JP5786974B2 - バッテリケース - Google Patents

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Description

本発明は、電気自動車のバッテリモジュールを収容するためのバッテリケースに関する。
電気自動車に使用されるバッテリユニットは、複数のバッテリモジュールと、バッテリモジュールを収容するバッテリケース等とから構成されている。バッテリケースの構造としては、例えば、特許文献1に記載のバッテリケースのように、バッテリモジュールを支持するトレイ部材に埋め込みボルト及び埋め込みナットを設け、トレイ部材とトレイ部材の上部を覆うカバー部材との接合部において、その埋め込みボルトにナットを螺合させて締結するとともに、カバー部材の上方からボルトをその埋め込みナットに挿入して締結するものがある。
ところで、バッテリユニットは車体の床下など車体の外部に配置されることが多いため、防水性が要求される。そのため、特許文献1に記載のバッテリケースは、ボルト,ナットにより締結されるカバー部材とトレイ部材との接合部に防水用のシール材を介装して、接合部からの水の浸入を防ぐ構成となっている。ここで使用されているシール材は、液状の樹脂系シール材であり、カバーの取付面上に塗布された後、硬化するようになっている。
特開2009−87645号公報
ところで、特許文献1に記載のように、カバー部材とトレイ部材との接合部のシールに液状の樹脂系シール材を用いる場合、カバー部材の取付面上に液状の樹脂系シール材を適正に塗布する工程と、カバー部材とトレイ部材とを接合する前に、このシール材をある程度硬化させることが必要になり、作業性の上で課題がある。
一方、互いに締結される2つの部材間をシールするために、軟質ガスケットを用いることも行われている。カバー部材とトレイ部材とを隙間なく密閉するために、このようなガスケットをカバー部材とトレイ部材との接合部に介装することも考えられる。例えば、図3(a)に示すバッテリケースは、トレイ部材50にゴム製の軟質ガスケット70を配置し、この上にカバー部材60を重ね合わせることにより、図3(b)に示すように、トレイ部材50とカバー部材60とを密閉するものである。
トレイ部材50には、カバー部材60と接合される接合面54に溝部53が形成されており、この溝部53内にガスケット70が配置される。この溝部53の略中央にはさらに深い凹状の部分である深溝部53aが周方向に沿って連続して形成されており、この深溝部53aにガスケット70の下側凸部72を挿入して、ガスケット70を適正な状態に保持する。ガスケット70は、下側凸部72が深溝部53a内に挿入され、下側凸部72の真上に中空部73の中心及び上側凸部71がこの順にある場合に適正な状態とされる。この状態のままカバー部材60の接合面64をトレイ部材50の接合面54に重ね合わせることにより、図3(b)に示すように、ガスケット70の中空部73の空間73aが完全に押し潰されて、トレイ部材50とカバー部材60とが密閉される。
しかしながら、図3(a)に示すように、ガスケット70が適正な状態のときにカバー部材60をトレイ部材50に接合させる場合、カバー側の接合面64は、まずガスケット70の上側凸部71に接触するが、この状態でカバー部材60に水平方向の力(接合方向に対して横向きの力)が加わると、ガスケット70にも水平方向の力が加わり、ガスケット70は適正な状態に保持されなくなる。すなわち、ガスケット70は、例えば上側凸部71がトレイ部材50の内側方向へ倒れたような状態になってしまう。
ガスケット70がこのような状態のまま、カバー部材60をトレイ部材50に接合させると、図3(c)に示すように、ガスケット70が溝部53からはみ出てしまい、トレイ側の接合面54とカバー側の接合面64との間に隙間Gができてしまう。隙間Gができた状態では、トレイ部材50とカバー部材60との密閉性が低下してしまい、必要な防水性を確保することができない。
本発明はこのような課題に鑑み案出されたもので、容易にカバー部材をトレイ部材に接合でき、防水性を確保することができるようにした、バッテリケースを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明のバッテリケースは、電気自動車の駆動用のバッテリを収容するバッテリケースであって、前記バッテリを支持するトレイ部材と、前記トレイ部材の上に重ねて前記トレイ部材に固定されるカバー部材と、前記トレイ部材と前記カバー部材との間に介装されるガスケットと、を備え、前記カバー部材は、前記ガスケット近傍に前記カバー部材と前記トレイ部材との接合方向に沿って突設される位置決めピンを有し、前記トレイ部材は、前記接合方向に沿って穿設され、前記位置決めピンが挿入される位置決め穴と、前記トレイ部材上を複数の区画に仕切るリブとを有する
