JP5750128B2 - キーボード・アセンブリ、携帯式コンピュータおよび携帯式コンピュータの製造方法。 - Google Patents

キーボード・アセンブリ、携帯式コンピュータおよび携帯式コンピュータの製造方法。 Download PDF

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本発明は携帯式コンピュータに対するキーボード・アセンブリの取り付け構造に関する。
キーボードはユーザに対して、スイッチの動作を指で感じる操作感覚(tactile)を与え、かつ長時間の操作でも疲労を与えないことが求められる。このニーズに対応するために多くのノートブック型パーソナル・コンピュータ(ノートPC)では、いわゆるパンタグラフ方式のキーボードを採用する。パンタグラフ方式のキーボードでは、各キーがパンタグラフという支持構造とラバー・ドームという指の押下圧力に対する反力を与える弾力部材を含んでいる。
パンタグラフ方式のキーボードは、押下されたキー・トップが垂直方向に移動していくときにラバー・ドームの上部を徐々に押しつぶす。垂直方向への移動距離が長くなるに従って、ラバー・ドームの変形の程度が大きくなり指への反力も増大する。さらに移動距離が長くなると降伏点に達したラバー・ドームの頂部が急激に凹んで反力も低下する。
キー・スイッチは降伏点の直後に動作するように設定されているためユーザは反力の低下を感じてキー・スイッチの動作を認識する。指は急激な反力の低下を感じても急に操作を停止できないため、キー・スイッチが動作したあともさらにキーを押し込んでいく。キーの移動に伴ってさらに反力が強くなってからやがてユーザは押下する操作をやめる。このような操作感覚は、ディスプレイに表示されるソフトウェア・キーボードからは得ることができず、キーの物理的な移動を伴うキーボードが保有する独特の性能である。
パンタグラフは指がキー・トップの端を押下してもキー・トップの姿勢を保つことができるため、キー・トップが垂直方向に移動する間にキー・トップの表面をほぼ水平に維持する。特許文献1は、キーボード・ユニットの着脱作業を容易にする発明を開示する。キーボード・ユニットは、キーボード・ユニットの長手方向にスライドするように構成されている。
特開2009−294809号公報
キーボード・アセンブリはノートPCのシステム筐体に組み込まれる。ノートPCのキーボード・アセンブリは薄型にする必要があり、さらに比較的面積が広いためキーを操作する際に全体が撓んでしまって操作感を損なうことになる。したがって、キーボード・アセンブリはシステム筐体に嵌め込んだあとにできるだけ多くの箇所でシステム筐体に固定する必要がある。これまでの1つの方法では、キーボード・アセンブリの金属プレートにナットを固定し、システム筐体の裏側からナットをネジで固定するというものであった。この場合ネジが、マザー・ボードを貫通してしまうため、ネジ止めの箇所および数を十分に確保することが困難であったり、マザー・ボードの設計の自由度を制約してしまったりといった問題があった。
従来のキーボード・アセンブリはキー・トップの間に隙間を空けないものが多かったが、近年のキーボードでは、主として意匠的な理由でキー・トップを小さくしてキー・トップ間に化粧フレームを配置するようになってきている。キー・トップが小さくなると、キー・トップの端を押下しても安定した姿勢を維持し易くなるという利点もある。このようなタイプのキーボード・アセンブリでは、化粧フレームのさまざまな箇所にネジ穴を設け、キーボード・アセンブリの下に位置する金属シャーシにネジを切って結合することができる。
この方法では、マザー・ボードに貫通口を開ける必要がないため、ネジ止めの箇所数を増やすことが容易であるが、意匠上の理由でネジ頭の部分に形成した溝に同じ材料を埋め込んで隠す必要があるため、手間がかかったり美観上の問題が残ったりしていた。また、キーボード・アセンブリをシステム筐体に嵌め込む際にキー・トップの端に指がかかってキー・トップが剥がれてしまうという問題もある。本発明はこのようなキーボード・アセンブリに関する諸問題を解決する。
そこで本発明の目的は、操作感を確保するようにシステム筐体に取り付けることが可能なキーボード・アセンブリを提供することにある。さらに本発明の目的は、システム筐体に対するネジ止め箇所で美観を損なうことのないキーボード・アセンブリを提供することにある。さらに本発明の目的は、マザー・ボードに取り付け用の貫通口を開ける必要がないキーボード・アセンブリを提供することにある。さらに本発明の目的は、取り付けの容易なキーボード・アセンブリを提供することにある。
