JP5783436B2 - ガラスロール - Google Patents
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Description
本発明は、フラットパネルディスプレイや太陽電池に用いられるガラス基板や、有機EL照明に用いられるカバーガラスなどに使用されるガラスフィルムの梱包形態の改良技術に関する。
省スペース化の観点から、近年では、CRT型ディスプレイに替わり、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ、有機ELディスプレイ、フィールドエミッションディスプレイ等のフラットパネルディスプレイが普及している。これらのフラットパネルディスプレイにおいては、さらなる薄型化が要請される。特に、有機ELディスプレイには、折りたたみや巻き取ることによって持ち運びを容易にすると共に、平面だけでなく曲面にも使用可能とすることが求められているので、薄型化は必要不可欠となる。
また、平面だけでなく曲面にも使用可能とすることが求められているのはディスプレイに限られるものではなく、例えば、自動車の車体表面や、建築物の屋根・柱・外壁など、曲面を有する物体の表面に太陽電池を形成したり、有機EL照明を形成したりすることも望まれている。
従って、フラットパネルディスプレイを始めとする各種ガラス板には、曲面にも対応可能な高い可撓性を満足すべく更なる薄肉化が要求されており、例えば、特許文献1に開示されているように、200μm以下の厚みのフィルム状をなす薄板ガラスが開発されるに至っている。
一方、可撓性を確保するという観点からは、樹脂フィルムをガラス板の代替品として使用することも考えられる。しかしながら、樹脂フィルムはガラス板に比べて気体のバリア性に劣るという問題がある。有機ELディスプレイの場合には、使用される発光体が酸素や水蒸気等の気体との接触により劣化を来たしてしまうので、バリア性の低い樹脂フィルムをガラス板の代替品として使用することはできない。また同様の理由から、有機ELディスプレイ以外の他の分野においても、ガラス板の代替品として樹脂フィルムを使用することができない場合が多い。従って、このようなバリア性確保の観点からも、ガラス板の薄肉化がより一層重要性を増しているのが実情である。
しかしながら、ガラス板がフィルム状まで薄肉化され、所謂ガラスフィルムの状態となると、それだけ破損が生じ易くなるため、輸送等の際の梱包形態が大きな課題となる。具体的には、通常の薄板ガラスの梱包形態としては、背面部を有するパレット上に所定の角度を設けて、ガラス板と保護シートとを交互に立て掛けて梱包する梱包形態(例えば、特許文献2参照)や、パレット上に水平にガラス基板と保護シートとを交互に積み重ねて梱包する梱包形態(例えば、特許文献3参照)が公知となっているが、このような梱包形態をガラスフィルムに採用した場合には次のような問題が生じる。
すなわち、前者の梱包形態を採用した場合には、ガラスフィルムの可撓性により、立て掛けた状態で姿勢を維持することが極めて困難となるという問題がある。また、仮に立て掛けることができたとしても、ガラスフィルムが不当に折れ曲がったり、或いは非常に脆いガラスフィルムの下端部に応力集中が生じたりすることにより、ガラスフィルムに容易に破損が生じるという問題がある。
一方、後者の梱包形態を採用した場合には、下方に位置するガラスフィルムに対して、上方に位置するガラスフィルムの全荷重が掛かるため、下方に位置するガラスフィルムに容易に破損が生じるという問題がある。
なお、ガラスフィルムを水平姿勢で上下方向に積層して梱包する場合には、例えば、特許文献4に開示されているように、各ガラス板を上下方向に間隔を置いて積層する梱包形態を採用することも考えられる。しかし、この梱包形態では、各ガラス板を水平方向に間隔を置いて並列に配列された複数の支持部材間に跨るように、ガラスフィルムを載置しなければならないので、可撓性のあるガラスフィルムの梱包には適さない。すなわち、ガラスフィルムは可撓性があるため、各支持部材間に跨るように載置することが困難であり、載置する際に煩雑な作業が強いられる。また、仮に載置できたとしても、支持部材との接触部分のみでガラスフィルムの全荷重が支持されるので、ガラスフィルムの支持部分に応力集中が生じて破損を来たす可能性がある。更に、ガラスフィルムが自重により下方に撓むので、上方のガラスフィルムが下方のガラスフィルムと直接接触し、破損を来たすおそれもある。
従って、ガラスフィルムの梱包形態として、通常の薄板ガラスの梱包形態とは異なるガラスフィルムに適した梱包形態の開発が望まれる。このような中、例えば特許文献5には、ガラスフィルムの一方側の表面全体をポリマー層で被覆した複合フィルムを、中間層と共にロール状に巻き取った新たな梱包形態(以下、ガラスロールという。)が開示されている。このような梱包形態は、ガラスフィルムの可撓性に着目したものであり、しかも省スペース化を図れる等の種々の利点があるため、ガラスフィルムに適した梱包形態として注目されている。
しかしながら、ガラスロールの状態においてガラスフィルムが破損する事態が生じる場合があり、梱包形態としてのガラスロールには、依然として改良の余地がある。
以上の実情に鑑み、本発明は、ガラスフィルムをロール状に巻き取ったガラスロールにおいて、ガラスフィルムの破損を抑制することを技術的課題とする。
上記の技術的課題を解決するために創案された本発明は、ガラスフィルムをロール状に巻き取ったガラスロールであって、ガラスフィルムの幅方向端面を含む幅方向端部領域のみを保護する樹脂製フィルムを備えていることを特徴とする。
このような構成によれば、ガラスフィルムの幅方向端面を含む幅方向端部領域を樹脂製フィルムで保護することができる。
上記の構成において、樹脂製フィルムが、ガラスフィルムの幅方向端面から1〜2cmの領域に重ねられていてもよい。
上記の構成において、樹脂製フィルムが、ガラスフィルムに接着されていてもよい。
上記の構成において、ガラスフィルムの幅方向端面が切断面で形成されていてもよい。
