JP5777031B2 - 画像処理装置、方法、及びプログラム - Google Patents

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本発明は、画像処理装置、方法、及びプログラムに係り、特に、マルチバンド画像を生成して出力する画像処理装置、方法、及びプログラムに関する。
非特許文献1や非特許文献2に示されるような、RGB(3バンド)デジタルカメラとデジタルカメラが持つ本来のR(赤)、G(緑)、B(青)の各色に対応するフィルタの透過波長の一部のみを透過する光学フィルタをレンズの前に取付けて、2枚以上の画像を撮影し、得られた画像から4バンド以上のマルチバンド画像を生成する技術が知られている。生成されたマルチバンド画像を用いることで、被写体の色をより正確に再現することが可能となる。
非特許文献1及び非特許文献2の場合には、例えば、図11に示すように、RGBカメラ501a及びカラーフィルタ501bを組み合わせた画像入力部501により3バンド画像1を得ると共に、RGBカメラ502aを有する画像入力部502により3バンド画像1を得ることにより、フィルタの厚み等による光学収差や、対応する被写体上の同一点が画像上で異なる位置に記録されている2種類の3バンド画像が得られ、従来の画像処理装置503の対応点探索部503aにより、3バンド画像1及び3バンド画像2の対応点を検出し、画像変形処理部503bにより、3バンド画像1及び3バンド画像2の何れか一方を幾何的に変形させ、他方の画像に一致させる事で6バンド画像を生成している。そして、色再現処理部503cにより、上記得られた全てのバンドの画像を用いて色再現演算を行ない、その結果からRGB画像を生成している(図12も参照)。
また、非特許文献2と同様に画像全体で画像間での対応点探索を行った後に、検出された対応点を用いた非線形的な画像変形処理を施すことにより、滑らかに奥行きが変化する被写体に対して、対応点の位置ずれがほとんど無いマルチバンド画像を生成する技術が知られている(非特許文献3)。
橋本勝、"6バンド分光画像による浮世絵のアーカイブと高精度色再現"、人文科学とシンポジウム(じんもんこん)2008, pp.305-310, Dec., 2008 土田勝、川西隆仁、大和淳司、伊藤康一、青木孝文、" 色再現を目的としたステレオ式ワンショット6バンド撮影システム"、画像の認識・理解シンポジウム(MIRU)2010, デモセッション, No. DS-1, pp. 1310-1311, July 2010 M. Tsuchida, et. al., "Evaluating Color Reproduction Accuracy of Stereo One-shot Six-band Camera System", Color and Imaging Conference (CIC) 2011, pp. 326-331
カメラの光軸中心にある被写体は、奥行き方向の距離が変わっても、フィルタへの入射角は変化しない。被写体の、奥行き方向の距離やカメラの光軸からの離れ具合により、光学フィルタへの光線の入射角が異なる。光学フィルタには厚みがあるため、入射角が異なると光学フィルタでの屈折角も異なる。そのため、奥行きがある被写体やシーンを撮影する場合、カメラ等の撮影機材が完全に固定され動かないとしても、光学フィルタを装着して撮影した画像と、光学フィルタ無しで撮影した画像を重ねた場合、対応する被写体上の同一の点が画像上での位置が一致しない現象が生じる。この状態のまま色再現演算処理を実施した場合、色再現結果画像上において、撮影画像間での位置ずれが存在する部分で多重エッジや偽色が生じてしまう、という問題がある。
上記の非特許文献2では画像全体での対応点探索を行い、得られた検出結果から、画像の射影変換による画像変形を行うことで、平面状の被写体に対しては対応点の位置ずれがほとんど無いマルチバンド画像および色再現結果画像を得ている。しかし、この手法では、奥行きがある被写体に対しては十分な成果が得られていない。例えば、手前の被写体では位置ずれが少ないが、奥側の被写体には位置ずれが生じている、または位置ずれが画像全体で平均的に残っている、などといった状態が起こってしまう、という問題がある。
また、上記の非特許文献3では、前景と背景といったような不連続かつ急激に奥行方向の距離が変わる被写体(シーン)に対しては、特にその境界部分においては対応点のずれの解消が十分ではない、という問題がある。これは画像全体で検出された対応点を用いて非線形変換のパラメータを算出している事に起因する。
本発明は、上記の問題を解決するためになされたもので、撮影画像間での位置ずれを抑制したマルチバンド画像を生成することができる画像処理装置、方法、及びプログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、第1の発明の画像処理装置は、カメラが撮影可能な色の一部の波長を透過するカラーフィルタを用いて撮影された第1カラー画像、及び前記カラーフィルタを用いずに撮影された第2カラー画像を取得する画像取得手段と、前記画像取得手段によって取得された前記第1カラー画像と前記第2カラー画像との対応点を複数検出する対応点検出手段と、前記対応点検出手段によって検出された前記複数の対応点の各々における被写体までの奥行情報を計算する奥行情報計算手段と、前記奥行情報計算手段によって計算された前記複数の対応点の各々の奥行情報に基づいて、前記奥行情報の段階毎に、前記段階の奥行情報を持つ画像領域を、前記第1カラー画像及び前記第2カラー画像の各々から抽出する画像領域抽出手段と、前記奥行情報の段階毎に、前記段階の奥行情報を持つ画像領域について前記対応点検出手段によって検出された前記複数の対応点に基づいて、各対応点の位置が一致するように、前記第1カラー画像及び前記第2カラー画像の何れか一方の前記画像領域を変形した変形画像領域を生成する画像変形手段と、前記奥行情報の各段階に対応する前記変形画像領域を合成した合成画像を生成する画像合成手段と、前記画像取得手段によって取得された前記第1カラー画像及び前記第2カラー画像の何れか他方、及び前記画像合成手段によって生成された前記合成画像を出力する画像出力手段と、を含んで構成されている。