JP5785015B2 - 電子機器、電子文書制御プログラムおよび電子文書制御方法 - Google Patents

電子機器、電子文書制御プログラムおよび電子文書制御方法 Download PDF

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Description

この発明は、電子機器、電子文書制御プログラムおよび電子文書制御方法に関し、特に電子文書を表示する、電子機器、電子文書制御プログラムおよび電子文書制御方法に関する。
電子文書を表示する、電子機器の一例が特許文献1に開示されている。特許文献1の電子書籍装置では、使用者の視線を検出し、表示部上の注目位置を判定することができる。そして、書籍データに基づく画像が表示部に表示されている場合、注目位置に表示されている書籍データ中の注目部分が特定され、その注目部分が表す内容は強調された表示にされる。
特開2007−102360号公報[G06F 3/048, G06F 17/30]
ところが、特許文献1の電子書籍装置では、使用者が書籍データの内容を把握しているかを判断することはできない。
それゆえに、この発明の主たる目的は、新規な、電子機器、電子文書制御プログラムおよび電子文書制御方法を提供することである。
この発明の他の目的は、使用者に電子文書の内容を把握させることができる、電子機器、電子文書制御プログラムおよび電子文書制御方法を提供することである。
この発明は、上記の課題を解決するために、以下の構成を採用した。なお、括弧内の参照符号および補足説明等は、この発明の理解を助けるために記述する実施形態との対応関係を示したものであって、この発明を何ら限定するものではない。
第1の発明は、電子文書を表示する表示部を有する、電子機器であって、画像を撮影する撮影部、撮影部によって撮影された画像に基づいて、表示部に対する視線位置を検出する視線位置検出部、視線位置検出部によって検出された視線位置に基づいて、視線の移動速度を算出する視線速度算出部、視線速度算出部によって算出された移動速度が第1閾値以下のとき、表示部に表示される電子文書が読まれた判断する判断部、および判断部によって電子文書が読まれたと判断されたとき、その電子文書に関する所定処理を実行する実行部を備える、電子機器である。
第1の発明では、電子機器(10:実施例において対応する部分を例示する参照符号。以下、同じ。)の表示部(26)は、たとえばLCDモニタであり、契約書、小説、漫画および絵本などの電子文書を表示する。撮影部(36−40)は、たとえば使用者が写る画像を撮影し、視線位置検出部(20,S99)はその画像に基づいて、使用者の視線位置(EP)を検出する。視線速度算出部(20,S101)は、フレーム時間毎の視線位置の変化に基づいて、所定時間毎に視線の移動速度(ES)を算出する。判断部(20,S49−S53)は、算出された移動速度が第1閾値(THa)以下のとき、表示される電子文書が読まれた判断する。電子文書が読まれたと判断されると、実行部(20,S3,S55,S63,S71,S81)は、次のページを表示したり、追加情報を表示したりする所定処理を実行する。
第1の発明によれば、使用者は電子文書を閲覧するだけで、複雑な操作をすることなく電子文書を読み進めることができる。
また、視線位置に基づく視線の移動速度を利用して、電子文書の内容が読まれたかを判断することができる。
の発明は、第1の発明に従属し、電子文書は、文章または画像を表示する検出領域を含み、視線位置検出部によって検出された視線位置が、検出領域に滞在していた時間を計測する滞在時間計測部をさらに備え、判断部は、視線速度算出部によって算出された移動速度が第1閾値以下、かつ滞在時間計測部によって計測された滞在時間が第2閾値以上のとき、表示部に表示される電子文書が読まれたと判断する。
の発明では、電子文書には、文章または画像などが表示される検出領域(DA)が含まれる。滞在時間計測部(20,S105)は、検出された視線位置が検出領域に滞在している滞在時間(ET)を計測する。そして、視線の移動速度が第1閾値(THa)以下で動き、検出領域における視線位置の滞在時間が第2閾値(THb)以上であれば、表示されている電子文書が読まれたと判断される。
の発明によれば、視線位置に基づく視線の移動速度および滞在時間を利用して、電子文書の内容が読まれたかを判断することができる。
の発明は、第1の発明またはの発明に従属し、終了操作がされたかを判断する終了操作判断部、および終了操作判断部によって終了操作がされたと判断されたとき、視線位置検出部によって検出された視線位置に基づいて中断データを記憶する記憶部をさらに備える。
の発明では、終了操作判断部(20,S59)は、電子文書の表示を終えるための終了操作がされたかを判断する。記憶部(20,S61)は、電子文書の表示を終えるときに、視線位置が含まれる検出領域や、表示されるページ番号などを中断データとして記憶する。
の発明によれば、使用者が電子文書の閲覧を中断したとしても、中断データを読み出すことで、その電子文書の閲覧を容易に再開することができる。
の発明は、第1の発明ないし第の発明に従属し、電子文書は、複数のページを含み、実行部は、電子文書の1ページが読まれたと判断されたとき、次のページを表示する次ページ表示部をさらに含む。
の発明では、電子文書は、複数のページを含む。たとえば、次ページ表示部(20,S3)は、或る1ページが読まれたと判断されると、次のページを表示する。
の発明によれば、使用者は文章を読み進めるだけで、次のページを表示させることができる。
の発明は、第1の発明ないし第の発明のいずれかに従属し、実行部は、判断部によって電子文書が読まれたと判断されたとき、その電子文書の内容に同意または不同意するためのキーを操作可能に表示するキー表示部を含む。
の発明では、電子文書は、たとえば契約書を含む。また、契約書が読まれたと判断されると、キー表示部(20,S63)によって、契約書の内容に同意または不同意するためのキーが操作可能に表示される。そして、使用者はこれらのキーを利用して、契約書の内容に同意または不同意する。
の発明によれば、使用者が電子文書の内容を把握せずに同意したり、誤操作によって同意したりすることを防ぐことができる。
の発明は、第の発明ないし第の発明のいずれかに従属し、実行部は、判断部によって電子文書の検出領域が読まれたと判断されたとき、その検出領域に追加情報を表示する第1追加情報表示部をさらに含む。
の発明では、たとえば、電子文書は漫画を含み、検出領域は漫画のコマを含む。また、第1追加情報表示部(20,S71)は、漫画のコマを含む検出領域が読まれた場合、漫画のコマに含まれる吹き出し(F)に、追加情報として台詞を表示する。
の発明によれば、電子文書の一部が読まれたと判断されてから、追加情報を表示することで、電子文書を読み進めるのを補助することができる。
の発明は、第の発明ないし第の発明のいずれかに従属し、実行部は、判断部によって電子文書に含まれる文章が表示された検出領域が読まれたと判断されたとき、文章が表示されている検出領域とは異なる検出領域に追加情報を表示する第2追加情報表示部をさらに含む。
の発明では、電子文書は、たとえば絵本を含む。第2追加情報表示部(20,S81)は、たとえば台詞が書かれた検出領域が読まれたと判断されると、追加情報としてその台詞に対応する画像(絵)が他の検出領域に表示される。
の発明によれば、電子文書を読む使用者に対して、視覚的な変化で驚きを与えることができる。
の発明は、電子文書を表示する表示部(26)および画像を撮影する撮影部(36−40)を有する、電子機器(10)のプロセッサ(20)を、撮影部によって撮影された画像に基づいて、表示部に対する視線位置を検出する視線位置検出部(S99)、視線位置検出部によって検出された視線位置に基づいて、視線の移動速度を算出する視線速度算出部、視線速度算出部によって算出された移動速度が第1閾値以下のとき、表示部に表示される電子文書が読まれた判断する判断部(S49−S53)、および判断部によって電子文書が読まれたと判断されたとき、その電子文書に関する所定処理を実行する実行部(S3,S55,S63,S71,S81)として機能させる、電子文書制御プログラムである。
