JP2006323662A - バックアップ中継システム、中継装置および中継方法 - Google Patents

バックアップ中継システム、中継装置および中継方法 Download PDF

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Abstract

【課題】SAN間に確立したTCPコネクションの中継性能を十分に活用する。
【解決手段】バックアップ中継装置210は、異なるSAN(ストレージエリアネットワーク)間でデータのバックアップを行なう際に、IP網上に確立したTCPコネクションを介してバックアップデータを中継する。バックアップ中継装置は、TCPコネクションの中継性能を測定し、中継性能に余裕がある場合に、SAN間のバックアップを制御するバックアップ制御装置に対して、バックアップの追加実行を依頼する中継性能管理部2040と、TCPコネクションを介して並行に実行される複数のバックアップに対して、TCPコネクションの中継性能を各バックアップの緊急度に応じて配分する中継データスケジューリング部2050とを有する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、異なるSAN(ストレージエリアネットワーク)間で一方のSANのストレージから他方のSANのストレージヘデータのバックアップを行なう際に、これらのSANが接続されるIP網上に確立したTCPコネクションを介してバックアップデータを中継するバックアップ中継システム、中継装置および中継方法に関するものである。
従来より、ファイバチャネル(FC)網で構成されたSAN(Storage Area Network)が普及している。FCの接続距離を越えた遠隔地にあるSAN同士を接続するには、中継回線が別途必要であり、IP(Internet Protocol )網を利用して遠く離れたSAN同士を接続するFCIPストレージネットワークが提案されている(例えば、非特許文献1参照)。
SANは、FC網に複数のストレージを接続して共有するネットワークを意味する。各SANでは、ストレージヘのアクセス障害等の不慮の事故に備えて、ストレージ内のデータを同一のSAN内の別のストレージに複製するバックアップを行なう。さらに、あるSANの地域において災害が発生した際のデータ損失時等の復旧(ディザスタリカバリ)対策として、FCIPストレージネットワークを利用して一方のSANのストレージのデータを別のSANのストレージに複製するバックアップ中継システムがある。
図7にバックアップ中継システムの概略構成を示す。図7に示すように、バックアップ中継システムでは、各バックアップ中継装置210,220,230,240は、IP網100と接続され、またそれぞれSANを構成するFC網400,500,600,700と接続されている。FC網400には複数のストレージ(データサーバ)401が接続され、FC網500には複数のストレージ501が接続され、FC網600には複数のストレージ601が接続され、FC網700には複数のストレージ701が接続されている。そして、バックアップ中継装置210,220,230,240の内の任意の2つのバックアップ中継装置間、例えばバックアップ中継装置210と230の間にIP網100を介してTCPコネクションが確立されている。
バックアップ制御装置300は、例えばFC網400のストレージ401に格納されているデータをFC網600のストレージ601に複製するバックアップを行なうように、ストレージ401,601に指示する。
このバックアップ実行時には、1つ以上のブロックからなるバックアップ対象データをブロック単位に分割して、データ送信元のストレージ(イニシエータ)とデータ受信先のストレージ(ターゲット)との間で一連のシーケンスで制御信号やデータをブロック単位毎に送受することにより、イニシエータからターゲットヘのバックアップデータの書込操作を行なう。
イニシエータとターゲット間の一連のシーケンスとは、例えば、以下の(a)から(d)のような制御信号とデータの送受の順序のことである。
(a)イニシエータは、書込開始を示す制御信号(FCP WRITE)をターゲットに送信する。
(b)FCP WRITEを受信したターゲットは、受信バッファの準備ができると、受信可能を示す制御信号(FCP XFER RDY)をイニシエータヘ返信する。
(c)FCP XFER RDYを受信したイニシエータは、データを1つ以上のFCフレーム(FCP DATA)に分割してターゲットに送信する。
(d)データを受信したターゲットは、受信完了を示す制御信号(FCP RSP)をイニシエータヘ返信する。
バックアップ実行時には、このような(a)〜(d)のシーケンスをバックアップ対象となるデータのブロック数だけ繰り返すことになる。
従来のバックアップ中継システムでは、異なるFC網のバックアップ中継装置同士がIP網上に確立したTCP(Transmission Control Protocol )コネクションを介して通信し、一方のFC網のストレージから他方のFC網のストレージに送信するFCフレームをIPパケット化し、TCPプロトコルに従って転送することにより、バックアップを行なう。
TCPプロトコルとは、送信側と受信側で誤りのないIPパケットの転送を保証するプロトコルである。TCPプロトコルによれば、受信側ではIPパケットを受け取った場合に受信確認応答(ACK)を送信側に返送し、送信側では網内のIPパケット損失によりACKを受け取れない等の場合にIPパケットを再送信するフロー制御が行われる。また、TCPプロトコルは、ACK(受信応答)を受信しなくとも送信できるIPパケット数であるウィンドサイズを動的に制御する機能を有し、IP網の輻較状態に応じて、ウィンドサイズを増減させて、TCPコネクションの転送スループット性能を増減させる(ウィンドサイズが増えるとTCPコネクションの転送スループット性能も高くなる)ウィンド制御を行うプロトコルでもある。