この場合、切断面が、レーザー割断された面であることが好ましい。
なお、本願は、以下の発明も含む。
一般に、ガラスフィルムをガラスロールの状態で梱包した場合には、ガラスロールの外表面に作用する最大引張応力の値σ0(Pa)は、ガラスフィルムの最小巻取り半径(mm)をR、ガラスフィルムの厚み(mm)をT、ガラスフィルムのヤング率(Pa)をEとした場合には、次式で表される。
しかしながら、どの程度の引張強度が作用した場合に、ガラスフィルムに静的疲労による破壊が生じるかを定量的に評価できていなかったのが実情である。そこで、本発明者等は、鋭意研究を重ねた結果、ガラスフィルムの静的疲労強度(静的疲労による破壊が生じない上限の強度)と、ガラスフィルムの3点曲げ試験法により得られる曲げ強度との間に、一定の関係があることを見出すに至った。すなわち、当該曲げ強度を調べることで、ガラスフィルムの静的疲労強度を定量的に評価することができることを知見するに至った。
以上のような思案経過を経て、上記技術的課題を解決するために創案された本発明は、ガラスフィルムをロール状に巻き取ったガラスロールであって、ガラスフィルムの3点曲げ試験法により得られた曲げ強度をσ、厚みをT、ヤング率をEとした場合に、ガラスフィルムの最小巻取り半径Rが、以下の数式2を満たしていることに特徴づけられる。
すなわち、本発明者等は、上記知見に基づいて、3点曲げ強度試験法により得られる曲げ強度σが、上記の数式1によって導かれる引張応力σ0の2.3倍以上(σ≧2.3σ0)であれば、当該引張応力により静的疲労による破壊が起こらないことを見出すに至った。従って、このようなσ0とσの関係を用いて数式1を表現すれば、上記の数式2が得られる。その結果、最小巻取り半径Rを、3点曲げ強度試験法により得られる曲げ強度により、簡単且つ確実に管理して、ガラスフィルムの静的疲労による破壊を確実に防止することが可能となる。なお、上記の数式2において、最小巻取り半径Rの上限値を規定していない理由は、半径が大きくなるに連れてガラスフィルムに作用する引張応力が小さくなるため、ガラスフィルムの静的疲労による破壊を防止する観点からは、最小巻取り半径Rの下限値を規定する意味はあっても、その上限値を規定する意味はないからである。付言すると、最小巻取り半径Rの上限値は、もっぱらガラスロールを収容するコンテナの大きさ等の外的要因により適宜決定されるものである。
上記の構成において、ガラスフィルムの厚みが、1μm以上200μm以下であることが好ましい。
このようにすれば、ガラスフィルムに適度な可撓性を付与することができ、上記数式2からも明らかなように、ガラスフィルの最小巻取り半径を小さくすることが可能となる。従って、ガラスロール全体としての小型化を図ったり、或いは、ガラスロールの最外径の大きさに制約がある場合であってもガラスフィルムの巻数を増加させて輸送効率の向上を図ることができる。
上記の構成において、ガラスフィルムの幅方向両端面が、レーザー割断により切断された切断面で構成されていることが好ましい。
このようにすれば、ガラスフィルムの幅方向両端面がレーザー割断によって切断された切断面をなすので、ガラスフィルムの幅方向両端面に微小な亀裂(例えば、マイクロクラック)等の破損原因となる欠陥が生じ難い。換言すれば、レーザー割断によって形成されたガラスフィルムの幅方向両端面は、平滑な高強度断面となる。従って、ガラスフィルムの3点曲げ強度を向上させることが可能となるので、最小巻取り半径Rの短縮化、ひいてはガラスロールのコンパクト化などにも寄与し得る。また、レーザー割断は、レーザーの照射熱及び冷媒による冷却によって生じる熱応力を利用して、ガラスフィルムを切断するものであるので、ガラスフィルムを溶断する場合のように高温まで加熱する必要がない。従って、レーザー割断を利用すれば、切断面が溶けて分厚くなったり、或いは切断時の熱でガラスフィルムに不当な歪が生じるなどの不具合が生じることがない。
上記の構成において、ガラスフィルムが、保護シートと重ねられた状態でロール状に巻き取られていてもよい。
このようにすれば、ガラスロールの状態で、ガラスフィルム同士が接触して傷や破損が生じるという事態を抑制することができる。
上記の構成において、ガラスフィルムが、ダウンドロー法により成形されたものであることが好ましい。
このようにすれば、フロート法によってガラスフィルムを成形した場合のように、ガラスフィルムの表面が錫等で汚染されていないので、ガラスフィルムの表面を未研磨面のまま使用することができるという利点がある。ガラスロールは、厚みの薄いガラスフィルムを対象とするものなので、未研磨面のまま使用できるということは、ガラスフィルムの破損リスクを低減する上でも非常に有利となる。なお、ダウンドロー法には、スロットダウンドロー法、オーバーフローダウンドロー法、リドロー法等があるが、ガラスフィルム表面の平滑性を確保する観点からは、オーバーフローダウンドロー法やリドロー法を採用するのが好ましい。
上記課題を解決するために創案された本発明は、ガラスフィルムをロール状に巻き取ったガラスロールの製造方法であって、ガラスフィルムの3点曲げ試験法により得られる曲げ強度をσ、厚みをT、ヤング率をEとした場合に、ガラスフィルムの最小巻取り半径Rが、上記の数式2を満たすように、ガラスフィルムを巻き取ることに特徴づけられる。
このような方法によれば、既に述べた同様の作用効果を享受することができる。
以上のように本発明によれば、ガラスロールの状態で、樹脂製フィルムによってガラスフィルムの破損を抑制することができる。
以下、本発明の実施形態を添付図面を参照して説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係るガラスロールの全体構成を示す斜視図である。このガラスロール1は、ガラスフィルム2を、保護シート3と重ねた状態で、巻芯4の周囲にロール状に巻き取ったものである。なお、巻芯4は、適宜省略することができる。具体的には、巻芯4にガラスフィルム2をロール状に巻き取った後に、巻芯4を中心から抜き取ってもよく、この場合には、ガラスフィルム2を堅固に巻き取った状態を維持しつつ、ガラスロール1全体としての軽量化を図ることができる。