さらに本発明の目的は、取り付け時にキー・トップが剥がれ難いキーボード・アセンブリを提供することにある。さらに本発明の目的は、複数のモデルの携帯式コンピュータに共通して実装できるキーボード・アセンブリを提供することにある。さらに本発明の目的はそのようなキーボード・アセンブリを搭載する携帯式コンピュータおよび携帯式コンピュータの製造方法を提供することにある。
本発明は、携帯式コンピュータのシステム筐体に取り付けて使用するキーボード・アセンブリを提供する。キーボード・アセンブリは、プレートと、プレートで支持される複数のキー・トップと、各キー・トップの周囲に配置された前後壁と左右壁を備え、キーボード・アセンブリの使用時位置と組立時位置の間をスライドすることが可能な化粧フレームとを有する。
キーボード・アセンブリは、化粧フレームを使用時位置と組立時位置の間でスライドさせることで、使用時位置で美観を保ちながら、組立時位置で取り付けの容易性を確保したり多数の位置で固定したりすることを可能にする。化粧フレームはシステム筐体に対して使用時位置で前側に位置し、組立時位置で後側に位置するように構成することができる。組立時位置において前後壁の少なくとも一部がキー・トップの下までスライドするように構成することができる。その結果、取り付け時にキー・トップに指をかけても剥がれ難くすることができる。
組立時位置において、キーボード・アセンブリをシステム筐体の遮へい板に固定するネジが貫通する貫通口が露出し、使用時位置において貫通口が前後壁の下に隠れるように構成することができる。その結果、使用時位置ではネジ頭が前後壁の下に隠れるため美観を保たせることができる。また、ネジはキーボード・アセンブリの上から締めることができるため、システム筐体の裏側からネジ止めする際には必要であったマザー・ボードのネジ用の貫通口を設ける必要がなくなる。
さらにキーボード・アセンブリの上からネジ止めしても使用時位置では意匠的な問題を生じさせず、かつ、ネジとマザー・ボードとの干渉がないためネジ止めの箇所を増やして安定した操作感を確保することができる。さらに、ネジ止めの貫通口を予備も含めて複数設けることができるため、1つのキーボード・アセンブリを複数のモデルの携帯式コンピュータに実装できるようになる。
左右壁は、プレートに形成された複数のガイド部材にそれぞれ係合して浮き上がりを防ぐ複数の係合部を含むように構成することができる。ガイド部材は、使用時位置で化粧フレームのスライドをロックするロック部を有するように構成することができる。化粧フレームに、スライドさせるための工具を係合させる工具溝を形成することができる。工具溝に工具を係合させて化粧フレームをスライドさせることで、キーボード・アセンブリの取り付けが容易になりかつキー・トップに指をかけないようにすることでー・トップの剥がれを防ぐことができる。
本発明の他の態様では、複数のキー・トップと各キー・トップの周囲を囲む化粧フレームを含むキーボード・アセンブリがシステム筐体に取り付けられた携帯式コンピュータを製造する方法を提供する。化粧フレームを組立時位置にスライドさせて貫通口を露出させる。つぎに、キーボード・アセンブリの後縁をシステム筐体の後縁に嵌め込む。なお、キーボード・アセンブリを後縁に嵌め込んでから化粧フレームを組立時位置までスライドさせてもよい。つぎに、組立時位置で露出した貫通口を利用してキーボード・アセンブリと携帯式コンピュータをネジで結合する。つづいて化粧フレームを使用時位置にスライドさせる。
組立時位置にスライドさせる際に、化粧フレームの一部をキー・トップの下まで潜り込ませることで、キー・トップに指をかけてもキー・トップが剥がれ難くなる。使用時位置にスライドさせる際に、化粧フレームの表面に形成された工具溝に工具を当てることで、キー・トップに指をかけないでスライドさせて取り付けることができる。使用時位置にスライドさせる際に、化粧フレームの端部に形成された突起をシステム筐体の前縁に係合させることができる。キーボード・アセンブリは、マザー・ボードの上に配置された遮へい板にネジで結合ことができる。使用時位置では化粧フレームのスライドをロックすることができる。
本発明により、操作感を確保するようにシステム筐体に取り付けることが可能なキーボード・アセンブリを提供することができた。さらに本発明により、システム筐体に対するネジ止め箇所で美観を損なうことのないキーボード・アセンブリを提供することができた。さらに本発明により、マザー・ボードへ取り付け用の貫通口を開ける必要がないキーボード・アセンブリを提供することができた。さらに本発明により、取り付けの容易なキーボード・アセンブリを提供することができた。
