JP5761386B2 - 画像処理装置、画像処理方法、及び画像処理プログラム - Google Patents

画像処理装置、画像処理方法、及び画像処理プログラム Download PDF

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本発明は、画像処理装置、画像処理方法、及び画像処理プログラムに関し、特に、複数の画像が1画面内に一覧表示される場合に、各々の画像処理の内容及び全体像をユーザが容易に把握することを可能とする技術に関する。
近年、鑑賞用の画像を表示するデジタルフォトフレーム(以下、単に「フォトフレーム」と呼ぶ)が登場してきた。即ち、ユーザは、フォトフレームを用いて、多数の画像の中から所望の画像を選択する操作をすることで、当該所望の画像を鑑賞することができる。
フォトフレームは、このような画像の選択操作を支援すべく、表示対象の候補となる複数の画像を縮小して一覧表示する機能を有している場合が多い。
このように、一覧表示するために元の画像が縦横均等に縮小された縮小画像を含む、解像度(サイズ)が固定された画像を、以下、「サムネイル画像」と呼ぶ。また、サムネイル画像に含まれる縮小画像の元の画像を、以下、「原画像」と呼ぶ。
なお、縮小画像そのものがサムネイル画像となるとは限らない。原画像とサムネイル画像との画面アスペクト比が異なる場合には、原画像と同一の画面アスペクト比を有する縮小画像に対して、余白領域が付加されて画面アスペクト比が調整された画像が、サムネイル画像として用いられるからである。
図7は、サムネイル画像の一例を示している。
フォトフレームは、その画面500内に、10枚ものサムネイル画像511乃至520を一覧表示させることができる。ここで、「画面」とは、デジタルフォトフレーム等の表示装置又は装置が有する表示部の表示領域全体に表示される画像をいう。
フォトフレームの表示対象の候補となる画像データの中には、階調処理や、絵画調の画像に変換する画調変換処理等、各種各様の画像処理が施されているものも存在する。このため、表示対象の候補となる画像データに画像処理が施されている場合、その画像処理の内容を把握した上で、表示対象の画像データを選択したという要望が近年挙げられている。
このため、特許文献1には、画像処理等の履歴を示す文字情報やアイコンを画像に重畳して表示する手法(以下、「特許文献1の手法」と呼ぶ)が開示されている。このような特許文献1の手法を適用することで、デジタルフォトフレームの画面全体に1枚の画像のみが表示されているときには、ユーザは、当該1枚の画像に重畳された文字情報やアイコンを視認することで、当該1枚の画像の画像データに対して施された画像処理の内容を容易に把握することができる。
特開2008−42473号公報
しかしながら、特許文献1の手法を適用しても、フォトフレームの1画面内に複数のサムネイル画像が一覧表示されているときには、当該複数のサムネイル画像の各々に重畳される文字情報やアイコンは、非常に小さく表示される。このように非常に小さい文字情報やアイコンを視認することは、ユーザにとって非常に困難である。
また、サムネイル画像に含まれている原画像の縮小画像をみて、原画像内に存在する小さな違いを判断することも、ユーザにとって非常に困難である。
このため、ユーザにとっては、サムネイル画像を用いて、画像処理の内容を把握することは非常に困難である。
なお、原画像内に存在する小さな違いを判断することの困難性を緩和するだけならば、原画像に含まれる顔を認識し、認識された顔の画像のみをサムネイル画像とする、といった従来の手法を適用すればよい。しかしながら、当該従来の手法を適用すると、ユーザにとっては、原画像の全体像が分からなくなり、表示対象を選択するという本来の目的を達成することが困難になってしまう。
本発明は、このような状況に鑑みなされたものであり、複数の画像が1画面内に一覧表示される場合に、各々の画像処理の内容(画像処理が施されてないという内容含む)及び全体像をユーザが容易に把握できるようにすることを目的とする。
本発明の一態様によると、原画像の縮小画像であるサムネイル画像を生成するサムネイル画像生成手段と、前記原画像の特徴領域の少なくとも一部を特徴画像として抽出する特徴画像抽出手段と、前記特徴画像を、前記サムネイル画像に含まれる前記特徴領域と対応する領域の画像より拡大された画像として、前記サムネイル画像と合成して合成サムネイル画像を生成する合成サムネイル画像生成手段と、を備えることを特徴とする画像処理装置を提供する。

本発明の別の態様によると、上述した本発明の一態様に係る画像処理装置に対応する画像処理方法及び画像処理プログラムの各々を提供する。
本発明によれば、複数の画像が1画面内に一覧表示される場合に、各々の画像処理の内容(画像処理が施されてないという内容含む)及び全体像をユーザが容易に把握することができる。
第1実施形態のフォトフレームのハードウェアの構成を示すブロック図である。 図1のフォトフレームのデータ処理部の機能的構成を示す機能ブロック図である。 図2のデータ処理部のうち画像合成部の処理の概要を説明する図である。 図2のデータ処理部がサムネイル表示処理を実行したことにより表示された一覧画像の一例を示す図である。 図2のデータ処理部が実行するサムネイル表示処理の流れの一例を示すフローチャートである。 第2実施形態のフォトフレームのデータ処理部がサムネイル表示処理を実行したことにより表示された一覧画像の一例を示す図である。 従来例の複数のサムネイル画像の一例を示す図である。
[第1実施形態]
図1乃至図5を参照して、本発明が適用される画像処理装置の第1実施形態に係るフォトフレーム1について説明する。
図1は、フォトフレーム1の内部のハードウェア構成を示すブロック図である。