図8に従来のバックアップ中継システムにおけるバックアップ制御装置300の構成を示す。バックアップ制御装置300は、バックアップ制御部3001と、バックアップ情報管理部3002とから構成される。バックアップ情報管理部3002は、今後実行するバックアップに関するバックアップ情報を管理するとともに、任意の条件で選択したバックアップ情報を応答する機能を有する。バックアップ制御部3001は、バックアップ情報管理部3002が任意の条件で選択したバックアップの実行をストレージに指示する機能を有する。
図9に従来のバックアップ中継システムにおけるバックアップ中継装置210の構成を示す。バックアップ中継装置210は、FC網インターフェース部2001と、IP網インターフェース部2002と、TCP制御部2003とから構成される。FC網インターフェース部2001は、FC網との間でファイバチャネルフレーム(FCフレーム)を授受する機能を有し、IP網インターフェース部2002は、IP網との間でIPパケットを授受する機能を有する。
TCP制御部2003は、FC網インターフェース部2001に入力されたFCフレームを受け取り、このFCフレームを送信バッファ2004の最後尾にキューイングする機能を有する。また、TCP制御部2003は、IP網を介して他のバックアップ中継装置のTCP制御部との間でTCPプロトコルに従いTCPコネクションを確立する機能を有する。さらに、TCP制御部2003は、送信バッファ2004に1つ以上のFCフレームがキューイングされていれば、先頭のFCフレームから順にIPパケット化し、このパケット化したFCフレームを、TCPコネクションを確立した対地のバックアップ中継装置のTCP制御部へ該TCPコネクションを介して転送する機能を有する。
なお、TCP制御部は、TCPコネクションを介してバックアップ中継装置210が接続する他のバックアップ中継装置の数だけ存在し得る。図9の例では、簡略化して、ある1つの接続先に対応するTCP制御部2003のみが存在する場合を表している。また、図9では、バックアップ中継装置210を例に挙げて説明しているが、他のバックアップ中継装置220,230,240も同じ構成を有する。
図7に示した従来のバックアップ中継システムを利用して異なるSANのストレージ間で1つのバックアップのみを実行すると、データ送信元のストレージ(イニシエータ)とデータ受信先のストレージ(ターゲット)の間で一連のシーケンスに従って発生する制御信号やデータがFCフレームにカプセル化され、相互のSANのバックアップ中継装置のTCP制御部がIP網上に確立したTCPコネクションを介して該FCフレームを送受することになる。
このとき、制御信号を送受するシーケンスにおいて制御信号をカプセル化したFCフレームは高々1つであり、TCPコネクションのウィンドサイズが大きくても、このFCフレームの転送に必要なウィンドサイズは一部のみである。したがって、バックアップ中継装置のTCP制御部の送信バッファにはウィンドサイズを十分に活用するだけのFCフレームがキューイングされることがなく、FCフレームの転送に使用されるTCPコネクションの実効転送スループット値はこのTCPコネクションの最大転送スループット性能値に達せず、TCPコネクションの最大転送スループット性能値を十分に活用することができない。
非特許文献1によれば、異なるSAN間で複数のバックアップを並行して実行するようにして、複数のシーケンスで発生する制御信号やデータをカプセル化したFCフレームを1つのTCPコネクションに多重化して中継することにより、ウィンドサイズを十分に活用するだけのFCフレームを送信バッファに継続してキューイングすることができ、その結果、ウィンドサイズの使用効率を向上させることができ、TCPコネクションの最大転送スループット性能値を十分に活用できることが報告されている。
恒川健司,「FCIPストレージネットワークにおけるスループット性能特性の一検討」,電子情報通信学会ソサイエティ大会,B−7−60,2004年9月
しかしながら、非特許文献1に開示されたバックアップ中継システムでは、TCPコネクションの転送スループット性能がIP網の状態(RTTやパケット損失率)によって変動し、またFCフレームのバックアップ中継装置への到着レートもストレージサーバの状態(データのブロックサイズ、データ読取速度、データ書込速度)等によって異なるため、TCPコネクションの最大転送スループット性能値を十分に活用するにはどれくらいの数のバックアップを並行に実行すれば十分であるかを把握することが難しいという問題点(以下、課題1という)があった。
また、非特許文献1に開示されたバックアップ中継システムでは、複数のバックアップを並行して実行する際に、バックアップ中継装置に到着した順にFCフレームを中継していたため、1つあたりのバックアップが利用できるTCPコネクションの転送スループット性能が少なくなり、個々のバックアップに要する時間が増大するという問題点(以下、課題2という)があった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、SAN間に確立したTCPコネクションの中継性能を十分に活用することができるバックアップ中継システム、中継装置および中継方法を提供することを目的とする。
また、本発明は、複数のバックアップ並行実行によるバックアップ所要時間の増大を回避することができるバックアップ中継システム、中継装置および中継方法を提供することを目的とする。
本発明は、IP網に接続された異なるSAN(ストレージエリアネットワーク)間で一方のSANのストレージから他方のSANのストレージヘデータのバックアップを行なう際に、IP網上に確立したTCPコネクションを介してバックアップデータを中継するバックアップ中継システムであって、前記SAN間のバックアップを制御するバックアップ制御手段と、前記SAN間に確立したTCPコネクションの中継性能を測定し、中継性能に余裕がある場合に、このTCPコネクションを介したバックアップの追加実行を前記バックアップ制御手段に依頼する中継性能管理手段とを備えるものである。