第1カラー画像は、異なる狭帯域バンドパスフィルタを取り付けた複数台のカメラで撮影されたものであってもよい。なお本発明は6バンド画像に限定したものではない。例えば前述のカラー画像取得手段は、第2カラー画像取得手段と、複数台のカラーカメラもしくは白黒カメラに透過特性が異なるカラーフィルタをそれぞれ取り付ける画像取得手段との組み合わせであっても良い。また、白黒カメラの前にフィルタ・ターレットを取り付け時分割でマルチバンド画像を撮影する形態でも良い。フィルタの抜き差し/入れ替えは手挿しでもフィルタ・ターレットを使用しても良い。以上は、以下に記す第2〜4の発明に関しても同様である。
第2の発明の画像処理方法は、画像取得手段、対応点検出手段、奥行情報計算手段、画像領域抽出手段、画像変形手段、画像合成手段、及び画像出力手段を含む画像処理装置における画像処理方法であって、前記画像取得手段によって、カメラが撮影可能な色の一部の波長を透過するカラーフィルタを用いて撮影された第1カラー画像、及び前記カラーフィルタを用いずに撮影された第2カラー画像を取得し、前記対応点検出手段によって、前記画像取得手段によって取得された前記第1カラー画像と前記第2カラー画像との対応点を複数検出し、前記奥行情報計算手段によって、前記対応点検出手段によって検出された前記複数の対応点の各々における被写体までの奥行情報を計算し、前記画像領域抽出手段によって、前記奥行情報計算手段によって計算された前記複数の対応点の各々の奥行情報に基づいて、前記奥行情報の段階毎に、前記段階の奥行情報を持つ画像領域を、前記第1カラー画像及び前記第2カラー画像の各々から抽出し、前記画像変形手段によって、前記奥行情報の段階毎に、前記段階の奥行情報を持つ画像領域について前記対応点検出手段によって検出された前記複数の対応点に基づいて、各対応点の位置が一致するように、前記第1カラー画像及び前記第2カラー画像の何れか一方の前記画像領域を変形した変形画像領域を生成し、前記画像合成手段によって、前記奥行情報の各段階に対応する前記変形画像領域を合成した合成画像を生成し、前記画像出力手段によって、前記画像取得手段によって取得された前記第1カラー画像及び前記第2カラー画像の何れか他方、及び前記画像合成手段によって生成された前記合成画像を出力する。
このように、奥行情報の段階毎に、当該段階の奥行情報を持つ画像領域を、第1カラー画像及び前記第2カラー画像の各々から抽出して、各対応点の位置が一致するように、画像領域を変形した変形画像領域を生成し、変形画像領域を合成した合成画像を生成して、第1カラー画像または第2カラー画像、及び合成画像を出力することにより、撮影画像間での位置ずれを抑制したマルチバンド画像を生成することができる。
第3の発明の画像処理装置は、カメラが撮影可能な色の一部の波長を透過するカラーフィルタを用いて撮影された第1カラー画像、及び前記カラーフィルタを用いずに撮影された第2カラー画像を取得する画像取得手段と、前記画像取得手段によって取得された前記第1カラー画像と前記第2カラー画像との各々を小領域画像に分割する画像分割処理手段と、前記小領域画像毎に、前記画像取得手段によって取得された前記第1カラー画像の前記小領域画像と、前記第2カラー画像の対応する前記小領域画像との対応点を複数検出する対応点検出手段と、前記小領域画像毎に、前記対応点検出手段によって検出された前記対応点に基づいて、各対応点の位置が一致するように前記第1カラー画像及び前記第2カラー画像の何れか一方の前記小領域画像を変形した変形小領域画像を生成する画像変形手段と、前記画像変形手段によって生成された前記変形小領域画像を貼り合わせるように合成した合成画像を生成する画像合成手段と、前記画像取得手段によって取得された前記第1カラー画像及び前記第2カラー画像の何れか他方、及び前記画像合成手段によって生成された前記合成画像を出力する画像出力手段と、を含んで構成されている。
このように、第1カラー画像及び前記第2カラー画像の各々を小領域画像に分割し、分割した小領域画像毎に、各対応点の位置が一致するように、小領域領域を変形した変形小領域画像を生成し、変形小領域画像を合成した合成画像を生成して、第1カラー画像または第2カラー画像、及び合成画像を出力することにより、撮影画像間での位置ずれを抑制したマルチバンド画像を生成することができる。
上記の画像処理装置は、前記画像取得手段によって取得された前記第2カラー画像及び前記画像合成手段によって生成された前記合成画像を用いて、被写体の色再現処理を行う色再現処理手段を更に含むようにすることができる。
なお、色再現処理は、被写体の色(例えば、スペクトル、分光反射率、色、RGB/多原色画素値等)を計算(推定)し、計算した値を画素値とする色再現結果画像(例えば、スペクトル画像、分光反射率画像、RGB画像等々)を生成する処理をいう。