図1に示すように、フォトフレーム1は、データ処理部11と、ユーザインタフェース部12と、を備えている。
データ処理部11は、CPU(Central Processing Unit)31と、ROM(Read Only Memory)32と、RAM(Random Access Memory)33と、メモリ34と、表示制御部35と、画像処理部36と、を備えている。
CPU31は、ROM32に記録されているプログラムに従って各種の処理を実行する。
即ち、ROM32には、表示制御部35、画像処理部36、通信部43、ドライブ44を制御する機能等、各種機能を実現するためのプログラムが記憶されている。そこで、CPU31は、ROM32に記憶されているプログラムに従って処理を実行することで、表示制御部35、画像処理部36、通信部43、ドライブ44を制御したり、各種機能を実現することができる。
RAM33には、CPU31が各種の処理を実行する上において必要なデータ等が適宜記憶される。
メモリ34は、DRAM(Dynamic Random Access Memory)等で構成され、データ処理部11に入力された画像データや、画像処理部36により画像処理が施された画像データを一時的に記憶する。メモリ34はまた、各種画像処理に必要なデータも適宜記憶する。
表示制御部35は、メモリ34に記憶された画像データを読み出し、当該画像データにより表現される画像を、表示部41に表示させる制御を実行する。例えば、表示制御部35は、当該画像データに基づいてRGB信号を生成し、当該RGB信号を表示部41に供給することにより、表示部41に表示させる。
画像処理部36は、DSP(Digital Signal Processor)等で構成され、メモリ34に記憶された画像データに対して、ホワイトバランス補正処理やγ補正処理等の各種画像処理を施す。
ユーザインタフェース部12は、表示部41と、操作部42と、通信部43と、ドライブ44と、を備えている。
表示部41は、フォトフレーム1の筐体に設けられたディスプレイ等で構成され、上述した表示制御部35の制御の下、各種画像を表示する。表示部41の表示例については、図4等を用いて後述する。
操作部42は、ユーザの指示操作を受け付け、CPU31に通知する。CPU31は、通知された指示操作に応じて、各種処理を実行する。
通信部20は、CPU31の制御の下、他の装置と通信する。この場合、通信部20は、インターネットを含むネットワークに適宜接続する。
ドライブ44は、CPU31の制御の下、リムーバブル記録媒体51に対するデータの読み書きを行う。
リムーバブル記録媒体51は、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半導体メモリ等で構成され、各種データを記録する。
例えば、リムーバブル記録媒体51は、JPEG(Joint Photographic Experts Group)形式の画像データを、Exif(Exchangeable Image File Format)形式のファイルに含めて記録する。
なお、このような画像データを含むファイルを、以下、「画像ファイル」と呼ぶ。画像ファイルには、画像データの他、当該画像データに関する各種メタ情報を含めることが可能である。本実施形態では、当該画像データに施された画像処理の内容を示すメタ情報が、画像情報として画像ファイルに含められる。
CPU31を含むデータ処理部11は、操作部42からサムネイル画像等の一覧の表示が指示された場合、複数のサムネイル画像等の画像データを生成し、当該複数のサムネイル画像等の一覧を表示部41に表示するまでの一連の処理を実行する。このような一連の処理を、以下、「サムネイル表示処理」と呼ぶ。
なお、複数のサムネイル画像等と「等」を記載しているのは、後述する合成サムネイル画像を含める意である。
図2は、このようなサムネイル表示処理を実行するためのデータ処理部11の機能的構成を示す機能ブロック図である。
データ処理部11は、画像取得部61と、画像記憶部62と、合成サムネイル画像生成部63と、一覧画像表示制御部64と、を備えている。
画像取得部61は、例えば、図1のCPU31、及び当該CPU31により実行されるプログラムの組み合わせにより構成される。
画像取得部61は、図1のドライブ44を介してリムーバブル記録媒体51から供給される画像ファイルや、通信部43を介して他の装置(図示せぬ)から供給される画像ファイルを取得する。
画像取得部61は、画像ファイルに含まれている画像データから、サムネイル画像の画像データを生成し、画像記憶部62のサムネイル画像記憶部71に記憶させる。
このように、サムネイル画像の画像データは、画像取得部61により取得された画像ファイルに含まれる画像データを元にして生成される。従って、画像取得部61により取得された画像ファイルに含まれる画像データが、原画像の画像データになる。そこで、画像取得部61は、当該原画像の画像データを含む画像ファイルを、画像記憶部62の原画像記憶部72に記憶させる。
画像記憶部62は、例えば、図1のメモリ34により構成される。画像記憶部62は、サムネイル表示処理で生成又は使用される画像データを記憶すべく、サムネイル画像記憶部71と、原画像記憶部72と、特徴画像記憶部73と、合成サムネイル画像記憶部74と、を備えている。
サムネイル画像記憶部71は、上述したように、画像取得部61により生成されたサムネイル画像の画像データを記憶する。
原画像記憶部72は、上述したように、画像取得部61により取得された画像ファイル、即ち、原画像の画像データを含む画像ファイルを記憶する。
特徴画像記憶部73及び合成サムネイル画像記憶部74については、後述する。