また、本発明のバックアップ中継システムの1構成例は、さらに、前記SAN間に確立したTCPコネクションを介して並行に実行される複数のバックアップに対して、このTCPコネクションの中継性能を各バックアップの緊急度に応じて配分する中継データスケジューリング手段を備えるものである。
また、本発明のバックアップ中継システムの1構成例において、前記中継性能管理手段は、前記TCPコネクションを介して中継されるバックアップデータの実効転送スループット値を測定する実効転送スループット値測定手段と、前記TCPコネクションが設定されたIP網の通信性能を測定するIP網測定手段と、前記IP網の通信性能から前記TCPコネクションの最大転送スループット性能値を算出する最大転送スループット性能値算出手段と、前記実効転送スループット値が前記最大転送スループット性能値に占める割合である中継性能使用率を求め、この中継性能使用率が予め設定された閾値を下回るかどうか判定する判定手段と、前記中継性能使用率が前記閾値を下回った場合に、前記バックアップの追加実行を前記バックアップ制御手段に依頼する追加実行依頼手段とを有するものである。
また、本発明のバックアップ中継システムの1構成例において、前記中継データスケジューリング手段は、送信元のストレージ毎及び受信先のストレージ毎に設けられた、前記バックアップデータを格納する複数の中継バッファと、前記バックアップデータを受信先のストレージに宛てて転送する際に中継バッファを選択する順序と選択した中継バッファから取り出すバックアップデータの数とを規定するスケジューリング規律を、各中継バッファに対応付けられたバックアップの緊急度に基づいて作成するスケジューリング規律作成手段と、前記バックアップデータを受信先のストレージに宛てて転送する際に、前記スケジューリング規律に従って各中継バッファからバックアップデータを取り出し、前記TCPコネクションを介してバックアップデータを中継するバックアップデータ取出手段とを有するものである。
また、本発明のバックアップ中継装置は、前記SAN間に確立したTCPコネクションの中継性能を測定し、中継性能に余裕がある場合に、前記SAN間のバックアップを制御するバックアップ制御手段に対して、このTCPコネクションを介したバックアップの追加実行を依頼する中継性能管理手段を備えるものである。
また、本発明のバックアップ中継装置の1構成例は、さらに、前記SAN間に確立したTCPコネクションを介して並行に実行される複数のバックアップに対して、このTCPコネクションの中継性能を各バックアップの緊急度に応じて配分する中継データスケジューリング手段を備えるものである。
また、本発明のバックアップ中継方法は、バックアップ中継装置が、前記SAN間に確立したTCPコネクションの中継性能を測定し、中継性能に余裕がある場合に、前記SAN間のバックアップを制御するバックアップ制御手段に対して、このTCPコネクションを介したバックアップの追加実行を依頼する中継性能管理手順を実行するようにしたものである。
また、本発明のバックアップ中継方法の1構成例は、前記バックアップ中継装置が、さらに、前記SAN間に確立したTCPコネクションを介して並行に実行される複数のバックアップに対して、このTCPコネクションの中継性能を各バックアップの緊急度に応じて配分する中継データスケジューリング手順を実行するようにしたものである。
本発明によれば、SAN間に確立したTCPコネクションの中継性能を測定し、中継性能に余裕がある場合に、このTCPコネクションを介したバックアップの追加実行をバックアップ制御装置に依頼することにより、自律的なバックアップの追加実行が可能になり、TCPコネクションの最大転送スループット性能値を十分に活用することができる。
また、本発明では、SAN間に確立したTCPコネクションを介して並行に実行される複数のバックアップに対して、TCPコネクションの中継性能を各バックアップの緊急度に応じて配分することにより、複数のバックアップ並行実行によるバックアップ所要時間の増大を回避することができる。
本発明は、上記課題1を解決するために、TCP制御部が確立したTCPコネクションを介して転送されたバックアップデータの実効転送スループット値を、バックアップ中継装置の中継データスケジューリング部からTCP制御部へ単位時間に送られたデータ量あるいはTCP制御部からIP網インターフェース部へ単位時間に送られたデータ量等に基づいて測定する中継性能管理手段を備える。
さらに、本発明の中継性能管理手段は、上記課題1を解決するために、TCPコネクションの両端にあるバックアップ中継装置間のIP網の状態を測定して、このIP網の状態から該TCPコネクションの最大転送スループット性能値を計算し、下記の式(1)を用いて最大転送スループット性能値の使用率である中継性能使用率を求め、中継性能使用率が予め設定した閾値を下回り、実効転送スループット値が最大転送スループット性能値と比して著しく低下していると判断すると、TCPコネクションを介したバックアップの追加実行をバックアップ制御装置に依頼する。
中継性能使用率=実効転送スループット値/最大転送スループット性能値 ・・(1)
また、本発明は、上記課題2を解決するために、SAN間に確立したTCPコネクションを介して並行に実行される複数のバックアップに対して、TCPコネクションの中継性能を各バックアップの緊急度に応じて配分する中継データスケジューリング手段を備える。この中継データスケジューリング手段は、バックアップ中継装置のTCP制御部毎にTCP制御部へのFCフレーム(バックアップデータ)をキューイングする複数の中継バッファと、中継バッファを選択してFCフレームを取り出すためのスケジューリング規律を作成・更新して管理する手段と、TCP制御部の送信バッファに空きが有ると、スケジューリング規律に従い、中継バッファからFCフレームを取り出しTCP制御部へ渡す手段とを有する。