の発明でも、第1の発明と同様、使用者は電子文書を閲覧するだけで、複雑な操作をすることなく電子文書を読み進めることができる。
また、視線位置に基づく視線の移動速度を利用して、電子文書の内容が読まれたかを判断することができる。
の発明は、電子文書を表示する表示部(26)および画像を撮影する撮影部(36−40)を有する、電子機器(10)における電子文書制御方法であって、電子機器のプロセッサが、撮影部によって撮影された画像に基づいて、表示部に対する視線位置を検出する視線位置検出ステップ(S99)、視線位置検出ステップによって検出された視線位置に基づいて、視線の移動速度を算出する視線速度算出ステップ、視線速度算出ステップによって算出された移動速度が第1閾値以下のとき、表示部に表示される電子文書が読まれた判断する判断ステップ(S49−S53)、および判断ステップによって電子文書が読まれたと判断されたとき、その電子文書に関する所定処理を実行する実行ステップ(S3,S55,S63,S71,S81)を実行する、電子文書制御方法である。
の発明でも、使用者は電子文書を閲覧するだけで、複雑な操作をすることなく電子文書を読み進めることができる。
また、視線位置に基づく視線の移動速度を利用して、電子文書の内容が読まれたかを判断することができる。
この発明によれば、使用者は電子文書を閲覧するだけで、複雑な操作をすることなく電子文書を読み進めることができる。
この発明の上述の目的、その他の目的、特徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳細な説明から一層明らかとなろう。
図1はこの発明の一実施例の電子文書端末の電気的な構成を示す図解図である。 図2は図1に示す電子文書端末の外観の一例を示す図解図である。 図3は図2に示す電子文書端末によって検出される視線位置の一例を示す図解図である。 図4は図1に示す電子文書端末によって検出された視線位置の変化の一例を示す図解図である。 図5は図1に示す電子文書端末によって検出された視線位置の変化の他の一例を示す図解図である。 図6は図1に示すディスプレイに表示される電子文書の一例を示す図解図である。 図7は図6に示す電子文書の構成の一例を示す図解図である。 図8は図6に示す電子文書において検出された視線位置の変化の一例を示す図解図である。 図9は図6に示す電子文書の他の一例を示す図解図である。 図10は図1に示すRAMに記憶される状態テーブルの一例を示す図解図である。 図11は図2に示すディスプレイに表示される電子文書の他の一例を示す図解図である。 図12は図2に示すディスプレイに表示される電子文書のその他の一例を示す図解図である。 図13は図2に示すディスプレイに表示される電子文書のさらにその他の一例を示す図解図である。 図14は図1に示すRAMのメモリマップの一例を示す図解図である。 図15は図1に示すプロセッサの電子文書制御処理の一例を示すフロー図である。 図16は図1に示すプロセッサの文章表示処理の一例を示すフロー図である。 図17は図1に示すプロセッサの文章/画像表示処理の一例を示すフロー図である。 図18は図1に示すプロセッサの画像表示処理の一例を示すフロー図である。 図19は図1に示すプロセッサの視線位置検出処理の一例を示すフロー図である。
図1を参照して、本実施例の電子文書端末(電子書籍端末または電子ブックリーダとも言う)10は、電子機器または携帯機器の一種であり、小説、漫画、絵本などの「電子文書」を閲覧可能に表示する。また、電子文書端末10では、使用者の操作に応じて、表示中の電子文書のページをめくる処理などが行われる。なお、本実施例の「電子文書」には、小説、漫画、絵本、写真集および取扱説明書などの本以外にも、雑誌、新聞および契約書なども含まれる。
電子文書端末10は、コンピュータまたはCPUと呼ばれるプロセッサ20を含む。このプロセッサ20には、キー入力装置22、表示ドライバ24、フラッシュメモリ28、RAM30、タッチパネル制御回路32およびカメラ制御回路36が接続される。また、表示ドライバ24には、表示部として機能するディスプレイ26が接続される。さらに、タッチパネル制御回路32にはタッチパネル34が接続される。そして、カメラ制御回路36にはイメージセンサ38およびフォーカスレンズ40のレンズ位置を制御する制御モータ(図示せず)が接続される。
プロセッサ20は電子文書端末10の全体制御を司る。RAM30は、プロセッサ20の作業領域(描画領域を含む)ないしバッファ領域として用いられる。フラッシュメモリ28には、電子文書端末10の文字、画像および電子文書のようなコンテンツのデータが記録される。
キー入力装置22は、操作キーおよび機能キーなどを含む。そして、使用者が操作したキーの情報(キーデータ)はプロセッサ20に入力される。また、キー入力装置22に含まれる各キーが操作されると、クリック音が鳴る。したがって、使用者は、クリック音を聞くことで、キー操作に対する操作感を得ることができる。
表示ドライバ24は、プロセッサ20の指示の下、当該表示ドライバ24に接続されたディスプレイ26の表示を制御する。また、表示ドライバ24は表示する画像データを一時的に記憶するビデオメモリ(図示せず)を含む。なお、図示は省略するが、ディスプレイ26はバックライトによって照明されている。
タッチパネル34は、指などの物体が表面に接近して生じた電極間の静電容量の変化を検出する静電容量方式で、たとえば1本または複数本の指がタッチパネル34に触れたことを検出する。また、タッチパネル34は、ディスプレイ26の上に設けられ、その画面内で、任意の位置を指示するためのポインティングデバイスである。タッチパネル制御回路32は、タッチパネル34のタッチ有効範囲内で、押したり、撫でたり、触られたりするタッチ操作を検出し、そのタッチ操作の位置を示す座標のデータをプロセッサ20に出力する。つまり、使用者は、タッチパネル34の表面を指で、押したり、撫でたり、触れたりすることによって、操作の方向や図形などを電子文書端末10に入力することができる。
ここで、使用者がタッチパネル34の上面を指で触れる操作を「タッチ」と言う。一方、タッチパネル34から指を離す操作を「リリース」と言う。そして、使用者がタッチパネル34の上面をタッチして、続けてリリースする操作を「タッチアンドリリース」と言う。
また、タッチパネル34の表面を撫でる操作を「スライド」と言い、タッチした後にスライドし、リリースする操作を「タッチスライド」と言う。さらに、2回連続してタッチアンドリリースを行う操作を「ダブルタップ」と言い、2か所に略同時にタッチする操作を「マルチタッチ」と言う。そして、「タッチ操作」には、上記したタッチ、リリース、タッチアンドリリース、スライド、タッチスライド、ダブルタップおよびマルチタッチなどが含まれる。
また、タッチによって示された座標を「タッチ点」(タッチ開始位置)と言い、リリースによって示された座標を「リリース点」(タッチ終了位置)と言う。
なお、タッチ操作は指だけに限らず、導電体が先端に取り付けられたタッチペンなどによって行われてもよい。また、タッチパネル34の検出方式には、表面型の静電容量方式が採用されてもよいし、抵抗膜方式、超音波方式、赤外線方式および電磁誘導方式などであってもよい。
カメラ制御回路36、イメージセンサ38およびフォーカスレンズ40などは、まとめてカメラモジュールまたは撮影部と呼ばれることもある。また、カメラ制御回路36は、携帯電話機10で静止画像または動画像を出力するための回路である。イメージセンサ38の撮像エリアには、SXGA(1280×1024画素)に対応する受光素子が表示されている。そのため、被写体の光学像がイメージセンサ38に照射されると、撮像エリアでは光電変換によって被写体の光学像に対応する電荷、つまりSXGAの生画像信号が生成される。なお、使用者は、画像データの画像サイズ(画素数)を、SXGAの他に、XGA(1024×768画素)およびVGA(640×480画素)などに変更することができる。
