JP5737642B2 - 自律型知識向上装置 - Google Patents
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Description
また、機械に構築した知識により新規に獲得した情報を評価(新規性、信憑性、価値等)することは困難であり、機械内部に系統立った知識を構築することは従来困難であった。
また、機械に構築した知識により新規に獲得した情報を評価(新規性、信憑性、価値等)することは困難であり、機械内部に系統立った知識を構築することは従来困難であった。
また、機械に構築した知識により新規に獲得した情報を評価(新規性、信憑性、価値等)することは困難であり、機械内部に系統立った知識を構築することは困難であった。
さらに機械に新規に獲得した情報と機械内部に構築した知識との間にギャップ(不整合、論理の飛躍等)があった場合には疑問を呈し、人間等に対し確認するような動作の実行は従来困難であった。
プログラムの修正等を施すことなく、機械内部に構築された知識を、パターンおよびパターン間の接続を変更することにより、動作を容易に変更することは従来困難であった。
問題または課題に対しての回答も、特定の問題または課題に限定されており、少し問題または課題が変更されると忽ち回答ができなくなる等の問題があった。
また、機械に構築した知識により新規に獲得した情報を評価(新規性、信憑性、価値等)することは困難であり、機械内部に系統立った知識を構築し、制御出力を生成することは従来困難であった。
人間の思考は語、単語、文および文章によって表現されるが、そのパターンはある程度型が決まっていると考えられる。人間は状況に応じ、判断し行動するが、その思考パターン個々の詳細を見てみると、条件付き論理で表現することが可能である。
条件つき論理をプログラム的に表現すると、下記のようになる。
条件付き論理のプログラム的表現
IF(B=C1)D1、IF(B=C2)D2
上記の意味としては下記となる。
「BがC1のとき」「D1を実行せよ!」、「BがC2のとき」「D2を実行せよ!」
少し具体的な例で示すと、
B=天気、C1=晴れ、C2=雨、D1=ハイキングに行く、D2=映画に行く
と置くと、「天気が晴れならハイキングに行く。」、「天気が雨なら映画に行く。」とうい思考を表現することができる。B、C1、C2、D1、D2をパターンで表現し、パターン間の接続関係を定義することにより、条件付き論理で表現された人間の思考パターンをパターン間の遷移として表現することができる。
この発明における自律型知識向上装置は、人間の思考をパターンとして表現し、思考の遷移をパターンからパターンの変化として表現する。パターンおよびパターン間の接続関係はパターン記録器に記録され、状況に応じて対応するパターンが呼び出され、対応する処理が実行される。人間の典型的な思考パターン、行動パターン等を予め登録しておくことにより、機械も同様の思考パターン、行動パターンを実施することができる。
思考パターンの変更はパターン記録器に記録したパターンおよびパターン間の接続関係を変更することにより実現できるため、従来技術では必須であったプログラムの変更は不要である。
この発明における自律型知識向上装置は入力された言語情報から人間の思考をパターンおよびパターン間の接続関係として記録し、知識を構築していく。また入力された言語情報の新規性、既に記録している知識との整合・不整合、論理の妥当性等を評価し、有益な情報であると判断した場合には知識に逐次追加していく。これにより、自律型知識向上装置は有益な知識を蓄積し、知識の向上を実現することができる。
画像情報および音声情報もパターンに変換する。変換された画像情報は識別され、対応する対象を示す言語パターンに結びつけられる。変換された音声情報も語、単語または音として識別され。対応する語、単語または音を示す言語パターンと結びつけられる。
人間の思考は語、単語、文および文章によって表現されるが、そのパターンはある程度型が決まっていると考えられる。人間は状況に応じ、判断し行動するが、その思考パターン個々の詳細を見てみると、条件付き論理で表現することが可能である。
条件つき論理をプログラム的に表現すると、下記のようになる。
条件付き論理のプログラム的表現
IF(B=C1)D1、IF(B=C2)D2
上記の意味としては下記となる。
「BがC1のとき」「D1を実行せよ!」、「BがC2のとき」「D2を実行せよ!」
少し具体的な例で示すと、
B=天気、C1=晴れ、C2=雨、D1=ハイキングに行く、D2=映画に行く
