JP5767568B2 - ワクチン接種針 - Google Patents

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本発明はワクチン接種針に関し、より詳しくは、接種対象者にワクチンを接種する際に接種量のバラツキを抑制可能なワクチン接種針に関する。
従来、予防接種に使用されるワクチン接種針として先端が二股状になったものが知られている(特許文献1および図8参照)。すなわち、図8ないし図9に示すように、従来のワクチン接種針は、先端領域が偏平に形成されるとともに該先端領域の中央部に直線状の切り欠き部(溝)が形成されることで二股状となっている。
この従来のワクチン接種針は、医療従事者が上記先端領域を容器内のワクチン内に挿入させることで、先ず上記直線状の切り欠き部内にワクチンを表面張力により付着させる。そして、その状態のワクチン接種針における両方の先端を接種対象者の皮膚に引っ掻くようにこすりつけることで、接種対象者にワクチンを接種するようになっていたものである(図9参照)。
特開2003−190176号公報
ところで、上述した従来のワクチン接種針は、上記切り欠き部(溝)に付着するワクチンの液量にばらつきが生じやすいという欠点があり、しかも接種対象者の痛みが大きいという欠点があった。
上述した事情に鑑み、本発明は、小径のパイプからなるワクチン接種針であって、長手方向の一端の先端領域を軸心と傾斜するようにカットして形成された複数の傾斜面と、隣り合う上記傾斜面の間に形成されて、先端が尖った複数の刺し入れ部と、各刺し入れ部の内方およびそこから連続する長手方向後方の内部空間からなり、ワクチンを貯溜する貯溜部と、上記刺し入れ部よりも長手方向後方に形成された横穴とを備えるワクチン接種針を提供するものである。
上述した構成によれば、貯溜部に貯溜するワクチンの液量のばらつきを抑制することができる。また、接種対象者の皮膚にワクチンを接種する際には、刺し入れ部を皮膚に軽く刺し込めばよいので、上記従来のものと比較して接種対象者の痛みを軽減させることができる。
本発明の一実施例を示す正面図。 図1の平面図。 図1の底面図。 図1の要部の拡大図。 図1のワクチン接種針により接種対象者にワクチンを接種する際の状態を示す図。 図1に示した本実施例のワクチン接種針に関する実験条件を示す図。 本実施例のワクチン接種針等に対して図6の実験条件で行った実験結果を示す図。 従来のワクチン接種針の要部を示す正面図。 図8の従来のワクチン接種針によって接種対象者にワクチンを接種する状態を示す斜視図。
以下、図示実施例について本発明を説明すると、図1ないし図4おいて、1は接種対象者にワクチン2を接種するためのワクチン接種針である。このワクチン接種針1は、図8ないし図9に示した従来公知のワクチン接種針とは異なり、ステンレス製の小径パイプから構成されている。
このワクチン接種針1における長手方向の一端の先端領域1Aは、その左右両側が軸心Cに対して所定角度傾斜させて平面状にカットされている。そのため、ワクチン接種針1の先端領域1Aには、左右一対の左傾斜面1aと右傾斜面1bが形成されるとともに、それらの円周方向隣接位置に一対の第1刺し入れ部1cと第2刺し入れ部1dが形成されている。
第1刺し入れ部1cと第2刺し入れ部1dは円周方向において相互に180°ずれた位置に位置しており、上記左傾斜面1aと右傾斜面1bも円周方向において180°ずれた位置に位置している。第1刺し入れ部1cの先端1c’は、第2刺し入れ部1dの先端1d’よりも僅かに長手方向の前方に位置しており、第1刺し入れ部1cの先端1c’がワクチン接種針1の最先端となっている。
本実施例においては、上記両傾斜面1a、1bを形成するに当たって先端領域1Aを左右両側から平面状にカットする際に、左右の切断面が隔てた間隔を第1刺し入れ部1c側が拡開するようにしている。そのため、図2ないし図3から理解できるように、第1刺し入れ部1cの平面上での角度θ1の方が第2刺し入れ部1dの角度θ2よりも鋭角となっており、また、前述のように、第1刺し入れ部1cの先端1c’の方が第2刺し入れ部1dの先端1d’よりも前方に位置している。
