JP5740276B2 - ディザスタリカバリ方法およびシステム - Google Patents
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Description
ディザスタリカバリシステム100であって、
クライアント端末からの処理要求電文を複製する電文複製部311と、
前記クライアント端末からの処理要求を受けて計算処理を実行する処理実行部321と、
前記電文複製部311によって複製された複製電文から、要求内容を特定可能な情報であるコア情報を抽出するコア情報抽出部331と、
前記コア情報抽出部331が抽出したコア情報から、転送の優先度を判定する優先度判定部332と、
前記優先度判定部332の判定結果に基づいて送信方法を変更するコア情報転送部333と、
前記コア情報転送部333が送信した前記コア情報を受信するコア情報管理部371と、
を有し、
前記電文複製部311と、前記処理実行部321と、前記コア情報抽出部331と、前記優先度判定部332と、前記コア情報転送部333が、主サイト109に位置し、
前記コア情報管理部371が、副サイト110に位置し、
前記主サイト109と前記副サイトは物理的に異なる場所に位置し、
前記処理実行部321によって実行されていない前記処理要求電文を、副サイト110に送信するものである。
主サイト(メインサイト)109は、第一のルータ101と、第一の計算機103と、第一のネットワーク105は物理的に存在する場所である。
第一の計算機103の構成は、一般的な計算機の構成と同様である。第一のルータ101、第二のルータ102、第二の計算機104については第一の計算機103と同様に一般的な計算機の構成と同様の構成を取る例を示すため、ここでは説明を省略する。但し、専用のハードウェアを用いても良い。
ディザスタリカバリシステム100が有する、各機能部311、321、322、323、331、332、333、341、342、345、361、362、371、381、391、および、テーブル334、335、343、344、372、382は、不揮発性記憶装置206のコンピュータプログラムがメインメモリ205転送され、プロセッサ204により実行されることで作用する。これらの各機能部およびテーブルは、一つまたは複数の第一のルータ101、一つまたは複数の第二のルータ102、一つまたは複数の第一の計算機103、一つまたは複数の第二の計算機104のうち、いずれの装置のプロセッサ204、メインメモリ205、不揮発性記憶装置206によって実行されるかは限定されない。また、これらのテーブルは、ファイル等のテーブル以外の形式をよっても良いし、保存先は不揮発記憶媒体に限定されない。ここでは、第一のルータ101として、主サイトルータ310を有し、また、第一の計算機103として、処理計算機320と、優先度決定計算機330と、統計解析計算機340とを有し、また、第二のルータ102として副サイトルータ350を有し、また、第二の計算機として、複製処理計算機360と、コア情報管理計算機370と、統計情報管理計算機380と、差分情報算出計算機390とを有し、上記の各機能部およびテーブルが、これらいずれのルータおよび計算機で作用するかの一例を示すが、作用するルータおよび計算機がこれに限定されるものではない。
優先度決定計算機330は、コア情報抽出部331と、優先度判定部332と、コア情報転送部333と、コア情報位置テーブル334と、ポリシー管理テーブル335と、を有する。統計解析計算機340は、コア情報抽出部341と、統計解析部342と、解析条件管理テーブル343と、コア情報時系列管理テーブル344と、統計情報転送部345と、を有する。副サイトルータ350は、電文受信部351を有する。複製処理計算機360は、更新データ管理部361と、複製データベース362と、を有する。
処理実行部321と、更新データ転送部322と、データベース323と、更新データ管理部361と、複製データベース362と、については、図6と共に説明する。コア情報抽出部331と、優先度判定部332と、コア情報転送部333と、コア情報位置管理テーブル334と、ポリシー管理テーブル335と、コア情報管理部371と、コア情報管理テーブル372と、については、図7、図8、図9、図10、図11、図12と共に説明する。