と置くと、「天気が晴れならハイキングに行く。」、「天気が雨なら映画に行く。」とうい思考を表現することができる。B、C1、C2、D1、D2をパターンで表現し、パターン間の接続関係を定義することにより、条件付き論理で表現された人間の思考パターンをパターン間の遷移として表現することができる。
画像情報から晴れを示す画像パターンが検出されると、「晴れ」を示す言語パターンが励起される。画像情報から雨を示す画像パターンが検出されると、「雨」を示す言語パターンが励起される。検出された「晴れ」または「雨」を示す言語パターンは、それぞれのパターンにより「ハイキングに行く」または「映画にいく」を励起することになる。
この発明における自律型知識向上装置は、人間の思考をパターンとして表現し、思考の遷移をパターンからパターンの変化として表現する。パターンおよびパターン間の接続関係はパターン記録器に記録され、状況に応じて対応するパターンが呼び出され、対応する処理が実行される。人間の典型的な思考パターン、行動パターン等を予め登録しておくことにより、機械も同様の思考パターン、行動パターンを実施することができる。
思考パターンの変更はパターン記録器に記録したパターンおよびパターン間の接続関係を変更することにより実現できるため、従来技術では必須であったプログラムの変更は不要である。
この発明における自律型知識向上装置は入力された言語情報から人間の思考をパターンおよびパターン間の接続関係として記録し、知識を構築していく。また入力された言語情報の新規性、既に記録している知識との整合・不整合、論理の妥当性等を評価し、有益な情報であると判断した場合には知識に逐次追加していく。これにより、自律型知識向上装置は有益な知識を蓄積し、知識の向上を実現することができる。
また、自律型知識向上装置は入力情報と既に記録している知識との整合・不整合、論理の妥当性を評価した際に、不整合または論理の飛躍が検出されると、入力された情報が正しいか否か、正しいならその根拠について質問を提示する。既に記録している知識との整合・不整合の確認は、入力された情報を検索キーとして記録されている関連情報が検索される。検索された関連情報と入力情報の整合・不整合の確認が実施され、不整合が検出された場合には、入力された情報が正しいのか質問を提示する。
また自律型知識向上装置のパターン記録器には数々の知識(真実、事実、規則、慣習、常識等)が記録されている。入力された情報はこれらの知識と照合され、既に記録されている知識との間で不整合が無いか確認される。入力された情報と既に記録されている情報の間で不整合または関連性が全く無い場合は、論理の妥当性が低いと判断し、入力された情報が正しいのか質問を提示する。仮に入力した情報と記録している知識との間に不整合が検出された時に、その根拠について比較することにする。入力した情報および関連情報の根拠を上記において生成した根拠を構成する言語パターンの集合と照合することにより、どちらが根拠として妥当であるか比較することができる。
根拠を構成する言語パターンと照合した時に、照合するものが検出されなかった場合、その根拠は過去に説明されていないことになる。つまり、根拠を構成する言語パターンの集合と照合した時に、照合が多いほど根拠の妥当性が高く、照合が少ないほど、根拠の妥当性が低いことになる。
自律型知識向上装置が提示した質問に対し、人間等が回答すると、その回答内容は追加情報として入力され、再度評価される。追加された情報により、論理の飛躍が解消されると、新しく知識が追加、更新される。
自律型知識向上装置で生成するパターンは逐次モニターすることが可能である。生成されたパターンが適切でなく、修正が必要な場合には外部より、パターンの修正およびパターン間の接続の修正を行うことにより、適切な状態にパターンを維持・管理することができる。
自律型知識向上装置で生成するパターン間の関係は一般化する機能を有している。あるパターンとパターンの関係がある事象を限定的に示すのではなく、広く拡大解釈できる場合には本機能により一般化が可能である。
具体的な例として、下記の文を考える。
例:花子さんは成績が上がったので喜んだ。
「花子さんは」+「成績が上がったので」+「喜んだ。」
この文の場合、具体的には「花子さん」が喜んだのであるが、「花子さん」に限らず、成績が上がると喜ぶと考えられるため、「成績が上がったので」+「喜んだ。」は一般性を有すると考えられる。このような場合、「花子さん」の代わりに「Xさん」と置き換えて、一般化する。ある時に「Xさん」は成績が上がったとすると、「Xさん」は「喜んだ」と推測することが可能である。このように、具体的なもののみを記録するのでは無く、ある程度一般化したものを記録することにより、知識として「慣習」または「常識」に対応するものを構築することができる。
