JP5781494B2 - 情報機器及びバッテリ充電回路 - Google Patents

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Description

本発明は、充電可能なバッテリを搭載した情報機器及びバッテリ充電回路に関する。
近年、情報機器の電源として、繰り返し充電可能な二次電池を搭載するものが増加している。特に、ノート型パーソナルコンピュータやタブレット端末、携帯電話など、可搬性を重視した機器には、二次電池が搭載されている。また、移動の必要が無い機器でも、無停電電源装置としてバッテリ(二次電池)を内蔵しているものも多い。これら二次電池を搭載した情報機器には、一般に、二次電池を充電するための充電制御回路が搭載されている。
二次電池を充電するための充電制御回路としては、例えば、複数のスイッチング素子をPWM(Pulse Width Modulation)制御方式でスイッチング制御して、リチウム二次電池を含む電池パックを充電するに際して、定電流充電時には、スイッチング周波数を200kHzに設定し、定電流充電末期近くにおいては、スイッチング周波数を400kHzに設定し、出力電圧のリップル電圧で電池パックの保護回路が動作しないようにしたものが提案されている(特許文献1参照)。
また、二次電池は、乾電池などの一次電池と比較して、繰り返し充電が可能な利点がある一方で、電力を蓄積する機能を有するので、使用時の安全性については特段の配慮が必要となる。
二次電池を保護するための保護機能を有する充電装置としては、例えば、直流電源からの電力を充電電源回路部を介して二次電池に印加する過程で、直流電源の出力電圧が、充電装置本体が正常に動作できる許容電圧範囲から外れた場合、充電電源回路部の充電動作を停止させる電源遮断手段を具備したものがある(特許文献2参照)。
特開2012−80696号公報 特開2009−60683号公報
ところで、直流電源の出力電圧を制御するための充電回路で異常が発生した場合、例えば、充電回路を構成する複数のスイッチング素子のうち高電位側のスイッチング素子が短絡する短絡故障が発生したり、充電回路の入力側と出力側とが短絡する短絡故障が発生したりすると、スイッチング制御によって充電回路の出力電圧を制御することができず、出力電圧が、過電圧としてバッテリ(二次電池)に印加される。この際、直流電源に、過電流保護回路が搭載されている場合、充電回路の短絡故障時には、直流電源からバッテリに、直流電源が出力可能な最大の電流が流れる。この電流が、過電流保護回路の閾値を超えると、過電流保護回路が動作し、直流電源からバッテリへの電流の供給が停止され、バッテリを過電流から保護することができる。
しかし、直流電源の種類によっては、過電流保護回路の閾値が、充電回路の短絡故障時に流れる電流の値よりも大きい値に設定される場合、また、直流電源からバッテリに出力できる電流容量が低い場合、或いは、バッテリの充電電圧が定格電圧に近く、高い場合には、充電回路の短絡故障時に、直流電源からバッテリに流れる電流が低く、過電流保護回路の閾値を超えないことがある。この場合、充電回路に短絡故障が発生しても、直流電源の過電流保護回路が動作せず、直流電源からバッテリに電流が供給され、バッテリの電圧が漸次高くなり、バッテリの電圧が定格電圧を超えることがある。この際、バッテリに、バッテリを過電圧から保護するためのバッテリ保護回路が配置されている場合、バッテリの電圧が定格電圧を超えると、バッテリ保護回路の遮断動作により、バッテリと充電回路とを結ぶ電源経路が遮断され、バッテリに過電圧が印加されるのを抑制することができる。
しかし、バッテリ保護回路の遮断動作により、バッテリと充電回路とを結ぶ電源経路が遮断され、バッテリの電圧が定格電圧よりも低くなると、バッテリ保護回路の遮断動作が停止し、バッテリと充電回路とを結ぶ電源経路が形成される。この電源経路が形成されると、直流電源からバッテリに電流が供給され、バッテリの電圧が再び高くなり、バッテリの電圧が定格電圧を超えることになる。この場合、再び、バッテリ保護回路の遮断動作により、バッテリと充電回路とを結ぶ電源経路が再び遮断される。この後、バッテリ保護回路の遮断動作と、遮断動作の停止が繰り返される。このため、バッテリ保護回路の遮断動作と、遮断動作の停止が長期的に繰り返されると、バッテリを構成するセルには、過充電状態に近い電圧が常に印加され、バッテリ内のセルの劣化が危惧される。
本発明は、前記従来技術の課題に鑑みて為されたものであり、その目的は、充電回路の異常時にバッテリを保護することができる情報機器及びバッテリ充電回路を提供することにある。
前記課題を解決するために、本発明は、直流電源とバッテリとの間に配置されて、前記直流電源の出力電圧を制御し、前記制御された電圧を前記バッテリに印加する充電回路と、前記バッテリの異常時に、前記バッテリと前記充電回路とを結ぶ第1の電源経路を遮断するバッテリ保護回路と、前記直流電源から前記充電回路に入力される入力電圧を検出する入力電圧検出回路と、前記入力電圧検出回路の検出による入力電圧が、異常値を示す変動である場合、前記充電回路の異常と判定し、前記第1の電源経路又は前記直流電源と前記充電回路とを結ぶ第2の電源経路を遮断する遮断回路と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、充電回路の異常時にバッテリを保護することができる。
