JP5782510B2 - 半導体集積回路 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体集積回路に関し、特に、ダイナミック回路を備えた半導体集積回路に関する。
従来、半導体集積回路として、図15に示すような半導体記憶装置が知られている。この半導体記憶装置では、ワードドライバ600によって、複数のワード線WL<0>…WL<n>(nは1以上の整数)のうちいずれかが選択されて、選択されたワード線がアクティブになることでメモリセル610のデータがビット線BIT<0>,NBIT<0>に出力される。そして、ビット線BIT<0>,NBIT<0>に出力されたデータがセンスアンプ620で増幅され、出力信号DO<0>として外部に出力される。どのワード線が選択されるかは、アドレス信号Addressおよびロウデコーダ630の出力によって決定されるが、ロウデコーダ630の出力にノイズが生じると、ワード線が多重選択されるおそれがある。複数のワード線が選択されると、各ワード線に接続されているメモリセル610から出力されたデータが、ビット線上で衝突するため、半導体記憶装置が誤動作してしまう。
ロウデコーダには、出力の高速化のために、ダイナミック回路が用いられることが多いが、ダイナミック回路を用いると、出力にノイズが生じやすいという欠点がある。そこで、ロウデコーダの出力に生じるノイズを低減するために、ダイナミック回路を用いたロウデコーダにおいて、出力ノードの電圧を保持する保持回路を設けているものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−318727号公報
近年、半導体記憶装置における技術動向の変化により、デコーダの出力に生じるノイズがある程度許容される半導体記憶装置が用いられつつある。例えば、図16に示すように、グローバルビット線GBL<0>,NGBL<0>と、バンク640内のローカルビット線LBL<0>,NLBL<0>とがバンク選択回路650を介して接続された階層ビット線構造の半導体記憶装置が知られている。
この半導体記憶装置は、バンクデコーダ660の出力に生じたノイズによって、選択ワード線WL_BNK0_<0>以外の非選択ワード線WL_BLK1_<0>がアクティブになっても、誤動作しないようになっている。非選択ワード線WL_BLK1_<0>がアクティブになっても、バンク選択信号BNK<1>にはノイズがのらないため、バンク選択回路650は動作せず、非選択バンクに接続されているローカルビット線LBL<0>,NLBL<0>が、グローバルビット線GBL<0>,NGBL<0>に接続されないからである。
このような半導体記憶装置では、デコーダの出力ノイズがある程度許容されるものの、出力がエラーとなると誤動作する可能性がある。したがって、半導体記憶装置のデコーダに、上記特許文献1の半導体集積回路を用いることは有効であるように思える。ところが、特許文献1の技術を用いると、出力信号のノイズを低減することはできるが、出力信号が論理遷移するタイミングが遅くなったり、論理遷移するスピードが遅くなるといった、出力信号の高速化が妨げられる。これにより、半導体記憶装置において、メモリセルからのデータの読み出し速度が遅くなる等の問題が生じてしまう。
かかる点に鑑みて、本発明は、半導体集積回路において、出力信号のノイズをすばやく除去することができ、出力信号の高速化を実現することを課題とする。
上記課題を解決するため本発明によって次のような解決手段を講じた。例えば、半導体集積回路は、複数の入力信号および第1のクロック信号を受けて、第1のダイナミックノードのレベルを制御する第1のダイナミック回路と、第2のダイナミックノードと第1の電源との間に設けられ、第1のダイナミックノードのレベルに応じて導通制御される第1のトランジスタと、第2のダイナミックノードと第1の電源との間に、第1のトランジスタと直列に設けられ、第2のクロック信号に応じて導通制御される第2のトランジスタと、第2のダイナミックノードのレベルに応じた論理値の出力信号を出力する第2のダイナミック回路とを備える。第1のダイナミック回路は、複数の入力信号が第1の状態であるときは、第1のダイナミックノードのレベルを、第1のトランジスタを導通させる第1のレベルに保つ一方、複数の入力信号が第1の状態以外の第2の状態であるときは、第1のダイナミックノードのレベルを、第1のクロック信号に応じて、第1のレベルと、第1のトランジスタを導通させない第2のレベルとに切り替える。第2のダイナミック回路は、第2のダイナミックノードと第2の電源との間に設けられ、複数の入力信号が第2の状態であり、かつ第1のダイナミックノードのレベルが第1のレベル以外であるとき、第2のダイナミックノードを第2の電源に接続することで、第2のダイナミックノードのレベルを補償する補償回路を有する。
これによると、第1および第2のトランジスタが導通すると、第2のダイナミックノードは第1の電源に接続される。第1のトランジスタは、第1のダイナミックノードのレベルが第2のレベルであるときに非導通状態となる。また、補償回路は、複数の入力信号が第2の状態であり、第1のダイナミックノードのレベルが第1のレベル以外であるときに動作して、第2のダイナミックノードと第2の電源とを接続する。
ここで、第2のダイナミックノードのレベルが、第2の電源で示されるレベルであり、第2のトランジスタが導通状態であるとする。この場合、複数の入力信号が第2の状態であれば、第1のダイナミックノードのレベルが第1のレベルから第2のレベルに完全に切り替わるまで、第1のトランジスタは導通しているため、第2のダイナミックノードは、第1の電源に接続される。したがって、第2のダイナミックノードのレベルは変化する。このとき、第1のダイナミックノードのレベルが第1および第2のレベルの間の状態にあるため、補償回路が動作して、第2のダイナミックノードのレベルが補償される。したがって、第2のダイナミックノードのレベルは、変化前の状態にすぐに戻る。つまり、第2のダイナミックノードのレベルが変化することによって生じるノイズは、短時間で除去されるため、出力信号がエラーとなることはない。
