JP5759473B2 - 細胞採取デバイス - Google Patents

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Description

本発明は、細胞収集デバイスに関するものである。特に、本発明は、食道内膜の細胞を採取するための細胞収集デバイスに関するものである。
いくつかの細胞収集デバイスが知られている。特に、カプセルスポンジタイプの細胞収集デバイスが、PCT特許出願番号PCT/GB2006/003913において記載されている。このようなデバイスは、食道表面から細胞を収集し得る研磨性材料と、患者から研磨性材料を回収するための手段とを含む。典型的には、このようなデバイスは、飲込み可能である。
既知のデバイスは、典型的には、圧縮された又は収納された形式の研磨性材料を飲み込むことによって作動可能である。胃内腔に到達すると、圧縮された又は収納された形式にデバイスを維持している材料は、溶解するか又は弱体化し、圧縮された材料が拡張してその元のサイズに戻ることを可能にする。この段階の後、デバイスは次に、対象の口から物理的に引っ張られることによって回収される。この引っ張りによって、デバイスは、胃内腔から移動し、食道を上方に戻り、患者の口腔及び口を通って外に出る。対象の食道に沿って移動する際、食道内膜の細胞は、デバイスの研磨性材料部分に収集される。これらの細胞は、その後、対象の診断又は予後診断を助けるために分析される。
上記に記載された1つの既知の細胞採取デバイスは、カプセルスポンジと呼ばれる。このデバイスは、圧縮性のスポンジ様材料を含む。これは、典型的には、木綿糸に付着している。このデバイスは、次に、ゼラチンカプセル内への組込みなどによって、飲込み可能な形態に圧縮される。このような既知のデバイスには、典型的には、回収手段として木綿の紐が付着している。このことは、木綿の紐が対象内部の線維を削り落とし得るため問題である。さらに、このタイプの木綿の紐は、非常に荒い場合がある。加えて、材料は、使用の間に紐から脱離し得る。さらに、既知のデバイスは、採取される対象内部で紛失するという問題を有する。これは、典型的には、圧縮されていないデバイスが、それを回収するための紐から分離することを介して生じている。さらに、既知のデバイスは、中咽頭上での紐の摩擦に起因して、飲み込むことが困難であり得る。
PCT/GB2006/003913
したがって、既知の細胞採取デバイスは、様々な問題及び欠点を有する。本発明は、先行技術に伴う問題を解決することを模索する。
本発明者らは、既知の細胞収集デバイスに対する改良を提供する。本発明者らは、デバイスの圧縮性の研磨性材料に付着した異なる紐又は糸を採用して、飲込み性及びデバイスの使用の容易性を改良した。さらに、本発明者らは、研磨性材料に付着した紐のための新規な付着系を設計した。この付着系は、優れた強度をもたらすある種の特定のクラスのノットを含む。さらに、用いられるノットは、有利なことに、使用の間の対象におけるデバイスの紛失を低減させることが示されている。したがって、本発明は、より強力で安全な細胞採取デバイスを提供する。デバイスはまた、より優れた飲込み性及び使用/回収の容易性という利益を有する。
したがって、1つの態様において、本発明は、食道表面から細胞を収集し得る研磨性材料と回収手段とを含み、回収手段が紐を含む、飲込み可能な細胞採取デバイスであって、紐がヒッチノットによって研磨性材料に付着していることを特徴とする、飲込み可能な細胞採取デバイスを提供する。
適切には、前記ヒッチノットは、ダブルオーバーハンドノットである。
適切には、前記研磨性材料は、圧縮性である。
適切には、前記研磨性材料は、網状のポリウレタンを含む。
適切には、前記紐は、研磨性材料の表面の下に配置された紐のループを介して前記研磨性材料に付着しており、前記ループは、ヒッチノットによって閉じられている。
適切には、前記研磨性材料が圧縮性であり、前記研磨性材料は、可溶性カプセルによって、圧縮された状態に維持されている。
適切には、前記可溶性カプセルは、ゼラチンカプセルを含む。
適切には、前記カプセルは溶解可能であり、圧縮性の研磨性材料は、30℃の水に浸すと、5分以内に、その圧縮されていないサイズに戻ることができる。
適切には、デバイスは、飲込み可能な研磨性材料から遠位の端に、飲込み不可能な要素を含む。
別の態様において、本発明は、先の請求項のいずれかに記載のデバイスと、細胞マーカーの検出において用いるための試薬とを含むキットに関する。
別の態様において、本発明は、対象におけるバレット食道又はバレット関連性異形成の診断を助けるための方法に関するものであり、前記方法は、上記のデバイスで前記対象の食道の細胞性表面を採取すること、及び細胞マーカーについて細胞をアッセイすることを含み、このようなマーカーの検出は、バレット又はバレット関連性異形成が存在する可能性が増大していることを示す。
マーカーが表1に示される群から選択される、上記のキット又は上記の方法。
マーカーが表2に示される群から選択される、上記のキット又は上記の方法。
マーカーが表3に示される群から選択される、上記のキット又は上記の方法。
本発明の好ましい実施形態は、研磨性材料がスポンジ又はポリウレタンメッシュなどのスポンジ様材料を含み、且つ前記材料が飲込みの容易性のためにゼラチンカプセル内に梱包されているか又は圧縮されている、「カプセルスポンジ」デバイスである。したがって、理解を容易にするために、「スポンジ」又は「カプセルスポンジ」という一般用語が本発明のデバイスを論じるために用いられる場合があるが、本発明の他の実施形態が想定されること、及び本発明が、好ましいカプセルスポンジの実施形態(単数又は複数)にのみ限定されると理解されないことは明らかである。
「含む(comprises)」(comprise、comprising)という用語は、当技術分野におけるその一般的な意味を有すると理解されるべきであり、すなわち、言及された特徴又は特徴群は包含されるが、この用語は、あらゆる他の言及された特徴又は特徴群も存在することを排除するものではない。
回収
本発明のデバイスは、適切には、採取される対象から回収するための手段を含む。適切には、回収手段は、紐を含み得る。紐は時に、本明細書において、糸/弦と言及される。
用いられる紐は、適切には、滑りやすいものであるべきである。滑りやすいとは、摩擦係数が低いことを意味する。これは、デバイスの飲込みを容易にするという利点を有する。これは、デバイスの回収を容易にするというさらなる利点を有する。さらなる利点は、使用の間の患者への不快が低減することである。摩擦係数が低いとは、類似の直径を有する木綿の紐の摩擦係数よりも低い摩擦係数を意味する。
用いられる紐は、適切には、滑らかであるべきである。これは、飲込みがさらに容易になるという利点を有する。これは、口、喉、又は中咽頭における粘膜への接着が避けられるというさらなる利点を有する。
寸法
適切には、紐又は糸は、使用の間における対象の中咽頭への傷害を避けるように選択されるべきである。したがって、1つの態様において、本発明は、縫合材料としてのみこれまで適用されていた手術用糸の新規な使用に関する。縫合材料は、本発明において用いるための適切な紐の例である。適切には、最も細いと考えられる紐が用いられるが、使用の間に患者が傷つけられることを避けるために依然として十分に太い。
紐の正確な太さを選択することに注意すべきである。太すぎると、紐は飲み込みづらい可能性があるが、細すぎると喉の裂傷が生じ得る。
紐は、適切には、使用の間に患者が傷つけられることを避けるために適切に太いべきである。したがって、適切には、紐は、少なくとも0.3mmの最小直径を有する。
紐は、不快を最小にし、飲込み性を向上させるために、適切に細いべきである。したがって、適切には、紐は、0.7mmの最大直径を有する。
したがって、本発明に従って用いられ得る紐は、適切には、0.3〜0.7mmの範囲、より適切には0.4〜0.6mmの範囲の直径を有する紐を含む。最も適切な紐の直径は、およそ0.5mmであり、最も適切には0.5mmである。