第4の発明の画像処理装置は、カメラが撮影可能な色の一部の波長を透過するカラーフィルタを用いて撮影された第1カラー画像、及び前記カラーフィルタを用いずに撮影された第2カラー画像を取得する画像取得手段と、予め定められた前記カメラに関するパラメータ、及び予め定められた前記第1カラー画像及び前記第2カラー画像間の撮影位置及び姿勢に関するパラメータに基づいて、前記画像取得手段によって取得された前記第1カラー画像及び前記第2カラー画像の各々から、同一視点から平行に見たときの第1平行投影カラー画像及び第2平行投影カラー画像を生成する平行化処理手段と、前記平行化処理手段によって生成された前記第1平行投影カラー画像と前記第2平行投影カラー画像との対応点を複数検出する対応点検出手段と、前記対応点検出手段によって検出された前記複数の対応点に基づいて、各対応点の位置が一致するように、前記第1平行投影カラー画像及び前記第2平行投影カラー画像の何れか一方を変形した第3平行投影カラー画像を生成する画像変形手段と、前記平行化処理手段によって生成された前記第1平行投影カラー画像及び前記第2平行投影カラー画像の何れか他方、及び前記画像変形手段によって生成された前記第3平行投影カラー画像を出力する画像出力手段と、を含んで構成されている。
このように、第1カラー画像及び第2カラー画像の各々から平行化処理によって生成された第1平行投影カラー画像及び第2平行投影カラー画像の何れか一方について、各対応点の位置が一致するように変形した第3平行投影カラー画像を生成し、第1平行投影カラー画像及び第2平行投影カラー画像の何れか他方、及び第3平行投影カラー画像を出力することにより、撮影画像間での位置ずれを抑制したマルチバンド画像を生成することができる。
また、本発明のプログラムは、コンピュータを、上記の画像処理装置を構成する各手段として機能させるための画像処理プログラムである。
以上説明したように、本発明の画像処理装置、方法、及びプログラムによれば、撮影画像間での位置ずれを抑制したマルチバンド画像を生成することができる。
、という効果が得られる。
第1の実施の形態に係る画像処理装置の構成を示す概略図である。 マルチバンド画像を入力する画像入力装置の一例を示す図である。 (A)カラーフィルタの透過波長の一例を示す図、及び(B)カラーフィルタにより得られるバンドの一例を示す図である。 第1の実施の形態に係る画像処理装置における対応点検出部の構成の一例を示す図である。 第1の実施の形態に係る画像処理装置における色再現処理ルーチンの内容を示すフローチャートである。 第2の実施の形態に係る画像処理装置の構成を示す概略図である。 第2の実施の形態に係る画像処理装置における色再現処理ルーチンの内容を示すフローチャートである。 第3の実施の形態に係る画像処理装置の構成を示す概略図である。 第3の実施の形態に係る画像処理装置における色再現処理ルーチンの内容を示すフローチャートである。 マルチバンド画像を入力する画像入力装置の一例を示す図である。 従来の画像処理装置の構成を示す概略図である。 分光撮影の原理イメージを示す図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。
[第1の実施の形態]
<システム構成>
第1の実施の形態に係る画像処理装置について説明する。
第1の実施の形態に係る画像処理装置10は、CPU(Central Processing Unit)と、RAM(Random Access Memory)と、後述する色再現処理ルーチンを実行するためのプログラムを記憶したROM(Read Only Memory)とを備えたコンピュータで構成されている。またGPU(Graphics Processing Unit)などCPU以外の演算処理装置を備えていても良い。このコンピュータは、機能的には、図1に示すように、対応点検出部14、奥行情報計算部15、画像領域抽出部16、画像変形処理部17、画像合成部18、画像出力部19、及び色再現処理部20を含んだ構成で表すことができる。
画像処理装置10には、画像入力部11で撮影されて得られた3バンド画像1と、画像入力部12で撮影されて得られたRGB(3バンド)画像2とが入力される。画像入力部11は、RGBカメラ11aを有しており、画像入力部12は、RGBカメラ12aを有している。RGBカメラ11a及びRGBカメラ12aは、共にCCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor )等のセンサ及びRGB各色のフィルタを備えたデジタルカメラである。図2に示すように、画像入力部11は、RGBカメラ11aの他、該RGBカメラ11aが有する本来のR、G、Bの各色に対応するフィルタの透過波長の一部のみを透過するカラーフィルタ11bを備えている(図3(A)参照)。画像入力部11及び画像入力部12により、6つのバンドの各々のデジタル信号値が、6バンド画像の画素値として得られる(図3(B)参照)。以下では、マルチバンド画像の一例として6バンド画像を例に挙げて説明するが、マルチバンド画像を6バンド画像に限定するものではない。
画像処理装置10の対応点検出部14は、画像入力部11から入力された3バンド画像1のデータ、及び画像入力部12から入力された3バンド画像2のデータに基づいて、フィルタ無しで撮影した3バンド画像1を基準画像とし、2枚の3バンド画像間での対応点を複数検出する。
2枚の3バンド画像間での対応点の検出は、例えば、位相限定相関法(参考文献(青木孝文、伊藤康一、柴原琢磨、長嶋聖、「位相限定相関法に基づく高精度マシンビジョン−ピクセル分解能の壁を越える画像センシング技術をめざして−」、Fundamentals Review Vol.1 No.1)を参照)に従って行えばよい。この場合には、図4に示すように、対応点検出部14は、白黒画像生成部112a、112bと、位相画像生成部113a、113bと、相関画像生成部114と、対応点検出部115とを含んだ構成で表すことができる。この対応点検出部14によれば、白黒画像生成部112a、112bで、3バンド画像1及び3バンド画像2から白黒画像を各々生成し、位相画像生成部113a及び113bで、生成された白黒画像各々から位相画像を生成する。そして、相関画像生成部114で、生成された2つの位相画像から相関画像を生成し、対応点検出部115で、生成された相関画像における相関値が最大の座標に基づいて2画像間のずれ量を求めて対応点を検出する。
