JP5769207B2 - 液冷式インフレータの添加剤 - Google Patents

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Description

本願は、2010年3月12日に出願された同時係属中の米国特許出願第12/723,275号の一部継続出願である。この同時係属中の特許出願は、本明細書に参照により援用され、本明細書の一部をなすものであり、以下に詳細に記載される該当部分を含むが、これらの該当部分に限定されるものではない。
本発明は、一般に、自動車の乗員に衝撃保護を提供するために使用する目的などで、膨張式の拘束エアバッグクッションを膨張するさいに使用するインフレータに関する。特に、本発明は、液冷式インフレータおよび液冷式インフレータに性能強化用の添加剤を含ませることに関する。
オペレータ、すなわち、「自動拘束システム(passive restraint system)」が介入することなく、非展開状態から展開状態へ自己作動する安全拘束システムによって自動車乗員を保護することがよく知られている。このようなシステムは、通常、「エアバッグクッション」と一般に呼ばれるクッションやバッグの形状のような膨張式の自動車乗員拘束または要素を収容し、または含んでいる。実際には、このようなエアバッグクッションは、典型的に、自動車が衝突時などに急に減速すると、ガスで膨張または拡張するようにされている。このようなエアバッグクッションは、望ましくは、乗員と車室のある一定の部品との間の車内の1つ以上の場所、例えば、ドア、ハンドル、計器盤などに配備され、乗員が車室のこのような部品に強打する事態を防止または回避するようにされていることが望ましい。例えば、典型的または慣例的な車両エアバッグクッションの設置場所として、ハンドル、車の助手席側のダッシュボード、車両ドア上方などの車両のルーフラインに沿った部分、座席搭載型のエアバッグクッションなどの場合の自動車の座席などがある。また、ニーボルスターやオーバーヘッドエアバッグの形態などの他のエアバッグクッションは、衝突から身体の他の部位または特定のさまざまな部位を保護するように動作する。
エアバッグクッションの他にも、膨張式の自動拘束システム設備はまた、典型的に、「インフレータ」と一般に呼ばれるガス発生器を含む。作動時、このようなインフレータ装置は、関連するエアバッグクッションを膨張するために使用される膨張流体、典型的には、ガスの形態の流体を提供するように働くことが望ましい。膨張式の拘束システムエアバッグクッションに使用するためのさまざまなタイプまたは形態のインフレータ装置がこれまで開示されてきた。
膨張式の自動拘束システムで使用される1つの特に一般的なタイプまたは形態は、火工式インフレータと一般に呼ばれている。このようなインフレータ装置では、関連する膨張式要素の膨張に使用されるガスが、火工式ガス発生材料の燃焼から得られる。
また、火工式インフレータは、一般に、フィルタの形態のようなガス処理要素を含む。ガス処理要素のこのようなフィルタの形態は、火工式ガス発生材料の残留物質の形態のような固形物を除去するように働くことが望ましいこともあり、このような固形物は、除去されなければ、ガス流に取り込まれてしまうこともある。また、このようなフィルタは、インフレータ装置からこのようなガスを放出する前に、火工式ガス発生材料の燃焼によって形成されるガスを冷却するように働くことが望ましいこともある。しかしながら、フィルタ要素は、高価な場合が多く、フィルタ要素を含むことで、関連するインフレータ装置および膨張式拘束設備のコストおよび重量が著しく増す可能性がある。
自動車産業は、小型化、軽量化、および製造コストの削減が図られた膨張式拘束システムを追求し続けている。車両の小型化やコンパクト化が進むにつれ、これらの小型車の制約に見合うように、変化に対応させて、関連する膨張式拘束システムを変更することが要求される。
エアバッグインフレータは、膨張式拘束システムの重要なコンポーネントである。したがって、インフレータのサイズ、重量および/またはコストを低減することで、膨張式拘束システム全体のサイズ、重量および/またはコストを著しく節約できることになる。
以上のことから、フィルタ要素を含む必要性を低減または削減する目的などのために、火工材料を含むインフレータ装置および関連する動作方法の必要性および需要がある。さらに、ガス出力の増大および低温ガス出力のいずれかまたは両方で、改良または強化された性能が提供されるか、または得られるこのようなインフレータ装置および関連する動作方法の必要性および需要がある。
本発明により、改良されたインフレータ装置と、関連または対応する動作方法が提供される。
1つの態様によれば、ガス発生剤チャンバ内に収容された一定量のガス発生剤を含むインフレータが提供される。ガス発生剤チャンバは、一定の容積を有する。インフレータはまた、ガス発生剤に点火し、展開中にガスを形成するイニシエータを備える。また、ピストンおよび液体を収容するチャンバが提供され、チャンバは、バーストディスクまたはシールによって密封され、展開中、バーストディスクまたはシールが開封され、ピストンが移動し、液体をピストンの開口を通して液圧放出することで、ガス発生剤の燃焼により形成されたガスに液体が接触し、ガスを冷却する。いくつかの実施形態において、インフレータは、完全または部分的にフィルタがないものであってもよい。また、他の実施形態では、ガス発生剤の燃焼によって形成されたガスが拡散器を通って流れるように、拡散器が設けられてもよい。いくつかの実施形態では、バーストディスクが破断するのに対して、他の実施形態では、シールがチャンバに圧着され、ピストンが動くことで、このシールが開封される。
いくつかの実施形態において、1つ以上のバッフルが使用されてもよい。これらのバッフルは、ピストンに設けられてもよい。他の実施形態において、ガス発生剤の燃焼によって形成されたガスおよび液体は、ピストンの内部に移動し、ピストン外部との通路となる出口開口がピストンに設けられる。いくつかの実施形態において、開口を通って液圧放出された液体は蒸発し、ガス発生剤の燃焼によって形成されたガスと混合する。
さらなる実施形態は、ガス発生剤の燃焼によって形成されたガスがインフレータを出る前に蛇行した経路を通って流れるように作られてもよい。この蛇行経路は、ガスに取り込まれた微粒子を捕捉するために直角の曲がり角を有してもよい。さらなる実施形態において、ガスが蛇行経路を流れるにつれ、ガスに微粒子が取り込まれている場合、ガスから微粒子が除去され、インフレータ内に堆積される。微粒子は、捕捉エリアで堆積されてもよい。
別の態様として、インフレータで形成されたガスの冷却方法がある。1つのこのような方法において、インフレータは、ガス発生剤チャンバ内に収容された一定量のガス発生剤と、イニシエータと、ピストンおよび液体を収容するピストンチャンバとを備える。この方法は、ガス発生剤に点火しガスを形成するステップを含む。また、ピストンチャンバを密封するために使用するバーストディスクを破断するさらなるステップが実行される。また、ピストンを運動させるさらなるステップが実行されてもよい。ピストン運動は、液体をピストンの開口を通して液圧放出するように動作することで、ガス発生剤の燃焼によって形成されたガスに液体が接触し、ガスを冷却する。