本明細書において紐の直径に与えられる値は、当然のことながら、通常の測定公差に従うことに注意されたい。特に、提供される数字は、+/−0.05mmの公差を認められるべきである。したがって、0.5mmというサイズは、言及した公差を伴って、0.45〜0.55mmを包含すると理解されるべきである。
紐の長さは、技師に一任される。紐は、対象の胃内腔内部へのデバイスの設置を可能にする一方で、回収の開始を可能にするために口腔内に伸びているか又は口腔外まで出ている十分な紐を維持するように、十分な長さである必要がある。したがって、紐の最適な長さは、口腔から胃内腔への距離に、デバイスの把握及び回収を可能にするための例えば5cmの追加の長さを加えたものである。より長い紐は、引抜きを容易にするため及び/又は対象に安心を与えるために有利であり得る。
適切には、紐は少なくとも60cmの長さである。適切には、紐は75cm未満の長さである。
適切には、紐は60〜75cmの範囲であり、適切には64〜69cm、適切には約67cmの長さ、適切には67cmの長さである。
強度
紐は、引抜きの際の破損を防ぐために必要な強度を有するように選択されなくてはならない。
適切には、紐は、少なくとも2.4Kgの荷重に対して、適切には少なくとも3.2Kgに対して、適切には少なくとも3.5Kgに対して、適切には少なくとも4.6Kgに対して、破損耐性である。
さらなる特性
適切には、用いられる糸又は紐は、白などの浅色である。これは、対象によって好まれるという利点を有する。
適切には、用いられる研磨性材料又はカプセルは、黒などの暗色である。これは、使用の間に対象によって好まれるという利点を有する。これは、一度対象から回収されたデバイスの研磨部分に捕捉されたあらゆる生検材料の外観を隠すか又は目立たないようにするというさらなる利点を有する。これは、作動の間の対象の苦痛の低減において役立ち得る。
適切には、紐は、内部での使用に適した紐を含む。適切には、紐は、内部での使用に認定された紐を含む。認定されたとは、UK MHRA(Medicines and Healthcare products Regulatory Agency)などの関連する保健局によって認可されていることを意味する。適切には、紐は、対象内部の線維を削り落としてはならない。適切には、紐は、紐から対象の消化器系への材料の紛失を示さない。
紐は、手術用の縫合材料を含み得る。
細胞を収集しない方の端では、適切には、紐は、飲込みを防ぐためにアンカーに繋がれている。適切には、アンカーは、ボール紙を含み得る。
付着(attachment)
回収手段(紐など)は、デバイスの細胞採取用の研磨性材料に付着していなくてはならない。紐をデバイスの研磨要素に付着させるために特定のノット系が用いられることが、本発明の鍵となる教示である。
適切には、ダブルハーフノットが用いられるべきである。特に適切なダブルハーフノットの例は、ダブルオーバーハンドノットである。このタイプのノット配置は、第1のハーフノットが第2のハーフノット上にあるか又は第2のハーフノットを押しつけるという利点をもたらす。これは、回収の間に紐に加えられる力が強いほどノットが(緩まるのではなく)締め付けられる傾向にあるため、有利である。
本発明において用いられるノット系の利点は、紐がループを介して研磨性材料に付着していることである。このループは、力が加えられるとサイズが低減し得る。明らかに、ループのサイズの低減は、研磨性材料の内部を部分的に収縮させるか又は圧縮する。しかし、重要なことには、このノット配置は研磨性材料の直径を有意には低減させない。特に、このループ配置は、研磨性材料の横径を有意には減少させない。横径とは、回収の間に紐によって加えられる力に対して垂直な軸の方向の直径を意味する。これは、回収の力のもとでのループの収縮の間に研磨性材料の形状がわずかに変化し得るが、研磨性材料の横径は実質的に一定のままであり、したがって回収の間の食道細胞の採取において効果的であり続けるという利点を有する。
以下のことに最適化された、紐をスポンジに付着させるノット。
濡れた場合、例えば口又は胃の粘膜と混合された場合にさらに滑りやすくなり得る材料を包含する、滑りやすい紐材料とともに用いるための、多くのノットが研究された。
複数のノットを用いることができる。適切には、シングルノットのみが用いられ、これは、デバイスの構造を単純化するという利点を有する。当然のことながら、シングルノットは複数のヒッチ又は要素を含み得、個別のノット内の単一の糸要素ではなく、単一のノット全体を言う。
適切には、デバイスのノットは、1又は2以上の以下の特性を有する:
(i)本発明のノットは、適切には、張力下で締め付けられて、取り出しの際にスポンジが紐から脱離することを防ぐ。
(ii)ノットは、適切には、張力下にある場合、スポンジなどの研磨性材料の外径に有意には影響しない。
(iii)ノットは、適切には、スポンジなどの研磨性材料の底部に、紐材料の張り出しループを残さない。
適切には、デバイスのノットは、前記特性の2以上を有し、適切には、デバイスのノットは、前記特性の3つ全てを有する。
これらの特性を有する、ノットのクラスの例及び具体的なノットの例を、以下に論じる。
ツーハーフヒッチノット
ツーハーフヒッチは、あるタイプのノットであり、特に、バインディングノット又はヒッチノットである。これは、支柱の周りに結ばれたオーバーハンドノットと、その後のハーフヒッチとからなる。同様に、これは、支柱の周りの半周と、その後の、静止している部分の周りでの、動かしている方の端のクローブヒッチとからなる。
このノットはまた、自身で重なったクローブヒッチと呼ばれることがある。
当業者であれば、本明細書において用いられる標準的なノットの名称及び専門用語を熟知しており、したがって、さらなるガイダンスがなくともそれらを結ぶことができる。それでも、理解を容易にするために、ツーハーフヒッチを結ぶための以下の3つのステップからなるプロセスを提供する。
− まず、柱の周りに時計回りのループを形成し、ロープの動かしている方の端を一番上に持ってくる。動かしている方の端をループの間に通す。この時点で、柱の周りにオーバーハンドノットができる。
− 動かしている方の端を下ろし、左側に持ってくる。これを、静止している方の端の下でループ状にする。動かしている方の端を、形成されたばかりのループの間を通して引っ張り、締め付け、静止している方の端に沿って柱の上方にノットをスライドさせる。
− 正確に結ばれたツーハーフヒッチは、線の静止している方の端の周りに結ばれたクローブヒッチに類似しており、カウヒッチには類似していない。
本明細書において提示されるノットの議論において、デバイスの背景を留意しなくてはならない。例えば、本発明のデバイス内には「柱」が組み込まれていないことは明らかである。「柱」は単に、ノットの結びについての説明の共通点にすぎず、本発明の背景では、ノットが周りに結ばれる材料、例えば研磨性材料の核の中心であると理解されるべきである(紐が材料表面の下を適切に動き、したがって紐がデバイスの研磨性材料収集器部分の内部の周りを通過する場合)。
代替のノット
適切には、以下のノットの1又は2以上を、付着のために用いることができる:
アンカーヒッチノット(これは、ヒッチノットの代わりである)。
適切には、ノットはヒッチノットである。
全てのタイプのヒッチノットは、適切ではないシングルヒッチノットを除き、潜在的に、付着に用いられ得る。ヒッチノットのいくつかは複雑であり、そのため製造にはあまり望ましくなく、且つ/又はあまり実用的でないことに留意されたい。適切には、ノットは、単純なヒッチノットであり、これは、製造が容易であるという利点を有する。
代替のヒッチノット