対応点検出部14は、上記の対応点の検出の結果として、検出された対応点の数、及び3バンド画像1、2における対応点の座標およびズレ幅を出力する。
奥行情報計算部15は、対応点検出部14によって検出された対応点の座標情報に基づいて、2枚の3バンド画像間での対応点の座標のずれ(視差)により、三角測量の原理に従って、対応点における被写体の奥行方向の距離を算出する。なお、本実施の形態では、対応点検出部14による対応点検出時のサンプリングを1画素毎に行って、入力画像の全ての点における奥行方向の距離が求まるようにする。サンプリング間隔を広げ、もしくは対応点が見つからない場合には、周辺の画素に対応した奥行き方向の距離情報から推定、補間しても良い。
画像領域抽出部16は、3バンド画像1、3バンド画像2、検出された対応点、及び奥行方向の距離情報に基づいて、算出された奥行方向の距離を複数段階に分け、3バンド画像1及び3バンド画像2の各々から、それぞれの段階毎の画像領域(以下、奥行画像とも称する)を抽出する。
RGBカメラ11aのレンズ(図示省略)の前に設置したカラーフィルタ11bへの入射角は奥行方向の距離により変化し、そのために手前の物と奥側の物とでは画像上での移動量が異なるため、奥行方向の距離を複数段階(例えば前景と背景の2段階、もしくは前景・中景・背景の3段階)に分割し、それぞれの段階に対応した奥行画像を抽出する(各奥行画像では、抽出された画像領域以外はデータ無しとみなす)。
画像変形処理部17は、奥行画像毎に、得られた対応点の検出結果を用いて、カラーフィルタ11bを装着して撮影した画像(3バンド画像1)から抽出された奥行画像を変形させて、新たな奥行画像を生成する。
画像変形処理部17による変形処理では、対応点検出部14で得られた対応点情報を元に画像変形パラメータ(射影変換の場合には水平/垂直方向のずれ量、回転角度、倍率。スプライン補完等の非線形手法に基づく場合には、そのモデルパラメータ)を算出し、算出した画像変形パラメータを仮定した変形モデル(射影変換や非線形変換)に適用して、対応する3バンド画像2の奥行画像と各対応点の位置が一致するように3バンド画像1の奥行画像に対して変形処理を施し、3バンド画像1と重ね合わせた際にずれが無い(2枚の画像で、同じ被写体上が同じ座標上に位置する)奥行画像を生成する。なお、画像変形における手法は、ここでは特に限定しないが、例えば、射影変換(線形変換)もしくは非線形的な画像変形処理を施す。
画像合成部18は、3バンド画像1の各奥行画像に対して画像変形を施して生成した新たな各奥行画像を合成し、3バンド画像2との間で位置ずれの無い3バンド画像1’を生成する。例えば、画像変形後の3バンド画像1に対応する奥行画像を画像の重ね合わせにより合成し、1枚の3バンド画像1’を生成する。具体的には、各奥行画像においてその奥行距離範囲外の画像領域の画素値はゼロであるため、その部分に他の奥行画像をはめ込む。なお、2枚の3バンド画像を統合し、1枚の6バンド画像としても良い。
画像出力部19は、3バンド画像1’および3バンド画像2をメモリ上に展開、モニタ上へ表示、もしくはファイルへ出力する。
色再現処理部20は、3バンド画像1’および3バンド画像2を用いて、色再現処理を行い、色再現結果画像を生成して出力する。
色再現処理では、3バンド画像1’、3バンド画像2、色再現パラメータ(撮影時の照明光スペクトルやカメラの感度などの分光反射率推定に必要な情報、および再現したい照明環境での照明光スペクトルや表示デバイスの特性)に基づいて、3バンド画像1’及び3バンド画像2から、写っている被写体の色(スペクトル、分光反射率、色、RGB/多原色信号値)をウィナー推定法等により算出し、色再現結果画像(分光反射率画像、もしくはRGB/多原色画像)を生成して出力する。
例えば、ウィナー推定法を用いて、3バンド画像1’及び3バンド画像2から画素毎の分光反射率を推定し、推定した分光反射率を画素値とする分光反射率画像を生成する。そして、分光反射率画像から、例えば、RGB画像を生成する場合には、例えば、上記生成した分光反射率画像に対して、予め定めた撮影照明光スペクトル及び予め定めたカメラの分光感度を掛け合わせて、RGB画像を生成すればよい。具体的には、予め定めた撮影照明光スペクトルと各画素に対応する推定された分光反射率の各波長の値を掛け合わせ、更に各画素に対応する予め定めたカメラの分光感度を掛け合わせる。各画素について計算された波長毎の値からR値、G値、及びB値を計算し、各画素の画素値を、計算したRGB値とするRGB画像を生成する。
<画像処理装置の作用>
次に、第1の実施の形態に係る画像処理装置10の作用について説明する。まず、画像入力部11及び画像入力部12により、3バンド画像1及び3バンド画像2が撮影された後、画像処理装置10によって、図5に示す色再現処理ルーチンが実行される。
ステップS101において、画像入力部11で撮影された3バンド画像1のデータ及び画像入力部12で撮影された3バンド画像2のデータを取得する。
ステップS102において、上記ステップS101で取得した3バンド画像1及び3バンド画像2の間における対応点を複数検出する。そして、ステップS103において、上記ステップS102で検出された対応点の情報に基づいて、各対応点における被写体までの奥行方向の距離情報を計算する。