さらに本発明により、取り付け時にキー・トップが剥がれ難いキーボード・アセンブリを提供することができた。さらに本発明により、複数のモデルの携帯式コンピュータに共通して実装できるキーボード・アセンブリを提供することができた。さらに本発明によりそのようなキーボード・アセンブリを搭載する携帯式コンピュータおよび携帯式コンピュータの製造方法を提供することができた。
ノートPC10の分解斜視図である。 キーボード・アセンブリ100の平面図である。 使用時位置のキーボード・アセンブリ100の平面を部分的に拡大した図である。 組立時位置のキーボード・アセンブリ100の平面を部分的に拡大した図である。 図3に対応する断面図である。 図4に対応する断面図である。 化粧フレーム150の浮き上がり防止機構とスライド・ロック機構を説明する図である。 キーボード・アセンブリを取り付ける際にキー・トップが剥がれる様子を説明する図である。
図1は、ノートPC10の概略の構成を説明する分解斜視図である。図1は、キーボード・アセンブリ100が取り外された様子を示している。ノートPC10は、ディスプレイ13を収納するディスプレイ筐体11と多くのデバイスを搭載するシステム筐体15がヒンジ機構19a、19bで結合されている。キーボード・アセンブリ100は、後縁101a、前縁101b、左縁101c、および右縁101dを備え、金属プレートに複数のキー(またはキー・トップ)を含むキー群104およびポインティング・スティック105が実装されている。
キーボード・アセンブリ100は、後縁101a、前縁101b、左縁101c、および右縁101dが、それぞれシステム筐体15の、後縁17a、前縁17b、左縁17c、および右縁17dに位置が整合して、システム筐体15に嵌め込まれる。前縁17bは、パームレスト29の奥側の縁に相当する。システム筐体15の内部には、CPU、チップセット、メイン・メモリ、および回路パターンなどを実装したマザー・ボード(システム・プレーナ)21、放熱ファン23、およびハードディスク・ドライブ27などが収納されている。キーボード・アセンブリ100は、ポインティング・スティック105が生成した座標信号を転送するFFC(Flexible flat cables)103aとキー・スイッチの動作信号を転送するFFC103bでマザー・ボード21に接続される。
マザー・ボード21に実装される電子デバイスは、高周波信号で動作るため外部に電磁波を放出したり、外部から進入した電磁波の影響を受けたりしやすい。したがってノートPC10は、このような電磁波障害(EMI:Electro Magnetic Interference)を防ぐためにアルミニウムや銅などの導電性の金属材料で形成した遮へい板31で電子デバイスを覆うことにより内部から放出する電磁波および外部から進入する電磁波を反射させたり吸収させたりして通過させない構造を採用している。
遮へい板31はまた各電子デバイスに共通する基準電位を与える。図1は、キーボード・アセンブリ100が装着される下側に、広い範囲でマザー・ボード21が配置されかつその上には遮へい板31が配置されている様子を示している。遮へい板31は、内部の電子デバイスや回路基板などを周囲から覆う構造であるが、デバイスの実装上の理由で閉鎖できない範囲やEMI対策として許容される範囲では部分的に開放されている。
キーボード・アセンブリ100は薄型化を図るほどシステム筐体の後縁17a、前縁17b、左縁17cおよび右縁17で支持されない中央部が撓みやすくなる。キーを押下したときにキーボード・アセンブリ100が撓むと操作感が悪くなる。これを防ぐために遮へい板31には、キーボード・アセンブリ100を固定するためのネジ穴41a〜41dが加工されている。
図2はキーボード・アセンブリ100の平面図である。キー群104はスペース・キー107および文字キー(またはキー・トップ)109、111、113を含む。キー群104のキーとキーの間の隙間は、化粧フレーム150が覆っている。キーボード・アセンブリ100は、キーとキーの間に隙間は設けているため、隙間を設けないキーボード・アセンブリよりもキー・トップの平面形状を小さくしている。
したがって、キー・トップの端を押下したときにも安定した姿勢を保つことができる。図2(A)はキーボード・アセンブリ100に化粧フレーム150が取り付けられた状態を示し、図2(B)はキーボード・アセンブリ100から取り外した化粧フレーム150を示している。化粧フレーム150は各キーに対応する位置に収納空間が形成されている。