代替のリングヒッチ、錨結びの変型、ベイルスリングヒッチ、バレルヒッチ、ベケットヒッチ、ブラックウォールヒッチ、ブレイクスヒッチ、ブームヒッチ、ボトムローデッドリリースヒッチ、バントラインヒッチ、キャッツポウ、チェーンヒッチ、クリンギングクララ、クローブヒッチ、連続リングヒッチ、カウヒッチの変型、トグルを有するカウヒッチ、カウヒッチ、ダブルハーフヒッチ、ファリモンドフリクションヒッチ、ガルダーヒッチ、グラウンドラインヒッチ、ハーフヒッチ、ホルターヒッチ、ハイポイントヒッチ、ハイウェイマンズヒッチ、ヒッチ結び、アイシクルヒッチ、キリックヒッチ、ヌートヒッチ、ライターマンズヒッチ、マグナスヒッチ、マーリンヒッチ、マーリンスパイクヒッチ、マストヘッドノット、ミッドシップマンズヒッチ、ミュンターヒッチ、ミュンターフリクションヒッチ、オセルヒッチ、パロマーノット、パイルヒッチ、プルージックノット、リバースハーフヒッチ、ラウンドヒッチ、ラウンドターンアンドツーハーフヒッチ、セーラーグリッピングヒッチ、セーラーヒッチ、シベリアンヒッチ、シングルヒッチ、スリッパリーヒッチ、スネルノット、スナッグルヒッチ、トートラインヒッチ、ティンバーヒッチ、トライレーンノット、トラッカーズヒッチ、タグボートヒッチ、ユニノット、ワゴナーズヒッチ。
最も適切には、前記ヒッチノットはダブルオーバーハンドノットである。これは、結ぶことが容易であるという利点を有する。このノットは、上記に示した特性(i)、(ii)、及び(iii)のそれぞれを有する。さらなる利点は、本願の実施例の節から明らかとなり得る。
ダブルループボーラインノットは、適切には、本発明において用いられず、適切には、付着は、ダブルループボーラインノットを含まない。
既知のデバイスは、本明細書において記載されるノット系を用いていない。既知のデバイスは、ハーフノットではなくフルノットのみを用いている。特に、既知のデバイスは、本明細書において記載される付着に、複数の「グラニーノット」を用いており、スライド可能なヌース系は用いていない。
自由端
紐の自由端は、紐の細胞収集器側の端にあるノットの後ろにある自由な部分を言う。適切には、自由端は少なくとも1cmである。適切には、自由端は1.0〜2.0cmの範囲である。適切には、自由端は少なくとも1.5cm、適切には少なくとも1.7cm、適切には2.0cmであり得る。
問題のあるノット
不適切なノットにはシートベンドが包含され、このノットは滑りやすく紐に対する引っ張る力に耐えない可能性があるため、用いるべきではない。ダブルシートベンドは、滑りやすく紐に対する引っ張る力に耐えない可能性があり、また実行が複雑であるため、用いるべきではない。リーフノットは、滑りやすい糸/紐では用いるべきではない。クローブヒッチは、糸又は紐をループさせるためのノットであって、自由端の単一の糸又は紐のためのものではなく、自由端に2本の糸を残し、これは本発明のデバイスに許容不可能であり、したがって適切には、クローブヒッチは用いるべきではない。上記のことに加え、ボーラインノットは滑りやすいことに注意すべきである。このノットの構造は、シートベンドに類似している。したがって、ボーラインノットは、適切には避けられる。したがって、適切には、研磨性材料への付着は、この段落において述べられるノットを含まない。
飲み込まれない方の端での付着
付着及びノットの議論は、紐への研磨性材料の連結に言及することに注意されたい。紐の研磨性材料ではない方の端(すなわち、飲み込まれない方の端)は、例えば、思いがけない飲込みを防ぐため、引抜きを容易にするため、又はあらゆる他の目的のために、さらなる要素に連結することができる。飲み込まれない方の端での紐の連結は、あらゆる適切な手段、例えば、溶着、縫合せ、ホチキス止め、ウィービング、接着、又は節止めを包含するあらゆる他の方法によって行うことができるが、節止めによって連結される場合、ノットは、しっかりと締めるためのあらゆる適切なノットであり得、紐を研磨性材料に連結するための、本発明の一部として記載される様式に制限される必要はない。
研磨性材料/カプセル
研磨性材料は、適切には、スポンジ又はスポンジ様材料を含む。
研磨性材料の質は、以下でさらに詳細に論じられる。鍵となる特徴は、材料が、できるだけ多くの細胞を収集するために十分に研磨性である一方で、同時に、食道内膜の損傷を避ける必要があることである。これらの有利な特徴は、例えばスポンジ又はハニカム形態の研磨性材料を用いることによって達成され得る。この多孔性の又は空洞を有する形態の材料は、材料表面内部及び材料表面上の細胞の収集及び/又は捕捉を最大にする。さらに、網状のポリウレタンなどのスポンジ様材料又はハニカム材料内の空洞又は隙間はまた圧縮を容易にし、これは、例えば可溶性カプセルを介する投与での材料のサイズの低減において有利である。
適切には、材料は均一の形状を有する。
適切には、材料は均一の直径を有する。
適切には、圧縮されていない形状は、球状などの円形である。
適切には、圧縮されていない直径は3cmである。
適切には、材料は、ゼラチンカプセルなどの飲込み可能なカプセル内に合うような寸法にされ、適切には、圧縮された又は収納された形態である。適切には、前記材料は、内部で圧縮されている間はカプセルを破損せず、対象内部などで用いられて初めてカプセルを変型又は破損する。
適切には、カプセルは均一の形状を有する。
適切には、カプセルは均一のサイズを有する。
適切には、カプセルは迅速に溶解し、例えば、30℃の水に5分以内に溶解する。
適切には、前記カプセルは全体にわたって無傷であり、いかなる破損も尖った端も有していない。これは、飲込みの際の損傷を防ぐという利点を有する。
さらなる有利な特徴
適切には、本発明のデバイスは、清浄のために放射線照射することができる。
適切には、本発明のデバイスは、滅菌のために放射線照射することができる。
最も好ましい実施形態において、デバイスは、以下の特性を有する。
− 白色の紐
− 紐の最小長さ − 60cm
− 表面が滑らかな紐
− スポンジなどの細胞回収研磨性材料内部の紐のループ − 表面の直下でループすべきである
− 細胞収集器側の端のノットの後ろにある紐の自由端 − 最小1cm
− ノットを介する、細胞収集器への紐の付着 − ダブルヒッチノット
− 紐の破損耐性 − 最小要件2.4kg
− 飲込みを防ぐために、細胞収集器側ではない端でボール紙に繋がれた紐
別の態様において、本発明は、対象におけるバレット食道又はバレット関連性異形成の診断を助けるための方法に関するものであり、前記方法は、前記対象の食道の細胞性表面を採取すること、及び細胞マーカーについて細胞をアッセイすることを含み、このようなマーカーの検出は、バレット又はバレット関連性異形成の存在の可能性が増大していることを示す。好ましくは、前記採取は、食道内の特定の部位に向けられたものではない。好ましくは、食道表面のみが採取される。これは、食道表面の下に貫通する生検収集技術などの、さらに侵襲的な採取技術が避けられるという利点を有する。
別の態様において、本発明は、細胞マーカーについて対象の食道表面の細胞をアッセイすることを含む、バレット食道又はバレット関連性異形成の診断を助けるための非侵襲的な方法に関するものであり、このようなマーカーの検出は、バレット又はバレット関連性異形成の存在の可能性が増大していることを示す。この実施形態において、好ましくは、細胞の実際の採取は、本発明の方法の一部ではない。
別の態様において、本発明は、対象における扁平上皮細胞癌の診断を助けるための診断に関するものであり、前記方法は、前記対象の食道の細胞性表面を採取すること、及び細胞マーカーについて細胞をアッセイすることを含み、このようなマーカーの検出は、扁平上皮細胞癌の存在の可能性が増大していることを示す。好ましくは、前記採取は、食道内の特定の部位に向けられたものではない。好ましくは、食道表面のみが採取される。これは、食道表面の下に貫通する生検収集技術などの、さらに侵襲的な採取技術が避けられるという利点を有する。
別の態様において、本発明は、細胞マーカーについて対象の食道表面の細胞をアッセイすることを含む、扁平上皮細胞癌の診断を助けるための非侵襲的な方法に関するものであり、このようなマーカーの検出は、扁平上皮細胞癌の存在の可能性が増大していることを示す。この実施形態において、好ましくは、細胞の実際の採取は、本発明の方法の一部ではない。