たとえば、カメラ機能が実行されると、プロセッサ20は、カメラ制御回路36に内蔵されるイメージセンサドライバを起動させ、露光動作および指定された読み出し領域に対応する電荷読み出し動作を、イメージセンサドライバに命令する。
イメージセンサドライバは、イメージセンサ38の撮像面の露光と、当該露光によって生成された電荷の読み出しとを実行する。この結果、生画像信号が、イメージセンサ38から出力される。また、出力された生画像信号はカメラ制御回路36に入力され、カメラ制御回路36は入力された生画像信号に対して、色分離、白バランス調整、YUV変換などの処理を施し、YUV形式の画像データを生成する。そして、YUV形式の画像データはプロセッサ20に入力される。
プロセッサ20に入力されたYUV形式の画像データは、プロセッサ20によってRAM30に格納(一時記憶)される。ここで、使用者の視線位置を検出するためにカメラ機能が実行されている場合は、RAM30に格納されたYUV形式の画像データに基づいて、視線位置が検出される。なお、視線位置の検出については後述するため、ここでの詳細な説明は省略する。また、ここで言う視線位置とは、ディスプレイ26の表示範囲を基準として、使用者が注目している位置を意味する。
また、カメラ制御回路36は生画像信号からフォーカス評価値を算出し、そのフォー
カス評価値をプロセッサ20に出力する。プロセッサ20は、カメラ制御回路36から出力されたフォーカス評価値に基づいて、AF(Autofocus)処理を実行する。AF処理が実行されると、カメラ制御回路36はプロセッサ20の指示の下、レンズモータを制御することで、フォーカスレンズ40のレンズ位置を調整する。その結果、被写体にピントが合わせられた画像が撮影される。
また、撮影された画像をディスプレイ26に表示する設定がされていれば、格納されたYUV形式の画像データは、プロセッサ20によってRGB形式の画像データに変換された後に、RAM30から表示ドライバ28に与えられる。そして、RGB形式の画像データがディスプレイ26に出力される。これによって、被写体を表す低画素(たとえば、320×240画素)のスルー画像がディスプレイ26に表示される。
図2は、電子文書端末10の外観を示す外観図である。図2を参照して、電子文書端末10は、平面矩形の筐体Cを有する。キー入力装置22は、第1操作キー22a、第2操作キー22bおよび機能キー22cを含む。そして、これらのキーは筐体Cの表面に設けられる。ディスプレイ26は、表示面(モニタ画面)が筐体Cの表面から見えるように取り付けられる。また、ディスプレイ26の表示面の上にはタッチパネル34が設けられる。
たとえば、使用者は、機能キー22cを操作して、電子文書ファイルの一覧をディスプレイ26に表示させ、タッチ操作によって任意の電子文書ファイルを選択する。また、電子文書が表示されると、第1操作キー22aおよび第2操作キー22bを利用して、電子文書のページをめくる(変更する)ことができる。たとえば、第1操作キー22aが操作されると前のページが表示され、第2操作キー22bが操作されると次のページが表示される。
さらに、開口OP1は、フォーカスレンズ40およびイメージセンサ38に通じている。つまり、図示しないカメラモジュールは筐体Cに内蔵され、開口OP1を通して筐体Cの表面側の被写界を撮影する。そして、開口OP1は、使用者の顔が撮影できるように、筐体Cの縦方向一方の表面に設けられる。
ここで、使用者の視線位置を検出する場合、図3(A)のようにして撮影された使用者の顔の画像に基づいて、視線位置が検出される。具体的に説明すると、プロセッサ20は、カメラモジュールから出力された画像(撮影画像)に、顔領域が含まれているかを判断する。また、撮影画像に顔領域が含まれていれば目領域が抽出される。また、目領域が抽出されると所定の画像処理が加えられ、黒目領域の中心を算出して、使用者の視線方向が推定される。そして、図3(B)に示すように、視線方向および使用者の顔とディスプレイ26との視線距離に基づいて、視線位置EPが検出される。
なお、視線距離は、実験などから求められた値が予め設定されていてもよいし、撮影画像における使用者の顔領域の大きさなどから推定されてもよい。さらに、赤外線などを利用する距離計測センサを備える場合には、その計測センサを利用して視線距離が求められてもよい。
また、プロセッサ20、表示ドライバ24、フラッシュメモリ28、RAM30、タッチパネル制御回路34、カメラ制御回路36、イメージセンサ38およびフォーカスレンズ40は筐体Cに内蔵されているため、図2および図3(A),(B)では図示されない。
次に、本実施例では、検出された視線位置に基づいて視線の移動速度(視線速度)ESと、電子文書における絵や文章などの検出領域DAに視線位置が滞在する時間(滞在時間)ETとを算出する。以下、或る時刻をT、ディスプレイ26の表示が更新される時間(フレーム時間)をΔt[ms]として、視線速度ESと滞在時間ETとについて説明する。
まず、視線速度ESについて説明する。図4(A)−(D)は、ディスプレイ26の表示領域において、或る時刻TからΔt[ms]毎の視線位置EPの変化を示している。たとえば、時刻TからΔt[ms]経過したときに、視線位置EPaが視線位置EPbに移動しており、その2点の距離(変化量)はd1[mm]となる。また、時刻Tから2Δt[ms]経過したときには、視線位置EPbが視線位置EPcに移動しており、変化量はd2[mm]となる。さらに、時刻Tから3Δt[ms]経過したときには、視線位置EPcが視線位置EPdに移動しており、変化量はd3[mm]となる。
そして、本実施例では、フレーム時間Δt[ms]および各変化量d[mm]に基づいて1フレーム毎の瞬間速度s[mm/ms]を算出し、さらに所定時間(たとえば3Δt[ms])における瞬間速度s[mm/ms]の平均を視線速度ESとして算出する。そのため、視線速度ESは所定時間毎に算出(更新)される。
続いて、滞在時間Tについて説明する。図5(A)−(D)は、ディスプレイ26の表示領域における、或る時刻TからΔt[ms]毎の視線位置EPの変化を示している。また、文章や画像は省略するが、表示領域内には検出領域DAが設けられている。たとえば、使用者の視線位置EPeは時刻Tでは検出領域DAには含まれていないが、Δt秒後の時刻(T+Δt)では検出領域DAに視線位置EPfが含まれている。また、時刻(T+2Δt)でも視線位置EPgは検出領域DAに含まれているが、時刻(T+3Δt)では視線位置EPhは検出領域DAの外に出ている。つまり、時刻Tから時刻(T+3Δt)の間では、時刻(T+Δt)から時刻(T+3Δt)まで、検出領域DAに視線位置EPgが含まれているため、検出領域DAにおける視線位置EPの滞在時間ETは「2Δt[ms]」となる。また、具体的な計測方法としては、フレームの更新毎に検出領域DAに視線位置EPが含まれているかを判断し、含まれていると連続して判断された回数がカウントされる。そして、カウントされた回数とフレーム時間Δtとの積が滞在時間ETとなる。
なお、視線速度ESおよび滞在時間ETの算出方法および計測方法は、上述した方法に限られるものではなく、他の実施例では他の方法を用いて視線速度ESおよび滞在時間ETが求められてもよい。
図6は電子文書が表示されたディスプレイ26の一例を示す図解図である。ディスプレイ26の表示は、日時および電池残量などを表すアイコンを表示する状態表示領域60および電子文書が表示される機能表示領域62を含む。ここでは、使用者によって契約書の電子文書ファイルを閲覧する操作がされたため、後述するメタデータが読み込まれた後に、契約書が機能表示領域62に表示されている。
