JP5745172B2 - 通信制御方法、ユーザ端末、プロセッサ、及び基地局 - Google Patents
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Description
本発明は、移動通信システムに適用される通信制御方法、ユーザ端末、プロセッサ、記憶媒体、及び基地局に関する。
移動通信システムでは、基地局の周辺にビルが建設されたり、当該基地局の周辺基地局の設置状況が変化したりすると、当該基地局に係る無線環境が変化する。このため、従来は、オペレータにより、測定機材を搭載した測定用車両を使用し、無線環境を測定して収集するドライブテストが行われている。
このような測定及び収集は、ネットワーク最適化(例えば、基地局のパラメータ調整によるカバレッジ最適化など)に貢献できるが、工数が多く、且つ費用が高いという課題がある。
そこで、移動通信システムの標準化プロジェクトである3GPP(3rd Generation Partnership Project)では、リリース10以降において、ユーザ端末を使用して当該測定及び収集を自動化するMDT(Minimization of Drive Tests)が仕様化されている(例えば、非特許文献1参照)。
MDTの一方式として、Logged MDTがある。Logged MDTは、アイドル状態のユーザ端末が、ネットワークからの指示に基づいて測定した無線環境に関するMDT測定ログを記憶し、記憶したMDT測定ログを後でネットワークに送信(報告)するものである。
3GPP技術仕様 TS 37.320 V10.4.0 (2011-12)
ところで、ユーザ端末は、ネットワークへのアクセスに失敗することがある。該アクセス(RRC接続確立手順)は、ネットワークへのランダムアクセス処理と、該ランダムアクセス処理の後にネットワークとの接続の確立(再確立を含む)を行う接続確立処理と、を含む。
このようなアクセス失敗に関する情報は、上述したネットワーク最適化に有用である。しかしながら、現状の仕様においては、アクセス失敗に関する情報を適切に取り扱うための仕組みが存在しないので、ネットワークを十分に最適化できない問題があった。
そこで、本発明は、ネットワークへのアクセス失敗に関する情報を適切に取り扱うことができる通信制御方法、ユーザ端末、プロセッサ、記憶媒体、及び基地局を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明は以下のような特徴を有している。
一つの特徴に係る通信制御方法は、ネットワークとのRRC接続確立手順の失敗に関する接続確立失敗ログを記憶できるユーザ端末を含む移動通信システムに適用される。前記通信制御方法は、前記ユーザ端末が、前記接続確立失敗ログに前記RRC接続確立手順の失敗の発生時点からの経過時間を示す経過時間情報を含めて前記ネットワークに送信するステップを有する。
第4の特徴に係る通信制御方法は、ネットワークとのRRC接続確立手順の失敗に関する接続確立失敗ログを記憶できるユーザ端末を含む移動通信システムに適用される。前記通信制御方法は、前記ユーザ端末が、前記接続確立失敗ログと、前記RRC接続確立手順の失敗の発生時点からの経過時間を示す経過時間情報と、を前記ネットワークに送信するステップを有する。
[実施形態の概要]
実施形態に係る通信制御方法は、ネットワークからの指示に基づいて測定した無線環境に関するMDT測定ログと、前記ネットワークとのRRC接続確立手順の失敗に関する接続確立失敗ログと、を記憶できるユーザ端末を含む移動通信システムに適用される。前記通信制御方法は、前記ユーザ端末が、前記接続確立失敗ログを記憶するための専用記憶領域を確保するステップと、前記ユーザ端末が、前記確保するステップで確保した前記専用記憶領域に前記接続確立失敗ログを記憶するステップと、を有する。
実施形態に係る通信制御方法は、ネットワークからの指示に基づいて測定した無線環境に関するMDT測定ログと、前記ネットワークとのRRC接続確立手順の失敗に関する接続確立失敗ログと、を記憶できるユーザ端末を含む移動通信システムに適用される。前記通信制御方法は、前記ユーザ端末が、前記接続確立失敗ログを記憶するための専用記憶領域を確保するステップと、前記ユーザ端末が、前記確保するステップで確保した前記専用記憶領域に前記接続確立失敗ログを記憶するステップと、を有する。
実施形態では、前記確保するステップにおいて、前記ユーザ端末は、前記MDT測定ログを記憶するための所定の記憶領域とは別に、前記専用記憶領域を確保する。
実施形態に係るユーザ端末は、ネットワークからの指示に基づいて測定した無線環境に関するMDT測定ログと、前記ネットワークとのRRC接続確立手順の失敗に関する接続確立失敗ログと、を記憶できる。前記ユーザ端末は、前記接続確立失敗ログを記憶するための専用記憶領域を確保した上で、該専用記憶領域に前記接続確立失敗ログを記憶する。
実施形態に係るプロセッサは、ユーザ端末に備えられており、ネットワークからの指示に基づいて測定した無線環境に関するMDT測定ログと、前記ネットワークとのRRC接続確立手順の失敗に関する接続確立失敗ログと、をメモリに記憶する処理を行う。前記プロセッサは、前記接続確立失敗ログを記憶するための専用記憶領域を確保した上で、該専用記憶領域に前記接続確立失敗ログを記憶する。
実施形態に係る記憶媒体は、ネットワークからの指示に基づいて測定した無線環境に関するMDT測定ログと、前記ネットワークとのRRC接続確立手順の失敗に関する接続確立失敗ログと、を記憶できるユーザ端末に、前記接続確立失敗ログを記憶するための専用記憶領域を確保するステップと、前記確保するステップで確保した前記専用記憶領域に前記接続確立失敗ログを記憶するステップと、を実行させるためのプログラムを記憶する。
実施形態に係る通信制御方法は、ネットワークとのRRC接続確立手順の失敗に関する接続確立失敗ログを記憶できるユーザ端末を含む移動通信システムに適用される。前記通信制御方法は、前記ユーザ端末が、RRC接続確立手順を開始する際に、前記RRC接続確立手順を継続する上限時間を定めるタイマを起動するステップと、前記ユーザ端末が、前記接続確立失敗ログを前記タイマの満了と関連付けて記憶するステップと、を有する。
実施形態では、前記RRC接続確立手順は、前記ネットワークへのランダムアクセス処理を含む。前記記憶するステップにおいて、前記ユーザ端末は、前記ランダムアクセス処理におけるランダムアクセスプリアンブルの送信回数を前記接続確立失敗ログに含めて記憶する。
実施形態では、前記記憶するステップにおいて、前記ユーザ端末は、ランダムアクセスプリアンブルの競合が検知された場合に、前記競合の検知を示す情報を前記接続確立失敗ログに含めて記憶する。
実施形態に係るユーザ端末は、ネットワークとのRRC接続確立手順の失敗に関する接続確立失敗ログを記憶できる。前記ユーザ端末は、RRC接続確立手順を開始する際に、前記RRC接続確立手順を継続する上限時間を定めるタイマを起動する制御部を備える。前記制御部は、前記接続確立失敗ログを前記タイマの満了と関連付けて記憶する。
実施形態に係るプロセッサは、ユーザ端末に備えられており、ネットワークとのRRC接続確立手順の失敗に関する接続確立失敗ログをメモリに記憶する処理を行う。前記プロセッサは、RRC接続確立手順を開始する際に、前記RRC接続確立手順を継続する上限時間を定めるタイマを起動する処理と、前記接続確立失敗ログを前記タイマの満了と関連付けて記憶する処理と、を行う。
実施形態に係る記憶媒体は、ネットワークとのRRC接続確立手順の失敗に関する接続確立失敗ログを記憶できるユーザ端末に、RRC接続確立手順を開始する際に、前記RRC接続確立手順を継続する上限時間を定めるタイマを起動する処理と、前記接続確立失敗ログを前記タイマの満了と関連付けて記憶する処理と、を実行させるためのプログラムを記憶する。
実施形態に係る通信制御方法は、ネットワークからの指示に基づいて測定した無線環境に関するMDT測定ログと、前記ネットワークとのRRC接続確立手順の失敗に関する接続確立失敗ログと、を記憶できるユーザ端末を含む移動通信システムに適用される。前記通信制御方法は、前記ユーザ端末が、前記MDT測定ログ及び/又は前記接続確立失敗ログを記憶している場合に、所定のトリガで、ログを記憶していることを示す通知情報を前記ネットワークに送信するステップを有する。前記通知情報は、前記ユーザ端末が記憶しているログの種別を識別可能に構成される。
実施形態では、前記ユーザ端末が前記接続確立失敗ログを記憶している場合に、前記通知情報は、前記ユーザ端末が前記接続確立失敗ログを記憶していることを示す。