合成サムネイル画像生成部63は、例えば、図1のCPU31及び画像処理部36、並びに当該CPU31により実行されるプログラムの組み合わせにより構成される。
合成サムネイル画像生成部63は、サムネイル画像の余白領域に対して原画像の特徴領域の少なくとも一部を合成した画像(以下、「合成サムネイル画像」と呼ぶ)の画像データを生成する。
合成サムネイル画像生成部63は、このような合成サムネイル画像の画像データを生成すべく、合成対象決定部81と、特徴画像抽出部82と、画像合成部83と、を備えている。
合成対象決定部81は、サムネイル画像記憶部71に記憶されたサムネイル画像の画像データの中から、合成サムネイル画像の画像データを生成する対象(以下、「合成対象」と呼ぶ)を決定する。なお、合成対象の決定手法については、後述する。
合成対象決定部81は、合成対象として決定したサムネイル画像の画像データを、サムネイル画像記憶部71から読み出して画像合成部83に供給し、それ以外のサムネイル画像の画像データを、サムネイル画像記憶部71から読み出して一覧画像表示制御部64に供給する。
即ち、サムネイル画像記憶部71に記憶されたサムネイル画像の画像データのうち合成対象は、後述するように、画像合成部83に供給されて合成サムネイル画像の画像データに変換されて、一覧画像表示制御部64に供給される。一方、サムネイル画像記憶部71に記憶されたサムネイル画像の画像データのうち合成対象以外は、サムネイル画像の画像データのまま一覧画像表示制御部64に供給される。
また、合成対象決定部81により決定された合成対象は、特徴画像抽出部82に通知される。
特徴画像抽出部82は、通知された合成対象に対応する原画像を認識し、当該原画像の画像データを原画像記憶部72から読み出し、当該原画像から特徴領域を検出する。
そして、特徴画像抽出部82は、当該原画像の特徴領域の少なくとも一部を含む画像であって、サムネイル画像と同一解像度(同一サイズ)の画像(以下、「特徴画像」と呼ぶ)の画像データを、当該原画像の画像データから抽出する。
抽出された特徴画像の画像データは、特徴画像記憶部73に記憶される。
なお、原画像から検出される特徴領域の種類や、当該特徴領域の検出手法は、特に限定されない。本実施形態では、特徴領域として、人間の顔の像の領域(以下、「顔領域」と呼ぶ)が検出されている。顔領域の検出手法については後述する。
画像合成部83には、合成対象決定部81により合成対象として決定されたサムネイル画像の画像データが、サムネイル画像記憶部71から読み出されて供給されると共に、合成対象に対応する特徴画像の画像データが、特徴画像記憶部73から読み出されて供給される。
すると、画像合成部83は、特徴画像を背景として、サムネイル画像を前景として、前景を背景の上に合成する合成処理を、特徴画像及びサムネイル画像の各画像データに施す。これにより、合成サムネイル画像の画像データが生成される。
図3は、画像合成部83の処理の概要を説明する図である。
原画像101は、水平方向(図3中横方向)にN個の画素が配置され、垂直方向(図3中縦方向)にM個の画素が配置されて構成されている。ここで、NとMは、相互に異なる任意の整数値である。
ここで、画像を、「水平方向の画素数×垂直方向の画素数の画像」と表現するものとすると、原画像101はN×Mの画像である。この場合、原画像101の画面アスペクト比は、N:Mになる。
本実施形態では、このような画面アスペクト比がN:Mの原画像101の画像データから、画面アスペクト比が1:1(後述するnを利用すると、n:n)のサムネイル画像102の画像データが生成される。
即ち、サムネイル化のために、原画像101の画像データに対して画面アスペクト比を変化させずに1/L倍(Lは1よりも大きな任意の値)に縮小する縮小処理が施された場合、n×mの縮小画像111の画像データが得られる。ここで、nは、(N/L)を満たす整数値であり、mは、(M/L)を満たす整数値である。即ち、原画像101の画面アスペクト比であるN:Mと、縮小画像111の画面アスペクト比であるn:mとは一致する。
一方、本実施形態では、サムネイル画像の画面アスペクト比は1:1である。従って、画面アスペクト比がn:m(nとmは相互に異なる値のため1:1ではない)である縮小画像111の画像データをそのまま、サムネイル画像の画像データとして採用することはできない。
そこで、本実施形態では、n×mの縮小画像111に対して、水平方向に平行に余白領域112U及び112Dが上下に付加されたn×nの画像102、即ち、画面アスペクト比が1:1(=n:n)に調整された画像102の画像データが、サムネイル画像の画像データとして採用されている。
なお、余白領域112U及び112Dを含め余白領域とは、サムネイル画像のうち、原画像の縮小画像の画素以外の画素から構成される領域をいう。従って、余白領域の画素の画素値は、特に限定されないが、サムネイル画像の段階では余白領域であることを明確にすべく、同一の画素値であることが好適であり、本実施形態では、白を示す値が採用されている。即ち、本実施形態では、余白領域112U及び112Dを含め余白領域は、サムネイル画像の段階では白い領域となる。
また、図3の例の原画像101は横長であるため、即ち、原画像101の水平方向の画素数Nは垂直方向の画素数Mよりも多いため(N>Mであるため)、余白領域112U及び112Dは、水平方向と平行になるように、縮小画像111の上下に付加されている。しかしながら、図示はしないが、縦長の原画像の場合、即ち、垂直方向の方が水平方向よりも画素数が多い原画像の場合、余白領域は、垂直方向と平行になるように、原画像の縮小画像の左右に付加された画像が、サムネイル画像となる(図4のサムネイル画像211参照)。