前記位置決めピンは、前記カバー部材の長手方向両端部にそれぞれ設けられると共に、前記カバー部材の前記トレイ部材への重ね合わせ時に前記トレイ部材及び前記カバー部材の何れかに形成された環状溝部内に配置される前記ガスケットが前記カバー部材と前記トレイ部材との両者に接触する前に、前記位置決め穴に進入するように長さ設定されている。また、前記位置決め穴は、前記トレイ部材の長手方向両端部にそれぞれ形成されると共に、長手方向に延設された前記リブ上に形成されている
なお、前記位置決め穴は、肉盛りされたトレイ側の肉盛り部に形成されていることが好ましい。
また、前記ガスケットは、前記トレイ部材及び前記カバー部材の何れかに形成された環状溝部内に配置され、前記カバー部材と前記トレイ部材との接合時に両者に押圧され圧縮変形することによって、前記環状溝部内に収納され、前記位置決めピンは、前記カバー部材の前記トレイ部材への重ね合わせ時に前記環状溝部内に配置される前記ガスケットが前記カバー部材と前記トレイ部材との両者に接触する前に、前記位置決め穴に進入するように長さ設定されていることが好ましい。
また、前記位置決め穴は、前記トレイ部材の前記長手方向一端部に設けられた基準穴と、前記トレイ部材の前記長手方向他端部に設けられ、前記カバー部材の前記長手方向への相対移動を許容する逃げ穴とから構成されることが好ましい。
本発明のバッテリケースによれば、バッテリケースを構成するトレイ部材とカバー部材との間にガスケットを介装する際に、位置決めピンを位置決め穴に挿入させることによりカバー部材の水平方向への移動が規制され、ガスケットに水平方向の力(接合方向に対して横向きの力)が作用することを防ぐことができるため、ガスケットが適正な状態に保持されたままトレイ部材にカバー部材を接合することができる。そのため、トレイ部材とカバー部材との密閉性の低下を抑制でき、必要な防水性を確保することができる。
本発明の一実施形態にかかるバッテリケースの構造を説明する模式的な要部拡大断面図であり、(a)はトレイ部材とカバー部材との接合前、(b)はトレイ部材とカバー部材との接合時をそれぞれ示す。 本発明の一実施形態にかかるバッテリケースの構造を説明する模式図であり、(a)はトレイ部材及びカバー部材の全体斜視図(両部材の対応関係を一点鎖線で示す)、(b)は図2(a)のB部拡大平面図、(c)は図2(a)のC部拡大平面図である。 従来の課題を説明する模式的な断面図であり、(a)はトレイ部材とカバー部材との接合前、(b)は正常な場合のトレイ部材とカバー部材との接合時、(c)はガスケットが歪んだ場合のトレイ部材とカバー部材との接合時をそれぞれ示す。
以下、図面により実施の形態について説明する。なお、以下に示す実施形態はあくまでも例示に過ぎず、以下の実施形態で明示しない種々の変形や技術の適用を排除する意図はない。
本実施形態にかかるバッテリケースの構造について、図1(a),(b)及び図2(a)〜(c)を用いて説明する。本バッテリケースは、ハイブリッド電気自動車を含む電気自動車の駆動用のバッテリモジュールを収容するものであり、防水性が要求される環境で使用されるものに用いて好適である。ここでは、車体の床下にバッテリユニットが設置され、防水性が要求される電気自動車に適用した例で説明する。なお、以下、電気自動車の進行方向を前方とし、前方を基準に左右を定め、重力の方向を下方とし、その逆を上方として説明する。また、バッテリケースの中心に向かう側を内側、その逆を外側として説明する。
まず、バッテリケース1の基本的な構造について説明する。
図2(a)に示すように、バッテリケース1は、複数のバッテリモジュール(バッテリ)2〔図2(a)に一部のみ二点鎖線で収納状態を例示する〕を支持する樹脂製のトレイ部材10と、トレイ部材10の上に重ねられてトレイ部材10に結合、固定される樹脂製のカバー部材20とを有して構成されている。トレイ部材10及びカバー部材20は、例えばガラス繊維等の繊維を補強材として混合されて強度,剛性を向上させ、電気絶縁性を有する繊維強化樹脂(FRP)で形成されている。また、バッテリモジュール2は、例えば、リチウムイオン電池で構成されるバッテリセルを複数個直列に接続し一体化したものである。