次のステップS104では、上記ステップS103で計算された奥行方向の距離情報に基づいて、距離情報の各段階毎に、3バンド画像1及び3バンド画像2の各々から、当該段階の距離情報を持つ画像領域である奥行画像を抽出する。
ステップS105では、上記ステップS104で抽出された奥行画像のうち、ある段階に対応する3バンド画像1の奥行画像を、処理対象として設定する。ステップS106では、上記ステップS102で検出された対応点の情報に基づいて、処理対象の3バンド画像1の奥行画像に対して画像変形処理を行って、新たな奥行画像を生成する。次のステップS107では、全ての段階の奥行画像について、上記ステップS105、S106の処理を実行したか否かを判定し、上記ステップS105、S106の処理を実行していない奥行画像が存在する場合には、上記ステップS105へ戻り、当該奥行画像を処理対象として設定する。一方、全ての段階の奥行画像について、上記ステップS105、S106の処理を実行した場合には、ステップS108へ移行する。
ステップS108では、上記ステップS106で生成された新たな奥行画像を合成し、3バンド画像1’を生成する。そして、ステップS109において、上記ステップS101で取得した3バンド画像2及び上記ステップS108で生成された3バンド画像1’を出力する。次のステップS110では、上記ステップS101で取得した3バンド画像2及び上記ステップS108で生成された3バンド画像1’を用いて、被写体の色再現処理を行い、色再現処理の結果を出力し、色再現処理ルーチンを終了する。
以上説明したように、第1の実施の形態の画像処理装置によれば、奥行方向の距離情報の段階毎に、当該段階の距離情報を持つ画像領域を、3バンド画像1及び3バンド画像2の各々から抽出して、各対応点の位置が一致するように、3バンド画像1の当該画像領域を変形した変形画像領域を生成し、各変形画像領域を合成した合成画像を生成して、3バンド画像2、及び合成画像を出力することにより、撮影画像間での位置ずれを抑制したマルチバンド画像を生成することができる。
また、奥行き方向の距離を何段階かにクラス分けし、それぞれの距離の段階に応じた画像領域を抽出し、抽出した画像領域毎に対応点検出及び画像変形を行った後に、1枚のマルチバンド画像を生成することにより、平面状の被写体だけではなく奥行きのある被写体/シーンを撮影する場合でも、画像全領域において各バンド間で対応点の位置ずれが無いマルチバンド画像を得ることができる。
[第2の実施の形態]
<システム構成>
次に、第2の実施の形態について説明する。なお、第2の実施の形態の画像処理装置について、第1の実施の形態の画像処理装置10と同様の構成については、同一符号を付して詳細な説明を省略する。
第2の実施の形態の画像処理装置210を構成するコンピュータは、機能的には、図6に示すように、画像分割処理部212、小領域変形部214、画像貼り合わせ処理部216、及び画像出力部19、及び色再現処理部20を含んだ構成で表すことができる。
画像分割処理部212は、画像入力部11で得られた3バンド画像1及び画像入力部12で得られた3バンド画像2の各々を小領域画像に分割する。3バンド画像1は、3バンド画像2の小領域画像と同じサイズ、もしくは3バンド画像2を分割して得られた小領域よりも大きなサイズの領域に分割される。3バンド画像1、3バンド画像2を小領域画像に分割する際には、分割した小領域画像を最終的に1枚の画像に復元する際に画像の欠落を防ぐため、3バンド画像1および3バンド画像2ともに、分割した小領域の画像には重なりがあることが好ましい。
また、画像分割処理部212は、計算処理の高速化を考慮して、一辺の画素数を2のべき乗、64 pixel, 128 pixel, 256pixel、などとした小領域画像に分割することが好ましい。
小領域変形部214は、対応点検出部14、奥行情報計算部15、画像領域抽出部16、画像変形処理部17、及び画像合成部18を含み、対応点検出部14、奥行情報計算部15、画像領域抽出部16、画像変形処理部17、及び画像合成部18の各々が、画像分割処理部212によって分割された、対応する3バンド画像1の小領域画像及び3バンド画像2の小領域画像の組み合わせ毎に処理を行う。小領域変形部214は、小領域画像毎に、3バンド画像1の当該小領域画像に対して画像変形を施して生成した変形小領域画像を出力する。
小領域変形部214では、小領域内で局所的な対応点のみが画像変形パラメータに影響を与えるため、画像全体から得られた対応点すべてを使うよりも精度良く、撮影画像間の位置ずれを補正できる。
また、画像貼り合わせ処理部216は、小領域変形部214によって生成された変形小領域画像をタイリングして、元のサイズの画像となるように1枚の画像に貼り合わせて、新たな3バンド画像1’を生成し、出力する。
<画像処理装置の作用>
次に、図7を参照して、第2の実施の形態の画像処理装置210で実行される色再現処理ルーチンについて説明する。なお、第1の実施の形態における色再現処理ルーチンと同一の処理については、同一符号を付して詳細な説明を省略する。
ステップS101において、画像入力部11で撮影された3バンド画像1のデータ及び画像入力部12で撮影された3バンド画像2のデータを取得する。
ステップS202において、上記ステップS101で取得した3バンド画像1及び3バンド画像2の各々を、小領域画像に分割する。ステップS203において、上記ステップS202で分割された小領域画像のうち、処理対象の小領域画像として、対応する3バンド画像1及び3バンド画像2の各々の小領域画像の組み合わせを設定する。
