JP5760889B2 - 個体識別装置、個体識別方法、及びプログラム - Google Patents
個体識別装置、個体識別方法、及びプログラム Download PDFInfo
- Publication number
- JP5760889B2 JP5760889B2 JP2011202886A JP2011202886A JP5760889B2 JP 5760889 B2 JP5760889 B2 JP 5760889B2 JP 2011202886 A JP2011202886 A JP 2011202886A JP 2011202886 A JP2011202886 A JP 2011202886A JP 5760889 B2 JP5760889 B2 JP 5760889B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fine substance
- feature
- article
- fine
- color information
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)
- Spectrometry And Color Measurement (AREA)
- Investigating Or Analysing Materials By Optical Means (AREA)
- Image Processing (AREA)
- Image Analysis (AREA)
Description
特許文献1には、ホログラムとタガント(追跡用添加物)としての微小細粒を存在させて真偽判別要素とし、偽造防止を図るラベルが提案されている。例えば、微小細粒が、白色光や紫外線または赤外線を照射することによってある波長範囲で蛍光などの光を放射する特性を有するものを採用した場合は、偽造判定を行う際に微小細粒をルーペ等で拡大し、放射光の特性を確認することで真偽判定を行っていた。
これにより、特徴点の色情報に加えて、微細物質の形状情報を特徴量として用いることにより、識別パターンが相乗的に増加し、識別精度が向上する。
図1(a)は物品1の上面図、図1(b)は図1(a)のA−A線断面図である。
物品1は、その基材10上にタガント(taggant:追跡用添加物)分布層11を有する。タガント分布層11には、基材10とは異なる反射性を有するタガント(微細物質)12(以下、微細物質12と記載する。)がランダムに複数配置されている。タガント分布層11の微細物質12は、例えば、印刷インクに混入して基材10に印刷を施したり、粘着剤等に混入して塗布したりすることで、物品1の基材10上のランダムな位置に配置される。
しかし、光学的な読み取り易さ、隠匿性等の機能を高めるために、微細物質は、例えば、図2に示すように反射性金属層3を有するもの、図3に示すように誘電率が異なる薄膜を多層にコート(多層薄膜4)したもの、図4に示すように光回折構造体層5を有するもの、図5に示すように、所定の照射光に対して特定の反射特性を有する反射層6を有するもの等を採用することが好適である。
また、反射性金属層3を透明層とする場合は、屈折率が大きい薄膜とすればよく、硫化亜鉛、酸化チタン、酸化アルミニウム、酸化シリコン、硫化アンチモン等を使用する。
反射性金属層3の厚みは目的に応じて設定する。例えば、0.005μm〜0.1μmの厚さとすればよい。
多層薄膜層4の厚みは目的に応じて設定する。例えば、0.005μm〜0.1μmの厚さとすればよい。
また、光回折構造体層5を透明な被覆層(不図示)で覆い、保護するようにしてもよい。
光回折構造体層5の厚みは目的に応じて設定する。例えば、0.005μm〜0.1μmの厚さとすればよい。
また、反射層6を透明な被覆層で覆い、保護するようにしてもよい。
反射層6の厚みは目的に応じて設定する。例えば、0.005μm〜0.1μmの厚さとすればよい。
まず、図6に示すように、検査用の所定の照射光を照射する検知器等を用いて、物品1のタガント分布層11に付与された微細物質12の放射光を放射させ、ルーペ等を用いて拡大し、視認することでその特性を判断することにより、大まかに真偽が判定される(ステップS1)。ステップS1で真と判定された物品1について、更に、コンピュータ等の個体識別装置100を用いた微細物質分布解析処理(ステップS2)を施すことにより、真偽が判定される。
なお、例えば、微細物質12を印刷インクに混入して付与した場合は、たとえ同じ機種の印刷装置であっても個々の印刷装置には固有の癖があり、厳密には同じ仕上がり状態を得られない。そのため、印刷装置や、用いるインク、インクの残存量、印刷の設定、更には、印刷時の気温や湿度等の諸条件によって、異なる印刷結果を得る。また、微細物質の混入の割合等によっても微細物質の分布は異なる。本発明は、予め真の物品の微細物質12の分布位置を求め、基準特徴点データとして記憶しておき、比較対象とする物品の微細物質12の分布と比較照合することにより個体の一致、不一致(真偽)を判別しようとするものである。
CPUは、記憶部102、ROM、記録媒体等に格納されるプログラムをRAM上のワークメモリ領域に呼び出して実行し、バス109を介して接続された各部を駆動制御する。ROMは、コンピュータのブートプログラムやBIOS等のプログラム、データ等を恒久的に保持する。RAMは、ロードしたプログラムやデータを一時的に保持するとともに、制御部101が後述する各種処理を行うために使用するワークエリアを備える。