トレイ部材10は、前壁11aと、後壁11bと、左右一対の側壁11c,11dと、底壁11eと、複数のリブ11f,11gとを有し、上面側が開放した箱型に成形されている。前壁11aは、図示しない車体の前方に位置し、後壁11bは車体の後方に位置する。また、両側壁11c,11dは前後方向に延びており、これら前壁11aと後壁11bと両側壁11c,11dとによって、トレイ部材10の周壁11が構成される。このトレイ部材10の正面視(上面視)の外形形状は長方形をなしている。
また、前側リブ11f及び後側リブ11gは、トレイ部材10上を複数の区画に仕切る仕切壁であるとともに、トレイ部材10の剛性を高め必要とする剛性を確保するものであり、車体の前後方向に延設されている。このトレイ部材10は、インジェクション成形(射出成形)により各部が一体に成形されている。なお、インジェクション成形とは、最も一般的な樹脂成形方法であり、キャビティ(凹型)とコア(凸型)とからなる金型内に製品形状を彫りこみ、成形機内で加熱されて溶融した樹脂原料を金型内に高圧で注入して成形する方法である。
トレイ部材10の周壁11の上端の周縁部には、図1(a)にも示すように、トレイ側フランジ部12が周壁11の上端から水平方向に沿って外側に向けて突設されている。このトレイ側フランジ部12はトレイ部材10の全周にわたって連続して設けられており、後述するカバー側フランジ部22と接合されることにより、トレイ部材10とカバー部材20とが密閉される。なお、このときカバー側フランジ部22と接合される面をトレイ側接合面14という。すなわち、トレイ側接合面14は、トレイ側フランジ部12の上端面のことであり、トレイ側接合面14の法線は鉛直方向上方へ向かって延在する。このときの法線方向をトレイ部材10の接合方向F1とする。
トレイ側フランジ部12のトレイ側接合面14には、トレイ部材10の周方向に沿って環状に連続して凹状に形成された溝部(環状溝部)13が設けられており、この溝部13の略中央には、溝部13よりも溝幅が小さい深溝部13aが周方向に沿って環状に連続して凹状に形成されている。これら溝部13及び深溝部13aには、後述するガスケット30が装備される。なお、トレイ部材10のトレイ側接合面14であって溝部13よりも内側の部分には、トレイ部材10の周方向に沿って連続して形成された突起部17が設けられている。
カバー部材20は、前隆起部21a,後隆起部21b及び中隆起部21cからなるカバー本体21と、カバー本体21の周縁部に設けられたカバー側フランジ部22とから構成されており、トレイ部材10と同様、インジェクション成形により一体成形されている。カバー部材20の正面視(上面視)の外形形状は、トレイ部材10と同様、長方形になっている。
なお、ここでは、トレイ部材10及びカバー部材20はいずれも上面視において四隅の角部が円弧状に丸められた長方形に形成されているが、トレイ部材10及びカバー部材20の形状はこれに限られず、車両へのレイアウトや周囲の装置との配置関係等により種々の形状を採用することができる。例えば、四隅の角部が円弧状に丸められていない長方形や、長方形以外の長手方向を有する形状や、正方形のように長手方向が規定できないような形状であってもよい。
カバー側フランジ部22は、カバー本体21の下端から水平方向に沿って外側に向けて突設されており、カバー部材20の全周にわたって連続して設けられている。このカバー側フランジ部22とトレイ側フランジ部12とが接合される面をカバー側接合面24という。すなわち、カバー側接合面24は、カバー側フランジ部22の下端面のことであり、カバー側接合面24の法線は鉛直方向下方へ向かって延在する。このときの法線方向をカバー部材20の接合方向F2とする。つまり、トレイ部材10の接合方向F1とカバー部材20の接合方向F2はともに鉛直方向を表す。なお、カバー側フランジ部22の先端には、上方に凸状に形成された凸状部22aが設けられている。
ガスケット30は、図1(a)及び図1(b)に示すように、トレイ部材10のトレイ側フランジ部12とカバー部材20のカバー側フランジ部22との間に介装されており、上側凸部31と下側凸部32と中空部33とを有して一体で構成されている。ガスケット30は、弾力性(柔軟性)や耐圧性等を有する、例えばゴム(天然ゴムや合成ゴム)等の弾性部材で形成された軟質ガスケットであり、トレイ側フランジ部12及びカバー側フランジ部22の全周にわたって連続して設けられた環状のシール部材である。