図7(A)を参照して、電子文書(契約書)には、タイトルの文章が含まれる検出領域DAaおよび内容を示す文章が含まれる検出領域DAb−DAdなどが含まれると共に、契約書の内容に同意するための同意キー70および不同意するための不同意キー72も含まれる。また、初期状態では、同意キー70および不同意キー72に対する操作は無効にされており、このような状態を表すために、2つのキーは点線の枠で囲われると共に、文字の書体が斜体にされている。
また、電子文書ファイルのメタデータには、電子文書のファイル名、種別、ページ数および検出領域DAの座標範囲が含まれると共に、後述する所定処理を実行するかを判断するための第1閾値、第2閾値、順序、開始領域なども含まれる。
たとえば、図7(B)を参照して、契約書(電子文書)ファイルのメタデータには、ファイル名には「ご利用規約」が記録され、種別には電子文書が主に文章で構成されていることを示す「文章」が記録され、検出領域には検出領域DAa−DAdなどの座標範囲が記録される。そして、ページ数には契約書の総ページ数として「1ページ」が記録される。
また、メタデータには、視線速度の第1閾値として閾値THa[mm/ms]が記録され、滞在時間の第2閾値として閾値THb[ms]が記録される。さらに、順序には、検出領域DAを閲覧する順序として「DAa,DAb,DAc,DAd,…」が記録され、開始領域には視線位置EPに基づく制御を開始する位置として「DAa」が記録される。
ここで、本実施例では、使用者の視線位置EPに基づく視線速度ESおよび滞在時間ETが、全ての検出エリアDAで上記第1閾値および第2閾値に基づく条件を満たすかを判断する。そして、この条件が満たされると、検出領域DAの内容が「使用者によって読まれた」と判断して、電子文書の種別に応じて所定処理が実行される。
具体的に説明すると、まずプロセッサ20が電子文書のメタデータが読み込まれ、第1閾値および第2閾値が記録されていれば、視線に基づく所定処理を実行する必要があると判断される。
図8(A)を参照して、このように判断された状態で、使用者が検出領域DAaに視線を向け、検出領域DAa内で視線位置EPjが検出されると、この電子文書における開始領域であるかが判断される。ここでは、視線位置EPjが含まれる検出領域DAaが開始領域であるため、メタデータから「文章」の種別が読み出され、「文章」に対応して文書表示処理が実行される。
文書表示処理が実行されると、視線速度ESが第1閾値THa以下であり、視線位置EPが検出領域DAaへの滞在時間ETが第2閾値THb以上であるか否かが判断される。この状態で、使用者の視線位置EPjから視線位置EPkに移動し、上記の条件が満たされると、この検出領域DAの内容が読まれたと判断される。そして、図8(B)に示すように、検出領域DAaに含まれる文字の書体を斜体に変更すると共に、文字サイズを小さくする、既読処理が実行される。
このように、本実施例では、視線位置EPに基づく視線速度ESおよび文字を表示する検出領域DAへの滞在時間ETを利用して、電子文書の内容が読まれたかを判断することができる。
さらに、プロセッサ20は、他の検出領域DAに対しても、視線速度ESおよび滞在時間ETが第1閾値THaおよび第2閾値THbに基づく条件を満たしているかを判断する。そして、図9を参照して、使用者によって全ての検出領域DAの内容が読まれたと判断されると、同意キー70および不同意キー72を選択できるように、所定処理として読了処理を実行する。つまり、電子文書として表示される契約書の内容が、使用者によって全て読み終えられたと判断できるため、その契約内容に対して同意または不同意できるように、同意キー70および不同意キー72が選択な状態にされる。なお、これらのキーは、タッチパネル34に対するタッチ操作によって操作されてもよいし、第1機能キー22aおよび第2機能キー22bによって操作されてもよい。
このように、本実施例では、契約書を電子文書として閲覧可能に表示した場合、その内容を使用者に通読させたうえで、その内容に同意または不同意させることができる。これにより、使用者が契約内容を把握せずに同意したり、誤操作によって同意したりすることを防ぐことができる。
また、視線位置EPが検出されている場合、検出結果が図10に示す状態テーブルに記録される。図10を参照して、状態テーブルには、検出された現在の視線位置EPの座標、算出された現在の視線速度、算出された現在の滞在時間、現在の視線位置EPが含まれている検出領域、読み終えたと判断された検出領域DAの履歴および現在表示されているページ番号が記録される。たとえば、図8(B)に示すように、使用者の視線位置EPが移動して検出領域DAbに視線位置EPmが含まれる場合、状態テーブルには、視線位置EPとして「Ex,Ey」が記録され、視線速度ESとして「ES[mm/ms]」が記録され、滞在時間として「ET[ms]」が記録され、現在領域として「DAb」が記録され、領域履歴として「DAa」が記録され、ページとして全1ページ中の1ページ目を閲覧していることを表す「1/1」が記録される。
また、電子文書の閲覧中に、機能キー22cを長押しする終了操作がされた場合、状態テーブルに記録されている、現在領域、領域履歴およびページなどが中断データとして記憶される。つまり、使用者が電子文書の閲覧を中断したとしても、中断データを「しおり」として利用することで、その電子文書の閲覧を容易に再開することができる。
ここで、契約書の他に、契約書と同じように主に文章から構成される「小説」、1つの検出領域DAに文章と画像とが含まれる「漫画」、主に画像から構成される「絵本」などの電子文書が表示された場合でも、視線位置EPに基づいて所定処理が実行される。
図11(A),(B)を参照して、電子文書の種別が「文章」である小説が表示される場合、たとえば1文毎に検出領域DAが設定される。たとえば、検出領域DAeには「AAA…」と書かれた文が含まれ、検出領域DAfには「BBB…」と書かれた文が含まれ、検出領域DAgには「CCC…」と書かれた文が含まれ、検出領域DAhには「DDD…」と書かれた文が含まれる。
また、図11(A)に示す初期状態では、各検出領域DAに含まれる文字は、同じ書体で表示される。これに対して、図11(B)に示す使用者によって小説が読み進められた状態では、既読処理が実行されるため、読まれたと判断された検出領域DAの文字の書体は斜体に変更されると共に、文字サイズが小さくされる。また、視線位置EPが含まれる検出領域DAの文字には罫線が付され、かつ文字サイズが大きくされる。そして、読まれたと判断されていない検出領域DAの文字は初期状態のままとなる。
このように、使用者は読み終えた箇所と、現在読んでいる箇所と、まだ読んでいない箇所とを直感的に認識できるため、電子文書によって読書をする際の利便性が向上する。
また、小説のように電子文書に複数のページが含まれている場合、表示されたページ内容が全て読まれたと判断されると、所定処理としてページ変更処理が実行されるため、次のページが表示される。つまり、使用者は文章を読み進めるだけで、次のページを表示させることができる。ただし、使用者が前のページを再確認する可能性もあるため、使用者は第1操作キー22aまたは第2操作キー22bを操作して、次のページ(または前のページ)を表示することができる。
また、小説の電子文書が表示されている場合でも、ページを読み終えると所定処理として読了処理が実行される。また、電子文書が小説である場合、読了処理が実行されると、時刻が読書ログとして記録される。そして、使用者は、その読書ログを確認することで、その小説を読み進めた時間経過を把握できるようになるため、電子文書を利用した読書の利便性はさらに向上する。
なお、小説における検出領域DAには、文ではなく、行、段落、節、章などが含まれていてもよい。また、電子文書端末10がタッチパネルを備える場合、ページ更新処理は、第1操作キー22aまたは第2操作キー22bを操作ではなく、タッチ操作に応じて実行されてもよい。
