以下、本明細書に開示された発明の実施の態様について、図面を参照して説明する。但し、本明細書に開示された発明は多くの異なる態様で実施することが可能であり、本明細書に開示された発明の趣旨及びその範囲から逸脱することなくその形態及び詳細を様々に変更し得ることは当業者であれば容易に理解される。従って、本実施の形態の記載内容に限定して解釈されるものではない。なお、以下に示す図面において、同一部分又は同様な機能を有する部分には同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
[実施の形態1]
<図1(A)に示す記憶装置とその動作方法>
図1(A)に示す記憶装置は、フォトダイオード101、トランジスタ102、端子103、端子104、保持容量105を有している。
フォトダイオード101の一方の端子は、高電位電圧VDDに電気的に接続されている。フォトダイオード101の他方の端子は、トランジスタ102のソース又はドレインの一方に電気的に接続されている。
トランジスタ102のソース又はドレインの一方は、フォトダイオード101の他方の端子に電気的に接続されている。トランジスタ102のソース又はドレインの他方は、端子104及び保持容量105の一方の端子に電気的に接続されている。トランジスタ102のゲートは、端子103に電気的に接続されている。
保持容量105の一方の端子は、トランジスタ102のソース又はドレインの他方に電気的に接続されている。保持容量105の他方の端子は接地されている。
本実施の形態では、トランジスタ102として、酸化物半導体膜をチャネル形成領域に有するトランジスタ(以下「酸化物半導体トランジスタ」と呼ぶ)を用いる。酸化物半導体膜トランジスタは、リーク電流が0とみなせることができるほど小さい。
トランジスタ102としてリーク電流が0とみなせるほど小さい酸化物半導体トランジスタを用いると、電荷の漏洩による出力信号の誤出力を抑制することができる。
なお、本明細書においてリーク電流(オフ電流ともいう)とは、nチャネル型トランジスタでしきい値Vthが正である場合、室温において0V以下の範囲で任意のゲート電圧を印加したときにトランジスタのソース−ドレイン間を流れる電流のことを指す。本明細書に開示する酸化物半導体膜を用いたトランジスタはチャネル幅が10mmの場合でさえも、ドレイン電圧が1V及び10Vの場合において、ゲート電圧が0V以下の範囲において、ドレイン電流は1×10−13A以下となる。そのため、本明細書に開示する酸化物半導体膜を用いたトランジスタは、リーク電流が0とみなせることができるほど小さいと言える。
なお本明細書の酸化物半導体膜において、二次イオン質量分析法(SIMS:Secondary Ion Mass Spectroscopy)によって測定されたナトリウム(Na)の濃度が、5×1016cm−3以下、好ましくは1×1016cm−3以下、さらに好ましくは1×1015cm−3以下が好適である。また本明細書の酸化物半導体膜において、SIMSによって測定されたリチウム(Li)の濃度が、5×1015cm−3以下、好ましくは1×1015cm−3以下が好適である。また本明細書の酸化物半導体膜において、SIMSによって測定されたカリウム(K)の濃度が、5×1015cm−3以下、好ましくは1×1015cm−3以下が好適である。
当該酸化物半導体膜中において、ナトリウム(Na)、リチウム(Li)、カリウム(K)等のアルカリ金属、並びに、アルカリ土類金属の濃度が高い場合、トランジスタ特性の劣化及びトランジスタ特性のばらつきをもたらす恐れがある。そのため、トランジスタ特性の劣化及びトランジスタ特性のばらつきを抑制するために、酸化物半導体膜中のアルカリ金属及びアルカリ土類金属は、上述の濃度範囲であることが好適である。
特に、酸化物半導体膜に接する接する絶縁膜が酸化物絶縁膜である場合、ナトリウム(Na)は、当該絶縁膜中に拡散し、ナトリウムイオン(Na+)となる。また、ナトリウム(Na)は、酸化物半導体膜中において、金属と酸素の結合を分断し、あるいは結合中に割り込む恐れがある。
ナトリウム(Na)が絶縁膜中でナトリウムイオン(Na+)となる場合、ナトリウム(Na)が酸化物半導体膜中において、金属と酸素の結合を分断し、或いは、ナトリウム(Na)が酸化物半導体膜中において、結合中に割り込む場合、トランジスタ特性の劣化(例えば、ノーマリオン化(しきい値の負へのシフト)、移動度の低下等)の原因となる恐れがある。さらに、このようなナトリウム(Na)の振る舞いは、トランジスタ特性のばらつきの原因ともなる。
上述のトランジスタ特性の劣化及びトランジスタ特性のばらつきは、特に酸化物半導体膜中の水素の濃度が十分に低い場合において顕著となる。従って、酸化物半導体膜中の水素の濃度が、5×1019cm−3以下、特に5×1018cm−3以下である場合には、アルカリ金属の濃度を上述の値にすることが好適である。
本明細書の酸化物半導体膜として、以下の酸化物半導体の薄膜を用いる。
酸化物半導体としては、三元系金属酸化物であるIn−Ga−Zn−O系、In−Sn−Zn−O系、In−Al−Zn−O系、Sn−Ga−Zn−O系、Al−Ga−Zn−O系、Sn−Al−Zn−O系や、四元系金属酸化物であるIn−Sn−Ga−Zn−O系や、二元系金属酸化物であるIn−Zn−O系、Sn−Zn−O系、Al−Zn−O系、Zn−Mg−O系、Sn−Mg−O系、In−Ga−O系、In−Mg−O系や、In−O系、Sn−O系、Zn−O系などの酸化物半導体を用いることができる。
また、上記酸化物半導体はSiを含んでいてもよい。また、これらの酸化物半導体は、非晶質であってもよいし、結晶質であってもよい。または、非単結晶であってもよいし、単結晶であってもよい。
なお、本明細書において、三元系金属酸化物とは、酸素(O)の他に3つの金属元素を含む金属酸化物を指す。同様にして、四元系金属酸化物とは、酸素(O)の他に4つの金属元素を含む金属酸化物、二元系金属酸化物とは、酸素(O)の他に2つの金属元素を含む金属酸化物を指す。
また、酸化物半導体膜として、InMO3(ZnO)m(m>0)で表記される薄膜を用いることもできる。ここで、Mは、Ga、Al、MnおよびCoから選ばれた一または複数の金属元素である。例えば、Mとして、Ga、Ga及びAl、Ga及びMn、またはGa及びCoが挙げられる。
トランジスタ102として用いることの可能な酸化物半導体トランジスタの断面図を、図3(A)〜図3(D)に示す。
図3(A)に示すトランジスタ300は、ボトムゲート型トランジスタである。トランジスタ300は、基板301上に形成されたゲート電極302と、ゲート電極302上のゲート絶縁膜303と、ゲート絶縁膜303上においてゲート電極302と重畳し、チャネル形成領域として機能する酸化物半導体膜304と、酸化物半導体膜304上においてゲート電極302と重畳するチャネル保護膜305と、酸化物半導体膜304上に形成された導電膜306及び導電膜307とを有する。さらに、トランジスタ300は、酸化物半導体膜304上に形成された絶縁膜308を、その構成要素に含めても良い。トランジスタ300は、ソース電極及びドレイン電極である導電膜306及び導電膜307が、チャネル形成領域である酸化物半導体膜304の上面で接しているので、トップコンタクト型のトランジスタと言える。
トランジスタ300をトランジスタ102として用いた場合、トランジスタ102のソース又はドレインの一方は、トランジスタ300の導電膜306又は導電膜307の一方である。またトランジスタ102のソース又はドレインの他方は、トランジスタ300の導電膜306又は導電膜307の他方である。さらに、トランジスタ102のゲートは、トランジスタ310のゲート電極302である。
図3(B)に、トランジスタ300と別の構成のトランジスタ310を示す。
図3(B)に示すトランジスタ310は、ボトムゲート型トランジスタである。トランジスタ310は、基板301上に形成されたゲート電極311と、ゲート電極311上のゲート絶縁膜312と、ゲート絶縁膜312上の導電膜313及び導電膜314と、ゲート電極311と重畳し、チャネル形成領域として機能する酸化物半導体膜315とを有する。さらに、トランジスタ310は、酸化物半導体膜315上に形成された絶縁膜316を、その構成要素に含めても良い。トランジスタ310は、ソース電極及びドレイン電極である導電膜313及び導電膜314が、チャネル形成領域である酸化物半導体膜315の下面で接しているので、ボトムコンタクト型のトランジスタと言える。
トランジスタ310をトランジスタ102として用いた場合、トランジスタ102のソース又はドレインの一方は、トランジスタ310の導電膜313又は導電膜314の一方である。またトランジスタ102のソース又はドレインの他方は、トランジスタ310の導電膜313又は導電膜314の他方である。さらに、トランジスタ102のゲートは、トランジスタ310のゲート電極311である。
