JP5737668B2 - スケジューリング装置、コンピュータプログラム、及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体 - Google Patents
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Description
DEでは、(2)〜(4)を繰り返すことで、複数の個体(個体群)の世代交代を生じさせて個体を進化させることで解を探索する。
しかし、スケジュール表に対応する個体同士において交叉の操作を行うと、致死遺伝子が生じ易いという問題がある。
しかし、DEでは、そのアルゴリズム上、一つのスケジュール表を一つの個体とすることが望ましい。したがって、DEを適用する上では、共存型GAのように要員一名のスケジュールを一つの個体とするのではなく、複数要員のスケジュール全体を一つの個体とすべきである。
[1.スケジューリング装置の構成]
図1に示すスケジューリング装置1は、複数の要員(看護師)の所定期間のスケジューリングを生成し、そのスケジュールを出力するめのものである。スケジューリング装置1は、複数の要員それぞれの役割を単位期間毎(日毎)に規定したスケジューリングデータを個体として取り扱う。
処理部10は、DEのアルゴリズムに従って、記憶部20に記憶されている個体群の世代交代を繰り返して、個体の最適化を行うものである。
処理部10は、初期個体群生成部11と、DE操作部12と、突然変異処理部13と、個体評価部14と、最良解更新部15と、を備えている。記憶部20は、個体群記憶21と、最良解記憶部22と、を備えている。
突然変異処理部は、個体群記憶部21に記憶されている個体について突然変異操作を行い、突然変異した個体を個体群記憶部21に記憶させる。突然変異を行うことで、解(個体)が局所解から脱出し易くなる。個体に対して突然変異を行うための条件及びその方法の詳細については後述する。
最良解更新部15は、世代交代によって得られた個体のいずれかの最適解までの距離が、最良解記憶部22に記憶されているそれまでの最良解の最適解までの距離よりも小さい場合には、最良解記憶部22に記憶されている解(個体)を、より距離の小さい個体で置き換えるためのものである。
最良解記憶部22は、世代交代にともなって得られた過去の全個体のうち、最適解までの距離が最も小さい個体(最良解)を記憶するためのものである。世代交代を何度か繰り返した後に最良解記憶部22に記憶されている解(最適解又は準最適解)が、スケジューリング装置1の出力となる。
調整用インターフェース部40は、解の探索方向をユーザが調整するためのインターフェースである。解の探索方向をユーザが調整できるため、ユーザの満足度の高い解を発見することが可能となる。なお、初期条件設定部30及び調整用インターフェース部40については、後述する。
図3は、上記スケジューリング装置1の処理の流れを示している。まず、初期個体群生成部11によって、所定数の初期個体の生成が行われる(ステップS1)。この際、初期条件設定部30によって設定された初期条件があれば、初期条件を満たす初期個体が生成される。
また、評価の結果、最適解が発見された場合(最適解までの距離=0の場合)、または、所定の終了条件(繰り返し回数が所定回数に達した、等)に至った場合には、スケジューリング装置1は処理を終了する(ステップS3)。
上記ステップS2〜S6までの処理は、ステップS3において処理終了と判断されるまで繰り返し実行される。
図4は、DEのアルゴリズムによって、現行世代の個体群を構成する複数の個体(np個の個体)から、次世代の個体群を構成する複数の個体(np個の個体)を生成する方法を示している。
子個体uの生成のため、DE操作部12は、現行世代の複数の個体から、DE操作の対象となる一つの個体(対象親個体)xiを選択するとともに、残りの現行世代の複数の個体から3つの個体x1p,x2p,x3pをランダムに選択する。
3つの個体x1p,x2p,x3pそれぞれをベクトルとみなした場合、図5にも示すように、差分変異親個体(差分変異親ベクトル)vは、ベースベクトルx1pに対して、差分生成ベクトルx2p,x3p間の差分にスケーリング係数(scaling factor)を乗じたものを加えたものとなる。