前記分類条件とは、実行されるバックアップのバックアップ情報にある送信元のストレージの識別名と受信先のストレージの識別名とを基に、このバックアップによって発生するFCフレームをキューイングする中継バッファを一意に関連付ける条件である。この分類条件は、FCフレームに含まれる送信元のストレージの識別名と受信先のストレージの識別名とからFCフレームをキューイングする中継バッファを判定するために使用される。
前記スケジューリング規律とは、複数の中継バッファからFCフレームを取り出す際の規律であり、スケジューリングアルゴリズムとも呼ばれる。代表的な既存のスケジューリングアルゴリズムには、優先度キューイング(Priority Queueing )、カスタムキューイング(Custom Queueing ) 、WFQ(Weighted Fair Queueing )等がある。
これらのスケジューリングアルゴリズムを応用して、例えば優先度キューイングを用いる場合には、各中継バッファの優先度をスケジューリング規律として定義し、スケジューリング規律に従って優先度の高い中継バッファからFCフレームを優先的に取り出す。
カスタムキューイングを用いる場合には、各中継バッファをラウンドロビンで巡回する際に1周期内で取り出すことのできる最大取出FCフレーム数あるいは最大取出バイト数を中継バッファ毎に定めたものをスケジューリング規律として定義し、スケジューリング規律で定義された最大取出FCフレーム数あるいは最大取出バイト数に相当するFCフレームを各中継バッファから周期的に取り出す。
また、WFQを用いる場合には、中継バッファから取り出し可能なバイト数を示す取出可能バイトカウンタを各中継バッファに対してそれぞれ定義し、各中継バッファをラウンドロビンで巡回する際に取出バイトカウンタに加算する加算バイト数を中継バッファ毎に定めたものをスケジューリング規律として定義し、スケジューリング規律に従って各中継バッファから取出可能バイトカウンタ分に相当するFCフレームを周期的に取り出す。なお、中継バッファから取出可能バイトカウンタ分に相当するFCフレームを取り出した後は、その中継バッファに対応する取出可能バイトカウンタの値は0となる。
スケジューリング規律の作成・更新は、各中継バッファに対応付けられたバックアップの緊急度数に基づいて行われる。例えば優先度キューイングを用いる場合には、バックアップの緊急度数を優先度とする。後述のように、バックアップの追加実行をバックアップ制御装置に依頼すると、最も緊急度数の高いバックアップ情報がその緊急度数と共にバックアップ制御装置からバックアップ中継装置に渡され、追加実行したバックアップのデータが中継バッファにキューイングされる。そこで、このバックアップの緊急度数(優先度)に応じてスケジューリング規律を更新することにより、追加実行したバックアップにTCPコネクションの中継性能を優先的に配分することができ、中継バッファにキューイングされたバックアップデータを優先的に転送することができる。
また、カスタムキューイングを用いる場合には、バックアップの緊急度数に比例した値を、このバックアップに対応する中継バッファから取り出し可能な最大取出FCフレーム数あるいは最大取出バイト数とする。バックアップの緊急度数に応じてスケジューリング規律を更新することにより、追加実行したバックアップのデータがキューイングされる中継バッファからの最大取出FCフレーム数あるいは最大取出バイト数を増加させることができ、この中継バッファにキューイングされたバックアップデータを優先的に転送することができる。
また、WFQを用いる場合には、バックアップの緊急度数に比例した値を、このバックアップに対応する中継バッファの取出バイトカウンタに加算する加算バイト数とする。バックアップの緊急度数に応じてスケジューリング規律を更新することにより、追加実行したバックアップのデータがキューイングされる中継バッファの取出可能バイトカウンタ値を増加させることができ、この中継バッファにキューイングされたバックアップデータを優先的に転送することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。本実施の形態においても、バックアップ中継システムの構成は従来と同様であるので、図7の符号を用いて説明する。図1に本実施の形態のバックアップ中継システムにおけるバックアップ制御装置300の構成を示す。本実施の形態のバックアップ制御装置300は、バックアップ制御部3010と、バックアップ情報管理部3020と、バックアップ追加依頼処理部3030とから構成される。
バックアップ情報管理部3020は、複数の行からなるバックアップ情報テーブルを有し、テーブルの各行に今後実行するバックアップに関するバックアップ情報を書込・保存する機能を有する。バックアップ情報としては、バックアップデータの送信元となる送信元ストレージの識別名、バックアップデータの識別名、バックアップデータのサイズ、バックアップ期限の日時、バックアップデータの受信先となる受信先ストレージの識別名、バックアップデータをIP網へ送信する送信元バックアップ中継装置の識別名、バックアップデータをIP網から受信する受信先バックアップ中継装置の識別名がある。
また、バックアップ情報管理部3020は、緊急度数が最も高いバックアップ情報についてバックアップ追加依頼処理部3030から問い合わせを受けると、バックアップ情報毎の緊急度数を下記の式(2)で求め、最も緊急度数の高いバックアップ情報とその緊急度数とをバックアップ追加依頼処理部3030に返答する機能を有する。
緊急度数=データサイズ/現在時刻からバックアップ期限日時までの秒数 ・・(2)
さらに、バックアップ情報管理部3020は、バックアップが実行されると、このバックアップに関するバックアップ情報をバックアップ情報テーブルから削除する機能を有する。
バックアップ制御部3010は、バックアップ情報で指定される送信元ストレージのバックアップデータを受信先ストレージに複製するよう送信元ストレージ及び受信先ストレージに指示する機能を有する。