本実施形態では、このようにして原画像101の画像データからサムネイル画像102の画像データが生成される。さらに、原画像101内の顔領域を少なくとも含むn×nの画像121が特徴画像として、当該特徴画像の画像データが原画像101の画像データから抽出される。
そこで、画像合成部83は、特徴画像121を背景として、サムネイル画像102を前景として、前景を背景の上に合成する合成処理を、特徴画像121及びサムネイル画像102の各画像データに施す。これにより、合成サムネイル画像103の画像データが生成される。
具体的には、前景のサムネイル画像102のうち、原画像101の縮小画像111の部分は、透過率0%(非透明)で、背景の特徴画像121の上に合成される。一方、前景のサムネイル画像102のうち、余白領域112U及び112Dの部分は、透過率100%(全透明)で、背景の特徴画像121の上に合成される。その結果、サムネイル画像102の余白領域112U及び112Dに対して、特徴画像121が重畳された画像103の画像データが、合成サムネイル画像の画像データとして得られることになる。
以上まとめると、画像合成部83は、前景の特徴画像121を背景のサムネイル画像102に合成する合成処理を、特徴画像121及びサムネイル画像102の各画像データに施すことによって、サムネイル画像102の余白領域112U及び112Dに特徴画像121が重畳された合成サムネイル画像103の画像データを生成する。
図2に戻り、このようにして画像合成部83により生成された合成サムネイル画像の画像データは、合成サムネイル画像記憶部74に記憶される。
以上説明したように、サムネイル画像記憶部71に記憶されたサムネイル画像の画像データのうち、合成対象決定部81によって合成対象と決定されたサムネイル画像の画像データは、合成サムネイル画像の画像データに変換されて、合成サムネイル画像記憶部74に記憶される。その後、合成サムネイル画像の画像データは、合成サムネイル画像記憶部74から読み出されて、一覧画像表示制御部64に供給される。
一方、サムネイル画像記憶部71に記憶されたサムネイル画像の画像データのうち、合成対象決定部81によって合成対象と決定されなかったサムネイル画像の画像データは、サムネイル画像記憶部71からそのまま読み出されて、一覧画像表示制御部64に供給される。
一覧画像表示制御部64は、サムネイル画像記憶部71又は合成サムネイル画像記憶部74から供給された複数の画像データに基づいて、サムネイル画像や合成サムネイル画像を複数枚羅列した画像(以下、「一覧画像」と呼ぶ)を、表示部41の画面として表示する。
図4は、フォトフレーム1の表示部41の画面として表示される一覧画像の例を示している。
図4の例の一覧画像200(画面200)には、2枚のサムネイル画像211及び212、並びに、8枚の合成サムネイル画像221乃至228が含まれている。
8枚の合成サムネイル画像221乃至228の各々の中央部分には、原画像の縮小画像が含まれている。ユーザは、これらの縮小画像から、原画像の画像データに対して何らかの画像処理が施されていると把握することまではできるが、縮小画像内の小さな違いが区別付かないため、画像処理の内容を把握することは非常に困難である。
しかしながら、8枚の合成サムネイル画像221乃至228の各々の上下の部分、即ち、サムネイル画像の余白領域であった部分には、原画像の特徴領域(本実施形態では顔領域)の少なくとも一部を含む特徴画像が重畳されている。
ここで、合成サムネイル画像221乃至228の各々の中央部分の縮小画像には、即ち、合成前のサムネイル画像の中央部分の縮小画像には、原画像内の顔領域も縮小して含まれている。従って、視点を変えると、合成前のサムネイル画像内の顔領域の拡大画像が、特徴画像であると把握することもできる。このように把握すると、合成サムネイル画像221乃至228とは、合成前のサムネイル画像内の顔領域の拡大画像が、当該サムネイル画像の余白領域に重畳された画像であるといえる。
従って、ユーザは、合成サムネイル画像221乃至228のうち、特徴画像(縮小画像からみると顔領域の拡大画像)をみることで、原画像の画像データに対して施された画像処理の内容を容易に把握することが可能になる。
一方で、ユーザは、合成サムネイル画像221乃至228のうち、中央部分の縮小画像をみることで、原画像の全体像を把握することが容易に可能になる。
以上まとめると、図4の例の一覧画像200のように、複数のサムネイル画像又は合成サムネイル画像が1画面内に一覧表示される場合に、各々の画像処理の内容(画像処理が施されてないという内容含む)及び全体像をユーザが容易に把握することが可能になる。
ここで、原画像の画像データに対して施されている可能性がある画像処理としては、例えば、画調変換処理が存在する。
画調変換処理とは、処理対象の画像を、所定の画調の画像に変換する処理をいう。所定の画調として、「日本画調」、「西洋画調」、「水彩画調」、「水墨画調」、「ペン画調」、「ゴッホ調」等、各種各様の画調を採用することができる。
具体的には例えば、所定のパラメータの値を、処理対象の画像が有する値から、所定の画調に合致した値に更新する処理が、画調変換処理の一例である。この場合に用いられるパラメータは、例えば、コントラスト、明るさ、色の濃さ、色合い、シャープネス、ノイズ低減フィルタの効果設定、色温度、及びγ補正のγ値が存在する。これらのパラメータは、単独で用いられる場合もあるし、任意の2以上の組み合わせで用いられる場合もある。なお、これらのパラメータは当然ながら例示であり、画調変換処理を表現するために妥当であれば、如何なるパラメータを用いてもよい。
画調変換処理は、例えば、機器に予め定められている編集機能や、フォトショップ(登録商標)等のアプリケーションソフトウエアにより実現される。
また、原画像の画像データに対して施されている可能性がある画像処理としては、例えば、階調処理が存在する。
