JP5757377B2 - 便器の悪臭吸引装置 - Google Patents

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Description

本発明はトイレ用便器の悪臭吸引装置−特に、悪臭の逆流を防ぐ逆止弁を持つ悪臭吸引装置に関するものである。
本装置は、主に家庭用の固定式のトイレ向けに開発されたもので、この明細書の記述もこの点にある。しかし、この発明は当該用途に限定されるものでなく、他の様々な−例えば、船、移動式建築物、キャンピングカー(canpervan)、RV車、及び移動式トイレ等にも応用できる。
壁に装着された排気扇や天井を通して、トイレルームからガス排出する方法が知られている。しかし、このタイプの排気システムには、排気扇に向かうように、便器からの“悪臭”がトイレルームに入り込んでしまうようなデメリットがある。従って、(前の利用者に)引き続いてトイレを使う際には、思わぬ悪臭に遭遇してしまうことがある。トイレが住居や台所と隣接している時には、この状況は実に腹立たしいものである。
ガスを直接トイレ内部から出す換気装置が知られている。そのような装置は、一般に、排気装置と結合して、便器内部とガスが吸引できる位置に吸気口を持つ。この排気装置は、トイレルームから離れた位置にある排気口と配管を通して結びついている。次のトイレの利用者が、あるいは、トイレルームの近くにいる誰かが悪臭で不快な思いをしないように、悪臭を直接取り除くためである。
悪臭の吸引装置は、通常、ダクトを通して建物の外に排出する。ダクトは壁の内部に(石造されるか壁の内部に埋め込まれたパーティションを使い)隠すようにして据え付けられるのが普通である。しかし、そのような構成は非常に難しく、特に、ダクトを適当な排出位置に向け施工することは(建築するも改修するも)非常に費用がかかるため、唯一、バスルームには使える程度である。さらには、多くの有名なシステムに使われている240ボルト交流モータ扇では、十分な能力を得ることが難しいこともある。
これらの問題を軽減するためには、水洗トイレの水流によって、下水管に直接悪臭を導くことである(例えば、ウォータートラップ)。しかし、管轄区域ごとに、その配管条例規則に合わせるには、このようなシステムでは(排気装置と下水管の間に)承認済の“逆止弁”を備える必要がある。
この発明の目的は、特に(停電なので)電源が止まった場合でも、下水管から便器への悪臭の逆流を防ぐため、二重安定装置(fail safe)と逆止弁(one- way valve)を備えた、簡単かつ高価でない、悪臭吸引装置を提供することにある。
本発明の第一の様相(側面)は、便器向け悪臭吸引装置を提供することにある。この悪臭吸引装置は、
・便器の水位より上部に溜まる悪臭を吸引するため、便器内部に吸気口(inlet)を備える。
・上記吸気口と配管で接続されている排口は下水管にガスを放出できる。
・吸気口と排気口との間に備えられた“逆止弁”は、バルブメンバとバルブシートよりなる。バルブメンバは、重力によって、通常は吸気口と排気口とのガスの往来を遮断する閉位置に置かれ、バルブシートと係合することで栓がされている。また、十分に気密性のある筺体が吸気口と排気口の中間に置かれ、該筺体には排気手段とバルブメンバを備えたもので、該バルブメンバが軸方向に(開位置と閉位置との間を)滑るガイドポストを持つものである。
・排気手段によってバルブメンバに垂直に圧力差が生じる場合、バルブシートからバルブメンバの係合が外れ、その結果ガスが流れる。
バルブメンバは重力によって閉位置に偏向して置かれているので、排気手段による流圧が生じない状態(例えば、電源が排気手段に供給されなくなった場合等)では、それ自体の重さで、バルブシートと係合して栓がされている状態になる。
排気手段は羽根車扇(impellerfan)が適している。より言えば、吸気口からのガスは羽根車扇の中心を通って吸引されることが好ましい。
また、十分に気密性のある筺体が吸気口と排気口の中間に置かれ、筺体には排気手段とバルブメンバを備え、該バルブメンバが(軸方向に)スライドするような円筒を備えた筺体であってもよい。理想的な形としては、排気口は円筒の横から延伸することが好ましい。
該バルブメンバには円盤が適している。該排気手段と該バルブシートの間にプレナム(plenum)を配置することが好ましい。