このような実施形態において、インフレータは、典型的に、ハウジング内に収容された一定量のガス発生剤を含む。ガス発生剤は、一定量の膨張ガスを生成するように点火されてもよい。次に、このガスは、エアバッグを展開するようにエアバッグ内に導かれてもよい。インフレータはまた、ハウジングにガス流開口を含む。本明細書において説明するように、インフレータが展開されると、ガスは、エアバッグ内に導かれるようにガス流開口から流出してもよい。
インフレータは、さらに、チャンバ内に収容されるピストンを備えてもよい(チャンバはハウジング内にある)。また、チャンバ内には、一定量の液体が収容される。ピストンは、バーストディスクによって密封された開口を有してもよい。開口が密封されると、液体は開口から漏れることはない。
ガス発生剤が燃焼すると、拡散器を流れる膨張ガスが生成され、インフレータに追加されたピストンと接触する。このピストンは、チャンバ内に収容される。ガスがこのチャンバに入ると、チャンバを加圧する。同時に、ガスの一部がインフレータから出始めうる。
ピストンを収容するチャンバはまた、一定量の液体を含む。このチャンバが、チャンバ内へのガスの流入によって加圧されると、液体は、ピストンの開口を通って流れ始める。その後、この液体はガスと混合する。
液体がガスに接触すると、液体の少なくとも一部が蒸発されてガス流になる。このような蒸発プロセスは吸熱性であり、ガスを冷却するように動作する。このようにして、蒸発液体を有するシステムを使用することによって、膨張ガスは、高価なフィルタを使用せずに冷却することができる。さらに、液体がこのように蒸発すると、チャンバ内のガスの量が増大する。このようにして、液体の使用により、十分な膨張ガスを生成するのに必要なガス発生剤の量も低減されることで、インフレータのさらなるサイズ縮小化および低コスト化が図られる。
本明細書に記載する液体注入技術を使用することで、ガス冷却用にフィルタを使用する必要性が回避されるか、または最小限に抑えられる。さらに、液体をガス流に注入するのに要求される圧力は、インフレータの燃焼ガスによって供給されることが望ましい。具体的な実施形態において、ガス発生剤の燃焼時に生成されるガスの粒状物質は、フィルタを使用することなく除去されてもよい。詳細には、フィルタの微粒子除去機能の少なくとも一部は、ガス流がインフレータを出る前に、ガス流の向きを著しく変えることで達成される。液体の蒸発または分解によって生成されるガスは、エアバッグの膨張に寄与する。
当業者および本明細書の教示に導かれた人であれば、本実施形態が必ずしもフィルタレスである必要がないことを理解および認識するであろう。すなわち、望ましければ、フィルタが使用されてもよい。しかしながら、システムは、必要とされるフィルタのサイズおよびタイプが低減されうるため、「部分的に」フィルタレスであってもよい。
1つの態様において、一定量のガス発生剤を含有した第1のチャンバを規定するハウジングを含むインフレータが提供される。イニシエータが、第1のチャンバに作動的に関連付けられ、一定量のガス発生剤の少なくとも一部分と反応を起こす連通状態にある。作動時、イニシエータは、一定量のガス発生剤の少なくとも一部に点火するように作用し、または働いて、ガスを形成する。ハウジングは、第1のチャンバに隣接して配置された第2のチャンバを少なくとも部分的に規定する。第2のチャンバは、一定量の液体およびピストンアセンブリを含む。液体は、溶性の燃料および溶性の酸化剤の少なくとも1つを含む。ピストンアセンブリは、一定量の液体から密封された内部を有するピストンを含み、展開中、ピストンは、一定量の液体の少なくとも一部分を第2のチャンバから放出するように、液体とピストンの内部との密封を開封するように移動することで、放出された液体は、ガス発生剤の点火によって形成されたガスに接触し、ガスを冷却する。ハウジングは、ガスがハウジングから出るための少なくとも1つの吐出口をさらに有する。
別の態様において、一定の容積を有し、一定量のガス発生剤固形物を含む第1のチャンバを少なくとも部分的に規定するハウジングを含むインフレータが提供される。イニシエータが、一定量のガス発生剤固形物の少なくとも一部分と反応を起こす連通状態にある第1のチャンバに作動的に関連付けられる。作動時、イニシエータは、ガス発生剤に点火するように作用し、または働いて、ガスを形成する。ハウジングは、さらに、第1のチャンバに隣接して配置された第2のチャンバを少なくとも部分的に規定する。第2のチャンバは、一定量の液体およびピストンアセンブリを含む。液体は、少なくとも1つの可溶性燃料および少なくとも1つの可溶性酸化剤を含むことが望ましく、これらは、作動すると追加のガスを形成するように反応可能である。ピストンアセンブリは、一定量の液体から密封された内部を有するピストンを含む。展開中、ピストンは、第2のチャンバから一定量の液体の少なくとも一部分を液圧放出するように、液体とピストンの内部との密封を開封するように移動する。放出された液体は、ガス発生剤の点火によって形成されたガスと接触し、ガスを蒸発させ、混合および冷却し、少なくとも1つの可溶性燃料および少なくとも1つの可溶性酸化剤の少なくとも一部分が反応して、追加のガスを形成する。ハウジングは、ガスがハウジングを出るための少なくとも1つの吐出口をさらに含む。
別の態様において、インフレータに形成されたガスを冷却する方法が提供される。インフレータは、一定量のガス発生剤を含有する第1のチャンバを少なくとも部分的に規定するハウジングと、イニシエータとを含み、ハウジングは、さらに、第1のチャンバに隣接して配置された第2のチャンバを少なくとも部分的に規定する。第2のチャンバは、一定量の液体およびピストンアセンブリを含む。液体は、溶性の燃料および溶性の酸化剤の少なくとも1つを含む。1つの実施形態によれば、この方法は、ガスを形成するためにガス発生剤に点火して、ピストン内部の密封に使用したピストンアセンブリの開口を開封するステップと、第2のチャンバから一定量の液体の少なくとも一部分を放出するようにピストンを運動させることで、放出された液体が、ガス発生剤の点火によって形成されたガスに接触し、ガスを冷却し、溶性の燃料および酸化剤の少なくとも1つが反応して、追加のガスを形成するステップとを含む。
本明細書において使用する場合、「液体」という用語は、動作条件下で適切に流れうる流体物質を包含する。
本明細書において使用する場合、「燃料リッチ」または「燃料」として特定の組成、成分、物質などを参照する場合、このような組成、成分、物質などが、一般に、完全に燃焼してCO、HOおよびNになるのに必要な量の酸素が不足している場合を参照していることが理解されている。