ガスケット30の中空部33は、ガスケット30の連続する方向に垂直な断面視〔図1(a)参照〕において、外形が略楕円形に形成され、その中心部分に卵形の空間33aを有している。この中空部33により、軟質ガスケットの柔軟性が確保され、弾性変形域が確保されている。また、ガスケット30の上側凸部31は、中空部33の略最上部から上方に向けて凸状に一体成形された部分であり、先端に向かうほど鋭角に形成されている。また、ガスケット30の下側凸部32は、中空部33の略最下部から下方に向けて凸状に一体成形された部分であり、先端まで略同じ幅で突設され、下端面の中央にわずかに突起部分が形成されている。
ガスケット30は、図1(a)に示すように、下側凸部32がトレイ部材10のトレイ側フランジ部12に形成された溝部13内に配置され、深溝部13aに挿入されて保持される。この状態、すなわち、下側凸部32の真上に中空部33の中心及び上側凸部31がこの順にある場合を、ガスケット30の適正な状態という。ガスケット30が適正な状態のまま、トレイ部材10とカバー部材20との接合時に両者に押圧され圧縮変形されると、図1(b)に示すように、ガスケット30は中空部33の空間33aが完全に押し潰されて、溝部13及び深溝部13a内に収納され圧入された状態となり、トレイ部材10とカバー部材20とが密閉される。
なお、トレイ部材10とカバー部材20とは、板金により形成された上側狭持プレート41及び下側狭持プレート42と、これらを締結する複数のボルト43及びナット44とからなる締結部材40によってトレイ側フランジ部12及びカバー側フランジ部22を締結することにより、固定される。
次に、本バッテリケース1の特徴的な構造について説明する。
図1(a)に示すように、カバー部材20には、カバー本体21からカバー部材20の接合方向F2に沿って突設され、トレイ部材10に対するカバー部材20の位置を規制する位置決めピン25が設けられている。また、位置決めピン25は、ガスケット30の近傍であって、ガスケット30の配置位置よりも、内側、つまりバッテリモジュール配置側に設けられている。また、トレイ部材10には、トレイ部材10の接合方向F1に沿って穿設され、位置決めピン25が挿入される位置決め穴15が設けられている。すなわち、位置決め穴15は、位置決めピン25に対応する位置に設けられている。
位置決め穴15について図2(a)〜図2(c)を加えて説明する。ここで、図2(b)及び図2(c)は、図2(a)中にB及びCで示す部分のそれぞれ拡大平面図である。位置決め穴15は、上面視において長方形をなすトレイ部材10の長手方向両端部、すなわち前壁11a及び後壁11bの近傍にそれぞれ1つずつ形成されている。また、これら位置決め穴15は、トレイ部材10の幅方向中心からそれぞれ同じ長さだけ左にシフトして、トレイ部材10上を複数の区画に仕切るリブ11f,11g上であって長手方向の一直線上にそれぞれ設けられている。なお、ここでは、図2(a)に示す前後方向が長手方向である。
図1(a),図2(b)及び図2(c)に示すように、位置決め穴15は、トレイ部材10の周壁11(すなわち、前壁11a,後壁11b)よりも内側に立設して肉盛りされたトレイ側の肉盛り部16に形成されている。肉盛り部16は、前側リブ11fが前壁11aの内面と交わる部分に、前壁11aの内面から内側に突出して肉盛りされており、肉盛り部16の上面は、接合面14に設けられた突起部17の上面と一体となって同一面を形成する。また、後側リブ11gが後壁11bの内面と交わる部分にも同様に肉盛り部16が形成されている。
位置決め穴15は、トレイ部材10の長手方向一端部に設けられた基準穴15aと、トレイ部材10の長手方向他端部に設けられた逃げ穴15bとから構成されている。ここでは、基準穴15aは前方に設けられ、逃げ穴15bは後方に設けられているが、これらは逆であってもよい。なお、これら基準穴15a及び逃げ穴15bを特に区別しない場合には、位置決め穴15という。
基準穴15aは、後述する位置決めピン25の水平方向断面形状と同じく、上面視において円形状をした穴であり、その内径は位置決めピン25の外径よりもわずかに大きく、下方に向かうほどわずかに縮径している。また、逃げ穴15bは、いわゆる長穴、或いは小判型の穴で形成されており、下方に向かうほど穴の断面形状はわずかに小さくなっている。
なお、長穴を定義すれば、上面視において、前後方向に延びる平行な2本の直線と、これらの直線の前端部及び後端部をそれぞれ円弧で結んだ形状のものをいい、ここでは、2本の直線間の長さが基準穴15aの内径と略同一の形状に形成されている。なお、逃げ穴15bの形状は長穴に限られず、前後方向に逃げスペースを有していればよく、例えば楕円形であってもよい。また、位置決め穴15は、位置決めピン25が挿入されて、トレイ側接合面14とカバー側接合面24とが接合されたときに、位置決めピン25の下端が位置決め穴15の底面に接触しない程度の深さに穿設されている。