図3(C)に、トランジスタ300と別の構成のトランジスタ320を示す。
図3(C)に示すトランジスタ320は、基板301上に、絶縁膜321、チャネル形成領域として機能する酸化物半導体膜322、ソース電極及びドレイン電極である導電膜323及び導電膜324、ゲート絶縁膜325、及び、ゲート電極326を有する。導電膜323及び導電膜324はそれぞれ導電膜327及び導電膜328が接して設けられ、電気的に接続されている。トランジスタ320は、ソース電極及びドレイン電極である導電膜327及び導電膜328が、チャネル形成領域である酸化物半導体膜322の上面で接しているので、トップコンタクト型のトランジスタと言える。
トランジスタ320をトランジスタ102として用いた場合、トランジスタ102のソース又はドレインの一方は、トランジスタ320の導電膜323又は導電膜324の一方である。またトランジスタ102のソース又はドレインの他方は、トランジスタ320の導電膜323又は導電膜324の他方である。さらに、トランジスタ102のゲートは、トランジスタ320のゲート電極326である。
図3(D)に、トランジスタ300と別の構成のトランジスタ330を示す。
図3(D)に示すトランジスタ330は、トップゲート型トランジスタである。トランジスタ330は、基板301上に形成された導電膜331及び導電膜332と、導電膜331及び導電膜332上に形成され、チャネル形成領域として機能する酸化物半導体膜333と、酸化物半導体膜333上のゲート絶縁膜334と、ゲート絶縁膜334上において酸化物半導体膜333と重なっているゲート電極335とを有する。さらに、トランジスタ330は、ゲート電極335上に形成された絶縁膜336を、その構成要素に含めても良い。トランジスタ330は、ソース電極及びドレイン電極である導電膜331及び導電膜332が、チャネル形成領域である酸化物半導体膜333の下面で接しているので、ボトムコンタクト型のトランジスタと言える。
トランジスタ330をトランジスタ102として用いた場合、トランジスタ102のソース又はドレインの一方は、トランジスタ330の導電膜331又は導電膜332の一方である。またトランジスタ102のソース又はドレインの他方は、トランジスタ330の導電膜331又は導電膜332の他方である。さらに、トランジスタ102のゲートは、トランジスタ330のゲート電極335である。
なお、端子104をトランジスタ102及び保持容量105から電気的に切り離す回路を設けてもよい。これにより、フォトダイオード101、トランジスタ102、及び保持容量105が、端子104と電気的に接続される装置から影響を受け難くすることができる。
図1(A)に示す記憶装置の駆動方法を以下に説明する。
トランジスタ102のソース又はドレインの他方、及び保持容量105の一方の端子が接地電圧(GND)となるように、端子104に電圧V1を印加する。なおトランジスタ102のソース又はドレインの他方、及び保持容量105の一方の端子が、既に接地電圧である場合は端子104に電圧V1を印加しなくてもよい。なおトランジスタ102のソース又はドレインの他方、及び保持容量105の一方の端子が接地電圧となるように、端子104に電圧V1を印加する工程を第1の工程とする。
次いで、端子103に電圧V2を印加することにより、トランジスタ102のゲートに電圧V2を印加する。トランジスタ102のゲートに電圧V2を印加することにより、トランジスタ102のソース及びドレイン間を導通させる。これにより、一方の端子に高電位電圧VDDが印加されたフォトダイオード101と、トランジスタ102が導通する。なおトランジスタ102のソース及びドレイン間を導通させるために、端子103に電圧V2を印加する工程を第2の工程とする。
次いで、一定時間後、端子103への電圧V2の印加を停止し、トランジスタ102のゲートへの電圧V2の印加を停止する。トランジスタ102のゲートへの電圧V2の印加を停止することにより、トランジスタ102のソース及びドレイン間を非導通状態とする。これにより、電源電圧VDDとフォトダイオード101の接続を遮断する。なおトランジスタ102のソース及びドレイン間を非導通状態するために、端子103への電圧V2の印加を停止する工程を第3の工程とする。
光がフォトダイオード101に入射した場合、入射した光信号がフォトダイオード101により光電変換される。光電変換により生成された電荷が、保持容量105に蓄積されることで電圧VH1が生じる。電圧VH1は、端子104から検出することができる。
本実施の形態において、トランジスタ102としてリーク電流が0とみなせるほど小さい酸化物半導体トランジスタを用いるため、電荷の漏洩による出力信号の誤出力を抑制することができる。
なお光がフォトダイオード101に入射する工程を第4の工程とする。
一方、光がフォトダイオード101に入射しない場合、端子104から電圧VL1(ただし電圧VL1は接地電圧)が出力される。
なお、本実施の形態では、トランジスタ102としてnチャネル型トランジスタを用いた例について説明した。ただしトランジスタ102は、nチャネル型トランジスタに限定されず、pチャネル型トランジスタであってもよい。
トランジスタ102がpチャネル型トランジスタである場合は、トランジスタ102のゲートに電圧を印加する場合、又はトランジスタ102のソース電圧からしきい値電圧を引いた電圧が、トランジスタ102のゲート電圧よりも小さい場合、ソース及びドレイン間が非導通状態となる。トランジスタ102のゲートに電圧を印加しない場合、又はトランジスタ102のソース電圧からしきい値電圧を引いた電圧が、トランジスタ102のゲート電圧よりも大きい場合、ソース及びドレイン間が導通状態となる。
そのため上記の工程において、トランジスタ102を導通状態にする場合は、ゲートに電圧を印加しない、又は、トランジスタ102のソース電圧からしきい値電圧を引いた電圧が、トランジスタ102のゲート電圧よりも大きくなるようにする。トランジスタ102を非導通状態にする場合は、ゲートに電圧を印加する、又は、又はトランジスタ102のソース電圧からしきい値電圧を引いた電圧が、トランジスタ102のゲート電圧よりも小さくなるようにする。
以上第1の工程乃至第4の工程により、照射された光信号を記録する記憶装置を得ることが可能である。
また当該記憶装置は、ROM(Read Only Memory)として用いることが可能である。
なお以上のようにして得られた記憶装置を、書き換え可能な記憶装置(例えばRAM(Random Access Memory))として用いるには、第1の工程乃至第4の工程を繰り返せばよい。
<図1(B)に示す記憶装置とその動作方法>
図1(B)に示す記憶装置は、フォトダイオード111、トランジスタ112、端子113、バッファ回路114、端子115、トランジスタ116、端子117を有している。
フォトダイオード111の一方の端子は高電位電圧VDDに電気的に接続されている。フォトダイオード111の他方の端子はトランジスタ112のソース又はドレインの一方に電気的に接続されている。
トランジスタ112のソース又はドレインの一方は、フォトダイオード111の他方に電気的に接続されている。トランジスタ112のソース又はドレインの他方は、バッファ回路114の入力端子、及びトランジスタ116のソース又はドレインの一方と電気的に接続されている。トランジスタ112のゲートは、端子113に電気的に接続されている。
バッファ回路114の入力端子は、トランジスタ112のソース又はドレインの他方、及びトランジスタ116のソース又はドレインの一方と電気的に接続されている。バッファ回路114の出力端子は、端子115に電気的に接続されている。
本実施の形態のバッファ回路114として、波形調整回路やインバータ等を用いることが可能である。本実施の形態では、バッファ回路114の回路構成の一例として、図11(A)〜図11(B)に示すインバータ165を用いた場合について説明する。
図11(A)は、インバータ165、インバータ165の出力端子に電気的に接続されている端子115、及びインバータ165の入力端子に電気的に接続されている端子161を示している。
図11(B)は、インバータ165をトランジスタ162及びトランジスタ163で構成した場合の回路図である。
トランジスタ162のソース又はドレインの一方は、高電位電圧VDD、及びトランジスタ162のゲートに電気的に接続されている。トランジスタ162のソース又はドレインの他方は、端子115、及びトランジスタ163のソース又はドレインの一方に電気的に接続されている。トランジスタ162のゲートは、トランジスタ162のソース又はドレインの一方、及び高電位電圧VDDに電気的に接続されている。