WEBブラウザ401は、電文処理部312に実行させる処理の要求電文を、電文複製部に送信する(S501)。例えば、電文のプロトコルはHTTP(Hyper Text Transfer Protocol)であるが、これに限定されない。
電文複製部311は、WEBブラウザ401が送信した電文を受信し、複製電文を2つ作成する(S502)。例えば、複製の方法としては、HTTPパケットを複製する方法や、物理的に電気信号を複製する方法などがある。また、複製電文の数は3つ以上としても良い。電文複製部311は、S502における電文の複製元である受信した電文を、処理実行部312に送信する(S503)。
処理実行部321は、電文複製部311から受信した電文を解釈する(S601)。例えば、HTTPプロトコルで記述された電文の内容を抽出する。処理実行部321は、S601で抽出した電文の内容に従って処理を実行する(S602)。必要に応じて、データベース323のデータを参照しても良いし、その他のファイル等のデータを参照しても良い。
コア情報抽出部331は、コア情報位置管理テーブル334の情報を取得する(S701)。S701の詳細は図8を用いて説明する。
コア情報抽出部331は、コア情報位置管理テーブル334のうち、有効フラグ806が「ON」であるコア情報抽出条件(図8の例では、811、812、813)を抽出し、例えばメインメモリ205に保持する。コア情報抽出部331は、抽出したコア情報抽出条件と、受信した複製電文とを比較するが、抽出したコア情報抽出条件の指定文字列802に示された文字列(811の例では「ACCOUNT=」)を複製電文から検索する。
優先度判定部332は、優先度ポリシー情報をポリシー管理テーブル335から取得する(S702)。優先度判定部332が、S701で抽出したコア情報を、S702で取得した優先度ポリシーと照合して、コア情報の優先度を判定する(S703)。
S702、およびS703の詳細は図9を用いて説明する。
優先度判定部332は、優先度ポリシー管理テーブル335のうち、有効フラグ906が「ON」である優先度ポリシー(図9の例では、911、912)を抽出し、例えばメインメモリ205に保持する。コア情報ID902は、コア情報位置管理テーブル334のコア情報ID801と対応する。S701でコア情報を抽出した際の、コア情報抽出条件のコア情報ID801と、コア情報ID902が同一である優先度ポリシーを選択する。例えば、811のコア情報抽出条件(コア情報ID=C001)で抽出された「1234567」に対しては、コア情報ID902が「C001」に等しいである優先度ポリシー911を選択する。また、例えば、ポリシー種類903が「一致」の場合には、指定条件A904の値と、コア情報の値が一致している場合には、コア情報を高優先度であると判定する。また、例えば、ポリシー種類903が「範囲」の場合には、指定条件A904と指定条件B905の値の間に、コア情報の値が収まっている場合には、コア情報を高優先度であると判定する。
コア情報転送部333は、S703で決定したコア情報の優先度に応じて、コア情報の転送方法を選択し、コア情報管理部371に送信する(S704)。詳細は図10、図11を用いて説明する。
例えば、複製電文1001から、S701でコア情報抽出部331が抽出したコア情報を1002、1003、1004として、
1002が抽出されたコア情報抽出条件のコア情報ID801を1005、
1003が抽出されたコア情報抽出条件のコア情報ID801を1006、
1004が抽出されたコア情報抽出条件のコア情報ID801を1007、として、
これらを例えば「=」や「,」等で結合した文字列をコア情報セット1009とし、さらに送信に必要となるヘッダ1008を結合したものをコア情報電文1010とする。
コア情報転送部333が、優先度判定部から受信したコア情報から、コア情報セット1009を抽出する(S1101)。コア情報セット1009の抽出については、図10の説明で述べたとおりである。
コア情報管理部371は、コア情報転送部333から受信したコア情報を、コア情報管理テーブル372に保存する(S705)。詳細は図12を用いて説明する。