好ましくは、本発明の方法は、インビトロで行われる。
好ましくは、バレット食道又はバレット関連性異形成では、マーカーは非扁平上皮細胞マーカーである。
好ましくは、マーカーは、細胞増殖のマーカーである。これは、本発明の扁平上皮細胞癌の実施形態に特に好ましい。
好ましくは、マーカーは、円柱細胞のマーカーである。
別の態様において、本発明は、食道の細胞性表面の採取が
(i)上記の飲込み可能なデバイスを対象内に導入するステップ、
(ii)食道を通して引き抜くことによって前記デバイスを回収するステップ、及び
(iii)デバイスから細胞を収集するステップ
を含む、上記の方法を提供する。
好ましくは、ステップ(i)は、上記の飲込み可能なデバイスを対象の胃の中に導入することを含む。
キット
別の態様において、本発明は、上記のデバイスを含むキットを提供する。適切には、前記キットはさらに局所麻酔を含む。好ましくは、前記局所麻酔は、スプレー又はトローチであり、好ましくはスプレーである。
別の態様において、本発明は、前記飲込み可能なデバイスを引き抜いた後に回収するための容器をさらに含む、上記のキットを提供し、前記容器は、一定量の保存液を中に有している。好ましくは、容器は水密容器である。好ましくは、保存液は細胞調製液である。好ましくは、前記細胞調製液は、採取された細胞の試験のためにスライドを作製するためのシンプレパレーション液(thin preparation fluid)である。
別の態様において、本発明は、前記デバイスがカプセルスポンジを含む、上記のキットを提供する。
別の態様において、本発明は、前記飲込み可能なデバイスが弦又は紐などの引抜き手段を含む、上記のキットを提供する。
別の態様において、本発明は、前記引抜き手段を切断するためのデバイスをさらに含む、上記のキットを提供する。好ましくは、前記デバイスは、かみそり又ははさみを含む。
別の態様において、本発明は、水などの飲用液を対象に投与するための容器をさらに含む、上記のキットを提供する。
別の態様において、本発明は、手袋をさらに含む、上記のキットを提供する。手袋は、デバイスを引き抜く際に試料が汚染されることを有利に防ぐ。
好ましくは、前記キットはさらに、細胞マーカーの検出において用いるための試薬を含む。
別の態様において、本発明は、表1に表されるマーカーからなる群、又は表2に表されるマーカーからなる群、又は表3に表されるマーカーからなる群から選択される少なくとも1つのマーカーの検出において用いるための試薬をさらに含む、上記のキットを提供する。
別の態様において、本発明は、水密容器及び保存液をさらに含むキットを提供する。好ましくは、前記保存液は、液状化検体細胞診(liquid based cytology)のためのものであり、好ましくは、前記保存液は、採取された細胞の試験のためのスライドを作製するための、市販されているシンプレパレーション液である。
別の態様において、本発明は、局所麻酔用のスプレー又はトローチをさらに含む、上記のキットを提供する。
別の態様において、本発明は、バレット食道又はバレット関連性異形成の診断における上記のデバイスの使用を提供する。
バレット食道及び異形成
バレット食道は、異形成を伴わずに生じ得る。およそ1%のバレット食道患者が、毎年、異形成を発症する。常に、およそ20%のバレット食道患者が異形成を有する。腺癌などの癌は異形成から発症し、病理学的に症状は明らかに異なるものの、異形成の1つの極端な形態であると考えられている。腺癌は、異形成の1つの極端な形態であると考えられており、その検出及び診断が本明細書において論じられる。
したがって、本発明が、認識可能な個別の段階を有する進行性疾患の単一の状態の検出及び診断に適用され得ることが理解され得る。これらの段階は、バレット食道、それから生じる、腺癌を包含するバレット食道関連性異形成を含む。
食道内の細胞の正常な状態は、扁平上皮の状態である。バレット食道では、これらの細胞は円柱上皮の特徴を呈し、さらなる変化を受けて、上記に概説した疾患状態を経て進行する。したがって、食道内の非扁平上皮細胞は異常であり、バレット食道と相関し、異形成及び本明細書において論じられるさらに重症な異常と潜在的に相関する。
表面採取及び技術
記載されるデバイスは、飲込み可能な研磨性材料を用いて食道表面から細胞を採取することを容易にし、前記研磨性材料は患者から回収され、次に、分析のために、前記研磨性材料から細胞が分離される。
好ましくは、実質的に食道の全表面が採取され、好ましくは、全表面、例えば完全な内腔が採取される。
研磨性は、材料が食道の内表面から細胞を除去し得ることを意味する。これは対象の食道における使用のためのものであるため、明らかに、「研磨性」は適用に照らして解釈されなくてはならない。最適には、研磨性材料は、対象の食道内膜に損傷を与えることなく、できるだけ多くの細胞を収集するために十分に研磨性である必要がある。本発明の背景では、「研磨性」という用語は、上記の意味を有し、これは、食道に適切な量/構成の材料を通し、それを試験して細胞が食道から除去されているかどうかを決定することによって試験することができる。
材料は、食道に存在するあらゆる異形成細胞を採取するために十分に研磨性でなくてはならない。好ましくは、材料は、存在するあらゆるバレット細胞又は腺癌細胞を採取するために十分に研磨性である。最も好ましい実施形態において、好ましくは、材料は、食道全体を採取し得るように、ひいては、いくつかの扁平上皮細胞が、存在し得るあらゆるバレット細胞及び/又は円柱細胞及び/又は腺癌細胞と共に収集されるように、十分に研磨性である。このことは有利であり、それは、扁平上皮細胞は異形成細胞よりも除去することが困難であり、そのため、それらを採取することによって、技師に、正常な扁平上皮細胞が材料によって除去されると、正常な扁平上皮細胞よりも除去することが容易なバレット細胞又は異形成細胞などの所望の細胞(もし存在する場合)が採取されていない機会がそれに応じて小さくなるという制御がもたらされるためである。
好ましくは、飲込み可能な研磨性材料は拡張性である。この実施形態において、好ましくは、研磨性材料は、引き抜かれたときよりも飲み込まれたときの方がサイズが小さい。拡張性の材料は、単に、圧縮から解放されると再び拡張して、圧縮されていないサイズに近いサイズまで戻るような、圧縮された弾力性の材料であり得る。或いは、拡張性の材料は、例えば水性液を取り込むと、その元のサイズを超える最終的なサイズまで拡張する材料であり得る。
言い換えると、好ましくは、デバイスの材料は、飲込みと引抜きとの間で、拡張するか、膨張するか、膨らむか、又は別の様式でサイズが増大する。好ましくは、デバイスは、自動拡張性であり、すなわち、飲込みと拡張との間でのさらなる介入を必要としない。好ましくは、デバイスは非空気膨張性である。好ましくは、デバイスは、飲込み後に拘束具を除去することで広がるか、展開するか、巻き戻るか、又は別の様式でサイズが増大することによって、拡張する。好ましくは、デバイスの材料は圧縮性であり、飲込みの後に、その圧縮されていないサイズに近いサイズまで戻る。好ましくは、デバイスは、解放可能な状態で圧縮された状態に拘束されている、圧縮された材料から構成される。好ましくは、材料は、飲込みの後に拘束から解放され、引抜き前のデバイス/材料の拡張を可能にする。
好ましくは、デバイスは、カプセル形態に圧縮される圧縮性の材料を含む。好ましくは、圧縮性の材料は、スポンジ材料の形態である。好ましくは、圧縮されたスポンジは、少なくとも部分的に、可溶性及び/又は消化性の被覆、例えばカプセル被覆に囲まれている。好ましくは、スポンジは、非消化性である。好ましくは、スポンジは、ポリウレタン、例えばポリウレタンスポンジ、好ましくは網状のポリウレタンを含む。
好ましくは、カプセル被覆は、少なくとも部分的に、ゼラチンから形成される。好ましくは、カプセル被覆は、ゼラチンから完全に形成される。