実施形態では、前記ネットワークが、前記ユーザ端末からの前記通知情報を受信した後、該通知情報に基づいて、ログの送信を要求するための要求情報を前記ユーザ端末に送信するステップをさらに有する。前記要求情報は、前記ネットワークが送信を要求するログの種別を識別可能に構成される。
実施形態では、前記所定のトリガとは、前記ユーザ端末が前記ネットワークとの接続を確立又は再確立したことである。
実施形態に係るユーザ端末は、ネットワークからの指示に基づいて測定した無線環境に関するMDT測定ログと、前記ネットワークとのRRC接続確立手順の失敗に関する接続確立失敗ログと、を記憶できる。前記ユーザ端末は、前記MDT測定ログ及び/又は前記接続確立失敗ログを記憶している場合に、所定のトリガで、ログを記憶していることを示す通知情報を前記ネットワークに送信する。前記通知情報は、前記ユーザ端末が記憶しているログの種別を識別可能に構成されている。
実施形態に係るプロセッサは、ユーザ端末に備えられる。前記プロセッサは、ネットワークからの指示に基づいて測定した無線環境に関するMDT測定ログと、前記ネットワークとのRRC接続確立手順の失敗に関する接続確立失敗ログと、をメモリに記憶する処理と、前記MDT測定ログ及び/又は前記接続確立失敗ログを前記メモリが記憶している場合に、所定のトリガで、ログを記憶していることを示す通知情報を前記ネットワークに送信する処理と、を行う。前記通知情報は、前記メモリが記憶しているログの種別を識別可能に構成されている。
実施形態に係る記憶媒体は、ネットワークからの指示に基づいて測定した無線環境に関するMDT測定ログと、前記ネットワークとのRRC接続確立手順の失敗に関する接続確立失敗ログと、を記憶できるユーザ端末に、前記MDT測定ログ及び/又は前記接続確立失敗ログを記憶している場合に、所定のトリガで、ログを記憶していることを示す情報であって、前記ユーザ端末が記憶しているログの種別を識別可能に構成された通知情報を前記ネットワークに送信するステップ、を実行させるためのプログラムを記憶する。
実施形態に係る基地局は、ネットワークからの指示に基づいて測定した無線環境に関するMDT測定ログと、前記ネットワークとのRRC接続確立手順の失敗に関する接続確立失敗ログと、を記憶できるユーザ端末との接続を確立する。前記基地局は、前記ユーザ端末からの通知情報を受信した後、該通知情報に基づいて、ログの送信を要求するための要求情報を前記ユーザ端末に送信する。前記要求情報は、前記基地局が送信を要求するログの種別を識別可能に構成される。
実施形態に係る通信制御方法は、ネットワークとのRRC接続確立手順の失敗に関する接続確立失敗ログを記憶できるユーザ端末を含む移動通信システムに適用される。前記通信制御方法は、前記ユーザ端末が、前記接続確立失敗ログと、前記RRC接続確立手順の失敗の発生時点からの経過時間を示す経過時間情報と、を前記ネットワークに送信するステップを有する。
実施形態では、前記ユーザ端末が、前記RRC接続確立手順の失敗が発生した際にタイマを起動するステップをさらに有する。前記送信するステップにおいて、前記ユーザ端末は、前記接続確立失敗ログを送信する時点の前記タイマの値を示す情報を前記経過時間情報として送信する。
実施形態では、前記ユーザ端末が、前記タイマを起動した後において、前記タイマの値が閾値を超えるまでは、前記接続確立失敗ログを消去せずに保持するステップをさらに有する。
実施形態に係るユーザ端末は、ネットワークとのRRC接続確立手順の失敗に関する接続確立失敗ログを記憶できる。前記ユーザ端末は、前記接続確立失敗ログと、前記RRC接続確立手順の失敗の発生時点からの経過時間を示す経過時間情報と、を前記ネットワークに送信する。
実施形態に係るプロセッサは、ユーザ端末に備えられており、ネットワークとのRRC接続確立手順の失敗に関する接続確立失敗ログをメモリに記憶する処理を行う。前記プロセッサは、さらに、前記RRC接続確立手順の失敗の発生時点からの経過時間を示す経過時間情報を前記ネットワークに送信する処理を行う。
実施形態に係る記憶媒体は、ネットワークとのRRC接続確立手順の失敗に関する接続確立失敗ログを記憶できるユーザ端末に、前記接続確立失敗ログと、前記RRC接続確立手順の失敗の発生時点からの経過時間を示す経過時間情報と、を前記ネットワークに送信するステップ、を実行させるためのプログラムを記憶する。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。以下の実施形態に係る図面において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付す。
(1)移動通信システムの概要
図1は、本実施形態に係る移動通信システムの構成図である。
図1は、本実施形態に係る移動通信システムの構成図である。
図1に示すように、本実施形態に係る移動通信システムは、複数のUE(User Equipment)100と、E−UTRAN(Evolved−UMTS Terrestrial Radio Access Network)10と、EPC(Evolved Packet Core)20と、を有する。本実施形態においてE−UTRAN10及びEPC20は、ネットワークを構成する。
UE100は、移動型の無線通信装置であり、接続を確立したセル(サービングセルと称される)との無線通信を行う。本実施形態では、UE100はユーザ端末に相当する。
UE100は、待ち受け中の状態に相当するアイドル状態において、待ち受けセルを選択し、選択したセルにおいてeNB200からの指示を待ち受ける。アイドル状態において待ち受けセルを変更する処理は、セル再選択と称される。また、UE100は、通信中の状態に相当する接続状態において、サービングセルとの無線通信を行う。接続状態においてサービングセルを変更する処理は、ハンドオーバと称される。
E−UTRAN10は、複数のeNB200(evolved Node−B)を含む。eNB200は基地局に相当する。eNB200は、セルを管理しており、セルとの接続を確立したUE100との無線通信を行う。「セル」は、無線通信エリアの最小単位を示す用語として使用される他に、UE100との無線通信を行う機能としても使用される。
eNB200は、例えば、無線リソース管理(RRM)機能と、ユーザデータのルーティング機能と、モビリティ制御及びスケジューリングのための測定制御機能と、を有する。
EPC20は、MME(Mobility Management Entity)/S−GW(Serving−Gateway)300と、OAM400(Operation and Maintenance)と、を含む。
MMEは、UE100に対する各種モビリティ制御等を行うネットワークノードであり、制御局に相当する。S−GWは、ユーザデータの転送制御を行うネットワークノードであり、交換局に相当する。
eNB200は、X2インターフェイスを介して相互に連結される。また、eNB200は、S1インターフェイスを介してMME/S−GW300と連結される。
OAM400は、オペレータによって管理されるサーバ装置であり、E−UTRAN10の保守及び監視を行う。OAM400は、UE100に対する制御を行うこともできる。
次に、UE100及びeNB200の構成を説明する。図2は、UE100のブロック図である。
図2に示すように、UE100は、アンテナ101と、無線送受信機110と、ユーザインターフェイス120と、GNSS(Global Navigation Satellite System)受信機130と、バッテリ140と、メモリ150と、プロセッサ160と、を有する。ここでは、GNSS受信機130を有するUE100の構成を説明するが、GNSS受信機130を有しないUE100も存在する。また、メモリ150をプロセッサ160と一体化し、このセット(すなわち、チップセット)をプロセッサ160’としてもよい。
アンテナ101及び無線送受信機110は、無線信号の送受信に用いられる。アンテナ101は、複数のアンテナ素子を含む。無線送受信機110は、プロセッサ160が出力するベースバンド信号を無線信号に変換してアンテナ101から送信し、アンテナ101が受信する無線信号をベースバンド信号に変換してプロセッサ160に出力する。
ユーザインターフェイス120は、UE100を所持するユーザとのインターフェイスであり、例えば、ディスプレイ、マイク、スピーカ、及び各種ボタンなどを含む。ユーザインターフェイス120は、ユーザからの操作を受け付けて、当該操作の内容を示す信号をプロセッサ160に出力する。
GNSS受信機130は、UE100の地理的な位置を示す位置情報を得るために、GNSS信号を受信して、受信した信号をプロセッサ160に出力する。
バッテリ140は、UE100の各ブロックに供給すべき電力を蓄える。
メモリ150は、プロセッサ160によって実行されるプログラムと、プロセッサ160による処理に使用される情報と、を記憶する。メモリ150に記憶される情報の詳細については後述する。