同様に、本明細書において、「燃料リーン」または「酸化剤」として特定の組成、成分、物質などを参照する場合、このような組成、成分、物質などが、一般に、完全に燃焼してCO、HOおよびNになるのに必要な量より多くの酸素がある場合を参照していることが理解されている。
当業者であれば、添付の特許請求の範囲および図面を参照しながら、以下の詳細な説明から、他の目的および利点が明らかになるであろう。
展開前のインフレータが示されているインフレータの断面図である。 イニシエータが作動され、バーストディスクが破断されたときのインフレータを示す図1の実施形態の断面図である。 液体が注入されているときのインフレータが示されている図1の実施形態の断面図である。 ガスがインフレータから放出されているときのインフレータを示す図1の実施形態の断面図である。 液体注入の終了間近のインフレータを示す図1の実施形態の断面図である。 インフレータが完全に展開された後のインフレータを示す図1の実施形態の断面図である。 インフレータの別の実施形態の断面図である。 インフレータの別の実施形態の断面図である。 インフレータの別の実施形態の断面図である。 図9の実施形態の一部として使用されてもよいバッフルを示す断面図である。 インフレータの別の実施形態の断面図である。 図11に示すピストンの拡大図である。 図11のインフレータの展開段階を示す断面図である。 図11のインフレータの展開段階を示す断面図である。 図11のインフレータの展開段階を示す断面図である。 インフレータの別の実施形態の断面図である。
以下に詳細に記載するように、本発明により、改良されたインフレータ装置および関連または対応する動作方法が提供される。
図1は、参照番号100で概して示された、本発明のインフレータ装置を示す。インフレータ100は、ハウジング108内に含まれた一定量のガス発生剤104を含む。図1に示すように、ガス発生剤104は、ウェハまたはディスクの形態のような固体でありうる。当業者および本明細書の教示に導かれた人に認識されるように、特定の用途で望ましい場合など、他の形態のガス発生剤が必要に応じて使用可能である。
インフレータ100はまた、イニシエータ112を含む。イニシエータ112は、ガス発生剤104に点火するために使用される。ガス発生剤104が点火されると、一定量の膨張ガスが形成される。次に、このガスは、エアバッグを展開するためにエアバッグ(図示せず)に送り込まれてもよい。当業者であれば、イニシエータおよびガス発生剤は、当業界において既知のものであり、種々の異なる特徴がこれらのコンポーネントに使用されてもよいことを認識するであろう。
ガス発生剤104は、バーストディスク120によって密封されたチャンバ116内に収容される。チャンバ116は、「ガス発生剤チャンバ」と呼ばれることもある。ガス発生剤チャンバ116は、一定の容積を有する。インフレータの展開前、展開中および展開後、ガス発生剤チャンバ116の容積は同じままである。また、チャンバ116には、拡散器124が位置付けられる。詳細には、作動時、イニシエータ112は、孔128を通って流れる高温ガスを含むような点火生成物を発生する。この高温ガスは、ガス発生剤104に接触し点火する。その後、ガス発生剤104が点火されると、ガスの供給が孔132を通って拡散器124の内部へ流れ、バーストディスク120に接触する。ガス発生剤104の点火によりチャンバ116内の圧力が上昇することで、バーストディスク120が破断し、ガスがチャンバ116から放出される。
図1をさらに参照すると、インフレータ100は、チャンバ140内に収容されたピストン136をさらに備える。(チャンバ140は、ハウジング108内にある)。また、チャンバ140内には、一定量の液体144が収容される。また、ピストン136は、バーストディスク152によって密封された開口148を有してもよい。開口148が密封されると、液体144は開口148から漏れることはない。
液体144は、−40℃〜90℃の液体を維持する任意の液体でありえる。いくつかの実施形態において、液体144は、−35℃〜85℃の液体を維持する任意の液体である。液体はまた、吸熱蒸発可能でなければならず、蒸発時、エアバッグに関連する許容可能な排出限界内のガスを生成する。また、液体は、単純なチャンバに格納しやすいように非腐食性のものであることが望ましい。これらの基準を満たす任意の液体が、液体144として使用されうる。このような基準を満たす液体の1つの例として、水とCaClとの混合液がある。
図1のインフレータ100はまた、ハウジング108にガスフロー開口156を含む。本明細書において説明するように、インフレータ100が展開されるとき、ガスは、エアバッグ(図示せず)内に送り込まれるようにガスフロー開口15から流出してもよい。ガスフロー開口156は、展開前にバーストディスクによって密封されても、密封されなくてもよい。
上述したように、図1は、展開前のインフレータ100を示す。以下、図1〜図6を参照しながら、インフレータ100の展開について記載する。図2は、イニシエータ112の作動を示す図1の実施形態の断面図である。イニシエータ112が作動すると、高温ガスが生成され、孔128を貫通することで、ガス発生剤104に接触する。このようなガス発生剤104との接触で、ガス発生剤104が点火および燃焼して、一定量の膨張ガスが発生する。
図3は、ガス発生剤104が燃焼するときのインフレータ100を示す。上述したように、ガス発生剤104が燃焼すると、拡散器124の孔132を流れ、バーストディスク120に接触する膨張ガス160(矢印で図示)が生成される。ガス160が生成されると、チャンバ116が加圧され、バーストディスク120が破断する。破断が起こると、ガス160はチャンバ116を出て、チャンバ140に入る。
ガス160がチャンバ140にあるとき、ガス160はピストン136に接触し、チャンバ140の内部を加圧する。ガス160の一部が、開口156を介してインフレータ100から出始めうる。しかしながら、チャンバ140が加圧されると、バーストディスク152(図1に図示)が破断する。破断が起こると、液体144は、開口148(この時点でディスク152に密封されていない)を通して注入され始め、ガス160と混合される。
図3に示すように、インフレータ100は、液体144と接触するピストン136のエリアである衝撃エリア179を有する。インフレータ100はまた、ガス160が接触するピストン136のエリアである駆動エリア181を有する。衝撃エリア179は、駆動エリア181より小さい。液体144の圧力は、エリア181およびエリア179の差により増幅される。液体圧力は、ガス160の圧力と駆動エリア181と衝撃エリア179の比の積にほぼ等しい。この圧力差により、液体144は、ピストン136の内側領域に注入され、ガス160と相互作用する。
図4は、液体144が開口148を通して注入され、ガス160と混合されるときのインフレータ100の展開を示す。チャンバ140内の圧力によりピストン136が押圧され、ピストンが液体144の方に移動する。液体144へのこのような液圧により、より多くの液体144が開口148を通る。このような液体の流れが起こっている間、ガス160は、チャンバ116からチャンバ140に入り続けていることを認識されたい。また、ガスの一部は、開口156を介して流出し続ける。