1つの実施形態において、消化性材料でデバイス全体を作製して、デバイスが対象内部で紛失した場合の安全性を増大させることが望ましい場合がある。当然のことながら、研磨性材料はカプセルよりも遅い速度で消化される必要があり、紐も同様に遅く消化される必要がある。好ましくは、研磨性材料は非消化性である。好ましくは、紐は非消化性である。
好ましくは、デバイスはカプセルスポンジである。明細書から明らかであるように、カプセルスポンジは、圧縮性のスポンジを研磨性材料として含むデバイスであり、スポンジはカプセル形状に圧縮され、カプセル形状の圧縮されたスポンジは、好ましくは、ゼラチンなどの可溶性及び/又は消化性の材料の少なくとも部分的な被覆によって、その圧縮された状態に可逆的に拘束される。
好ましくは、デバイスの拡張した(例えば、脱圧縮した)研磨性材料は、食道の軸に垂直な平面方向でおよそ3cmである。好ましくは、これは、食道内腔の直径に近い。より好ましくは、これは、食道内腔の直径よりもわずかに長く、有利なことに、引抜き/採取が行われるとき、食道の内表面との良好な接触が確実となる。
採取が食道のいかなる特定の部分にも向けられていないこと、例えば視覚的に向けられていないことは、本発明の特徴である。好ましくは、食道表面の少なくとも10%が採取され、好ましくは少なくとも20%、好ましくは少なくとも30%、好ましくは少なくとも40%、好ましくは少なくとも50%、好ましくは少なくとも60%、好ましくは少なくとも70%、好ましくは少なくとも80%、好ましくは少なくとも90%が採取される。最も好ましい実施形態において、好ましくは、実質的に食道の全体が採取され、好ましくは、食道の内腔全体が採取される。これは、本発明の方法が試料の収集を含まない場合でも、インビトロの試料に等しく適用される。
スクリーニング及びサーベイランス
本発明のスクリーニング態様は、バレット食道の検出及び/又は診断に関する。典型的には、本発明のスクリーニング実施形態において、試験される対象又は試料(単数又は複数)が得られる元である対象は、バレットについて未知の状態である。
本発明のサーベイランス態様は、腺癌を包含する異形成の検出及び/又は診断に関する。明らかに、異形成及び腺癌は病理学的に異なる症状であるが、腺癌は異形成の1つの極端な形態であると考えられ得る。以下に論じるように、本発明は、有利なことに、用いられる分子マーカーに応じて腺癌を異形成から区別するために適用することができる。しかし、全体として、本発明のサーベイランス態様の議論は、腺癌を包含する異形成の検出に関する。典型的には、本発明のサーベイランス実施形態において、試験される対象又は試料(単数又は複数)が得られる元である対象は、異形成について未知の状態であるが、バレットを有することは典型的に知られている。
主に、スクリーニング態様とサーベイランス態様との間の違いは、本発明の実施に対する実際の影響をほとんど有さない。違いは、選択されるマーカーにのみ関連する。採取の態様及び組合せの態様は、スクリーニングとサーベイランスとの間で同一のままである。実際、スクリーニングとサーベイランスとを組み合わせること、すなわち、バレットのマーカーと腺癌を包含する異形成のマーカーとについて同時に細胞試料を試験し、それによって、得られた情報の価値を増大させること、及び、さらにロバストな組み合わされた診断結果を得ることは有利であり得る。
マーカー
バレットのスクリーニング及びサーベイランスに適用され得るマーカーは、正常な食道組織において発現しないあらゆるマーカーであり、好ましくは、正常な食道表面の細胞において発現しないあらゆるマーカーである。
マーカーは、核酸に基づいた技術(例えば、RNAの検出による発現の検出)を介して、又はタンパク質に基づいた技術(例えば、所望のポリペプチドを認識する1又は2以上の抗体を用いる免疫化学。抗体は、例えば組換えタンパク質を作製しウサギ又はマウスなどの適切な宿主を免疫化することによって、所望のマーカー遺伝子に対して容易に作製することができる)によって検出され得る。アルシアンブルーなどのいくつかのマーカーは、実際のところ生体染色色素(組織化学的染色剤)であり、したがって、単純に直接的にアッセイされる。
スクリーニング態様では(すなわち、バレット食道の検出では)、好ましくは、腸上皮化生(バレット)と食道の扁平上皮細胞又は胃噴門との間を区別するマーカーが用いられる。これらのマーカーは、上皮分化のマーカーを包含する。
円柱マーカーの使用が特に好ましい。円柱マーカーを用いる技術的な利益は、これらを用いることによって円柱細胞のみが検出されることである。このことは、扁平上皮細胞(正常な又は癌性の)が円柱マーカーによって染色されないことを意味する。これは、バレット細胞及びそれから生じる異形成細胞、例えば腺癌細胞が円柱状であり、したがって円柱マーカー(単数又は複数)の使用によって選択的に同定され得るため、有利である。これは、有利なことに、シグナルを向上させ、またバックグラウンドを低減させ、さらなる区別マーカーを適用する必要性を軽減させ、それにより、この様式で円柱細胞を直接的に検出することによって手順が単純化される。
バレットと正常な食道との表面細胞で差次的に発現することが知られているあらゆる他のマーカーを採用することができる。
選択的マーカーは、胃噴門と扁平上皮細胞との生検を比較する発現マイクロアレイを用いて同定することができる。これらの細胞タイプに差次的に存在するあらゆるマーカーを、本発明において用いることができる。
サーベイランス態様では、好ましくは、発現が異形成の程度と相関するマーカーが用いられる。好ましくは、このようなマーカーは、リスクがある患者の層別化に用いられる。好ましくは、このようなマーカーは、増殖マーカー、例えばKi67タンパク質及びMcmタンパク質、増殖及びDNA損傷マーカー、例えばPCNA、サイクリン、例えばサイクリンD及び/又はサイクリンA、異常なp53、例えばp53 LOH、p53突然変異、又はp53過剰発現、例えばその免疫組織化学的検出、メチル化を包含するp16の不存在、並びに、例えばフローサイトメトリー又はイメージサイトメトリーによって測定される異数性を包含する。もう少し詳細には、成長因子(EGFなど)、成長因子受容体(EGFRなど)、及びサイトカイン(IL−4)、並びに炎症応答に関与する分子(COX−2)が、BEにおける異常な発現及びACへのその後の進行を有し、したがって本発明に従った有用なマーカーであることが示された。インビトロ及びエクスビボでの作業によって、酸及び胆汁での刺激が、DNAの損傷、MAPキナーゼ経路、及びNFκB経路、及びアポトーシスの減少を誘発することが示されており、したがって、DNAの突然変異及び損傷の検出に関与するマーカー(例えば、ATM、ATR)、アポトーシスのマーカー(p53)、並びにMAPK経路(erk、p38)のマーカー、並びにNFκBのマーカーが有用である。さらに、胆汁酸は、ニワトリ胚の食道における化生の誘発に関連するレチノイン酸経路(CYP26A1、RAR)を増大させる。多くの他の経路は、BE並びにTGFβ経路及びBMP経路などの癌の発症に関与している。
実際、多くの癌遺伝子及び腫瘍抑制遺伝子を包含する、異形成の程度に相関することが知られているあらゆるマーカーが適切である。特に、Fitzgerald RC Clin Gastroenterol Hepatol Complex diseases in gastroenterology and hepatology: GERD, Barrett's, and esophageal adenocarcinoma. 2005, 3:529-37、又はFitzgerald RC Recent Results in Cancer Res Genetics and prevention of oesophageal adenocarcinoma 2005, 166:35-46において述べられているマーカーは、本発明における使用に適している可能性がある。
最も適切な本発明に従ったマーカーを以下に論じる。
本発明者らは、本発明において用いるための、例えばカプセルスポンジで採取した細胞の分析において用いるための、バイオマーカーとしての可能性を有する遺伝子を記載する。