バックアップ追加依頼処理部3030は、バックアップ中継装置よりバックアップの追加実行の依頼を受けると、バックアップ情報管理部3020に緊急度の高いバックアップ情報を問い合わせる機能を有する。さらに、バックアップ追加依頼処理部3030は、この問い合わせに応じてバックアップ情報管理部3020が返答したバックアップ情報と緊急度数とを追加実行依頼元のバックアップ中継装置に返答すると共に、このバックアップ情報で指定されるバックアップの実行をバックアップ制御部3010に依頼する機能を有する。
なお、バックアップ情報におけるストレージの識別名とは、WWN(World Wide Name )とも呼ばれ、ストレージを一意に識別するアドレスである。通常、送信元ストレージから受信先ストレージに送られるFCフレームには、送信元ストレージ及び受信先ストレージの識別名が記録されている。
図2に本実施の形態のバックアップ中継システムにおけるバックアップ中継装置210の構成を示す。本実施の形態のバックアップ中継装置210は、FC網インターフェース部2010と、IP網インターフェース部2020と、TCP制御部2030と、中継性能管理部2040と、中継データスケジューリング部2050とから構成される。
FC網インターフェース部2010は、FC網との間でファイバチャネルフレーム(FCフレーム)を授受する機能を有し、IP網インターフェース部2020は、IP網との間でIPパケットを授受する機能を有する。
TCP制御部2030は、中継データスケジューリング部2050からFCフレームを受け取り、このFCフレームを送信バッファ2031の最後尾にキューイングする機能を有する。また、TCP制御部2030は、IP網を介して他のバックアップ中継装置のTCP制御部との間でTCPプロトコルに従ってTCPコネクションを確立する機能を有する。さらに、TCP制御部2030は、送信バッファ2031にキューイングしたFCフレームを、TCPコネクションを確立した接続先のバックアップ中継装置のTCP制御部へTCPプロトコルに従って転送する機能を有する。
なお、TCP制御部は、TCPコネクションを介してバックアップ中継装置210が接続する他のバックアップ中継装置の数だけ存在し得る。図2の例では、簡略化して、ある1つの接続先に対応するTCP制御部2030のみが存在する場合を表している。
図3に中継性能管理部2040の1構成例を示す。中継性能管理部2040は、TCP制御部2030が確立したTCPコネクションによって中継されるバックアップデータの実効転送スループット値を、中継データスケジューリング部2050からTCP制御部2030へ単位時間に送られたバックアップデータ量あるいはTCP制御部2030からIP網インターフェース部2020へ単位時間に送られたバックアップデータ量等に基づいて測定する実効転送スループット値測定手段2041と、TCP制御部2030が確立したTCPコネクションの接続先である他のバックアップ中継装置との間のIP網の状態(通信性能)を測定するIP網測定手段2042と、このIP網の状態から該TCPコネクションの最大転送スループット性能値を計算する最大転送スループット性能値算出手段2043と、前記の式(1)により中継性能使用率を求め、中継性能使用率が予め設定された閾値を下回るかどうか判定する判定手段2044と、中継性能使用率が閾値を下回り、実効転送スループット値が最大転送スループット性能値と比して著しく低下していると判断すると、バックアップの追加実行をバックアップ制御装置300に依頼する追加実行依頼手段2045とを有する。IP網の状態を示す指標としては、RTT(Round Trip Time :パケット往復遅延)とパケット損失率がある。
図4に中継データスケジューリング部2050の1構成例を示す。中継データスケジューリング部2050は、TCP制御部2030が確立したTCPコネクションによって中継されるFCフレームをキューイングする複数の中継バッファ2051,2052,2053,2054を有する。さらに、中継データスケジューリング部2050は、分類条件を管理する分類条件管理手段2055と、FC網インターフェース部2010から受信したFCフレームのヘッダ情報と分類条件に基づき、このFCフレームをキューイングすべき中継バッファを選択し、選択した中継バッファにFCフレームをキューイングするキューイング手段2056と、スケジューリング規律を管理するスケジューリング規律管理手段2057と、スケジューリング規律に従って中継バッファからFCフレームを取り出してTCP制御部2030に渡すバックアップデータ取出手段2058と、バックアップ制御装置300より受けとったバックアップ情報に含まれる送信元ストレージの識別名、受信先ストレージの識別名、及び緊急度数を基に、分類条件とスケジューリング規律を作成・更新する分類条件・スケジューリング規律作成更新手段2059とを有する。
なお、図2では、バックアップ中継装置210を例に挙げて説明しているが、他のバックアップ中継装置220,230,240も同じ構成を有する。
図5は、本実施の形態のバックアップ中継システムにおけるバックアップ追加実行処理を示すフローチャートである。バックアップ中継装置210のTCP制御部2030がTCPコネクションを確立すると、バックアップ中継装置210の中継性能管理部2040がバックアップ追加実行処理を開始する(ステップS100)。
中継性能管理部2040は、TCP制御部2030が確立したTCPコネクションによって中継されるバックアップデータの実効転送スループット値を、中継データスケジューリング部2050からTCP制御部2030へ単位時間に送られたバックアップデータ量あるいはTCP制御部2030からIP網インターフェース部2020へ単位時間に送られたバックアップデータ量に基づいて測定する。また、中継性能管理部2040は、TCP制御部2030が確立したTCPコネクションの接続先である他のバックアップ中継装置とバックアップ中継装置210との間のRTT及びパケット損失率を測定して、このRTTとパケット損失率から該TCPコネクションの最大転送スループット性能値を計算する(ステップS101)。