また、既読処理が実行された場合、文字の書体および文字サイズだけでなく、文字色が変更されてもよい。
図12(A),(B)を参照して、電子文書の種別が「文書/画像」である漫画が表示されている場合、漫画における「コマ」が検出領域DAに対応する。また、「コマ」には、キャラクターや背景などの画像と、キャラクターの台詞が書かれる吹き出しFとが含まれている。そして、図12に示すディスプレイ26には、4つのコマから構成される、いわゆる「4コマ漫画」が表示されている。そして、1コマ目である検出領域DAjには女性キャラクターの吹き出しFaが含まれており、2コマ目である検出領域DAkには男性キャラクターの吹き出しFbが含まれており、3コマ目である検出領域DAmには女性キャラクターの吹き出しFcが含まれており、4コマ目である検出領域DAnには男性キャラクターの吹き出しFdが含まれている。ただし、図12(A)に示す初期状態では、各コマの吹き出しには台詞(文章)は書かれていない。
このような状態で、使用者の視線位置EPが1コマ目(検出領域DAj)に含まれ、視線速度ESおよび滞在時間ETが第1閾値および第2閾値に基づく条件を満たすと、所定処理として第1追加情報表示処理が実行される。
具体的には、第1追加情報表示処理が実行されると、吹き出しFaに対して、追加情報として台詞(「###」)が表示される。同様に、2コマ目(検出領域DAk)が読まれたと判断されると、吹き出しFbには台詞(「***」)が表示される。つまり、漫画のコマが読まれたと判断されてからそのコマに追加情報を表示することで、漫画を読み進めるのを補助することができる。
また、図12(B)を参照して、2コマ目(検出領域DAk)に現在の視線位置EPが含まれる場合、の吹き出しFbに書かれる台詞には下線が付される。一方、既に読まれた1コマ目(検出領域DAj)の吹き出しFaに書かれる台詞は文字サイズが小さくされると共に、書体が斜体に変更される。つまり、漫画の場合でも既読処理が実行されるため、小説と同様、使用者は読み終えたコマと、現在読んでいるコマと、まだ読んでいないコマとを直感的に認識できる。そのため、漫画を読むときの利便性が向上する。
なお、小説の場合と同様、全てのコマ(検出領域DA)が読まれたと判断されると、次のページが表示される。また、電子文書端末10がスピーカを備える場合、吹き出しFに台詞が表示されると共に、追加の集中線などの効果や、画像に色が加えられたり、効果音が出力されたりしてもよい。さらに、電子文書端末10がバイブレータを備える場合は、吹き出しFに台詞が表示されると共に、振動するようにしてもよい。
図13(A),(B)を参照して、電子文書の種別が「画像」である絵本が表示されている場合、1つのページにおいて、文章と絵(画像)とが異なる検出領域DAに表示される。ただし、初期状態では検出領域DApには「+++」の文字列が書かれるが、検出領域ADqには何も描かれない。
この状態で、使用者の視線位置EPに基づく視線速度ESおよび滞在時間ETが、第1閾値および第2閾値に基づく条件を満たせば、所定処理として第2追加情報表示処理が実行される。その結果、検出領域ADqに対して追加情報として絵(画像)が表示される。その結果、絵本を読む使用者に対して、視覚的な変化で驚きを与えることができる。
また、画像が表示された検出領域DAqに視線位置EPが移り、画像を表示する検出領域DAqが観られた(読まれた)と判断されると、一定時間が経過してから次のページが表示される。これは、絵(画像)を表示する検出領域DAqが読まれたと判断されてから、すぐに次のページが表示されてしまうと、使用者が絵(画像)をゆっくり鑑賞できない。そのため、そのため、本実施例では、一定時間が経過してから次のページを表示することで、使用者が表示された絵を鑑賞できるようにしている。
なお、画像などの追加情報が表示される際に、効果音や音楽などが再生されてもよい。さらに、表示される追加情報は、静止画像および動画像であってもよい。また、他の実施例では、文章(台詞)が読まれたと判断されると同時に、関連する画像(絵)も読まれたと判断されるようにしてもよい。
このように、本実施例では、使用者は電子文書を閲覧するだけで、複雑な操作をすることなく電子文書を読み進めることができる。
また、電子文書端末10は、タッチパネルを利用せずに電子文書を閲覧することができるため、ディスプレイ26の視認性がタッチ操作によって低下することはない。たとえば、タッチパネルがディスプレイ26に設けられた電子文書端末の場合、タッチ操作によってページ更新処理が実行されるため、タッチ操作を行う指などの指紋が汚れとしてタッチパネルに付着する。この場合、ディスプレイ26の視認性が汚れによって低下するため、使用者は電子文書を継続して閲覧する際に、この汚れをふき取らなければならなかった。ところが、本実施例の電子文書端末10では、タッチ操作を行わなくてもページを容易に更新することができるため、使用者が電子文書を継続して閲覧してもディスプレイ26の視認性が低下することはない。
また、手を利用せずに電子文書を読み進めることができるため、手の不自由な使用者でも、本実施例の電子文書端末10を利用することができる。
図14はRAM30のメモリマップを示す図である。RAM30には、プログラム記憶領域302およびデータ記憶領域304が含まれる。また、プログラムおよびデータの一部は、フラッシュメモリ28から一度に全部または必要に応じて部分的かつ順次的に読み出され、RAM30に記憶される。
プログラム記憶領域302には、電子文書端末10を動作させるためのプログラムが記憶されている。たとえば、電子文書端末10を動作させるためのプログラムは、電子文書制御プログラム310、文章表示処理プログラム312、文章/画像表示プログラム314、画像表示プログラム316および視線位置検出プログラム318などから構成される。
電子文書制御プログラム310は、電子文書を閲覧するために実行されるプログラムである。文章表示プログラム312は、契約書や小説などのように、種別が「文章」の電子文書において、検出された視線位置EPに基づいて所定処理を実行するためのプログラムである。同様に、文章/画像表示プログラム314は、漫画などのように、種別が「文章/画像」の電子文書において所定処理を実行するためのプログラムである。画像表示プログラム316は、絵本などのように、種別が「画像」の電子文書において所定処理を実行するためのプログラムである。視線位置検出プログラム318は、使用者の視線位置EPを検出すると共に、視線速度ESおよび滞在時間ETを算出し、状態テーブルを更新するためのプログラムである。
なお、図示は省略するが、電子文書端末10を動作させるためのプログラムには、電子文書端末の基本ソフト(OS)に対応するプログラムなどが含まれる。
続いて、データ記憶領域304には、状態テーブルバッファ330および電子文書ファイルデータ332などが記憶される。状態テーブルバッファ330には、図10に示す状態テーブルが一時的に記憶される。
電子文書ファイルデータ332は、電子文書を閲覧する際に、フラッシュメモリ28から読み出され、RAM30に一時的に記憶されるデータである。また、電子文書ファイルデータ332には、メタデータ332a、文書データ332bおよび中断データ332cなどが含まれる。メタデータ332aは、たとえば図7(B)に示す構成のデータである。文書データ332bは、電子文書を表示する際に読み出されるデータであり、文章データおよび画像データを含む。中断データ332cは、電子文書を最終ページまで読み終える前に中断された場合に作成および記憶されるデータである。そのため、閲覧が中断されたことが無い電子文書ファイルデータ332の場合、この中断データ332cが含まれない。
なお、図示は省略するが、データ記憶領域304には、待機状態で表示される画像データや、文字列のデータなどが記憶されると共に、電子文書端末10の動作に必要なカウンタや、フラグも設けられる。