液体144がガス160に接触すると、液体144の少なくとも一部が蒸発してガス流が生じる。明らかに、この蒸発プロセスは、ガス160を冷却するように動作する。(詳細には、液体144の蒸発または分解に要する熱がガス流から除去され、このような熱除去は、放出ガス160を著しく冷却する働きをする)。フィルタは、燃焼生成された膨張ガスを冷却するために使用されてきたが、液体144を使用することで、課題のインフレータ装置のガス160は、高価なフィルタを使用することなく冷却されうる。さらに、液体144が蒸発すると、チャンバ140内のガス量が増大する。このようにして、液体144を使用することによって、十分な膨張ガスの生成に必要なガス発生剤104の量が低減され、インフレータ100のサイズ縮小およびコスト削減がさらに図られる。
図5は、ピストン136が完全に移動した後のインフレータ100を示す。詳細には、ピストン136がチャンバ140の末端164に移動することで、液体144がすべて開口148を通過する。この場合も、上述したように、この液体144が蒸発されてガスになる。しかしながら、液体144が完全に注入された後でも、ガス160は開口156を介してインフレータ100から出続けている。
図6は、展開処理が完了した後のインフレータ100を示す。液体144は、ガスに完全に変換され、チャンバ140から出て空になっている。ガス発生剤104の点火により生成されるガス160も完全に流出される。
本発明の1つの態様において、液体144が、溶性の燃料および溶性の酸化剤のうち少なくとも1つを添加剤として含むことが有益であることが分かった。液体144が開口148を通して注入され、ガス160と混合されると、燃料および酸化剤の少なくとも1つは、分解し、燃焼し、および/または反応して、追加の気体生成物を形成する。
例えば、インフレータ100が、燃料リッチなガス発生剤を含む場合、残留する燃料物質との反応に溶性の酸化剤を利用して、利用可能な反応物がより完全に反応し、ガス生成が増大するように、溶性の酸化剤を含むことが有益でありうる。同様に、インフレータが燃料リーンのガス発生剤を含む場合、残留する酸化剤物質との反応に溶性の燃料を利用して、利用可能な反応物がより完全に反応し、ガス生成が増大するように、溶性の燃料を含むことが有益でありうる。
当業者および本明細書の教示に導かれた人であれば認識されるように、本発明を実施するさい、さまざまな可溶性燃料および可溶性酸化剤を使用することができる。例えば、特定の用途の詳細に依存するが、適切な可溶性燃料および可溶性酸化剤は、液体が水を含む場合、例えば、尿素、硝酸グアニジン、プロピレングリコールおよびジエチレングリコールなどのグリコール類を含むアルコール類、グリセリン、他の糖類、グリシン、クロム酸ナトリウムなどのクロム酸塩類および重クロム酸塩類、炭酸マグネシウムなどの炭酸塩類、ホルムアミド、シュウ酸およびシュウ酸アンモニウムなどの燃料物質を含むとともに、硝酸アンモニウム、硝酸メチルアンモニウム、過酸化水素、過塩素酸アンモニウムなどの酸化剤物質を含む。
さらに、適切な添加剤物質が、さまざまな実施形態において、多機能、追加機能または異なる機能を果たしうることが理解されている。例えば、いくつかの実施形態において、適切な燃料が、増粘剤またはゲル化剤であってもよく、または増粘剤またはゲル化剤として働くことが望ましい場合もある。増粘剤またはゲル化剤として働きうる燃料物質の例として、グアーガム、キサンタンガムなどのゴム類、ヒドロキシプロピルセルロース(HPC)などのセルロース類が挙げられる。さらに、過酸化水素、アルコール類および糖類などの添加剤を含ませることで、凝固点抑制剤または不凍物質として働くことが望ましい場合もある。例えば、40重量%の過酸化水素が水に含まれていると、凝固点が約−40℃低下しうる。同様に、炭酸塩類または重クロム酸塩類を含むクロム酸塩類も、例えば、腐食防止剤または防食材料として働くことが望ましい場合もある。
本発明の1つの実施形態により使用に好ましい液体は、適切には、水、CaClおよびプロピレングリコール(1,2−プロパンジオール)を含み、基本的には、これらから構成されるか、またはこれらからなる混合物で構成されていることが望ましい。当業者および本明細書の教示に導かれた人であれば、このような混合物が、特定の用途の特定の要求に応じて、さまざまな相対量でCaClおよびプロピレングリコールなどの成分を含有しうることを認識するであろう。例えば、CaClを含ませることで、混合物の凝固点を著しく下げることができるが、CaClは、典型的に、反応せず、例えば、不活性であり、したがって、インフレータ残留物に付加され、膨張ガスのフィルタリングの負荷が増してしまう。また、プロピレングリコールは、燃料として働くため、含有しても、インフレータ残留物に付加されて悪影響を及ぼさずにインフレータからのガス排出を増大するように働くが、プロピレングリコールの相対量が混合物の非常に高い割合を占めれば、さまざまな望ましくない燃焼生成物が形成されうる。上記の観点から、いくつかの好ましい実施形態において、水と10〜20%のCaClおよび3〜10%のプロピレングリコールの混合物が望ましく、いくつかの実施形態において、水と15%のCaClおよび5%のプロピレングリコールの混合物が特に好ましい。
当業者および本明細書の教示に導かれた人であれば、選択された実施形態により、適切な液体が、CaClへの追加または代替となる不活性材料を含んでもよいことをさらに認識するであろう。例えば、適切な液体は、液体に対して増粘剤として働きうるようなラポナイトを含んでもよい。
1つの好ましい実施形態において、液体144は、添加剤として、少なくとも1つの可溶性燃料および少なくとも1つの可溶性酸化剤の両方を含み、少なくとも1つの可溶性燃料および少なくとも1つの可溶性酸化剤は、作動すると追加のガスを形成するように反応可能である。さらに詳細には、液体144が開口148を通して注入され、ガス160と混合されると、少なくとも1つの可溶性流体および少なくとも1つの可溶性酸化剤は、望ましくは、分解し、燃焼し、および/または反応して、追加の気体生成物を形成する。
当業者および本明細書の教示に導かれた人であれば、液体に燃料および/または酸化剤をこのように追加することによって、さまざまな利点および/または恩恵が得られ、または実現されうることを認識するであろう。例えば、このような追加によりガス生成物の生成が増大または追加されることで、インフレータが特定のガス排出を生成するのに要求されるガス発生剤の負荷を低減でき、したがって、ガス発生剤および関連するインフレータのコスト、サイズおよび重量の1つ以上が低減されうる。さらに、液体への燃料および/または酸化剤のこのような追加は非常に簡単なプロセスで達成できる。さらに、燃料および/または酸化剤の追加は、液体に補充的防食材料または添加物を含む必要性を低減し、最小限に抑え、または回避するために、液体の凝固点を抑制するようにさらに働きうる。さらに、可溶性燃料または可溶性酸化物のいずれかまたは両方などの添加剤は、蒸発後および/またはガス発生剤の反応副生成物との反応後、固体生成物または残留物としてほとんど残らないか、または残っても最小限に抑えられることが望ましい。