ガラスフィルム2は、オーバーフローダウンドロー法により成形され、厚みが1μm〜700μmをなすものである。なお、ガラスフィルム2の厚みの下限値は、10μm以上であることが好ましく、上限値は、200μm以下であることが好ましい。ガラスフィルム2のガラス組成としては、シリカガラスやホウケイ酸ガラスなどのケイ酸塩ガラスなど種々のガラス組成を使用することができるが、無アルカリガラスを使用することが好ましい。これは、ガラスフィルム2にアルカリ成分が含有されていると、所謂ソーダ吹きと称される現象が生じて構造的に粗となり、ガラスフィルム2を湾曲させた場合に、経年劣化により構造的に粗となった部分から破損が生じるおそれがあるためである。なお、ここでいう無アルカリガラスとは、アルカリ成分を実質的に含有していないガラスのことであって、具体的には、アルカリ金属酸化物が1000ppm以下(好ましくは500ppm以下、より好ましくは300ppm以下)であることをいう。
保護シート3は、ガラスフィルム2を巻き取る際に、ガラスフィルム2同士が接触することによる傷の発生を防止すると共に、ガラスロール1に外圧が加わった際、それを吸収するために使用される。保護シート3の厚みは、10μm〜2000μmであることが好ましい。ガラスフィルム2を巻き取ってガラスロール1を製作する時点において、ガラスフィルム2の温度は依然として50℃を超えている可能性があるため、保護シート3は、100℃前後で軟化等の変質を起こさない耐熱性を有することが必要である。保護シート3は、ガラスフィルム2よりも幅方向寸法が大きく、ガラスロール1の状態でガラスフィルム2の幅方向両側から食み出していることが好ましい。このようにすると、ガラスフィルム2の幅方向両端面を、保護シート3によって覆うように保護することができる。
具体的には、保護シート3としては、アイオノマーフィルム、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリ塩化ビニルフィルム、ポリ塩化ビニリデンフィルム、ポリビニルアルコールフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリエステルフィルム、ポリカーボネートフィルム、ポリスチレンフィルム、ポリアクリロニトリルフィルム、エチレン酢酸ビニル共重合体フィルム、エチレン−ビニルアルコール共重合体フィルム、エチレン−メタクリル酸共重合体フィルム、ナイロンフィルム(ポリアミドフィルム)、ポリイミドフィルム、セロファン等の樹脂製緩衝材、合紙、不織布等を使用することができる。保護シート3としてポリエチレン発泡樹脂製シートを使用することが、衝撃吸収が可能であり且つ引張り応力に対しても強度が高いため好ましい。一方、これら樹脂フィルムにシリカなどを分散させてガラスとの滑り性を良くすると、ガラスフィルム2と保護シート3を重ねて巻き取ることにより生じる僅かな径の差に起因する巻き取り長さのズレをその滑りにより吸収できるため好ましい。
また、保護シート3には、導電性が付与されていることが好ましい。このようにすると、ガラスロール1からガラスフィルム2を取り出す際に、ガラスフィルム2と保護シート3との間に剥離帯電が生じ難くなるため、ガラスフィルム2と保護シート3との剥離が容易になるからである。詳細には、例えば、保護シート3が樹脂製の場合は保護シート3中にポリエチレングリコール等の導電性を付与する成分を添加することで導電性を付与することができ、保護シート3が合紙の場合は導電性繊維を抄き込むことで導電性を付与することができる。また、保護シート3の表面にITO等の導電膜を成膜することでも導電性を付与することができる。
巻芯4は、この実施形態では、中空の円筒状を呈しているが、中実の円柱状であってもよい。巻芯4の材質は、特に限定されるものではないが、例えば、アルミニウム合金、ステンレス鋼、マンガン鋼、炭素鋼等の金属、フェノール樹脂、ユリア樹脂、メラミン樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン、ジリアルテレフタレート樹脂等の熱硬化性樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、AS樹脂、ABS樹脂、メタクリル樹脂、塩化ビニル等の熱可塑性樹脂、もしくはこれらの熱硬化性樹脂や熱可塑性樹脂にガラス繊維や炭素繊維などの強化繊維を混合した強化プラスチック、紙管等を使用することができる。中でも、アルミニウム合金や強化プラスチックは強度確保の点から好ましく、紙は軽量化の点から好ましい。なお、ガラスフィルム2の表面に傷が生じるのを防止する観点からは、巻芯4には予め1周以上保護シート3を巻き付けておくことが好ましい。
そして、以上のように構成されたガラスロール1の状態で、ガラスフィルム2の最小巻取り半径Rは次のようにして管理されている。すなわち、ガラスフィルム2の3点曲げ試験法により得られた曲げ強度(以下、単に曲げ強度ともいう。)をσ、厚みをT、ヤング率をEとした場合に、ガラスフィルム2の最小巻取り半径(最内層のガラスフィルム2の巻取り半径)Rは、上記の数式2を満たすように管理されている。
このようにすれば、ガラスロール1の状態で、ガラスフィルム2の外表面に作用する引張応力によりガラスフィルム2が静的疲労による破壊するという事態を確実に防止することでき、長期保存も可能となる。そして、3点曲げ試験法による曲げ強度の測定は、実際の静的疲労による破壊が生じるまでの時間に比べて、極めて短い時間で終了するので、即座に適切な最小巻取り半径Rを導くことができる。なお、ガラスフィルム2の最小巻取り半径Rが、上記の数式2を満たせばよいので、便宜的には、ガラスフィルム2の最小巻取り半径Rと同一か或いはそれよりも小さくなる巻芯4の外径の半径が、上記の数式2を満たすようにしてもよい。