コア情報電文ID1201は、コア情報管理部371が受信したコア情報電文1010毎に一意となるIDである。コア情報ID1202は、例えば、コア情報電文1010が保持していたコア情報ID1005、1006、1007である。コア情報1203は、例えば、コア情報電文1010が保持していたコア情報1002、1003、1004である。例えば、コア情報管理部371がコア情報電文1010を受信した際に、コア情報電文IDを採番し、コア情報電文1010に含まれるコア情報IDとコア情報を1202、1203に格納する。
コア情報抽出部331は、コア情報位置管理テーブル334の情報を取得する(S1301)。S1301については、S701と同様の動作であっても良いため、ここでは説明は省略する。統計解析部342が、抽出したコア情報を、コア情報時系列管理テーブル344に格納する(S1302)。コア情報時系列管理テーブル344の詳細は図14を用いて説明する。
解析対象ID1401は、統計解析部342がコア情報を受信した単位で割り当てられるIDである。ここでは、コア情報抽出部341が受信した複製電文と同じ単位である。
受信時刻1402は、統計解析部342がコア情報を受信した時刻である。コア情報領域1403は、統計解析部342から受信したコア情報をまとめたものであり、例えば、図10に示したコア情報セット1009と同様にする方法があるが、文字列に限定せず構造体やオブジェクトにしても良い。
統計解析部342は、統計解析に適用する解析条件を解析条件管理テーブル343から取得する(S1303)。統計解析部342は、S1303で取得した解析条件を基に、コア情報時系列管理テーブル344に対して解析を行う(S1304)。
統計解析部342は、S1304の解析結果を基に、ポリシー管理テーブル335の内容を変更する(S1305)。
一時的な値Aで、「AMOUNT」の値の個数を算出し、
一時的な値Bで、「AMOUNT」の値のうち、ポリシーID901が「P002」である優先度ポリシーに当てはまる個数(ここでは、具体的には値が500以上である「AMOUNT」の個数)を算出し、
一時的な値Cで、「AMOUNT」の値のうち、前記優先度ポリシーに当てはまる「AMOUNT」の個数が、全体の1割を超えた場合には正の値を返す。
1506では、ポリシー変更フラグ1504は「ON」となっていることから、当該結果をポリシー管理テーブル335に反映する。例えば、具体的には、当該優先度ポリシーによって優先判定される割合が1割を超えないよう、優先度ポリシー911の指定条件Aの値を、500以上に変更する、などの対応を取る。
尚、上記では統計解析の内容についての記述方法については、例示したものに限定されず、例えば、SQL(Structured Query Language)のような検索文であっても良いし、または、解析内容をコンピュータプログラムで実現し、それを呼び出す方法をとってもよい。
統計情報転送部345が、S1306で受け取った統計情報を、統計情報管理部381に送信する(S1307)。例えば、S704の方法における、優先度が低い場合などの方法を取ることが可能であり、ここでは説明を省略する。
統計情報管理部381は、統計情報転送部345から受信した統計情報を、統計情報管理テーブル382に保存する(S1308)。統計情報管理テーブル382は図16を用いて説明する。
解析開始時間1601、および、解析終了時間1602は、S1304で解析の対象とした、コア情報時系列管理テーブル344の時間範囲である。解析結果A1603、解析結果B1604には、統計情報管理部381が受信した統計情報を格納する。
差分情報算出部391は、コア情報管理テーブル372から、当該時点で存在する全てのコア情報を抽出する(S1701)。差分情報算出部391は、S1701で抽出したコア情報と対応し、比較するべき、複製データベース362のテーブルから、対象データを全て抽出する(S1702)。差分情報算出部391は、S1701で抽出したコア情報と、S1702で抽出したテーブルデータを突合比較する(S1703)。例えば、コア情報が顧客の注文データの断片情報であって、テーブルデータが顧客の取引履歴だとすれば、主サイトの全面停止などで喪失した取引の断片情報を特定することが可能になる。ここで、コア情報とテーブルデータは時間を追って増加するため、追加で突合処理を行うことが必要となる。
一定時間が経過した後で(S1705)、差分情報算出部391は、コア情報とテーブルデータの最新のID一覧を取得する(S1706)。差分情報算出部は、S1706で取得した最新のコア情報一覧およびテーブルデータ一覧から、S1704で保持した突合済のコア情報IDおよびテーブルデータにて相殺し、突合比較すべきコア情報およびテーブルデータを限定する(S1707)。それにより、まだ突合先がみつからないコア情報、テーブルデータ(のみ)での突合比較を行う(S1708)。