なお、入力部103と表示部104が一体的に構成されたタッチパネル式の入出力部としてもよい。
通信I/F106は、通信制御装置、通信ポート等を有し、ネットワークとの通信を媒介する通信インタフェースであり、通信制御を行う。
バス109は、各装置間の制御信号、データ信号等の授受を媒介する経路である。
図8は、微細物質分布解析処理の流れを説明するフローチャート、図9、図10は基準物品及び対象物品と、読み取る画像データの例、図11は、特徴量の算出処理について説明する図である。
以下の式(1)により算出される閾値Scにより、読み取った画像データ(階調画像)を二値化する。
以下の式(2)により算出される閾値Saにより、読み取った画像データ(階調画像)を二値化する。
微細物質の重心は、以下の式(3)により算出される。
本明細書において、特徴点とは、式(3)で得られた重心の座標で表される画素を言う。そして、HSV変換された画像において、この重心の画素における色相等の値から得られる所定の値を色情報と言う。色情報の詳細は後述する。
また、絶対位置情報は、読み取った画像データを所定の画素数で正規化し、正規化後画像データの、例えば中心点を原点として各特徴点の2次元絶対位置座標(X,Y)を求めればよい。
特徴点B・・・2(緑)
特徴点C・・・2(緑)
特徴点D・・・1(赤)
特徴点E・・・3(青)
特徴点F・・・3(青)
しかし、本発明に用いる微細物質は、色の他に、所定の形状が付されるものを採用することがより好ましい。ここで、微細物質は、埃や塵等と識別可能なものとするために、人為的に所定の形状が付与されたものが好ましい。
例えば、図11に示す例では、画像の外形状が円形、三角形、四角形となる微細物質12が混在する。このように、異なる形状の微細物質12を混ぜ合わせ、タガント分布層11にランダムに配置しても良い。この場合、例えば、円形を1、三角形を2、四角形を3という具合に設定し、形状情報特定手段により特定した形状情報を、各特徴点の色情報に付加してもよい。微細物質の形状特定手法は、公知技術を用いれば良い。
図14は、微細物質82の一例であり、(a)は上面図、(b)は側面図、(c)は図14(b)のA−A線断面図である。
図14では、微細物質82の形状を六角柱とし、一部に「D」の文字(図案7)が付与されている。
すなわち、図14(c)に示すように、基材73の表面に図案形成層72を設け、更にその上面に反射材料層71を形成するようにしてもよい。微細物質82の基材73には、金属や樹脂等を用いる。
このように、図案7を有する微細物質82を用いる場合、図案7の色を色情報として用い、画像のHSV変換後に各特徴点の色情報(図案7の色情報)を抽出し易いように、基材73は、発色の低い染料等を用いることが好ましい。
具体的に、微細物質が図11に示すような分布が得られた場合に、従来例と、本件発明とを比較する。
また、3点間のベクトルのなす角度に基づき、特徴量を算出するため、画像の歪み等によりその角度が変化し易く、対象物の判別精度が影響を受け易い。
また、本発明の色情報や形状情報を算出する処理は、従来例の3点間のベクトルのなす角度を算出するよりも簡易である。したがって、識別までの所要時間を短縮できると言える。
基準特徴点データ算出時(ステップS103)に特徴点の絶対位置情報を求めた場合は、ステップS107の対象物品の読み取りは、基準物品の読み取りと同じ画像読取装置108を用い、同じ条件で読み取る。また、図9に示すように、読み取りの向き、位置、範囲も、基準物品の読み取りと同一とする。制御部101は、読み取った画像データを対象物画像データとしてRAMに保持する。
その後、次の対象物品があれば、ステップS107〜ステップS114の本処理を繰り返し行い、結果を出力して、微細物質分布解析処理を終了する。
図9に示すように、基準物品から読み取った画像データ15を試料No.1とし、試料No.1と同じ基準物品を同じ条件で再読取した画像データ16を試料No.1Rとする。また、基準物品(試料No.1)と異なる条件でタガント分布層11が形成された物品から読み取った画像データ17,18をそれぞれ試料No.2,No.3とする。
続いて、ステップS105と同じ処理を行い、対象物品の特徴量(対象物特徴量データ)を算出する(ステップS111)。ここで、基準物品の特徴量として、微細物質の形状に関する情報を含む場合は、対象物品の特徴量についても、同じように微細物質の形状に関する情報を含むものとする。
すなわち、制御部101は、図8のステップS102及びステップS108の特徴点抽出処理において、図13に示すノイズ除去処理を適用してもよい。
また、微細物質12は印刷や塗布といった簡単な方法で付与できるため、容易に製造でき、本発明の個体識別処理を適用することで、高い精度で個体識別を行うことが可能となる。
また、微細物質82として、所定の図案(文字、図形、記号、模様もしくはこれらを結合したもの)を有するものを採用すれば、物品8をルーペによる拡大した際に、埃や塵等と微細物質82とを容易に識別でき、視認による偽造判定精度も高くなる。
101・・・制御部
102・・・記憶部
108・・・画像読取装置
1・・・・・基準物品
11・・・・タガント分布層
12・・・・タガント(微細物質)
3・・・・・反射性金属層