自律型知識向上装置で生成したパターンはパターン逆変換により制御出力に変換され、機械の制御を実施する。
図1において1は言語情報をパターンに変換するパターン変換器である。2はパターンおよびパターン間の接続関係を記録するパターン記録器である。3は処理を行うためにパターンを保持するパターン保持器である。4はパターン保持器を制御する制御器である。5はパターン間の関係を処理するパターン間処理器である。
1のパターン変換器は言語情報をパターンに変換する。
図7にパターン変換器の構成例を示す。言語情報は語、単語が識別され、構文分析により配置が変換される。主語、述語等に整理された後、パターンに変換され、言語パターンが生成される。ここではパターンの要素を「ON」「OFF」または「1」「0」で表現することにする。他の表現でも良いが相関処理の簡便性により本表現を採用している。
言語パターンは4の制御器を経由して3のパターン保持器に入力される。3のパターン保持器では処理のためにパターンが一時的に保持される。入力されたパターンおよび処理されたパターンは2のパターン記録器に記録される。パターン間の接続関係も2のパターン記録器に記録される。5のパターン間処理器はパターン間の処理を行う。3のパターン保持器から入力されたパターンを処理し、処理した結果を3のパターン保持器に出力する。4の制御器は3のパターン保持器、2のパターン記録器および5のパターン間処理器の動作を制御する。4の制御器は状況に応じて2のパターン記録器から処理フローを呼び出し、パターンの処理を行っていく。処理中のパターンは一時的に3のパターン保持器に格納される。3のパターン保持器に格納されたパターンは2のパターン記録器および5のパターン間処理器に出力され、記録およびパターンの処理が行われる。2のパターン記録器に記録されたパターンは適宜、3のパターン保持器に呼び出される。また、5のパターン間処理器の出力も3のパターン保持器に出力され、一時的に保持される。
パターンは予め記録された処理フローにより、処理されていく。処理されたパターンは適宜2のパターン記録器に記録され、知識が構築される。パターン間の接続関係は初期のフェーズ(学習フェーズ)においては人間等が外部より設定していく。知識が或る程度、蓄積した段階で、処理フローを自律的に動作させるように設定する。この段階では装置が自律的に言語情報の評価(新規性、真偽、論理の妥当性)を実施し、知識を自律的に構築していく。
図8は言語パターンと言語パターンの結合関係の動作例をパターン記録器の内部に格納されている記録モジュール間の接続関係として表現したものである。
図8においてパターン記録器内の記録モジュールに言語パターンAおよび言語パターンBを記録する。言語パターンAおよび言語パターンBの設定はパターン保持器からそれぞれ設定する。設定された各パターンは信号ラインを伝搬し、パターン記録器に入力される。パターン記録器内の記録モジュールの内、空きモジュールが選択され、言語パターンAおよび言語パターンBが記録される。
次にパターン間接続関係の設定について説明する。まず、パターン保持器に言語パターンAを設定しパターンAを励起させる。次にパターン保持器の別モジュールに言語パターンBを設定しパターンBを励起させる。この時、パターン間結合生成に関しイネーブル状態にしておくと、言語パターンAの記録モジュールから言語パターンBの記録モジュールに向けてパターン間接続が生成される。
パターン間接続が生成されると、次に言語パターンAが励起すると、引き続き言語パターンBが励起されるように動作する。これにより論理:A⇒B が構成できる。
図9において言語パターンAから言語パターンBに向けて接続関係が生成される様子が分かる。
図10は条件付処理の動作例をパターン記録器の内部に格納されている記録モジュール間の接続関係として表現したものである。
図10において処理Pを設定するとパターン記録器の記録モジュールの内、処理Pに対応するモジュールが励起する。処理Pを実施する上で設定した条件(A)が何か状態記録領域から検索する。条件(A)の状態については予め状態記録領域に記録しておく。条件(A)の検索結果はパターン保持器の検索結果(B)の領域に格納する。検索結果(B)と予め設定した条件との照合を行う。もし(B)が(C1)なら(D1)を実施する。もし(B)が(C2)なら(D2)を実施する。照合の結果、決定した処理(D1またはD2)を処理結果格納器に格納する。
図11において検索結果(B)の値(B=C1)により、処理としてD1が選択される様子が分かる。
図12は質問に対して回答を生成する動作について示したものである。質問は検索キーとして表現される。検索キーは対象とする文の構成要素で構成される。図12の例では主語および述語を指定し、「いつ:When?」実施されたかを検索する。主語および述語から「S1」+「V1」を検索キーとして関連情報を検索する。パターン記録器に記録されたパターンの内、「S1」+「V1」と照合し、かつ「When?」に対応するパターンが存在する時、回答案として検索結果の領域に格納する。図11の例では「When?」の質問に対して「When1」が回答として検索結果に格納されることが分かる。
パターン保持器に設定された質問に対応するパターンがパターン間処理器の内、質問に対する回答生成器に入力される。回答生成器は質問に対応する検索キーを使用して、パターン記録器内の関連パターンを検索する。パターン記録器内の関連パターンが照合し、「When?」の質問に対して「When1」が回答として回答格納領域に格納される。
図14は同意語を検索する動作例について示したものである。
図14において言語パターンA1と言語パターンA2は同意語であるとする。言語パターンC1は入力された言語パターンが同意語の関係にあることを示すとする。この時、言語パターンA1と言語パターンA2が励起すると言語パターンC1が励起するように言語パターン間の接続関係を設定しておく。このように言語パターン間の接続を定義しておくと、言語パターンA1と言語パターンA2を入力すると、その関係は同意語であることを回答することができる。次に言語パターンA1と言語パターンC1が励起すると言語パターンA2が励起するように言語パターン間の接続関係を設定する。また言語パターンA2と言語パターンC1が励起すると言語パターンA1が励起するように言語パターン間の接続関係を設定する。このように言語パターン間の接続を定義しておくと、言語パターンA1と言語パターンC1を入力すると、言語パターンA2が励起する。これはA1の同意語はA2であることを回答することができる。同様にA2の同意語はA1であることを回答することができる。
このではパターン間の関係が同意語であることを例に説明したが、パターン間の関係として反対の意味を示すもの、類似の意味を示すもの、関連する意味を示すもの等、数々の関係を定義することが可能である。
言語パターンA1と言語パターンA2は同じ意味の関係にあるとする。このことはパターン記録器の記録モジュール間の接続を設定することにより定義することができる。パターン保持器に入力された言語パターンA1および言語パターンA2はパターン間処理器の整合・不整合検出器に入力される。パターン間処理器に入力された言語パターンはパターン記録器に出力され、パターン記録器に定義された関係が励起される。励起されたパターン間の関係を示す言語パターンは再度、パターン間処理の整合・不整合検出器に入力される。この関係を示す言語パターンはパターン保持器の関係を保持する領域に格納される。このように、パターン間の整合・不整合を回答することができる。
言語パターンが入力されると、パターン記録器に記録されている関連する言語パターンが検索される。まず、入力された言語パターンと同じ意味、同等の意味を示す言語パターンが検索され、これらの検索された言語パターンを使用して、入力された言語情報と関連する言語パターンを検索する検索キーが生成される。この検索キーは入力した言語と同じ意味、同等の意味を示す言語を包絡しているため、入力された言語情報と意味レベルで関連する言語パターンが検索されることになる。このように検索された既存情報の言語パターンと入力情報の言語パターンが意味レベルで比較されることになる。
図において既存情報には信号を有するが、入力情報には信号を有しない場合は、既存情報には情報を有しているが、入力情報には情報が無いことを意味する。既存情報に信号を有し、入力情報にも信号を有する場合は、入力情報に示された情報は、既に既存情報にも情報を有していることを意味する。既存情報には信号を有しないが、入力情報には信号を有する場合は、入力情報には既存情報には無い情報が含まれていることを意味する。つまり新規性があることになる。このように既存の関連情報と入力された情報の言語パターンを意味レベルで比較することにより新規性を検出することができる。
情報が入力されるとパターン間処理器の新規性検出器に出力される。新規性検出器では入力された言語パターンから同じ意味、同等の意味を有する言語パターンを検索することにより、関連情報を検索するための検索キーが生成され、関連情報の検索が実施される。検索結果はパターン保持器の領域に格納される。さらに入力された言語パターンと同じ、または同等の意味を有する言語パターンと検索された関連情報と同じ、または同等の意味を有する言語パターンの比較が実施される。比較の結果、入力された情報の言語パターンに既存情報に無い言語パターンが有ることが検出されると、新規性が有ることになり、その結果をパターン保持器の領域に格納する。このように入力された情報の新規性を検出することができる。
図2において1は言語情報、画像情報および音声情報をパターンに変換するパターン変換器である。2はパターンおよびパターン間の接続関係を記録するパターン記録器である。3は処理を行うためにパターンを保持するパターン保持器である。4はパターン保持器を制御する制御器である。5はパターン間の関係を処理するパターン間処理器である。
1のパターン変換器は言語情報、画像情報および音声情報をパターンに変換する。
図7にパターン変換器の構成例を示す。言語情報は語、単語が識別され、構文分析により配置が変換される。主語、述語等に整理された後、パターンに変換され、言語パターンが生成される。ここではパターンの要素を「ON」「OFF」または「1」「0」で表現することにする。他の表現でも良いが相関処理の簡便性により本表現を採用している。
画像情報および音声情報もパターンに変換される。変換された画像情報は識別され、対応する対象を示す言語パターンに結びつけられる。変換された音声情報も語、単語または音として識別され、対応する語、単語または音を示す言語パターンと結びつけられる。
言語パターンは4の制御器を経由して3のパターン保持器に入力される。3のパターン保持器では処理のためにパターンが一時的に保持される。入力されたパターンおよび処理されたパターンは2のパターン記録器に記録される。パターン間の接続関係も2のパターン記録器に記録される。5のパターン間処理器はパターン間の処理を行う。3のパターン保持器から入力されたパターンを処理し、処理した結果を3のパターン保持器に出力する。4の制御器は3のパターン保持器、2のパターン記録器および5のパターン間処理器の動作を制御する。4の制御器は状況に応じて2のパターン記録器から処理フローを呼び出し、パターンの処理を行っていく。処理中のパターンは一時的に3のパターン保持器に格納される。3のパターン保持器に格納されたパターンは2のパターン記録器および5のパターン間処理器に出力され、記録およびパターンの処理が行われる。2のパターン記録器に記録されたパターンは適宜、3のパターン保持器に呼び出される。また、5のパターン間処理器の出力も3のパターン保持器に出力され、一時的に保持される。
パターンは予め記録された処理フローにより、処理されていく。処理されたパターンは適宜2のパターン記録器に記録され、知識が構築される。パターン間の接続関係は初期のフェーズ(学習フェーズ)においては人間等が外部より設定していく。知識が或る程度、蓄積した段階で、処理フローを自律的に動作させるように設定する。この段階では装置が自律的に言語情報の評価(新規性、真偽、論理の妥当性)を実施し、知識を自律的に構築していく。
図3において1は言語情報をパターンに変換するパターン変換器である。2はパターンおよびパターン間の接続関係を記録するパターン記録器である。3は処理を行うためにパターンを保持するパターン保持器である。4はパターン保持器を制御する制御器である。5はパターン間の関係を処理するパターン間処理器である。
1のパターン変換器は言語情報をパターンに変換する。
言語パターンは4の制御器を経由して3のパターン保持器に入力される。3のパターン保持器では処理のためにパターンが一時的に保持される。入力されたパターンおよび処理されたパターンは2のパターン記録器に記録される。パターン間の接続関係も2のパターン記録器に記録される。5のパターン間処理器はパターン間の処理を行う。3のパターン保持器から入力されたパターンを処理し、処理した結果を3のパターン保持器に出力する。4の制御器は3のパターン保持器、2のパターン記録器および5のパターン間処理器の動作を制御する。4の制御器は状況に応じて2のパターン記録器から処理フローを呼び出し、パターンの処理を行っていく。処理中のパターンは一時的に3のパターン保持器に格納される。3のパターン保持器に格納されたパターンは2のパターン記録器および5のパターン間処理器に出力され、記録およびパターンの処理が行われる。2のパターン記録器に記録されたパターンは適宜、3のパターン保持器に呼び出される。また、5のパターン間処理器の出力も3のパターン保持器に出力され、一時的に保持される。
パターンは予め記録された処理フローにより、処理されていく。処理されたパターンは適宜2のパターン記録器に記録され、知識が構築される。パターン間の接続関係は初期のフェーズ(学習フェーズ)においては人間等が外部より設定していく。知識が或る程度、蓄積した段階で、処理フローを自律的に動作させるように設定する。この段階では装置が自律的に言語情報の評価(新規性、真偽、論理の妥当性)を実施し、知識を自律的に構築していく。
また、自律型知識向上装置は入力情報と既に記録している知識との整合・不整合、論理の妥当性を評価した際に、不整合または論理の飛躍が検出されると、入力された情報が正しいか否か、正しいならその根拠について質問を提示する。既に記録している知識との整合・不整合の確認は、入力された情報を検索キーとして記録されている関連情報が検索される。検索された関連情報と入力情報の整合・不整合の確認が実施され、不整合が検出された場合には、入力された情報が正しいのか質問を提示する。
また自律型知識向上装置のパターン記録器には数々の知識(真実、事実、規則、慣習、常識等)が記録されている。入力された情報はこれらの知識と照合され、既に記録されている知識との間で不整合が無いか確認される。入力された情報と既に記録されている情報の間で不整合または関連性が全く無い場合は、論理の妥当性が低いと判断し、入力された情報が正しいのか質問を提示する。仮に入力した情報と記録している知識との間に不整合が検出された時に、その根拠について比較することにする。入力した情報および関連情報の根拠を上記において生成した根拠を構成する言語パターンの集合と照合することにより、どちらが根拠として妥当であるか比較することができる。
根拠を構成する言語パターンと照合した時に、照合するものが検出されなかった場合、その根拠は過去に説明されていないことになる。つまり、根拠を構成する言語パターンの集合と照合した時に、照合が多いほど根拠の妥当性が高く、照合が少ないほど、根拠の妥当性が低いことになる。
図18は論理の妥当性評価の例について示したものである。
例ではパターン記録器に知識として A⇒B が記録されているとする。この時、新しい情報として A⇒C が入力されたとする。新しい情報はパターン記録器に記録されている関連情報を検索する。パターン記録器には既に知識として A⇒B という情報が格納されているので、この情報と新規入力された A⇒C という情報が比較される。この時、 A⇒C という情報は新規の情報と判断され、入力された情報(A⇒C)は正しいのか?という質問が提示される。
自律型知識向上装置が提示した質問に対し、人間等が回答すると、その回答内容は追加情報として入力され、再度評価される。追加された情報により、論理の飛躍が解消されると、新しく知識が追加、更新される。
図19は提示した質問に対し、人間等が回答した場合の動作例について示したものである。人間系が回答として A⇒C の根拠としてB⇒C であることを新しい知識として示す。自律型知識向上装置はこの新しい情報(B⇒C)と既に記録している知識(A⇒B)から(A⇒B⇒C)を導き、(A⇒C)が妥当であることを認識する。このように新規の情報の妥当性が確認されると、新しい知識としてパターン記録器に蓄積される。新規入力された情報は逐次、妥当性の確認を実施し、妥当性が確認された情報は知識として蓄積され、知識の拡大が実現される。
図4において1は言語情報をパターンに変換するパターン変換器である。2はパターンおよびパターン間の接続関係を記録するパターン記録器である。3は処理を行うためにパターンを保持するパターン保持器である。4はパターン保持器を制御する制御器である。5はパターン間の関係を処理するパターン間処理器である。
1のパターン変換器は言語情報をパターンに変換する。
言語パターンは4の制御器を経由して3のパターン保持器に入力される。3のパターン保持器では処理のためにパターンが一時的に保持される。入力されたパターンおよび処理されたパターンは2のパターン記録器に記録される。パターン間の接続関係も2のパターン記録器に記録される。5のパターン間処理器はパターン間の処理を行う。3のパターン保持器から入力されたパターンを処理し、処理した結果を3のパターン保持器に出力する。4の制御器は3のパターン保持器、2のパターン記録器および5のパターン間処理器の動作を制御する。4の制御器は状況に応じて2のパターン記録器から処理フローを呼び出し、パターンの処理を行っていく。処理中のパターンは一時的に3のパターン保持器に格納される。3のパターン保持器に格納されたパターンは2のパターン記録器および5のパターン間処理器に出力され、記録およびパターンの処理が行われる。2のパターン記録器に記録されたパターンは適宜、3のパターン保持器に呼び出される。また、5のパターン間処理器の出力も3のパターン保持器に出力され、一時的に保持される。
パターンは予め記録された処理フローにより、処理されていく。処理されたパターンは適宜2のパターン記録器に記録され、知識が構築される。パターン間の接続関係は初期のフェーズ(学習フェーズ)においては人間等が外部より設定していく。知識が或る程度、蓄積した段階で、処理フローを自律的に動作させるように設定する。この段階では装置が自律的に言語情報の評価(新規性、真偽、論理の妥当性)を実施し、知識を自律的に構築していく。