また、第1および第2のトランジスタが導通状態であり、第2のダイナミックノードと第1の電源とが接続されている場合には、補償回路は動作しない。この場合、第2のダイナミックノードには、第2の電源から電圧が供給されることがないため、第2のダイナミックノードのレベルが、第2の電源で示されるレベルから第1の電源で示されるレベルに切り替わる時間が短くて済む。つまり、出力信号の論理値が変化するタイミングが早くなるとともに、その変化を高速化することができる。
好ましくは、上記半導体集積回路は、第1のダイナミックノードと第2の電源との間に設けられ、第1のダイナミックノードのレベルが第1のレベルである場合に、第1のダイナミックノードのレベルを第1のレベルに保持する保持回路を備えている。
これによると、第1のダイナミックノードにノイズ等が生じることによって、第1のダイナミックノードのレベルが、第1のレベルから微少に変化するのを抑制することができる。したがって、第1のトランジスタの導通状態を安定させることができるため、第2のダイナミックノードのレベルが、第2の電源によって示されるレベルから第1の電源によって示されるレベルになるまでの時間を短縮することができる。これにより、出力信号のさらなる高速化を図ることができる。
本発明によると、出力信号のノイズをすばやく除去できるとともに、出力信号を高速化することができる。
図1は、第1の実施形態に係る半導体集積回路の構成を示す回路図である。 図2は、第1の実施形態に係る半導体集積回路の動作を示すタイミングチャートである。 図3は、第1の実施形態の半導体集積回路の比較例を示す回路図である。 図4は、図3の半導体集積回路の動作を示すタイミングチャートである。 図5は、図3の半導体集積回路の別の動作を示すタイミングチャートである。 図6は、第1の実施形態に係る半導体集積回路の変形例を示す回路図である。 図7は、第2の実施形態に係る半導体集積回路の構成を示す回路図である。 図8は、第3の実施形態に係る半導体集積回路の構成を示す回路図である。 図9は、第4の実施形態に係る半導体集積回路の構成を示す回路図である。 図10は、第5の実施形態に係る半導体集積回路の構成を示す回路図である。 図11は、第5の実施形態に係る半導体集積回路の変形例を示す回路図である。 図12は、第6の実施形態に係る半導体集積回路の構成を示す回路図である。 図13は、第7の実施形態に係る半導体集積回路の構成を示す回路図である。 図14は、第7の実施形態に係る半導体集積回路の変形例を示す回路図である。 図15は、一般的な半導体記憶装置の構成を示す回路図である。 図16は、階層ビット線構造の半導体記憶装置の構成を示す回路図である。
<第1の実施形態>
図1は、第1の実施形態に係る半導体集積回路の構成を示す回路図である。図1の半導体集積回路は、例えばアドレスデコーダであり、入力される、複数のアドレス信号に応じて、所望の論理値の信号OUTを出力する。具体的に、アドレス信号AD[0],AD[1],AD[2]がすべてLOW(第1の状態)のときに、クロック信号CLKがLOWからHIGHに変化すると、出力信号OUTがLOWからHIGHに変化する。一方、アドレス信号AD[0],AD[1],AD[2]のいずれか一つでもHIGH(第2の状態)の場合は、出力信号OUTはLOWに保たれる。このアドレスデコーダは、第1のダイナミック回路10と、第1のトランジスタであるNMOSトランジスタTJ1と、第2のトランジスタであるNMOSトランジスタTD2と、第2のダイナミック回路20と、保持回路30と、インバータ40とを備えている。
第1のダイナミック回路10は、第1のダイナミックノードML1をプリチャージする第1のプリチャージ回路100と、NMOS並列回路110と、NMOSトランジスタTD1とで構成することができる。
第1のプリチャージ回路100は、第2の電源である電源電圧と、第1のダイナミックノードML1との間に接続され、クロック信号CLKに同期して導通制御されるPMOSトランジスタTPC1を有する。
NMOS並列回路110は、第1のダイナミックノードML1とNMOSトランジスタTD1との間に接続され、アドレス信号AD[0],AD[1],AD[2]に応じて、それぞれ導通制御されるNMOSトランジスタTIN1,TIN2,TIN3を有している。
NMOSトランジスタTD1は、NMOS並列回路110と第1の電源である接地電位との間に接続され、クロック信号CLKに同期して導通制御される。
以上のように、第1のダイナミック回路10において、アドレス信号AD[0],AD[1],AD[2]がすべてLOWであれば、第1のダイナミックノードML1のレベルはHIGH(第1のレベル)に維持される。一方、アドレス信号AD[0],AD[1],AD[2]のいずれか1つがHIGHであるとき、第1のダイナミックノードML1は、クロック信号CLKがHIGHになれば、LOW(第2のレベル)になり、クロック信号CLKがLOWになれば、HIGHになる。
NMOSトランジスタTJ1,TD2は、第2のダイナミックノードML2と接地電位との間に、直列接続されている。NMOSトランジスタTJ1は、第1のダイナミックノードML1のレベルに応じて導通制御される。NMOSトランジスタTD2は、クロック信号CLKに同期して導通制御される。なお、NMOSトランジスタTJ1は、第2のダイナミックノードML2とNMOSトランジスタTD2との間に接続されていてもよい。
第2のダイナミック回路20は、第2のダイナミックノードML2と補償回路200と第2のプリチャージ回路210とを有している。補償回路200は、電源電圧と第2のダイナミックノードML2との間に接続された、第3のトランジスタであるPMOSトランジスタTECUで構成することができる。PMOSトランジスタTECUは、アドレス信号AD[0],AD[1],AD[2]がNOR回路202によって論理演算された結果を受けて、導通制御される。つまり、PMOSトランジスタTECUは、アドレス信号AD[0],AD[1],AD[2]のいずれか1つがHIGHのときに導通する。