階調処理とは、画像の明度を段階的に変化させる処理をいう。
具体的には例えば、撮像時に光量を段階的に変化させることによって画像の明度を変化する処理や、機器に予め定められている編集機能又はフォトショップ(登録商標)等のアプリケーションソフトウエアにより実現される編集機能によって、撮像後の画像の明度を段階的に変換させる処理も、階調処理の一例である。
以上、原画像の画像データに対して施されている可能性がある画像処理として、画調変換処理と階調処理について説明したが、これらは例示に過ぎない。即ち、原画像の画像データに対しては、任意の種類の画像処理が施されている可能性がある。
ここで、ユーザの目的が、上述したように、一覧画像に含まれる合成サムネイル画像から、原画像の画像データに対して施された画像処理の内容を把握することである場合には、画像処理が施されてない原画像に対応するサムネイル画像データから、合成サムネイル画像の画像データを生成する必要は特にない。
従って、このような場合には、図2の合成対象決定部81は、画像処理が施された原画像に対応するサムネイル画像の画像データのみを、合成対象として決定すればよい。
ここで、原画像の画像データに対して画像処理が施されているか否かの判断手法は、特に限定されず、例えば、複数の原画像に関するデータベースであって、施された画像処理の種類が格納されたデータベースが存在する場合、当該データベースを用いる手法を採用してもよい。
ただし、本実施形態では、次のような判断手法が採用されている。即ち、本実施形態では、上述したように、原画像の画像データは画像ファイルに含められて原画像記憶部72に記憶されている。この画像ファイルには、当該原画像の画像データに対して施された画像処理の内容を示す画像情報が、メタ情報の1つとして含まれている。そこで、合成対象決定部81は、この画像情報の内容に基づいて、原画像の画像データに対して画像処理が施されているか否かを判断する。
このような判断手法が適用されたサムネイル表示処理の流れを説明するフローチャートが、図5に示されている。
即ち、図5は、図2の機能的構成を有するデータ処理部11が実行するサムネイル表示処理の流れの一例を説明するフローチャートである。
サムネイル表示処理は、ユーザが操作部42(図1)を用いて一覧画像(サムネイル画像又は合成サムネイル画像の一覧)の表示を指示操作したことをトリガとして開始する。なお、サムネイル表示処理の開始のトリガは、これに特に限定されず、その他例えば、画像データがデータ処理部11に入力されたことをトリガとして、サムネイル表示処理を自動的に開始するようにしてもよい。
ステップS1において、画像取得部61は、原画像の画像データを取得する。
即ち、画像取得部61は、表示対象の候補として、原画像の画像データを含む画像ファイルを、図1のドライブ44を介してリムーバブル記録媒体51から取得したり、通信部43を介して他の装置(図示せず)から取得する。
具体的には例えば、図3の原画像101の画像データが取得される。
ステップS2において、画像取得部61は、原画像の画像データから、サムネイル画像の画像データを生成する。
即ち、画像取得部61は、原画像の縮小画像に対して余白領域を付加することで、画面アスペクト比が1:1のサムネイル画像の画像データを生成する。
具体的には例えば、図3に示すように、原画像101の縮小画像111に対して余白領域112U及び112Dが付加された画像102の画像データが、サムネイル画像の画像データとして生成される。
原画像の画像データを含む画像ファイルが原画像記憶部72に記憶され、サムネイル画像の画像データがサムネイル画像記憶部71に記憶されると、処理はステップS3に進む。
ステップS3において、合成対象決定部81は、原画像の画像データに対して画像処理が施されているか否かを判定する。
即ち、合成対象決定部81は、原画像の画像データが含まれている画像ファイルから、画像情報を読み出し、当該画像情報の内容に基づいて、原画像の画像データに対して画像処理が施されているか否かを判定する。
そもそも画像情報が画像ファイルに存在しないか、又は、画像ファイルから読み出された画像情報が、原画像の画像データに対して画像処理が施されていないことを示す情報の場合、原画像の画像データは合成対象でないとして、ステップS3においてNOであると判定されて、処理はステップS4に進む。
ステップS4において、一覧画像表示制御部64は、サムネイル画像を一覧画像に含める。即ち、サムネイル画像の画像データが、サムネイル画像記憶部71から読み出され、一覧画像表示制御部64に供給されて、一覧画像の画像データの生成用として一覧画像表示制御部64に保持される。
これにより、処理はステップS9に進む。ただし、ステップS9以降の処理については後述する。
これに対して、画像ファイルから読み出された画像情報が、所定の画像処理の内容を示す情報、即ち原画像の画像データに対して画像処理が施されていることを示す情報の場合、原画像の画像データは合成対象であるとして、ステップS3においてYESであると判定されて、処理はステップS5に進む。
ステップS5において、特徴画像抽出部82は、原画像の画像データを原画像記憶部72から読み出して、当該原画像から顔領域を検出する。
即ち、本実施形態では、上述したように、特徴領域として顔領域が採用されている。そこで、特徴画像抽出部82は、原画像から人間の顔に関する特徴点を1以上抽出し、抽出した1以上の特徴点から顔領域を検出する。
詳細には例えば、特徴画像抽出部82は、特開2001−16573号公報等に開示された特徴点抽出処理を原画像の画像データに対して施すことで、眉、目、鼻、唇の各端点、顔の輪郭点、頭頂点や顎の下端点等を、人間の顔に関する特徴点として検出する。