本発明の第1実施例を示す情報機器の構成図である。 充電制御部による定電流充電制御・定電圧充電制御時のバッテリの電圧・電流特性を示す特性図である。 充電制御部による定電流充電制御・パルス充電制御時のバッテリの電圧・電流特性を示す特性図である。 充電回路の短絡故障時に過電流保護回路が動作する場合のバッテリの電流と電圧の変化を説明するための特性図である。 充電回路の短絡故障時に過電流保護回路が不動作となる場合のバッテリの電流と電圧の変化を説明するための特性図である。 充電回路の短絡故障時に過電流保護回路が不動作となる場合のバッテリの電圧と充電回路の入力電圧の変化を説明するための特性図である。 本発明の第1実施例におけるマイコンの処理を説明するためのフローチャートである。 本発明の第2実施例におけるマイコンの処理を説明するためのフローチャートである。 本発明の第3実施例における情報機器の構成図である。 直流電源の電圧変動に伴う充電回路の入力電圧の変化を説明するための特性図である。 充電回路の異常に伴う電圧変動と直流電源自体の電圧変動との関係を説明するための特性図である。 本発明の第3実施例におけるマイコンの処理を説明するためのフローチャートである。 本発明の第4実施例における情報機器の構成図である。 本発明の第5実施例における情報機器の構成図である。
以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。
(第1実施例)
本実施例は、充電回路の入力電圧の上下の変動、或いはパルス状の変動が1回発生したことを条件に、充電回路に異常が発生したと判定するものである。
図1は、本発明の第1実施例を示す情報機器の構成図である。図1において、情報機器は、直流電源10と、充電回路20と、バッテリ45を含むバッテリ回路40と、マイコン50を有し、マイコン50は、例えば、パーソナルコンピュータで構成される。なお、マイコン50の代わりに、タブレット端末や携帯電話などを用いることができる。
直流電源10は、交流電力を直流電力に変換する電力変換器(図示せず)と、過電流保護回路11を有し、電力変換器の直流出力側が充電回路20に接続される。直流電源10の出力電圧は、電力の変換効率を高めるために、バッテリ45の定格電圧よりも高く設定されている。過電流保護回路11は、直電源10から充電回路20に供給される電流が閾値を超えた場合、直流電源10と充電回路20とを結ぶ電源経路60を遮断し、充電回路20への電流の供給を停止する機能を有する。
充電回路20は、充電条件設定部21と、充電制御部22と、ハイサイドNチャネルMOS-FET23と、ローサイドNチャネルMOS-FET24と、チョークコイル25と、抵抗26と、平滑コンデンサ27と、電流検出部28と、電圧検出部29から構成される。ハイサイドNチャネルMOS-FET23とローサイドNチャネルMOS-FET24は、互いに直列接続されて、電源入力端子30と接地間に挿入される。チョークコイル25の一端は、ハイサイドNチャネルMOS-FET23とローサイドNチャネルMOS-FET24との間に接続され、チョークコイル25の他端は、抵抗26を介して平滑コンデンサ27の一端と電源出力端子31に接続される。電源入力端子30は、電源経路60を介して直流電源10に接続され、電源出力端子31は、電源経路70を介してバッテリ回路40に接続される。
電流検出部28は、抵抗26両端の電圧を電流に変換し、抵抗26を流れる電流を検出し、検出した電流を充電制御部22にフィードバックする。電圧検出部29は、電源出力端子31の電圧を検出し、検出した電圧を充電制御部22にフィードバックする。
充電条件設定部21は、充電電圧及び充電電流の設定値を格納した場合、充電電圧及び充電電流の設定値を示す情報を充電制御部22に出力し、また、バッテリ情報取得用バス80を介して、バッテリ回路40からバッテリ情報を取得する場合、取得したバッテリ情報を充電制御部22に出力する。
充電制御部22は、充電条件設定部21から入力された情報と、電流検出部28と電圧検出部29からそれぞれフィードバックされた情報とを比較し、常にバッテリ45の充電条件に合致するスイッチング制御信号を生成し、生成したスイッチング制御信号に従ってハイサイドNチャネルMOS-FET23とローサイドNチャネルMOS-FET24をスイッチング制御する。この際、ハイサイドNチャネルMOS-FET23とローサイドNチャネルMOS-FET24のON/OFFのデューティ比を制御することで、充電回路20への入力電圧を、バッテリ45の充電条件に合致する充電電圧及び充電電流に変換して出力することができる。また、充電制御部22は、電流検出部28の検出電流が過電流である場合、又は電圧検出部29の検出電圧が過電圧である場合、ハイサイドNチャネルMOS-FET23とローサイドNチャネルMOS-FET24の動作を停止させ、バッテリ回路40への出力を遮断する。
バッテリ回路40は、制御部41と、過電圧検出部42と、NチャネルMOS-FET43と、フューズ44と、セルを含むバッテリ45から構成される。バッテリ45は、繰り返し充電が可能な二次電池、例えば、リチウムイオンを利用した二次電池で構成される。NチャネルMOS-FET43とフューズ44は、互いに直列接続されて、バッテリ45と充電回路20とを結ぶ電源経路70中に挿入される。過電圧検出部42は、バッテリ45の両端電圧に過電圧が印加された場合、過電圧検出信号を制御部41に出力する。