プロセッサ160は、ベースバンド信号の変調・復調及び符号化・復号などを行うベースバンドプロセッサと、メモリ150に記憶されるプログラムを実行して各種の処理を行うCPU(Central Processing Unit)と、を含む。CPUは、計時を行うタイマの機能も有する。プロセッサ160は、さらに、音声・映像信号の符号化・復号を行うコーデックを含んでもよい。プロセッサ160が行う処理の詳細については後述する。
プロセッサ160は、GNSS受信機130の出力信号に基づいて位置情報を取得する。UE100がGNSS受信機130を有しない場合、プロセッサ160は、無線送受信機110が複数のeNB200(複数のセル)から受信する無線信号に基づく測位方法(OTDOAなど)を実行してもよい。
図3は、eNB200のブロック図である。図3に示すように、eNB200は、アンテナ201と、無線送受信機210と、ネットワークインターフェイス220と、メモリ230と、プロセッサ240と、を有する。
アンテナ201及び無線送受信機210は、無線信号の送受信に用いられる。アンテナ201は、複数のアンテナ素子を含む。無線送受信機210は、プロセッサ240が出力するベースバンド信号を無線信号に変換してアンテナ201から送信し、アンテナ201が受信する無線信号をベースバンド信号に変換してプロセッサ240に出力する。
ネットワークインターフェイス220は、X2インターフェイス及びS1インターフェイス上で行う通信に用いられる。
メモリ230は、プロセッサ240によって実行されるプログラムと、プロセッサ240による処理に使用される情報と、を記憶する。
プロセッサ240は、ベースバンド信号の変調・復調及び符号化・復号などを行うベースバンドプロセッサと、メモリ230に記憶されるプログラムを実行して各種の処理を行うCPUと、を含む。プロセッサ240が行う処理の詳細については後述する。
図4は、無線インターフェイスのプロトコルスタック図である。
図4に示すように、無線インターフェイスプロトコルは、OSI参照モデルのレイヤ1〜レイヤ3に区分されており、レイヤ1は物理(PHY)レイヤである。レイヤ2は、MAC(Media Access Control)レイヤと、RLC(Radio Link Control)レイヤと、PDCP(Packet Data Convergence Protocol)レイヤと、を含む。レイヤ3は、RRC(Radio Resource Control)レイヤを含む。
物理レイヤは、符号化・復号、変調・復調、アンテナマッピング・デマッピング、及びリソースマッピング・デマッピングを行う。物理レイヤは、物理チャネルを用いて上位レイヤに伝送サービスを提供する。UE100の物理レイヤとeNB200の物理レイヤとの間では、物理チャネルを介してデータが伝送される。
MACレイヤは、データの優先制御、及びハイブリッドARQ(HARQ)による再送処理などを行う。UE100のMACレイヤとeNB200のMACレイヤとの間では、トランスポートチャネルを介してデータが伝送される。eNB200のMACレイヤは、上下リンクのトランスポートフォーマット(トランスポートブロックサイズ、変調・符号化方式など)及びリソースブロックを決定するMACスケジューラを含む。
RLCレイヤは、MACレイヤ及び物理レイヤの機能を利用してデータを受信側のRLCレイヤに伝送する。UE100のRLCレイヤとeNB200のRLCレイヤとの間では、論理チャネルを介してデータが伝送される。
PDCPレイヤは、ヘッダ圧縮・伸張、及び暗号化・復号化を行う。
RRCレイヤは、制御プレーンでのみ定義される。UE100のRRCレイヤとeNB200のRRCレイヤとの間では、無線ベアラを介してデータが伝送される。RRCレイヤは、無線ベアラの確立、再確立及び解放に応じて、論理チャネル、トランスポートチャネル、及び物理チャネルを制御する。UE100のRRCとeNB200のRRCとの間にRRC接続がある場合、UE100は接続状態であり、そうでない場合、UE100はアイドル状態である。
RRCレイヤの上位に位置するNAS(Non−Access Stratum)レイヤは、セッション管理及びモビリティ管理などを行う。
図5は、移動通信システムで使用される無線フレームの構成図である。移動通信システムは、下りリンクにはOFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiplexing Access)、上りリンクにはSC−FDMA(Single Carrier Frequency Division Multiple Access)がそれぞれ使用される。
図5に示すように、無線フレームは、時間方向に並ぶ10個のサブフレームで構成され、各サブフレームは、時間方向に並ぶ2個のスロットで構成される。各サブフレームの長さは1msであり、各スロットの長さは0.5msである。各サブフレームは、周波数方向に複数個のリソースブロック(RB)を含み、時間方向に複数個のシンボルを含む。各シンボルの先頭には、サイクリックプレフィックス(CP)と呼ばれるガード区間が設けられる。
下りリンクにおいて、各サブフレームの先頭数シンボルの区間は、主に物理下りリンク制御チャネル(PDCCH)として使用される制御領域である。また、各サブフレームの残りの区間は、主に物理下りリンク共有チャネル(PDSCH)として使用されるデータ領域である。
上りリンクにおいて、各サブフレームにおける周波数方向の両端部は、主に物理上りリンク制御チャネル(PUCCH)として使用される制御領域である。また、各サブフレームにおける周波数方向の中央部は、主に物理上りリンク共有チャネル(PUSCH)として使用されるデータ領域である。
(2)MDTの概要
本実施形態に係る移動通信システムは、MDTの一種であるLogged MDTをサポートする。Logged MDTの詳細については非特許文献1に記載されているが、ここでは、現状の仕様で規定されているLogged MDTの概要を説明する。
本実施形態に係る移動通信システムは、MDTの一種であるLogged MDTをサポートする。Logged MDTの詳細については非特許文献1に記載されているが、ここでは、現状の仕様で規定されているLogged MDTの概要を説明する。
Logged MDTにおいては、アイドル状態のUE100は、ネットワークから指示された設定(Logged Measurement Configuration)に従って無線環境(参照信号受信電力(RSRP)及び参照信号受信品質(RSRQ)など)の測定を行い、測定結果を位置情報及び時間情報と共にMDT測定ログとして記憶する。
MDTの設定は、測定トリガ、測定期間、ネットワーク時間などの各種パラメータを含む。測定トリガは、測定を行う契機(イベント)を指定するパラメータである。測定期間は、MDTの設定が設定されてからMDT測定処理を終了するまでの期間を指定するパラメータである。ネットワーク時間は、時間情報の基準となるパラメータである。
UE100は、接続状態においてMDTの設定(Logged Measurement Configuration)をネットワークから受信すると、該設定に含まれる測定期間をUE100内部のDurationタイマに設定して、Durationタイマを起動する。そして、UE100は、アイドル状態において、測定トリガで指定された契機を検知すると、無線環境の測定を行い、測定結果、位置情報及び時間情報を含むMDT測定ログを記憶する。ここでMDT測定ログに含められる位置情報は、有効時間内かつ最新に得られたものである。また、時間情報は、測定パラメータのうちのネットワーク時間に基づいて生成される。詳細には、時間情報は、MDTの設定に含まれるネットワーク時間(基準時間)と、該ネットワーク時間から測定を行うまでの経過時間(相対時間)と、を含む。これにより、ネットワークは、ネットワーク時間(基準時間)及び経過時間(相対時間)から、測定時のネットワーク時間を推定できる。
UE100は、MDT測定ログを記憶している場合に、Availability Indicator(通知情報)の送信契機が発生したか否かを監視する。Availability Indicatorの送信契機とは、UE100がネットワークとの接続を確立又は再確立したことである。詳細には、Availability Indicatorの送信契機とは、アイドル状態から接続状態に遷移したこと(RRC connection establishment)、ハンドオーバを行ったこと(RRC connection re−establishment)、RRCレイヤでの新たな設定がなされたこと(RRC re−configuration)である。