特徴画像抽出部82は、このように検出した各特徴点に基づいて、眉、目、鼻、唇の各領域を画定し、眉、目、鼻、唇の各領域の境界を輪郭として決定することによって、顔領域を検出する。
なお、顔領域の検出手法は、上述の手法に特に限定されず、その他例えば、原画像の画像データから輝度画像データを生成し、当該輝度画像データを用いて顔領域を検出する手法等、様々な手法を採用することができる。
ステップS6において、特徴画像抽出部82は、原画像から検出された顔領域の少なくとも一部を含む画像の画像データを、特徴画像の画像データとして、原画像の画像データから抽出する。
具体的には例えば、図3に示すように、原画像101の顔領域の一部の画像121の画像データが、特徴画像の画像データとして抽出される。
このようにして抽出された特徴画像の画像データは、特徴画像記憶部73に記憶される。これにより、処理はステップS7に進む。
ステップS7において、画像合成部83は、サムネイル画像の余白領域に特徴画像を重畳した合成サムネイル画像の画像データを生成する。
即ち、画像合成部83には、ステップS2の処理で生成されたサムネイル画像の画像データが供給されると共に、ステップS6の処理で抽出された特徴画像の画像データが供給される。そこで、画像合成部83は、特徴画像を背景として、サムネイル画像を前景として、前景を背景の上に合成する合成処理を、特徴画像及びサムネイル画像の各画像データに施すことで、合成サムネイル画像の画像データを生成する。
具体的には例えば、上述した図3を用いて説明すると、前景のサムネイル画像102のうち、原画像101の縮小画像111の部分の画像データは、透過率0%(非透明)で、背景の特徴画像121の画像データに合成される。一方、前景のサムネイル画像102のうち、余白領域112U及び112Dの部分の画像データは、透過率100%(全透明)で、背景の特徴画像121の画像データに合成される。その結果、サムネイル画像102の余白領域112U及び112Dに特徴画像121を重畳した画像103の画像データが、合成サムネイル画像の画像データとして生成される。
より具体的には例えば、本実施形態では、サムネイル画像102を含む前景の画像データには、透過度情報(以下、「アルファ値」と呼ぶ)を保存するためのデータ領域(以下、「アルファチャネル」と呼ぶ)が設けられているものとする。この場合、画像合成部83は、前景を構成する各画素のアルファチャネル内のアルファ値をそれぞれ設定することで、透過率の設定を画素単位で実現することができる。
そこで、画像合成部83は、前景のサムネイル画像102のうち、原画像101の縮小画像111を構成する各画素については、低いアルファ値を設定することで、透過率0%(非透明)を実現する。一方、画像合成部83は、前景のサムネイル画像102のうち、余白領域112U及び112Dの部分を構成する各画素については、高いアルファ値を設定されることで、透過率100%(全透明)を実現する。
このようにして、画像合成部83により生成された合成サムネイル画像の画像データは、合成サムネイル画像記憶部74に記憶される。これにより、処理はステップS8に進む。
ステップS8において、一覧画像表示制御部64は、合成サムネイル画像を一覧画像に含める。即ち、合成サムネイル画像の画像データが、合成サムネイル画像記憶部74から読み出されて、一覧画像表示制御部64に供給されて、一覧画像の画像データの生成用として一覧画像表示制御部64に保持される。
このようにして、ステップS8の処理で合成サムネイル画像が一覧画像に含められるか、又はステップS4の処理でサムネイル画像が一覧画像に含められると、処理はステップS9に進む。
ステップS9において、一覧画像表示制御部64は、表示対象の候補に対応するサムネイル画像又は合成サムネイル画像の全てが一覧画像に含められたか否かを判定する。
表示対象の候補となる原画像の中に、そのサムネイル画像又は合成サムネイル画像が一覧画像に含められていないものが未だ存在する場合、ステップS9においてNOであると判定されて、処理はステップS1に戻され、それ以降の処理が繰り返される。
即ち、表示対象の候補となる複数の原画像の各々について、ステップS1乃至S9のループ処理がその都度実行されることで、そのサムネイル画像又は合成サムネイル画像が一覧画像に順次含まれていく。
そして、表示対象の候補に対応するサムネイル画像又は合成サムネイル画像の全てが一覧画像に含められると、ステップS9においてYESであると判定されて、処理はステップS10に進む。
ステップS10において、一覧画像表示制御部64は、サムネイル画像や合成サムネイル画像を全て含む画像を、一覧画像として表示部41に表示する。
具体的には例えば、図4に示す一覧画像200が、表示部41の画面として表示される。
このように、第1実施形態では、画像処理が施された原画像の画像データから、当該原画像の縮小画像に余白領域を付加したサムネイル画像の画像データが生成される。さらに、サムネイル画像の余白領域に、原画像の特徴領域(本実施形態では顔領域)の少なくとも一部を含む特徴画像を重畳した合成サムネイル画像の画像データが生成される。そして、当該合成サムネイル画像を含む一覧画像が表示部41の画面として表示される。
ここで、特徴画像とは、サムネイル画像の観点からすると、サムネイル画像の特徴領域(本実施形態では顔領域)の拡大画像に相当する。従って、ユーザは、合成サムネイル画像のうち、特徴画像をみることで、サムネイル画像だけをみた場合と比較して、原画像内の小さな違いを確認し易くなるので、原画像の画像データに施された画像処理の内容を容易に把握することが可能になる。
一方で、ユーザは、合成サムネイル画像のうち、原画像の縮小画像をみることで、当該原画像の全体像を把握することが容易に可能になる。