トランジスタ163のソース又はドレインの一方は、トランジスタ162のソース又はドレインの他方、及び端子115に電気的に接続されている。トランジスタ163のソース又はドレインの他方は、接地されている。トランジスタ163のゲートは、端子161に電気的に接続されている。
以上のようにして、バッファ回路114としてインバータ165を用いることができる。
トランジスタ116のソース又はドレインの一方は、トランジスタ112のソース又はドレインの他方、及びバッファ回路114の入力端子と電気的に接続されている。トランジスタ116のソース又はドレインの他方は、接地されている。トランジスタ116のゲートは、端子117に電気的に接続されている。
本実施の形態では、トランジスタ112、トランジスタ116、及びインバータ165を構成するトランジスタとして、酸化物半導体トランジスタを用いる。
なおトランジスタ112、トランジスタ116、並びに、バッファ回路114として用いるインバータ165を構成するトランジスタ162及びトランジスタ163として、酸化物半導体トランジスタである、図3(A)に示すトランジスタ300、図3(B)に示すトランジスタ310、図3(C)に示すトランジスタ320、及び図3(D)に示すトランジスタ330を用いることが可能である。
トランジスタ112、トランジスタ116、トランジスタ162、及びトランジスタ163として、トランジスタ300を用いた場合、トランジスタ112、トランジスタ116、トランジスタ162、及びトランジスタ163それぞれのソース又はドレインの一方は、トランジスタ300の導電膜306又は導電膜307の一方である。またトランジスタ112、トランジスタ116、トランジスタ162及びトランジスタ163それぞれのソース又はドレインの他方は、トランジスタ300の導電膜306又は導電膜307の他方である。さらに、トランジスタ112、トランジスタ116、トランジスタ162及びトランジスタ163それぞれのゲートは、トランジスタ310のゲート電極302である。
トランジスタ112、トランジスタ116、トランジスタ162、及びトランジスタ163として、トランジスタ310を用いた場合、トランジスタ112、トランジスタ116、トランジスタ162、及びトランジスタ163それぞれのソース又はドレインの一方は、トランジスタ310の導電膜313又は導電膜314の一方である。またトランジスタ112、トランジスタ116、トランジスタ162、及びトランジスタ163それぞれのソース又はドレインの他方は、トランジスタ310の導電膜313又は導電膜314の他方である。さらに、トランジスタ112、トランジスタ116、トランジスタ162、及びトランジスタ163それぞれのゲートは、トランジスタ310のゲート電極311である。
トランジスタ112、トランジスタ116、トランジスタ162、及びトランジスタ163として、トランジスタ320を用いた場合、トランジスタ112、トランジスタ116、トランジスタ162、及びトランジスタ163それぞれのソース又はドレインの一方は、トランジスタ320の導電膜323又は導電膜324の一方である。またトランジスタ112、トランジスタ116、トランジスタ162、及びトランジスタ163それぞれのソース又はドレインの他方は、トランジスタ320の導電膜323又は導電膜324の他方である。さらに、トランジスタ112、トランジスタ116、トランジスタ162、及びトランジスタ163それぞれのゲートは、トランジスタ320のゲート電極326である。
トランジスタ112、トランジスタ116、トランジスタ162、及びトランジスタ163それぞれとして、トランジスタ330を用いた場合、トランジスタ112、トランジスタ116、トランジスタ162、及びトランジスタ163それぞれのソース又はドレインの一方は、トランジスタ330の導電膜331又は導電膜332の一方である。またトランジスタ112、トランジスタ116、トランジスタ162及びトランジスタ163それぞれのソース又はドレインの他方は、トランジスタ330の導電膜331又は導電膜332の他方である。さらに、トランジスタ112、トランジスタ116、トランジスタ162、及びトランジスタ163それぞれのゲートは、トランジスタ330のゲート電極335である。
上述のようにトランジスタ112及びトランジスタ116としてリーク電流が0とみなせるほど小さい酸化物半導体トランジスタを用いると、電荷の漏洩による出力信号の誤出力を抑制することができる。
また本実施の形態では、バッファ回路114として用いるインバータ165を構成するトランジスタ(トランジスタ162及びトランジスタ163)のゲート及びソース間容量を、保持容量として用いる。インバータ165を構成するトランジスタ162及びトランジスタ163として、リーク電流が0とみなせるほど小さい酸化物半導体トランジスタを用いることにより、蓄えた電荷をほぼ失わない保持容量を得ることができる。
なお、バッファ回路114をトランジスタ112及びトランジスタ116から電気的に切り離す回路を設けてもよい。これにより、フォトダイオード111、トランジスタ112、及びトランジスタ116が、端子115と電気的に接続される装置から影響を受け難くすることができる。
図1(B)に示す記憶装置の駆動方法を以下に説明する。
端子117に電圧V3を印加することにより、トランジスタの116のゲートに電圧V3を印加する。電圧V3を印加することにより、トランジスタ116のソース及びドレイン間を導通させる。これにより、バッファ回路114の入力端子を接地電圧とし、バッファ回路114の入力端子が浮遊電圧となっている状態を解消する。なおトランジスタ116のソース及びドレイン間を導通させるために、端子117に電圧V3を印加する工程を第5の工程とする。
次いで、端子113に電圧V4を印加して、トランジスタの112のゲートに電圧V4を印加する。トランジスタの112のゲートに電圧V4を印加することにより、トランジスタ112のソース及びドレイン間を導通させる。これにより、一方の端子に高電位電圧VDDが印加されたフォトダイオード111と、トランジスタ112を導通させる。なおトランジスタ112のソース及びドレイン間を導通させるために、端子113に電圧V4を印加する工程を第6の工程とする。
次いで、端子117への電圧V3の印加を停止し、トランジスタ116のゲートへの電圧V3の印加を停止する。トランジスタ116のゲートへの電圧V3の印加を停止することにより、トランジスタ116のソース及びドレイン間を非導通状態とする。なおトランジスタ116のソース及びドレイン間を非導通状態とするために、端子117への電圧V3の印加を停止する工程を第7の工程とする。
次いで、一定時間後、端子113への電圧V4の印加を停止し、トランジスタ112のゲートへの電圧V4の印加を停止する。トランジスタ116のゲートへの電圧V3の印加を停止することにより、トランジスタ112のソース及びドレイン間を非導通状態とする。これにより、電源電圧VDDとフォトダイオード111の接続を遮断する。なおトランジスタ112のソース及びドレイン間を非導通状態とするために、端子113への電圧V4の印加を停止する工程を第8の工程とする。
光がフォトダイオード111に入射した場合、入射した光信号がフォトダイオード111により光電変換される。光電変換により生成された電荷が、バッファ回路114に用いるインバータ165を構成する酸化物半導体トランジスタ(トランジスタ162及びトランジスタ163)のゲート及びソース間容量に蓄積されることで電圧VH2が生じる。電圧VH2は、端子115から検出することができる。
本実施の形態において、トランジスタ112及びトランジスタ116としてリーク電流が0とみなせるほど小さい酸化物半導体トランジスタを用いるため、電荷の漏洩による出力信号の誤出力を抑制することができる。
以上のようにして、フォトダイオード111に照射された光信号を記録することが可能である。
なお光がフォトダイオード111に入射する工程を第9の工程とする。
一方、光がフォトダイオード111に入射しない場合、出力は保存され、端子115から電圧VDDが出力される。
なお、本実施の形態では、トランジスタ112及びトランジスタ116としてnチャネル型トランジスタを用いた例について説明した。ただしトランジスタ112及びトランジスタ116は、nチャネル型トランジスタに限定されず、pチャネル型トランジスタであってもよい。
トランジスタ112及びトランジスタ116がpチャネル型トランジスタである場合の駆動方法は、トランジスタ102がpチャネル型トランジスタである場合の駆動方法を援用する。