他の例として、さらに、逆止弁の上流区域と下流区域を分割する分割機構を備えるものもある。理想形としては、分割機構の円形の開口リムとして定義された該バルブシートを備える。さらに好ましくは(軸方向に)円盤の中央を通るガイドポストを持つ。該バルブメンバは椀状(bowl shaped)が良く、バルブシートと係合して、表面が封止に適した凸状(convex)であることが好ましい。さらに、バルブメンバは、開閉位置との間を動く際(バルブメンバを導くガイドポストを滑るように)係合できるように、円筒形のガイドスリーブ(軸鞘:sleeve)を備える。より好ましくは、該筺体は羽根車扇の副覆(sub-casing)を持つ。この場合、プレナムは該副覆と逆止弁の間が適している。
該筺体はトイレの水洗タンク中に据え付けされるのが好ましい。該吸気口は該羽根車扇が取り出すガスが通る筺体の開口部として定義されることが好ましい。羽根車の作用は、トイレのオーバーフローパイプを通り、筺体の開口部を通り、下水管に流すための排気口を通って、便器からカスを抜き出す、負の圧力を生成することにある。
該排手段は電気モータによって作動させる。これには12ボルト直流モータが適している。
吸気口導管は吸気口から便器へと流体を通すべく(柔軟性を持って)結合している。排気口導管は排口から下水管へと同様に結合している。この例では、吸気口導管、あるいは、排気口導管は柔軟性を有している。
排気手段においては、ガス流速は約2L/s以上、より好ましくは約3L/s以上を生成する。理想的には、約3.3L/s以上が良いだろう。
第二の様相(側面)は、悪臭吸引装置の“逆止弁”についてである。該逆止弁は、
・吸気口
・排気口
・バルブシート(台座)
・バルブメンバ(円盤)
を備える。
該吸気口と該排気口との間に備えられた逆止弁は、該バルブシートと、(重力によって通常は閉位置にあって)吸気口と排気口の気体の移動を遮断するため、該バルブシートに係合して栓を形成するバルブメンバよりなる。排気手段によって流圧が生じた場合、該バルブシートから該バルブメンバの係合が解除され、その結果、ガスが下水管に流れる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照しながら具体的に説明する。
便器2と貯水タンク4を持つトイレのための悪臭吸引装置1の第一の実施例を図1〜4に示す。悪臭吸引装置1は吸気口3と排気口5を備える。該吸気口3は、該便器2内部で水面上部に溜まっているガスを吸引する。該排気口5は該吸気口3と配管で連結されている。また、該排気口5は該下水管6にガスを放出する。
排気手段−羽根車7の形のもの(以下、羽根車扇)−は、該便器2内のガスを該吸気口3から該排気口5に吸引するため、該吸気口3と該排気口5の間に配置する。
該下水管6から該便器2に悪臭の逆流を防ぐために、逆止弁8を該吸気口3と該排気口5の中間に配置する。該逆止弁8は、バルブメンバ(円盤)9とバルブシート(台座)10よりなる。該バルブメンバ(円盤)9は、通常は(何も力が働かない状態では)重力によって閉位置にあり、該バルブシート(台座)10に該バルブメンバ(円盤)9が係合して栓を形成することで、該吸気口3と該排気口5の流体の移動を遮断している。羽根車扇7によって流圧が生じると該バルブシート(台座)10から該バルブメンバ9の係合が解除され、それ故に、ガスが下水管に流れる。
十分に密封された筺体11は該吸気口3と該排気口5の間に配置される。該筺体11は貯水タンク4の中に据え付けられる。この中に該羽根車扇7や該バルブメンバ(円盤)9が配置される。さらに、該筺体11は、該バルブメンバ(円盤)9を(軸方向に)スライドして可動させるための円筒12を備える。該排気口5は、該円筒12の横から延伸している。プレナム13は、該羽根車扇7と該バルブシート(台座)10の間に配置する。
吸気口導管−オーバーフローパイプ14の形のもの−は、該吸気口3から該便器2に、貯水タンク4を通して、流体を通すべく(fluidly)連結されている。柔軟性のある(flexible)排気口導管15は該排気口5から該下水管6に流体を通すべく連結されている。