交叉は、図6に示すように指数関数的に減少する確率で遺伝子交換を行う交叉(exponential crossover)でもよいし、図7に示すように、各要素ごとに独立に一定の確率CRで差分変異親の遺伝子を用いる交叉(binomial crossover)でもよい。
なお、図6及び図7では、対象親個体(ベクトル)x、子個体(ベクトル)u,差分変異親個体(ベクトル)vを構成する個々の遺伝子を、xj,uj,vj(jは遺伝子座を示す番号。図6及び図7では、j=1〜12)で示した。
(2)次に、交叉開始位置から、順次、それぞれの遺伝子座(j=5,6,7,8,・・・)について、0から1の間の乱数値を発生させる。図6では、遺伝子座jの乱数値をrandjで示した。
(3)そして、交叉開始位置からrandjが連続してCR以下となる区間(図6では、遺伝子座j=5〜9の区間)については、子個体uの遺伝子u5〜u9として、差分変異親個体の遺伝子v5〜v9を用いる。残りの区間(図6では、遺伝子座j=1〜4及び10〜12)については、子個体uの遺伝子u1〜u4,u10〜u12として、対象親個体xの遺伝子x1〜x4,x10〜x12を用いる。以上の処理によって子個体uが生成される。
そして、DEでは、図9に示すように、世代交代を繰り返すと、個体間の差分が小さくなるため、個体集団の存在領域も徐々に収束していき、解の探索範囲が狭くなる。つまり、DEでは、世代交代を繰り返すと、大域探索から局所探索へシフトしていく。これにより、DEでは、局所解に陥ることを避けつつ最適解に近づくことが可能である。
DE操作部12は、現行世代の対象親個体xiと、生成された子個体uと、を比較し、優れているほうの個体を、次世帯の親個体xiとして選択する。DE操作部12は、個体群記憶部21に記憶されている現行世代の親個体xiを、選択された次世代の親個体に、置換する。
ただし、個体の優劣の判断に関しては、説明の簡略化のため、これらの目的関数のうち、2つの目的関数H1,H2を用いた場合について説明する。なお、目的関数H1,H2,H3の詳細については後述する。
上記条件1において、H1Cは生成された子個体についての目的関数H1の値、H1Pは親個体についての目的関数H1の値、H2Cは生成された子個体uについての目的関数H2の値、H2Pは親個体についての目的関数H2の値である(下記条件2,3についても同様)。
上記条件1では、両目的関数H1,H2の双方について、対象親個体xiよりも、子個体uの方が改善されていることが、子個体uが、次世代の個体として選択される条件となっている。この場合、両目的関数H1,H2を改善できる子個体uが生成される確率が低くなるため最適解発見までに時間がかかる。
上記条件2では、目的関数H1,H2のうち、いずれか一方の目的関数が親個体xiよりも改善されていれば、子個体uが次世代として選択される。条件2の場合、実質的な世代交代が行われるための制約が緩和されるため、個体が進化し易く、個体集団の多様性が維持され易いというメリットがある。
上記3では、2つの目的関数H1,H2それぞれに重みα,1−αを乗じたものの和を、個体の適応度とした上で、個体の適応度が、親個体よりも優れている場合に、子個体uが次世代として選択される。なお、個体の適応度は、小さいほど、優れている(最適解に近い)ことを示す。また、重みα,1−αは、各目的関数H1,H2それぞれの重要性の度合いを示しており、重要な目的関数ほど、重みを大きくすればよい。この重みは、調整用インターフェース部40によって、ユーザによって調整可能であるが、その詳細は、後述する。
本実施形態のスケジューリング装置1によって解かれるスケジューリング問題は、多目的最適化問題である。多目的最適化問題とは、目的関数が複数存在し、各目的関数値をひとまとめにせずに扱う問題をいう。
図10に示すように、本実施形態では、最適化は、目的関数値H1,H2,H3に基づく最適解までの距離(distance)が最小となる解(個体)を求めることである。なお、最適解は、H1=0,H2=0,H3=0となり、距離=0となる。
以下、目的関数H1,H2,H3の元になる評価関数を説明する。
下記表1に示すように、NSPでは、その性質から、6つの評価項目を挙げることができ、各評価項目に応じた評価関数F1i,F2i,F3i,F4i,G1j,G2jを定義する。
評価関数F1i,F2i,F3i,F4iは、看護師i個人に関する評価項目であり、評価関数G1j,G2jは、1日に関する評価項目である。