そして、UE100は、Availability Indicatorに応じてネットワークからMDT測定ログの送信要求を受信すると、記憶しているMDT測定ログをネットワークに送信(報告)する。eNB200又はOAM400は、このようにして得られたMDT測定ログに基づいてカバレッジ問題を発見すると、発見したカバレッジ問題をオペレータに通知する、もしくは解消するためのネットワーク最適化を行うことができる。
なお、UE100は、上述したDurationが満了した際に、ログを保持すべき時間(仕様上、48時間)を計時するための48時間タイマを起動する。UE100は、48時間タイマが満了するまでは、MDT測定ログを消去することなく保持しなければならない。ただし、UE100は、ネットワークからMDT測定ログの送信要求を受信することなく、48時間タイマが満了すると、MDT測定ログを消去しても構わない。
(3)ネットワークへのアクセス手順の概要
図6は、UE100がネットワーク(eNB200)へのアクセスを行う際のアクセス手順(RRC接続確立手順)のシーケンス図である。アクセス手順(ランダムアクセス手順)の詳細は例えばTS36.321に記載されているが、ここではその概要を説明する。
図6は、UE100がネットワーク(eNB200)へのアクセスを行う際のアクセス手順(RRC接続確立手順)のシーケンス図である。アクセス手順(ランダムアクセス手順)の詳細は例えばTS36.321に記載されているが、ここではその概要を説明する。
図6に示すアクセス手順は、UE100がネットワーク(eNB200)への初期接続又は再接続を行う場合などにおいて開始される。UE100は、ステップS1に先立ち、セルサーチにより下りリンクの同期をeNB200と確立し、eNB200からの報知情報(MIB及びSIB)を受信及び復号し、上りリンクの同期を確立するためにランダムアクセス処理を開始する。
なお、UE100のRRC層からMAC層に対してRRC接続確立を要求することにより、RRC接続確立手順が開始される。UE100は、RRC接続確立手順を開始する際に、T300と称されるタイマを起動する。T300は、RRC接続確立手順を継続する上限時間を定めるタイマである。
図6に示すように、ステップS1において、UE100は、ランダムアクセスチャネル(RACH)上でランダムアクセスプリアンブルをeNB200に送信する。RACHは、物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)にマッピングされる。詳細には、eNB200は、ランダムアクセスプリアンブルの送信に使用可能なリソース(ランダムアクセスリソース)の情報をブロードキャストで送信(例えばSIB2で送信)しており、UE100は、該使用可能なランダムアクセスリソースの中から選択したランダムアクセスリソースを用いてランダムアクセスプリアンブルを送信する。ランダムアクセスリソースは、プリアンブル系列を含む。
ステップS2において、eNB200は、UE100からランダムアクセスプリアンブルを受信した後、該ランダムアクセスプリアンブルに基づいてUE100との間の遅延推定を行うとともに、ステップS3で用いるリソースを決定する。そして、eNB200は、ランダムアクセスプリアンブルに対する応答であるランダムアクセス応答をDL−SCH上でUE100に送信する。ランダムアクセス応答は、遅延推定の結果に基づくタイミング補正値と、決定した割当てリソースの情報と、を含む。
ただし、UE100は、eNB200からのランダムアクセス応答を必ずしも正常に受信できるとは限らない。ランダムアクセスプリアンブルの送信から所定時間(時間窓幅)内にeNB200からのランダムアクセス応答を受信しない場合、すなわちeNB200へのランダムアクセス処理に失敗した場合、UE100は、ランダムアクセスリソースを再選択し、再びランダムアクセス処理(ステップS1)を開始する。なお、再びランダムアクセスを開始する際には、ランダムアクセスプリアンブルの送信電力を所定のステップサイズだけ増加させる。ランダムアクセスプリアンブルの送信は複数回実施されることがあり、また、ランダムアクセスプリアンブルの送信を複数回実施してもランダムアクセス処理が成功しないことがある。
また、ステップS1で複数のUE100が同じランダムアクセスリソース(プリアンブル系列)でランダムアクセスプリアンブルを送信する場合には、アクセス競合が生じる。この場合、ステップS2でeNB200が送信したランダムアクセス応答に対して複数のUE100が反応してしまうので、衝突が生じる。このようなアクセス競合は、RRC接続確立処理において解決される。
ステップS3において、UE100は、eNB200からのランダムアクセス応答を受信した後、該ランダムアクセス応答で示されるリソースを用いて、接続確立要求(RRC Connection Request)をCCCH上でeNB200に送信する。接続確立要求は、UE100の識別情報(一時的な識別子)を含む。
ステップS4において、eNB200は、UE100からの接続確立要求を受信した後、該接続確立要求に対する応答である接続確立応答をCCCH上でUE100に送信する。接続確立応答は、肯定応答(RRC Connection Setup)又は否定応答(RRC Connection Reject)である。接続確立応答は、送信先のUE100の識別情報を含む。
UE100は、eNB200からの接続確立応答(肯定応答又は否定応答)を正常に受信すると、T300タイマを停止する。また、UE100は、該接続確立応答に含まれるUE識別情報と、自身がステップS3で送信したUE識別情報と、が一致するか否かを確認する。UE識別情報が一致すれば、UE100は、該接続確立応答が自身宛のものであると判断し、eNB200との接続確立を完了する。
これに対し、UE識別情報が一致しなければ、UE100は、該接続確立応答が自身宛のものではないと判断する。この場合、UE100は、ランダムアクセスリソースを再選択し、再びランダムアクセス処理(ステップS1)を開始する。
なお、UE100は、eNB200からの接続確立応答を受信しない場合、すなわちT300タイマが満了する前に接続確立応答を受信できなかった場合においても、ランダムアクセスリソースを再選択し、再びランダムアクセス処理(ステップS1)を開始する。
以下において、RRC接続確立手順の失敗とは、主に、T300タイマが停止されずに満了したことを意味する。
(4)実施形態に係る動作
以下において、UE100の動作を中心に、本実施形態に係る移動通信システムの動作を説明する。
以下において、UE100の動作を中心に、本実施形態に係る移動通信システムの動作を説明する。
図6に示すアクセス手順に失敗した場合、該アクセス失敗に関する情報をネットワークが把握できれば、例えばeNB200のパラメータを最適化することで、以降のアクセス失敗の発生頻度を低くすることができる。しかし、現状の仕様では、アクセス失敗の結果、UE100がアイドル状態を維持する場合には、該アクセス失敗に関する情報がネットワークに報告されないという問題がある。
そこで、本実施形態に係るUE100は、RRC接続確立手順(アクセス手順)に失敗した場合に、該アクセス失敗に関する接続確立失敗ログ(アクセス失敗ログ)を記憶する。UE100は、ネットワークからの設定(Configuration)が行われていなくても、ネットワークへのアクセスに失敗すれば、接続確立失敗ログを自律的に記憶する。これは、ネットワークからの設定が行われていなければログを記憶しないMDTとは異なる。
以下において、接続確立失敗ログの記憶・報告に関して説明する。
(4.1)記憶領域の管理
UE100がMDT測定ログ及び接続確立失敗ログの両方を記憶する場合、各ログを適切に記憶できるようUE100のメモリ150の記憶領域を管理する必要がある。本実施形態では、UE100のプロセッサ160は、接続確立失敗ログを記憶するための専用記憶領域を確保する。そして、プロセッサ160は、確保した専用記憶領域に接続確立失敗ログを記憶する。
UE100がMDT測定ログ及び接続確立失敗ログの両方を記憶する場合、各ログを適切に記憶できるようUE100のメモリ150の記憶領域を管理する必要がある。本実施形態では、UE100のプロセッサ160は、接続確立失敗ログを記憶するための専用記憶領域を確保する。そして、プロセッサ160は、確保した専用記憶領域に接続確立失敗ログを記憶する。
図7は、本実施形態に係る記憶領域の管理方法1を説明するための図である。
図7に示すように、プロセッサ160は、MDT測定ログを記憶するための記憶領域(所定の記憶領域)150−1とは別に、接続確立失敗ログを記憶するための専用記憶領域150−2を予めメモリ150に確保する。なお、仕様上、MDT測定ログを記憶するための記憶領域150−1の容量は、最小で64kバイトと規定されている。プロセッサ160は、確保した専用記憶領域に接続確立失敗ログを記憶する。