羽根車扇7は(図示はしていないが)12Vモータで作動する。この利点は、設置に電気工事の有資格者が不要なことである。該モータも該貯水タンク4内に据え付けられる。また、該モータは蓄電池か太陽電池でも動作できる。さらに、ユーザによるマニュアル操作、あるいは接近センサを用いた自動操作によって、連続運転可能である。該羽根車扇は、約 3.3 L/s の流速を生成できる。
使用中−該羽根車扇7が動作している時−該貯水タンク4内には負圧が生成される。この負圧によって、該便器2から、該オーバーフローパイプ14と該貯水タンク4を通り、該貯水タンク4から該吸気口3へ、該羽根車扇の回転の中心を通って、ガスを吸引する。このポイントから、該羽根車扇7によって生成された圧力は、該プレナム13を通してガスを押し出し、該バルブシート(台座)10との係合を外すように、該バルブメンバ(円盤)9を押し上げる。ガスは該排気口5と該排気口導管15を通って該下水管6に排出される。
該バルブメンバ(円盤)9は重力によって閉位置に偏向して置かれているので、モータへの電源供給が停止した場合や、羽根車扇が故障した場合でも、それ自体の重さで、バルブシート(台座)10と係合して、栓がされている状態になる。これは、電源供給が停止した場合であっても、該下水管からの悪臭が該悪臭吸装置1を通して該便器2に逆流しないことを保障する、二重安定機構を提供するものである。さらに、「該バルブメンバ(円盤)9を閉位置に偏向させる」という機械的な手段がなくとも、よく知られた吸引装置の逆止弁よりは、該逆止弁8は故障や(例えば、酸化や摩耗が原因の)動作停止しない傾向がある。この逆止弁8とバルブメンバ9の配置により、簡単かつ(既存のものと比べ)高価でない悪臭吸引装置1が実現できる。この装置は、該下水管に排出でき、かつ、既存のあるいは新しいトイレに簡単に据え付けられる。
便器2と貯水タンク4を持つトイレのための悪臭吸引装置の第二の実施例を図5〜8に示す。悪臭吸引装置50は吸気口53と排気口55を備える。該吸気口53は、該便器2内部で水面上部に溜まっているガスを吸引する。該排気口55は吸気口53と管で連結されている。該排気口55は、また、該下水管6にガスを放出する。
排気手段−(図示はしていないが)羽根車の形のもの−は、該便器2内のガスを該吸気口53から該排気口55に吸引するため、該吸気口53と該排気口55の間に配置する。
該下水管6から該便器2への悪臭の逆流を防ぐために、逆止弁58を該吸気口53と該排気口55の間に配置する。該逆止弁58は、該バルブメンバ(椀状)59と該バルブシート(台座)60よりなる。該バルブメンバ(椀状)59は(通常は)重力によって閉位置に偏向させてあり、該バルブシート(台座)60に該バルブメンバ(椀状)59が係合して栓を形成することで、該吸気口53と該排気口55の流体移動を遮断している。(図示していないが)羽根車扇によって流圧が生じると該バルブシート(台座)60から該バルブメンバ59の係合が解除され、それ故に、ガスが下水管に流れる。
十分に密封された筺体61は該吸気口53と該排気口55の間に配置される。該筺体61は該貯水タンク4の中に据え付けられる。この中に(図示されていない)羽根車扇や該バルブメンバ(椀状)59が配置される。該筺体61は、(図示されていないが)羽根車扇の副覆(sub-casing)63や、該副覆(sub-casing)63と該逆止弁58の間に配置されるプレナム65を備える。
さらに、該筺体61は、該バルブメンバ(椀状)59が軸方向に(図7での)閉位置と(図8での)開位置との間を滑るように、ガイドポストを備える。
分割機構69は、該逆止弁の上流区域と下流区域を分割するように、筺体61に垂直となるよう設置される。該バルブシート(台座)60は、該分割機構69の円形開口71のリムとして定義される。ガイドポスト67は、軸方向に、円形の開口71の中央を通って延伸する。該バルブメンバ(椀状)59は、開位置と閉位置の間を動く際に、該バルブメンバ(椀状)59を導くガイドポストを滑るようにして(バルブメンバとバルブシートが)係合できるようにするため、円筒形のガイドスリーブ(軸鞘:sleeve)を備える。
吸気口導管−オーバーフローパイプ14の形のもの−は、該吸気口53から該便器2に、該貯水タンク4を通して、流体を通すべく(fluidly)連結されている。柔軟性のある(flexible)排気口導管15は該排気口55から該下水管6に流体を通すべく(fluidly)連結されている。
羽根車扇は(図示はしていないが)実施例1の羽根車扇7と同じ特徴のものである。
使用中、(図示はしていない)羽根車扇が動作している時、該貯水タンク4内には負圧が生成される。この負圧によって、該便器2から、オーバーフローパイプ14と該貯水タンク4を通り、該貯水タンク4から該吸気口53へ、羽根車扇の回転の中心を通って、ガスを吸引する。このポイントから、(図示はしていない)羽根車扇によって生成された圧力は、プレナム65を通してガスを押し出して、該バルブシート(台座)60との係合を外すように該バルブメンバ(椀状)59を押し上げる。ガスは該排気口55と(図示はしていない)該排気口導管を通って(図示はしていない)該下水管に排出される。悪臭吸引装置50内における一連の空気の流れを“矢印A”によって示す。
該バルブメンバ(椀状)59は重力によって閉位置に偏向して置かれるので、モータへの電源供給が停止した場合や、(図示はしていない)羽根車扇が故障した場合でも、それ自体の重さで、該バルブシート(台座)60と係合して栓がされている状態になる。これは、電源供給が停止した場合であっても、下水管からの悪臭が該悪臭吸装置1を通して便器2に逆流しないことを保障する、二重安定機構を提供するものである。さらに、該バルブメンバ(椀状)59が閉位置に偏向させるという機械的な手段がなくとも、よく知られた吸引装置の逆止弁より、該逆止弁58は故障や(例えば、酸化や摩耗が原因の)動作停止しない傾向がある。この逆止弁58とバルブメンバ59の配置により、簡単かつ(既存のものと比べて)高価でない該悪臭吸引装置50が実現できる。この装置は、該下水管に排出でき、かつ、既存あるいは新しいトイレに簡単に据え付けられる。
便器2と貯水タンク4を持つトイレのための悪臭吸引装置50の第三の実施例を図9〜10に示す。第三の実施例は、第二の実施例と構造・機能が類似していることもあって、特徴の一致する(実施例二の)数符号は使用する。しかし、第三の実施例は、コンパクトなデザインに一層なっている。そして、さらに、実施例2と比較して、より簡素化された筺体61内におけるガスフローパス(例えば、矢印Aで示したようなガスの流れ)を実現している。付け加えれば、第三の実施例では、バルブメンバ(椀状)59とバルブシート(台座)60の間に(より気密性を高めるために)挿入する溝付封止部材80を具備している。
悪臭吸引装置1、50の優れた点は、逆止弁8、58が“エアーアドミッタンスバルブ(AAV)”として機能することである。これは、トイレを流して(flushing)いる際のサイフォン(siphonage)を防ぐために、該逆止弁8、58の上流で負圧が生成された場合、空気が該下水管6に入ることを許容する構造となる。この悪臭吸引装置1、50の優れた点は、据え付けることが高価で難しい、外付の下水管が不要であるという点にある。しかも、従来のAAVとは異なり、該悪臭吸引装置1、50はトイレの貯水タンク内に据え付けられる。それゆえに、限定された空間であるトイレの利用を容易にし、よく知られた多くのAAVでは必要となる特別な筺体に対する要求を軽減する。
本発明の悪臭吸引装置の第一の実施例の遠近図 図1の悪臭吸引装置の主要部の拡大・分解図 図1の悪臭吸引装置をトイレの装着した場合の正面方向の遠近図 図1の悪臭吸引装置をトイレの装着した場合の脊面方向の遠近図 本発明の悪臭吸引装置の第二の実施例の遠近図 図5の悪臭吸引装置の主要部の分解図 図5の悪臭吸引装置の一方向バルブが閉位置にある場合の側面図 図5の悪臭吸引装置の一方向バルブが開位置にある場合の側面図 本発明の悪臭吸引装置の第三の実施例の分解図 図9の悪臭吸引装置の一方向バルブが閉位置にある場合の側面図

Claims (37)

  1. トイレ用便器の悪臭吸引装置であって、
    便器の水位より上部に溜まる悪臭を吸引するため、該便器内部に吸気口(inlet)と、
    該吸気口と配管で接続され、下水管にガスを放出できる排口(outlet)と、
    該便器内のガスを該吸気口から吸って該排気口から出すために、該吸気口と該排気口の間に配置された排気手段(suction means)と、
    該吸気口と配管で接続され、該吸気口と該排気口との間に備えられた、バルブメンバ(valvemember)とバルブシート(valve seat)よりなる逆止弁(one way valve)であって、該バルブメンバは、重力によって、通常は該吸気口と該排気口とのガスの往来を遮断する位置(閉位置)に置かれ、該バルブメンバが該バルブシートと係合することで栓がされているが、該排気手段によって該バルブメンバの垂直方向から圧力差が生じる場合には、該バルブシートから該バルブメンバの係合が外れて(栓が解除され)一方向にのみガス移動ができる逆止弁を備え、
    十分に密封された筺体(housing)が該吸気口と該排気口の間に配置され、該筺体内に該排気手段と該バルブメンバを備え、
    軸方向に開位置と閉位置との間を、該バルブメンバがスライドして可動できるようにするためのガイドポスト(guide post)を備えた悪臭吸引装置。
  2. 請求項1に係わり、
    該排気手段が羽根車扇(impeller fan)である悪臭吸引装置。
  3. 請求項2に係わり、
    該羽根車扇の回転の中心を通って該吸気口からガス吸引される悪臭吸引装置。
  4. トイレ用便器の悪臭吸引装置であって、
    便器の水位より上部に溜まる悪臭を吸引するため、該便器内部に吸気口と、
    該吸気口と配管で接続され、下水管にガスを放出できる排口と、
    該便器内のガスを該吸気口から吸って該排気口から出すために、該吸気口と該排気口の間に配置された排気手段と、
    該吸気口と配管で接続され、該吸気口と該排気口との間に備えられた、バルブメンバと
    バルブシートよりなる逆止弁であって、該バルブメンバは、重力によって、通常は該吸気口と該排気口とのガスの往来を遮断する位置(閉位置)に置かれ、該バルブメンバが該バルブシートと係合することで栓がされているが、該排気手段によって該バルブメンバの垂直方向から圧力差が生じる場合には、該バルブシートから該バルブメンバの係合が外れて(栓が解除され)一方向にのみガス移動ができる逆止弁を備え、
    十分に密封された筺体が該吸気口と該排気口の間に配置され、該筺体内に該排気手段と該バルブメンバを備え、
    該筺体が該バルブメンバを(軸方向に)スライドして可動させるための円筒を備えたことを特徴とする悪臭吸引装置。
  5. 請求項4に係わり、
    該排気手段が羽根車扇である悪臭吸引装置。
  6. 請求項5に係わり、
    該羽根車扇の回転の中心を通って該吸気口からガス吸引される悪臭吸引装置。
  7. 請求項1から6の何れか一項に係わり、
    該バルブメンバが円盤(disc)である悪臭吸引装置。
  8. 請求項4から6の何れか一項に係わり、
    該排気口が前記円筒の横側から延伸(extend)している悪臭吸引装置。
  9. 請求項1から8の何れか一項に係わり、
    該排気手段と該バルブシートの間に配置されたプレナム(plenum)を備えた、悪臭吸引装置。
  10. 請求項1に係わり、
    該逆止弁の上流区域(section of the housing upstream)と下流区域(section of the housing downstream)を分割するように、該筺体に対して垂直に配置した分割機構(divider)を備えた悪臭吸引装置。
  11. 請求項10に係わり、
    該バルブシートが、該分割機構の円形開口のリム(rim)として定義される悪臭吸引装置。
  12. 請求項11に係わり、
    該ガイドポストが、軸方向に、円形開口の中央を通って延伸している悪臭吸引装置。
  13. 請求項1、2、3、10から12の何れか一項に係わり、
    該バルブメンバは椀状(bowl shaped)であって、該バルブシートと係合して、表面が封止に適した凸状(convex)であることを特徴とした悪臭吸引装置。
  14. 請求項1、2、3、10から13の何れか一項に係わり、
    該バルブメンバが、開閉位置の間を動く際に、該バルブメンバがガイドポストを滑るよう係合するために、円筒形のガイドスリーブ(軸鞘:sleeve)を備えた悪臭吸引装置。
  15. 請求項2又は5に係わり、
    該筺体が該羽根車扇の副覆(sub-casing)を備えた悪臭吸引装置。
  16. 請求項15に係わり、
    該副覆と該逆止弁間に配置されるプレナムを備える悪臭吸引装置。
  17. 請求項2又は5に係わり、
    該筺体を貯水タンク(cistern)に据え付けることができる悪臭吸引装置。
  18. 請求項17に係わり、