図7は、同図において参照番号200で示されるインフレータの別の実施形態の断面図である。インフレータ200は、図1に示し、上述した実施形態に類似したものである。簡潔に示すために、同様の説明は繰り返さない。
インフレータ200とインフレータ100との主な違いは、インフレータ200が拡散器124を含まない点である。より正確に言えば、インフレータ200は、ガス260がガス発生剤104の点火から形成された後に通過する開口232を有するだけである。ガス260が開口232を通過すると、ガス260は、蛇行経路を通って矢印で示すように流れる。より詳細には、ガス260は、ガス流路が曲がるように角264を通って流れる。ガスの流れがこのように曲がると、取り込まれた微粒子や他の固形物がガス260から分離し、角264に隣接して堆積する。このようにして、高価なフィルタや拡散器を含み使用することなく、ガス260の流れからこのように取り込まれた微粒子が除去される。
図7に示すように、インフレータ200にはピストン236が使用されている。ピストン236は中空であり、チャンバ240内にある。したがって、チャンバ116を離れるガス260は、ピストン236の内部に流入する。ピストン236は、ガスがピストン236の外部に向かって流れた後、開口156を介してインフレータ200から出る出口開口268を含む。ピストン236はまた、バーストディスク152によって密封されても、密封されなくてもよい開口148を含む。この場合も、ガスによって生じる圧力は、末端164の方へピストン236を運動させるように働き、開口148を通して液体144を注入する。注入されると、上述したように、液体144は蒸発し、ガス260を冷却する。インフレータ200の展開中、ピストン236は、液体144のすべてが開口148を通して完全に押し出されるように完全に変位されてもよい。
図7に示すように、インフレータ200は、液体144と接触するピストン136のエリアである衝撃エリア179を有する。インフレータ200はまた、ガス260が接触するピストン236のエリアである駆動エリア181を有する。衝撃エリア179は、駆動エリア181より小さい。
図1に示し、上述したインフレータ100と同様に、インフレータ200の液体144は、溶性の燃料および溶性の酸化剤の少なくとも1つを含んでもよい。液体144が開口148を通して注入され、ガス260と混合されると、燃料または酸化剤の少なくとも1つは、分解し、燃焼し、および/または反応して、追加の気体生成物を形成することが望ましい。1つの好ましい実施形態において、液体144は、少なくとも1つの可溶性燃料および少なくとも1つの可溶性酸化剤を含み、少なくとも1つの可溶性燃料および少なくとも1つの可溶性酸化剤は、作動すると追加のガスを形成するように反応可能である。
以下、図8を参照すると、インフレータ300の断面図が示されている。インフレータ300は、上述した実施形態に類似したものである。簡潔に示すために、同様の説明は繰り返さない。
上記に示す実施形態のように、インフレータ300は、拡散器を含まない。正確に言えば、インフレータ300は、ガス360(発生剤104の点火により生成)がチャンバ116を出る開口332を含む。上述した実施形態と同様に、ガス360は、チャンバ116を出ると、蛇行経路に引き込まれ、2つ以上の角364を通る。このような角364は直角の曲がり角であり、取り込まれた微粒子を受けるように働く。言い換えれば、ガス360が角364で曲がると、取り込まれた微粒子は、ガスと分離し、捕捉エリア366で堆積する。一般に、この捕捉エリア366は、堆積しやすい角または平坦でない表面である。このようにして、取り込まれた微粒子は、高価なフィルタや拡散器を使用することなく、ガス360から除去される。
インフレータ300も、ピストン336を含む。ピストン336は中空であり、チャンバ340内にある。したがって、チャンバ116を離れたガス360は、ピストン336の内部に流入する。インフレータ300はまた、ガスがピストン336の外部に向かって流れた後、開口156を介してインフレータ300を出る開口を含む。ピストン336はまた、バーストディスク152によって密封されても、密封されなくてもよい開口148を含む。この場合も、ガスによって生じる圧力は、末端164の方へピストン336を運動させ、開口148を通して液体144を注入すると、上述したように、液体144は蒸発し、ガス360を冷却する。インフレータ300の展開中、ピストン336は、液体144のすべてが開口148を通して完全に押し出されるように完全に変位されてもよい。インフレータ300は、衝撃エリア179と、駆動エリア181とを有する。衝撃エリア179は、駆動エリア181より小さい。
図1に示し、上述したインフレータ100と同様に、インフレータ300の液体144は、溶性の燃料および溶性の酸化剤の少なくとも1つを含んでもよい。液体144が開口148を通して注入され、ガス360と混合されると、燃料または酸化剤の少なくとも1つは、分解し、燃焼し、および/または反応して、追加の気体生成物を形成することが望ましい。1つの好ましい実施形態において、液体144は、少なくとも1つの可溶性燃料および少なくとも1つの可溶性酸化剤を含み、少なくとも1つの可溶性燃料および少なくとも1つの可溶性酸化剤は、作動すると追加のガスを形成するように反応可能である。
以下、図9を参照すると、インフレータ400の断面図が示されている。インフレータ400は、上述した実施形態に類似したものである。簡潔に示すために、同様の説明は繰り返さない。
図1の実施形態と同様に、インフレータ400は、拡散器124を含まない。上述したように、発生剤104の点火により生成されたガス460は、穴132を貫流し、バーストディスク120を破断した後、チャンバ116を出る。チャンバ116を出ると、ガスは開口156を介してインフレータを出ることができる。ガスは、ピストン436の内部に接近し、ピストン436を運動させてもよく、それによって、上述したように、液体144が開口148を通って流れる。インフレータ400は、衝撃エリア179と、駆動エリア181とを有する。衝撃エリア179は、駆動エリア181より小さい。
図10は、図9の実施形態の切欠図である。図10に示すように、インフレータ400は、ガス460および注入液体144を誘導/方向付けするように動作する1つ以上のバッフル470をさらに含んでもよい。当業者であれば、バッフル470の他の構成および/または形状も可能であることを認識するであろう。実際、バッフル470は、必要に応じて、ガスの流れを調節するような形状であってもよい。バッフル470は、追加の開口472を有してもよい。いくつかの実施形態において、ガス発生剤チャンバ116を離れるガスの方向は、注入される液体144の方向と正反対(または実質的に反対)である。結果として、これらの2つの流れは互いに押し合い、適切な流れを妨げる。場合によっては、取り込まれた微粒子が蓄積して、開口148(図9)を塞ぎ、それによって、液体144がガス460を冷却できなくなる。したがって、バッフル470は、液体144の流れを妨げたり防止したりする方向に流れないようにガスの流れを方向付けるために追加されてもよい。