第2のプリチャージ回路210は、第2のダイナミックノードML2をHIGHにプリチャージするものであり、例えば、電源電圧と第2のダイナミックノードML2との間に接続され、クロック信号CLKに同期して、導通制御されるPMOSトランジスタTPC2で構成される。
保持回路30は、電源電圧と第1のダイナミックノードML1との間に直列接続された3つのPMOSトランジスタ306〜310で構成することができる。第5のトランジスタであるPMOSトランジスタ306,308,310は、アドレス信号AD[0],AD[1],AD[2]に応じて、それぞれ導通制御される。PMOSトランジスタ306〜310はそれぞれ、直列接続されていればよい。また、第5のトランジスタを、1つのPMOSトランジスタで構成してもよい。この場合、アドレス信号AD[0],AD[1],AD[2]を受けるNOR回路の出力を、そのPMOSトランジスタのゲートに入力すればよい。
インバータ40は、第2のダイナミックノードML2のレベルを反転した論理値の出力信号OUTを出力する。
次に、図1に示すアドレスデコーダの動作について、図2を用いて説明する。時刻t0から時刻t2の期間において、アドレス信号AD[0],AD[1],AD[2]のいずれか1つがHIGHであり、それ以外の期間では、これら全てがLOWであるとする。つまり、時刻t0から時刻t2の期間では、アドレスがミスしている状態であり、時刻t2以降では、アドレスがヒットしている状態である。
時刻t0以前において、NMOSトランジスタTIN1,TIN2,TIN3はすべて非導通状態である。時刻t0以前は、クロック信号CLKはLOWであるため、NMOSトランジスタトランジスタTD1,TD2は非導通状態、PMOSトランジスタTPC1,TPC2は導通状態となっている。したがって、第1および第2のダイナミックノードML1,ML2はそれぞれ、HIGHにプリチャージされている。これにより、出力信号OUTはLOWとなっている。また、第1のダイナミックノードML1がHIGHに保たれていることにより、NMOSトランジスタTJ1は導通状態になっている。
時刻t0において、クロック信号CLKがHIGHになると、NMOSトランジスタTD1が導通状態となる。また、時刻t0では、NMOSトランジスタTIN1,TIN2,TIN3のいずれか1つが導通状態となる。したがって、第1のダイナミックノードML1はHIGHからLOWにディスチャージされる。これとほぼ同時に、NMOSトランジスタTD2が導通するため、第2のダイナミックノードML2のディスチャージが開始される。これにより、第2のダイナミックノードML2の電荷が引き抜かれるため、そのレベルがLOWとなり、第2のダイナミックノードML2にノイズが発生する。結果として、出力信号OUTにノイズが現れることになる。
第1のダイナミックノードML1のレベルがHIGHからLOWに変化すると、NMOSトランジスタTJ1が非導通状態となるため、第2のダイナミックノードML2のディスチャージが停止する。また、時刻t0から時刻t2の期間では、アドレス信号AD[0],AD[1],AD[2]のいずれか1つがHIGHであるため、補償回路200によって第2のダイナミックノードML2に電源電圧が供給される。これにより、第2のダイナミックノードML2のレベルが補償されてすぐにHIGHに戻るため、ノイズが短時間でなくなることになる。つまり、第2のダイナミックノードML2にノイズが発生しても、出力信号OUTがエラーとなることがない。
時刻t1で、クロック信号CLKがLOWになると、NMOSトランジスタTD1,TD2が非導通状態となるため、第1および第2のダイナミックノードML1,ML2のレベルはともにHIGHに維持される。
時刻t2で、アドレス信号AD[0],AD[1],AD[2]がすべてLOWになると、NMOSトランジスタTIN1,TIN2,TIN3の全てが非導通状態となる。そして、NMOSトランジスタTD2が導通状態となるため、第2のダイナミックノードML2のディスチャージが開始される。このとき、アドレス信号AD[0],AD[1],AD[2]がすべてLOWであるため、補償回路200は動作しない。したがって、第2のダイナミックノードML2のディスチャージがスムーズに行われるため、そのレベルはすぐにLOWになる。つまり、出力信号OUTが論理遷移するタイミングおよび論理遷移の速度が早くなる。以降、アドレスがヒットしている間、第2のダイナミックノードML2および出力信号OUTは、クロック信号CLKに応じて論理遷移する。
図3は、図1の比較例であるアドレスデコーダの構成を示す回路図である。図1および図3における共通の符号は、同一の構成要素を示すため、その説明を省略する。
図3において、NMOSトランジスタTKP1は、図1に示す保持回路30に相当する。また、図3の構成では、NMOSトランジスタTJ1とTD2との接続順が、図1の構成と逆になっている。さらに、図3の構成には、図1に示す補償回路200ではなく、第2のダイナミックノードML2のレベルを保持するための保持回路220が設けられている。この保持回路220は、特許文献1に開示されている構成に採用されている回路と同様であり、第2のダイナミックノードML2に生じるノイズの低減を目的としたものである。具体的に、保持回路220は、電源電圧と第2のダイナミックノードML2との間に接続され、インバータ40の出力に応じて導通制御されるPMOSトランジスタTKP2で構成される。これらの相違点についての、図1の構成によるメリットについては後述する。
図3に示すアドレスデコーダでは、PMOSトランジスタTKP2のサイズを大きくすることで、第2のダイナミックノードML2に生じるノイズをより低減することができる。ここで、NMOSトランジスタTKP2のサイズを大きくした場合の動作について、図4を用いて説明する。なお、図4において、アドレス信号AD[0],AD[1],AD[2]の状態およびクロック信号CLKが論理遷移するタイミングは、図2の場合と同様とする。
時刻t0まで、クロック信号CLKはLOWであるため、第1および第2のダイナミックノードML1,ML2はそれぞれ、HIGHにプリチャージされている。したがって、出力信号OUTはLOWとなっている。また、PMOSトランジスタTKP2およびNMOSトランジスタTJ1は、ともに導通状態になっている。
時刻t0において、クロック信号CLKがHIGHになると、第1および第2のダイナミックノードML1,ML2がディスチャージされる。第1のダイナミックノードML1のレベルがLOWになるまで、第2のダイナミックノードML2のディスチャージは行われるが、PMOSトランジスタTKP2が導通しているため、第2のダイナミックノードML2の変化はわずかで済む。やがて、第1のダイナミックノードML1のレベルがLOWになり、NMOSトランジスタTJ1が非導通状態になると、第2のダイナミックノードML2のディスチャージが停止して、そのレベルが元に戻る。このように、第2のダイナミックノードML2のレベルの変化が少なく、レベルの反転が起こらないため、出力信号OUTにはノイズが現れない。
時刻t1で、クロック信号CLKがLOWになると、NMOSトランジスタTD1,TD2が非導通状態となるため、第1のダイナミックノードML1のレベルはHIGHになり、第2のダイナミックノードML2のレベルはHIGHのまま維持される。第2のダイナミックノードML2がHIGHであるため、保持回路220は動作を続ける。
時刻t2で、NMOSトランジスタTIN1,TIN2,TIN3のすべてが非導通状態となるとともに、クロック信号CLKがHIGHになると、第2のダイナミックノードML2のディスチャージが開始される。このとき、PMOSトランジスタTKP2が導通しているため、第2のダイナミックノードML2の電荷が引き抜かれるのに時間がかかる。つまり、図1の構成と比べて、出力信号OUTの論理遷移のタイミングおよび論理遷移の速度が遅くなる。したがって、図3に示すアドレスデコーダを、半導体記憶装置に適用すると、データの読み出し速度の低下等を招くことになる。
また、図3のアドレスデコーダにおいて、例えば低電圧動作を行う場合、PMOSトランジスタTKP2のサイズを大きくすると、時刻t2以降で、第2のダイナミックノードML2のレベルが反転せず、誤動作する可能性がある。
このように、図3のアドレスデコーダでは、PMOSトランジスタTKP2のサイズを大きくした場合に問題が生じる。
一方、図3に示すアドレスデコーダのPMOSトランジスタTKP2のサイズを小さくした場合の動作について、図5を用いて説明する。なお、図4および図5において、アドレス信号AD[0],AD[1],AD[2]およびクロック信号CLKが論理遷移するタイミングは同じである。
時刻t0において、クロック信号CLKがHIGHになると、第2のダイナミックノードML2のディスチャージが開始される。第2のダイナミックノードML2のレベルがHIGHである間、電源電圧がPMOSトランジスタTKP2を介して第2のダイナミックノードML2に供給されるが、PMOSトランジスタTKP2のサイズが小さいため、第2のダイナミックノードML2のレベルはすぐにLOWになる。第2のダイナミックノードML2のレベルがLOWになると、PMOSトランジスタTKP2が完全に非導通状態になるため、そのレベルをHIGHに戻すことができなくなる。つまり、本来、HIGHに維持すべき第2のダイナミックノードML2のレベルが、しばらくの間LOWになることで、出力信号OUTがHIGHのままとなり、エラーとなってしまう。
時刻t2において、クロック信号CLKが再びHIGHになると、第2のダイナミックノードML2がディスチャージされる。このとき、PMOSトランジスタTKP2のサイズが小さく能力が低いため、第2のダイナミックノードML2のレベルは比較的早くLOWとなる。したがって、図4の場合と比べて出力信号OUTは比較的高速化される。
このように、図3のアドレスデコーダにおいて、PMOSトランジスタTKP2のサイズを小さくした場合、出力信号OUTがエラーとなる問題がある。なお、図3において、第1のダイナミックノードML1の負荷容量が多い場合におけるタイミングチャートは、図5と同様となる。
以上のように、特許文献1の技術を採用した図3のアドレスデコーダでは、ノイズを低減しようとすると出力信号OUTの高速化が妨げられる一方、出力信号OUTの高速化を図ると出力がエラーとなってしまうという問題があり、これらはトレードオフの関係にある。
これに対して、本実施形態に係るアドレスデコーダでは、上述したように、出力信号OUTにノイズが現れるものの、出力信号OUTはエラーとはならず、しかも、出力信号OUTを高速化することができる。つまり、本実施形態に係るアドレスデコーダは、上述したようなトレードオフの問題を解決できるため、特に、図16に示すような、ノイズケアフリーの半導体記憶装置に好適である。
なお、図1に示すアドレスデコーダに、図3に示す保持回路220を設けてもよい。図3のアドレスデコーダでは、アドレス信号AD[0],AD[1],AD[2]のいずれか1つがHIGHである場合に、第2のダイナミックノードML2のレベルがLOWとなった後、そのレベルをHIGHに戻すために保持回路220が必要である。しかし、図1のアドレスデコーダでは、アドレス信号AD[0],AD[1],AD[2]のいずれか1つがHIGHのとき、補償回路200によって、第2のダイナミックノードML2のレベルが補償されるため、図3に示す保持回路220はなくてもよい。
また、一般的には、アドレス信号AD[0],AD[1],AD[2]として、半導体記憶装置に入力されるアドレス信号を、ラッチ回路によってラッチされた信号を用いるが、本実施形態のように、アドレス信号AD[0],AD[1],AD[2]をそのまま使用してもよい。この場合、アドレス信号AD[0],AD[1],AD[2]によって、出力信号OUTの立ち下がりエッジのタイミングを調整することができるため、出力信号OUTのパルス幅を調整することが可能である。
また、本実施形態では、補償回路200によって、出力信号OUTに生じるノイズはグリッジ程度で済むことから、NMOSトランジスタTD2のゲート幅を大きくしてもよく、その閾値電圧を下げてもよい。これらにより、NMOSトランジスタTD2の動作電流を増やすことができるため、出力信号OUTをさらに高速化することができる。
また、補償回路200によって、第2のダイナミックノードML2のレベルが確実に補償されるため、NMOSトランジスタTD2が導通するのに先立ち、あらかじめ第2のダイナミックノードML2をある程度降圧させて動作させることが可能となる。これにより、第2のダイナミックノードML2から引き抜くべき電荷量が減るため、出力信号OUTのさらなる高速化を実現できる。また、PMOSトランジスタTPC2に低い電源電圧を接続し、第2のダイナミックノードML2を、あらかじめ低い電圧にプリチャージすることで、第2のダイナミックノードML2の充放電に係る電荷量が減るため、低消費電力化を実現することが可能である。
また、図1において、NMOSトランジスタTD1,TD2に入力されるクロック信号CLK、およびPMOSトランジスタTPC1,TPC2に入力されるクロック信号CLKは、必ずしも同一の信号である必要はない。例えば、異なるクロック生成回路等から出力された信号でもよい。
図3に示す構成では、保持回路であるPMOSトランジスタTKP1が第2のダイナミックノードML2に接続されているが、図1に示す構成では、保持回路30は、第2のダイナミックノードML2に接続されていない。したがって、図1に示す構成では、図3に示す構成よりも、第2のダイナミックノードML2の負荷容量を低減することができる。そのため、第2のダイナミックノードML2のレベルのHIGHからLOWへの論理遷移をさらに高速化することができる。
また、図3に示す構成では、PMOSトランジスタTKP1は、第2のダイナミックノードML2のノイズの影響を受けやすいため、第2のダイナミックノードML2に生じるノイズによっては誤動作するおそれがある。第2のダイナミックノードML2にノイズが生じると、PMOSトランジスタTKP1がオンするおそれがあり、本来LOWに維持すべき第1のダイナミックノードML1のレベルが、HIGHになる可能性がある。これに対して、図1の構成では、保持回路30は、アドレス信号AD[0],AD[1],AD[2]によって導通制御されるため、第2のダイナミックノードML2のノイズの影響を受けることがない。したがって、図1の構成によれば、上述したような誤動作の可能性が低くなる。すなわち、出力信号OUTの信頼性を向上させることができる。
また、アドレス信号AD[0],AD[1],AD[2]がすべてLOWであり、第1のダイナミックノードML1をHIGHに保つ必要がある場合に、図1に示す構成では、図3に示す構成に比べて、第1のダイナミックノードML1に生じる、カップリングなどによるノイズを防止できる。したがって、NMOSトランジスタTJ1のゲートを、安定してHIGHに保つことができるため、第2のダイナミックノードML2のレベルをHIGKからLOWにすばやく変化させることができる。
また、図1に示す構成では、クロック信号CLKによって導通制御されるNMOSトランジスタTD2を、図3に示すNMOSトランジスタTD2よりも第2のダイナミックノードML2に近づけて配置している。これにより、クロック信号CLKがLOWからHIGHになったときに、第2のダイナミックノードML2のレベルをすみやかに変化させることができるため、出力信号OUTの高速化を図ることができる。
また、図3の構成では、第1のダイナミックノードML1の負荷容量が大きい場合、NMOSトランジスタTD2が導通状態となったときに、LOWになるべき第1のダイナミックノードML1のレベルがLOWになりにくくなる。この場合、第2のダイナミックノードML2に大きなノイズが発生して、保持回路220のPMOSトランジスタTKP2が完全に非導通状態となって誤動作してしまう。つまり、出力信号OUTがエラーとなってしまう。
これに対して、図1の構成では、第2のダイナミックノードML2に大きいノイズが発生した場合でも、図2に示すように、すぐにノイズが除去される。したがって、第1のダイナミックノードML1に多くの論理回路を組み込むことが可能となるため、回路規模の縮小や、論理段数の削減を図ることができる。これにより、アドレスデコーダの小面積化、動作の高速化、および低消費電力化を同時に実現できる。
また、図3に示す構成では、保持回路220は、第2のダイナミックノードML2のレベルがHIGHである間、つまり、図4における時刻t0から時刻t2まで期間、および時刻t2以降の一部の期間において動作する。一方、図1に示す構成では、補償回路200は、アドレス信号AD[0],AD[1],AD[2]のいずれか1つがHIGHであるとき動作する。つまり、図1に示す補償回路200は、図2における時刻t0から時刻t2の期間において、第1のダイナミックノードML1のレベルがHIGH以外であるときに動作するため、NMOSトランジスタTD2とNMOSトランジスタTJ1とを経由して、接地電位と電源電圧との間に流れる電流パスが存在しないため、低消費電力化を図ることができる。
また、図1の構成では、図3に示す保持回路220がなく、NMOSトランジスタTD2およびNMOSトランジスタTJ1が導通状態になるとき、電源電圧と第2のダイナミックノードML2とを接続するトランジスタが存在しないため、低電圧動作時において誤動作することがない。また、低電圧動作時において、より低い電圧での動作が可能となる。
なお、図6に示すように、第2のダイナミックノードML2に、第2のプリチャージ回路210の代わりに、ラッチ回路230を接続してもよい。これにより、ラッチ回路230によって、第2のダイナミックノードML2のレベルを保持することができる。したがって、保持されたレベルを用いることで、第2のダイナミックノードML2のレベルを戻すためのリセット動作が不要となるため、低消費電力化を図ることができる。
<第2の実施形態>
図7は、第2の実施形態に係る半導体集積回路の構成を示す回路図である。図1および図7における共通の符号は、同一の構成要素を示すため、その説明を省略する。図1および図7の相違点は、図1の保持回路30の代わりに、保持回路30Aを設け、この保持回路30Aの導通制御を、補償回路200への入力信号によって行っている点である。
具体的に、保持回路30Aは、第5のトランジスタであるPMOSトランジスタTECU2と、NOT回路302Aとで構成することができる。PMOSトランジスタTECU2は、電源電圧と第1のダイナミックノードML1との間に接続されている。
PMOSトランジスタTECU2は、PMOSトランジスタTECUへの入力信号が、NOT回路302Aによって反転された信号を受けて、導通制御される。したがって、PMOSトランジスタTECU2は、PMOSトランジスタTEUCが非導通状態のときに導通する。
以上、本実施形態においても、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。さらに、本実施形態によると、図1の構成に比べて、アドレス信号AD[0],AD[1],AD[2]の負荷容量を低減することができる。
<第3の実施形態>
図8は、第3の実施形態に係る半導体集積回路の構成を示す回路図である。図1および図8における共通の符号は、同一の構成要素を示すため、その説明を省略する。図8に示す構成では、アドレス信号AD[0],AD[1],AD[2]のうちの1つを、リセット信号RESETに変更し、第2のプリチャージ回路210を省略している点が図1の構成と異なる。なお、図8において、図1に示す保持回路30を簡略化して記載している。
PMOSトランジスタTECUは、リセット信号RESETがアクティブであるときに導通する。リセット信号RESETは、第2のダイナミックノードML2のレベルを、初期値であるHIGHにすべきタイミングでアクティブとなる。
以上、本実施形態によると、第2のダイナミックノードML2の負荷容量が減るため、第2のダイナミックノードML2から引き抜くべき電荷量が減少する。したがって、出力信号OUTの高速化、および半導体集積回路の低消費電力化を実現することができる。また、図1に示す第2のプリチャージ回路210を省略したことにより、半導体集積回路の小面積化を実現することができる。また、第2のプリチャージ回路210がないため、クロック信号CLKの負荷容量を削減することができ、さらなる低消費電力化を実現することができる。
<第4の実施形態>
図9は、第4の実施形態に係る半導体集積回路の構成を示す回路図である。図1および図9における共通の符号は、同一の構成要素を示すため、その説明を省略する。図9では、補償回路200Aの回路構成が図1の補償回路200と異なる。なお、図9において、図1に示す保持回路30を簡略化して記載している。
補償回路200Aは、第3のトランジスタである、並列接続されたPMOSトランジスタTECU1,TEUC2,TECU3を有している。
PMOSトランジスタTECU1は、アドレス信号AD[2]の反転信号であるNAD[2]をゲートに受けて導通制御される。PMOSトランジスタTECU2は、アドレス信号AD[1]の反転信号であるNAD[1]をゲートに受けて導通制御される。PMOSトランジスタTECU3は、アドレス信号AD[0]の反転信号であるNAD[0]をゲートに受けて導通制御される。なお、反転信号NAD[0],NAD[1],NAD[2]として、別のアドレスデコーダに入力されるアドレス信号を用いればよい。
これにより、反転信号NAD[0],NAD[1],NAD[2]を、新たに生成する必要がなくなる。したがって、補償回路200Aにおいて、反転信号NAD[0],NAD[1],NAD[2]を用いることよる回路面積のオーバーヘッドは発生しない。
また、図9に示す補償回路200Aでは、図1に示す補償回路200におけるNOR回路202が不要となるため、補償回路200Aの回路面積を小さくすることができる。
なお、図9に示す補償回路200Aにおいて、PMOSトランジスタTECU1,TEUC2,TECU3を、第4のトランジスタであるPMOSトランジスタTECDと、NOT回路204を介して第2のダイナミックノードML2に接続することで、ダイナミックノードML2の負荷容量の低減を図ることができる。
また、第3のトランジスタを、1つのPMOSトランジスタで構成してもよい。この場合、反転信号NAD[0],NAD[1],NAD[2]を受けるOR回路の出力を、そのPMOSトランジスタのゲートに入力すればよい。
<第5の実施形態>
図10は、第5の実施形態に係る半導体集積回路の構成を示す回路図である。図1および図10における共通の符号は、同一の構成要素を示すため、その説明を省略する。図10では、補償回路200Bの回路構成が図1の補償回路200と異なる。なお、図10において、図1に示す保持回路30を簡略化して記載している。
補償回路200Bは、電源電圧と第2のダイナミックノードML2との間に接続されたPMOSトランジスタTEC1(第3のトランジスタ)を有している。PMOSトランジスタTEC1のゲートには、第1のダイナミックノードML1が接続されている。したがって、PMOSトランジスタTEC1は、アドレス信号AD[0],AD[1],AD[2]のいずれか1つがHIGHのとき、つまり、第1のダイナミックノードML1がLOWであるときに導通する。
以上、本実施形態によると、補償回路200Bをより簡単な構成とすることができるため、半導体集積回路の回路面積をさらに小さくすることができる。