以上まとめると、一覧画像のように、複数のサムネイル画像又は合成サムネイル画像が1画面内に一覧表示される場合に、各々の画像処理の内容(画像処理が施されてないという内容含む)及び全体像をユーザが容易に把握することが可能になる。
さらに、合成サムネイル画像において、特徴画像が重畳される場所は、原画像とサムネイル画像の画面アスペクト比の違いによって必然的に生ずる余白領域である。このため、サムネイル画像や合成サムネイル画像を複数枚含む一覧画像の視認性、即ち、一覧性を阻害することはなく、かつ、表示部41の画面といった限られた範囲(表示領域の範囲)を無駄に消費することもない。
[第2実施形態]
次に、本発明が適用される画像処理装置の第2実施形態について説明する。
第2実施形態の画像処理装置として、図1のハードウェア構成のフォトフレーム1をそのまま採用することができる。また、第2実施形態のフォトフレーム1が、サムネイル表示処理を実現するための機能的構成も、図2の機能的構成をそのまま採用することができる。よって、第2実施形態のフォトフレーム1のハードウェア構成及び機能的構成の説明は省略する。
そこで、以下、第2実施形態のフォトフレーム1のうち、第1実施形態との差異点についてのみ説明する。
即ち、第1実施形態では、ユーザの目的が、上述したように、一覧画像に含まれる合成サムネイル画像から、原画像の画像データに対して施された画像処理の内容を把握することが前提とされた。このため、第1実施形態では、図2の合成対象決定部81は、画像処理が施された原画像に対応するサムネイル画像の画像データを、合成対象として決定していた。即ち、第1実施形態では、画像処理が施された原画像に対応するサムネイル画像の画像データのみから、合成サムネイル画像の画像データが生成された。
これに対して、第2実施形態では、ユーザの目的が、一覧画像に含まれる合成サムネイル画像から、ブラケット撮影された複数の原画像の間の撮像条件の違いを把握することが前提とされる。このため、第2実施形態では、合成対象決定部81は、ブラケット撮影により得られた原画像に対応するサムネイル画像の画像データを、合成対象として決定する。即ち、第2実施形態では、ブラケット撮影により得られた原画像に対応するサムネイル画像の画像データのみから、合成サムネイル画像の画像データが生成される。
従って、図示はしないが、第2実施形態のサムネイル表示処理も、原則として、図5のフローチャートに従った処理となる。ただし、第2実施形態のサムネイル表示処理では、ステップS3の処理のみが、「原画像はブラケット撮影により得られたものであるか?」という処理に置換される。
ここで、ブラケット撮影とは、露出値、ズーム値、フォーカス値、ホワイトバランス値フラッシュ発光量等の撮影時における1種類以上の設定値を複数段階に変更して、設定値変更する毎に撮影をすることをいう。ブラケット撮影により、異なる設定値でそれぞれ撮影された場合の原画像の画像データがそれぞれ得られる。
図6は、第2実施形態のフォトフレーム1の表示部41の画面として表示される一覧画像の例を示している。
図6の例の一覧画像300(画面300)には、10枚の合成サムネイル画像311乃至320が含まれている。
10枚の合成サムネイル画像311乃至320の各々の中央部分には、原画像の縮小画像が含まれている。ユーザは、これらの縮小画像から、原画像の画像データがブラケット撮影により得られたものであると把握することまではできるが、縮小画像内の小さな違いが区別付かないため、撮像条件の違いを把握することは非常に困難である。
しかしながら、10枚の合成サムネイル画像311乃至320の各々の上下の部分、即ち、サムネイル画像の余白領域であった部分には、原画像の特徴領域(本実施形態では顔領域)の少なくとも一部を含む特徴画像が重畳されている。
ここで、合成サムネイル画像311乃至320の各々の中央部分の縮小画像には、即ち、合成前のサムネイル画像の中央部分の縮小画像には、原画像内の顔領域も縮小して含まれている。従って、視点を変えると、合成前のサムネイル画像内の顔領域の拡大画像が、特徴画像であると把握することもできる。このように把握すると、合成サムネイル画像311乃至320とは、合成前のサムネイル画像内の顔領域の拡大画像が、当該サムネイル画像の余白領域に重畳された画像であるといえる。
従って、ユーザは、合成サムネイル画像311乃至320のうち、特徴画像(縮小画像からみると顔領域の拡大画像)を見比べることで、ブラケット撮影により得られた複数の原画像の間の撮像条件の違いを容易に把握することが可能になる。
一方で、ユーザは、合成サムネイル画像311乃至320のうち、中央部分の縮小画像をみることで、原画像の全体像を把握することが容易に可能になる。
以上まとめると、図6の例の一覧画像300のように、複数のサムネイル画像又は合成サムネイル画像が1画面内に一覧表示される場合に、各々の撮影条件の違い及び全体像をユーザが容易に把握することが可能になる。
さらに、合成サムネイル画像において、特徴画像が重畳される場所は、原画像とサムネイル画像の画面アスペクト比の違いによって必然的に生ずる余白領域である。このため、第1実施形態と全く同様に、サムネイル画像や合成サムネイル画像を複数枚含む一覧画像の視認性、即ち、一覧性を阻害することはなく、かつ、表示部41の画面といった限られた範囲(表示領域の範囲)を無駄に消費することもない。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
例えば、上述した第1実施形態では、画像処理が施された原画像に対応するサムネイル画像の画像データのみが、合成対象となり、合成サムネイル画像の画像データが生成された。一方、上述した第2実施形態では、ブラケット撮影により得られた原画像に対応するサムネイル画像の画像データのみが、合成対象となり、合成サムネイル画像の画像データが生成された。