したがって、本発明者らは、バレット食道を検出するためのバイオマーカーを開示する。以下の表は、実験プロセスの各段階での遺伝子数の内訳を示す。プロセスが進むほど、特定の遺伝子が良好なマーカーである可能性が高い。
Figure 0005759473
PCRを受けた社内のデータセットのうち20個の遺伝子を、
− 高レベルの発現及び高い統計的有意性
− 適切な抗体の存在
に従って選択した。
特異的なマーカーを以下により詳細に論じる。
Figure 0005759473
Figure 0005759473
Figure 0005759473
Figure 0005759473
Figure 0005759473
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最も適切には、上記で示された全てのマーカーが用いられ得る(例えば、表3の161個、さらに表2の11個、さらに表1の3個)。これは、統計的有意性を最大にし、結果におけるあらゆる潜在的なアーチファクトを排除するという利点を有する。しかし、この量のマーカーを評価することは実行不可能となり得るか、又は、実際には多くの適用では不必要であり得る。したがって、適切には、最大11個のマーカーがアッセイされる。
明らかに、アッセイされるマーカーの数は、分析のために技師が選択するフォーマット又は態様に応じる。初期治療の環境では、簡潔さ及び/又は専門的な設備の使用を避けることに重点が置かれ、そのため、マーカーの数は、このような環境では、例えば表1の3つ以下のマーカーに、最少化され得る。
核酸アレイなどのアレイがマーカーの分析に用いられる場合、単一のアレイ又はチップ上の複数のマーカーを分析することが非常に単純である。したがって、これらの分析態様では、50、100、150、161、又はそれを超える、より多くのマーカーが用いられ得る。
Multiplex PCRを、マーカーのアッセイに用いることができる。この実施形態において、適切には、最大20個のマーカーが同一の手順で分析され得る。
最も適切には、用いられるマーカーは、表1で示されるマーカーの1又は2以上であり、より適切には、表1で示されるマーカーの2以上であり、最も適切には、表1で示されるマーカーのそれぞれである。
最も適切には、トレフォイル因子3(TFF3,Trefoil factor 3)が、本発明において用いられるマーカーである。TFF3及びその使用は、国際公開第2005/013802号パンフレットにおいて記載されている。
マーカーのアッセイ/検出
マーカーのアッセイは、前記マーカーの存在又は非存在を決定することを意味する。好ましくは、アッセイは、マーカーの免疫学的染色又は視覚化を意味する。
マーカーの発現(マーカー遺伝子の発現)は、当業者に知られているあらゆる適切な手段によって検出することができる。発現は、核酸レベル又はタンパク質レベルで検出することができる。発現は、質量分析と、特定のタンパク質部分への質量読出しの割当てとによるものであり得る。核酸レベルでは、検出は好ましくは、mRNAレベルのモニタリングによる。好ましくは、発現は、タンパク質レベルで検出される。好ましくは、マーカー遺伝子の発現は、マーカータンパク質の発現を言う。好ましくは、マーカータンパク質の発現は、マーカータンパク質の直接的又は間接的な検出によって決定される。好ましくは、このようなタンパク質は、免疫化学的手段によって検出される。好ましくは、マーカータンパク質は、そのタンパク質と反応し得る抗体、及び前記抗体のその後の視覚化によって検出される。好ましくは、抗体は、ポリクローナル抗体又はモノクローナル抗体である。好ましくは、抗体がポリクローナル抗体である場合、それは免疫精製されたポリクローナル抗体である。好ましくは、抗体はモノクローナル抗体である。シグナルを増幅し、検出を容易にするために、二次抗体、及びさらに三次抗体又はさらなる抗体の使用が、有利に採用され得る。好ましくは、マーカータンパク質(単数又は複数)は、マーカータンパク質(単数又は複数)に直接的又は間接的に結合する免疫蛍光手段などの、免疫組織化学的手段の使用によって視覚化される。好ましくは、検出は、マーカーに対する抗体による。
他の適切なアッセイは、ELISA、fishすなわち蛍光in−situハイブリダイゼーション、及びFACSすなわち細胞分取蛍光分析を包含する。
試料
試料は、好ましくは、本明細書において記載される採取手順によって得られる個別の細胞の集団を含むことを理解されたい。したがって、マーカーの検出は、好ましくは、前記細胞集団内の少なくとも1つの細胞におけるマーカーの検出を言う。試料中のあらゆる細胞における適切なマーカーの検出は、バレット又はバレット関連性異形成の指標である。試料の細胞集団のマーカーを示すいかなる細胞も非存在であることは、バレット又はバレット関連性異形成の不存在の指標である。マーカーの発現を示す細胞の割合は、あまり重要ではない。マーカーの発現を示す細胞の割合は、通常は診断に寄与するものではない。本発明は、採取された細胞集団におけるマーカーを示すあらゆる細胞(単数又は複数)の検出、又はマーカーを示すあらゆる細胞の明らかな非存在に基づく。いくつかの実施形態において、技師の要求に応じた任意のステップとして、細胞タイプの相対的な割合又は増殖マーカーを示す細胞の割合を決定することは有利であり得る。しかし、本発明のほとんどの実施形態において、結果は陽性又は陰性として表され、細胞の相対的な割合は通常は考慮されない。
キット
本発明のキットは、本発明の方法を行うために設計される。したがって、本発明の方法に必要な要素の記載は、前記方法の実施に必要な要素を好ましくは含有する、本発明のキットの内容物に等しく適用される。特に、好ましくは、キットは、用いられる1又は2以上のマーカーを検出するための試薬を含有する。
好ましくは、本発明のキットはまた、食道において用いるための局所麻酔を含有する。好ましくは、これは、スプレー又はトローチの形態であり得、好ましくはスプレーの形態であり得る。
好ましくは、本発明のキットはまた、対象から一度引き抜かれたデバイスを保持するための容器を含有する。好ましくは、この容器は水密である。好ましくは、容器は保存液を含有する。好ましくは、容器は、採取された細胞のスライドを作製するための、市販されているシンプレパレーション液などの、液状化検体細胞診液を含有する。好ましくは、シンプレパレーション液は、保存料を含む。
好ましくは、飲込み可能なデバイスは、飲込みを助けるために潤滑されており、好ましくは、引抜き手段もまた潤滑されている。したがって、好ましくは、キットは潤滑剤を含む。
好ましくは、キットは、デバイスの飲込みを助けるための飲用溶液を含む。好ましくは、前記溶液は、デバイスの味を隠すため、又はデバイスの口当たりをさらに良くするために、風味付けされている。好ましくは、前記溶液は、例えば糖又はペクチン又は粘度若しくは濃さなどのレオロジー特徴をもたらす他の作用物質を添加することによって、濃縮される。この利点は、溶液の粘性又は密度が高いほど、飲込みの間にデバイスが食道を通過することを助ける点でさらに効果的であることである。
キットの重量/又は容量を減らすために、好ましくは、供給される溶液(単数又は複数)は、使用する前に例えば水を加えることによって技師がそれを再構成できるような、粉末形態で提供される。好ましくは、キットは、再構成のための容器を含む。好ましくは、前記容器は、水などの液の正確な量の測定を容易にするために、目盛付きである。
好ましくは、飲込み可能なデバイスは、動物生成物(単数又は複数)を含まない。
好ましくは、キットは、デバイスの導入及び/又は引抜きの間のあらゆる吐き気を抑制するために、例えばトローチ、溶液、又は粉末形態の制吐剤を含む。
好ましくは、キットは、酸中和化合物(単数又は複数)などの、又は胃における酸の生産/分泌を阻害するための薬学的制酸剤などの、制酸剤を含み得る。有利なことに、これは、デバイスの引抜きの際に胃から食道に上がってくる酸の灼熱感を阻害するために用いることができる。さらに、これは、前記デバイスで得られた細胞試料の保存において有利であり得る。