続いて、中継性能管理部2040は、実効転送スループット値と最大転送スループット性能値から、最大転送スループット性能値の使用率である中継性能使用率を前記の式(1)により求め、中継性能使用率が予め設定された閾値を下回るかどうか判定する(ステップS102)。中継性能管理部2040は、中継性能使用率が閾値以上の場合は(ステップS102においてNO)、ステップS101に戻り、中継性能使用率が閾値より小さい場合は(ステップS102においてYES)、TCP制御部2030が確立したTCPコネクションを介したバックアップを追加して実行するようバックアップ制御装置300のバックアップ追加依頼処理部3030に依頼する(ステップS103)。このとき、この追加実行依頼通知には、該TCPコネクションを終端している接続先のバックアップ中継装置の識別名(IPアドレス等)が付加される。
バックアップ制御装置300のバックアップ追加依頼処理部3030は、バックアップ中継装置210から追加実行依頼通知を受けると、送信元バックアップ中継装置を依頼元のバックアップ中継装置210とし、かつ追加実行依頼通知に付加された識別名で指定されるバックアップ中継装置を受信先バックアップ中継装置とするバックアップ情報の中から最も緊急度数の高いバックアップ情報をバックアップ情報管理部3020に問い合わせる(ステップS104)。
バックアップ情報管理部3020は、バックアップ追加依頼処理部3030からの問い合わせに応じて、この問い合わせで指定された送信元バックアップ中継装置及び受信先バックアップ中継装置に該当するバックアップ情報がバックアップ情報テーブルに保存されているかどうか検索し、該当するバックアップ情報が保存されている場合には、前記の式(2)により緊急度数をバックアップ情報毎に求め、最も緊急度数の高いバックアップ情報とその緊急度数とをバックアップ追加依頼処理部3030に通知する。また、バックアップ情報管理部3020は、該当するバックアップ情報が保存されていない場合は、バックアップ情報がないことをバックアップ追加依頼処理部3030に通知する。
バックアップ追加依頼処理部3030は、バックアップ情報がない旨の返答をバックアップ情報管理部3020から受けた場合(ステップS105においてNO)、追加実行可能なバックアップが存在しないことを追加実行依頼通知の返答としてバックアップ中継装置210に通知し、ステップS101に戻る。また、バックアップ追加依頼処理部3030は、バックアップ情報管理部3020から最も緊急度数の高いバックアップ情報と緊急度数とを受け取った場合(ステップS105においてYES)、このバックアップ情報と緊急度数とを追加実行依頼通知の返答としてバックアップ中継装置210に通知する(ステップS105)。
バックアップ中継装置210の中継データスケジューリング部2050は、バックアップ制御装置300からバックアップ情報と緊急度数とを受け取ると(ステップS106)、このバックアップ情報に含まれる送信元ストレージの識別名及び受信先ストレージの識別名と緊急度数を基に、分類条件及びスケジューリング規律を更新し、分類条件及びスケジューリング規律の更新完了通知をバックアップ制御装置300のバックアップ追加依頼処理部3030へ送信する(ステップS107)。
バックアップ中継装置210より更新完了通知を受けたバックアップ制御装置300のバックアップ追加依頼処理部3030は、バックアップ情報管理部3020により選択されたステップS105のバックアップ情報で指定されるバックアップの実行をバックアップ制御部3010に依頼する。このバックアップ追加依頼処理部3030からの依頼により、バックアップ制御部3010は、バックアップ情報で指定される送信元ストレージのバックアップデータを受信先ストレージに複製するよう送信元ストレージ及び受信先ストレージに指示する(ステップS108)。
TCP制御部2030が確立したTCPコネクションが維持されていれば(ステップS109においてNO)、ステップS101からステップS108の処理が繰り返される。一方、TCPコネクションが切断された場合には、バックアップ追加実行処理を終了する(ステップS110)。
図6は、本実施の形態のバックアップ中継システムにおけるバックアップ中継処理を示すフローチャートである。バックアップ中継装置210のTCP制御部2030がTCPコネクションを確立すると、TCP制御部2030がバックアップ中継処理を開始する(ステップS200)。
TCP制御部2030は、送信バッファ2031にキューイングされているFCフレームを先頭からIPパケット化し、このパケット化したFCフレームを、自身が確立したTCPコネクションの接続先のバックアップ中継装置のTCP制御部に転送するようIP網インターフェース部2020に依頼する。IP網インターフェース部2020は、TCP制御部2030から受け取ったFCフレームをIP網へ送出する(ステップS201)。
このようなTCP制御部2030の中継動作と同時に、FC網インターフェース部2010は、FC網からのFCフレームの到着を監視し(ステップS202)、中継データスケジューリング部2050は、TCP制御部2030の送信バッファ2031の空状態を監視する(ステップS203)。
FC網インターフェース部2010は、FC網からFCフレームを受信すると(ステップS202においてYES)、このFCフレームのヘッダ情報にある宛先アドレスから該FCフレームを中継すべきTCP制御部2030を選択して、このTCP制御部2030が中継するFCフレームのスケジューリングを行なう中継データスケジューリング部2050へFCフレームを渡す(ステップS204)。
中継データスケジューリング部2050は、FC網インターフェース部2010から受信したFCフレームのヘッダ情報と自らが管理している分類条件とに基づき、このFCフレームをキューイングすべき中継バッファを複数の中継バッファ2051,2052,2053,2054の中から選択し、選択した中継バッファにFC網インターフェース部2010から受信したFCフレームをキューイングする(ステップS205)。