制御部41は、バッテリ45の充電条件を示すバッテリ情報を充電回路20の充電条件設定部21にバス80を介して出力すると共に、バッテリ45の両端電圧が定格電圧以下の場合、NチャネルMOS-FET43をオンにして、電源経路70を形成し、充電回路20からの電流をバッテリ45に供給する。一方、過電圧検出部42から過電圧検出信号を入力した場合、制御部41は、NチャネルMOS-FET43をオフにして、電源経路70を遮断し、充電回路20からバッテリ45への電流の供給を停止する。即ち、制御部41と、過電圧検出部42と、NチャネルMOS-FET43は、バッテリ45の異常時に、バッテリ45を過電圧から保護するバッテリ保護回路として機能する。この際、バッテリ保護回路は、バッテリ45の異常時に、電源経路70を遮断し、その後、バッテリ45が正常状態に復帰した場合には、NチャネルMOS-FET43がオンになって、電源経路70を形成する復帰型の保護回路を構成する。
マイコン50は、CPU(Central Processing Unit)、メモリ、入出力インタフェース等の情報処理資源を備えたコンピュータ装置であって、情報を処理する情報処理回路及び遮断回路を構成し、入出力インタフェースには、入力電圧検出部51と、NチャネルMOS-FET52が接続される。入力電圧検出部51は、電源経路60の電圧、即ち、充電回路20の入力電圧を検出し、検出した電圧をマイコン50に出力する。NチャネルMOS-FET52は、充電回路20とバッテリ回路40とを結ぶ電源経路70中に挿入され、充電回路20が正常状態にある場合、マイコン50からの制御信号によってオンになり、電源経路70を形成する。マイコン50は、入力電圧検出部51の検出した電圧を監視し、充電回路20の異常に伴って、入力電圧検出部51の検出電圧が上下に変動、或いはパルス状に変動し、変動した電圧の値が異常値を示す場合、例えば、変動した電圧の振幅の値が規定値から外れた場合、NチャネルMOS-FET52をオフにして、電源経路70を遮断する遮断回路として機能する。
図2は、充電制御部による定電流充電制御・定電圧充電制御時のバッテリの電圧・電流特性を示す特性図である。
図2において、充電制御部22が、ハイサイドNチャネルMOS-FET23とローサイドNチャネルMOS-FET24のON/OFFのデューティ比を制御する際に、定電流充電制御を実行すると、充電回路20からバッテリ45には、一定の充電電流が供給され、その後、定電圧充電制御を実行すると、充電回路20からバッテリ45には、漸次減少する充電電流が供給される。この間、バッテリ45の電圧は漸次高くなる。バッテリ45が満充電状態になると、バッテリ45の電圧は、バッテリ定格電圧に維持され、バッテリ45に対する充電が終了する。なお、定電流充電制御と定電圧充電制御が実行されている間、充電回路20の入力電圧(充電回路入力電圧)は、一定の値に維持される。
図3は、充電制御部による定電流充電制御・パルス充電制御時のバッテリの電圧・電流特性を示す特性図である。
図3において、充電制御部22が、ハイサイドNチャネルMOS-FET23とローサイドNチャネルMOS-FET24のON/OFFのデューティ比を制御する際に、定電流充電制御を実行すると、充電回路20からバッテリ45には、一定の充電電流が供給され、その後、パルス充電制御を実行すると、充電回路20からバッテリ45には、パルス状の充電電流が供給される。この間、バッテリ45の電圧は漸次高くなる。バッテリ45が満充電状態になると、バッテリ45の電圧は、定格電圧に維持され、バッテリ45に対する充電が終了する。バッテリ45の電圧が定格電圧近くになった場合に、パルス充電制御を実行することで、定電圧充電制御よりも、大きな電流をバッテリ45に流すことができるので、バッテリ45が満充電状態になるまでの時間を短縮することができる。なお、定電流充電制御とパルス充電制御が実行されている間、充電回路20の入力電圧(充電回路入力電圧)は、一定の値に維持される。
図4は、充電回路の短絡故障時に過電流保護回路が動作する場合のバッテリの電流と電圧の変化を説明するための特性図である。図4において、充電回路20において、ハイサイドNチャネルMOS-FET23の両端(ハイサイドNチャネルMOS-FET23のドレインとソース間)が短絡故障した場合、電源入力端子30とチョークコイル25とが直接接続され、バッテリ45への充電電流が急激に増加する。この充電電流が、直流電源10の過電流保護回路11に設定された過電流保護閾値を超えると、過電流保護回路11の動作により、電源経路60が遮断され、充電回路20への入力電圧(充電回路入力電圧)と、バッテリ45に対する充電電流が急激に低下し、バッテリ45を過電流から保護することができる。なお、バッテリ45の電圧は、バッテリ定格電圧よりも低い値に維持される。
図5は、充電回路の短絡故障時に過電流保護回路が不動作となる場合のバッテリの電流と電圧の変化を説明するための特性図である。図5において、充電回路20において、ハイサイドNチャネルMOS-FET23の両端が短絡故障した場合、電源入力端子30とチョークコイル25とが直接接続され、バッテリ45への充電電流が急激に増加する。この際、直流電源10の種類によっては、過電流保護回路11の過電流保護閾値が、充電回路20の短絡故障時に流れる電流の値よりも大きい値に設定される場合、また、直流電源10からバッテリ45に出力できる電流容量が低い場合、或いは、バッテリ45の充電電圧が高い場合には、充電回路20の短絡故障時に、直流電源10からバッテリ45に流れる電流が低く、過電流保護回路11の過電流保護閾値を超えないことがある。
この場合、充電回路20に短絡故障が発生しても、直流電源10の過電流保護回路11が動作せず、直流電源10からバッテリ45に電流が供給され、バッテリ45の電圧が漸次高くなり、バッテリ45の電圧が、バッテリ定格電圧を超えることがある。