表1における第1の評価項目「勤務パターンの負荷度合いの軽減」については、下記のように定式化される。
表1における第2の評価項目「必要日数の確保」については、下記のように定式化される。
表1における第3の評価項目「勤務間隔の均等化」については、下記のように定式化される。
表1における第4の評価項目「禁止パターンの低減」については、下記のように定式化される。
表1における第5の評価項目の「必要人数の確保」に関し、ここでの必要人数とは、一日に各勤務形態で勤務する人数である。
表1における第6の評価項目の「看護の質の維持」については、下記のように定式化される。
目的関数H1,H2,H3は、上記の6つの評価関数F1i,F2i,F3i,F4i,G1j,G2jのうち、常に評価関数値=0となるG1jを除いた6つの評価関数F1i,F2i,F3i,F4i,G2jによって定義される。
つまり、
H1=F1i+F4i+F3i
H2=F2i
H3=G2j
である。
個体評価部14は、各個体の最適解からの距離を、目的関数H1,H2,H3を軸とするユークリッド空間における距離(ユークリッド距離)として算出することで、各個体の評価を行う。なお、目的関数H1,H2,H3は、3つすべてを用いる必要はなく、2つでもよい。また、目的関数は、上記のものに限られず、スケジュール問題の性質に応じて適切に設定すればよい。
以下、最適化処理の対象となるスケジューリングデータ(個体)のデータ構造を、定義する。本実施形態のスケジューリングデータは、図2に示すような2次元のスケジュール表を、遺伝子配列に類似した1次元のデータ配列(遺伝子型のスケジューリングデータ)で表現される。
図2のスケジュール表は、スケジューリングの単位期間が「1日」であり、スケジューリングの対象となる所定期間が「30日」となっている。これに対応して、図11のスケジューリングデータでは、各日に対応した部分コードが、30日分設けられている。
この部分コードを構成する数値配列リストにおいては、リスト要素となる数値が、看護師を特定する看護師特定値(要員特定値)となっている。
具体的には、順位1〜順位5までは「日勤」を示しており、順位6〜順位8までは深夜勤を示しており、順位9〜順位11までは準夜勤を示している。なお、部分コードで特定されていない看護師は、その部分コードに対応する日において休日である。このような順位と勤務形態との対応は、世代交代が生じても不変である。
そこで、部分コードでは、各勤務形態において必要とされる人数に応じた数の要素数が確保されている。必要人数が、日勤では5人、深夜勤では3人、準夜勤3人であり、その日におけるトータルの必要人数が11人(最適化処理の対象となる要員の数)である場合、図11のように、部分コードの総要素数は11個となり、そのうち、日勤の要素数として5個、深夜勤の要素数として3個、準夜勤の要素数として3個が確保される。
そして、図12(a)に示すように、ある1日において、日勤にa,c,eを割り付け、深夜勤にdを割り付け、準夜勤にfを割り付ける場合、部分コードの総要素数は、5個であり、部分コード={1,2,3,2,2}となる。
一般的なDEは、各遺伝子座jにおける遺伝子コード(本実施形態では、要員特定値)の値として、実数値をとる。これに対して、本実施形態の要員特定値は、整数値しかとらない。
しかし、DE操作では、差分変異親個体を生成する際に、ベクトル差分を求めたりベクトル和を求めたりするため、その際に、差分変異親個体(スケジューリングデータ)の要員特定値が、実数となる可能性がある。実数値となった要員特定値は、小数点以下の切り捨て、切り上げ、又は四捨五入などにより、実数値に近い整数値に変換される。
[7.1 実験結果1]
図14〜図15は、本実施形態のスケジューリング装置1において、2つの目的関数H1,H2を用いた場合での実験結果を示している。図14に示すように、本実施形態のスケジュール装置1は、評価回数が500000回を超えた時点(時間として10分程度)で、最適解を発見した。また、図15は、個体群記憶部21に記憶されている世代交代中の個体群の分布(H1,H2を軸とするユークリッド空間における分布)を示している。図15(a)は世代交代の1世代目であり、図15(b)は5000世代目であり、図15(c)は15000世代目を示している。図15に示すように、世代交代の初期では、個体が広く分布しており探索範囲が広く大域探索を行っているのに対し、世代交代が進むと探索範囲が収束し、局所探索へシフトして行き、最終的に最適解が得られる。