また、自律型知識向上装置で生成するパターンは逐次モニターすることが可能である。生成されたパターンが適切でなく、修正が必要な場合には外部より、パターンの修正およびパターン間の接続の修正を行うことにより、適切な状態にパターンを維持・管理することができる。
図5において1は言語情報をパターンに変換するパターン変換器である。2はパターンおよびパターン間の接続関係を記録するパターン記録器である。3は処理を行うためにパターンを保持するパターン保持器である。4はパターン保持器を制御する制御器である。5はパターン間の関係を処理するパターン間処理器である。6は言語パターンの汎用化を行い知識の一般化を実施する知識汎用化器である。
1のパターン変換器は言語情報をパターンに変換する。
言語パターンは4の制御器を経由して3のパターン保持器に入力される。3のパターン保持器では処理のためにパターンが一時的に保持される。入力されたパターンおよび処理されたパターンは2のパターン記録器に記録される。パターン間の接続関係も2のパターン記録器に記録される。5のパターン間処理器はパターン間の処理を行う。3のパターン保持器から入力されたパターンを処理し、処理した結果を3のパターン保持器に出力する。4の制御器は3のパターン保持器、2のパターン記録器および5のパターン間処理器の動作を制御する。4の制御器は状況に応じて2のパターン記録器から処理フローを呼び出し、パターンの処理を行っていく。処理中のパターンは一時的に3のパターン保持器に格納される。3のパターン保持器に格納されたパターンは2のパターン記録器および5のパターン間処理器に出力され、記録およびパターンの処理が行われる。2のパターン記録器に記録されたパターンは適宜、3のパターン保持器に呼び出される。また、5のパターン間処理器の出力も3のパターン保持器に出力され、一時的に保持される。
パターンは予め記録された処理フローにより、処理されていく。処理されたパターンは適宜2のパターン記録器に記録され、知識が構築される。パターン間の接続関係は初期のフェーズ(学習フェーズ)においては人間等が外部より設定していく。知識が或る程度、蓄積した段階で、処理フローを自律的に動作させるように設定する。この段階では装置が自律的に言語情報の評価(新規性、真偽、論理の妥当性)を実施し、知識を自律的に構築していく。
自律型知識向上装置で生成するパターン間の関係は一般化する機能を有している。あるパターンとパターンの関係がある事象を限定的に示すのではなく、広く拡大解釈できる場合には本機能により一般化が可能である。
具体的な例として、下記の文を考える。
例:花子さんは成績が上がったので喜んだ。
「花子さんは」+「成績が上がったので」+「喜んだ。」
この文の場合、具体的には「花子さん」が喜んだのであるが、「花子さん」に限らず、成績が上がると喜ぶと考えられるため、「成績が上がったので」+「喜んだ。」は一般性を有すると考えられる。このような場合、「花子さん」の代わりに「Xさん」と置き換えて、一般化する。ある時に「Xさん」は成績が上がったとすると、「Xさん」は「喜んだ」と推測することが可能である。このように、具体的なもののみを記録するのでは無く、ある程度一般化したものを記録することにより、知識として「慣習」または「常識」に対応するものを構築することができる。
図5の6知識汎用化器は特定の主語、目的語等に限らず、別の名詞等の言語に置き換えても意味が通じる場合には、汎用化を実施し、「慣習」または「常識」に対応する知識として記録する。このように言語パターンの汎用化を行うことにより、全く同一の言語情報でなくても、「慣習」または「常識」に対応する知識が関連情報として検索することができる。このように特定の問題または課題に対してのみに回答できるのではなく、少々変更された問題または課題に対しても回答を生成することができる。
図6において1は言語情報をパターンに変換するパターン変換器である。2はパターンおよびパターン間の接続関係を記録するパターン記録器である。3は処理を行うためにパターンを保持するパターン保持器である。4はパターン保持器を制御する制御器である。5はパターン間の関係を処理するパターン間処理器である。7は言語パターンの逆変換を実施し制御出力を生成するパターン逆変換器である。
次に動作について説明する。
1のパターン変換器は言語情報をパターンに変換する。