図6は、充電回路の短絡故障時に過電流保護回路が不動作となる場合のバッテリの電圧と充電回路の入力電圧の変化を説明するための特性図である。図6において、充電回路20において、ハイサイドNチャネルMOS-FET23の両端が短絡故障しても、直流電源10からバッテリ45に流れる電流が低く、過電流保護回路11の過電流保護閾値を超えない場合、充電回路20に短絡故障が発生しても、直流電源10の過電流保護回路11が動作せず、直流電源10からバッテリ45に電流が供給され、バッテリ45の電圧が漸次高くなる。
この際、バッテリ45の電圧が、バッテリ定格電圧を超えると、過電圧検出部42により過電圧が検出される。制御部41は、過電圧検出部42の検出による過電圧が、過電圧保護閾値を超えた場合、NチャネルMOS-FET43をオフにする。これにより、電源経路70が遮断される。電源経路70が遮断されると、直流電源10からバッテリ45に電流が流れなくなるので、充電回路20の入力電圧(受電回路入力電圧)は、直流電源10の出力電圧まで急激に上昇し、入力電圧閾値よりも高くなる。
一方、電源経路70が遮断されると、直流電源10からバッテリ45に電流が流れなくなるので、バッテリ45の電圧は、漸次低下し、バッテリ定格電圧よりも低くなる。バッテリ45の電圧が、バッテリ定格電圧よりも低くなると、過電圧検出部42の検出による過電圧が、過電圧保護閾値よりも低くなる。制御部41は、過電圧検出部42の検出による過電圧が、過電圧保護閾値よりも低くなったことを条件に、再び、NチャネルMOS-FET43をオンにする。この場合、マイコン50が、NチャネルMOS-FET52をオフにしないことを条件に、電源経路70が形成される。
電源経路70が形成されると、直流電源10からバッテリ45に電流が供給され、充電回路20の入力電圧は、バッテリ45のバッテリ定格電圧よりも低くなった後、漸次高くなり、バッテリ45の電圧は、漸次高くなる。バッテリ45の電圧が、バッテリ定格電圧を超え、過電圧検出部42の検出による過電圧が、過電圧保護閾値を超えた場合、NチャネルMOS-FET43がオフになり、電源経路70が遮断される。電源経路70が遮断されると、充電回路20の入力電圧(充電回路入力電圧)は、直流電源10の出力電圧まで急激に上昇し、入力電圧閾値よりも高くなる。一方、バッテリ45の電圧は、漸次低下し、バッテリ定格電圧よりも低くなる。バッテリ45の電圧が、バッテリ定格電圧よりも低くなり、過電圧検出部42の検出による過電圧が、過電圧保護閾値よりも低くなると、NチャネルMOS-FET43がオンになり、電源経路70が形成される。
充電回路20で短絡故障が発生しても、マイコン50が、NチャネルMOS-FET52をオフにしない場合には、過電圧保護回路の遮断動作と、遮断動作の停止が繰り返され、充電回路20の入力電圧が一定の周期で上下に変動する。この電圧変動が長期的に繰り返されると、バッテリ45を構成するセルには、過充電状態に近い電圧が常に印加され、バッテリ45内のセルの劣化が危惧される。
そこで、本実施例では、入力電圧検出部51で充電回路20の入力電圧を検出し、検出した電圧をマイコン50に出力し、マイコン50が、充電回路20の入力電圧の異常の有無を判定し、異常と判定した場合、NチャネルMOS-FET52をオフにして、電源経路70を遮断することとしている。この際、マイコン50は、充電回路20の入力電圧が上下に変動し、変動した電圧の値が異常値を示す場合、NチャネルMOS-FET52をオフにして、電源経路70を遮断する。
充電回路20の短絡故障時に、NチャネルMOS-FET52がオフになって電源経路70が遮断されると、バッテリ回路40のNチャネルMOS-FET43がオンからオフになった後、再びオンになっても、直流電源10からバッテリ45には電流が供給されないので、バッテリ45の電圧が、バッテリ定格電圧よりも高くなるのを防止することができると共に、充電回路20の入力電圧が周期的に上下に変動するのを防止することができる。
図7は、本発明の第1実施例におけるマイコンの処理を説明するためのフローチャートである。この処理は、マイコン50に内蔵されたCPUによって実行される。マイコン50は、入力電圧検出部51から、入力電圧検出部51の検出電圧を入力し、充電回路20の入力電圧の低下が発生したか否かを判定する(S11)。マイコン50は、ステップS11で否定の判定結果を得た場合、ステップS11の処理を繰り返し、ステップS11で肯定の判定結果を得た場合、充電回路20の入力電圧の低下時間T1(図6の入力電圧低下時間T1参照)が、低下時間閾値内か否かを判定する(S12)。即ち、マイコン50は、バッテリ回路40のNチャネルMOS-FET43がオンからオフになった時間から、その後、NチャネルMOS-FET43がオンになるまでの時間が、低下時間閾値内か否かを判定する。
マイコン50は、ステップS12で否定の判定結果を得た場合、ステップS11〜S12の処理を繰り返し、ステップS12で肯定の判定結果を得た場合、即ち、充電回路20の入力電圧の上下の変動、或いはパルス状の変動が1回発生した場合、充電回路20で異常、例えば、短絡故障が発生したとして、NチャネルMOS-FET52をオフにして、電源経路70を遮断し(S13)、このルーチンでの処理を終了する。