好ましくは、保存液は制酸剤を含有し、且つ/又は、得られた細胞試料の保存のために所望のpHに緩衝されている。
1つの実施形態において、キットは好ましくは、局所麻酔スプレー、カプセルスポンジ、準備液(例えば、ThinPrep(商標)PreservCyt(商標)Solution(商標))を含有するポット、ポットのラベル、及び採取を管理する医療専門家のための指示リーフレットを含む。
好ましくは、キットはさらに、(対象からカプセルを取り出す看護師などの医療専門家ための)手袋を含む。
好ましくは、キットはさらに、引抜き手段(例えば、紐)を切断するためのはさみを含む。
好ましくは、キットはさらに、(対象が例えば水などの液を飲むための)プラスチックカップを含む。
好ましくは、キットはさらに、対象/患者についての情報リーフレットを含む。
別の実施形態において、本発明は、ディップスティックフォーマットのキットなどの、自己試験キットに関するものであり、ここで、前記スティックは、本発明に従ったマーカーを検出するための試薬を含み、使用に際し、採取された細胞材料のプールにスティックを浸すと、本発明に従ったマーカーの視覚化された読出しが得られ、それによって、本明細書において説明される診断に役立ち得る情報が提供される。
デバイスは、引抜き手段を含む。好ましくは、これは弦又は紐に基づいた手段である。好ましくは、引抜き手段は、デバイスがいつ胃の内部にあるか、又はいつ胃の内部にある可能性が高いかを技師が推定できるように、目盛付きである。さらに、目盛は、有利なことに、デバイスの引抜きのモニタリングを可能にし、引抜き速度の標準化及び試料収集の最適化を可能にする。
好ましくは、引抜き手段は、飲込み可能な研磨性材料から遠位の端に、飲込み不可能な要素を含む。これは、有利なことに、デバイス全体の引抜きを阻害するか又は阻む、デバイス全体の思いがけない飲込みを防ぐ。好ましくは、この飲込み不可能な要素は、デバイス全体を飲み込ませて消化管を通過させる方が安全であり得る緊急の場合には、脱離可能である。
キットのさらなる特徴
いくつかの実施形態において、異なる環境において異なる要素を提供するための多部分キットがある可能性がある。上記の議論は、初期治療用途、例えば対象における最初の検出のためのスクリーニングにおける初期治療用途である、本発明のキットの好ましい態様に焦点を置いている。しかし、当業者には、食道表面の試料が、対象(単数又は複数)が採取される最初の初期治療環境とは異なる場所で分析され得ることが明らかであろう。例えば、細胞(単数又は複数)は、試料が収集された初期治療環境とは離れた実験室で分析され得る。この実施形態において、本発明が、初期治療の構成要素と読出しの構成要素(又は実験室用の構成要素)とを有する多部分キット(単数又は複数)に関連し得ること、又は、本発明が、キットの読出し/実験室用の構成要素そのものにさらに関連し得ることは明らかである。この実施例において、キットの読出し(又は実験室用)の構成要素は、以下の要素の1又は2以上を含み得る:
− 非婦人科系の顕微鏡スライド及び/又は非婦人科系のフィルターなどの消耗品。
− ThinPrep(商標)2000プロセッサーなどの設備。
− 免疫組織化学を用いるバレット食道の検出のための、異常な病理の検出。例えば、試料がDakoCyomation Ltd社 ChemMate(商標)系を用いて染色される場合、自動免疫染色のための系。
キットはさらに、Dako Autostainer試薬バイアル、ChemMate(商標)検出キット、ChemMate(商標)ペルオキシダーゼブロック溶液、ChemMate(商標)抗体希釈剤、Mcm2抗体、ヤギ血清、ウシ血清アルブミン、ヘマトキシリン、及び/又はカバースリップなどの検出消耗品の1又は2以上を含み得る。
キットはさらに、Dako autostainerスライドプロセッサー(S3400 Dako autostainer)などの設備を含み得る。
試料の分析を容易にするために、キットは、10倍、20倍、及び/又は40倍の対物レンズを有する顕微鏡(自動顕微鏡など)、例えばOlympus BX41などの、視覚化手段を含み得る。
さらなる利点/適用
表面の採取で組織のアーキテクチャーが失われると、細胞学者はもはや、扁平上皮、円柱、バレットなどの細胞タイプを識別することができない。さらに、リンパ球などの炎症性細胞の観察は、それらの観察からは位置情報が得られないため、もはや診断に寄与しない。しかし、有利なことに、本発明は、組織学的情報が失われていても細胞タイプを同定するためにバイオマーカーを採用することによって、この問題を解決する。
スライド上での分布によって細胞をアッセイすることが好ましいが、ELISA又はFACS又はFISHなどの異なるフォーマットでアッセイを行うことは有利であり得る。好ましくは、細胞は、カプセルスポンジ又はその洗浄液から直接的に、これらのフォーマット(単数又は複数)の1又は2以上でアッセイすることができ、スライドフォーマットでの分析の必要性を有利に避ける。スライドフォーマットでの分析が必要であれば、好ましくは、細胞は、同数の細胞について作製されるスライドが少なくなるようにスライド上で濃縮され、それによってコストが削減される。1つの実施形態において、好ましくは、カプセルスポンジの細胞が収集され、そのタンパク質が抽出され、マーカー(単数又は複数)について試験され、それによって、細胞全体を染色する必要が少なくなる。
有利なことに、好ましいカプセルスポンジ採取デバイス上の孔サイズは、採取される細胞の数を調節するために変化し得る。例えば、孔サイズを低減させることによって、細胞の数(つまり、必要なスライドの数)が有利に低減し得る。
非常に好ましい実施形態において、マーカーは、リスクの高いバレットを検出するように選択される。これは、1つのステップでバレットが検出されリスクが高いと格付けされるため、腺癌を包含する将来的な異形成を検出するための、バレットを有する患者のサーベイランス、すなわちリモニタリングが低減されるか又は不必要となり得、そのため、過剰なサーベイランスを伴うことなく、且つサーベイランスの間に患者が検出前にさらなる危険な病変を発症するというリスクを伴うことなく、その後の治療が迅速に指示され得るという、さらなる利点を有する。
偽陰性が非常に稀であることは、本発明の利点である。いくつかの偽陽性、例えば、果実の種子核などの研磨性の食品を飲み込むことにより受ける傷を閉じることなどの、天然に増殖する細胞の検出が生じ得る。しかし、本発明の試験及びキットから得られる陰性の結果は非常に信頼性があり、そのため、患者は、不必要な追跡手順を受けずに済み、且つ、陰性の結果が得られる初期の段階で、確実な安心を得ることができる。
本発明の方法及びキットは単純で低コストであるため、サービス提供者と同一の正味コストで、格段に広いスクリーニングプログラムを行うことができる。
好ましくは、本発明の試験は、3年の間隔で所与の対象に実行される。
本発明の別の利点は、異形成の最初の兆候が非常に小さい可能性があり、視覚的検査又は内視鏡的生検採取によって見落とされ得るが、本発明に従うと検出されることである。同様に、高度な異形成を有する対象の40%では既に癌が存在している。本発明は、有利なことに、これらの患者の良好な検出/診断を可能にする。
スポンジ材料を研磨性材料として用いることは、その好ましいメッシュ構造に起因して、細胞性表面上での収集に限定されるのではなく、その構造全体を通して細胞を収集し得るという利点を有する。これは、収量が増大するという利点を有する。
さらなる適用
適切には、本発明のデバイスは、扁平上皮癌の診断又は予後診断に役立つような扁平上皮細胞の採取に適用され得る。この適用は、バレット食道、異形成、又は腺癌の診断又は予後診断を助けるための、食道の細胞、例えばバレット食道の細胞の採取であり得るか、又は前記採取とは分離された適用であり得る。