ここで、アドレス信号AD[0],AD[1],AD[2]のいずれもがLOWであり、NMOS並列回路110が非導通状態であっても、リーク電流などによって第1のダイナミックノードML1の電荷が抜ける可能性がある。本実施形態において、第1のダイナミックノードML1の電荷が抜けて、そのレベルがLOWになると、PMOSトランジスタTEC1がオンしてしまうおそれがある。ところが、保持回路30を設けているため、第1のダイナミックノードML1のレベルをHIGHに維持することができ、PMOSトランジスタTEC1が誤ってオンするような誤動作を防止することができる。
なお、上述した各実施形態において、NMOSトランジスタTD2とNMOSトランジスタTJ1の接続順を入れ替えてもよい。
例えば、図11に示すように、NMOSトランジスタTJ1を、第2のダイナミックノードML2とNMOSトランジスタTD2との間に接続してもよい。
<第6の実施形態>
図12は、第6の実施形態に係る半導体集積回路の構成を示す回路図である。図10および図12における共通の符号は、同一の構成要素を示すため、その説明を省略する。図12では、保持回路30Bの回路構成が、上述した各実施形態の保持回路30と異なる。
具体的に、保持回路30Bは、電源電圧と第1のダイナミックノードML1との間に接続されたPMOSトランジスタTKP1で構成することができる。PMOSトランジスタTKP1は、第2のダイナミックノードML2のレベルに応じて導通制御され、第2のダイナミックノードML2のレベルがLOWのときに導通する。
以上、本実施形態によると、保持回路30Bをより簡単な構成とすることができるため、半導体集積回路の回路面積をさらに小さくすることができる。なお、本実施形態において、NMOSトランジスタTJ1とNMOSトランジスタTD2との接続順を入れ替えてもよい。
<第7の実施形態>
図13は、第7の実施形態に係る半導体集積回路の構成を示す回路図である。図12および図13における共通の符号は、同一の構成要素を示すため、その説明を省略する。図13に示す半導体集積回路は、例えばアドレス信号を比較するコンパレータである。なお、図13において、補償回路200Bを簡略化して記載している。
図13に示すコンパレータには、アドレス信号AD_A[0]とAD_B[0],AD_A[1]とAD_B[1],AD_A[2]とAD_B[2]とがそれぞれ、EOR回路42で論理演算された結果が入力される。
一般的なコンパレータには、図13に示す補償回路200Bが設けられていないため、コンパレータの比較結果である出力信号OUTのノイズを抑制する必要がある。そのため、従来、NMOSトランジスタTD2に相当する回路を起動するタイミングにマージンを設けている。したがって、一般的なコンパレータでは、出力信号OUTの高速化が困難である。
これに対して、図13に示すコンパレータでは、第2のダイナミックノードML2に、比較結果の誤りが発生した場合や、ノイズが発生した場合でも、速やかに、誤りの訂正やノイズを除去することができる。したがって、比較結果の信頼性が向上するとともに、上述した余分なマージンを設ける必要がなくなるため、出力信号OUTの高速化を実現することができる。
なお、コンパレータを、図14に示すような構成としてもよい。図14は、図13に示すコンパレータの変形例である。図14において、NMOS並列回路110Aおよび論理回路42Aは、図13示す、NMOS並列回路110およびEOR回路42と等価である。
図14に示すコンパレータによると、図13の構成に比べて、回路の部品点数を削減できるため、回路面積の縮小化を図ることができる。
以上、上記各実施形態について、アドレスデコーダとコンパレータを例に挙げて説明したが、本発明は、上述した以外にも様々な構成が可能であり、様々な回路への応用が可能である。また、本実施形態において、NMOSトランジスタTJ1とNMOSトランジスタTD2との接続順を入れ替えてもよい。
なお、上記各実施形態において、保持回路30,30A,30Bを省略してもよい。また、第1の電源を接地電位、第2の電源を電源電圧として説明したが、これらを逆にしてもよい。また、アドレス信号AD[0],AD[1],AD[2]のすべてがLOWのときを第2の状態、いずれか1つがHIGHのときを第1の状態としてもよい。また、第1のダイナミックノードML1のレベルが、HIGHのときを第2のレベル、LOWのときを第1のレベルとしてもよい。さらに、第2のダイナミックノードML2のレベルを、各実施形態で説明したレベルと逆論理にしてもよい。これらの場合、各実施形態に係る半導体集積回路の各構成要素が、上述した動作と逆論理で動作するようにすればよい。
また、各実施形態に係る半導体集積回路の各構成要素を、等価な回路に置き換えてもよい。例えば、NMOSトランジスタTJ1を、PMOSトランジスタと、そのPMOSトランジスタのゲートに接続されるNOT回路とに置き換えてもよい。
また、上記各実施形態に係る半導体集積回路は、図16に示す半導体記憶装置に好適であるが、図15に示すような半導体記憶装置に適用してもよい。
本発明に係る半導体集積回路では、出力信号からすばやくノイズを除去できるとともに、出力信号の高速化が可能であるため、半導体記憶装置等に有用である。
10 第1のダイナミック回路
30,30A,30B 保持回路
20 第2のダイナミック回路
200,200A,200B 補償回路
230 ラッチ回路
TJ1 第1のトランジスタ
TD2 第2のトランジスタ
TEC1,TECU 第3のトランジスタ
TECU1,TECU2,TECU3 第3のトランジスタ
TECD 第4のトランジスタ
TKP1,TECU2 第5のトランジスタ
306,308,310 第5のトランジスタ
ML1 第1のダイナミックノード
ML2 第2のダイナミックノード
CLK 第1のクロック信号,第2のクロック信号
OUT 出力信号
AD[0],AD[1],AD[2],AD_A[0],AD_B[0],AD_A[1],AD_B[1],AD_A[2],AD_B[2] アドレス信号(複数の入力信号)

Claims (15)