本実施例において、充電回路20の短絡故障時、例えば、NチャネルMOS-FET23の両端が接続される短絡故障が発生した場合、或いは電源入力端子30と電源出力端子31とが短絡する短絡故障が発生した場合に、充電回路20の入力電圧の上下の変動、或いはパルス状の変動が1回発生しても、充電回路20の入力電圧の低下時間T1が、低下時間閾値内であることを条件に、NチャネルMOS-FET52がオフになって、電源経路70が遮断される。なお、低下時間閾値は、直流電源10の着脱に伴って直流電源10の出力電圧が低下する時間よりも短く設定されている。
本実施例によれば、バッテリ45の電圧が定格電圧よりも高くなるのを防止することができると共に、充電回路20の入力電圧の上下の変動、或いはパルス状の変動が2回以上発生するのを防止することができ、結果として充電回路20の異常時に、バッテリ45を保護することができる。さらに、充電回路20の入力電圧の低下時間T1が、低下時間閾値内であることを条件に、電源経路70が遮断されるので、直流電源10の着脱に伴う入力電圧の低下が発生した際に、電源経路70が誤って遮断されるのを防止することができる。
(第2実施例)
本実施例は、充電回路20の入力電圧の上下の変動、或いはパルス状の変動が規定回数以上発生したことを条件に、充電回路20に異常が発生したと判定するものであり、情報機器の構成は、第1実施例と同様である。
図8は、本発明の第2実施例におけるマイコンの処理を説明するためのフローチャートである。この処理は、マイコン50に内蔵されたCPUによって実行される。マイコン50は、入力電圧検出部51から、入力電圧検出部51の検出電圧を入力し、充電回路20の入力電圧の低下が発生したか否かを判定する(S21)。マイコン50は、ステップS21で否定の判定結果を得た場合、ステップS21の処理を繰り返し、ステップS21で肯定の判定結果を得た場合、充電回路20の入力電圧の低下時間T1(図6の入力電圧低下時間T1参照)が、低下時間閾値内か否かを判定する(S22)。
マイコン50は、ステップS12で否定の判定結果を得た場合、ステップS21〜S22の処理を繰り返し、ステップS22で肯定の判定結果を得た場合、即ち、充電回路20の入力電圧の上下の変動、或いはパルス状の変動が一回発生した場合、充電回路20で異常、例えば、短絡故障が発生したと判定し、カウンタの値を+1にする(S23)。
次に、マイコン50は、カウンタの値は規定値(2以上の整数)以上か否かを判定し(S24)、カウンタの値が、規定値未満であると判定した場合、ステップS21に処理に戻り、ステップS21〜S24の処理を繰り返し、カウンタの値が、規定値以上であると判定した場合、即ち、充電回路20の入力電圧の上下の変動、或いはパルス状の変動が規定回数以上発生した場合、NチャネルMOS-FET52をオフにして、電源経路70を遮断し(S13)、このルーチンでの処理を終了する。即ち、マイコン50は、充電回路20の入力電圧の上下の変動、或いはパルス状の変動が、規定回数以上発生したことを条件に、充電回路20で短絡故障に伴う異常が発生した判定し、NチャネルMOS-FET52をオフにして、電源経路70を遮断する。
本実施例において、充電回路20の短絡故障時、例えば、NチャネルMOS-FET23の両端が接続される短絡故障が発生した場合、或いは電源入力端子30と電源出力端子31とが短絡する短絡故障が発生した場合に、充電回路20の入力電圧が変動しても、充電回路20の入力電圧の低下時間T1が、低下時間閾値内であって、且つ、カウンタの値が規定値以上であることを条件に、NチャネルMOS-FET52がオフになって、電源経路70が遮断される。
本実施例によれば、バッテリ45の電圧が定格電圧よりも高くなるのを防止することができると共に、充電回路20の入力電圧の上下の変動、或いはパルス状の変動が規定回数を超えて発生するのを防止することができ、結果として充電回路20の異常時に、バッテリ45を保護することができる。さらに、充電回路20の入力電圧の上下の変動、或いはパルス状の変動が規定回数以上発生したことを条件に、電源経路70が遮断されるので、偶発的な電圧変動によって電源経路70が遮断されるのを防止することができる。
(第3実施例)
本実施例は、充電回路20の充電条件設定部21とマイコン50とを充電条件取得用バス90を介して接続し、マイコン50が、充電条件取得用バス90を介して取得した充電条件を基に、充電回路20に異常が発生したか否かを判定するものである。
図9は、本発明の第3実施例における情報機器の構成図である。図9において、本実施例における情報機器は、充電回路20の充電条件設定部21とマイコン50とを充電条件取得用バス90を介して接続し、マイコン50が、充電条件取得用バス90を介して取得した充電条件を基に、充電回路20に異常が発生したか否かを判定するものであり、他の構成は、第1実施例と同様である。
図10は、直流電源の電圧変動に伴う充電回路の入力電圧の変化を説明するための特性図である。図10において、充電回路20が正常であっても、直流電源10自体で電圧変動が発生すると、充電回路20の入力電圧が変動することがある。例えば、使用環境によって、直流電源10内からノイズが発生したり、直流電源10内の電気部品に接触不良などが発生したりすると、直流電源10の出力電圧が変動し、充電回路20の入力電圧がパルス状に変動し、閾値を超えることがある。この場合、第1実施例におけるマイコン50は、充電回路20の入力電圧のパルス状の変動が1回発生し、且つ、充電回路20の入力電圧の低下時間T1が、低下時間閾値内であることを条件に、電源経路70を遮断することになる。