図1に示して上述したインフレータ100と同様に、インフレータ400の液体144は、溶性の燃料および溶性の酸化剤の少なくとも1つを含んでもよい。液体144が開口148を通して注入され、ガス460と混合されると、燃料または酸化剤の少なくとも1つは、分解し、燃焼し、および/または反応して、追加の気体生成物を形成することが望ましい。1つの好ましい実施形態において、液体144は、少なくとも1つの可溶性燃料および少なくとも1つの可溶性酸化剤を含み、少なくとも1つの可溶性燃料および少なくとも1つの可溶性酸化剤は、作動すると追加のガスを形成するように反応可能である。
図11は、本発明の実施形態によるインフレータ500の別の実施形態の断面図である。図11Aは、図11のピストン部分の拡大図である。以下、図11および図11Aを参照すると、インフレータ500は、チャンバ116内に収容された発生剤104を含む。前述した実施形態と同様に、イニシエータ112は、一定量の膨張ガスを生じるようにガス発生剤104に点火することができる。チャンバ116内には、拡散器124が位置付けられる。拡散器124は、発生剤104の燃焼により生成されたガスが拡散器124の内部に接近でき、チャンバ116から出ることができる孔132を含む。
インフレータ500は、ピストン136をさらに備える。ピストン136に隣接して、液体144を含むチャンバ140がある。図11Aに示すように、液体144は、シール552でチャンバ140内に密封される。このシール552は、チャンバ140を密封するためにピストン136の周りに圧入されるカップであってもよい。他の実施形態において、シール552は、チャンバ140を密封するためにピストン136(またはチャンバ140)に追加されるコーティングであってもよい。当業者であれば、シール552を介してチャンバ140を密封する方法を認識するであろう。インフレータ500には、前述した実施形態の一部とは異なり、バーストディスクがないことに留意されたい。正確に言えば、この実施形態は、チャンバ140を密封するために使用されるシール552を有する。
ピストン136の内部は、混合チャンバ560であり、または混合チャンバ560を形成する。発生剤104の燃焼により生成されるガスがチャンバ116を出ると、ピストン136に衝撃を与え、混合チャンバ560を重点する。ピストン136がチャンバ140内に前進すると、生成されたガスは、開口156を介してインフレータを出ることができる。ピストン136は、衝撃エリア179と、駆動エリア181とを有する。衝撃エリア179は、駆動エリア181より小さい。
以下、図12、図13および図14を参照すると、インフレータ500の展開段階が示されている。発生剤104が燃焼されると、一定量のガスが生成される。(このガスは矢印160で示される)。このガスは、拡散器124を介してチャンバ116を出て、ピストン136と接触しうる。このガス160の一部が開口156を介してインフレータ500から出始めうる。ガスがピストン136と接触するにつれ、ピストンはチャンバ140の方へ移動/変位し始める。次に、このような変位により、シール552が開封される。例えば、圧入シール552は、密封ができなくなるように変位される。(これは、ピストン136が圧入ゾーン、すなわち、シールがなくなるように圧入されるエリアを過ぎて変位するものであってもよい)。いくつかの実施形態において、ピストン136は、チャンバ140の方へ運動すると、液体144が貫流しうる通路が存在するように動作する窪み566または他の特徴を有してもよい。1つ以上の排出口571が追加されてもよい。これらの排出口は、デバイスにおける圧力(「背圧」など)を除去するように動作してもよい。
シール552が開封されると、液体144は、チャンバ140から流出し始める。この液体144は、ピストン136の開口570を通って流れてもよい。この場合も、ピストン136が運動すると、チャンバ140にある液体144が液圧放出されることで、液体144がガス160と接触し混合するために開口570を通って注入される。(図13は、運動時のピストン136を示しているのに対して、図14は、ピストン136が完全に変位し、液体144がチャンバ140から完全に放出された後のピストン136を示す)。ピストン136の内部に注入された液体144は蒸発され、エアバッグを膨張するために使用される。しかしながら、本明細書において記載するように、蒸発は、ガスを冷却するように動作する。ガス160および液体144は、混合チャンバ560において混合してもよい。いくつかの実施形態において、ガス160が、ピストン136を運動させる手段として、ピストン136のピストンヘッド576を押圧する。ガス160がこのピストンヘッド576を押圧するため、微粒子および他の望ましくない副生成物が、ピストンヘッド576に堆積され、このようにして、一定量のガス160から分離される。
さらに、上述したように、ピストン136は、チャンバ140の方へ変位してもよい。いくつかの実施形態において、ピストン136のこのような運動は、チャンバ140が液体144で完全に満たされていなくてもよい。言い換えれば、チャンバ140内に、ピストン136が変位しうる空間(「ヘッドスペース」と呼ばれることもある)が存在する。いくつかの実施形態において、このヘッドスペース580には、展開中、ピストン136がチャンバ140内に運動できるようにする圧縮ガス584が充填されてもよい。この圧縮ガス584は、空気、アルゴンまたは任意の他の適切なガスであってもよい。このガスは、開封されるとチャンバ140から漏れ、膨張プロセスにおいてさらに使用されてもよい。
上述したインフレータの実施形態と同様に、インフレータ500の液体144は、溶性の燃料および溶性の酸化剤の少なくとも1つを含んでもよい。液体144が開口570を通して注入され、ガス160と混合されると、燃料または酸化剤の少なくとも1つは、分解し、燃焼し、および/または反応して、追加の気体生成物を形成することが望ましい。1つの好ましい実施形態において、液体144は、少なくとも1つの可溶性燃料および少なくとも1つの可溶性酸化剤を含み、少なくとも1つの可溶性燃料および少なくとも1つの可溶性酸化剤は、作動すると追加のガスを形成するように反応可能である。
以下、図15を参照すると、別の実施形態によるインフレータ600が示されている。インフレータ600は、チャンバ116内に収容された、ウェハまたはディスクの形態の固形物のようなガス発生剤104を含む。前述した実施形態と同様に、イニシエータ112がガス発生剤104に点火して、一定量の膨張ガスを生じうる。チャンバ116内に、拡散器124が位置付けられる。拡散器124は、ガス発生剤104の燃焼により生成されたガスが拡散器124の内部に接近でき、チャンバ116から出ることができる孔132を含む。