図8は、本実施形態に係る記憶領域の管理方法2を説明するための図である。
図8に示すように、プロセッサ160は、MDT測定ログを記憶するための記憶領域150−1内に、接続確立失敗ログを記憶するための専用記憶領域150−2を確保する。この場合、記憶領域150−1が、MDT測定ログで埋まらないように制御する必要がある。このため、プロセッサ160は、MDT測定ログのデータ量が閾値を超える場合に、該閾値を超えた以降の前記MDT測定ログを記憶しないことによって、専用記憶領域150−2を確保する。これにより、記憶領域150−1内に専用記憶領域150−2を予め確保しておくことができる。
或いは、必要に応じて記憶領域150−1内に専用記憶領域150−2を一時的に確保してもよい。詳細には、プロセッサ160は、記憶領域150−1内に接続確立失敗ログを記憶可能な空き領域が存在しない場合に、記憶領域150−1内に記憶されているMDT測定ログの一部を消去することによって、記憶領域150−1内に専用記憶領域150−2を確保する。
このように、ネットワークからの指示に基づいて測定した無線環境に関するMDT測定ログと、ネットワークとのRRC接続確立手順の失敗に関する接続確立失敗ログと、を記憶できるUE100は、接続確立失敗ログを記憶するための専用記憶領域150−2を確保する。そして、UE100が、確保した専用記憶領域150−2に接続確立失敗ログを記憶する。
これにより、接続確立失敗ログをMDT測定ログから隔離した状態で記憶できるので、MDT測定ログと接続確立失敗ログとを個別にネットワークに送信できる。よって、ネットワークは、MDT測定ログと接続確立失敗ログとを判別して分離するという複雑な処理を行う必要がない。
図7に示す記憶領域の管理方法1では、UE100は、MDT測定ログを記憶するための記憶領域150−1とは別に、接続確立失敗ログを記憶するための専用記憶領域150−2を予め確保するので、メモリ150の記憶領域の消費量は増えるものの、接続確立失敗ログをMDT測定ログから隔離した状態でより確実に記憶できる。
図8に示す記憶領域の管理方法2では、UE100は、MDT測定ログを記憶するための記憶領域150−1内に、接続確立失敗ログを記憶するための専用記憶領域150−2を一時的に確保するので、メモリ150の記憶領域の消費量を抑制しつつ、接続確立失敗ログをMDT測定ログから隔離した状態で記憶できる。
(4.2)接続確立失敗ログの内容
次に、本実施形態に係る接続確立失敗ログの内容について説明する。
次に、本実施形態に係る接続確立失敗ログの内容について説明する。
本実施形態に係る接続確立失敗ログは、UE100がRRC接続確立(アクセス)に失敗したセルのセルIDと、ランダムアクセスプリアンブルの送信回数と、UE100がアクセスに失敗した際の無線環境(UE100がアクセスに失敗したセルに関する無線環境)と、ランダムアクセスリソースの再選択理由と、を含む。接続確立失敗ログは、さらに、時間情報及び位置情報を含んでもよい。接続確立失敗ログにおける時間情報の詳細については後述する。また、接続確立失敗ログは、位置情報に基づいて得られる移動速度情報を含んでもよい。
ここで、接続確立失敗ログに含められる「ランダムアクセスリソースの再選択理由」について説明する。上述したように、ネットワークへのアクセスは、ネットワークへのランダムアクセス処理と、該ランダムアクセス処理の後にネットワークとの接続を確立する接続確立処理と、を含む。ネットワークとのRRC接続確立手順の失敗に関する接続確立失敗ログを記憶できるUE100は、アクセス失敗(ランダムアクセス処理の失敗又は接続確立処理の失敗)の度に、ランダムアクセス処理に使用するランダムアクセスリソースを再選択する。
UE100は、接続確立失敗ログを、ランダムアクセスリソースの再選択と関連付けて記憶する。詳細には、UE100は、アクセス失敗の際にランダムアクセスリソースを再選択すると、該再選択の理由を示す情報を、該アクセス失敗についての接続確立失敗ログに含める。また、1つの接続確立失敗ログは、同一のランダムアクセスリソースと対応付けられており、ランダムアクセスリソースが再選択される度に、新たな接続確立失敗ログが生成可能とされる。
ランダムアクセス処理は、ランダムアクセスプリアンブルをUE100からネットワークへ送信する処理と、ランダムアクセス応答をネットワークからUE100へ送信する処理と、を含む。接続確立処理は、接続確立要求をUE100からネットワークへ送信する処理と、接続確立応答をネットワークからUE100へ送信する処理と、を含む。
ランダムアクセスリソースの再選択理由とは、例えば、ランダムアクセス応答をUE100が受信しないこと、接続確立応答をUE100が受信しないこと、又は、UE100が受信した接続確立応答にUE100の識別情報が含まれていないこと、の何れかである。
「ランダムアクセス応答をUE100が受信しない」とは、UE100がランダムアクセスプリアンブルを送信してから時間窓幅内にランダムアクセス応答を受信しないことを意味する。「接続確立応答をUE100が受信しない」とは、UE100が接続確立要求を送信してからT300タイマが満了する前に接続確立応答を受信しないことを意味する。「UE100が受信した接続確立応答にUE100の識別情報が含まれていない」とは、アクセスが競合した結果、UE100が選ばれなかったことを意味する。
ここで、ランダムアクセス応答をUE100が受信しないことによるアクセス失敗、及び、接続確立応答をUE100が受信しないことによるアクセス失敗については、eNB200のパラメータ最適化により改善することができる。一方、アクセスが競合したことによるアクセス失敗については、eNB200のパラメータ最適化により改善することが困難である。したがって、ランダムアクセスリソースの再選択原因として接続確立失敗ログに含めるのは、「ランダムアクセス応答をUE100が受信しない」及び「接続確立応答をUE100が受信しない」のみとしてもよい。或いは、アクセスが競合したことによるアクセス失敗についての接続確立失敗ログは消去可能としてもよい。
このように、接続確立失敗ログを、ランダムアクセスリソースの再選択と関連付けて記憶することによって、利用価値の高い接続確立失敗ログを効率的に記憶できる。
(4.3)時間情報
次に、接続確立失敗ログに含められる「時間情報」について説明する。
次に、接続確立失敗ログに含められる「時間情報」について説明する。
上述したように、MDTが設定(Configuration)されているUE100においては、該設定にネットワーク時間(基準時間)が含まれているので、該ネットワーク時間から測定を行うまでの経過時間をタイマにより計時して、測定時の時間情報を得ている。
これに対し、接続確立失敗ログは、MDTが設定(Configuration)されていないUE100においても記憶されるべきものであるため、基準となるネットワーク時間がUE100に存在しないことがある。この場合、アクセス失敗時の時間情報を得ることができない。
そこで、本実施形態では、以下のようにしてアクセス失敗時の時間情報を得る。図9は、本実施形態に係る時間情報について説明するための図である。
図9に示すように、ステップS11において、UE100は、アクセス失敗が発生した際に、接続確立失敗ログを送信するまでの経過時間を計時するためのタイマ(以下、「経過時間用タイマ」と称する)を起動する。なお、本実施形態では、UE100は、経過時間用タイマの値が閾値に達するまでは、接続確立失敗ログを消去することなく保持しなければならない。
ステップS12において、UE100は、接続確立失敗ログを記憶している場合において、Availability Indicatorの送信契機が発生すると、接続確立失敗ログを記憶していることを示すAvailability Indicatorをネットワーク(eNB200)に送信する。接続確立失敗ログのAvailability Indicatorの送信契機は、MDT測定ログのAvailability Indicatorの送信契機と同じとしてもよい。また、UE100は、ステップS11で起動した経過時間用タイマの値に基づいて、アクセス失敗が発生してから接続確立失敗ログを送信するまでの経過時間を示す経過時間情報を生成してもよい。
ここでは、eNB200が、Availability Indicatorに基づいて、接続確立失敗ログの送信をUE100に要求したと仮定して説明を進める。
ステップS13において、UE100は、eNB200からの要求に応じて、記憶している接続確立失敗ログをeNB200に送信する。その際、UE100は、ステップS11で起動した経過時間用タイマの値(経過時間情報)を接続確立失敗ログに含めて送信する。
ステップS14において、eNB200は、UE100からの接続確立失敗ログ及び経過時間情報を受信し、該経過時間情報と、ネットワークが管理するネットワーク時間と、に基づいて、アクセス失敗の発生時点に対応するネットワーク時間を推定する。詳細には、eNB200は、UE100からの接続確立失敗ログ及び経過時間情報を受信した時点のネットワーク時間から、該経過時間情報が示す経過時間を減算することによって、アクセス失敗の発生時点に対応するネットワーク時間を推定する。ただし、該推定の主体は、eNB200に限らず、OAM400であってもよい。
このように、基準となるネットワーク時間がUE100に存在しない場合であっても、ネットワークが、アクセス失敗の発生時点に対応するネットワーク時間を推定できる。
なお、図9は、1回のアクセス失敗についての接続確立失敗ログをネットワークに送信するケースを例示しているが、複数回分のアクセス失敗についての複数の接続確立失敗ログをまとめてネットワークに送信するケースにおいては、以下のような変更が必要である。
詳細には、UE100は、経過時間用タイマを起動した後において、新たなアクセス失敗が発生した場合に、該新たなアクセス失敗が発生した時点の経過時間用タイマの値を記憶する。
例えば、UE100は、1回目のアクセス失敗についての接続確立失敗ログ1を記憶している場合において、2回目のアクセス失敗が生じると、2回目のアクセス失敗時点の経過時間用タイマの値(経過時間情報1)を記憶する。
その後、1回目のアクセス失敗についての接続確立失敗ログ1と、2回目のアクセス失敗についての接続確立失敗ログ2と、をまとめてネットワークに送信する場合、UE100は、接続確立失敗ログ2に経過時間情報1を含めるとともに、接続確立失敗ログ1に現時点のタイマの値(経過時間情報2)を含める。
ネットワークは、接続確立失敗ログ1及び2を受信すると、現時点のネットワーク時間から経過時間情報2を減算することによって、接続確立失敗ログ1に対応するアクセス失敗時点のネットワーク時間(ネットワーク時間1)を推定する。
また、ネットワークは、推定したネットワーク時間1に経過時間情報1を加算することによって、接続確立失敗ログ2に対応するアクセス失敗時点のネットワーク時間(ネットワーク時間2)を推定する。
このように、ログ送信時までに複数回のアクセス失敗が生じても、各アクセス失敗時のネットワーク時間を適切に推定できる。
(4.4)ログ報告方法
次に、ネットワークへの接続確立失敗ログの送信(すなわち、ログ報告)について説明する。
次に、ネットワークへの接続確立失敗ログの送信(すなわち、ログ報告)について説明する。
本実施形態では、MDT測定ログと接続確立失敗ログとを記憶できるUE100は、MDT測定ログ及び/又は接続確立失敗ログを記憶している場合に、所定のトリガで、ログを記憶していることを示すAvailability Indicator(通知情報)をネットワークに送信する。Availability Indicatorは、UE100が記憶しているログの種別を識別可能に構成される。すなわち、UE100が接続確立失敗ログを記憶している場合には、Availability Indicatorは、UE100が接続確立失敗ログを記憶していることを示すことができる。
また、ネットワーク(eNB200)は、UE100からの通知情報を受信した後、該通知情報に基づいて、ログの送信を要求するためのLog Request(要求情報)をUE100に送信するにあたり、該Log Requestが、送信を要求するログの種別を識別可能に構成されてもよい。
図10は、本実施形態に係るログ報告方法1のシーケンス図である。以下では、UE100がMDT測定ログ又は接続確立失敗ログの少なくとも一方を記憶していると仮定している。
図10に示すように、ステップS111において、UE100は、MDTにおけるAvailability Indicatorの送信契機が発生すると、Availability IndicatorをeNB200に送信する。ここで、Availability Indicatorは、UE100が記憶しているログの種別を識別可能に構成されている。例えば、Availability Indicatorは、MDT測定ログの有無を示す1ビットのフラグと、接続確立失敗ログの有無を示す1ビットのフラグと、によって構成される。或いは、MDT測定ログの有無を示すAvailability Indicatorと、接続確立失敗ログの有無を示すAvailability Indicatorと、いうように、Availability Indicator自体を分けてもよい。
このように、本シーケンスにおいて、接続確立失敗ログを記憶していることを示すAvailability Indicatorを送信するトリガ(所定のトリガ)は、MDTにおけるAvailability Indicatorの送信契機と同じである。
eNB200は、UE100から受信したAvailability Indicatorに基づいて、UE100が記憶しているログの種別(MDT測定ログ、接続確立失敗ログ)を判別する。そして、eNB200は、MDT測定ログの送信を要求するか否か、及び、接続確立失敗ログの送信を要求するか否かを判断する。該判断の基準は、オペレータが手動で設定してもよく、最適化の対象となるパラメータに応じてネットワークが自動で設定してもよい。
ステップS112において、eNB200は、ログの送信を要求するためのLog RequestをUE100に送信する。ここで、Log Requestは、送信を要求するログの種別を識別可能に構成されている。例えば、Log Requestは、MDT測定ログの送信を要求するか否かを示す1ビットのフラグと、接続確立失敗ログの送信を要求するか否かを示す1ビットのフラグと、によって構成される。或いは、MDT測定ログの送信を要求するか否かを示すLog Requestと、接続確立失敗ログの有無を示すLog Requestと、いうように、Log Request自体を分けてもよい。
ステップS113において、UE100は、eNB200から受信したLog Requestに基づいて、送信が要求されたログ(MDT測定ログ、接続確立失敗ログ)をeNB200に送信する。
このように、ログ報告方法1によれば、ネットワーク(eNB200)は、MDT測定ログ及び接続確立失敗ログのうち、必要なログのみを取得できる。
図11は、本実施形態に係るログ報告方法2のシーケンス図である。ここでは、ログ報告方法1との相違点を説明する。
図11に示すように、ステップS121はログ報告方法1と同様であるが、ステップS122はログ報告方法1と異なる。詳細には、ステップS122において、eNB200は、MDT測定ログ及び接続確立失敗ログを区別せずに、ログの送信をUE100に要求する。この場合、ステップS123において、UE100は、MDT測定ログ及び接続確立失敗ログを区別せずに、記憶している全てのログをeNB200に送信する。
このように、ログ報告方法2によれば、ログ報告方法1に比べて処理を簡略化できる。
図12は、本実施形態に係るログ報告方法3のシーケンス図である。
図12に示すように、ステップS131において、UE100は、MDT測定ログを記憶していることを示すAvailability IndicatorをeNB200に送信する。
ステップS132において、eNB200は、UE100からのAvailability Indicatorに基づいて、ログの送信を要求するLog RequestをUE100に送信する。
ステップS133において、UE100は、eNB200からのLog Requestに応じて、MDT測定ログをeNB200に送信する。その際、UE100は、接続確立失敗ログを記憶していれば、接続確立失敗ログを記憶していることを示すAvailability IndicatorをMDT測定ログと共にeNB200に送信する。
このように、本シーケンスにおいて、接続確立失敗ログを記憶していることを示すAvailability Indicatorを送信するトリガ(所定のトリガ)とは、Log RequestをネットワークからUE100が受信したことである。
ステップS134において、eNB200は、UE100からのAvailability Indicatorに基づいて、接続確立失敗ログの送信を要求するLog RequestをUE100に送信する。
ステップS135において、UE100は、eNB200からのLog Requestに応じて、接続確立失敗ログをeNB200に送信する。
このように、ログ報告方法3によれば、MDT測定ログの報告シーケンスに対して若干追加を加えるだけで、接続確立失敗ログを報告できる。
(5)その他の実施形態