位置決めピン25について、図1(a)及び図1(b)を用いて説明する。位置決めピン25は、位置決め穴15に対応する位置に設けられているため、上面視において長方形をなすカバー部材20の長手方向両端部にそれぞれ1つずつ形成され、カバー部材20の幅方向中心からそれぞれ同じ長さだけ左にシフトして、長手方向の一直線上にそれぞれ設けられている。
位置決めピン25は、いずれも、カバー本体21の立設部分の下端面27から下方に突出して形成され、水平方向断面視において円形状のピン部材であり、下方に向かうほどその外径は縮径している。位置決めピン25は、カバー部材20のトレイ部材10への重ね合わせ時に、溝部13内の深溝部13aに予め配置されるガスケット30の上側凸部31が、カバー部材20とトレイ部材10との両者に接触する前に、位置決め穴15に進入するように長さ設定されている。すなわち、位置決めピン25は、カバー側接合面24から下方に突出する長さXが、トレイ側接合面14よりも上方に突出するガスケット30の長さYよりも長くなるように形成されている。
本実施形態にかかるバッテリケース1は上述のように構成されているので、トレイ部材10に対するカバー部材20の接合は、以下のようにして行う。
はじめに、トレイ部材10の溝部13内に形成された深溝部13aにガスケット30の下側凸部32を挿入し、ガスケット30を適正な状態に保持する。次に、この状態でトレイ部材10の上方から、カバー部材20を重ね合わせる。このとき、まず前方の位置決めピン25をトレイ部材10の前方に形成された基準穴15aに挿入するとともに、後方の位置決めピン25をトレイ部材10の後方に形成された逃げ穴15bに挿入する。これにより、トレイ部材10に対するカバー部材20の位置が規制される。
なお、基準穴15aに位置決めピン25が挿入されると、位置決めピン25の動きは前後左右方向のいずれにも規制されてほとんど動くことができない。一方、逃げ穴15bに挿入された位置決めピン25は、長手方向(前後方向)に逃げスペースを有しているため、この逃げ穴15bによりトレイ部材10に対するカバー部材20の相対移動が許容されている。
いずれの位置決め穴15にも位置決めピン25を挿入した後、ガスケット30を圧縮変形させながらカバー部材20のカバー側接合面24をトレイ側接合面14に重ね合わせる。そして、トレイ側フランジ部12及びカバー側フランジ部22を締結部材40により締結することで、トレイ部材10とカバー部材20とを固定し、密閉する。
したがって、本バッテリケース1によれば、トレイ部材10とカバー部材20との間にガスケット30を介装する際に、位置決めピン25が位置決め穴15に挿入されることにより、カバー部材20の水平方向への移動が規制され、ガスケット30に水平方向の力(すなわち、接合方向に対して横向きの力)が作用することを防ぐことができる。これにより、ガスケット30を適正な状態に保持したまま、トレイ部材10にカバー部材20を接合することができるため、トレイ部材10とカバー部材20との密閉性(シール性)の低下を抑制でき、必要な防水性を確保することができる。
また、位置決めピン25及び位置決め穴15により、トレイ部材10に対するカバー部材20の位置を規制することができるため、トレイ部材10に対するカバー部材20の接合を高精度に行うことが不要となる。すなわち、トレイ部材10に対するカバー部材20の位置及びガスケット30の状態にそれぞれ注意しながら作業する必要性が従来に比べて低くなるため、作業性が向上する。
また、ガスケット30は、トレイ部材10とカバー部材20との接合時に両者に押圧され圧縮変形できる軟質のガスケットで構成されているため、押圧力により変形してトレイ部材10及びカバー部材20の動きに追従し易く、高いシール性を確保することができる。また、位置決めピン25は、カバー部材20のトレイ部材10への重ね合わせ時に、溝部13内に予め配置されるガスケット30の上側凸部31がカバー部材20とトレイ部材10との両者に接触する前に、位置決め穴15に進入するように長さ設定されているため、位置決めピン25によりトレイ部材10に対するカバー部材20の移動を規制してからカバー部材20がガスケット30に接触する。これにより、ガスケット30への水平方向の力の作用をより防ぐことができ、ガスケット30を適正な状態のまま圧縮変形させることができる。