4・・・・・被覆層
5・・・・・光回折構造体層
6・・・・・所定の照射光による反射層
82・・・・微細物質
7・・・・・図案(文字、図形、記号、模様、もしくはこれらの組み合わせ)
72・・・・図案形成層
71・・・・反射材料層
15・・・・基準画像データ
Claims (5)
- 基材上に、前記基材とは異なる反射性を有し、平面形状を有する微細物質をランダムに配置した物品を個体識別する個体識別装置であって、
前記微細物質が付与された基材を撮影した画像から前記微細物質の特徴点を抽出する特徴点抽出手段と、
前記画像の3次元色空間座標系の少なくとも一つの座標系を区分して前記微細物質の特徴点の色情報を特定する色情報特定手段と、
前記微細物質の特徴点及び色情報に基づき、微細物質の近傍に存在する他の複数の微細物質の色情報を配列したものを各微細物質の特徴量とする特徴量算出手段と、
前記微細物質が付与された基準物品を撮影した画像に対して前記特徴量算出手段により算出された各微細物質の特徴量を基準特徴量データとして記憶する記憶手段と、
識別対象とする物品を撮影した画像に対して前記特徴量算出手段により算出した対象物の特徴量データと、前記記憶手段に記憶されている基準特徴点データとを比較することにより前記識別対象とする物品と前記基準物品とが同一個体であるか否かを判別する判別手段と、
を備えることを特徴とする個体識別装置。 - 前記特徴量算出手段は、微細物質間の距離が近い順に色情報を配列して特徴量とすることを特徴とする請求項1に記載の個体識別装置。
- 前記微細物質が付与された基材を撮影した画像から各微細物質の形状情報を特定する形状情報特定手段を更に備え、
前記特徴量算出手段は、微細物質の近傍に存在する他の複数の特徴点の色情報及び形状情報を特徴量とすることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の個体識別装置。 - 基材上に、前記基材とは異なる反射性を有し、平面形状を有する微細物質をランダムに配置した物品を個体識別する個体識別方法であって、
前記微細物質が付与された基材を撮影した画像から前記微細物質の特徴点を抽出するステップと、
前記画像の3次元色空間座標系の少なくとも一つの座標系を区分して前記微細物質の特徴点の色情報を特定するステップと、
前記微細物質の特徴点及び色情報に基づき、微細物質の近傍に存在する他の複数の微細物質の色情報を配列したものを各微細物質の特徴量とするステップと、
前記微細物質が付与された基準物品を撮影した画像に基づいて算出された各微細物質の特徴量を基準特徴量データとして記憶するステップと、
識別対象とする物品を撮影した画像に基づいて算出された対象物の特徴量データと、記憶されている基準特徴点データとを比較することにより前記識別対象とする物品と前記基準物品とが同一個体であるか否かを判別するステップと、
を備えることを特徴とする個体識別方法。 - 基材上に、前記基材とは異なる反射性を有し、平面形状を有する微細物質をランダムに配置した物品を個体識別するコンピュータにより読み取り可能な形式で記述されたプログラムであって、
前記微細物質が付与された基材を撮影した画像から前記微細物質の特徴点を抽出するステップと、
前記画像の3次元色空間座標系の少なくとも一つの座標系を区分して前記微細物質の特徴点の色情報を特定するステップと、
前記微細物質の特徴点及び色情報に基づき、微細物質の近傍に存在する他の複数の微細物質の色情報を配列したものを各微細物質の特徴量とするステップと、
前記微細物質が付与された基準物品を撮影した画像に基づいて算出された各微細物質の特徴量を基準特徴量データとして記憶するステップと、
識別対象とする物品を撮影した画像に基づいて算出された対象物の特徴量データと、記憶されている基準特徴点データとを比較することにより前記識別対象とする物品と前記基準物品とが同一個体であるか否かを判別するステップと、
を含む処理をコンピュータに実行させるためのプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011202886A JP5760889B2 (ja) | 2011-09-16 | 2011-09-16 | 個体識別装置、個体識別方法、及びプログラム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011202886A JP5760889B2 (ja) | 2011-09-16 | 2011-09-16 | 個体識別装置、個体識別方法、及びプログラム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2013064625A JP2013064625A (ja) | 2013-04-11 |
JP5760889B2 true JP5760889B2 (ja) | 2015-08-12 |
Family
ID=48188264
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2011202886A Active JP5760889B2 (ja) | 2011-09-16 | 2011-09-16 | 個体識別装置、個体識別方法、及びプログラム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5760889B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5991465B2 (ja) * | 2012-04-27 | 2016-09-14 | 住友電工焼結合金株式会社 | 焼結製品の個体識別方法 |
