる。また、発声時間及び基本周波数の2つの特徴量が用いられるため、評価精度が向上される。
(変形例)
続いて、実施の形態の変形例1及び変形例2に係る認知機能評価システムについて説明する。なお、実施の形態と同一の構成に関しては同一の符号を付しており、重複する説明は省略又は簡略化する場合がある。
図12は、実施の形態の変形例1に係る認知機能評価システムの構成を示す図である。
実施の形態の変形例1に係る認知機能評価システム200aは、実施の形態に係る認知機能評価システム200と同様に、認知機能評価装置100と、集音装置300と、表示装置400とを備える。認知機能評価システム200は、例えば、集音装置300を覆うように、ポップガード320を備えてもよい。
また、認知機能評価システム200aでは、指向性を有する集音装置300が採用されている。ここで、集音装置300及び表示装置400は、集音装置300が最大感度を示す方向(図12に示す集音方向V2)と表示装置400が課題情報を表示する表示面401の法線方向V1とが一致するように配置されている。具体的には、法線方向V1と集音方向V2とが平行となるように、集音装置300及び表示装置400は、机等の固定物に配置されている。なお、集音装置300及び表示装置400は、造営材などに固定されてもよい。また、認知機能評価システム200aは、集音装置300及び表示装置400の位置関係を固定するための固定具を備えてもよい。
こうすることで、被評価者Uが表示装置400を見ながら発話した場合においても、集音方向V2と、発話する方向とが一致しやすくなる。そのため、認知機能評価システム200aのような位置関係とすることで、集音装置300は、被評価者Uの音声を正確に検出しやすくなる。
続いて、実施の形態の変形例2に係る認知機能評価システムについて説明する。
図13は、実施の形態の変形例2に係る認知機能評価システムの構成を示す図である。
実施の形態の変形例2に係る認知機能評価システム200bは、実施の形態に係る認知機能評価システム200と同様に、認知機能評価装置100と、集音装置300aと、表示装置400とを備える。
集音装置300aは集音装置300と同様に、被評価者Uが発した音声を検出して、検出した音声を示す音声データを認知機能評価装置100へ出力するマイクである。また、集音装置300aは、実施の形態の変形例1に係る認知機能評価システム200における集音装置300と同様に、指向性を有する。
認知機能評価システム200bにおいては、集音装置300aと表示装置400とが一体として形成されている。具体的には、集音装置300aと表示装置400とは、同一の筐体に配置されている。集音装置300aと表示装置400とを一体に形成する製造工程において、法線方向V1と集音方向V2とを一致するように形成しておけば、被評価者Uが認知機能評価システム200bを利用する際に、法線方向V1及び集音方向V2がずれることが抑制される。
(その他の実施の形態)
以上、実施の形態、及び実施の形態の変形例1及び変形例2に係る認知機能評価システム等について説明したが、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではない。
例えば、上記実施の形態では、音声データを取得する際に被評価者に課題が与えられたが、課題が与えられることは必須ではない。取得部は、被評価者が発する音声を示す音声データを取得すればよい。
例えば、上記実施の形態では、認知機能の低下の症状の一具体例として、アルツハイマー型認知症が挙げられた。しかしながら、認知機能とは、認識したり、記憶したり、判断したりする能力を示し、認知症とは、上述した認知機能の低下が見られる症状を示す。つまり、認知機能評価装置が評価する認知機能の程度は、アルツハイマー型認知症に限定されず、例えば、血管性認知症などでもよい。
また、上記実施の形態では、課題の提示は、教示者によって行われた。しかしながら、課題の提示は、表示装置などを介して認知機能評価装置によって行われてもよい。
また、本発明は、認知機能評価装置が実行するステップをコンピュータに実行させるプログラムとして実現されてもよい。また、本発明は、そのプログラムを記録したコンピュータによって読み取り可能なCD-ROM等の記録媒体として実現されてもよい。また、本発明は、そのプログラムを示す情報、データ又は信号として実現されてもよい。そして、それらプログラム、情報、データ及び信号は、インターネット等の通信ネットワークを介して配信されてもよい。
その他、各実施の形態に対して当業者が思いつく各種変形を施して得られる形態、又は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で各実施の形態における構成要素及び機能を任意に組み合わせることで実現される形態も本発明に含まれる。
100 認知機能評価装置
110 取得部
130 評価部
140 出力部
200、200a、200b 認知機能評価システム
300、300a 集音装置
400 表示装置
T 教示者
T1 第一期間
T2 第二期間
U 被評価者

Claims (18)

  1. 被評価者が前記被評価者に与えられた課題に対する応答として発する音声を示す音声データを取得する取得部と、
    前記取得部によって取得された前記音声データ内の所定期間に占める前記被評価者が音声を発している時間の割合に基づく第一評価、及び、前記取得部によって取得された前記音声データの基本周波数に基づく第二評価を行うことにより、前記被評価者の認知機能を評価する評価部と、
    前記評価部が評価した評価結果を出力する出力部とを備え、
    前記評価部は、前記音声データの後半部分に属する前記所定期間に占める前記被評価者が音声を発している時間の割合に基づいて前記第一評価を行う
    知機能評価装置。
  2. 被評価者が前記被評価者に与えられた課題に対する応答として発する音声を示す音声データを取得する取得部と、
    前記取得部によって取得された前記音声データ内の所定期間に占める前記被評価者が音声を発している時間の割合に基づく第一評価、及び、前記取得部によって取得された前記音声データの基本周波数に基づく第二評価を行うことにより、前記被評価者の認知機能を評価する評価部と、