しかしながら、合成対象は、上述した第1実施形態や第2実施形態の例に特に限定されず、任意でよい。例えば、第1実施形態と第2実施形態とを組み合わせてもよい。即ち、画像処理が施された原画像及びブラケット撮影により得られた原画像の各々に対応するサムネイル画像の画像データを、合成対象として、合成サムネイル画像の画像データを生成するようにしてもよい。
例えば、上述した実施形態では、本発明が適用される画像処理装置は、フォトフレームとして構成される例として説明した。しかしながら、本発明は、フォトフレームに特に限定されず、電子機器一般に適用することができる。具体的には例えば、本発明は、ビデオカメラ、携帯型ナビゲーション装置、ポータブルゲーム機等に適用可能である。
上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるし、ソフトウェアにより実行させることもできる。
一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、コンピュータ等にネットワークや記録媒体からインストールされる。コンピュータは、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータであってもよい。また、コンピュータは、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能なコンピュータ、例えば汎用のパソコンであってもよい。
このようなプログラムを含む記録媒体は、ユーザにプログラムを提供するために装置本体とは別に配布されるリムーバブル記録媒体51(図1)により構成されるだけでなく、装置本体に予め組み込まれた状態でユーザに提供される記録媒体等で構成される。リムーバブル記録媒体51は、例えば、磁気ディスク(フロッピディスクを含む)、光ディスク、又は光磁気ディスク等により構成される。光ディスクは、例えば、CD−ROM(Compact Disk−Read Only Memory),DVD(Digital Versatile Disk)等により構成される。光磁気ディスクは、MD(Mini−Disk)等により構成される。また、装置本体に予め組み込まれた状態でユーザに提供される記録媒体は、例えば、プログラムが記録されている図1のROM32や、図示せぬハードディスク等で構成される。
なお、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、その順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的或いは個別に実行される処理をも含むものである。
1・・・フォトフレーム(画像処理装置)、11・・・データ処理部、12・・・ユーザインタフェース部、31・・・CPU、32・・・ROM、33・・・RAM、34・・・メモリ、35・・・表示制御部、36・・・画像処理部、41・・・表示部(表示手段)、42・・・操作部、43・・・通信部、44・・・ドライブ、51・・・リムーバブル記録媒体、61・・・画像取得部、62・・・画像記憶部、63・・・合成サムネイル画像生成部、64・・・一覧画像表示制御部、71・・・サムネイル画像記憶部、72・・・原画像記憶部、73・・・特徴画像記憶部、74・・・合成サムネイル画像記憶部、81・・・合成対象決定部、82・・・特徴画像抽出部、83・・・画像合成部

Claims (6)

  1. 原画像の縮小画像であるサムネイル画像を生成するサムネイル画像生成手段と、
    前記原画像の特徴領域の少なくとも一部を特徴画像として抽出する特徴画像抽出手段と、
    前記特徴画像を、前記サムネイル画像に含まれる前記特徴領域と対応する領域の画像より拡大された画像として、前記サムネイル画像と合成して合成サムネイル画像を生成する合成サムネイル画像生成手段と、
    を備えることを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記原画像の画像データは、画像処理が施されていることを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  3. 前記原画像の特徴領域は、人物の顔領域であることを特徴とする請求項1または2記載の画像処理装置。
  4. 前記合成サムネイル画像生成手段は、前記特徴画像を背景として、前記サムネイル画像を前景として合成処理を行うことを特徴とする請求項1ないし3いずれか記載の画像処理装置。
  5. 画像処理装置のコンピュータが、
    原画像の縮小画像であるサムネイル画像を生成するサムネイル画像生成工程と、
    前記原画像の特徴領域の少なくとも一部を特徴画像として抽出する特徴画像抽出工程と、
    前記特徴画像を、前記サムネイル画像に含まれる前記特徴領域と対応する領域の画像より拡大された画像として、前記サムネイル画像と合成して合成サムネイル画像を生成する合成サムネイル画像生成工程と、
    を実行することを特徴とする画像処理方法。
  6. 画像処理装置のコンピュータを、
    原画像の縮小画像であるサムネイル画像を生成するサムネイル画像生成手段と、
    前記原画像の特徴領域の少なくとも一部を特徴画像として抽出する特徴画像抽出手段と、
    前記特徴画像を、前記サムネイル画像に含まれる前記特徴領域と対応する領域の画像より拡大された画像として、前記サムネイル画像と合成して合成サムネイル画像を生成する合成サムネイル画像生成手段と、
    して機能させる画像処理プログラム。
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