図17及び図18は、評価項目「勤務パターン負荷度合いの軽減」に対応する評価関数F1iについて、表5に示す勤務パターンを採用した場合の実験結果2を示している。
図18は、得られた準最適解を2次元のスケジュール表に変換して表示した結果を示している。図18のスケジュール表では、表5における妥協パターンが散見されるが、その他の制約は満たしたものとなっている。
図19及び図20は、本実施形態のスケジューリング装置1において、3つの目的関数H1,H2,H3をすべて用いた場合での実験結果を示している。図19に示すように、H1,H3については、0となったが、H2については8となる準最適解が得られた。図20は、得られた準最適解を2次元のスケジュール表に変換して表示した結果を示している。
図21は、初期条件設定部30によって、各要員の希望休暇の日、会議のある日、研修のある日を初期条件として設定した場合に得られた解をスケジュール表に変換したものを示している。この場合は、最適解が得られた。なお、スケジュール表において、「希」は「希望休暇」を、「会」は「会議」を、「研」は「研修」を、示している。
調整用インターフェース部40は、前述のように、解の探索方向をユーザが調整するためのインターフェースである。調整の対象としては、例えば、次世代の個体xiとして生成された子個体uが選択される場合(実質的な世代交代が生じる場合)の条件3における重みαが挙げられる。ユーザは、調整用インターフェース部40を介して、処理部10による最適化処理の前において、又は最適化処理中において随時、この重みαを調整することができる。αを調整することによって、目的関数H1,H2それぞれの重要性の度合いを調整することができる。
このように、ユーザが、調整用インターフェース部40を介して、探索の方向(どの制約を重視するか)を制御することで、ユーザの満足度の高い解を発見することができる。
一般的なDEでは、個体の要素が実数値であるのに対し、本実施形態では、個体の要素(要員特定値)として整数値が採用されている。このため、図23に示すように、個体の同一の要素についての要員特定値が全て同じ値になり易い。このように、図23のようになると、個体間の差分が生まれないため、局所解から脱出するのが困難となり、解を改善できなくなる。
図3のステップS5において示したように、突然変異処理部13は、DE操作による世代交代(ステップS4)の後、突然変異操作の必要性について判定する。突然変異の必要性は、個体群記憶部21に記憶されている全個体群の各要素について、同一の要素についての要員特定値が全て同じ値になっているか否かで判定してもよいが、要員特定値が全て同じ値になっているか否かにかかわり無く、所定の確率(突然変異率Pm)に応じて、突然変異の必要性を判定してもよい。
図25によれば、突然変異対象の選び方としてランダム選択法を用い、突然変異の方法として方法1を用いた場合と、突然変異対象の選び方としてパレートランクルーレット選択法を用い、突然変異の方法として方法1を用いた場合と、の結果が良好であった。
スケジュール表(表現型)をコーディングしたスケジューリングデータ(遺伝子型)は、冗長性を持つ。図26に示すように、3つの異なる複数のスケジューリングデータ(図26では、部分コードの日勤部分だけを示した)が、同じ要員の組み合わせ{A,B,C}を示している。つまり、本実施形態のコーディングは、複数のスケジューリングデータ(遺伝子型)が一つのスケジュール表(表現型)に対応する多対一(冗長)写像コーディングとなっている。
例えば、スケジューリング装置1は、ナーススケジューリングに限られず、他の業種における従業員のシフトスケジュールや、学校におけるゼミ等の発表スケジュールを調整するための装置としても利用することができる。
また、進化的アルゴリズムは、DEに限られず、GAなどの他の進化的アルゴリズムであってもよい。
10 処理部
11 初期個体群生成部
12 DE操作部
13 突然変異処理部
14 個体評価部
15 最良解更新部
20 記憶部
21 個体群記憶部
22 最良解記憶部
Claims (6)
- 複数の要員のスケジューリングを行うスケジューリング装置であって、
複数の要員それぞれの役割を所定の期間内において単位期間毎に規定したスケジューリングデータを複数個記憶する記憶部と、