そして、ステップS204において、処理対象として設定された3バンド画像1及び3バンド画像2の各々の小領域画像に対して、上記第1の実施の形態で説明した図5に示す色再現処理ルーチンにおけるステップS102〜S108と同様の処理を実行して、3バンド画像1の当該小領域画像に対して画像変形を施した変形小領域画像を生成する。
ステップS205では、全ての小領域画像について、上記ステップS203、S204の処理を実行したか否かを判定し、上記ステップS203、S204の処理を実行していない小領域画像が存在する場合には、上記ステップS203に戻り、当該小領域画像を、処理対象として設定する。一方、全ての小領域画像について、上記ステップS203、S204の処理を実行したと判定された場合には、ステップS206へ移行する。
ステップS206では、上記ステップS204で得られた各変形小領域画像を貼り合わせて、3バンド画像1’を生成する。そして、ステップS109において、上記ステップS101で取得した3バンド画像2及び上記ステップS206で生成された3バンド画像1’を出力する。次のステップS110では、上記ステップS101で取得した3バンド画像2及び上記ステップS206で生成された3バンド画像1’を用いて、被写体の色再現処理を行い、色再現処理の結果を出力し、色再現処理ルーチンを終了する。
以上説明したように、第2の実施の形態の画像処理装置によれば、3バンド画像1及び3バンド画像2の各々を小領域画像に分割し、分割した小領域画像毎に、各対応点の位置が一致するように、3バンド画像1の小領域領域を変形した変形小領域画像を生成し、変形小領域画像を合成した合成画像を生成して、3バンド画像2及び合成画像を出力する。これによって、局所的な画像領域毎に対応点検出及び画像変形処理を施して1枚のマルチバンド画像を生成するため、撮影画像間での位置ずれを抑制したマルチバンド画像を生成することができる。
なお、上記の第2の実施の形態では、小領域変形部214は、対応点検出部14、奥行情報計算部15、画像領域抽出部16、画像変形処理部17、及び画像合成部18を含む場合を例に説明したが、これに限定されるものではない。小領域変形部214は、対応点検出部14及び画像変形処理部17を含み、対応点検出部14及び画像変形処理部17の各々が、画像分割処理部212によって分割された、対応する3バンド画像1の小領域画像及び3バンド画像2の小領域画像の組み合わせ毎に処理を行うようにしてもよい。
[第3の実施の形態]
<システム構成>
次に、第3の実施の形態について説明する。なお、第3の実施の形態の画像処理装置について、第1の実施の形態の画像処理装置10と同様の構成については、同一符号を付して詳細な説明を省略する。
第3の実施の形態の画像処理装置310を構成するコンピュータは、機能的には、図8に示すように、平行化処理部312、カメラパラメータ記憶部314、対応点検出部14、画像変形処理部316、画像出力部19、及び色再現処理部20を含んだ構成で表すことができる。
カメラパラメータ記憶部314には、内部パラメータ(RGBカメラ11a、12a単体でのレンズ等の光学系パラメータ)と外部パラメータ(RGBカメラ11a、12a間の位置関係や姿勢を表すパラメータ)が記憶されている。
平行化処理部312は、カメラパラメータ記憶部314から呼び出した内部パラメータと外部パラメータを用いて、平行化処理を行い、3バンド画像1及び3バンド画像2を、同一視点から平行に見たときの平行投影画像に変換した3バンド画像1’及び3バンド画像2’を生成する。なお、平行化処理は、従来既知の手法を用いればよく、例えば、非特許文献4(A. Fusiello, E. Trucco, and A. Verri, "A compact algorithm for rectification of stereo pairs,", Machine Vision and Applications (2000) 12: 16−22)に記載の手法を用いればよい。また、3バンド画像1’及び3バンド画像2’が、第1平行投影カラー画像及び第2平行投影カラー画像の一例である。
対応点検出部14は、平行化処理部312によって生成された3バンド画像1’のデータ及び3バンド画像2’のデータに基づいて、3バンド画像1’を基準画像とし、2枚の3バンド画像間での対応点を複数検出する。
画像変形処理部316は、得られた対応点の検出結果を用いて、3バンド画像1’を変形させて、新たな3バンド画像3を生成する。
画像出力部19は、3バンド画像1’および3バンド画像3をメモリ上に展開、モニタ上へ表示、もしくはファイルへ出力する。
色再現処理部20は、3バンド画像1’および3バンド画像3を用いて、色再現処理を行い、色再現結果画像を生成して出力する。
<画像処理装置の作用>
次に、図9を参照して、第3の実施の形態の画像処理装置310で実行される色再現処理ルーチンについて説明する。なお、第1の実施の形態における色再現処理ルーチンと同一の処理については、同一符号を付して詳細な説明を省略する。
ステップS101において、画像入力部11で撮影された3バンド画像1のデータ及び画像入力部12で撮影された3バンド画像2のデータを取得する。
ステップS302において、上記ステップS101で取得した3バンド画像1及び3バンド画像2の各々に対して平行化処理を行い、3バンド画像1’及び3バンド画像2’を生成する。ステップS303において、上記ステップS302で生成した3バンド画像1’及び3バンド画像2’の間における対応点を複数検出する。