記の数式2は、ガラスフィルム2の外表面に作用する最大引張応力をσ0とした場合に、σ≧2.3σ0なる関係式が成立すれば、ガラスロール1の状態とされたガラスフィルム2に静的疲労による破壊が生じないという知見に基づくものである。この根拠は、ガラスフィルム2の静的疲労強度と、3点曲げ試験法により得られる曲げ強度との関係性を実験的に調べた結果に基づくものである。以下、ガラスフィルム2の静的疲労強度と、曲げ強度について詳細に説明する。
まず、静的疲労強度の測定について説明する。すなわち、ガラスフィルム2と同一組成の厚み0.7mm及び0.2mmのガラス基板の表面にダイヤモンドカッターによってスクライブ線を形成した後、そのガラス基板をスクライブ線に沿って折り割って、10mm×140mmのガラス片を作成する。次に、そのガラス片の端面とスクライブ線を形成した面と反対側の表面との境界付近に所定の粗さの研磨紙で擦過傷を付けて試験片とする。
そして、支点間距離120mmに設定した支持部材で試験片を下方から支持し、その試験片の支持部の中間位置に荷重を掛けるために錘を載置して、試験片を下方に撓ませて一定の引張応力を付与する。この際、複数の試験片を製作しておき、錘の重さのみを変えて各試験片に引張応力を付与する。この状態で、室温25℃、相対湿度50%の環境下で、各試験片が破損するまでの時間と、荷重(錘の重さ)を記録する。そして、3日経過後に、試験片に破損が生じていない最大荷重からガラス片に作用する引張応力を求め、当該引張応力を静的疲労強度とする。ここで、3日経過後としたのは、それ以上経過時間を延長しても、静的疲労強度に大きな変化が見られないからである。すなわち、3日経過後と、例えば1月経過後とでは、静的疲労強度にほとんど差は見られない。
次に、3点曲げ試験法による曲げ強度の測定について説明する。静的疲労強度の測定と同様に、ダイヤモンドカッターを用いてガラスフィルム2と同一組成の厚み0.7mm及び0.2mmのガラス基板を折り割って、15mm×85mmのガラス片を製作する。次に、そのガラス片に、静的疲労強度の測定と同一の粗さの研磨紙で同様にして擦過傷を付けて試験片とする。そして、その試験片を支点間距離40mm、クロスヘッド降下速度0.5mm/分の条件で3点曲げ試験を行い、試験片が破損したときの強度を測定するとともに、ワイブルプロット分布の累積故障率50%における強度をそれぞれの試験片の曲げ強度とする。
以上の各実施例に係る試験片の諸条件は次の通りある。
1.実施例1
(1)静的疲労強度の測定用の試験片
大きさ:厚み0.7mm×縦10mm×横140mm
端面の研磨紙の研磨番手:#150
(2)3点曲げ強度の測定用の試験片
大きさ:厚み0.7mm×縦15mm×横85mm
端面の研磨紙の研磨番手:#150
2.実施例2
(1)静的疲労強度の測定用の試験片
大きさ:厚み0.7mm×縦10mm×横140mm
端面の研磨紙の研磨番手:#320
(2)3点曲げ強度の測定用の試験片
大きさ:厚み0.7mm×縦15mm×横85mm
端面の研磨紙の研磨番手:#320
3.実施例3
(1)静的疲労強度の測定用の試験片
大きさ:厚み0.7mm×縦10mm×横140mm
端面の研磨紙の研磨番手:#600
(2)3点曲げ強度の測定用の試験片
大きさ:厚み0.7mm×縦15mm×横85mm
端面の研磨紙の研磨番手:#600
4.実施例4
(1)静的疲労強度の測定用の試験片
大きさ:厚み0.7mm×縦10mm×横140mm
端面の研磨紙の研磨番手:#1000
(2)3点曲げ強度の測定用の試験片
大きさ:厚み0.7mm×縦15mm×横85mm
端面の研磨紙の研磨番手:#1000
5.実施例5
(1)静的疲労強度の測定用の試験片
大きさ:厚み0.2mm×縦10mm×横140mm
端面の研磨紙の研磨番手:#1000
(2)3点曲げ強度の測定用の試験片
大きさ:厚み0.2mm×縦15mm×横85mm
端面の研磨紙の研磨番手:#1000
1.実施例1
(1)静的疲労強度の測定用の試験片
大きさ:厚み0.7mm×縦10mm×横140mm
端面の研磨紙の研磨番手:#150
(2)3点曲げ強度の測定用の試験片
大きさ:厚み0.7mm×縦15mm×横85mm
端面の研磨紙の研磨番手:#150
2.実施例2
(1)静的疲労強度の測定用の試験片
大きさ:厚み0.7mm×縦10mm×横140mm
端面の研磨紙の研磨番手:#320
(2)3点曲げ強度の測定用の試験片
大きさ:厚み0.7mm×縦15mm×横85mm
端面の研磨紙の研磨番手:#320
3.実施例3
(1)静的疲労強度の測定用の試験片
大きさ:厚み0.7mm×縦10mm×横140mm
端面の研磨紙の研磨番手:#600
(2)3点曲げ強度の測定用の試験片
大きさ:厚み0.7mm×縦15mm×横85mm
端面の研磨紙の研磨番手:#600
4.実施例4
(1)静的疲労強度の測定用の試験片
大きさ:厚み0.7mm×縦10mm×横140mm
端面の研磨紙の研磨番手:#1000
(2)3点曲げ強度の測定用の試験片
大きさ:厚み0.7mm×縦15mm×横85mm
端面の研磨紙の研磨番手:#1000
5.実施例5
(1)静的疲労強度の測定用の試験片
大きさ:厚み0.2mm×縦10mm×横140mm
端面の研磨紙の研磨番手:#1000
(2)3点曲げ強度の測定用の試験片
大きさ:厚み0.2mm×縦15mm×横85mm
端面の研磨紙の研磨番手:#1000
なお、各実施例において、所定の粗さの研磨紙で擦過傷を付ける理由は、同一の実施例の中で、端面に形成される微小傷の大きさを同一程度に揃え、強度データのばらつきを抑えるためである。すなわち、静的疲労強度や、曲げ強度は、ガラス端面に存在する微小傷の大きさに依存するので、意図的に所定の粗さの研磨紙で加傷することで、強度データの信頼性を高めることを目的としている。
以上の条件で行った静的疲労強度と、3点曲げ試験法により得られる曲げ強度の結果を以下の表1に示す。
上記の表1の静的疲労強度と曲げ強度との比からも、所望の静的疲労強度を得るためには、少なくとも静的疲労強度の2.3倍の曲げ強度があればよいことが確認できる。なお、実施例1〜4は、厚み0.7mm及び0.2mmの試験片を用いた結果であるが、静的疲労強度及び曲げ強度は、厚みに依存しない値であるので、試験片の厚みが変化してもこの関係性に変化が生じることはない。