コア情報転送部333が、優先度判定部から受信したコア情報から、コア情報セット1009を抽出する(S1801)。これはS1101と同様である。
S703で決定したコア情報の優先度が高い場合(S1802:YES)には、コア情報伝送部333が、コア情報電文1010を「高」優先度用の伝送経路で送信するための送信バッファに格納し(S1803)、「高」優先度用の伝送経路で転送される(S1804)。
S1901からS1906までのステップについては、S1801からS1806までのステップと同様であるため、説明は省略する。
また、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には殆ど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。
109主サイト
110副サイト
311電文複製部
331コア情報抽出部
332優先度判定部
333コア情報転送部
334コア情報位置管理テーブル
335ポリシー管理テーブル
341コア情報抽出部
342統計解析部
343解析条件管理テーブル
344コア情報時系列管理テーブル
345統計情報転送部
371コア情報管理部
381統計情報管理部
391差分情報算出部
Claims (5)
- ディザスタリカバリシステムであって、
クライアント端末からの処理要求電文を複製して複製電文を生成する電文複製部と、
前記処理要求電文に応じた計算処理を実行する処理実行部と、
前記複製電文から、要求内容を特定可能な情報であるコア情報を抽出するコア情報抽出部と、
前記コア情報から、転送の優先度を判定する優先度判定部と、
前記優先度判定部の判定結果に従った送信方法を特定し、特定された送信方法に従って前記コア情報を転送するコア情報転送部と、
前記コア情報転送部が転送した前記コア情報を受信するコア情報管理部とを有し、
前記電文複製部、前記処理実行部、前記コア情報抽出部、前記優先度判定部および前記コア情報転送部は、前記ディザスタリカバリシステムを構成する主サイトに存在し、
前記コア情報管理部は、前記ディザスタリカバリシステムを構成する前記主サイトとは物理的に別の場所の副サイトに存在し、
さらに、
前記主サイトに存在し、前記コア情報の解析を行う統計解析部であって、前記電文複製部が複製する2つ以上の複製電文の1つを解析し、当該解析結果を基に、前記優先度判定部の判定基準を変更する統計解析部と、
前記副サイトに存在し、前記統計解析部の解析結果を受領および管理する統計情報管理部であって、前記複製電文についての解析情報を、前記統計情報管理部に送信する統計情報管理部を有することを特徴とするディザスタリカバリシステム。 - 請求項1に記載のディザスタリカバリシステムにおいて、
前記コア情報転送部は、前記処理実行部によって実行されていない前記処理要求電文を、前記副サイトに送信することを特徴とするディザスタリカバリシステム。 - 請求項1または2のいずれかに記載のディザスタリカバリシステムにおいて、
さらに、
前記副サイトに存在し、前記処理実行部の処理結果として前記副サイトに転送したデータと、前記コア情報転送部が前記副サイトに転送したデータとを突合する差分情報算出部を有することを特徴とするディザスタリカバリシステム。 - 請求項1乃至3のいずれかに記載のディザスタリカバリシステムにおいて、
前記コア情報転送部から前記コア情報管理部への伝送経路について、
前記コア情報転送部は、前記優先度判定部が決定した優先度に応じて、1つの伝送経路の優先度を算出し、算出された当該優先度に従って、前記副サイトに前記コア情報を転送することを特徴とするディザスタリカバリシステム。 - 請求項1乃至4のいずれかに記載のディザスタリカバリシステムにおいて、
前記コア情報転送部が、前記コア情報管理部にコア情報を送信する際の性能情報を取得し、当該性能情報から優先度ポリシーの妥当性を判定し、当該判定結果に応じて優先度ポリシーを変更することを特徴とするディザスタリカバリシステム。
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