JP6741205B2 (ja) * | 2017-03-28 | 2020-08-19 | 日本電気株式会社 | 個体識別装置 |
WO2020065798A1 (ja) | 2018-09-26 | 2020-04-02 | 日本電気株式会社 | 個体識別システム |
US11947013B2 (en) * | 2019-03-15 | 2024-04-02 | Trinamix Gmbh | Detector for identifying at least one material property |
-
2011
- 2011-09-16 JP JP2011202886A patent/JP5760889B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2013064625A (ja) | 2013-04-11 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5834692B2 (ja) | 個体識別装置、個体識別方法、及びプログラム | |
US10482370B2 (en) | Identification method and identification medium | |
KR102549881B1 (ko) | 보안 다큐먼트의 검증 | |
US7885428B2 (en) | Automatic microparticle mark reader | |
US12118850B2 (en) | Gaming chip with a stripe pattern and management system for identification of the gaming chip based on imaging | |
US20230267602A1 (en) | Method and system for optical product authentication | |
JP5760889B2 (ja) | 個体識別装置、個体識別方法、及びプログラム | |
CN104145278A (zh) | 正品认证用标签、该标签的认证代码生成方法、该标签的认证方法及系统、用于认证该标签的便携终端及用于该标签的认证的计算机可读性记录介质 | |
JP5765152B2 (ja) | 真贋判定装置、真贋判定方法、及びプログラム | |
KR102388969B1 (ko) | 위변조 방지용 필름 및 이의 활용방법 | |
JP2013062648A (ja) | 個体識別装置、個体識別方法、及びプログラム | |
JP2012212288A (ja) | 個体識別装置、個体識別方法、及びプログラム | |
JP5720506B2 (ja) | 個体識別装置、個体識別方法、及びプログラム | |
Jabo | Machine vision for wood defect detection and classification | |
AU2018307221A1 (en) | Systems and methods for authentication of consumer products | |
JP5760909B2 (ja) | 個体識別装置、個体識別方法、及びプログラム | |
JP5794111B2 (ja) | 個体識別装置、個体識別方法、及びプログラム | |
US20220291127A1 (en) | An article comprising fluorescence marker particles and a method of identifying the same | |
EP4156120B1 (en) | Collation device, program, and collation method | |
TW202431141A (zh) | 真偽判定方法、隱蔽貼紙及真偽判定系統 | |
Zhang et al. | Adaptive sampling positions for the decoding of marker objects known as “Snowflakes” | |
JP2024050300A (ja) | 真贋判定方法、隠蔽シールおよび真贋判定システム |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20140718 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20150320 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20150512 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20150525 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5760889 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |