JP5756991B1 - 落雷抑制型避雷装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】PDCEと同様に落雷現象を起き難くし、かつ、棟上げ導体のように被保護体の外縁部に設置することのできる、落雷抑制型避雷装置を提供すること。【解決手段】避雷極部材と、その避雷極部材を支持する支持部材と、を備え、前記避雷極部材は、上下に配置されて互いに横方向に延在する横長の上部電極体と下部電極体とを有し、前記上部電極体と前記下部電極体との間には、それら上部電極体と下部電極体とを絶縁する絶縁体が設けられ、前記避雷極部材が、共に閉じられた形状である一端及び他端を有することを特徴とする。【選択図】図1
Description
本発明は、落雷を抑制することで、雷害から建築物や設備機器等の被保護体を保護するための落雷抑制型避雷装置に関するものである。
従来の雷保護概念では、落雷は防止できないものとの観点から、落雷を突針形避雷針(フランクリンロッド)に受けて大地に流す方式が大半であった。
近年、雷保護の概念が改正され、角度法から回転球体法に移行する動き(新JIS A4201 2003年版)等もあるが、いずれにしても落雷による障害を完全に取り除くことは困難であった。特に、冬季雷のように雷撃規模(電流値や継続時間)が大きい場合、雷電流そのものや大地の電位上昇による各種の被害を起こしていた。
さらに、近年の機器はIC化のため異常電流に弱く、落雷による問題が大きくなる傾向となっている。
さらに、近年の機器はIC化のため異常電流に弱く、落雷による問題が大きくなる傾向となっている。
一方、落雷を防止する技術として、電荷放散型防雷システム(DAS)が開発されている(特許文献1参照)。しかし、このシステムは大規模な装備となるため価格が高く、特殊な設備にしか用いられていないのが実情である。
近年、落雷を抑制する技術として、消イオン容量型避雷針(PDCE)が現れ効果を見せている(特許文献2、特許文献3参照)。
近年、落雷を抑制する技術として、消イオン容量型避雷針(PDCE)が現れ効果を見せている(特許文献2、特許文献3参照)。
落雷は大気中で起こる放電現象であり、雷放電には雲内放電、雲間放電、雲―大地間放電等がある。雷放電で大きな被害を出すのは雲―大地間放電(以下落雷)である。落雷は雷雲(雲底)と大地または大地等に建設された構造物との間の電界強度が非常に大きくなり、その電荷が飽和状態となって大気の絶縁を破壊したときに発生する現象である。
落雷の現象を詳細に観察すると、夏季に起こる一般的な落雷(夏季雷)の場合、雷雲が成熟すると雷雲からステップトリーダが大気の放電しやすいところを選びながら大地に近づいてくる。
ステップトリーダが大地とある程度の距離になると大地または建築物(避雷針)、木などからステップトリーダに向かって、微弱電流の上向きストリーマ(お迎え放電)が伸びてくる。
このストリーマとステップトリーダが結合すると、その経路を通って、雷雲と大地間に大電流(帰還電流)が流れる。これが落雷現象である。
ステップトリーダが大地とある程度の距離になると大地または建築物(避雷針)、木などからステップトリーダに向かって、微弱電流の上向きストリーマ(お迎え放電)が伸びてくる。
このストリーマとステップトリーダが結合すると、その経路を通って、雷雲と大地間に大電流(帰還電流)が流れる。これが落雷現象である。
特許文献2に記載の消イオン容量型避雷針(PDCE)は落雷抑制タイプの避雷針であり、上向きストリーマの発生を起こりにくくしたものである。そのため、このPDCEを最高部に取り付けた施設には落雷現象が起き難い。
このPDCEは、絶縁体を挟んで配置される上部電極体及び下部電極体を有し、下部電極体のみが接地される。したがって、例えばマイナス電荷が雲底に分布した雷雲が近づくと、それとは逆の電荷(プラス電荷)が大地の表面に分布し、それが飽和状態に近づくにしたがい、下部電極体にもプラス電荷が集まるようになる。すると、絶縁体を介して配置されている上部電極体は、コンデンサの作用でマイナス電荷を帯びる。この作用により、PDCEとその周辺における上向きストリーマの発生を起こりにくくし、落雷の発生を抑制する。
北陸の平地でPDCEを設置し、5年にわたり雷観測カメラやLLS(Lightning Location System)を用いて落雷の有無を観測した結果、夏季には、PDCE設置箇所において落雷が観測されなかった。
これらの観測結果から、夏季雷に対して、PDCEは帰還電流を防止(落雷を防止)し、落雷による被害を抑制することが判った。
これらの観測結果から、夏季雷に対して、PDCEは帰還電流を防止(落雷を防止)し、落雷による被害を抑制することが判った。
ところで、近年では避雷設備の設計手法が角度法から回転球体法に移行する動きもあり、突針型避雷針の設置のみでは保護範囲が不十分である場合に、建築物の避雷装置として棟上げ導体を採用、もしくは突針型避雷針と棟上げ導体を併用する場合が多く見られる。
棟上げ導体は、建物屋上のパラペットやフェンスなど、被保護体の外縁部に設置する避雷装置であり、金属製の笠木、手すりなどが棟上げ導体として利用される例もある。しかし、突針型避雷針と同様、落雷を避雷装置で受けて大地に流す方式であるため、棟上げ導体の設置によって落雷による障害を完全に取り除くことは困難である。
そこで、本発明は、PDCEと同様に落雷現象を起き難くし、かつ、棟上げ導体のように被保護体の外縁部に設置することのできる、落雷抑制型避雷装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、本発明に係る落雷抑制型避雷装置は、
被保護体に添って横方向に延在する横長の避雷極部材と、その避雷極部材を支持する支持部材と、を備え、
前記避雷極部材は、上下に配置されて互いに横方向に延在する横長の上部電極体と下部電極体とを有し、
前記上部電極体と前記下部電極体との間には、それら上部電極体と下部電極体とを絶縁する絶縁体が設けられ、
前記避雷極部材が、共に閉じられた形状である一端及び他端を有し、
前記支持部材は、前記避雷極部材の一端及び他端方向に間隔をおいて複数設けられていることを特徴とする。
被保護体に添って横方向に延在する横長の避雷極部材と、その避雷極部材を支持する支持部材と、を備え、
前記避雷極部材は、上下に配置されて互いに横方向に延在する横長の上部電極体と下部電極体とを有し、
前記上部電極体と前記下部電極体との間には、それら上部電極体と下部電極体とを絶縁する絶縁体が設けられ、
前記避雷極部材が、共に閉じられた形状である一端及び他端を有し、
前記支持部材は、前記避雷極部材の一端及び他端方向に間隔をおいて複数設けられていることを特徴とする。
このように、落雷抑制型避雷装置の避雷極部材を横方向に延在する横長の構成とすることにより、落雷抑制型避雷装置を棟上げ導体と同様に被保護体の外縁部に設置し、PDCEの原理によって落雷現象を起き難くすることができる。また、一端及び他端を有することにより、本発明に係る落雷抑制型避雷装置を複数用いて種々の形状の取り付け対象へと対応することができ、両端部が閉じられた形状とすることにより、雨水や異物などが前記避雷極部材の内部へと侵入することを抑制できる。
本発明の好ましい形態では、前記避雷極部材は、前記支持部材を介して構造物上に設置されていることを特徴とする。
これにより、前記落雷抑制型避雷装置の構造物への固定を確実にすることができる。
これにより、前記落雷抑制型避雷装置の構造物への固定を確実にすることができる。
本発明の好ましい形態では、前記避雷極部材の少なくとも一部が、構造物の外周に沿って配置されていることを特徴とする。
これにより、構造物の外縁部への落雷を抑制することができる。
これにより、構造物の外縁部への落雷を抑制することができる。
本発明の好ましい形態では、前記避雷極部材の少なくとも一部が、構造物の外壁面よりも外側に配置されていることを特徴とする。
これにより、被保護範囲が広がり、構造物の外縁部に対する落雷抑制効果をより高めることができる。
これにより、被保護範囲が広がり、構造物の外縁部に対する落雷抑制効果をより高めることができる。
本発明の好ましい形態では、前記避雷極部材が手摺りを兼ねていることを特徴とする。
これにより、被保護体である構造物へ手摺りを別途設置することを省略できる。
これにより、被保護体である構造物へ手摺りを別途設置することを省略できる。
本発明の好ましい形態では、前記上部電極体と前記下部電極体とが、連結部材により上下に間隔をおいて連結されていることを特徴とする。
このように、前記連結部材として絶縁体を用いることにより、前記上部電極体と前記下部電極体との絶縁性を確保することができる。
このように、前記連結部材として絶縁体を用いることにより、前記上部電極体と前記下部電極体との絶縁性を確保することができる。
本発明の好ましい形態では、前記連結部材の上部と下部に雌ネジがそれぞれ設けられ、前記上部電極体と下部電極体とが前記雌ネジにねじ込む雄ネジにより連結されていることを特徴とする。
これにより、このように上部電極体と下部電極体とをねじ止めによって連結することにより、組立工程を容易にすることができ、また、メンテナンスや部品交換の際の分解も行うことができる。
これにより、このように上部電極体と下部電極体とをねじ止めによって連結することにより、組立工程を容易にすることができ、また、メンテナンスや部品交換の際の分解も行うことができる。
本発明の好ましい形態では、前記上部電極体と下部電極体の少なくとも一方が導電性金属からなる形鋼により構成されていることを特徴とする。
これにより、溝形鋼等の規格品や市販品を採用して、高精度かつ安価に製作することができる。
これにより、溝形鋼等の規格品や市販品を採用して、高精度かつ安価に製作することができる。
本発明に係る落雷抑制型避雷装置の好ましい設置方法は、前記落雷抑制型避雷装置を複数設置し、前記落雷抑制型避雷装置に備えられた下部電極体どうしを電気的に接続することを特徴とする。
このように前記下部電極体どうしを電気的に接続することによって、前記下部電極体の内の一か所のみを大地に電気的に接続することで、全ての落雷抑制型避雷装置の前記下部電極体が大地と等電位になり、PDCEの原理による落雷抑制効果を得ることができる。
このように前記下部電極体どうしを電気的に接続することによって、前記下部電極体の内の一か所のみを大地に電気的に接続することで、全ての落雷抑制型避雷装置の前記下部電極体が大地と等電位になり、PDCEの原理による落雷抑制効果を得ることができる。
本発明によれば、避雷極部材を横方向に延在する構成とすることにより、PDCEと同様に落雷現象を起き難くし、かつ、棟上げ導体方式のように被保護体の外縁部に設置することのできる、落雷抑制型避雷装置を提供することができる。
(実施形態1)
以下、本発明の実施形態1について、図1から図5を参照して詳細に説明する。
これらの図において、図1は落雷抑制型避雷装置の一部断面斜視図を、図2は落雷抑制型避雷装置の側面図を、図3は支持部材接合部の断面図を、図4は両端部近傍の縦断面図をそれぞれ示し、図5は落雷抑制型避雷装置の設置例を示す。
以下、本発明の実施形態1について、図1から図5を参照して詳細に説明する。
これらの図において、図1は落雷抑制型避雷装置の一部断面斜視図を、図2は落雷抑制型避雷装置の側面図を、図3は支持部材接合部の断面図を、図4は両端部近傍の縦断面図をそれぞれ示し、図5は落雷抑制型避雷装置の設置例を示す。
実施形態1に係る落雷抑制型避雷装置Aは、避雷極部材1と、それを支えて取り付け部3に固定するための支持部材2と、を備えている。
避雷極部材1は、上側に配置されて横方向に延在する横長の上部電極体11と、上部電極体11の下側に配置されてその上部電極体11と共に横方向に延在する横長の下部電極体12と、それら上部電極体11と下部電極体12との間に配置されて両者を絶縁する絶縁体13と、を備えている。この避雷極部材1は全体として中空に形成されている。
支持部材2は、避雷極部材1の横方向に任意の間隔を置き、複数設けられている。
上部電極体11ならびに下部電極体12は共に溝形鋼様の形状であるが、上部電極体11には断面C形のものが採用されている。これにより、上部電極体11の上面に曲面部11cが形成されている。
絶縁体13は、その断面において、上底が下底よりも短い台形となるような、角柱状に形成されている。絶縁体13の上面には上部溝13aが設けられ、上部電極体11の下縁部が嵌合されている。また、絶縁体13の下面には下部溝13bが設けられ、下部電極体12の上縁部が嵌合されている。
絶縁体13の形状をこのような台形柱状とすることにより、上部電極体11と下部電極体12との間の絶縁性能を確保しつつ、避雷極部材1の上面の面積を小さくし、積雪等の影響を受け難い構成とすることができる。
絶縁体13の形状をこのような台形柱状とすることにより、上部電極体11と下部電極体12との間の絶縁性能を確保しつつ、避雷極部材1の上面の面積を小さくし、積雪等の影響を受け難い構成とすることができる。
避雷極部材1と支持部材2との接合個所には、連結部材14が設けられている。連結部材14は円柱状に形成され、上面が上部電極体11に、底面が下部電極体12に接しており、連結部材14の上面には上部電極体11を固定するための雌ネジ14aが設けられ、底面には下部電極体12を固定するための雌ネジ14bが設けられている。
避雷極部材1と支持部材2との接合個所では、上部電極体11に上部電極体を固定する雄ネジ15の挿通孔11aが設けられている。図3に示すように、雄ネジ15を挿通孔11aに挿通し、連結部材14の上面に設けられた雌ネジ14aに螺合することにより、上部電極体11と連結部材14とが固定されている。
避雷極部材1と支持部材2との接合個所では、下部電極体12に雄ねじ付き支持棒21の挿通孔12aが設けられている。図3に示すように、支持棒21を挿通孔12aに挿通し、連結部材14の下面に設けられた雌ネジ14bに螺合されている。そして支持パイプ22が支持棒21に挿通され、ナット27の締め込みによって、連結部材14と、下部電極体12と、支持パイプ22とが固定されている。
支持パイプ22の下面にはパイプフランジ23が嵌合され、ナット28の締め込みによって固定されている。そして取り付けプレート24に設けられた挿通孔24bに支持棒21が挿通され、ナット29の締め込みによって固定されている。
そして、プレート24を固定する雄ネジ210が、取り付けプレート24に設けられた挿通孔24aに挿通され、取り付け部3に設けられた雌ネジ3bに螺合されることにより、落雷抑制型避雷装置Aが取り付け部3に固定される。固定プレート24の下面と取り付け部3の上面とを密着させるために、取り付け部3の上面には、支持棒21ならびにプレート固定ナット28に干渉しないように取り付け凹部3aが設けられている。
取り付け部3がコンクリートなどによって形成されている場合には、プレートの固定のための雄ネジ210と雌ネジ3bに代えて、アンカーボルトなどを使用してもよい。
また、雄ネジ210と固定プレート24との間に、接地線25の一端を挟み込みこんで電気的に接続し、図示しない他端を大地に電気的に接続する。
単位避雷極部材1は一端及び多端を有し、図4に示すように、それら両端部は上部電極体11と、絶縁体13と、下部電極体12と、によって閉じられた構成となっている。
このように、単位避雷極部材1の両端部を閉じた構成とすることにより、内部の中空部分への雨水や異物の混入などを抑制することができる。
このように、単位避雷極部材1の両端部を閉じた構成とすることにより、内部の中空部分への雨水や異物の混入などを抑制することができる。
なお、絶縁体13は端部用とそれ以外の直線部用とで分割して形成し、落雷抑制型避雷装置Aの組立時に上部電極体11と下部電極体12とで挟み込むことによって固定する方法や、前記直線部用の絶縁体13を更に任意の長さで分割し、上部電極体11及び下部電極体12の長さに合わせ、必要な個数使用する構成などをとってもよい。
これにより、絶縁体13の製造や、落雷抑制型避雷装置Aの組立を容易にすることができる。
これにより、絶縁体13の製造や、落雷抑制型避雷装置Aの組立を容易にすることができる。
実施形態1では、ビルなどの、上面から見た際に概略矩形となっている陸屋根を持つ建造物を被保護体とし、屋上のパラペットもしくはフェンスを取り付け部3として、本発明に係る落雷抑制型避雷装置Aを複数設置している。
落雷抑制型避雷装置Aに設けられた支持部材2のうちの少なくとも一つと、他の落雷抑制型避雷装置Aの支持部材2との間を導線26にて電気的に接続する。または、各単位避雷極部材の支持部材2について、それぞれに接地線25を設け、大地に電気的に接続してもよい。
避雷極部材1の上部電極体11、下部電極体12、および支持部材2は、ステンレス等の耐久性および導電性のある金属で形成されている。下部電極体12は、支持部材2および接地線25を介して大地に電気的に接続される。これにより、この落雷抑制型避雷装置Aを鉛直に設置した状態において、雷雲等の影響により大地や構造物等が正電荷に帯電すると、上部電極体11の表面は負電荷に帯電し、大地や構造物等が負電荷に帯電すると、上部電極体の表面は正電荷に帯電するように設計されている。なお、この帯電機能自体は既存のPDCEと同様の原理に基づいている。
このように、複数の落雷抑制型避雷装置Aを取り付け部3に設置して避雷設備とすることにより、種々の形状の被保護体へと対応する際にも、使用する落雷抑制型避雷装置Aの個数を適宜調整することによって対応することが可能である。
また、ビルなどのように、屋上に人が立ち入る施設においては、本発明に係る落雷抑制型避雷装置Aを手摺りとして利用することができる。即ち、この実施形態1に係る落雷抑制型避雷装置Aは、その避雷極部材1をほぼ水平方向となる横方向に延在させると共に、上部電極体11の上面を断面C形状に湾曲させた構成としている。これにより、避雷極部材1は、落雷抑制機能に加えて、通常の手摺りと同様の機能も同時に発揮できる構成としている。
(実施形態2)
図6は、本発明に係る落雷抑制型避雷装置を、実施形態1とは異なる形状をした取り付け対象3へと、複数設置した場合の平面図である。なお、同実施形態において、実施形態1と基本的に同一の構成要素については、同一符号を付してその説明を簡略化する。
図6は、本発明に係る落雷抑制型避雷装置を、実施形態1とは異なる形状をした取り付け対象3へと、複数設置した場合の平面図である。なお、同実施形態において、実施形態1と基本的に同一の構成要素については、同一符号を付してその説明を簡略化する。
実施形態2においては、実施形態1にて示した落雷抑制型避雷装置Aに加え、落雷抑制型避雷装置Aと同様の構造を持ち、避雷極部材1の長さを短く構成した落雷抑制型避雷装置Bとが用いられている。
このように、複数の長さを持つ落雷抑制型避雷装置を組み合わせることによって、より複雑な形状を有する被保護体に対しても、本発明に係る落雷抑制型避雷装置を設置することができる。
(実施形態3)
図7は、本発明に係る落雷抑制型避雷装置を、煙突上部へと複数設置した場合の平面図である。なお、同実施形態において、実施形態1と基本的に同一の構成要素については、同一符号を付してその説明を簡略化する。
図7は、本発明に係る落雷抑制型避雷装置を、煙突上部へと複数設置した場合の平面図である。なお、同実施形態において、実施形態1と基本的に同一の構成要素については、同一符号を付してその説明を簡略化する。
実施形態3においては、実施形態1にて示した落雷抑制型避雷装置Aと同様の構造を持ち、避雷極部材1が曲線状に構成された落雷抑制型避雷装置Cが用いられている。
このように、避雷極部材1を曲線状に構成することにより、煙突のような円型や、その他の曲線的な形状を持った被保護体に対しても、本発明に係る落雷抑制型避雷装置を設置することができる。
(実施形態4)
図8は、本発明に係る落雷抑制型避雷装置を、実施形態1と同様の上面から見た際に概略矩形となっている取り付け対象へと、複数設置した場合の平面図である。なお、同実施形態において、実施形態1と基本的に同一の構成要素については、同一符号を付してその説明を簡略化する。
図8は、本発明に係る落雷抑制型避雷装置を、実施形態1と同様の上面から見た際に概略矩形となっている取り付け対象へと、複数設置した場合の平面図である。なお、同実施形態において、実施形態1と基本的に同一の構成要素については、同一符号を付してその説明を簡略化する。
本実施形態においても、実施形態1にて示した落雷抑制型避雷装置Aを、取り付け部3へと取り付けている。ただし、実施形態1においては複数の落雷抑制型避雷装置Aを、ほぼ間隔を置かずにそれぞれが隣り合うように設置しているのに対し、本実施形態においては、複数の落雷抑制型避雷装置Aの間に、間隔を設けている。
このように、取り付け部3の角部分など特に保護が重要となる個所へと落雷抑制型避雷装置Aを設置し、辺部分においては間隔を置いて設置することにより、被保護体の保護に必要となる落雷抑制型避雷装置Aの数量を減らすことができる。
これにより、避雷設備の設置に係る費用を削減することができる。
これにより、避雷設備の設置に係る費用を削減することができる。
(実施形態5)
図9は、本発明に係る落雷抑制型避雷装置を、実施形態1と同様の上面から見た際に概略矩形となっており、その屋上部分に階段室などのような搭屋31を有する建造物を取り付け対象とし、複数の落雷抑制型避雷装置Aと従来の概略球体状の落雷抑制型避雷装置Dとを設置した場合の側面図である。なお、同実施形態において、実施形態1と基本的に同一の構成要素については、同一符号を付してその説明を簡略化する。
図9は、本発明に係る落雷抑制型避雷装置を、実施形態1と同様の上面から見た際に概略矩形となっており、その屋上部分に階段室などのような搭屋31を有する建造物を取り付け対象とし、複数の落雷抑制型避雷装置Aと従来の概略球体状の落雷抑制型避雷装置Dとを設置した場合の側面図である。なお、同実施形態において、実施形態1と基本的に同一の構成要素については、同一符号を付してその説明を簡略化する。
まず、図10に平面図を示すように、本実施形態においても、実施形態1と同様に建造物外縁部の取り付け部3に、複数の落雷抑制型避雷装置Aを設置している。
それに加え、搭屋31の上部には、従来の概略球体状の落雷抑制型避雷装置Dを設置している。そして、落雷抑制型避雷装置Aのそれぞれの下部電極体12と、落雷抑制型避雷装置Dの下部電極体とを導線26によって電気的に接続し、これを接地線25によって大地に電気的に接続する。
これは、従来の避雷突進と棟上げ導体とを併用し、避雷設備による保護範囲を広げることを目的とした設置方法と同様のものであり、搭屋31上部に設置した落雷抑制型避雷装置Dによって保護しきれない個所を落雷抑制型避雷装置Aによってカバーすることができる。
(実施形態6)
図11は、本発明の実施形態6に係る落雷抑制型避雷装置の、支持部材接合部の断面図である。なお、同実施形態において、実施形態1と基本的に同一の構成要素については、同一符号を付してその説明を簡略化する。
図11は、本発明の実施形態6に係る落雷抑制型避雷装置の、支持部材接合部の断面図である。なお、同実施形態において、実施形態1と基本的に同一の構成要素については、同一符号を付してその説明を簡略化する。
この実施形態6に係る落雷抑制型避雷装置Eも、避雷極部材1と、それを支えて取り付け部3に固定するための支持部材2と、を備えている。
避雷極部材1は、上下に配置されて互いに横方向に延在する横長の上部電極体11と下部電極体12と、それら上部電極体と下部電極体との間に配置されて両者を絶縁する絶縁体13と、を備えている。
支持部材2は、クランク状ステー211と取り付けプレート24とを備え、避雷極部材1の横方向に任意の間隔を置き、複数設けられている。
クランク状ステー211は、上面に挿通孔211aを、下面に雌ネジ211bを、それらの軸が偏心した形態で有している。
雄ネジ212を、クランク状ステー211に設けられた挿通孔211a、および下部電極体12に設けられた挿通孔12aに挿通し、連結部材14に設けられた雌ネジ14bに螺合することにより、避雷極部材1がクランク状ステー211の上側に固定される。
また、雄ネジ213を取り付けプレート24に設けられた挿通孔24bに挿通し、クランク状ステー211に設けられた雌ネジ211bに螺合することにより、取り付けプレート24がクランク状ステー211の下側に固定される。
そして、雄ネジ210を、取り付けプレート24に設けられた挿通孔24aに挿通し、取り付け対象3に設けられた雌ネジ3bに螺合することにより、支持部材2が取り付け対象3に固定される。
このように、クランク状ステー211を備えた支持部材2によって、避雷極部材1を取り付け対象3に取り付けることにより、避雷極部材1を鉛直に保ちながら、図12に示すように、落雷抑制型避雷装置Fを取り付け対象3の外縁部よりも外側に張り出した形態で設置することができる。
これにより、被保護範囲が広がり、取り付け対象3の外縁部に対する落雷抑制効果をより高めることができる。特に、落雷しやすい四角部分も効果的に保護することができる。
(実施形態7)
図13は、本発明の実施形態7に係る落雷抑制型避雷装置の、支持部材接合部の断面図である。なお、同実施形態において、実施形態1と基本的に同一の構成要素については、同一符号を付してその説明を簡略化する。
図13は、本発明の実施形態7に係る落雷抑制型避雷装置の、支持部材接合部の断面図である。なお、同実施形態において、実施形態1と基本的に同一の構成要素については、同一符号を付してその説明を簡略化する。
この実施形態7に係る落雷抑制型避雷装置Eも、避雷極部材1と、それを支えて取り付け部3に固定するための支持部材2と、を備えている。
避雷極部材1は、上下に配置されて互いに横方向に延在する横長の上部電極体11と下部電極体12と、それら上部電極体と下部電極体との間に配置されて両者を絶縁する絶縁体13と、を備えている。
上部電極体11は溝形鋼様の形状で、その上面には曲面部11cが形成されており、下部電極体12はH形鋼様の形状である。
これにより、下部電極体12の材料として、H形鋼等を利用し、製造工程を容易にすることができる。
また、下部電極体12の下部に伸びたフランジ部12bにより、支持部材2との接合部に雨水などが伝い、支持部材2の内部に侵入することを抑制できる。
1 避雷極部材
2 支持部材
3 取り付け対象
11 上部電極体
11a 挿通孔
11c 曲面部
12 下部電極体
12a 挿通孔
12b フランジ部
13 絶縁体
13a 上部溝
13b 下部溝
14 連結部材
14a、14b 雌ネジ
15 雄ネジ
21 支持棒
22 支持パイプ
23 パイプフランジ
24 取り付けプレート
24a 挿通孔
25 接地線
26 導線
27、28、29 ナット
210、212、213 雄ネジ
211 クランク状ステー
211a 挿通孔
211b 雌ネジ
3a 取り付け凹部
3b 雌ネジ
31 搭屋
A、B、C、D、E 落雷抑制型避雷装置
2 支持部材
3 取り付け対象
11 上部電極体
11a 挿通孔
11c 曲面部
12 下部電極体
12a 挿通孔
12b フランジ部
13 絶縁体
13a 上部溝
13b 下部溝
14 連結部材
14a、14b 雌ネジ
15 雄ネジ
21 支持棒
22 支持パイプ
23 パイプフランジ
24 取り付けプレート
24a 挿通孔
25 接地線
26 導線
27、28、29 ナット
210、212、213 雄ネジ
211 クランク状ステー
211a 挿通孔
211b 雌ネジ
3a 取り付け凹部
3b 雌ネジ
31 搭屋
A、B、C、D、E 落雷抑制型避雷装置
Claims (9)
- 被保護体に添って横方向に延在する横長の避雷極部材と、その避雷極部材を支持する支持部材と、を備え、
前記避雷極部材は、上下に配置されて互いに横方向に延在する横長の上部電極体と下部電極体とを有し、
前記上部電極体と前記下部電極体との間には、それら上部電極体と下部電極体とを絶縁する絶縁体が設けられ、
前記避雷極部材が、共に閉じられた形状である一端及び他端を有し、
前記支持部材は、前記避雷極部材の一端及び他端方向に間隔をおいて複数設けられていることを特徴とする落雷抑制型避雷装置。 - 前記避雷極部材は、前記支持部材を介して構造物上に設置されていることを特徴とする、請求項1に記載の落雷抑制型避雷装置。
- 前記避雷極部材の少なくとも一部が、構造物の外周に沿って配置されていることを特徴とする、請求項1又は請求項2に記載の落雷抑制型避雷装置。
- 前記避雷極部材の少なくとも一部が、構造物の外壁面よりも外側に配置されていることを特徴とする、請求項1から請求項3の何れかに記載の落雷抑制型避雷装置。
- 前記避雷極部材が手摺りを兼ねていることを特徴とする、請求項1から請求項4の何れかに記載の落雷抑制型避雷装置。
- 前記上部電極体と前記下部電極体とが、連結部材により上下に間隔をおいて連結されていることを特徴とする、請求項1から請求項5の何れかに記載の落雷抑制型避雷装置。
- 前記連結部材の上部と下部に雌ネジがそれぞれ設けられ、前記上部電極体と下部電極体とが前記雌ネジにねじ込む雄ネジにより連結されていることを特徴とする、請求項6に記載の落雷抑制型避雷装置。
- 前記上部電極体と下部電極体の少なくとも一方が導電性金属からなる形鋼により構成されていることを特徴とする、請求項1から請求項7の何れかに記載の落雷抑制型避雷装置。
- 請求項1から請求項8の何れかに記載の落雷抑制型避雷装置を複数設置し、前記落雷抑制型避雷装置に備えられた下部電極体どうしを電気的に接続することを特徴とする、落雷抑制型避雷装置の設置方法。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014217104A JP5756991B1 (ja) | 2014-10-24 | 2014-10-24 | 落雷抑制型避雷装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014217104A JP5756991B1 (ja) | 2014-10-24 | 2014-10-24 | 落雷抑制型避雷装置 |
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Publication Number | Publication Date |
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Family Applications (1)
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JP2014217104A Active JP5756991B1 (ja) | 2014-10-24 | 2014-10-24 | 落雷抑制型避雷装置 |
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JPH04249895A (ja) * | 1990-12-28 | 1992-09-04 | Toshiba Lighting & Technol Corp | 避雷装置およびこの装置を備えた屋外用構造物 |
JP2008010241A (ja) * | 2006-06-28 | 2008-01-17 | Sankosha Corp | 避雷装置 |
JP2010205687A (ja) * | 2009-03-06 | 2010-09-16 | Sankosha Corp | 避雷装置 |
-
2014
- 2014-10-24 JP JP2014217104A patent/JP5756991B1/ja active Active
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