ステップS304では、上記ステップS303で検出された対応点の情報に基づいて、3バンド画像1’に対して画像変形処理を行って、新たな3バンド画像3を生成する。そして、ステップS109において、上記ステップS302で生成した3バンド画像2’及び上記ステップS304で生成された3バンド画像3を出力する。次のステップS110では、上記ステップS302で生成した3バンド画像2’及び上記ステップS304で生成された3バンド画像3を用いて、被写体の色再現処理を行い、色再現処理の結果を出力し、色再現処理ルーチンを終了する。
以上説明したように、第3の実施の形態の画像処理装置によれば、3バンド画像1及び3バンド画像2の各々から平行化処理によって3バンド画像1’及び3バンド画像2’を生成し、3バンド画像1’について、各対応点の位置が一致するように変形した3バンド画像3を生成し、3バンド画像2’及び3バンド画像3を出力する。これによって、画像の平行化処理を施すことによりレンズの前に付けた光学フィルタによる屈折の影響を取り除き、画像変形を容易にすることができ、撮影画像間での位置ずれを抑制したマルチバンド画像を生成することができる。
なお、上記第1〜第3の実施の形態では、フィルタ無しで撮影した3バンド画像2を基準画像とし、3バンド画像1の奥行画像、3バンド画像1の小領域画像、または3バンド画像1’に対して、画像変形処理を行う場合を例に説明したが、これに限定されるものではない。カラーフィルタを用いて撮影した3バンド画像2を基準画像とし、3バンド画像1の奥行画像、3バンド画像1の小領域画像、または3バンド画像1’に対して、画像変形処理を行うようにしてもよい。
また、2つの3バンド画像(計6バンド画像)が画像処理装置に入力される例について説明したが、マルチバンド画像であれば、これに限定されないのはもちろんである。
また、上記第1〜第3の実施の形態では、マルチバンド画像を入力する画像入力装置として、RGBカメラ11a及びカラーフィルタ11bを有する画像入力部11と、RGBカメラ12aを有する画像入力部12とを例に挙げて説明したが、これに限定されない。例えば、図10に示すように、RGBカメラと、単色カラーフィルタを備えた単色(白黒)カメラを複数台組み合わせた多眼式カメラシステムにも適用可能である。
また、上記第1〜第3の実施の形態では、2つの画像入力部により3バンド画像1及び3バンド画像2が同期して撮像される場合を例に説明したが、これに限定されるものではなく、1つの画像入力部(単眼式)から時系列で撮像される3バンド画像1及び3バンド画像2を用いてもよい。この場合には、カラーフィルタの装着及び非装着を切替える機構を設け、カラーフィルタを装着した状態で3バンド画像1を撮像し、カラーフィルタを外した状態で3バンド画像2を撮像するようにすればよい。また、カラーフィルタの抜き挿しの際に生じるカメラの僅かな変位を利用して、各対応点の奥行き方向の距離を計算することができる。また、3つ以上の画像入力部を有していても構わない。
また、上述の画像処理装置は、内部にコンピュータシステムを有しているが、コンピュータシステムは、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。
また、本願明細書中において、プログラムが予めインストールされている実施形態として説明したが、当該プログラムを、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納して提供することも可能である。
10、210、310 画像処理装置
11a、12aRGBカメラ
11b カラーフィルタ
11、12 画像入力部
14 対応点検出部
15 奥行情報計算部
16 画像領域抽出部
17 画像変形処理部
18 画像合成部
19 画像出力部
20 色再現処理部
212 画像分割処理部
214 小領域変形部
216 画像貼り合わせ処理部
312 平行化処理部
314 カメラパラメータ記憶部
316 画像変形処理部

Claims (7)

  1. カメラが撮影可能な色の一部の波長を透過するカラーフィルタを用いて撮影された第1カラー画像、及び前記カラーフィルタを用いずに撮影された第2カラー画像を取得する画像取得手段と、
    前記画像取得手段によって取得された前記第1カラー画像と前記第2カラー画像との対応点を複数検出する対応点検出手段と、
    前記対応点検出手段によって検出された前記複数の対応点の各々における被写体までの奥行情報を計算する奥行情報計算手段と、
    前記奥行情報計算手段によって計算された前記複数の対応点の各々の奥行情報に基づいて、前記奥行情報の段階毎に、前記段階の奥行情報を持つ画像領域を、前記第1カラー画像及び前記第2カラー画像の各々から抽出する画像領域抽出手段と、
    前記奥行情報の段階毎に、前記段階の奥行情報を持つ画像領域について前記対応点検出手段によって検出された前記複数の対応点に基づいて、各対応点の位置が一致するように、前記第1カラー画像及び前記第2カラー画像の何れか一方の前記画像領域を変形した変形画像領域を生成する画像変形手段と、
    前記奥行情報の各段階に対応する前記変形画像領域を合成した合成画像を生成する画像合成手段と、
    前記画像取得手段によって取得された前記第1カラー画像及び前記第2カラー画像の何れか他方、及び前記画像合成手段によって生成された前記合成画像を出力する画像出力手段と、
    を含む画像処理装置。
  2. 前記画像取得手段によって取得された前記第1カラー画像と前記第2カラー画像との各々を小領域画像に分割する画像分割処理手段を更に含み、
    前記対応点検出手段は、前記小領域画像毎に、前記画像取得手段によって取得された前記第1カラー画像の前記小領域画像と、前記第2カラー画像の対応する前記小領域画像との対応点を複数検出し、
    前記画像領域抽出手段は、前記小領域画像毎に、前記奥行情報の各段階の奥行情報を持つ画像領域を、前記第1カラー画像の前記小領域画像及び前記第2カラー画像の対応する前記小領域画像の各々から抽出し、