即ち、低下時間閾値は、直流電源10を着脱する間隔を考慮して、数秒のレベルに設定されるので、直流電源10自体の電圧変動の周期が、低下時間閾値よりも小さい場合には、充電回路20が正常であっても、マイコン50は、電源経路70を遮断することになる。このように、充電回路20の入力電圧の低下時間が、低下時間閾値内であるか否かを判定するだけでは、直流電源10自体の電圧変動で、電源経路70が誤って遮断されることになる。このため、直流電源10自体の電圧変動で、電源経路70が誤って遮断されるのを防止することが必要となる。
図11は、充電回路の異常に伴う電圧変動と直流電源自体の電圧変動との関係を説明するための特性図である。図11において、充電回路20の短絡故障に伴って充電回路20の入力電圧がパルス状に変動する場合、この入力電圧は、バッテリ45のバッテリ定格電圧よりも低い電圧であって、下限閾値よりも若干高い電圧と、バッテリ45のバッテリ定格電圧よりも高い電圧であって、入力電圧閾値よりも高い電圧との間で変化する。充電回路20の短絡故障に伴って充電回路20の入力電圧がパルス状に変動する場合、充電回路20の入力電圧の低下時間T1内において、充電回路20の入力電圧の低下時の電圧は、下限閾値よりも高い電圧となる。
一方、直流電源10自体の電圧変動で、充電回路20の入力電圧がパルス状に変動する場合、この入力電圧は、0ボルトの電圧と、バッテリ45のバッテリ定格電圧よりも高い電圧であって、入力電圧閾値よりも高い電圧との間で変化する。この場合、充電回路20の入力電圧の低下時間T1内において、充電回路20の入力電圧の低下時の電圧は、0ボルトの電圧となる。
即ち、充電回路20の入力電圧がパルス状に変動する場合、充電回路20の入力電圧の低下時間T1が、低下時間閾値内であって、且つ、充電回路20の入力電圧が、下限閾値よりも高ければ、充電回路20の異常に伴う電圧変動であると判定することができる。一方、充電回路20の入力電圧がパルス状に変動する場合、充電回路20の入力電圧の低下時間T1が、低下時間閾値内であって、且つ、充電回路20の入力電圧の低下時の電圧が、下限閾値よりも低ければ、充電回路20の異常に伴う電圧変動であると判定することができる。
この際、マイコン50は、充電条件取得用バス90から取得した充電条件のうち、バッテリ45のバッテリ定格電圧を基に下限閾値を設定することができる。なお、下限閾値を設定するに際しては、マイコン50のメモリ、予め、バッテリ45のバッテリ定格電圧を基に下限閾値を格納しておくこともできる。この場合、充電条件取得用バス90は不要となる。
図12は、本発明の第3実施例におけるマイコンの処理を説明するためのフローチャートである。この処理は、マイコン50に内蔵されたCPUによって実行される。マイコン50は、入力電圧検出部51から、入力電圧検出部51の検出電圧を入力し、充電回路20の入力電圧の低下が発生したか否かを判定する(S31)。マイコン50は、ステップS31で否定の判定結果を得た場合、ステップS31の処理を繰り返し、ステップS31で肯定の判定結果を得た場合、充電回路20の入力電圧の低下時間T1(図11の入力電圧低下時間T1参照)が、低下時間閾値内か否かを判定する(S32)。
マイコン50は、ステップS32で否定の判定結果を得た場合、ステップS31〜S32の処理を繰り返し、ステップS32で肯定の判定結果を得た場合、即ち、充電回路20の入力電圧の上下の変動、或いはパルス状の変動が1回発生した場合、充電回路20の入力電圧の低下時の電圧は、下限閾値以上であるか否かを判定する(S33)。
マイコン50は、ステップS32で否定の判定結果を得た場合、ステップS31に戻り、ステップS31〜S32の処理を繰り返し、ステップS33で肯定の判定結果を得た場合、即ち、充電回路20で異常、例えば、短絡故障が発生したと判定した場合、NチャネルMOS-FET52をオフにして、電源経路70を遮断し(S34)、このルーチンでの処理を終了する。
本実施例において、充電回路20の短絡故障時、例えば、NチャネルMOS-FET23の両端が接続される短絡故障が発生した場合、或いは電源入力端子30と電源出力端子31とが短絡する短絡故障が発生した場合に、充電回路20の入力電圧の上下の変動、或いはパルス状の変動が1回発生しても、充電回路20の入力電圧の低下時間T1が、低下時間閾値内であり、且つ、充電回路20の入力電圧の低下時の電圧が、下限閾値以上であることを条件に、NチャネルMOS-FET52がオフになって、電源経路70が遮断される。
本実施例によれば、バッテリ45の電圧が定格電圧よりも高くなるのを防止することができると共に、充電回路20の入力電圧の上下の変動、或いはパルス状の変動が2回以上発生するのを防止することができ、結果として充電回路20の異常時に、バッテリ45を保護することができる。さらに、充電回路20の入力電圧の低下時間T1が、低下時間閾値内であり、且つ、充電回路20の入力電圧の低下時の電圧が、下限閾値以上であることを条件に、電源経路70が遮断されるので、直流電源10自体で電圧変動が発生した際に、電源経路70が誤って遮断されるのを防止することができる。
(第4実施例)
本実施例は、充電回路の異常時に、ユーザに充電回路で異常が発生した旨を通知するものである。
図13は、本発明の第4実施例における情報機器の構成図である。図13において、本実施例における情報機器は、マイコン50の入出力インタフェースにユーザ通知部53を接続し、マイコン50が、充電回路20で異常が発生したと判定した場合、ユーザ通知部53を介して、ユーザに、充電回路20で異常が発生した旨を通知するための情報を出力するものであり、他の構成は、第3実施例と同様である。