先端領域1Aである両刺し入れ部1c、1dの内面(内周部分)およびそこから連続する長手方向後方側の内周部内がワクチン2を一時貯溜するための貯溜部1Bとなっている。この貯溜部1Bにワクチン2を貯溜した状態において、医療従事者がワクチン接種針1の他端を?んで接種対象者の皮膚3に両刺し入れ部1c、1dを直交方向から軽く刺し入れるようになっている(図5参照)。それにより、両刺し入れ部1c、1dの先端1c’、1d’が接種対象者の皮膚3内に刺し入れられるので、貯溜部1B内のワクチン2が両刺し入れ部1c、1dの内面を介して接種対象者の皮膚3内に接種されるようになっている(図5参照)。
さらに、本実施例のワクチン接種針1には、第1刺し入れ部1cから所定寸法だけ長手方向の後方側であって、かつ第1刺し入れ部1cの先端1c’と同一軸線上となる位置に、横穴1Dが穿設されている。この横穴1Dは、長手方向に沿った楕円形に形成されており、この横穴1Dの先端領域1A側の縁部1D’よりも先端領域1A側となる内部空間が貯溜部1Bとなっている。そして、本実施例においては、上記横穴1Dを設ける位置は、接種対象者に接種すべきワクチン2の量と上記貯溜部1B内に貯溜されるワクチン2の量が同一となる位置に設けられている。
後述する実験結果で示すように、両傾斜面1a、1bの後方端の位置から横穴1Dの縁部1D’までの距離L2(又は第1刺し入れ部1cの先端1c’から横穴1Dまでの距離L1)の違いに応じて貯溜部1Bに貯溜可能なワクチン2の量を変更することができる。そこで、本実施例においては、接種対象者に接種すべきワクチン2の量と貯溜部1B内に貯溜されるワクチン2の量が一致するように上記距離L2(またはL1)を設定するようにしている。
本実施例におけるワクチン接種針1の各部の具体的な寸法は次のように設定されている。即ち、ワクチン接種針1の全長L(軸方向寸法)、つまり、第1刺し入れ部1cの先端1c’から長手方向の他端までの長さは65mmに設定されている。また、ワクチン接種針1を構成するパイプの内径は0.5mmであり、外径は0.8mmに設定されている。横穴1Dの寸法(長手方向の径)は、0.544mmに設定されており、両傾斜面1a、1bにおける長手方向の後端から横穴1Dまでの距離L2は5mmに設定されている。
さらに、両傾斜面1a、1bの長手方向の寸法は、2.112mmに設定されており、第1刺し入れ部1cの角度θ1は約24°となっており、また第2刺し入れ部1dの角度θ2は、約24°となっている。また、第2刺し入れ部1dの先端1d’が第1刺し入れ部1cの先端1c’から軸方向後方へ後退した量は、約0.477mmとなっている。
本実施例のワクチン接種針1は、製造する際に先端領域1Aから横穴1Dを設ける長手方向の距離L1(L2)を変更することで、貯溜部1Bに一時貯溜されるワクチン2の量を変更することができる。そして、この横穴1Dの配置位置の違いに応じて貯溜部1B内に貯溜されるワクチン2の量がどのように変化するかについての実験結果を示したものが図7である。
図6は実験条件を示した図面である。この実験においては、先ず上述した各部の寸法設定であって、かつ横穴1Dまでの距離L2を異ならせた複数のワクチン接種針1(試作品)を製作し、それらの先端領域1Aと横穴1Dを含めた後続部分を容器内の水に液面下20mmまで挿入してから引き抜いて、貯溜部1Bに貯溜された水の量を計測した。この実験では、各試作品(ワクチン接種針1)の先端領域1Aとその後続部分が水に挿入されることで、貯溜部1B内と横穴1Dおよびそこよりも上方の内部空間まで水が貯溜され、その後、ワクチン接種針1が水中から引き抜かれると、上記横穴1Dから大気がワクチン接種針1内に侵入する。それにより、横穴1Dの縁部1D’よりも内部上方まで入っていた水が貯溜部1Bの下端から流下し、それに伴って内部空間内の水の液面は下降して横穴1Dの縁部1D’の位置で停止する。つまり、縁部1D’の位置とそこよりも下方となる貯溜部1B内に水が貯溜され、該貯溜部1B内の水の量を重さとして計測した結果が図7である。なお、本実施例の試作品1〜5は、横穴1Dまでの寸法L2を順次1mmずつ異ならせている。