前記記憶部に記憶されたスケジューリングデータを親個体とする世代交代を、進化的アルゴリズムに従って繰り返させることで、前記記憶部に記憶されたスケジューリングデータを最適化する最適化処理を行う処理部と、
を備え、
前記スケジューリングデータは、
単位期間毎の各要員の役割を規定した部分コードを複数有して構成され、
各単位期間に対応する前記部分コードは、当該単位期間において最適化処理の対象となる要員の数に対応した数の要素を有するリストとして構成され、
さらに前記部分コードは、当該部分コードの各要素が要員を特定する要員特定値となっているとともに、当該部分コードの要素の順位が要員の役割を示しており、
前記部分コードの要員特定値は、前記複数の要員のうち、前記部分コードにおいて先行する順位の要員特定値によって特定された要員を除外した要員リストにおける順位によって、要員を特定するものであり、
前記要員特定値は、前記処理部による前記最適化処理によって最適化され、
前記最適化処理における前記進化的アルゴリズムは、
前記部分コードと他の部分コードとの間での、両部分コードにおける同一順位の要素同士の交叉、又は
前記要員特定値が属する部分コードにおける順位において前記要員特定値がとり得る値の範囲内における前記要員特定値の突然変異である
ことを特徴とするスケジューリング装置。 - 前記進化的アルゴリズムは、Differential Evolutionである
請求項1記載のスケジューリング装置。 - 要員リストの要素となる要員として、スケジューリングの対象である複数の要員のうち、単位期間において最適化処理の対象とならない要員を初期条件として設定する設定部を更に備える
請求項1又は2に記載のスケジューリング装置。 - 個体の優劣の決定に用いられる複数の目的関数それぞれの重要性の度合いをユーザが調整するためのインターフェース部を更に備え、
前記処理部は、親個体と、親個体から進化的アルゴリズムに従って得られた子個体と、を比較して、優れた個体を次世代の個体として選択するよう構成されているとともに、個体間の優劣を複数の目的関数に基づいて決定するよう構成され、
さらに、前記処理部は、個体の優劣を前記複数の目的関数に基づいて決定する際に、インターフェース部を介して調整された前記度合いに応じた重みを、前記複数の目的関数の値に乗じた上で、個体間の優劣を決定する
請求項1〜3のいずれか1項に記載のスケジューリング装置。 - コンピュータを、請求項1〜4のいずれか1項に記載のスケジューリング装置として機能させるためのコンピュータプログラム。
- 複数の要員それぞれの役割を所定の期間内において単位期間毎に規定したスケジューリングデータを複数個記憶する記憶部と、前記記憶部に記憶されたスケジューリングデータを親個体とする世代交代を、進化的アルゴリズムに従って繰り返させることで、前記記憶部に記憶されたスケジューリングデータを最適化する最適化処理を行う処理部と、を備えて複数の要員のスケジューリングを行うスケジューリング装置として機能するコンピュータが、前記スケジューリングデータとして用いるデータを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、
前記データは、
単位期間毎の各要員の役割を規定した部分コードを複数有し、
各単位期間に対応する前記部分コードは、当該単位期間において最適化処理の対象となる要員の数に対応した数の要素を有するリストとして構成され、
さらに前記部分コードは、当該部分コードの各要素が要員を特定する要員特定値となっているとともに、当該部分コードの要素の順位が要員の役割を示しており、
前記部分コードの要員特定値は、前記複数の要員のうち、前記部分コードにおいて先行する順位の要員特定値によって特定された要員を除外した要員リストにおける順位によって、要員を特定するものであり、
前記要員特定値は、前記処理部による前記最適化処理によって最適化され、
前記最適化処理における前記進化的アルゴリズムは、
前記部分コードと他の部分コードとの間での、両部分コードにおける同一順位の要素同士の交叉、又は
前記要員特定値が属する部分コードにおける順位において前記要員特定値がとり得る値の範囲内における前記要員特定値の突然変異である
ことを特徴とするデータを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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