図13において、ユーザ通知部53は、例えば、発光ダイオードインジケータやブザーから構成される。この際、マイコン50は、充電回路20で異常、例えば、短絡故障が発生したと判定した場合、異常検知信号をユーザ通知部53に出力して、発光ダイオードインジケータを点灯又点滅させ、或いはブザーを鳴動させる。なお、ユーザ通知部53の代わりに、マイコン50に接続されるディスプレイをユーザ通知部として用いることができる。この場合、マイコン50は、充電回路20で異常が発生したと判定した場合、ディスプレイの画面上に、充電回路20で異常が発生した旨をユーザに通知するための情報を表示させることもできる。
本実施例によれば、充電回路20で異常が発生した場合、ユーザ通知部53からユーザに、充電回路20で異常が発生した旨を通知することで、充電回路20で異常時に、ユーザに注意喚起を促すことができ、より安全な情報機器を構築することができる。
(第5実施例)
本実施例は、充電回路20の入力電圧の上下の変動、或いはパルス状の変動が1回発生したことを条件に、充電回路20に異常が発生したと判定し、電源経路60を遮断するものである。
図14は、本発明の第5実施例における情報機器の構成図である。図14において、本実施例における情報機器は、充電回路20とバッテリ回路40とを結ぶ電源回路70中にNチャネルMOS-FET52を挿入する代わりに、直流電源10と充電回路20とを結ぶ電源回路60中にNチャネルMOS-FET54を挿入し、充電回路20の異常時に、NチャネルMOS-FET54をオフにするものであり、他の構成は、第1実施例と同様である。
本実施例において、充電回路20の短絡故障時、例えば、NチャネルMOS-FET23の両端が接続される短絡故障が発生した場合、或いは電源入力端子30と電源出力端子31とが短絡する短絡故障が発生した場合に、充電回路20の入力電圧のパルス状の変動が1回発生し、充電回路20の入力電圧の低下時間T1が、低下時間閾値内であることを条件に、NチャネルMOS-FET54がオフになって、電源経路60が遮断される。
本実施例によれば、バッテリ45の電圧が定格電圧よりも高くなるのを防止することができると共に、充電回路20の入力電圧の上下の変動、或いはパルス状の変動が2回以上発生するのを防止することができ、結果として充電回路20の異常時に、バッテリ45を保護することができる。さらに、充電回路20の入力電圧の低下時間T1が、低下時間閾値内であることを条件に、電源経路60が遮断されるので、直流電源10の着脱に伴う入力電圧の低下が発生した際に、電源経路60が誤って遮断されるのを防止することができる。
なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
例えば、電源経路60にNチャネルMOS-FET54を配置するか、或いは電源経路70にNチャネルMOS-FET52を配置するものに限定されず、電源経路60にNチャネルMOS-FET54を配置すると共に、電源経路70にNチャネルMOS-FET52を配置し、充電回路20の異常時に、各NチャネルMOS-FET52、54を遮断することもできる。また、マイコン50を遮断回路及び情報処理回路として用いる代わりに、充電回路20の異常時に、NチャネルMOS-FET52又は54を遮断する遮断回路を、マイコン50とは別に配置し、マイコン50を情報処理回路としてのみ用いることもできる。
また、上記の各構成、機能、回路等は、それらの一部又は全部を、例えば、集積回路で設計する等によりハードウェアで実現してもよい。また、上記の各構成、機能、回路等は、プロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し、実行することによりソフトウェアで実現してもよい。各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイル等の情報は、メモリや、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)等の記録装置、または、IC(Integrated Circuit)カード、SD(Secure Digital)メモリカード、DVD(Digital Versatile Disc)等の記録媒体に記録して置くことができる。
10 直流電源、11 過電流保護回路、20 充電回路、21 充電条件設定部、22 充電制御部、23、24 NチャネルMOS-FET、28 電流検出部、29 電圧検出部、40 バッテリ回路、41 制御部、42 過電圧検出部、45 バッテリ、50 マイコン、51 入力電圧検出部、52、54 NチャネルMOS-FET、53 ユーザ通知部、60、70 電源経路、80 バッテリ情報取得用バス、90 充電条件取得用バス。

Claims (6)

  1. 直流電源と、前記直流電源からの電力を蓄電するバッテリと、情報を処理する情報処理回路とを有する情報機器であって、
    前記直流電源と前記バッテリとの間に配置されて、前記直流電源の出力電圧を制御し、前記制御された電圧を前記バッテリに印加する充電回路と、
    前記バッテリの異常時に、前記バッテリと前記充電回路とを結ぶ第1の電源経路を遮断するバッテリ保護回路と、
    前記直流電源から前記充電回路に入力される入力電圧を検出する入力電圧検出回路と、
    前記入力電圧検出回路の検出による入力電圧が、異常値を示す変動である場合、前記充電回路の異常と判定し、前記第1の電源経路又は前記直流電源と前記充電回路とを結ぶ第2の電源経路を遮断する遮断回路と、を有し、
    前記遮断回路は、