言語パターンは4の制御器を経由して3のパターン保持器に入力される。3のパターン保持器では処理のためにパターンが一時的に保持される。入力されたパターンおよび処理されたパターンは2のパターン記録器に記録される。パターン間の接続関係も2のパターン記録器に記録される。5のパターン間処理器はパターン間の処理を行う。3のパターン保持器から入力されたパターンを処理し、処理した結果を3のパターン保持器に出力する。4の制御器は3のパターン保持器、2のパターン記録器および5のパターン間処理器の動作を制御する。4の制御器は状況に応じて2のパターン記録器から処理フローを呼び出し、パターンの処理を行っていく。処理中のパターンは一時的に3のパターン保持器に格納される。3のパターン保持器に格納されたパターンは2のパターン記録器および5のパターン間処理器に出力され、記録およびパターンの処理が行われる。2のパターン記録器に記録されたパターンは適宜、3のパターン保持器に呼び出される。また、5のパターン間処理器の出力も3のパターン保持器に出力され、一時的に保持される。
パターンは予め記録された処理フローにより、処理されていく。処理されたパターンは適宜2のパターン記録器に記録され、知識が構築される。パターン間の接続関係は初期のフェーズ(学習フェーズ)においては人間等が外部より設定していく。知識が或る程度、蓄積した段階で、処理フローを自律的に動作させるように設定する。この段階では装置が自律的に言語情報の評価(新規性、真偽、論理の妥当性)を実施し、知識を自律的に構築していく。
自律型知識向上装置で生成されたパターンは7のパターン逆変換器により制御出力に変換され、機械の制御を実施することができる。
2 パターン記録器
3 パターン保持器
4 制御器
5 パターン間処理器
6 知識汎用化器
7 パターン逆変換器
Claims (6)
- 言語情報をパターンに変換するパターン変換器と、パターンおよびパターン間の関係を記録するパターン記録器と、処理を行うためにパターンを保持するパターン保持器と、パターン保持器を制御する制御器と、パターン間の関係を処理するパターン間処理器を備え、入力した言語情報の意味、新規性、真偽および論理の妥当性を評価し、自律的に知識を獲得し、知能を向上させる人工知能装置。
- 言語情報、画像情報および音声情報をパターンに変換するパターン変換器と、パターンおよびパターン間の関係を記録するパターン記録器と、処理を行うためにパターンを保持するパターン保持器と、パターン保持器を制御する制御器と、パターン間の関係を処理するパターン間処理器を備え、入力した言語情報の意味、新規性、真偽および論理の妥当性を評価し、自律的に知識を獲得し、知能を向上させる人工知能装置。
- 言語情報をパターンに変換するパターン変換器と、パターンおよびパターン間の関係を記録するパターン記録器と、処理を行うためにパターンを保持するパターン保持器と、パターン保持器を制御する制御器と、パターン間の関係を処理するパターン間処理器を備え、入力した言語情報の意味、新規性、真偽および論理の妥当性を評価し、自律的に知識を構築し、不明な点があれば質問を提示し、質問に対し人間等が回答した場合はその回答を元に知識を更新していく人工知能装置。
- 言語情報をパターンに変換するパターン変換器と、パターンおよびパターン間の関係を記録するパターン記録器と、処理を行うためにパターンを保持するパターン保持器と、パターン保持器を制御する制御器と、パターン間の関係を処理するパターン間処理器を備え、入力した言語情報の意味、新規性、真偽および論理の妥当性を評価し、自律的に知識を構築し、構築した知識に修正が必要な場合は外部より知識の変更が可能な人工知能装置。
- 言語情報をパターンに変換するパターン変換器と、パターンおよびパターン間の関係を記録するパターン記録器と、処理を行うためにパターンを保持するパターン保持器と、パターン保持器を制御する制御器と、パターン間の関係を処理するパターン間処理器と、知識の汎用化を行う知識汎用化器を備え、入力した言語情報の意味、新規性、真偽および論理の妥当性を評価し、自律的に知識を記録、更新し、さらに獲得した知識、問題解決手法等の一般化を行い、類似の問題を解決する人工知能装置。
- 言語情報をパターンに変換するパターン変換器と、パターンおよびパターン間の関係を記録するパターン記録器と、処理を行うためにパターンを保持するパターン保持器と、パターン保持器を制御する制御器と、パターン間の関係を処理するパターン間処理器と、パターンを変換し制御出力を生成するパターン逆変換器を備え、入力した言語情報の意味、新規性、真偽および論理の妥当性を評価し、自律的に知識を獲得し、知能を向上させ、その知能に基づき機械の制御を行う人工知能装置。
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