  1. 複数の入力信号および第1のクロック信号を受けて、第1のダイナミックノードのレベルを制御する第1のダイナミック回路と、
    第2のダイナミックノードと第1の電源との間に設けられ、前記第1のダイナミックノードのレベルに応じて導通制御される第1のトランジスタと、
    前記第2のダイナミックノードと前記第1の電源との間に、前記第1のトランジスタと直列に設けられ、第2のクロック信号に応じて導通制御される第2のトランジスタと、
    前記第2のダイナミックノードのレベルに応じた論理値の出力信号を出力する第2のダイナミック回路とを備え、
    前記第1のダイナミック回路は、
    前記複数の入力信号が第1の状態であるときは、前記第1のダイナミックノードのレベルを、前記第1のトランジスタを導通させる第1のレベルに保つ一方、前記複数の入力信号が前記第1の状態以外の第2の状態であるときは、前記第1のダイナミックノードのレベルを、前記第1のクロック信号に応じて、前記第1のレベルと、前記第1のトランジスタを導通させない第2のレベルとに切り替えるものであり、
    前記第2のダイナミック回路は、
    前記第2のダイナミックノードと第2の電源との間に設けられ、前記複数の入力信号が前記第2の状態であり、かつ前記第1のダイナミックノードのレベルが前記第1のレベル以外であるとき、前記第2のダイナミックノードを前記第2の電源に接続することで、前記第2のダイナミックノードのレベルを補償する補償回路を有する
    ことを特徴とする半導体集積回路。
  2. 請求項1の半導体集積回路において、
    前記補償回路は、
    前記第2のダイナミックノードと前記第2の電源との間に設けられ、前記複数の入力信号の状態に応じて導通制御され、前記複数の入力信号が前記第2の状態であるときに導通する第3のトランジスタを有する
    ことを特徴とする半導体集積回路。
  3. 請求項1の半導体集積回路において、
    前記補償回路は、前記第2のダイナミックノードと前記第2の電源との間に設けられ、前記第1のダイナミックノードのレベルに応じて導通制御され、前記第1のダイナミックノードが前記第2のレベルであるときに導通する第3のトランジスタを有する
    ことを特徴とする半導体集積回路。
  4. 請求項1の半導体集積回路において、
    前記補償回路は、
    前記第2のダイナミックノードと前記第2の電源との間に設けられ、前記複数の入力信号の反転信号の状態に応じて導通制御され、前記反転信号が、前記複数の入力信号が前記第2の状態であるときの状態のとき、導通する第3のトランジスタを有する
    ことを特徴とする半導体集積回路。
  5. 請求項4の半導体集積回路において、
    前記補償回路は、
    前記第2のダイナミックノードと前記第2の電源との間に、前記第3のトランジスタと直列に設けられ、前記第1のクロック信号に応じて導通制御され、前記第1のクロック信号が、前記第1のダイナミックノードのレベルが前記第2のレベルになるときの状態であるとき、導通する第4のトランジスタを有する
    ことを特徴とする半導体集積回路。
  6. 請求項2の半導体集積回路において、
    前記第1のダイナミックノードと前記第2の電源との間に設けられ、前記第3のトランジスタのゲートへの入力信号に応じて導通制御され、前記第3のトランジスタが非導通状態であるとき、導通する第5のトランジスタを有する保持回路を備えている
    ことを特徴とする半導体集積回路。
  7. 請求項2の半導体集積回路において、
    前記複数の入力信号には、前記第2のダイナミックノードのレベルを、初期レベルに戻すためのリセット信号が含まれており、
    前記第3のトランジスタは、前記リセット信号がアクティブであるとき、導通する
    ことを特徴とする半導体集積回路。
  8. 請求項1の半導体集積回路において、
    前記第1のダイナミックノードと前記第2の電源との間に設けられ、前記第1のダイナミックノードのレベルが前記第1のレベルである場合に、前記第1のダイナミックノードのレベルを前記第1のレベルに保持する保持回路を備えている
    ことを特徴とする半導体集積回路。
  9. 請求項8の半導体集積回路において、
    前記保持回路は、前記第1のダイナミックノードと前記第2の電源との間に設けられ、前記第2のダイナミックノードのレベルに応じて導通制御され、前記第2のダイナミックノードが前記第1の電源に接続されているとき、導通する第5のトランジスタを有する
    ことを特徴とする半導体集積回路。
  10. 請求項8の半導体集積回路において、
    前記保持回路は、
    前記第1のダイナミックノードと前記第2の電源との間に設けられ、前記複数の入力信号の状態に応じて導通制御され、前記複数の入力信号が前記第1の状態であるときに導通する第5のトランジスタを有する
    ことを特徴とする半導体集積回路。
  11. 請求項1の半導体集積回路において、
    前記第2のトランジスタは、前記第2のダイナミックノードと前記第1のトランジスタとの間に接続されている
    ことを特徴とする半導体集積回路。
  12. 請求項1の半導体集積回路において、
    前記第2のダイナミックノードのレベルをラッチするラッチ回路を備えている
    ことを特徴とする半導体集積回路。
  13. 請求項1の半導体集積回路において、
    前記第1および第2のクロック信号は、同一の信号である
    ことを特徴とする半導体集積回路。
  14. 請求項1の半導体集積回路は、アドレスデコーダであり、
    前記複数の入力信号はそれぞれ、アドレス信号である
    ことを特徴とする半導体集積回路。
  15. 請求項1の半導体集積回路は、コンパレータである
    ことを特徴とする半導体集積回路。
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