インフレータ600は、ピストン136をさらに備える。ピストン136は、ベースフランジ686を含む。図示した実施形態において、インフレータ600のピストン136は、展開するまで、タブ688によって適所に保持されることが望ましく、タブ688は、外側ハウジングに穴を開け、このように開けた穴をハウジング内部の方に内向きに折りたたむことで、外側ハウジング100から形成され、ピストンベースフランジ686の上方(図示せず)および下方のいくつかの場所(例えば、典型的に、4〜6か所)に含まれる。当業者および本明細書の教示に導かれた人であれば、必要に応じて、展開まで、ハウジング100内でのピストン136の配置を維持するための適切な代替要素または手段を、本発明の実施にさいして採用できる。
ピストン136の隣には、液体144を含むか、または収容するチャンバ140がある。この実施形態において、液体を密封するためにピストンとチャンバとの間に挟まれる密封部材との圧入ではなく、液体144は、Oリングシール690を含むことでチャンバ140内に密封される。
上述した実施形態と同様に、ピストン136の内部は、混合チャンバ660であり、または混合チャンバ660を形成する。発生剤104の燃焼により生成されたガスがチャンバ116を出ると、ピストン136に衝撃を与え、混合チャンバ660を満たしてもよい。ピストン136がチャンバ140内で前進すると、生成されたガスは、開口156を介してインフレータを出うる。
発生剤104が燃焼すると、一定量のガスが生成される。このガスは、拡散器124を介してチャンバ116から出て、ピストン136と接触しうる。このガスの一部は、開口156を介してインフレータ600から出始めうる。このガスがピストン136に接触するにつれ、ピストンは、チャンバ140の方へ運動/変位し始める。
開口670の1つ以上が、Oリングシール690を過ぎて、チャンバ140内に運動/変位すると、液体144は、ピストン136の開口670を通ってチャンバ140から流出し始める。この場合も、ピストン136が運動すると、チャンバ140にある液体144が液圧放出されることで、液体144が、ガス発生剤の燃焼により生成されたガスと接触し混合するために開口670を通って注入される。ピストン136内に注入された液体144は蒸発され、エアバッグを膨張するために使用される。さらに、蒸発は、本明細書において記載するように、ガス発生剤燃焼生成物のガスを冷却するように動作する。ガス発生剤燃焼生成物のガスおよび液体144は、混合チャンバ660で混合してもよい。いくつかの実施形態において、ガス発生剤燃焼生成物のガスは、ピストン136を運動させる手段として、ピストン136のヘッドを押圧することを留意されたい。ガス発生剤燃焼生成物のガスがピストンヘッドを押圧するにつれ、微粒子および他の望ましくない副生成物が、ピストンヘッドに堆積され、このようにして、一定量のガス発生剤燃焼生成物ガスから分離できる。
さらに、上述したように、ピストン136は、チャンバ140の方に変位してもよい。いくつかの実施形態において、ピストン136のこのような運動は、チャンバ140が液体144で完全に満たされていなくてもよい。言い換えれば、チャンバ140内に、ピストン136が変位しうる空間(「ヘッドスペース」と呼ばれることもある)が存在する。いくつかの実施形態において、このヘッドスペース680には、展開中、ピストン136がチャンバ140内に運動できるようにする圧縮ガス584が充填されてもよい。この圧縮ガス684は、空気、アルゴンまたは任意の他の適切なガスであってもよい。このガスは、開封されるとチャンバ140から漏れ、膨張プロセスにおいてさらに使用されてもよい。
上述したインフレータの他の実施形態と同様に、インフレータ600の液体144は、溶性の燃料および溶性の酸化剤の少なくとも1つを添加剤として含んでもよい。液体144が開口670を通して注入され、ガス発生剤燃焼生成物のガスと混合されると、燃料または酸化剤の少なくとも1つは、分解し、燃焼し、および/または反応して、追加の気体生成物を形成することが望ましい。1つの好ましい実施形態において、液体144は、少なくとも1つの可溶性燃料および少なくとも1つの可溶性酸化剤を含み、少なくとも1つの可溶性燃料および少なくとも1つの可溶性酸化剤は、作動すると追加のガスを形成するように反応可能である。

以下、一般に、図をすべて参照すると、本発明の実施形態によりさまざまな利点が得られることを認識するであろう。例えば、本発明の実施形態では、ガスを冷却するフィルタを使用する必要がない。正確に言えば、冷却機能は、フィルタの代わりに、展開中にガス流に液体144を注入することで行われる。フィルタの微粒子除去機能は、インフレータから出る前にガスの流れを著しく曲げることで達成される。液体の蒸発または分解によって生成されるガスは、エアバッグの膨張に貢献する。液体をガス流に注入するのに要求される圧力は、インフレータの燃焼圧力によって与えられてもよい。さらに、いくつかの実施形態において、液体注入速度は、インフレータの燃焼圧力に比例しうるため、液体は、高温(高燃焼圧力)で高速注入され、低温(低燃焼圧力)で低速注入されてもよい。
さらに、当業者および本明細書の教示に導かれた人であれば認識されるように、例えば、本発明に記載した実施形態のように、液体に可溶性の燃料および/または可溶性の酸化剤を追加または含ませることで、さまざまな利点および/または恩恵が得られ、または実現されうる。例えば、比較的安価な可溶性の燃料および/または可溶性の酸化剤を液体冷却材に比較的単純に追加し含ませることで、最初のインフレータ容積変化でガス生成物の量を著しく増大できる。さらに、このように追加することで生じるガス生成物の生産が増大または追加されることで、要求されるガス発生剤の負荷が著しく低減するとともに、燃焼チャンバのサイズも著しく縮小できる。実際には、可溶性の燃料および/または可溶性の酸化剤をこのように追加し、または含ませることで、部分的に、単純な溶液をよりコストの高いガス発生剤の代わりにしていることになる。有益には、液体に可溶性の燃料および/または可溶性の酸化剤をこのように追加し、または含ませると、蒸発後および/またはガス発生剤の反応副生成物との反応後、固体微粒子または残留物がほとんどないか、最小限に抑えられるか、またはまったくないことが望ましい。
本発明は、本明細書に広義に記載され、以下、請求される構造体、方法、または他の必須な特徴から逸脱することなく、他の特定の形態で具現化されてもよい。さらに、本明細書において例示的に開示された本発明は、本明細書に詳細に開示されていない任意の要素、部品、ステップ、コンポーネントまたは材料なしに実施されてもよい。記載された実施形態は、すべての点において、例示的にかつ非制限的にのみ考慮されるべきものである。したがって、本発明の範囲は、前述した記載ではなく、添付の特許請求の範囲によって示される。特許請求の範囲の同等物の意味および範囲内にあるすべての変更は、特許請求の範囲内に含まれるものとする。