以上第5の工程乃至第9の工程により、照射された光信号を記録する記憶装置を得ることが可能である。
また当該記憶装置は、ROM(Read Only Memory)として用いることが可能である。
なお以上のようにして得られた記憶装置を、書き換え可能な記憶装置(例えばRAM(Random Access Memory))として用いるには、第5の工程乃至第9の工程を繰り返せばよい。
<図1(C)に示す記憶装置とその駆動方法>
図1(C)に示す記憶装置は、フォトダイオード121、トランジスタ122、端子123、バッファ回路124、端子125、保持容量126、トランジスタ127、端子128を有している。
フォトダイオード121の一方の端子は、高電位電圧VDDに電気的に接続されている。フォトダイオード121の他方の端子は、トランジスタ122のソース又はドレインの一方に電気的に接続されている。
トランジスタ122のソース又はドレインの一方は、フォトダイオード121の他方に電気的に接続されている。トランジスタ122のソース又はドレインの他方は、バッファ回路124の入力端子、保持容量126の一方の端子、及びトランジスタ127のソース又はドレインの一方と電気的に接続されている。トランジスタ122のゲートは、端子123に電気的に接続されている。
バッファ回路124の入力端子は、トランジスタ122のソース又はドレインの他方、保持容量126の一方の端子、及びトランジスタ127のソース又はドレインの一方と電気的に接続されている。バッファ回路124の出力端子は、端子125に電気的に接続されている。
本実施の形態のバッファ回路124として、波形調整回路やインバータ等を用いることが可能である。本実施の形態では、バッファ回路124の回路構成の一例として、図11(A)〜図11(B)に示すインバータ165を用いる。
保持容量126の一方の端子は、トランジスタ122のソース又はドレインの他方、バッファ回路124の入力端子、トランジスタ127のソース又はドレインの一方に電気的に接続されている。保持容量126の他方の端子は、トランジスタ127のソース又はドレインの他方に電気的に接続されており、かつ接地されている。
トランジスタ127のソース又はドレインの一方は、トランジスタ122のソース又はドレインの他方、バッファ回路124の入力端子、及び保持容量126の一方の端子と電気的に接続されている。トランジスタ116のソース又はドレインの他方は、保持容量126と電気的に接続されており、かつ接地されている。トランジスタ127のゲートは、端子128に電気的に接続されている。
なおトランジスタ122、トランジスタ127、バッファ回路124として用いるインバータ165を構成するトランジスタ162及びトランジスタ163として、酸化物半導体トランジスタである、図3(A)に示すトランジスタ300、図3(B)に示すトランジスタ310、図3(C)に示すトランジスタ320、及び図3(D)に示すトランジスタ330を用いることが可能である。
トランジスタ122、トランジスタ127、トランジスタ162、及びトランジスタ163として、トランジスタ300を用いた場合、トランジスタ122、トランジスタ127、トランジスタ162、及びトランジスタ163それぞれのソース又はドレインの一方は、トランジスタ300の導電膜306又は導電膜307の一方である。またトランジスタ122、トランジスタ127、トランジスタ162、及びトランジスタ163それぞれのソース又はドレインの他方は、トランジスタ300の導電膜306又は導電膜307の他方である。さらに、トランジスタ122、トランジスタ127、トランジスタ162、及びトランジスタ163それぞれのゲートは、トランジスタ310のゲート電極302である。
トランジスタ122、トランジスタ127、トランジスタ162、及びトランジスタ163として、トランジスタ310を用いた場合、トランジスタ122、トランジスタ127、トランジスタ162、及びトランジスタ163それぞれのソース又はドレインの一方は、トランジスタ310の導電膜313又は導電膜314の一方である。またトランジスタ122、トランジスタ127、トランジスタ162、及びトランジスタ163それぞれのソース又はドレインの他方は、トランジスタ310の導電膜313又は導電膜314の他方である。さらに、トランジスタ122、トランジスタ127、トランジスタ162、及びトランジスタ163それぞれのゲートは、トランジスタ310のゲート電極311である。
トランジスタ122、トランジスタ127、トランジスタ162、及びトランジスタ163として、トランジスタ320を用いた場合、トランジスタ122、トランジスタ127、トランジスタ162、及びトランジスタ163それぞれのソース又はドレインの一方は、トランジスタ320の導電膜323又は導電膜324の一方である。またトランジスタ122、トランジスタ127、トランジスタ162、及びトランジスタ163それぞれのソース又はドレインの他方は、トランジスタ320の導電膜323又は導電膜324の他方である。さらに、トランジスタ122、トランジスタ127、トランジスタ162、及びトランジスタ163それぞれのゲートは、トランジスタ320のゲート電極326である。
トランジスタ122、トランジスタ127、トランジスタ162、及びトランジスタ163として、トランジスタ330を用いた場合、トランジスタ122、トランジスタ127、トランジスタ162、及びトランジスタ163それぞれのソース又はドレインの一方は、トランジスタ330の導電膜331又は導電膜332の一方である。またトランジスタ122、トランジスタ127、トランジスタ162、及びトランジスタ163それぞれのソース又はドレインの他方は、トランジスタ330の導電膜331又は導電膜332の他方である。さらに、トランジスタ122、トランジスタ127、トランジスタ162、及びトランジスタ163それぞれのゲートは、トランジスタ330のゲート電極335である。
トランジスタ122及びトランジスタ127として、リーク電流が0とみなせるほど小さい酸化物半導体トランジスタを用いると、電荷の漏洩による出力信号の誤出力を抑制することができる。
また本実施の形態では、バッファ回路124として用いるインバータ165を構成するトランジスタ(トランジスタ162及びトランジスタ163)のゲート及びソース間容量、及び保持容量126を、保持容量として用いる。インバータ165を構成するトランジスタ162及びトランジスタ163として、リーク電流が0とみなせるほど小さい酸化物半導体トランジスタを用いることにより、蓄えた電荷をほぼ失わない保持容量を得ることができる。
なお、バッファ回路124をトランジスタ122、トランジスタ127、及び保持容量126びから電気的に切り離す回路を設けてもよい。これにより、フォトダイオード121、トランジスタ122、保持容量126、及びトランジスタ127が、端子125と電気的に接続される装置から影響を受け難くすることができる。
図1(C)に示す記憶装置の駆動方法は、図1(B)に示す装置の駆動方法と同様である。図1(C)に示す記憶装置の駆動方法は、上述の図1(B)に示す記憶装置の駆動方法において、フォトダイオード111、トランジスタ112、端子113、バッファ回路114、端子115、トランジスタ116、端子117をそれぞれ、フォトダイオード121、トランジスタ122、端子123、バッファ回路124、端子125、トランジスタ127、端子128に置き換えればよい。光電変換により生成された電荷が、バッファ回路124に用いられるインバータ165を構成する酸化物半導体トランジスタ(トランジスタ162及びトランジスタ163)のゲート及びソース間容量、並びに保持容量126に蓄積されることにより、電圧VH2が生じる。
本実施の形態において、トランジスタ122及びトランジスタ127として、リーク電流が0とみなせるほど小さい酸化物半導体トランジスタを用いるため、電荷の漏洩による出力信号の誤出力を抑制することができる。
以上のようにして、フォトダイオード121に照射された光信号を記録することが可能である。
なお、本実施の形態では、トランジスタ122及びトランジスタ127としてnチャネル型トランジスタを用いた例について説明した。ただしトランジスタ122及びトランジスタ127は、nチャネル型トランジスタに限定されず、pチャネル型トランジスタであってもよい。
トランジスタ122及びトランジスタ127がpチャネル型トランジスタである場合の駆動方法は、トランジスタ102がpチャネル型トランジスタである場合の駆動方法を援用する。
以上により、照射された光信号を記録する記憶装置を得ることが可能である。
また当該記憶装置は、ROM(Read Only Memory)として用いることが可能である。