この開示の一部をなす記述及び図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施形態、実施例及び運用技術が明らかとなる。
この開示の一部をなす記述及び図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施形態、実施例及び運用技術が明らかとなる。
上述した実施形態では、MDT測定ログと接続確立失敗ログとで記憶領域を分けて、MDT測定ログと接続確立失敗ログとを個別にネットワークに送信する一例を説明した。しかしながら、MDT測定ログと接続確立失敗ログとをまとめて記憶し、MDT測定ログと接続確立失敗ログとを一括して送信してもよい。図13は、その他の実施形態に係るログ報告方法を説明するための図である。ここでは、UE100がMDT測定ログ又は接続確立失敗ログの少なくとも一方を記憶していると仮定している。図13に示すように、ステップS201において、UE100は、MDTにおけるAvailability Indicatorの送信契機が発生すると、Availability IndicatorをeNB200に送信する。ステップS202において、eNB200は、ログの送信を要求するためのLog RequestをUE100に送信する。ステップS203において、UE100は、eNB200から受信したLog Requestに基づいて、記憶しているログ(MDT測定ログ、接続確立失敗ログ)をeNB200に送信する。
また、上述した実施形態では、ランダムアクセスリソースを再選択する毎に、ランダムアクセスリソースの再選択理由を含む接続確立失敗ログを生成していたが、ランダムアクセス問題を上位レイヤ(すなわち、レイヤ2(MAC)からレイヤ3(RRC))に通知するタイミング、すなわちT300が満了した場合、もしくは送信ランダムアクセスプリアンブル数(ランダムアクセスプリアンブルの送信回数)が、閾値(すなわち、ランダムアクセスプリアンブルの最大送信可能回数に相当する「preambleTransMax」)を超えた場合のみ、上記ランダムアクセス問題が発生した原因(ランダムアクセスリソースの再選択理由)を含む接続確立失敗ログを生成しても良い。なお、ランダムプリアンブルの送信回数が閾値を超えた場合は、どの過程(例えば、‘Random Access Response not received’, ‘Lost in contention resolution’, 又は‘T300 is expired’など)でランダムアクセスプリアンブルの送信回数が閾値に達したかの情報を、接続確立失敗ログに含めても良い。
上述した実施形態では、UE100は、アクセス失敗の発生時点から接続確立失敗ログの送信時点までの経過時間を計時するためのタイマ(経過時間用タイマ)を、接続確立失敗ログを保持すべき時間(ログ保持時間)を計時するためのタイマとして共用する一例を説明した。
しかしながら、経過時間用タイマとは別に、接続確立失敗ログを保持すべき時間(ログ保持時間)を計時するためのタイマ(以下、「ログ保持時間用タイマ」と称する)を新たに設けてもよい。ログ保持時間用タイマを新たに設けるケースでは、アクセス失敗の時点からの経過時間を経過時間用タイマで計時し、かつ、接続確立失敗ログを保持すべき時間(ログ保持時間)をログ保持時間用タイマで計時することができる。
例えば、UE100は、1回目のアクセス失敗が発生した際に、経過時間用タイマ及びログ保持時間用タイマの両方を起動する。そして、2回目のアクセス失敗が発生した際には、経過時間タイマが示すタイマ値(経過時間)を記憶するとともに、ログ保持時間用タイマを再起動(リセット)する。ログ保持時間用タイマを再起動することにより、新たなアクセス失敗が生じたことに応じて、接続確立失敗ログを保持すべき時間(ログ保持時間)を延長できる。
なお、ログ保持時間用タイマとして、Logged MDTで使用される48時間タイマを流用してもよい。
(6)付記
上述したように、RRC接続のAccessibility測定(アクセス性測定)では、LTE及びUMTSについてRRC接続の確立失敗が記憶(ロギング)される。すなわち、ログは、RRC接続の確立手順に失敗した場合に生成される。UEは、ログを生成するようネットワークから明確に設定されなくても、RRC接続の確立失敗を記憶(ログ)する。
上述したように、RRC接続のAccessibility測定(アクセス性測定)では、LTE及びUMTSについてRRC接続の確立失敗が記憶(ロギング)される。すなわち、ログは、RRC接続の確立手順に失敗した場合に生成される。UEは、ログを生成するようネットワークから明確に設定されなくても、RRC接続の確立失敗を記憶(ログ)する。
しかしながら、MDTログが、RACH手順が成功しなかったのかT300タイマが満了したのかを区別できるようにするかについては、検討の余地がある。また、Logged MDTレポートとして実現するのかRLFレポートのような個別の手順として実現するかについては、検討の余地がある。以下において、記憶(ロギング)及びレポートに着目してAccessibility測定について説明する。
(Accessibility測定のアーキテクチャ)
Accessibility測定ログは、RRC接続確立手順に失敗した場合に生成される。RRC接続確立手順の失敗には様々な原因が想定される。かかる失敗が、ネットワーク混雑、又はカバレッジ外の移動に起因する場合、UEは、E−UTRAネットワークに速やかに再接続することが困難である。よって、Accessibility測定には現在のLogged MDTレポートのアーキテクチャがふさわしく、ネットワークによるログの取得に柔軟性を持たせることが好ましい。
Accessibility測定ログは、RRC接続確立手順に失敗した場合に生成される。RRC接続確立手順の失敗には様々な原因が想定される。かかる失敗が、ネットワーク混雑、又はカバレッジ外の移動に起因する場合、UEは、E−UTRAネットワークに速やかに再接続することが困難である。よって、Accessibility測定には現在のLogged MDTレポートのアーキテクチャがふさわしく、ネットワークによるログの取得に柔軟性を持たせることが好ましい。
提案1:Logged MDTレポートのアーキテクチャは、Accessibility測定に再利用されるべきである。
提案1が採用される場合、ロギング及びログ通知が検討されるべきである。UEに既存のLogged MDTが設定(Configure)されている場合には、AccessibilityログをLogged MDTのログと結合するのかLogged MDTのログと分離するのかを規定する必要がある。Accessibilityログは明示的な設定(Configuration)が無くても生成されるので、ネットワークがMDT測定及びAccessibility測定のそれぞれのログを抽出することは難しく、また、ログを結合することによる明白な効果も無い。さらに、ログが結合されてしまうと、UEが記憶しているログの種別をネットワークに通知することが難しい。ネットワークにおける柔軟性を持たせるために、UEは、Accessibilityログの可用性をネットワークに知らせるために個別の通知(Indicator)を送信すべきである。
現状、ログ量が適切なUEメモリ量を超えた場合には、UEが自律的にロギングを停止することが許容されている。よって、Accessibilityログが、アイドル状態(アイドルモード)でのLogged MDTのログと結合される場合、Accessibility測定も同様に停止される。しかしながら、Accessibility測定ログは、Accessibility問題を軽減するために非常に重要なものである。従って、メモリリソースの制約に起因してLogged MDTが停止されただけでAccessibility測定及びログが停止されるべきではない。最適な解法はAccessibility測定及びLogged MDT測定の各ログを個別に持つことである。
提案2:メモリリソースの制約に起因してLogged MDTが停止されても、Accessibility測定及びログは継続されるべきである。
提案3:Accessibility測定結果は他のログとは個別に記憶されるべきである。また、UEは、Accessibilityログが利用可能である場合に、Logged Availability Indicatorとは別に、新たなIndicatorを送信すべきである。
尚、Accessibilityログを記憶するために確保するメモリサイズが規定されるべきである。
(Accessibility測定のLogging単位)