化粧フレーム150は、キー群104に対して矢印Xで示す手前側と奥側の前後方向にスライドできる構造である。化粧フレーム150の前縁101bには、システム筐体15に嵌め込むための複数の突起153a〜153fが形成されている。また、前縁101bの近辺には、工具を押し当てて化粧フレーム150をスライドさせるための工具溝155a、155bが形成されている。
図3、図4は、キー109、111、113の近辺を拡大した部分平面図である。図5、図6は、それぞれ図3、図4のA−A断面図である。図3、図5は、キーボード・アセンブリ150を使用するときの化粧フレーム150の位置を示している。以後、図3、図5に示す化粧フレーム150の位置を使用時位置という。図4、図6は、キーボード・アセンブリ150をシステム筐体15に組み込むときの化粧フレーム150の位置を示している。以後図4、図6に示す化粧フレーム150の位置を組立時位置という。
化粧フレーム150は、キーを前後方向に仕切る領域として前後壁161、163、165を含む。各キーは、前後壁161、163、165とキーを左右方向に仕切る左右壁で囲まれた収納空間に配置される。図8に、収納空間200を例示している。前後壁161、163、165は図3、図5の使用時位置では各キー・トップの間に配置されているため、キー・トップは前後壁と干渉しないで押下することができる。
前後壁161、163、165は図4、図6の組立時位置では少なくとも一部がキー・トップの下に潜り込んでいる。その結果、収納空間のキーの奥側には、スペース162、164、166が生まれて、キー・トップの下側の層が露出する。図5で、キーボード・アセンブリ100は、キー・トップ109の下にメンブレン・シート131が配置され、その下にアルミニウムで形成した薄板状の金属プレート135が配置され、さらにその下には防水シート137が配置される。メンブレン・シート131は、表面に多数の配線パターンとキー・スイッチを構成する接点133がそれぞれ印刷された2枚のプラスチック・フィルムを、スペーサを挟んで重ね合わせた構造になっている。
FFC103bを通じて、一方のプラスチック・フィルムの各接点はマザー・ボード21のスキャン・ラインに接続され、他方のプラスチック・フィルムの各接点はデコーダ・ラインに接続される。金属プレート135には、打ち抜きおよび折り曲げ加工で、パンタグラフ141を固定するための係合部132a、132bが形成されている。各キーはほぼ同じ構造のためキー109を例示して説明する。
メンブレン・シート131の上には、ラバー・ドーム139が配置される。ラバー・ドーム139は頂部がキー・トップ109の裏側に接触している。ラバー・ドーム139はキー・トップ109が押下されたときに圧力を受けて下方向に沈み、圧力が解放されたときにその復元力でもとの形状に戻ることができるようになっている。パンタグラフ141は上部がキー・トップの裏側に嵌め込まれ、底部がメンブレン・シート131に形成した開口を通じて上に飛び出た金属プレート135の係合部132a、132bに取り付けられている。
図4、図6の組立時位置ではキー113の収納空間に貫通口171が露出しているが、図3、図5の使用時位置では貫通口171が前後壁165の下に隠れている。貫通口171は、たとえば図1のネジ穴41bに位置が整合している。貫通口171は、メンブレン・シート131、金属プレート135および防水シート137を貫通する。キーボード・アセンブリ100には、同様の貫通口が組立時位置で化粧フレーム150から露出する位置に形成されている。キーボード・アセンブリ100は、各貫通口の一部またはすべてを利用して、遮へい板31に形成された他のネジ穴とネジで結合される。
図7は、化粧フレーム150の浮き上がり防止機構とスライド・ロック機構を説明する図である。収納空間200は、化粧フレーム150の前後壁201、203および左右壁205、205で囲まれている。収納空間200は、それぞれ図2の工具溝155a、155bの近辺に配置されるキーに対応している。底面にはメンブレン・シート131が配置されている。メンブレン・シートの一部が切除された位置において、金属プレート135が折り曲げられてガイド部135aが形成されている。ガイド部135aが折り曲げられた跡には防水シート137が残っている。ガイド部135aには傾斜部135bとロック部135cが形成されている。傾斜部135bは、前後壁201から前後壁203に向かう方向において下側に傾斜している。
左右壁205の底部には、L字状の係合部205aが形成されている。係合部205aは組立時位置では傾斜部135bに係合している。化粧フレーム105を前方向にスライドさせると係合部205aが傾斜部135bから傾斜部135bから下方向の力を受けて化粧フレーム150の前側がわずかに沈む。化粧フレーム150が使用時位置までスライドすると、係合部205aはロック部135cで浮かび上がって前後方向の移動がロックされる。