なお以上のようにして得られた記憶装置を、書き換え可能な記憶装置(例えばRAM(Random Access Memory))として用いるには、第5の工程乃至第9の工程を繰り返せばよい。
図2(A)〜図2(C)に、積算用メモリ(累積をカウントするメモリ)として機能する記憶装置の例を示す。
<図2(A)に示す記憶装置とその駆動方法>
図2(A)に示す記憶装置は、フォトダイオード131、トランジスタ132、端子133、端子134、保持容量135を有している。
トランジスタ132のソース又はドレインの一方は、高電位電圧VDDに電気的に接続されている。トランジスタ132のソース又はドレインの他方は、フォトダイオード131の一方の端子に電気的に接続されている。トランジスタ132のゲートは、端子133に電気的に接続されている。
フォトダイオード131の一方の端子は、トランジスタ132のソース又はドレインの他方に電気的に接続されている。フォトダイオード131の他方の端子は、端子134、及び保持容量135の一方の端子に電気的に接続されている。
保持容量135の一方の端子は、フォトダイオード131の他方の端子及び端子134に電気的に接続されている。保持容量135の他方の端子は接地されている。
トランジスタ132を構成する酸化物半導体トランジスタとして、図3(A)に示すトランジスタ300、図3(B)に示すトランジスタ310、図3(C)に示すトランジスタ320、及び図3(D)に示すトランジスタ330を用いることが可能である。
トランジスタ132として、トランジスタ300を用いた場合、トランジスタ132のソース又はドレインの一方は、トランジスタ300の導電膜306又は導電膜307の一方である。またトランジスタ132のソース又はドレインの他方は、トランジスタ300の導電膜306又は導電膜307の他方である。さらに、トランジスタ132のゲートは、トランジスタ310のゲート電極302である。
トランジスタ132として、トランジスタ310を用いた場合、トランジスタ132のソース又はドレインの一方は、トランジスタ310の導電膜313又は導電膜314の一方である。またトランジスタ132のソース又はドレインの他方は、トランジスタ310の導電膜313又は導電膜314の他方である。さらに、トランジスタ132のゲートは、トランジスタ310のゲート電極311である。
トランジスタ132として、トランジスタ320を用いた場合、トランジスタ132のソース又はドレインの一方は、トランジスタ320の導電膜323又は導電膜324の一方である。またトランジスタ132のソース又はドレインの他方は、トランジスタ320の導電膜323又は導電膜324の他方である。さらに、トランジスタ132のゲートは、トランジスタ320のゲート電極326である。
トランジスタ132として、トランジスタ330を用いた場合、トランジスタ132のソース又はドレインの一方は、トランジスタ330の導電膜331又は導電膜332の一方である。またトランジスタ132のソース又はドレインの他方は、トランジスタ330の導電膜331又は導電膜332の他方である。さらに、トランジスタ132のゲートは、トランジスタ330のゲート電極335である。
トランジスタ132としてリーク電流が0とみなせるほど小さい酸化物半導体トランジスタを用いると、電荷の漏洩による出力信号の誤出力を抑制することができる。
図2(A)に示す記憶装置の駆動方法を以下に説明する。
フォトダイオード131の他方の端子、及び保持容量135の一方の端子が接地電圧となるように、端子134に電圧V5を印加する。なおフォトダイオード131の他方の端子、及び保持容量135の一方の端子が、既に接地電圧である場合は端子134に電圧V5を印加しなくてもよい。なおフォトダイオード131の他方の端子、及び保持容量135の一方の端子が接地電圧となるように、端子134に電圧V5を印加する工程を第10の工程とする。
次いで、端子133に電圧V6を印加することにより、トランジスタ132のゲートに電圧V6を印加する。トランジスタ132のゲートに電圧V6を印加することにより、トランジスタ132のソース及びドレイン間を導通させる。これにより、フォトダイオード131の一方の端子に、高電位電圧VDDが印加される。なおトランジスタ132のソース及びドレイン間を導通させるために、端子133に電圧V6を印加する工程を第11の工程とする。
次いで、一定時間後、端子133への電圧V6の印加を停止し、トランジスタ132のゲートへの電圧V6の印加を停止する。トランジスタ132のゲートへの電圧V6の印加を停止することにより、トランジスタ132のソース及びドレイン間を非導通状態とする。これにより、電源電圧VDDとフォトダイオード131の接続を遮断する。なおトランジスタ132のソース及びドレイン間を非導通状態するために、端子133への電圧V6の印加を停止する工程を第12の工程とする。
光がフォトダイオード131に入射した場合、入射した光信号がフォトダイオード131により光電変換される。光電変換により生成された電荷が、保持容量135に蓄積されることで電圧VH3が生じる。電圧VH3は、端子134から検出することができる。
本実施の形態において、トランジスタ132としてリーク電流が0とみなせるほど小さい酸化物半導体トランジスタを用いるため、電荷の漏洩による出力信号の誤出力を抑制することができる。
以上のようにして、フォトダイオード131に照射された光信号を記録することが可能である。
なお光がフォトダイオード131に入射する工程を第13の工程とする。
一方、光がフォトダイオード131に入射しない場合、端子134から電圧VL2(ただし電圧VL2は接地電圧)が出力される。
また端子133を介して、トランジスタ132のゲートに常に電圧V6を印加すると、光が照射される度に電圧VH3が保持容量135に蓄積される。これにより照射された光信号を累積して保存する記憶装置を得ることができる。
なお、本実施の形態では、トランジスタ132としてnチャネル型トランジスタを用いた例について説明した。ただしトランジスタ132は、nチャネル型トランジスタに限定されず、pチャネル型トランジスタであってもよい。
トランジスタ132がpチャネル型トランジスタである場合の駆動方法は、トランジスタ102がpチャネル型トランジスタである場合の駆動方法を援用する。
以上第10の工程乃至第13の工程により、照射された光信号を記録する記憶装置を得ることが可能である。
また当該記憶装置は、ROM(Read Only Memory)として用いることが可能である。
なおトランジスタ132を、ソース及びドレイン間のリーク電流が極小である酸化物半導体トランジスタを用いて構成することで、待機時の消費電力を削減することができる。
<図2(B)に示す記憶装置及びその駆動方法>
図2(B)に示す記憶装置は、フォトダイオード141、トランジスタ142、端子143、バッファ回路144、端子145、トランジスタ146、端子147を有している。
トランジスタ142のソース又はドレインの一方は、高電位電圧VDDに電気的に接続されている。トランジスタ142のソース又はドレインの他方は、フォトダイオード141の一方に電気的に接続されている。トランジスタ142のゲートは、端子143に電気的に接続されている。
フォトダイオード141の一方の端子は、トランジスタ142のソース又はドレインの他方に電気的に接続されている。フォトダイオード141の他方の端子は、バッファ回路144の入力端子、及びトランジスタ146のソース又はドレインの一方に電気的に接続されている。
バッファ回路144の入力端子は、フォトダイオード141の他方の端子、及びトランジスタ146のソース又はドレインの一方に電気的に接続されている。バッファ回路144の出力端子は、端子145に電気的に接続されている。本実施の形態では、バッファ回路144の回路構成の一例として、図11(A)〜図11(B)に示すインバータ165を用いる。
トランジスタ146のソース又はドレインの一方は、バッファ回路144の入力端子、及びフォトダイオード141の他方の端子に電気的に接続されている。トランジスタ146のソース又はドレインの他方は、接地されている。
なおトランジスタ142、トランジスタ146、及びバッファ回路144として用いるインバータ165を構成するトランジスタ162及びトランジスタ163として、酸化物半導体トランジスタである、図3(A)に示すトランジスタ300、図3(B)に示すトランジスタ310、図3(C)に示すトランジスタ320、及び図3(D)に示すトランジスタ330を用いることが可能である。