次に、AccessibilityログがRACH手順の失敗とT300の満了とを識別できる必要性について検討する。Accessibility問題を十分に評価するために、問題発生の位置・時刻、手続き上の事項をNW/RNC/eNBで把握することが好ましい。失敗理由に応じてネットワーク最適化の処理が異なるからである。よって、Availability失敗が発生した際に、Accessibility失敗の原因を記憶すべきである。
次に、AccessibilityログがRACH手順の失敗とT300の満了とを識別できる必要性について検討する。Accessibility問題を十分に評価するために、問題発生の位置・時刻、手続き上の事項をNW/RNC/eNBで把握することが好ましい。失敗理由に応じてネットワーク最適化の処理が異なるからである。よって、Availability失敗が発生した際に、Accessibility失敗の原因を記憶すべきである。
現行の仕様において、「RA応答ウィンドウ内にランダムアクセス応答が得られない、又は、受信したランダムアクセス応答の何れにも、送信したランダムアクセスプリアンブルに対応するランダムアクセスプリアンブル識別子が含まれない」、及び「コンテンション解消が成功しなかったと判断される」場合には、UEはランダムアクセスリソースを再選択できる。よって、選択されたRAプリアンブルのそれぞれについて、RA失敗試行が記憶されることは、ネットワークにとって有益である。
提案4:選択されたRAプリアンブルのそれぞれについて、RA失敗試行が記憶されるべきである。
(Accessibility測定ログの内容)
現行の仕様を用いてネットワークが利用可能な情報は測定から除外されるべきである。失敗したランダムアクセス試行に関する情報の記憶(ロギング)及び報告は有用であるが、成功したランダムアクセス試行の測定は必須ではなく、記憶(ロギング)及び報告されるべきではない。
現行の仕様を用いてネットワークが利用可能な情報は測定から除外されるべきである。失敗したランダムアクセス試行に関する情報の記憶(ロギング)及び報告は有用であるが、成功したランダムアクセス試行の測定は必須ではなく、記憶(ロギング)及び報告されるべきではない。
RA試行のセル識別子、送信したRACHプリアンブルの数、及び無線環境(トリガ発生時に利用可能なセル測定)は最適化に有用であって、UEにより記憶(ログ)されるべきである。失敗したランダムアクセス試行の時刻、移動状態の情報、及び選択したプリアンブル群は、更なる分析のために有用と考えられる。位置情報も重要であるが、Availability測定にはGNSS位置情報は要求されるべきではない。RACH送信は定期的なイベントではないため、GNSS受信機により有効な位置情報を得るための十分な時間は無い。仮に、詳細位置情報が必須になる場合、UEは、GNSS位置測定が利用可能になるまでアクセス試行を行うことができない、又は、常にGNSS受信機をオンにしていなければならない。要求位置情報のための有効な一方法として、E−Cell IDの使用が考えられる。よって、位置情報が必須である場合、Availability失敗ケースのための位置情報を得るベースラインとしては、E−Cell IDが考えられる。
提案5:Accessibilityログには、RA試行のセル識別子、送信したRACHプリアンブルの数、RA失敗時の無線環境、及び新たにRAリソースを選択した理由(すなわち、「ランダムアクセス応答が受信されない」、「コンテンションが解決されない」、「T300が満了した」)を含めるべきある。
提案6:Availability失敗ケースのための位置情報を得るために、E−Cell IDが使用されるべきである。有効なGNSS位置情報及び/又はUE速度情報もログに含めてよい。RAR受信点に基づいてGNSS位置情報が有効か否かを判断すべきかは検討の余地がある。
(時刻関連事項の検討)
問題発生それぞれのタイムスタンプをAccessibilityログに含めるべきかについて検討する。現状、UEのタイムスタンプは、MDT設定(Configuration)で提供される絶対時間の可用性に基づいている。これはUEにLogged MDTが設定されている場合に限り有効である。また、Accessibility測定は明示的に設定されず、UEは絶対時間情報を持たない可能性がある。Accessibility問題が発生した時刻から、その問題の報告が完了するまでの時間が短ければ、大きな問題にはならない。しかしながら、そのような時間差が短いことは保証されない。Accessibility問題により、時間差は長くなることが想定される。よって、新たな仕組みが必要になる。一つの適切な選択肢は、新たなタイマを導入し、Accessibility問題が発生した場合にそのタイマの値を記憶することである。
問題発生それぞれのタイムスタンプをAccessibilityログに含めるべきかについて検討する。現状、UEのタイムスタンプは、MDT設定(Configuration)で提供される絶対時間の可用性に基づいている。これはUEにLogged MDTが設定されている場合に限り有効である。また、Accessibility測定は明示的に設定されず、UEは絶対時間情報を持たない可能性がある。Accessibility問題が発生した時刻から、その問題の報告が完了するまでの時間が短ければ、大きな問題にはならない。しかしながら、そのような時間差が短いことは保証されない。Accessibility問題により、時間差は長くなることが想定される。よって、新たな仕組みが必要になる。一つの適切な選択肢は、新たなタイマを導入し、Accessibility問題が発生した場合にそのタイマの値を記憶することである。
図14は、絶対時間を必要としないタイムスタンプの一例を説明するための図である。図15は、タイマが満了したケースを説明するための図である。図14に示すように、固定のタイマ値を有するカウントダウンタイマを使用する。eNB及びUEの何れもタイマ値を知っていると仮定している。このタイマは、ログ保持タイマとしても再利用できる。図15に示すように、タイマ満了時にUEはAccessibilityログを無効と見なしてメモリから除去する。
時間情報と協調させる他の選択肢を選択する場合、他のログ保持要求を規定するべきである。すなわち、48時間を超えた未送信のデータを保持する必要がないようにする。又は、他のログのログ保持時間をカウントする48時間タイマ(稼動している場合)が満了した後は未送信のデータを保持する必要がないようにする。
提案7:Accessibilityログのタイムスタンプ及びログ保持時間の必要性について考慮すべきである。
なお、米国仮出願第61/645969号(2012年5月11日出願)の全内容が、参照により、本願明細書に組み込まれている。
以上のように、本発明は、移動通信分野において有用である。
Claims (6)
- ネットワークとのRRC接続確立手順の失敗に関する接続確立失敗ログを記憶できるユーザ端末を含む移動通信システムに適用される通信制御方法であって、
前記ユーザ端末が、前記接続確立失敗ログに前記RRC接続確立手順の失敗の発生時点からの経過時間を示す経過時間情報を含めて前記ネットワークに送信するステップを有することを特徴とする通信制御方法。 - 前記ユーザ端末が、前記RRC接続確立手順の失敗が発生した際にタイマを起動するステップをさらに有し、
前記送信するステップにおいて、前記ユーザ端末は、前記接続確立失敗ログを送信する時点の前記タイマの値を示す情報を前記経過時間情報として送信することを特徴とする請求項1に記載の通信制御方法。 - 前記ユーザ端末が、前記タイマを起動した後において、前記タイマの値が閾値を超えるまでは、前記接続確立失敗ログを消去せずに保持するステップをさらに有することを特徴とする請求項2に記載の通信制御方法。
- ネットワークとのRRC接続確立手順の失敗に関する接続確立失敗ログを記憶できるユーザ端末であって、
前記ユーザ端末は、前記接続確立失敗ログに前記RRC接続確立手順の失敗の発生時点からの経過時間を示す経過時間情報を含めて前記ネットワークに送信することを特徴とするユーザ端末。 - ユーザ端末に備えられており、ネットワークとのRRC接続確立手順の失敗に関する接続確立失敗ログをメモリに記憶する処理を行うプロセッサであって、
前記プロセッサは、前記接続確立失敗ログに前記RRC接続確立手順の失敗の発生時点からの経過時間を示す経過時間情報を含めて前記ネットワークに送信する処理を行うことを特徴とするプロセッサ。 - ネットワークとのRRC接続確立手順の失敗に関する接続確立失敗ログを記憶できるユーザ端末を含む移動通信システムに適用される基地局であって、
前記基地局は、前記RRC接続確立手順の失敗の発生時点からの経過時間を示す経過時間情報を含む前記接続確立失敗ログを前記ユーザ端末から受信することを特徴とする基地局。
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