    吸気口が該筺体の開口部として定義され、該開口部を通って該排気手段が該貯水タンク内からガス吸引する悪臭吸引装置。
  19. 請求項18に係わり、
    ガスを該下水管に排出する目的で、該ガスがトイレのオーバーフローパイプ、該筺体の開口部、該筺体、排気口を通って、該便器からガス吸引するために、該羽根車扇の作用によって該貯水タンク内に負圧を生成する悪臭吸引装置。
  20. 請求項1から19の何れか一項に係わり、
    該排気手段が電気モータによって駆動される悪臭吸引装置。
  21. 請求項20に係わり、
    該電気モータが、直流12Vで駆動する電気モータである悪臭吸引装置。
  22. 請求項1から21の何れか一項に係わり、
    さらに、該吸気口から延伸している吸気口導管を備え、該吸気口から該便器流体を通すべく(fluidly)連結されている悪臭吸引装置。
  23. 請求項22に係わり、
    該吸気口導管が柔軟な(flexible)構造をもつ悪臭吸引装置。
  24. 請求項1から23の何れか一項に係わり、
    さらに、該排気口から延伸している排気口導管を備え、該排気口から該下水管流体を通すべく連結されている悪臭吸引装置。
  25. 請求項24に係わり、
    該排気口導管が柔軟な構造をもつ悪臭吸引装置。
  26. 請求項1から25の何れか一項に係わり、
    該排気手段が、略2L/s以上のガス流速を生成することのできる悪臭吸引装置。
  27. 請求項26に係わり、
    該排気手段が、略3L/s以上のガス流速を生成することのできる悪臭吸引装置。
  28. 請求項27に係わり、
    該排気手段が、約3.3L/s以上のガス流速を生成することのできる悪臭吸引装置。
  29. 悪臭吸引装置向けの逆止弁に係わり、該逆止弁が、吸気口、排気口、バルブシート(台座)、重力によって、通常は吸気口と排気口とのガスの往来を遮断する閉位置に置かれて、該バルブシートと係合することで栓がされるバルブメンバを備え、
    該バルブメンバに垂直に圧力差が生じると、それに反応して、バルブを通ってガスが流れるように、バルブメンバの係合が解除される逆止弁であって、
    さらに、該吸気口と該排気口の間に配置され十分に密封された筺体に、該バルブメンバが備えられ、該バルブメンバを(軸方向に)スライドして可動させるための円筒を備えた、逆止弁。
  30. 請求項29に係わり、
    前記円筒の横から該排気口が延伸している逆止弁。
  31. 請求項29または30に係わり、
    該バルブメンバが円盤である逆止弁。
  32. 悪臭吸引装置向けの逆止弁に係わり、該逆止弁が、吸気口、排気口、バルブシート(台座)、重力によって、通常は吸気口と排気口とのガスの往来を遮断する閉位置に置かれて、該バルブシートと係合することで栓がされるバルブメンバを備え、
    該バルブメンバに垂直に圧力差が生じると、それに反応して、バルブを通ってガスが流れるように、バルブメンバの係合が解除される逆止弁であって、
    さらに、該吸気口と該排気口の間に配置され十分に密封された筺体に、該バルブメンバが備えられ、該バルブメンバが開位置と閉位置との間を、軸方向にスライドして可動できるようにするためのガイドポストを備える逆止弁。
  33. 請求項32に係わり、
    該逆止弁の上流区域と下流区域を分割するように、該筺体と垂直に設置される分割機構
    を具備する逆止弁。
  34. 請求項33に係わり、
    該分割機構の円形開口のリムとして定義される該バルブシートを備える逆止弁。
  35. 請求項34に係わり、
    該ガイドポストが、軸方向に、円形開口の中央を通って延伸している逆止弁。
  36. 請求項32から35の何れか一項に係わり、
    該バルブメンバが椀状(bowl shaped)であって、該バルブシートと係合して、表面が封止に適した凸状(convex)である逆止弁。
  37. 請求項32から36の何れか一項に係わり、
    該バルブメンバは、開閉位置との間を動く際、該バルブメンバを導く該ガイドポストを滑るようにして係合できるように、円筒形のガイドスリーブ(軸鞘:sleeve)を備えた逆止弁。
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