一方、中継データスケジューリング部2050は、TCP制御部2030の送信バッファ2031に空きがあることを検知すると(ステップS203においてYES)、自らが管理しているスケジューリング規律に従って複数の中継バッファ2051,2052,2053,2054からFCフレームを取り出し、TCP制御部2030へ渡す(ステップS206)。
TCP制御部2030は、中継データスケジューリング部2050からFCフレームを受信すると、このFCフレームを送信バッファ2031の最後尾にキューイングする(ステップS207)。
TCP制御部2030が確立したTCPコネクションが維持されていれば(ステップS208においてNO)、ステップS201からステップS207の処理が繰り返される。一方、TCPコネクションが切断された場合には、バックアップ中継処理を終了する(ステップS209)。
なお、図5に示したバックアップ追加実行処理と図6に示したバックアップ中継処理は非同期で並行して行われる。
以上のように、本実施の形態では、SAN間に確立したTCPコネクションの中継性能を測定し、中継性能に余裕がある場合に、このTCPコネクションを介したバックアップの追加実行をバックアップ制御装置に依頼することにより、自律的なバックアップの追加実行が可能になり、TCPコネクションの最大転送スループット性能値を十分に活用することができる。
また、本実施の形態では、SAN間に確立したTCPコネクションを介して並行に実行される複数のバックアップに対して、TCPコネクションの中継性能を各バックアップの緊急度(データのサイズやバックアップ期限)に応じて配分(例えば、バックアップの期限が近いデータを優先して中継し該バックアップヘTCPコネクションの最大転送スループット性能を多く割り当てる等)することにより、複数のバックアップ並行実行によるバックアップ所要時間の増大を回避することができる。
なお、バックアップ中継装置210〜240とバックアップ制御装置300は、それぞれCPUと記憶装置とインタフェースとを備えたコンピュータ、及びこれらのハードウェア資源を制御するプログラムによって実現することができる。コンピュータをそれぞれの装置として機能させるためのプログラムは、フレキシブルディスク、CD−ROM、DVD−ROM、メモリカードなどの記録媒体に記録された状態で提供される。CPUは、読み込んだプログラムを記憶装置に書き込み、この記憶装置に格納されたプログラムに従って本実施の形態で説明した処理を実行する。
本発明は、異なるSAN間でデータのバックアップを行なう際に、IP網上に確立したTCPコネクションを介してバックアップデータを中継するバックアップ中継システムに適用することができる。
本発明の実施の形態のバックアップ中継システムにおけるバックアップ制御装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態のバックアップ中継システムにおけるバックアップ中継装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態のバックアップ中継装置における中継性能管理部の1構成例を示すブロック図である。 本発明の実施の形態のバックアップ中継装置における中継データスケジューリング部の1構成例を示すブロック図である。 本発明の実施の形態のバックアップ中継システムにおけるバックアップ追加実行処理を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態のバックアップ中継システムにおけるバックアップ中継処理を示すフローチャートである。 従来のバックアップ中継システムの概略構成を示すブロック図である。 従来のバックアップ中継システムにおけるバックアップ制御装置の構成を示すブロック図である。 従来のバックアップ中継システムにおけるバックアップ中継装置の構成を示す。
符号の説明
100…IP網、210,220,230,240…バックアップ中継装置、300…バックアップ制御装置、400,500,600,700…FC網、401,501,601,701…ストレージ、3010…バックアップ制御部、3020…バックアップ情報管理部、3030…バックアップ追加依頼処理部、2010…FC網インターフェース部、2020…IP網インターフェース部、2030…TCP制御部、2031…送信バッファ、2040…中継性能管理部、2050…中継データスケジューリング部、2051,2052,2053,2054…中継バッファ。

Claims (10)

  1. IP網に接続された異なるSAN(ストレージエリアネットワーク)間で一方のSANのストレージから他方のSANのストレージヘデータのバックアップを行なう際に、IP網上に確立したTCPコネクションを介してバックアップデータを中継するバックアップ中継システムであって、
    前記SAN間のバックアップを制御するバックアップ制御手段と、
    前記SAN間に確立したTCPコネクションの中継性能を測定し、中継性能に余裕がある場合に、このTCPコネクションを介したバックアップの追加実行を前記バックアップ制御手段に依頼する中継性能管理手段とを備えることを特徴とするバックアップ中継システム。
  2. 請求項1に記載のバックアップ中継システムにおいて、
    さらに、前記SAN間に確立したTCPコネクションを介して並行に実行される複数のバックアップに対して、このTCPコネクションの中継性能を各バックアップの緊急度に応じて配分する中継データスケジューリング手段を備えることを特徴とするバックアップ中継システム。
  3. 請求項1に記載のバックアップ中継システムにおいて、
    前記中継性能管理手段は、
    前記TCPコネクションを介して中継されるバックアップデータの実効転送スループット値を測定する実効転送スループット値測定手段と、
    前記TCPコネクションが設定されたIP網の通信性能を測定するIP網測定手段と、
    前記IP網の通信性能から前記TCPコネクションの最大転送スループット性能値を算出する最大転送スループット性能値算出手段と、