また、比較品としての従来品としては、図8に示した先端が二股状となった中実のワクチン接種針であって、先端領域の肉厚が0.39mm、切り欠き部(溝)の幅0.537mm、切り欠き部(溝)の長さ3.06mmのものである。
また、比較品の第2のものは、上記実施例として開示した各部の寸法を備えて横穴1D無しのものである。また、比較品第3のものは上記実施例として開示した各部の寸法を備えて横穴1Dまでの距離L2が20mmのものである。
図7に示した実験結果から言えることは、両傾斜面1a、1bの後方端から横穴1Dまでの距離L2(又は第1刺し入れ部1cの先端1c’から横穴1Dまでの距離L1)を変更することで、貯溜部1に貯溜されるワクチン2の保持量を変更できるということである。そして、距離L2が大きくなるほど、つまり横穴1Dの設置位置が長手方向の後方に位置するほど貯溜部1Bに保持されるワクチン2の量が増加するということである。
なお、比較品としての二股状の従来品においては、本実施例の試作品と比較するとワクチンの保持量が少なくなっている。また、第2の比較品である横穴無しの場合には、本実施例の試作品と比較して保持量が多くなっている。さらに、第3の比較品の場合には、試作品5と同等の保持量となっている。
以上のように、本実施例のワクチン接種針1は小径のパイプからなり、かつ先端領域1Aに第1刺し入れ部1cと第2刺し入れ部1dが形成されている。そして、貯溜部1Bにワクチン2を貯溜した状態で両刺し入れ部1c、1dの先端1c’、1d’を接種対象者の皮膚3に直交方向から軽く差し込むことで、ワクチン2を接種対象者に接種することができる。そのため、ワクチン2を接種する際に接種対象者の痛みを従来よりも軽減することができる。
また、本実施例のワクチン接種針1は、先端領域1Aよりも後方側に横穴1Dが形成されており、この横穴1Dを、接種対象者に接種すべきワクチン2の量と貯溜部1Bの貯溜されるワクチン2の量が同一となる位置に設けている。そのため、ワクチン接種針1によって各接種対象者にワクチン2を接種する際の接種量を同一にすることができる。したがって、従来と比較して各接種対象者にワクチン2を接種する際の接種量のバラツキを抑制することができる。
なお、上述した実施例においては、第1刺し入れ部1cの先端1c’は第2刺し入れ部1dの先端1d’よりも長手方向の前方に位置していたが、両先端1c’、1d’が長手方向において同じ位置となるように両刺し入れ部1c、1dを形成しても良い。
また、上述した実施例は、ワクチン接種針1の一端を軸心Cと傾斜するように2つの傾斜面に沿ってカットすることにより2箇所の傾斜面(1a、1b)を形成しているが、傾斜面は3箇所であってもよい。つまり、一端を軸心Cと傾斜するように円周方向の3箇所で平面状に削除することにより、3箇所の傾斜面を形成するとともに先端が尖った3箇所の刺し入れ部を形成するようにしてもよい。
1‥ワクチン接種針 1A‥先端領域
1B‥貯溜部 1a‥左傾斜面
1b‥右傾斜面 1c‥刺し入れ部
1c’‥先端 1d‥第2刺し入れ部
1d’‥先端 2‥ワクチン
3‥皮膚

Claims (3)

  1. 小径のパイプからなるワクチン接種針であって、
    長手方向の一端の先端領域を軸心と傾斜するようにカットして形成された複数の傾斜面と、隣り合う上記傾斜面の間に形成されて、先端が尖った複数の刺し入れ部と、各刺し入れ部の内方およびそこから連続する長手方向後方の内部空間からなり、ワクチンを貯溜する貯溜部と、上記刺し入れ部よりも長手方向後方に形成された横穴とを備えることを特徴とするワクチン接種針。
  2. 上記傾斜面は、円周方向において180°ずれた位置に2箇所形成されるとともに、上記刺し入れ部も円周方向において180°ずれた位置に2箇所形成されていることを特徴とする請求項1に記載のワクチン接種針。
  3. 上記2箇所の刺し入れ部の一方の先端は、他方の先端よりも長手方向の前方に位置していることを特徴とする請求項2に記載のワクチン接種針。
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