Claims (22)

  1. インフレータであって、
    一定量のガス発生剤を収容する第1のチャンバを少なくとも部分的に規定するハウジングと、
    前記第1のチャンバに対して動作するように関連付けられ、反応すると、前記一定量のガス発生剤の少なくとも一部分との連通を開始し、作動すると、前記一定量のガス発生剤の少なくとも一部分に点火してガスを形成するイニシエータと
    を備えており、
    前記ハウジングが、さらに、前記第1のチャンバに隣接する第2のチャンバを少なくとも部分的に規定し、前記第2のチャンバが、可溶性燃料および可溶性酸化剤の少なくとも1つを含む一定量の液体を含み、展開中、前記第2のチャンバが、前記ガス発生剤に点火することで形成されたガスと接触して前記ガスを冷却する前記一定量の液体の少なくとも一部分を解放し、
    前記ハウジングが、ガスが前記ハウジングから出ることを可能にする少なくとも1つの吐出口をさらに有しており、
    前記第2のチャンバが、前記一定量の液体を密封した内部を有するピストンを含むピストンアセンブリをさらに収容しており、展開中、前記ピストンは、前記液体前記ピストンの内部から解放するように運動して前記第2のチャンバから前記一定量の液体の少なくとも一部分を前記第1のチャンバに向けて放出し、それにより、前記放出された液体が、前記ガス発生剤に点火することによって形成されたガスに接触して前記ガスを冷却する、インフレータ。
  2. 前記液体が水を含む、請求項1に記載のインフレータ。
  3. 前記第1のチャンバが一定の容積を有する、請求項1に記載のインフレータ。
  4. 前記ガス発生剤が固体である、請求項1に記載のインフレータ。
  5. 前記ガス発生剤が燃料リッチであり、前記液体が少なくとも1つの可溶性酸化剤を含む、請求項1に記載のインフレータ。
  6. 前記ガス発生剤が燃料リーンであり、前記液体は少なくとも1つの可溶性燃料を含む、請求項1に記載のインフレータ。
  7. 前記液体は、尿素、硝酸グアニジン、アルコール類、グリセリン、糖類、グリシン、クロム酸塩類、重クロム酸塩類、炭酸塩類、ホルムアミド、シュウ酸およびシュウ酸アンモニウムからなる群の少なくとも1つを含む、請求項1に記載のインフレータ。
  8. 前記液体は少なくとも1つのアルコールを含み、前記アルコールは、プロピレングリコールおよびジエチレングリコールからなる群から選択される少なくとも1つのグリコールを含む、請求項1に記載のインフレータ。
  9. 前記液体は、硝酸アンモニウム、硝酸メチルアンモニウム、過酸化水素および過塩素酸アンモニウムからなる群の少なくとも1つを含む、請求項1に記載のインフレータ。
  10. 前記液体は少なくとも1つの燃料を含み、前記燃料は増粘剤を含む、請求項1に記載のインフレータ。
  11. 前記液体は少なくとも1つの可溶性燃料を含み、前記少なくとも1つの可溶性燃料は、尿素および硝酸グアニジンの少なくとも1つである、請求項1に記載のインフレータ。
  12. 前記液体は少なくとも1つの可溶性酸化剤を含み、前記少なくとも1つの可溶性酸化剤は硝酸アンモニウムである、請求項1に記載のインフレータ。
  13. 前記液体は少なくとも1つの可溶性酸化剤を含み、前記少なくとも1つの可溶性酸化剤は過酸化水素である、請求項1に記載のインフレータ。
  14. 前記液体は、水、プロピレングリコールおよびCaClからなる、請求項1に記載のインフレータ。
  15. 前記液体は、少なくとも1つの可溶性燃料と、少なくとも1つの可溶性酸化剤とを含み、前記少なくとも1つの可溶性燃料および前記少なくとも1つの可溶性酸化剤は、作動すると追加のガスを形成するように反応可能である、請求項1に記載のインフレータ。
  16. 前記液体は、前記ガス発生剤に点火することによって形成されたガスを冷却すると少なくとも部分的に蒸発する、請求項1に記載のインフレータ。
  17. インフレータ内に形成されたガスの冷却方法であって、前記インフレータは、一定量のガス発生剤を含む第1のチャンバを少なくとも部分的に規定するハウジングと、イニシエータとを備えており、前記ハウジングは、さらに、前記第1のチャンバに隣接する第2のチャンバを少なくとも部分的に規定し、前記第2のチャンバは、可溶性燃料および可溶性酸化剤の少なくとも1つを含む一定量の液体を収容しており、前記方法が、
    ガスを形成するために前記ガス発生剤に点火するステップと、
    前記形成されたガスの少なくとも一部分を前記一定量の液体の少なくとも一部分と接触させることにより、前記形成されたガスを冷却し、前記可溶性燃料および前記可溶性酸化剤の少なくとも1つの少なくとも一部分を反応させて追加のガスを形成するステップと
    を含み、
    前記第2のチャンバが、前記一定量の液体を密封した内部を有するピストンを含むピストンアセンブリをさらに収容しており、展開中、前記ピストンは、前記液体前記ピストンの内部から解放するように運動して前記第2のチャンバから前記一定量の液体の少なくとも一部分を前記第1のチャンバに向けて放出し、それにより、前記放出された液体が、前記ガス発生剤に点火することによって形成されたガスに接触して前記ガスを冷却する、方法。
  18. 前記ガス発生剤は固体であり、前記液体は水を含む、請求項17に記載の方法。
  19. 前記液体は、前記形成されたガスを冷却すると少なくとも部分的に蒸発する、請求項17に記載の方法。
  20. 前記第2のチャンバはピストンアセンブリをさらに含み、前記方法が、さらに、
    前記ピストンの内部を密封するために使用された前記ピストンアセンブリの開口を解放するステップと、
    前記ピストンを運動させることにより前記一定量の液体の少なくとも一部分を前記第2のチャンバから放出し、出された液体が、前記ガス発生剤に点火することによって形成されたガスに接触して前記ガスを冷却し、前記可溶性燃料および前記可溶性酸化剤の少なくとも1つが反応して追加のガスを形成するステップと
    を含む、請求項17に記載の方法。
  21. 前記ガス発生剤が燃料リッチであり、前記液体が少なくとも1つの可溶性酸化剤を含み、前記ガス発生剤に点火すると残留燃料物質が生じるもので、前記方法が、さらに、前記可溶性酸化剤の少なくとも一部分を前記残留燃料物質の少なくとも一部分と反応させることにより、前記追加のガスの少なくとも一部分を形成するステップをさらに含む、請求項17に記載の方法。
  22. 前記ガス発生剤が燃料リーンであり、前記液体が少なくとも1つの可溶性燃料を含み、前記ガス発生剤に点火すると残留酸化剤物質が生じるもので、前記方法が、さらに、前記可溶性燃料の少なくとも一部分を前記残留酸化剤物質の少なくとも一部分と反応させることにより、前記追加のガスの少なくとも一部分を形成するステップをさらに含む、請求項17に記載の方法。
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