また、長手方向を有するカバー部材20は、長手方向に反り返って変形し易いため、長手方向両端部にそれぞれ位置決めピン25及び位置決め穴15を設けることにより、この変形を抑制しながらトレイ部材10とカバー部材20とを接合することができる。なお、ここでいう反り返るとは、長手方向両端部が図2(a)において中間部よりも上方に変位することをいう。
また、位置決め穴15が、トレイ部材10のリブ11f,11g上であって周壁11の内側に形成された肉盛り部16に設けられているため、トレイ部材10上におけるバッテリモジュール2のレイアウトに影響を与えるおそれがない。
また、位置決め穴15の一方が基準穴15a、他方が長穴である逃げ穴15bとして構成されているため、トレイ部材10にカバー部材20を重ね合わせるときに、長手方向両端部にそれぞれ設けられた位置決めピン25を、それぞれの位置決め穴15に容易に挿入することができる。特に、カバー部材20が長手方向に反り返っている場合、他方の位置決め穴15に逃げスペースを設けることにより、スムーズに位置決め穴15に位置決めピン25を挿入することができる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形することが可能である。
例えば、上記実施形態では、位置決め穴15が、トレイ部材10の幅方向中心から左にシフトした位置に設けられているが、位置決め穴15の位置はこれに限られず、例えば幅方向中心であってもよく、右側にシフトしていてもよい。また、位置決め穴15は、トレイ部材10の長手方向両端部に設けられていることが好ましいが、幅方向両端部に設けられていてもよい。なお、位置決めピン25に関しても同様である。
また、位置決め穴15は、リブ11f,11g上に限られず、バッテリモジュール2のレイアウトに影響しない場所であればよい。また、位置決め穴15の大きさや形状も上記実施形態に限られず、例えば、2つの位置決め穴15が同一形状であってもよい。また、位置決めピン25の長さや形状も上記実施形態に限られない。
また、トレイ部材10及びカバー部材20の形状が、例えば正方形のように長手方向が規定できないような形状である場合は、位置決め穴15及び位置決めピン25は、いずれの方向の両端部に設けてもよい。
また、ガスケット30の形状も一例であって、上記実施形態で詳述したものに限られず、圧縮変形されるものであればよい。また、環状の溝部13の形状は上記実施形態のものに限られず、ガスケット30の形状に応じて、深溝部13aが形成されていないものであってもよく、また、カバー部材20に形成されていてもよい。
1 バッテリケース
2 バッテリモジュール(バッテリ)
10 トレイ部材
12 トレイ側フランジ部
13 溝部
13a 深溝部
14 トレイ側接合面
15 位置決め穴
15a 基準穴(位置決め穴)
15b 逃げ穴(位置決め穴)
16 トレイ側肉盛り部
17 リブ
20 カバー部材
22 カバー側フランジ部
24 カバー側接合面
25 位置決めピン
30 ガスケット

Claims (2)

  1. 電気自動車の駆動用のバッテリを収容するバッテリケースであって、
    前記バッテリを支持するトレイ部材と、
    前記トレイ部材の上に重ねて前記トレイ部材に固定されるカバー部材と、
    前記トレイ部材と前記カバー部材との間に介装されるガスケットと、を備え、
    前記カバー部材は、前記ガスケット近傍に前記カバー部材と前記トレイ部材との接合方向に沿って突設される位置決めピンを有し、
    前記トレイ部材は、前記接合方向に沿って穿設され、前記位置決めピンが挿入される位置決め穴と、前記トレイ部材上を複数の区画に仕切るリブとを有し、
    前記位置決めピンは、前記カバー部材の長手方向両端部にそれぞれ設けられると共に、前記カバー部材の前記トレイ部材への重ね合わせ時に前記トレイ部材及び前記カバー部材の何れかに形成された環状溝部内に配置される前記ガスケットが前記カバー部材と前記トレイ部材との両者に接触する前に、前記位置決め穴に進入するように長さ設定され
    前記位置決め穴は、前記トレイ部材の長手方向両端部にそれぞれ形成されると共に、長手方向に延設された前記リブ上に形成されている
    ことを特徴とする、バッテリケース。
  2. 前記位置決め穴は、肉盛りされたトレイ側の肉盛り部に形成されている
    ことを特徴とする、請求項1に記載のバッテリケース。
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