具体的には、厚さ0.7mmの無アルカリガラスであるガラスフィルム2(ヤング率:70GPa)を直径1mの巻芯4に巻き付ける場合、当該ガラスフィルム2の曲げ強度が、24.5MPa(数式1から求められるσ0)×2.3=56.35MPaであれば、
ガラスロール1の状態でガラスフィルム2に静的疲労による破壊が生じることはない。換言すれば、ガラスフィルム2の曲げ強度が56.35MPaであれば、巻芯4の直径を1m(厳密には、ガラスフィルム2の最小巻取り半径Rを50cm)以上に設定すればよいことになる。
ガラスロール1の状態でガラスフィルム2に静的疲労による破壊が生じることはない。換言すれば、ガラスフィルム2の曲げ強度が56.35MPaであれば、巻芯4の直径を1m(厳密には、ガラスフィルム2の最小巻取り半径Rを50cm)以上に設定すればよいことになる。
また同様に、厚さ0.1mmのガラスフィルム2を直径75mmの巻芯4に巻き付ける場合、当該ガラスフィルム2の曲げ強度が、92.5MPa(数式1から求められるσ0)×2.3=212.75MPa以上であれば、静的疲労による破壊の発生を防止することができる。換言すれば、ガラスフィルム2の曲げ強度が212.75MPaであれば、巻芯4の直径を75mm(厳密には、ガラスフィルム2の最小巻取り半径Rを37.5mm)以上に設定すればよいことになる。
更に、ガラスフィルム2の曲げ強度を向上させる観点からは、ガラスフィルム2の端面(少なくとも幅方向両端面)は、レーザー割断された切断面で構成されていることが好ましい。ここで、レーザー割断とは、図2に示すように、図示しないレーザーの照射熱による加熱点Wを走査した後、図示しない冷却手段から供給される冷却媒体(例えば、水など)による冷却点Xを走査して加熱された部位を冷却し、そのときに生じる熱応力でガラスフィルム2の端面等に形成しておいた初期クラックYを伸展させて割断線Zを形成し、その割断線Zに沿ってガラスフィルム2を切断するという手法である。このようにガラスフィルム2の端面をレーザー割断により形成された切断面で構成すれば、ガラスフィルム2の端面を微小な亀裂等の欠陥がない平滑な高強度断面にすることができる。従って、ガラスフィルム2の曲げ強度の向上に寄与し得る。なお、後述するように、ガラスフィルム2を下流側に搬送しながら、ガラスフィルム2の幅方向両端部にレーザー割断を施す場合には、レーザーによる加熱点Wおよび冷却手段による冷却点Xを固定した状態で、ガラスフィルム2を下流側に移動させることで、加熱点W及び冷却点Xをガラスフィルム2の表面に沿って走査する。
また実際に、ダイヤモンドカッターを利用して折り割った端面を有する試験片(実施例6,実施例7)と、レーザー割断した端面を有する試験片(実施例8)のそれぞれについて3点曲げ強度試験を行って曲げ強度を測定することで、レーザー割断の優位性を確認した。なお、ダイヤモンドカッターを利用して折り割った端面では、スクライブラインを刻設した部分と、実際に折り割りがなされた部分とで面の性状が相違するため、実施例6では、スクライブラインを形成した側の面に引張応力が作用するように3点曲げ強度試験を行い、実施例7では、スクライブラインを形成した側と反対側の面に引張応力が作用するように3点曲げ強度試験を行った。これらの結果を以下の表2に示す。なお、実施例6〜8の試験片は、ガラスフィルム2と同一の組成をなす同一のガラス基板から採取されたものであって、その厚みと大きさは、厚み0.7mm×幅15mm×長さ85mmである。また、曲げ強度は、上述の定義に従い、ワイブルプロット分布の累積故障率50%における強度とする。
上記の表2からも、レーザー割断された端面を有する実施例8において、最も曲げ強度が高いことが確認できる。なお、ダイヤモンドカッターを利用して折り割りを行った実施例6と実施例7を比較すれば、スクライブラインを形成した側とは反対側の面が外面側(巻芯4側と反対側の面であって、凸曲面となる側)に位置するように、ガラスフィルム2を巻き取った場合の方が曲げ強度が向上することが確認できる。
また、上記の表2に示すように、レーザー割断を利用すれば、ダイヤモンドカッターを利用した折り割りを利用する場合に比べて、数式2から得られる最小巻取り半径Rを、約3分の1以下まで小さくすることができるが認識できる。なお、表2では、ガラスフィルム2の厚みを0.7mm、ヤング率を70GPaとして、最小巻取り半径Rを算出している。
次に、上記のように構成されたガラスロールの製造装置及びその動作について説明する。
図3に示すように、ガラスロールの製造装置5は、オーバーフローダウンドロー法によってガラスフィルム2を成形するものであって、上流側から順に、成形ゾーン6、徐冷ゾーン(アニーラー)7、冷却ゾーン8、及び加工ゾーン9を備えている。
成形ゾーン6には、楔状の断面形状を有する成形体10が配置されており、この成形体10に供給される溶融ガラスを頂部から溢れ出させると共にその下端部で融合させることで、溶融ガラスからガラスフィルム2を成形するようになっている。
徐冷ゾーン7では、ガラスフィルム2を徐冷しながらその残留歪を除去(アニール処理)するようになっており、冷却ゾーン8では、徐冷されたガラスフィルム2を十分に冷却するようになっている。徐冷ゾーン7と冷却ゾーン8には、ガラスフィルム2を下方に案内する複数のローラ11が配置されている。なお、最上部のローラ11は、ガラスフィルム2の幅方向両端部を冷却する冷却ローラとして機能している。
加工ゾーン9には、ガラスフィルム2の幅方向両端部(冷却ローラの接触により中央部に比して相対的に肉厚となる耳部)を搬送方向に沿って切断(Y切断)する切断手段12が配置されている。この切断手段12は、ダイヤモンドカッターを利用してスクライブラインを形成するとともに、ガラスフィルム2の幅方向両端部を幅方向外側に引っ張ることで、幅方向両端部(耳部)をスクライブラインに沿って切断するものであってもよいが、端面の強度向上を図る観点からは、図2に示したように、レーザー割断によりガラスフィルム2の幅方向両端部を切断するものであることが好ましい。この場合、レーザー割断による切断されたガラスフィルム2の幅方向両端面の算術平均粗さRa(JIS B0601:2001に準拠)が、0.1μm以下(好ましくは、0.05μm以下)となっていることが好ましい。
また、加工ゾーン9には、巻取りローラとして機能する巻芯4が配置されており、この巻芯4に幅方向両端部(耳部)が切断されたガラスフィルム2が巻き取られ、ガラスロール1が製造されるようになっている。この際、保護シートロール13から順次保護シート3が供給され、ガラスフィルム2の外面側に保護シート3が重ねられた状態で巻芯4に巻き取られる。詳細には、保護シートロール13から保護シート3を引き出し、ガラスフィルム2の外面側に保護シート3を重ね、巻芯4の表面に沿わせるように、ガラスフィルム2と保護シート3をロール状に巻き取る。そして、所定のロール外径までガラスフィルム2を巻き取った後、図示しない切断手段でガラスフィルム2のみを幅方向に切断(X切断)する。その後、その切断したガラスフィルム2を最後まで巻き取るとともに、保護シート3のみをさらに1周以上巻き取り、保護シート3を切断する。このような一連の動作によりガラスロール1の製造が完了する。
この場合、ガラスロール1の最外層は、保護シート3で構成されるが、ガラスフィルム2を保護する観点からは、巻芯4に予め保護シート3を巻き付けておき、ガラスロール1の最内層も保護シート3で構成されるようにすることが好ましい。
また、上述のように、ガラスフィルム2の外面側に保護シート3を重ねて、ガラスフィルム2と保護シート3を巻き取る場合には、所定のロール外径に達した段階で、ガラスフィルム2と保護シート3とを同時に切断するようにしてもよい。換言すれば、保護シート3が常にガラスフィルム2の外面側に位置するように巻き取られるので、保護シート3のみを余分に巻き取らなくてもガラスロール1の最外層を保護シート3で構成することができる。
なお、ガラスフィルム2の内面側(巻芯4側の面であって、凹曲面となる側の面)に保護シート3を重ねた状態で、ガラスフィルム2と保護シート3とをロール状に巻き取ってもよい。この場合、所定のロール外径に達した段階で、ガラスフィルム2のみを幅方向に切断して最後まで巻き取った後、そのまま保護シート3をさらに1周以上巻取り、保護シート3を切断するようにすることが好ましい。
加工ゾーン9では、ガラスフィルム2を巻芯4に巻き取る際に、ガラスフィルム2の最小巻取り半径Rが、上記の数式2を満たすように、ガラスフィルム2が巻き取られるようになっている。これにより、ガラスフィルム2の最小巻取り半径Rの最適化を図り、ガラスフィルム2を巻き取って形成されるガラスロール1に静的疲労による破壊が生じることを防止するようにしている。具体的には、同一の製造条件で製造されたガラスフィルム2を適宜取り出すとともに、その取り出したガラスフィルム2を試験片として3点曲げ試験を行って曲げ強度を測定する。そして、この曲げ強度に基づいて数式2からガラスフィルム2の最小巻取り半径Rを決定する。なお、同一の製造条件に維持している限りにおいては、その製造条件で製造された他のガラスフィルム2に対して、新たに3点曲げ強度試験を行わなくとも、当該同一条件で製造されたガラスフィルム2は、概ね同程度の曲げ強度を示すことになる。従って、同一条件で製造された他のガラスフィルム2も、同一の最小巻取り半径R以上で巻き取れば、ガラスロール1に事後的に静的疲労による破壊が生じることを防止することができ、長期保存が可能となる。
ガラスフィルム2は、その薄さから可撓性に富むため、通常の方法では幅方向に折り割りをすることが難しく、図4(a)〜(c)に示す方法にて、幅方向の折り割りを行うことが好ましい。すなわち、同図(a)に示すように、ガラスフィルム2は、切断手段14により幅方向へスクライブライン15が形成された後、そのまま搬送され、切断前ローラ16をスクライブライン15が通過する。その後、同図(b)に示すように、切断後ローラ17の回転速度とガラスロール1の巻取り速度を切断前ローラ16の回転速度よりも落とし、且つ、切断ローラ18を搬送ラインから図示しない駆動手段によって上昇させることによって、撓ませておいたガラスフィルム2のスクライブライン15の形成部分を上方に持ち上げて屈曲させ、その際に生じる応力集中によって折り割りを行う。その後、切断ローラ18を下降させ、同図(c)に示すように、切断後端部が切断後ローラ17を通過した後に、ガラスロール1の巻き取り速度を上げ、巻き取りを完了させると同時にガラスロール1と巻芯4の交換を行い、その後連続して処理を行う。なお、ガラスフィルム2の幅方向の切断も、上述のレーザー割断を利用するようにしてもよい。
図5(a),(b)は、本発明の第2の実施形態に係るガラスロールの要部を示す図である。この第2の実施形態が、第1の実施形態と相違するところは、巻芯4にガラスフィルム2の端部を保持する保持溝19を設けた点にある。ガラスフィルム2を巻芯4に巻き始める際、ガラスフィルム2の端部を巻芯4に沿わせ難く、無理に沿わせると、巻き始め部分に相当するガラスフィルム2の端部に不当な応力がかかり、破損を来たす場合があるが、保持溝19を設ければこのような事態を解消することができる。詳細には、同図(a)に示すように、保持溝19にガラスフィルム2の端部を、保護シート3を折り返して覆った状態で同時に差し込んだ後、ガラスフィルム2の巻き取りを開始したり、同図(b)に示すように、保持溝19が緩衝材20で形成されている場合には、ガラスフィルム2のみを差し込んで巻き取りを開始するようにすることで、ガラスフィルム2の巻取り開始をスムーズに行うことが可能となる。
図6は、本発明の第3の実施形態に係るガラスロールに用いられる巻芯を示す側面図である。この第3の実施形態に係る巻芯4が、第1〜2の実施形態に係る巻芯4と相違するところは、巻芯4のガラスロール1からの取り外しを容易にした点にある。詳細には、巻芯4が、内円筒21と外円筒22の同心二重円状のスリーブからなり、内円筒21と外円筒22の間に弾性部材23が介在している。これにより、外円筒22を中心方向へと押圧することで弾性部材23が収縮して外円筒22が縮径するため、ガラスロール1から巻芯4を容易に取り外すことが可能となる。なお、内円筒21と外円筒22との間に弾性部材23を介在させる代わりに、内円筒21と外円筒22との間の空間を密閉し、その内部空間の流体圧力を変化させることによって、外円筒22を径方向に伸縮させる構成を採用しても同様の効果が享受できる。
図7は、本発明の第4の実施形態に係るガラスロールを示す斜視図である。この第4の実施形態に係るガラスロール1が、第1〜3の実施形態に係るガラスロール1と相違するところは、ガラスロール1の周囲を外装体24で保護した点にある。詳細には、ガラスロール1を円筒型の外装体24の内部に収容し、内部のガスを清浄なものと置換するようにしている。これにより、ガラスフィルム2の清浄性を維持できる。従って、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイ等のディスプレイ用ガラス基板などの塵埃等の付着のない高い清浄が要求される用途に対しても、その要求を満たすガラスフィルム2を提供することが可能となる。なお、クリーンルーム内にて、ガラスロール1を収容した筒体に平板上の蓋体をかしめ締結し、缶詰状に封止することによって、ガラスフィルム2の清浄性を確保するようにしてもよい。また、ガラスロール1をクリーンルーム内にてシュリンクフィルムで包装することで、清浄な状態を維持するようにしてもよい。
図8は、本発明の第5の実施形態に係るガラスロールを示す斜視図である。この第5の実施形態に係るガラスロール1が、第1〜4の実施形態に係るガラスロール1と相違するところは、ガラスロール1を横向きの姿勢(図示例では水平姿勢)で保持する台座25を設けた点にある。詳細には、巻芯4の両端から突出する軸部26を設けると共に、台座25に設けられた軸受27により巻芯4から突出する軸部26が支持されており、この状態でガラスロール1が台座25の上面から離間している。このようにすれば、ガラスロール1のガラスフィルム2が台座25の上面に直接接触しないので、ガラスロール1を直接載置し場合のように載置面側から破損するという事態を防止することができる。なお、ガラスロール1を台座25に配置した後、全体を図示しない梱包箱で覆うことが好ましい。梱包箱内部をクリーンエアで置換することによって、清浄な状態を維持することができるからである。この場合、ガラスロール1単体毎に梱包箱を有する形態でも良いし、複数のガラスロール1を1つの梱包箱に同時に梱包する形態でもよい。加えて、梱包箱内に台座25を固定し、ガラスロール1の軸部26をクレーン等で吊り下げることによって、梱包箱から出し入れを行う形態にすることにより、輸送の際に台座25が梱包箱内に強固に固定されることから、安全性に優れる。
図9は、本発明の第6の実施形態に係るガラスロールを示す斜視図である。この第6の実施形態に係るガラスロール1が、第5の実施形態に係るガラスロール1と相違するところは、巻芯4の両端部にフランジ28を設け、ガラスフィルム2が直接載置面と接触しないようにした点にある。なお、同図に例示するフランジ28の形状は円形であるが、多角形状としてもよく、この場合には、床面に載置したときのガラスロール1の転がりを防止することができる。また、フランジ28は巻芯4に着脱可能としてもよい。この場合、巻き取り、巻き戻しの際には巻芯4のみとし、輸送や保管の際にはガラスフィルム2を保護するためフランジ28を取り付けるようにすることが好ましい。さらに、輸送等の際にガラスフィルム2が巻芯4上をずれた場合には、ガラスフィルム2の端面とフランジ28が接触して破損が生じる可能性もあるので、保護シート3の幅がガラスフィルム2の幅よりも広いことが好ましい。保護シート3の幅が広いと、ガラスフィルム2が巻芯4上をずれたとしても、ガラスフィルム2の端面がフランジ28に直接接触し難くなり、ガラスフィルム2の破損を確実に防止できるからである。なお、フランジ28内面についても、緩衝作用のある部材で保護されていることが好ましい。
図10は、本発明の第7の実施形態に係るガラスロールを示す斜視図である。この第7の実施形態に係るガラスロール1が、第5〜6の実施形態に係るガラスロール1と相違するところは、ガラスロール1を縦向きの姿勢(図示例では垂直姿勢)で保持する台座29を設けた点にある。この台座29は、その上面に上方に向かって立設する柱状部30を有している。そして、この柱状部30をガラスロール1の巻芯4内へ挿入することで、ガラスロール1を台座29上に縦向きの姿勢で載置する。これにより、輸送の際にガラスロール1が揺れたとしても、ガラスロール1は柱状部30によって固定されるため、ガラスロール同士が衝突することに起因するガラスフィルム2の破損を防止することができる。柱状部30は台座29から着脱可能であることが好ましい。着脱可能とすることにより、ガラスロール1の積み込みや積み下ろしを容易にすることが可能となる。柱状部30は、ガラスロール1を載置した場合に、ガラスロール1同士が衝突しない程度の間隔で立設される。輸送中に振動するのを防止するために、ガラスロール1間に緩衝材を充填してもよい。台座29には、フォークリフト用の孔が設けられることが好ましい。また、図示しない箱体を設けることにより、より厳重に梱包することが可能となる。
なお、本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく、種々の形態で実施することができる。例えば、ガラスフィルム2の端面を樹脂製フィルム等によって保護してもよい。この場合、ガラスフィルム2の端面から1〜2cmの領域に樹脂製フィルムを重ねて巻き取ることによってガラスロール1を作成する。さらに、粘着性の樹脂製フィルムを使用すると、ガラスフィルム2の端面にクラックが発生したとしても、クラックが伸展するのを防止することができる。また、ガラスフィルム2の端面を樹脂製フィルムで保護するのに換えて、端面から1〜2cmの領域に保護膜をコーティングしてもよい。保護膜としては例えば、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリビニル、ポリエチレンポリエーテルイミド、ポリアミド、ポリアクリレート、ポリメタクリレート、ポリシロキサン、ポリビニルアルコール、ポリ酢酸ビニル、セルロース基材重合体、エポキシ樹脂、ポリウレタン、フェノール樹脂、メラミン樹脂、ユリア樹脂などを利用することができる。これらの保護膜は噴霧塗布やローラなどによる塗布または前述の樹脂フィルムの貼着などで付与することができる。
また、ガラスフィルム2の巻き取り開始時(始端)と巻き取り終了時(終端)に、樹脂製のフィルムを取着するようにしてもよい。このようにすれば、ガラスフィルムの始端と終端が樹脂製のフィルムによって保護される。そのため、ガラスロール1からガラスフィルム2の始端や、終端を直接把持して各種工程に供給する場合でも、ガラスフィルム2に破損が生じ難くなる。樹脂製のフィルムは、ガラスフィルム2の始端部と終端部にそれぞれ1〜2cm程度重ねて取着した後巻き付けを行い、ガラスロール1とする。樹脂製のフィルムの長さは、特に限定されず、例えば、ガラスロール1の外周1周分の長さに設定することが挙げられる。また、樹脂製のフィルムは、粘着性を持つことが好ましく、弾性率がガラスフィルム2よりも小さいことが好ましい。
また、図3では、保護シートロール13をガラスフィルム2の下方に配置し、上方へと保護シート3を引っ張り出す形態を例示しているが、保護シートロール13をガラスフィルム2の上方に配置し、下方へと保護シート3を引っ張り出す形態でもよい。また、図3では、成形部から略鉛直下方に搬送されてくるガラスフィルム2を支持ローラで下方から支持しながら湾曲させて略水平姿勢に変更した後、当該姿勢で搬送されるガラスフィルム2を巻き取る形態を例示しているが、略鉛直方向下方に搬送されてくるガラスフィルム2をそのままの姿勢で巻き取る形態としてよい。
また、図3では、成形から巻き取りまで連続して行う長尺物の巻き取りの形態について説明を行ったが、短尺物の巻き取りを行う場合は、先に所定長毎にガラスフィルム2を切断した後、その切断した複数のガラスフィルム2をバッチ処理で巻き取るようにしてもよい。また、複数の短尺物を1つのガラスロール1として巻き取るようにしてもよい。
また、上述では、ガラスフィルム2をオーバーフローダウンドロー法により成形する場合を説明したが、スロットダウンドロー法や、リドロー法により成形したものであってもよい。
また、ガラス基板の洗浄や乾燥等の処理を行う場合に、従来の矩形状のガラス基板では、1枚1枚個別に搬送することしかできなかったが、ガラスフィルム2をロール状に巻き取ったガラスロール1の状態では、ロール・ツー・ロール方式での連続処理を行うことができる。例えば、図11に示す方法により洗浄工程S1、乾燥工程S2、除電工程S3をロール・ツー・ロール方式により連続して処理を行うことができる。ガラスフィルム2は可撓性を有するため、洗浄工程S1において、洗浄槽に浸漬させることも可能である。本発明に係るガラスロール1をロール・ツー・ロール方式の連続処理を行う場合、図12に示すように、ガラスロール1を立てた状態で行うことが好ましい。ガラスフィルム2は樹脂フィルムと比較して、剛性が高いため、シートを立てた状態でロール・ツー・ロール方式を行うことができる。立てた状態で行うと、洗浄工程終了後に水切れがよく、また、搬送ローラ31とガラスフィルム2の表面とが接触しないため、傷の発生をより確実に防止することができる。尚、図12の処理方法において、ガラスフィルム2がばたつく場合は、ガラスフィルム2の上方を適宜図示しない搬送ローラを設けて支持するようにしてもよい。
このとき洗浄後の乾燥が不十分なガラスロール1を、水分を極端に嫌う工程で使用する場合、ガラス表面に吸着した水分を使用前に除去する必要があるため、当該工程にガラスロール1を投入する前にロール状態で十分に乾燥する必要がある。この場合、図13に示すように、エンボス加工を施す等により表面に凹凸が形成された保護シート3を使用することが好ましい。保護シート3の全面がガラスフィルム2と接触しないため通気性に優れ、より乾燥させ易くすることができるからである。また、巻芯4についても、孔やスリット、メッシュを設けることによって、通気性に優れる構造とすることが好ましい。加えて、巻芯4の中空部にヒータを配置し、巻芯4内部から加熱することによって乾燥させることが好ましい。乾燥後は、ガラスロール1を例えば図7に示す外装体24内に密閉し、内部に乾燥剤等を投入することにより、乾燥状態を維持することができる。また、ガラスロール1の端面に、シート状乾燥剤(例えばシリカゲル含有シート等)を設け、防湿性フィルム(金属膜蒸着フィルム等)で覆うことも可能である。
1 ガラスロール
2 ガラスフィルム
3 保護シート
4 巻芯
6 成形ゾーン
7 徐冷ゾーン
8 冷却ゾーン
9 加工ゾーン
10 成形体
11 ローラ
12 切断手段(Y切断用)
13 保護シートロール
14 切断手段(X切断用)
16 切断前ローラ
17 切断後ローラ
18 切断ローラ
2 ガラスフィルム
3 保護シート
4 巻芯
6 成形ゾーン
7 徐冷ゾーン
8 冷却ゾーン
9 加工ゾーン
10 成形体
11 ローラ
12 切断手段(Y切断用)
13 保護シートロール
14 切断手段(X切断用)
16 切断前ローラ
17 切断後ローラ
18 切断ローラ
Claims (5)
- ガラスフィルムをロール状に巻き取ったガラスロールであって、
前記ガラスフィルムの幅方向端面を含む幅方向端部領域のみを保護する樹脂製フィルムを備えていることを特徴とするガラスロール。 - 前記樹脂製フィルムが、前記ガラスフィルムの前記幅方向端面から1〜2cmの領域に重ねられていることを特徴とする請求項1に記載のガラスロール。
- 前記樹脂製フィルムが、前記ガラスフィルムに接着されていることを特徴とすることを特徴とする請求項1又は2に記載のガラスロール。
- 前記ガラスフィルムの幅方向端面が切断面で形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のガラスロール。
- 前記切断面が、レーザー割断された面であることを特徴とする請求項4に記載のガラスロール。
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