    前記入力電圧検出回路の検出による入力電圧が、複数回上下に変動したことを条件に、前記第1の電源経路又は前記第2の電源経路を遮断することを特徴とする情報機器。
  2. 直流電源と、前記直流電源からの電力を蓄電するバッテリと、情報を処理する情報処理回路とを有する情報機器であって、
    前記直流電源と前記バッテリとの間に配置されて、前記直流電源の出力電圧を制御し、前記制御された電圧を前記バッテリに印加する充電回路と、
    前記バッテリの異常時に、前記バッテリと前記充電回路とを結ぶ第1の電源経路を遮断するバッテリ保護回路と、
    前記直流電源から前記充電回路に入力される入力電圧を検出する入力電圧検出回路と、
    前記入力電圧検出回路の検出による入力電圧が、異常値を示す変動である場合、前記充電回路の異常と判定し、前記第1の電源経路又は前記直流電源と前記充電回路とを結ぶ第2の電源経路を遮断する遮断回路と、を有し、
    前記遮断回路は、
    前記入力電圧検出回路の検出による入力電圧が、少なくとも上下に1回変動し、前記変動した入力電圧の低下時間が、低下時間閾値内であることを条件に、前記第1の電源経路又は前記第2の電源経路を遮断することを特徴とする情報機器。
  3. 直流電源と、前記直流電源からの電力を蓄電するバッテリと、情報を処理する情報処理回路とを有する情報機器であって、
    前記直流電源と前記バッテリとの間に配置されて、前記直流電源の出力電圧を制御し、前記制御された電圧を前記バッテリに印加する充電回路と、
    前記バッテリの異常時に、前記バッテリと前記充電回路とを結ぶ第1の電源経路を遮断するバッテリ保護回路と、
    前記直流電源から前記充電回路に入力される入力電圧を検出する入力電圧検出回路と、
    前記入力電圧検出回路の検出による入力電圧が、異常値を示す変動である場合、前記充電回路の異常と判定し、前記第1の電源経路又は前記直流電源と前記充電回路とを結ぶ第2の電源経路を遮断する遮断回路と、を有し、
    前記遮断回路は、
    前記入力電圧検出回路の検出による入力電圧が、少なくとも上下に1回変動し、前記変動した入力電圧の低下時間が、低下時間閾値内で、且つ、前記変動した入力電圧の低下時の電圧が、下限閾値以上であることを条件に、前記第1の電源経路又は前記第2の電源経路を遮断することを特徴とする情報機器。
  4. 直流電源からの電力をバッテリに供給するバッテリ充電回路であって、
    前記直流電源と前記バッテリとの間に配置されて、前記直流電源の出力電圧を制御し、前記制御された電圧を前記バッテリに印加する充電回路と、
    前記バッテリの異常時に、前記バッテリと前記充電回路とを結ぶ第1の電源経路を遮断するバッテリ保護回路と、
    前記直流電源から前記充電回路に入力される入力電圧を検出する入力電圧検出回路と、
    前記入力電圧検出回路の検出による入力電圧が、異常値を示す変動である場合、前記充電回路の異常と判定し、前記第1の電源経路又は前記直流電源と前記充電回路とを結ぶ第2の電源経路を遮断する遮断回路と、を有し、
    前記遮断回路は、
    前記入力電圧検出回路の検出による入力電圧が、複数回上下に変動したことを条件に、前記第1の電源経路又は前記第2の電源経路を遮断することを特徴とするバッテリ充電回路。
  5. 直流電源からの電力をバッテリに供給するバッテリ充電回路であって、
    前記直流電源と前記バッテリとの間に配置されて、前記直流電源の出力電圧を制御し、前記制御された電圧を前記バッテリに印加する充電回路と、
    前記バッテリの異常時に、前記バッテリと前記充電回路とを結ぶ第1の電源経路を遮断するバッテリ保護回路と、
    前記直流電源から前記充電回路に入力される入力電圧を検出する入力電圧検出回路と、
    前記入力電圧検出回路の検出による入力電圧が、異常値を示す変動である場合、前記充電回路の異常と判定し、前記第1の電源経路又は前記直流電源と前記充電回路とを結ぶ第2の電源経路を遮断する遮断回路と、を有し、
    前記遮断回路は、
    前記入力電圧検出回路の検出による入力電圧が、少なくとも上下に1回変動し、前記変動した入力電圧の低下時間が、低下時間閾値内であることを条件に、前記第1の電源経路又は前記第2の電源経路を遮断することを特徴とするバッテリ充電回路。
  6. 直流電源からの電力をバッテリに供給するバッテリ充電回路であって、
    前記直流電源と前記バッテリとの間に配置されて、前記直流電源の出力電圧を制御し、前記制御された電圧を前記バッテリに印加する充電回路と、
    前記バッテリの異常時に、前記バッテリと前記充電回路とを結ぶ第1の電源経路を遮断するバッテリ保護回路と、
    前記直流電源から前記充電回路に入力される入力電圧を検出する入力電圧検出回路と、
    前記入力電圧検出回路の検出による入力電圧が、異常値を示す変動である場合、前記充電回路の異常と判定し、前記第1の電源経路又は前記直流電源と前記充電回路とを結ぶ第2の電源経路を遮断する遮断回路と、を有し、
    前記遮断回路は、
    前記入力電圧検出回路の検出による入力電圧が、少なくとも上下に1回変動し、前記変動した入力電圧の低下時間が、低下時間閾値内で、且つ、前記変動した入力電圧の低下時の電圧が、下限閾値以上であることを条件に、前記第1の電源経路又は前記第2の電源経路を遮断することを特徴とするバッテリ充電回路。
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