係合部205aがロック部135cにロックされた状態では、化粧フレーム150は前後方向にスライドしない。化粧フレーム150を再び組立時位置まで移動させるには、工具溝155a、155bに押し当てた工具に下向きの力を加えてロックを外してから後ろ方向に力を加えてスライドさせる。キーボード・アセンブリ100は他のいくつかのキーに対応する各収納空間には、ロック部135cがないガイド部を設けている。ロック部135cがないガイド部は、左右壁の係合部と係合して化粧フレーム150がメンブレン・シート131から浮き上がるのを防止する。
つぎにキーボード・アセンブリ10をシステム筐体15に取り付けてノートPC10を組み立てる方法を説明する。化粧フレーム150は、あらかじめ組立時位置までスライドさせておく。最初にFFC103a、103bをマザー・ボード21の端子に接続する。つぎに、キーボード・アセンブリ100の後縁101aをシステム筐体15の後縁17aに嵌め込む。つぎに、キーボード・アセンブリ100の左縁101c、右縁101dをシステム筐体15の左縁17c、右縁17dの上に載せる。つぎに、ネジ穴41a〜41に対応する貫通口171などの複数の貫通口を通じてネジでキーボード・アセンブリ100を遮へい板31に固定する。
キーボード・アセンブリ100は、遮へい板31に上からネジ止めできるため、マザー・ボード21に貫通口を形成する必要がなくなり、マザー・ボード21の設計の自由度が向上する。また、マザー・ボード21との干渉がないためネジ止めする箇所の数を増やすことも容易なので、操作時の撓みを抑制してキーの操作感を確保することができる。さらに、ノートPCの他のモデルでは、遮へい板31の他の位置にネジ穴を加工する必要がある場合でも、それらを網羅する複数の貫通口を予備的に形成しておくことができるため、キーボード・アセンブリ100の共通化を図ることができる。つぎに、突起153a〜153fをシステム筐体15の前縁17bに嵌め込むために、工具溝155a、155bに工具を当てて化粧フレーム150を前方向にスライドさせる。
スライドの間は複数のキーの収納空間において、ガイド部により化粧フレーム150の浮き上がりが抑制される。化粧フレーム150が使用時位置までスライドすると、係合部205aがロックされるとともに複数の突起153a〜153fが前縁17bに嵌り込む。また化粧フレーム150が使用時位置までスライドすると貫通口は前後壁の下に隠れるため意匠的な問題を生じさせない。
突起153a〜153fを前縁17bに嵌め込む際にはキーボード・アセンブリ100にある程度の力を加える必要がある。このとき作業者は各キー・トップの後部に指をかけることがあり、キー・トップがパンタグラフ141から外れることがある。図8を参照してこのときの様子を説明する。図8(A)のようにキー・トップ109の後部に指をかけてキーボード・アセンブリ100を手前側(図では右方向)にスライドさせようとすると、キー・トップ109に発生した回転モーメントが、図8(B)のようにパンタグラフ141から引きはがす力に変換される。キー・トップ111がパンタグラフ141から外れると当該キーボード・アセンブリ100は不良品扱いになる。
しかし、キーボード・アセンブリ100は組立時位置で化粧フレームの前後壁がキー・トップの下まで移動するため、指をかけてもキー・トップ109の回転を抑制して剥がれ難くなる。また、工具溝155a、155bを利用して化粧フレーム150をスライドさせることができるため、キー・トップに力を加えないでもキーボード・アセンブリ100をシステム筐体15に取り付けることができる。
これまで本発明について図面に示した特定の実施の形態をもって説明してきたが、本発明は図面に示した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の効果を奏する限り、これまで知られたいかなる構成であっても採用することができることはいうまでもないことである。
11 ディスプレイ筐体
15 システム筐体
17a システム筐体の後縁
17b システム筐体の前縁
17c システム筐体の左縁
17d システム筐体の右縁
21 マザー・ボード
31 遮へい板
41a〜41d ネジ穴
100 キーボード・アセンブリ
101a キーボード・アセンブリの後縁
101b キーボード・アセンブリの前縁
101c キーボード・アセンブリの左縁
101d キーボード・アセンブリの右縁
109、111、113 キー(キー・トップ)
131 メンブレン・シート
135 金属プレート
135a ガイド部
135b 傾斜部