プロセッサ20は、Linux(登録商標)ベースのOSや、その他のOSの制御下で、図15に示す電子文書制御処理、図16に示す文書表示処理、図17に示す文書/画像表示処理、図18に示す画像表示処理および図19に示す視線位置検出処理などを含む、複数のタスクを並列的に処理する。
たとえば、電子文書を閲覧する操作がされると、プロセッサ20はステップS1で、その電子文書ファイルデータ332に含まれるメタデータ332aを読み込む。つまり、メタデータ332aを読み出すことで、電子文書の種別、検出領域DAの座標範囲、第1閾値、第2閾値、順序および開始領域などを取得する。続いて、ステップS3では、ページ表示処理を実行する。つまり、電子文書における最初のページをディスプレイ26に表示する。ただし、電子文書ファイルデータ332に中断データ332cが含まれる場合は、中断データ332cに記録されるディスプレイ26に表示される。また、後述するステップS23で“NO”と判断され、ステップS3の処理が実行される場合には、次のページがディスプレイ26に表示される。そのため、ステップS3の処理を実行するプロセッサ20は、次ページ表示部または実行部として機能する。
続いて、ステップS5では、視線位置検出が必要か否かを判断する。たとえば、読み出されたメタデータ332aに第1閾値または第2閾値が記憶されているかによって、視線位置検出が必要かを判断する。ステップS5で“NO”であれば、たとえば、メタデータ332aに第1閾値または第2閾値が含まれていなければ視線位置検出が不要であるため、ステップS7で視線検出処理を終了して、ステップS23に進む。つまり、図19に示す視線位置検出処理の終了命令がステップS7で発行される。ただし、視線位置検出処理が実行されていなければ、発行された終了命令は無効になる。
一方、ステップS5で“YES”であれば、たとえばメタデータ332aにどちらかの閾値が含まれていれば、ステップS9で視線位置検出処理を実行する。つまり、視線位置検出処理の実行命令がステップS9で発行される。続いて、ステップS11では、視線位置EPが開始領域に含まれているか否かを判断する。つまり、メタデータ332aに含まれる開始領域の座標範囲に、状態テーブルにおける視線位置EPの座標が含まれるかを判断する。ステップS11で“NO”であれば、たとえば視線位置EPの座標が開始領域の座標範囲に含まれていれば、ステップS11の処理が繰り返される。
また、ステップS11で“YES”であれば、たとえば図7(B)および図10を参照して、状態テーブルの視線位置EPの座標(Ex,Ey)が、開始領域である検出領域DAaの座標範囲((X1,Y1)−(X2,Y2))に含まれていなければ、ステップS13で電子文書の種別が文章であるか否かが判断される。つまり、メタデータ332aに含まれている種別が「文章」であるかが判断される。ステップS13で“YES”であれば、つまり電子文書の種別が文章であれば、ステップS15で文書表示処理を実行してステップS23に進む。また、ステップS13で“NO”であれば、つまり電子文書の種別が「文章」でなければ、ステップS17で電子文書の種別が文章/画像か否かが判断される。ステップS17で“YES”であれば、つまり電子文書の種別が「文章/画像」であれば、ステップS19で文章/画像表示処理を実行して、ステップS23に進む。また、ステップS17で“NO”であれば、つまり電子文書の種別が「文章/画像」でもなければ、種別は「画像」であるため、ステップS21で画像表示処理を実行し、ステップS23に進む。
なお、ステップS15の文章表示処理、ステップS19の文章/画像表示処理およびステップS21の画像表示処理については、図16−図18のフロー図を用いて説明するため、ここでの詳細な説明は省略する。
また、ステップS23では、最終ページか否かを判断する。つまり、状態テーブルのページ数が最終ページに達しているかが判断される。ステップS23で“NO”であれば、つまり現在のページ番号が最終ページに達していなければ、ステップS3に戻る。一方、ステップS23で“YES”であれば、つまり現在のページ番号が最終ページに達していれば、電子文書制御処理を終了する。
図16は文書表示処理のフロー図である。図15に示す電子文書制御処理でステップS15が実行されると、プロセッサ20は、ステップS41で視線位置EPを取得する。つまり状態テーブルから、視線位置EPの座標が読み出される。続いて、ステップS43では、視線位置EPが表示範囲外か否かを判断する。つまり、使用者がディスプレイ26を見ているか否かが判断される。ステップS43で“YES”であれば、つまり検出された視線位置EPがディスプレイ26の表示範囲外であれば、ステップS45でバックライトを消灯して、ステップS59に進む。たとえば、使用者がディスプレイ26を見ていないため、バックライトの電源をオフにして、消費電力を削減する。また、ステップS43で“NO”であれば、つまり使用者がディスプレイ26を見ているため、ステップS47でバックライトを点灯する。つまり、バックライトの電源をオンにする。なお、バックライトが既に点灯(消灯)している場合、バックライトの輝度は特に変化しない。
続いて、ステップS49では、視線位置EPが検出領域DAに含まれているか否かを判断する。つまり、メタデータ332aに記憶された順序に従って、使用者の視線が向けられるべき検出領域DAを選択し、その検出領域DAの座標範囲に視線位置EPの座標が含まれるかを判断する。ステップS49で“NO”であれば、つまり上記のようにして選択された検出領域DAの座標範囲に視線位置EPの座標が含まれていなければ、ステップS59に進む。
また、ステップS49で“YES”であれば、つまり上記検出領域DAの座標範囲に視線位置EPの座標が含まれていれば、ステップS51で視線速度ESが第1閾値以下か否かが判断される。つまり、状態テーブルに記録される視線速度ESが、メタデータ332aに記憶される第1閾値以下であるか否かが判断される。ステップS51で“NO”であれば、たとえば現在の視線速度ESがTHa[mm/ms]より速ければ、ステップS59に進む。
一方、ステップS51で“YES”であれば、たとえば現在の視線速度ESがTHa[mm/ms]以下であれば、ステップS53で滞在時間ETが第2閾値以上か否かを判断する。つまり、状態テーブルに記憶されている現在の滞在時間ETが、メタデータ332aに含まれる第2閾値以上であるか否かが判断される。ステップS53で“NO”であれば、たとえば検出領域DAaでの滞在時間ETがTHb[ms]よりも短ければ、ステップS59に進む。一方、ステップS53で“YES”であれば、たとえば検出領域DAaでの滞在時間ETがTHb[ms]以上であれば、ステップS55で視線位置EPが含まれる検出領域DAの表示状態を変更する。たとえば、ステップS55の処理が実行されると、図8(B)に示すように、検出領域DAaに含まれる文字の書体が斜体にされると共に、文字サイズが小さくされる。
続いて、ステップS57では、最後の検出領域DAか否かが判断される。つまり、状態テーブルに記録される現在の視線位置EPが、メタデータ332aに記憶されている順序において最後の検出領域DAの座標範囲に含まれているかを判断する。ステップS57で“NO”であれば、つまり最後の検出領域DAでなければ、ステップS59で終了操作がされたか否かが判断される。たとえば、機能キー22cが長押しされたか否かが判断される。ステップS59で“NO”であれば、つまり終了操作がされなければ、ステップS41に戻る。一方、ステップS59で“YES”であれば、つまり終了操作がされると、ステップS61で中断データ332cを記憶する。つまり、状態テーブルに基づいて作成された中断データ332cを、RAM30に記憶させる。そして、ステップS61の処理が終了すれば、文書表示処理を終了し、電子文書制御処理に戻る。なお、ステップS59の処理を実行するプロセッサ20は終了操作判断部として機能し、ステップS61の処理を実行するプロセッサ20は記憶部として機能する。
また、ステップS57で“YES”であれば、たとえば、図9に示すように、全ての検出領域DAdの表示状態が変更された場合は、ステップS63で読了処理を実行する。たとえば、電子文書が契約書である場合、読了処理が実行されると、図9に示すように、同意キー70および不同意キー72を選択可能に表示する。また、電子文書が小説である場合、読了処理が実行されると、その時の時刻が読書ログとして保存される。そして、読了処理が実行されると、文書表示処理を終了し、電子文書制御処理に戻る。
なお、ステップS49−53の処理を実行するプロセッサ20は、判断部として機能する。また、ステップS55,S63の処理を実行するプロセッサ20は実行部として機能する。そして、ステップS63の処理を実行するプロセッサ20はキー表示部として機能する。
図17は文章/画像表示処理のフロー図である。ただし、文章/画像表示処理において、文書表示処理と同じ処理には同一のステップ番号を付しており、そのステップについては詳細な説明を省略する。
図15に示す電子文書制御処理でステップS19が実行されると、プロセッサ20は、ステップS41で視線位置EPを取得し、ステップS43でその視線位置EPがディスプレイ26の表示範囲外か否かを判断する。ステップS43で“YES”であれば、つまり視線位置EPが表示範囲外であれば、ステップS45でバックライトを消去し、ステップS59に進む。一方、ステップS43で“NO”であれば、つまり視線位置EPが表示範囲内であれば、ステップS47でバックライトを点灯する。
続いて、ステップS49では視線位置EPが検出領域(漫画のコマ)DAに含まれているか否かが判断される。ステップS49で“YES”であれば、つまり検出された視線位置EPが検出領域DAに含まれていれば、ステップS51で視線速度ESが第1閾値以下であるか否かが判断される。ステップS51で“YES”であれば、つまり算出された視線速度ESが第1閾値以下であれば、ステップS53で滞在時間ETが第2閾値以上か否かが判断される。ステップS51で算出された滞在時間ETが第2閾値以上であれば、ステップS71に進む。なお、ステップS49,S51,S53で“NO”であれば、ステップS59に進む。
ステップS71では、検出領域DA内に追加情報を表示する。たとえば、図12(B)に示すように、コマ(検出領域DA)内の吹き出しFに台詞を表示させる。なお、ステップS71の処理を実行するプロセッサ20は第1追加情報表示部として機能する。
続いて、ステップS57では、最後の検出領域(コマ)DAか否かが判断される。ステップS57で“NO”であれば、つまり読まれたと判断された検出領域DAが最後の検出領域DAでなければ、ステップS59で終了操作がされたか否かを判断する。ステップS59で“NO”であれば、つまり終了操作がされていなければ、ステップS41に戻る。一方、ステップS59で“YES”であれば、つまり終了操作がされると、ステップS61で中断データを記憶して、文章/画像表示処理を終了して、電子文書制御処理に戻る。なお、ステップS57で“NO”であっても、つまり読まれたと判断された検出領域DAが最後の検出領域DAであっても、文章/画像表示処理を終了する。
図18は、画像表示処理のフロー図である。ただし、この処理において、文章表示処理と同じステップには同一のステップ番号を付しており、そのステップについては詳細な説明を省略する。
図15に示す電子文書制御処理でステップS21が実行されると、プロセッサ20は、ステップS41で視線位置EPを取得して、ステップS43で視線位置EPが表示範囲外か否かを判断する。ステップS43で“YES”であれば、つまり視線位置EPが表示範囲外であれば、ステップS45でバックライトを消灯して、ステップS59に進む。一方、ステップS43で“NO”であれば、つまり使用者の視線位置EPが表示範囲外でなければ、ステップS47でバックライトを点灯する。
続いて、ステップS49では、視線位置EPが検出領域DAに含まれているか否かを判断する。ステップS49で“YES”であれば、つまり視線位置EPが検出領域DAに含まれていれば、ステップS51で視線速度ESが第1閾値以下であるか否かが判断される。ステップS51で“YES”であれば、つまり視線速度ESが第1閾値以下であれば、ステップS53で滞在時間ETが第2閾値上であるか否かを判断する。ステップS53で“YES”であれば、つまり滞在時間ETが第2閾値以上であれば、ステップS81に進む。
ステップS81では、追加情報を他の検出領域DAに表示する。たとえば、図13(B)に示すように、読まれたと判断された検出領域DApに対応して、絵(画像)を検出領域DAqに表示させる。続いて、ステップS83では待機処理を実行する。つまり、追加表示された画像が鑑賞できるように、一定時間待機する。そして、一定時間が経過すると画像表示処理を終了して、電子文書制御処理に戻る。なお、ステップS81の処理を実行するプロセッサ20は、第2追加情報表示部として機能する。
また、ステップS49,S51,S53で“NO”であれば、ステップS59で、終了操作がされたか否かを判断する。ステップS59で“NO”であれば、つまり終了操作がされなければ、ステップS41に戻る。また、ステップS59で“YES”であれば、つまり終了操作がされると、ステップS61で中断データを記憶して、画像表示部を終了する。
図19は視線位置検出処理のフロー図である。たとえば、電子文書制御処理のステップS9が実行され、視線位置検出処理の実行命令が発行されると、プロセッサ20はステップS91で、撮影画像を取得する。つまり、RAM34に格納されている撮影画像を読み出す。続いて、ステップS93では、撮影画像に顔領域が含まれているか否かを判断する。つまり撮影画像に対して顔領域を抽出する画像処理を加える。
また、ステップS93で“YES”であれば、たとえば撮影画像に使用者の顔領域が含まれていれば、ステップS95で目領域を抽出する。つまり、撮影画像に対して、目の特徴量を持つ領域を抽出する画像処理を加える。続いて、ステップS97では、視線方向を推定する。つまり、ステップS97では、抽出された目領域に基づいて、黒目領域の中心を算出することで、使用者の視線方向を推定する。続いて、ステップS99で、推定された視線方向から視線位置EPを検出する。つまり、視線方向および使用者の顔とディスプレイ26との視線距離に基づいて、視線位置EPを検出する。なお、ステップS99の処理を実行するプロセッサ20は、視線位置検出部として機能する。
続いて、ステップS101では、視線速度ESを算出する。つまりフレーム時間Δt[ms]および各変化量d[mm]に基づいて1フレーム毎の瞬間速度s[mm/ms]を算出し、さらに、所定時間における瞬間速度s[mm/ms]の平均を視線速度ESとして算出する。なお、ステップS101の処理を実行するプロセッサ24は、視線速度算出部として機能する。
続いて、ステップS103では、視線位置EPが検出領域DAに含まれているか否かを判断する。たとえば、検出された視線位置EPが、表示される電子文書に含まれる検出領域DAのいずれか1つに含まれているか否かを判断する。ステップS103で“NO”であれば、つまり検出された視線位置EPが検出領域DAに含まれていなければ、ステップS107に進む。一方、ステップS103で“YES”であれば、たとえば図8(B)に示すように、検出された視線位置EPmが検出領域DAbに含まれていれば、ステップS105で滞在時間ETを計測する。具体的には、まず、今回の処理で検出された視線位置EPが、前回の処理で検出された視線位置EPと同じ検出領域DAに含まれているかを判断する。次に、同じ検出領域DAに含まれている場合はカウントして、フレーム時間Δtとカウントされた回数とに基づいて、滞在時間ETを求める。なお、ステップS105の処理を実行するプロセッサ20は滞在時間計測部として機能する。