トランジスタ142、トランジスタ146、トランジスタ162、及びトランジスタ163として、トランジスタ300を用いた場合、トランジスタ142、トランジスタ146、トランジスタ162、及びトランジスタ163それぞれのソース又はドレインの一方は、トランジスタ300の導電膜306又は導電膜307の一方である。またトランジスタ142、トランジスタ146、トランジスタ162、及びトランジスタ163それぞれのソース又はドレインの他方は、トランジスタ300の導電膜306又は導電膜307の他方である。さらに、トランジスタ142、トランジスタ146、トランジスタ162、及びトランジスタ163それぞれのゲートは、トランジスタ310のゲート電極302である。
トランジスタ142、トランジスタ146、トランジスタ162、及びトランジスタ163として、トランジスタ310を用いた場合、トランジスタ142、トランジスタ146、トランジスタ162、及びトランジスタ163それぞれのソース又はドレインの一方は、トランジスタ310の導電膜313又は導電膜314の一方である。またトランジスタ142、トランジスタ146、トランジスタ162、及びトランジスタ163それぞれのソース又はドレインの他方は、トランジスタ310の導電膜313又は導電膜314の他方である。さらに、トランジスタ142、トランジスタ146、トランジスタ162、及びトランジスタ163それぞれのゲートは、トランジスタ310のゲート電極311である。
トランジスタ142、トランジスタ146、トランジスタ162、及びトランジスタ163として、トランジスタ320を用いた場合、トランジスタ142、トランジスタ146、トランジスタ162、及びトランジスタ163それぞれのソース又はドレインの一方は、トランジスタ320の導電膜323又は導電膜324の一方である。またトランジスタ142、トランジスタ146、トランジスタ162、及びトランジスタ163それぞれのソース又はドレインの他方は、トランジスタ320の導電膜323又は導電膜324の他方である。さらに、トランジスタ142、トランジスタ146、トランジスタ162、及びトランジスタ163それぞれのゲートは、トランジスタ320のゲート電極326である。
トランジスタ142、トランジスタ146、トランジスタ162、及びトランジスタ163として、トランジスタ330を用いた場合、トランジスタ142、トランジスタ146、トランジスタ162、及びトランジスタ163それぞれのソース又はドレインの一方は、トランジスタ330の導電膜331又は導電膜332の一方である。またトランジスタ142、トランジスタ146、トランジスタ162、及びトランジスタ163それぞれのソース又はドレインの他方は、トランジスタ330の導電膜331又は導電膜332の他方である。さらに、トランジスタ142、トランジスタ146、トランジスタ162、及びトランジスタ163それぞれのゲートは、トランジスタ330のゲート電極335である。
トランジスタ142及びトランジスタ146として、リーク電流が0とみなせるほど小さい酸化物半導体トランジスタを用いると、電荷の漏洩による出力信号の誤出力を抑制することができる。
また本実施の形態では、バッファ回路144として用いるインバータ165を構成するトランジスタ(トランジスタ162及びトランジスタ163)として用いるのゲート及びソース間容量を、保持容量として用いる。バッファ回路144として用いるインバータ165を構成するトランジスタ(トランジスタ162及びトランジスタ163)として、リーク電流が0とみなせるほど小さい酸化物半導体トランジスタを用いることにより、蓄えた電荷をほぼ失わない保持容量を得ることができる。
図2(B)に示す記憶装置の駆動方法を以下に説明する。
端子147に電圧V7を印加することにより、トランジスタ146のゲートに電圧V7を印加する。トランジスタ146のゲートに電圧V7を印加することにより、トランジスタ146のソース及びドレイン間を導通させる。これにより、バッファ回路144の入力端子を接地電圧とし、バッファ回路144の入力端子が浮遊電圧となっている状態を解消する。なおトランジスタ146のソース及びドレイン間を導通させるために、端子147に電圧V7を印加する工程を第14の工程とする。
次いで、端子143に電圧V8を印加して、トランジスタ142のソース及びドレイン間を導通させる。これにより、フォトダイオード141の一方の端子に高電位電圧VDDが印加される。なおトランジスタ142のソース及びドレイン間を導通させるために、端子143に電圧V8を印加する工程を第15の工程とする。
次いで、端子147への電圧V7の印加を停止し、トランジスタ146のゲートへの電圧V7の印加を停止する。トランジスタ146のゲートへの電圧V7の印加を停止することにより、トランジスタ146のソース及びドレイン間を非導通状態とする。なおトランジスタ146のソース及びドレイン間を非導通状態とするために、端子147への電圧V7の印加を停止する工程を第16の工程とする。
次いで、一定時間後、端子143への電圧V8の印加を停止し、トランジスタ142のゲートへの電圧V8の印加を停止する。トランジスタ142のゲートへの電圧V8の印加を停止することにより、トランジスタ142のソース及びドレイン間を非導通状態とする。これにより、高電位電圧VDDとフォトダイオード141の接続を遮断する。なおトランジスタ142のソース及びドレイン間を非導通状態とするために、端子143への電圧V8の印加を停止する工程を第17の工程とする。
光がフォトダイオード141に入射した場合、入射した光信号がフォトダイオード141により光電変換される。光電変換により生成された電荷が、バッファ回路144に用いるインバータ165を構成する酸化物半導体トランジスタ(トランジスタ162及びトランジスタ163)のゲート及びソース間容量に蓄積されることで電圧VH4が生じる。電圧VH4は、端子145から検出することができる。
本実施の形態において、トランジスタ142及びトランジスタ146として、リーク電流が0とみなせるほど小さい酸化物半導体トランジスタを用いるため、電荷の漏洩による出力信号の誤出力を抑制することができる。
以上のようにして、フォトダイオード141に照射された光信号を記録することが可能である。
なお、本実施の形態では、トランジスタ142及びトランジスタ146としてnチャネル型トランジスタを用いた例について説明した。ただしトランジスタ142及びトランジスタ146は、nチャネル型トランジスタに限定されず、pチャネル型トランジスタであってもよい。
トランジスタ142及びトランジスタ146がpチャネル型トランジスタである場合の駆動方法は、トランジスタ102がpチャネル型トランジスタである場合の駆動方法を援用する。
なお光がフォトダイオード141に入射する工程を第17の工程とする。
一方、光がフォトダイオード141に入射しない場合、出力は保存され、端子145から電圧VDDが出力される。
また端子143を介して、トランジスタ142のゲートに常に電圧V8を印加すると、光が照射される度に電圧VH4が、バッファ回路144に用いるインバータ165を構成する酸化物半導体トランジスタ(トランジスタ162及びトランジスタ163)のゲート及びソース間容量に蓄積される。これにより照射された光信号を累積して保存する記憶装置を得ることができる。
以上第14の工程乃至第17の工程により、照射された光信号を記録する記憶装置を得ることが可能である。
また当該記憶装置は、ROM(Read Only Memory)として用いることが可能である。
なおトランジスタ142を、ソース及びドレイン間のリーク電流が極小である酸化物半導体トランジスタを用いて構成することで、待機時の消費電力を削減することができる。
<図2(C)に示す記憶装置とその駆動方法>
図2(C)に示す記憶装置は、フォトダイオード151、トランジスタ152、端子153、バッファ回路154、端子155、保持容量156、トランジスタ157、端子158を有している。
トランジスタ152のソース又はドレインの一方は、高電位電圧VDDに電気的に接続されている。トランジスタ152のソース又はドレインの他方は、フォトダイオード151の一方に電気的に接続されている。トランジスタ152のゲートは、端子143に電気的に接続されている。
フォトダイオード151の一方の端子は、トランジスタ152のソース又はドレインの他方に電気的に接続されている。フォトダイオード151の他方の端子は、バッファ回路154の入力端子、保持容量156の一方の端子、及びトランジスタ157のソース又はドレインの一方に電気的に接続されている。
バッファ回路154の入力端子は、フォトダイオード151の他方の端子、保持容量156の一方の端子、及びトランジスタ157のソース又はドレインの一方に電気的に接続されている。バッファ回路154の出力端子は、端子155に電気的に接続されている。バッファ回路154の回路構成の一例として、図11(A)〜図11(B)に示すインバータ165を用いる。