    前記評価部が評価した評価結果を出力する出力部とを備え、
    前記評価部は、前記音声データ内の第一期間に占める前記被評価者が音声を発している時間の割合と、前記音声データ内の前記第一期間よりも後の第二期間に占める前記被評価者が音声を発している時間の割合との比較に基づいて前記第一評価を行う
    知機能評価装置。
  3. 前記評価部は、前記基本周波数の単位時間あたりの変動に基づいて前記第二評価を行う
    請求項1または2に記載の認知機能評価装置。
  4. 前記評価部は、前記基本周波数の単位時間あたりの変動幅に基づいて前記第二評価を行う
    請求項1または2に記載の認知機能評価装置。
  5. 前記評価部は、さらに、前記課題が与えられた後、前記被評価者が音声を発し始めるまでの時間に基づく第三評価を行うことにより、前記被評価者の認知機能を評価する
    請求項1~のいずれか1項に記載の認知機能評価装置。
  6. 前記評価部は、さらに、前記課題が与えられた後、前記課題に対する応答が完了するまでの時間に基づく第三評価を行うことにより、前記被評価者の認知機能を評価する
    請求項1~のいずれか1項に記載の認知機能評価装置。
  7. 前記音声データは、教示者が発話した文章を復唱するという前記課題に対する応答として前記被評価者が発する音声を示す
    請求項1~のいずれか1項に記載の認知機能評価装置。
  8. 前記文章は、主語及び述語が複数組含まれる5文節以上の文章である
    請求項に記載の認知機能評価装置。
  9. 前記音声データは、前記教示者が発話した文章を所定時間の経過後に復唱するという前記課題に対する応答として前記被評価者が発する音声を示す
    請求項7または8に記載の認知機能評価装置。
  10. 前記音声データは、教示者が提示した絵または写真に描かれている事柄を言葉で説明するという前記課題に対する応答として前記被評価者が発する音声を示す
    請求項1~のいずれか1項に記載の認知機能評価装置。
  11. 前記音声データは、教示者から指定された条件で数字を読み上げるという前記課題に対する応答として前記被評価者が発する音声を示す
    請求項1~のいずれか1項に記載の認知機能評価装置。
  12. 前記音声データは、教示者から指定された条件を満たす単語を列挙するという前記課題に対する応答として前記被評価者が発する音声を示す
    請求項1~のいずれか1項に記載の認知機能評価装置。
  13. 被評価者が前記被評価者に与えられた課題に対する応答として発する音声を示す音声データを取得する取得部と、
    前記取得部によって取得された前記音声データ内の所定期間に占める前記被評価者が音声を発している時間の割合に基づく第一評価を行うことにより、前記被評価者の認知機能を評価する評価部と、
    前記評価部が評価した評価結果を出力する出力部とを備え、
    前記評価部は、前記音声データの後半部分に属する前記所定期間に占める前記被評価者が音声を発している時間の割合に基づいて前記第一評価を行う
    認知機能評価装置。
  14. 請求項1~13のいずれか1項に記載の認知機能評価装置と、
    前記被評価者の音声を検出する集音装置と、
    前記出力部が出力した評価結果を表示する表示装置とを備える
    認知機能評価システム。
  15. コンピュータが実行する認知機能評価方法であって、
    被評価者が前記被評価者に与えられた課題に対する応答として発する音声を示す音声データを取得する取得ステップと、
    前記取得ステップにおいて取得された前記音声データ内の所定期間に占める前記被評価者が音声を発している時間の割合に基づく第一評価、及び、前記取得ステップにおいて取得された前記音声データの基本周波数に基づく第二評価を行うことにより、前記被評価者
    の認知機能を評価する評価ステップと、
    前記評価ステップにおいて評価された評価結果を出力する出力ステップとを含み、
    前記評価ステップにおいては、前記音声データの後半部分に属する前記所定期間に占める前記被評価者が音声を発している時間の割合に基づいて前記第一評価を行う
    知機能評価方法。
  16. コンピュータが実行する認知機能評価方法であって、
    被評価者が前記被評価者に与えられた課題に対する応答として発する音声を示す音声データを取得する取得ステップと、
    前記取得ステップにおいて取得された前記音声データ内の所定期間に占める前記被評価者が音声を発している時間の割合に基づく第一評価、及び、前記取得ステップにおいて取得された前記音声データの基本周波数に基づく第二評価を行うことにより、前記被評価者
    の認知機能を評価する評価ステップと、
    前記評価ステップにおいて評価された評価結果を出力する出力ステップとを含み、
    前記評価ステップにおいては、前記音声データ内の第一期間に占める前記被評価者が音声を発している時間の割合と、前記音声データ内の前記第一期間よりも後の第二期間に占める前記被評価者が音声を発している時間の割合との比較に基づいて前記第一評価を行う
    知機能評価方法。
  17. コンピュータが実行する認知機能評価方法であって、
    被評価者が前記被評価者に与えられた課題に対する応答として発する音声を示す音声データを取得する取得ステップと、
    前記取得ステップにおいて取得された前記音声データ内の所定期間に占める前記被評価者が音声を発している時間の割合に基づく第一評価を行うことにより、前記被評価者の認知機能を評価する評価ステップと、
    前記評価ステップにおいて評価された評価結果を出力する出力ステップとを含み、
    前記評価ステップにおいては、前記音声データの後半部分に属する前記所定期間に占める前記被評価者が音声を発している時間の割合に基づいて前記第一評価を行う
    認知機能評価方法。
  18. 請求項15~17のいずれか1項に記載の認知機能評価方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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