    前記画像変形手段は、前記小領域画像毎及び前記奥行情報の段階毎に、前記小領域画像内であって、前記段階の奥行情報を持つ画像領域について、前記対応点検出手段によって検出された前記複数の対応点に基づいて、各対応点の位置が一致するように、前記第1カラー画像及び前記第2カラー画像の何れか一方の前記画像領域を変形した変形画像領域を生成し、
    前記画像合成手段は、前記小領域画像毎に、前記奥行情報の各段階に対応する前記変形画像領域を合成した合成画像を生成し、各小領域画像の前記合成画像を貼り合わせるように合成した画像を生成し、
    前記画像出力手段は、前記画像取得手段によって取得された前記第1カラー画像及び前記第2カラー画像の何れか他方、及び前記画像合成手段によって生成された前記画像を出力する請求項1記載の画像処理装置。
  3. カメラが撮影可能な色の一部の波長を透過するカラーフィルタを用いて撮影された第1カラー画像、及び前記カラーフィルタを用いずに撮影された第2カラー画像を取得する画像取得手段と、
    前記画像取得手段によって取得された前記第1カラー画像と前記第2カラー画像との各々を小領域画像に分割する画像分割処理手段と、
    前記小領域画像毎に、前記画像取得手段によって取得された前記第1カラー画像の前記小領域画像と、前記第2カラー画像の対応する前記小領域画像との対応点を複数検出する対応点検出手段と、
    前記小領域画像毎に、前記対応点検出手段によって検出された前記対応点に基づいて、各対応点の位置が一致するように前記第1カラー画像及び前記第2カラー画像の何れか一方の前記小領域画像を変形した変形小領域画像を生成する画像変形手段と、
    前記画像変形手段によって生成された前記変形小領域画像を貼り合わせるように合成した合成画像を生成する画像合成手段と、
    前記画像取得手段によって取得された前記第1カラー画像及び前記第2カラー画像の何れか他方、及び前記画像合成手段によって生成された前記合成画像を出力する画像出力手段と、
    を含む画像処理装置。
  4. 前記画像取得手段によって取得された前記第2カラー画像及び前記画像合成手段によって生成された前記合成画像を用いて、被写体の色再現処理を行う色再現処理手段を更に含む請求項1〜請求項3の何れか1項記載の画像処理装置。
  5. カメラが撮影可能な色の一部の波長を透過するカラーフィルタを用いて撮影された第1カラー画像、及び前記カラーフィルタを用いずに撮影された第2カラー画像を取得する画像取得手段と、
    予め定められた前記カメラに関するパラメータ、及び予め定められた前記第1カラー画像及び前記第2カラー画像間の撮影位置及び姿勢に関するパラメータに基づいて、前記画像取得手段によって取得された前記第1カラー画像及び前記第2カラー画像の各々から、同一視点から平行に見たときの第1平行投影カラー画像及び第2平行投影カラー画像を生成する平行化処理手段と、
    前記平行化処理手段によって生成された前記第1平行投影カラー画像と前記第2平行投影カラー画像との対応点を複数検出する対応点検出手段と、
    前記対応点検出手段によって検出された前記複数の対応点に基づいて、各対応点の位置が一致するように、前記第1平行投影カラー画像及び前記第2平行投影カラー画像の何れか一方を変形した第3平行投影カラー画像を生成する画像変形手段と、
    前記平行化処理手段によって生成された前記第1平行投影カラー画像及び前記第2平行投影カラー画像の何れか他方、及び前記画像変形手段によって生成された前記第3平行投影カラー画像を出力する画像出力手段と、
    を含む画像処理装置。
  6. 画像取得手段、対応点検出手段、奥行情報計算手段、画像領域抽出手段、画像変形手段、画像合成手段、及び画像出力手段を含む画像処理装置における画像処理方法であって、
    前記画像取得手段によって、カメラが撮影可能な色の一部の波長を透過するカラーフィルタを用いて撮影された第1カラー画像、及び前記カラーフィルタを用いずに撮影された第2カラー画像を取得し、
    前記対応点検出手段によって、前記画像取得手段によって取得された前記第1カラー画像と前記第2カラー画像との対応点を複数検出し、
    前記奥行情報計算手段によって、前記対応点検出手段によって検出された前記複数の対応点の各々における被写体までの奥行情報を計算し、
    前記画像領域抽出手段によって、前記奥行情報計算手段によって計算された前記複数の対応点の各々の奥行情報に基づいて、前記奥行情報の段階毎に、前記段階の奥行情報を持つ画像領域を、前記第1カラー画像及び前記第2カラー画像の各々から抽出し、
    前記画像変形手段によって、前記奥行情報の段階毎に、前記段階の奥行情報を持つ画像領域について前記対応点検出手段によって検出された前記複数の対応点に基づいて、各対応点の位置が一致するように、前記第1カラー画像及び前記第2カラー画像の何れか一方の前記画像領域を変形した変形画像領域を生成し、
    前記画像合成手段によって、前記奥行情報の各段階に対応する前記変形画像領域を合成した合成画像を生成し、
    前記画像出力手段によって、前記画像取得手段によって取得された前記第1カラー画像及び前記第2カラー画像の何れか他方、及び前記画像合成手段によって生成された前記合成画像を出力する
    画像処理方法。
  7. 請求項1〜請求項5の何れか1項に記載の画像処理装置を構成する各手段として、コンピュータを機能させることを特徴とするプログラム。
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