保持容量156の一方の端子は、フォトダイオード151の他方の端子、バッファ回路154の入力端子、及びトランジスタ157のソース又はドレインの一方に電気的に接続されている。保持容量156の他方の端子は、トランジスタ157のソース又はドレインの他方に電気的に接続され、かつ接地されている。
トランジスタ157のソース又はドレインの一方は、フォトダイオード151の他方の端子、バッファ回路154の入力端子、及び保持容量156の一方の端子に電気的に接続されている。トランジスタ157のソース又はドレインの他方は、保持容量135の他方の端子に電気的に接続され、かつ接地されている。
なおトランジスタ152、トランジスタ157、バッファ回路154を構成するインバータ165のトランジスタ162及びトランジスタ163として、酸化物半導体トランジスタである、図3(A)に示すトランジスタ300、図3(B)に示すトランジスタ310、図3(C)に示すトランジスタ320、及び図3(D)に示すトランジスタ330を用いることが可能である。
トランジスタ152、トランジスタ157、トランジスタ162、及びトランジスタ163として、トランジスタ300を用いた場合、トランジスタ152、トランジスタ157、トランジスタ162、及びトランジスタ163それぞれのソース又はドレインの一方は、トランジスタ300の導電膜306又は導電膜307の一方である。またトランジスタ152、トランジスタ157、トランジスタ162、及びトランジスタ163それぞれのソース又はドレインの他方は、トランジスタ300の導電膜306又は導電膜307の他方である。さらに、トランジスタ152、トランジスタ157、トランジスタ162、及びトランジスタ163それぞれのゲートは、トランジスタ310のゲート電極302である。
トランジスタ152、トランジスタ157、トランジスタ162、及びトランジスタ163として、トランジスタ310を用いた場合、トランジスタ152、トランジスタ157、トランジスタ162、及びトランジスタ163それぞれのソース又はドレインの一方は、トランジスタ310の導電膜313又は導電膜314の一方である。またトランジスタ152、トランジスタ157、トランジスタ162、及びトランジスタ163それぞれのソース又はドレインの他方は、トランジスタ310の導電膜313又は導電膜314の他方である。さらに、トランジスタ152、トランジスタ157、トランジスタ162、及びトランジスタ163それぞれのゲートは、トランジスタ310のゲート電極311である。
トランジスタ152、トランジスタ157、トランジスタ162、及びトランジスタ163として、トランジスタ320を用いた場合、トランジスタ152、トランジスタ157、トランジスタ162、及びトランジスタ163それぞれのソース又はドレインの一方は、トランジスタ320の導電膜323又は導電膜324の一方である。またトランジスタ152、トランジスタ157、トランジスタ162、及びトランジスタ163それぞれのソース又はドレインの他方は、トランジスタ320の導電膜323又は導電膜324の他方である。さらに、トランジスタ152、トランジスタ157、トランジスタ162、及びトランジスタ163それぞれのゲートは、トランジスタ320のゲート電極326である。
トランジスタ152、トランジスタ157、トランジスタ162、及びトランジスタ163として、トランジスタ330を用いた場合、トランジスタ152、トランジスタ157、トランジスタ162、及びトランジスタ163それぞれのソース又はドレインの一方は、トランジスタ330の導電膜331又は導電膜332の一方である。またトランジスタ152、トランジスタ157、トランジスタ162、及びトランジスタ163それぞれのソース又はドレインの他方は、トランジスタ330の導電膜331又は導電膜332の他方である。さらに、トランジスタ152、トランジスタ157、トランジスタ162、及びトランジスタ163それぞれのゲートは、トランジスタ330のゲート電極335である。
トランジスタ152及びトランジスタ157として、リーク電流が0とみなせるほど小さい酸化物半導体トランジスタを用いると、電荷の漏洩による出力信号の誤出力を抑制することができる。
また本実施の形態では、バッファ回路154に用いるインバータ165を構成するトランジスタ(トランジスタ162及びトランジスタ163)のゲート及びソース間容量、及び保持容量156を、保持容量として用いる。バッファ回路154に用いるインバータ165を構成するトランジスタ(トランジスタ162及びトランジスタ163)として、リーク電流が0とみなせるほど小さい酸化物半導体トランジスタを用いることにより、蓄えた電荷をほぼ失わない保持容量を得ることができる。
図2(C)に示す記憶装置の駆動方法は、図2(B)に示す記憶装置の駆動方法と同様である。図2(C)に示す記憶装置の駆動方法は、上述の図2(B)に示す記憶装置の駆動方法において、フォトダイオード141、トランジスタ142、端子143、バッファ回路144、端子145、トランジスタ146、端子147をそれぞれ、フォトダイオード151、トランジスタ152、端子153、バッファ回路154、端子155、トランジスタ157、端子158に置き換えればよい。光電変換により生成された電荷が、バッファ回路154に用いるインバータ165を構成するトランジスタ(トランジスタ162及びトランジスタ163)のゲート及びソース間容量、並びに保持容量156に蓄積されることにより、電圧VH4が生じる。
本実施の形態において、トランジスタ152及びトランジスタ157として、リーク電流が0とみなせるほど小さい酸化物半導体トランジスタを用いるため、電荷の漏洩による出力信号の誤出力を抑制することができる。
以上のようにして、フォトダイオード151に照射された光信号を記録することが可能である。
なお、本実施の形態では、トランジスタ152及びトランジスタ157としてnチャネル型トランジスタを用いた例について説明した。ただしトランジスタ152及びトランジスタ157は、nチャネル型トランジスタに限定されず、pチャネル型トランジスタであってもよい。
トランジスタ152及びトランジスタ157がpチャネル型トランジスタである場合の駆動方法は、トランジスタ102がpチャネル型トランジスタである場合の駆動方法を援用する。
また端子153を介して、トランジスタ152のゲートに常に電圧V6を印加すると、光が照射される度に電圧VH4がバッファ回路154に用いるインバータ165を構成する酸化物半導体トランジスタ(トランジスタ162及びトランジスタ163)のゲート及びソース間容量、及び保持容量156に蓄積される。これにより照射された光信号を累積して保存する記憶装置を得ることができる。
以上により、照射された光信号を記録する記憶装置を得ることが可能である。
また当該記憶装置は、ROM(Read Only Memory)として用いることが可能である。
なお、トランジスタ152を、ソース及びドレイン間のリーク電流が極小である酸化物半導体トランジスタを用いて構成することで、待機時の消費電力を削減することができる。
<記憶装置及びその駆動方法>
図1(A)〜図1(C)及び図2(A)〜図2(C)に示す記憶装置及びその駆動方法について、以下に説明する。
本実施の形態の記憶装置は、センサ基板211及び光源212を有している。光源212からの光信号213がセンサ基板211に照射され、照射された光信号213がセンサ基板211に記録される(図4(A)参照)。なお光源212からの光信号213は、センサ基板211の全体に照射してもよいし、局所的に照射してもよい。
センサ基板211は、行デコーダ215、列デコーダ214、及びメモリセル216を有している。メモリセル216は、m行×n列のメモリセル21611〜216mnを有している(図4(B)参照)。なおメモリセル216のうち、i行目j列目に位置する任意のメモリセルを、メモリセル216ijとする。メモリセル216ijは、図1(A)及び図2(A)で示された記憶装置のいずれかを用いて構成されている。
メモリセル216ijを、図1(A)で述べた記憶装置を用いて構成した例を、図12に示す。
図12に示すメモリセル216ijにおいて、端子103は、配線173により選択線171に電気的に接続されている。選択線171は、行デコーダ215に電気的に接続されている。行デコーダ215は、選択線171及び配線173を介して端子103に電圧V2を印加する。
端子104は、配線174により信号線172に電気的に接続されている。信号線172は、列デコーダ214に電気的に接続されている。列デコーダ214は、信号線172及び配線174を介して、端子104に電圧V1を印加する。また列デコーダ214には、光信号が光電変換されたことによって生じる電圧VH1が出力される。また、光信号がフォトダイオード101に入射しなかった場合は、列デコーダ214に接地電圧である電圧VL1が出力される。
図12に示すメモリセル216ijにおいては、図1(A)に示す記憶装置に代えて、図2(A)に示す記憶装置を用いることもできる。図12に示すメモリセル216ijにおいて図2(A)に示す記憶装置を用いる場合は、端子133に配線173を接続し、端子134に配線174を接続すればよい。
図14に、図1(B)、図1(C)、図2(B)、図2(C)に示す記憶装置を用いた場合のセンサ基板211の構成を示す。
図14に示すセンサ基板211は、行デコーダ215、列デコーダ214、行デコーダ219、及びメモリセル216を有している。メモリセル216は、m行×n列のメモリセル21611〜216mnを有している。なおメモリセル216のうち、i行目j列目に位置する任意のメモリセルを、メモリセル216ijとする。メモリセル216ijは、図1(B)、図1(C)、図2(B)、図2(C)で示された記憶装置のいずれかを用いて構成されている。
メモリセル216ijを、図1(B)で述べた記憶装置を用いて構成した例を、図13に示す。
図13に示すメモリセル216ijにおいて、端子113は、配線173により選択線171に電気的に接続されている。選択線171は、行デコーダ215に電気的に接続されている。行デコーダ215は、選択線171及び配線173を介して、端子113に電圧V4を印加する。
端子115は、配線174により信号線172に電気的に接続されている。信号線172は、列デコーダ214に電気的に接続されている。また列デコーダ214には、信号線172及び配線174を介して、光信号が光電変換されたことによって生じる電圧VH2が端子115から出力される。また、光信号がフォトダイオード101に入射しなかった場合は、列デコーダ214に電圧VDDが出力される。
端子117は、配線175によりリセット線176に電気的に接続されている。リセット線176は行デコーダ219に電気的に接続されている。行デコーダ219は、リセット線176及び配線175を介して、端子117に電圧V3を印加する。
図13に示すメモリセル216ijにおいては、図1(B)に示す記憶装置に代えて、図1(C)、図2(B)、図2(C)に示す記憶装置を用いることもできる。
図13に示すメモリセル216ijにおいて図1(C)に示す記憶装置を用いる場合は、端子123に配線173を接続し、端子125に配線174を接続し、端子128に配線175を接続すればよい。
図13に示すメモリセル216ijにおいて図2(B)に示す記憶装置を用いる場合は、端子143に配線173を接続し、端子145に配線174を接続し、端子147に配線175を接続すればよい。
図13に示すメモリセル216ijにおいて図2(C)に示す記憶装置を用いる場合は、端子153に配線173を接続し、端子155に配線174を接続し、端子158に配線175を接続すればよい。
行デコーダ215及び列デコーダ214は、メモリセル216に対して、選択的に書き込む機能及び読み出す機能を有している。
本実施の形態の記憶装置の駆動方法を、図4(B)に示すセンサ基板を用いて以下に説明する。
まず光信号21311を照射し(図5(A)参照)、かつメモリセル21611をオン状態とし、光信号21311をメモリセル21611に記録させる(図5(B)参照)。つまり、照射された光信号21311が光電変換されて発生した電圧VHを、メモリセル21611内の容量に維持させる。
この際、メモリセル21611以外のメモリセル216ijはオフ状態とし、光信号21311をメモリセル21611以外のメモリセル216ijには記録させない。
次いで光信号21311とは異なる情報を有する光信号21312を照射し(図6(A)参照)、かつメモリセル21612をオン状態とし、光信号21312をメモリセル21612に記録させる(図6(B)参照)。
上述した光信号213(光信号21311〜光信号213mn)を照射する工程を繰り返し(図7(A)参照)、全てのメモリセル21611〜メモリセル216mnに、光信号213を記録させる(図7(B)参照)。なおメモリセル21611〜メモリセル216mnには、それぞれ異なる光学情報を記録させることが可能である。
本実施の形態の記憶装置は、光信号213を照射する光源212と、それを記録するセンサ基板211のみで構成できる。
一方、従来の光ディスク(例えばDVD)に情報を記録する際には、光により情報を出力するためのヘッドや、光ディスクを高速で回転させる治具や、光を選択及び操作するためのプリズム、ハーフミラー、レンズ等が必要である。
そのため、本実施の形態の記憶装置は、従来の光ディスクよりも少ない部品で構成することが可能である。よって、本実施の形態の記憶装置は、従来の従来の光ディスクよりも作製コストを削減できるという点で好適である。
以上、本実施の形態により、電荷の漏洩による出力信号の誤出力が抑制可能な記憶装置を得ることができる。
[実施の形態2]
本実施の形態では、実施の形態1で述べた装置を用いた表示装置について説明する。
本実施の形態のセンサ付き表示装置は、光源212、及びセンサ付きディスプレイ221を有している。本実施の形態の光源212は、実施の形態1の光源212と同様である。
センサ付きディスプレイ221は、光源212から照射された光信号213を情報として記録し、自らその情報を再現することができる。
センサ付きディスプレイ221に含まれるディスプレイとして、液晶ディスプレイやELディスプレイが挙げられる。
本実施の形態のセンサ付き表示装置の駆動方法を、以下に説明する。
まず光源212から光信号213が照射され、照射された光信号213がセンサ付きディスプレイ221に記録される(図8(A)参照)。なお、光源212から照射された光信号213を記録する工程については、実施の形態1の記載を援用する。本実施の形態のセンサ付きディスプレイ221には、実施の形態1で述べた行デコーダ215、列デコーダ214、及びメモリセル216を有している。
本実施の形態の表示装置では、まず光源212から光信号213が照射される。次いで、照射された光信号213がセンサ付きディスプレイ221に記録される。その後センサ付きディスプレイ221に含まれるディスプレイが、照射された光信号213からの情報を基に映像222を出力する。
図8(B)に示すセンサ付き表示装置では、センサ付きディスプレイ221が、光源212から光信号213が照射されつつ、センサ付きディスプレイ221に含まれるディスプレイから映像222を出力する様子を示している。
この際、センサ付きディスプレイ221が既に記録した情報と、光源212からセンサ付きディスプレイ221に新たに得られる情報が同じ場合は、当該センサ付きディスプレイ221への新たな情報を記録することができる。一方、センサ付きディスプレイ221が既に記録した情報と、光源212からセンサ付きディスプレイ221に新たに得られる情報が異なる場合は、当該センサ付きディスプレイ221への新たな情報を記録することができない。
従って、通常は所望の情報を記録した後は、センサ付きディスプレイ221が情報を記録しない様に制御する。
図9(A)は、本実施の形態のセンサ付き表示装置において、センサ付きディスプレイ221が既に記録している情報と、光源212から照射された光信号217に含まれる情報が異なる場合を示している。
センサ付きディスプレイ221が既に記録している情報と、光源212から照射された光信号217に含まれる情報が異なる場合は、光源212から新たに得られる情報を記録せず、センサ付きディスプレイ221が既に記録している情報に従って、センサ付きディスプレイ221に含まれるディスプレイから映像222を出力する
従って、通常は、所望の情報を記録した後は、センサ付きディスプレイ221が情報を記録しない様に制御する。
図9(B)は、本実施の形態のセンサ付き表示装置において、光源212から情報が得られない場合でも、センサ付きディスプレイ221が既に記録した情報に従って、センサ付きディスプレイ221に含まれるディスプレイから映像222を出力することを示している。
図10は、本実施の形態のセンサ付き表示装置において、光源212がない場合でも、センサ付きディスプレイ221が既に記録した情報に従って、センサ付きディスプレイ221に含まれるディスプレイから映像222を出力することを示している。
なお本実施の形態のセンサ付き表示装置において、光源212から照射される光信号213は、可視光、紫外光、赤外光、X線などの光信号を用いることが可能である。
以上、本実施の形態により、電荷の漏洩による出力信号の誤出力が抑制可能な記憶装置を用いた表示装置を得ることができる。