ステップS107で状態テーブルを更新する。たとえば、図10に示すように、検出された視線位置E、視線速度ESおよび滞在時間ETを状態テーブルに記録する。そして、ステップS107の処理が終了すれば、ステップS91に戻る。
また、ステップS93で“NO”であれば、つまり撮影画像に顔領域が含まれていなければ、ステップS109で終了命令が発行されたか否かを判断する。ステップS109で“NO”であれば、つまり終了命令が発行されていなければ、ステップS91に戻る。一方、ステップS109で“YES”であれば、たとえば電子文書制御処理のステップS7が実行され、視線位置検出処理の終了命令が発行されると、視線位置検出処理は終了する。
なお、使用者が検出された視線位置EPを把握することができるようにするために、視線位置EPの付近に矢印などのポインタが表示されてもよい。
また、漫画などのように検出領域DAが枠で囲われている場合、視線位置EPが含まれる検出領域DAの枠は、色や線幅および形状などが、他の検出領域DAの枠とは異なる表示態様にされてもよい。また、視線位置EPが含まれる検出領域DAの枠の色は、追加情報が存在する場合に赤色にされ、追加情報が存在しない場合に黒色にされてもよい。
また、メタデータ332aには、開始領域として、複数の検出領域DAが設定されていてもよい。また、第1閾値および第2閾値は、電子文書のページ毎に設定されていてもよい。また、メタデータ332aには、第1閾値および第2閾値のどちらか一方だけが記録されていてもよい。また、メタデータには、開始領域、順序などが表示されていなくてもよい。つまり、電子文書の読み進め方は、電子文書の作成者によって必ずしも限定されるものではない。また、各検出領域DAは、電子文書の作成者によって手動で設定されてもよいし、画像認識処理を利用して自動的に設定されてもよい。さらに、電子文書の種別によって、第1閾値および第2閾値は異なっていてもよい。
また、視線位置検出の精度を向上させるために、電子文書を表示するごとに、補正処理(キャリブレーション)が行われるようにしてよい。たとえば、使用者によって、ディスプレイ26の4隅を順番に注目させるようにし、そのときの視線位置EPとの誤差を補正することで、視線位置EPの検出精度を向上させる。
また、他の実施例では、視線速度ESが規定値よりも速ければ、速読モードに遷移してもよい。そして、速読モードに遷移した場合、名詞、動詞などの内容を表す単語が下線などによって強調表示される。一方、それ以外の冠詞、前置詞、代名詞などの文章を繋ぐ文字は、文字サイズを小さくするなどして抑えた表示にされる。
また、電子文書端末10が、外部端末や、ネットワークとの通信を行うことができるようにして、電子文書ファイルデータを容易に追加できるようにしてもよい。
また、本実施例で用いられた複数のプログラムは、データ配信用のサーバのHDDに記憶され、ネットワークを介して電子文書端末10に配信されてもよい。また、CD,DVD,BD(Blu−ray Disc)などの光学ディスク、USBメモリおよびメモリカードなどの記憶媒体に複数のプログラムを記憶させた状態で、その記憶媒体が販売または配布されてもよい。そして、上記したサーバや記憶媒体などを通じてダウンロードされた、複数のプログラムが本実施例と同等の構成の電子文書端末にインストールされた場合、本実施例と同等の効果が得られる。
さらに、本実施例は、電子文書端末10のみに限らず、いわゆるスマートフォン、PDA(Personal Digital Assistant)、デスクトップ型PCおよびノートブック型PCに適用されてもよい。
10 … 電子文書端末
20 … プロセッサ
22 … キー入力装置
26 … ディスプレイ
30 … RAM
36 … カメラ制御回路
38 … イメージセンサ
40 … フォーカスレンズ
OP1 … 開口

Claims (9)

  1. 電子文書を表示する表示部を有する、電子機器であって、
    画像を撮影する撮影部、
    前記撮影部によって撮影された画像に基づいて、前記表示部に対する視線位置を検出する視線位置検出部、
    前記視線位置検出部によって検出された視線位置に基づいて、視線の移動速度を算出する視線速度算出部、
    前記視線速度算出部によって算出された移動速度が第1閾値以下のとき、前記表示部に表示される電子文書が読まれた判断する判断部、および
    前記判断部によって前記電子文書が読まれたと判断されたとき、その電子文書に関する所定処理を実行する実行部を備える、電子機器
  2. 前記電子文書は、文章または画像を表示する検出領域を含み、
    前記視線位置検出部によって検出された視線位置が、検出領域に滞在していた時間を計測する滞在時間計測部をさらに備え、
    前記判断部は、前記視線速度算出部によって算出された移動速度が第1閾値以下、かつ前記滞在時間計測部によって計測された滞在時間が第2閾値以上のとき、前記表示部に表示される電子文書が読まれたと判断する、請求項1記載の電子機器。
  3. 終了操作がされたかを判断する終了操作判断部、および
    前記終了操作判断部によって終了操作がされたと判断されたとき、前記視線位置検出部によって検出された視線位置に基づいて中断データを記憶する記憶部をさらに備える、請求項1または2記載の電子機器。
  4. 前記電子文書は、複数のページを含み、
    前記実行部は、前記電子文書の1ページが読まれたと判断されたとき、次のページを表示する次ページ表示部をさらに含む、請求項1ないしのいずれかに記載の電子機器。
  5. 前記実行部は、前記判断部によって前記電子文書が読まれたと判断されたとき、その電子文書の内容に同意または不同意するためのキーを操作可能に表示するキー表示部を含む、請求項1ないしのいずれかに記載の電子機器。
  6. 前記実行部は、前記判断部によって前記電子文書の検出領域が読まれたと判断されたとき、その検出領域に追加情報を表示する第1追加情報表示部をさらに含む、請求項ないしのいずれかに記載の電子機器。
  7. 前記実行部は、前記判断部によって前記電子文書に含まれる文章が表示された検出領域が読まれたと判断されたとき、前記文章が表示されている検出領域とは異なる検出領域に追加情報を表示する第2追加情報表示部をさらに含む、請求項ないしのいずれかに記載の電子機器。
  8. 電子文書を表示する表示部および画像を撮影する撮影部を有する、電子機器のプロセッサを、
    前記撮影部によって撮影された画像に基づいて、前記表示部に対する視線位置を検出する視線位置検出部、
    前記視線位置検出部によって検出された視線位置に基づいて、視線の移動速度を算出する視線速度算出部、
    前記視線速度算出部によって算出された移動速度が第1閾値以下のとき、前記表示部に表示される電子文書が読まれた判断する判断部、および
    前記判断部によって前記電子文書が読まれたと判断されたとき、その電子文書に関する所定処理を実行する実行部として機能させる、電子文書制御プログラム。
  9. 電子文書を表示する表示部および画像を撮影する撮影部を有する、電子機器における電子文書制御方法であって、前記電子機器のプロセッサが、
    前記撮影部によって撮影された画像に基づいて、前記表示部に対する視線位置を検出する視線位置検出ステップ、
    前記視線位置検出ステップによって検出された視線位置に基づいて、視線の移動速度を算出する視線速度算出ステップ、
    前記視線速度算出ステップによって算出された移動速度が第1閾値以下のとき、前記表示部に表示される電子文書が読まれた判断する判断ステップ、および
    前記判断ステップによって前記電子文書が読まれたと判断されたとき、その電子文書に関する所定処理を実行する実行ステップを実行する、電子文書制御方法。
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