したがって、本明細書において記載されるデバイスには、扁平上皮細胞癌における適用があり、適切には、用いられるバイオマーカーは、本発明のこの適用に従って選択される。扁平上皮癌の診断又は予後診断を助けるために、適切には、用いられるマーカーは、細胞増殖のマーカーである。扁平上皮癌の適用では、Mcm2が最も適切なバイオマーカーである。
以下の図面を参照しながら、以下に、本発明を例としてのみ記載する。
研磨性材料の表面下に紐を有する、デバイスの構造を示す図である。 研磨性材料の表面下に紐を有する、デバイスの構造を示す図である。 本発明の典型的なデバイスの写真を示す図である。
[実施例]
デバイスの構造
典型的なデバイスは、以下の特徴又は構成要素を有する。
− 研磨性材料:スポンジ(組成:網状のポリウレタン、密度:10ppi、形状:球状、直径:3cm、提供元:Foam Conversion Ltd社、Kempston、Bedforshire、UK)
− 回収手段:紐(参照:White Force Fiber Code F500-W、サイズ:No 2、提供元:Teleflex Medical社、USA)
− 可溶性カプセル(参照:ゼラチンカプセル、サイズ:00、提供元:Capsuline Inc.社、USA)
− 飲込み不可能な要素:紐の緩んでいる方の端を維持するボール紙(提供元:Medical Wire & Equipment Ltd社、UK)
デバイスは、包装されていてもよい。
− 包装(組成:密封されたポリエチレンバッグ、提供元:Medical Wire & Equipment Ltd社、UK)
デバイスは、デバイスを清浄するが滅菌はしないために必要なレベルである17kGyの最小線量で放射線照射され得る。デバイスは、滅菌線量の放射線を照射されてもよい。
カプセルスポンジを通過してその外側にある糸を結ぶために用いられるノット:
図1に示されるように、表面の直下でスポンジ内に小さなループを形成するような様式で、糸の自由端は開いたスポンジ内を通過する。
糸の自由端が外側に出され、2つのオーバハンドノット(ヌース)を交互に用いて(ダブルオーバーハンドノット)ループが形成される。
これは基本的に2つのオーバーハンドノットであり、2つ目のオーバーハンドノットはストップノットとして作用することに注意されたい。
図2のように、糸の他方の自由端はこのループを通過し、きつく引っ張られる。
少なくとも1cmの長さが、ノットの後ろにある自由な糸に残っている。
紐は、スポンジ表面の下を通る。紐は、スポンジ球体の中心深くを通過してもよい。
紐の短い方の緩んだ端は、少なくとも1センチメートルの長さである。
紐の長い方の緩んだ端は巻かれ、ボール紙の平らな片(5センチメートルの長さ、及び3センチメートルの幅)を含む飲込み不可能な要素に付着させられる。
ノットを包含する80センチメートルの紐が、各スポンジキットに認められる。
組み立てられたデバイスを、次に、可溶性カプセル内にカプセル化する。
さらなる特性及び特徴
本発明のデバイスは、それらの性能及び特性を確認するために試験することができる。
デバイスは、以下のように試験することができる:
− 端からカプセルの外表面までの紐の長さを測定する − これは、最小60センチメートルであるべきである。
− カプセルの外側のあらゆる損傷を探す − いかなる損傷も修復されるべきである。
− カプセルが溶解するためにかかった時間、及びスポンジが30℃の湯内で開くためにかかった時間を計算する − これは、最大5分間であるべきである。
− スポンジ内部のループのサイズを測定する。
− ループを確認する − ループは、スポンジ表面の直下にあるべきである。
− ノットの後ろにある紐の自由端を測定する − これは、最小1センチメートルの長さであるべきである。
− ノットが本明細書において説明される仕様と一致することを確認する。
− 5分後にカプセルが溶解したら、スポンジの直径を測定する − これは、3センチメートルであるべきである。
− スポンジが引き裂かれる前又は糸がスポンジから解かれる前に紐が保持し得る重量を測定する − 紐は、最小2.4kgを保持するべきである。
比較データ
本発明に従ったデバイスを上記のように試験した。本発明のデバイスの技術的利点を実証するために、既知の(旧型の)デバイスを並行して試験した。
本発明に従ったデバイスの典型的な特徴は、以下のものを包含する:
スポンジ:
形状 − 円形
直径 − 3cm
カプセル:
均一の形状及びサイズ
いかなる破損も尖った端も有していない
30℃の水に5分以内に溶解する
回収手段:

白色の糸
紐の最小の長さ − 60cm
表面が滑らか
スポンジ内部のループ − 表面直下でループしているべきである
ノットの後ろにある紐の自由端 − 最小1cm
ノット − ダブルヒッチノットであり、所与の仕様に一致する
破損耐性 − 2.4kgの最小要件
飲込みを防ぐために、ボール紙などの飲込み不可能な要素に繋がれた紐
Figure 0005759473
Figure 0005759473
概説:
したがって、旧型の(既知の)デバイスは、いくつかの点で劣っていることが確認され得る。本発明のデバイスの有利な性能は、明らかに理解され得る。
Figure 0005759473
さらに、インビボでの試験では、対象において定期的に紛失している既知の旧型のデバイスと比較して、対象におけるデバイスの紛失がなかったことに注意されたい。
上記の明細書において述べられる全ての刊行物は、参照することによって本明細書に組み込まれる。本発明の記載された態様及び実施形態の様々な変更及び変型は、本発明の範囲から逸脱することなく、当業者に明らかであろう。本発明は具体的な好ましい実施形態に関連して記載されているが、特許請求の範囲に記載された本発明がこのような具体的な実施形態に不当に限定されるべきではないことを理解されたい。実際、当業者に明らかな、本発明を実施するための記載された態様の様々な変更は、以下の特許請求の範囲の範囲内にあることが意図される。

Claims (13)

  1. 食道表面から細胞を収集し得る研磨性材料
    紐を含む回収手段
    前記研磨性材料に通して前記紐をループさせることにより形成される付着ループ;及び
    食道から回収する間に前記付着ループが、前記付着ループに取り囲まれた前記研磨性材料の直径を、圧縮及び低減することを阻害するように構成されたヒッチノット
    を含むことを特徴とする飲込み可能な細胞採取デバイス。
  2. ヒッチノットがダブルオーバーハンドノットである、請求項1に記載のデバイス。
  3. 研磨性材料が圧縮性である、請求項1又は2に記載のデバイス。
  4. 研磨性材料が網状のポリウレタンを含む、請求項1〜3のいずれかに記載のデバイス。
  5. 紐が、研磨性材料の表面の下に配置された紐のループを介して前記研磨性材料に付着しており、前記ループが、ヒッチノットによって閉じられている、請求項1〜4のいずれかに記載のデバイス。
  6. 研磨性材料が圧縮されており、前記研磨性材料が、可溶性カプセルによって、圧縮された状態に維持されている、請求項1〜5のいずれかに記載のデバイス。
  7. 可溶性カプセルがゼラチンカプセルを含む、請求項6に記載のデバイス。
  8. カプセルが溶解可能であり、圧縮性の研磨性材料が、30℃の水に浸すと、5分以内に、その圧縮されていないサイズに戻ることができる、請求項7に記載のデバイス。
  9. 飲込み可能な研磨性材料から遠位の端に、飲込み不可能な要素を含む、請求項1〜8のいずれかに記載のデバイス。
  10. 請求項1〜9のいずれかに記載のデバイスと、細胞マーカーの検出において用いる試薬とを含むキット。
  11. マーカーが表1に示される群から選択される、請求項10に記載のキット。
  12. マーカーが表2に示される群から選択される、請求項10に記載のキット。
  13. マーカーが表3に示される群から選択される、請求項10に記載のキット。
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