    前記実効転送スループット値が前記最大転送スループット性能値に占める割合である中継性能使用率を求め、この中継性能使用率が予め設定された閾値を下回るかどうか判定する判定手段と、
    前記中継性能使用率が前記閾値を下回った場合に、前記バックアップの追加実行を前記バックアップ制御手段に依頼する追加実行依頼手段とを有することを特徴とするバックアップ中継システム。
  4. 請求項2に記載のバックアップ中継システムにおいて、
    前記中継データスケジューリング手段は、
    送信元のストレージ毎及び受信先のストレージ毎に設けられた、前記バックアップデータを格納する複数の中継バッファと、
    前記バックアップデータを受信先のストレージに宛てて転送する際に中継バッファを選択する順序と選択した中継バッファから取り出すバックアップデータの数とを規定するスケジューリング規律を、各中継バッファに対応付けられたバックアップの緊急度に基づいて作成するスケジューリング規律作成手段と、
    前記バックアップデータを受信先のストレージに宛てて転送する際に、前記スケジューリング規律に従って各中継バッファからバックアップデータを取り出し、前記TCPコネクションを介してバックアップデータを中継するバックアップデータ取出手段とを有することを特徴とするバックアップ中継システム。
  5. IP網に接続された異なるSAN(ストレージエリアネットワーク)間で一方のSANのストレージから他方のSANのストレージヘデータのバックアップを行なう際に、IP網上に確立したTCPコネクションを介してバックアップデータを中継するバックアップ中継装置であって、
    前記SAN間に確立したTCPコネクションの中継性能を測定し、中継性能に余裕がある場合に、前記SAN間のバックアップを制御するバックアップ制御手段に対して、このTCPコネクションを介したバックアップの追加実行を依頼する中継性能管理手段を備えることを特徴とするバックアップ中継装置。
  6. 請求項5に記載のバックアップ中継装置において、
    さらに、前記SAN間に確立したTCPコネクションを介して並行に実行される複数のバックアップに対して、このTCPコネクションの中継性能を各バックアップの緊急度に応じて配分する中継データスケジューリング手段を備えることを特徴とするバックアップ中継装置。
  7. 請求項5に記載のバックアップ中継装置において、
    前記中継性能管理手段は、
    前記TCPコネクションを介して中継されるバックアップデータの実効転送スループット値を測定する実効転送スループット値測定手段と、
    前記TCPコネクションが設定されたIP網の通信性能を測定するIP網測定手段と、
    前記IP網の通信性能から前記TCPコネクションの最大転送スループット性能値を算出する最大転送スループット性能値算出手段と、
    前記実効転送スループット値が前記最大転送スループット性能値に占める割合である中継性能使用率を求め、この中継性能使用率が予め設定された閾値を下回るかどうか判定する判定手段と、
    前記中継性能使用率が前記閾値を下回った場合に、前記バックアップの追加実行を前記バックアップ制御手段に依頼する追加実行依頼手段とを有することを特徴とするバックアップ中継装置。
  8. 請求項6に記載のバックアップ中継装置において、
    前記中継データスケジューリング手段は、
    送信元のストレージ毎及び受信先のストレージ毎に設けられた、前記バックアップデータを格納する複数の中継バッファと、
    前記バックアップデータを受信先のストレージに宛てて転送する際に中継バッファを選択する順序と選択した中継バッファから取り出すバックアップデータの数とを規定するスケジューリング規律を、各中継バッファに対応付けられたバックアップの緊急度に基づいて作成するスケジューリング規律作成手段と、
    前記バックアップデータを受信先のストレージに宛てて転送する際に、前記スケジューリング規律に従って各中継バッファからバックアップデータを取り出し、前記TCPコネクションを介してバックアップデータを中継するバックアップデータ取出手段とを有することを特徴とするバックアップ中継装置。
  9. IP網に接続された異なるSAN(ストレージエリアネットワーク)間で一方のSANのストレージから他方のSANのストレージヘデータのバックアップを行なう際に、IP網上に確立したTCPコネクションを介してバックアップデータを中継するバックアップ中継方法であって、
    バックアップ中継装置が、
    前記SAN間に確立したTCPコネクションの中継性能を測定し、中継性能に余裕がある場合に、前記SAN間のバックアップを制御するバックアップ制御手段に対して、このTCPコネクションを介したバックアップの追加実行を依頼する中継性能管理手順を実行することを特徴とするバックアップ中継方法。
  10. 請求項9に記載のバックアップ中継方法において
    前記バックアップ中継装置が、
    さらに、前記SAN間に確立したTCPコネクションを介して並行に実行される複数のバックアップに対して、このTCPコネクションの中継性能を各バックアップの緊急度に応じて配分する中継データスケジューリング手順を実行することを特徴とするバックアップ中継方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010044608A (ja) * 2008-08-13 2010-02-25 Nec Corp ディスクアレイ装置間の遠隔データコピー方法、システムおよびプログラム
JP2013015915A (ja) * 2011-06-30 2013-01-24 Fujitsu Ltd 送信制御方法、装置及びプログラム
JP2013084022A (ja) * 2011-10-06 2013-05-09 Hitachi Ltd ディザスタリカバリ方法およびシステム

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