135c ロック部
137 防水シート
150 化粧フレーム
153a〜153f 突起
155a、155b 工具溝
171 貫通口
200 収納空間
161、163、165、201、203 化粧フレームの前後壁
205、207 化粧フレームの左右壁
205a 左右壁205に形成された係合部

Claims (15)

  1. 携帯式コンピュータのシステム筐体に取り付けて使用するキーボード・アセンブリであって、
    プレートと、
    前記プレートで支持される複数のキー・トップと、
    各キー・トップの周囲に配置された前後壁と左右壁を備え、前記キーボード・アセンブリの使用時位置と組立時位置の間をスライドすることが可能な化粧フレームと
    を有するキーボード・アセンブリ。
  2. 前記化粧フレームは前記システム筐体に対して前記使用時位置で前側に位置し、前記組立時位置で後側に位置する請求項1に記載のキーボード・アセンブリ。
  3. 前記組立時位置において前記前後壁の少なくとも一部が前記キー・トップの下までスライドする請求項1または請求項2に記載のキーボード・アセンブリ。
  4. 前記組立時位置において前記キーボード・アセンブリを前記システム筐体に収納された遮へい板に固定するネジが貫通する貫通口が露出し、前記使用時位置において前記貫通口が前記前後壁の下に隠れる請求項1から請求項3のいずれかに記載のキーボード・アセンブリ。
  5. 前記左右壁は、前記プレートに形成された複数のガイド部材にそれぞれ係合して前記化粧フレームの浮き上がりを防ぐ複数の係合部を含む請求項1から請求項4のいずれかに記載のキーボード・アセンブリ。
  6. 前記ガイド部材が、前記使用時位置で前記化粧フレームのスライドをロックするロック部を有する請求項5に記載のキーボード・アセンブリ。
  7. 前記化粧フレームが、スライドさせるための工具を係合させる工具溝を有する請求項1から請求項6のいずれかに記載のキーボード・アセンブリ。
  8. システム筐体と、
    前記システム筐体に収納されたマザー・ボードと、
    前記マザー・ボードの上に配置された金属性の遮へい板と、
    前記システム筐体に嵌め込まれるキーボード・アセンブリとを有し、
    前記キーボード・アセンブリは、
    複数のキー・トップと、
    前記キー・トップを支持するプレートと、
    各キー・トップを囲む仕切り壁を備え、前記キーボード・アセンブリの使用時位置と組立時位置の間でスライドが可能な化粧フレームと
    を有する携帯式コンピュータ。
  9. 前記プレートに前記キーボード・アセンブリを前記遮へい板にネジで取り付けるための貫通口が形成されており、該貫通口は前記組立時位置で露出し、前記使用時位置で前記仕切り壁の下に隠れる請求項8に記載の携帯式コンピュータ。
  10. 複数のキー・トップと各キー・トップの周囲を囲む化粧フレームを含むキーボード・アセンブリがシステム筐体に取り付けられた携帯式コンピュータを製造する方法であって、
    前記化粧フレームを前記キーボード・アセンブリの組立時位置にスライドさせて貫通口を露出させるステップと、
    前記キーボード・アセンブリの後縁を前記システム筐体の後縁に嵌め込むステップと、
    前記露出した貫通口を利用して前記キーボード・アセンブリと前記携帯式コンピュータをネジで結合するステップと、
    前記化粧フレームを前記キーボード・アセンブリの使用時位置にスライドさせて前記貫通口を前記化粧フレームの下に隠すステップと
    を有する方法。
  11. 前記組立時位置にスライドさせるステップが、前記キー・トップの下に前記化粧フレームの一部を潜り込ませるステップを含む請求項10に記載の方法。
  12. 前記使用時位置にスライドさせるステップが、前記化粧フレームの表面に形成された工具溝に工具を当ててスライドさせるステップを含む請求項10または請求項11に記載の方法。
  13. 前記使用時位置にスライドさせるステップが前記化粧フレームの端部に形成された突起を前記システム筐体の縁に係合させるステップを有する請求項10から請求項12のいずれかに記載の方法。
  14. 前記ネジで結合するステップが、前記キーボード・アセンブリとマザー・ボードの上に配置された遮へい板とをネジで結合するステップを含む請求項10から請求項13のいずれかに記載の方法。
  15. 前記使用時位置で前記化粧フレームのスライドをロックするステップを有する請求項10から請求項14のいずれかに記載の方法。
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